JP2020028386A - ハーネス型安全帯 - Google Patents

ハーネス型安全帯 Download PDF

Info

Publication number
JP2020028386A
JP2020028386A JP2018154906A JP2018154906A JP2020028386A JP 2020028386 A JP2020028386 A JP 2020028386A JP 2018154906 A JP2018154906 A JP 2018154906A JP 2018154906 A JP2018154906 A JP 2018154906A JP 2020028386 A JP2020028386 A JP 2020028386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
shoulder
type safety
chest
harness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018154906A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6499795B1 (ja
Inventor
実 生駒
Minoru Ikoma
実 生駒
政彦 中村
Masahiko Nakamura
政彦 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujii Denko Co Ltd
Original Assignee
Fujii Denko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujii Denko Co Ltd filed Critical Fujii Denko Co Ltd
Priority to JP2018154906A priority Critical patent/JP6499795B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6499795B1 publication Critical patent/JP6499795B1/ja
Priority to CN201980044173.4A priority patent/CN112533679B/zh
Priority to PCT/JP2019/030694 priority patent/WO2020039906A1/ja
Publication of JP2020028386A publication Critical patent/JP2020028386A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62BDEVICES, APPARATUS OR METHODS FOR LIFE-SAVING
    • A62B35/00Safety belts or body harnesses; Similar equipment for limiting displacement of the human body, especially in case of sudden changes of motion

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Emergency Lowering Means (AREA)

Abstract

【課題】安全性に優れるハーネス型安全帯の提供。【解決手段】ハーネス型安全帯10は、装着者の肩に架け渡される一対の肩ベルト12と一対の肩ベルト12を連結する連結ベルト20とを備えている。このハーネス型安全帯10は、連結ベルト20と肩ベルト12とを連結する、一対の第一固定体24を備えている。それぞれの第一固定体24は、連結ベルト20が連結される第一挿通部と、肩ベルト12に縫着される第一重合部とを備えている。連結ベルト20が第一挿通部と連結される連結挿通部を備えている。連結挿通部に肩ベルト12が挿通されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ハーネス型安全帯に関する。
図10には、特開2004−141480公報のハーネス型安全帯2の肩掛けベルト4及び胸ベルト6の一部が示されている。図10の実線で示される様に、ハーネス型安全帯2が装着された状態において、肩掛けベルト4の長手方向と胸ベルト6の長手方向は直交している。一対の肩掛けベルト4に胸ベルト6の端部6aが縫着されている。図示されないが、この胸ベルト6が吊りベルトに連結されている。この吊りベルトに連結環を介して命綱が連結される。
特開2004−141480公報
図10の一点鎖線で示された胸ベルト6は、装着者が吊り下げられた状態を表している。この吊り下げられた状態では、命綱によって、胸ベルト6が上方に引かれる。この胸ベルト6と肩掛けベルト4とは直交して縫着されており、この縫着された縫製部8では、肩掛けベルト4から胸ベルト6の端部6aを引き裂く様に荷重が作用する。この縫製部8には、全体に均一にではなく、局所的に荷重が作用する。この局所的な荷重は、縫製部8の強度と耐久性を損なう。このハーネス型安全帯2は、安全性の観点から、更に改善の余地がある。
本発明の目的は、安全性に優れるハーネス型安全帯の提供にある。
本発明に係るハーネス型安全帯は、装着者の肩に架け渡される一対の肩ベルトと前記一対の肩ベルトを連結する連結ベルトとを備えている。
このハーネス型安全帯は、前記連結ベルトと前記肩ベルトとを連結する、一対の第一固定体を備えている。それぞれの第一固定体は、前記連結ベルトが連結される第一挿通部と、前記肩ベルトに縫着される第一重合部とを備えている。前記連結ベルトが前記第一挿通部と連結される連結挿通部を備えている。前記連結挿通部に前記肩ベルトが挿通されている。
好ましくは、前記第一固定体はベルトからなっている。前記第一固定体が折り返されて、前記第一挿通部が形成されている。前記第一固定体の一対の端部が前記肩ベルトに縫着されて、前記第一重合部が形成されている。
好ましくは、前記第一固定体の前記第一重合部は、前記第一挿通部の下方に位置している。
好ましくは、このハーネス型安全体は、一対の第二固定体を備えている。それぞれの第二固定体は、前記連結ベルトが連結される第二挿通部と、前記肩ベルトに縫着される第二重合部とを備えている。
好ましくは、前記第一固定体が位置する前記肩ベルトの第一表面の裏の、前記肩ベルトの第二表面に、前記第二固定体が位置している。
好ましくは、前記第二固定体の前記第二重合部と前記第二挿通部との位置関係は、前記第一固定体の前記第一重合部と前記第一挿通部との位置関係と、前記肩ベルトの長手方向において逆にされている。
好ましくは、前記連結ベルトに連結環が連結されている。
好ましくは、前記連結ベルトが胸ベルトである。
好ましくは、前記連結ベルトは、連結及び連結解除可能な第一端部と第二端部を有する連結具と、一方の肩ベルトに連結された第一連結ベルト部と、他方の肩ベルトに連結された第二連結ベルト部とを備えている。前記第一端部は、前記第一連結ベルト部に連結されている。前記第二端部は、前記第二連結ベルト部に連結されている。
本発明に係るハーネス型安全帯では、連結ベルトによって、第一固定体が、肩ベルトの長手方向に沿って引かれる。第一固定体の第一重合部と肩ベルトとに引き裂く様な荷重が作用しない。この第一重合部と肩ベルトとの縫着箇所に、局所的に荷重が作用することが抑制されている。このハーネス型安全帯は、安全性に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係るハーネス型安全帯が示された概念図である。 図2は、図1の連結ベルトと一対の肩ベルトの一部とが示された拡大図である。 図3(a)は図2の線分IIIa−IIIaに沿った断面図であり、図3(b)は図2の線分IIIb−IIIbに沿った断面図である。 図4は図1のハーネス型安全帯の使用状態の説明図である。 図5は図1のハーネス型安全帯の他の使用状態の説明図である。 図6は図1のハーネス型安全帯の更に他の使用状態の説明図である。 図7は図1のハーネス型安全帯の更に他の使用状態の説明図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係るハーネス型安全帯が示された概念図である。 図9は、図8の連結ベルトと一対の肩ベルトの一部とが示された拡大図である。 図10には、従来のハーネス型安全帯の連結ベルトの一部と肩ベルトの一部とが示された拡大図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、背面から見たハーネス型安全帯10が示されている。このハーネス型安全帯10は、一対の肩ベルト12と、一対の腿ベルト14と、固定板16と、背部連結環18と、連結ベルトとしての胸ベルト20と、胸部連結環22と、一対の第一固定体24と、一対の第二固定体26と、を備えている。
それぞれの肩ベルト12は、上方で折り返されている。この折り返しにより、肩ベルト12には、前肩ベルト部12a及び後肩ベルト部12bが形成されている。前肩ベルト部12a及び後肩ベルト部12bは、それぞれ下方に向かって延びている。一方の後肩ベルト部12bと他方の後肩ベルト部12bとが交差して、交差部12cが形成されている。肩ベルト12は、長尺のベルトからなっている。
それぞれの腿ベルト14は、後腿ベルト部14a、前腿ベルト部14b及びバックル14cを備えている。後腿ベルト部14aは、前肩ベルト部12aに連続して下方に延びており、下方で折り返されている。前腿ベルト部14bは、後肩ベルト部12bに連続して下方に延びている。この後腿ベルト部14a及び前腿ベルト部14bのそれぞれは、長尺のベルトからなっている。バックル14cは、バックル本体14d及びタングプレート14eを備えている。この腿ベルト14では、バックル本体14dは、前腿ベルト部14bの端部に連結されている。タングプレート14eは、後腿ベルト部14aの端部に連結されている。このバックル本体14dにタングプレート14eが挿入されて連結され、バックル本体14dからタングプレート14eが引き抜かれて連結解除可能にされている。このバックル14cによって、後腿ベルト部14aと前腿ベルト部14bとは、連結及び連結解除可能にされている。
固定板16は、交差部12cに配置されている。この固定板16に、一対の後肩ベルト12bが互いに交差して通されている。この固定板16は、一対の後肩ベルト12bに取り付けられている。
背部連結環18は、交差部12cで、固定板16と一対の後肩ベルト部12bとに取り付けられている。この背部連結環18は、基部18a及び湾曲部18bを備えている。基部18aは、略直線状に延びている。湾曲部18bは基部18aの一端部から他端部まで基部18aから離れる向きに凸状に湾曲して延びている。この湾曲部18bは滑らかな曲線で湾曲している。この基部18aは、交差する一対の後肩ベルト部12bと固定板16とに挟まれて、取り付けられている。
図2には、連結ベルトとしての胸ベルト20と一対の肩ベルト12の一部とが示されている。この図2には、前方から見た胸ベルト20が示されている。図2は、ハーネス型安全帯10の肩ベルト12が装着者の肩に掛けられた状態を表している。
胸ベルト20は、第一連結ベルト部としての第一胸ベルト部20aと、第二連結ベルト部としての第二胸ベルト部20bと、連結具としてのバックル20cとを備えている。第一胸ベルト部20aは、一方の肩ベルト12に連結されている。第二胸ベルト部20bは、他方の肩ベルト12に連結されている。このバックル20cは、第一端部としてのバックル本体20dと、第二端部としてのタングプレート20eと、を備えている。この胸ベルト20では、バックル本体20dは、第一胸ベルト部20aの端部に連結されている。タングプレート20eは、第二胸ベルト部20bの端部に連結されている。このバックル本体20dにタングプレート20eが挿入されて連結され、バックル本体20dからタングプレート20eが引き抜かれて連結解除可能にされている。このバックル20cによって、第一胸ベルト部20aと第二胸ベルト部20bとは、連結及び連結解除可能にされている。
胸部連結環22は、胸ベルト20に連結されている。この胸ベルト20では、第二胸ベルト部20bに連結されている。胸部連結環22は、基部22a及び湾曲部22bを備えている。基部22aは、略直線状に延びている。湾曲部22bは基部22aの一端部から他端部まで基部22aから離れる向きに凸状に湾曲して延びている。この湾曲部22bは滑らかな曲線で湾曲している。この基部22aは、第二胸ベルト部20bに取り付けられている。なお、この胸部連結環22と胸ベルト20との連結には、図示されない吊りベルトを介して、胸部連結環22と胸ベルト20とが連結されることを含む。
図3(a)には、図2の線分IIIa−IIIaに沿った断面が示されている。図3(b)には、線分IIIb−IIIbに沿った断面が示されている。
それぞれの第一固定体24は、ベルトからなっている。この第一固定体24が折り返されて、端部24a及び端部24bは、肩ベルト12に縫着されている。このハーネス型安全帯10では、端部24a及び端部24bは、前肩ベルト部12aの内側の第一表面12dに重ね合わされて縫着されている。第一固定体24は、肩ベルト12の長手方向に沿って配置されている。この第一固定体24では、この縫着によって、第一重合部24cと第一挿通部24dとが形成されている。この第一重合部24cは、肩ベルト12の長手方向において、第一挿通部24dの下方に位置している。
それぞれの第二固定体26は、ベルトからなっている。この第二固定体26が折り返されて、端部26a及び端部26bは、肩ベルト12に縫着されている。このハーネス型安全帯10では、端部26a及び端部26bは、前肩ベルト部12aの外側の第二表面12eに重ね合わされて縫着されている。第二固定体26は、肩ベルト12の長手方向に沿って配置されている。この第二表面12eは、第一表面12dの裏の表面である。この第二固定体26では、この縫着によって、第二重合部26cと第二挿通部26dとが形成されている。この第二重合部26cは、肩ベルト12の長手方向において、第二挿通部26dの上方に位置している。第二重合部26cと第二挿通部26dとの位置関係は、第一重合部24cと第一挿通部24dとの位置関係と、肩ベルト12の長手方向において、上下逆にされている。
図3(a)及び図3(b)に示される様に、第一胸ベルト部20aは、折り返されて、一対の端部が重ね合わされて縫着されている。これにより、第一胸ベルト部20aには、第一胸縫製部20fと第一胸挿通部20gとが形成されている。第一胸挿通部20gに、一方の第一挿通部24dと一方の第二挿通部26dと一方の肩ベルト12(一方の前肩ベルト部12a)とが通されている。この様にして、第一胸ベルト部20aは、一方の肩ベルト12に連結されている。
図示されないが、第二胸ベルト部20bは、折り返されて、一対の端部が重ね合わされて縫着されている。これにより、第二胸ベルト部20bには、第二胸縫製部20jと第二胸挿通部20kとが形成されている。この第二胸挿通部20kに他方の第一挿通部24dと他方の第二挿通部26dと他方の肩ベルト12(他方の前肩ベルト部12a)とが通されている。この様に第一胸ベルト部20aと同様にして、第二胸ベルト部20bは、他方の肩ベルト12に連結されている。
図4には、ハーネス型安全帯10が身体模型28に装着された状態が示されている。肩ベルト12は、身体模型28の肩28aに装着されている。腿ベルト14は、身体模型28の腿28bに装着されている。胸ベルト20は、身体模型28の胸28cの前に位置している。バックル本体20dにタングプレート20eが挿入されて連結されている。胸部連結環22は、胸ベルト20に連結されて、一対の肩ベルト12の中間に位置している。
図5には、図4の身体模型28が吊り下げられた状態が示されている。図示されないが、胸部連結環22に連結された命綱によって、胸ベルト20が上方に引かれる。図5の矢印Faは、墜落阻止時にハーネス型安全帯10に作用する大きな衝撃荷重を表している。矢印Fcは、胸ベルト20に作用する荷重を表している。矢印Fsは、肩ベルト12に作用する荷重を表している。
第一胸ベルト部20aでは、荷重Fcによって、第一胸挿通部20gから第一胸縫製部20fに向かって引張荷重が生じる。第二胸ベルト部20bでは、荷重Fcによって、第二胸挿通部20kから第二胸縫製部20jに向かって引張荷重が生じる。胸ベルト20は、逆V字状に変形している。一対の肩ベルト12は、胸ベルト20の変形に伴って、互いに近付く内向きに屈曲している。
図6には、肩ベルト12の一部と胸ベルト20の一部と第一固定体24と第二固定体26との連結構造が示されている。図5のハーネス型安全帯10では、図6の胸ベルト20は、荷重Fcによって上方に引っ張られる。一方で、肩ベルト12は、荷重Fsで第一重合部24cの縫着位置から下方に向かって引っ張られる。これにより、胸ベルト20の第一胸挿通部20gと第一固定体24の第一挿通部24dとの間で引張荷重が作用する。
このとき、第一挿通部24dと第一重合部24cとの間にも引張荷重が作用する。第一胸挿通部20gに肩ベルト12が挿通されているので、第一挿通部24dと第一重合部24cとの間において、この引張荷重は、肩ベルト12の長手方向に沿って作用する。この引張荷重は、この第一重合部24cを肩ベルト12から引き裂く向きに作用しない。この引張荷重に対して、第一重合部24cと肩ベルト12との縫着は、高い強度と優れた耐久性とを発揮する。
この第一重合部24cと肩ベルト12との縫着では、縫い目が肩ベルト12の長手方向に垂直に並べられている。この縫着では、長手方向に垂直に並ぶ縫い糸に略一様に引張荷重が作用する。この縫着によって、更に高い強度と優れた耐久性とが発揮される。
また、第一胸挿通部20gと第一胸縫製部20fとの間にも引張荷重が作用する。この引張荷重は、この第一胸縫製部20fでは、重ね合わされた一対の端部を引き裂く向きに作用しない。この第一胸縫製部20fは、局所的に荷重が作用することが抑制されている。この引張荷重に対して、この第一胸縫製部20fは、高い強度と優れた耐久性とを発揮する。第一胸縫製部20fは、墜落阻止時の大きな衝撃荷重に対しても、高い強度と優れた耐久性とを発揮する。
第一固定体24は、ベルトからなっている。第一固定体24が折り返されて、第一挿通部24dと第一重合部24cが形成されている。この第一固定体24は、肩ベルト12や胸ベルト20と、同様のベルトを用いて、容易に構成されうる。なお、本発明の第一固定体24は、ベルトからなるものに限られない。例えば、帯状のベルトの一端部が肩ベルト12に縫着され第一重合部24cが形成され、このベルトの他端部に連結金具が連結されて第一挿通部24dが形成されてもよい。
この第一固定体24では、肩ベルト12の長手方向において、第一重合部24cが第一挿通部24dの下方に位置している。これにより、胸ベルト20が荷重Fcの様に上方に向かって大きな衝撃荷重が作用するときに、高い強度と優れた耐久性とを発揮する。
ここでは、一方の肩ベルト12と第一胸ベルト部20aと一方の第一固定体24との連結構造について説明がされたが、他方の肩ベルト12と第二胸ベルト部20bと他方の第一固定体24との連結構造についても、同様に、高い強度と優れた耐久性とを発揮する。
図7には、ハーネス型安全帯10の胸ベルト20が、荷重Fc’によって下方に引っ張られる状態が示されている。このハーネス型安全帯10は、一対の第一固定体24に加えて、一対の第二固定体26を備えている。このとき、肩ベルト12は、荷重Fs’で第二重合部26cの縫着位置から上方に向かって引っ張られる。
この第二固定体26は、胸ベルト20がハーネス型安全帯10に対して、下方に引っ張られたときに、第二挿通部26dと第二重合部26cとの間に引張荷重が作用する。第一胸挿通部20gに肩ベルト12が挿通されているので、第二挿通部26dと第二重合部26cとの間において、この引張荷重は、肩ベルト12の長手方向に沿って作用する。この引張荷重は、この第二重合部26cを肩ベルト12から引き裂く向きに作用しない。この引張荷重に対して、第二重合部26cと肩ベルト12との縫着は、高い強度と優れた耐久性とを発揮する。このハーネス型安全帯10の装着者の墜落阻止時には、胸ベルト20が下方に引かれる大きな衝撃荷重に対して、第二重合部26cと肩ベルト12との縫着は、高い強度と優れた耐久性とを発揮する。
このハーネス型安全帯10では、第一固定体24が位置する第一表面12dの裏の、第二表面12eに第二固定体26が位置している。第一固定体24と第二固定体26とが肩ベルト12の厚さ方向において、肩ベルト12を挟み込んでいる。これにより、胸ベルト20は、一つの第一胸挿通部20gで、肩ベルト12と第一固定体24と第二固定体26とに、容易に連結されている。
なお、第一表面12d及び第二表面12eのいずれか一方の表面に、第一固定体24と第二固定体26とが位置してもよい。例えば、第一固定体24の第一挿通部24dと第二固定体26の第二挿通部26dとを肩ベルト12の長手方向に位置をずらして設け、それぞれが別々の胸挿通部と連結されてもよい。
このハーネス型安全帯10では、第二重合部26cと第二挿通部26dとの位置関係は、第一重合部24cと第一挿通部24dとの位置関係と、肩ベルト12の長手方向において逆にされている。言い換えると、第一固定体24と第二固定体26とが上下方向逆向きにされている。これにより、胸ベルト20が上方に引っ張られても、下方に引っ張られても、高い強度と優れた耐久性とを発揮しうる。更に、墜落阻止時の大きな衝撃荷重によって、胸ベルト20が上方に引っ張られても、下方に引っ張られても、高い強度と優れた耐久性とを発揮しうる。
このハーネス型安全帯10では、第一固定体24と第二固定体26とが上下方向逆向きにされたものに限られない。第一固定体24と第二固定体26とは、肩ベルト12の長手方向に同じ向きにされてもよい。これにより、更に強固に、肩ベルト12と胸ベルト20とが連結される。このハーネス型安全帯10は、第二固定体26を備えることで、肩ベルト12と胸ベルト20との連結構造について、更に高い強度と優れた耐久性とを発揮する。
この胸ベルト20に胸部連結環22が連結されている。この胸部連結環22に命綱が連結される。これにより、装着者の墜落阻止時に作用する衝撃荷重は、肩ベルト12から胸ベルト20を介して命綱に作用する。このハーネス型安全帯10は、墜落阻止の安全性に優れている。このハーネス型安全帯10では、胸ベルト20に直に胸部連結環22が連結されたが、胸ベルト20に吊りベルト等を介して胸部連結環22が連結されてもよい。この場合には、一対の肩ベルト12の間で、胸ベルト20の長手方向において、胸ベルト20の中央で、吊りベルト等と連結されることが好ましい。
このハーネス型安全帯10では、胸ベルト20を例に説明がされたが、連結ベルトはこれに限られない。一対の肩ベルト12と交差して連結するベルトであればよい。例えば、この連結ベルトは、装着者の背面で一対の肩ベルト12(後肩ベルト部12b)を連結していてもよい。
胸ベルト20は、バックル20cを備えている。バックル本体20dとタングプレート20eとが連結及び連結解除可能にされている。第一胸ベルト部20aと第二胸ベルト部20bとが連結及び連結解除可能にされている。これにより、装着者は、このハーネス型安全帯10を容易に着用し、容易に取り外すことができる。このバックル20cを備えることで、墜落阻止時の衝撃荷重に対して十分な強度を確保しつつ、ハーネス型安全帯10の着脱が容易にされている。
図8には本発明の他の実施形態に係るハーネス型安全帯30が示されている。ここでは、ハーネス型安全帯10と異なる構成について説明がされ、ハーネス型安全帯10と同様の構成について説明が省略される。また、ハーネス型安全帯10と同様の構成については、同じ符号を用いて説明がされる。
このハーネス型安全帯30は、第二固定体26を備えない他は、ハーネス型安全帯10と同様の構成を備えている。
図9には、胸ベルト20と一対の肩ベルト12の一部とが示されている。図9は、ハーネス型安全帯30の肩ベルト12が装着者の肩に掛けられた状態を表している。それぞれの第一固定体24には、第一重合部24cと第一挿通部24dとが形成されている。第一胸ベルト部20aには、第一胸縫製部20fと第一胸挿通部20gとが形成されている。第一胸挿通部20gに、一方の第一挿通部24dと一方の肩ベルト12(一方の前肩ベルト部12a)とが通されている。第二胸ベルト部20bには、第二胸縫製部20jと第二胸挿通部20kとが形成されている。第二胸挿通部20kに、他方の第一挿通部24dと他方の肩ベルト12(他方の前肩ベルト部12a)とが通されている。この様にして、第二胸ベルト部20bは、他方の肩ベルト12に連結されている。
このハーネス型安全帯30では、装着者の墜落阻止時には、胸ベルト20が上方に引かれる大きな衝撃荷重に対して、第一重合部24cと肩ベルト12との縫着は、高い強度と優れた耐久性とを発揮する。
このハーネス型安全帯30に例示する様に、本発明に係るハーネス型安全帯は、第一固定体24と第二固定体26との両方を備えるものに限られない。このハーネス型安全帯30の様に、第一固定体24を備えていれば、胸ベルト20が上方に引かれる大きな衝撃荷重に対して、優れた安全性を発揮しうる。図示されないが、第一固定体24を備えず、第二固定体26を備えるハーネス型安全帯は、胸ベルト20が下方に引かれる大きな衝撃荷重に対して、優れた安全性を発揮しうる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図8に示されたハーネス型安全帯が準備された。
[比較例1]
胸ベルトの端部を、図10のハーネス型安全帯と同様に、肩ベルトに直に縫着した。その他は、実施例1と同様にされたハーネス型安全帯が準備された。
[強度試験]
それぞれの胸ベルトの胸部連結環と肩ベルト(前肩ベルト部)の下方端部との間に引張荷重を付加した。それぞれ縫製箇所に破断が生じる引張荷重が測定された。比較例1の破断荷重を100としたときの、実施例1の破断荷重の大きさが指数で表されている。この結果が、下記の表1の「破断荷重(指数)」の欄に示されている。この指数は大きいほど、破断荷重が大きい。この指数は大きいほど好ましい。
Figure 2020028386
表1に示されるように、実施例のハーネス型安全帯は、比較例のハーネス型安全帯に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたハーネス型安全帯は、高所作業に用いられるハーネス型安全帯に広く適用されうる。
10、30・・・ハーネス型安全帯
12・・・肩ベルト
12d・・・第一表面
12e・・・第二表面
20・・・胸ベルト(連結ベルト)
20a・・・第一胸ベルト部(第一連結ベルト部)
20b・・・第二胸ベルト部(第二連結ベルト部)
20c・・・バックル(連結具)
20d・・・バックル本体(第一端部)
20e・・・タングプレート(第二端部)
20g・・・第一胸挿通部(連結挿通部)
20k・・・第二胸挿通部(連結挿通部)
22・・・胸部連結環(連結環)
24・・・第一固定体
24c・・・第一重合部
24d・・・第一挿通部
26・・・第二固定体
26c・・・第二重合部
26d・・・第二挿通部

Claims (9)

  1. 装着者の肩に架け渡される一対の肩ベルトと前記一対の肩ベルトを連結する連結ベルトとを備えるハーネス型安全帯であって、
    前記連結ベルトと前記肩ベルトとを連結する、一対の第一固定体を備えており、
    それぞれの第一固定体が、前記連結ベルトが連結される第一挿通部と、前記肩ベルトに縫着される第一重合部とを備えており、
    前記連結ベルトが前記第一挿通部と連結される連結挿通部を備えており、
    前記連結挿通部に前記肩ベルトが挿通されている、ハーネス型安全帯。
  2. 前記第一固定体がベルトからなっており、
    前記第一固定体が折り返されて前記第一挿通部が形成されており、
    前記第一固定体の一対の端部が前記肩ベルトに縫着されて前記第一重合部が形成されている、請求項1に記載のハーネス型安全帯。
  3. 前記第一固定体の前記第一重合部が前記第一挿通部の下方に位置している請求項1又は2に記載のハーネス型安全帯。
  4. 前記連結ベルトと前記肩ベルトとを連結する、一対の第二固定体を備えており、
    それぞれの第二固定体が、前記連結ベルトが連結される第二挿通部と、前記肩ベルトに縫着される第二重合部とを備えている、請求項1から3のいずれかに記載のハーネス型安全帯。
  5. 前記第一固定体が位置する前記肩ベルトの第一表面の裏の前記肩ベルトの第二表面に前記第二固定体が位置している、請求項4に記載のハーネス型安全帯。
  6. 前記第二固定体の前記第二重合部と前記第二挿通部との位置関係が、前記第一固定体の前記第一重合部と前記第一挿通部との位置関係と、前記肩ベルトの長手方向において逆にされている請求項4又は5に記載のハーネス型安全帯。
  7. 前記連結ベルトに連結環が連結されている、請求項1から6のいずれかに記載のハーネス型安全帯。
  8. 前記連結ベルトが胸ベルトである、請求項1から7のいずれかに記載のハーネス型安全帯。
  9. 前記連結ベルトが、連結及び連結解除可能な第一端部と第二端部を有する連結具と、一方の肩ベルトに連結された第一連結ベルト部と、他方の肩ベルトに連結された第二連結ベルト部とを備えており、
    前記第一端部が前記第一連結ベルト部に連結されており、前記第二端部が前記第二連結ベルト部に連結されている、請求項1から8のいずれかに記載のハーネス型安全帯。
JP2018154906A 2018-08-21 2018-08-21 ハーネス型安全帯 Active JP6499795B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018154906A JP6499795B1 (ja) 2018-08-21 2018-08-21 ハーネス型安全帯
CN201980044173.4A CN112533679B (zh) 2018-08-21 2019-08-05 背带式安全带
PCT/JP2019/030694 WO2020039906A1 (ja) 2018-08-21 2019-08-05 ハーネス型安全帯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018154906A JP6499795B1 (ja) 2018-08-21 2018-08-21 ハーネス型安全帯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6499795B1 JP6499795B1 (ja) 2019-04-10
JP2020028386A true JP2020028386A (ja) 2020-02-27

Family

ID=66092696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018154906A Active JP6499795B1 (ja) 2018-08-21 2018-08-21 ハーネス型安全帯

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6499795B1 (ja)
CN (1) CN112533679B (ja)
WO (1) WO2020039906A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023205675A2 (en) * 2022-04-19 2023-10-26 Werner Co. Harness for fall protection system

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0578253U (ja) * 1992-03-30 1993-10-26 防衛庁技術研究本部長 衣 服
JPH11333011A (ja) * 1998-05-27 1999-12-07 Sankoo Kk 高所作業用などのハーネス
JP2002078812A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Sanko Industries Co Ltd 垂直面用ハーネス
US7673945B1 (en) * 2008-04-14 2010-03-09 Riffel Sheila M Safety harness
JP2017205216A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 藤井電工株式会社 ハーネス型安全帯

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0578253U (ja) * 1992-03-30 1993-10-26 防衛庁技術研究本部長 衣 服
JPH11333011A (ja) * 1998-05-27 1999-12-07 Sankoo Kk 高所作業用などのハーネス
JP2002078812A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Sanko Industries Co Ltd 垂直面用ハーネス
US7673945B1 (en) * 2008-04-14 2010-03-09 Riffel Sheila M Safety harness
JP2017205216A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 藤井電工株式会社 ハーネス型安全帯

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020039906A1 (ja) 2020-02-27
CN112533679A (zh) 2021-03-19
JP6499795B1 (ja) 2019-04-10
CN112533679B (zh) 2022-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022187111A (ja) ハーネス型安全帯
JP6049026B2 (ja) 着脱可能な墜落防止用安全帯を備えた落石防護用救命胴衣
JP2009066259A (ja) ハーネス型安全帯
WO2020039906A1 (ja) ハーネス型安全帯
JP5002520B2 (ja) ハーネス型安全帯及び形状保持具
JP2019072424A (ja) ハーネス型安全帯の胸ベルト取付構造
JP6345828B1 (ja) 安全帯
JP4926012B2 (ja) ハーネス型安全帯
JP5220932B2 (ja) ハーネス型安全帯及び形状保持具
US2281363A (en) Garment strap reinforcement
JP7213485B2 (ja) 法面用ハーネス型安全帯
JP2022034433A (ja) ハーネス型安全帯用パッド
JP7325812B2 (ja) 墜落制止用ハーネス
JP2023059319A (ja) 墜落制止用ハーネス
JP2023060673A (ja) 安全帯
JP2019198425A (ja) ハーネス用胴ベルト取付具
JP2018153378A (ja) ハーネス型安全帯
JP2019005263A (ja) ハーネス型安全帯
JP7049964B2 (ja) ハーネス型安全帯
JPH03248945A (ja) エアバッグ装置
JP3106714U (ja) 下衣
JP6583910B2 (ja) 上衣
JP5836512B1 (ja) チャイルドシート
JP6034751B2 (ja) ハーネス型安全帯
JP3198912U (ja) ベルト通しと、これを含む高所作業用安全帯サポータベルト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190218

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190218

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6499795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250