JP2020026616A - 水栓装置 - Google Patents

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克浩 寺田
Katsuhiro Terada
克浩 寺田
真也 坂田
Shinya Sakata
真也 坂田
詩織 太田
Shiori Ota
詩織 太田
研一 西澤
Kenichi Nishizawa
研一 西澤
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Abstract

【課題】省スペース化を実現しながらハンドルの可動域を大きく確保する。【解決手段】水栓装置Aは、水栓本体10は、断面形状が略円弧形をなす曲面部23と、曲面部23に連なる略平面部22とを有する。流路切換用ハンドル33は、曲面部23と略同心の揺動軸34を中心として揺動可能である。流路切換用ハンドル33の操作部42は、曲面部23及び略平面部22と対向可能な対向面44と、対向面44のうち曲面部23側に位置する第1縁部48に連なり、揺動軸34から遠ざかるように延出した第1操作面45と、第1操作面45と背中合わせとなるように配された第2操作面46と、第2操作面46から角度をなして揺動軸34に近づくように延出し、第2縁部49に対し角度をなして連なる第3操作面47とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、水栓装置に関する。
特許文献1には、給水機能を有する水栓本体の右側部に、切換ハンドルを設け、水栓本体の左側部に温度調節ハンドルを設けた水栓装置が開示されている。切換ハンドルを操作すると、給水形態を止水、シャワー及びカランのいずれかに切り換えることができる。温度調節ハンドルを操作すると、給水温度を調節することができる。
この水栓装置は、2つのハンドルを水栓本体の側面部に配置している。そのため、温度調節と給水形態の切換のいずれの操作を行う場合にも、ハンドルを握るためには、手を水栓本体の左右いずれかの側面側へ大きく伸ばす必要があり、操作性が良くない。この問題を解決する手段として、左右方向に細長く延びた形態のハンドルを、水栓本体に左右方向の揺動軸を中心として揺動可能に支持し、揺動軸から偏心させた操作部を、水栓本体の前面と上面に沿って円弧状に揺動変位するようにすれば、手を左右に大きく伸ばす必要がなくなる。
特開2010−189842号公報
上記のようなハンドルにおいて、揺動軸からの操作部の偏心量を大きくすると、操作部の揺動に必要なスペースが大きくなる。省スペース化を図るためには、揺動軸からの操作部の偏心量を小さくし、操作部を水栓本体の外面に接近させた経路で揺動させることが好ましい。ところが、水栓本体は、揺動軸と同軸状のバルブユニットと、バルブユニットから後方へ突出する給水経路とを備えているので、水栓本体の外面のうち揺動軸より手前側の前面領域は揺動軸と同心の円弧形に成形できるが、水栓本体の外面のうち揺動軸より奥側の上面領域は概ね水平な面とせざるを得ない。そのため、操作部を水栓本体の外面に接近させた経路で揺動させようとすると、操作部が揺動軸より奥側の略水平領域と干渉してしまう。操作部が水栓本体と干渉すると、ハンドルの可動域が制約されることになる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、省スペース化を実現しながらハンドルの可動域を大きく確保することを解決すべき課題としている。
本発明の水栓装置は、
断面形状が略円弧形をなす曲面部と、前記曲面部に連なる略平面部とを有する水栓本体と、
前記曲面部と略同心の揺動軸を中心として揺動可能であり、前記曲面部に沿って揺動変位する操作部を有するハンドルとを備え、
前記操作部は、
前記曲面部及び前記略平面部と対向可能な対向面と、
前記対向面における前記揺動軸と略平行な第1縁部と第2縁部のうち前記曲面部側に位置する第1縁部に連なり、前記揺動軸から遠ざかるように延出した形態の第1操作面と、
前記第1操作面と背中合わせとなるように配された第2操作面と、
前記第2操作面から角度をなして前記揺動軸に近づくように延出し、前記第2縁部に対し角度をなして連なる第3操作面とを有していることを特徴とする。
第3操作面に替えて、第2操作面と面一状に連なる仮想操作面を想定し、仮想操作面と、対向面を揺動方向に延長させた仮想縁部とが鋭角に連なる形態とした場合、ハンドルを略平面部側へ揺動させたときに、比較的早期のうちに仮想縁部が略平面部と干渉することになる。これに対し、本願発明の操作部は、第3操作面が、第2操作面から角度をなして揺動軸に近づくように延出し、第2縁部に対し角度をなして連なるので、第2縁部の位置が第1縁部に近くなる。したがって、ハンドルを略平面部側へ揺動させたときに、第2縁部が略平面部と干渉するタイミングが遅くなり、その分、ハンドルの略平面部側への揺動域を大きく確保することができる。このように、本実施例1の水栓装置によれば、省スペース化を実現しながらハンドルの可動域を大きく確保することができる。
実施例1の水栓装置の斜視図 水栓装置の分解斜視図 流路切換用ハンドルが止水位置にある状態をあらわす一部切欠部分拡大側面図 流路切換用ハンドルがシャワー側へ揺動した状態をあらわす一部切欠部分拡大側面図
本発明の水栓装置は、前記ハンドルが、前記操作部の長さ方向両端部において前記水栓本体に支持されていてもよい。この構成によれば、操作部の長さを十分に確保しながら、ハンドルを安定して支持することができる。
本発明の水栓装置は、前記第3操作面と前記第2操作面が鈍角をなして連なっていてもよい。この構成によれば、第2操作面と第3操作面の両面に指を宛がったときに、第2操作面と第3操作面との境界部が指に食い込むことがないので、操作フィーリングが良好である。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図4を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図1,2における斜め右下方、及び図3,4における左方を前方と定義する。上下の方向については、図1〜4にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図1,2にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。
図2に示すように、本実施例1の水栓装置Aは、水栓本体10と、温度調節用ハンドル28と、流路切換用ハンドル33(請求項に記載のハンドル)とを備えて構成されている。水栓本体10は、給水ユニット11とハウジング15とを組み付けて構成され、全体として幅寸法に比べて高さ寸法の小さい偏平なブロック状をなす。
給水ユニット11は、給水用接続部13と給湯用接続部14を有するボディ12と、ボディ12内に収容された温調用バルブユニット(図示省略)と、ボディ12内に収容された流路切換用バルブユニット(図示省略)とを備えた周知構造のものである。給水ユニット11は、給水温度を調節するための温度調節機能と、給水形態を止水、シャワー及びカラン(水栓装置Aから洗い場や浴槽へ給水するための下向きの吐水口)のいずれかに切り換えるための流路切換機能とを含む給水機能を備えている。
ハウジング15は、アッパカバー16とロアカバー17とリヤカバー18とを備えて構成され、給水ユニット11に取り付けられている。給水ユニット11にハウジング15を取り付けた状態では、給水ユニット11の上下両面と左右両側面と前面がハウジング15で覆われている。アッパカバー16は、合成樹脂製であり、上板部19と、前板部20と、左右一対の側板部21とを有する単一部品である。上板部19は、平面視形状が方形をなす平板状の部位である。上板部19の外面(上面)は、全体として前方に向かって低くなるように僅かに傾斜し、且つ概ね平坦な略平面部22となっている。
前板部20は、上板部19の前端縁から斜め下前方へ弧状に延出した形態であり、前板部20の側面視形状は略円弧状をなしている。前板部20の外面(前面)は、略円弧状をなす曲面部23となっている。略平面部22は、曲面部23の上端部に対し接線状に(滑らかに)連なり、曲面部23から後方へ延出した形態である。左右一対の側板部21は、上板部19の左右両側縁から下方へ略直角に延出した形態である。
図1に示すように、アッパカバー16の上面のうち略平板部と曲面部23との境界部分には、左右方向に延びたアクセントライン24が配置されている。アッパカバー16の上面における左端部には、温度調節用標示25が配されている。温度調節用標示25は、アクセントライン24の左端部によって形成された温度標示26と、前後一対の温調操作用標示27とから構成されている。一対の温調操作用標示27は、給水温度を調節する際の温度調節用ハンドル28の操作方向を示すものであり、温度標示26を挟んで奥側に「H」の文字が表示され、温度標示26の手前側に「C」の文字が標示されている。
給水ユニット11(水栓本体10)の左端部、即ち温度調節用標示25の近傍には、円形又は円筒形をなす温度調節用ハンドル28が取り付けられている。温度調節用ハンドル28は、給水温度を調節するための操作(給水操作)を行う手段であり、温調用バルブユニットの弁体(図示省略)に一体回転し得るように取り付けられている。温度調節用ハンドル28は、水栓本体10に左右方向の回動軸29を中心として回動操作可能に支持されている。
アッパカバー16の上面の右端部には、給水形態を止水、シャワー及びカランのいずれかに切り換える際の操作性を高める手段として、流路切換用標示30が配されている。流路切換用標示30は、アクセントライン24の右端部によって形成された止水標示31と、前後一対の切換操作用標示32とから構成されている。一対の切換操作用標示32は、シャワーとカランを切り換える際の流路切換用ハンドル33(詳細は後述する)の操作方向を示すものであり、止水標示31を挟んで奥側と手前側とに分かれて配置されている。
シャワーから給水する際には、流路切換用ハンドル33を上方へ揺動させるのに伴って板状支持部36の上端部が奥側へ回動するので、止水標示31より奥側(後方)の略平面部22には、シャワーを示す図柄が表示されている。カランから給水する際には、流路切換用ハンドル33を下方へ揺動させるのに伴って板状支持部36の上端部が手前側へ回動するので、止水標示31より手前側(前方)の曲面部23の上端部には、カランを示す図柄が表示されている。
流路切換用ハンドル33は、給水形態を止水、シャワー及びカランのいずれかに切り換えるための流路切換操作(給水操作)を行う手段である。流路切換用ハンドル33は、回動軸29と同軸状の左右方向の揺動軸34を中心として回動操作し得るように、水栓本体10(給水ユニット11)に支持されている。図1,2に示すように、流路切換用ハンドル33は、全体として左右方向に延びた形状をなす。流路切換用ハンドル33は、流路切換用ハンドル33の右端部に位置する連結部35と、流路切換用ハンドル33の左端部に位置する嵌合部39と、操作部42とを有する。連結部35と嵌合部39は操作部42の両端部に連なっている。
連結部35は、揺動軸34と同心の円形をなす板状支持部36と、板状支持部36の外周から径方向外方へ延出した右側延出部37とを備えて構成されている。板状支持部36の左面には、略円柱形をない連結機能部材38が同軸状に突出した形態で取り付けられている。嵌合部39は、揺動軸34と同心の円形をなすリング状支持部40と、リング状支持部40の外周から径方向外方へ延出した左側延出部41とを備えて構成されている。操作部42は、全体として左右方向に長い形状をなし、操作部42の左右両端部は、左側延出部41の延出端と右側延出部37の延出端とに連なっている。
流路切換用ハンドル33を水栓本体10(給水ユニット11)に取り付けた状態では、連結機能部材38が、水栓本体10の内部に収容され、流路切換用バルブユニットの弁体(図示省略)に一体回転し得るように取り付けられている。板状支持部36は、水栓本体10(ハウジング15)の右側面に重なるように配置されている。リング状支持部40は、給水ユニット11のボディ12の左端部に回転可能に外嵌されている。したがって、流路切換用ハンドル33は、操作部42の左右両端部(連結部35と嵌合部39)において水栓本体10に支持され、揺動軸34を支点として操作部42が上下方向へ変位するように揺動可能となっている。
本実施例1の水栓装置Aは、流路切換用ハンドル33を揺動する際に必要な操作部42の可動スペースを小さく抑えるために、揺動軸34からの操作部42の偏心量を小さくし、操作部42が、水栓本体10の外面(曲面部23と略平面部22)に接近させた円弧状経路に沿って揺動変位するようにしている。一方、水栓本体10の給水ユニット11は、揺動軸34と同軸状のバルブユニットと、バルブユニットから後方へ突出する給水用接続部13と給湯用接続部14を備えている。
そのため、給水ユニット11を包囲するハウジング15の外面のうち手前側の前面領域は、バルブユニットの揺動軸34と同心の円弧形をなす曲面部23として成形し、ハウジング15の外面のうち揺動軸34より奥側の上面領域は、概ね水平な略平面部22として成形している。ハウジング15(水栓本体10)の外面をこのような形状にすると、操作部42を水栓本体10の外面に接近させた経路で揺動させたときに、操作部42が揺動軸34より奥側の略平面部22と干渉することが懸念される。この対策として、本実施例1では、操作部42に形状の工夫を施している。以下、操作部42の形状を説明する。
操作部42は、左右方向に細長く延びた形状をなし、揺動軸34とほぼ平行をなしている。操作部42し、左右方向において水栓本体10の全幅に亘る範囲の長さを有する。詳細には、操作部42は、左右方向両端部から左右方向中央部に向かって水栓本体10(揺動軸34)からの距離が大きくなるような形態で僅かに湾曲している。
図3,4の側断面図に示すように、操作部42の外面は、外縁面43と、対向面44、第1操作面45、第2操作面46、及び第3操作面47とを備えて構成されている。これら5つの面43〜47は、いずれも、操作部42と同じく左右方向に細長く延びた形状である。流路切換用ハンドル33を揺動操作する際には、第1〜第3操作面45〜47を指で押したり摘んだりして操作する。
外縁面43は、平面で構成されている。外縁面43は、5つの面43〜47のなかで揺動軸34(水栓本体10の外面)から最も遠い位置に配されている。側面視において、外縁面43は、流路切換用ハンドル33の揺動方向に対して傾斜しているとともに、揺動軸34を中心とする径方向に対しても傾斜している。
対向面44は、平面又は僅かに湾曲した面で構成され、流路切換用ハンドル33の揺動範囲の全領域において、水栓本体10の外面(曲面部23及び略平面部22)に対し概ね正対するような位置関係を保つ。つまり、対向面44は、5つの面43〜47のなかで揺動軸34(水栓本体10の外面)に最も近い位置に配されている。対向面44のうち、流路切換用ハンドル33の揺動方向における2つの縁部のうち曲面部23側の縁部は、左右方向に延びる第1縁部48となっており、略平面部22側の縁部は、左右方向に延びる第2縁部49となっている。揺動軸34から第1縁部48までの距離と、揺動軸34から第2縁部49までの距離は、ほぼ同じ寸法である。
第1操作面45は、外縁面43と略直角をなす平面で構成されており、第1縁部48において対向面44と鈍角をなして連なっている。第1操作面45は、第1縁部48から、揺動軸34との距離を拡大する方向へ延出した形態であり、第1操作面45の延出端縁(揺動軸34から遠い側の縁部)は、外縁面43に連なっている。第1操作面45は、揺動軸34を中心とする径方向に対して斜めを向いている。第1操作面45は、水栓本体10の外面(曲面部23と略平面部22)に対して鋭角をなし、流路切換用ハンドル33の揺動方向においては曲面部23側(カラン側への揺動時における操作部42の変位方向前方)に面している。第1操作面45を指で押すと、流路切換用ハンドル33をシャワー側へ揺動させることができる。
第2操作面46は、第1操作面45と略平行な平面からなり、流路切換用ハンドル33の揺動方向において第1操作面45と背中合わせとなる位置関係である。第2操作面46は、外縁面43のうち第1操作面45とは反対側の縁部に対し略直角に連なっている。第2操作面46は、第1操作面45と同様、揺動軸34を中心とする径方向に対して傾斜しているとともに、対向面44に対しても斜めをなしている。第2操作面46は、水栓本体10の外面(曲面部23と略平面部22)に対して鋭角をなし、揺動方向においては略平面部22側(シャワー側への揺動時における操作部42の変位方向前方)に面している。第2操作面46を指で押すと、流路切換用ハンドル33をカラン側へ揺動させることができる。
第3操作面47は、平面からなる。第3操作面47のうち揺動軸34から遠い側の縁部は、第2操作面46に対して鈍角をなして連なっている。第3操作面47は、第2操作面46から第2縁部49に向かって揺動軸34に接近する方向へ延出した形態である。第3操作面47のうち揺動軸34に近い側の縁部は、第2縁部49において対向面44と鋭角をなして連なっている。換言すると、第3操作面47は、第2縁部49から、第2操作面46に向かって揺動軸34との距離を拡大する方向へ延出した形態である。第3操作面47の延出端縁(第2縁部49とは反対側の端縁)は、第2操作面46に対し鈍角をなして連なっている。
第3操作面47は、揺動軸34を中心とする径方向に対して僅かに斜めを向いている。また、第3操作面47は、対向面44、第1操作面45及び第2操作面46のいずれに対しても、斜めを向いている。第3操作面47は、水栓本体10の外面(曲面部23と略平面部22)に対して直角に近い角度をなし、揺動方向においては第2操作面46と同様、略平面部22側(シャワー側への揺動時における操作部42の変位方向前方)に面している。第3操作面47を指で押すと、流路切換用ハンドル33をカラン側へ揺動させることができる。
図3に示すように、流路切換用ハンドル33が止水位置にある状態では、操作部42が、揺動軸34とほぼ同じ高さで、且つ揺動軸34よりも前方の位置に配置され、対向面44が曲面部23と対向する。また、第2操作面46は略平面部22の前方に並ぶように配されている。略平面部22を面一状に斜め下前方へ延長した仮想延長平面(図示省略)を想定したとき、第2操作面46は、仮想延長平面上に位置するような高さ及び向き、若しくは、仮想延長平面と平行をなしている。このような位置関係により、水栓装置Aは、全体としてデザイン的な統一感があり、高い意匠性を有している。
止水状態からカラン給水に切り換える際には、第2操作面46と第3操作面47を下向きに押して操作部42を下方へ揺動させる。下方への揺動角度が大きくなるほど、カランからの給水量が増大していく。このときの揺動過程では、対向面44が、常に、揺動軸34と略同心の円弧形をなす曲面部23と対向するので、操作部42が曲面部23と干渉することはない。
止水状態からシャワー給水に切り換える際には、第1操作面45を上向きに押し、操作部42が上方へ揺動するように操作する。上方への揺動角度が大きくなるほど、シャワーからの給水量が増大していく。このときの揺動過程において給水量が最大量に達しない状態では、対向面44が、常に、揺動軸34と略同心の円弧形をなす曲面部23と対向するので、操作部42が曲面部23と干渉することはない。給水量が最大量に近づくと、対向面44が、曲面部23の上端部から接線状に後方へ延出する略平面部22の前端部と対向する状態になるが、以下の理由により、対向面44と略平面部22が干渉することはない。
本実施例1との比較形として、図3,4に示すように、仮想操作面51と仮想対向延長面52を有する仮想操作部50を想定する。仮想操作面51は、第3操作面47の代替操作面であり、第2操作面46から外縁面43とは反対側(水栓本体10の外面に接近する方向)へ面一状に延出している。仮想対向延長面52は、第2縁部49から対向面44を第1縁部48とは反対側へ延長したものである。仮想対向延長面52は、対向面44と同じく水栓本体10の外面と対向している。仮想操作面51と仮想対向延長面52が交わる縁部を、仮想縁部53とする。
シャワー給水時における操作部42の揺動方向において、仮想縁部53と第2縁部49は、第1縁部48よりも揺動方向前方に位置するが、第1縁部48から仮想縁部53までの周長は、第1縁部48から第2縁部49までの周長よりも長い。つまり、シャワー給水時の揺動方向において、仮想縁部53は、第2縁部49よりも更に揺動方向前方に位置する。
したがって、シャワーの給水量を増大させたときには、図4に示すように、第2縁部49よりも仮想縁部53の方が、先に、略平面部22と干渉することになる。第2縁部49が略平面部22と干渉するときの流路切換用ハンドル33の揺動角度は、仮想縁部53が略平面部22と干渉するときの揺動角度より大きい。したがって、流路切換用ハンドル33をシャワー側へ揺動させるときには、仮想操作部50よりも本実施例1の操作部42の方が可動域が大きいのである。
本実施例1の水栓装置Aは、水栓本体10と、流路切換用ハンドル33とを備えている。水栓本体10は、断面形状が略円弧形をなす曲面部23と、前記曲面部23に連なる略平面部22とを有する。流路切換用ハンドル33は、曲面部23と略同心の揺動軸34を中心として揺動可能であり、曲面部23に沿って揺動変位する操作部42を有している。
操作部42は、曲面部23及び略平面部22と対向可能な対向面44と、第1操作面45と、第2操作面46と、第3操作面47とを有する。第1操作面45は、対向面44における揺動軸34と略平行な第1縁部48と第2縁部49のうち曲面部23側に位置する第1縁部48に連なり、揺動軸34から遠ざかるように延出している。第2操作面46は、第1操作面45と背中合わせとなるように配されている。第3操作面47は、第2操作面46から角度をなして揺動軸34に近づくように延出し、第2縁部49に対し角度をなして連なっている。
もし、第3操作面47に替えて、第2操作面46と面一状に連なる仮想操作面51を想定し、仮想操作面51と、対向面44を揺動方向に延長させた仮想縁部53とが鋭角に連なる形態とした場合、流路切換用ハンドル33を略平面部22側へ揺動させたときに、比較的早期のうちに仮想縁部53が略平面部22と干渉することになる。これに対し、本実施例1の操作部42は、第3操作面47が、第2操作面46から角度をなして揺動軸34に近づくように延出し、第2縁部49に対し角度をなして連なるので、第2縁部49の位置が第1縁部48に近くなる。
したがって、流路切換用ハンドル33を略平面部22側へ揺動させたときに、第2縁部49が略平面部22と干渉するタイミングが遅くなり、その分、流路切換用ハンドル33の略平面部22側への揺動域を大きく確保することができる。このように、本実施例1の水栓装置Aによれば、省スペース化を実現しながら流路切換用ハンドル33の可動域を大きく確保することができる。
また、流路切換用ハンドル33は、操作部42の長さ方向両端部(連結部35と嵌合部39)において水栓本体10に支持されているので、操作部42の長さを十分に確保しながら、流路切換用ハンドル33を安定して支持することができる。
また、第3操作面47と第2操作面46が鈍角をなして連なっているので、カラン給水の際に第2操作面46と第3操作面47の両面に指を宛がって流路切換用ハンドル33を揺動させたときに、第2操作面46と第3操作面47との境界部が指に食い込むことがない。したがって、操作フィーリングが良好である。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、第3操作面と第2操作面が鈍角をなして連なっているが、第3操作面と第2操作面は鋭角をなして連なっていてもよい。
(2)上記実施例では、第3操作面と対向面が鋭角をなして連なっているが、第3操作面と対向面は、鈍角をなして連なっていてもよい。
(3)上記実施例では、第1操作面と対向面が鈍角をなして連なっているが、第1操作面と対向面は、鋭角をなして連なっていてもよい。
(4)上記実施例では、操作部が水栓本体の全幅に亘る長さを有するが、操作部の長さは、水栓本体の全幅寸法より短い長さであってもよい。
(5)上記実施例では、ハンドルが操作部の両端部において水栓本体に支持されているが、ハンドルは、操作部のいずれか一方の端部のみにおいて水栓本体に支持された形態であってもよい。
(6)上記実施例では、略平面部が水平に近い角度で配されるが、略平面部は鉛直方向を向いていてもよい。
(7)上記実施例では、曲面部が水栓本体の前端部に配されているが、曲面部は、水栓本体の上端部や下端部に配されていてもよい。
A…水栓装置
10…水栓本体
22…略平面部
23…曲面部
33…流路切換用ハンドル(ハンドル)
34…揺動軸
42…操作部
44…対向面
45…第1操作面
46…第2操作面
47…第3操作面
48…第1縁部
49…第2縁部

Claims (3)

  1. 断面形状が略円弧形をなす曲面部と、前記曲面部に連なる略平面部とを有する水栓本体と、
    前記曲面部と略同心の揺動軸を中心として揺動可能であり、前記曲面部に沿って揺動変位する操作部を有するハンドルとを備え、
    前記操作部は、
    前記曲面部及び前記略平面部と対向可能な対向面と、
    前記対向面における前記揺動軸と略平行な第1縁部と第2縁部のうち前記曲面部側に位置する第1縁部に連なり、前記揺動軸から遠ざかるように延出した形態の第1操作面と、
    前記第1操作面と背中合わせとなるように配された第2操作面と、
    前記第2操作面から角度をなして前記揺動軸に近づくように延出し、前記第2縁部に対し角度をなして連なる第3操作面とを有していることを特徴とする水栓装置。
  2. 前記ハンドルが、前記操作部の長さ方向両端部において前記水栓本体に支持されていることを特徴とする請求項1記載の水栓装置。
  3. 前記第3操作面と前記第2操作面が鈍角をなして連なっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水栓装置。
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