JP2020025372A - 回転電機用ステータコアおよび回転電機 - Google Patents

回転電機用ステータコアおよび回転電機 Download PDF

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芳永 久保田
Yoshinaga Kubota
芳永 久保田
悠太 伊東
Yuta Ito
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Abstract

【課題】トルクリップルを抑えつつ、製造コストを低減することが可能な回転電機用ステータコアおよび回転電機を提供する。【解決手段】ロータを囲むように環状に形成され、Z方向の一端から他端にかけて延びる複数のスロット12と、スロット12間に形成されるティース11と、を備えるコア部材10A,10Bを積層してなる。ティース11は、コア部材10A,10Bの内周面側の先端に、当該コア部材10A,10BのW方向に突出する第一突出部11aと、第一突出部11aと周方向W反対側に形成され、第一突出部11aよりも突出高さが低い第二突出部11bと、が設けられている。Z方向に隣り合う第一突出部11aの向きが周方向反対となるように積層することによってスキューされている。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機用ステータコアおよび回転電機に関する。
従来の回転電機では、トルクリプル(トルクむら)を減らす方法として、ステータコアのティース部間にスロットと連通する開口部を形成し、この開口部を軸方向に対して斜めに形成する方法が提案されている。
特開2003−18802号公報
しかしながら、特許文献1に記載のステータコアでは、ティース先端部のダレ部が一致しないため、電磁鋼板の積層間に隙間が存在してしまうことが懸念される。このような隙間が形成されると、電磁鋼板の占積率が低下し、トルク密度が低下する。また、特許文献1に記載のステータコアでは、電磁鋼板のプレス打ち抜き型数の増大によりコストが増加する。
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、トルクリプルを抑えつつ、製造コストを低減することが可能な回転電機用ステータコアおよび回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、ロータを囲むように環状に形成され、軸方向の一端から他端にかけて延びる複数のスロットと、前記スロット間に形成されるティースと、を備えるコア部材を積層してなり、前記ティースは、前記コア部材の内周面側の先端に、当該コア部材の周方向に突出する第一突出部と、前記第一突出部と周方向反対側に形成され、前記第一突出部よりも突出高さが低い第二突出部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、トルクリプルを抑えつつ、製造コストを低減することが可能な回転電機用ステータコアおよび回転電機を提供することができる。
第1実施形態のステータコアを示す斜視図である。 第1実施形態のステータコアを備えた回転電機を示す正面図である。 図2のIIIA部の拡大図である。 図2のIIIB部の拡大図である。 図2のIIIC部の拡大図である。 図2のIIID部の拡大図である。 第1実施形態のステータコアの下段のコア部材を示す正面図である。 図2のVA部の拡大図である。 図2のVB部の拡大図である。 第2実施形態のステータコアを示す一部省略斜視図である。 第2実施形態のステータコアの境界部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る回転電機用ステータコア(以下、ステータコアと表記)について、適宜図面を参照して詳細に説明する。また、部材のサイズおよび形状は、説明の便宜上、変形または誇張して模式的に表す場合がある。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態のステータコアを示す斜視図である。なお、以下の図面において、ステータコアの「軸方向」を符号Zで表し、「周方向」を符号Wで表し、「径方向」を符号Rで表すこととする。
図1に示すように、ステータコア1Aは、コア部材10A,10Bを積層して略円筒状に構成されている。コア部材10A,10Bは、鉄損値、磁束密度および透磁率等の優れた材料で形成された薄板が積層されたリング状のものであり、外表面には絶縁被膜がコーティングされている。
コア部材10Aは、W方向に沿ってティース(ステータティース)11とスロット12とが交互に形成されている。コア部材10Bは、コア部材10Aと同一形状のものであり、W方向に沿ってティース11とスロット12とが交互に形成されている。なお、図1では、コア部材10Aとコア部材10Bがそれぞれ1枚の厚い板材で構成されているように図示しているが、コア部材10A,10Bはそれぞれ薄い磁性板材をZ方向に複数重ねたもので構成されている。
コア部材10Aは、外周側に円筒状のコア本体10aを有している。コア本体10aの内周面からティース11がR方向内側に突出して形成されている。ティース11は、W方向に等間隔に形成されている。また、ティース11は、コア本体10aの内周面全体に形成されている。なお、ティース11は、ステータコイル3(図2参照)を巻き回しするための突起である。
スロット12は、隣り合うティース11間に形成されるとともにW方向に等間隔に形成されている。また、スロット12は、ティース11と同数形成されている。
ステータコア1Aは、コア部材10Aのスロット12とコア部材10Bのスロット12とがZ方向に連通するように積層されている。また、ステータコア1Aは、コア部材10Aのティース11とコア部材10Bのティース11とがZ方向に重なるように積層されている。
図2は第1実施形態のステータコアを備えた回転電機を示す正面図である。なお、以下では、永久磁石埋め込み型回転電機(IPMモータ)を例に挙げて説明する。また、図2は、コア部材10A側から見た状態を平面的に示している。
図2に示すように、回転電機100は、ステータ1とロータ2とを備えて構成されている。ステータ1は、ステータコア1Aと、このステータコア1Aに設けられるステータコイル3(巻線)とを備えている。ステータコイル3は、例えば分布巻で複数のスロット12に収められるように巻かれている。ロータ2は、図示しないシャフトに固定されるロータコア2aと、ロータコア2aに設けられる複数の永久磁石2cと、を備えて構成され、ステータ1が生成する回転磁界により回転する。
ロータコア2aは、例えば、円環状の電磁鋼板がZ方向に複数積層されることで構成されている。また、ロータコア2aの外周部には、Z方向に貫通するスロット(磁石収容孔)2bが形成されている。これらのスロット2bは、W方向に沿って複数配置されている。また、2つのスロット2bが組になって、V字形状に外径側に開くように配置されている。
各スロット2b内には、希土類磁石などで構成された永久磁石2cが収容されている。永久磁石2cは、R方向に磁化され、ロータコア2aの外周部分に複数(本実施形態では8個)の磁極部を形成している。これらの磁極部は、W方向に沿って交互に磁化方向が反転するように構成されている。
ステータコア1Aは、1つの磁極部において、ティース11が6つ配置されるように構成されている。本実施形態では、8つの磁極部があるので、48本のティース11によって構成されている。また、ティース11が48本であるので、48個のスロット12によって構成されている。
また、ステータコア1Aは、90度(360/n:n=4)毎(所定角度毎)に境界部S1,S2,S3,S4が設けられている。これらの境界部S1〜S4は、それぞれスロット12を通るように設定されている。なお、境界部S1から境界部S2までを第1領域R1とし、境界部S2から境界部S3までを第2領域R2とし、境界部S3から境界部S4までを第1領域R1とし、境界部S3から境界部S4までを第2領域R2とする。第1領域R1および第2領域R2には、それぞれ12本のティース11が配置されている。また、第1領域R1,R1が対角に配置され、第2領域R2,R2が対角に配置され、第1領域R1と第2領域R2がW方向に交互に配置されている。
図3Aは図2のIIIA部の拡大図、図3Bは図2のIIIB部の拡大図、図3Cは図2のIIIC部の拡大図、図3Dは図2のIIID部の拡大図である。
図3Aに示すように、第1領域R1に配置されるティース11は、ティース11の内周面側の先端に、W方向(図2の時計回り方向)に突出する第一突出部11aが形成されている。また、ティース11の内周面側の先端には、第一突出部11aとはW方向反対側(図2の反時計回り方向)に突出する第二突出部11bが形成されている。第二突出部11bは、第一突出部11aよりも突出高さが低く形成されている。詳述すると、第一突出部11aの突出高さ寸法aは、ティース11のW方向の中央を通りかつR方向に延びる基準線C1から第一突出部11aの先端11a1までの長さである。また、第二突出部11bの突出高さ寸法bは、基準線C1から第二突出部11bの先端11b1までの長さである。第一突出部11aの突出高さ寸法aは、第二突出部11bの突出高さ寸法bよりも長く形成されている。このように、第一突出部11aと第二突出部11bは、非対称(a>b)に形成されている。
また、隣り合うティース11とティース11との間に形成されるスロット12は、Z方向からの平面視においてR方向に細長く且つ略矩形状に形成されている。また、隣り合うティース11間には、スロット12に連通する開口部13aが形成されている。この開口部13aは、スロット12を挟んで一方のティース11に形成される第一突出部11aの先端11a1と他方のティース11に形成される第二突出部11bの先端11b1との間に形成されている。
また、先端11a1,11b1は、R方向に沿って平面状に形成され、R方向に互いに同じ長さに形成されている。また、第一突出部11aの基端部11a2は、第二突出部11bの基端部11b2よりもR方向の幅が長く形成されている。
また、第1領域における開口部13aの中心St1は、ステータコア1A(図2参照)の中心(軸中心)O(図2参照)とスロット12のW方向の中央とを結ぶ軸線C10に対してW方向(時計回り方向)にずれて配置されている。
図3Bに示すように、第2領域R2に配置されるティース11は、ティース11の内周面側の先端に、W方向(図2の反時計回り方向)に突出する第一突出部11aが形成されている。また、ティース11の内周面側の先端には、第一突出部11aとはW方向反対側(図2の時計回り方向)に突出する第二突出部11bが形成されている。第二突出部11bは、第一突出部11aよりも突出高さが低く形成されている。詳述すると、第一突出部11aの突出高さ寸法aは、第二突出部11bの突出高さ寸法bよりも長く形成されている。このように、第2領域R2におけるティース11は、第1領域R1のティース11において第一突出部11aと第二突出部11bのW方向の向きが異なるだけで、他の構成については第1領域R1のティース11と同様な形状である。
図3Cに示すように、図3Aの第1領域R1の対角の位置に他の第1領域R1が配置されている。他の第1領域R1は、図3Aのティース11と同様に、W方向(図2の時計回り方向)に突出する第一突出部11aと、第一突出部11aとはW方向反対側(図2の反時計回り方向)に突出する第二突出部11bとが形成されている。
図3Dに示すように、図3Bの第2領域R2の対角の位置に他の第2領域R2が配置されている。他の第2領域R2は、図3Bのティース11と同様に、W方向(図2の反時計回り方向)に突出する第一突出部11aと、第一突出部11aとはW方向反対側(図2の時計回り方向)に突出する第二突出部11bとが形成されている。
図4は、第1実施形態のステータコアの下段のコア部材を示す正面図である。なお、図4は、図2と同様の方向から見た図である。
図4に示すように、コア部材10Bは、境界部S1から境界部S2までが第2領域R2に設定され、境界部S2から境界部S3までが第1領域R1に設定され、境界部S3から境界部S4までが第2領域R2に設定され、境界部S4から境界部S1までが第1領域R1に設定される。
また、コア部材10A,10Bは、薄い鉄板などが打ち抜かれた薄い電磁材がZ方向に複数重ねられることによって構成され、同一形状である。また、コア部材10A,10Bは、打ち抜く方向は同じであり、打ち抜く際に形成されるバリの方向(ダレの方向)は同じ向きである。
このように、ステータコア1Aは、コア部材10Aにコア部材10Bを90度転積させる(90度回転させて積層させる)ことで構成されている。これにより、コア部材10Aの第1領域R1(図2参照)がコア部材10Bの第2領域R2(図4参照)に積層される。また、コア部材10Aの第2領域R2(図2参照)がコア部材10Bの第1領域R1(図4参照)に積層される。第一突出部11aおよび第二突出部11bを除いてコア部材10Aとコア部材10Bの形状が互いに同一である。このため、コア部材10Aの48個(12×4個)のスロット12とコア部材10Bの48個(12×4個)のスロット12とがZ方向において連通する。また、コア部材10Aの48本(12×4本)のティース11とコア部材10Bの48本(12×4本)のティース11とがZ方向において積層される。これにより、ステータコア1Aは、コア部材10Aの第1領域R1の開口部13aとコア部材10Bの第2領域R2の開口部13bとがW方向にずれた状態(スキューされた状態)で積層される。また、ステータコア1Aは、コア部材10Aの第2領域R2の開口部13bとコア部材10Bの第1領域R1の開口部13aとがW方向にずれた状態で積層される。
また、コア部材10Aの境界部S1,S3には、それぞれ開口部13dが位置する(図2参照)。また、コア部材10Bの境界部S1,S3には、それぞれ開口部13cが位置する(図4参照)。この場合、ステータコア1AのZ方向(図1参照)において開口部13dと開口部13cとが連通する。
また、コア部材10Aの境界部S2,S4には、それぞれ開口部13cが位置する(図2参照)。また、コア部材10Bの境界部S2,S4には、それぞれ開口部13dが位置する(図4参照)。この場合、ステータコア1AのZ方向(図1参照)において開口部13cと開口部13dとが連通する。
このように、ステータコア1Aにおいて、第1領域R1と第2領域R2とをZ方向に重ねて配置することで、ティース11による磁気変動を打ち消し合うことができ、ティース11でのトルクリプルを低減することができる。また、ティース11の先端の非対称性が大きくなればなるほど(寸法aと寸法bの比率を大きくすればするほど)、ティース11でのトルクリプルを低減し易くなる。
図5Aは図2のVA部の拡大図、図5Bは図2のVB部の拡大図である。
図5Aに示すように、コア部材10Aの第1領域R1と第2領域R2の境界部S1,S3では、スロット12を挟んで第1領域R1側の第一突出部11aと第2領域R2側の第一突出部11aとが干渉する。このような干渉を防ぐため、非対称性を抑える形状(寸法aの長さを短くする形状)とする必要がある。すなわち、第1領域R1側の第一突出部11aの突出高さ寸法a(図2参照)を、より突出高さが低い寸法a1の第一突出部11cとし、第2領域R2側の第一突出部11aの突出高さ寸法a(図2参照)を、より突出高さが低い寸法a2の第一突出部11cとする。突出高さ寸法a1と突出高さ寸法a2は、例えば同じ(等しい)値に設定され、第一突出部11c間に開口部13cが形成される。
図5Bに示すように、コア部材10Aの第1領域R1と第2領域R2の境界部S2,S4では、スロット12を挟んで第1領域R1側の第二突出部11bと第2領域R2側の第二突出部11bとが対向する。第二突出部11bの突出高さ寸法bは低く形成されているため、第二突出部11b同士が干渉することがない。第二突出部11b間の開口部13dは、前記開口部13cよりも広く形成されている。
ところで、第1領域R1および第2領域R2のように領域分けすることなく、第1領域R1の1本のティース11と、第2領域R2の1本のティース11を交互に配置した場合、寸法aを長くし過ぎると、隣り合うティース11の第一突出部11a同士が干渉するため、非対称性(a>b)を大きくし難くなる。そこで、第1実施形態では、図2および図4に示したように、境界部S1〜S4を設定して、ある境界部S1〜S4までは、第一突出部11aおよび第二突出部11bの向きが同じ(同相)になるように構成することで、トルクリプルを低減する効果を大きくできる。
以上説明したように、第1実施形態のステータコア1Aは、ロータ2を囲むように環状に形成され、Z方向の一端から他端にかけて延びる複数のスロット12と、スロット12間に形成されるティース11と、を備えるコア部材10A,10Bを積層してなる。ティース11は、コア部材10A,10Bの内周面側の先端に、当該コア部材10A,10BのW方向に突出する突出高さ寸法aの第一突出部11aと、第一突出部11aとW方向反対側に形成され、第一突出部11aよりも突出高さが低い突出高さ寸法bの第二突出部11bと、が設けられている。これによれば、1種類の電磁鋼板を転積するだけでスキュー効果(トルクリプル低減効果)を得ることができるので、従来のロータスキューや、ステータ先端スキューに対して同様の効果がありながら、製造コストを大幅に低減できる。
また、第1実施形態では、積層コア(コア部材10A,10B)の内周面に、隣り合うティース11間においてスロット12に連通する開口部13a,13bが形成されている。開口部13a,13bのW方向の中心St1は、コア部材10A,10Bの中心Oとスロット12のW方向中心とを結ぶ軸線C10に対してW方向にずれて配置されている。これによれば、第一突出部11aと第二突出部11bとの非対称を大きくでき、トルクリプル低減効果を大きくすることが可能になる。
また、第1実施形態では、開口部13a,13bは、積層コア(積層されたコア部材10A,10B)に形成されたスロット12がZ方向に連通するように複数積層される際、Z方向に隣り合う第一突出部11aの向きがW方向反対となるように積層することによってスキューされている。これによれば、コア部材10A,10Bを転積させるだけでスキュー効果(トルクリプル低減効果)を得ることができる。
また、第1実施形態では、コア部材10A,10Bは、360/n(n:自然数かつ偶数)ごと(所定角度ごと)に境界部S1〜S4が設けられている。また、第一突出部11aおよび第二突出部11bのW方向の向きは、境界部S1〜S4を起点としてW方向反対に設定されている。これによれば、第1領域R1や第2領域R2のように領域分けすることで、第一突出部11aと第二突出部11bの非対称性を大きく確保することができ、トルクリプルを効果的に低減できる。
また、第1実施形態では、境界部S1〜S4がスロット12を通るように設けられている。境界部S1,S3において、スロット12に隣り合うティース11から突出する第一突出部11cの高さが等しく設定されている。また、境界部S2,S4においてスロット12に隣り合うティース11から突出する第二突出部11bの高さが等しく設定されている。これにより、各境界部S1〜S4において、ティース11同士の干渉を防ぐことができる。
また、第1実施形態では、境界部S1〜S4が積層コア(積層したコア部材10A,10B)のW方向において一致している。これによれば、積層したコア部材10A,10Bにおける境界部S1〜S4を一致させることで、境界部S1〜S4を除く広い範囲において開口部13a,13bをスキューさせることができ、トルクリプルを効果的に低減できる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のステータコアを示す一部省略斜視図である。なお、破線で囲む領域は、W方向において隣り合う境界部の間を示している。
図6に示すように、第2実施形態のステータコア1Bは、コア部材10A,10Aおよびコア部材10B,10Bの4層から構成されている。なお、コア部材10A,10Bは、それぞれ電磁鋼板(磁性板材)を複数重ねて構成されたものである。
最上段に位置するコア部材10Aは、ティース11の内周面側の先端に、当該コア部材10AのW方向に突出する第一突出部11aと、第一突出部11aとW方向反対側に形成され、第一突出部11aよりも突出高さが低い第二突出部11bとを備えている。
上から二段目に位置するコア部材10Bは、最上段に位置するコア部材10Aに対して第一突出部11aと第二突出部11bとがW方向逆向きに構成されている。このコア部材10Bは、最上段に位置するコア部材10Aを90度転積することによって構成される。
上から三段目に位置するコア部材10Aは、上から二段目に位置するコア部材10Bに対して第一突出部11aと第二突出部11bとがW方向逆向きになっている。このコア部材10Aは、上から二段目に位置する状態のコア部材10Bを90度転積(最上段に位置するコア部材10Aを180度転積)することによって構成される。
最下段に位置するコア部材10Bは、上から三段目に位置するコア部材10Aに対して第一突出部11aと第二突出部11bとがW方向逆向きになっている。このコア部材10Bは、上から三段目に位置するコア部材10Aを90度転積(最上段に位置する状態のコア部材10Aを270度転積)することによって構成される。
このように、コア部材10A,10B,10A,10Bを90度ずつずらして積層することで、開口部13a,13b,13a,13bをW方向にずらした状態で、コア部材10A,10B,10A,10Bを積層することができる。
ところで、前記した第1実施形態は、ティース11におけるトルクリプルを低減することができる構造ではあるが、回転方向に対して不必要なパーミアンス分布を持つことになる。そこで、第2実施形態では、前記したように、第1領域R1と第2領域R2の境界が90度毎に存在するコア部材10Aを、90度毎に4回転積することで、W方向に有していたパーミアンス分布を打ち消すことが可能になる。
図7は、第2実施形態のステータコアの境界部を示す斜視図である。なお、破線で囲む領域は、境界部S2を含む領域を示している。
図7に示すように、最上段に位置するコア部材10Aの境界部S2では、第一突出部11a同士の干渉を防ぐために、非対称性を抑える形状となっている。つまり、第一突出部11aの高さ寸法a1,a2に設定され(図5A参照)、第一突出部11a間に開口部13cが形成されている。上から二断面に位置するコア部材10Bでは、第二突出部11b同士が対向し、第二突出部11b間に開口部13dが形成されている。上から三段目に位置するコア部材10Aでは、最上段と同様に、開口部13cが形成されている。最下段に位置するコア部材10Bでは、上から二段目と同様に開口部13dが形成されている。
また、境界部S2に対向する境界部S4においても、境界部S2と同様に、開口部13c,13d,13c,13dがZ方向に連通するように配置されている。また、境界部S1,S3では、境界部S2,S4とは逆に、開口部13d,13c,13d,13cの順番でZ方向に連通するように配置されている。
このように、ステータコア1Bでは、境界部S2,S4においてコア部材10Aの開口部13cの位置と、コア部材10Bの開口部13dの位置がW方向において一致している。また、ステータコア1Bでは、境界部S1,S3においてコア部材10Aの開口部13dの位置と、コア部材10Bの開口部13cの位置がW方向において一致している。
このように第2実施形態では、第1実施形態と同様な効果に加えて、W方向に有するパーアンス分布を打ち消すことが可能になる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、本実施形態では、90度(360/n:n=4)毎に境界部S1〜S4を設定した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、n=12として、30度毎に境界部を設定してもよく、n=6として、60度毎に境界部を設定してもよく、適宜変更することができる。
1 ステータ
1A,1B ステータコア
2 ロータ
2a ロータコア
2b スロット
2c 永久磁石
10A コア部材
10a コア本体
10B コア部材
11 ティース
11a 第一突出部
11b 第二突出部
12 スロット
13a,13b 開口部
13c,13d 開口部
100 回転電機
R1 第1領域
R2 第2領域
S1,S2,S3,S4 境界部

Claims (7)

  1. ロータを囲むように環状に形成され、軸方向の一端から他端にかけて延びる複数のスロットと、前記スロット間に形成されるティースと、を備えるコア部材を積層してなり、
    前記ティースは、前記コア部材の内周面側の先端に、当該コア部材の周方向に突出する第一突出部と、前記第一突出部と周方向反対側に形成され、前記第一突出部よりも突出高さが低い第二突出部と、が設けられていることを特徴とする回転電機用ステータコア。
  2. 前記コア部材の内周面には、隣り合う前記ティース間において前記スロットに連通する開口部が形成され、
    前記開口部の周方向中心は、前記コア部材の中心と前記スロットの周方向中心とを結ぶ軸線に対して周方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機用ステータコア。
  3. 前記開口部は、積層された前記コア部材に形成された前記スロットが前記コア部材の軸方向に連通するように複数積層される際、前記軸方向に隣り合う前記第一突出部の向きが周方向反対となるように積層することによってスキューされることを特徴とする請求項2に記載の回転電機用ステータコア。
  4. 積層された前記コア部材は、360/n(n:自然数かつ偶数)ごとに境界部が設けられ、
    前記第一突出部および前記第二突出部の周方向の向きは、前記境界部を起点として周方向反対になることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機用ステータコア。
  5. 前記境界部は、前記スロットを通るように設けられ、前記スロットに隣り合う前記ティースから突出する前記第一突出部および前記第二突出部の高さは等しいことを特徴とする請求項4に記載の回転電機用ステータコア。
  6. 前記境界部は、積層した前記コア部材の周方向において一致することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の回転電機用ステータコア。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機用ステータコアを備えたことを特徴とする回転電機。
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