JP2020024914A - 発光パネル、電子機器、および発光パネルの製造方法 - Google Patents

発光パネル、電子機器、および発光パネルの製造方法 Download PDF

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【課題】表示ムラを低減することの可能な発光パネルと、それを備えた電子機器と、発光パネルの製造方法とを提供する。【解決手段】複数の画素11と、第1の方向に延在し、第1の方向と直交する第2の方向に隣接する2つの画素11を区画する複数の規制部とを備えている。複数の画素11には、少なくとも、第1の方向の長さが互いに異なり、発光層を共有する第1画素11xおよび第2画素11yが含まれている。第1画素11xおよび第2画素11yは、少なくとも、第1画素11xと第2画素11yとを区画する区画領域を介して、第1の方向に隣接して配置されている。【選択図】図4

Description

本開示は、発光パネル、電子機器、および発光パネルの製造方法に関する。
発光素子を用いた発光パネルとして、種々のものが提案されている。例えば、発光素子として有機材料を用いたOLED(Organic light-emitting diode)パネルが上市されている。そのようなOLEDパネルは、例えば、特許文献1〜3に開示されている。また、発光素子の発光層に無機材料を用いたQLED(Quantum Dot light-emitting diode)パネルが、現在、開発中である。OLEDパネルおよびQLEDパネルにおいて、発光素子を形成する際に、塗布が用いられる。
国際公開WO2009/057342 特開2008−216357号公報 特開2002−222695号公報
ところで、塗布型の発光パネルでは、塗布膜によって画素が形成されるので、塗布膜の膜厚制御が、輝度ムラなどの表示ムラの低減において重要である。そのため、表示ムラを低減することの可能な発光パネルと、それを備えた電子機器と、発光パネルの製造方法とを提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る発光パネルは、複数の画素と、第1の方向に延在し、第1の方向と直交する第2の方向に隣接する2つの画素を区画する複数の第1規制部と、第2の方向に延在し、第1の方向に隣接する2つの画素を区画する複数の第2規制部とを備えている。複数の画素には、少なくとも、第1の方向の長さが互いに異なり、発光層を共有する第1画素および第2画素が含まれている。第1画素および第2画素は、少なくとも、第2規制部を介して、第1の方向に隣接して配置されている。
本開示の一実施の形態の電子機器は、上記の発光パネルと、上記の発光パネルを駆動する駆動回路とを備えている。
本開示の一実施の形態に係る発光パネルおよび電子機器では、第1の方向の長さが互いに異なり、発光層を共有する第1画素および第2画素が設けられている。これにより、例えば、第1画素および第2画素の発光層を塗布法により形成したときに、発光層の原料を含むインクが第2規制部を介して、第1画素と第2画素との間を連通する。従って、第1画素および第2画素の大きさにかかわらず、発光層の厚さを均一にすることができる。
本開示の一実施の形態の発光パネルの製造方法は、以下の2つを含む。
(1)表示領域と、表示領域の周囲の非表示領域と、表示領域および非表示領域の双方に設けられた複数の画素形成領域と、第1の方向に延在し、第1の方向と直交する第2の方向に隣接する2つの画素形成領域を区画する複数の第1規制部と、第2の方向に延在し、第1の方向に隣接する2つの画素形成領域を区画する複数の第2規制部とを備え、複数の画素形成領域には、第1の方向の長さが互いに異なる第1画素および第2画素が含まれ、第1画素および第2画素は、第2規制部を介して、第1の方向に隣接して配置されたパネルを用意すること
(2)パネルのうち、表示領域だけでなく、非表示領域に対しても、インクを塗布することにより、表示領域に含まれる各画素形成領域だけでなく、非表示領域に含まれる各画素形成領域に対しても、発光層を含む画素を形成すること
本開示の一実施の形態の発光パネルの製造方法では、パネルのうち、表示領域だけでなく、非表示領域に対しても、インクを塗布することにより、表示領域に含まれる各画素形成領域だけでなく、非表示領域に含まれる各画素形成領域に対しても、塗布膜を含む画素が形成される。これにより、第1画素および第2画素の大きさにかかわらず、発光層の厚さを均一にすることができる。
本開示の一実施の形態に係る発光パネル、電子機器、および発光パネルの製造方法によれば、第1画素および第2画素の大きさにかかわらず、発光層の厚さを均一にすることができるようにしたので、輝度ムラなどの表示ムラを低減することができる。なお、本開示の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されず、本明細書中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本開示の一実施の形態に係る発光装置の概略構成例を表す図である。 図1の各画素の回路構成例を表す図である。 図1の発光パネルの概略構成例を表す図である。 図1の発光パネルの概略構成例を表す図である。 図1の発光パネルの概略構成例を表す図である。 図1の発光パネルの概略構成例を表す図である。 図1の発光パネルの概略構成例を表す図である。 図3の発光パネルのA−A線での断面構成例を表す図である。 図3の発光パネルのB−B線での断面構成例を表す図である。 図4の発光パネルのA−A線での断面構成例を表す図である。 図4の発光パネルのA−A線での断面構成例を表す図である。 図4の発光パネルのA−A線での断面構成例を表す図である。 図1の発光パネルの製造工程例を表す図である。 図13に続く工程例を表す図である。 図1の発光パネルの製造工程例を表す図である。 図15に続く工程例を表す図である。 図1の発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図1の発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図1の発光装置を移動体のダッシュボードに搭載した様子を表す図である。 図19の発光装置における発光パネルの概略構成例を表す図である。 図19の発光パネルの一変形例を表す図である。 図19の発光パネルの一変形例を表す図である。 図22の発光パネルの概略構成の一例を表す図である。 図19の発光パネルの一変形例を表す図である。 図24の発光パネルの概略構成の一例を表す図である。 図3〜図12、図17、図18、図20〜図25の発光パネルの断面構成の一変形例を表す図である。 図3〜図12、図17、図18、図20〜図26の発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図5、図7の発光パネルでウォブリングが行われている様子の一例を表す図である。 図5、図7の発光パネルでウォブリングが行われている様子の一例を表す図である。 図5、図7の発光パネルでウォブリングが行われている様子の一例を表す図である。 図5、図7の発光パネルでウォブリングが行われている様子の一例を表す図である。 本開示の発光装置を備えた電子機器の外観の一例を斜視的に表す図である。 本開示の発光素子を備えた照明装置の外観の一例を斜視的に表す図である。
以下、本開示を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る発光装置1の概略構成例を表したものである。図2は、発光装置1に設けられた各画素11の回路構成の一例を表したものである。発光装置1は、例えば、発光パネル10、コントローラ20およびドライバ30を備えている。ドライバ30は、例えば、発光パネル10の外縁部分に実装されている。発光パネル10は、行列状に配置された複数の画素11を有している。コントローラ20およびドライバ30は、外部から入力された映像信号Dinおよび同期信号Tinに基づいて、発光パネル10(複数の画素11)を駆動する。
(発光パネル10)
発光パネル10は、コントローラ20およびドライバ30によって各画素11がアクティブマトリクス駆動されることにより、外部から入力された映像信号Dinおよび同期信号Tinに基づく画像を表示する。発光パネル10は、行方向に延在する複数の走査線WSLと、列方向に延在する複数の信号線DTLおよび複数の電源線DSLと、行列状に配置された複数の画素11とを有している。
走査線WSLは、各画素11の選択に用いられるものであり、各画素11を所定の単位(例えば画素行)ごとに選択する選択パルスを各画素11に供給するものである。信号線DTLは、映像信号Dinに応じた信号電圧Vsigの、各画素11への供給に用いられるものであり、信号電圧Vsigを含むデータパルスを各画素11に供給するものである。電源線DSLは、各画素11に電力を供給するものである。
発光パネル10に設けられた複数の画素11には、赤色光を発する画素11、緑色光を発する画素11、および青色光を発する画素11が含まれている。以下では、赤色光を発する画素11は、画素11Rと称され、緑色光を発する画素11は、画素11Gと称され、青色光を発する画素11は、画素11Bと称されるものとする。複数の画素11において、画素11R,11G,11Bは、カラー画像の表示単位である表示画素12(後述の図3参照)を構成している。なお、各表示画素12には、例えば、さらに、他の色(例えば、白色や、黄色など)を発する画素11が含まれていてもよい。また、各表示画素12には、例えば、同色の複数の画素11(例えば、青色光を発する2つの画素11)が含まれていてもよい。従って、発光パネル10に設けられた複数の画素11は、所定の数ごとに表示画素12としてグループ分けされている。各表示画素12において、複数の画素11は、所定の方向(例えば、行方向)に一列に並んで配置されている。
各信号線DTLは、後述の水平セレクタ31の出力端に接続されている。各画素列には、例えば、複数の信号線DTLが1本ずつ、割り当てられている。各走査線WSLは、後述のライトスキャナ32の出力端に接続されている。各画素行には、例えば、複数の走査線WSLが1本ずつ、割り当てられている。各電源線DSLは、電源の出力端に接続されている。各画素行には、例えば、複数の電源線DSLが1本ずつ、割り当てられている。
各画素11は、画素回路11−1と、発光素子11−2とを有している。発光素子11−2の構成については、後に詳述する。
画素回路11−1は、発光素子11−2の発光・消光を制御する。画素回路11−1は、後述の書込走査によって各画素11に書き込んだ電圧を保持する機能を有している。画素回路11−1は、例えば、駆動トランジスタTr1、書込トランジスタTr2および保持容量Csを含んで構成されている。
書込トランジスタTr2は、駆動トランジスタTr1のゲートに対する、映像信号Dinに対応した信号電圧Vsigの印加を制御する。具体的には、書込トランジスタTr2は、信号線DTLの電圧をサンプリングするとともに、サンプリングにより得られた電圧を駆動トランジスタTr1のゲートに書き込む。駆動トランジスタTr1は、発光素子11−2に直列に接続されている。駆動トランジスタTr1は、発光素子11−2を駆動する。駆動トランジスタTr1は、書込トランジスタTr2によってサンプリングされた電圧の大きさに応じて発光素子11−2に流れる電流を制御する。保持容量Csは、駆動トランジスタTr1のゲート−ソース間に所定の電圧を保持するものである。保持容量Csは、所定の期間中に駆動トランジスタTr1のゲート−ソース間電圧Vgsを一定に保持する役割を有する。なお、画素回路11−1は、上述の2Tr1Cの回路に対して各種容量やトランジスタを付加した回路構成となっていてもよいし、上述の2Tr1Cの回路構成とは異なる回路構成となっていてもよい。
各信号線DTLは、後述の水平セレクタ31の出力端と、書込トランジスタTr2のソースまたはドレインとに接続されている。各走査線WSLは、後述のライトスキャナ32の出力端と、書込トランジスタTr2のゲートとに接続されている。各電源線DSLは、電源回路と、駆動トランジスタTr1のソースまたはドレインに接続されている。
書込トランジスタTr2のゲートは、走査線WSLに接続されている。書込トランジスタTr2のソースまたはドレインが信号線DTLに接続されている。書込トランジスタTr2のソースおよびドレインのうち信号線DTLに未接続の端子が駆動トランジスタTr1のゲートに接続されている。駆動トランジスタTr1のソースまたはドレインが電源線DSLに接続されている。駆動トランジスタTr1のソースおよびドレインのうち電源線DSLに未接続の端子が発光素子11−2の陽極21に接続されている。保持容量Csの一端が駆動トランジスタTr1のゲートに接続されている。保持容量Csの他端が駆動トランジスタTr1のソースおよびドレインのうち発光素子11−2側の端子に接続されている。発光素子11−2の陰極27が定電圧線(例えばグラウンド線)に接続されている。
(ドライバ30)
ドライバ30は、例えば、水平セレクタ31およびライトスキャナ32を有している。水平セレクタ31は、例えば、制御信号の入力に応じて(同期して)、コントローラ20から入力されたアナログの信号電圧Vsigを、各信号線DTLに印加する。ライトスキャナ32は、複数の画素11を所定の単位ごとに走査する。
(コントローラ20)
次に、コントローラ20について説明する。コントローラ20は、例えば、外部から入力されたデジタルの映像信号Dinに対して所定の補正を行い、それにより得られた映像信号に基づいて、信号電圧Vsigを生成する。コントローラ20は、例えば、生成した信号電圧Vsigを水平セレクタ31に出力する。コントローラ20は、例えば、外部から入力された同期信号Tinに応じて(同期して)、ドライバ30内の各回路に対して制御信号を出力する。
次に、図3〜図10を参照して、発光素子11−2について説明する。図3、図4、図5、図6、図7は、発光パネル10の概略構成例を表したものである。図3には、発光パネル10の表示領域10A内の平面構成例が示されている。表示領域10Aは、発光パネル10において映像を表示する領域である。発光パネル10は、表示領域10Aの他に、非表示領域10Bを有している。非表示領域10Bは、表示領域10Aの周囲に設けられている。非表示領域10Bは、発光パネル10の額縁に相当する領域である。非表示領域10Bには、映像は表示されない。図4には、発光パネル10における、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界部分の平面構成例が示されている。図5には、発光パネル10全体の平面構成例が示されている。図6には、発光パネル10における、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界部分の平面構成の一変形例が示されている。図7には、発光パネル10全体の平面構成の一変形例が示されている。
図8は、図3の発光パネル10のA−A線での断面構成例を表したものである。図8には、画素11の行方向の断面構成例が示されている。図9は、図3の発光パネル10のB−B線での断面構成例を表したものである。図9には、複数の画素11の列方向の断面構成例が示されている。図10、図11、図12は、図4の発光パネル10のA−A線での断面構成例を表したものである。図10、図11、図12には、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界付近の断面構成例が示されている。
発光パネル10は、行列状に配置された複数の画素11を有している。発光パネル10に設けられた複数の画素11には、上述したように、画素11R、画素11Gおよび画素11Bが含まれており、画素11R,11G,11Bのグループごとに表示画素12が割り当てられている。なお、各表示画素12には、例えば、上述したように、さらに、他の色(例えば、白色や、黄色など)を発する画素11が含まれていてもよい。また、各表示画素12には、例えば、同色の複数の画素11(例えば、青色光を発する2つの画素11)が含まれていてもよい。
画素11Rは、赤色の光を発する発光素子11−2(11r)を含んで構成されている。画素11Gは、緑色の光を発する発光素子11−2(11g)を含んで構成されている。画素11Bは、青色の光を発する発光素子11−2(11b)を含んで構成されている。画素11R,11G,11Bは、ストライプ配列となっており、色ごとに行方向に並んで配置されている。各画素行において、同一色の光を発する複数の画素11が、列方向に並んで配置されている。
発光パネル10は、基板16を有している。基板16は、例えば、各発光素子11−2および絶縁層14などを支持する基材16Aと、基材16A上に設けられた配線層16Bとによって構成されている。基材16Aは、例えば、透明基板等の光透過性を有する透光基板である。基材16Aは、例えば、無アルカリガラス、ソーダガラス、無蛍光ガラス、燐酸系ガラス、硼酸系ガラスまたは石英などによって形成されている。基材16Aは、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエチレン、ポリエステル、シリコーン系樹脂、またはアルミナなどによって形成されていてもよい。基板16Aを樹脂で形成する場合、形成しやすさの為、例えば、一旦基材16Aをガラスなどの基板上に形成し、その後発光パネル10を作製後に、機械的にガラス基材から剥離させる、または、レーザーを用いて剥離して形成する工程としてもよい。配線層16Bには、例えば、各画素11の画素回路11−1が形成されており、各画素11の画素回路11−1を埋め込む平坦化膜が形成されている。基板16の形状は、例えば、図5に示したように、方形状となっている。
発光パネル10は、さらに、基板16上に絶縁層14を有している。絶縁層14は、各画素11を区画するためのものである。絶縁層14の厚さの上限は、膜厚ばらつき、ボトム線幅の制御の観点から製造上形状制御の可能な範囲内となっていることが好ましい。また、絶縁層14の厚さの上限は、露光工程での露光時間増大によるタクト増加を抑え、量産工程での生産性低下を抑えることの可能な範囲内となっていることがより好ましい。また、絶縁層14の厚さの下限は、膜厚が薄くなるとともにボトム線幅を膜厚とほぼ同程度に細くする必要があることから、露光機および材料の解像度限界により決定される。絶縁層14の厚さは、絶縁性の観点から、少なくとも、陽極21の段差を被覆することの可能な厚さとなっている。
絶縁層14は、複数の列規制部14C、複数の行規制部14Dおよび周囲規制部14Eを有している。複数の列規制部14C、複数の行規制部14Dおよび周囲規制部14Eによって、各画素11が区画されている。図3〜図7において、黒く塗られた箇所が行規制部14Dであり、灰色に塗られた箇所のうち、発光パネル10の外縁部分が周囲規制部14Eであり、灰色に塗られた箇所のうち、周囲規制部14E以外の箇所が列規制部14Cである。列規制部14Cが、本開示の「第1規制部」の一具体例に相当する。行規制部14Dが、本開示の「第2規制部」「第3規制部」「第4規制部」の一具体例に相当する。
各列規制部14Cは所定の方向(第1の方向)に延在しており、各行規制部14Dは列規制部14Cと直交する方向(第2の方向)に延在している。複数の列規制部14Cは、列方向(第1の方向)に延在するとともに、行方向(第2の方向)に所定の間隙を介して並列配置されている。列規制部14Cは、行方向に隣接する2つの画素11を区画する。複数の行規制部14Dは、行方向に延在するとともに、列方向に所定の間隙を介して並列配置されている。行規制部14Dは、列方向に隣接する2つの画素11を区画する。複数の列規制部14Cおよび複数の行規制部14Dは、互いに交差(例えば直交)しており、格子状のレイアウトとなっている。周囲規制部14Eは、発光パネル10の外縁部分に設けられており、環形状となっている。各画素11は、発光パネル10の外縁部分以外の箇所において、互いに隣接する2つの列規制部14Cと、互いに隣接する2つの行規制部14Dとによって囲まれている。各画素11は、発光パネル10の外縁部分において、列規制部14Cおよび行規制部14Dと、周囲規制部14Eとによって囲まれている。従って、各画素11は、列規制部14C、行規制部14Dおよび周囲規制部14Eのうち、少なくとも、列規制部14Cおよび行規制部14Dによって区画されている。
絶縁層14は、発光パネル10の外縁部分以外の箇所において、互いに隣接する2つの列規制部14Cと、互いに隣接する2つの行規制部14Dとによって囲まれた領域内に開口部14Aを有している。絶縁層14は、さらに、発光パネル10の外縁部分において、列規制部14Cおよび行規制部14Dと、周囲規制部14Eとによって囲まれた領域内に開口部14Aを有している。各開口部14Aの底面には、後述の陽極21の表面が露出している。そのため、各開口部14Aの底面に露出した陽極21から供給される正孔と、後述の陰極27から供給される電子とが、後述の発光層24で再結合することにより、後述の発光層24で発光が生じる。従って、後述の発光層24のうち、開口部14Aと対向する領域が、発光領域24Aとなる。
行規制部14Dの高さ(基板16からの高さ)は、例えば、図8〜図10に示したように、列規制部14Cの高さ(基板16からの高さ)よりも低くなっている。行規制部14Dの高さ(基板16からの高さ)は、例えば、概ね列規制部14Cの高さの半分の高さとなっている。行規制部14Dの高さ(基板16からの高さ)は、例えば、0.1μm〜2μmとなっており、好ましくは、0.1μm〜1μmとなっている。列規制部14Cの高さ(基板16からの高さ)は、例えば、0.1μm〜3μmとなっており、好ましくは、0.3μm〜1.5μmとなっている。本実施の形態において、行規制部14Dの高さ(基板16からの高さ)が0.5μmとなっているときに、列規制部14Cの高さ(基板16からの高さ)が1μmとなっている。このとき、列方向に並ぶ複数の画素11は、これらの画素11の左右の2つの列規制部14Cによって形成された帯状の溝部17(間隙)の中に配置されており、例えば、塗布膜で構成される層(例えば、後述の正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24)を互いに共有している。列方向に並ぶ複数の画素11は、例えば、図3〜図7に示したように、列規制部14Cに沿って配置されている。周囲規制部14Eの高さ(基板16からの高さ)は、行規制部14Dの高さ(基板16からの高さ)よりも高くなっており、例えば、列規制部14Cの高さ(基板16からの高さ)と等しくなっている。行規制部14Dの高さが列規制部14Cの高さと等しくなっている場合、行規制部14Dおよび列規制部14Cが、同一の層として一括して形成されてもよい。
互いに平行で、かつ互いに隣接する2つの列規制部14Cおよび周囲規制部14Eによって囲まれた領域が、溝部17になっている。各列規制部14Cおよび周囲規制部14Eの表面は、各行規制部14Dの表面と比べて相対的に撥液性を有している。各列規制部14Cおよび周囲規制部14Eの表面は、各行規制部14Dの表面、陽極21表面に対し、膜の塗布により下地層が形成されている場合は、その下地層の表面と比較して、撥液性を有していることが望ましい。下地層とは、インクを塗布する際に、インクを塗布する直前に塗布された層を指している。例えば、正孔注入層22を形成するインクを塗布する場合は、下地層は陽極21を指しており、正孔輸送層23を形成するインクを塗布する場合は、下地層は正孔注入層21を指しており、発光層24を形成するインクを塗布する場合は、下地層は正孔輸送層23を指している。そのため、各列規制部14Cおよび周囲規制部14Eは、例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24を塗布法により形成する際に、インクが、隣接する他の溝部17の内に流れ込むのを防止する。各列規制部14Cおよび周囲規制部14Eの撥液性は、樹脂自体の撥水性によって実現されていてもよいし、フッ素プラズマ処理等により樹脂表面に撥液性を付与することによって実現されていてもよい。各行規制部14Dは、各列規制部14Cおよび周囲規制部14Eと比べて相対的に親液性を有している。そのため、各行規制部14Dは、例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24を塗布法により形成する際に、インクが溝部17内で濡れ広がるのを妨げない。各行規制部14Dは、例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24を塗布法により形成する際に、インクが各行規制部14Dの表面に濡れ広がるように構成されている。各列規制部14Cと、各行規制部14Dとは、例えば、互いに別のプロセスで形成されている。
各発光素子11−2は、例えば、基板16上に、陽極21、正孔注入層22、正孔輸送層23、発光層24、電子輸送層25、電子注入層26および陰極27をこの順に備えた素子である。
発光素子11−2は、例えば、発光層24と、発光層24を挟み込むように配置された、陽極21および陰極27を備えている。発光素子11−2は、例えば、さらに、陽極21と、発光層24との間に、正孔注入層22および正孔輸送層23を陽極21側からこの順に備えている。なお、正孔注入層22および正孔輸送層23のうち少なくとも一方が省略されていてもよい。発光素子11−2は、例えば、さらに、発光層24と、陰極27との間に、電子輸送層25および電子注入層26を発光層24側からこの順に備えている。なお、電子輸送層25および電子注入層26のうち少なくとも一方が省略されていてもよい。発光素子11−2は、例えば、陽極21、正孔注入層22、正孔輸送層23、発光層24、電子輸送層25、電子注入層26および陰極27を基板16側からこの順に含んで構成された素子構造となっている。発光素子11−2において、さらに他の機能層が含まれていてもよい。
正孔注入層22は、正孔注入効率を高めるための層である。正孔輸送層23は、陽極21から注入された正孔を発光層24へ輸送するための層である。発光層24は、電子と正孔との再結合により、所定の色の光を発する層である。電子輸送層25は、陰極27から注入された電子を発光層24へ輸送するための層である。電子注入層26は、電子注入効率を高めるための層である。正孔注入層22および電子注入層26のうち少なくとも一方が省略されていてもよい。各発光素子11−2は、上述以外の層をさらに有していてもよい。
陽極21は、例えば、基板16の上に形成されている。陽極21は、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、アルミニウムもしくは銀の合金等、または、反射性を有する反射電極である。なお、陽極21は、反射電極に限るものではなく、例えば、透光性を有する透明電極であってもよい。透明電極の材料としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)又はIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電性材料が挙げられる。陽極21は、反射電極と透明電極とが積層されたものであってもよい。陽極21の端縁は、例えば、絶縁層14内に埋め込まれている。陽極21の端縁が絶縁層14内に埋め込まれている場合には、各開口部14Aの大きさ(具体的には、各開口部14Aの底面の大きさ)を変えることにより、画素11のサイズ(面積)や、発光領域24Aのサイズ(面積)を調整することが可能となる。
陰極27は、例えば、ITO膜等の透明電極である。なお、陰極27は、透明電極に限るものではなく、光反射性を有する反射電極であってもよい。反射電極の材料としては、例えば、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、銀(Ag)、アルミニウム−リチウム合金、マグネシウム−銀合金等が用いられる。本実施の形態において、基板16及び陽極21が反射性を有し、陰極27が透光性を有している場合には、発光素子11−2は、陰極27側から光が放出するトップエミッション構造となっている。なお、本実施の形態において、基板16及び陽極21が透光性を有し、陰極27が反射性を有している場合には、発光素子11−2は、基板16側から光が放出するボトムエミッション構造となっている。
正孔注入層22は、導電性ポリマー材料などの有機材料によって形成されている。正孔注入層22は、例えば、PEDOT(ポリチオフェンとポリスチレンスルホン酸との混合物)などの導電性ポリマー材料の有機高分子溶液を、陽極21上に塗布し乾燥させることにより形成されている。この場合、正孔注入層22は、塗布膜によって構成されている。正孔輸送層23が塗布で形成される場合、正孔注入層22は、正孔輸送層23の塗布溶液に対して不溶な材料、もしくは加熱処理などにより架橋された材料によって形成されている。
正孔輸送層23は、陽極21から注入された正孔を発光層24へ輸送する機能を有する。正孔輸送層23は、例えば、塗布膜である。正孔輸送層23は、例えば、陽極21から注入された正孔を発光層24へ輸送する機能を有する有機材料(以下、「正孔輸送性材料23M」と称する。)を溶質の主成分とする溶液を塗布および乾燥することにより形成されている。正孔輸送層23は、正孔輸送性材料23Mを主成分として含んで構成されている。発光層24が塗布で形成される場合、正孔輸送層23は、発光層24の塗布溶液に対して不溶な材料、もしくは加熱処理などにより架橋された材料によって形成されている。
正孔輸送層23の原料(材料)である正孔輸送性材料23Mは、例えば、アリールアミン誘導体、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体及びピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキサゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、ブタジエン化合物、ポリスチレン誘導体、ヒドラゾン誘導体、トリフェニルメタン誘導体、テトラフェニルベンジン誘導体等、または、これらの組み合わせからなる材料である。正孔注入層22と正孔輸送層23の各材料のHOMO(最高被占軌道,Highest occupied molecular orbital)レベルの差異は、ホール注入性を考慮すると、0.5eV以下となっていることが好ましい。
発光層24は、陽極21から注入された正孔と、陰極27から注入された電子とが、発光層24内で再結合することで励起子が生成されて発光する層である。発光層24は、例えば、塗布膜である。発光層24は、正孔と電子との再結合により励起子を生成し発光する有機材料(以下、「有機発光材料24M」と称する。)を溶質の主成分とする溶液の塗布および乾燥により形成されている。発光層24は、有機発光材料24Mを主成分として含んで構成されている。画素11Rに含まれる発光素子12rでは、有機発光材料24Mが赤色有機発光材料を含んで構成されている。画素11Gに含まれる発光素子12gでは、有機発光材料24Mが緑色有機発光材料を含んで構成されている。画素11Bに含まれる発光素子12bでは、有機発光材料24Mが青色有機発光材料を含んで構成されている。
発光層24は、例えば、単層の有機発光層、または、積層された複数の有機発光層によって構成されている。発光層24が積層された複数の有機発光層によって構成されている場合には、発光層24は、例えば、主成分が互いに共通の複数の有機発光層を積層したものである。このとき、複数の有機発光層は、ともに、塗布膜である。複数の有機発光層は、ともに、有機発光材料24Mを溶質の主成分とする溶液の塗布および乾燥により形成されている。
発光層24の原料(材料)である有機発光材料24Mは、例えば、ドーパント材料単独であってもよいが、より好ましくは、ホスト材料とドーパント材料との組み合わせがよい。つまり、発光層24は、有機発光材料24Mとして、ホスト材料およびドーパント材料を含んで構成されている。ホスト材料は、主に電子又は正孔の電荷輸送の機能を担っており、ドーパント材料は、発光の機能を担っている。ホスト材料およびドーパント材料は1種類のみに限られるものではなく、2種類以上の組み合わせであってもよい。ドーパント材料の量は、ホスト材料に対して、0.01重量%以上30重量%以下であるとよく、より好ましくは、0.01重量%以上10重量%以下である。
発光層24のホスト材料としては、例えば、アミン化合物、縮合多環芳香族化合物、ヘテロ環化合物が用いられる。アミン化合物としては、例えば、モノアミン誘導体、ジアミン誘導体、トリアミン誘導体、テトラアミン誘導体が用いられる。縮合多環芳香族化合物としては、例えば、アントラセン誘導体、ナフタレン誘導体、ナフタセン誘導体、フェナントレン誘導体、クリセン誘導体、フルオランテン誘導体、トリフェニレン誘導体、ペンタセン誘導体、または、ペリレン誘導体等が挙げられる。ヘテロ環化合物としては、例えば、カルバゾール誘導体、フラン誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体、イミダゾール誘導体、ピラゾール誘導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、ピロール誘導体、インドール誘導体、アザインドール誘導体、アザカルバゾール、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、または、フタロシアニン誘導体等が挙げられる。
また、発光層24のドーパント材料としては、例えば、ピレン誘導体、フルオランテン誘導体、アリールアセチレン誘導体、フルオレン誘導体、ペリレン誘導体、オキサジアゾール誘導体、アントラセン誘導体、または、クリセン誘導体が用いられる。また、発光層24のドーパント材料としては、金属錯体が用いられてもよい。金属錯体としては、例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、オスミウム(Os)、金(Au)、レニウム(Re)、もしくは、ルテニウム(Ru)等の金属原子と配位子とを有するものが挙げられる。
電子輸送層25は、陰極27から注入された電子を発光層24へ輸送する機能を有する。電子輸送層25は、電子輸送性を有する有機材料(以下、「電子輸送性材料25M」と称する。)を主成分として含んで構成されている。電子輸送層25は、例えば、蒸着膜またはスパッタ膜で構成されている。電子輸送層25は、発光層24から陰極27への電荷(本実施の形態では正孔)の突き抜けを抑制する電荷ブロック機能や、発光層24の励起状態の消光を抑制する機能等を有していることが好ましい。
電子輸送層25の原料(材料)である電子輸送性材料25Mは、例えば、分子内にヘテロ原子を1個以上含有する芳香族ヘテロ環化合物である。芳香族ヘテロ環化合物としては、例えば、ピリジン環、ピリミジン環、トリアジン環、ベンズイミダゾール環、フェナントロリン環、キナゾリン環等を骨格に含む化合物が挙げられる。また、電子輸送層25は、電子輸送性を有する金属を含んでもよい。電子輸送層25は、電子輸送性を有する金属を含むことで、電子輸送層25の電子輸送性を向上できる。電子輸送層25に含まれる金属としては、例えば、バリウム(Ba)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、セシウム(Cs)、ナトリウム(Na)、ルビジウム(Rb)、イットリビウム(Yb)等を用いることができる。
電子注入層26は、陰極27から注入された電子を電子輸送層25、発光層24へ注入する機能を有する。電子注入層26は、例えば、陰極27から電子輸送層25、発光層24への電子の注入を促進させる機能を有する材料(電子注入性材料)によって構成されている。上記の電子注入性材料は、例えば、電子注入性を有する有機材料に、電子注入性を有する金属がドープされたものであってもよい。電子注入層26に含まれるドープ金属は、例えば、電子輸送層25に含まれるドープ金属と同じ金属である。電子輸送層25は、例えば、蒸着膜またはスパッタ膜で構成されている。
本実施の形態では、発光素子11−2を構成する各層(例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23、発光層24、電子輸送層25および電子注入層26)が、溝部17を共有する各画素11で共有されている。つまり、発光素子11−2を構成する各層(例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23、発光層24、電子輸送層25および電子注入層26)が、例えば、図9〜図12に示したように、溝部17内において、列方向に延在して形成されており、各行規制部14Dをまたいで(つまり、各行規制部14D上に)形成されている。
また、本実施の形態では、発光素子11−2内の一部の層(例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24)が、1つの表示画素12内の各画素11で共有されておらず、1つの表示画素12内の画素11ごとに別個に形成されている。つまり、発光素子11−2内の一部の層(例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24)は、例えば、図8に示したように、列規制部14Cによって分離されている。また、本実施の形態では、発光素子11−2内の一部の層(例えば、電子輸送層25および電子注入層26)が、1つの表示画素12内の各画素11で共有されている。つまり、発光素子11−2内の一部の層(例えば、電子輸送層25および電子注入層26)は、例えば、図8に示したように、各列規制部14Cをまたいで(つまり、各列規制部14C上に)形成されている。
また、本実施の形態では、陰極27は、発光パネル10全体(例えば、表示領域10Aおよび非表示領域10B)に渡って形成されている。具体的には、陰極27は、電子注入層26、列規制部14Cおよび行規制部14Dの表面全体に渡って連続して形成されている。
発光素子11−2は、さらに、例えば、図8〜図12に示したように、発光素子11−2を保護および封止する層(封止層28)を有している。封止層28は、例えば、CVD法などで形成した無機薄膜のSiNx膜やSiON膜、またはそれらの積層膜、または、エポキシ樹脂やビニル系樹脂などの樹脂材料、またはこれら無機膜と有機膜の複合膜によって形成されている。
発光パネル10は、例えば、図4、図5、図10〜図12に示したように、非表示領域10Bにも、複数の画素11を有している。非表示領域10Bの複数の画素11は、光を発しないダミー画素11Dである。つまり、非表示領域10B内の複数の画素11には、例えば、図4、図5、図10〜図12に示したように、複数のダミー画素11Dが含まれている。ダミー画素11Dが、本開示の「第3画素」の一具体例に相当する。複数のダミー画素11Dは、例えば、図4、図5に示したように、非表示領域10Bにおいて、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界に沿って配置されている。図5には、表示領域10Aが、複数のダミー画素11Dによって囲まれている様子が例示されている。ダミー画素11Dと、表示領域10Aにおいて表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界に配置された画素11(以下、「境界付近の画素11」と称する。)とは、例えば、図4、図5に示したように、ダミー画素11Dと境界付近の画素11とを区画する特定区画領域(行規制部14D)を介して、列方向に互いに隣接して配置されている。ダミー画素11Dと、境界付近の画素11との間に設けられた行規制部14Dが、本開示の「第3規制部」の一具体例に相当する。ダミー画素11Dと、境界付近の画素11との間には、行規制部14Dが設けられている。ダミー画素11Dと、境界付近の画素11との間に設けられた行規制部14Dは、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界をまたいで形成されている。
ダミー画素11Dと境界付近の画素11とを区画する行規制部14Dの高さは、例えば、図8、図10〜図12に示したように、列規制部14Cの高さよりも低くなっている。このとき、列方向に並ぶダミー画素11Dおよび境界付近の画素11は、これらのダミー画素11Dおよび境界付近の画素11の左右の2つの列規制部14Cによって形成された間隙(帯状の溝部17の中)に配置されており、塗布膜で構成される層(例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24)を互いに共有している。
また、例えば、図4に示したように、ダミー画素11Dと境界付近の画素11とを区画する行規制部14Dの、列規制部14Cの延在方向と平行な方向の長さL5は、長さL3,L4(後述)よりも長くなっている。長さL3は、列方向に並ぶ2つの第1画素11x(後述)を区画する行規制部14Dの、列規制部14Cの延在方向と平行な方向の長さである。列方向に並ぶ2つの第1画素11x(後述)を区画する行規制部14Dは、本開示の「第4規制部」の一具体例に相当する。長さL4は、列方向に並ぶ第1画素11xおよび第2画素11y(後述)を区画する行規制部14Dの、列規制部14Cの延在方向と平行な方向の長さである。長さL3と、長さL4とは、例えば、互いに等しい長さとなっている。
各ダミー画素11Dは、例えば、図10〜図12に示したように、表示領域10Aに設けられた各画素11に含まれる発光素子11−2と共通の素子(発光素子11−2)を有している。また、各ダミー画素11Dは、例えば、図10に示したように、陽極21と電気的に接続された画素回路11−1を有している。このとき、ドライバ30は、各ダミー画素11D内の画素回路11−1を駆動しない。各ダミー画素11Dは、例えば、図11に示したように、陽極21と電気的に分離された画素回路11−1を有していてもよい。各ダミー画素11Dにおいて、例えば、図12に示したように、画素回路11−1そのものが省略されていてもよい。なお、発光パネル10において、非表示領域10Bにダミー画素11Dを設ける代わりに、例えば、図6、図7に示したように、列方向に延在する行規制部14Dが設けられていてもよい。このとき、列方向に延在する行規制部14Dは、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界をまたいで形成されている。
ところで、表示領域10A内の複数の画素11には、例えば、図4〜図7、図10〜図12に示したように、少なくとも、複数の画素11(第1画素11x,第2画素11y)が含まれている。つまり、第1画素11x,第2画素11yは、表示領域10Aに配置されている。第1画素11xが、本開示の「第1画素」の一具体例に相当する。第2画素11yが、本開示の「第2画素」の一具体例に相当する。第1画素11xおよび第2画素11yは、列方向に互いに隣接して配置されている。第1画素11xと第2画素11yとの間には、区画領域(行規制部14D)が設けられている。第1画素11xおよび第2画素11yは、区画領域(行規制部14D)を介して、列方向(第1の方向)に隣接して配置されている。列方向に互いに隣接して配置された第1画素11xおよび第2画素11yは、塗布膜で構成される層(例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24)を共有している。
第1画素11xと第2画素11yとを区画する行規制部14Dの高さは、例えば、図8〜図12に示したように、列規制部14Cの高さよりも低くなっている。このとき、列方向に並ぶ第1画素11xおよび第2画素11yは、これらの第1画素11xおよび第2画素11yの左右の2つの列規制部14Cによって形成された間隙(帯状の溝部17の中)に配置されており、これらの第1画素11xおよび第2画素11yの左右の2つの列規制部14Cに沿って配置されている。また、第1画素11xと第2画素11yとを区画する行規制部14Dの、列方向の長さL4は、例えば、図4、図6に示したように、長さL3と等しくなっている。
第1画素11xおよび第2画素11yでは、列方向の長さが互いに異なっている。第2画素11yの、列方向の長さL2は、第1画素11xの、列方向の長さL1よりも短くなっている。つまり、表示領域10A内の複数の画素11には、列方向の長さが互いに異なる複数の画素11(第1画素11x,第2画素11y)が含まれている。
第1画素11xと、第2画素11yとは、互いに異なる表示画素12に含まれている。第1画素11xは、列方向(第1の方向)に互いに隣接する2つの表示画素12のうちの一方に含まれている。第2画素11yは、列方向(第1の方向)に互いに隣接する2つの表示画素12のうちの他方に含まれている。複数の第2画素11yからなる複数の表示画素12(以下、「表示画素12s」と称する。)は、表示領域10Aにおいて、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界に配置されている。つまり、第2画素11yは、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界に配置されている。複数の第1画素11xからなる複数の表示画素12(以下、「表示画素12n」と称する。)のうち一部の表示画素12nは、表示領域10Aであって、かつ表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界において2つの表示画素12sの間に配置されている。つまり、複数の表示画素12nと、複数の表示画素12sとは、例えば、図4〜図7に示したように、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界にそって、交互に配置されている。また、複数の表示画素12nのうち一部の表示画素12nは、例えば、表示領域10Aにおいて、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界に配置された各表示画素12に対して列方向に隣接して配置されている。表示領域10Aのうち、外縁に設けられた複数の表示画素12を除いた領域では、例えば、複数の表示画素12nがマトリクス状に配置されている。これにより、複数の表示画素12sおよび複数の表示画素12nによって生成される映像の境界が、表示画素12sを用いない場合に生成される映像の境界と比べて、より滑らかな曲線になっている。
表示画素12sに含まれる各画素11(第2画素11y)の画素サイズ(開口部14Aの面積)と、表示画素12nに含まれる各画素11(第1画素11x)の画素サイズ(開口部14Aの面積)とは、互いに異なっている。具体的には、表示画素12sに含まれる各画素11(第2画素11y)の画素サイズ(開口部14Aの面積)は、表示画素12nに含まれる各画素11(第1画素11x)の画素サイズ(開口部14Aの面積)よりも小さくなっている。このとき、表示画素12sに含まれる各画素11(第2画素11y)の画素比率(開口部14Aの面積の比率)と、表示画素12nに含まれる各画素11(第1画素11x)の画素比率(開口部14Aの面積の比率)とは、互いに等しくなっていることが好ましい。発光素子11−2の輝度は電流密度で制御されるので、表示画素12s,12nの画素比率が互いに等しくなっている場合には、表示画素12s,12nの輝度は互いに等しくなる。また、表示画素12s,12nの画素比率が互いに等しくなっている場合には、表示画素12s,12nの色度比も互いに等しくなる。なお、表示画素12sに含まれる各画素11(第2画素11y)の画素サイズが互いに等しくなっていてもよいし、互いに異なっていてもよい。また、表示画素12nに含まれる各画素11(第1画素11x)の画素サイズが互いに等しくなっていてもよいし、互いに異なっていてもよい。
[製造方法]
次に、本実施の形態に係る発光パネル10の製造方法について説明する。
図13は、発光パネル10の製造過程の一例を表したものである。図13には、表示領域10Aと、表示領域10Aの周囲の非表示領域10Bと、表示領域10Aおよび非表示領域10Bの双方に設けられた複数の画素形成領域11aと、複数の列規制部14Cと、複数の行規制部14Dと、周囲規制部14Eとを備えたパネル10aが例示されている。
パネル10aにおいて、複数の画素形成領域11aには、第1画素11xの形成過程である第1画素11axと、第2画素11yの形成過程である第2画素11ayと、ダミー画素11Dの形成過程である第3画素11aDとが含まれ、第1画素11axおよび第2画素11ayは、列規制部14Cを介して、列方向に隣接して配置されている。第1画素11ax、第2画素11ayおよび第3画素11aDにおいて、底面には例えば正孔輸送層23が形成されている。
まず、図13に示したようなパネル10aと、塗布ヘッド40とを用意する。塗布ヘッド40は、例えば、複数の吐出ヘッドが一列に並んで配置された吐出装置であり、1ライン分のインクを周期的に塗布(吐出)するように構成されている。なお、塗布ヘッド40は、複数の吐出ヘッドが画素1ライン分の幅の中に複数列に並んで配置された吐出装置であってもよい。この場合、複数の吐出ヘッドが一列に並んで配置されている場合と比べて、より細かく吐出量を調整することが可能である。次に、例えば、図14に示したように、塗布ヘッド40を行方向に走査しながら、塗布ヘッド40から、1ライン分のインクを周期的に塗布(吐出)する。
このとき、パネル10aのうち、表示領域10Aだけでなく、非表示領域10Bに対しても、インクを塗布(吐出)することにより、表示領域10Aに含まれる各画素形成領域11aだけでなく、非表示領域10Bに含まれる各画素形成領域11aに対しても、塗布膜を形成する。例えば、非表示領域10Bのうち、画素形成領域11aの未形成領域10B2と、非表示領域10Bにおける複数の画素形成領域11a(画素形成領域11aの形成領域10B1)と、表示領域10Aにおける複数の画素形成領域11aとに対して、塗布膜を形成する。ここで、非表示領域10Bのうち、画素形成領域11aの未形成領域10B2からインクの塗布(吐出)を開始し、その後、非表示領域10Bにおける複数の画素形成領域11a(画素形成領域11aの形成領域10B1)、表示領域10Aにおける複数の画素形成領域11a、非表示領域10Bにおける複数の画素形成領域11a(画素形成領域11aの形成領域10B1)、非表示領域10Bのうち、画素形成領域11aの未形成領域10B2の順に、インクを塗布(吐出)する。このとき、塗布ヘッド40の走査方向と直交する方向の両脇にある非表示領域10Bにおける複数の画素形成領域11a(画素形成領域11aの形成領域10B1)(更には、周囲規制部14E)に対しても、インクを塗布(吐出)してもよい。
このようにして、表示領域10Aに含まれる各画素形成領域11aだけでなく、非表示領域10Bに含まれる各画素形成領域11aに対しても、塗布膜を含む画素を形成する。
ところで、列方向に隣接する2つの画素形成領域11aにおいて、塗布膜が共有されている。塗布膜は、例えば、所定の乾燥工程を経ることにより、発光層24となる。発光層24の膜厚に関しては、吐出のインクの液滴数により制御する。発光層24の膜厚に関してはナノメートルオーダーでの膜厚制御が必要となり、本来液滴数の制御で画素サイズの異なる塗布膜を同一の膜厚に制御することは実質的に困難であった。しかしながら、本実施の形態を適用することで画素サイズが異なっていても塗布液が塗布後共有されることにより、同一の膜厚を形成、制御することが非常に容易となる。また、液滴サイズを小さくし、より多くの塗布ノズルで1ラインを塗布することにより、より細かな膜厚制御が可能となる。なお、同様の方法を用いることにより、発光層24下の正孔注入層22、正孔輸送層23を形成することができる。
また、周囲規制部14Eの表面のうち、塗布ヘッド40の走査方向と平行な方向の両端には、塗布ヘッド40から塗布されたインクが、液滴状のままとなっている。これは、周囲規制部14Eが、塗布ヘッド40から塗布されたインクに対して発液性を有しているためである。なお、塗布ヘッド40の走査方向と直交する方向の両脇にある周囲規制部14Eに対しても、インクを塗布(吐出)した場合には、周囲規制部14Eの表面のうち、塗布ヘッド40の走査方向と直交する方向の両端においても、塗布ヘッド40から塗布されたインクが、液滴状のままとなり、その後の所定の乾燥により画素11内には濡れ広がらずに乾燥される。
このように、非表示領域10Bの表面にも、インクを塗布(吐出)することにより、例えば、表示領域10Aにだけインクを塗布(吐出)した場合と比べて、表示領域10Aにおける、インクの蒸気圧をより均一にすることができる。表示領域10Aにおいて、インクの蒸気圧が均一になることにより、表示領域10Aの各画素形成領域11aに形成された塗布膜の乾燥条件も均一になる。その結果、表示領域10Aの各画素形成領域11aに形成された発光層24などの膜厚を均一にすることができる。また、塗布ヘッド40の塗布始めの熱的不安定に起因して塗布ヘッド40の塗布始めのインク吐出量が安定しない場合がある。このような場合であっても、表示領域10Aにインクを塗布(吐出)する前に、非表示領域10Bの表面にインクを塗布(吐出)することにより、塗布ヘッド40のインク吐出が安定した状態で、表示領域10Aにインクを塗布(吐出)することが可能となる。また、画素形成領域11aの未形成領域10B2において、周囲規制部14Eが撥液性を有することにより濡れ広がらずに液滴状でとどめることができる。従って、表示領域10Aの各画素形成領域11aに形成された発光層24などの膜厚を均一にすることができる。
図15は、発光パネル10の製造過程の一変形例を表したものである。図15には、表示領域10Aと、表示領域10Aの周囲の非表示領域10Bと、表示領域10Aおよび非表示領域10Bの双方に設けられた複数の画素形成領域11aと、複数の列規制部14Cと、複数の行規制部14Dと、周囲規制部14Eとを備えたパネル10aが例示されている。
パネル10aにおいて、複数の画素形成領域11aには、第1画素11xの形成過程である第1画素11axと、第2画素11yの形成過程である第2画素11ayと、ダミー画素11Dの形成過程である第3画素11aDとが含まれ、第1画素11axおよび第2画素11ayは、列規制部14Cを介して、列方向に隣接して配置されている。第1画素11ax、第2画素11ayおよび第3画素11aDにおいて、底面には例えば正孔輸送層23が形成されている。
まず、図15に示したようなパネル10aと、塗布ヘッド40とを用意する。塗布ヘッド40は、例えば、複数の吐出ヘッドが一列に並んで配置された吐出装置であり、1ライン分のインクを周期的に塗布(吐出)するように構成されている。次に、例えば、図15、図16に示したように、塗布ヘッド40を列方向に走査しながら、塗布ヘッド40から、1ライン分のインクを周期的に塗布(吐出)する。
このとき、パネル10aのうち、表示領域10Aだけでなく、非表示領域10Bに対しても、インクを塗布(吐出)することにより、表示領域10Aに含まれる各画素形成領域11aだけでなく、非表示領域10Bに含まれる各画素形成領域11aに対しても、塗布膜を形成する。例えば、非表示領域10Bのうち、画素形成領域11aの未形成領域10B2と、非表示領域10Bにおける複数の画素形成領域11a(画素形成領域11aの形成領域10B1)と、表示領域10Aにおける複数の画素形成領域11aとに対して、塗布膜を形成する。ここで、非表示領域10Bのうち、画素形成領域11aの未形成領域10B2からインクの塗布(吐出)を開始し、その後、非表示領域10Bにおける複数の画素形成領域11a(画素形成領域11aの形成領域10B1)、表示領域10Aにおける複数の画素形成領域11a、非表示領域10Bにおける複数の画素形成領域11a(画素形成領域11aの形成領域10B1)、非表示領域10Bのうち、画素形成領域11aの未形成領域10B2の順に、インクを塗布(吐出)する。このとき、塗布ヘッド40の走査方向と直交する方向の両脇にある非表示領域10Bにおける複数の画素形成領域11a(画素形成領域11aの形成領域10B1)(更には、周囲規制部14E)に対しても、インクを塗布(吐出)してもよい。
このようにして、表示領域10Aに含まれる各画素形成領域11aだけでなく、非表示領域10Bに含まれる各画素形成領域11aに対しても、塗布膜を含む画素を形成する。
ところで、列方向に隣接する2つの画素形成領域11aにおいて、塗布膜が共有されている。塗布膜は、例えば、所定の乾燥工程を経ることにより、発光層24となる。
また、周囲規制部14Eの表面のうち、塗布ヘッド40の走査方向と平行な方向の両端には、塗布ヘッド40から塗布されたインクが、液滴状のままとなっている。これは、周囲規制部14Eが、塗布ヘッド40から塗布されたインクに対して発液性を有しているためである。なお、塗布ヘッド40の走査方向と直交する方向の両脇にある周囲規制部14Eに対しても、インクを塗布(吐出)した場合には、周囲規制部14Eの表面のうち、塗布ヘッド40の走査方向と直交する方向の両端においても、塗布ヘッド40から塗布されたインクが、液滴状のままとなり、その後の所定の乾燥により画素11内には濡れ広がらずに乾燥される。
このように、非表示領域10Bの表面にも、インクを塗布(吐出)することにより、例えば、表示領域10Aにだけインクを塗布(吐出)した場合と比べて、表示領域10Aにおける、インクの蒸気圧をより均一にすることができる。表示領域10Aにおいて、インクの蒸気圧が均一になることにより、表示領域10Aの各画素形成領域11aに形成された塗布膜の乾燥条件も均一になる。その結果、表示領域10Aの各画素形成領域11aに形成された発光層24などの膜厚を均一にすることができる。また、塗布ヘッド40の塗布始めの熱的不安定に起因して塗布ヘッド40の塗布始めのインク吐出量が安定しない場合がある。このような場合であっても、表示領域10Aにインクを塗布(吐出)する前に、非表示領域10Bの表面にインクを塗布(吐出)することにより、塗布ヘッド40のインク吐出が安定した状態で、表示領域10Aにインクを塗布(吐出)することが可能となる。また、画素形成領域11aの未形成領域10B2において、周囲規制部14Eが撥液性を有することにより濡れ広がらずに液滴状でとどめることができる。従って、表示領域10Aの各画素形成領域11aに形成された発光層24などの膜厚を均一にすることができる。図15のように列方向へ塗布ヘッド40をスキャンする塗布方法をとることにより、塗布したインクは列方向には繋がるので、塗布ヘッド40の吐出ヘッドの間隔は各画素11の画素間隔には直接は影響を受けなくなる利点を有する。
[効果]
次に、本実施の形態に係る発光パネル10およびそれを備えた発光装置1の効果について説明する。
本実施の形態では、列方向の長さの長さが互いに異なり、発光層24を共有する第1画素11xおよび第2画素11yが設けられている。第1画素11xと第2画素11yとを区画する区画領域(行規制部14D)の高さは、行方向に隣接する2つの画素11を区画する列規制部14Cの高さよりも低くなっている。これにより、例えば、第1画素11xおよび第2画素11yの発光層24を塗布法により形成したときに、発光層24の原料を含むインクが上記区画領域(行規制部14D)を介して、第1画素11xと第2画素11yとの間を連通する。従って、第1画素11xおよび第2画素11yの大きさにかかわらず、発光層24の厚さを均一にすることができる。その結果、輝度ムラなどの表示ムラを低減することができる。さらに、例えば、第1画素11xおよび第2画素11yの正孔注入層22および正孔輸送層23も塗布法により形成したときに、正孔注入層22および正孔輸送層23の原料を含むインクが上記区画領域(行規制部14D)を介して、第1画素11xと第2画素11yとの間を連通する。従って、第1画素11xおよび第2画素11yの大きさにかかわらず、正孔注入層22および正孔輸送層23の厚さを均一にすることができる。その結果、輝度ムラなどの表示ムラをより一層、低減することができる。
また、本実施の形態では、複数の画素11が、所定の数ごとに表示画素12としてグループ分けされており、第1画素11xは、列方向に互いに隣接する2つの表示画素12のうちの一方に含まれており、第2画素11yは、列方向に互いに隣接する2つの表示画素12のうちの他方に含まれている。さらに、第1画素11xおよび第2画素11yは、列方向に互いに隣接して配置されている。これにより、例えば、第1画素11xおよび第2画素11yの発光層24を塗布法により形成したときに、発光層24の原料を含むインクが上記区画領域(行規制部14D)を介して、第1画素11xと第2画素11yとの間を連通する。従って、第1画素11xと第2画素11yとが、塗布の際に完全に分離されている場合と比べて、発光層24の厚さを均一にすることができる。つまり、第1画素11xおよび第2画素11yの大きさにかかわらず、発光層24の厚さを均一にすることができる。その結果、輝度ムラなどの表示ムラを低減することができる。
また、本実施の形態では、第1画素11xおよび第2画素11yが、互いに隣接する2つの列規制部14Cの間隙(溝部17の中)に配置されている。このとき、第1画素11xおよび第2画素11yが、列規制部14Cに沿って配置されている。これにより、例えば、第1画素11xおよび第2画素11yの発光層24を塗布法により形成したときに、発光層24の原料を含むインクが上記区画領域(行規制部14D)を介して、第1画素11xと第2画素11yとの間を連通する。従って、第1画素11xと第2画素11yとが、塗布の際に完全に分離されている場合と比べて、発光層24の厚さを均一にすることができる。つまり、第1画素11xおよび第2画素11yの大きさにかかわらず、発光層24の厚さを均一にすることができる。その結果、輝度ムラなどの表示ムラを低減することができる。
また、本実施の形態では、第2画素11yの長さL2が、第1画素11xの長さL1よりも短くなっており、かつ、第2画素11yが、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界に配置されている。これにより、複数の表示画素12sおよび複数の表示画素12nによって生成される映像の境界を、表示画素12sを用いない場合に生成される映像の境界と比べて、より滑らかな曲線にすることができる。
また、本実施の形態において、複数の画素11には、非表示領域10Bに配置された複数のダミー画素11D(第3画素)が含まれているとする。この場合に、第2画素11yおよびダミー画素11Dは、第2画素11yとダミー画素11Dとを区画する特定区画領域(行規制部14D)を介して、列方向に隣接して配置されている。このとき、特定区画領域(行規制部14D)の、列方向の長さL5は、第1画素11xと第2画素11yとを区画する区画領域(行規制部14D)の長さL4よりも長くなっている。これにより、第2画素11yとダミー画素11Dとを区画する特定区画領域(行規制部14D)の長さL5を変えるだけで、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界のプロファイルを調整することができる。従って、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界を、第2画素11yを用いない場合と比べて、より滑らかな曲線にすることができる。また、本実施の形態において、非表示領域10Bに複数のダミー画素11Dを形成する場合には、製造過程において、表示領域10Aに対してインクを塗布(吐出)する前後に、非表示領域10Bに対してインクを塗布(吐出)することになる。これにより、表示領域10Aに塗布(吐出)されたインクの乾燥ムラを抑制することができるので、発光層24の厚さを均一にすることができる。その結果、輝度ムラなどの表示ムラを低減することができる。
<2.変形例>
次に、上記実施の形態に係る発光パネル10の変形例について説明する。
[変形例A]
図17は、上記実施の形態に係る発光パネル10の概略構成の一変形例を表したものである。上記実施の形態に係る発光パネル10の表示領域10Aにおいて、複数の画素11に、列方向に並んで配置された複数の第1画素11xと、列方向に並んで配置された複数の第2画素11yとが含まれていてもよい。この場合に、列方向に隣接する2つの第2画素11yの間を区画する領域(行規制部14D)の、列方向の長さL6は、列方向に隣接する2つの第1画素11xの間を区画する領域(行規制部14D)の、列方向の長さL3よりも短くなっており、第1画素11xと第2画素11yとを区画する行規制部14D(区画領域)の長さL4と等しくなっている。このようになっている場合には、複数の第2画素11yからなる領域は、発光パネル10における他の領域と比べて、高精細な領域(高精細領域10C)となっている。
このように、本変形例では、表示領域10A内に高精細領域10Cが設けられている。そのため、高精細領域10C内の画素行と、表示領域10Aのうち、高精細領域10Cを除いた領域内の画素行とが一致しない。そこで、本変形例では、複数の走査線WSLが、高精細領域10C内の画素行に対応したピッチで配置されている。さらに、高精細領域10Cにおいては、画素行ごとに1本の走査線WSLが割り当てられ、表示領域10Aのうち、高精細領域10Cを除いた領域においては、画素行ごとに1本もしくは2本以上の走査線WSLが割り当てられている。従って、本変形例では、ライトスキャナ32は、高精細領域10C内の各画素11については、画素行ごとに1本ずつ割り当てられた複数の走査線WSLを介して駆動し、表示領域10Aのうち、高精細領域10Cを除いた領域内の各画素11については、画素行ごとに1本ずつもしくは2本以上ずつ割り当てられた複数の走査線WSLを介して駆動する。
本変形例では、上記実施の形態と同様、第1画素11xと第2画素11yとを区画する行規制部14Dの高さが、列規制部14Cの高さよりも低くなっている。さらに、互いに隣接する2つの第2画素11yの間を区画する行規制部14Dの高さが、列規制部14Cの高さよりも低くなっている。これにより、例えば、第1画素11xおよび第2画素11yに対して、塗布法により発光層24を形成したときに、発光層24の原料を含むインクが行規制部14Dを介して、第1画素11xおよび第2画素11yに渡って連通する。従って、第1画素11xと、第2画素11yとが、塗布の際に完全に分離されている場合と比べて、発光層24の厚さを均一にすることができる。つまり、第1画素11xおよび第2画素11yの大きさにかかわらず、発光層24の厚さを均一にすることができる。その結果、輝度ムラなどの表示ムラを低減することができる。
本変形例において、高精細領域10C内の各画素11に設けられた画素回路11−1のサイズと、表示領域10Aのうち、高精細領域10Cを除いた領域内の各画素11に設けられた画素回路11−1のサイズとが互いに等しくなっていてもよいし、互いに異なっていてもよい。
なお、本変形例において、例えば、図18に示したように、長さL6が、長さL3や長さL4と等しくなっていてもよい。このようにした場合には、上記実施の形態と比べて、表示領域10Aのうち、高精細領域10Cを除いた領域内の各画素11の開口率を大きくすることができる。
[変形例B]
図19は、上記実施の形態およびその変形例に係る発光装置1(発光パネル10)を移動体100のダッシュボード130に搭載した様子を表したものである。運転者200は、移動体100を運転する際に、フロントガラス120越しに、車体110や、移動体100の周囲の状況を視認する。このとき、運転者200は、運転をしながら、必要に応じて、ダッシュボード130に表示された各種情報(例えば、速度や気温、道路地図など)に目を配る。
ここで、発光装置1(発光パネル10)は、ダッシュボード130の表面に沿って配置されている。このとき、例えば、発光パネル10が湾曲もしくは折れ曲がっていてもよい。例えば、図19に示したように、発光パネル10の下部が、運転者200から見て、ほぼ平行な画面となっており、発光パネル10の上部が、運転者200から見て、前方に斜めに倒れた画面となっているとする。発光装置1(発光パネル10)が、運転者200から見て、このような凸形状となっている場合、発光パネル10は、例えば、図20に示したように、発光パネル10の下部(垂直領域10D)に、行列状に配置された複数の第2画素11yを有しており、発光パネル10の上部(傾斜領域10E)に、行列状に配置された複数の第1画素11xを有していてもよい。このとき、垂直領域10Dは、傾斜領域10Eと比べて、運転者200に近接して配置されている。
このとき、第1画素11xおよび第2画素11yの、列方向の長さL1,L2は、発光パネル10を特定の方向から見たときの、第1画素11xおよび第2画素11yの見かけの画素サイズ(面積)の差異が、第1画素11xおよび第2画素11yの実際の画素サイズ(面積)の差異よりも小さくなるように設定されている。具体的には、垂直領域10Dにおいて、複数の第2画素11yが列規制部14Cに沿って配置されており、傾斜領域10Eにおいて、複数の第1画素11xが列規制部14Cに沿って配置されている。
本変形例では、さらに、列方向に互いに隣接する2つの第1画素11xの間を区画する区画領域(行規制部14D)の長さL3は、列方向に互いに隣接する2つの第2画素11yの間を区画する区画領域(行規制部14D)の長さL6よりも長くなっており、列方向に互いに隣接する第1画素11xおよび第2画素11yの間を区画する区画領域(行規制部14D)の長さL4と等しくなっている。これにより、運転者200からの、垂直領域10Dの画像の見え方(縮尺、精細度)と、運転者200からの、傾斜領域10Eの画像の見え方(縮尺、精細度)とを、互いに等しくすることができる。その結果、発光パネル10の折れ曲がりに寄らず、発光装置1(発光パネル10)の視認性や表示品質を向上させることができる。
なお、例えば、図21に示したように、発光パネル10の下部が、運転者200から見て、前方に斜めに倒れた画面となっており、発光パネル10の上部が、運転者200から見て、ほぼ平行な画面となっていてもよい。発光パネル10が、運転者200から見て、このような凹形状となっている場合、発光パネル10は、例えば、発光パネル10の上部(垂直領域10D)に、行列状に配置された複数の第1画素11xを有しており、発光パネル10の下部(傾斜領域10E)に、行列状に配置された複数の第2画素11yを有していてもよい。これにより、運転者200からの、垂直領域10Dの画像の見え方(縮尺、精細度)と、運転者200からの、傾斜領域10Eの画像の見え方(縮尺、精細度)とを、互いに等しくすることができる。その結果、発光パネル10の折れ曲がりに寄らず、発光パネル10の視認性や表示品質を向上させることができる。
また、例えば、図22に示したように、発光パネル10の下部が、運転者200から見て、ほぼ平行な画面となっており、発光パネル10の中部が、運転者200から見て、前方に斜めに倒れた画面となっており、発光パネル10の上部が、運転者200から見て、ほぼ平行な画面となっていてもよい。発光パネル10が、運転者200から見て、このようなクランク形状となっている場合、発光パネル10は、例えば、図23に示したように、発光パネル10の上部(上部領域10F)に、行列状に配置された複数の第1画素11xを有しており、発光パネル10の中部(中部領域10G)に、行列状に配置された複数の第2画素11yを有しており、発光パネル10の下部(下部領域10H)に、行列状に配置され、列方向の長さL7が長さL2よりも短い複数の第3画素11zを有していてもよい。このとき、下部領域10Hは、上部領域10Fおよび中部領域10Gと比べて、運転者200に近接して配置されている。
このとき、第1画素11x,第2画素11y,第3画素11zでは、列方向の長さL1,L2,L7が互いに異なっている。第2画素11yの、列方向の長さL2は、第1画素11xの、列方向の長さL1よりも短くなっている。第3画素11zの、列方向の長さL7は、第2画素11yの、列方向の長さL2よりも短くなっている。つまり、表示領域10A内の複数の画素11には、方向の長さL1,L2,L7が互いに異なる複数の画素11(第1画素11x,第2画素11y,第3画素11z)が含まれている。これにより、運転者200からの、発光パネル10の上部(上部領域10F)の画像の見え方(縮尺、精細度)と、運転者200からの、発光パネル10の中部(中部領域10G)の画像の見え方(縮尺、精細度)と、運転者200からの、発光パネル10の下部(下部領域10H)の画像の見え方(縮尺、精細度)を、互いに等しくすることができる。その結果、発光パネル10の折れ曲がりに寄らず、発光パネル10の視認性や表示品質を向上させることができる。
なお、発光パネル10が、凸状もしくは凹状に湾曲していてもよい。例えば、図24に示したように、発光パネル10の、運転者200から見た前方への傾斜角が、発光パネル10下部から上部に向かうにつれて大きくなっていてもよい。発光パネル10が、運転者200から見て、このような凸状に湾曲している場合、例えば、図25に示したように、発光パネル10内の各画素11の、列方向の長さが、運転者200から見て、発光パネル10下部から上部に向かうにつれて大きくなっていてもよい。これにより、運転者200からの、発光パネル10全体における画像の見え方(縮尺、精細度)を均一にすることができる。その結果、発光パネル10の折れ曲がりに寄らず、発光パネル10の視認性や表示品質を向上させることができる。
[変形例C]
図26は、上記実施の形態およびその変形例に係る発光パネル10の断面構成の一変形例を表したものである。上記実施の形態およびその変形例に係る発光パネル10は、例えば、図26に示したように、表示面に円偏光板29を備えていてもよい。表示面に円偏光板29を設けることにより、例えば、外光が入り込む環境下で発光パネル10を用いる場合であっても、発光パネル10の視認性や表示品質の劣化を防止することができる。
なお、表示面に、円偏光板29の代わりに、カラーフィルタが設けられていてもよい。また、最表面に、アンチリフレクションフィルム、または、アンチグレアフィルムが設けられていてもよい。また、最表面に、アンチリフレクションフィルムとアンチグレアフィルムとの積層フィルムが設けられていてもよい。また、積層フィルムの下に、さらに、タッチパネルが設けられていてもよい。
[変形例D]
上記実施の形態およびその変形例において、行規制部14Dの高さ(基板16からの高さ)が、列規制部14Cの高さ(基板16からの高さ)と等しくなっていてもよい。また、上記実施の形態およびその変形例において、行規制部14Dの高さ(基板16からの高さ)が、列規制部14Cの高さ(基板16からの高さ)よりも高くなっていてもよい。これらの場合、各列規制部14Cおよび周囲規制部14Eの表面は、各行規制部14Dの表面と比べて相対的に撥液性を有している。各列規制部14Cおよび周囲規制部14Eの表面は、例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24を塗布法により形成する際に、インクが各列規制部14Cおよび周囲規制部14Eの表面に濡れ広がるように構成されている。
[変形例E]
図27は、上記実施の形態およびその変形例に係る発光パネル10の平面構成の一変形例を表したものである。なお、図27に記載の画素11の数は、あくまでも一例であり、実際の画素数は、実使用に必要な表示エリアに応じた数となる。上記実施の形態およびその変形例において、発光パネル10は、例えば、図27に示したように、楕円形状となっていてもよい。このとき、基板16の形状が、楕円形状となっている。上記実施の形態およびその変形例において、発光パネル10は、例えば、円形状、台形状、または、円の一部を切り欠いた形状など、種々の形状を採ることができる。このとき、基板16の形状は、発光パネル10の形状に対応した形状となっている。また、発光パネル10が、例えば、楕円形状、円形状、台形状、または、円の一部を切り欠いた形状など、矩形以外の形状となっている場合に、発光パネル10が、例えば、図19、図21または図22に示したように、凸状、凹状またはクランク状に折り曲げられていてもよいし、例えば、図24に示したように、凸状に湾曲していてもよい。
なお、上記実施の形態およびその変形例において、各画素11内に、更なる構造が設けられていてもよい。
[変形例F]
上記実施の形態およびその変形例において、発光素子11−2が、QLED(Quantum Dot electro-luminescence)であってもよい。QLEDとは、例えば、発光素子11−2において発光層24が無機材料で構成され、正孔注入層22、正孔輸送層23、電子輸送層25および電子注入層26が有機材料で構成された素子を指している。この場合においても、上記実施の形態およびその変形例と同様の効果を奏することができる。
[変形例G]
上記実施の形態およびその変形例において、正孔注入層22、正孔輸送層23、発光層24、電子輸送層25および電子注入層26が塗布ではなく、蒸着によって形成されていてもよい。
ところで、上記実施の形態およびその変形例では、ユーザが発光パネル10を列方向から斜めに見ることが想定されている。これは、発光パネル10の色度視野角は、列方向の方が行方向と比べて大きいからである。しかし、上記実施の形態およびその変形例において、ユーザは、必要に応じて、発光パネル10を行方向から斜めに見てもよい。行規制部14Dの延在方向である画素の短軸に比べ、列規制部14Cが延在する画素の長軸方向の方が画素幅を確保できるため、輝度視野角特性、ならびに色度視野角特性設計尤度が高く、良好な視野角特性を確保することができる。従って、発光パネル10の上下方向が発光パネル10の列方向となるように、発光パネル10を回転させて使用することにより、90°回転させた配置により発光パネル10を配置した後のパネル左右での視野角を向上させることができる。
[変形例H]
上記実施の形態およびその変形例において、電子輸送層25や電子注入層26が、表示画素12ごとに別個に形成され、表示画素12内の各画素11で共有されていてもよい。この場合に、電子輸送層25や電子注入層26は、例えば、マスク蒸着、または、塗布により形成されていてもよい。
[変形例I]
上記実施の形態およびその変形例において、表示領域10Aのうち、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界には、2種類の画素サイズの表示画素(表示画素12nおよび表示画素12s)が配置されていた。しかし、上記実施の形態およびその変形例において、表示領域10Aのうち、表示領域10Aと非表示領域10Bとの境界に、3種類以上の画素サイズの表示画素が配置されていてもよい。
上記実施の形態およびその変形例において、行と列が入れ換わってもよい。例えば、上記実施の形態およびその変形例において、列規制部14Cと行規制部14Dとが入れ替わってもよい。この場合、行規制部14Dが、本開示の「第1規制部」の一具体例に相当し、列規制部14Cが、本開示の「第2規制部」「第3規制部」「第4規制部」の一具体例に相当する。
[変形例J]
上記実施の形態およびその変形例において、焼き付き防止のため、表示を定期的に数画素分、動かすウォブリングが行われてもよい。例えば、図28、図29に示したように、表示領域10Aのうち、外縁に相当する箇所が非発光領域10Bとなっており、表示領域10Aのうち、外縁以外の領域に相当する箇所が発光領域10A−1となっていてもよい。このとき、発光領域10A−1が、表示領域10Aにおいて定期的に数画素分、動く。発光領域10A−1が、例えば、図28に示したように表示領域10Aの形状と相似形となっていてもよいし、例えば、図29に示したように表示領域10Aの形状とは異なる形状(例えば、円形や楕円形)となっていてもよい。
また、本変形例において、例えば、図30に示したように、表示領域10Aに、2つの発光領域10A−1が設けられてもよい。この場合、表示領域10Aにおいて、各発光領域10A−1が、表示領域10Aにおいて定期的に数画素分、動く。このとき、2つの発光領域10A−1は、互いに異なる形状となっていてもよい。例えば、一方の発光領域10A−1が円形や楕円形となっており、他方の発光領域10A−1が矩形状となっていてもよい。また、本変形例において、例えば、図31に示したように、表示領域10Aに、3つの発光領域10A−1が設けられてもよい。この場合、表示領域10Aにおいて、各発光領域10A−1が、表示領域10Aにおいて定期的に数画素分、動く。このとき、3つの発光領域10A−1は、互いに異なる形状となっていてもよい。例えば、1つ目の発光領域10A−1が円形や楕円形となっており、2つ目の発光領域10A−1が矩形状となっており、3つ目の発光領域10A−1が円形や楕円形となっていてもよい。なお、図29、図30、図31において、発光領域10A−1の円形や楕円形の境界線は、便宜上、曲線で示されているが、実際には、画素11サイズの段差が存在する。
本変形例では、表示領域10Aに、定期的に数画素分、動く複数の発光領域10A−1が設けられている。これにより、焼き付きを防止することができる。
なお、本変形例において、発光領域10A−1が、表示パネル10が適用される電子機器の表示画面の形状に応じた形状となっていてもよい。この場合、ウォブリングが行われなくてもよい。このように、発光領域10A−1の形状を、表示パネル10が適用される電子機器の表示画面の形状に応じた形状に変化させることができる場合には、表示領域10Aの形状を電子機器ごとに変える必要がなく、表示パネル10の製造コストを低減することができる。
<3.適用例>
[適用例その1]
以下では、上記実施の形態およびその変形例に係る発光装置1の適用例について説明する。上記実施の形態およびその変形例に係る発光装置1は、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、シート状のパーソナルコンピュータ、携帯電話、車載用表示装置、車載用モニター等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなど、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器の表示装置に適用することが可能である。
図32は、本適用例に係る電子機器2の外観を斜視的に表したものである。電子機器2は、例えば、筐体310の主面に表示面320を備えたシート状のパーソナルコンピュータである。電子機器2は、電子機器2の表示面320に、上記実施の形態およびその変形例に係る発光装置1を表示装置として備えている。上記実施の形態およびその変形例に係る発光装置1は、発光パネル10が外側を向くように配置されている。本適用例では、上記実施の形態およびその変形例に係る発光装置1が表示面320に設けられているので、視認性や表示品質の高い電子機器2を実現することができる。
[適用例その2]
以下では、上記実施の形態およびその変形例に係る発光素子11−2の適用例について説明する。上記実施の形態およびその変形例に係る発光素子11−2は、卓上用もしくは床置き用の照明装置、または、室内用の照明装置など、あらゆる分野の照明装置の光源に適用することが可能である。
図33は、上記実施の形態およびその変形例に係る発光装置1が適用される室内用の照明装置の外観を表したものである。この照明装置は、例えば、上記実施の形態およびその変形例に係る発光装置1を含んで構成された照明部410を有している。照明部410は、建造物の天井420に適宜の個数および間隔で配置されている。なお、照明部410は、用途に応じて、天井420に限らず、壁430または床(図示せず)など任意の場所に設置することが可能である。
これらの照明装置では、上記実施の形態およびその変形例に係る発光装置1からの光により、照明が行われる。これにより、照明品質の高い照明装置を実現することができる。
以上、実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示は実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。なお、本明細書中に記載された効果は、あくまで例示である。本開示の効果は、本明細書中に記載された効果に限定されるものではない。本開示が、本明細書中に記載された効果以外の効果を持っていてもよい。
また、例えば、本開示は以下のような構成を取ることができる。
(1)
複数の画素と、
第1の方向に延在し、前記第1の方向と直交する第2の方向に隣接する2つの前記画素を区画する複数の第1規制部と、
前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に隣接する2つの前記画素を区画する複数の第2規制部と
を備え、
前記複数の画素には、少なくとも、前記第1の方向の長さが互いに異なり、発光層を共有する第1画素および第2画素が含まれ、
前記第1画素および前記第2画素は、少なくとも、前記第2規制部を介して、前記第1の方向に隣接して配置されている
発光パネル。
(2)
前記複数の画素は、所定の数ごとに表示画素としてグループ分けされており、
前記第1画素は、前記第1の方向に互いに隣接する2つの前記表示画素のうちの一方に含まれ、
前記第2画素は、前記第1の方向に互いに隣接する2つの表示画素のうちの他方に含まれている
(1)に記載の発光パネル。
(3)
前記第1画素および前記第2画素は、互いに隣接する2つの前記第1規制部の間隙に配置されている
(1)または(2)に記載の発光パネル。
(4)
前記第1画素および前記第2画素は、前記第1規制部に沿って配置されている
(3)に記載の発光パネル。
(5)
表示領域と、前記表示領域の周囲の非表示領域とを備え、
前記第1画素および前記第2画素は、前記表示領域に配置されており、
前記第2画素の、前記第1の方向の長さが、前記第1画素の、前記第1の方向の長さよりも短くなっており、
前記第2画素は、前記表示領域と前記非表示領域との境界に配置されている
(1)から(4)のいずれか1つに記載の発光パネル。
(6)
前記複数の画素には、前記非表示領域に配置された第3画素が含まれ、
前記第2画素および前記第3画素は、複数の前記第2規制部のうちの第3規制部を介して、前記第1の方向に隣接して配置され、
前記第3規制部の、前記第1の方向の長さは、複数の前記第2規制部のうち、前記第3規制部以外の第4規制部の、前記第1の方向の長さよりも長くなっている
(5)に記載の発光パネル。
(7)
前記第2画素の、前記第1の方向の長さが、前記第1画素の、前記第1の方向の長さよりも短くなっており、
前記複数の画素には、前記第1の方向に並んで配置された複数の前記第1画素と、前記第1の方向に並んで配置された複数の前記第2画素とが含まれる
(1)から(4)のいずれか1つに記載の発光パネル。
(8)
前記第1の方向に隣接する2つの前記第2画素の間を区画する領域の、前記第1の方向の長さは、前記第1の方向に隣接する2つの前記第1画素の間を区画する領域の、前記第1の方向の長さよりも短くなっている
(7)に記載の発光パネル。
(9)
当該発光パネルは、湾曲もしくは折れ曲がっており、
前記第1画素および前記第2画素の、前記第1の方向の長さは、当該発光パネルを特定の方向から見たときの、前記第1画素および前記第2画素の見かけの画素サイズの差異が、前記第1画素および前記第2画素の実際の画素サイズの差異よりも小さくなるように設定されている
(1)から(8)のいずれか1つに記載の発光パネル。
(10)
表示領域と、前記表示領域の周囲の非表示領域とを備え、
少なくとも、前記第1画素および前記第2画素は、前記表示領域に配置され、
前記複数の画素には、少なくとも、前記非表示領域に配置された第3画素が含まれ、
前記第1画素もしくは前記第2画素と、前記第3画素とは、少なくとも、前記第2規制部を介して、前記第1の方向に隣接して配置されている
(1)から(4)のいずれか1つに記載の発光パネル。
(11)
前記発光層は、塗布膜である
(1)から(10)のいずれか1つに記載の発光パネル。
(12)
前記第1画素および前記第2画素は、前記発光層の他に、塗布膜で構成される他の層についても共有している
(11)に記載の発光パネル。
(13)
前記第3画素と、前記第1画素もしくは前記第2画素とは、前記発光層を共有している
(10)に記載の発光パネル。
(14)
前記第3画素と、前記第1画素もしくは前記第2画素とは、前記発光層の他に、塗布膜で構成される他の層についても共有している
(13)に記載の発光パネル。
(15)
前記第2規制部は、前記第1規制部と比べて相対的に親液性を有している
(1)から(14)のいずれか1つに記載の発光パネル。
(16)
前記第2規制部の高さは、前記第1規制部の高さよりも低くなっている
(1)から(15)のいずれか1つに記載の発光パネル。
(17)
(1)から(16)のいずれか1つの記載の発光パネルを備える電子機器。
(18)
表示領域と、前記表示領域の周囲の非表示領域と、前記表示領域および前記非表示領域の双方に設けられた複数の画素形成領域と、第1の方向に延在し、前記第1の方向と直交する第2の方向に隣接する2つの前記画素形成領域を区画する複数の第1規制部と、前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に隣接する2つの前記画素形成領域を区画する複数の第2規制部とを備え、前記複数の画素形成領域は、前記第1の方向の長さが互いに異なる第1画素および第2画素が含まれ、前記第1画素および前記第2画素は、前記第2規制部を介して、前記第1の方向に隣接して配置されたパネルを用意することと、
前記パネルのうち、前記表示領域だけでなく、前記非表示領域に対しても、インクを塗布することにより、前記表示領域に含まれる各前記画素形成領域だけでなく、前記非表示領域に含まれる各前記画素形成領域に対しても、発光層を含む画素を形成することと
を含む
発光パネルの製造方法。
(19)
前記非表示領域のうち、前記画素形成領域の未形成領域と、前記非表示領域における複数の前記画素形成領域と、前記表示領域における複数の前記画素形成領域とに対して前記インクを塗布することにより、前記表示領域に含まれる各前記画素形成領域だけでなく、前記非表示領域に含まれる各前記画素形成領域に対しても、前記発光層を含む画素を形成することを含む
(18)に記載の発光パネルの製造方法。
(20)
前記第2規制部は、前記第1規制部と比べて前記インクに対してより親液性を有している
(18)または(19)に記載の発光パネルの製造方法。
(21)
前記第2規制部の高さは、前記第1規制部の高さよりも低くなっている
(18)から(20)のいずれか1つに記載の発光パネルの製造方法。
(22)
前記第2規制部は、前記発光層を塗布法により形成する際に、インクが当該第2規制部の表面に濡れ広がるように構成されている
(12)に記載の発光パネル。
1…発光装置、2…電子機器、10…発光パネル、10A…表示領域、10B…非表示領域、10C…高精細領域、10D…垂直領域、10E…傾斜領域、10F…上部領域、10G…中部領域、10H…下部領域、11,11R,11G,11B…画素、11x…第1画素、11y…第2画素、11z…第3画素、11−1…画素回路、12−2…発光素子、14…絶縁層、14A…開口部、14C…列規制部、14D…行規制部、14E…周囲規制部、16…基板、16A…基材、16B…配線層、17…溝部、20…コントローラ、21…陽極、22…正孔注入層、23…正孔輸送層、24…発光層、24A…発光領域、25…電子輸送層、26…電子注入層、27…陰極、28…封止層、29…円偏光板、30…ドライバ、31…水平セレクタ、32…ライトスキャナ、100…移動体、110…車体、120…フロントガラス、130…ダッシュボード、200…運転者、310…筐体、320…表示面、410…照明部、420…天井、430…壁、Tr1…駆動トランジスタ、Tr2…選択トランジスタ、Cs…保持容量、DSL…電源線、DTL…信号線、L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7…長さ、Vgs…ゲート−ソース間電圧、Vsig…信号電圧、WSL…選択線。

Claims (21)

  1. 複数の画素と、
    第1の方向に延在し、前記第1の方向と直交する第2の方向に隣接する2つの前記画素を区画する複数の第1規制部と、
    前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に隣接する2つの前記画素を区画する複数の第2規制部と
    を備え、
    前記複数の画素には、少なくとも、前記第1の方向の長さが互いに異なり、発光層を共有する第1画素および第2画素が含まれ、
    前記第1画素および前記第2画素は、少なくとも、前記第2規制部を介して、前記第1の方向に隣接して配置されている
    発光パネル。
  2. 前記複数の画素は、所定の数ごとに表示画素としてグループ分けされており、
    前記第1画素は、前記第1の方向に互いに隣接する2つの前記表示画素のうちの一方に含まれ、
    前記第2画素は、前記第1の方向に互いに隣接する2つの表示画素のうちの他方に含まれている
    請求項1に記載の発光パネル。
  3. 前記第1画素および前記第2画素は、互いに隣接する2つの前記第1規制部の間隙に配置されている
    請求項1または請求項2に記載の発光パネル。
  4. 前記第1画素および前記第2画素は、前記第1規制部に沿って配置されている
    請求項3に記載の発光パネル。
  5. 表示領域と、前記表示領域の周囲の非表示領域とを備え、
    前記第1画素および前記第2画素は、前記表示領域に配置されており、
    前記第2画素の、前記第1の方向の長さが、前記第1画素の、前記第1の方向の長さよりも短くなっており、
    前記第2画素は、前記表示領域と前記非表示領域との境界に配置されている
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発光パネル。
  6. 前記複数の画素には、前記非表示領域に配置された第3画素が含まれ、
    前記第2画素および前記第3画素は、複数の前記第2規制部のうちの第3規制部を介して、前記第1の方向に隣接して配置され、
    前記第3規制部の、前記第1の方向の長さは、複数の前記第2規制部のうち、前記第3規制部以外の第4規制部の、前記第1の方向の長さよりも長くなっている
    請求項5に記載の発光パネル。
  7. 前記第2画素の、前記第1の方向の長さが、前記第1画素の、前記第1の方向の長さよりも短くなっており、
    前記複数の画素には、前記第1の方向に並んで配置された複数の前記第1画素と、前記第1の方向に並んで配置された複数の前記第2画素とが含まれる
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発光パネル。
  8. 前記第1の方向に隣接する2つの前記第2画素の間を区画する領域の、前記第1の方向の長さは、前記第1の方向に隣接する2つの前記第1画素の間を区画する領域の、前記第1の方向の長さよりも短くなっている
    請求項7に記載の発光パネル。
  9. 当該発光パネルは、湾曲もしくは折れ曲がっており、
    前記第1画素および前記第2画素の、前記第1の方向の長さは、当該発光パネルを特定の方向から見たときの、前記第1画素および前記第2画素の見かけの画素サイズの差異が、前記第1画素および前記第2画素の実際の画素サイズの差異よりも小さくなるように設定されている
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の発光パネル。
  10. 表示領域と、前記表示領域の周囲の非表示領域とを備え、
    少なくとも、前記第1画素および前記第2画素は、前記表示領域に配置され、
    前記複数の画素には、少なくとも、前記非表示領域に配置された第3画素が含まれ、
    前記第1画素もしくは前記第2画素と、前記第3画素とは、少なくとも、前記第2規制部を介して、前記第1の方向に隣接して配置されている
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発光パネル。
  11. 前記発光層は、塗布膜である
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発光パネル。
  12. 前記第1画素および前記第2画素は、前記発光層の他に、塗布膜で構成される他の層についても共有している
    請求項11に記載の発光パネル。
  13. 前記第3画素と、前記第1画素もしくは前記第2画素とは、前記発光層を共有している
    請求項10に記載の発光パネル。
  14. 前記第3画素と、前記第1画素もしくは前記第2画素とは、前記発光層の他に、塗布膜で構成される他の層についても共有している
    請求項13に記載の発光パネル。
  15. 前記第2規制部は、前記第1規制部と比べて相対的に親液性を有している
    請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の発光パネル。
  16. 前記第2規制部の高さは、前記第1規制部の高さよりも低くなっている
    請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の発光パネル。
  17. 請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の発光パネルを備える電子機器。
  18. 表示領域と、前記表示領域の周囲の非表示領域と、前記表示領域および前記非表示領域の双方に設けられた複数の画素形成領域と、第1の方向に延在し、前記第1の方向と直交する第2の方向に隣接する2つの前記画素形成領域を区画する複数の第1規制部と、前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に隣接する2つの前記画素形成領域を区画する複数の第2規制部とを備え、前記複数の画素形成領域には、前記第1の方向の長さが互いに異なる第1画素および第2画素が含まれ、前記第1画素および前記第2画素は、前記第2規制部を介して、前記第1の方向に隣接して配置されたパネルを用意することと、
    前記パネルのうち、前記表示領域だけでなく、前記非表示領域に対しても、インクを塗布することにより、前記表示領域に含まれる各前記画素形成領域だけでなく、前記非表示領域に含まれる各前記画素形成領域に対しても、発光層を含む画素を形成することと
    を含む
    発光パネルの製造方法。
  19. 前記非表示領域のうち、前記画素形成領域の未形成領域と、前記非表示領域における複数の前記画素形成領域と、前記表示領域における複数の前記画素形成領域とに対して前記インクを塗布することにより、前記表示領域に含まれる各前記画素形成領域だけでなく、前記非表示領域に含まれる各前記画素形成領域に対しても、前記発光層を含む画素を形成することを含む
    請求項18に記載の発光パネルの製造方法。
  20. 前記第2規制部は、前記第1規制部と比べて前記インクに対してより親液性を有している
    請求項18または請求項19に記載の発光パネルの製造方法。
  21. 前記第2規制部の高さは、前記第1規制部の高さよりも低くなっている
    請求項18から請求項20のいずれか一項に記載の発光パネルの製造方法。
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