JP2019186024A - 有機電界発光パネルおよび電子機器 - Google Patents

有機電界発光パネルおよび電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019186024A
JP2019186024A JP2018075473A JP2018075473A JP2019186024A JP 2019186024 A JP2019186024 A JP 2019186024A JP 2018075473 A JP2018075473 A JP 2018075473A JP 2018075473 A JP2018075473 A JP 2018075473A JP 2019186024 A JP2019186024 A JP 2019186024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
pixels
light
organic electroluminescent
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018075473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019186024A5 (ja
Inventor
憲輝 前田
Noriteru Maeda
憲輝 前田
山田 二郎
Jiro Yamada
二郎 山田
康浩 寺井
Yasuhiro Terai
康浩 寺井
村井 淳人
Atsuto Murai
淳人 村井
近藤 正彦
Masahiko Kondo
正彦 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Joled Inc
Original Assignee
Joled Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Joled Inc filed Critical Joled Inc
Priority to JP2018075473A priority Critical patent/JP2019186024A/ja
Priority to CN201811464943.4A priority patent/CN110071138A/zh
Priority to EP18210054.5A priority patent/EP3528301A3/en
Priority to US16/209,968 priority patent/US11217641B2/en
Priority to KR1020190007534A priority patent/KR102266323B1/ko
Publication of JP2019186024A publication Critical patent/JP2019186024A/ja
Publication of JP2019186024A5 publication Critical patent/JP2019186024A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】光回折不良の発生を低減することの可能な有機電界発光パネル、およびそれを備えた電子機器を提供する。【解決手段】本開示の一実施の形態の有機電界発光パネルは、基板上にマトリクス状に配置された複数のカラー画素を備えている。各カラー画素は、発光色の互いに異なる複数の副画素と、可視光透過領域を含む複数の非発光画素とを含んでいる。複数のカラー画素の第1の配列方向において、カラー画素単位で1または複数の副画素と1または複数の非発光画素とが交互に配置されている。複数のカラー画素の第2の配列方向において、2つのカラー画素単位で1または複数の副画素と1または複数の非発光画素とが交互に配置されている。【選択図】図11

Description

本開示は、有機電界発光パネルおよび電子機器に関する。
有機電界発光素子を用いた有機電界発光装置(有機電界発光ディスプレイ)として、種々のものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2011−49028号公報 特開2011−60592号公報
ところで、有機電界発光装置において、表示領域に、ディスプレイの背後から入射する光が透過する光透過領域が設けられている場合に、高精細化に伴い光回折不良が発生しやすくなっている。そのため、光回折不良の発生を低減することの可能な有機電界発光パネル、およびそれを備えた電子機器を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態の有機電界発光パネルは、基板上にマトリクス状に配置された複数のカラー画素を備えている。各カラー画素は、発光色の互いに異なる複数の副画素と、可視光透過領域を含む複数の非発光画素とを含んでいる。複数のカラー画素の第1の配列方向において、カラー画素単位で1または複数の副画素と1または複数の非発光画素とが交互に配置されている。複数のカラー画素の第2の配列方向において、2つのカラー画素単位で1または複数の副画素と1または複数の非発光画素とが交互に配置されている。
本開示の一実施の形態の電子機器は、上記の有機電界発光パネルと、上記の有機電界発光パネルを駆動する駆動回路とを備えている。
本開示の一実施の形態の有機電界発光パネルおよび電子機器では、第1の配列方向において、カラー画素単位で1または複数の副画素と1または複数の非発光画素とが交互に配置されており、第2の配列方向において、2つのカラー画素単位で1または複数の副画素と1または複数の非発光画素とが交互に配置されている。つまり、第1の配列方向および第2の配列方向の双方において、1または複数の副画素と1または複数の非発光画素とが交互に配置されている。これにより、第1の配列方向および第2の配列方向の双方において、十分な幅の光透過領域を設けることができる。
本開示の一実施の形態の有機電界発光パネルおよび電子機器によれば、第1の配列方向および第2の配列方向の双方において、十分な幅の光透過領域を設けることができるようにしたので、光回折不良の発生を低減することができる。なお、本開示の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されず、本明細書中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本開示の一実施の形態に係る有機電界発光装置の概略構成例を表す図である。 図1の各画素に含まれる副画素の回路構成例を表す図である。 図1の有機電界発光パネルの概略構成例を表す図である。 図3の有機電界発光パネルのA−A線での断面構成例を表す図である。 図3の有機電界発光パネルのB−B線での断面構成例を表す図である。 図1の有機電界発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図1の有機電界発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図7の有機電界発光パネルのA−A線での断面構成例を表す図である。 図8の有機電界発光パネルの製造過程の一例を表す図である。 図1の有機電界発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図10の有機電界発光パネルのA−A線での断面構成例を表す図である。 図11の有機電界発光パネルの製造過程の一例を表す図である。 図1の有機電界発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図1の有機電界発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図1の有機電界発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図1の有機電界発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図12〜図15の有機電界発光パネルにおける副画素の概略構成の一例を表す図である。 図3の有機電界発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 図13の有機電界発光パネルの概略構成の一変形例を表す図である。 本開示の有機電界発光装置を備えた電子機器の外観の一例を斜視的に表す図である。 本開示の有機電界発光素子を備えた照明装置の外観の一例を斜視的に表す図である。
以下、本開示を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る有機電界発光装置1の概略構成例を表したものである。図2は、有機電界発光装置1に設けられた各画素11に含まれる副画素12の回路構成の一例を表したものである。有機電界発光装置1は、例えば、有機電界発光パネル10、コントローラ20およびドライバ30を備えている。ドライバ30は、例えば、有機電界発光パネル10の外縁部分に実装されている。有機電界発光パネル10は、行列状に配置された複数の画素11を有している。コントローラ20およびドライバ30は、外部から入力された映像信号Dinおよび同期信号Tinに基づいて、有機電界発光パネル10(複数の画素11)を駆動する。
(有機電界発光パネル10)
有機電界発光パネル10は、コントローラ20およびドライバ30によって各画素11がアクティブマトリクス駆動されることにより、外部から入力された映像信号Dinおよび同期信号Tinに基づく画像を表示する。有機電界発光パネル10は、行方向に延在する複数の走査線WSLと、列方向に延在する複数の信号線DTLおよび複数の電源線DSLと、行列状に配置された複数の画素11とを有している。
走査線WSLは、各画素11の選択に用いられるものであり、各画素11を所定の単位(例えば画素行)ごとに選択する選択パルスを各画素11に供給するものである。信号線DTLは、映像信号Dinに応じた信号電圧Vsigの、各画素11への供給に用いられるものであり、信号電圧Vsigを含むデータパルスを各画素11に供給するものである。電源線DSLは、各画素11に電力を供給するものである。
各画素11は、例えば、赤色光を発する副画素12、緑色光を発する副画素12、および青色光を発する副画素12を含んで構成されている。つまり、複数の副画素12は、所定の数ごとにカラー画素(画素11)としてグループ分けされている。なお、各画素11は、例えば、さらに、他の色(例えば、白色や、黄色など)を発する副画素12を含んで構成されていてもよい。また、各画素11は、さらに、後述する複数の非発光画素15を含んでいる。各画素11において、複数の副画素12は、例えば、所定の方向(例えば行方向)に一列に並んで配置されている。
各信号線DTLは、後述の水平セレクタ31の出力端に接続されている。各画素列には、例えば、複数の信号線DTLが1本ずつ、割り当てられている。各走査線WSLは、後述のライトスキャナ32の出力端に接続されている。各画素行には、例えば、複数の走査線WSLが1本ずつ、割り当てられている。各電源線DSLは、電源の出力端に接続されている。各画素行には、例えば、複数の電源線DSLが1本ずつ、割り当てられている。
各副画素12は、画素回路12−1と、有機電界発光素子12−2とを有している。有機電界発光素子12−2の構成については、後に詳述する。
画素回路12−1は、有機電界発光素子12−2の発光・消光を制御する。画素回路12−1は、後述の書込走査によって各副画素12に書き込んだ電圧を保持する機能を有している。画素回路12−1は、例えば、駆動トランジスタTr1、書込トランジスタTr2および保持容量Csを含んで構成されている。
書込トランジスタTr2は、駆動トランジスタTr1のゲートに対する、映像信号Dinに対応した信号電圧Vsigの印加を制御する。具体的には、書込トランジスタTr2は、信号線DTLの電圧をサンプリングするとともに、サンプリングにより得られた電圧を駆動トランジスタTr1のゲートに書き込む。駆動トランジスタTr1は、有機電界発光素子12−2に直列に接続されている。駆動トランジスタTr1は、有機電界発光素子12−2を駆動する。駆動トランジスタTr1は、書込トランジスタTr2によってサンプリングされた電圧の大きさに応じて有機電界発光素子12−2に流れる電流を制御する。保持容量Csは、駆動トランジスタTr1のゲート−ソース間に所定の電圧を保持するものである。保持容量Csは、所定の期間中に駆動トランジスタTr1のゲート−ソース間電圧Vgsを一定に保持する役割を有する。なお、画素回路12−1は、上述の2Tr1Cの回路に対して各種容量やトランジスタを付加した回路構成となっていてもよいし、上述の2Tr1Cの回路構成とは異なる回路構成となっていてもよい。
各信号線DTLは、後述の水平セレクタ31の出力端と、書込トランジスタTr2のソースまたはドレインとに接続されている。各走査線WSLは、後述のライトスキャナ32の出力端と、書込トランジスタTr2のゲートとに接続されている。各電源線DSLは、電源回路と、駆動トランジスタTr1のソースまたはドレインに接続されている。
書込トランジスタTr2のゲートは、走査線WSLに接続されている。書込トランジスタTr2のソースまたはドレインが信号線DTLに接続されている。書込トランジスタTr2のソースおよびドレインのうち信号線DTLに未接続の端子が駆動トランジスタTr1のゲートに接続されている。駆動トランジスタTr1のソースまたはドレインが電源線DSLに接続されている。駆動トランジスタTr1のソースおよびドレインのうち電源線DSLに未接続の端子が有機電界発光素子21−2の陽極21に接続されている。保持容量Csの一端が駆動トランジスタTr1のゲートに接続されている。保持容量Csの他端が駆動トランジスタTr1のソースおよびドレインのうち有機電界発光素子21−2側の端子に接続されている。
(ドライバ30)
ドライバ30は、例えば、水平セレクタ31およびライトスキャナ32を有している。水平セレクタ31は、例えば、制御信号の入力に応じて(同期して)、コントローラ20から入力されたアナログの信号電圧Vsigを、各信号線DTLに印加する。ライトスキャナ32は、複数の副画素12を所定の単位ごとに走査する。
(コントローラ20)
次に、コントローラ20について説明する。コントローラ20は、例えば、外部から入力されたデジタルの映像信号Dinに対して所定の補正を行い、それにより得られた映像信号に基づいて、信号電圧Vsigを生成する。コントローラ20は、例えば、生成した信号電圧Vsigを水平セレクタ31に出力する。コントローラ20は、例えば、外部から入力された同期信号Tinに応じて(同期して)、ドライバ30内の各回路に対して制御信号を出力する。
次に、図3〜図5を参照して、有機電界発光素子12−2および非発光画素15について説明する。図3は、有機電界発光パネル10の概略構成例を表したものである。図4は、図3の有機電界発光パネル10のA−A線での断面構成例(つまり画素11の行方向の断面構成例)を表したものである。図5は、図3の有機電界発光パネル10のB−B線での断面構成例(つまり画素11の列方向の断面構成例)を表したものである。
図3において、ドット模様となっている箇所には、後述する発光層24が設けられている。また、「R」と記載されている箇所には、赤色光を発する副画素12(12R)が設けられており、「G」と記載されている箇所には、緑色光を発する副画素12(12G)が設けられており、「B」と記載されている箇所には、青色光を発する副画素12(12B)が設けられている。また、何も記載されていない箇所には、非発光画素15が設けられている。また、図3には、画素11が、3つの副画素12(12R,12G,12B)と、4つの非発光画素15とによって構成されている場合が例示されている。
有機電界発光パネル10は、行列状に配置された複数の画素11を有している。各画素11は、例えば、上述したように、赤色光を発する副画素12(12R)、緑色光を発する副画素12(12G)、および青色光を発する副画素12(12B)を含んで構成されている。有機電界発光パネル10は、さらに、可視光を透過する光透過領域24Bを含む複数の非発光画素15を有している。
副画素12Rは、赤色の光を発する有機電界発光素子12−2(12r)を含んで構成されている。副画素12Gは、緑色の光を発する有機電界発光素子12−2(12g)を含んで構成されている。副画素12Bは、青色の光を発する有機電界発光素子12−2(12b)を含んで構成されている。副画素12R,12G,12Bは、例えば、ストライプ配列となっている。各画素11において、例えば、副画素12R,12G,12Bが、行方向に並んで配置されている。さらに、例えば、同一色の光を発する複数の副画素12が、列方向に並んで配置されている。
非発光画素15は、有機電界発光パネル10の背面(具体的には基板16)から入射してきた可視領域の光が有機電界発光パネル10の前面まで透過する領域を有する画素である。複数の画素11の第1の配列方向(行方向)において、画素11単位で1または複数の副画素12と1または複数の非発光画素15とが交互に配置されている。図3には、行方向において、画素11単位で3つの副画素12(12R,12G,12B)と1つの非発光画素15とが交互に配置されている。さらに、複数の画素11の第2の配列方向(列方向)において、2つの画素11単位で1または複数の副画素12と1または複数の非発光画素15とが交互に配置されている。図3には、列方向において、2つの画素11単位で2つの副画素12(2つの副画素12R、2つの副画素12Gまたは2つの副画素12B)と2つの非発光画素15とが交互に配置されている。
有機電界発光パネル10は、基板16を有している。基板16は、例えば、各有機電界発光素子12−2、絶縁層14、後述の各列規制部13Cおよび後述の各行規制部14Dなどを支持する基材と、基材上に設けられた配線層とによって構成されている。基板16内の基材は、可視光透過性を有する基板によって構成されている。基板16内の基材は、例えば、無アルカリガラス、ソーダガラス、無蛍光ガラス、燐酸系ガラス、硼酸系ガラスまたは石英などによって形成されている。基板16内の基材は、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエチレン、ポリエステル、シリコーン系樹脂、またはアルミナなどによって形成されていてもよい。基板16内の配線層には、例えば、各画素11の画素回路12−1が形成されている。なお、基板16において、少なくとも、後述の光透過領域24Bと対向する箇所は、光透過性を有している。
有機電界発光パネル10は、さらに、基板16上に絶縁層14を有している。絶縁層14は、各副画素12を区画するためのものである。絶縁層14の厚さの上限は、膜厚ばらつき、ボトム線幅の制御の観点から製造上形状制御の可能な範囲内となっていることが好ましく、10μm以下となっていることが好ましい。また、絶縁層14の厚さの上限は、露光工程での露光時間増大によるタクト増加を抑え、量産工程での生産性低下を抑えることの可能な範囲内となっていることがより好ましく、7μm以下となっていることがより好ましい。また、絶縁層14の厚さの下限は、膜厚が薄くなるとともにボトム線幅を膜厚とほぼ同程度に補足する必要があることから、露光機および材料の解像度限界により決定される。絶縁層14の厚さの下限は、半導体ステッパーを用いる場合には、1μm以上となっていることが好ましく、フラットパネル用のステッパーおよびスキャナーを用いる場合には、2μm以上となっていることが好ましい。従って、絶縁層14の厚さは、1μm以上10μm以下となっていることが好ましく、2μm以上7μm以下となっていることがより好ましい。
絶縁層14は、各副画素12を区画する複数の列規制部14Cおよび複数の行規制部14Dを有している。列規制部14Cが、本開示の「第1壁部」の一具体例に相当する。行規制部14Dが、本開示の「第2壁部」の一具体例に相当する。
各列規制部14Cは所定の方向(列方向)に延在しており、各行規制部14Dは列規制部14Cと直交する方向(行方向)に延在している。複数の列規制部14Cは、列方向に延在するとともに、行方向に所定の間隙を介して並列配置されている。複数の行規制部14Dは、行方向に延在するとともに、列方向に所定の間隙を介して並列配置されている。複数の列規制部14Cおよび複数の行規制部14Dは、互いに交差(例えば直交)しており、格子状のレイアウトとなっている。各副画素12や各非発光画素15は、互いに隣接する2つの列規制部14Cと、互いに隣接する2つの行規制部14Dとによって囲まれている。従って、互いに隣接する2つの列規制部14Cと、互いに隣接する2つの行規制部14Dとによって、各副画素12や各非発光画素15が区画されている。
絶縁層14は、互いに隣接する2つの列規制部14Cと、互いに隣接する2つの行規制部14Dとによって囲まれた領域内に、開口部14Aを有している。各副画素12において、開口部14Aの底面には、後述の陽極21の表面が露出している。そのため、開口部14Aの底面に露出した陽極21から供給される正孔と、後述の陰極27から供給される電子とが、後述の発光層24で再結合することにより、発光層24で発光が生じる。従って、発光層24のうち、底面に陽極21が露出している開口部14Aと対向する領域が、発光領域24Aとなる。
一方、各非発光画素15において、開口部14Aの底面には、陽極21は設けられておらず、例えば、基板16の表面が露出している。各非発光画素15において、開口部14Aと対向する箇所は、可視光透過性を有している。従って、各非発光画素15において、開口部14Aと対向する箇所は、可視光透過性を有する光透過領域24Bとなる。各非発光画素15において、光透過領域24Bは、例えば、互いに隣接する2つの発光領域24Aに挟まれた領域に設けられている。具体的には、有機電界発光パネル10において、光透過領域24Bは、発光領域24Aに対して、複数の画素11の第1の配列方向(行方向)の位置や、複数の画素11の第2の配列方向(列方向)の位置に設けられている。
行規制部14Dの高さ(基板16からの高さ)は、例えば、図4、図5に示したように、列規制部14Cの高さ(基板16からの高さ)よりも低くなっている。行規制部14Dの高さ(基板16からの高さ)は、例えば、有機電界発光素子12−2における陽極21および陰極27の距離の半分以下の高さとなっている。このとき、列方向に並ぶ複数の副画素12は、これらの副画素12の左右の2つの列規制部14Cによって形成された帯状の溝部17の中に配置されており、例えば、後述の発光層24を互いに共有している。さらに、列方向に並ぶ副画素12および非発光画素15は、これらの副画素12および非発光画素15の左右の2つの列規制部14Cによって形成された帯状の溝部17の中に配置されており、例えば、後述の発光層24を互いに共有している。つまり、発光層24は、行規制部14Dをまたいで、互いに隣り合う2つの副画素12の一方から他方に渡って設けられるとともに、行規制部14Dをまたいで、互いに隣り合う副画素12および非発光画素15の一方から他方に渡って設けられている。言い換えると、発光層24は、行規制部14Dをまたいで、互いに隣り合う2つの副画素12において互いに共有しており、さらに、行規制部14Dをまたいで、互いに隣り合う副画素12および非発光画素15において互いに共有している。なお、図3では、発光層24が設けられている非発光画素15に対しては、15Aの符号が付与されており、発光層24が設けられていない非発光画素15に対しては、15Bの符号が付与されている。
各開口部14Aの行方向の断面は、例えば、図4に示したように、上方に拡幅した台形形状となっている。また、各開口部14Aの列方向の断面は、例えば、図5に示したように、上方に拡幅した台形形状となっている。つまり、各開口部14Aの側面は、後述の発光層24から発せられた光を立ち上げるリフレクタ構造となっている。後述の保護層28Aの屈折率をn1、絶縁層14の屈折率をn2とすると、n1、n2は、以下の式(1),(2)を満たす。n2は、1.4以上、1.6以下となっていることが好ましい。これにより、後述の発光層24から発せられた光の、外部への取り出し効率が向上する。
1.1≦n1≦1.8…(1)
|n1−n2|≧0.20…(2)
また、さらに、各開口部14Aの深さD(つまり、絶縁層14の厚さ)、絶縁層14の上面側の開口幅Wh、絶縁層14の上面側の開口幅WLは、以下の式(3),(4)を満たすことが好ましい。
0.5≦WL/Wh≦0.8…(3)
0.5≦D/WL≦2.0…(4)
係る形状、屈折率条件とすることにより、絶縁層14の開口14Aによるリフレクタ構造により、発光層24からの光取り出し効率を向上させることができる。その結果、発明者らの検討によると、リフレクタ構造が無い場合に対し副画素12あたりの輝度を1.2〜1.5倍に増加させることができる。
絶縁層14は、例えば、絶縁性の有機材料によって形成されている。絶縁性の有機材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ノボラック型フェノール樹脂などが挙げられる。絶縁層14は、例えば、耐熱性、溶媒に対する耐性を持つ絶縁性樹脂によって形成されていることが好ましい。列規制部14Cおよび行規制部14Dは、例えば、絶縁性樹脂をフォトリソグラフィおよび現像によって所望のパターンに加工することによって形成される。列規制部14Cの断面形状は、例えば、図4に示したような順テーパ型でとなっている。行規制部14Dの断面形状は、例えば、図5に示したような順テーパ型でとなっている。
有機電界発光パネル10は、例えば、絶縁層14上に、複数の列バンク13を有している。各列バンク13は、列方向に延在しており、列規制部14Cの上面に接して配置されている。各列バンク13は、撥液性を有している。従って、各列バンク13は、基板16上に有機電界発光素子12−2を作る際に、インクが別色の副画素12内に流れ込むのを防止する。
各有機電界発光素子12−2は、例えば、基板16上に、陽極21、正孔注入層22、正孔輸送層23、発光層24(有機発光層)、電子輸送層25、電子注入層26および陰極27をこの順に備えたものである。
有機電界発光素子12−2は、例えば、発光層24と、発光層24を挟み込むように配置された、陽極21および陰極27を備えている。有機電界発光素子12−2は、例えば、さらに、陽極21と、発光層24との間に、正孔注入層22および正孔輸送層23を陽極21側からこの順に備えている。なお、正孔注入層22および正孔輸送層23のうち少なくとも一方が省略されていてもよい。有機電界発光素子12−2は、例えば、さらに、発光層24と、陰極27との間に、電子輸送層25および電子注入層26を発光層24側からこの順に備えている。なお、電子輸送層25および電子注入層26のうち少なくとも一方が省略されていてもよい。有機電界発光素子12−2は、例えば、陽極21、正孔注入層22、正孔輸送層23、発光層24、電子輸送層25、電子注入層26および陰極27を基板21側からこの順に含んで構成された素子構造となっている。有機電界発光素子12−2において、さらに他の機能層が含まれていてもよい。
正孔注入層22は、正孔注入効率を高めるための層である。正孔輸送層23は、陽極21から注入された正孔を有機発光層24へ輸送するための層である。発光層24は、電子と正孔との再結合により、所定の色の光を発する層である。電子輸送層25は、陰極27から注入された電子を有機発光層24へ輸送するための層である。電子注入層26は、電子注入効率を高めるための層である。正孔注入層22および電子注入層26のうち少なくとも一方が省略されていてもよい。各有機電界発光素子12−2は、上述以外の層をさらに有していてもよい。
陽極21は、例えば、基板16の上に形成されている。陽極21は、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、アルミニウムもしくは銀の合金等、または、反射性を有する反射電極である。陽極21は、反射電極と透明電極とが積層されたものであってもよい。透明電極の材料としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)又はIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電性材料が挙げられる。陽極21の端縁は、例えば、絶縁層14内に埋め込まれている。陽極21の端縁が絶縁層14内に埋め込まれている場合には、各開口14Aの大きさ(具体的には、各開口14Aの底面の大きさ)を変えることにより、副画素12のサイズ(面積)や、発光領域24Aのサイズ(面積)を調整することが可能となる。
陰極27は、例えば、ITO膜もしくはIZO膜等の透明電極である。本実施の形態において、陽極21が反射性を有し、陰極27が透光性を有している場合には、有機電界発光素子12−2は、陰極27側から光が放出するトップエミッション構造となっている。また、本実施の形態では、基板16が可視光透過性を有しているので、観察者は、有機電界発光パネル10の背後を視認することが可能となっている。つまり、有機電界発光パネル10は、可視光透過性のパネルとなっている。
正孔注入層22は、陽極21から発光層24へ正孔の注入を促進させる機能を有する。正孔注入層22は、例えば、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、イリジウム(Ir)などの酸化物、あるいは、PEDOT(ポリチオフェンとポリスチレンスルホン酸との混合物)などの導電性ポリマー材料によって構成されている。正孔注入層22は、単層で構成されていてもよいし、複数の層が積層された構造となっていてもよい。
正孔輸送層23は、陽極21から注入された正孔を発光層24へ輸送する機能を有する。正孔輸送層23は、例えば、陽極21から注入された正孔を発光層24へ輸送する機能を有する材料(以下、「正孔輸送性材料23M」と称する。)によって構成されている。正孔輸送層23は、正孔輸送性材料23Mを主成分として含んで構成されている。
正孔輸送層23の原料(材料)である正孔輸送性材料23Mは、例えば、アリールアミン誘導体、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体及びピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキサゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、ブタジエン化合物、ポリスチレン誘導体、ヒドラゾン誘導体、トリフェニルメタン誘導体、テトラフェニルベンジン誘導体等、または、これらの組み合わせからなる材料である。正孔注入層22と正孔輸送層23の各材料のHOMO(最高被占軌道,Highest occupied molecular orbital)レベルの差異は、ホール注入性を考慮すると、0.5eV以下となっていることが好ましい。
発光層24は、陽極21から注入された正孔と、陰極27から注入された電子とが、発光層24内で再結合することで励起子が生成されて発光する層である。発光層24は、例えば、塗布膜である。発光層24は、正孔と電子との再結合により励起子を生成し発光する有機材料(以下、「有機発光材料24M」と称する。)を溶質の主成分とする溶液の塗布および乾燥により形成されている。発光層24は、有機発光材料24Mを主成分として含んで構成されている。副画素12Rに含まれる有機電界発光素子12rでは、有機発光材料24Mが赤色有機発光材料を含んで構成されている。副画素12Gに含まれる有機電界発光素子12gでは、有機発光材料24Mが緑色有機発光材料を含んで構成されている。副画素12Bに含まれる有機電界発光素子12bでは、有機発光材料24Mが青色有機発光材料を含んで構成されている。
発光層24は、例えば、単層の有機発光層、または、積層された複数の有機発光層によって構成されている。発光層24が積層された複数の有機発光層によって構成されている場合には、発光層24は、例えば、主成分が互いに共通の複数の有機発光層を積層したものである。このとき、複数の有機発光層は、ともに、塗布膜である。複数の有機発光層は、ともに、有機発光材料24Mを溶質の主成分とする溶液の塗布および乾燥により形成されている。
発光層24の原料(材料)である有機発光材料24Mは、例えば、ドーパント材料単独であってもよいが、より好ましくは、ホスト材料とドーパント材料との組み合わせがよい。つまり、発光層24は、有機発光材料24Mとして、ホスト材料およびドーパント材料を含んで構成されている。ホスト材料は、主に電子又は正孔の電荷輸送の機能を担っており、ドーパント材料は、発光の機能を担っている。ホスト材料およびドーパント材料は1種類のみに限られるものではなく、2種類以上の組み合わせであってもよい。ドーパント材料の量は、ホスト材料に対して、0.01重量%以上30重量%以下であるとよく、より好ましくは、0.01重量%以上10重量%以下である。
発光層24のホスト材料としては、例えば、アミン化合物、縮合多環芳香族化合物、ヘテロ環化合物が用いられる。アミン化合物としては、例えば、モノアミン誘導体、ジアミン誘導体、トリアミン誘導体、テトラアミン誘導体が用いられる。縮合多環芳香族化合物としては、例えば、アントラセン誘導体、ナフタレン誘導体、ナフタセン誘導体、フェナントレン誘導体、クリセン誘導体、フルオランテン誘導体、トリフェニレン誘導体、ペンタセン誘導体、または、ペリレン誘導体等が挙げられる。ヘテロ環化合物としては、例えば、カルバゾール誘導体、フラン誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体、イミダゾール誘導体、ピラゾール誘導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、ピロール誘導体、インドール誘導体、アザインドール誘導体、アザカルバゾール、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、または、フタロシアニン誘導体等が挙げられる。
また、発光層24のドーパント材料としては、例えば、ピレン誘導体、フルオランテン誘導体、アリールアセチレン誘導体、フルオレン誘導体、ペリレン誘導体、オキサジアゾール誘導体、アントラセン誘導体、または、クリセン誘導体が用いられる。また、発光層24のドーパント材料としては、金属錯体が用いられてもよい。金属錯体としては、例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、オスミウム(Os)、金(Au)、レニウム(Re)、もしくは、ルテニウム(Ru)等の金属原子と配位子とを有するものが挙げられる。
電子輸送層25は、陰極27から注入された電子を発光層24へ輸送する機能を有する。電子輸送層25は、電子輸送性を有する有機材料(以下、「電子輸送性材料25M」と称する。)主成分として含んで構成されている。電子輸送層25は、例えば、蒸着膜またはスパッタ膜で構成されている。電子輸送層25は、発光層24から陰極27への電荷(本実施の形態では正孔)の突き抜けを抑制する電荷ブロック機能や、発光層24の励起状態の消光を抑制する機能等を有していることが好ましい。
電子輸送層25の原料(材料)である電子輸送性材料25Mは、例えば、分子内にヘテロ原子を1個以上含有する芳香族ヘテロ環化合物である。芳香族ヘテロ環化合物としては、例えば、ピリジン環、ピリミジン環、トリアジン環、ベンズイミダゾール環、フェナントロリン環、キナゾリン環等を骨格に含む化合物が挙げられる。また、電子輸送層25は、電子輸送性を有する金属を含んでもよい。電子輸送層25は、電子輸送性を有する金属を含むことで、電子輸送層25の電子輸送性を向上できる。電子輸送層25に含まれる金属としては、例えば、バリウム(Ba)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、セシウム(Cs)、ナトリウム(Na)、ルビジウム(Rb)、イットリビウム(Yb)等を用いることができる。
電子注入層26は、陰極27から注入された電子を電子輸送層25、発光層24へ注入する機能を有する。電子注入層26は、例えば、陰極27から電子輸送層25、発光層24への電子の注入を促進させる機能を有する材料(電子注入性材料)によって構成されている。上記の電子注入性材料は、例えば、電子注入性を有する有機材料に、電子注入性を有する金属がドープされたものであってもよい。電子注入層26に含まれるドープ金属は、例えば、電子輸送層25に含まれるドープ金属と同じ金属である。電子輸送層25は、例えば、蒸着膜またはスパッタ膜で構成されている。
本実施の形態では、有機電界発光素子12−2を構成する各層(例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24)が、互いに隣接する2つの列規制部14Cによって囲まれた領域(溝部17)に設けられた各副画素12によって共有されている。つまり、有機電界発光素子12−2を構成する各層(例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24)が、例えば、図3〜図5に示したように、溝部17内において、列方向に延在して形成されており、行規制部14Dをまたいで、各副画素12や各非発光画素15に渡って連続して設けられている。
また、本実施の形態では、有機電界発光素子12−2内の一部の層(例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24)が、1つの画素11内の各副画素12で共有されておらず、1つの画素11内の副画素12ごとに別個に形成されている。つまり、有機電界発光素子12−2内の一部の層(例えば、正孔注入層22、正孔輸送層23および発光層24)は、例えば、図4に示したように、列規制部14Cを避けて形成されている。また、本実施の形態では、有機電界発光素子12−2内の一部の層(例えば、電子輸送層25および電子注入層26)が、1つの画素11内の各副画素12で共有されている。つまり、有機電界発光素子12−2内の一部の層(例えば、電子輸送層25および電子注入層26)は、例えば、図4に示したように、列規制部14Cを乗り越えて形成されている。
また、本実施の形態では、陰極27は、有機電界発光パネル10の表示全体に渡って形成されている。具体的には、陰極27は、電子注入層26、列規制部14C、行規制部14Dおよび列バンク13の表面全体に渡って連続して形成されている。
有機電界発光素子12−2は、さらに、例えば、図4、図5に示したように、有機電界発光素子12−2を保護および封止する層(封止層28)を有している。封止層28は、例えば、エポキシ樹脂や、ビニル系樹脂などの樹脂材料によって形成されている。
[効果]
次に、本実施の形態の有機電界発光パネル10およびそれを備えた有機電界発光装置1の効果について説明する。
本実施の形態では、第1の配列方向(行方向)において、画素11単位で1または複数の副画素12と1または複数の非発光画素15とが交互に配置されており、第2の配列方向(列方向)において、2つの画素11単位で1または複数の副画素12と1または複数の非発光画素15とが交互に配置されている。つまり、第1の配列方向(行方向)および第2の配列方向(列方向)の双方において、1または複数の副画素12と1または複数の非発光画素15とが交互に配置されている。これにより、第1の配列方向(行方向)および第2の配列方向(列方向)の双方において、十分な幅の光透過領域24Bを設けることができる。その結果、光回折不良の発生を低減することができる。
また、本実施の形態では、第1の配列方向(行方向)において副画素12に隣接する非発光画素15は、当該非発光画素15に隣接する副画素12と発光層24を共有している。このとき、互いに隣り合う2つの列規制部14Cに挟まれた領域(溝部17)において、互いに隣り合う副画素12および非発光画素15同士を区画し、列規制部14Cの高さよりも低い複数の行規制部14Dが設けられている。これにより、例えば、図6に示したように、インク液24iを滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12の発光層24を形成する場合に、インク液24iを溝部17全体に行き渡らせることができる。このように、本実施の形態では、行規制部14Dをまたいで、互いに隣り合う2つの副画素12の一方から他方に渡って発光層24を設けるとともに、行規制部14Dをまたいで、互いに隣り合う副画素12および非発光画素15の一方から他方に渡って設けるようにしたので、発光層24を副画素12ごとに別個に設けた場合と比べて、副画素12ごとの発光層24の膜厚をより均一化することができる。従って、輝度ムラを低減することができる。
また、本実施の形態では、基板16は可視光透過性の基板である。これにより、各副画素12の光透過領域24Bを介して、有機電界発光パネル10の背後に入射した光が有機電界発光パネル10の前面に透過する。その結果、観察者は、有機電界発光パネル10の背後を、有機電界発光パネル10を介して視認することができる。
<2.変形例>
次に、上記実施の形態に係る有機電界発光パネル10の変形例について説明する。
[変形例A]
図7は、上記実施の形態に係る有機電界発光パネル10の概略構成の一変形例を表したものである。図8は、図7の有機電界発光パネル10のA−A線での断面構成例(つまり画素11の行方向の断面構成例)を表したものである。なお、図7におけるB−B線での断面構成例は、例えば、図5に記載の断面構成となっている。
上記実施の形態に係る有機電界発光パネル10において、第1の配列方向(行方向)において副画素12(具体的には副画素12B)に隣接する非発光画素15は、当該非発光画素15に隣接する副画素12(具体的には副画素12B)と発光層24を共有していてもよい。このとき、発光層24を互いに共有する副画素12Bおよび非発光画素15の間には、互いに隣り合う副画素12Bおよび非発光画素15同士を区画し、列規制部14Cの高さよりも低い列行規制部14Eが設けられている。列行規制部14Eは、例えば、行規制部14Dと同じ高さとなっており、例えば、行規制部14Dと同様の材料によって形成されている。
これにより、例えば、図6に示したように、インク液24i(後述のインク液24r,24g,24b)を滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12の発光層24を形成する場合に、インク液24iを溝部17全体に行き渡らせることができる。さらに、例えば、図9に示したように、インク液24bを滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12Bの発光層24を形成する場合に、溝部17の幅(開口幅Hr,Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hb)の溝内にインク液24bを滴下すればよくなる。その結果、発光層24を副画素12ごとに別個に設けた場合と比べて、副画素12ごとの発光層24の膜厚をより均一化することができる。従って、輝度ムラを低減することができる。また、各副画素12Bの形成においては、溝部17の幅(開口幅Hr,Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hb)の溝内にインク液24bを滴下すればよくなるので、インク液24bの滴下精度を、溝部17の幅(開口幅Hr,Hg)内にインク液24r,24gを滴下する場合よりも、下げることができる。
[変形例B]
図10は、上記実施の形態に係る有機電界発光パネル10の概略構成の一変形例を表したものである。図11は、図10の有機電界発光パネル10のA−A線での断面構成例(つまり画素11の行方向の断面構成例)を表したものである。なお、図10におけるB−B線での断面構成例は、例えば、図5に記載の断面構成となっている。
本変形例に係る有機電界発光パネル10は、上記変形例Aに係る有機電界発光パネル10において、第1の配列方向(行方向)において互いに隣接する2つの画素11において、一方の画素11に含まれる第1の非発光画素(非発光画素15)と、他方の画素11に含まれる第2の非発光画素(非発光画素15)とが互いに隣接している。本変形例に係る有機電界発光パネル10では、さらに、第1の非発光画素(非発光画素15)は、当該第1の非発光画素(非発光画素15)に隣接する副画素12(具体的には副画素12B)と発光層24を共有しており、第2の非発光画素(非発光画素15)は、当該第2の非発光画素(非発光画素15)に隣接する副画素12(具体的には副画素12R)と発光層24を共有している。
これにより、例えば、図6に示したように、インク液24iを滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12の発光層24を形成する場合に、インク液24iを溝部17全体に行き渡らせることができる。さらに、例えば、図12に示したように、インク液24bを滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12Bの発光層24を形成する場合に、溝部17の幅(開口幅Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hb)の溝内にインク液24bを滴下すればよくなる。その結果、発光層24を副画素12Bごとに別個に設けた場合と比べて、副画素12Bごとの発光層24の膜厚をより均一化することができる。また、インク液24rを滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12Rの発光層24を形成する場合に、溝部17の幅(開口幅Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hr)の溝内にインク液24rを滴下すればよくなる。その結果、発光層24を副画素12Rごとに別個に設けた場合と比べて、副画素12Rごとの発光層24の膜厚をより均一化することができる。従って、輝度ムラを低減することができる。
また、各副画素12Bの形成においては、溝部17の幅(開口幅Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hb)の溝内にインク液24bを滴下すればよくなるので、インク液24bの滴下精度を、溝部17の幅(開口幅Hg)内にインク液24gを滴下する場合よりも、下げることができる。また、各副画素12Rの形成においては、溝部17の幅(開口幅Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hr)の溝内にインク液24rを滴下すればよくなるので、インク液24rの滴下精度を、溝部17の幅(開口幅Hg)内にインク液24gを滴下する場合よりも、下げることができる。
[変形例C]
図13は、図3に記載の有機電界発光パネル10の概略構成の一変形例を表したものである。図14は、図7に記載の有機電界発光パネル10の概略構成の一変形例を表したものである。図15は、図10に記載の有機電界発光パネル10の概略構成の一変形例を表したものである。
本変形例では、絶縁層14の代わりに絶縁層18が設けられている。絶縁層18は、複数の開口部18Aがマトリクス状に設けられたピクセルバンクを構成している。各開口部18Aによって囲まれた領域が、副画素12または非発光画素15となっている。各副画素12において、各有機電界発光素子12−2が1つずつ配置されている。つまり、各副画素12において、各有機電界発光素子12−2は、開口部18Aの中に1つずつ配置されている。一方、各非発光画素15は、開口部18Aの中に、可視光を透過する光透過領域24Bを含んでいる。
本変形例では、第1の配列方向(行方向)において、画素11単位で1または複数の副画素12と1または複数の非発光画素15とが交互に配置されており、第2の配列方向(列方向)において、2つの画素11単位で1または複数の副画素12と1または複数の非発光画素15とが交互に配置されている。つまり、第1の配列方向(行方向)および第2の配列方向(列方向)の双方において、1または複数の副画素12と1または複数の非発光画素15とが交互に配置されている。これにより、第1の配列方向(行方向)および第2の配列方向(列方向)の双方において、十分な幅の光透過領域24Bを設けることができる。その結果、光回折不良の発生を低減することができる。
また、図13に記載の有機電界発光パネル10では、第1の配列方向(行方向)において副画素12に隣接する非発光画素15は、当該非発光画素15に隣接する副画素12と発光層24を共有している。このとき、互いに隣り合う2つの列規制部14Cに挟まれた領域(溝部17)において、互いに隣り合う副画素12および非発光画素15同士を区画し、列規制部14Cの高さよりも低い複数の行規制部14Dが設けられている。これにより、例えば、インク液24iを滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12の発光層24を形成する場合に、インク液24iを溝部17全体に行き渡らせることができる。このように、図13に記載の有機電界発光パネル10では、行規制部14Dをまたいで、互いに隣り合う2つの副画素12の一方から他方に渡って発光層24を設けるとともに、行規制部14Dをまたいで、互いに隣り合う副画素12および非発光画素15の一方から他方に渡って設けるようにしたので、発光層24を副画素12ごとに別個に設けた場合と比べて、副画素12ごとの発光層24の膜厚をより均一化することができる。従って、輝度ムラを低減することができる。
また、図14に記載の有機電界発光パネル10では、第1の配列方向(行方向)において副画素12(具体的には副画素12B)に隣接する非発光画素15は、当該非発光画素15に隣接する副画素12(具体的には副画素12B)と発光層24を共有している。このとき、発光層24を互いに共有する副画素12Bおよび非発光画素15の間には、互いに隣り合う副画素12Bおよび非発光画素15同士を区画し、列規制部14Cの高さよりも低い列行規制部14Eが設けられている。列行規制部14Eは、例えば、行規制部14Dと同じ高さとなっており、例えば、行規制部14Dと同様の材料によって形成されている。
これにより、例えば、インク液24i(後述のインク液24r,24g,24b)を滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12の発光層24を形成する場合に、インク液24iを溝部17全体に行き渡らせることができる。さらに、例えば、インク液24bを滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12Bの発光層24を形成する場合に、溝部17の幅(開口幅Hr,Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hb)の溝内にインク液24bを滴下すればよくなる。その結果、発光層24を副画素12ごとに別個に設けた場合と比べて、副画素12ごとの発光層24の膜厚をより均一化することができる。従って、輝度ムラを低減することができる。また、各副画素12Bの形成においては、溝部17の幅(開口幅Hr,Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hb)の溝内にインク液24bを滴下すればよくなるので、インク液24bの滴下精度を、溝部17の幅(開口幅Hr,Hg)内にインク液24r,24gを滴下する場合よりも、下げることができる。
また、図15に記載の有機電界発光パネル10では、第1の配列方向(行方向)において互いに隣接する2つの画素11において、一方の画素11に含まれる第1の非発光画素(非発光画素15)と、他方の画素11に含まれる第2の非発光画素(非発光画素15)とが互いに隣接している。図15に記載の有機電界発光パネル10では、さらに、第1の非発光画素(非発光画素15)は、当該第1の非発光画素(非発光画素15)に隣接する副画素12(具体的には副画素12B)と発光層24を共有しており、第2の非発光画素(非発光画素15)は、当該第2の非発光画素(非発光画素15)に隣接する副画素12(具体的には副画素12R)と発光層24を共有している。
これにより、例えば、インク液24iを滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12の発光層24を形成する場合に、インク液24iを溝部17全体に行き渡らせることができる。さらに、例えば、インク液24bを滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12Bの発光層24を形成する場合に、溝部17の幅(開口幅Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hb)の溝内にインク液24bを滴下すればよくなる。その結果、発光層24を副画素12Bごとに別個に設けた場合と比べて、副画素12Bごとの発光層24の膜厚をより均一化することができる。また、インク液24rを滴下するなどの方法で塗布することにより各副画素12Rの発光層24を形成する場合に、溝部17の幅(開口幅Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hr)の溝内にインク液24rを滴下すればよくなる。その結果、発光層24を副画素12Rごとに別個に設けた場合と比べて、副画素12Rごとの発光層24の膜厚をより均一化することができる。従って、輝度ムラを低減することができる。
また、各副画素12Bの形成においては、溝部17の幅(開口幅Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hb)の溝内にインク液24bを滴下すればよくなるので、インク液24bの滴下精度を、溝部17の幅(開口幅Hg)内にインク液24gを滴下する場合よりも、下げることができる。また、各副画素12Rの形成においては、溝部17の幅(開口幅Hg)よりも2倍程度広い幅(開口幅Hr)の溝内にインク液24rを滴下すればよくなるので、インク液24rの滴下精度を、溝部17の幅(開口幅Hg)内にインク液24gを滴下する場合よりも、下げることができる。
また、本変形例では、基板16は可視光透過性の基板である。これにより、各副画素12の光透過領域24Bを介して、有機電界発光パネル10の背後に入射した光が有機電界発光パネル10の前面に透過する。その結果、観察者は、有機電界発光パネル10の背後を、有機電界発光パネル10を介して視認することができる。
[変形例D]
図16は、図13に記載の有機電界発光パネル10の概略構成の一変形例を表したものである。図17は、図16に記載の各副画素12内の平面レイアウトの一例を表したものである。本変形例では、各副画素12において、陽極21(発光領域24A)が開口部18Aの一部にだけ形成されており、開口部18Aのうち、陽極21(発光領域24A)の未形成領域が光透過領域24Bとなっている。光透過領域24Bは、例えば、開口部18Aのうち、陽極21(発光領域24A)の両脇(列方向における両脇)に1つずつ設けられている。なお、光透過領域24Bは、開口部18Aのうち、陽極21(発光領域24A)の一方の側(列方向における一方の側)に設けられていてもよい。このようにした場合には、列方向に非発光画素15を設けなくても、列方向において、十分な幅の光透過領域24Bを設けることができる。その結果、光回折不良の発生を低減することができる。
なお、上記変形例Cに係る有機電界発光パネル10の各副画素12において、陽極21(発光領域24A)が開口部18Aの一部にだけ形成されており、開口部18Aのうち、陽極21(発光領域24A)の未形成領域が光透過領域24Bとなっていてもよい。このようにした場合であっても、列方向において、十分な幅の光透過領域24Bを設けることができる。その結果、光回折不良の発生を低減することができる。
[変形例E]
図18は、上記実施の形態に係る有機電界発光パネル10の概略構成の一変形例を表したものである。本変形例では、非発光画素15Bのサイズ(開口14Aのサイズ)が、副画素12のサイズよりも大きくなっており、例えば、画素11と略等しくなっている。このようにした場合には、行方向において、十分な幅の光透過領域24Bを設けることができる。その結果、光回折不良の発生を低減することができる。
[変形例F]
図19は、上記変形例Cに係る有機電界発光パネル10の概略構成の一変形例を表したものである。本変形例では、上記変形例Cに係る有機電界発光パネル10において、非発光画素15Bの形成されている箇所が、全て光透過領域24Bとなっている。つまり、本変形例では、各画素11が光透過領域24Bで囲まれている。このようにした場合には、行方向および列方向の双方において、十分な幅の光透過領域24Bを設けることができる。その結果、光回折不良の発生を低減することができる。
<3.適用例>
[適用例その1]
以下では、上記実施の形態およびその変形例に係る有機電界発光装置1の適用例について説明する。上記実施の形態およびその変形例に係る有機電界発光装置1は、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、シート状のパーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなど、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器の表示装置に適用することが可能である。
図17は、本適用例に係る電子機器2の外観を斜視的に表したものである。電子機器3は、例えば、筐体310の主面に表示面320を備えたシート状のパーソナルコンピュータである。電子機器2は、電子機器2の表示面320に、上記実施の形態およびその変形例に係る有機電界発光装置1を備えている。上記実施の形態およびその変形例に係る有機電界発光装置1は、有機電界表示パネル10が外側を向くように配置されている。本適用例では、上記実施の形態およびその変形例に係る有機電界発光装置1が表示面320に設けられているので、表示品質の高い電子機器2を実現することができる。
[適用例その2]
以下では、上記実施の形態およびその変形例に係る有機電界発光素子12−2の適用例について説明する。上記実施の形態およびその変形例に係る有機電界発光素子12−2は、卓上用もしくは床置き用の照明装置、または、室内用の照明装置など、あらゆる分野の照明装置の光源に適用することが可能である。
図18は、上記実施の形態およびその変形例に係る有機電界発光装置1が適用される室内用の照明装置の外観を表したものである。この照明装置は、例えば、上記実施の形態およびその変形例に係る有機電界発光装置1を含んで構成された照明部410を有している。照明部410は、建造物の天井420に適宜の個数および間隔で配置されている。なお、照明部410は、用途に応じて、天井420に限らず、壁430または床(図示せず)など任意の場所に設置することが可能である。
これらの照明装置では、上記実施の形態およびその変形例に係る有機電界発光装置1からの光により、照明が行われる。これにより、照明品質の高い照明装置を実現することができる。
以上、実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示は実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。なお、本明細書中に記載された効果は、あくまで例示である。本開示の効果は、本明細書中に記載された効果に限定されるものではない。本開示が、本明細書中に記載された効果以外の効果を持っていてもよい。
また、例えば、本開示は以下のような構成を取ることができる。
(1)
基板上にマトリクス状に配置された複数のカラー画素を備え、
各前記カラー画素は、発光色の互いに異なる複数の副画素と、可視光透過領域を含む複数の非発光画素とを含み、
複数の前記カラー画素の第1の配列方向において、前記カラー画素単位で1または複数の前記副画素と1または複数の前記非発光画素とが交互に配置され、
複数の前記カラー画素の第2の配列方向において、2つの前記カラー画素単位で1または複数の前記副画素と1または複数の前記非発光画素とが交互に配置されている
有機電界発光パネル。
(2)
各前記副画素は、有機発光層を有し、
前記第1の配列方向において前記副画素に隣接する前記非発光画素は、当該非発光画素に隣接する前記副画素と前記有機発光層を共有している
(1)に記載の有機電界発光パネル。
(3)
前記第1の配列方向において互いに隣接する2つの前記カラー画素において、一方の前記カラー画素に含まれる第1の非発光画素と、他方の前記カラー画素に含まれる第2の非発光画素とが互いに隣接している
(2)に記載の有機電界発光パネル。
(4)
前記第1の非発光画素は、当該第1の非発光画素に隣接する前記副画素と前記有機発光層を共有しており、
前記第2の非発光画素は、当該第2の非発光画素に隣接する前記副画素と前記有機発光層を共有している
(3)に記載の有機電界発光パネル。
(5)
各前記副画素は、有機発光層を有し、
前記第2の配列方向において前記副画素に隣接する前記非発光画素は、当該非発光画素に隣接する前記副画素と前記有機発光層を共有している
(1)に記載の有機電界発光パネル。
(6)
前記第2の配列方向において前記副画素に隣接する前記非発光画素は、当該非発光画素に隣接する前記副画素と前記有機発光層を共有している
(2)から(4)のいずれか1つに記載の有機電界発光パネル。
(7)
前記有機発光層は、塗布膜によって構成されている
(2)から(6)のいずれか1つに記載の有機電界発光パネル。
(8)
複数の前記副画素を、前記第1の配列方向において区画する複数の第1壁部を更に備えた
(2)から(7)のいずれか1つに記載の有機電界発光パネル。
(9)
互いに隣り合う2つの前記第1壁部に挟まれた領域において、互いに隣り合う2つの前記副画素同士を区画し、前記第1壁部の高さよりも低い第2壁部を更に備え、
前記有機発光層は、前記第2壁部をまたいで、互いに隣り合う2つの前記副画素の一方から他方に渡って設けられるとともに、前記第2壁部をまたいで、互いに隣り合う前記副画素および前記非発光画素の一方から他方に渡って設けられている
(8)に記載の有機電界発光パネル。
(10)
前記基板は、可視光透過性の基板である
(1)から(9)のいずれか一項に記載の有機電界発光パネル。
(11)
有機電界発光パネルと、前記有機電界発光パネルを駆動する駆動回路とを備え、
前記有機電界発光パネルは、基板上にマトリクス状に配置された複数のカラー画素を有し、
各前記カラー画素は、発光色の互いに異なる複数の副画素と、可視光透過領域を含む複数の非発光画素とを含み、
複数の前記カラー画素の第1の配列方向において、前記カラー画素単位で1または複数の前記副画素と1または複数の前記非発光画素とが交互に配置され、
複数の前記カラー画素の第2の配列方向において、2つの前記カラー画素単位で1または複数の前記副画素と1または複数の前記非発光画素とが交互に配置されている
電子機器。
1…有機電界発光装置、2…電子機器、10…有機電界発光パネル、11…画素、12,12R,12G,12B…副画素、12−1…画素回路、12−2,12r,12g,12b…有機電界発光素子、13…列バンク、14…絶縁層、14A…開口、14C…列規制部、14D…行規制部、15…非発光画素、16…基板、18…絶縁層、18A…開口部、20…コントローラ、21…陽極、22…正孔注入層、23…正孔輸送層、24…発光層、24A…発光領域、24B…光透過領域、24r,24g,24b…インク液、25…電子輸送層、26…電子注入層、27…陰極、28…封止層、30…ドライバ、31…水平セレクタ、32…ライトスキャナ、310…筐体、320…表示面、410…照明部、420…天井、430…壁、Tr1…駆動トランジスタ、Tr2…選択トランジスタ、Cs…保持容量、DSL…電源線、DTL…信号線、Hr,Hg,Hb…開口幅、Vgs…ゲート−ソース間電圧、Vsig…信号電圧、WSL…選択線。

Claims (11)

  1. 基板上にマトリクス状に配置された複数のカラー画素を備え、
    各前記カラー画素は、発光色の互いに異なる複数の副画素と、可視光透過領域を含む複数の非発光画素とを含み、
    複数の前記カラー画素の第1の配列方向において、前記カラー画素単位で1または複数の前記副画素と1または複数の前記非発光画素とが交互に配置され、
    複数の前記カラー画素の第2の配列方向において、2つの前記カラー画素単位で1または複数の前記副画素と1または複数の前記非発光画素とが交互に配置されている
    有機電界発光パネル。
  2. 各前記副画素は、有機発光層を有し、
    前記第1の配列方向において前記副画素に隣接する前記非発光画素は、当該非発光画素に隣接する前記副画素と前記有機発光層を共有している
    請求項1に記載の有機電界発光パネル。
  3. 前記第1の配列方向において互いに隣接する2つの前記カラー画素において、一方の前記カラー画素に含まれる第1の非発光画素と、他方の前記カラー画素に含まれる第2の非発光画素とが互いに隣接している
    請求項2に記載の有機電界発光パネル。
  4. 前記第1の非発光画素は、当該第1の非発光画素に隣接する前記副画素と前記有機発光層を共有しており、
    前記第2の非発光画素は、当該第2の非発光画素に隣接する前記副画素と前記有機発光層を共有している
    請求項3に記載の有機電界発光パネル。
  5. 各前記副画素は、有機発光層を有し、
    前記第2の配列方向において前記副画素に隣接する前記非発光画素は、当該非発光画素に隣接する前記副画素と前記有機発光層を共有している
    請求項1に記載の有機電界発光パネル。
  6. 前記第2の配列方向において前記副画素に隣接する前記非発光画素は、当該非発光画素に隣接する前記副画素と前記有機発光層を共有している
    請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の有機電界発光パネル。
  7. 前記有機発光層は、塗布膜によって構成されている
    請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の有機電界発光パネル。
  8. 複数の前記副画素を、前記第1の配列方向において区画する複数の第1壁部を更に備えた
    請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の有機電界発光パネル。
  9. 互いに隣り合う2つの前記第1壁部に挟まれた領域において、互いに隣り合う2つの前記副画素同士を区画し、前記第1壁部の高さよりも低い第2壁部を更に備え、
    前記有機発光層は、前記第2壁部をまたいで、互いに隣り合う2つの前記副画素の一方から他方に渡って設けられるとともに、前記第2壁部をまたいで、互いに隣り合う前記副画素および前記非発光画素の一方から他方に渡って設けられている
    請求項8に記載の有機電界発光パネル。
  10. 前記基板は、可視光透過性の基板である
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の有機電界発光パネル。
  11. 有機電界発光パネルと、前記有機電界発光パネルを駆動する駆動回路とを備え、
    前記有機電界発光パネルは、基板上にマトリクス状に配置された複数のカラー画素を有し、
    各前記カラー画素は、発光色の互いに異なる複数の副画素と、可視光透過領域を含む複数の非発光画素とを含み、
    複数の前記カラー画素の第1の配列方向において、前記カラー画素単位で1または複数の前記副画素と1または複数の前記非発光画素とが交互に配置され、
    複数の前記カラー画素の第2の配列方向において、2つの前記カラー画素単位で1または複数の前記副画素と1または複数の前記非発光画素とが交互に配置されている
    電子機器。
JP2018075473A 2018-01-24 2018-04-10 有機電界発光パネルおよび電子機器 Pending JP2019186024A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018075473A JP2019186024A (ja) 2018-04-10 2018-04-10 有機電界発光パネルおよび電子機器
CN201811464943.4A CN110071138A (zh) 2018-01-24 2018-12-03 发光装置和显示装置
EP18210054.5A EP3528301A3 (en) 2018-01-24 2018-12-04 Display unit and light emission unit
US16/209,968 US11217641B2 (en) 2018-01-24 2018-12-05 Display unit and light emission unit
KR1020190007534A KR102266323B1 (ko) 2018-01-24 2019-01-21 디스플레이 유닛 및 발광 유닛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018075473A JP2019186024A (ja) 2018-04-10 2018-04-10 有機電界発光パネルおよび電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019186024A true JP2019186024A (ja) 2019-10-24
JP2019186024A5 JP2019186024A5 (ja) 2019-12-05

Family

ID=68341728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018075473A Pending JP2019186024A (ja) 2018-01-24 2018-04-10 有機電界発光パネルおよび電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019186024A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140225078A1 (en) * 2013-02-12 2014-08-14 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting display device
WO2016047021A1 (ja) * 2014-09-24 2016-03-31 株式会社Joled 有機el表示装置の製造方法および有機el表示装置
EP3026725A1 (en) * 2014-11-25 2016-06-01 LG Display Co., Ltd. See-through organic light emitting display device and method for manufacturing the same
JP2016207486A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
JP2018005111A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140225078A1 (en) * 2013-02-12 2014-08-14 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting display device
WO2016047021A1 (ja) * 2014-09-24 2016-03-31 株式会社Joled 有機el表示装置の製造方法および有機el表示装置
EP3026725A1 (en) * 2014-11-25 2016-06-01 LG Display Co., Ltd. See-through organic light emitting display device and method for manufacturing the same
JP2016207486A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
JP2018005111A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102266323B1 (ko) 디스플레이 유닛 및 발광 유닛
JP6817249B2 (ja) 表示装置
CN110783372B (zh) 发光装置和电子设备
US10141384B2 (en) Organic electroluminescent panel and luminescent unit
US11222935B2 (en) Light-emitting panel, electronic apparatus, and method of manufacturing light-emitting panel
US9150954B2 (en) Light-emitting diode and deposition apparatus for fabricating the same
JP2019153710A (ja) 有機電界発光パネルおよび電子機器
CN110364637B (zh) 有机电致发光元件、有机电致发光面板和电子设备
US10658629B2 (en) Organic electroluminescent element, organic electroluminescent panel, organic electroluminescent device and electronic apparatus
JP2019186024A (ja) 有機電界発光パネルおよび電子機器
JP2019186023A (ja) 有機電界発光パネルおよび電子機器
CN109728175B (zh) 有机电致发光元件、有机电致发光装置和电子设备
US20200098831A1 (en) Organic electroluminescence element, organic electroluminescence panel and electronic apparatus
JP6831760B2 (ja) 有機電界発光パネル、有機電界発光装置および電子機器
JP7387317B2 (ja) 発光パネル、電子機器、および発光パネルの製造方法
JP6915880B2 (ja) 有機電界発光素子、有機電界発光装置および電子機器
JP6754733B2 (ja) 有機電界発光素子、有機電界発光パネル、有機電界発光装置および電子機器
JP2018022862A (ja) 有機電界発光素子、有機電界発光装置および電子機器
JP2019145329A (ja) 有機電界発光パネルおよび有機電界発光装置
JP2020053672A (ja) 有機電界発光素子、有機電界発光パネルおよび電子機器
JP2019079871A (ja) 有機電界発光素子、有機電界発光パネル、有機電界発光装置および電子機器
JP2018186218A (ja) 有機電界発光素子、有機電界発光装置および電子機器
JP2018022865A (ja) 有機電界発光素子、有機電界発光装置および電子機器
JP2018207030A (ja) 有機電界発光素子、有機電界発光装置および電子機器
JP2018022864A (ja) 有機電界発光素子、有機電界発光装置および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210302