JP2020024785A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】アノードガス供給口の閉塞を解消して発電可能な技術を提供する。【解決手段】燃料電池システムは、複数の燃料電池セルと燃料電池セルにアノードガスを供給するためのアノードガス供給口と燃料電池セルからアノードガスが排出されるアノードガス排出口とを有する燃料電池スタックと、アノードガス供給口とアノードガス排出口とのうちいずれか一方に選択的にアノードガスを送出可能に構成されたアノードガス送出部と、燃料電池スタックセル当りの電圧を監視する監視部と、燃料電池スタックの電流値を検出する電流検出部と、制御部と、を備える。制御部は、燃料電池システムが氷点下で始動された場合に、現在の燃料電池セルの電圧値と、燃料電池スタックの電流値と、燃料電池スタックが発電を開始してからの経過時間とから、アノードガス供給口が閉塞していると判定した場合に、アノードガス送出部を制御してアノードガス排出口にアノードガスを送出する。【選択図】図3
Description
本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムにおいて、低温始動時に燃料電池スタックを昇温させる暖機運転を行うものが知られている。特許文献1に記載の燃料電池システムでは、氷点下での始動時において、圧力調整弁の開度を調整して、水素濃度を高めて暖気を行うことで、水素流路内の閉塞を解消している。
しかし、燃料電池スタックのアノードガス供給口が凍結により閉塞した場合、水素濃度を上昇させたとしても燃料電池の暖機が行えないおそれがある。そのため、アノードガス供給口の閉塞を解消して発電可能な技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、複数の燃料電池セルと、前記燃料電池セルにアノードガスを供給するためのアノードガス供給口と、前記燃料電池セルから前記アノードガスが排出されるアノードガス排出口とを有する燃料電池スタックと、前記アノードガス供給口と前記アノードガス排出口とのうちいずれか一方に選択的に前記アノードガスを送出可能に構成されたアノードガス送出部と、前記燃料電池セル当りの電圧を監視する監視部と、前記燃料電池スタックの電流値を検出する電流検出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記燃料電池システムが氷点下で始動された場合に、前記アノードガス供給口が閉塞している場合における前記燃料電池セル当りの電圧が予め定められた負電圧に到達するまでの時間と前記燃料電池スタックの電流値との関係が定められた判定領域を用いて、現在の前記燃料電池セルの電圧値と、前記燃料電池スタックの電流値と、前記燃料電池スタックが発電を開始してからの経過時間とから、前記アノードガス供給口が閉塞しているか否かを判定し、前記アノードガス供給口が閉塞していると判定した場合には、前記アノードガス送出部を制御して前記アノードガス排出口に前記アノードガスを送出することにより、前記アノードガスの流通方向を逆転させる。この形態の燃料電池システムによれば、アノードガス供給口が閉塞していると判定した場合、アノードガス排出口を通じて燃料電池セル内にアノードガスを供給して暖気を行わせることができる。このため、氷点下であってもアノードガス供給口の閉塞を解消して、発電を行わせることができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池システムを備える発電装置、燃料電池システムを備える車両、燃料電池システムの制御方法等の態様で実現することが可能である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す図である。燃料電池システム100は、燃料電池スタック10と、制御部20と、カソードガス供給排出系30と、アノードガス供給排出系50と、を備える。また、燃料電池システム100は、DC/DCコンバータ90と、パワーコントロールユニット(以下、「PCU」という)91と、2次電池92と、負荷93と、監視部94と、電流検出部95と、を備える。本実施形態の燃料電池システム100は、例えば、燃料電池車両に搭載される。
図1は、本発明の一実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す図である。燃料電池システム100は、燃料電池スタック10と、制御部20と、カソードガス供給排出系30と、アノードガス供給排出系50と、を備える。また、燃料電池システム100は、DC/DCコンバータ90と、パワーコントロールユニット(以下、「PCU」という)91と、2次電池92と、負荷93と、監視部94と、電流検出部95と、を備える。本実施形態の燃料電池システム100は、例えば、燃料電池車両に搭載される。
燃料電池スタック10は、反応ガスとしてアノードガス(例えば、水素)とカソードガス(例えば、空気)との供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池スタック10は、複数の燃料電池セル11が積層されて構成されている。
図2は、燃料電池セル11の平面図である。燃料電池セル11は、セルアノードガス入口12cと、セルアノードガス出口13cと、ガス流路14と、電解質膜の両面に電極を配置した膜電極接合体15と、膜電極接合体15を挟持する1組のセパレータとで構成される。セルアノードガス入口12cおよびセルアノードガス出口13cは、燃料電池セル11の周縁に形成されている。燃料電池セル11は、ガス流路14を通じてアノードガスをセルアノードガス入口12cから膜電極接合体15に流通させ、セルアノードガス出口13cから排出させる。図2には、セルアノードガス入口12c近傍のガス流路14に、生成水が凍結した凍結部FAが形成された様子を示している。本実施形態において、セルアノードガス入口12cと燃料電池スタック10のアノードガス入口とをまとめて「アノードガス供給口12」といい、セルアノードガス出口13cと燃料電池スタック10のアノードガス出口とをまとめて「アノードガス排出口13」という。
制御部20は、CPUとメモリと、後述する各部品が接続されるインタフェース回路とを備えたコンピュータとして構成されている。CPUは、メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、燃料電池システム100による発電の制御を行う。
カソードガス供給排出系30は、カソードガス配管31と、カソードガスコンプレッサ32と、第1開閉弁33と、カソードオフガス配管41と、第1レギュレータ42と、を備える。
カソードガスコンプレッサ32は、カソードガス配管31を介して燃料電池スタック10と接続されている。カソードガスコンプレッサ32は、制御部20からの制御信号に応じて、外部から取り入れた空気を圧縮し、カソードガスとして燃料電池スタック10に供給する。第1開閉弁33は、カソードガスコンプレッサ32と燃料電池スタック10との間に設けられている。
カソードオフガス配管41は、燃料電池スタック10から排出されたカソードオフガスを燃料電池システム100の外部へと排出する。第1レギュレータ42は、制御部20からの制御信号に応じて、燃料電池スタック10のカソードガス出口圧力を調整する。
アノードガス供給排出系50は、アノードガス配管51と、アノードガスタンク52と、第2開閉弁53と、第2レギュレータ54と、インジェクタ55と、排気排水弁60と、アノードオフガス配管61と、循環配管63と、アノードガスポンプ64と、気液分離器70と、を備える。以下では、アノードガス配管51のインジェクタ55よりも下流側と、燃料電池スタック10内のアノードガスの流路と、アノードオフガス配管61と、循環配管63と、気液分離器70と、で構成される流路のことを、循環流路65ともいう。循環流路65は、燃料電池スタック10のアノードオフガスを燃料電池スタック10に循環させるための流路である。
アノードガスタンク52は、アノードガス配管51を介して燃料電池スタック10のアノードガス入口(アノードガス供給口12)と接続されており、内部に充填されているアノードガスを燃料電池スタック10に供給する。第2開閉弁53、第2レギュレータ54、インジェクタ55は、アノードガス配管51に、この順序で上流側、つまりアノードガスタンク52に近い側、から設けられている。
第2開閉弁53は、制御部20からの制御信号に応じて開閉する。燃料電池システム100の停止時には第2開閉弁53は閉じられる。第2レギュレータ54は、制御部20からの制御信号に応じて、インジェクタ55の上流側におけるアノードガスの圧力を調整する。インジェクタ55は、制御部20によって設定された駆動周期や開弁時間に応じて、弁体が電磁的に駆動する電磁駆動式の開閉弁である。制御部20は、インジェクタ55の駆動周期や開弁時間を制御することによって、燃料電池スタック10に供給されるアノードガスの量を制御する。
アノードオフガス配管61は、燃料電池スタック10のアノードガス出口(アノードガス排出口13)と気液分離器70とを接続する配管である。アノードオフガス配管61は、発電反応に用いられることのなかったアノードガスや窒素ガスなどを含むアノードオフガスを気液分離器70へと誘導する。
気液分離器70は、循環流路65のアノードオフガス配管61と循環配管63との間に接続されている。気液分離器70は、循環流路65内のアノードオフガスから不純物としての水を分離して貯水する。
排気排水弁60は、気液分離器70の下部に設けられている。排気排水弁60は、気液分離器70に貯水された水の排水と、気液分離器70内の不要なガス(主に窒素ガス)の排気と、を行う。燃料電池システム100の運転中は、通常、排気排水弁60は閉じられており、制御部20からの制御信号に応じて開閉する。本実施形態では、排気排水弁60は、カソードオフガス配管41に接続されており、排気排水弁60によって排出された水および不要なガスは、カソードオフガス配管41を通じて外部へ排出される。
循環配管63は、アノードガス配管51のインジェクタ55より下流に接続されており、アノードオフガスを燃料電池スタック10に循環させる。循環配管63には、制御部20からの制御信号に応じて駆動されるアノードガスポンプ64が設けられている。気液分離器70によって水が分離されたアノードオフガスが、アノードガスポンプ64によって、アノードガス配管51へと送り出される。この燃料電池システム100では、アノードガスを含むアノードオフガスを循環させて、再び燃料電池スタック10に供給することにより、アノードガスの利用効率を向上させている。本実施形態において、アノードガスポンプ64は、アノードガス送出部に相当する。アノードガスポンプ64は制御部20からの制御信号に応じてアノードガス供給口12とアノードガス排出口13とのうちいずれか一方に選択的にアノードガスを送出可能に構成されている。本実施形態において、アノードガス供給口12にアノードガスを送出するアノードガスポンプ64の回転方向を「正回転」といい、アノードガス排出口13にアノードガスを送出するアノードガスポンプ64の回転方向を「逆回転」という。
DC/DCコンバータ90は、制御部20の制御に応じて燃料電池スタック10から出力された電圧を昇圧してPCU91に供給する。PCU91は、インバータを内蔵し、制御部20の制御に応じてインバータを介して負荷93に電力を供給する。また、PCU91は、制御部20からの指令に基づき燃料電池スタック10の出力電流を制御する。燃料電池スタック10によって発電された電力は、DC/DCコンバータ90とPCU91とを介して2次電池92に蓄電される。
監視部94は、燃料電池セル当りの電圧を監視する。より具体的には、監視部94は、燃料電池スタック10の各燃料電池セル11をn枚1組(nは1以上の整数)としたセルグループと接続されており、各燃料電池セルグループについての燃料電池セル11の電圧の合計値を計測する。監視部94は、その計測結果から燃料電池セル当りの電圧を求めて制御部20に送信する。なお、監視部94は、求めた燃料電池セル当りの電圧のうち、最も低い燃料電池セル当りの電圧のみを制御部20に送信するものとしてもよい。
電流検出部95は、燃料電池スタック10の電流値を検出する。電流検出部95は、検出した電流値を制御部20に送信する。
図3は、本実施形態における、氷点下始動処理の手順の一例を表わすフローチャートである。この処理は氷点下で燃料電池システム100が始動された場合に制御部20によって実行される。氷点下か否かは、制御部20は、例えば、外気温や燃料電池スタック10の冷媒の温度を温度計によって検出することで判断できる。
まず、制御部20は、ステップS100で、暖機運転を開始する。「暖機運転」とは、燃料電池スタック10の温度が定常状態として予め定められた温度範囲に達するように、燃料電池スタック10に供給するカソードガスの量を通常運転の際のカソードガスの量よりも少なくし、燃料電池スタック10から発生する損失熱によって燃料電池スタック10を積極的に昇温させる運転状態である。暖機運転において、アノードガスポンプ64は正回転で駆動する。
次に、制御部20は、ステップS110において、電流掃引を行う。本実施形態において、「電流掃引」とは、暖機運転において設定された、燃料電池スタック10の出力電流値で発電を行う処理である。
続いて、制御部20は、ステップS120において、アノードガス供給口12が閉塞しているか否か判定する。本実施形態において、制御部20は、アノードガス供給口12が閉塞している場合における燃料電池セル当りの電圧Vcが予め定められた負電圧Vthに到達するまでの時間と燃料電池スタック10の電流値との関係が定められた判定領域を用いて、現在の燃料電池セル当りの電圧値と、燃料電池スタック10の電流値と、燃料電池スタック10が発電を開始してからの経過時間(以下、単に「経過時間」ともいう)とから、アノードガス供給口12が閉塞しているか否かを判定する。経過時間は、より具体的にはステップS110を開始してからの経過時間である。負電圧Vthは、予め実験的に定めることができる。負電圧Vthは、0V未満であり、−0.8V以上−0.6V以下の値とすることが好ましい。
図4は、判定領域を示したグラフである。このグラフの縦軸は燃料電池セル当りの電圧Vcが予め定められた負電圧Vthに到達するまでの時間を示し、横軸は燃料電池スタック10の電流値を示している。経過時間と燃料電池スタック10の電流値との関係が斜線を付した判定領域にある場合、アノードガス供給口12が閉塞している。判定領域は、例えば、制御部20に備えられたROMにマップとして予め記憶されている。判定領域は、アノードガス供給口12が閉塞している場合における燃料電池セル当りの電圧Vcが予め定められた負電圧Vthに到達するまでの時間と燃料電池スタック10の電流値との関係を予め測定あるいは実験により求めることで定めることができる。
制御部20は、ステップS120(図3)において、アノードガス供給口12が閉塞していると判定した場合、つまり、経過時間と燃料電池スタック10の電流値との関係が斜線を付した判定領域にある場合、ステップS130の処理に進む。一方、アノードガス供給口12が閉塞していないと判定した場合、つまり、経過時間と燃料電池スタック10の電流値との関係が斜線を付した判定領域にない場合、氷点下処理を終了する。なお、この場合、燃料電池スタック10のいずれの箇所も閉塞していないと判定されるとき、例えば、燃料電池セル当りの電圧Vcが0V以下に低下しないときは、暖機運転を終了してもよい。また、燃料電池セル当りの電圧Vcが負電圧であっても、図4に示した判定領域に該当せず、アノードガス供給口12以外が閉塞していると判定されるとき、例えば、アノードガス排出口13が閉塞していると判定されるときは、暖気が完了するまでアノードガスポンプ64を正回転で駆動して暖機運転を継続してもよい。
制御部20はステップS130において、アノードガスポンプ64が逆回転で駆動するよう制御する。つまり、制御部20は、アノードガス排出口13へアノードガスを送出することによりアノードガスの流通方向を逆転させるようアノードガス送出部であるアノードガスポンプ64を制御する。続いて、制御部20は、ステップS140において、燃料電池スタック10の暖気が完了したか否か判定する。本実施形態において、例えば、燃料電池スタック10の温度が予め定めた温度以上に上昇していた場合、燃料電池スタック10の暖気が完了したと判定できる。燃料電池スタック10の暖気が完了した場合、制御部20は、ステップS150に進み、アノードガスポンプ64の回転方向を正回転に戻す。一方、燃料電池スタック10の暖気が完了していない場合、制御部20は、ステップS140の処理に戻る。つまり、燃料電池スタック10の暖気が完了するまでステップS140を繰り返す。
以上で説明した本実施形態の燃料電池システム100によれば、アノードガス供給口12が閉塞していると判定した場合、アノードガス送出部であるアノードガスポンプ64の回転方向を制御してアノードガス排出口13を通じて燃料電池セル11内にアノードガスを供給して暖気を行わせることができる。このため、氷点下であってもアノードガス供給口12の閉塞を解消して、発電を行わせることができる。
B.第2実施形態:
図5および図6は、第2実施形態における燃料電池システム101の概略構成を示す図である。図5は、アノードガス供給口12へアノードガスを送出する場合のアノードガスの流通経路を破線で示しており、図6は、アノードガス排出口13へアノードガスを送出する場合のアノードガスの流通経路を一点鎖線で示している。本実施形態において、アノードガス供給口12にアノードガスを送出する流通経路を「通常経路」といい、アノードガス排出口13にアノードガスを送出する流通経路を「逆経路」という。燃料電池システム101は、アノードガス送出部として第1三方弁56、第2三方弁57、第3三方弁62、第4三方弁66を備える点およびアノードガスポンプ64の設けられる箇所が第1実施形態と異なり、他の構成は同一である。以下、第1三方弁56、第2三方弁57、第3三方弁62、第4三方弁66をまとめて単に三方弁ともいう。
図5および図6は、第2実施形態における燃料電池システム101の概略構成を示す図である。図5は、アノードガス供給口12へアノードガスを送出する場合のアノードガスの流通経路を破線で示しており、図6は、アノードガス排出口13へアノードガスを送出する場合のアノードガスの流通経路を一点鎖線で示している。本実施形態において、アノードガス供給口12にアノードガスを送出する流通経路を「通常経路」といい、アノードガス排出口13にアノードガスを送出する流通経路を「逆経路」という。燃料電池システム101は、アノードガス送出部として第1三方弁56、第2三方弁57、第3三方弁62、第4三方弁66を備える点およびアノードガスポンプ64の設けられる箇所が第1実施形態と異なり、他の構成は同一である。以下、第1三方弁56、第2三方弁57、第3三方弁62、第4三方弁66をまとめて単に三方弁ともいう。
インジェクタ55、アノードガスポンプ64、第1三方弁56、第2三方弁57は、アノードガス配管51に、この順序で上流側、つまりアノードガスタンク52に近い側から設けられている。第3三方弁62は、燃料電池スタック10と気液分離器70との間のアノードオフガス配管61に設けられている。第4三方弁66は、循環配管63に設けられている。第1三方弁56と第3三方弁62とは、第1配管67で接続されており、第2三方弁57と第4三方弁66とは、第2配管68で接続されている。本実施形態において、制御部20は、三方弁の流通方向を切替えることで、通常経路と逆経路とを切替える。通常経路では、図5に示すように、インジェクタ55、アノードガスポンプ64、第1三方弁56、第2三方弁57、燃料電池スタック10、第3三方弁62、気液分離器70、第4三方弁66の順で上流側からアノードガスが流通する。逆経路では、図6に示すように、インジェクタ55、アノードガスポンプ64、第1三方弁56、第3三方弁62、燃料電池スタック10、第2三方弁57、第4三方弁66、気液分離器70の順で上流側からアノードガスが流通する。
図7は、第2実施形態における氷点下処理の一例を示したフローチャートである。第2実施形態において、氷点下処理は、アノードガス供給口12が閉塞している場合にステップS135において三方弁の流通方向を切替えてアノードガスの流通経路を逆経路とし、アノードガス排出口13にアノードガスを送出する点と、ステップS155において三方弁の流通方向を再度切替えてアノードガスの流通経路を通常経路とし、アノードガス供給口12にアノードガスを送出する点が第1実施形態と異なり、他の工程は第1実施形態と同じである。
以上で説明した本実施形態の燃料電池システム101によれば、アノードガス供給口12が閉塞していると判定した場合、アノードガス送出部を構成する三方弁の流通方向を切替えてアノードガス排出口13を通じて燃料電池セル11内にアノードガスを供給して暖気を行わせることができる。このため、アノードガス供給口12の閉塞を解消して、発電を行わせることができる。また、排気排水弁60が凍結して閉じた状態で固着してしまった場合であっても、逆経路においてはアノードオフガスが循環しないため、燃料電池スタック10から排水した液水がアノードガスポンプ64によって巻き上げられてアノードガス供給口12に液水が流入することを抑制できる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
10…燃料電池スタック、11…燃料電池セル、12…アノードガス供給口、12c…セルアノードガス入口、13…アノードガス排出口、13c…セルアノードガス出口、14…ガス流路、15…膜電極接合体、20…制御部、30…カソードガス供給排出系、31…カソードガス配管、32…カソードガスコンプレッサ、33…第1開閉弁、41…カソードオフガス配管、42…第1レギュレータ、50…アノードガス供給排出系、51…アノードガス配管、52…アノードガスタンク、53…第2開閉弁、54…第2レギュレータ、55…インジェクタ、56…第1三方弁、57…第2三方弁、60…排気排水弁、61…アノードオフガス配管、62…第3三方弁、63…循環配管、64…アノードガスポンプ、65…循環流路、66…第4三方弁、67…第1配管、68…第2配管、70…気液分離器、90…DC/DCコンバータ、91…PCU、92…2次電池、93…負荷、94…監視部、95…電流検出部、100、101…燃料電池システム、FA…凍結部、Vc…燃料電池セル当りの電圧、Vth…負電圧
Claims (1)
- 燃料電池システムであって、
複数の燃料電池セルと、前記燃料電池セルにアノードガスを供給するためのアノードガス供給口と、前記燃料電池セルから前記アノードガスが排出されるアノードガス排出口とを有する燃料電池スタックと、
前記アノードガス供給口と前記アノードガス排出口とのうちいずれか一方に選択的に前記アノードガスを送出可能に構成されたアノードガス送出部と、
前記燃料電池セル当りの電圧を監視する監視部と、
前記燃料電池スタックの電流値を検出する電流検出部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記燃料電池システムが氷点下で始動された場合に、前記アノードガス供給口が閉塞している場合における前記燃料電池セル当りの電圧が予め定められた負電圧に到達するまでの時間と前記燃料電池スタックの電流値との関係が定められた判定領域を用いて、現在の前記燃料電池セルの電圧値と、前記燃料電池スタックの電流値と、前記燃料電池スタックが発電を開始してからの経過時間とから、前記アノードガス供給口が閉塞しているか否かを判定し、前記アノードガス供給口が閉塞していると判定した場合には、前記アノードガス送出部を制御して前記アノードガス排出口に前記アノードガスを送出することにより、前記アノードガスの流通方向を逆転させる、燃料電池システム。
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