JP6958052B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
セルを複数積層した燃料電池スタックを有する燃料電池システムにおいて、水素ガスの供給が欠乏した状態(水素欠乏状態)のセルで発電を繰り返すと、触媒劣化によりそのセルの性能が劣化する可能性があることが知られている。水素欠乏状態となったセルの電圧は、0V未満の負電圧となる。そのため、例えば特許文献1に記載された燃料電池システムでは、負電圧のセルを検出すると燃料電池スタックの電流制限(「出力制限」ともいう)を行っている。なお、電流制限とは、燃料電池スタックによる出力電流が制限電流値(「上限値」ともいう)を超えないように制限することである。
特開2016−095907号公報
セルの経時的な劣化等に起因して、セルの電圧の低下速度が増加する場合がある。この場合、従来の電流制限ではセルの電圧の回復に間に合わず、セルの電圧が大きく低下するおそれがある。そのため、セルの電圧が大きく低下することを抑制可能な技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、複数のセルを有する燃料電池スタックと;前記燃料電池スタックにおけるセル当りの電圧を監視する監視部と;前記監視部が前記セル当りの電圧が予め定められた電流制限電圧以下に低下したことを検知した場合に、前記燃料電池スタックの出力を制限する制御部と、を備え;前記制御部は、前記セル当りの電圧が低下する際の予め定められた閾値電圧における電圧低下速度を算出し、前記電圧低下速度が大きいほど前記燃料電池スタックの出力の制限における制限電流値を小さく設定する。この形態の燃料電池システムによれば、制御部は、電圧低下速度に応じて制限電流値を設定して電流制限を行うので、セルの電圧が大きく低下することを抑制できる。そのため、セルの劣化を抑制できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池システムを備える発電装置、燃料電池システムを備える車両、燃料電池システムの制御方法等の態様で実現することが可能である。
燃料電池システムの概略構成を示す概略図である。 電流制限処理の概要を表わすフローチャートである。 電流制限率とセル当りの電圧との関係を示したグラフである。 電流制限処理におけるセル当りの電圧と燃料電池スタックの電流との関係の一例を示したタイミングチャートである。 第2実施形態における電流制限処理の概要を表わすフローチャートである。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す概略図である。燃料電池システム100は、燃料電池スタック10と、制御部20と、カソードガス供給排出系30と、アノードガス供給排出系50と、を備える。また、燃料電池システム100は、DC/DCコンバータ90と、パワーコントロールユニット(以下、「PCU」という)91と、2次電池92と、負荷93と、監視部94と、を備える。本実施形態の燃料電池システム100は、例えば、燃料電池車両に搭載される。
燃料電池スタック10は、反応ガスとして水素ガス(アノードガス)と空気(カソードガス)との供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池スタック10は、複数のセル11が積層されて構成されている。各セル11は、電解質膜(図示せず)の両面に電極を配置した膜電極接合体(図示せず)と、膜電極接合体を挟持する1組のセパレータとを有する。燃料電池スタック10によって発電された電力は、DC/DCコンバータ90とPCU91とを介して2次電池92に蓄電される。
DC/DCコンバータ90は、制御部20の制御に応じて燃料電池スタック10から出力された電圧を昇圧してPCU91に供給する。PCU91は、インバータを内蔵し、制御部20の制御に応じてインバータを介して負荷93に電力を供給する。また、PCU91は、後述する制御部20の制御により燃料電池スタック10の電流を制限する。
2次電池92は、PCU91に接続されている。PCU91は、2次電池92に接続された双方向DC/DCコンバータ(図示せず)を含んでいる。燃料電池スタック10および2次電池92の電力は、PCU91を含む電源回路を介して、車輪(図示せず)を駆動するためのトラクションモータ(図示せず)等の負荷93や、後述するエアコンプレッサ32、水素ポンプ64、各種弁に、供給される。
カソードガス供給排出系30は、カソードガス配管31と、エアコンプレッサ32と、第1開閉弁33と、カソードオフガス配管41と、第1レギュレータ42と、を備える。
エアコンプレッサ32は、カソードガス配管31を介して燃料電池スタック10と接続されている。エアコンプレッサ32は、制御部20からの制御信号に応じて、外部から取り入れた空気を圧縮し、カソードガスとして燃料電池スタック10に供給する。第1開閉弁33は、エアコンプレッサ32と燃料電池スタック10との間に設けられている。
カソードオフガス配管41は、燃料電池スタック10から排出されたカソードオフガスを燃料電池システム100の外部へと排出する。第1レギュレータ42は、制御部20からの制御信号に応じて、燃料電池スタック10のカソードガス出口圧力を調整する。
アノードガス供給排出系50は、燃料ガス配管51と、水素タンク52と、第2開閉弁53と、第2レギュレータ54と、インジェクタ55と、排気排水弁60と、アノードオフガス配管61と、循環配管63と、水素ポンプ64と、気液分離器70と、を備える。以下では、燃料ガス配管51のインジェクタ55よりも下流側と、燃料電池スタック10内のアノードガスの流路と、アノードオフガス配管61と、循環配管63と、気液分離器70と、で構成される流路のことを、循環流路65ともいう。循環流路65は、燃料電池スタック10のアノードオフガスを燃料電池スタック10に循環させるための流路である。
水素タンク52は、燃料ガス配管51を介して燃料電池スタック10のアノードガス入口と接続されており、内部に充填されている水素を燃料電池スタック10に供給する。第2開閉弁53、第2レギュレータ54、インジェクタ55は、燃料ガス配管51に、この順序で上流側、つまり水素タンク52に近い側、から設けられている。
第2開閉弁53は、制御部20からの制御信号に応じて開閉する。燃料電池システム100の停止時には第2開閉弁53は閉じられる。第2レギュレータ54は、制御部20からの制御信号に応じて、インジェクタ55の上流側における水素の圧力を調整する。インジェクタ55は、制御部20によって設定された駆動周期や開弁時間に応じて、弁体が電磁的に駆動する電磁駆動式の開閉弁である。制御部20は、インジェクタ55の駆動周期や開弁時間を制御することによって、燃料電池スタック10に供給される水素の量を制御する。
アノードオフガス配管61は、燃料電池スタック10のアノードガス出口と気液分離器70とを接続する配管である。アノードオフガス配管61は、発電反応に用いられることのなかった水素ガスや窒素ガスなどを含むアノードオフガスを気液分離器70へと誘導する。
気液分離器70は、循環流路65のアノードオフガス配管61と循環配管63との間に接続されている。気液分離器70は、循環流路65内のアノードオフガスから不純物としての水を分離して貯水する。
循環配管63は、燃料ガス配管51のインジェクタ55より下流に接続されている。循環配管63には、制御部20からの制御信号に応じて駆動される水素ポンプ64が設けられている。気液分離器70によって水が分離されたアノードオフガスが、水素ポンプ64によって、燃料ガス配管51へと送り出される。この燃料電池システム100では、水素を含むアノードオフガスを循環させて、再び燃料電池スタック10に供給することにより、水素の利用効率を向上させている。
排気排水弁60は、気液分離器70の下部に設けられている。排気排水弁60は、気液分離器70に貯水された水の排水と、気液分離器70内の不要なガス(主に窒素ガス)の排気と、を行う。燃料電池システム100の運転中は、通常、排気排水弁60は閉じられており、制御部20からの制御信号に応じて開閉する。本実施形態では、排気排水弁60は、カソードオフガス配管41に接続されており、排気排水弁60によって排出された水および不要なガスは、カソードオフガス配管41を通じて外部へ排出される。
制御部20は、CPUとメモリと、上述した各部品が接続されるインタフェース回路とを備えたコンピュータとして構成されている。CPUは、メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、燃料電池システム100による発電の制御を行うと共に、後述する電流制限処理を実現する。制御部20には、監視部94が接続されている。
監視部94は、セル当りの電圧を監視する。より具体的には、監視部94は、燃料電池スタック10の各セル11をn枚1組(nは1以上の整数)としたセルグループと接続されており、各セルグループについてのセル11の電圧の合計値を計測するようにしてもよい。監視部94は、その計測結果からセル当りの電圧を求めて制御部20に送信する。なお、監視部94は、求めたセル当りの電圧のうち、最も低いセル当りの電圧のみを制御部20に送信するものとしてもよい。セル当りの電圧Vcは、次の式(1)で求めることができる。
Vc = Vn − Vave × (n−1) …(1)
ここで、Vnは監視部94が計測したセルグループの電圧、Vaveはセルの平均電圧である。セル平均電圧Vaveは、燃料電池スタック10の両端電圧をセル11の総数で除算した値である。
図2は、本実施形態における、燃料電池スタック10の出力を制限するための電流制限処理の概要を表わすフローチャートである。この処理は燃料電池システム100の動作中、制御部20により繰り返し実行される処理である。制御部20は、この処理を開始すると、ステップS100で、監視部94により燃料電池スタック10におけるセル当りの電圧の最低値Vcを取得する。
次に、制御部20は、ステップS110で、セル当りの電圧Vcが、電流制限電圧V1以下に低下したか否か判定する。電流制限電圧V1とは、セル11が水素欠乏状態か否かを判定するための閾値であり、予め実験的に定めることができる。電流制限電圧V1は、0V未満とすることが好ましく、−0.2V以上−0.1V以下の値とすることが更に好ましい。セル当りの電圧Vcが電流制限電圧V1以下に低下した場合、制御部20は、ステップS120に進み、燃料電池スタック10の電流制限を行う。電流制限の詳細については後述する。一方、セル当りの電圧Vcが電流制限電圧V1より大きい場合、制御部20はステップS100の処理に戻る。
ステップS120において電流制限を1回行った後、制御部20は、ステップS130で、監視部94より燃料電池スタック10におけるセル当りの電圧Vcを再度取得し、ステップS140で、電流制限の終了条件が成立したか否か判定する。終了条件としては種々の条件を採用可能であり、例えば、セル当りの電圧Vcが、電流制限電圧V1まで上昇したこと、と定めることができる。セル当りの電圧Vcが電流制限電圧V1より低い場合、制御部20は、処理をステップS120に戻して、終了条件が成立するまで、上述したステップS120、S130の処理を繰り返す。つまり、セル当りの電圧Vcが電流制限電圧V1を超える値に回復するまで電流制限を行う。電流制限の終了条件は、燃料電池スタック10により出力される電流が予め定めた電流値まで上昇したこと、と定めることもできる。
終了条件が成立した場合、制御部20は、ステップS150で、セル当りの電圧Vcが低下する際の閾値電圧における電圧低下速度を算出する。閾値電圧とは、予め実験的に定められた電圧であり、任意に定めることができるが、電流制限電圧V1以上の値に設定することが好ましい。具体的には、閾値電圧は−0.1V以上0.1V以下の値とすることが好ましく、−0.1V以上0V以下の値とすることが更に好ましい。
ステップS160では、制御部20は、ステップS150で算出した電圧低下速度に応じて、次回の電流制限処理における電流制限で用いる電流制限率を決定する。ここで「次回」の電流制限とは、制御部20が、ステップS160の処理を終えた以降にステップS110の判定が再度肯定されてステップS120で実行される電流制限を意味する。
制御部20は、電流制限において次の式(2)で示すように、制御周期ごとに燃料電池スタック10により出力される電流の上限値である制限電流値Icap(j)を定めている。なお、本実施形態において、制御周期とは、ステップS120〜ステップS140の処理を繰り返す周期のことである。
Icap(j) = Icap(j−1) × Rcap(j) …(2)
ここでIcap(j)は今回の制限電流値、Icap(j−1)は前回の制限電流値、Rcap(j)は今回の電流制限率である。電流制限率Rcap(j)が低いほど、制限電流値Icap(j)も低くなり、電流制限が厳しくなる。電流制限率Rcap(j)は、直前にステップS130で取得したセル当りの電圧Vcに応じて、電流制限率Rcap(j)とセル当りの電圧Vcとの関係が定義されたマップや関数に基づき、定めることができる。1回目の電流制限における初期値Icap(0)は、例えば、電流制限の開始直前における燃料電池スタック10の電流値Ifcを使用可能である。
図3は、電流制限率Rcapとセル当りの電圧Vcとの関係を示したグラフである。このグラフの縦軸は電流制限率Rcapを示し、横軸はセル当りの電圧Vcを示している。電流制限率Rcapは、セル当りの電圧Vcの値が電流制限電圧V1以下は1(=100%)以下であり、電圧Vcが下がるほど低下する。電流制限率Rcapは、電圧VcがV2以下では0である。また、電流制限率Rcapは、電圧Vcが電流制限電圧V1を超えると1より大きな値(例えば1.1〜1.3)となる。
ステップS160において、制御部20は、ステップS150で算出した電圧低下速度に応じて、次回の電流制限(ステップS120)で用いるセル当りの電圧Vcと電流制限率Rcapとの関係を定める。より具体的には、電圧低下速度が小さいほど、電流制限率Rcapを高めに設定し、電圧低下速度が大きいほど、電流制限率Rcapを低めに設定する。
なお、ステップS120が開始されたときに選択された電流制限率Rcapのグラフは、ステップS140で終了条件が成立するまで維持される。
図4は、電流制限処理におけるセル当りの電圧Vcと燃料電池スタック10の電流との関係の一例を示したタイミングチャートである。上側のグラフはセル当りの電圧Vcの変化を示している。下側のグラフは燃料電池スタック10の実際の電流値Ifcと、電流制限によって出力が制限された制限電流値Icap、燃料電池スタック10が出力するよう要求されている電流値(以下、「要求電流値Ireq」という)を示している。なお、図4の下側のグラフでは、説明の便宜上、実際の電流値Ifcを示すグラフを下方向にずらして記載しているが、実際は、制限電流値Icapおよび要求電流値Ireqのグラフと部分的に重なっている。
図4の上側のグラフに示すように、燃料電池システム100の稼働中にセル11が水素欠乏状態となった場合、セル当りの電圧が徐々に低下する。セル当りの電圧が過度に低下して電圧V2を下回ると、セル11の性能が劣化する原因となる。そのため、本実施形態では、上述したように、監視部94がセル当りの電圧Vcが、この電圧V2よりも高い電流制限電圧V1以下に低下したことを検知したタイミングt1において、制御部20が電流制限をすることによってセル当りの電圧Vcが電圧V2に到達する事を抑制する。なお、電圧V2は、セル11の性能が劣化する電圧値として、予め実験的に定めることができ、例えば、−0.4V以上−0.3V以下の値である。
図4の下側のグラフに示すように、タイミングt1以前は電流制限がされていないため、制限電流値Icapは定格電流値Irに設定されている。制御部20は、タイミングt1において、図2のステップS120の電流制限を開始し、制御周期毎にステップS120〜ステップS140の制御を繰り返す。この際、ステップS120の電流制限が最初に実行されるときは、上述した式(2)の前回の制限電流値Icap(j−1)として、その直前の実際の電流値Ifcが使用されている。また、要求電流値Ireqと実際の電流値Ifcとの差分に相当する電力は、2次電池92が負担する。そして、制御部20は、セル当りの電圧Vcが電流制限電圧V1を超える値まで上昇したタイミングt2以降において、制限電流値Icapを大きくしていく。
なお、図4の例では、図2のステップS140における電流制限の終了条件は、制限電流値Icap≧定格電流値Irと定めている。そのため、タイミングt2以降も上述した式(2)に従って制御周期毎に制限電流値Icapが更新される。図3に示したように、セル当りの電圧Vcが電流制限電圧V1を超えている場合には、電流制限率Rcapが1を超える値になるので、制限電流値Icapは徐々に上昇する。
以上で説明した本実施形態の燃料電池システム100によれば、制御部20は、電圧低下速度に応じて制限電流値を設定して電流制限を行う。より具体的には、制御部20は、電圧低下速度が大きいほど電流制限率Rcapを小さく設定するので、セル当りの電圧Vcが大きく低下することを抑制できる。そのため、セル11の劣化を抑制できる。
B.第2実施形態:
第2実施形態の燃料電池システムの構成は、第1実施形態の燃料電池システムの構成(図1)と同一であるため、燃料電池システムの構成の説明は省略する。図5は、第2実施形態における燃料電池スタック10の出力を制限するための電流制限処理の概要を表わすフローチャートである。このフローチャートは、図2のステップS110とステップS120の間にステップS210、S220を追加し、図2のステップS150、S160を省略したものである。
ステップS110で、セル当りの電圧Vcが電流制限電圧V1以下に低下した場合、制御部20は、ステップS210に進み、セル11の電圧Vcが低下する際の閾値電圧における電圧低下速度を算出する。続いて、制御部20は、ステップS220に進み、ステップS210で算出した電圧低下速度に応じて、ステップS120の電流制限で用いる電流制限率を決定する。
以上で説明した第2実施形態では、制御部20は、直前の電圧低下速度に応じて電流制限率Rcapを設定して電流制限を行うので、セル当りの電圧Vcが大きく低下することをより効果的に抑制できる。そのため、より効果的にセル11の劣化を抑制できる。
C.他の実施形態:
上記実施形態において、制御部20は、式(2)に示したように、直前の電流値Ifcに電流制限率Rcapを掛け合わせることで、電流制限における制限電流値Icapを定めている。この代わりに、次の式(3)で示すように、電流制限における制限電流値Icapを定めてもよい。
Icap(j) = I0 × Rcap(j) …(3)
ここでI0は予め定めた一定の電流値である。
また、上記実施形態において、制御部20は、セル当りの電圧Vcに応じて電流制限率Rcapを定めて、式(2)に示したように電流制限率Rcapを用いて制限電流値Icapを求めている。この代わりに、制御部20は、制限電流値Icapそのものを、セル当りの電圧Vcと制限電流値Icapとの関係が定義されたマップや関数に基づき、セル当りの電圧Vcから決定するようにしてもよい。この場合にも制限電流値Icapを電圧低下速度が大きいほど小さな値に設定することによって、セル当りの電圧Vcが大きく低下することを抑制でき、セルの劣化を抑制できる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
10…燃料電池スタック
11…セル
20…制御部
30…カソードガス供給排出系
31…カソードガス配管
32…エアコンプレッサ
33…第1開閉弁
41…カソードオフガス配管
42…第1レギュレータ
50…アノードガス供給排出系
51…燃料ガス配管
52…水素タンク
53…第2開閉弁
54…第2レギュレータ
55…インジェクタ
60…排気排水弁
61…アノードオフガス配管
63…循環配管
64…水素ポンプ
65…循環流路
70…気液分離器
90…DC/DCコンバータ
91…パワーコントロールユニット(PCU)
92…2次電池
93…負荷
94…監視部
100…燃料電池システム

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    複数のセルを有する燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックにおけるセル当りの電圧を監視する監視部と、
    前記監視部が前記セル当りの電圧が予め定められた電流制限電圧以下に低下したことを検知した場合に、前記燃料電池スタックの出力を制限する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記セル当りの電圧が低下する際の予め定められた閾値電圧における電圧低下速度を算出し、前記電圧低下速度が大きいほど前記燃料電池スタックの出力の制限における制限電流値を小さく設定する、燃料電池システム。
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