JP2020024327A - 投射型表示装置 - Google Patents

投射型表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020024327A
JP2020024327A JP2018149431A JP2018149431A JP2020024327A JP 2020024327 A JP2020024327 A JP 2020024327A JP 2018149431 A JP2018149431 A JP 2018149431A JP 2018149431 A JP2018149431 A JP 2018149431A JP 2020024327 A JP2020024327 A JP 2020024327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
cooling
image signal
control unit
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018149431A
Other languages
English (en)
Inventor
淳一 畠山
Junichi Hatakeyama
淳一 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018149431A priority Critical patent/JP2020024327A/ja
Publication of JP2020024327A publication Critical patent/JP2020024327A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 オフ光によって生じる熱を適切に放熱させるとともに、無用な騒音や電力消費を防止することができるDMD素子を用いた投射型表示装置を提供することを目的としている。【解決手段】 光変調素子によって投射レンズへ投射されない方向へ変調された光が照射する位置に設けられた放熱部材を冷却する冷却手段を、画像信号の明るさに応じて制御する。これにより、オフ光によって生じる熱を適切に放熱させるとともに、必要以上に冷却手段を駆動することを防止し、無用な騒音や電力消費を低減することができる。【選択図】 図3

Description

本発明は、投射型表示装置に関するものである。
DMD(Digital Micromirror Device)素子は、複数の微小なマイクロミラーが二次元配列された表示デバイスであり、各々のマイクロミラーの傾斜角度を変更することで反射光の反射方向を変化させることができる。DMD素子を用いたプロジェクタでは、各マイクロミラーを入力される画像信号により高速で傾斜駆動させ、スクリーン上に投射する光(以下、オン光と称する)とスクリーン上に投射されない光(オフ光)とを組み合わせることで投射画像を表示している。
つまりDMD素子に入射する光のうち、スクリーン上に投影されない光(オフ光)は投射レンズに取り込まれない方向に反射されるため、プロジェクタ本体内で吸収されることになる。以下、本明細書中では、スクリーン上に投影されない光のことをオフ光と称し、投射レンズを介してスクリーン上に投影される光をオン光と称することとする。 このようなオフ光は、プロジェクタの光学筐体内で反射して迷光として投射レンズに入射してしまうことを防止するとともにオフ光により生じる熱を放熱させるために、光吸収板に導光して吸収し放熱されるように設けることが一般的である。
特許文献1には、上面に開口が設けられた樹脂製の光学収納ケースの内側に金属製の光吸収板を配置し、オフ光を吸収し放熱させる構成が開示されている。また、特許文献2には金属製の光学筐体に開口部を設け、オフ光は開口部を通過してオフ光放熱部に照射させ、オフ光放熱部を冷却ファンで冷却する構成が開示されている。
特開2008−026741号公報 特開2008−292953号公報
近年市場からの要望を受けて、プロジェクタはますます高輝度化が進んでいるが、このようなDMD素子を用いたプロジェクタにおいて高輝度化が進むと、上述のオフ光の光量が増大していくことが予想される。このようなオフ光が増大すると、特許文献1に開示されるような放熱手段では十分でなく、オフ光により発生する熱がプロジェクタの光学筐体を昇温させ、光学筐体が熱変形してしまうなどして、投射画像が劣化してしまうことが懸念される。
そのため、特許文献2に開示されるように、オフ光放熱部付近に冷却ファンを配置し、この冷却ファンによって高輝度化に対応できるオフ光放熱部の放熱効果を高めることが必要であるといえる。
しかしながら、DMD素子を用いたプロジェクタにおいては、暗い画像が入力された場合にはオフ光の量が多いが、明るい画像が入力されたときにはオフ光の量が少ないという特徴がある。そのため暗い画像が入力された場合の熱を放熱できるように、一律に冷却ファンを高駆動に設定してしまうと、明るい画像が入力された場合に過剰に冷却ファンが駆動されることになり、無用な騒音や電力消費につながり、ユーザにとって不利益となる可能性がある。
そこで、本発明の目的は、オフ光によって生じる熱を適切に放熱させるとともに、無用な騒音や電力消費を防止することができる投射型表示装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の投射型表示装置は、入力された画像信号に応じて光源から照射された光を投射レンズへ投射する方向または投射レンズへ投射しない方向に変調する光変調素子と、前記光変調素子によって前記投射レンズへ投射されない方向へ変調された光が照射される位置に設けられた放熱部材と、前記放熱部材を冷却する冷却手段と、前記画像信号の明るさに応じて、前記冷却手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
このように、オフ光が照射される放熱部材を冷却する冷却手段を、画像信号の明るさに応じて制御することにより、オフ光によって生じる熱を適切に放熱させるとともに、必要以上に冷却手段を駆動することを防止し、無用な騒音や電力消費を低減することができる。
第1の実施形態にかかるプロジェクタ装置の制御ブロック図である。 第1の実施形態にかかるプロジェクタ装置の構造である。 第1の実施形態にかかるプロジェクタ装置の冷却制御を示すフローチャートである。 第1の実施形態にかかる輝度レベルと冷却ファンの制御を説明するための図である。 第2の実施形態にかかるプロジェクタ装置の冷却制御を示すフローチャートである。 第3の実施形態にかかるプロジェクタ装置の構造である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態にかかる投射型表示装置としてのプロジェクタ装置の全体構造を説明するための制御ブロック図である。図2は、プロジェクタ装置の内部構造を説明するための図である。
まず、図1を用いてプロジェクタ100の制御について説明する。
プロジェクタ100は大きく分けて光学的な画像形成を行う投射ユニット110と、画像データの電気的な処理やプロジェクタ100の各部と信号(情報)の送受信を行い、プロジェクタ100の動作を制御する制御ユニット120とで構成されている。
投射ユニット110には、光源として用いられるランプ111、ランプ111を駆動するランプ駆動部112、照明光学系113、光変調素子として用いられるDMD素子114、DMD駆動部115、投射レンズ116で構成されている。ランプ111は、超高圧水銀ランプやキセノンランプなどの照明装置であり、LEDやレーザーなどの固体光源を用いることもできる。ランプ駆動部112はランプ111を駆動するためのバラストであり、ランプ111の点灯時に投入される電流の安定化装置である。ランプ111から照射される照明光は、照明光学系113に導かれる。照明光学系113は、ランプ111が発した光を均一化し、複数のレンズ群やミラーを介してDMD素子114に照射する。
DMD素子114は、入射する光を変調する変調領域を備えており、照明光学系113からの光を変調することができる。具体的には、表示画素に相当する複数の微小マイクロミラーが二次元的にマトリクス上に配列された半導体素子であり、この微小マイクロミラーはそれぞれがオン状態とオフ状態の二つの傾斜状態を切り替えることができる構造となっている。オン状態のマイクロミラーに入射した照明光は、投射レンズ116に向けて反射され(変調され)投射レンズ116に入射される(オン光)。つまり、オン状態のマイクロミラーで反射した照明光だけが投射レンズ116によってスクリーンに投影される。一方、オフ状態のマイクロミラーで反射された(変調された)照明光は、投射光学系を構成する投射レンズ116には入射せず、当該反射光が照射される位置に設けられ光吸収板として機能するオフ光板1136に照射される(オフ光)。したがって、DMD素子114を用いたプロジェクタ100は、入力された画像信号に応じてDMD素子114のオン状態とオフ状態とを切り替えることにより、明暗のパターンを生成し、投射画像をスクリーン上に表示することができる。DMD駆動部115は後述する外部インターフェース130から入力された画像信号に基づいてDMD素子114を駆動する回路基板である。
制御ユニット120は、画像処理ユニット121、ランプ制御部122、ファン制御部123を有している。画像処理ユニット121には、画像入力部1211、表示制御部1212、輝度解析部1213、画像処理部1214が含まれている。さらにプロジェクタ100は、ファン制御部123で制御されるファン140(後述の吸気ファン141、排気ファン142、オフ光板冷却ファン143)、操作パネル150、リモコン受信部160、外部インターフェース130を有している。
PCなどの外部入力機器999から画像信号データが送信されてくると、当該画像信号は、外部インターフェース130を介して画像処理ユニット121に入力される。このとき、画像入力部1211では入力された画像信号データの輝度信号、色度信号、同期信号などの分析を行う。表示制御部1212は、画像入力部1211で処理された画像情報をもとに画像処理部1214に投影表示するための画像データを生成するように制御する。画像処理部1214は、入力された画像データの解像度、フレームレート、圧縮状態などの判別を行い、画像を表示するための所定フォーマットの画像データを生成する。さらにて表示制御部1212は、画像処理部1214が処理・生成された画像信号をDMD駆動部115に送信し、DMD駆動部115がこの画像信号をDMD素子114を駆動するための電圧波形に変調して印加するように制御する。さらに表示制御部1212は、ランプ制御部122に対してランプ制御電流情報を送信する。ランプ制御部122は適切な電流情報を生成し、ランプ駆動部112にて駆動する電流値の制御を行う。
輝度解析部1213は、画像入力部1211に入力された画像信号を解析し、画像信号の輝度を示す情報(輝度レベル)を特定する。その後、特定した輝度を示す情報に応じて、オフ光板冷却ファン143を駆動するためのファンパラメータ(冷却手段の出力)の決定を行い、当該ファンパラメータをファン制御部123に送信する。ファン制御部123は、ファン制御部123から送信されたファンパラメータに基づいてオフ光板冷却ファン143を駆動する。このオフ光板冷却ファン143の駆動制御方法の詳細については後述する。
操作パネル150は、プロジェクタ100の各種操作を受付けることができるパネルであり、受け付けた操作情報を制御ユニット120に送信することで、プロジェクタ100の各種操作を行うことができる。リモコン受信部160は、リモコンによる操作情報を制御ユニット120に送信して、プロジェクタ100の各種操作を行うことができる。
次に、図2を用いてプロジェクタ100の内部構造を説明する。プロジェクタ100は、ランプ111、照明光学系113、投射レンズ116、外部インターフェース130、ファン140、メイン基板170などで構成されている。照明光学系113は、光学筐体1130、カラーホイール1131、ロッドインテグレータ1132、反射ミラー1133、DMD用ヒートシンク1134、DMD用ヒートシンク取り付けビス1135、オフ光板1136、DMD素子114を有している。
カラーホイール1131は互いに異なる複数の色、たとえば赤、緑、青の各カラーフィルタ領域とカラーフィルタがない透明領域が円周方向に配置された回転円盤である。カラーホイール1131の構成はこの限りではなく、シアンおよびマゼンダを加えた6セグメントであっても良いし、その他の組み合わせであっても良い。またホイール内に占める各カラーフィルタの領域の割合は任意に設定できるものである。カラーホイール1131を通過することでランプ111から照射された白色光は時分割で赤、緑、青、白の光に分離され、光学筐体1130に保持されたロッドインテグレータ1132に入射する。ロッドインテグレータ1132は、中空の角柱状ガラス部品であり、内部にミラー面が形成されて構成されている。ロッドインテグレータ1132に入射した光は、内部のミラー面にて複数回反射しながら均一な面光源となって出射する。ロッドインテグレータ1132から出た均一光は、光学筐体1130内に配置された反射ミラー1133にて反射してDMD素子114に導かれる。DMD素子114に照射された光は、マイクロミラーの傾動によって、投射レンズ116を通過してスクリーンに投射されるオン光1141と、投射レンズ116を通過せず、オフ光板1136に照射されるオフ光1142に分離される。
放熱部材として用いられるオフ光板1136は、光学筐体1130の一部に一体的に設けられた複数のフィンを有しており、オフ光1142を吸収することによって生じる熱は複数のフィンにより放熱される。ここではオフ光板1136と光学筐体1130が一体としたがこの限りではなく、別部品として光学筐体1130に取り付けられる構造であってもよい。DMD素子114は、背面がDMD用ヒートシンク1134と接するように光学筐体1130に保持されており、さらにDMD用ヒートシンク1134はDMD用ヒートシンク取り付けビス1135によって光学筐体1130に対して取り付けられている。
吸気ファン141は、外部からプロジェクタ100内に空気を取り込むためのファンであり、排気ファン142はプロジェクタ100内部の空気をプロジェクタ100の外部に排出するためのファンであり、これらのファンもファン制御部123により制御される。多くの場合吸気ファン141および排気ファン142はともに軸流ファンとして配置されるがこの限りではなく、たとえばシロッコファンなどのほかの方式のファンを使用することができる。またその設置場所や個数についても内部構造や熱量によって適宜、最適に構築されるものである。
オフ光板冷却ファン143はオフ光板1136の近傍に設置された冷却用の軸流ファンであって、吸気口1431と排気口1432が設けられている。オフ光板冷却ファン143は図2に示すように、排気口1432がオフ光板1136のフィンに向けて冷却風が吹きつけられるように、不図示の取り付けビスによって外装筐体に取り付けられている。すなわち、オフ光が入射することで生じるオフ光板1136の熱は、上述のようにフィンによって放熱されるが、オフ光板冷却ファン143によって冷却風が吹き付けられることによって、効率的に放熱される。
次に、図3のフローチャート及び図4の説明図を用いて、画像信号の輝度に応じてオフ光板冷却ファン143の制御について説明する。図3のフローチャートに示す処理は、制御ユニット120の輝度解析部1213が制御手段として機能し、冷却手段の出力であるファンパラメータを決定し、ファン制御部123にファンパラメータを出力することにより実現される。図4は、輝度レベルと冷却ファンの制御を説明するための図である。
S301では、輝度解析部1213が、入力された画像信号を解析し、画像信号の輝度を示す情報である輝度レベルを特定する。図4(a)は、輝度解析部1213が特定した輝度レベルを示している。ここでいう輝度レベルは、画像を表示するために必要な単位時間あたりに処理される複数の画像のうち1枚の画像においてある領域の画素それぞれの輝度信号値を積分して得られた値の合計値や平均値を用いて決定することができる。
S302では、輝度解析部1213が、S301で特定された輝度レベルがあらかじめ設定された閾値以下であるか判断する。ここで閾値以下ではないと判断された場合には、オフ光による熱の影響は少ないといえるためS304に進み、通常のファン出力である第1の出力に決定する。そして当該出力でオフ光板冷却ファン143が駆動されるように、ファン制御部123に出力(ファンパラメータ)を送信する。
一方、S302で輝度レベルがあらかじめ設定された閾値以下であると判断された場合には、オフ光による熱の影響が大きいといえるためS303に進み、通常のファン出力よりも大きい出力の第2の出力に決定する。そして、当該出力でオフ光板冷却ファン143が駆動されるようにファン制御部123に出力値を送信する。
S305では、輝度解析部1213は、投影が終了したかどうか判断し、終了していない場合には、S301に戻り処理を続ける。
つまり、画像信号の輝度レベルが高い場合に比べて輝度レベルが低い場合に、オフ光板冷却ファン143が大きな出力で駆動されるように制御しているといえる。これによりオフ光による熱の影響が大きくなる場合に出力を上げることができ、オフ光で生じる熱を適切に放熱させるとともに、必要以上にオフ光板冷却ファン143を大きな出力で駆動することを防止でき、無用な騒音や電力消費を低減することができる。
すなわち、DMD素子を搭載したプロジェクタでは、投射画像としてスクリーンに投影されないオフ光の量が多い場合には、放熱部材であるオフ光板1136が熱くなり、光学筐体1130が熱変形してしまい、投射画像の歪み等の劣化が生じる可能性がある。しかし、本実施形態のようにオフ光板冷却ファン143を制御することにより、光学筐体1130の熱変形を防止しつつも、無用な騒音や電力消費を低減することができる。
輝度レベルの閾値としては、図4(a)に示すように、例えば単位フレームあたりの平均の輝度レベルが20%とすることができる。輝度レベルが20%から100%の場合は、入力された画像が全体的に明るい画像であるといえ、オフ光による熱の影響が小さい画像であるといえる。また、20%以下の場合には、入力された画像が全体的に暗い画像であるといえ、オフ光による熱の影響が大きい画像であるといえる。図4(b)に示す例では、輝度レベルが20%以下でない場合(20%から100%の場合)には、通常のオフ光板冷却ファン143の1周期のデューティ比(以下駆動デューティ比と称する)を40%の出力で駆動されるように決定している。一方輝度レベルが20%以下である場合には、通常の駆動デューティ比よりも大きい80%で駆動されるように決定している。なお、この閾値や駆動デューティ比は、この値に限定されるものではなく、熱量やファンの冷却性能等によって、オフ光による熱が光学筐体1130の耐熱温度未満となるように適宜決定することが好ましい。また、オフ光板冷却ファン143の出力を制御する方法として、駆動デューティ比を変更するだけでなく、電圧を調整することで制御してもよい。
なお、本実施形態においては輝度レベルと閾値を比較することでオフ光板冷却ファン143の駆動デューティ比を決定する場合を説明した。しかし、輝度レベルに対応した駆動デューティ比をあらかじめ設定しておき、段階的にオフ光板冷却ファン143の出力を決定できるようにしてもよい。具体的には不図示の記憶手段に輝度レベルに応じた駆動デューティ比の対応関係を記憶させておき、当該対応関係に基づき駆動デューティ比を決定すればよい。このような場合にも、同様な効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、オフ光によりオフ光板1136が熱せられてしまう状況を入力された画像信号から得られる輝度情報を用いて判断した。しかし、オフ光板1136が熱くなることが画像信号より判断できればよく、単位フレームあたりのオン状態となるマイクロミラーの数のなどを用い画像信号の明るさをもとに判断してもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、特定された輝度レベルが予め設定された閾値と比較して、閾値以下である場合に、オフ光板冷却ファン143の出力UPする制御例について説明した。本実施形態は、閾値以下である場合、かつ、閾値以下である状態が所定時間以上経過している場合に、オフ光板冷却ファン143の出力UPする制御例について説明する。本実施形態においては、第1の実施形態と同様な個所については説明を省略する。
図5のフローチャートを用いて、本実施形態にかかる画像信号の輝度に応じてオフ光板冷却ファン143の制御について説明する。図5のフローチャートに示す処理は、制御ユニット120の輝度解析部1213が制御手段として機能し、冷却手段の出力であるファンパラメータを決定し、ファン制御部123にファンパラメータの出力することにより実現される。
S501では、輝度解析部1213が、入力された画像信号を解析し、画像信号の輝度を示す情報である輝度レベルを特定する。
S502では、輝度解析部1213が、S501で特定された輝度レベルがあらかじめ設定された閾値以下であるか判断する。
S502で輝度レベルがあらかじめ設定された閾値以下であると判断された場合には、オフ光による熱の影響が大きいといえるためS503に進み、閾値を下回った状態の時間計測を開始する。具体的には、カウンターのカウントUPすることで時間計測することができる。そしてS506において、カウンターのカウントが所定時間を経過しているかどうか判断する。所定時間経過していない場合には、オフ光による熱の影響は少ないといえるため、S505進み、通常のファン出力である第1の出力に決定する。そして当該出力でオフ光板冷却ファン143が駆動されるように、ファン制御部123に出力を送信する。なお、ここでは、カウンターで時間計測する例を用いて説明したが、タイマーで時間計測するようにしてもよい。
S506において、カウンターのカウントが所定時間を経過したと判断された場合には、オフ光による熱の影響が出る可能性があるため、通常のファン出力よりも大きい出力の第2の出力に決定する。そして、当該出力でオフ光板冷却ファン143が駆動されるようにファン制御部123に出力値を送信する。
一方、S502で輝度レベルが閾値以下ではないと判断された場合には、オフ光による熱の影響は少ないといえるためS504に進み、時間計測のカウンターをリセットし、S505で通常のファン出力である第1の出力に決定する。そして当該出力でオフ光板冷却ファン143が駆動されるように、ファン制御部123に出力(ファンパラメータ)を送信する。
S508では、輝度解析部1213は、投影が終了したかどうか判断し、終了していない場合には、S501に戻り処理を続ける。
このように制御することで、オフ光による熱の影響が大きくなる場合に出力を上げることができ、適切に放熱させるとともに、必要以上にオフ光板冷却ファン143を大きな出力で駆動することを防止でき、無用な騒音や電力消費を低減することができる。
特に、動画や静止画のスライドショーなどを投影するような場合においては、明るい画像と暗い画像が頻繁に切り替わるような状況が想定される。第1の実施形態の方法では、その都度オフ光板冷却ファン143の出力を変更することになり、ファンの動作音が唸り音のように聞こえ聴感の品位が低下する可能性がある。しかし、本実施形態によれば、熱の影響が出るような所定時間暗い画像が続くような場合にオフ光板冷却ファン143の出力を大きくすることができ、ファン出力の頻繁な変更に伴う聴感の品位低下を防止することもできる。なお、動画や静止画のスライドショーのような画像信号かどうかを判断し、第1の実施形態と第2の実施形態の制御を切り替えるようにしてもよい。
(第3の実施形態)
第1の実施形態及び第2の実施形態においては、オフ光板1136をオフ光板冷却ファン143によって冷却する形態を説明したが、本実施形態ではオフ光板1136を液冷ユニット144によって冷却する形態について説明する。
図6は、本実施形態にかかるプロジェクタ装置の内部構造を説明するための図である。図2と異なる部分を中心に説明する。オフ光板1136を冷却する液冷ユニット144は、受熱ジャケット1441、配管1442、ラジエータ1443、ラジエータ冷却ファン1444、ポンプ1445で設けられている。
受熱ジャケット1441(受熱部)は、中空構造の流路を有するアルミなどの高熱伝導性の金属材料であり、その流路内部には熱伝導部材としての液体冷媒が還流する構造となっている。受熱ジャケット1441は、不図示の熱伝導グリースを介してオフ光板1136に対して熱的に接触するように設けられている。配管1442は、液冷ユニット144の各構成部品と接続しており、液体冷媒が循環するように配置されている。ラジエータ1443は、複数のフィンとチューブによって構成され、チューブ内部を通る液体冷媒の熱をフィンによって大気に放熱する熱交換器である。ラジエータ冷却ファン1444はラジエータ1443が熱交換した熱の放熱効果を促進するためにラジエータ1443近傍に設けられる。ポンプ1445は液体冷媒の循環流を発生させる。
他の実施例と同じように、オフ光1142はオフ光板1136に向けて照射される。オフ光板1136の熱は、受熱ジャケット1441に伝わり、流路内部を還流する液体冷媒と熱交換することによって冷却される。受熱ジャケット1441から熱を受けた液体冷媒は配管1442を通過してラジエータ1443に流入する。
ラジエータ1443は、ラジエータ冷却ファン1444から送風される空気によって熱交換することで液体冷媒が冷却される。そしてポンプ1445によって吸入、吐出されて再度、受熱ジャケット1441に流入するように設けられている。
本実施形態においては、ラジエータ冷却ファン1444が、画像信号の輝度を示す情報に応じて、駆動されるように設けられている。すなわち、第1の実施形態と同様に、輝度解析部1213は、画像入力部1211に入力されたコンテンツに基づく画像信号を解析し、画像信号の輝度を示す情報(輝度レベル)を特定する。その後、特定した輝度を示す情報に応じて、ラジエータ冷却ファン1444を駆動するためのファンパラメータ(冷却手段の出力)の決定を行い、当該ファンパラメータをファン制御部123に送信する。ファン制御部123は、ファン制御部123から送信されたファンパラメータに基づいてラジエータ冷却ファン1444を駆動する。このラジエータ冷却ファン1444の駆動制御方法の詳細は、第1の実施形態及び第2の実施形態のフローチャートと同様であるため説明を省略する。
このように制御することで、オフ光による熱の影響が大きくなる場合に出力を上げることができ、適切に放熱させるとともに、必要以上にラジエータ冷却ファン1444を大きな出力で駆動することを防止でき、無用な騒音や電力消費を低減することができる。
100 プロジェクタ
120 制御ユニット
114 DMD素子
143 オフ光板冷却ファン
1136 オフ光板

Claims (8)

  1. 入力された画像信号に応じて光源から照射された光を投射レンズへ投射する方向または投射レンズへ投射しない方向に変調する光変調素子と、
    前記光変調素子によって前記投射レンズへ投射されない方向へ変調された光が照射される位置に設けられた放熱部材と、
    前記放熱部材を冷却する冷却手段と、
    前記画像信号の明るさに応じて、前記冷却手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記画像信号から得られる輝度情報に応じて、前記冷却手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記制御手段は、前記画像信号から得られる輝度情報が高い場合に比べ、前記画像信号から得られる輝度情報が低い場合に、前記冷却手段の出力が大きくなるように制御することを特徴とする請求項2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記制御手段は、前記画像信号から得られる輝度情報が閾値以下である場合に、前記冷却手段の出力が大きくなるように制御することを特徴とする請求項2または3に記載の投射型表示装置。
  5. 前記制御手段は、前記画像信号から得られる輝度情報が閾値以下であり、かつ、閾値以下である時間が所定時間以上経過した場合に、前記冷却手段の出力が大きくなるように制御することを特徴とする請求項2または3に記載の投射型表示装置。
  6. 前記制御手段は、前記画像信号の単位フレームごとに前記画像信号の明るさを判断することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  7. 前記冷却手段は、前記放熱部材に風を送風する冷却ファンであり、
    前記制御手段は、前記冷却ファンの出力を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  8. 前記冷却手段は、前記放熱部材に接するように設けられ冷媒が流れる流路を有する受熱部と、当該受熱部で受熱した冷媒の熱を放熱するためのラジエータと、前記ラジエータを冷却する冷却ファンを有し、
    前記制御手段は、前記冷却ファンの出力を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
JP2018149431A 2018-08-08 2018-08-08 投射型表示装置 Pending JP2020024327A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018149431A JP2020024327A (ja) 2018-08-08 2018-08-08 投射型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018149431A JP2020024327A (ja) 2018-08-08 2018-08-08 投射型表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020024327A true JP2020024327A (ja) 2020-02-13

Family

ID=69618669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018149431A Pending JP2020024327A (ja) 2018-08-08 2018-08-08 投射型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020024327A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021166914A1 (ja) 2020-02-17 2021-08-26 古河電気工業株式会社 樹脂複合材及び樹脂成形体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021166914A1 (ja) 2020-02-17 2021-08-26 古河電気工業株式会社 樹脂複合材及び樹脂成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1952197B1 (en) Projector system having cooling fan
JP5083590B2 (ja) 投影側光学系及びプロジェクタ
JP5618120B2 (ja) 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
US10284833B2 (en) Image projection apparatus and associated cooling system and method
TWI354810B (en) Optical system unit and projector
JP2003337380A (ja) 投射型表示装置
US10459322B2 (en) Light source system and projector
JP2018155860A (ja) 冷却装置、光源装置及び投影装置
JP5979199B2 (ja) 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
JP4802512B2 (ja) 投影装置、投影装置の運転制御方法及びプログラム
JP2006208454A (ja) プロジェクタ
JP2007033513A (ja) 光インテグレータ
CN117377907A (zh) 激光投影设备及其控制方法
JP4702625B2 (ja) 排気温低減装置を備えた電気機器
JP2010197500A (ja) 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
JP5136833B2 (ja) プロジェクタ
JP2010015029A (ja) プロジェクタ
JP2020024327A (ja) 投射型表示装置
WO2015111364A1 (ja) 画像投射装置、制御方法、及びプログラム
JP4986019B2 (ja) 光学系ユニット及びプロジェクタ
JP2012203350A (ja) 冷却装置及びプロジェクタ
JP2005121712A (ja) プロジェクタ
JP4973913B2 (ja) 排気温低減装置を備えた電気機器
JP2020139985A (ja) 投射型表示装置
US20200103733A1 (en) Projection-type display apparatus