JP2020024050A - 貯蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の扉開放構造に比べて全体コストが少なく、かつ、扉を食品の出し入れに適した半開位置付近にまで大きく開放できる扉開放構造を備えた貯蔵庫を提供する。【解決手段】モーター20、駆動アーム21、扉開放レバー22、起動スイッチ23、制御部24などで扉開放構造を構成する。扉開放レバー22は、ケース本体1で作動待機姿勢と蹴出し姿勢の間で揺動可能に支持される。起動スイッチ23をオン操作すると、制御部24がモーター20を起動して駆動アーム21を回転駆動し、この回転動作を伝動体54および遅延ばね55で扉開放レバー22に伝動する。駆動アーム21が半回転する間に、扉開放レバー22は扉3の受動部25で受止められるので、遅延ばね55は徐々に蓄力する。遅延ばね55のばね力が扉パッキン18の磁気吸着力を越えると、扉開放レバー22が急激に蹴出し姿勢に切換って、扉3を半開位置へ向かって強制的に開放操作する。【選択図】図1

Description

本発明は、貯蔵室の揺動扉を閉じ状態から自動的に半開き開放できるようにした貯蔵庫に関する。本発明における貯蔵庫には、例えば、冷蔵庫、冷凍庫、冷却庫、保冷庫などが含まれる。
例えば、冷蔵庫の扉が閉じた状態では、扉に設けた扉パッキンがケース本体に磁気吸着しているため、両手が塞がった状態で貯蔵室に食品などを出し入れする場合に、扉を開放操作することができない。こうした場合に、扉の外面に設けたセンサーやスイッチを操作して扉を自動的に開放操作することは、特許文献1および2に開示されている。特許文献1の扉開閉機構では、扉の上面に突出腕部を備えた内刃歯車と、L字状の扉開放レバーを設け、突出腕部の回転動作をワイヤーで扉開放レバーに伝動して扉開放レバーを冷蔵庫本体に接当させ、冷蔵庫本体から受ける接当反力で扉を所定量だけ開放して、扉パッキンをケース本体から分離できるようにしている。扉の内部には、モーターや、モーターの回転動力を内刃歯車に伝動するギヤ機構、あるいはソレノイドなどが配置されており、所定量だけ開放された扉を、全開放位置へ向かって自動的に開放操作し、あるいは開放位置にある扉を閉じ位置まで自動的に閉じ操作できる。扉の外面にはモーターを起動させるためのスイッチが2個設けられている。
特許文献2の扉開放駆動ユニットでは、本体の内部にプル型のソレノイドと、プランジャーでスライド操作される作動体などを設け、作動体をソレノイドで本体の外面へ向かって突出操作することにより、断熱扉を所定量だけ開放できるようにしている。ソレノイドは、断熱扉の外面に設けたプッシュスイッチやフォトスイッチ、あるいは床面に配置したフットスイッチをオン操作することで起動する。
特公平08−23249号公報 特開2002−295967号公報
特許文献1の扉開閉機構によれば、開放用のスイッチをオン操作するだけで扉を所定量だけ開放し、さらに全開放位置へ向かって自動的に開放操作できる。また、閉止用のスイッチをオン操作するだけで、開放状態の扉を全閉位置へ向かって自動的に閉じ操作できる。しかし、クラッチ機構や遊星歯車機構などを介してモーター動力を扉開放レバーに伝動するので、扉開閉機構の全体構造が複雑で導入コストが嵩むうえ、扉の内外に扉開閉機構を配置するためのスペースを確保する必要があり、その分だけ庫内の収納スペースが小さくなる不利がある。
特許文献2の扉開放駆動ユニットでは、スイッチをオン操作してソレノイドを作動させることにより、プランジャーで作動体を本体の外面へ向かって突出させ、扉パッキンの磁気吸着力に抗して断熱扉を開放操作できる。しかし、プランジャーの移動量と作動体の移動量が同じであるので、断熱扉の開放量に見合うプランジャーストロークを備え、さらに扉パッキンの磁気吸着力に打勝つ操作力を備えた大形のソレノイドを使用する必要があり、扉開放駆動ユニットのコストが嵩む。また、プランジャーの出力は、そのストロークが大きくなるほど小さくなるので、断熱扉を冷蔵庫本体から大きく開放するのが難しく、例えば断熱扉を食品の出し入れに適した半開位置以上に開放できないことがある。その場合には、肘や前腕部を使って断熱扉を開放操作する必要があり煩わしい。
本発明の目的は、従来の扉開放構造に比べて構造が簡単で全体コストが少なくて済み、しかも、扉を食品の出し入れに適した半開位置付近にまで大きく開放できる、使い勝手に優れた扉開放構造を備えた貯蔵庫を提供することにある。
本発明の貯蔵庫は、貯蔵室2を備えたケース本体1と、貯蔵室2を揺動開閉する扉3と、扉3を扉パッキン18の磁気吸着力に抗して閉じ位置から半開位置まで開放操作する扉開放構造とを備えている。扉開放構造は、ケース本体1に設けられるモーター20と、モーター20の出力軸に固定される駆動アーム21と、扉3の揺動先端寄りの内面に臨んでケース本体1に配置される扉開放レバー22と、モーター20の起動スイッチ23と、モーター20の作動状態を制御する制御部24とを備えている。扉開放レバー22は、ケース本体1で作動待機姿勢と蹴出し姿勢の間で揺動可能に支持されて、リターンばね40で作動待機姿勢へ向かって移動付勢されている。駆動アーム21と扉開放レバー22は、伝動体54および引張りばねからなる遅延ばね55を介して連動可能に連結されている。起動スイッチ23がオン操作された状態では、制御部24がモーター20を起動して駆動アーム21を一方向へ回転駆動させ、駆動アーム21の回転動作が伝動体54および遅延ばね55を介して扉開放レバー22に伝動される。駆動アーム21が半回転する間に、扉開放レバー22が扉3の受動部25で受止められた状態で、遅延ばね55が伸張変形されてばね力を徐々に蓄力する。遅延ばね55のばね力が扉パッキン18の磁気吸着力を越えた時点で、扉開放レバー22が作動待機姿勢から蹴出し姿勢に急激に切換って、閉じ状態の扉3を半開位置へ向かって強制的に開放操作することを特徴とする。
駆動アーム21の回動領域に臨んで、駆動アーム21が1回転したことを検知するアームセンサー36が配置されている。アームセンサー36からの出力信号に基づき制御部24がモーター20を停止させ、リターンばね40のばね力で扉開放レバー22を蹴出し姿勢から作動待機姿勢に戻す。
貯蔵室2の上部に、圧縮機5、凝縮器6、および凝縮器6用のファン7を収容する機械室4が設けられている。モーター20は、機械室4に設けたモーターブラケット27に装着されている。駆動アーム21に連結した遅延ばね55と扉開放レバー22は、機械室4から貯蔵室2にわたって配置したリンクケーブルからなる伝動体54で連結されている。
扉3は、貯蔵室2の上半開口を開閉する上扉3Aと、貯蔵室2の下半開口を開閉する下扉3Bで構成されて、貯蔵室2の前開口面の上下中途部に、閉止された上扉3Aおよび下扉3Bを受け止め得る扉受桟10が設けられている。扉開放構造は、上扉3Aを開放操作する上扉開放構造と、下扉3Bを開放操作する下扉開放構造とからなる。上扉開放構造は、機械室4に設けたモーターブラケット27に装着されるモーター20と、モーター20の出力軸に固定される駆動アーム21と、上扉3Aの揺動先端寄りの内面に臨んでケース本体1に配置される扉開放レバー22と、リターンばね40と、上扉用起動スイッチ23Aを備えている。上扉開放構造の駆動アーム21と扉開放レバー22は、遅延ばね55とリンクケーブル54で連結されている。下扉開放構造は、上扉開放構造と同じ構造に構成されて、上扉用起動スイッチ23Aに換る下扉用起動スイッチ23Bを備えている。下扉開放構造の駆動アーム21と扉開放レバー22は、遅延ばね55とリンクケーブル54で連結されている。上扉用起動スイッチ23Aと下扉用起動スイッチ23Bのいずれか一方をオン操作することにより、上扉3Aと下扉3Bを独立して開放操作できる。
閉じ状態の上扉3Aの受動部25Aと正対するケース本体1の内面壁にユニットケース39が固定されている。ユニットケース39の内部に、上扉開放構造の扉開放レバー22とリターンばね40が組付けられて、これら3者22・39・40がユニット部品化されている。閉じ状態の下扉3Bの受動部25Bと正対する扉受桟10にユニットケース39が固定されている。ユニットケース39の内部に、下扉開放構造の扉開放レバー22とリターンばね40が組付けられて、これら3者22・39・40がユニット部品化されている。上扉開放構造のモーター20およびアームセンサー36と、下扉開放構造のモーター20およびアームセンサー36が、それぞれモーターブラケット27に組付けられている。
駆動アーム21に固定したボール継手57に遅延ばね55の一端が連結されて、遅延ばね55の他端がリンクケーブル54のワイヤー54cに連結されている。リンクケーブル54のアウターチューブ54fの両端は、モーターブラケット27とユニットケース39に固定されている。
上扉開放構造のモーター20の上扉用起動スイッチ23Aが、上扉3Aの前面に配置したタッチセンサー23Cおよび/または貯蔵庫の設置床面に配置した上扉3Aに対応するフットスイッチ23Dで構成されている。下扉開放構造のモーター20の下扉用起動スイッチ23Bが、下扉3Bの前面に配置したタッチセンサー23Cおよび/または貯蔵庫の設置床面に配置した下扉3Bに対応するフットスイッチ23Dで構成されている。
本発明においては、モーター20と、その出力軸に固定される駆動アーム21と、扉3の揺動先端寄りの内面に配置される扉開放レバー22と、起動スイッチ23と、制御部24などで扉開放構造を構成した。また、駆動アーム21が一方向へ回転駆動されるときの回転動作を、伝動体54および遅延ばね55を介して扉開放レバー22に伝動して、扉開放レバー22を作動待機姿勢と蹴出し姿勢の間で切換えられるようにした。
上記の扉開放構造によれば、駆動アーム21が半回転する間に、扉開放レバー22が扉3の揺動先端寄りの内面で受止められた状態で、遅延ばね55が伸張変形されてばね力を徐々に蓄力することができる。また、遅延ばね55のばね力が扉パッキン18の磁気吸着力を越えた時点で、扉開放レバー22が作動待機姿勢から蹴出し姿勢へ急激に切換って、閉じ状態の扉3を半開位置へ向かって強制的に開放操作できる。このように、扉パッキン18による磁気吸着力の解放を急激に行うと、扉パッキン18がケース本体1から分離した後は、扉3を自己の運動慣性力で開放移動させて半開位置に向かって開放できる。従って、扉を所定量だけ開放してマグネットによる磁気吸着状態を解放するメカニズムと、冷蔵庫本体から分離した扉をモーター動力で全開放位置へ向かって自動的に開放操作するメカニズムが必要であった従来の扉開閉機構に比べて、扉開放構造を著しく簡素化して、同構造の全体コストを少なくできる。また、扉3を食品の出し入れに適した半開位置付近にまで大きく開放できるので、使い勝手に優れた扉開放構造を備えた貯蔵庫を提供できる。さらに、駆動アーム21の回転動作を、伝動体54および遅延ばね55を介して扉開放レバー22に伝動するので、駆動アーム21の回転動作と扉開放レバー22の往復揺動動作のずれを遅延ばね55で吸収して、駆動アーム21と扉開放レバー22の間の動力伝動を円滑に行うことができ、扉3の開放タイミングを一定にできる。
駆動アーム21の回動領域に臨んでアームセンサー36を配置し、アームセンサー36からの出力信号に基づき制御部24がモーター20を停止させ、リターンばね40のばね力で扉開放レバー22を蹴出し姿勢から作動待機姿勢に戻すようにした。こうした扉開放構造によれば、駆動アーム21が半回転する間に扉開放レバー22を蹴出し姿勢に切り換え、駆動アーム21がさらに半回転する間に扉開放レバー22を作動待機姿勢へ自動的に戻すことができる。従って、使用者が扉開放構造をリセットする手間を省いて、扉開放レバー22を自動的に初期状態(作動待機姿勢)に戻すことができる。また、駆動アーム21が1回転する毎に、アームセンサー36からの出力信号に基づき制御部24がモーター20を停止させるので、モーター20の駆動制御を簡素化して扉開放構造の信頼性を向上できる。
機械室4に設けたモーターブラケット27にモーター20を装着し、駆動アーム21に連結した遅延ばね55と扉開放レバー22を、機械室4から貯蔵室2にわたって配置した伝動体(リンクケーブル)54で連結するようにした。こうした扉開放構造によれば、モーター20、駆動アーム21、および遅延ばね55を機械室4に収容できるので、食品や食品容器の出し入れ時に扉開放構造が邪魔になるのを極力避けることができるうえ、扉開放構造が貯蔵されている食品や食品容器に接当干渉するのを確実に防止できる。さらに、駆動アーム21の回動動作を、単純な構造のリンクケーブル54で扉開放レバー22に伝動して、扉開放レバー22の姿勢を切換えるので、扉開放構造の全体構造を簡素化して低コスト化できる。
貯蔵室2を上扉3Aと下扉3Bで開閉する貯蔵庫において、上扉開放構造と下扉開放構造で上扉3Aと下扉3Bを開放できるようにした。また、各扉開放構造には上扉用起動スイッチ23Aと下扉用起動スイッチ23Bを設けて、いずれか一方のスイッチ23A・23Bをオン操作することにより、上扉3Aと下扉3Bを独立して開放操作できるようにした。こうした扉開放構造によれば、上扉3Aと下扉3Bを必要に応じて独立して開放操作できるので、食品や食品容器の出し入れ時に、貯蔵室2の冷気が不必要に散逸するのを確実に防止できる。また、上扉3Aと下扉3Bのいずれか一方を開放操作すればよいので、閉止状態における各扉3A・3Bの扉パッキン18の磁気吸着力が小さくなり、その分だけ上扉開放構造と下扉開放構造に要求される出力仕様を小さくして、扉開放構造の全体構造を簡素化できる利点もある。
上扉開放構造および下扉開放構造は、それぞれユニットケース39と、その内部に組付けられる扉開放レバー22およびリターンばね40をユニット部品化するようにした。さらにモーター20およびアームセンサー36を、モーターブラケット27に組付けるようにした。こうした扉開放構造によれば、扉開放レバー22およびリターンばね40を、予めユニットケース39に組むことができる。また、モーター20およびアームセンサー36を、予めモーターブラケット27に組み、駆動アーム21をモーター20に組むことができる。従って、モーターブラケット27およびユニットケース39を、機械室4やケース本体1の内面壁の所定位置に組むだけで、各部材20・21・22・36・40を位置決めした状態で適正に固定することができる。
駆動アーム21に固定したボール継手57に遅延ばね55の一端を連結し、遅延ばね55の他端はリンクケーブル54のワイヤー54cに連結するようにした。また、リンクケーブル54のアウターチューブ54fの両端は、モーターブラケット27とユニットケース39に固定するようにした。こうした扉開放構造によれば、駆動アーム21の回転平面と、リンクケーブル54の導出中心線にずれがあるような場合でも、ボール継手57が傾動して先のずれを吸収できるので、駆動アーム21から遅延ばね55とリンクケーブル54を経由して扉開放レバー22に至る動力伝動を円滑に行うことができる。また、アウターチューブ54fの両端を、モーターブラケット27とユニットケース39に固定するので、上扉3Aや下扉3Bの開放時に、ワイヤー54cの引回し位置が乱れるのを確実に防止して、駆動アーム21と扉開放レバー22の間の動力伝動を確実に行える。
上扉開放構造のモーター20の上扉用起動スイッチ23Aは、上扉3Aの前面に配置したタッチセンサー23Cおよび/または貯蔵庫の設置床面に配置した上扉3Aに対応するフットスイッチ23Dで構成し、下扉開放構造のモーター20の下扉用起動スイッチ23Bは、下扉3Bの前面に配置したタッチセンサー23Cおよび/または貯蔵庫の設置床面に配置した下扉3Bに対応するフットスイッチ23Dで構成するようにした。こうした扉開放構造によれば、両手が塞がった状態で貯蔵室に食品などを出し入れする場合であっても、例えば前腕部や肘をタッチセンサー23Cに軽く触れ、あるいはフットスイッチ23Dを踏み込み操作するだけで、モーター20を起動させて上扉3Aあるいは下扉3Bを解放操作できる。
本発明に係る貯蔵庫の要部の一部破断平面図である。 貯蔵庫の正面図である。 貯蔵庫の縦断側面図である。 扉開放構造の平面図である。 扉開放構造の正面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 下扉の開放構造を示す図6と同等の縦断側面図である。 扉開放構造の開放動作の前半の動作を示す動作説明図である。 扉開放構造の開放動作の後半の動作を示す動作説明図である。
(実施例) 図1から図9に本発明の貯蔵庫を業務用冷蔵庫に適用した実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表記に従う。図2に示すように冷蔵庫は、縦長四角箱状のケース本体1を備えており、ケース内部に貯蔵室(冷蔵室)2を備えていて、その前開口面を揺動する扉3で開閉できる。この実施例では、上扉3Aと下扉3Bで扉3を構成し、貯蔵室2の上半開口を上扉3Aで開閉し、貯蔵室2の下半開口を下扉3Bで開閉できるようにしている。そのために、貯蔵室2の前開口面の上下中途部に扉受桟10を設けている。
図3に示すように、ケース本体1の上部には機械室4が配置されており、その内部に圧縮機5と、凝縮器6と、凝縮器6用のファン7などが配置されている。また、貯蔵室2の内部の上隅には、蒸発器8と循環ファン9が配置されている。機械室4の前部には制御装置11が配置されており、機械室4の前面の制御パネル12に設けた制御ボタンなどを操作することにより、先の機器5〜9の作動状態を制御装置11で制御して、貯蔵室2の内部温度を調整できる。
ケース本体1は、内箱と外箱、および両箱の間に充填される断熱材で、断熱箱として構成されている。貯蔵室2の内面には、通気可能な複数個の棚体15が多段状に配置されているので、食材や、食材が収容された容器を各棚体15に載置できる。上下の扉3A・3Bは、それぞれ内扉壁と外扉壁、および両扉壁の間に充填した断熱材で断熱扉として構成されており、その右端の上下面がケース本体1に装着したヒンジ16で揺動開閉自在に支持されている(図2参照)。また、上下の扉3A・3Bの外扉壁の揺動先端寄りには、各扉3A・3Bを開閉操作するためのハンドル17・17が固定され、扉3A・3Bの内扉壁の周縁に沿って、磁石18aを内蔵する扉パッキン18がそれぞれ装着されている(図6参照)。扉パッキン18・18および磁石18a・18aは、ケース本体1の前面に吸着して貯蔵室2を密閉し、同時に各扉3A・3Bを閉じ姿勢に保持している。
上記の業務用の冷蔵庫において、両手が塞がった状態で貯蔵室2に食品などを出し入れする場合に、上扉3Aあるいは下扉3Bを半開位置まで自動的に開放操作するために、各扉3A・3Bとケース本体1の間に扉開放構造を設けている。扉開放構造は、上扉3Aを開放操作する上扉開放構造と、下扉3Bを開放操作する下扉開放構造とからなる。図1、図4、図5において上扉開放構造は、機械室4に設けたモーターブラケット27に装着されるモーター(ギヤードモーター)20と、モーター20の出力軸に固定される駆動アーム21と、上扉3Aの揺動先端寄りの内面に臨んでケース本体1に配置される扉開放レバー22と、リターンばね40と、上扉用起動スイッチ23A(23)と、モーター20の作動状態を制御する制御部24とを備えている。上扉3Aの内扉壁の周縁上部には、先の扉開放レバー22で蹴出し操作される受動部25Aが、後向きに膨出形成されている。
図5に示すように、モーターブラケット27は機械室4の底壁に固定される垂直の縦壁28と、縦壁28の両側縁に折曲げられる一対の側壁29を備えており、縦壁28の後面にモーター20が4個のビス32で締結固定されている。駆動アーム21の回動領域に臨む縦壁28の前面には、駆動アーム21が1回転したことを検知するマイクロスイッチ(アームセンサー)36が固定されている。このように、モーター20およびマイクロスイッチ36を予めモーターブラケット27に組み、駆動アーム21をモーター20の出力軸に固定することにより、各部材20・21・27・36はユニット部品化される。駆動アーム21はモーター20で時計回転方向(一方向)へ回転駆動されて、同アーム21が1回転する間に、扉開放レバー22を作動待機姿勢と蹴出し姿勢に切換える。マイクロスイッチ36のオン・オフ切換えを操作部37でのみ行うために、モーター20の出力軸中心から操作部37側の端部までの距離は、モーター20の出力軸中心からワイヤー連結部側の端部までの距離に比べて大きく設定されている。
図6に示すように、上扉3Aの受動部25Aと正対する貯蔵室2の天井壁(内面壁)には、ユニットケース39が固定されて、その内部に扉開放レバー22とリターンばね40が収容されている。図1に示すようにユニットケース39は、前面および上面が開口する四角形状のプラスチック成形品からなり、その内部に収容凹部41を有し、収容凹部41の上開口の左右に締結座42が張出し形成されている。また、図1に向かって右側の周囲壁にはリンクケーブル54A(伝動体54)用の導入穴43が開口され、収容凹部41の内周面に第1ストッパー44と第2ストッパー45が形成されている。締結座42をビス46で貯蔵室2の天井壁に締結することにより、ユニット部品化された扉開放レバー22とユニットケース39とリターンばね40を、ケース本体1に固定することができる。このように、扉開放レバー22とユニットケース39とリターンばね40はユニット部品化されている。
図1に示すように扉開放レバー22は、駆動アーム21で回動操作される受動腕49と、扉3Aの受動部25Aに接当して扉3Aを開放操作する駆動腕50を一体に備えたプラスチック成形品からなり、全体がユニットケース39の収容凹部41に収容されている。扉開放レバー22は、収容凹部41に設けた支軸51で回動可能に軸支されており、駆動腕50が第1ストッパー44で受止められる作動待機姿勢(図1に実線で示す状態)と、駆動腕50の周面が第2ストッパー45で受止められる蹴出し姿勢(図1に想像線で示す状態)との間で水平回動できる。リターンばね40は引張りばねからなり、その前後端が収容凹部41の後壁に固定したピン52と、駆動腕50の後側に固定したピン53とに掛止されている。
駆動アーム21と扉開放レバー22は、引張りばねからなる遅延ばね55と、リンクケーブル54Aで連結されている。詳しくは、駆動アーム21にビス56で固定したボール継手57に遅延ばね55の一端が連結されており、遅延ばね55の他端はリンクケーブル54Aのワイヤー54cのエンド金具54dに連結されている。また、ワイヤー54cの他端側のエンド金具54eは、扉開放レバー22の受動腕49に形成した水平の逃げ溝60に差込まれて、同溝60と直交する状態で受動腕49に固定したピン61で相対回転可能に連結されている。リンクケーブル54Aのアウターチューブ54fの両端は、モーターブラケット27の左壁とユニットケース39に一対のナット58で締結固定されている。
下扉開放構造は、上扉開放構造と同じ構造であるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。但し、図5に示すように、下扉開放構造のモーター20、駆動アーム21、およびマイクロスイッチ36は、上扉開放構造のモーター20より上側に位置する状態で、しかも左右が逆になる状態でモーターブラケット27に固定してある。また、図7に示すように、下扉3Bの受動部25Bと正対する扉受桟10にブラケット62を固定し、ブラケット62の下面側にユニットケース39が固定されて、その内部に扉開放レバー22とリターンばね40が収容されている。下扉開放構造用のリンクケーブル54B(伝導体54)は、上扉開放構造用のリンクケーブル54Aの長さに比べて、配置距離が長くなるだけケーブル長さが大きく設定してあるが、リンクケーブル54Bと遅延ばね55の連結構造、およびリンクケーブル54Bと扉開放レバー22の連結構造は、いずれも上扉開放構造と同じである。下扉開放構造は、上扉用起動スイッチ23Aに換る下扉用起動スイッチ23Bを備えている。図5に示すように、リンクケーブル54A・54Bは、貯蔵室2と機械室4の間の断熱壁を上下に貫通する状態で配置してある。
起動スイッチ23は、上扉用起動スイッチ23Aと下扉用起動スイッチ23Bとからなり、上扉用起動スイッチ23Aは上扉3Aのハンドル17に隣接して配置されたタッチセンサー23Cで構成され、下扉用起動スイッチ23Bは冷蔵庫の設置床面に載置されたフットスイッチ23Dで構成されている。使用者は前腕や肘の一部をタッチセンサー23Cの表面に軽く接触させ、あるいはフットスイッチ23Dのスイッチペダルを軽く踏み込むだけで、タッチセンサー23Cおよびフットスイッチ23Dからオン信号を制御部24に出力させて、上扉開放構造のモーター20と、下扉開放構造のモーター20を独立して起動させることができる。従って、両手が塞がった状態で貯蔵室2の上側あるいは下側に食品などを出し入れする場合に、いずれか一方の起動スイッチ23A・23Bをオン操作するだけで、上扉3Aや下扉3Bを強制的に開放操作して、自己の運動慣性力で半開位置の近傍まで開放移動させることができる。
次に上扉開放構造の作動状況を説明する。上扉3Aが閉じた状態では、図1に示すように、扉開放レバー22はリターンばね40で反時計回転方向に引き寄せられて作動待機姿勢に保持され、駆動腕50の先端が第1ストッパー44で受止められている。また、遅延ばね55は密巻の自由状態に縮んでおり、ワイヤー54cと遅延ばね55は、ボール継手57とピン61を最短距離で結んでいる。駆動アーム21は水平姿勢になっており、その操作部37はマイクロスイッチ36の受動レバーに接触して、マイクロスイッチ36をオフ状態に保持している。
上記の状態で、例えばタッチセンサー23Cの表面に手や腕の一部が触れると、タッチセンサー23Cのオン信号を受けた制御部24は、上扉開放構造のモーター20を起動させて駆動アーム21を時計回転方向へ回転駆動させる。これに伴い、扉開放レバー22は図8(a)に示すように、リターンばね40の張力に抗しながら時計回転方向へ僅かに回動し、その駆動腕50の先端が上扉3Aの受動部25Aに接当する。しかし、上扉3Aは扉パッキン18がケース本体1に磁気吸着しているため、閉じ状態を保持し続ける。そのため、図8(b)に示すように、引き続き回転する駆動アーム21によって遅延ばね55が伸張変形されて、徐々にばね力が蓄力される。
そして、遅延ばね55のばね力が扉パッキン18の磁気吸着力を越えると、図8(c)に示すように、扉開放レバー22が急激に作動待機姿勢から蹴出し姿勢へ切換って、閉じ状態の上扉3Aを急激に開放させる。このとき、急激に開放操作された上扉3Aは、自己の運動慣性力で開放移動して半開位置の近傍まで開放される。この状態で、片手または両手に持った食品や、食品が収納された容器を棚体15に載置する。上記のように、上扉3Aは急激に開放操作されるので、タッチセンサー23Cに触れた使用者は、速やかに上扉3Aの開放領域の外に移動して、上扉3Aが使用者に衝突するのを避けるか、あるいは半開位置の近傍まで開放移動した上扉3Aを受止めて停止させるとよい。
蹴出し姿勢に切換った扉開放レバー22は、第2ストッパー45で受止められているので、蹴出し姿勢を越えて時計回転方向へ回動することはない。しかし、駆動アーム21が引き続き時計回転方向へ回転駆動されるので、遅延ばね55を僅かに伸長させながら、初期位置から半回転して図9(a)に示す状態になる。さらに駆動アーム21が時計回転方向へ回動すると、ボール継手57が扉開放レバー22に近づくので、遅延ばね55は密巻の自由状態に縮み、扉開放レバー22に作用していた引張り力が徐々に小さくなる。
その結果、図9(b)に示すように、駆動アーム21が1回転して初期位置に復帰した状態では、マイクロスイッチ36が駆動アーム21の操作部37でオフ状態に切換えられるので、マイクロスイッチ36のオフ信号を受けた制御部24はモーター20を停止させて初期状態に戻る。この状態の扉開放レバー22はリターンばね40で作動待機姿勢に戻されており、駆動アーム21は水平姿勢になっている。以後、上扉3Aを手動で閉じ操作すると、再び扉パッキン18がケース本体1に磁気吸着して上扉3Aを閉じ位置に保持できる。フットスイッチ23Dを踏んだ場合には、制御部24は上記と同様に下扉開放構造のモーター20を起動させて、駆動アーム21を時計回転方向へ回転駆動させ、一連の扉開放動作を行うことができる。
以上のように構成した扉開放構造によれば、駆動アーム21が半回転する間に、扉開放レバー22が扉3の受動部25で受止められた状態で、遅延ばね55が伸張変形されてばね力を徐々に蓄力することができる。また、遅延ばね55のばね力が扉パッキン18の磁気吸着力を越えた時点で、扉開放レバー22が作動待機姿勢から蹴出し姿勢へ急激に切換って、閉じ状態の扉3を半開位置へ向かって強制的に開放操作できる。このように、扉パッキン18による磁気吸着作用を急激に解放すると、扉パッキン18がケース本体1から分離した後は、扉3を自己の運動慣性力で開放移動させて半開位置の近傍まで開放できる。従って、扉を所定量だけ開放して扉パッキンを冷蔵庫本体から分離するメカニズムと、冷蔵庫本体から分離した扉をモーター動力で全開放位置へ向かって自動的に開放操作するメカニズムが必要であった従来の扉開閉機構に比べて、扉開放構造を著しく簡素化して、同構造の全体コストを少なくできる。また、扉3を食品の出し入れに適した半開位置付近にまで大きく開放できるので、使い勝手に優れた扉開放構造を備えた貯蔵庫を提供できる。さらに、駆動アーム21の回転動作を、伝動体54および遅延ばね55を介して扉開放レバー22に伝動するので、駆動アーム21の回転動作と扉開放レバー22の往復揺動動作のずれを遅延ばね55で吸収して、駆動アーム21と扉開放レバー22の間の動力伝動を円滑に行うことができ、扉3の開放タイミングを一定にできる。
駆動アーム21の回動領域に臨んでマイクロスイッチ36を配置し、マイクロスイッチ36からの出力信号に基づき制御部24がモーター20を停止させ、リターンばね40のばね力で扉開放レバー22を蹴出し姿勢から作動待機姿勢に戻すようにした。こうした扉開放構造によれば、駆動アーム21が半回転する間に扉開放レバー22を蹴出し姿勢に切り換え、駆動アーム21がさらに半回転する間に扉開放レバー22を作動待機姿勢へ自動的に戻すことができる。従って、使用者が扉開放構造をリセットする手間を省いて、扉開放レバー22を自動的に初期状態に戻すことができる。また、駆動アーム21が1回転する毎に、マイクロスイッチ36からの出力信号に基づき制御部24がモーター20を停止させるので、モーター20の駆動制御を簡素化して扉開放構造の信頼性を向上できる。
機械室4に設けたモーターブラケット27にモーター20を装着し、駆動アーム21に連結した遅延ばね55と扉開放レバー22を、機械室4から貯蔵室2にわたって配置した伝動体(リンクケーブル)54で連結するようにした。こうした扉開放構造によれば、モーター20、駆動アーム21、および遅延ばね55を機械室4に収容できるので、食品や食品容器の出し入れ時に扉開放構造が邪魔になるのを極力避けることができるうえ、扉開放構造が貯蔵されている食品や食品容器に接当干渉するのを確実に防止できる。さらに、駆動アーム21の回動動作を、単純な構造のリンクケーブル54で扉開放レバー22に伝動して、扉開放レバー22の姿勢を切換えるので、扉開放構造の全体構造を簡素化して低コスト化できる。
貯蔵室2を上扉3Aと下扉3Bで開閉する貯蔵庫において、上扉開放構造と下扉開放構造で上扉3Aと下扉3Bを開放できるようにした。また、各扉開放構造には上扉用起動スイッチ23Aと下扉用起動スイッチ23Bを設けて、いずれか一方のスイッチ23A・23Bをオン操作することにより、上扉3Aと下扉3Bを独立して開放操作できるようにした。こうした扉開放構造によれば、上扉3Aと下扉3Bを必要に応じて独立して開放操作できるので、食品や食品容器の出し入れ時に、貯蔵室2の冷気が不必要に散逸するのを確実に防止できる。また、上扉3Aと下扉3Bのいずれか一方を開放操作すればよいので、閉止状態における各扉3A・3Bの扉パッキン18の磁気吸着力が小さくなり、その分だけ上扉開放構造と下扉開放構造に要求される出力仕様を小さくして、扉開放構造の全体構造を簡素化できる利点もある。
上扉開放構造および下扉開放構造は、それぞれユニットケース39と、その内部に組付けられる扉開放レバー22およびリターンばね40をユニット部品化するようにした。さらにモーター20およびアームセンサー36を、モーターブラケット27に組付けるようにした。こうした扉開放構造によれば、扉開放レバー22およびリターンばね40を、予めユニットケース39に組むことができる。また、モーター20およびアームセンサー36を、予めモーターブラケット27に組み、駆動アーム21をモーター20に組むことができる。従って、モーターブラケット27およびユニットケース39を、機械室4やケース本体1の内面壁の所定位置に組むだけで、各部材20・21・22・36・40を位置決めした状態で適正に固定することができる。
駆動アーム21に固定したボール継手57に遅延ばね55の一端を連結し、遅延ばね55の他端はリンクケーブル54のワイヤー54cに連結するようにした。また、リンクケーブル54のアウターチューブ54fの両端は、モーターブラケット27とユニットケース39に固定するようにした。こうした扉開放構造によれば、駆動アーム21の回転平面と、リンクケーブル54の導出中心線にずれがあるような場合でも、ボール継手57が傾動して先のずれを吸収できるので、駆動アーム21から遅延ばね55とリンクケーブル54を経由して扉開放レバー22に至る動力伝動を円滑に行うことができる。また、アウターチューブ54fの両端を、モーターブラケット27とユニットケース39に固定するので、上扉3Aや下扉3Bの開放時に、ワイヤー54cの引回し位置が乱れるのを確実に防止して、駆動アーム21と扉開放レバー22の間の動力伝動を確実に行える。
上扉開放構造のモーター20の上扉用起動スイッチ23Aは、上扉3Aの前面に配置したタッチセンサー23Cで構成し、下扉開放構造のモーター20の下扉用起動スイッチ23Bは、貯蔵庫の設置床面に配置したフットスイッチ23Dで構成するようにした。こうした扉開放構造によれば、両手が塞がった状態で貯蔵室に食品などを出し入れする場合であっても、例えば前腕部や肘をタッチセンサー23Cに軽く触れ、あるいはフットスイッチ23Dを踏み込み操作するだけで、モーター20を起動させて上扉3Aあるいは下扉3Bを解放操作できる。なお、上扉開放構造のモーター20の上扉用起動スイッチ23Aを、貯蔵庫の設置床面に配置したフットスイッチ23Dで構成し、下扉開放構造のモーター20の下扉用起動スイッチ23Bを、下扉3Bの前面に配置したタッチセンサー23Cで構成してもよい。また、上扉開放構造のモーター20および下扉開放構造のモーター20の起動スイッチ23A・23Bを、それぞれタッチセンサー23Cまたはフットスイッチ23Dで構成してもよい。さらに、上扉3Aの前面のタッチセンサー23Cおよび上扉3Aに対応するフットスイッチ23Dで上扉開放構造のモーター20の上扉用起動スイッチ23Aを構成し、下扉3Bの前面のタッチセンサー23Cおよび下扉3Bに対応するフットスイッチ23Dで下扉開放構造のモーター20の下扉用起動スイッチ23Bを構成することもできる。この場合には、タッチセンサー23Cまたはフットスイッチ23Dのいずれかを操作することで、起動スイッチ23に対応する上下の扉3A・3Bのいずれかを開放操作できる。
上記の実施例では、駆動アーム21と扉開放レバー22を、駆動アーム21に連結した遅延ばね55と、扉開放レバー22に連結されるリンクケーブル54A・54Bで連動可能に連結したがその必要はなく、遅延ばね55は扉開放レバー22の側に連結してあってもよい。必要があれば、伝動体54はロッドやワイヤーで形成してあってもよい。アームセンサー36はマイクロスイッチ以外に、光センサーで構成してもよい。貯蔵室2の前面開口を1個の扉3で開閉する場合には、扉3の内面に2ないし3個の扉開放構造を設けて、各扉開放構造を同時に作動させることができる。
1 ケース本体
2 貯蔵室
3 扉
3A 上扉
3B 下扉
4 機械室
5 圧縮機
6 凝縮器
7 ファン
18 扉パッキン
20 モーター
21 駆動アーム
22 扉開放レバー
23 起動スイッチ
23A 上扉用起動スイッチ
23B 下扉用起動スイッチ
23C タッチセンサー
23D フットスイッチ
24 制御部
25 扉の受動部
25A 上扉の受動部
25B 下扉の受動部
27 モーターブラケット
36 マイクロスイッチ(アームセンサー)
39 ユニットケース
40 リターンばね
49 受動腕
50 駆動腕
54 リンクケーブル(伝導体)
54A 上扉開放構造のリンクケーブル
54B 下扉開放構造のリンクケーブル
54c ワイヤー
54f アウターチューブ
55 遅延ばね

Claims (7)

  1. 貯蔵室(2)を備えたケース本体(1)と、貯蔵室(2)を揺動開閉する扉(3)と、扉(3)を扉パッキン(18)の磁気吸着力に抗して閉じ位置から半開位置まで開放操作する扉開放構造を備えている貯蔵庫であって、
    扉開放構造は、ケース本体(1)に設けられるモーター(20)と、モーター(20)の出力軸に固定される駆動アーム(21)と、扉(3)の揺動先端寄りの内面に臨んでケース本体(1)に配置される扉開放レバー(22)と、モーター(20)の起動スイッチ(23)と、モーター(20)の作動状態を制御する制御部(24)とを備えており、
    扉開放レバー(22)は、ケース本体(1)で作動待機姿勢と蹴出し姿勢の間で揺動可能に支持されて、リターンばね(40)で作動待機姿勢へ向かって移動付勢されており、
    駆動アーム(21)と扉開放レバー(22)は、伝動体(54)および引張りばねからなる遅延ばね(55)を介して連動可能に連結されており、
    起動スイッチ(23)がオン操作された状態では、制御部(24)がモーター(20)を起動して駆動アーム(21)を一方向へ回転駆動させ、駆動アーム(21)の回転動作が伝動体(54)および遅延ばね(55)を介して扉開放レバー(22)に伝動されており、
    駆動アーム(21)が半回転する間に、扉開放レバー(22)が扉(3)の受動部(25)で受止められた状態で、遅延ばね(55)が伸張変形されてばね力を徐々に蓄力しており、
    遅延ばね(55)のばね力が扉パッキン(18)の磁気吸着力を越えた時点で、扉開放レバー(22)が作動待機姿勢から蹴出し姿勢に急激に切換って、閉じ状態の扉(3)を半開位置へ向かって強制的に開放操作することを特徴とする貯蔵庫。
  2. 駆動アーム(21)の回動領域に臨んで、駆動アーム(21)が1回転したことを検知するアームセンサー(36)が配置されており、
    アームセンサー(36)からの出力信号に基づき制御部(24)がモーター(20)を停止させ、リターンばね(40)のばね力で扉開放レバー(22)を蹴出し姿勢から作動待機姿勢に戻す請求項1に記載の貯蔵庫。
  3. 貯蔵室(2)の上部に、圧縮機(5)、凝縮器(6)、および凝縮器(6)用のファン(7)を収容する機械室(4)が設けられており、
    モーター(20)は、機械室(4)に設けたモーターブラケット(27)に装着されており、
    駆動アーム(21)に連結した遅延ばね(55)と扉開放レバー(22)が、機械室(4)から貯蔵室(2)にわたって配置したリンクケーブルからなる伝動体(54)で連結されている請求項1、または2に記載の貯蔵庫。
  4. 扉(3)が、貯蔵室(2)の上半開口を開閉する上扉(3A)と、貯蔵室(2)の下半開口を開閉する下扉(3B)で構成されて、貯蔵室(2)の前開口面の上下中途部に、閉止された上扉(3A)および下扉(3B)を受け止め得る扉受桟(10)が設けられており、
    扉開放構造は、上扉(3A)を開放操作する上扉開放構造と、下扉(3B)を開放操作する下扉開放構造とからなり、
    上扉開放構造は、機械室(4)に設けたモーターブラケット(27)に装着されるモーター(20)と、モーター(20)の出力軸に固定される駆動アーム(21)と、上扉(3A)の揺動先端寄りの内面に臨んでケース本体(1)に配置される扉開放レバー(22)と、リターンばね(40)と、上扉用起動スイッチ(23A)を備えており、
    上扉開放構造の駆動アーム(21)と上扉開放レバー(22)は、遅延ばね(55)とリンクケーブル(54A)で連結されており、
    下扉開放構造は、上扉開放構造と同じ構造に構成されて、上扉用起動スイッチ(23A)に換る下扉用起動スイッチ(23B)を備えており、
    下扉開放構造の駆動アーム(21)と扉開放レバー(22)は、遅延ばね(55)とリンクケーブル(54B)で連結されており、
    上扉用起動スイッチ(23A)と下扉用起動スイッチ(23B)のいずれか一方をオン操作することにより、上扉(3A)と下扉(3B)を独立して開放操作できる請求項3に記載の貯蔵庫。
  5. 閉じ状態の上扉(3A)の受動部(25A)と正対するケース本体(1)の内面壁にユニットケース(39)が固定されており、
    ユニットケース(39)の内部に、上扉開放構造の扉開放レバー(22)とリターンばね(40)が組付けられて、これら3者(22・39・40)がユニット部品化されており、
    閉じ状態の下扉(3B)の受動部(25B)と正対する扉受桟(10)にユニットケース(39)が固定されており、
    ユニットケース(39)の内部に、下扉開放構造の扉開放レバー(22)とリターンばね(40)が組付けられて、これら3者(22・39・40)がユニット部品化されており、
    上扉開放構造のモーター(20)およびアームセンサー(36)と、下扉開放構造のモーター(20)およびアームセンサー(36)が、それぞれモーターブラケット(27)に組付けられている請求項4に記載の貯蔵庫。
  6. 駆動アーム(21)に固定したボール継手(57)に遅延ばね(55)の一端が連結されて、遅延ばね(55)の他端がリンクケーブル(54)のワイヤー(54c)に連結されており、
    リンクケーブル(54)のアウターチューブ(54f)の両端が、モーターブラケット(27)とユニットケース(39)に固定されている 請求項5に記載の貯蔵庫。
  7. 上扉開放構造のモーター(20)の上扉用起動スイッチ(23A)が、上扉(3A)の前面に配置したタッチセンサー(23C)および/または貯蔵庫の設置床面に配置した上扉(3A)に対応するフットスイッチ(23D)で構成されており、
    下扉開放構造のモーター(20)の下扉用起動スイッチ(23B)が、下扉(3B)の前面に配置したタッチセンサー(23C)および/または貯蔵庫の設置床面に配置した下扉(3B)に対応するフットスイッチ(23D)で構成されている請求項4から6のいずれかひとつに記載の貯蔵庫。
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