JP2020023265A - 車両下部構造 - Google Patents

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健太郎 城戸
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Abstract

【課題】ラテラルメンバー付近における配線や配管の配策作業の効率を向上させることのできる車両下部構造を提供する。【解決手段】車両10は、床板材15に連結されるラテラルメンバー50を有する。ラテラルメンバー50は、床板材15の下側の空間を車両10の幅方向に延びるラテラルロッド41の一端部42を回動自在に支持する。ラテラルメンバー50は、床板材15に連結されラテラルロッド41の一端部42を回動自在に支持する第1基礎部材51と、車両10の幅方向において第1基礎部材51から離れた位置で床板材15に連結される第2基礎部材70と、第1基礎部材51と第2基礎部材70とに連結されて床板材15から離れた位置を車両10の幅方向に沿って延びる架設部材80とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、ラテラルロッドを支持するラテラルメンバーを有する車両に適用される車両下部構造に関する。
低床バスなどの車両における車両下部構造として特許文献1に記載の構造が知られている。特許文献1に記載された車両下部構造について図6および図7を参照して説明する。
図6および図7に示すように、車両100は、左右一対の駆動輪101が配設される空間を形成するように上方へ張り出すアーチ形状を有する左右一対のフレーム103と、左右一対の駆動輪101に挟まれる空間に位置する床板材105とを有している。左右一対の駆動輪101は、床板材105の下方を車両100の幅方向に沿って延びるアクスル106の各端部において回動自在に支持されている。アクスル106は、車両100の幅方向における床板材105の一端部にラテラルロッド110およびラテラルメンバー120を介して支持されている。
ラテラルロッド110は、床板材105の下側に位置する空間を横断するように車両100の幅方向に沿って延びており、床板材105に支持される一端部111よりもアクスル106を支持する他端部112が車両100の下側に位置するように傾斜している。ラテラルロッド110は、車両100の上下方向におけるアクスル106の変位を許容しつつ、車両100の幅方向におけるアクスル106の変位を規制する。
ラテラルロッド110の一端部111は、床板材105に溶接されたラテラルメンバー120を介して床板材105に支持されている。ラテラルロッド110の一端部111は、ラテラルメンバー120に対して車両100の前後方向に沿って延びる回動軸部113の両端部が連結されることにより回動軸部113を中心に回動自在に支持されている。ラテラルロッド110の他端部112は、アクスル106に連結されたブラケット107に対して車両100の前後方向に沿って延びる回動軸部114の両端部が連結されることにより回動軸部114を中心に回動自在に支持されている。
ラテラルメンバー120は、ラテラルロッド110からの入力荷重に耐え得るように床板材105を補強する補強部材である。ラテラルメンバー120は、車両100の幅方向に沿って床板材105の一端部から他端部まで延びるチャンネル状の部材を主要部品として構成されている。ラテラルメンバー120は、ラテラルロッド110の上方にて床板材105に溶接された上板部121と、上板部121の前縁部および後縁部に一体的に連結されて互いに対向する一対の側板部122とを有している。
特開2001−270312号公報
ところで、低床バスなどの車両100においては、ラテラルメンバー120よりも前方に位置する装置とラテラルメンバー120よりも後方に位置する装置とを接続する配線や配管などが床板材105の下面を這わすように配策される。
特許文献1に記載の車両下部構造においては、図7に示すように、それらの配線や配管がラテラルメンバー120を迂回する配策経路125のように配策される。こうした迂回は、配線や配管が長くなるとともに配線や配管を床板材に取り付ける取付具などの部品も多くなるため、ラテラルメンバー120付近における配線や配管の配策作業の効率を低下させる要因となっていた。
本発明は、ラテラルメンバー付近における配線や配管の配策作業の効率を向上させることのできる車両下部構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する車両下部構造は、床板材に連結されるラテラルメンバーであって前記床板材の下側の空間を車両の幅方向に延びるラテラルロッドの一端部を回動自在に支持する前記ラテラルメンバーを有する車両に適用される車両下部構造であって、前記ラテラルメンバーは、前記床板材に連結され前記ラテラルロッドの一端部を回動自在に支持する第1基礎部材と、前記車両の幅方向にて前記第1基礎部材から離れた位置で前記床板材に連結される第2基礎部材と、前記第1基礎部材と前記第2基礎部材とに連結されて前記床板材から離れた位置を前記車両の幅方向に沿って延びる架設部材とを備える。
上記構成によれば、床板材、第1基礎部材、第2基礎部材、および、架設部材によって車両の前後方向でラテラルメンバーを貫通する空間が形成される。そのため、ラテラルメンバーを迂回させることなくラテラルメンバーを車両の前後方向で貫通するように配線や配管を配策することができる。その結果、配線や配管の長さが短くなり、また、取付具などの部品点数も低減されることから、ラテラルメンバー付近における配線や配管の配策作業の効率を向上させることができる。
上記車両下部構造は、前記第1基礎部材と前記架設部材とが締結により連結されていることが好ましい。上記構成によれば、第1基礎部材と架設部材とが締結により連結されるため、第1基礎部材と架設部材との連結を容易に行うことができる。また、第1基礎部材と架設部材との連結部分における機械的な強度についての信頼度を高めることができる。
上記車両下部構造において、前記第1基礎部材は、前記車両の幅方向に沿って延びて前記床板材に溶接される上板部と、当該上板部の前縁部から下方へ延びる前方側板部と、当該上板部の後縁部から下方へ延びる後方側板部とを有し、前記架設部材は、前記床板材から離れた位置を前記車両の幅方向に沿って延びる上板部と、当該上板部の前縁部から下方へ延びる前方側板部と、当該上板部の後縁部から下方へ延びる後方側板部とを有し、前記第1基礎部材と前記架設部材とは、前記第1基礎部材の内側に前記架設部材の端部が位置し前記前方側板部同士の締結と前記後方側板部同士の締結とにより連結されるとよい。
上記構成によれば、第1基礎部材と架設部材との間においては、各々の前方側板部および後方側板部を介して荷重が伝達される。これにより、第1基礎部材から架設部材に伝達される荷重を架設部材において効果的に分散させることができる。
上記車両下部構造は、前記第2基礎部材と前記架設部材とが締結により連結されていることが好ましい。
上記構成によれば、第2基礎部材と架設部材とが締結により連結されるため、第2基礎部材と架設部材との連結を容易に行うことができる。また、第2基礎部材と架設部材との連結部分における機械的な強度についての信頼度を高めることができる。
また、架設部材が第1基礎部材および第2基礎部材に締結される構成では、第1基礎部材および第2基礎部材を床板材に連結した状態で架設部材の脱着が可能となる。そのため、配線や配管の交換時におけるラテラルメンバーの脱着を容易に行うことができる。
上記車両下部構造において、前記架設部材は、前記床板材から離れた位置を前記車両の幅方向に沿って延びる上板部と、当該上板部の前縁部から下方へ延びる前方側板部と、当該上板部の後縁部から下方へ延びる後方側板部とを有し、前記第2基礎部材は、前記架設部材の上板部に対向する下板部と、前記下板部の側縁部から前記床板材に向かって延びて前記床板材に溶接される一対の側板部とを有し、前記架設部材と前記第2基礎部材とは、前記架設部材の上板部と前記第2基礎部材の下板部との締結により連結されるとよい。
上記構成のように、架設部材の上板部と第2基礎部材の下板部との締結により架設部材と第2基礎部材とを連結することにより、第2基礎部材と架設部材との連結作業を効率よく行うことができる。
車両下部構造の一実施形態を一部の部材を断面で示す前面図。 車両下部構造の一実施形態を一部の部材を断面で示す側面図。 ラテラルメンバーの一例を示す分解斜視図。 ラテラルメンバーの一例を示す後面図。 車両下部構造の一実施形態を車両の前方斜め下方から見た斜視図。 従来例の車両下部構造を一部の部材を断面で示した前面図。 従来例の車両下部構造を車両の前側斜め下方から見た斜視図。
図1〜図5を参照して、車両下部構造の一実施形態について説明する。まず、図1および図2を参照して車両下部構造の全体像について説明する。なお、図1において紙面手前方向が車両の前方向に該当し、図2において紙面左方向が車両の前方向に該当する。
図1および図2に示すように、車両10は、左右一対の駆動輪11が配設される空間を形成するように上方へ張り出すアーチ形状を有する左右一対のフレーム13と、左右一対の駆動輪11に挟まれる空間に位置する床板材15とを有している。車両10は、車両10の幅方向における床板材15の両端部から上方へ延びて左右一対の駆動輪11の内側に位置する一対の側板材16,17を有している。左右一対の駆動輪11は、床板材15の下方を車両の幅方向に沿って延びるアクスル19の各端部に回動自在に支持されている。
アクスル19には、床板材15よりも車両10の外側に位置する部分に、フレーム13に向かって上方へ延びるサポート部材20が連結されている。サポート部材20の上端部には、エアスプリング21を下方から支持するスプリング支持部22が形成されている。エアスプリング21は、スプリング支持部22とフレーム13との間に配設されており、車両10の車高調整に用いられるとともに、走行時に車両10に生じる振動を吸収することで車両10の姿勢を安定させる。
サポート部材20の下側後面部には、車両10の後方に向かって張り出す後方張出部23が形成されている。後方張出部23には、ショックアブソーバー24の下端部が連結されている。ショックアブソーバー24は、車両10の斜め後方へ向かって延びており、フレーム13に固定されたブラケット25に対して車両10の斜め上方に沿って延びる回動軸部を中心として回動自在に連結されている。
サポート部材20の中央前面部には、車両10の前方へ向かって延びるロッド連結部26が形成されている。ロッド連結部26には、アッパー側トルクロッド27の後端部が車両10の幅方向に沿って延びる回動軸部を中心として回動自在に連結されている。アッパー側トルクロッド27は、ロッド連結部26から車両10の前方に向かって延びている。アッパー側トルクロッド27の前端部は、フレーム13のうちでアクスル19の前方に位置する前側フレーム部31の上端寄りの部分に形成されたアッパー側ブラケット32に対し、車両10の幅方向に沿って延びる回動軸部を中心として回動自在に連結されている。
また、アクスル19には、サポート部材20の下方に位置する部分の前面部に連結ブラケット35が連結されている。連結ブラケット35には、ロア側トルクロッド36の後端部が車両10の幅方向に沿って延びる回動軸部を中心に回動自在に連結されている。ロア側トルクロッド36は、連結ブラケット35から車両10の前方に向かって延びている。ロア側トルクロッド36の前端部は、前側フレーム部31の下端部に形成されたロア側ブラケット40に対して、車両10の幅方向に沿って延びる回動軸部を中心として回動自在に連結されている。アクスル19は、床板材15の下側に位置する空間を横断するように車両10の幅方向に延びるラテラルロッド41を介して床板材15に支持されている。
ラテラルロッド41は、床板材15の下側に位置する空間を横断するように車両10の幅方向に延びており、床板材15側に位置する一端部42よりもアクスル19側に位置する他端部43が車両10の下側に位置するように傾斜している。ラテラルロッド41は、車両10の上下方向におけるアクスル19の変位を許容しつつ、車両10の幅方向におけるアクスル19の変位を規制する。
ラテラルロッド41の一端部42は、車両10の前後方向に沿って延びる回動軸部44を有している。ラテラルロッド41の一端部42は、回動軸部44の両端部がラテラルメンバー50に連結されることによりラテラルメンバー50に回動自在に連結される。ラテラルロッド41の一端部42は、ラテラルメンバー50を介して床板材15に支持されている。ラテラルロッド41の他端部43は、車両10の前後方向に沿って延びる回動軸部45を有している。ラテラルロッド41は、アクスル19に連結された連結ブラケット35に回動軸部45の両端部が連結されることによりアクスル19に対して回動自在に連結される。アクスル19は、ラテラルロッド41およびラテラルメンバー50を介して床板材15に支持されている。
図3〜図5を参照してラテラルメンバー50について説明する。
図3および図4に示すように、ラテラルメンバー50は、床板材15に溶接される第1基礎部材51と、床板材15に溶接される第2基礎部材70と、第1基礎部材51および第2基礎部材70に連結されて第1基礎部材51および第2基礎部材70に架け渡される架設部材80を有している。
第1基礎部材51は、車両10の幅方向に延びる第1本体部材52と、第1本体部材52の端部に溶接されてラテラルロッド41を可動自在に支持するロッド支持部材65とを有している。第1本体部材52は、車両10の幅方向に沿って床板材15の一端部から床板材15の中央部分まで延びている。第1本体部材52は、床板材15に溶接されて車両10の幅方向が長手方向に設定された上板部55と、上板部55の前縁部から下方へ延びる前方側板部56と、上板部55の後縁部から下方へ延びる後方側板部57とを有する。前方側板部56および後方側板部57は、第1基礎部材51において車両10の前後方向で対向する一対の側板部である。
後方側板部57は、ロッド支持部材65のロッド支持部68の1つが溶接される後側支持部57aと、架設部材80が連結される部分であって後側支持部57aよりも車両10の前側に位置する後側連結部57bとを有している。また、後方側板部57は、後側支持部57aと後側連結部57bとを接続する部分であって後側連結部57b寄りの部位ほど前方側板部56に近づく幅狭化部分57cを有している。こうした構成によれば、第1基礎部材51の機械的な強度を確保しつつ第1基礎部材51の軽量化を図ることができる。
第1本体部材52における架設部材80側の端部には、前方側板部56および後方側板部57の各々に、第1基礎部材51と架設部材80とを締結する第1締結部材59を構成するボルトが挿通される複数の第1基礎側締結孔60が形成されている。前方側板部56および後方側板部57の各々において、複数の第1基礎側締結孔60は、車両10の幅方向、すなわちラテラルメンバー50が延びる方向が長手方向に設定された長方形の各頂点に位置するように配列されている。第1本体部材52は、例えば、熱間圧延鋼などの基材に対して第1基礎側締結孔60を形成する機械加工とチャンネル状に成形するプレス加工とを行うことにより作製される。
ロッド支持部材65は、本体連結部66、側板材連結部67、および、一対のロッド支持部68を有している。本体連結部66は、第1本体部材52の外側端部において第1本体部材52の前方側板部56と後方側板部57との間に配設され、上板部55に下方から対向するかたちで上板部55に接合される板部分である。側板材連結部67は、本体連結部66のうちで第1本体部材52の上板部55から車両10の外側へはみ出した外方縁部から上方に向かって延びており、側板材16に車両10の外方から対向するかたちで側板材16に接合される板部分である。
一対のロッド支持部68は、車両10の前後方向で隙間をあけて対向するように本体連結部66に接合され、その隙間にラテラルロッド41のロッド本体が配設される部材である。一対のロッド支持部68は、本体連結部66のほか、第1基礎部材51の前方側板部56あるいは後方側板部57に接合され、ラテラルロッド41の一端部42に配設された回動軸部44の両端部が連結されることでラテラルロッド41を回動自在に支持する。
ロッド支持部材65は、例えば、熱間圧延綱に対するプレス加工によって本体連結部66と側板材連結部67とを有するL字部材が作製され、このL字部材に対して金属製の基体に対する機械加工などにより作製された一対のロッド支持部68が接合されることにより作製される。
第1基礎部材51は、第1本体部材52の外側端部において、ロッド支持部材65の本体連結部66が上板部55に接合され、また、一対のロッド支持部68が前方側板部56および後方側板部57に接合されることにより作製される。
第2基礎部材70は、車両10の幅方向における床板材15の他端部に接合されており、車両10の幅方向において第1基礎部材51から離れた位置に位置している。第2基礎部材70は、車両10の幅方向に沿って延びて車両10の前後方向で対向する一対の接合板部71と、一対の接合板部71の下縁部に架け渡されて架設部材80が連結される下板部73とを有するチャンネル状の部材である。一対の接合板部71は、第1基礎部材51の第1本体部材52が有する上板部55よりも下方であって前方側板部56および後方側板部57の下縁部よりも上方に下板部73を配置する。一対の接合板部71は、床板材15への接合部分(上端部)が下板部73の連結部分(下端部)よりも車両10の外側へ突出するように上端部が下端部よりも長く形成されている。これにより、第2基礎部材70の軽量化を図りつつ、第2基礎部材70と床板材15との接合長さが確保される。
下板部73は、後述する架設部材80の上板部83と略等しい板幅を有して車両10の幅方向にやや長い矩形状の形状を有している。下板部73には、第2基礎部材70と架設部材80とを締結する第2締結部材75(図5参照)を構成するボルトが挿通される複数の第2基礎側締結孔76が形成されている。複数の第2基礎側締結孔76は、車両10の幅方向、すなわちラテラルメンバー50が延びる方向が長手方向に設定された長方形の各頂点に位置するように配列されている。第2基礎部材70は、例えば、熱間圧延鋼などの基材に対して第2基礎側締結孔76を形成する機械加工とチャンネル状に成形するプレス加工とを行うことによって作製される。
架設部材80は、第1基礎部材51と第2基礎部材70とに連結され、これら第1基礎部材51と第2基礎部材70とに架け渡される部材である。架設部材80において、第1基礎部材51側の端部は第1基礎部材51の内側に配設され、第2基礎部材70側の端部は第2基礎部材70の下板部73に対して下方から対向している。
架設部材80は、車両の幅方向に沿って延びる上板部83と、上板部55の前縁部から下方へ延びる前方側板部84と、上板部83の後縁部から下方へ延びる後方側板部85とを有するチャンネル状の部材である。前方側板部84および後方側板部85は、架設部材80において車両10の前後方向で対向する一対の側板部である。
上板部83は、車両の幅方向に沿って床板材15の中央部分よりもやや一端部寄りの位置から床板材15の他端部まで延びており、第1基礎部材51の上板部55と第2基礎部材70の下板部73とに対して車両10の下方から対向する。上板部83は、第1基礎部材51における前方側板部56の内側面の直近に前方側板部84の外側面を配置するとともに第1基礎部材51における後方側板部57の内側面の直近に後方側板部85の外側面を配置する板幅を有している。上板部83には、第2基礎部材70の下板部73に形成された第2基礎側締結孔76に重畳する位置に、第2締結部材75(図5参照)を構成するボルトが挿通される複数の第2締結孔86が形成されている。
第2締結部材75は、例えば、第2基礎部材70の下板部73の上面に接合された溶接ナットと当該溶接ナットに対して第2締結孔86および第2基礎側締結孔76を通じて下方から締め込まれるボルトとによって構成される。第2締結部材75は、第2基礎部材70と架設部材80とを締結により連結する。
前方側板部84および後方側板部85は、第1基礎部材51および第2基礎部材70に対して架設部材80が連結された状態において、第1基礎部材51の前方側板部56および後方側板部57の下縁部よりも下方へはみ出すことのない形状を有している。また、前方側板部84および後方側板部85は、第2基礎部材70側の端部においては第1基礎部材51から遠い部位ほど第2基礎部材70に近づくように下縁部が上方へ傾斜する形状を有している。こうした傾斜によりラテラルメンバー50の軽量化を図ることができる。前方側板部84および後方側板部85は、第1基礎部材51の前方側板部56および後方側板部57に対向する部分に当該前方側板部56および後方側板部57に形成された複数の第1基礎側締結孔60の各々に重畳する第1締結孔88を有している。
第1締結部材59は、例えば、架設部材80の内側から第1締結孔88および第1基礎側締結孔60に挿通されるボルトと当該ボルトに対して第1基礎部材51の外側から締め込まれるナットとによって構成される。第1締結部材59は、第1基礎部材51と架設部材80とを締結により連結する。
図4および図5に示すように、こうした構成のラテラルメンバー50においては、床板材15、第1基礎部材51、第2基礎部材70、および、架設部材80に囲まれる空間が形成される。この空間は、車両10の前後方向においてラテラルメンバー50を貫通する空間であり、ラテラルメンバー50を前後方向で挟む位置に位置する装置間に接続される配線や配管が配策可能な配策空間90として機能する。その結果、ラテラルメンバー50を貫通するように配線や配管の配策経路95を設定することができる。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)ラテラルメンバー50は、床板材15に接合される第1基礎部材51および第2基礎部材70、ならびに、第1基礎部材51と第2基礎部材70とに架け渡されてこれら第1基礎部材51および第2基礎部材70に連結される架設部材80を有している。また、第1基礎部材51および架設部材80はチャンネル状の形状を有している。すなわち、ラテラルメンバー50は、その両端部において床板材15に固定され、かつ、主な部分がチャンネル状の形状を有している。その結果、ラテラルメンバーを複数の部材で構成した場合でもラテラルメンバー50の機械的な強度を確保することができる。また、ラテラルメンバー50は、床板材15、第1基礎部材51、第2基礎部材70、および、架設部材80によって囲まれた空間である配策空間90を形成する。配策空間90の形成により、図5に示すように、ラテラルメンバー50を迂回させることなく配線や配管を配策する配策経路95を設定することが可能である。その結果、必要とされる配線や配管の長さが短くなるとともにそれら配線や配管を床板材15に取り付ける取付具などの部品点数も低減されるから、ラテラルメンバー50付近における配線や配管の配策作業の効率を向上させることができる。
(2)配策空間90は、床板材15に対して第1基礎部材51および第2基礎部材70が接合され、かつ、第1基礎部材51および第2基礎部材70に架設部材80が連結される前のラテラルメンバー50の状態である中間組立状態において下方が開放された状態にある。そのため、ラテラルメンバー50が中間組立状態にあるときに配線や配管を配策空間90に配策し、その後、第1基礎部材51および第2基礎部材70に対して架設部材80を連結させることも可能である。こうした手順で配策作業やラテラルメンバー50の組立作業を行うことにより、配策作業時にラテラルメンバー50が障害になることがない。また、床板材15に対する第1基礎部材51および第2基礎部材70の接合時に配線や配管が障害となることもない。その結果、配線や配管の配策作業をさらに効率よく行うことができるとともにラテラルメンバー50の組立作業の効率も向上させることができる。
(3)第1基礎部材51と架設部材80とが締結により連結されている。こうした構成によれば、車両10の下部といった作業空間を確保しづらい場所であっても第1基礎部材51と架設部材80との連結を容易に行うことができる。また、第1基礎部材51と架設部材80との連結部分における機械的な強度についての信頼度を高めることができる。
(4)第1基礎部材51と架設部材80とは、第1締結部材59による前方側板部56,84の締結、および、第1締結部材59による後方側板部57,85の締結により連結されている。これにより、第1基礎部材51と架設部材80との間における荷重の伝達が前方側板部56,84および後方側板部57,85を介して行われることから、その荷重が架設部材80において効果的に分散され、第1基礎部材51および架設部材80の一部に集中的に作用することが回避される。
(5)第2基礎部材70の下板部73と架設部材80の上板部83とが締結により連結されている。こうした構成によれば、車両10の下部といった作業空間を確保しづらい場所であっても第2基礎部材70と架設部材80との連結を容易に行うことができる。また、第2基礎部材70と架設部材80との連結部分における機械的な強度についての信頼度を高めることができる。
(6)架設部材80が第1基礎部材51および第2基礎部材70に対して締結により連結されている。こうした構成においては、第1基礎部材51および第2基礎部材70を床板材15に連結したままの状態で架設部材80の脱着が可能となる。そのため、配線や配管の交換時にラテラルメンバー50の脱着が容易に行うことができる。すなわち、上記構成によれば、配線や配管の交換作業についての効率を向上させることもできる。
(7)ラテラルメンバー50では、床板材15の一端部から中央部分まで延びる第1基礎部材51の上板部55が床板材15に接合され、第1基礎部材51と第1基礎部材51に連結される架設部材80とが曲げに対する強度に優れたチャンネル状の形状を有する。そのため、例えばラテラルロッド41からラテラルメンバー50に入力される荷重のうちで第1基礎部材51および架設部材80を通じて第2基礎部材70に伝達される荷重は限定的である。発明者は、こうしたラテラルメンバー50での機械的な強度の特徴を考慮するとともに各種シミュレーションなどの結果に基づき、第2基礎部材70と架設部材80との連結部分においては第1基礎部材51と架設部材80との連結部分よりも締結箇所を少なくしている。そのため、第2基礎部材70と架設部材80との締結作業の効率化を図ることができ、ひいてはラテラルメンバー50の組立作業の効率化を図ることができる。
(8)締結によって床板材15と第1基礎部材51とが連結される構成においては、床板材15に対する第1基礎部材51の反対側、すなわち床板材15に対する車室側の空間にナットあるいはボルト頭部が配設されることが必然である。これに対して、上記構成においては、床板材15に対して第1基礎部材51および第2基礎部材70が接合により連結されている。そのため、これらの連結のために床板材15に対する車室側の空間を使用することなく、床板材15に対する車室側の空間を有効的に利用することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第2基礎部材70と架設部材80との連結は、第1基礎部材51と架設部材80との連結と同様の構造で構成されていてもよい。すなわち、第2基礎部材70は、床板材15に連結される上板部と、上板部に一体的に連結された前方側板部および後方側板部とを有し、前方側板部同士および後方側板部同士が連結されていてもよい。
・第1基礎部材51および第2基礎部材70は、床板材15に対して連結されている構成であればよい。そのため、第1基礎部材51および第2基礎部材70の少なくとも一方は、床板材15に対して接合される構成に限らず、床板材15に対して締結により連結される構成であってもよい。
・架設部材80は、第1基礎部材51および第2基礎部材70に架け渡されて床板材15から離れた位置を車両10の幅方向に沿って延びる部材であればよい。そのため、架設部材80は、第1基礎部材51および第2基礎部材70に対して締結によって連結される構成に限らず、例えば溶接などの接合法によって連結される構成であってもよい。こうした構成であっても、配策空間90を形成することができる。
・第1基礎部材51および第2基礎部材70に対する架設部材80の締結は、ボルト締結であればよく、構造上問題なければ、通常のナット、通常のボルト、溶接ナット、および、溶接ボルトを選択的に用いて行われてもよい。
・第1基礎側締結孔60、第2基礎側締結孔76、第1締結孔88、および、第2締結孔86の少なくとも1つが車両10の幅方向が長手方向に設定された長穴形状を有していてもよい。こうした構成によれば、長穴形状を有する部分において車両10の幅方向における寸法誤差を吸収することができる。
・架設部材80は、第1基礎部材51と第2基礎部材70とに架け渡されて床板材15の下方を車両10の幅方向に沿って延びているものであればよい。そのため、架設部材80は、チャンネル状の部材に限らず、例えば、角管形状の部材であってもよい、板状の部材に対して適宜ブラケットが連結されたものであってもよい。
10…車両、11…駆動輪、13…フレーム、15…床板材、16,17…側板材、19…アクスル、20…サポート部材、21…エアスプリング、22…スプリング支持部、23…後方張出部、24…ショックアブソーバー、25…ブラケット、26…ロッド連結部、27…アッパー側トルクロッド、31…前側フレーム部、32…アッパー側ブラケット、35…連結ブラケット、36…ロア側トルクロッド、40…ロア側ブラケット、41…ラテラルロッド、42…一端部、43…他端部、44…回動軸部、45…回動軸部、50…ラテラルメンバー、51…第1基礎部材、52…第1本体部材、55…上板部、56…前方側板部、57…後方側板部、57a…後側支持部、57b…後側連結部、57c…幅狭化部分、59…第1締結部材、60…第1基礎側締結孔、65…ロッド支持部材、66…本体連結部、67…側板材連結部、68…ロッド支持部、70…第2基礎部材、71…接合板部、73…下板部、75…第2締結部材、76…第2基礎側締結孔、80…架設部材、83…上板部、84…前方側板部、85…後方側板部、86…第2締結孔、88…第1締結孔、90…配策空間、95…配策経路。

Claims (5)

  1. 床板材に連結されるラテラルメンバーによって前記床板材の下側の空間を車両の幅方向に延びるラテラルロッドの一端部が回動自在に支持された車両に適用される車両下部構造であって、
    前記ラテラルメンバーは、前記床板材に連結され前記ラテラルロッドの一端部を回動自在に支持する第1基礎部材と、前記車両の幅方向にて前記第1基礎部材から離れた位置で前記床板材に連結される第2基礎部材と、前記第1基礎部材と前記第2基礎部材とに連結されて前記床板材から離れた位置を前記車両の幅方向に沿って延びる架設部材とを備える
    車両下部構造。
  2. 前記第1基礎部材と前記架設部材とが締結により連結されている
    請求項1に記載の車両下部構造。
  3. 前記第1基礎部材は、前記車両の幅方向に沿って延びて前記床板材に溶接される上板部と、当該上板部の前縁部から下方へ延びる前方側板部と、当該上板部の後縁部から下方へ延びる後方側板部とを有し、
    前記架設部材は、前記床板材から離れた位置を前記車両の幅方向に沿って延びる上板部と、当該上板部の前縁部から下方へ延びる前方側板部と、当該上板部の後縁部から下方へ延びる後方側板部とを有し、
    前記第1基礎部材と前記架設部材とは、前記第1基礎部材の内側に前記架設部材の端部が位置し前記前方側板部同士の締結と前記後方側板部同士の締結とにより連結されている
    請求項2に記載の車両下部構造。
  4. 前記第2基礎部材と前記架設部材とが締結により連結されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両下部構造。
  5. 前記架設部材は、前記床板材から離れた位置を前記車両の幅方向に沿って延びる上板部と、当該上板部の前縁部から下方へ延びる前方側板部と、当該上板部の後縁部から下方へ延びる後方側板部とを有し、
    前記第2基礎部材は、前記架設部材の上板部に対向する下板部と、前記下板部の側縁部から前記床板材に向かって延びて前記床板材に溶接される一対の側板部とを有し、
    前記架設部材と前記第2基礎部材とは、前記架設部材の上板部と前記第2基礎部材の下板部との締結により連結されている
    請求項4に記載の車両下部構造。
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