JP2020021877A - 発光装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリズムを備える発光装置の取り扱い性を向上する。【解決手段】発光装置11は、パッケージ基材12と、パッケージ基材12に搭載される発光素子13と、発光素子13から出射される光の入光面P1を有するプリズム14とを備える。発光装置11のパッケージ基材12は、発光素子13及びプリズム14が配置される板状の基部12aと、基部12aから突出し、プリズム14における入光面P1と隣り合う周面P2をプリズム14からの出光を許容するように部分的に覆う壁部12bとを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、発光装置及びその製造方法に関する。
特許文献1に開示されるように、基板に立設される熱伝導部材と熱伝導部材に設けられるLEDとを備える発光装置が知られている。この発光装置は、基板の主面に沿った方向に光を出射することができる。
上記特許文献1のように基板の主面に沿った方向に光を出射する発光装置では、基板から離間した位置にLED等の発光素子を取り付ける必要がある。この場合、例えば、発光素子から基板への熱伝導経路が比較的長くなったり、発光素子へ電気を送る配線が複雑となったりするおそれがある。
上記課題を解決する構成として、特許文献2に開示されるようにプリズムを用いた構成が知られている。プリズムは、一般的に多面体であり、光を入光する入光面と、この入光面と隣り合う周面とを備えている。このようなプリズムを用いれば、例えば、発光素子から基板の厚さ方向に出射される光の経路を、基板の主面に沿った方向に屈曲させることができる。この構成によれば、発光素子を基板上に直接取り付けることが可能となるため、例えば、上記熱伝導経路をより短くしたり、上記配線を簡素化したりすることが可能となる。
上記特許文献2に開示されるプリズムを備える従来の発光装置では、プリズムは基板から突出し、プリズムの周面の全体が露出している。このようにプリズムの周面の全体が露出していると、例えば、周面に傷や汚れが生じたり、周面との接触によりプリズムが基板から外れたりし易い。このため、プリズムの周面と梱包材や製造装置等との接触を避けるように発光装置を取り扱う必要があり、取り扱いが煩雑となるおそれがあった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、プリズムを備える発光装置の取り扱い性を向上することにある。
上記課題を解決する発光装置は、パッケージ基材と、前記パッケージ基材に搭載される発光素子と、前記発光素子から出射される光の入光面を有するプリズムと、を備える発光装置であって、前記パッケージ基材は、前記発光素子及び前記プリズムが配置される板状の基部と、前記基部から突出し、前記プリズムの前記入光面と隣り合う前記プリズムの周面を前記プリズムからの出光を許容するように部分的に覆う壁部と、を有する。
この構成によれば、プリズムの周面の一部をパッケージ基材の壁部により保護することができ、取り扱いが容易となる。
上記発光装置において、前記プリズムの前記入光面は、前記発光素子が挿入される挿入凹部を有することが好ましい。
上記発光装置において、前記プリズムの前記入光面は、前記発光素子が挿入される挿入凹部を有することが好ましい。
この構成によれば、パッケージ基材の基部とプリズムとをより近づけて配置することが可能となるため、発光装置の外形寸法を小さくすることが可能となる。
上記発光装置において、前記プリズムの前記挿入凹部における前記発光素子と対向する対向面は、入光する方向に凸となる円弧状の断面を有することが好ましい。
上記発光装置において、前記プリズムの前記挿入凹部における前記発光素子と対向する対向面は、入光する方向に凸となる円弧状の断面を有することが好ましい。
この構成によれば、プリズムの挿入凹部からプリズム内に入光する光の拡散を抑えることができる。
上記発光装置は、前記プリズムの前記挿入凹部の内面と前記発光素子との間に充填される光透過性充填層をさらに備えることが好ましい。
上記発光装置は、前記プリズムの前記挿入凹部の内面と前記発光素子との間に充填される光透過性充填層をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、発光素子から出射された光がプリズムの挿入凹部の内面で反射することを抑えることができる。
上記発光装置において、前記パッケージ基材と前記プリズムとを接着する接着層をさらに備えることが好ましい。
上記発光装置において、前記パッケージ基材と前記プリズムとを接着する接着層をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、パッケージ基材にプリズムをより確実に固定することができる。
上記発光装置において、前記壁部の形状は、平面視で前記プリズムの前記入光面を取り囲むように配置される枠形状であることが好ましい。
上記発光装置において、前記壁部の形状は、平面視で前記プリズムの前記入光面を取り囲むように配置される枠形状であることが好ましい。
この構成によれば、発光装置のプリズムの周面をより好適に保護することができる。
上記発光装置において、前記プリズムは、前記入光面に対して傾斜した反射面と、前記入光面に対して直交する出光面とを有していてもよい。
上記発光装置において、前記プリズムは、前記入光面に対して傾斜した反射面と、前記入光面に対して直交する出光面とを有していてもよい。
上記発光装置において、前記パッケージ基材の前記基部の主面が基板の主面に重なるように前記基板に取り付けて用いられることが好ましい。
この構成によれば、発光装置の発光素子と基板との距離をより近づけて配置することができるため、発光素子で発生した熱が基板に伝わる熱伝導経路をより短くすることができる。
この構成によれば、発光装置の発光素子と基板との距離をより近づけて配置することができるため、発光素子で発生した熱が基板に伝わる熱伝導経路をより短くすることができる。
上記発光装置の製造方法は、パッケージ基材と、前記パッケージ基材に搭載される発光素子と、前記発光素子から出射される光の入光面を有するプリズムと、を備える発光装置の製造方法であって、前記パッケージ基材は、前記発光素子及び前記プリズムが配置される板状の基部と、前記基部から突出し、前記プリズムの前記入光面と隣り合う前記プリズムの周面を前記プリズムからの出光を許容するように部分的に覆う壁部と、を有し、前記製造方法は、前記発光素子が搭載された前記パッケージ基材に前記プリズムを装着する装着工程を備えることが好ましい。
この方法によれば、例えば、パッケージ基材にプリズムを装着する装着工程において、パッケージ基材の壁部を基準に位置決めしてプリズムを装着することができる。
上記発光装置の製造方法において、前記装着工程では、前記プリズムを前記パッケージ基材に流動性を有する接着剤を用いて接着することもできる。
上記発光装置の製造方法において、前記装着工程では、前記プリズムを前記パッケージ基材に流動性を有する接着剤を用いて接着することもできる。
この方法によれば、パッケージ基材の壁部は、接着剤の流動を規制する規制壁となるため、接着剤の不要な箇所に接着剤が流出することを壁部によって抑えることができる。これにより、所定の接着力が得られ易くなったり、接着剤の使用量を削減したりすることができる。
上記発光装置の製造方法において、前記接着剤を前記パッケージ基材の前記基部上に配置した後、前記接着剤上に前記プリズムを配置し、前記接着剤を硬化させることが好ましい。
この方法によれば、パッケージ基材の基部上に配置した接着剤の流動をパッケージ基材の壁部で規制することができる。
上記発光装置の製造方法において、前記プリズムの入光面は、前記発光素子が挿入される挿入凹部を有し、前記装着工程では、前記プリズムの前記挿入凹部の内面と前記発光素子との間に光透過性充填材を充填することが好ましい。
上記発光装置の製造方法において、前記プリズムの入光面は、前記発光素子が挿入される挿入凹部を有し、前記装着工程では、前記プリズムの前記挿入凹部の内面と前記発光素子との間に光透過性充填材を充填することが好ましい。
この方法によれば、プリズムの挿入凹部の内面と発光素子との間に充填された光透過性充填層を有する発光装置を容易に得ることができる。
本発明によれば、プリズムを備える発光装置の取り扱い性を向上することができる。
以下、発光装置及びその製造方法の実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、発光装置11は、パッケージ基材12と、パッケージ基材12に搭載される発光素子13と、発光素子13から出射される光の入光面P1を有するプリズム14とを備えている。
図1及び図2に示すように、発光装置11は、パッケージ基材12と、パッケージ基材12に搭載される発光素子13と、発光素子13から出射される光の入光面P1を有するプリズム14とを備えている。
発光装置11のパッケージ基材12は、発光素子13及びプリズム14が配置される板状の基部12aと、基部12aから突出する壁部12bとを有している。パッケージ基材12の壁部12bは、発光装置11のプリズム14の入光面P1と隣り合うプリズム14の周面P2をプリズム14からの出光を許容するように部分的に覆う壁部12bを有している。本実施形態のパッケージ基材12における壁部12bの形状は、平面視でプリズム14の入光面P1を取り囲むように配置される枠形状である。
パッケージ基材12は、例えば、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等のセラミックスにより構成されることが好ましい。
発光装置11の発光素子13としては、チップ型の半導体発光素子が好適に用いられる。発光素子13の具体例としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)、SLD(Super Luminescent Diode)等の半導体を用いた発光素子が挙げられる。発光素子13の数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。発光素子13には、発光装置11に設けられる端子(図示省略)から電力が供給される。
発光装置11の発光素子13としては、チップ型の半導体発光素子が好適に用いられる。発光素子13の具体例としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)、SLD(Super Luminescent Diode)等の半導体を用いた発光素子が挙げられる。発光素子13の数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。発光素子13には、発光装置11に設けられる端子(図示省略)から電力が供給される。
プリズム14は、図2に白抜き矢印で示すように光路を屈曲させることのできる反射プリズムであり、プリズム14の周面P2は、入光面P1に対して傾斜した反射面P2aと、入光面P1に対して直交する出光面P2bと、反射面P2a及び出光面P2bに隣り合うとともに互いに対向する一対の端面P2c,P2dとを有している。プリズム14の形状は、両端面P2c,P2dを両底面とし、入光面P1、反射面P2a、及び出光面P2bを側面とする三角柱状である。
プリズム14の入光面P1は、発光素子13が挿入される挿入凹部14aを有している。本実施形態のプリズム14の挿入凹部14aは、両端面P2c,P2d間を繋ぐ方向に延在する溝部により構成されている。なお、挿入凹部14aは、両端面P2c,P2d間を繋ぐ方向と交差する方向に延在する溝部に変更することもできる。本実施形態の挿入凹部14aにおける発光素子13と対向する対向面は、入光する方向に凸となる円弧状の断面を有している。すなわち、本実施形態において挿入凹部14aは、プリズム14の柱軸方向に延びる丸溝である。
プリズム14は、例えば、ガラス、石英、樹脂等の透光性を有する材料から構成することができる。プリズム14は、耐久性等の観点からガラスから構成することが好ましい。なお、プリズム14は、周知のように反射面P2aに反射膜を有し、その他の任意の面に反射防止膜等を有している。
発光装置11は、パッケージ基材12とプリズム14とを接着する接着層15をさらに備えている。また、発光装置11は、プリズム14の挿入凹部14aの内面と発光素子13との間に充填される光透過性充填層16をさらに備えている。
接着層15を構成する接着剤、及び光透過性充填層16を構成する光透過性充填材は、発光素子13等の熱に耐え得る材料から選択して用いることができる。接着剤と光透過性充填材とは同じ材料であってもよいし、互いに異なる材料であってもよい。接着剤及び光透過性充填材としては、光硬化性材料、熱硬化性材料、又は常温硬化性材料等の市販の硬化性材料を好適に用いることができる。接着剤及び光透過性充填材の具体例としては、シリコーン系、エポキシ系等の樹脂系材料等が挙げられる。なお、プリズム14の屈折率に対する光透過性充填層16の屈折率の比率は、0.8以上、1.2以下の範囲内であることが好ましい。
図1に示すように、発光装置11は、パッケージ基材12の基部12aの主面(下面)が基板17の主面(上面)に重なるように基板17に取り付けて用いられる。発光装置11は、例えば、接着剤を用いて基板17に取り付けることができる。このように基板17上に配置された発光装置11は、基板17の厚さ方向に対して垂直方向(基板17の主面に沿った方向)に光を出射する。なお、一つの基板17に対して複数の発光装置11を配列してもよい。基板17の材質は、特に限定されず、例えば、樹脂、セラミックス、金属等を用いることができる。
発光装置11は、例えば、導光板を備える照光装置や表示装置に並設して用いることができる。この場合、発光装置11は、出射された光が導光板の端面から入光するように配置されることで、導光板を面発光させることができる。発光装置11の用途としては、例えば、車両用途、電化製品用途等が挙げられる。
次に、発光装置11の製造方法について説明する。
図3に示すように、発光装置11の製造方法は、発光素子13が搭載されたパッケージ基材12にプリズム14を装着する装着工程を備えている。装着工程では、パッケージ基材12の壁部12bを基準に位置決めしてプリズム14を装着することができる。本実施形態の装着工程では、プリズム14をパッケージ基材12に接着剤A1を用いて接着する。接着剤A1としては、例えば、ペースト状のシリコーン樹脂等の流動性を有する接着剤を用いることができる。この装着工程では、例えば、パッケージ基材12の基部12a上に接着剤A1を配置した後、その接着剤A1上にプリズム14を配置し、接着剤A1を硬化させる。これにより、プリズム14がパッケージ基材12に接着される。接着剤A1の硬化方法は、接着剤A1の種類に応じた方法を用いる。例えば、接着剤A1が光硬化性樹脂である場合、出光面P2b側から入光面P1側へ光線を照射したり、発光素子13を発光させたりすることで、接着剤A1を硬化させることができる。なお、装着工程において、予め入光面P1に接着剤A1を配置したプリズム14をパッケージ基材12の基部12a上に配置してもよい。
図3に示すように、発光装置11の製造方法は、発光素子13が搭載されたパッケージ基材12にプリズム14を装着する装着工程を備えている。装着工程では、パッケージ基材12の壁部12bを基準に位置決めしてプリズム14を装着することができる。本実施形態の装着工程では、プリズム14をパッケージ基材12に接着剤A1を用いて接着する。接着剤A1としては、例えば、ペースト状のシリコーン樹脂等の流動性を有する接着剤を用いることができる。この装着工程では、例えば、パッケージ基材12の基部12a上に接着剤A1を配置した後、その接着剤A1上にプリズム14を配置し、接着剤A1を硬化させる。これにより、プリズム14がパッケージ基材12に接着される。接着剤A1の硬化方法は、接着剤A1の種類に応じた方法を用いる。例えば、接着剤A1が光硬化性樹脂である場合、出光面P2b側から入光面P1側へ光線を照射したり、発光素子13を発光させたりすることで、接着剤A1を硬化させることができる。なお、装着工程において、予め入光面P1に接着剤A1を配置したプリズム14をパッケージ基材12の基部12a上に配置してもよい。
本実施形態の装着工程では、プリズム14の挿入凹部14aの内面と発光素子13との間に光透過性充填材B1を充填する。この装着工程では、例えば、パッケージ基材12の発光素子13上に光透過性充填材B1を配置した後、その光透過性充填材B1上にプリズム14(挿入凹部14a)を配置する。これにより、プリズム14の挿入凹部14a内に光透過性充填材B1を流入させるとともに挿入凹部14a内に発光素子13を挿入する。
なお、装着工程において、予め挿入凹部14aに光透過性充填材B1を配置したプリズム14をパッケージ基材12の基部12a上に配置してもよい。
接着剤A1及び光透過性充填材B1の配置には、周知のディスペンサー等を用いた塗布法を用いることができる。接着層15と光透過性充填層16とを容易に形成するという観点から、接着剤A1及び光透過性充填材B1として同じ材料を用いることが好ましい。
接着剤A1及び光透過性充填材B1の配置には、周知のディスペンサー等を用いた塗布法を用いることができる。接着層15と光透過性充填層16とを容易に形成するという観点から、接着剤A1及び光透過性充填材B1として同じ材料を用いることが好ましい。
上記のように配置した接着剤A1及び光透過性充填材B1を硬化させることで、発光装置11が得られる。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)発光装置11は、パッケージ基材12と、パッケージ基材12に搭載される発光素子13と、パッケージ基材12に装着されるプリズム14とを備えている。プリズム14は、発光素子13から出射される光の入光面P1を有している。発光装置11のパッケージ基材12は、発光素子13及びプリズム14が配置される板状の基部12aと、基部12aから突出する壁部12bを有している。パッケージ基材12の壁部12bは、プリズム14における入光面P1と隣り合うプリズム14の周面P2をプリズム14からの出光を許容するように部分的に覆う構成を有している。
この構成によれば、プリズム14の周面P2の一部をパッケージ基材12の壁部12bにより保護することができる。従って、プリズム14を備える発光装置11の取り扱い性を向上することができる。
(2)発光装置11におけるプリズム14の入光面P1は、発光素子13が挿入される挿入凹部14aを有していることが好ましい。この場合、パッケージ基材12の基部12aとプリズム14とをより近づけて配置することが可能となるため、発光装置11の外形寸法を小さくすることが可能となる。従って、より小型化した発光装置11を提供することができる。
(3)発光装置11において、プリズム14の挿入凹部14aにおける発光素子13と対向する対向面は、入光する方向に凸となる円弧状の断面を有することが好ましい。この場合、プリズム14の挿入凹部14aからプリズム14内に入光する光の拡散を抑えることができる。すなわち、プリズム14の挿入凹部14aによって凸レンズ効果を得ることができる。従って、所定の方向により多くの光を出射させることができる。
(4)発光装置11は、プリズム14の挿入凹部14aの内面と発光素子13との間に充填される光透過性充填層16をさらに備えることが好ましい。この場合、発光素子13から出射された光がプリズム14の挿入凹部14aの内面で反射することを抑えることができる。すなわち、発光素子13から出射される光の損失を抑えることでより効率的な発光装置11を提供することができる。
また、上記のようにプリズム14の挿入凹部14aの内面における光の反射を抑えることで、発光素子13やその周囲での温度上昇が抑えられるため、例えば、発光装置11の耐久性を高めることが可能となる。
(5)発光装置11は、パッケージ基材12とプリズム14とを接着する接着層15をさらに備えることが好ましい。この場合、パッケージ基材12にプリズム14をより確実に固定することができる。
(6)発光装置11における壁部12bの形状は、上述した枠形状であることが好ましい。この場合、発光装置11のプリズム14の周面P2をより好適に保護することができる。従って、プリズム14を備える発光装置11の取り扱い性をより向上することができる。
(7)発光装置11は、パッケージ基材12の基部12aの主面が基板17の主面に重なるように基板17に取り付けて用いられることが好ましい。この場合、発光装置11の発光素子13と基板17との距離をより近づけて配置することができるため、発光素子13で発生した熱が基板17に伝わる熱伝導経路をより短くすることができる。従って、発光素子13の温度上昇が抑えられるため、例えば、発光装置11の耐久性を高めることが可能となる。
(8)発光装置11の製造方法は、発光素子13が搭載されたパッケージ基材12にプリズム14を装着する装着工程を備えている。この方法によれば、例えば、パッケージ基材12にプリズム14を装着する装着工程において、パッケージ基材12の壁部12bを基準に位置決めしてプリズム14を装着することができる。これにより、パッケージ基材12に対するプリズム14の装着を円滑に行うことができる。従って、発光装置11の生産性を高めることが容易となる。
また、プリズム14を装着するパッケージ基材12の壁部12bが上述した枠形状の場合、装着工程において、プリズム14の位置決めをより好適に行うことができる。
(9)発光装置11の製造方法における装着工程では、プリズム14をパッケージ基材12に流動性を有する接着剤A1を用いて接着することもできる。この場合、パッケージ基材12の壁部12bは、接着剤A1の流動を規制する規制壁となるため、接着剤A1の不要な箇所に接着剤A1が流出することを壁部12bによって抑えることができる。これにより、所定の接着力が得られ易くなったり、接着剤A1の使用量を削減したりすることができる。従って、発光装置11の品質を安定化したり、発光装置11の製造コストを抑えたりすることが可能となる。
(9)発光装置11の製造方法における装着工程では、プリズム14をパッケージ基材12に流動性を有する接着剤A1を用いて接着することもできる。この場合、パッケージ基材12の壁部12bは、接着剤A1の流動を規制する規制壁となるため、接着剤A1の不要な箇所に接着剤A1が流出することを壁部12bによって抑えることができる。これにより、所定の接着力が得られ易くなったり、接着剤A1の使用量を削減したりすることができる。従って、発光装置11の品質を安定化したり、発光装置11の製造コストを抑えたりすることが可能となる。
上記接着剤A1を用いた装着工程において、プリズム14を装着するパッケージ基材12の壁部12bが上述した枠形状の場合、接着剤A1の流出をより好適に抑えることができる。
(10)上記接着剤A1を用いた装着工程において、接着剤A1をパッケージ基材12の基部12a上に配置した後、その接着剤A1上にプリズム14を配置し、接着剤A1を硬化させることが好ましい。この場合、パッケージ基材12の基部12a上に配置した接着剤A1の流動や、プリズム14で押圧された接着剤A1の流動をパッケージ基材12の壁部12bで規制することができるため、上述したように発光装置11の品質を安定化したり、発光装置11の製造コストを抑えたりすることが可能となる。
(11)発光装置11の製造方法における装着工程において、プリズム14の挿入凹部14aの内面と発光素子13との間に光透過性充填材B1を充填することで、プリズム14の挿入凹部14aの内面と発光素子13との間に充填された光透過性充填層16を有する発光装置11を容易に得ることができる。
(変更例)
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・発光装置11において、上記パッケージ基材12の壁部12bの形状は、枠形状に限定されず、プリズム14の周面P2のうちの少なくとも一つの面を覆う形状に適宜変更することができる。また、パッケージ基材12の壁部12bは、例えば、互いに対向する一対の壁部のように複数から構成してもよい。
・プリズム14とパッケージ基材12との接着方法は、任意の接着方法を採用可能である。例えば、シート状の接着材料を用いてプリズム14をパッケージ基材12に接着することもできる。
・発光装置11において、接着層15と光透過性充填層16とを離間して配置することもできる。
・発光装置11において、パッケージ基材12の壁部12bの内側や互いに対向する一対の壁部間にプリズム14を嵌め込むことで、パッケージ基材12にプリズム14を取着してもよい。この場合、パッケージ基材12とプリズム14との間に接着層15を設けてもよいし、接着層15を省略してもよい。
・発光装置11において、パッケージ基材12の壁部12bの内側や互いに対向する一対の壁部間にプリズム14を嵌め込むことで、パッケージ基材12にプリズム14を取着してもよい。この場合、パッケージ基材12とプリズム14との間に接着層15を設けてもよいし、接着層15を省略してもよい。
・発光装置11において、光透過性充填層16を省略してもよい。
・発光装置11において、プリズム14の挿入凹部14aを溝部により構成しているが、挿入凹部14aを穴部から構成することもできる。挿入凹部14aを穴部から構成する場合、穴部において発光素子と対向する対向面は、入光する方向に凸となる円弧状の断面を有することが好ましく、入光する方向に凸となる半球状であることがより好ましい。この構成によれば、プリズムの挿入凹部からプリズム内に入光する光の拡散をさらに抑えることができる。従って、所定の方向にさらに多くの光を出射させることができる。
・発光装置11において、プリズム14の挿入凹部14aを溝部により構成しているが、挿入凹部14aを穴部から構成することもできる。挿入凹部14aを穴部から構成する場合、穴部において発光素子と対向する対向面は、入光する方向に凸となる円弧状の断面を有することが好ましく、入光する方向に凸となる半球状であることがより好ましい。この構成によれば、プリズムの挿入凹部からプリズム内に入光する光の拡散をさらに抑えることができる。従って、所定の方向にさらに多くの光を出射させることができる。
・発光装置11において、プリズム14の挿入凹部14aの形状は、例えば、多面体形状、円柱状等の形状に変更することもできる。
・発光装置11において、プリズム14の挿入凹部14aに発光素子13の一部を挿入してもよいし、発光素子13の全体を挿入してもよい。
・発光装置11において、プリズム14の挿入凹部14aに発光素子13の一部を挿入してもよいし、発光素子13の全体を挿入してもよい。
・図4に示すように、発光装置11において、プリズム14の挿入凹部14aを省略することもできる。すなわち、発光装置11におけるプリズム14の入光面P1は、平坦面であってもよい。
11…発光装置、12…パッケージ基材、12a…基部、12b…壁部、13…発光素子、14…プリズム、14a…挿入凹部、15…接着層、16…光透過性充填層、17…基板、A1…接着剤、B1…光透過性充填材、P1…入光面、P2…周面、P2a…反射面、P2b…出光面。
Claims (12)
- パッケージ基材と、
前記パッケージ基材に搭載される発光素子と、
前記発光素子から出射される光の入光面を有するプリズムと、を備える発光装置であって、
前記パッケージ基材は、前記発光素子及び前記プリズムが配置される板状の基部と、前記基部から突出し、前記プリズムの前記入光面と隣り合う前記プリズムの周面を前記プリズムからの出光を許容するように部分的に覆う壁部と、を有することを特徴とする発光装置。 - 前記プリズムの前記入光面は、前記発光素子が挿入される挿入凹部を有することを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
- 前記プリズムの前記挿入凹部における前記発光素子と対向する対向面は、入光する方向に凸となる円弧状の断面を有することを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
- 前記プリズムの前記挿入凹部の内面と前記発光素子との間に充填される光透過性充填層をさらに備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の発光装置。
- 前記パッケージ基材と前記プリズムとを接着する接着層をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記壁部の形状は、平面視で前記プリズムの前記入光面を取り囲むように配置される枠形状であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記プリズムは、前記入光面に対して傾斜した反射面と、前記入光面に対して直交する出光面とを有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記パッケージ基材の前記基部の主面が基板の主面に重なるように前記基板に取り付けて用いられることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の発光装置。
- パッケージ基材と、
前記パッケージ基材に搭載される発光素子と、
前記発光素子から出射される光の入光面を有するプリズムと、を備える発光装置の製造方法であって、
前記パッケージ基材は、前記発光素子及び前記プリズムが配置される板状の基部と、前記基部から突出し、前記プリズムの前記入光面と隣り合う前記プリズムの周面を前記プリズムからの出光を許容するように部分的に覆う壁部と、を有し、
前記製造方法は、前記発光素子が搭載された前記パッケージ基材に前記プリズムを装着する装着工程を備えることを特徴とする発光装置の製造方法。 - 前記装着工程では、前記プリズムを前記パッケージ基材に流動性を有する接着剤を用いて接着することを特徴とする請求項9に記載の発光装置の製造方法。
- 前記接着剤を前記パッケージ基材の前記基部上に配置した後、前記接着剤上に前記プリズムを配置し、前記接着剤を硬化させることを特徴とする請求項10に記載の発光装置の製造方法。
- 前記プリズムの前記入光面は、前記発光素子が挿入される挿入凹部を有し、
前記装着工程では、前記プリズムの前記挿入凹部の内面と前記発光素子との間に光透過性充填材を充填することを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2018146071A JP2020021877A (ja) | 2018-08-02 | 2018-08-02 | 発光装置及びその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11835380B2 (en) | 2021-11-25 | 2023-12-05 | Nichia Corporation | Light-emitting device |
-
2018
- 2018-08-02 JP JP2018146071A patent/JP2020021877A/ja active Pending
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