JP2020021119A - 車載器及び車載ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】車載器が既販車に既に装着されていたとしても、既販車に搭載されている車載器の機能を容易に拡張させることができる車載器及び車載ユニットを提供する。【解決手段】車両に装着されると共に車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行する車載器であって、車載器に後付可能であって、車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行可能な電子機器との通信を仲介する通信インターフェース14と、車両から供給される電力を電子機器に仲介する電源インターフェース11と、車両の状態量を示す信号を電子機器に仲介する信号インターフェース12と、電源インターフェース11及び信号インターフェース12を制御するCPU19と、を備え、CPU19は、通信インターフェース14により電子機器との通信が成立した場合、電源インターフェース11及び信号インターフェース12のイネーブル入力を有効に設定する。【選択図】図2
Description
本開示は、車載器及び車載ユニットに関する。
従来、時刻と、その時刻における車速及び走行距離を記憶するタコグラフとして、チャート紙に記録するアナログ式のタコグラフが車両に装着されている(例えば、特許文献1参照)。一方、近年では、上記のようなアナログ式のタコグラフに代えて、デジタルタコグラフが普及してきている(例えば、特許文献2〜4参照)。
しかし、特許文献1に記載のような従来技術において、特許文献2〜4に記載のような従来のデジタルタコグラフを車両に装着させる場合、メーカ純正装着されているアナログタコグラフを車両のセンターコンソールから取り外し、デジタルタコグラフを装着することで運用している。よって、化粧パネルの取り外し及び固定用ステーのネジ外し等の作業が必要となるため、既販車に対する市場アフターの切替対応には一定の期間が必要となる。したがって、例えば、アナログタコグラフからデジタルタコグラフに移行するための取付作業が容易ではない状況である。つまり、アナログタコグラフが既に装着されている場合、デジタルタコグラフを取り付けて使用可能な状態にするのは容易ではない状況である。なお、このような状況は、アナログタコグラフとデジタルタコグラフとの関係に限らず、既存の車載器の機能を拡張させるために生じるものである。つまり、既存の車載器を別の車載器に交換しなければ既販車に搭載されている車載器の機能を総合的に拡張させることができない状況である。したがって、既販車に搭載されている車載器の機能を拡張させることが容易ではない状況である。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、車載器が既販車に既に装着されていたとしても、既販車に搭載されている車載器の機能を容易に拡張させることができるようにするものである。
本開示の第一の側面である車載器は、車両に装着されると共に前記車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行する車載器であって、当該車載器に後付可能であって、前記車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行可能な電子機器との通信を仲介する通信インターフェースと、前記車両から供給される電力を前記電子機器に仲介する電源インターフェースと、前記車両の状態量を示す信号を前記電子機器に仲介する信号インターフェースと、前記電源インターフェース及び前記信号インターフェースを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記通信インターフェースにより前記電子機器との通信が成立した場合、前記電源インターフェース及び前記信号インターフェースのイネーブル入力を有効に設定する。
また、本開示の第一の側面である車載器において、前記信号は、前記車両に取り付けられている車速センサーの出力する速度パルスが含まれるものであり、前記制御部は、前記通信インターフェースにより前記電子機器との通信が成立した場合、前記速度パルスの当該車載器への記録を停止させ、且つ前記速度パルスを前記電子機器に供給させる、ことが好ましい。
また、本開示の第一の側面である車載器において、前記通信インターフェースは、前記電子機器の仕様コードを取得するものであり、前記仕様コードは、前記電子機器の製造元を示すものであり、前記制御部は、前記仕様コードが示す前記電子機器の製造元と、当該車載器の製造元とが同一である場合、前記通信インターフェースにより前記電子機器との通信を成立させる、ことが好ましい。
また、本開示の第二の側面である車載ユニットは、車両に装着されると共に前記車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行する車載器と、前記車載器に後付可能であって、前記車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行可能な電子機器とを備える車載ユニットであって、前記車載器は、前記電子機器との通信が可能である通信インターフェースと、前記車両から供給される電力を前記電子機器に仲介する電源インターフェースと、前記車両の状態量を示す信号を前記電子機器に仲介する信号インターフェースと、前記電源インターフェース及び前記信号インターフェースを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記通信インターフェースにより前記電子機器との通信が成立した場合、前記電源インターフェース及び前記信号インターフェースのイネーブル入力を有効に設定する。
本開示の第一の側面及び第二の側面によれば、車載器が既販車に既に装着されていたとしても、既販車に搭載されている車載器の機能を容易に拡張させることができる。
以下、図面に基づいて本開示の実施形態を説明するが、本開示は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、本開示を適用した実施形態に係るアナログタコグラフ1にデジタルタコグラフ2を取り付けるときの一例を示す図である。アナログタコグラフ1は車両に装着されることで接続されるものである。アナログタコグラフ1は、筐体の正面側に凹部コネクタ3が設けられている。デジタルタコグラフ2は、筐体の背面側に凸部コネクタ5が設けられている。デジタルタコグラフ2の凸部コネクタ5がアナログタコグラフ1の凹部コネクタ3に挿入されることにより、アナログタコグラフ1と、デジタルタコグラフ2とが導通状態となる。これにより、デジタルタコグラフ2は、アナログタコグラフ1に付随して接続される。なお、図示は省略するが、アナログタコグラフ1の筐体にスナップフィット受が設けられ、デジタルタコグラフ2の筐体にスナップフィットが設けられ、スナップフィット受にスナップフィットが嵌合することで、デジタルタコグラフ2をアナログタコグラフ1に取り付けてもよい。つまり、デジタルタコグラフ2の変形自在な突起部のような部材がアナログタコグラフ1の切込部のような部材に嵌合される構成により、デジタルタコグラフ2をアナログタコグラフ1に固定させてもよい。なお、アナログタコグラフ1は、本開示に係る車載器に相当し、デジタルタコグラフ2は、本開示に係る電子機器に相当する。また、アナログタコグラフ1は、車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行するものである。デジタルタコグラフ2は、車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行可能なものである。詳細については後述するが、車両の状態量を示す信号は、車速センサー6の出力である速度パルス及びエンジン回転センサー7の出力するエンジンパルスである。
図2は、本開示を適用した実施形態に係るアナログタコグラフ1の機能構成の一例を示すブロック図である。アナログタコグラフ1は、電源インターフェース11、信号インターフェース12、メモリ13、通信インターフェース14、時計機構15、記録機構16及びCPU19を備えている。時計機構15は、カートリッジに収納されるチャート紙を回転させるものである。記録機構16は、チャート紙に車速及び走行距離等の運行記録を機械的に記録するものである。CPU19は、アナログタコグラフ1を統括的に制御するものである。CPU19は、例えば、電源インターフェース11及び信号インターフェース12を制御する。信号インターフェース12は、速度インターフェース12a及びエンジンインターフェース12bを含んでいる。なお、CPU19は、本発明における制御部に相当するものである。
速度インターフェース12aは、CPU19及び車速センサー6のそれぞれと接続され、車速センサー6から入力される速度パルスをCPU19に供給する。車速センサー6は、アナログタコグラフ1が装着される車両のトランスミッションの出力軸の近傍に取り付けられ、その出力軸が一定量回動するごとにパルス信号を車速の速度パルスとして出力する。よって、速度パルスの周期及びパルス数が、車両の走行速度及び走行距離に応じて変化する。ただし、車速センサー6の種類の違い、車種の違い、例えばタイヤの外径のような車両の違い等により、速度パルスの周期及びパルス数と、車両の実際の走行速度及び走行距離との対応関係は変化する。CPU19は、入力された速度パルスに基づき、自車両の速度すなわち車速を求め、記録機構16によりチャート紙に記録させる。エンジンインターフェース12bは、CPU19及びエンジン回転センサー7のそれぞれと接続され、エンジン回転センサー7から入力されるエンジンパルスをCPU19に供給する。エンジン回転センサー7は、アナログタコグラフ1が装着される車両に取り付けられ、検知したエンジン回転数をエンジンパルスに変換して出力する。CPU19は、入力されたエンジンパルスに基づき、自車両のエンジン回転数を求め、記録機構16によりチャート紙に記録させる。
信号インターフェース12は、車両から供給される信号をデジタルタコグラフ2に仲介する。信号は、上記で説明したように、車両に取り付けられている車速センサー6の出力する速度パルスが含まれる。また、信号は、上記で説明したように、車両に取り付けられているエンジン回転センサー7の出力するエンジンパルスも含まれる。信号インターフェース12は、CPU19によりイネーブル入力が無効に設定される場合、デジタルタコグラフ2に信号を仲介しない。信号インターフェース12は、CPU19によりイネーブル入力が有効に設定される場合、デジタルタコグラフ2に信号を仲介する。
具体的には、速度インターフェース12aは、CPU19によりイネーブル入力が無効に設定される場合、デジタルタコグラフ2に速度パルスを仲介しない。速度インターフェース12aは、CPU19によりイネーブル入力が有効に設定される場合、デジタルタコグラフ2に速度パルスを仲介する。同様に、エンジンインターフェース12bは、CPU19によりイネーブル入力が無効に設定される場合、デジタルタコグラフ2にエンジンパルスを仲介しない。エンジンインターフェース12bは、CPU19によりイネーブル入力が有効に設定される場合、デジタルタコグラフ2にエンジンパルスを仲介する。速度インターフェース12a及びエンジンインターフェース12bが、CPU19によりイネーブル入力が有効に設定されるトリガーは、通信インターフェース14によりデジタルタコグラフ2との通信が成立した場合であるが、その詳細については後述する。
電源インターフェース11は、+12Vライン81を介してバッテリ8と接続し、バッテリ8から供給される電力をアナログタコグラフ1に供給するものである。+12Vライン81は、電源インターフェース11に電力を常時供給するものである。よって、電源インターフェース11は、常時電力の供給が必要な部位に+12Vライン81から供給される電力を供給することができる。また、バッテリ8と、アナログタコグラフ1とは、イグニッションライン82を介して接続されている。イグニッションライン82にはイグニッションスイッチ41が設けられている。イグニッションライン82は、イグニッションスイッチ41がオンされたときにアナログタコグラフ1に電力を供給するものである。また、電源インターフェース11は、車両から供給される電力、すなわちバッテリ8から供給される電力をデジタルタコグラフ2に仲介するものである。具体的には、電源インターフェース11は、CPU19によりイネーブル入力が無効に設定される場合、デジタルタコグラフ2に+12Vライン81から供給される電力を仲介しない。電源インターフェース11は、CPU19によりイネーブル入力が有効に設定される場合、デジタルタコグラフ2に+12Vライン81から供給される電力を仲介する。なお、イグニッションライン82は、デジタルタコグラフ2がアナログタコグラフ1に接続されれば、イグニッションスイッチ41がオンされたときにデジタルタコグラフ2にも電力を供給することができる。
通信インターフェース14は、アナログタコグラフ1に後付可能なデジタルタコグラフ2との通信を仲介するものである。通信インターフェース14は、デジタルタコグラフ2からデジタルタコグラフ2の仕様コードを取得するものである。仕様コードは、デジタルタコグラフ2の製造元を示すものである。通信インターフェース14は、アナログタコグラフ1と、デジタルタコグラフ2との間において、仕様コードのような各種信号の送受信を、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)を利用してシリアル通信により実現するものである。メモリ13は、随時書き換え可能であって、電力供給が停止されてもデータを保持可能な構成であり、バリエーションデータ及びアナログタコグラフ1の製造元を示す仕様コードが格納されている。バリエーションデータは、車両に搭載されるスピードメーター、タコメーター及びトリップメーターの種類、車速センサー6の種類並びにスピードメーター、タコメーター及びトリップメーターに対するユーザー仕様に応じてカスタマイズすることができるデータ群のことである。バリエーションデータは、例えば、スピードメーターの振れ角設定データ、タコメーターの振れ角値設定データ、トリップメーターのトリップリセットスイッチ選択データ及びオド/トリップパルスレート設定データ等がある。バリエーションデータは、工場出荷時又はユーザーサイドでのカスタマイズ時、CPU19又は外部書き込み機器等を用いてメモリ13に書き込むことができる、メモリ13に書き込まれたバリエーションデータは、工場出荷時又はユーザーサイドでのカスタマイズ時以外では原則的に更新されない、いわゆる固定データである。また、アナログタコグラフ1の製造元を示す仕様コードは、後述するように、アナログタコグラフ1と、デジタルタコグラフ2とが同一の製造元であるか否かを照合するために使用されるものである。
CPU19は、通信インターフェース14により取得される仕様コードが示すデジタルタコグラフ2の製造元と、アナログタコグラフ1の製造元とが同一である場合、通信インターフェース14によりデジタルタコグラフ2との通信を成立させる。CPU19は、通信インターフェース14によりデジタルタコグラフ2との通信が成立した場合、電源インターフェース11及び信号インターフェース12のイネーブル入力を有効に設定する。また、CPU19は、通信インターフェース14によりデジタルタコグラフ2との通信が成立した場合、速度パルスのアナログタコグラフ1への記録を停止させ、且つ信号インターフェース12により速度パルスをデジタルタコグラフ2に供給させる。なお、速度パルスのアナログタコグラフ1への記録を停止させるには、CPU19により記録機構16及び時計機構15の動作を停止させればよい。
図3は、本開示を適用した実施形態に係るデジタルタコグラフ2の機能構成の一例を示すブロック図である。デジタルタコグラフ2は、電源インターフェース21、信号インターフェース22、メモリ23、通信インターフェース24、時計回路25、操作部27、表示制御部28、CPU29及び表示部31を備えている。信号インターフェース22は、速度インターフェース22a及びエンジンインターフェース22bを含んでいる。メモリ23は、EEPROM23a、不揮発性メモリ23b及び揮発性メモリ23cを含んでいる。CPU29は、EEPROM23aに保持されているプログラムを実行することにより、デジタルタコグラフ2を制御するために必要な処理を行うものである。主要な制御の内容として、CPU29は、車両の営業運行中、運行状態を表すさまざまな情報を収集し、得られたデジタルデータを記録し保存する。
不揮発性メモリ23bは、電源インターフェース21から供給されるバッテリ8の電力が遮断されたときでも記憶された情報を保持することのできる記憶装置であって、情報の書き込み及び読み出しが可能なものである。不揮発性メモリ23bは、デジタルタコグラフ2の動作に必要な情報、乗務員に関する登録情報及び収集した運行データ等を保持するために利用される。不揮発性メモリ23bは、例えばメモリカードのような形態で構成され、着脱自在な状態でデジタルタコグラフ2に接続される。揮発性メモリ23cは、情報の書き込み及び読み出しが可能な半導体メモリであり、電源インターフェース21からバッテリ8の電力が供給されているとき、一時的に使用するデータの書き込み及び読み出しのためにCPU29によってアクセスされるものである。なお、上記で説明した仕様コードは、EEPROM23a及び不揮発性メモリ23bの少なくとも何れか一方に記憶されていればよい。
時計回路25は、周期が一定のクロックパルスを常時計数し、現在の日付及び時刻を把握してその情報を出力することができるものである。速度インターフェース22aは、車速センサー6が出力する速度パルスをCPU29の信号入力に適した信号に成形するための信号処理を行うものである。電源インターフェース21は、車両に搭載されたバッテリ8の電圧をCPU29が電源として利用可能な安定した電圧、例えば+5Vに変換するための電源回路である。表示制御部28は、例えばLCDにより構成される表示部31の表示内容を制御する機能を備えている。CPU29は、表示制御部28を介して、表示部31の表示内容を制御する。
通信インターフェース24は、例えばUARTを利用してシリアル通信を行うためのインターフェースである。CPU29は、通信インターフェース24を経由して、アナログタコグラフ1と通信することができる。操作部27は、ユーザーが操作可能な複数の操作ボタンを有している。CPU29は、操作部27の各操作ボタンの状態を監視することにより、ユーザーの入力操作を読み取ることができる。
図4は、本開示を適用した実施形態に係るアナログタコグラフ1の制御テーブルの一例を示す図である。図4に示すように、デジタルタコグラフ2との接続確認がOFF状態である場合、イグニッションスイッチ41がオン状態及びオフ状態の何れであっても、時計機構15による計時機能は動作中となる。イグニッションスイッチ41がオン状態であって、且つデジタルタコグラフ2との接続確認がOFF状態である場合、アナログタコグラフ1は通常モードに移行し、動作中の計時機能に加え、速度及びオドすなわち走行距離の記録機能を動作させる。イグニッションスイッチ41がオフ状態であって、且つデジタルタコグラフ2との接続確認がOFF状態である場合、アナログタコグラフ1は通常モードに移行し、速度及びオドすなわち走行距離の記録機能を動作させない。一方、イグニッションスイッチ41がオン状態及びオフ状態の何れであっても、デジタルタコグラフ2との接続確認がON状態である場合、アナログタコグラフ1はスリープモードに移行し、時計機構15による計時機能を停止させる。
図5は、本開示を適用した実施形態に係るアナログタコグラフ1の制御例を説明するフローチャートである。なお、処理の前提として、各種フラグが初期化され、0に設定されているものとする。ステップS11において、CPU19は、計時機能を動作させる。ステップS12において、CPU19は、イグニッションスイッチ41がオン(IGN_ON)になったか否かを判定する。CPU19は、イグニッションスイッチ41がオン(IGN_ON)になったと判定する場合(ステップS12;Y)、ステップS13の処理に移行し、ステップS13において、IGN_ONフラグを1に設定し、ステップS14の処理に移行する。CPU19は、イグニッションスイッチ41がオン(IGN_ON)になっていないと判定する場合(ステップS12;N)、ステップS14の処理に移行する。
ステップS14において、CPU19は、デジタルタコグラフ2が接続されたか否かを判定する。CPU19は、デジタルタコグラフ2が接続されたと判定する場合(ステップS14;Y)、ステップS15の処理に移行する。CPU19は、デジタルタコグラフ2が接続されていないと判定する場合(ステップS14;N)、ステップS22の処理に移行する。ステップS15において、CPU19は、デジタルタコグラフ2の仕様コードを取得する。ステップS16において、CPU19は、仕様コードが示すデジタルタコグラフ2の製造元と、アナログタコグラフ1の製造元とが同一であるか否かを判定する。CPU19は、仕様コードが示すデジタルタコグラフ2の製造元と、アナログタコグラフ1の製造元とが同一であると判定する場合(ステップS16;Y)、ステップS17の処理に移行し、ステップS17において、デジタルタコグラフ2との通信を成立させ、ステップS18の処理に移行する。CPU19は、仕様コードが示すデジタルタコグラフ2の製造元と、アナログタコグラフ1の製造元とが同一でないと判定する場合(ステップS16;N)、ステップS18の処理に移行する。
ステップS18において、CPU19は、デジタルタコグラフ2との通信が成立したか否かを判定する。CPU19は、デジタルタコグラフ2との通信が成立したと判定する場合(ステップS18;Y)、ステップS19の処理に移行する。CPU19は、デジタルタコグラフ2との通信が成立していないと判定する場合(ステップS18;N)、ステップS22の処理に移行する。ステップS19において、CPU19は、アナログタコグラフ1の動作モードをスリープモードに移行させる。ステップS20において、CPU19は、計時機能を停止させる。ステップS21において、CPU19は、電源インターフェース11及び信号インターフェース12のイネーブル入力を有効に設定し、処理を終了する。ステップS22において、CPU19は、アナログタコグラフ1の動作モードを通常モードに移行させる。ステップS23において、CPU19は、IGN_ONフラグが1に設定されているか否かを判定する。CPU19は、IGN_ONフラグが1に設定されていると判定する場合(ステップS23;Y)、ステップS24の処理に移行する。CPU19は、IGN_ONフラグが1に設定されていないと判定する場合(ステップS23;N)、処理を終了する。ステップS24において、速度及び走行距離の記録機能を動作させ、処理を終了する。なお、速度及び走行距離の記録機能は、記録機構16を動作させることにより実現可能である。
以上の説明から、本実施形態においては、通信インターフェース14によりデジタルタコグラフ2との通信が成立した場合、電源インターフェース11及び信号インターフェース12のイネーブル入力が有効に設定される。よって、電源インターフェース11を介してデジタルタコグラフ2に電力を供給し、信号インターフェース12を介してデジタルタコグラフ2に信号を供給することができる。したがって、アナログタコグラフ1のような車載器が既販車に既に装着されていたとしても、既販車に搭載されている車載器の機能を容易に拡張させることができる。
また、本実施形態においては、通信インターフェース14によりデジタルタコグラフ2との通信が成立した場合、速度パルスのアナログタコグラフ1への記録を停止させ、且つ速度パルスをデジタルタコグラフ2に供給させる。よって、アナログタコグラフ1の機能は停止するが、速度パルスはデジタルタコグラフ2に入力することができるので、「運行記録計の技術基準」を満たすことができる。
具体的には、「運行記録計の技術基準」は、国土交通省による「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添89」で規定されている。すなわち、デジタルタコグラフ2のようなデジタル式運行記録計には、「単位走行距離あたりの入力パルス数」又は「その略式記号」が明記してあることが必要とされる。また、速度パルスのような「入力パルス信号の仕様」又は「接続可能な走行センサーの形式名の一覧」が明記してあることが必要とされる。よって、車速センサー6の出力する速度パルスを、デジタルタコグラフ2に入力するように構成する。この場合、デジタルタコグラフ2は、入力される速度パルスに基づき、車両の走行距離又は走行速度を把握できる。また、「単位走行あたりの入力パルス数」を把握できるので、技術基準に適合するように構成できる。なお、速度パルスは、本開示に係る車両の状態量を示す信号に相当する。
また、本実施形態においては、デジタルタコグラフ2の製造元と、アナログタコグラフ1の製造元とが同一である場合、デジタルタコグラフ2との通信が成立される。よって、アナログタコグラフ1と異なる製造元のデジタルタコグラフ2であれば、アナログタコグラフ1と、デジタルタコグラフ2との通信は成立しない。したがって、他社製デジタルタコグラフの取付及び使用を排除することができる。
以上、本開示を適用したアナログタコグラフ1とデジタルタコグラフ2とを備えている車載ユニットを実施形態に基づいて説明したが、本開示はこれに限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態においては、凹部コネクタ3に凸部コネクタ5が挿入されることにより、アナログタコグラフ1と、デジタルタコグラフ2とが導通状態となる一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、無線通信により、アナログタコグラフ1と、デジタルタコグラフ2とが導通状態となる構成であってもよい。
また、本実施形態においては、運行記録として、車速及びエンジン回転数が記録される一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、加速度、交差点進入速度、ウインカータイミングその他の車両状況に関する情報であればよい。例えば、運行時に取得される画像情報等であってもよい。
また、本実施形態においては、アナログタコグラフ1が車載器であり、デジタルタコグラフ2が電子機器である一例について説明したが特にこれに限定されない。例えば、SDカードのような記録媒体に運行記録を記憶させるSDカードタイプデジタコ等が車載器であり、データ送信機能付き後付装置、ドライブレコーダ又はWiFi(登録商標)等のような無線通信にて接続可能なタブレットPCが電子機器であってもよい。
1 アナログタコグラフ、2 デジタルタコグラフ
3 凹部コネクタ、5 凸部コネクタ
6 車速センサー、7 エンジン回転センサー、8 バッテリ
11,21 電源インターフェース、12,22 信号インターフェース
12a,22a 速度インターフェース、12b,22b エンジンインターフェース
13,23 メモリ、14,24 通信インターフェース、15 時計機構
16 記録機構、19,29 CPU
23a EEPROM、23b 不揮発性メモリ、23c 揮発性メモリ
25 時計回路、27 操作部、28 表示制御部、31 表示部
41 イグニッションスイッチ、81 +12Vライン、82 イグニッションライン
3 凹部コネクタ、5 凸部コネクタ
6 車速センサー、7 エンジン回転センサー、8 バッテリ
11,21 電源インターフェース、12,22 信号インターフェース
12a,22a 速度インターフェース、12b,22b エンジンインターフェース
13,23 メモリ、14,24 通信インターフェース、15 時計機構
16 記録機構、19,29 CPU
23a EEPROM、23b 不揮発性メモリ、23c 揮発性メモリ
25 時計回路、27 操作部、28 表示制御部、31 表示部
41 イグニッションスイッチ、81 +12Vライン、82 イグニッションライン
Claims (4)
- 車両に装着されると共に前記車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行する車載器であって、
当該車載器に後付可能であって、前記車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行可能な電子機器との通信を仲介する通信インターフェースと、
前記車両から供給される電力を前記電子機器に仲介する電源インターフェースと、
前記車両の状態量を示す信号を前記電子機器に仲介する信号インターフェースと、
前記電源インターフェース及び前記信号インターフェースを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信インターフェースにより前記電子機器との通信が成立した場合、前記電源インターフェース及び前記信号インターフェースのイネーブル入力を有効に設定する、
ことを特徴とする車載器。 - 前記信号は、
前記車両に取り付けられている車速センサーの出力する速度パルスが含まれるものであり、
前記制御部は、
前記通信インターフェースにより前記電子機器との通信が成立した場合、前記速度パルスの当該車載器への記録を停止させ、且つ前記速度パルスを前記電子機器に供給させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車載器。 - 前記通信インターフェースは、
前記電子機器の仕様コードを取得するものであり、
前記仕様コードは、
前記電子機器の製造元を示すものであり、
前記制御部は、
前記仕様コードが示す前記電子機器の製造元と、当該車載器の製造元とが同一である場合、前記通信インターフェースにより前記電子機器との通信を成立させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載器。 - 車両に装着されると共に前記車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行する車載器と、前記車載器に後付可能であって、前記車両の状態量を示す信号を受信して処理を実行可能な電子機器とを備える車載ユニットであって、
前記車載器は、
前記電子機器との通信が可能である通信インターフェースと、
前記車両から供給される電力を前記電子機器に仲介する電源インターフェースと、
前記車両の状態量を示す信号を前記電子機器に仲介する信号インターフェースと、
前記電源インターフェース及び前記信号インターフェースを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信インターフェースにより前記電子機器との通信が成立した場合、前記電源インターフェース及び前記信号インターフェースのイネーブル入力を有効に設定する、
ことを特徴とする車載ユニット。
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2018
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