JP2020020568A - 溝型誘導子 - Google Patents
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Abstract
Description
(a)溝内の溶融金属による化学的攻撃に耐性があり、かつ溶融金属と直接接触する溝型誘導子の唯一の材料である耐熱材料から形成される、溝内張りと、
(b)溝型誘導炉の加熱、乾燥または操業中に、溝内張りの一体性が低下しないように、溝内張りを支持し、かつ断熱材特性および機械的強度特性に最適な耐熱材料から形成される支持内張り(back-up liner)と、を含む。
(a)鋼製の外殻と、
(b)外殻の内部の、耐熱材料の内張りと、
(c)耐熱材で内張りされた外殻により規定される、溶融金属の溜まり(またはプール、pool)を含むためのポットと、
(d)1つまたは1つ以上の、上述したような金属を加熱するための溝型誘導子であって、外殻に接続され、かつ外殻および耐熱材の内張りを通って、溝型誘導子内の入口まで延在しているスロートを介して、ポットと流体連通している溝型誘導子と、
を含む、溝型誘導炉を提供する。
(a)溝内張り(概して数字5により特定される)と、
(b)溝内を支持する(support)、溝内張り補助アセンブリと、
を含む。
・この反応は、触媒として機能する溶融金属内の微量のナトリウムの存在により急速に発達した。
・ナトリウムの濃度は、溝内張り5の材料内で増加して測定された。
・反応は、主に、溝内張り5の耐熱性材料内のSiC集合体とであった。
・SiCのひとつの利点は、普通のアルミナ材料の高い熱膨張係数と比べてより低い熱膨張係数を有することに起因して、初めの加熱において、複合組織内により少ない熱ストレスを生み出すことである。
・SiCが消費されるにつれて、溝内張り5の材料の熱膨張係数が増加し、溝内張りの加熱面(hot face)におけるより緻密な組織(a tighter structure)を作るのに有用である。
・結果として得られる、使用中に発達する加熱面層は、溝型誘導子のボア(または穴、bore)内に増大/成長するコランダムに対して耐性があった。
・適切な支持内張り25のためには、溝内張り5を支持するように選択されることが重要である。
製造プラントにおいて溝型誘導子を使用するに先だった実験室での溝内張りの材料の評価からは予想されなかった、事後検討における1つの見解は、明白な反応(apparent reaction)の程度および溝内張り材料の高密度化の程度であった。
出願人らは、Dri−Vibe(登録商標)の複合材料に試験作業を行い、当該材料の適合性を評価した。試験作業は以下に詳細を示す。
出願人は、Dri−Vibeの複合材料により作られた試料カップを、溶融したZincalume(登録商標)Al/Zn含有合金に曝すことにより、3つのDri−Vibeの複合材料を試験した。
・製品A:Alliedにより作られた2つのカップであり、Alliedにより、Matripump 80ACの不定形の支持材(Matripump 80AC castable back-up)を有して作られた。
・製品B:Alliedにより作られた2つのカップであり、Alliedにより、Matripump 80ACの不定形の支持材を有して作られた。
・製品C:Alliedにより作られた1つのカップであり、Alliedにより、Matripump 80ACの不定形の支持材を有して作られた。
・試料は、一晩中乾燥された。
・Zincalume(登録商標)は長さで切断され、少なくとも5つの切断部分が、各カップ内に置かれた。
・全てのカップは、炉内に置かれた。
・炉は、5℃/分で600℃まで加熱され(または点火され、fired)、それから、2℃/分で830℃まで加熱されて、それから168時間保持された。
・炉は冷却され、そして、試料は取り除かれた。
・5つのカップ試料は、半分に切断された。
・切断面の写真が取られ、そして評価された。半分は所定の位置に金属を置いて、もう半分は金属が除去された。
試験に基づくと、製品Bは、Zincalume(登録商標)金属によりかなり浸食されたので、溝型誘導子内の支持内張りとしての使用に適切でない。
本明細書の開示内容は、以下の態様を含み得る。
(態様1)
(a)溝内張りと、
(b)溝型誘導炉の加熱、乾燥または操業の間に、前記溝内張りの一体性が損なわれないように前記溝内張りを支持する支持内張りと、
を含むことを特徴とする、溝型誘導炉の溝型誘導子。
(態様2)
前記溝内張りの材料と前記炉内の溶融金属との間で化学反応があり、前記溝内張りが、溶融金属による浸食に対してより耐性を有し、かつ溝の閉塞物の発達に対してより耐性を有するようになるように、前記溝内張りの前記材料が選択されることを特徴とする、態様1に記載の溝型誘導子。
(態様3)
前記化学反応が、前記溝内張り内により密度の高い相の形成をもたらすことを特徴とする、態様2に記載の溝型誘導子。
(態様4)
前記溶融金属が、ナトリウムを含むAl/Zn含有合金である場合に、前記溝内張りの前記材料が、炭化ケイ素などの、ケイ素源を含むことを特徴とする、態様2または3に記載の溝型誘導子。
(態様5)
前記支持内張りの材料が、前記溝内張りの膨張および移動による応力を吸収することができるように選択されることを特徴とする、態様1〜4のいずれかに記載の溝型誘導子。
(態様6)
前記支持内張りのための前記材料の選択が、熱応力による割れに対する耐性がある材料を選択することも含むことを特徴とする、態様5に記載の溝型誘導子。
(態様7)
前記支持内張りの前記材料が乾燥振動材料であるであることを特徴とする、態様5または6に記載の溝型誘導子。
(態様8)
前記支持内張りの前記材料が、鋼繊維等の金属繊維の補強を有し、または有しなくてもよい、アルミノケイ酸塩の耐熱複合材料であることを特徴とする、態様5〜7のいずれかに記載の溝型誘導子。
(態様9)
前記複合材料の前記耐熱材料の成分が、60〜95重量%のアルミナを含むことを特徴とする、態様8に記載の溝型誘導子。
(態様10)
前記複合材料の前記耐熱材料の成分が、60〜70重量%のアルミナと、20〜35重量%のシリカとを含むことを特徴とする、態様8に記載の溝型誘導子。
(態様11)
前記溝内張りが、一つのU字形状であるチャネルを備える細長いユニット(「シングルループの誘導子」)であることを特徴とする、態様1〜10のいずれかに記載の溝型誘導子。
(態様12)
前記溝内張りが、二つのU字形状であるチャネルを備える細長いユニットであることを特徴とする、態様1〜10のいずれかに記載の溝型誘導子。
(態様13)
(a)鋼製の外殻と、
(b)前記外殻の内部の、耐熱材料の内張りと、
(c)前記耐熱材料で内張りされた外殻により規定される、溶融金属の溜まりを含むためのポットと、
(d)態様1〜12のいずれかに記載され、かつ前記外殻に接続され、前記外殻および前記耐熱材料の内張りを通って前記溝型誘導子内の入口まで延在しているスロートを介して前記ポットと流体連通している、1つまたは1つ以上の、金属を加熱するための溝型誘導子と、
を含むことを特徴とする溝型誘導炉。
Claims (13)
- (a)溝内張りと、
(b)溝型誘導炉の加熱、乾燥または操業の間に、前記溝内張りの一体性が損なわれないように前記溝内張りを支持する支持内張りと、
を含むことを特徴とする、溝型誘導炉の溝型誘導子。 - 前記溝内張りの材料と前記炉内の溶融金属との間で化学反応があり、前記溝内張りが、溶融金属による浸食に対してより耐性を有し、かつ溝の閉塞物の発達に対してより耐性を有するようになるように、前記溝内張りの前記材料が選択されることを特徴とする、請求項1に記載の溝型誘導子。
- 前記化学反応が、前記溝内張り内により密度の高い相の形成をもたらすことを特徴とする、請求項2に記載の溝型誘導子。
- 前記溶融金属が、ナトリウムを含むAl/Zn含有合金である場合に、前記溝内張りの前記材料が、炭化ケイ素などの、ケイ素源を含むことを特徴とする、請求項2または3に記載の溝型誘導子。
- 前記支持内張りの材料が、前記溝内張りの膨張および移動による応力を吸収することができるように選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の溝型誘導子。
- 前記支持内張りのための前記材料の選択が、熱応力による割れに対する耐性がある材料を選択することも含むことを特徴とする、請求項5に記載の溝型誘導子。
- 前記支持内張りの前記材料が乾燥振動材料であるであることを特徴とする、請求項5または6に記載の溝型誘導子。
- 前記支持内張りの前記材料が、鋼繊維等の金属繊維の補強を有し、または有しなくてもよい、アルミノケイ酸塩の耐熱複合材料であることを特徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載の溝型誘導子。
- 前記複合材料の前記耐熱材料の成分が、60〜95重量%のアルミナを含むことを特徴とする、請求項8に記載の溝型誘導子。
- 前記複合材料の前記耐熱材料の成分が、60〜70重量%のアルミナと、20〜35重量%のシリカとを含むことを特徴とする、請求項8に記載の溝型誘導子。
- 前記溝内張りが、一つのU字形状であるチャネルを備える細長いユニット(「シングルループの誘導子」)であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の溝型誘導子。
- 前記溝内張りが、二つのU字形状であるチャネルを備える細長いユニットであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の溝型誘導子。
- (a)鋼製の外殻と、
(b)前記外殻の内部の、耐熱材料の内張りと、
(c)前記耐熱材料で内張りされた外殻により規定される、溶融金属の溜まりを含むためのポットと、
(d)請求項1〜12のいずれかに記載され、かつ前記外殻に接続され、前記外殻および前記耐熱材料の内張りを通って前記溝型誘導子内の入口まで延在しているスロートを介して前記ポットと流体連通している、1つまたは1つ以上の、金属を加熱するための溝型誘導子と、
を含むことを特徴とする溝型誘導炉。
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