JP2020020332A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】気筒休止機能を有する内燃機関による二酸化炭素の削減効果を向上可能な内燃機関を提供する。【解決手段】一部の気筒での燃焼を停止させる気筒休止制御を実行可能な内燃機関において、内燃機関の排気中に水素を混合する水素生成装置と、水素生成装置により生成された水素を含む循環気を気筒休止制御の対象である休止気筒に戻すための還流通路と、還流通路を開閉する循環制御弁と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の乗り物に動力源として搭載される内燃機関に関する。
従来、自動車等の乗り物には動力源としてガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関が搭載されている。内燃機関から排出される排気には二酸化炭素が含まれる。内燃機関の燃料消費率を低減して燃料消費量を削減することは、二酸化炭素の削減にもつながる。
燃料消費率を改善する装置として気筒休止機能を有する内燃機関が知られている。気筒休止機能を有する内燃機関は、内燃機関の要求トルクが小さい場合に、内燃機関の複数の気筒のうちの一部の気筒での燃焼を停止することにより他の気筒で燃焼効率の良い運転状態でトルクを発生し、燃料消費率を低減する。
特開2017−82727号公報
しかしながら、従来の気筒休止機能を有する内燃機関は、燃料消費量を削減すること以上に二酸化炭素を削減することができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、気筒休止機能を有する内燃機関による二酸化炭素の削減効果を向上可能な、内燃機関を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、一部の気筒での燃焼を停止させる気筒休止制御を実行可能な内燃機関において、内燃機関の排気中に水素を混合する水素生成装置と、水素生成装置により生成された水素を含む循環気を気筒休止制御の対象である休止気筒に戻すための還流通路と、還流通路を開閉する循環制御弁と、を備える、内燃機関が提供される。
還流通路が休止気筒の燃焼室に接続されてもよい。
休止気筒のピストンの下降行程において、循環制御弁が開弁されてもよい。
還流通路が、内燃機関の吸気通路に接続されてもよい。
休止気筒のピストンの下降行程において、休止気筒の吸気弁が開弁されてもよい。
休止気筒の燃焼室に接続され、休止気筒で吸気及び循環気から生成されたメタノールを含むメタノール混合気を排出するための排出通路と、排出通路を開閉する排出制御弁と、を備えてもよい。
休止気筒のピストンの上昇行程において、排出制御弁が開弁されてもよい。
排出通路に、メタノール混合気からメタノールを分離する冷却器及び気液分離器を備えてもよい。
休止気筒のピストンの上昇行程において、休止気筒の吸気弁が開弁され、休止気筒で吸気及び循環気から生成されたメタノールを含むメタノール混合気が吸気通路に戻されてもよい。
本発明によれば、気筒休止機能を有する内燃機関による二酸化炭素の削減効果を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の構成例を示す模式図である。 同実施形態に係る内燃機関の動作例を示す説明図である。 同実施形態の変形例に係る内燃機関の構成例を示す模式図である。 同実施形態の変形例に係る内燃機関の動作例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る内燃機関の構成例を示す模式図である。 同実施形態に係る内燃機関の4つの気筒の構成例を示す模式図である。 同実施形態に係る内燃機関の動作例を示す説明図である。 同実施形態の変形例に係る内燃機関の構成例を示す模式図である。 同実施形態の変形例に係る内燃機関の4つの気筒の構成例を示す模式図である。 同実施形態の変形例に係る内燃機関の動作例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.第1の実施の形態>>
<1−1.内燃機関の構成例>
まず、本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の構成の一例について説明する。図1は、本実施形態に係る内燃機関1の構成例を概略的に示す模式図である。図1は、内燃機関1の複数の気筒のうちの一つの気筒3の構成を示す。
本実施形態に係る内燃機関1は、いわゆる4ストロークの火花点火式ガソリンエンジンである。内燃機関1は、例えば自動車に搭載され、自動車の動力源として機能する。内燃機関1は、複数の気筒を備えるとともに、一部の気筒における燃焼を停止可能な気筒休止機能を有する内燃機関である。
内燃機関1は、それぞれの気筒3に対応して、ピストン11、コネクティングロッド19、点火プラグ13、吸気弁15及び排気弁17を有する。気筒3は、図示しないシリンダブロックに形成された略円筒状のシリンダボア21により形成される。ピストン11は、シリンダボア21内を摺動自在に収容されている。気筒3のうちのピストン11により区画された空間が燃焼室5として機能する。
コネクティングロッド19の一端側はピストン11に連結されている。コネクティングロッド19の他端側は図示しないクランクシャフトに連結されている。ピストン11は、コネクティングロッド19を介して図示しないクランクシャフトに連結されている。
気筒3には、燃焼室5に連通する吸気ポート31及び排気ポート33が接続されている。吸気ポート31は吸気通路51の一部として機能する。排気ポート33は排気通路61の一部として機能する。吸気ポート31には吸気弁15が設けられ、排気ポート33には排気弁17が設けられている。それぞれの気筒3に備えられる吸気ポート31及び吸気弁15の数、あるいは、排気ポート33及び排気弁17の数は適宜設定することができる。
吸気弁15は、燃焼室5の内部であって、吸気ポート31が燃焼室5へ開口する部位に配置される。吸気弁15の後端部には、ロッカーアーム43を介して吸気カム41が当接している。吸気弁15は、図示しない復帰用バネにより閉弁方向に付勢されている。吸気弁15は、吸気カム41の回転により往復移動する。これにより、吸気弁15は、ロッカーアーム43を介して吸気弁15を開弁方向に押し込み、吸気ポート31を燃焼室5に対して開閉する。吸気カム41は、タイミングベルトあるいはチェーンを介してクランクシャフトに連結された吸気カムシャフトとともに回転する。
排気弁17は、燃焼室5の内部であって、排気ポート33が燃焼室5へ開口する部位に位置する。排気弁17の後端部には、ロッカーアーム47を介して排気カム45が当接している。排気弁17は、図示しない復帰用バネにより閉弁方向に付勢されている。排気弁17は、排気カム45の回転により往復移動する。これにより、排気弁17は、ロッカーアーム47を介して排気弁17を開弁方向に押し込み、排気ポート33を燃焼室5に対して開閉する。排気カム45は、タイミングベルトあるいはチェーンを介してクランクシャフトに連結された排気カムシャフトとともに回転する。
図1に示した内燃機関1の気筒3は、気筒休止制御の対象となる気筒である。それぞれのロッカーアーム43,47は、例えば油圧制御により動作し、吸気カム41及び排気カム45による吸気弁15及び排気弁17の押し込みを解放する。これにより、吸気弁15及び排気弁17は閉弁状態に保持され、気筒3の燃焼室5への吸排気が行われなくなる。
吸気弁15及び排気弁17の開弁動作の停止と併せて燃料噴射を停止することにより、燃焼室5内に混合気が形成されることもなくなる。このようにして、内燃機関1では、複数の気筒のうちの一部の気筒を休止させることができる。例えば、4気筒の内燃機関1の場合、内燃機関1の要求トルクが小さい期間に2つの気筒を休止させ、残る2つの気筒により要求されるトルクを出力する。これにより、燃焼安定性が良く燃焼効率の良い状態で内燃機関1の運転が行われ、燃料消費量が低減する。
なお、気筒休止制御の対象ではない気筒は、ロッカーアーム43,47を備えていない。したがって、当該気筒では、吸気弁及び排気弁の開弁動作は停止しない。
点火プラグ13の先端は、例えばシリンダボア102の軸心に略重なる位置であって、吸気弁15と排気弁17との間の位置で、燃焼室5の内部に突出する。点火プラグ13の駆動は、制御装置200により制御される。
気筒3には、先端が燃焼室5に臨むように配置された図示しない燃料噴射弁が備えられる。燃料噴射弁は、例えばシリンダブロックの壁面に固定される。かかる燃料噴射弁は、制御装置200によって駆動制御され、主として吸気行程において燃焼室5内に燃料を直接噴射する。これにより、燃焼室5内に吸気と燃料との混合気が形成される。
なお、内燃機関1は、燃焼室5内に燃料を直接噴射する形式のものに限られない。燃料噴射弁が吸気ポート31に備えられ、あらかじめ形成された混合気が吸気ポート31から燃焼室5に導入されてもよい。
内燃機関1の吸気通路51は、吸気管53、吸気コレクタ55及び吸気ポート31により形成される。吸気管53から導入される新気は、吸気コレクタ55及び吸気ポート31を介して燃焼室5に導入される。吸気管53には、吸気スロットル弁57が備えられる。吸気スロットル弁57は、制御装置200によって駆動され、吸気管53の流路面積を調節する。これにより、新たに導入する新気の流量が調節される。
内燃機関1の排気通路61は、排気管63、排気コレクタ65及び排気ポート33により形成される。燃焼室5から導出される燃焼ガス(排気)は、排気コレクタ65及び排気管63を介して排出される。排気通路61には、三元触媒66が設けられている。三元触媒66は、排気中の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化物(NOX)を反応させ、二酸化炭素(CO2)、窒素(N2)及び水蒸気(H2O)に変換する。
排気通路61には、気筒3の燃焼室5に通じる還流通路81が接続されている。還流通路81には水素生成装置として機能する燃料改質装置67が備えられている。
内燃機関1の吸気行程では、吸気弁15が開くとともにピストン11が下降して燃焼室5の体積が増加することで、空気と燃焼との混合気が、吸気ポート31を介して燃焼室5に流入する。吸気行程後の圧縮行程では、吸気弁15が閉じるとともにピストン11が上昇して燃焼室5の体積が減少することで、燃焼室5の混合気が圧縮される。
圧縮行程後の燃焼行程では、点火プラグ13が所定のタイミングで火花を発生することにより、混合気が点火されて燃焼する。これにより、ピストン11が押し下げられて燃焼室5の体積が増加する。燃焼行程後の排気行程では、排気弁17が開くとともにピストン11が上昇して燃焼室5の体積が減少する。これにより、燃焼後の混合気が、排気ポート33を介して燃焼室5から流出する。このようにしてピストン11が往復運動を行う。往復運動は、コネクティングロッド19を介してクランクシャフトの回転運動に変換される。
なお、ピストン11の上昇とは、燃焼室5の体積が減少する方向にピストン11が移動することをいい、ピストン11の下降とは、燃焼室5の体積が増加する方向にピストン11が移動することをいう。
制御装置200は、マイクロコンピュータ等のプロセッサと、プロセッサに実行させるプログラムや演算処理に用いる種々のパラメータ、演算結果等を記憶する記憶装置と、各電子制御部品を駆動する駆動回路等を含む。制御装置200は、内燃機関1に備えられた吸気スロットル弁57、点火プラグ13及び燃料噴射弁等の駆動を制御し、内燃機関1の運転状態を制御する。
<1−2.二酸化炭素浄化機能>
次に、本実施形態に係る内燃機関1において、休止気筒を利用して大気中の二酸化炭素を削減する機能を説明する。
気筒休止制御の対象となる気筒3は、還流通路81及び排出通路83を備える。還流通路81及び排出通路83は、それぞれ燃焼室5に接続されている。還流通路81には、水素生成装置として機能する燃料改質装置67と、還流通路81を開閉する循環制御弁71が備えられている。還流通路81の循環制御弁71は、還流通路81を開閉できるものであればよく、例えば電磁ソレノイドへの通電のオンオフにより開閉を切換可能な電磁制御弁であってよい。
燃料改質装置67は、燃料噴射器68及び改質触媒69を有する。燃料改質装置67は、燃料噴射器68から内燃機関1用のガソリン燃料を噴射して還流通路81を流れる排気(以下、「循環気」ともいう。)とともに改質触媒69を通過させることで水素を生成する。これにより、循環気中に水素が混合される。燃料噴射器68は、例えば気筒3に燃料を噴射する燃料噴射弁であってよい。燃料噴射器68の駆動は、制御装置200により制御される。改質触媒69は、例えばセラミック等の触媒担体に主としてロジウムを担持させた従来公知の改質触媒69であってよい。改質触媒69は、噴射された燃料を、循環気中の水蒸気(H2O)と水蒸気改質反応させて、水素(H2)を含む循環気を生成する。
なお、燃料噴射器68から噴射する燃料は、内燃機関1用のガソリン燃料に限られるものではなく、LPGやエタノール等の炭化水素系の燃料であればよい。また、水素生成装置は、循環気中に水素を混合可能な装置であればよく、燃料改質装置67に限られるものではない。
排出通路83には、排出通路83を開閉する排出制御弁73と、燃焼室5から排出されるメタノール混合気を冷却する冷却器84と、メタノール混合気中のメタノールを液化して捕集するための気液分離器85が備えられている。排出通路83の排出制御弁73は、排出通路83を開閉できるものであればよく、例えば電磁ソレノイドへの通電のオンオフにより開閉を切換可能な電磁制御弁であってよい。循環制御弁71及び排出制御弁73の駆動は、制御装置200により制御される。
冷却器84は、燃焼室5から排出されるメタノールを含むメタノール混合気を冷却して、メタノールを凝縮する。冷却器84は、メタノール混合気を冷却できる機構であれば具体的な構成は限定されるものではない。冷却器84は、例えば内燃機関1の冷却水を循環させる形式の冷却器であってもよく、風冷式又は空冷式の冷却器であってもよい。
気液分離器85は、凝縮されたメタノールと、未反応の排出ガスとを分離する。気液分離器85は、例えば凝縮されたメタノールを捕集するフィルタを有するものであってもよい。本実施形態に係る内燃機関1では、分離して捕集されたメタノールは、燃料タンク89に戻される。なお、気液分離器85の構成は、フィルタを有するものに限られない。
循環制御弁71及び排出制御弁73による開閉位置は、シリンダボア21の内周面に近い位置であることが好ましい。開閉位置がシリンダボア21の内周面に近い場合、気筒休止制御の対象でない気筒を含むすべての気筒の設計寸法を同一にしても、燃焼室の体積の差を抑制することができる。また、開閉位置がシリンダボア21の内周面に近い場合、循環制御弁71及び排出制御弁73を閉じて気筒3内で燃焼を行う際に、燃焼室5内に生成される混合気の流れの複雑化を低減することができる。
上述のように、排気通路61から分岐する還流通路81には、燃料改質装置67が備えられている。気筒休止制御中において、気筒3内のピストン11の下降行程中に循環制御弁71が開かれると、燃焼室5内の圧力の低下に伴って、排気通路61の排気が、循環気として還流通路81を介して燃焼室5内に導入される。このとき導入される循環気には水素が含まれている。
気筒休止制御中、気筒3では、燃焼室5内に大気が導入されるとともに、大気中の二酸化炭素と、循環気中に含まれる水素と、排気熱と、筒内圧力とを利用して、メタノールの合成反応が生じる。
具体的に、気筒休止制御中、吸気ポート31を介して燃焼室5に大気が導入され、かつ、還流通路81を介して燃焼室5に循環気が導入された後のピストン11の上昇行程において、吸気弁15、排気弁17、循環制御弁71及び排出制御弁73が閉じられて、燃焼室5内の圧力が上昇する。また、導入される循環気の温度は、気筒休止制御中であっても、例えば500℃程度となっている。このような高圧及び高温の条件下においては、以下の化学反応式(1)にしたがって水素と二酸化炭素が反応し、メタノールが生成される。
CO2+3H2→CH3OH+H2O … (1)
生成されたメタノールを含むメタノール混合気は、ピストン11の上昇行程において、排出制御弁73が開かれることによって、燃焼室5の体積の減少とともに排出通路83へと排出される。メタノール混合気中のメタノールは、冷却器84により冷却されて凝縮され、気液分離器85で捕集され、燃料タンク89に流入する。
なお、本実施形態に係る内燃機関1では、排気通路61に三元触媒66が配置され、循環中の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化物(NOX)は低減されている。このため、排出通路83へと排出されメタノールを回収した後の未反応の排出ガスは大気中に放出されてもよい。
<1−3.内燃機関の動作例>
図2は、気筒休止制御の対象である気筒3に備えられた吸気弁15、排気弁17、循環制御弁71及び排出制御弁73の開閉動作の一例を示す説明図である。図2中、行程aは吸気行程、行程bは圧縮行程、行程cは燃焼行程、行程dは排気行程を示す。
気筒休止制御がオフの期間、吸気弁15は吸気行程aにおいて開かれ、排気弁17は排気行程bにおいて開かれる。この期間において、循環制御弁71及び排出制御弁73はともに閉じた状態で保持される。したがって、気筒休止制御がオフの期間には、気筒休止制御の対象の気筒3においても、気筒休止制御の対象外の気筒と同様に燃焼制御が行われる。
一方、気筒休止制御がオンの期間、排気弁17は閉じた状態で保持される。具体的には、排気カム45と排気弁17との間のロッカーアーム47が作動することによって、排気カム45による排気弁17の押し込みが解放される。
また、気筒休止制御がオンの期間、ピストン11の下降行程に当たる吸気行程aでは吸気弁15及び循環制御弁71が開かれる。これにより、吸気通路51を介して二酸化炭素を含む大気が燃焼室5に導入されるとともに、水素を含む循環気が燃焼室5内に導入される。吸気行程aの後のピストン11の上昇行程に当たる圧縮行程bでは吸気弁15及び循環制御弁71がともに閉じられ、燃焼室5内の圧力が上昇する。この圧縮行程bにおいて、導入された排気熱及び高圧の条件下、上記式(1)にしたがって二酸化炭素と水素が反応し、メタノールが生成される。
圧縮行程bの後の燃焼行程cでは引き続きすべての弁が閉じられたままで、燃焼を生じることなくピストン11が下降する。燃焼行程cの後のピストン11の上昇行程に当たる排気行程dでは、排出制御弁73が開かれる。排気行程dでは、燃焼室5の体積の減少に伴って、生成されたメタノールを含むメタノール混合気が排気通路61へと排出される。
気筒休止制御の対象となる気筒3では、気筒休止制御がオンの期間に、各行程において上記の動作が繰り返され、大気中の二酸化炭素が削減される。したがって、気筒休止制御によって燃料噴射量が削減されることによる二酸化炭素の削減以上に、大気中の二酸化炭素を削減することができる。また、本実施形態に係る内燃機関1は、二酸化炭素と水素との反応により生成されるメタノールを燃料タンク89に回収するため、生成されたメタノールを内燃機関1の燃料として利用することができる。
なお、図2に示した例では、吸気、圧縮、燃焼及び排気の4行程を1期間として、全期間において燃焼室5に循環気を導入してメタノールを生成しているため、吸気弁15の開弁動作を停止するためのロッカーアーム43が省略されていてもよい。
また、図2に示した例では、吸気、圧縮、燃焼及び排気の4行程を1期間として、全期間において燃焼室5に循環気を導入してメタノールを生成しているが、8行程を1期間として、循環気及び大気の導入から、メタノールを含むメタノール混合気の排出までの間隔を長くしてもよい。この場合、燃焼室5に大気の導入を行わない吸気行程において、吸気弁15及び循環制御弁71の開弁動作が停止される。これにより、一度に導入された大気中の二酸化炭素のうち水素と反応する二酸化炭素の割合を増加させることができる。
また、上記実施形態に係る内燃機関1は、ロッカーアーム43,47を用いて吸気弁15及び排気弁17の開閉動作を停止させているが、吸気弁15及び排気弁17を電子制御式の弁として開閉動作を制御してもよい。
<1−4.変形例>
次に、本実施形態に係る内燃機関の変形例を説明する。
図3は、本実施形態に係る内燃機関の変形例を示す模式図である。変形例に係る内燃機関1Aでは、燃料改質装置67を備える還流通路82は、排気通路61と吸気コレクタ55とを接続している。還流通路82は、吸気コレクタ55よりも上流側の吸気管53に接続されていてもよい。
図4は、変形例に係る内燃機関1Aの気筒休止制御の対象である気筒3に備えられた吸気弁15、排気弁17、循環制御弁71及び排出制御弁73の開閉動作の一例を示す説明図である。図4中、行程aは吸気行程、行程bは圧縮行程、行程cは燃焼行程、行程dは排気行程を示す。
気筒休止制御がオフの期間、吸気弁15は吸気行程aにおいて開かれ、排気弁17は排気行程bにおいて開かれる。この期間において、循環制御弁71及び排出制御弁73はともに閉じた状態で保持される。したがって、気筒休止制御がオフの期間には、気筒休止制御の対象の気筒3においても、気筒休止制御の対象外の気筒と同様に燃焼制御が行われる。
一方、気筒休止制御がオンの期間、排気弁17は閉じた状態で保持される。具体的には、排気カム45と排気弁17との間のロッカーアーム47が作動することによって、排気カム45による排気弁17の押し込みが解放される。
また、気筒休止制御がオンの期間、循環制御弁71は開いた状態で保持される。これにより、吸気には水素を含む循環気が混合される。気筒休止制御がオンの期間、ピストン11の下降行程に当たる吸気行程aでは吸気弁15が開かれる。これにより、吸気通路51を介して二酸化炭素を含む大気と水素を含む循環気とが混合された吸気が燃焼室5内に導入される。
吸気行程aの後のピストン11の上昇行程に当たる圧縮行程bでは吸気弁15が閉じられ、燃焼室5内の圧力が上昇する。この圧縮行程bにおいて、吸気に混合された排気熱及び高圧の条件下、上記式(1)にしたがって二酸化炭素と水素が反応し、メタノールが生成される。
圧縮行程bの後の燃焼行程cでは引き続き吸気弁15及び排出制御弁73が閉じられたままで、燃焼を生じることなくピストン11が下降する。燃焼行程cの後のピストン11の上昇行程に当たる排気行程dでは、排出制御弁73が開かれる。排気行程dでは、燃焼室5の体積の減少に伴って、生成されたメタノールを含むメタノール混合気が排気通路61へと排出される。
気筒休止制御の対象となる気筒3では、気筒休止制御がオンの期間に、各行程において上記の動作が繰り返され、大気中の二酸化炭素が削減される。したがって、気筒休止制御によって燃料噴射量が削減されることによる二酸化炭素の削減以上に、大気中の二酸化炭素を削減することができる。また、変形例に係る内燃機関1Aは、二酸化炭素と水素との反応により生成されるメタノールを燃料タンク89に回収するため、生成されたメタノールを内燃機関1Aの燃料として利用することができる。
また、変形例に係る内燃機関1Aでは、水素を含む循環気が混合された吸気が、気筒休止制御の対象でない気筒にも導入される。このため、当該気筒における燃焼効率及び燃焼速度の向上が図られ、内燃機関1Aの効率の向上にも寄与することができる。
また、図4に示した例では、吸気、圧縮、燃焼及び排気の4行程を1期間として、全期間において休止制御の対象である気筒3の燃焼室5に、循環気を含む吸気を導入してメタノールを生成している。このため、吸気弁15の開弁動作を停止するためのロッカーアーム43が省略されていてもよい。
また、図4に示した例では、吸気、圧縮、燃焼及び排気の4行程を1期間として、全期間において休止制御の対象である気筒3の燃焼室5に、循環気を含む吸気を導入してメタノールを生成しているが、8行程を1期間として、吸気の導入から、メタノールを含むメタノール混合気の排出までの間隔を長くしてもよい。この場合、燃焼室5に大気の導入を行わない吸気行程において、吸気弁15の開弁動作が停止される。これにより、一度に導入された大気中の二酸化炭素のうち水素と反応する二酸化炭素の割合を増加させることができる。
また、変形例に係る内燃機関1Aは、ロッカーアーム43,47を用いて吸気弁15及び排気弁17の開閉動作を停止させているが、吸気弁15及び排気弁17を電子制御式の弁として開閉動作を制御してもよい。
<<2.第2の実施の形態>>
<2−1.内燃機関の構成例>
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る内燃機関の構成の一例について説明する。以下、本実施形態に係る内燃機関100について、主として第1の実施の形態に係る内燃機関1と異なる点を説明する。
図5は、本実施形態に係る内燃機関100の構成例を概略的に示す模式図である。本実施形態に係る内燃機関100は、図1に示した第1の実施の形態に係る内燃機関1から排出通路83、排出制御弁73、冷却器84及び気液分離器85が省略されている。また、本実施形態に係る内燃機関100は、電子制御式の吸気弁15を備える。具体的に、吸気弁15は、例えば電磁ソレノイド等のアクチュエータ101を有し、制御装置200による通電制御により開閉動作を行う。電子制御式の吸気弁15とすることにより、吸気カム41による開閉動作に比べて自由に吸気弁15の開弁時期及び開弁期間を設定することができる。
図6は、本実施形態に係る内燃機関100の4つの気筒3a〜3dを示す模式図である。図6において、排気系の図示は省略されている。4つの気筒3a〜3dには、それぞれ吸気ポート31a〜31d及び図示しない排気ポートが接続されている。4つの気筒3a〜3dは、それぞれ吸気弁15a〜15d及び排気弁17a〜17dを備えている。
4つの気筒のうち、第1の気筒3a及び第4の気筒3dが気筒休止制御の対象となっている。第1の気筒3a及び第4の気筒3dは、それぞれ排気通路61に連通する還流通路81a,81bが接続されている。還流通路81a,81bには、燃料改質装置67及び循環制御弁71a,71bが設けられている。
本実施形態に係る内燃機関100は、4気筒の火花点火式ガソリンエンジンであり、第1の気筒3a、第3の気筒3c、第4の気筒3d、第2の気筒3bの順に燃焼を繰り返す。これらの4つの気筒のうち、第1の気筒3a及び第4の気筒3dが気筒休止制御の対象となっており、気筒休止制御中においては第2の気筒3b及び第3の気筒3cにより駆動トルクが発生する。
<2−2.内燃機関の動作例>
図7は、4つの気筒3a(#1),3b(#2),3c(#3),3d(#4)に備えられた吸気弁15a〜15d、排気弁17a〜17d及び循環制御弁71a〜71bの開閉動作の一例を示す説明図である。図7中、行程aは吸気行程、行程bは圧縮行程、行程cは燃焼行程、行程dは排気行程を示す。
気筒休止制御がオフの期間、各気筒3a〜3dにおいて、吸気弁15a〜15dは吸気行程aにおいて開かれ、排気弁17a〜17dは排気行程bにおいて開かれる。この期間において、第1の気筒3a及び第3の気筒3dの循環制御弁71a,71bは閉じた状態で保持される。したがって、気筒休止制御がオフの期間には、気筒休止制御の対象の気筒3a,3dにおいても、気筒休止制御の対象外の気筒3b,3cと同様に燃焼制御が行われる。
気筒休止制御がオンの期間、気筒休止制御の対象でない第2の気筒3b及び第3の気筒3cでは、気筒休止制御がオフの期間と同様に燃焼制御が継続される。一方、気筒休止制御がオンの期間、第1の気筒3a及び第4の気筒3dの排気弁17a,17dは閉じた状態で保持される。具体的には、排気カム45と排気弁17a,17dとの間のロッカーアーム47が作動することによって、排気カム45による排気弁17a,17dの押し込みが解放される。ただし、図7に示した例では、気筒休止制御がオンになった直後の第4の気筒3dの排気行程において、直前の燃焼行程で生じた排気を排気通路61に排出するために排気弁17dが開かれている。
また、気筒休止制御がオンの期間、第1の気筒3a及び第4の気筒3dでは、ピストン11の下降行程に当たる吸気行程aにおいて吸気弁15a,15d及び循環制御弁71a,71bが開かれる。これにより、吸気通路51を介して二酸化炭素を含む大気が燃焼室5に導入されるとともに、水素を含む循環気が燃焼室5内に導入される。第1の気筒3a及び第4の気筒3dでは、吸気行程aの後のピストン11の上昇行程に当たる圧縮行程bにおいて吸気弁15a,15d及び循環制御弁71a,71bがともに閉じられ、燃焼室5内の圧力が上昇する。この圧縮行程bにおいて、導入された排気熱及び高圧の条件下、上記式(1)にしたがって二酸化炭素と水素が反応し、メタノールが生成される。
そして、ピストン11が上死点に到達する直前の圧縮行程bの終期において、循環制御弁71a,71bを閉じたままで吸気弁15a,15dが短時間開かれる。これにより、生成されたメタノールを含むメタノール混合気が吸気コレクタ55に戻される。第1の気筒3a及び第4の気筒3dでは、圧縮行程bの後の燃焼行程c及び排気行程dにおいてすべての弁が閉じられたままで保持される。
気筒休止制御の対象となる第1の気筒3a及び第4の気筒3dでは、気筒休止制御がオンの期間に、各行程において上記の動作が繰り返され、大気中の二酸化炭素が削減される。したがって、気筒休止制御によって燃料噴射量が削減されることによる二酸化炭素の削減以上に、大気中の二酸化炭素を削減することができる。
また、本実施形態に係る内燃機関100は、二酸化炭素と水素との反応により生成されるメタノールを含むメタノール混合気を吸気コレクタ55に戻すため、生成されたメタノールが気筒休止制御の対象でない第2の気筒3b及び第3の気筒3cに導入される。これにより、生成されたメタノールを内燃機関100の燃料として利用することができる。このとき、排気通路61から燃焼室5に戻された循環気中の水素がメタノールの合成に用いられずに残留していた場合、当該水素も併せて気筒休止制御の対象でない気筒に導入される。このため、当該気筒における燃焼効率及び燃焼速度の向上が図られ、内燃機関100の効率の向上にも寄与することができる。
また、図7に示した例では、気筒休止制御の対象の第1の気筒3a及び第4の気筒3dにおいて、吸気、圧縮、燃焼及び排気の4行程を1期間として、全期間において燃焼室5に循環気を導入してメタノールを生成しているが、8行程を1期間として、循環気及び大気の導入から、メタノールを含むメタノール混合気を吸気コレクタ55に戻すまでの間隔を長くしてもよい。この場合、燃焼室5に大気の導入を行わない吸気行程において、吸気弁15の開弁動作が停止される。これにより、一度に導入された大気中の二酸化炭素のうち水素と反応する二酸化炭素の割合を増加させることができる。
また、本実施形態に係る内燃機関100は、ロッカーアーム47を用いて排気弁17a,17dの開閉動作を停止させているが、排気弁17a,17dを電子制御式の弁として開閉動作を制御してもよい。
<2−3.変形例>
次に、本実施形態に係る内燃機関の変形例を説明する。
図8及び図9は、本実施形態に係る内燃機関の変形例を示す模式図である。変形例に係る内燃機関100Aでは、燃料改質装置67を備える還流通路91は、排気通路61と吸気コレクタ55よりも上流側の吸気管53とを接続している。還流通路91は、吸気コレクタ55に接続されていてもよい。
図10は、4つの気筒3a(#1),3b(#2),3c(#3),3d(#4)に備えられた吸気弁15a〜15d及び排気弁17a〜17dと、還流通路91に設けられた循環制御弁93の開閉動作の一例を示す説明図である。図10中、行程aは吸気行程、行程bは圧縮行程、行程cは燃焼行程、行程dは排気行程を示す。
気筒休止制御がオフの期間、循環制御弁93は閉じられた状態で保持される。この期間、各気筒3a〜3dにおいて、吸気弁15a〜15dは吸気行程aにおいて開かれ、排気弁17a〜17dは排気行程bにおいて開かれる。気筒休止制御がオフの期間には、気筒休止制御の対象の気筒3a,3dにおいても、気筒休止制御の対象外の気筒3b,3cと同様に燃焼制御が行われる。
気筒休止制御がオンの期間、循環制御弁93は開いた状態で保持される。これにより、吸気には水素を含む循環気が混合される。気筒休止制御がオンの期間、気筒休止制御の対象でない第2の気筒3b及び第3の気筒3cでは、気筒休止制御がオフの期間と同様に燃焼制御が継続される。
一方、気筒休止制御がオンの期間、気筒休止制御の対象である第1の気筒3a及び第4の気筒3dの排気弁17a,17dは閉じた状態で保持される。具体的には、排気カム45と排気弁17a,17dとの間のロッカーアーム47が作動することによって、排気カム45による排気弁17a,17dの押し込みが解放される。ただし、図10に示した例では、気筒休止制御がオンになった直後の第4の気筒3dの排気行程において、直前の燃焼行程で生じた排気を排気通路61に排出するために排気弁17dが開かれている。
また、気筒休止制御がオンの期間、第1の気筒3a及び第4の気筒3dでは、ピストン11の下降行程に当たる吸気行程aにおいて吸気弁15a,15dが開かれる。これにより、吸気通路51を介して二酸化炭素を含む大気と水素を含む循環気とが混合された吸気が燃焼室5に導入される。第1の気筒3a及び第4の気筒3dでは、吸気行程aの後のピストン11の上昇行程に当たる圧縮行程bにおいて吸気弁15a,15dが閉じられ、燃焼室5内の圧力が上昇する。この圧縮行程bにおいて、吸気に混合された排気熱及び高圧の条件下、上記式(1)にしたがって二酸化炭素と水素が反応し、メタノールが生成される。
そして、ピストン11が上死点に到達する直前の圧縮行程bの終期において、吸気弁15a,15dが短時間開かれる。これにより、生成されたメタノールを含むメタノール混合気が吸気コレクタ55に戻される。第1の気筒3a及び第4の気筒3dでは、圧縮行程bの後の燃焼行程c及び排気行程dにおいてすべての弁が閉じられたままで保持される。
気筒休止制御の対象となる第1の気筒3a及び第4の気筒3dでは、気筒休止制御がオンの期間に、各行程において上記の動作が繰り返され、大気中の二酸化炭素が削減される。したがって、気筒休止制御によって燃料噴射量が削減されることによる二酸化炭素の削減以上に、大気中の二酸化炭素を削減することができる。
また、変形例に係る内燃機関100Aは、二酸化炭素と水素との反応により生成されるメタノールを含むメタノール混合気を吸気コレクタ55に戻すため、生成されたメタノールが気筒休止制御の対象でない第2の気筒3b及び第3の気筒3cに導入される。これにより、生成されたメタノールを内燃機関100Aの燃料として利用することができる。また、吸気に含まれる水素も併せて気筒休止制御の対象でない第2の気筒3b及び第3の気筒3cに導入される。このため、当該気筒における燃焼効率及び燃焼速度の向上が図られ、内燃機関100Aの効率の向上にも寄与することができる。
また、変形例に係る内燃機関100Aは、ロッカーアーム47を用いて排気弁17a,17dの開閉動作を停止させているが、排気弁17a,17dを電子制御式の弁として開閉動作を制御してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 内燃機関
3 気筒
5 燃焼室
15 吸気弁
17 排気弁
51 吸気通路
55 吸気コレクタ
61 排気通路
67 燃料改質装置(水素生成装置)
68 燃料噴射器
69 改質触媒
71 循環制御弁
73 排出制御弁
81 還流通路
83 排出通路
84 冷却器
85 気液分離器

Claims (9)

  1. 一部の気筒での燃焼を停止させる気筒休止制御を実行可能な内燃機関において、
    前記内燃機関の排気中に水素を混合する水素生成装置と、
    前記水素生成装置により生成された水素を含む循環気を前記気筒休止制御の対象である休止気筒に戻すための還流通路と、
    前記還流通路を開閉する循環制御弁と、
    を備える、内燃機関。
  2. 前記還流通路が前記休止気筒の燃焼室に接続される、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記休止気筒のピストンの下降行程において、前記循環制御弁が開弁される、請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記還流通路が、前記内燃機関の吸気通路に接続される、請求項1に記載の内燃機関。
  5. 前記休止気筒のピストンの下降行程において、前記休止気筒の吸気弁が開弁される、請求項4に記載の内燃機関。
  6. 前記休止気筒の燃焼室に接続され、前記休止気筒で吸気及び前記循環気から生成されたメタノールを含むメタノール混合気を排出するための排出通路と、
    前記排出通路を開閉する排出制御弁と、
    を備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関。
  7. 前記休止気筒のピストンの上昇行程において、前記排出制御弁が開弁される、請求項6に記載の内燃機関。
  8. 前記排出通路に、前記メタノール混合気から前記メタノールを分離する冷却器及び気液分離器を備える、請求項6又は7に記載の内燃機関。
  9. 前記休止気筒のピストンの上昇行程において、前記休止気筒の吸気弁が開弁され、前記休止気筒で吸気及び前記循環気から生成されたメタノールを含むメタノール混合気が吸気通路に戻される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関。
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