JP2020020230A - 外壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のパネル材により構成された壁体に開口部を確保し易い外壁構造を提供する。【解決手段】外壁構造は、複数のパネル材30が上下方向及び横方向に間隔を空けて配置されると共に、互いに接するパネル材30同士は、一方のパネル材30の上部側面32と他方のパネル材の下部側面34とが横方向へ繋がるように接して配置された壁体20と、上部側面32と下部側面34とを連結する連結部材(ポストテンション鋼線50)と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、外壁構造に関する。
下記特許文献1には、建物の外側構面を、壁式ラーメン構造の壁柱及び壁梁によって構成した建物構造が示されている。
特開平9−264050号公報
上記特許文献1に開示された建物構造のような柱部材及び梁部材で構成された外殻架構に対して、柱形及び梁形を有さないパネル材を組み合わせた外殻架構も知られている。しかし、パネル材で構成した外殻架構には、構造上、広い開口部を確保することが難しい。
本発明は上記事実を考慮して、複数のパネル材により構成された壁体に開口部を確保し易い外壁構造を提供することを目的とする。
請求項1の外壁構造は、複数のパネル材が上下方向及び横方向に間隔を空けて配置されると共に、互いに接する前記パネル材同士は、一方の前記パネル材の上部側面と他方の前記パネル材の下部側面とが横方向へ繋がるように接して配置された壁体と、前記上部側面と前記下部側面とを連結する連結部材と、を備えている。
請求項1の外壁構造では、パネル材が上下方向及び横方向に間隔を空けて配置されている。また、互いに接するパネル材同士は、一方のパネル材の上部側面と他方のパネル材の下部側面とが接した状態で、連結部材によって連結されている。これにより、壁体に開口部が千鳥状に配置される。
また、パネル材に作用する鉛直荷重は連結部材を介して、水平荷重はパネル材側面の支圧によって、接するパネル材へ伝達することができる。請求項1の外壁構造では、複数のパネル材により構成された壁体において荷重を伝達しつつ、広い開口部を確保できる。
請求項2の外壁構造は、前記連結部材は、互いに接する前記パネル材における前記上部側面と前記下部側面とを圧着する緊張材である。
請求項2の外壁構造では、互いに接するパネル材における上部側面と下部側面とが、緊張材によって圧着されている。これにより一方のパネル材に作用する鉛直荷重を、摩擦力によって、他方のパネル材へ伝達することができる。
請求項3の外壁構造は、前記連結部材は、互いに接する前記パネル材に跨って埋設されたシアプレートである。
請求項3の外壁構造では、互いに接するパネル材に跨ってシアプレートが埋設されている。これによりパネル材に作用する鉛直荷重を、シアプレートのせん断耐力によって、接するパネル材へ伝達することができる。
請求項4の外壁構造は、前記パネル材には、凸部と、前記パネル材と接する前記パネル材における前記凸部と上下方向に係合する凹部と、が形成されている。
請求項4の外壁構造では、互いに接するパネル材における凸部と凹部とが上下方向に係合しているため、この凸部及び凹部を介して鉛直荷重を伝達できる。このため、緊張材を緊張させる前に効率よくパネル材を積み上げ施工できる。
本発明に係る外壁構造によると、複数のパネル材により構成された壁体に開口部を確保し易い。
(A)は本発明の第1実施形態に係る外壁構造が適用された建物の一例を示す平面図であり、(B)は第1実施形態に係る外壁構造が適用された建物の壁体を示す部分拡大立面図である。 (A)は本発明の第1実施形態に係る外壁構造においてパネル材を連結して壁体を形成した状態を示す部分断面図であり、(B)は(A)のB−B線断面図であり、(C)は(A)のC−C線断面図である。 本発明の第1実施形態に係る外壁構造における壁体を形成する方法を示した立面図である。 (A)は本発明の第1実施形態に係る外壁構造において凹部及び凸部を傾斜面によって形成した変形例を示す部分断面図であり、(B)は(A)のB−B線断面図であり、(C)は(A)のC−C線断面図である。 本発明の第1実施形態に係る外壁構造が適用された壁体に梁およびスラブを接合した状態を示す部分拡大立面図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係る外壁構造における壁体を形成する方法を示した立面図であり、(B)は形成された壁体を示す部分拡大立面図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係る外壁構造においてシアプレートをZ型にした変形例を示した立面図であり、(B)はZ型のシアプレートを用いて形成された壁体を示す部分拡大立面図であり、(C)はZ型のシアプレートを示す斜視図である。
[第1実施形態]
(平面構成)
図1(A)には、本発明の第1実施形態に係る外壁構造が適用された建物10の平面図が示されている。建物10は平面形状が矩形状とされ、外周に沿って配置された外壁12の全ての部分(矩形状の4辺の全て)に、第1実施形態に係る外壁構造が適用された、チューブ構造の建物である。
外壁12においては、壁材であるパネル材30と、サッシ(窓ガラス)が嵌め込まれた開口部40と、が交互に配置されている。パネル材30と開口部40の幅は略同一とされている。また、パネル材30は外側面と内側面が何れも平坦面とされ、柱形や梁形を備えていない。なお、開口部40は、サッシ(窓ガラス)が嵌め込まれない開口だけのものであってもよい。
(立面構成)
図1(B)には、外壁12の正面図(立面図)が示されている。外壁12は、複数のパネル材30を、後述するポストテンション鋼線50(図2(A)参照)によって組付けて形成された壁体20によって形成されている。壁体20においては、複数のパネル材30が、上下方向(Z方向)及び横方向(X方向)に間隔を空けて配置されている。
具体的には、図1(B)に示すパネル材30Aの上下方向の両側には、それぞれ間隔を空けてパネル材30B、30Cが設置されている。また、パネル材30Aの横方向の両側には、それぞれ間隔を空けてパネル材30D、30Eが設置されている。
また、壁体20においては、互いに接するパネル材30同士は、一方のパネル材の上部側面と他方のパネル材の下部側面とが横方向へ繋がるように接して配置されている。具体的には、パネル材30Aの上部側面32は、パネル材30F、30Hの下部側面34と接している。この状態で、パネル材30Aはパネル材30F、30Hと略面一に配置され、横方向に繋がった構成とされている。
また、パネル材30Aの下部側面34は、パネル材30G、30Iの上部側面32と接している。この状態で、パネル材30Aはパネル材30G、30Iと略面一に配置され、横方向に繋がった構成とされている。
以上の構成により、パネル材30A、30B、30F、30Hに囲まれた部分には、開口部40Bが形成されている。同様に、パネル材30A、30C、30G、30Iに囲まれた部分には、開口部40Cが形成されている。さらに、パネル材30A、30D、30F、30Gに囲まれた部分には、開口部40Dが形成されている。またさらに、パネル材30A、30E、30H、30Iに囲まれた部分には、開口部40Eが形成されている。
このように、複数のパネル材30が上下方向(Z方向)及び横方向(X方向)に間隔を空けて配置される一方で、互いに接するパネル材30同士の上部側面32と下部側面34とが接して配置されて開口部が形成されたパターンが、横方向及び上下方向に沿って繰り返されて、壁体20が形成されている。
なお、パネル材30は、パネル材30A、30B、30C、30D、30E、30F、30G、30H、30Iの総称であり、本明細書において特に区別して表現する必要がない場合はそれぞれパネル材30と表記する。同様に、開口部40は、開口部40B、40C、40D、40Eの総称であり、本明細書において特に区別して表現する必要がない場合はそれぞれ開口部40と表記する。
(連結構造)
図2(A)には、壁体20をパネル材30の面内方向(X方向及びZ方向に沿った方向)に沿って切断した部分断面図が示されている。壁体20を構成するパネル材30の上部側面32には、パネル材30の幅方向(X方向)外側へ突出した凸部32Aが形成されている。また、パネル材30の下部側面34には、パネル材30の幅方向内側へ凹んだ凹部34Aが形成されている。
互いに接するパネル材30同士は、一方のパネル材30の上部側面32における凸部32Aと、他方のパネル材30の下部側面34における凹部34Aとが互いに上下方向に係合して配置されている。また、凸部32Aと凹部34Aとは、互いに略矩形状に形成されている。
なお、凸部32Aと凹部34Aとが互いに「上下方向に係合」している状態とは、凸部32Aと凹部34Aとが係合された状態において、凸部32A及び凹部34Aが上下方向に相対移動しない状態を指す。
また、パネル材30の上部には上部側面32間を貫通する貫通孔(不図示)が形成されている。同様に、パネル材30の下部には下部側面34間を貫通する貫通孔が形成されている。互いに接するパネル材30同士においては、一方のパネル材30の上部の貫通孔と、他方のパネル材30の下部の貫通孔とが、一直線上に配置され、互いに連通している。
これらの貫通孔内には、本発明における緊張材の一例としてのポストテンション鋼線50が挿通されている。ポストテンション鋼線50には張力が付与されており、これにより互いに接するパネル材30における上部側面32と下部側面34とが圧着されている。
パネル材30同士を組付けるためには、図3に示すように、横方向(X方向)に間隔を空けて配置されたパネル材30Gとパネル材30Iとの間に、パネル材30Aを落とし込む。このとき、パネル材30G、30Iにおける凸部32Aに、パネル材30Aにおける凹部34Aを上下方向に係合させる。これにより、パネル材30Aがパネル材30Gとパネル材30Iとの間で位置決めされる。
その後、横方向に連続するパネル材30(パネル材30A、30G、30I、及びパネル材30G、30Iの幅方向外側のパネル材30)の貫通孔に、張力を付与していない鋼線50Aを挿通する。鋼線50Aは、貫通孔へ挿通後、ジャッキ等を用いて張力が付与され、端部に設けた定着具(不図示)によってパネル材30へ固定される。これによりポストテンション鋼線50が形成される。貫通孔には、グラウト材が充填される。
(内部架構)
図1(A)に示すように、壁体20を四周に配置して形成された外壁12の内側には、架構60が配置されている。架構60は、柱62と、柱62及び壁体20に架設された大梁64と、大梁64及び壁体20に架設された小梁66と、を備えている。
図5に示すように、大梁64及び小梁66は壁体20と接合されている。具体的には、壁体20を構成するパネル材30にはアンカーボルト72が埋め込まれており、このアンカーボルト72によって、接合プレート74がパネル材30に固定されている。接合プレート74には、大梁64及び小梁66がボルト接合されている。これにより、大梁64及び小梁66がパネル材30に接合される。
また、パネル材30には定着筋76が埋設され、定着筋76の端部はパネル材30から突出している。この定着筋76は、スラブ配筋14Aとスリーブ78によって接合されている。大梁64及び小梁66の上方にはコンクリートが打設され、スラブ14が形成されている。
なお、アンカーボルト72及び定着筋76は、全てのパネル材30に埋設する必要はない。つまり、アンカーボルト72は大梁64又は小梁66が接合されるパネル材30のみに埋設すればよく、定着筋76はスラブ14が接合されるパネル材30のみに埋設すればよい。
(作用・効果)
第1実施形態に係る外壁構造では、図1(B)に示すように、パネル材30が上下方向に間隔を空けて配置されている(例えばパネル材30Aとパネル材30B)。また、パネル材30は、横方向に間隔を空けて配置されている(例えばパネル材30Aとパネル材30D)。
互いに接するパネル材30同士は、ポストテンション鋼線50(図2(A)参照)によって、一方のパネル材30(例えばパネル材30A)の上部側面32と他方のパネル材30(例えばパネル材30F)の下部側面34とが接した状態で連結されている。これにより、複数の開口部40が千鳥状に形成される。
また、第1実施形態に係る外壁構造では、図2(A)に示すように、互いに接するパネル材30の側面同士が、ポストテンション鋼線50によって圧着されている(例えば、パネル材30Gの上部側面32と、パネル材30Aの下部側面34)。
これにより、一方のパネル材30(パネル材30A)に作用する鉛直荷重を、摩擦力によって、他方のパネル材30(パネル材30G)へ伝達することができる。また、一方のパネル材30(パネル材30A)に作用する水平荷重は、一方のパネル材30(パネル材30A)の下部側面34と他方のパネル材30(パネル材30G)の上部側面32との間の支圧によって、他方のパネル材30(パネル材30G)へ伝達することができる。
また、第1実施形態に係る外壁構造では、互いに接するパネル材30同士は、一方のパネル材30の上部側面32における凸部32Aと、他方のパネル材30の下部側面34における凹部34Aとが互いに上下方向に係合して配置されている。これにより、凸部32A及び凹部34Aを介して鉛直荷重を伝達できる。
このため、例えば図3に示すように、パネル材30G、30Iの間にパネル材30Aを配置する際、パネル材30Aを所定の位置(パネル材30Cと上下方向に所定の間隔を空けた位置)に位置決めできる。
また、パネル材30Aが位置決めされた状態においては、横方向に連続するパネル材30(パネル材30A、30G、30I、及びパネル材30G、30Iの幅方向外側のパネル材30)におけるそれぞれの貫通孔が、一直線上に並ぶように(連通するように)配置されるため、鋼線50Aを挿通しやすい。
なお、凸部32A及び凹部34Aとは、それぞれパネル材30の上部側面32及び下部側面34に配置され、互いに略矩形状に形成されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば、図4(A)〜(C)に示すパネル材80のように、下部側面84に、パネル材80の幅方向(X方向)外側へ突出する凸部84Aを設け、上部側面82に、パネル材80の幅方向(X方向)内側へ凹んだ凹部82Aを設けてもよい。凸部84Aは、パネル材80の下端面からパネル材80の幅方向外側へ向かって傾斜している。また、凹部82Aは、パネル材80の上端面からパネル材80の幅方向外側へ向かって傾斜している。
このように、本発明に係るパネル材における凸部及び凹部の形状及び場所は適宜選択することができる。さらに、凸部及び凹部は設けなくてもよい。例えば、パネル材30の下部側面34に凹部34A(図2(A)参照)を設けず、上部側面32に凸部32Aを設けない構成としてもよい。
凸部32A及び凹部34Aを設けなくても、互いに接するパネル材30間はポストテンション鋼線50によって圧着されているため、一方のパネル材30(パネル材30A)に作用する鉛直荷重を、摩擦力によって、他方のパネル材30(パネル材30G)へ伝達することができる。
なお、凸部32A及び凹部34Aを設けない場合、パネル材30Aの施工時にはパネル材30Cの上面に、所定の寸法のスペーサを配置して、パネル材30Aを位置決めすることができる。スペーサはポストテンション鋼線50に張力を付与したあと取り除く。
また、第1実施形態においては、緊張材としてポストテンション鋼線50を用いているが本発明の実施形態はこれに限らない。例えば緊張材としてポストテンション鋼棒を用いてもよい。
また、第1実施形態においては、図1(A)に示すように、建物10の外周に沿って配置された外壁12の全ての部分(矩形状の4辺の全て)に、本発明の実施形態に係る外壁構造が適用されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、外壁12の一部、例えば矩形状の3辺、2辺、1辺のみに適用することができる。後述する第2実施形態においても同様である。
[第2実施形態]
(連結構造)
第2実施形態に係る外壁構造では、図6(A)、(B)に示すように、互いに接するパネル材90の上部側面92と下部側面94とを、連結部材としてのシアプレート96を用いて連結している。
シアプレート96は、図6(C)に示すように、面内方向がX方向及びX方向と水平面上で直交するY方向に沿って配置されたベースプレート96Aと、ベースプレート96Aの上面に接合されX方向及びZ方向に沿って配置された本体プレート96Bと、本体プレート96Bの両面に、Y方向に沿って突出するように溶接された複数のアンカー96Cと、を備えている。
図6(A)に示すように、パネル材90とシアプレート96とは一体的に形成されている。具体的には、コンクリートを用いてパネル材90を成形する際に、型枠の所定の位置へシアプレート96をセットする。これにより、パネル材90と、パネル材90の下部側面94からパネル材90の幅方向へ突出したシアプレート96と、が一体的に成形される。
パネル材90の上部側面92には、凹部92Aが形成されている。凹部92Aは、パネル材90の上面及び側面に開放するように設けられている。
パネル材90を用いて壁体20を形成するためには、横方向(X方向)に間隔を空けて配置されたパネル材90Gとパネル材90Iとの間に、パネル材90Aを落とし込む。このとき、パネル材90G、90Iにおける凹部92Aに、パネル材90Aから突出したシアプレート96を挿入する。
これにより、パネル材90Aがパネル材90Gとパネル材90Iとの間で位置決めされる。また、シアプレート96が、互いに接するパネル材90Aとパネル材90Gに跨って配置される。同様に、シアプレート96が、互いに接するパネル材90Aとパネル材90Iに跨って配置される。
その後、凹部92Aとシアプレート96との間の隙間にグラウト材を充填する。これにより、図6(B)に示すように、パネル材90G、90Iとシアプレート96とが接合される。すなわち、パネル材90Aが、パネル材90G、90Iと連結される。
(作用・効果)
第2実施形態に係る外壁構造においては、互いに接するパネル材90(例えばパネル材90A、90G)に跨ってシアプレート96が埋設されている。これによりパネル材90(パネル材90A)に作用する鉛直荷重を、シアプレート96のせん断耐力(アンカー96Cのグラウト材に対する付着力)及び支圧力(ベースプレート96Aの凹部92Aに対する支圧力)によって、接するパネル材90(パネル材90G)へ伝達することができる。
なお、第2実施形態において、シアプレート96は、ベースプレート96Aが下端部に位置するように配置したが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばベースプレート96Aがシアプレート96の上端部に位置するように配置してもよい。あるいは、ベースプレート96Aを省略してもよい。ベースプレート96Aの配置や有無に関わらず、アンカー96Cのグラウト材に対する付着力によって、パネル材90間で鉛直荷重を伝達できる。
すなわち、本発明における「シアプレート」とは、互いに接するパネル材90間に上下方向のせん断力(鉛直荷重)が作用した場合に、このせん断力に抵抗して、パネル材90間で応力を伝達できる機構のことを指す。
なお、例えばベースプレート96Aを省略する場合、凹部92Aの内部に凹凸を形成したり粗面加工して、パネル材90とグラウト材との付着力を高めると好適である。グラウト材との付着力を高めれば鉛直荷重の伝達効果を高めることができる。
あるいは、ベースプレート96Aに代えて、シアプレート96の下方に、パネル材90の下部側面から幅方向(X方向)外側へ突出する凸部を設けてもよい。この凸部は、パネル材90の成形時に、コンクリートで一体成形される。パネル材90に凸部を設けることで、第1実施形態のパネル材30と同様に、施工性を高めることができる。
また、第2実施形態において、シアプレート96の本体部96Bは矩形状とされているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図7(A)に示すシアプレート98のように、本体部98Bを、正面視で左右の一方が上方へ突出し、他方が下方へ突出するZ字型(鉤型)としてもよい。
このようにすることで、アンカー98Cの数をアンカー96C(図6(A)参照)と同程度に維持しつつ、図7(B)に示すように、パネル材90Aとパネル材90Cとの間隔を広くすることができる。
さらに、第2実施形態においては、互いに接するパネル材90を接合するために、シアプレート96及びシアプレート98に加えて、第1実施形態におけるポストテンション鋼線50を用いてもよい。あるいは、張力を付与しない鉄筋を、互いに接するパネル材90間に亘って適宜配筋することもできる。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
20 壁体
30 パネル材
32 上部側面
32A 凸部
34 下部側面
34A 凹部
40 開口部
50 ポストテンション鋼線(緊張材、連結部材)
80 パネル材
82 上部側面
82A 凹部
84 下部側面
84A 凸部
92A 凹部
96 シアプレート
98 シアプレート

Claims (4)

  1. 複数のパネル材が上下方向及び横方向に間隔を空けて配置されると共に、互いに接する前記パネル材同士は、一方の前記パネル材の上部側面と他方の前記パネル材の下部側面とが横方向へ繋がるように接して配置された壁体と、
    前記上部側面と前記下部側面とを連結する連結部材と、
    を備えた外壁構造。
  2. 前記連結部材は、互いに接する前記パネル材における前記上部側面と前記下部側面とを圧着する緊張材である、請求項1に記載の外壁構造。
  3. 前記連結部材は、互いに接する前記パネル材に跨って埋設されたシアプレートである、請求項1に記載の外壁構造。
  4. 前記パネル材には、凸部と、前記パネル材と接する前記パネル材における前記凸部と上下方向に係合する凹部と、が形成されている、請求項2又は請求項3に記載の外壁構造。
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