JP2020019544A - 飲料容器 - Google Patents

飲料容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2020019544A
JP2020019544A JP2018145063A JP2018145063A JP2020019544A JP 2020019544 A JP2020019544 A JP 2020019544A JP 2018145063 A JP2018145063 A JP 2018145063A JP 2018145063 A JP2018145063 A JP 2018145063A JP 2020019544 A JP2020019544 A JP 2020019544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock pin
beverage container
lid
cap
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018145063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020019544A5 (ja
Inventor
政輝 前原
Masaki Maehara
政輝 前原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ecolife Corp
Original Assignee
Ecolife Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ecolife Corp filed Critical Ecolife Corp
Priority to JP2018145063A priority Critical patent/JP2020019544A/ja
Publication of JP2020019544A publication Critical patent/JP2020019544A/ja
Publication of JP2020019544A5 publication Critical patent/JP2020019544A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】従来の飲料容器と同様の外観や構造を維持しつつ、簡素で実用的な施錠機構を備えた飲料容器を提供する。【解決手段】容器本体2の開口端側にキャップ3がねじ込まれる飲料容器1aであって、上下方向に延長する支柱部72を備えたロックピン7と、容器本体の周縁にて支柱部の下端と係合する凹部25とを備えたロック機構と、施錠装置8とを有し、施錠装置は、制御手段10により、指紋センサー81が読み取った指紋を指紋データとして記憶部20に記憶させるとともに、記憶部に記憶されている指紋データに対応する指紋が指紋センサーによって読み取られた際に、アクチュエーター9を作動させて施錠状態と解錠状態とを切り替え、施錠状態では、アクチュエーターに連動する伝達機構91によりロックピンが下方に押し下げられて、当該ロックピンの下端が凹部に係合し、解錠状態では、ロックピンの下端と凹部との係合状態が解除される。【選択図】図3

Description

本発明は飲料容器に関する。具体的には施錠が可能な飲料容器に関する。
近年、「マイボトル」と称される飲料容器を利用する人が徐々に増えてきている。一般に、マイボトルと称される飲料容器は、飲料をコップに移し替える手間がなく、何時でも何処でも簡単に水分補給できることが利点となっている。
マイボトルと称される飲料容器(以下、断りがない限り「飲料容器」と言う)は、普通、ステンレスなどからなる有底筒状の容器本体と、容器本体の開口を密閉するキャップとから構成されている。そして、飲料容器には、容器本体の開口をそのまま飲み口にする「マグタイプ」などと呼ばれるタイプと、キャップにヒンジによって開閉する蓋が取り付けられた「ダイレクトタイプ」、あるいは「ワンプッシュタイプ」などと呼ばれるタイプ(以下、ダイレクトタイプとも言う)がある。ダイレクトタイプの飲料容器のキャップは、容器本体にねじ込まれて上面に中空筒状の飲み口が形成されたキャップ本体と、その飲み口を密閉する栓が設けられた蓋とで構成されている。また、キャップ本体と蓋とは、双方に互いに係合し合うフックが形成されており、蓋が閉じられている状態では、双方のフックが係合している。そして、キャップ本体には、利用者の押圧操作によりフックの係合状態を解除して蓋を開くための開栓ボタンが設けられている。
なお、以下の非特許文献1には、マグタイプの飲料容器の構造について記載され、非特許文献2には、ダイレクトタイプの飲料容器の構造について記載されている。また、以下の非特許文献3には、本発明に関連する技術として、指紋認証技術を応用した南京錠について記載されている。また、以下の特許文献1には、指紋認証により飲料容器に施錠することが記載され、以下の特許文献2には、指紋認証により施錠と解錠とができる薬物送達調節器について記載されている。
特開2010−49576号公報 特表2015−531653号公報
タイガー魔法瓶株式会社、"MMZトリセツ1"、[online]、[平成30年7月10日検索]、インターネット<URL:https://www.tiger.jp/customer/upload/pdf/mmz_a.pdf> タイガー魔法瓶株式会社、"MMJ-A_naka"、[online]、[平成30年7月10日検索]、インターネット<URL:https://www.tiger.jp/customer/upload/pdf/mmj_a.pdf> 有限会社 カギの特急便、"指紋認証錠「TouchLock(タッチロック)」アメリカ「BIO-key(バイオキー)社製」取扱説明書"、[online]、[平成30年7月10日検索]、インターネット<URL:http://www.kagiyasan.jp/fs/kagi/c/0000001322>
飲料容器の利用形態は、上述したように、直接、容器本体の開口や飲み口に口を付けて飲むのが一般的であり、このような利用形態を想定した飲料容器では、細部のデザインに違いはあっても、外観形状は、概ね同様のものになる傾向がある。そして、その傾向は、場合によっては社会問題にもなり得る。
例えば、陸上競技、水泳、球技などのスポーツの現場では、競技中や練習中にある利用者は、トラック、プール、コートなどの競技エリアの脇やベンチに飲料容器を無造作に置いている。利用者は、休憩時間、あるいは試合や練習の合間に、各自が自身の飲料容器から水分を補給することになるが、飲料容器の外観が似ていると、自他の飲料容器を間違えてしまう可能性がある。特に、児童などの年少者が参加するスポーツの現場では、自他の飲料容器を間違える可能性が高い。そして、飲料容器の取り違えは、インフルエンザなどの感染症の感染機会を増大させる。
また、ある選手が他の選手の飲料容器に禁止薬物を故意に混入し、この「他の選手」が自身の飲料容器から水分を摂取したために、その選手がドーピング違反者として誤認されるという事件も発生している。この事件も、飲料容器の外観形状が似ていることが遠因になっている可能性がある。すなわち、飲料容器の外観形状が似ていれば、ある人が他人の飲料容器を開栓している状況を第三者が見ても、第三者は、その人が開栓している飲料容器が他人のものであると認識することが難しい。
そこで、感染症予防や第三者による薬物混入対策として、飲料容器に鍵を掛けることが考えられる。しかし、試合中や練習中にある選手は、常に鍵を所持することが難しい。確かに、上記特許文献1や2には、指紋認証によって容器に鍵を掛けることについて記載されているが、特許文献1には、容器に対する施錠機構が具体的に示されておらず、特許文献1では、「指紋で容器に鍵を掛ける」という単なるアイディアが提示されているに過ぎない。特許文献2に記載の薬物送達調節器は、キャップの施錠と解錠を行うための機構が極めて複雑であり、この機構を飲料容器に適用すれば、飲料容器は極めて高価なものとなる。また、飲料容器本来の利用形態を考えれば、飲料容器の基本的な外観や構造を大きく変更することも難しい。
そこで本発明は、従来の飲料容器と同様の外観や構造を維持しつつ、簡素で実用的な施錠機構を備えた飲料容器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、有底筒状の容器本体の開口端側にキャップがねじ込まれることで当該容器本体が密封状態で閉栓される飲料容器であって、
前記容器本体の筒軸方向を上下方向とするとともに、当該容器本体の上端が開口している構成において、
前記容器本体に装着されている前記キャップの回転動作を規制する施錠状態と、当該規制を解除する解錠状態とを切り替えるロック機構と、当該ロック機構を作動させる施錠装置とを備え、
前記ロック機構は、前記キャップ内に配置されて上下方向に延長する支柱部を備えたロックピンと、前記容器本体の周縁において前記支柱部の下端と係合する凹部とを備え、
前記施錠装置は、記憶部を含んで構成される制御手段と、指紋センサーと、アクチュエーターと、当該アクチュエーターの動作を前記ロックピンに伝達して当該ロックピンを上下運動させる伝達機構とを備え、
前記制御手段は、前記指紋センサーが読み取った指紋を指紋データとして前記記憶部に記憶させるとともに、前記記憶部に記憶されている指紋データに対応する指紋が前記指紋センサーによって読み取られた際に前記アクチュエーターを作動させ、
前記施錠状態では、前記伝達機構により前記ロックピンが下方に押し下げられて、当該ロックピンの下端が前記凹部に係合し、
前記解錠状態では、前記ロックピンロックピンの下端と前記凹部との係合状態が解除される、
ことを特徴とする飲料容器である。
前記キャップは、上面に飲み口を備えたキャップ本体と、前記飲み口を上方から覆って密閉させる開閉可能な蓋とから構成され、
前記蓋は、上面と下面との間に、前記アクチュエーターと前記伝達機構とが収納される空間を有し、
前記キャップ本体は、前方に、左右方向に回転軸を有して前後方向に揺動する開栓ボタンを備えるとともに、周縁に上下方向に貫通する挿通孔が形成され、
前記挿通孔は、前記キャップ本体が前記容器本体にねじ込まれている状態で、前記凹部の上方に配置される位置に形成され、
前記キャップ本体と前記蓋とは、後方に形成されたヒンジによって連結されているとともに、当該蓋の前方に形成されている第1のフックと前記開栓ボタンの上端側に形成されている第2のフックとが係合することで係合前記蓋が前記飲み口を密閉する閉状態となるように構成され、
前記ロックピンは、左右方向に延長する横バーの下方に前記支柱部が連結されてなり、
前記ロック機構は、前記ロックピンと、前記凹部と、前記ロックピンを上方に押し上げる方向に付勢するスプリングと、前記挿通孔とにより構成され、
前記伝達機構は、上下方向を軸方向とした棒状で、下端が前記蓋の下面から突出可能に設置されたスライドピンを備え、
前記施錠状態では、前記スライドピンの下端が前記ロックピンの上面に当接するとともに、当該ロックピンが前記スプリングの復元力に抗して押し下げられることで、前記横バーが前記開栓ボタンの揺動領域に介在して当該開栓ボタンの揺動が規制され、
前記解錠状態では、前記スライドピンが上方に後退しつつ、前記ロックピンが前記スプリングの復元力によって上方に付勢されて前記横バーが前記開栓ボタンの上方に配置されて前記開栓ボタンへの前記規制が解除されるとともに、前記開栓ボタンを後方に押圧されると、前記第1のフックと前記第2のフックとの係合状態が解除されて前記蓋が開状態となる飲料容器とすることもできる。
そして、好ましくは、前記ロックピンが、横バーの左右両端に支柱部が連結されて下方が開放する逆U字状に形成され、前記挿通孔が、前方から見て、前記開栓ボタンの左右に一つずつ形成されていることである。前記蓋の前記空間に前記施錠装置が設置されているとともに、当該キャップの表面に前記指紋センサーの指紋読み取り部が配置されている飲料容器とすることもできる。
本発明によれば、従来の飲料容器と同様の外観や構造を維持しつつ、簡素で実用的な施錠機構を備えた飲料容器が提供される。その他の効果については以下の記載で明らかにする。
本発明の実施例に係る飲料容器において、蓋が閉状態にあるときの斜視図である。 上記実施例に係る飲料容器において、蓋が開状態にあるときの斜視図である。 上記実施例に係る飲料容器の分解斜視図である。 上記実施例に係る飲料容器が備える施錠装置の機能ブロック構成を示す図である。 上記実施例に係る施錠装置が備えるアクチュエーターの動作に応じたカムとスライドピンとの連動状態を示す図である。 施錠状態において、上記実施例に係る飲料容器が備えるロック機構の動作状態と上記スライドピンの下端位置との関係を示す図である。 解錠状態において、上記ロック機構の動作状態と上記スライドピンの下端位置との関係を示す図である。 解錠状態において上記蓋を開けるとき操作手順を示す図である。 本発明の第1の変形例に係る飲料容器を示す図である。 本発明の第2の変形例に係る飲料容器を示す図である。 本発明の第3の変形例に係る飲料容器を示す図である。 本発明のその他の実施例に係る飲料容器を示す図である。
本発明の実施例について、以下に添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明に用いた図面において、同一または類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。図面によっては説明に際して不要な符号を省略することもある。
===実施例===
<基本的な構成と構造>
本発明の実施例として、指紋認証技術に基づいて施錠と解錠とが可能なダイレクトタイプの飲料容器を挙げる。図1に本発明の実施例に係る飲料容器1aの外観を示した。飲料容器1aは、上記非特許文献2に記載した従来の飲料容器と同様に、円筒状の容器本体2の開口端側に蓋4を備えたキャップ3が着脱自在に取り付けられてなる。そして、図1では、蓋4が閉じられた状態(以下、閉状態とも言う)の飲料容器1aが示されている。
ここで、有底円筒状の容器本体2の円筒軸100の方向を上下方向とし、容器本体2の底部を下方として上下の各方向を規定すると、キャップ3は、容器本体2にねじによって取り付けられるキャップ本体部5の上方に蓋4が開閉自在に取り付けられてなる。キャップ3の外周には、蓋4を開くための開栓ボタン6が設けられている。そして、実施例に係る飲料容器1aは、蓋4とキャップ本体部5とを同時に施錠したり解錠したりするためのロック機構と、二次電池を電源としてロック機構を作動させる施錠装置とを備えている。
本実施例では、キャップ3の蓋4に施錠装置の全構成が設けられており、図1に示したように、施錠装置を操作するためのユーザーインターフェイスに関わる構成が蓋4の上面41に配設されている。そして、飲料容器1aは、ユーザーインターフェイスに関わる構成として、指紋センサー81における指紋読み取り部82、プッシュスイッチ83、LEDランプ84を備えている。また、蓋4の上面には充電ポートと通信ポートとを兼ねる所定規格のコネクター85(例えば、マイクロUSBタイプのコネクターなど)も配設されている。
飲料容器1aは、施錠装置によってロック機構が解錠状態にあるときに、キャップ3の蓋4とキャップ本体部5とが開閉可能となる。図2に、蓋4が開けられた状態(以下、開状態とも言う)の飲料容器1aを示した。上述したように、キャップ3は、蓋4とキャップ本体部5とで構成される。図2に示したように、キャップ本体部5は、上面に、筒状に突出しつつ中央に容器本体2の内方に連絡する開口51が形成された飲み口52を有している。
開栓ボタン6は、上方から見て、二つの板状部材(61,62)が円筒軸100を中心とした放射方向に積層された構造を有し、外方の板状部材61が内方の板状部材62に対して上下方向にスライド可能に構成されている。内方の板状部材62の上端側には外方に向けて突出するフック63が形成され、蓋4が閉状態にあるときは、このフック63が蓋4の内周面に形成されているフック42に係合している。また、蓋4とキャップ本体部5とは蓋4を常に開状態となる方向に付勢するスプリングヒンジを内蔵したヒンジ部53によって連結されている。
なお、以下では、蓋4が閉状態にあるときの飲料容器1aを上方から見たときに、円筒軸100に対して前後反対となる位置に開栓ボタン6とヒンジ部53とが配置されていることとする。また、ヒンジ部53が後方に形成されていることとして前後の各方向を規定する。さらに、上下と前後の各方向に直交する方向を左右方向とする。蓋4の上下方向と前後方向とについては、開状態であっても、閉状態における上下の各方向と前後方向とを採用する。
そして、上述したように上、下、前、後の各方向と左右方向とを規定すると、実施例に係る飲料容器1aでは、蓋4の下面43に、飲み口52の開口51を密閉するための栓44が取り付けられている。また、飲料容器1aは、ロック機構が解錠状態にあるとき、開栓ボタン6が後方に向けて押圧されると、この開栓ボタン6が左右方向の回転軸64を中心として揺動するように構成されている。具体的には、開栓ボタン6を後方に押圧する際には、開栓ボタン6を構成する前方の板状部材(以下、スライド部材61とも言う)を後方の板状部材(以下、係止部材62とも言う)に対して下方にスライドさせた上でスライド部材61を後方に向けて押圧する。開栓ボタン6を後方に向けて押すと、スライド部材61と係止部材62とが一体的に揺動し、係止部材62の上端側前面に形成されたフック63と蓋4の後面に形成されたたフック42との係合状態が解除される。そして、ヒンジ部53に内蔵されたスプリングヒンジによって蓋4が自動的に開く。
なお、キャップ本体部5の飲み口52、飲み口52の開口51を密閉する蓋4の栓44、開栓ボタン6における係止部材62に対するスライド部材61のスライド機構、スプリングヒンジを内蔵したヒンジ部53による蓋4とキャップ本体部5との連結機構など、飲料容器1aにおける基本的な構造や動作については、例えば、上記非特許文献2に記載されている、市販のダイレクトボトルタイプの飲料容器のものと同様である。しかし、本実施例では、蓋4が二重天井構造となっており、二重天井の「屋根裏」に相当する、蓋の上面41と下面43との間に形成された空間内に、施錠装置を構成する回路基板、二次電池、およびロック機構を作動させるためのアクチュエーターが収納されている。
図3に、飲料容器1aの分解斜視図を示した。図3に示したように、容器本体2は、二段筒状で上端に開口21を有して上方の円筒状の首部22と下方の有底筒状の胴部23とで構成される。首部22の径は胴部23の径よりも小さく、首部22と胴部23との境界は段差(以下、肩部24とも言う)になっている。首部22の外周には雄ねじが形成されている。キャップ本体部5の内周には雌ねじが形成されており、キャップ本体部5を首部22にねじ込むことでキャップ3が容器本体2に装着される。そして、後述するように、ロック機構は、施錠状態において、開栓ボタン6の後方への押圧動作と、容器本体2に取り付けられているキャップ3の回転動作とを規制する。以下、ロック機構の構造、構成、および動作について説明する。
<ロック機構>
図2および図3に示したように、開栓ボタン6における係止部材62の後方には、ロック機構の主要部品であるロックピン7が取り付けられている。ロックピン7は、下方が開放する逆U字型で、開栓ボタン6を左右から跨ぎつつ、下端側がキャップ本体部5の周縁にて上下方向に貫通する孔54に挿通されている。図3に示したように、ロックピン7は、逆U字の上辺に対応する横バー71の両端に逆U字の縦棒に対応する支柱部72が一体的に形成されてなる。支柱部72の下端側は、キャップ本体部5における上記の貫通孔(以下、挿通孔54とも言う)に挿入されている。また、支柱部72には、スプリング73が環装されている。スプリング73は、圧縮された状態ではロックピン7を上方に押し上げるように付勢する。蓋4の下面前方には、ロックピン7の横バー71の上面に当接して、施錠状態においてロックピン7を下方に押し下げるためのスライドピン91の下端側が露出している。そして、ロック機構は、施錠状態にあるとき、ロックピン7が閂(かんぬき)のように作用し、開栓ボタン6に対する押圧動作と、容器本体2の上端側に取り付けられているキャップ本体部5の回動動作とを規制する。
本実施例では、逆U字型のロックピン7の支柱部72に環装されているスプリング73は、上端が横バー71の下面に当接し、下端が挿通孔54よりも大きな径を有するワッシャー74の上面に当接している。ワッシャー74は、支柱部72に対して遊嵌状態で換装されており、スプリング73が挿通孔54に落ち込まないようになっている。一方、容器本体2の肩部24には支柱部72の下端が挿入される有底の孔(以下、凹部25とも言う)が二つ形成されている。キャップ3が容器本体2に装着された状態では、キャップ本体部5における二つの挿通孔54のそれぞれが、容器本体2の肩部24に形成された二つの凹部25のそれぞれと同軸となるように配置される。そして、ロック機構は、ロックピン7、スプリング73、挿通孔54、および凹部25によって構成される。
飲料容器1aは、ロックピン7がスライドピン91によって下方に押し下げられることで施錠状態となる。施錠状態では、ロックピン7の横バー71が開栓ボタン6の背後に介在して当該開栓ボタン6に対する後方への押圧動作が規制される。また、支柱部72の下端が凹部25に挿入されて、キャップ本体部5の回動動作が規制される。そして、蓋4の上部空間に収納された施錠装置は、指紋センサー81が読み取った指紋のデータに基づいてスライドピン91の下端の上下方向の位置を制御する。それによって、ロックピン7の上下方向の動作も制御されて飲料容器1aが施錠されたり解錠されたりする。
<施錠装置>
図4に施錠装置8の機能ブロック構成を示した。施錠装置8は、電源となるポリマーリチウムイオン電池などの二次電池86を電源として動作し、アクチュエーター9と、アクチュエーター9の動作をロックピン7に伝達して当該ロックピンを上下運動させる伝達機構と、アクチュエーター9の動作を制御するための電子回路10とを備えている。
本実施例において、アクチュエーター9はステッピングモーターなどで構成され、伝達機構は、スライドピン91とカム92とで構成される。そして、スライドピン91は、カムフォロワーであり、アクチュエーター9の作動軸94の先端に取り付けられたカム92の外周形状に沿って上下運動する。なお、実施例に係る飲料容器1aでは、スライドピン91は、スプリング93によって常時上方に付勢されて、スライドピン91の上端がカム92の外周に押しつけられている。それによって、スライドピン91は、回転するカム92の外周形状に確実に追従できるようになっている。
カム92は、アクチュエーター9の作動軸94が1回転する毎にスライドピン91を下死点と上死点との間を往復させるような外周形状を有している。図5に、カム92とスライドピン91との連動状態を示した。図5(A)はスライドピン91が下死点にあるときの状態を示しており、図5(B)はスライドピン91が上死点にある時の状態を示している。なお、カム92は、板カムに限らず中央に回転軸を有する円板の表面に偏心して周回する溝が形成されてなる溝カムであってもよい。そして、スライドピン91の上端が溝の周回形状に追従するように結合されていてもよい。いずれにしても、施錠装置8は、アクチュエーター9を駆動すると、スライドピン91が上下方向に移動するとともに、アクチュエーター9の動作状態に応じてスライドピン91の下端を上下方向の異なる二つの位置で停止させる機構を備えている。
一方、施錠装置8における電子回路10は、ユーザーインターフェイスに関わる構成に対するデータの入出力制御や、アクチュエーター9の駆動制御を行うための制御部であり、コンピューターと同様の機能を有する。そこで、図4では、ユーザーインターフェイスに対する情報の入出力制御や、アクチュエーター9に対する駆動制御の概念が理解し易いように、電子回路10を一般的なコンピューターが備える構成に置き換えて示した。そして、電子回路10は、CPU11、RAM12、ROM13などを備えたコンピューター本体と、プッシュスイッチ83に対する押圧操作に対応するデータをCPU11に転送する入力制御部14、施錠装置8の動作状態に応じてLEDランプ84の点灯制御を行う出力制御部15、指紋センサー81が読み取った指紋を数値化した指紋データをCPU11に転送するセンサーインターフェース(センサーIF16)、コネクター85を介して外部のPCなどと通信を行う通信制御部17、およびコネクター85を介して供給された電力によって二次電池86を充電するとともに、二次電池86の充電状態を監視する電源制御部18、CPU11からの指令に従ってアクチュエーター9の駆動信号を出力する駆動制御部19、および不揮発性メモリなど指紋データを更新可能に記憶する記憶部20を備えている。
以上の構成を備えた施錠装置8では、CPU11が、ROM13に格納されているプログラムをRAM12に展開しつつ、プログラムの実行途上でRAM12に書き込んだ各種データを処理する。そして、その処理結果に基づいて駆動制御部19を制御してアクチュエーター9を駆動させる。プログラムの実行中にあるCPU11は、プッシュスイッチ83に対する操作と指紋センサー81による利用者の指紋の読み取り動作とに従って、読み取った指紋を数値化して指紋データを作成し、その指紋データを記憶部20に記憶する。それによって、利用者の指紋が施錠装置8に登録される。また、指紋センサー81が読み取った指紋のデータが記憶部20に記憶されている指紋データに一致すると、アクチュエーター9を駆動し、作動軸94を所定の角度だけ回転させる。本実施例では180゜回転させ、スライドピン91を下死点、あるいは上死点まで移動させる。それによって、飲料容器1aが、施錠、あるいは解錠される。また、施錠や解錠の状態などに応じてLEDランプ84の表示状態を適宜に変更する。
なお、実際の飲料容器1aが備える施錠装置8の電子回路10やアクチュエーター9には、例えば、非特許文献3に記載の南京錠に内蔵されているものと同様のものを採用することができる。また、本実施例における飲料容器1aに対する指紋の登録時、あるいは解錠時や施錠時におけるプッシュスイッチ83や指紋センサー81に対する操作の手順についても、非特許文献3に記載の南京錠に対する操作手順を採用することができる。例えば、非特許文献3に記載された南京錠では、「掛け金」「ツル」とも呼ばれる逆U字状のフックが実質的にプッシュスイッチ83として機能しており、当該南京錠におけるフックに対する操作を本実施例に係る飲料容器1aにおける施錠装置8のプッシュスイッチ83に対する操作に置き換えればよい。
<施錠動作と解錠動作>
次に、施錠装置8による飲料容器1aの施錠動作と解錠動作とについて具体的に説明する。図6および図7に、施錠状態および解錠状態にあるときのスライドピン91の下端位置とロック機構の動作状態との関係を示した。なお、図6と図7は、飲料容器1aを上下方向と前後方向とを含む面で切断したときの縦断面図であり、図1におけるa−a矢視断面に対応している。また、図6および図7では、飲料容器1aの上方側を拡大して示している。そして、図6(A)および図7(A)は、それぞれ、飲料容器1aの上方側の全体的な構造を示しており、図6(B)および図7(B)は、それぞれ、図6(A)および図7(A)の一部を拡大した図であり、カム92の回転状態と、スライドピン91の下端位置やロックピン7と係止部材62との位置関係をより詳しく示している。
図6(A)、図6(B)に示したように、施錠状態では、カム92は、スライドピン91が下死点となる回転位置で停止している。このとき、図6(B)に示したように、ロックピン7は、スライドピン91により下方に押圧され、スプリング93が圧縮状態になっている。そして、ロックピン7の横バー71が開栓ボタン6における係止部材62の背後に配置される。それによって、開栓ボタン6を後方に向けて押圧しても、係止部材62が横バー71の前面に当接し、開栓ボタン6の押圧動作が規制される。すなわち、蓋4と開栓ボタン6の双方のフック(42,63)の係合状態を解除することができず、蓋4が施錠される。また、図6(A)に示したように、ロックピン7の支柱部72の下端がキャップ本体部5に形成された挿通孔54の下端の下方に突出し、その支柱部72の下端が容器本体2の肩部24の上端に形成された凹部25に係合している。それによって、首部22にねじ込まれているキャップ本体部5の回転動作が規制され、キャップ本体部5が施錠される。したがって、施錠状態においては、利用者が自他の飲料容器1aを間違えても、蓋4を開けて飲み口52に触れることができない。また、他者がキャップ本体部5を容器本体2から取り外して容器本体2内に異物などを混入することもできなくなる。
一方、解錠状態では、図7(A)、図7(B)に示したように、カム92は、スライドピン91が上死点となる回転位置で停止している。このとき、図7(B)に示したように、ロックピン7がスプリング73に付勢され、横バー71が係止部材62よりも上方に配置される。それによって、蓋4を開くことが可能となる。図8に解錠状態にあるときに蓋4を開ける手順を示した。なお、図8では、ロックピン7やスライドピン91の状態が理解し易いように、図6や図7に示したスプリング(73,93)を省略している。図8(A)に示したように、解錠状態であっても、スライド部材61が係止部材62に対して上方にあるときは、スライド部材61の上端側の背後に蓋4の前方の側壁45が介在して開栓ボタン6を押すことができない。そこで、図8(B)に示したように、スライド部材61を下方にスライドさせた上で開栓ボタン6を後方に向けて押圧する。それによって、開栓ボタン6が回転軸64周りに揺動し、係止部材62の上端がロックピン7の横バー71の下方を潜り、係止部材62のフック63と蓋4のフック42との係合状態が解除される。そして、フック(42,63)の係合状態が解除されると、図8(C)に示したように、ヒンジ部53に内蔵されたスプリングヒンジによって蓋4が自動的に開く。
また、解錠状態では、図8(A)〜(C)に示したように、ロックピン7の支柱部72の下端が上昇し、容器本体2の凹部25と支柱部72の下端との係合状態も解除される。それによって、キャップ本体部5を首部22に対して回転させることが可能となり、キャップ3を容器本体2から取り外して容器本体2に対して飲料を出し入れしたり、容器本体2の内部を洗浄したりすることができる。
以上説明したように、実施例に係る飲料容器1aの基本的な構造や構成は、従来の飲料容器と同様であり、その基本構造や基本構成に、指紋認証技術に基づいて動作するアクチュエーター9、アクチュエーター9と連動するスライドピン91、およびロック機構を付加したものである。そして、アクチュエーター9、スライドピン91、およびロック機構は極めて簡素な構成や構造で安価なものである。また、指紋認証技術は、スマートフォンや上記非特許文献3に記載の南京錠などのさまざまな分野における機器での利用実績があり、施錠装置8を構成する電子回路10、二次電池86、ユーザーインターフェイスに関わる構成(81,83,84)に掛かるコストアップも僅かである。したがって、実施例に係る飲料容器1aは、従来と飲料容器と同様の利用形態で使用することができるとともに、鍵を用いずに確実に施錠することができる。また、現実的な価格で提供されるものとなる。すなわち、実施例に係る飲料容器1aは十分に実用的なものである。
===変形例===
<伝達機構>
上記実施例に係る飲料容器1aでは、アクチュエーター9の作動軸94の動作とスライドピン91の上下運動とを連動させる伝達機構としてカム92を用いていたが、伝達機構は、上記実施例に限らず、種々の変形例が考えられる。図9に、第1の変形例に係る飲料容器1bを示した。第1の変形例に係る飲料容器1bは、ソレノイドなど、前後あるいは左右方向の水平面内で軸方向に直線運動する作動軸94を備えたアクチュエーター9を備えている。図9に示した例では、前後方向に作動軸94を移動させるアクチュエーター9を備えている。そして、アクチュエーター9の作動軸94の先端とスライドピン91の上端とがテーパー状に形成されているとともに、作動軸94とスライドピン91は、互いのテーパー面(95,96)が平行となるように配置されている。
図9(A)は第1の変形例に係る飲料容器1bにおける施錠状態を示しており、アクチュエーター9の作動軸94が前方に繰り出された状態になっている。また、スライドピン91におけるテーパー面96の上端側に作動軸94のテーパー面95の下端側が接し、スライドピン91が下方に押し下げられている。図9(B)は第1の変形例に係る飲料容器1bにおける解錠状態を示しており、アクチュエーター9の作動軸94が後退した状態になっており、スライドピン91は、より上方への移動が許容される状態となっている。それによって、スライドピン91がスプリング93によって押し上げられ、ロックピン7の横バー71が係止部材62の上方に配置されて解錠状態となる。なお、施錠装置(図4、符号8)は、作動軸94の先端のテーパー面95とスライドピン91の上端のテーパー面96とが接する範囲内で作動軸94が移動するようにアクチュエーター9を制御すればよい。
図10に、第2の変形例に係る飲料容器1cを示した。図10に示したように、第2の変形例に係る飲料容器1cでは、上下運動するアクチュエーター9の作動軸94がスライドピン91を兼ねている。図10(A)は、第2の変形例に係る飲料容器1cにおける施錠状態を示しており、図10(B)は第2の変形例に係る飲料容器1cにおける解錠状態を示している。図10(A)、図10(B)に示したように、第2の変形例に係る飲料容器1cでは、アクチュエーター9の作動軸94(スライドピン91)の下端がロックピン7の横バー71の上面に接している。作動軸94(スライドピン91)が下方に繰り出された状態では図10(A)に示した施錠状態となり、作動軸94(スライドピン91)が上方に後退した状態では図10(B)に示した解錠状態となる。
<キャップ本体部と蓋との係合構造>
上記実施例や変形例に係る飲料容器(1a〜1c)では、開栓ボタン6における係止部材62のフック63が前方に向かって突出し、当該フック63に係合する蓋4に形成されたフック42が後方に向かって突出していた。そして、開栓ボタン6を押すと係止部材62の上端側が後方に向かって揺動していた。しかし、従来の飲料容器には、開栓ボタン6における係止部材62のフック63が後方に向かって突出し、蓋4に形成されているフック42が前方に向かって突出しているものもある。そして、このようなフック(42,63)を備えた飲料容器では、開栓ボタン6を押すと係止部材62の上端側が前方に揺動するように構成されている。もちろん、本発明は、このような飲料容器にも適用することができる。
図11に、本発明の第3の変形例として、係止部材62のフック63が後方に向かって突出し、蓋4に形成されているフック42が前方に向かって突出している飲料容器1dを示した。図11(A)は、第3の変形例に係る飲料容器1dの施錠状態を示しており、図11(B)は、第3の変形例にかかる飲料容器1dの解錠状態を示している。
図11(A)、図11(B)に示したように、第3の変形例に係る飲料容器1dでは、係止部材62の上端側とスライド部材61の後面とが空隙65を介して対面しており、ロックピン7がこの空隙65を左右から跨ぐように配置されている。そして、図11(A)に示したように、施錠状態では、前方から見たときにロックピン7の横バー71が、係止部材62の形成領域内に配置される。したがって、スライド部材61の下端側を前方に押圧して、開栓ボタン6を回転軸64周りに揺動させようとしても、係止部材62の上端前方に横バー71が介在し、その押圧動作が規制される。解錠状態では、図11(B)に示したように、ロックピン7の横バー71が係止部材62の上方に配置される。それによって、開栓ボタン6を押すと、係止部材62は、上端が横バー71の下方を潜るように揺動し、フック(42,63)の係合が解除される。
上記実施例および各変形例に係る飲料容器(1a〜1d)は、逆U字型のロックピン7を備えていた。そして、スライドピン91がロックピン7の横バー71の左右中央の上面に当接していた。それによって、施錠状態では、ロックピン7の二つの支柱部72の下端が容器本体2の二つの凹部25に係合し、キャップ本体部5の回転動作をより確実に規制することができた。また、キャップ本体部5を二箇所で施錠するため支柱部72を過度に太くしなくても十分な強度が確保され、施錠状態において無理にキャップ本体部5を回転させても支柱部72が屈曲したり折れたりする可能性が低かった。また、支柱部72を細くすることで、ロック機構の小型化も容易であり、容器本体2とキャップ3の径が細い「スリムタイプ」と呼ばれる飲料容器にも対応可能となっていた。
もちろん、飲み口52と開栓ボタン6との間の空間やロックピン7の強度を確保することができるのであれば、ロックピン7は、左右一方の支柱部72を省略した逆L字型であってもよい。そして、逆L字型のロックピンを備えた飲料容器では、スライドピン91が支柱部72の上端を下方に押圧すればよい。
===その他の実施例===
上記実施例に係る飲料容器1aでは、ロックピン7の支柱部72に環装されていたスプリング73は、施錠状態において圧縮状態となっていたが、施錠状態において伸張状態となるように支柱部72に換装されていてもよい。スプリング73を施錠状態で伸張させるためには、例えば、挿通孔54内にスプリング73を配置しておくとともに、スプリング73の上端を挿通孔54の上端に固定しておき、スプリング73の下端を挿通孔54内にて支柱部72に固定しておけばよい。
飲料容器には、容器本体2の上端側内面に雌ねじが形成され、キャップ本体部5の下端側外面に雄ねじが形成されているタイプのものもある。もちろん、このようなタイプの飲料容器であっても、容器本体2の上端側の外周に凹部25を形成し、キャップ本体部5の周縁に上下方向に貫通する挿通孔54を設けておけば、キャップ本体部5を施錠することができる。
上述した実施例や各変形例に係る飲料容器(1a〜1d)は、全てダイレクトタイプであったが、本発明の実施例にはマグタイプの飲料容器も含まれる。図12に、本発明のその他の実施例として、マグタイプの飲料容器1eを示した。図12(A)は、その他の実施例に係る飲料容器1eの施錠状態を示しており、図12(B)は、その他の実施例に係る飲料容器1eの解錠状態を示している。図12に示した飲料容器1eでは、容器本体2の首部22にキャップ3が着脱自在にねじ込まれている。キャップ3の上面31には指紋センサー81など、施錠装置8のユーザーインターフェイスに関わる構成が配設されている。また、キャップ3は、二重天井になっており、「屋根裏」に相当する空間に、施錠装置8を構成する電子回路10、二次電池86、アクチュエーター9などが収納されている。
図12に示した飲料容器1eでは、施錠装置8は、ソレノイドなど、作動軸94を下方に繰り出したり、上方に後退させたりする構成のアクチュエーター9を備え、作動軸94が上下方向に棒状に延長するロックピン7を兼ねている。また、容器本体2の肩部24には、凹部25が形成されている。そして、マグタイプの飲料容器1eでは、以上の構成や構造により、アクチュエーター9によって作動軸94を兼ねるロックピン7を繰り出し、ロックピン7の下端を凹部25に係合させると図12(A)に示した施錠状態となる。ロックピン7を上方に後退させて、ロックピン7の下端と凹部25との係合を解除すると図12(B)に示した解錠状態となる。このように、マグタイプの飲料容器1eでは、ダイレクトタイプの飲料容器(1a〜1d)におけるキャップ本体部5の回転動作を規制するロック機構のみを採用すればよい。
上記の実施例、変形例、その他の実施例に係る飲料容器(1a〜1e)では、図1などに示したように、指紋センサー81がキャップ3の上面(41,31)に配設されていたが、指紋センサー81がキャップ3の側面に配設されていてもよい。容器本体2とキャップ3との間で電気的な接点を形成しておけば、容器本体2の表面に指紋センサー81を配置することもできる。もちろん、コネクター85や、LEDランプ84やプッシュスイッチ83などの施錠装置8における指紋センサー81以外のユーザーインターフェイスに関わる構成(83,84)についても、その配置場所はキャップ3の上面(41,31)に限定されない。ユーザーインターフェイスに関わる個々の構成(81,83,84)をキャップ3と容器本体2とに分散させることもできる。なお、施錠装置8のユーザーインターフェイスに関わる構成(81,83,84)やコネクター85をキャップ3側に集中配置すれば、従来の引用容器の容器本体に凹部25を形成しておくだけで、施錠装置8を内蔵したキャップ3を従来の飲料容器のオプション部品として提供することもできる。
上述した、実施例、変形例、その他の実施例に係る飲料容器(1a〜1e)では、飲料を容器本体2に入れることを想定していたが、容器本体2は、ペットボトルなどの他の飲料容器に入っている飲料の保温容器であってもよい。すなわち、他の飲料容器が容器本体2に収納されるようになっていてもよい。
1a〜1e 飲料容器、2 容器本体、3 キャップ、4 蓋、5 キャップ本体部、
6 開栓ボタン、7 ロックピン、8 施錠装置、9アクチュエーター、
10 電子回路、20 記憶部、21 容器本体の首部、25 凹部、
41 蓋(キャップ)の上面、42 蓋のフック、43 蓋の下面、52 飲み口、
53 ヒンジ部、54 挿通孔、61 スライド部材、62 係止部材、
71 ロックピンの横バー、72 ロックピンの支柱部、73 スプリング、
81 指紋センサー、83 プッシュスイッチ、84 LEDランプ、
85 コネクター、91 スライドピン、92 カム、94 アクチュエーターの作動軸

Claims (4)

  1. 有底筒状の容器本体の開口端側にキャップがねじ込まれることで当該容器本体が密封状態で閉栓される飲料容器であって、
    前記容器本体の筒軸方向を上下方向とするとともに、当該容器本体の上端が開口している構成において、
    前記容器本体に装着されている前記キャップの回転動作を規制する施錠状態と、当該規制を解除する解錠状態とを切り替えるロック機構と、当該ロック機構を作動させる施錠装置とを備え、
    前記ロック機構は、前記キャップ内に配置されて上下方向に延長する支柱部を備えたロックピンと、前記容器本体の周縁において前記支柱部の下端と係合する凹部とを備え、
    前記施錠装置は、記憶部を含んで構成される制御手段と、指紋センサーと、アクチュエーターと、当該アクチュエーターの動作を前記ロックピンに伝達して当該ロックピンを上下運動させる伝達機構とを備え、
    前記制御手段は、前記指紋センサーが読み取った指紋を指紋データとして前記記憶部に記憶させるとともに、前記記憶部に記憶されている指紋データに対応する指紋が前記指紋センサーによって読み取られた際に前記アクチュエーターを作動させ、
    前記施錠状態では、前記伝達機構により前記ロックピンが下方に押し下げられて、当該ロックピンの下端が前記凹部に係合し、
    前記解錠状態では、前記ロックピンロックピンの下端と前記凹部との係合状態が解除される、
    ことを特徴とする飲料容器。
  2. 請求項1に記載の飲料容器であって、
    前記キャップは、上面に飲み口を備えたキャップ本体と、前記飲み口を上方から覆って密閉させる開閉可能な蓋とから構成され、
    前記蓋は、上面と下面との間に、前記アクチュエーターと前記伝達機構とが収納される空間を有し、
    前記キャップ本体は、前方に、左右方向に回転軸を有して前後方向に揺動する開栓ボタンを備えるとともに、周縁に上下方向に貫通する挿通孔が形成され、
    前記挿通孔は、前記キャップ本体が前記容器本体にねじ込まれている状態で、前記凹部の上方に配置される位置に形成され、
    前記キャップ本体と前記蓋とは、後方に形成されたヒンジによって連結されているとともに、当該蓋の前方に形成されている第1のフックと前記開栓ボタンの上端側に形成されている第2のフックとが係合することで係合前記蓋が前記飲み口を密閉する閉状態となるように構成され、
    前記ロックピンは、左右方向に延長する横バーの下方に前記支柱部が連結されてなり、
    前記ロック機構は、前記ロックピンと、前記凹部と、前記ロックピンを上方に押し上げる方向に付勢するスプリングと、前記挿通孔とにより構成され、
    前記伝達機構は、上下方向を軸方向とした棒状で、下端が前記蓋の下面から突出可能に設置されたスライドピンを備え、
    前記施錠状態では、前記スライドピンの下端が前記ロックピンの上面に当接するとともに、当該ロックピンが前記スプリングの復元力に抗して押し下げられることで、前記横バーが前記開栓ボタンの揺動領域に介在して当該開栓ボタンの揺動が規制され、
    前記解錠状態では、前記スライドピンが上方に後退しつつ、前記ロックピンが前記スプリングの復元力によって上方に付勢されて前記横バーが前記開栓ボタンの上方に配置されて前記開栓ボタンへの前記規制が解除されるとともに、前記開栓ボタンを後方に押圧されると、前記第1のフックと前記第2のフックとの係合状態が解除されて前記蓋が開状態となる、
    ことを特徴とする飲料容器。
  3. 請求項2に記載の飲料容器であって、前記ロックピンが、横バーの左右両端に支柱部が連結されて下方が開放する逆U字状に形成され、前記挿通孔が、前方から見て、前記開栓ボタンの左右に一つずつ形成されていることを特徴とする飲料容器。
  4. 前記2または3に記載の飲料容器であって、前記蓋の前記空間に前記施錠装置が設置されているとともに、当該キャップの表面に前記指紋センサーの指紋読み取り部が配置されていることを特徴とする飲料容器。
JP2018145063A 2018-08-01 2018-08-01 飲料容器 Pending JP2020019544A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018145063A JP2020019544A (ja) 2018-08-01 2018-08-01 飲料容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018145063A JP2020019544A (ja) 2018-08-01 2018-08-01 飲料容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020019544A true JP2020019544A (ja) 2020-02-06
JP2020019544A5 JP2020019544A5 (ja) 2021-08-12

Family

ID=69589504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018145063A Pending JP2020019544A (ja) 2018-08-01 2018-08-01 飲料容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020019544A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113133626A (zh) * 2021-05-07 2021-07-20 翰斯科技(深圳)有限公司 容器自锁机构及自锁水杯
WO2021193919A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 住友重機械建機クレーン株式会社 クレーン、クレーン本体及びプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3160229U (ja) * 2010-04-06 2010-06-17 秋松 王 ロック機能を備えた容器
CN107468017A (zh) * 2017-10-09 2017-12-15 龚方煜 一种保护女性健康与安全的杯子、杯盖、控制组件及方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3160229U (ja) * 2010-04-06 2010-06-17 秋松 王 ロック機能を備えた容器
CN107468017A (zh) * 2017-10-09 2017-12-15 龚方煜 一种保护女性健康与安全的杯子、杯盖、控制组件及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021193919A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 住友重機械建機クレーン株式会社 クレーン、クレーン本体及びプログラム
CN113133626A (zh) * 2021-05-07 2021-07-20 翰斯科技(深圳)有限公司 容器自锁机构及自锁水杯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3164912U (ja) 容器
US7714841B2 (en) Wireless mouse
US7548414B2 (en) Portable computer with a rotary positioning structure
JP2020019544A (ja) 飲料容器
US20170281467A1 (en) Compact Pill Bottle Cap Requiring Biometric Authentication for Removal
US20060236731A1 (en) Multifunctional padlock having shackle limit knob
JP4897274B2 (ja) 蓋体ロック構造
JP2005193944A (ja) 飲料用容器の栓体
WO2006122087A3 (en) Method for using a table of data to control access and a locking mechanism using same
CN104068683A (zh) 座椅及其座椅释锁保持结构
KR100903246B1 (ko) 슬라이딩도어 잠금장치용 손잡이
CN104790773A (zh) 一种薄型箱包密码锁
CN204609538U (zh) 一种薄型箱包密码锁
JP2009227281A (ja) 飲料用容器のキャップ装置
JP2015183489A (ja) 磁石ファスナーロック
CN103670033A (zh) 一种蓄物式密码挂锁
KR101924033B1 (ko) 내용물 배출 조정 용기
JP3150119U (ja) 飲料用容器の栓体及びこれを有する飲料用容器
JP3206817U (ja) 電源スイッチの誤操作予防構造
KR100699229B1 (ko) 공동주택용 회로차단기의 잠금장치
JP3187745U (ja) 携帯用飲料容器
CN213464644U (zh) 新型弹跳杯盖及杯子
CN211818675U (zh) 一种防猫眼开启的电子锁
CN109989624A (zh) 电控锁的传动机构
CN215015892U (zh) 推滑解锁杯盖及水杯

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210702

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221025