JP2020018764A - 止血材 - Google Patents

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祥之 塩見
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Abstract

【課題】徐放したカルシウムイオン傷口で高濃度に維持することのできる止血材の提供。【解決手段】カルボキシメチル化された天然又は再生セルロース繊維を含有する止血材であって、セルロースを構成するグルコース単位中の水酸基のカルボキシメチル基への平均置換度が0.1以上1.5以下であり、該カルボキシメチル基にカルシウムイオンを有することを特徴とする止血材。【選択図】なし

Description

本発明は、部分的にカルシウム化されたカルボキシメチルセルロースを含む天然又は再生セルロース繊維を含有する創傷被覆用シートに関する。以下、カルボキシメチルセルロース全般を指してCMCと略記する。また、カルシウム化されたカルボキシメチルセルロースを指してCMC−Caと略記する。より詳しくは、本発明は自身の溶解性によりCa徐放性を発現するCMC−Caを含む天然又は再生セルロース繊維含有止血材に関する。
人の皮膚等に創傷が生じた場合、創傷箇所を保護するようなサージカルドレッシング、創傷被覆材等の創部保護材が用いられている。
以下の特許文献1には、CMCの置換度が0.5〜1.0未満である可溶性創傷治癒止血セルロース繊維が記載されており、CMCが細胞接着促進作用を有することも記載されている。
また、特許文献2には、CMCを創部に適用した場合、創傷部の炎症等を引き起こす危険性のある不溶性の異物が残存することはないとも記載されている。また、CMCは生体吸収性を有することも知られている。
一般に医療用で使用されているCMCは、カルボキシメチル基にナトリウムが結合したカルボキシメチルセルロースナトリウム(以下、CMC−Naと略記する。)が広く使用されている。また、以下の非特許文献1には、CMCの増粘作用やフィブリン径の増大作用による止血効果が報告されている。しかしながら、多量の出血を伴う創傷ではより高い止血能力を有する止血材が求められている。
カルシウムイオンは血液の凝固因子の一つであり、濃度の上昇に伴いフィブリン形成が促進されることが知られているが、カルシウム塩のみを止血に用いた場合には傷口から流出・拡散してしまい止血が完了するまでに十分な濃度を保持することができない。
特開2000−256958号公報 特開2002−143210号公報
"Journal of Bioscience and Bioengineering"、ELSEVIER、2015年6月、第119巻、第6号、p.718−723
前記した技術の現状に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、徐放されたカルシウムイオンを傷口で高濃度に維持することのできる止血材を提供することである。
本発明者らは、所定の置換度にカルボキシメチル化された天然又は再生セルロース繊維を含む構造体を所定の濃度に調整したカルシウム塩の溶液に浸漬することで、Ca化度を制御したCMCを作製できることを見出し、更にはCMCの置換度とカウンターカチオンを所定の範囲に制御することで形態を維持したまま溶解性を制御することができることを見出し、かかる知見に基づき本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
[1]カルボキシメチル化された天然又は再生セルロース繊維を含有する止血材であって、セルロースを構成するグルコース単位中の水酸基のカルボキシメチル基への平均置換度が0.1以上1.5以下であり、該カルボキシメチル基にカルシウムイオンを有することを特徴とする止血材。
[2]カルシウムイオンを0.1重量%以上10重量%以下で含有する、前記[1]に記載の止血材。
[3]前記止血材は、綿状、織物状、編物状又は不織布状の形態にある、前記[1]又は[2]に記載の止血材。
[4]前記止血材は、織物状、編物状又は不織布状の形態にあり、その目付は、10g/m以上200g/m以下である、前記[3]に記載の止血材。
[5]前記止血材は、織物状、編物状又は不織布状の形態にあり、その厚みは、0.03mm以上2.0mm以下である、前記[3]又は[4]に記載の止血材。
[6]擬似滲出液に含浸させた際の吸液量が、5g/100cm以上70g/100cm以下である、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の止血材。
[7]前記セルロースを構成するグルコース単位中のカルボキシメチル基のうち、カルシウムイオンを有さないカルボキシメチル基にプロトン又はナトリウムイオンを有する、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の止血材。
本発明に係る止血材を用いて傷の治癒を行えば、徐放したカルシウムイオンをCMCの湿潤表面の増粘作用により創傷部に高濃度で保持することができ、傷の止血・治癒の促進が可能である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本明細書中、止血材とは、傷を保護し、止血を促進する構造体を指す。例えば、絆創膏や褥瘡、熱傷などの湿潤療法に用いられる創傷被覆材、手術用止血材などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本実施形態の止血材を構成する天然又は再生セルロース繊維としては、特に制限はなく、銅アンモニアレーヨン、ビスコースレーヨン、リヨセル、コットン、パルプ、ポリノジックなどの公知のセルロース繊維が用いられ、好ましくは銅アンモニアレーヨン、ビスコースレーヨンであり、より好ましくは銅アンモニアレーヨンである。セルロース繊維には、重合度の低いセルロース素材を使用したものがあり、このような素材では置換度を高くすると繊維が分解しやすく極力低い置換度に抑える必要があるのに対し、銅アンモニアレーヨンを用いると、重合度が高く、比較的高置換度においても崩壊しにくいという利点があり幅広い置換度を選択することが可能である。
本実施形態の止血材を構成する天然又は再生セルロース繊維は長繊維又は短繊維のいずれでもよい。長繊維では連続長繊維が好ましい。本明細書中、長繊維とは、繊維長が10mm以上のものをいい、繊維長は、好ましくは20mm以上であり、より好ましくは50mm以上であり、さらに好ましくは連続長繊維である。短繊維セルロース不織布は、短繊維であることから、置換度を高くすると繊維が分離しやすく極力低い置換度に抑える必要があるのに対し、連続長繊維不織布を用いると比較的高置換度においても崩壊しにくいという利点があり幅広い置換度を選択することが可能である。
本実施形態の止血材の形態としては、綿状、織物状、編物状又は不織布状の形態であることが好ましい。より好ましい形態は、CMC化再生セルロース繊維の織物又不織布であり、さらに好ましい形態はCMC化再生セルロース繊維の不織布、よりさらに好ましい形態はCMC化キュプラの不織布である。不織布状の形態であれば、湿潤時にゲル化した状態でも繊維が交絡しているため、湿潤時の強度を維持した状態で適度な柔軟性を得ることができ、傷に貼り付けた際に傷の形状に沿って止血材を貼り付けることが容易である。このような不織布を構成する繊維がキュプラであれば、結晶化度が低いためカルボキシメチル化の際の反応性が高く、かつ、形態安定性にも優れる。また、不織布の場合、バインダーを付与した不織布では溶液の浸透速度が遅く、また、傷への使用の際にバインダー成分の溶出が懸念されるためノーバインダーの不織布が好ましい。
本実施形態の止血材には、所望の作用効果を害さない範囲で天然又は再生セルロース繊維由来以外の繊維、例えば、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維等の合成繊維や、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリリンゴ酸等の生体吸収性繊維が含まれていてもよい。所望の効果を害さない範囲としては、このような素材が50%以下であることが好ましく、30%以下であることがより好ましい。このような繊維は長繊維でも短繊維でもよい。長繊維としては連続長繊維が好ましい。
本実施形態の止血材のCMC部分は、セルロースを構成するグルコース単位中の水酸基のカルボキシメチル基への平均置換度(DS)が0.1以上1.5以下であることが必要であり、好ましくは0.2以上1.0以下であり、より好ましくは0.3以上0.6以下である。DSが0.1未満であると、十分なカルシウム量を担持することができない他十分な溶解性を確保することができないためにカルシウムイオンの放出量が低くなりすぎてしまい、他方、置換度が1.5を超えると溶解性が高くなりすぎるため止血材の形態を保つことができない。
また、本実施形態の止血材中のカルシウム含有量は、高い吸液量を保持した状態で十分な溶解性と止血性を得るために、止血材に対する重量比で0.1%以上10%以下であることが必要であり、好ましくは0.2%以上8%以下、より好ましくは0.3%以上6%以下である。カルシウム含有量が0.1重量%未満であると十分な止血性を発揮することができず、他方、カルシウム含有量が10重量%を超えると溶解性が高くなりすぎるため止血材の形態を保つことができない。
また、本実施形態の止血材中のCMC部分のカルボキシメチル基のうちカルシウム型でない部分は、ナトリウム型又はプロトン型であることが好ましい。止血材中のCMC部分は、例えば、モノクロロ酢酸ナトリウムを使用してカルボキシメチル化した時点では、カルボキシメチル基の末端がナトリウム塩となっているが、その後、酸溶液で処理して全部又は一部のカルボキシメチル基をプロトン型に変化させ(プロトン化)、さらにカルシウム塩溶液で処理してプロトン型にしたカルボキシメチル基の全部又は一部をカルシウム型に中和する(カルシウム化)ことにより得ることができる。また、その他の機能を付与するためにカルシウム型やプロトン型、ナトリウム型以外の部分を導入してもよく、吸液量と湿潤時の強度に応じてこれらの導入量は調整することができる。
本実施形態の止血材が織物状、編物状又は不織布状の形態にある場合、その目付(g/m)、例えば、(不織布重量(g)/不織布面積(m))は、10g/m以上200g/m以下であることが好ましく、より好ましくは30g/m以上180g/m以下、さらに好ましくは40g/m以上170g/m以下であり、よりさらに好ましくは50g/m以上150g/m以下である。目付が低すぎる場合、部分的にプロトン化しても十分な強度を得ることが難しくなる場合があり、他方、目付が高すぎる場合、柔軟性が無くなり、凹凸部等を有する傷への配置が煩雑になる。
本実施形態の止血材の乾燥状態での厚みは、織物状、編物状又は不織布状である場合、0.03mm以上2.0mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.03mm以上1.8mm以下であり、さらに好ましくは0.03mm以上1.5mm以下である。厚みが薄すぎる場合、部分的にプロトン化しても十分な強度を得ることができない場合があり、他方、厚みが厚すぎると、柔軟性が無くなり、傷への配置が煩雑になる。本明細書中、例えば、不織布の“厚み”とは、JIS−L1096に準拠する厚み試験にて、荷重を1.96kPaとして測定して得られた値をいう。
本実施形態の止血材の、擬似滲出液に含浸させた際の吸液量は、5g/100cm以上70g/100cm以下であることが好ましく、より好ましくは10g/100cm以上60g/100cm以下、さらに好ましくは10g/100cm以上40g/100cm以下である。止血材から血液が流出してしまうと止血能力が著しく低下してしまうため、多量の出血を伴う傷では高い吸液量を持つことが有利である。吸液量が5g/100cm未満であると、効率よく血液を保持することができず、止血能力が低下してしまうおそれがある。他方、吸液量が70g/100cmより大きいと、止血材の膨潤が大きく最適な配置を保つことが難しくなる。
連続長繊維キュプラ不織布の製造方法例を以下に示すが、この方法に限定されるものではない。
異物を除去し、重合度を調整したコットンリンターを銅アンモニウム溶液に溶解させた原液を、細孔(原液吐出孔)を有した紡糸口金(紡口)から押し出し、水と共に漏斗内を落下させ、脱アンモニアさせることにより原液を凝固させつつ、延伸を行い、ネット上へ振り落としウェブ形成させる。この際、ネットを進行させながら進行方向と垂直方向へ振動させることにより、ネットへ振り落とされる繊維はサインカーブを描くことになる。紡糸時の延伸は100〜500倍が可能であり、紡糸漏斗の形状と、その中を流下させる紡糸水量を変えることにより、延伸倍率の調整が任意に可能である。延伸倍率を変えることにより、単繊度や不織布の強度を変えることが可能である。また、紡糸水量や温度を変化させることに原液内に微量残留する低分子量セルロース、いわゆるヘミセルロースをコントロールすることも可能である。また、ネットの進行速度、振動幅を制御することにより、繊維配列方向を制御し、不織布としての強度や伸度等をコントロールすることが可能である。
CMC−Caを含有する止血材の製造方法例を以下に示すが、この方法に限定されるものではない。
まず、天然又は再生セルロース繊維の構造体をアルコール含有水酸化ナトリウム水溶液中でアルカリ状態を維持しながら、35℃で30分攪拌する。その後、反応容器中の試薬を排液した後、アルコールを含むモノクロロ酢酸ナトリウムを添加し、30℃〜55℃で1〜12時間撹拌する。その際の、置換度の制御は、反応液と構造体の浴比、温度、及び時間により制御する。また、その他の反応条件は、生産コスト等も考慮しながら適宜変更することができる。得られた構造体を酢酸含有エタノール水溶液でpH6.0〜8.0に調整した後、70wt%、90wt%、100wt%エタノールでアルコール置換を行なう。少しでも水分を含むと硬くなるので、徐々にアルコール濃度を上げていくことで、アルコール置換を確実に行い、形態安定性を維持することができる。その後所定の濃度に調整した酸含有エタノール溶液に浸漬し、1時間撹拌し、70wt%、90wt%、100wt%エタノールでアルコール置換を行ない、乾燥させ、プロトン化したシート状構造体を得る。さらに所定の濃度に調整した水酸化カルシウム含有エタノール水溶液に浸漬し、1時間撹拌し、70wt%、90wt%、100wt%エタノールでアルコール置換を行ない、乾燥させ、止血材を得る。
酸への浸漬工程は、中和工程と同時に行ってもよい。すなわち、通常、中和工程後、酸浸漬工程を実施するため2工程必要であるが、中和工程と酸浸漬工程を同時に行い1工程で行ってもよい。また、カルシウム溶液への浸漬工程は酸への浸漬工程の直後、乾燥やアルコール置換の前に行ってもよい。
本実施形態の構造体を部分的にプロトン化する方法には、特に制限はないが、アルコールを用いて所定の濃度に調整した酢酸、塩酸、硝酸に浸漬することよりプロトン化されることが好ましく、より好ましくは所定の濃度に調整した酢酸である。酢酸を用いてのプロトン化には、SUS製の反応器を使用することができる。
本実施形態の構造体は、プロトン化又はカルシウム化した後に、乾燥し、そのまま使用してもよいが、50℃以上の温度で1h以上熱処理されることが好ましく、より好ましくは80〜120℃の温度で3h以上の熱処理であり、更に好ましくは100〜120℃の温度で3h以上の熱処理である。熱処理を行うことで、分子の配向が最適化され、分子内水素結合が増えることで強度を更に増すことができる。熱処理方法としては、熱風処理、乾熱処理、湿熱処理、真空加熱処理などが挙げられる。効率よく処理を行うためには熱風処理が好ましいが、特にこれらに限定されるものではない。
本実施形態の構造体を部分的にカルシウム化する方法には、特に制限はないが、アルコールを用いて所定の濃度に調整した炭酸カルシウム又は水酸化カルシウムに浸漬することよりカルシウム化されることが好ましい。これらのカルシウム源を用いてのカルシウム化には、SUS製の反応器を使用することができる。
本実施形態の構造体は、湿潤時にゲル化することを特徴とする。湿潤時にゲル化することで高い吸液量を持つだけでなく、肌への密着性が高くなり、肌の動きに追従しやすくなる。また、ゲル化することで風合いが柔らかくなり、肌への影響が少なくなる。
他方、ゲル化した構造体が徐々に溶解していくことによって構造体中のカルシウムイオンを傷の中へと拡散させる、すなわち、カルシウムイオンを徐放することができる。傷中のカルシウムイオンの濃度上昇に伴いフィブリン形成が促進され、創傷治癒を促進することができる。
以下、実施例で用いた止血材の物性値の測定方法を説明する。
1.平均置換度(DS)の測定
(i)酸度、アルカリ度
試料(無水物)約1gを300mL三角フラスコに精密に秤量し、水を約200mL加えて溶解する。これに0.05モル/L硫酸5mLをピペットで加え、10分間煮沸した後冷却して、フェノールフタレイン指示薬を加え、0.1モル/L水酸化カリウムで滴定する(SmL)。同時に空試験を行い(XmL)、下記式(1):
アルカリ度={(X−S)×f}/試料無水物重量(g) ...式(1)
{式中、f:0.1モル/L水酸化カリウム力価}によって算出する。
ここで、{(X−S)×f}の値が(−)の時にはアルカリ度を酸度と読み代える。
(ii)平均置換度(DS)
試料(無水物)0.5〜0.7gを精密に秤量し、ろ紙に包んで磁製ルツボ中で灰化する。冷却した後、これを500mLビーカーに移し、水を約250mL、さらにピペットで0.05モル/Lの硫酸35mLを加えて30分間煮沸する。これを冷却し、フェノールフタレイン指示薬を加えて、過剰の酸を0.1モル/Lの水酸化カリウムで逆滴定して、下記式(2):
Y=(a×f−b×f1)/試料無水物重量(g)−アルカリ度(又は+酸度) ...式(2)
{式中、Y:試料1g中の結合アルカリに消費された0.05モル/L硫酸の量(mL)、a:0.05モル/L硫酸の使用量(mL)、f:0.05モル/L硫酸の力価、b:0.1モル/L水酸化カリウムの滴定量(mL)、f1:0.1モル/L水酸化カリウムの力価}、及び下記式(3):
置換度=(162×Y)/(10000−80×Y) ...式(3)
{式中、Yは式(2)に定義したものと同じである。}により、置換度を算出し、その平均値(N=3以上)を平均置換度とする。
2.プロトン(H)化度(%)
試料を1cm以上の面積に切断する。その後FT-IR(ATR)装置にセットし表面分析を行う。その後ATR補正、ベースライン補正、規格化を行い、1590cm−1の波長でのピーク高さを測定し、プロトン化前後でのピーク高さの比からプロトン化度(A)を下記式(4):
A(%)={(B−C)/B}×100 ...式(4)
{式中、B:(プロトン化前のサンプルの1590cm−1のピーク高さ)−(5wt%塩酸で1h処理したサンプルの1590cm−1のピーク高さ)、C:(プロトン化後のサンプルの1590cm−1のピーク高さ)−(5wt%塩酸で1h処理したサンプルの1590cm−1のピーク高さ)}により、算出する。プロトン化・カルシウム化前のサンプルとして、同等のサンプルを別途用意する。
3.カルシウム濃度、カルシウム(Ca)化度(%)、ナトリウム(Na)化度(%)
試料(無水物)0.5〜0.7gを精密にはかり、ろ紙に包んで磁製ルツボ中で灰化する。冷却した後、これを水で100mLにメスアップしたものを試料溶液とし、ISO17025認定のJIS K0101及びJIS K0102試験に準じて、試料中のカルシウム濃度の同定を行なう。
得られたカルシウム濃度と、上記置換度、プロトン化度を用いて、カルシウム化度を下記式(5):
Figure 2020018764
{式中、x:試料中のカルシウム濃度、y:プロトン化度(%)/100、z:平均置換度(DS)、a:セルロース分子量、b:ナトリウム型CMC分子量、c:プロトン型CMC分子量、d:カルシウム型CMC分子量、e:カルシウム分子量}により、算出する。
また、カルシウム化度とプロトン化度より、ナトリウム化度を下記式(6):
ナトリウム化度(%)=100−A−D ...式(6)
{式中、A:プロトン化度(%)、D:カルシウム化度(%)}により、算出する。
4.吸液量
EN13726−1に準拠して、自由に膨張させた時の吸収能力について測定する。具体的には試料を5cm×5cmに切断し、シャーレに配置する。その後、サンプル重量の40倍量の疑似滲出液(EN13726−1記載)を37℃に加温した後、添加し、37℃の恒温機内で30分間静置する。その後インキュベート前後の重量から、下記式(7):
吸液量(g/100cm)=(E−D)×4 ...式(7)
{式中、D:吸液前の質量(g)、E:30分間インキュベート後の重量(g)}により、算出する。
5.強度
試料を5cm×5cmに切断し、シャーレに配置する。その後、サンプル重量の40倍量の疑似滲出液(EN13726−1記載)を添加し、37℃で30分間静置する。サンプルを取り出し、ピンセットでつまみ、以下の評価基準で強度を評価する。
×:形態を保つことができない
△:形態を保つことができるが、つかむことが難しい
〇:形態を保持しており、つかむことができるが、強く引っ張ると崩れる
◎:ある程度の強さの引張にも耐えることができる
6.止血時間
試料を1cm×1cmに切断し、エチレンオキシドガスにより殺菌する。ラットの腹腔内にヘパリン(300U/kg)をテルモ社製の24−gauseニードルにより投与する。この時、出血への影響を避けるため、麻酔は使用しない。15分後、開口部を有するシリンダー中にラットを入れ、その開口部から尻尾のみを出した。その後、ラットの尻尾の先4mmを医療用メスにより切除した。尻尾を切断した直後からサンプルを切断面に設置し、出血時間を測定した。出血状態は1分間おきにサンプルを除去して切断面にガーゼを当て、血液がガーゼに付着するかどうかで判断した。初めてガーゼに血液が付着しなかった時の時間を止血時間とした。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
[比較例1]
前記止血時間の測定試験において、出血部に止血材を当てなかった場合の結果を以下の表1に示す。
[比較例2]
再生セルロース連続長繊維不織布(キュプラ不織布)(幅20cm、目付80g/m、厚み0.5mm、密度0.154g/m)の各種評価結果を以下の表1に示す。
[比較例3]
再生セルロース連続長繊維不織布(キュプラ不織布)(幅20cm、目付80g/m、厚み0.5mm、密度0.154g/m)1kgを反応容器に入れ、その後、水酸化ナトリウム含有エタノール水溶液(水:8750g、エタノール8750g、NaOH:1625g)を加えた後、35℃で30分撹拌した。次に、反応容器中の試薬を排液した後、モノクロロ酢酸ナトリウム含有エタノール水溶液(水3000g、エタノール9600g、モノクロロ酢酸ナトリウム1225g)を添加し、50℃で3時間攪拌した。その後、酢酸含有エタノール水溶液(酢酸:375g、蒸留水:3750g、エタノール:8750g)でpH6.0〜8.0に調整した後、70wt%エタノール水溶液13750gで1回、90wt%エタノール水溶液12500gで1回洗浄し、100wt%エタノール12500gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥し、CMC−Naを得た。
このサンプルの平均置換度(DS)、ナトリウム化度、プロトン化度、カルシウム化度のデータを、各種評価結果と共に以下の表1に示す。
[比較例4]
比較例3で作製したCMC−Naのうち300gを酢酸含有エタノール溶液1250g(40wt%)に浸漬し、1時間撹拌した後、70wt%エタノール水溶液4125gで1回、90wt%エタノール水溶液3750gで1回洗浄し、100wt%エタノール3750gで2回アルコール置換を行ない、乾燥させ、更に熱風乾燥機により105℃、6hの熱処理を行いCMC−Na+CMC−Hを得た。
このサンプルの平均置換度(DS)、ナトリウム化度、プロトン化度、カルシウム化度のデータを、各種評価結果と共に以下の表1に示す。
[比較例5]
また、各種評価前に比較例2で作製したサンプルの表面に塩化カルシウム二水和物をサンプル重量の0.157倍振りかけることでサンプル中のCa濃度を実施例1と同様の4.3%としたもの(CMC−Na+Ca粉末)の平均置換度(DS)、ナトリウム化度、プロトン化度、カルシウム化度のデータを、各種評価結果と共に以下の表1に示す。
[比較例6]
再生セルロース連続長繊維不織布(キュプラ不織布)(幅20cm、目付80g/m、厚み0.5mm、密度0.154g/m)を100g反応容器に入れ、その後、水酸化ナトリウム含有エタノール水溶液(水:875g、エタノール875g、NaOH:163g)を加えた後、35℃で30分撹拌した。次に、反応容器中の試薬を排液した後、モノクロロ酢酸ナトリウム含有エタノール水溶液(水300g、エタノール960g、モノクロロ酢酸ナトリウム300g)を添加し、55℃で10時間攪拌した。その後、塩酸含有エタノール水溶液(塩酸60g、水600g、EtOH600g)に浸漬し1時間撹拌した後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥した後、水酸化カルシウム含有エタノール水溶液(水酸化カルシウム60g、水1000g、エタノール1000g)を加えて、35℃で1時間撹拌した。その後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥し、CMC−Caを得た。
このサンプルの平均置換度(DS)、ナトリウム化度、プロトン化度、カルシウム化度のデータを、各種評価結果と共に以下の表1に示す。
[比較例7]
再生セルロース連続長繊維不織布(キュプラ不織布)(幅20cm、目付80g/m、厚み0.5mm、密度0.154g/m)を100g反応容器に入れ、その後、水酸化ナトリウム含有エタノール水溶液(水:875g、エタノール875g、NaOH:163g)を加えた後、35℃で30分撹拌した。次に、反応容器中の試薬を排液した後、モノクロロ酢酸ナトリウム含有エタノール水溶液(水300g、エタノール960g、モノクロロ酢酸ナトリウム40g)を添加し、45℃で1時間攪拌した。その後、塩酸含有エタノール水溶液(塩酸60g、水600g、EtOH600g)に浸漬し1時間撹拌した後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥した後、水酸化カルシウム含有エタノール水溶液(水酸化カルシウム10g、水1000g、エタノール1000g)を加えて、35℃で1時間撹拌した。その後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥し、CMC−Caを得た。
このサンプルの平均置換度(DS)、ナトリウム化度、プロトン化度、カルシウム化度のデータを、各種評価結果と共に以下の表1に示す。
[実施例1]
比較例3で作製したサンプルのうち300gを塩酸含有エタノール水溶液(塩酸60g、水600g、EtOH600g)に浸漬し、1時間撹拌した後、70wt%エタノール水溶液4125gで1回、90wt%エタノール水溶液3750gで1回洗浄し、100wt%エタノール3750gで2回アルコール置換を行ない、乾燥させ、更に熱風乾燥機により105℃、6hの熱処理を行い、プロトン型CMCを得た。
上記プロトン型CMCのうち100gを反応容器に入れ、水酸化カルシウム含有エタノール水溶液(水酸化カルシウム18g、水1000g、エタノール1000g)を加えた後、35℃で1時間撹拌した。その後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥し、CMC−Caを得た。
このサンプルの平均置換度(DS)、ナトリウム化度、プロトン化度、カルシウム化度のデータを、各種評価結果と共に以下の表1に示す。
[実施例2]
比較例4で作製したサンプルのうち100gを反応容器に入れ、水酸化カルシウム含有エタノール水溶液(水酸化カルシウム18g、水1000g、エタノール1000g)を加えた後、35℃で1時間撹拌した。その後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥しCMC−Ca+CMC−Naを得た。
このサンプルの平均置換度(DS)、ナトリウム化度、プロトン化度、カルシウム化度のデータを、各種評価結果と共に以下の表1に示す。
[実施例3]
比較例3で作成したサンプルのうち300gを塩酸含有エタノール水溶液(塩酸60g、水600g、EtOH600g)に浸漬し、1時間撹拌した後、70wt%エタノール水溶液4125gで1回、90wt%エタノール水溶液3750gで1回洗浄し、100wt%エタノール3750gで2回アルコール置換を行ない、乾燥させ、更に熱風乾燥機により105℃、6hの熱処理を行い、プロトン型CMCを得た。
上記プロトン型CMCのうち100gを反応容器に入れ、水酸化カルシウム含有エタノール水溶液(水酸化カルシウム7g、水1000g、エタノール1000g)を加えた後、35℃で1時間撹拌した。その後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥し、CMC−Ca+CMC−Hを得た。
このサンプルの平均置換度(DS)、ナトリウム化度、プロトン化度、カルシウム化度のデータを、各種評価結果と共に以下の表1に示す。
[実施例4]
再生セルロース連続長繊維不織布(キュプラ不織布)(幅20cm、目付80g/m、厚み0.5mm、密度0.154g/m)を100g反応容器に入れ、その後、水酸化ナトリウム含有エタノール水溶液(水:875g、エタノール875g、NaOH:163g)を加えた後、35℃で30分撹拌した。次に、反応容器中の試薬を排液した後、モノクロロ酢酸ナトリウム含有エタノール水溶液(水300g、エタノール960g、モノクロロ酢酸ナトリウム230g)を添加し、55℃で10時間攪拌した。その後、塩酸含有エタノール水溶液(塩酸60g、水600g、EtOH600g)に浸漬し1時間撹拌した後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥した後、水酸化カルシウム含有エタノール水溶液(水酸化カルシウム16g、水1000g、エタノール1000g)を加えて、35℃で1時間撹拌した。その後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥し、比較例6(CMC−Ca)を得た。
このサンプルの平均置換度(DS)、ナトリウム化度、プロトン化度、カルシウム化度のデータを、各種評価結果と共に以下の表1に示す。
[実施例5]
再生セルロース連続長繊維不織布(キュプラ不織布)(幅20cm、目付80g/m、厚み0.5mm、密度0.154g/m)を100g反応容器に入れ、その後、水酸化ナトリウム含有エタノール水溶液(水:875g、エタノール875g、NaOH:163g)を加えた後、35℃で30分撹拌した。次に、反応容器中の試薬を排液した後、モノクロロ酢酸ナトリウム含有エタノール水溶液(水300g、エタノール960g、モノクロロ酢酸ナトリウム80g)を添加し、45℃で3時間攪拌した。その後、塩酸含有エタノール水溶液(塩酸60g、水600g、EtOH600g)に浸漬し1時間撹拌した後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥した後、水酸化カルシウム含有エタノール水溶液(水酸化カルシウム18g、水1000g、エタノール1000g)を加えて、35℃で1時間撹拌した。その後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。これを乾燥し、比較例6(CMC−Ca)を得た。
このサンプルの平均置換度(DS)、ナトリウム化度、プロトン化度、カルシウム化度のデータを、各種評価結果と共に以下の表1に示す。
Figure 2020018764
CMCに塩化カルシウム粉末を振りかけただけの比較例5では、止血時間の向上の程度が実施例と比較して小さかった。
置換度が1.5を超え、導入したCa量が10%を超える比較例6では、湿潤時の強度が弱く湿潤時に崩壊してしまい、吸液量が測定できなかった。また、評価時に溶け出してしまい止血時間も長くなってしまった。
置換度が0.1未満である比較例7では、Caを導入していないCMCである比較例3や比較例4と比較して止血時間の向上が見られなかった。
本発明の止血材は、CMCの溶解性と増粘性によって、カルシウムイオンを徐放し高濃度で創部に留めておけることで、迅速な止血が可能であり再出血した際にも持続的に止血効果を発揮することができる。

Claims (7)

  1. カルボキシメチル化された天然又は再生セルロース繊維を含有する止血材であって、セルロースを構成するグルコース単位中の水酸基のカルボキシメチル基への平均置換度が0.1以上1.5以下であり、該カルボキシメチル基にカルシウムイオンを有することを特徴とする止血材。
  2. カルシウムイオンを0.1重量%以上10重量%以下で含有する、請求項1に記載の止血材。
  3. 前記止血材は、綿状、織物状、編物状又は不織布状の形態にある、請求項1又は2に記載の止血材。
  4. 前記止血材は、織物状、編物状又は不織布状の形態にあり、その目付は、10g/m以上200g/m以下である、請求項3に記載の止血材。
  5. 前記止血材は、織物状、編物状又は不織布状の形態にあり、その厚みは、0.03mm以上2.0mm以下である、請求項3又は4に記載の止血材。
  6. 擬似滲出液に含浸させた際の吸液量が、5g/100cm以上70g/100cm以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の止血材。
  7. 前記セルロースを構成するグルコース単位中のカルボキシメチル基のうち、カルシウムイオンを有さないカルボキシメチル基にプロトン又はナトリウムイオンを有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の止血材。
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