JP2020016496A - 機構モジュール、時計用ムーブメントおよび時計 - Google Patents

機構モジュール、時計用ムーブメントおよび時計 Download PDF

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Abstract

【課題】組み合わせて用いられる制御部を設計する際の負荷を軽減できる機構モジュールを提供する。【解決手段】機構モジュール21は、針または表示車が取り付けられる回転軸、回転軸を駆動するモータ40A,40B,40C、およびモータ40A,40B,40Cの回転駆動力を回転軸に減速して伝達する輪列30A,30B,30Cを有する時針駆動機構81、分針駆動機構82および秒針駆動機構83と、時針駆動機構81、分針駆動機構82および秒針駆動機構83を支持する地板51および輪列受と、を備える。時針駆動機構81、分針駆動機構82および秒針駆動機構83は、輪列30A,30B,30Cの減速比が最も小さい第1指針駆動機構と、輪列30A,30B,30Cの減速比が最も大きい第2指針駆動機構と、を有する。第1指針駆動機構の輪列の減速比を1/Xとし、第2指針駆動機構の輪列の減速比を1/Yとしたとき、YはXの2/3以上である。【選択図】図3

Description

本発明は、機構モジュール、時計用ムーブメントおよび時計に関するものである。
近年、アナログ式の電子時計のムーブメントとして、モータおよび輪列を備え指針を駆動する機構モジュールと、モータを制御するIC等の制御部を備えた回路ブロックと、が別部材で設けられたものがある。機構モジュールと回路ブロックとを別部材にし、指針の駆動の機能を機構モジュールに集約することで、機構モジュールの汎用性を高めるとともに、時計の多機能化に伴う機種毎のムーブメントの設計変更を回路ブロックの設計変更のみにより実現できる。
ところで、従来、時針、分針および秒針の3つの針を3つのモータによりそれぞれ独立して駆動する時計がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、モータA、モータB及びモータCと、このモータA,B,Cによって駆動される複数の指針と、モータA,B,Cの駆動を指針に伝達する輪列と、を備える時計が開示されている。この種の時計においては、モータのロータが1ステップ回転する際に針が回転する角度が複数の針毎に異なっている。例えば、秒針はロータが180°回転すると6°回転し、分針はロータが180°回転すると1°回転し、時針はロータが180°回転すると1°回転する。すなわち、指針毎に設けられた輪列の減速比が相違している。
しかしながら、モータの駆動力が一定の場合、輪列の減速比が相違していると、針のトルクも相違する。例えば、輪列の減速比が大きくなると、針のトルクは小さくなる。このため、針を確実に回転させる余裕を確保するためには、ロータを回転させるためにモータに印加する駆動パルスを、輪列の減速比に応じて調整する必要が生じる場合がある。これにより、回路ブロックから機構モジュールのモータに出力される駆動パルスを、機構モジュールのモータ毎に適宜設定しなければならない。よって、回路ブロックを設計する際の負荷を軽減するという点で改善の余地がある。
また、例えば上述した秒針に繋がる輪列のように減速比が比較的大きい場合には、針のトルクが小さく、使用可能な針が細いものに限定される傾向がある。このため、駆動できる針の種類が限定された機構モジュールとなる。よって、秒針に代えて他の針や表示車を取り付けることができない汎用性の低い機構モジュールとなる。
さらに、上述した秒針のように1ステップの運針角度が比較的大きい場合には、秒針に代えて他の針を取り付けた場合に、針によって指示できる情報の精度が低下する。したがって、搭載先の時計において表示できる情報の制限が大きい、汎用性の低い機構モジュールとなる。
特許文献1に記載の発明は、異なる輪列のいずれをも選択的に支持できるように地板および輪列受を設けることにより、1つの基本モジュールで、各種の機能を選択的に組み合わせた色々な時計を提供できるとしている。しかしながら、特許文献1に記載の発明では、取り付ける針に応じて輪列を選択して組み付ける必要があるので、予め輪列が組み付けられた機構モジュールの汎用性を向上させることはできない。
特許第3216723号公報
そこで本発明は、組み合わせて用いられる制御部を設計する際の負荷を軽減できる機構モジュール、並びにこの機構モジュールを備えた時計用ムーブメントおよび時計を提供するものである。
本発明の機構モジュールは、針または表示車が取り付けられる回転軸、前記回転軸を駆動するモータ、および前記モータの回転駆動力を前記回転軸に減速して伝達する輪列を有する少なくとも3つの指針駆動機構と、前記少なくとも3つの指針駆動機構を支持する支持部材と、を備え、前記少なくとも3つの指針駆動機構は、前記輪列の減速比が最も小さい第1指針駆動機構と、前記輪列の減速比が最も大きい第2指針駆動機構と、を有し、前記第1指針駆動機構の前記輪列の減速比を1/Xとし、前記第2指針駆動機構の前記輪列の減速比を1/Yとしたとき、YはXの2/3以上である、ことを特徴とする。
本発明によれば、全ての指針駆動機構におけるモータを同じ駆動パルスによって駆動することができる。これにより、機構モジュールに組み合わせて用いられる制御部を設計する際の負荷を軽減できる。
上記の機構モジュールにおいて、前記第2指針駆動機構の前記輪列の減速比は、1/90以下である、ことが望ましい。
本発明によれば、全ての指針駆動機構において、モータが1ステップで180°回転する際、針または表示車の回転角度が2°以下になる。これにより、従来技術の指針駆動機構のようにモータが1ステップ回転すると秒針が6°回転する場合と比較して、モータが1ステップ回転した際の針または表示車の回転角度を小さくすることができる。このため、いずれの指針駆動機構の回転軸に取り付けられる針または表示車によっても、従来技術の秒針よりも精度よく、様々な情報を指示させることが可能となる。
また、従来技術の指針駆動機構のようにモータが1ステップ回転すると秒針が6°回転する場合と比較して、回転軸のトルクが大きくなるので、いずれの指針駆動機構の回転軸にも、従来技術の秒針よりも慣性モーメントが大きい針または表示車を取り付けることができる。したがって、汎用性の高い機構モジュールを提供できる。
上記の機構モジュールにおいて、前記第1指針駆動機構の前記輪列の減速比は、1/180以上である、ことが望ましい。
本発明によれば、全ての指針駆動機構において、モータが1ステップで180°回転する際、回転軸に取り付けられる針または表示車の回転角度が1°以上となる。これにより、針または表示車を所定の角度回転させる際に要するステップ数が増大することを抑制できる。したがって、電池の消耗を抑制できる機構モジュールを提供できる。
上記の機構モジュールにおいて、前記少なくとも3つの指針駆動機構のうち全ての指針駆動機構における前記輪列の減速比は、30の倍数の逆数である、ことが望ましい。
本発明によれば、全ての指針駆動機構において、モータが1ステップで180°回転する際、針または表示車の回転角度が(6の約数)°となる。これにより、全ての指針駆動機構において、回転軸に取り付けられる針または表示車は、時、分および秒の最小単位をずれることなく精度よく指示できる。したがって、時針、分針および秒針を同時に取り付けることができ、かつ時針、分針および秒針に代えて他の針または表示車を取り付けることができる汎用性の高い機構モジュールを提供できる。
上記の機構モジュールにおいて、前記少なくとも3つの指針駆動機構のうち全ての指針駆動機構における前記輪列の減速比は、同じである、ことが望ましい。
本発明によれば、少なくとも3つの指針駆動機構のうちいずれの指針駆動機構の回転軸に取り付けられる針または表示車も、モータが1ステップ回転する際、同じ角度回転する。このため、いずれの回転軸に取り付けられる針または表示車も同様に動作させることが可能となるので、輪列の減速比が相違する場合と比較して、回転軸と針または表示車との組み合わせのバリエーションを増やすことができる。したがって、搭載先の時計のデザイン性を向上させることが可能な機構モジュールを提供できる。
上記の機構モジュールにおいて、前記少なくとも3つの指針駆動機構のうち全ての指針駆動機構における前記回転軸は、互いに同軸に配置されている、ことが望ましい。
本発明によれば、時針、分針および秒針が同軸に配置された時計に用いることができる機構モジュールであって、かつ時針、分針および秒針に代えて他の針または表示車を取り付けることができる汎用性の高い機構モジュールとすることができる。
本発明の時計用ムーブメントは、上記の機構モジュールと、前記モータを制御する回路ブロックと、を備えることを特徴とする。
本発明の時計は、上記の時計用ムーブメントと、前記回転軸に取り付けられた前記針および前記表示車のうち少なくともいずれか一方と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、回路ブロックを設計する際の負荷が軽減され、低コスト化された時計用ムーブメントおよび時計を提供できる。
上記の時計において、前記針および前記表示車のうち少なくともいずれか一方は、現在時刻以外の情報を指示する、ことが望ましい。
本発明によれば、時刻以外の情報を表示でき、かつ低コスト化された時計を提供できる。
本発明によれば、組み合わせて用いられる制御部を設計する際の負荷を軽減できる機構モジュール、並びにこの機構モジュールを備えた時計用ムーブメントおよび時計を提供できる。
実施形態の時計の平面図である。 実施形態の時計の断面図である。 実施形態の機構モジュールの内部構成を表側から見た平面図である。 実施形態の機構モジュールの断面図である。 実施形態の機構モジュールの断面図である。 実施形態の機構モジュールの断面図である。 実施形態の第1変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第1変形例の時計を模式的に示す斜視図である。 実施形態の第2変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第2変形例の時計を模式的に示す斜視図である。 実施形態の第3変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第4変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第5変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第6変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第7変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第8変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第9変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第10変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第11変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第11変形例の時計を模式的に示す斜視図である。 実施形態の第12変形例の時計を模式的に示す平面図である。 実施形態の第13変形例の時計を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
[実施形態]
最初に実施形態の時計1、ムーブメント10および機構モジュール21について説明する。
(時計)
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、指針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。また、時計の基板を構成する地板に対する時計ケースのガラス側、すなわち、文字板側をムーブメントの「裏側」と称する。また、地板に対する時計ケースのケース裏蓋側、すなわち、文字板とは反対側をムーブメントの「表側」と称する。
図1は、実施形態の時計の平面図である。
図1に示すように、時計1のコンプリートは、ケース裏蓋(不図示)およびガラス3を含む時計ケース4の内部に、ムーブメント10、文字板11、時針12、分針13および秒針14を備える。文字板11、時針12、分針13および秒針14は、ガラス3を通じて視認可能に配置されている。文字板11は、円板状に形成されている。文字板11におけるガラス3側に向く面を表示面と称する。文字板11の表示面には、時針12、分針13および秒針14の先端により指示される目盛り15が、文字板11の外周に沿って円周状に並んで設けられている。時針12、分針13および秒針14は、棒状の針である。秒針14は、時針12および分針13よりも慣性モーメントが大きい。
時計ケース4の側面のうち、2時に位置する部分、および4時に位置する部分のそれぞれにはボタン6が設けられている。ボタン6は、時針12および分針13が示す時刻を修正する時刻修正や、時計1が実行するモードの切り替え等に用いられる。
(ムーブメント)
図2は、実施形態の時計の断面図である。
図2に示すように、ムーブメント10は、文字板11とケース裏蓋(不図示)との間に配置されている。ムーブメント10は、時針12、分針13および秒針14が取り付けられる機構モジュール21と、機構モジュール21の表側に配置され機構モジュール21を制御する回路ブロック23と、機構モジュール21および回路ブロック23を保持するモジュール枠25と、を備える。なお、以下の説明では、時針12、分針13および秒針14の回転中心である回転軸線Oの延在方向を軸方向といい、軸方向に直交して回転軸線Oから放射状に延びる方向を径方向という。
(機構モジュール)
図3は、実施形態の機構モジュールの内部構成を表側から見た平面図である。図4から図6は、実施形態の機構モジュールの断面図である。
図3に示すように、機構モジュール21は、時針駆動機構81と、分針駆動機構82と、秒針駆動機構83と、を備える。また、図4から図6に示すように、機構モジュール21は、時針駆動機構81、分針駆動機構82および秒針駆動機構83を支持する地板51および輪列受52と、地板51の裏側に配置され地板51に固定された筒車押さえ53と、地板51と輪列受52との間に配置された二番受54と、を備える。
図3に示すように、地板51は、機構モジュール21の基板を構成している。地板51は、例えば樹脂材料等により、軸方向を厚み方向とする板状に形成されている。
時針駆動機構81は、時針12(図2参照)を回転させる。時針駆動機構81は、時針12が取り付けられる第1回転軸85(図2参照)と、第1回転軸85を駆動する第1モータ40Aと、第1モータ40Aの回転駆動力を第1回転軸85に減速して伝達する時輪列30Aと、を備える。
第1モータ40Aは、1ステップでロータ45が180°回転するステッピングモータである。第1モータ40Aは、回転軸線Oに重ならない位置に設けられている。第1モータ40Aは、磁心42および磁心42に巻いたコイルワイヤ43を含むコイルブロック41と、コイルブロック41の磁心42の両端部分と接触するように配置されたステータ44と、ステータ44のロータ孔44aに配置されたロータ45と、を有する。
コイルブロック41は、磁心42およびコイルワイヤ43と、磁心42の一端部に固定されたコイルリード基板46と、を備える。
磁心42は、軸方向および径方向に直交する方向に沿うように延在している。磁心42は、その両端部においてネジ48により地板51に対して固定されている。コイルリード基板46は、プリント基板である。コイルリード基板46は、磁心42の一端部の表側に配置され、ネジ48により磁心42とともに共締めされている。コイルリード基板46は、磁心42の一端部に対する固定部から、軸方向から見て地板51の中央部に向かって延びている。コイルリード基板46の表面には、一対の配線47が形成されている。各配線47における磁心42側の一端部47aには、それぞれコイルワイヤ43の端部が溶接される。
コイルリード基板46の表側には、中継基板24が配置されている。中継基板24は、軸方向に厚みを有する部材である。中継基板24は、表面から裏面に跨って延びる一対の中継配線24aを有する。一対の中継配線24aは、中継基板24の裏面において第1モータ40Aの一対の配線47に接触するとともに、中継基板24の表面において回路ブロック23(図2参照)の端子に接触する。これにより、中継基板24は、コイルリード基板46の一対の配線47と、回路ブロック23と、を電気的に接続している。
ステータ44は、磁心42よりも径方向内側に配置されている。ステータ44は、一対のネジ48により磁心42とともに地板51に共締めされている。
ロータ45は、磁心42の径方向内側に配置されている。ロータ45は、地板51と輪列受52とにより回転可能に支持されている(図4参照)。
図3および図4に示すように、時輪列30Aは、第1時中間車31と、第2時中間車32と、筒車33と、を有する。第1時中間車31は、第1時中間歯車31aと第1時中間かな31bとを有し、地板51と輪列受52とにより回転可能に支持されている。第1時中間歯車31aは、第1モータ40Aのロータ45のかな45aに噛み合っている。第2時中間車32は、第2時中間歯車32aと第2時中間かな32bとを有し、地板51と輪列受52とにより回転可能に支持されている。第2時中間歯車32aは、第1時中間車31の第1時中間かな31bに噛み合っている。
筒車33は、地板51の裏側において中心パイプ55に回転可能に外挿されている。中心パイプ55は、地板51に保持されている。中心パイプ55は、回転軸線Oと同軸に延在し、地板51から裏側へ突出している。つまり、筒車33は、回転軸線Oと同軸に配置されている。筒車33は、第2時中間車32の第2時中間かな32bに噛み合う筒歯車33aを有する。筒車33は、筒車押さえ53に裏側から押さえられている。筒車33は、筒車押さえ53と筒歯車33aとの間に配置された第1針座56により、地板51側に向かって付勢されている。筒車33の裏側の端部は、筒車押さえ53から裏側へ突出している。つまり、筒車33は、第1回転軸85である。筒車33の裏側の端部には、時針12が取り付けられる(図2参照)。
図3に示すように、分針駆動機構82は、分針13(図2参照)を回転させる。分針駆動機構82は、分針13が取り付けられる第2回転軸86(図2参照)と、第2回転軸86を駆動する第2モータ40Bと、第2モータ40Bの回転駆動力を第2回転軸86に減速して伝達する分輪列30Bと、を備える。
第2モータ40Bは、第1モータ40Aと同じ構成を有する。第2モータ40Bは、回転軸線O回りの周方向において第1モータ40Aに並んで配置されている。第2モータ40Bは、第1モータ40Aに対し、表側から見て回転軸線O回りの反時計方向に略90°ずれた位置に配置されている。
図5は、実施形態の機構モジュールの断面図である。
図3および図5に示すように、分輪列30Bは、第1二番中間車34と、第2二番中間車35と、二番車36と、を有する。第1二番中間車34は、第1二番中間歯車34aと第1二番中間かな34bとを有し、地板51と輪列受52とにより回転可能に支持されている。第1二番中間歯車34aは、第2モータ40Bのロータ45のかな45aに噛み合っている。第2二番中間車35は、第2二番中間歯車35aと第2二番中間かな35bとを有し、地板51と輪列受52とにより回転可能に支持されている。第2二番中間歯車35aは、第1二番中間車34の第1二番中間かな34bに噛み合っている。
二番車36は、中心パイプ55内に軸方向の表側から回転可能に挿通されている。つまり、二番車36は、回転軸線Oと同軸に配置されている。二番車36の表側の端部は、二番受54に支持されている。二番車36は、第2二番中間車35の第2二番中間かな35bに噛み合う二番歯車36aを有する。二番車36は、二番受54と二番歯車36aとの間に配置された第2針座57により、地板51側に向かって付勢され、中心パイプ55の表側開口端に接触している。二番車36の裏側の端部は、筒車押さえ53から裏側へ突出している。つまり、二番車36は、第2回転軸86である。二番車36の裏側の端部には、分針13が取り付けられる(図2参照)。
図3に示すように、秒針駆動機構83は、秒針14(図2参照)を回転させる。秒針駆動機構83は、秒針14が取り付けられる第3回転軸87(図2参照)と、第3回転軸87を駆動する第3モータ40Cと、第3モータ40Cの回転駆動力を第3回転軸87に減速して伝達する秒輪列30Cと、を備える。
第3モータ40Cは、第1モータ40Aと同じ構成を有する。第3モータ40Cは、回転軸線O回りの周方向において第2モータ40Bに並んで配置されている。第3モータ40Cは、第2モータ40Bに対し、表側から見て回転軸線O回りの反時計方向に略90°ずれた位置に配置されている。つまり、第3モータ40Cは、回転軸線Oを挟んで第1モータ40Aとは反対側に配置されている。
図6は、実施形態の機構モジュールの断面図である。
図3および図6に示すように、秒輪列30Cは、六番車37と、五番車38と、四番車39と、を有する。六番車37は、六番歯車37aと六番かな37bとを有し、地板51と輪列受52とにより回転可能に支持されている。六番歯車37aは、第3モータ40Cのロータ45のかな45aに噛み合っている。五番車38は、五番歯車38aと五番かな38bとを有し、地板51と輪列受52とにより回転可能に支持されている。五番歯車38aは、六番車37の六番かな37bに噛み合っている。
四番車39は、二番車36の内側に軸方向の表側から回転可能に挿通されている。つまり、四番車39は、回転軸線Oと同軸に配置されている。四番車39は、車軸39aと、車軸39aに固定された四番歯車39bと、を有する。車軸39aは、地板51に回転可能に支持されている。車軸39aの表側の端部は、輪列受52に設けられたブッシュ52aに軸支されている。車軸39aの裏側の端部は、地板51から裏側へ突出している。つまり、車軸39aは、第3回転軸87である。車軸39aの裏側の端部には、秒針14が取り付けられる(図2参照)。四番歯車39bは、五番車38の五番かな38bに噛み合っている。四番車39は、輪列受52と四番歯車39bとの間に配置された第3針座58により、地板51側に向かって付勢されている。
時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cそれぞれの減速比について詳述する。なお、輪列の減速比は、モータのロータが1ステップ回転した際の、ロータの回転角度に対する針の回転角度の割合である。例えば、輪列の減速比が1/Aの場合、ロータが1ステップで180°回転すると、針は(180/A)°回転する。
時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cのうち、減速比が最も大きい輪列の減速比を1/Xとし、減速比が最も小さい輪列の減速比を1/Yとしたとき、YはXの2/3以上である。また、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cのうち、減速比が最も大きい輪列の減速比は、1/90以下であることが望ましい。また、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cのうち、減速比が最も小さい輪列の減速比は、1/180以上であることが望ましい。さらに、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cの減速比は、いずれも30の倍数の逆数であることが望ましい。さらに、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cの減速比は、同じであることが望ましい。
例えば、時輪列30Aの減速比、分輪列30Bの減速比、および秒輪列30Cの減速比は、それぞれ1/180、1/150または1/120に設定される。また、例えば、時輪列30Aの減速比、分輪列30Bの減速比、および秒輪列30Cの減速比は、それぞれ1/120または1/90に設定される。
(回路ブロック)
図2に示すように、回路ブロック23は、プリント基板である基板本体71に、図示しないICや水晶ユニット等が実装されたものである。基板本体71は、軸方向から見て機構モジュール21よりも大きい円形状に形成されている。基板本体71における機構モジュール21と対向する面には、プリント配線からなる端子が形成されている。端子には、中継基板24の表面における一対の中継配線24a(図3参照)が接触する。これにより、回路ブロック23は、中継基板24を介して、各モータ40A,40B,40C(図3参照)に電気的に接続される。
図1および図2に示すように、回路ブロック23は、時針12によって現在時刻の時を指示するように、第1モータ40Aを制御する。回路ブロック23は、分針13によって現在時刻の分を指示するように、第2モータ40Bを制御する。回路ブロック23は、秒針14によって現在時刻の秒を指示するように、第3モータ40Cを制御する。時輪列30Aの減速比を30の倍数の逆数とすることで、時針12の先端は、文字板11の目盛り15に対してずれず、時の最小単位を精度よく指示できる。分輪列30Bの減速比を30の倍数の逆数とすることで、分針13の先端は、文字板11の目盛り15に対してずれず、分の最小単位を精度よく指示できる。秒輪列30Cの減速比を30の倍数の逆数とすることで、秒針14の先端は、文字板11の目盛り15に対してずれず、秒の最小単位を精度よく指示できる。
(モジュール枠)
図2に示すように、モジュール枠25は、例えば樹脂材料等により、回路ブロック23と略同径の円盤状に形成されている。モジュール枠25には、モジュール配置孔25aが形成されている。モジュール配置孔25aは、モジュール枠25の中央部において軸方向に貫通している。モジュール配置孔25aは、軸方向から見て機構モジュール21に対応する形状に形成されている。モジュール配置孔25aには、機構モジュール21が配置される。機構モジュール21は、複数のネジ26により回路ブロック23に固定された状態で、モジュール枠25に取り付けられる。モジュール枠25の表側には、文字板11が配置される(図2参照)。
以上に説明したように、本実施形態の機構モジュール21では、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cのうち、減速比が最も大きい輪列の減速比を1/Xとし、減速比が最も小さい輪列の減速比を1/Yとしたとき、YはXの2/3以上である。この構成によれば、本発明者らの鋭意検討の結果、時輪列30Aに繋がる第1モータ40A、分輪列30Bに繋がる第2モータ40B、および秒輪列30Cに繋がる第3モータ40Cを全て同じ駆動パルスによって駆動することができることがわかった。これにより、機構モジュール21に組み合わせて用いられる回路ブロック23を設計する際の負荷を軽減することができる。
また、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cのうち減速比が最も大きい輪列の減速比を1/90以下とすることで、時針駆動機構81、分針駆動機構82および秒針駆動機構83の全てにおいて、モータが1ステップで180°回転する際、針または表示車の回転角度が2°以下になる。これにより、従来技術の指針駆動機構のようにモータが1ステップ回転すると秒針が6°回転する場合と比較して、モータが1ステップ回転した際の針または表示車の回転角度を小さくすることができる。このため、後述する実施形態の各変形例のように、第1回転軸85、第2回転軸86および第3回転軸87のいずれに取り付けられる針または表示車によっても、従来技術の秒針よりも精度よく、様々な情報を指示させることが可能となる。
また、従来技術の指針駆動機構のようにモータが1ステップ回転すると秒針が6°回転する場合と比較して、回転軸のトルクが大きくなる。このため、後述する実施形態の各変形例のように、第1回転軸85、第2回転軸86および第3回転軸87のいずれにも、従来技術の秒針よりも慣性モーメントが大きい針または表示車を取り付けることができる。したがって、汎用性の高い機構モジュール21を提供できる。
また、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cのうち減速比が最も小さい輪列の減速比を1/180以上とすることで、時針駆動機構81、分針駆動機構82および秒針駆動機構83の全てにおいて、モータ40A,40B,40Cが1ステップで180°回転する際、時針12、分針13および秒針14の回転角度が1°以上となる。これにより、時針12、分針13および秒針14を所定の角度回転させる際に要するステップ数が増大することを抑制できる。したがって、電池の消耗を抑制できる機構モジュール21を提供できる。
また、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cの減速比を30の倍数の逆数とすることで、時針駆動機構81、分針駆動機構82および秒針駆動機構83の全てにおいて、モータ40A,40B,40Cが1ステップで180°回転する際、時針12、分針13および秒針14の回転角度が(6の約数)°となる。これにより、時針駆動機構81、分針駆動機構82および秒針駆動機構83の全てにおいて、回転軸85,86,87に取り付けられる針または表示車は、時、分および秒の最小単位をずれることなく精度よく指示できる。したがって、実施形態のように、時針12、分針13および秒針14を同時に取り付けることができ、かつ後述する実施形態の各変形例のように、時針12、分針13および秒針14に代えて他の針または表示車を取り付けることができる汎用性の高い機構モジュール21を提供できる。
また、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cの減速比を同じとすることで、時針駆動機構81の第1回転軸85、分針駆動機構82の第2回転軸86、および秒針駆動機構83の第3回転軸87のいずれに取り付けられる針または表示車も、モータが1ステップ回転する際、同じ角度回転する。このため、第1回転軸85、第2回転軸86および第3回転軸87のいずれに取り付けられる針または表示車も同様に動作させることが可能となるので、輪列の減速比が相違する場合と比較して、回転軸と針または表示車との組み合わせのバリエーションを増やすことができる。したがって、搭載先の時計のデザイン性を向上させることが可能な機構モジュール21を提供できる。
また、第1回転軸85、第2回転軸86および第3回転軸87のいずれに取り付けられる針または表示車も同様に動作させることが可能となるので、例えば時計の動作中に針または表示車が指示する情報を互いに入れ替える等の機能を実現することができる。したがって、表示する情報を切り替えることができる機能を有する時計に好適な機構モジュール21とすることができる。
また、第1回転軸85、第2回転軸86および第3回転軸87は、互いに同軸に配置されている。この構成によれば、実施形態のように、時針12、分針13および秒針14が同軸に配置された時計1に用いることができる機構モジュール21であって、かつ時針12、分針13および秒針14に代えて他の針または表示車を取り付けることができる汎用性の高い機構モジュール21とすることができる。
また、本実施形態のムーブメント10および時計1は、上述した機構モジュール21を備えるので、回路ブロック23を設計する際の負荷が軽減され、低コスト化されたムーブメント10および時計1とすることができる。
[実施形態の変形例]
次に、上記の機構モジュール21が搭載される時計の各種変形例を示す。なお、以下では、上記実施形態の時計1と異なる構成について説明し、上記実施形態の時計1と同一または類似する構成については説明を省略する。
(第1変形例の時計)
図7は、実施形態の第1変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図7に示すように、実施形態の第1変形例の時計1Aは、現在時刻の時分に加えて、クロノグラフ機能によって計測時間の分または秒を同時に表示できる時計である。時計1Aの文字板11Aの表示面には、中央表示領域16Aと、外周表示領域17Aと、が設けられている。中央表示領域16Aおよび外周表示領域17Aは、文字板11Aの表示面を径方向に2分割している。中央表示領域16Aは、回転軸線Oを中心とする円形状の領域である。中央表示領域16Aの外周部には、分または秒に対応する目盛り18Aが円周状に並んで設けられている。外周表示領域17Aは、中央表示領域16Aを囲う円環状の領域である。外周表示領域17Aの外周部(すなわち表示面の外周部)には、時分に対応する目盛り19Aが円周状に並んで設けられている。
図8は、実施形態の第1変形例の時計を模式的に示す斜視図である。
図7及び図8に示すように、機構モジュール21の第1回転軸85には、実施形態の時針12に代えて機能針12Aが取り付けられている。機能針12Aは、軸方向から見て文字板11Aの中央表示領域16A内に先端が位置するように形成されている。機能針12Aの先端は、文字板11Aの中央表示領域16Aの目盛り18Aを指示する。機構モジュール21の第2回転軸86には、実施形態の分針13に代えて時針13Aが取り付けられている。時針13Aは、軸方向から見て文字板11Aの中央表示領域16Aよりも径方向の外側に先端が位置するように形成されている。時針13Aの先端は、文字板11Aの外周表示領域17Aの目盛り19Aを指示する。機構モジュール21の第3回転軸87には、実施形態の秒針14に代えて分針14Aが取り付けられている。分針14Aは、時針13Aよりも長く形成されている。分針14Aは、実施形態の秒針14よりも慣性モーメントが大きい。機構モジュール21は、秒輪列30Cの減速比を1/90以下とすることで、秒針14よりも慣性モーメントの大きい分針14Aも、余裕を持って確実に回転させることができる。分針14Aの先端は、文字板11Aの外周表示領域17Aの目盛り19Aを指示する。
本変形例の時計1Aにおいて、図示しない回路ブロックが機構モジュール21に組み合わせられる。回路ブロックは、機能針12Aによってクロノグラフ機能による計測時間を指示するように、第1モータ40Aを制御する。なお、回路ブロックは、ユーザーの操作に基づいて、機能針12Aによって現在時刻の秒を指示するように、第1モータ40Aの制御を切り替え可能とされてもよい。回路ブロックは、時針13Aによって現在時刻の時を指示するように、第2モータ40Bを制御する。回路ブロックは、分針14Aによって現在時刻の分を指示するように、第3モータ40Cを制御する。
ここで、時輪列30Aの減速比を30の倍数の逆数とすることで、機能針12Aの先端は、文字板11Aの中央表示領域16Aの目盛り18Aに対してずれず、計測時間の分または秒の最小単位を精度よく指示できる。分輪列30Bの減速比を30の倍数の逆数とすることで、時針13Aの先端は、文字板11Aの外周表示領域17Aの目盛り19Aに対してずれず、時の最小単位を精度よく指示できる。秒輪列30Cの減速比を30の倍数の逆数とすることで、分針14Aの先端は、文字板11Aの外周表示領域17Aの目盛り19Aに対してずれず、分の最小単位を精度よく指示できる。
(第2変形例の時計)
図9は、実施形態の第2変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図9に示すように、実施形態の第2変形例の時計1Bは、第1変形例の時計1Aと同様に、現在時刻の時分に加えて、クロノグラフ機能によって計測時間の分または秒を同時に表示できる時計である。時計1Bの文字板11Bの表示面には、中央表示領域16Bと、外周表示領域17Bと、が設けられている。中央表示領域16Bの外周部には、時分に対応する目盛り18Bが円周状に並んで設けられている。外周表示領域17Bの外周部には、分または秒に対応する目盛り19Bが円周状に並んで設けられている。
図10は、実施形態の第2変形例の時計を模式的に示す斜視図である。
図9および図10に示すように、機構モジュール21の第1回転軸85には、実施形態の時針12に代えて表示車12Bが取り付けられている。表示車12Bは、回転軸線Oを中心とする円板状の部材である。表示車12Bは、文字板11Bの表示面に沿って配置されている。表示車12Bの外径は、文字板11Bの中央表示領域16Bの外径よりも大きく、文字板11Bの外周表示領域17Bの外径よりも小さい。表示車12Bは、実施形態の時針12よりも慣性モーメントが大きい。機構モジュール21は、時輪列30Aの減速比を1/90以下とすることで、時針12よりも慣性モーメントの大きい表示車12Bも、余裕を持って確実に回転させることができる。表示車12Bは、透明な材料により形成され、文字板11Bの表示面を視認可能としている。表示車12Bには、針12Baが視認可能に形成されている。表示車12Bの針12Baは、軸方向から見て文字板11Bの外周表示領域17B内に配置されている。表示車12Bの針12Baの先端は、文字板11Bの外周表示領域17Bの目盛り19Bを指示する。
機構モジュール21の第2回転軸86には、実施形態の分針13に代えて時針13Bが取り付けられている。時針13Bは、軸方向から見て文字板11Bの中央表示領域16B内に配置されている。時針13Bの先端は、文字板11Bの中央表示領域16Bの目盛り18Bを指示する。機構モジュール21の第3回転軸87には、実施形態の秒針14に代えて分針14Bが取り付けられている。分針14Bは、時針13Bよりも長く形成されている。分針14Bは、実施形態の秒針14よりも慣性モーメントが大きい。機構モジュール21は、秒輪列30Cの減速比を1/90以下とすることで、秒針14よりも慣性モーメントの大きい分針14Bも、余裕を持って確実に回転させることができる。分針14Bは、軸方向から見て文字板11Bの中央表示領域16B内に配置されている。分針14Bの先端は、文字板11Bの中央表示領域16Bの目盛り18Bを指示する。
本変形例の時計1Bにおいて、図示しない回路ブロックが機構モジュール21に組み合わせられる。回路ブロックは、表示車12Bの針12Baによってクロノグラフ機能による計測時間を指示するように、第1モータ40Aを制御する。なお、回路ブロックは、ユーザーの操作に基づいて、表示車12Bの針12Baによって現在時刻の秒を指示するように、第1モータ40Aの制御を切り替え可能とされてもよい。回路ブロックは、時針13Bによって現在時刻の時を指示するように、第2モータ40Bを制御する。回路ブロックは、分針14Bによって現在時刻の分を指示するように、第3モータ40Cを制御する。
ここで、時輪列30Aの減速比を30の倍数の逆数とすることで、表示車12Bの針12Baの先端は、文字板11Bの外周表示領域17Bの目盛り19Bに対してずれず、計測時間の分または秒の最小単位を精度よく指示できる。分輪列30Bの減速比を30の倍数の逆数とすることで、時針13Bの先端は、文字板11Bの中央表示領域16Bの目盛り18Bに対してずれず、時の最小単位を精度よく指示できる。秒輪列30Cの減速比を30の倍数の逆数とすることで、分針14Bの先端は、文字板11Bの中央表示領域16Bの目盛り18Bに対してずれず、分の最小単位を精度よく指示できる。
(第3変形例の時計)
図11は、実施形態の第3変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図11に示すように、実施形態の第3変形例の時計1Cは、図9および図10に示す第2変形例の時計1Bにおける機構モジュール21の第1回転軸85に、表示車12Bに代えて機能針12Cを取り付けた構成を有する。機能針12Cは、軸方向から見て文字板11Bの中央表示領域16Bよりも径方向の外側に先端が位置するように形成されている。機能針12Cの先端は、文字板11Bの外周表示領域17Bの目盛り19Bを指示する。回路ブロックは、機能針12Cによってクロノグラフ機能による計測時間を指示するように、第1モータ40Aを制御する。時輪列30Aの減速比を30の倍数の逆数とすることで、機能針12Cの先端は、文字板11Bの中央表示領域16Bの目盛り18Bに対してずれず、計測時間の分または秒の最小単位を精度よく指示できる。
(第4変形例の時計)
図12は、実施形態の第4変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図12に示すように、実施形態の第4変形例の時計1Dは、現在時刻の時分に加えて、現在時刻の時を24時間制で同時に表示できる時計である。時計1Dの文字板11Dの表示面には、中央表示領域16Dと、外周表示領域17Aと、が設けられている。中央表示領域16Dの外周部には、24時間制の時に対応する目盛り18Dが円周状に並んで設けられている。外周表示領域17Aは、第1変形例の文字板11Aにおける外周表示領域17Aと同様である。機構モジュール21の第3回転軸87には、実施形態の秒針14に代えて機能針14Dを取り付けられている。機能針14Dは、軸方向から見て文字板11Dの中央表示領域16D内に先端が位置するように形成されている。機能針14Dの先端は、文字板11Dの中央表示領域16Dの目盛り18Dを指示する。
本変形例の時計1Dにおいて、図示しない回路ブロックが機構モジュール21に組み合わせられる。回路ブロックは、時針12によって現在時刻の時を指示するように、第1モータ40Aを制御する。回路ブロックは、分針13によって現在時刻の分を指示するように、第2モータ40Bを制御する。回路ブロックは、例えば、予め設定されたタイムゾーンにおける現在時刻の時を機能針14Dによって24時間制で指示するように、第3モータ40Cを制御する。秒輪列30Cの減速比を30の倍数の逆数とすることで、機能針14Dの先端は、文字板11Dの中央表示領域16Dの目盛り18Dに対してずれず、24時間制の時の最小単位を精度よく指示できる。
(第5変形例の時計)
図13は、実施形態の第5変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図13に示すように、実施形態の第5変形例の時計1Eは、第4変形例の時計1Dと同様に、現在時刻の時分に加えて、現在時刻の時を24時間制で同時に表示できる時計である。時計1Eは、図9および図10に示す第2変形例の時計1Bにおける文字板11Bに代えて文字板11Eを備えた構成を有する。文字板11Eの表示面には、文字板11Bの外周表示領域17Bに代えて外周表示領域17Eが設けられている。外周表示領域17Eの外周部には、24時間制の時に対応する目盛り19Eが円周状に並んで設けられている。目盛り19Eは、表示車12Bの針12Baの先端によって指示される。回路ブロックは、予め設定されたタイムゾーンにおける現在時刻の時を表示車12Bの針12Baによって24時間制で指示するように、第1モータ40Aを制御する。時輪列30Aの減速比を30の倍数の逆数とすることで、表示車12Bの針12Baの先端は、文字板11Eの外周表示領域17Eの目盛り19Eに対してずれず、24時間制の時の最小単位を精度よく指示できる。
(第6変形例の時計)
図14は、実施形態の第6変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図14に示すように、実施形態の第6変形例の時計1Fは、図13に示す第5変形例の時計1Eにおける機構モジュール21の第1回転軸85に、表示車12Bに代えて機能針12Cを取り付けた構成を有する。機能針12Cは、第3変形例の機能針12Cと同様である。回路ブロックは、予め設定されたタイムゾーンにおける現在時刻の時を機能針12Cによって24時間制で指示するように、第1モータ40Aを制御する。
(第7変形例の時計)
図15は、実施形態の第7変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図15に示すように、実施形態の第7変形例の時計1Gは、異なる3つの時刻を24時間制で同時に表示できる時計である。時計1Gの文字板11Gの表示面には、目盛り15Gが文字板11Gの外周に沿って円周状に並んで設けられている。
機構モジュール21の第1回転軸85には、実施形態の時針12に代えて第1機能針12Gが取り付けられている。第1機能針12Gの先端は、文字板11Gの目盛り15Gを指示する。機構モジュール21の第2回転軸86には、実施形態の分針13に代えて第2機能針13Gが取り付けられている。第2機能針13Gの先端は、文字板11Gの目盛り15Gを指示する。機構モジュール21の第3回転軸87には、実施形態の秒針14に代えて第3機能針14Gが取り付けられている。第3機能針14Gの先端は、文字板11Gの目盛り15Gを指示する。第1機能針12G、第2機能針13Gおよび第3機能針14Gは、軸方向から見て略同一形状に形成されている。第1機能針12G、第2機能針13Gおよび第3機能針14Gは、実施形態の秒針14よりも慣性モーメントが大きい。機構モジュール21は、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cの減速比を1/90以下とすることで、秒針14よりも慣性モーメントの大きい第1機能針12G、第2機能針13Gおよび第3機能針14Gも、余裕を持って確実に回転させることができる。
本変形例の時計1Gにおいて、図示しない回路ブロックが機構モジュール21に組み合わせられる。回路ブロックは、予め設定された第1のタイムゾーンにおける現在時刻の時を第1機能針12Gによって24時間制で指示するように、第1モータ40Aを制御する。回路ブロックは、予め設定された第2のタイムゾーンにおける現在時刻の時を第2機能針13Gによって24時間制で指示するように、第2モータ40Bを制御する。回路ブロックは、予め設定された第3のタイムゾーンにおける現在時刻の時を第3機能針14Gによって24時間制で指示するように、第3モータ40Cを制御する。各輪列30A,30B,30Cの減速比を30の倍数の逆数とすることで、第1機能針12G、第2機能針13Gおよび第3機能針14Gそれぞれの先端は、文字板11Gの目盛り15Gに対してずれず、24時間制の時の最小単位を指示できる。
ここで、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cの減速比を同じとすることで、第1機能針12G、第2機能針13Gおよび第3機能針14Gも、モータが1ステップ回転する際、同じ角度回転する。このため、第1機能針12G、第2機能針13Gおよび第3機能針14Gも同様に動作させることが可能となるので、例えば時計1Gの動作中に第1機能針12G、第2機能針13Gおよび第3機能針14Gが指示する情報を互いに入れ替える等の機能も実現することができる。
(第8変形例の時計)
図16は、実施形態の第8変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図16に示すように、実施形態の第8変形例の時計1Hは、現在時刻の時分に加えて、例えば活動量計の目標値に対する達成率等を同時に表示できる時計である。時計1Hは、図7および図8に示す第1変形例の時計1Aにおける文字板11Aに代えて文字板11Hを備えた構成を有する。文字板11Hの表示面には、文字板11Aの中央表示領域16Aに代えて中央表示領域16Hが設けられている。中央表示領域16Hの外周部には、0から100の数字を表す目盛り18Hが円弧状に並んで設けられている。目盛り18Hは、回転軸線O回りの0時から10時に対応する300°の角度範囲に設けられている。目盛り18Hは、機能針12Aの先端によって指示される。回路ブロックは、機能針12Aによって、例えば活動量計の目標値に対する達成率等を指示するように、第1モータ40Aを制御する。時輪列30Aの減速比を60の倍数の逆数とすることで、機能針12Aの先端は、活動量計の目標値に対する達成率を最小単位の1%刻みで指示できる。
(第9変形例の時計)
図17は、実施形態の第9変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図17に示すように、実施形態の第9変形例の時計1Iは、第8変形例の時計1Hと同様に、現在時刻の時分に加えて、例えば活動量計の目標値に対する達成率等を同時に表示できる時計である。時計1Iは、図9および図10に示す第2変形例の時計1Bにおける文字板11Bに代えて文字板11Iを備えた構成を有する。文字板11Iの表示面には、文字板11Bの外周表示領域17Bに代えて外周表示領域17Iが設けられている。外周表示領域17Iの外周部には、0から100の数字を表す目盛り19Iが円弧状に並んで設けられている。目盛り19Iは、回転軸線O回りの0時から10時に対応する300°の角度範囲に設けられている。目盛り19Iは、表示車12Bの針12Baの先端によって指示される。回路ブロックは、表示車12Bの針12Baによって、例えば活動量計の目標値に対する達成率等を指示するように、第1モータ40Aを制御する。時輪列30Aの減速比を60の倍数の逆数とすることで、表示車12Bの針12Baの先端は、活動量計の目標値に対する達成率を最小単位の1%刻みで指示できる。
(第10変形例の時計)
図18は、実施形態の第10変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図18に示すように、実施形態の第10変形例の時計1Jは、図17に示す第9変形例の時計1Iにおける機構モジュール21の第1回転軸85に、表示車12Bに代えて機能針12Cを取り付けた構成を有する。機能針12Cは、第3変形例の機能針12Cと同様である。回路ブロックは、機能針12Cによって、例えば活動量計の目標値に対する達成率等を指示するように、第1モータ40Aを制御する。
(第11変形例の時計)
図19は、実施形態の第11変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図19に示すように、実施形態の第11変形例の時計1Kは、現在時刻の時に加えて、日付の日および曜日を同時に表示できる時計である。時計1Kの文字板11Kの表示面には、中央表示領域16Kと、外周表示領域17Kと、が設けられている。中央表示領域16Kの外周部には、曜日に対応する文字18Kが略等角度間隔で円周状に並んで設けられている。外周表示領域17Kの内周部には、日付の日に対応する1から31の目盛り19Kaが円弧状に並んで設けられている。目盛り19Kaは、回転軸線O回りの略0時から略9時に対応する270°の角度範囲に設けられている。外周表示領域17Kの外周部には、24時間制の時に対応する目盛り19Kbが円周状に並んで設けられている。
図20は、実施形態の第11変形例の時計を模式的に示す斜視図である。
図19および図20に示すように、機構モジュール21の第1回転軸85には、実施形態の時針12に代えて表示車12Kが取り付けられている。表示車12Kは、回転軸線Oを中心とする円板状の部材である。表示車12Kは、文字板11Kの表示面に沿って配置されている。表示車12Kの外径は、文字板11Kの中央表示領域16Kの外径と略一致している。表示車12Kは、実施形態の時針12よりも慣性モーメントが大きい。機構モジュール21は、時輪列30Aの減速比を1/90以下とすることで、時針12よりも慣性モーメントの大きい分針14Bも、余裕を持って確実に回転させることができる。表示車12Kは、外周部の一部を除いて不透明な材料により形成されている。表示車12Kの外周部の一部には、文字板11Kの中央表示領域16Kの文字18Kを視認可能とする可視部12Kaが設けられている。可視部12Kaは、例えば局所的に透明な材料により形成されている。可視部12Kaは、文字18Kのうち1つの曜日に対応する文字のみを視認可能とする。これにより、表示車12Kの可視部12Kaは、文字板11Kの中央表示領域16Kの文字18Kを指示する。なお、可視部12Kaは、切欠であってもよい。
機構モジュール21の第2回転軸86には、実施形態の分針13に代えて第1機能針13Kが取り付けられている。第1機能針13Kは、軸方向から見て文字板11Kの中央表示領域16Kよりも径方向の外側に先端が位置するように形成されている。第1機能針13Kの先端は、文字板11Kの外周表示領域17Kの目盛り19Kbを指示する。機構モジュール21の第3回転軸87には、実施形態の秒針14に代えて第2機能針14Kが取り付けられている。第2機能針14Kは、第1機能針13Kよりも短く形成されている。第2機能針14Kは、実施形態の秒針14よりも慣性モーメントが大きい。機構モジュール21は、秒輪列30Cの減速比を1/90以下とすることで、秒針14よりも慣性モーメントの大きい第2機能針14Kも、余裕を持って確実に回転させることができる。第2機能針14Kの先端は、文字板11Kの外周表示領域17Kの目盛り19Kaを指示する。
本変形例の時計1Kにおいて、図示しない回路ブロックが機構モジュール21に組み合わせられる。回路ブロックは、表示車12Kによって曜日を表示するように、第1モータ40Aを制御する。回路ブロックは、第1機能針13Kによって現在時刻の時を24時間制で指示するように、第2モータ40Bを制御する。回路ブロックは、第2機能針14Kによって日付の日を指示するように、第3モータ40Cを制御する。
(第12変形例の時計)
図21は、実施形態の第12変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図21に示すように、実施形態の第12変形例の時計1Lは、第10変形例の時計1Jと同様に、現在時刻の時に加えて、日付の日および曜日を同時に表示できる時計である。時計1Lは、図19および図20に示す第11変形例の時計1Kにおける機構モジュール21の第1回転軸85に、表示車12Kに代えて第1機能針12Lを取り付け、第2回転軸86に、第1機能針13Kに代えて第2機能針13Lを取り付け、第3回転軸87に、第2機能針14Kに代えて第3機能針14Lを取り付けた構成を有する。第1機能針12Lは、軸方向から見て文字板11Kの中央表示領域16Kよりも径方向の外側に先端が位置するように形成されている。第1機能針12Lの先端は、文字板11Kの外周表示領域17Kの目盛り19Kbを指示する。第2機能針13Lは、軸方向から見て文字板11Kの中央表示領域16Kよりも径方向の外側に先端が位置するように形成されている。第2機能針13Lの先端は、文字板11Kの外周表示領域17Kの目盛り19Kaを指示する。第3機能針14Lは、軸方向から見て文字板11Kの中央表示領域16K内に先端が位置するように形成されている。第3機能針14Lは、実施形態の秒針14よりも慣性モーメントが大きい。機構モジュール21は、秒輪列30Cの減速比を1/90以下とすることで、秒針14よりも慣性モーメントの大きい第3機能針14Lも、余裕を持って確実に回転させることができる。第3機能針14Lの先端は、文字板11Kの中央表示領域16Kの文字18Kを指示する。
本変形例の時計1Lにおいて、図示しない回路ブロックが機構モジュール21に組み合わせられる。回路ブロックは、第1機能針12Lによって現在時刻の時を24時間制で指示するように、第1モータ40Aを制御する。回路ブロックは、第2機能針13Lによって日付の日を指示するように、第2モータ40Bを制御する。回路ブロックは、第3機能針14Lによって曜日を指示するように、第3モータ40Cを制御する。
(第13変形例の時計)
図22は、実施形態の第13変形例の時計を模式的に示す平面図である。
図22に示すように、実施形態の第13変形例の時計1Mは、現在時刻の時分に加えて、日付の日を同時に表示できる時計である。時計1Mは、図7および図8に示す第1変形例の時計1Aにおける文字板11Aに代えて文字板11Mを備えた構成を有する。文字板11Mの表示面には、文字板11Aの中央表示領域16Aに代えて中央表示領域16Mが設けられている。中央表示領域16Mの外周部には、日付の日に対応する1から31の目盛り18Mが円弧状に並んで設けられている。目盛り18Mは、回転軸線O回りの略0時から略9時に対応する270°の角度範囲に設けられている。目盛り18Mは、機能針12Aの先端によって指示される。回路ブロックは、機能針12Aによって曜日を指示するように、第1モータ40Aを制御する。時輪列30Aの減速比を60の倍数の逆数とすることで、機能針12Aの先端は、日付の日を最小単位の1日刻みで指示できる。
以上に説明したように、上記実施形態および各変形例によれば、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cのうち、減速比が最も大きい輪列の減速比を1/Xとし、減速比が最も小さい輪列の減速比を1/Yとしたとき、YはXの2/3以上である。これにより、機構モジュール21に組み合わせて用いられる回路ブロックを設計する際の負荷を継電することができる。
さらに、上記実施形態および各変形例によれば、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cのうち減速比が最も大きい輪列の減速比を1/90以下とすることで、第1回転軸85、第2回転軸86および第3回転軸87のいずれに取り付けられる針または表示車によっても、従来技術の秒針よりも精度よく、様々な情報を指示させることが可能となる。また、第1回転軸85、第2回転軸86および第3回転軸87のいずれにも、従来技術の秒針よりも慣性モーメントが大きい針または表示車を取り付けることができる。したがって、汎用性の高い機構モジュール21を提供できる。
さらに、上記実施形態および各変形例によれば、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cの減速比を30の倍数の逆数とすることで、時針駆動機構81、分針駆動機構82および秒針駆動機構83の全てにおいて、モータ40A,40B,40Cが1ステップで180°回転する際、時針12、分針13および秒針14の回転角度が(6の約数)°となる。これにより、時針12、分針13および秒針14は、時、分および秒の最小単位をずれることなく指示できる。したがって、実施形態のように、時針12、分針13および秒針14を同時に取り付けることができ、かつ各変形例のように、時針12、分針13および秒針14に代えて他の針または表示車を取り付けることができる汎用性の高い機構モジュール21を提供できる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、機構モジュール21が3つ指針駆動機構を備えているが、これに限定されず、例えば4つ以上の指針駆動機構を備えていてもよい。この場合であっても、全ての指針駆動機構の輪列が上述した減速比の条件を満たすことで、上記実施形態と同様の作用効果を奏する機構モジュールとすることができる。
また、上記実施形態では、時輪列30A、分輪列30Bおよび秒輪列30Cの減速比が30の倍数の逆数であることが望ましいとしたが、輪列の減速比は30の倍数の逆数でなくてもよい。例えば、少なくとも1つの輪列の減速比を140や100等に設定してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各実施形態および各変形例を適宜組み合わせてもよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1I,1J,1K,1L,1M…時計 10…ムーブメント(時計用ムーブメント) 12,13A,13B…時針(針) 12A,12C,12D,14D…機能針(針) 12B,12K…表示車 12G,12L,13K…第1機能針(針) 13,14A,14B…分針(針) 13G,13L,14K…第2機能針(針) 14…秒針(針) 14G,14L…第3機能針(針) 21…機構モジュール 23…回路ブロック 30A…時輪列(輪列) 30B…分輪列(輪列) 30C…秒輪列(輪列) 40A…第1モータ(モータ) 40B…第2モータ(モータ) 40C…第3モータ(モータ) 51…地板(支持部材) 52…輪列受(支持部材) 81…時針駆動機構(指針駆動機構) 82…分針駆動機構(指針駆動機構) 83…秒針駆動機構(指針駆動機構) 85…第1回転軸(回転軸) 86…第2回転軸(回転軸) 87…第3回転軸(回転軸)

Claims (9)

  1. 針または表示車が取り付けられる回転軸、前記回転軸を駆動するモータ、および前記モータの回転駆動力を前記回転軸に減速して伝達する輪列を有する少なくとも3つの指針駆動機構と、
    前記少なくとも3つの指針駆動機構を支持する支持部材と、
    を備え、
    前記少なくとも3つの指針駆動機構は、
    前記輪列の減速比が最も小さい第1指針駆動機構と、
    前記輪列の減速比が最も大きい第2指針駆動機構と、
    を有し、
    前記第1指針駆動機構の前記輪列の減速比を1/Xとし、前記第2指針駆動機構の前記輪列の減速比を1/Yとしたとき、YはXの2/3以上である、
    ことを特徴とする機構モジュール。
  2. 前記第2指針駆動機構の前記輪列の減速比は、1/90以下である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の機構モジュール。
  3. 前記第1指針駆動機構の前記輪列の減速比は、1/180以上である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機構モジュール。
  4. 前記少なくとも3つの指針駆動機構のうち全ての指針駆動機構における前記輪列の減速比は、30の倍数の逆数である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の機構モジュール。
  5. 前記少なくとも3つの指針駆動機構のうち全ての指針駆動機構における前記輪列の減速比は、同じである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の機構モジュール。
  6. 前記少なくとも3つの指針駆動機構のうち全ての指針駆動機構における前記回転軸は、互いに同軸に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の機構モジュール。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の機構モジュールと、
    前記モータを制御する回路ブロックと、
    を備えることを特徴とする時計用ムーブメント。
  8. 請求項7に記載の時計用ムーブメントと、
    前記回転軸に取り付けられた前記針および前記表示車のうち少なくともいずれか一方と、
    を備えることを特徴とする時計。
  9. 前記針および前記表示車のうち少なくともいずれか一方は、現在時刻以外の情報を指示する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の時計。
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