JP2020015932A - 水素生成システム並びにその運転方法 - Google Patents

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佳央 田村
Yoshihisa Tamura
佳央 田村
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拓 松本
拓也 赤塚
Takuya Akatsuka
拓也 赤塚
尾関 正高
Masataka Ozeki
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Abstract

【課題】電気化学デバイスが水素精製動作を終了した時、アノードに滞留する水素含有ガスに含まれる二酸化炭素やメタンがカソードに移動するため、水素精製動作の開始時に、十分な純度の水素を精製できない。【解決手段】水素精製動作を終了した電気化学デバイス(8)のアノード(16)に、水素精製動作中の電気化学デバイス(8)のカソード(17)から、所定の期間、精製水素ガスを供給し、アノード(16)に滞留する水素含有ガスを精製水素ガスでパージを行うことで、水素精製動作を終了した電気化学デバイス(8)のアノード(16)に、水素純度の高い精製水素ガスが充填されるので、水素精製動作の開始時に十分な純度の精製水素ガスを精製することが可能になる。【選択図】図1

Description

本発明は、原料ガスから水素含有ガスを生成する水素生成装置と、水素含有ガスから所定の水素純度の精製水素ガスを精製する電気化学デバイスとを備える水素生成システム並びにその運転方法とに関するものである。
水素生成システムは、原料ガスから水素含有ガスを生成する水素生成装置と、水素含有ガスから電気化学反応を利用して水素含有ガスよりも水素純度の高い精製水素ガスを精製する電気化学デバイスとを備えたシステムである。
従来、この種の水素生成システムにおいて、水素含有ガスから水素を分離する方法として、電気化学反応を利用する電気化学デバイスが用いられている。(例えば、特許文献1)
この電気化学デバイス(特許文献1では、電気化学的水素ポンプと記載)は、例えば、水素イオンを選択的に輸送する電解質膜の両側に、それぞれアノード及びカソードを設けた電解質膜−電極接合体(MEA)を、セパレータによって挟持している。アノードに水素含有ガス(特許文献1では、水素ガス混合物と記載)を供給し、アノードからカソードへ電流を流すことで、アノードでは、(化1)の酸化反応が、カソードでは、(化2)の還元反応が起こる。
Figure 2020015932
Figure 2020015932
以上の反応により、アノードに供給された水素含有ガスから、水素をカソードに分離する、水素精製動作を行うことができる。
上記水素生成システムに用いられる水素含有ガス供給源は、例えば、燃料処理器を有する水素生成装置が用いられ、水素含有ガスは、炭化水素系の原料ガス、例えば都市ガスや液化石油ガスなどを水蒸気改質や部分酸化改質、又はオートサーマル改質して生成される。ここで生成された水素含有ガスには、二酸化炭素、メタン、窒素、一酸化炭素、水蒸気などの不純物が含まれている。このように水素生成システムは、水素純度が高い精製水素ガスを精製する。
特表2016−530188号公報
しかしながら、前記従来の構成では、電気化学デバイスが精製水素ガスを精製する水素精製動作を終了した時に、長時間アノードとカソードとに同じガスが滞留することで、不純物の分圧がアノードとカソードとで等しくなるまで不純物がアノードからカソードに移動する。このため、水素精製動作の終了時にカソードに滞留した不純物が、水素精製動作の開始時にカソードに残っているため水素純度が低くなり、水素生成システムが水素精製動作の開始時に、十分な純度の水素を精製できないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、複数の電気化学デバイスを用いて水素精製動作を行う水素生成システムにおいて、水素精製動作の開始時に十分な純度の水素を精製する水素生成システム並びにその運転方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の水素生成システムは、原料ガスから水素含有ガスを生成する少なくとも1つの水素生成装置と、少なくとも1つの水素生成装置に接続され、電解質膜と電解質膜を挟んで一方の面に配置されるアノードと他方の面に配置されるカソードとで構成される電解質膜−電極接合体を有し、アノードに水素含有ガスを供給し、アノードとカソードとの間に所定方向の電流を流すことで、カソードにおいて水素を精製する複数の電気化学デバイスと、制御部とを備え、制御部は、複数の電気化学デバイスのうち、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードに、少なくとも1つの水素精製動作中の電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、精製水素ガスを供給する、水素生成システムとしたものである。
これによって、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードに、水素精製動作中の電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、精製水素ガスを供給することで、アノードに滞留する水素含有ガスを精製水素ガスでパージすることができる。(以下、精製水素ガスでパージすることをパージ動作と記述する。)これにより、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードには、水素純度の高い精製水素ガスが充填されるので、水素精製動作終了時に、水素含有ガスに含まれる二酸化炭素やメタンがカソードに移動することを抑制でき、電気化学デバイスの水素精製動作の開始時に十分な純度の水素を精製することができる。さらに、パージ動作は、水素精製動作中の精製水素ガスを用いるので、外部から精製水素ガスを供給する構成が必要なく、水素生成システムを簡素にできる。
本発明の水素生成システムは、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードを精製水素ガスでパージするので、水素精製動作の開始時に十分な純度の水素を精製することができ、さらに、水素精製動作の開始時に外部からの精製水素ガスの供給構成を必要としない簡素な水素生成システムを提供することができる。また、複数の電気化学デバイスを備えているので、1つの電気化学デバイスが故障した場合でも他の電気化学デバイスで精製水素ガスを精製することができるので、信頼性の高い水素生成システムを提供することができる。
本発明の実施の形態1における水素生成システムのブロック図 本発明の実施の形態1における電気化学デバイスのパージ動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における水素生成システムのブロック図 本発明の実施の形態2における電気化学デバイスのパージ動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態3における水素生成システムのブロック図 本発明の実施の形態3における電気化学デバイスのパージ動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態4における水素生成システムのブロック図 本発明の実施の形態4における電気化学デバイスのパージ動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態5における水素生成システムのブロック図 本発明の実施の形態5における電気化学デバイスのパージ動作を示すフローチャート
第1の発明は、原料ガスから水素含有ガスを生成する少なくとも1つの水素生成装置と、少なくとも1つの水素生成装置に接続され、電解質膜と電解質膜を挟んで一方の面に配置されるアノードと他方の面に配置されるカソードとで構成される電解質膜−電極接合体を有し、アノードに水素含有ガスを供給し、アノードとカソードとの間に所定方向の電流を流すことで、カソードにおいて精製水素ガスを生成する複数の電気化学デバイスと、制御部とを備え、制御部は、複数の電気化学デバイスのうち、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードに、少なくとも1つの水素精製動作中の電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、精製水素ガスを供給する、水素生成システムとしたものである。
これによって、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードに、水素精製動作中の電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、精製水素ガスを供給することで、アノードに滞留する水素含有ガスを精製水素ガスでパージすることができる。従って、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードには、水素純度の高い精製水素ガスが充填されるので、水素含有ガスに含まれる二酸化炭素やメタンがカソードに移動することを抑制でき、電気化学デバイスの水素精製動作の開始時に十分な純度の精製水素ガスを精製することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の水素生成システムを、水素生成装置に設けられ、原料ガスと水素含有ガスのうちの少なくとも一方を燃焼する燃焼器と、燃焼器と複数の電気化学デバイスとを接続するアノードオフガス流路と、アノードオフガス流路を開閉するアノード出口弁と、を備え、制御部は、複数の電気化学デバイスのうち、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードに、少なくとも1つの水素精製動作中の電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、電気化学デバイスのアノードと燃焼器とをアノード出口弁を経て連通させた状態で、精製水素ガスを供給した後、アノード出口弁を閉じることでアノードオフガス流路を閉じる、水素生成システムとしたものである。
これによって、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードに、水素精製動作中の電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、精製水素ガスを供給することで、アノードに滞留する水素含有ガスを精製水素ガスでパージし、水素含有ガスに含まれる二酸化炭素やメタンがカソードに移動することを抑制でき、電気化学デバイスの水素精製動作の開始時に十分な純度の精製水素ガスを精製することができる。さらにアノードから排出された水素含有ガスは燃焼器で燃焼され、燃焼時の熱は水素含有ガスの生成を行っていない水素生成装置の予熱に有効利用することができる。
第3の発明は、原料ガスから水素含有ガスを生成する少なくとも1つの水素生成装置と、少なくとも1つの水素生成装置に接続され、電解質膜と電解質膜を挟んで一方の面に配置されるアノードと他方の面に配置されるカソードとで構成される電解質膜−電極接合体を有し、アノードに水素含有ガスを供給し、アノードとカソードとの間に所定方向の電流を流すことで、カソードにおいて水素を精製する電気化学デバイスとを備えた水素生成システムの運転方法であって、複数の電気化学デバイスのうち、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードに、少なくとも1つの水素精製動作中の電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、精製水素ガスを供給する工程を有する、水素生成システムの運転方法としたものである。
これによって、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードに、水素精製動作中の電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、精製水素ガスを供給することで、アノードに滞留する水素含有ガスを精製水素ガスでパージすることができる。従って、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードには、水素純度の高い精製水素ガスが充填されるので、水素含有ガスに含まれる二酸化炭素やメタンがカソードに移動することを抑制でき、電気化学デバイスの水素精製動作の開始時に十分な純度の精製水素ガスを精製することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における水素生成システムのブロック図である。
図1において、水素生成システム41は、水素生成装置1a〜1cと、原料供給器2a〜2cと、電気化学デバイス8a〜8cと、電源9a〜9cと、水素生成装置出口弁10a〜10cと、アノード出口弁11a〜11cと、水素含有ガス流路21a〜21cと、アノードオフガス流路22a〜22cと、パージ流路20a〜20cと、パージ弁12a〜12cと、排気ガス流路18と、精製水素ガス流路19と、制御部31とを備えている。
ここで、これらの構成要素の符号の添え字について、水素生成装置1a〜1cを例に挙げて説明する。1aは1つ目の水素生成装置を指し、1cは3つ目の水素生成装置を指している。したがって、水素生成装置1a〜1cと記述した場合は、1つ目から3つ目までの3台の水素生成装置を指す。一方でいずれの水素生成装置でもよい場合を説明するときには、単に水素生成装置1と記述する。
水素生成装置1は、原料ガス及び水蒸気を用いて改質反応により水素含有ガスを生成する。原料ガスは、メタンを主成分とする都市ガスを用いた。改質反応は、原料ガスと水蒸気を反応させる水蒸気改質を用いた。水素生成装置1の内部には改質触媒および加熱器(図示せず)が搭載さている。
電気化学デバイス8の内部には、電解質膜5を挟んでアノード16とカソード17とが配置されている。電解質膜5は、水素イオンを選択的に輸送する高分子膜である。電源9は、アノード16とカソード17とに電気的に接続され、アノード16とカソード17との間に電流を流す。
水素生成装置1の出口とアノード16とは水素含有ガス流路21で連通され、水素生成装置出口弁10は水素含有ガス流路21に設けられている。アノード16の出口と排気ガス流路18とはアノードオフガス流路22で連通され、アノード出口弁11はアノードオフガス流路22に設けられている。
原料供給器2は、都市ガスを水素生成装置1に供給するポンプである。
カソード17の出口は精製水素ガス流路19に連通され、精製水素ガス流路19の一方の下流端は、水素利用機器51に連通され、精製水素ガス流路19の他方の下流端は、パージ流路20に連通され、パージ流路20は水素生成装置出口弁10の下流側で水素含有ガス流路21に連通している。パージ弁12はパージ流路20に設けられている。
水素利用機器51は、水素生成システム41から供給される精製水素ガスを貯留するタンクである。
制御部31は、水素生成システム41の運転を制御する。制御部31は、信号入出力部(図示せず)と、演算処理部(図示せず)と、制御プログラムを記憶する記憶部(図示せず)とを備える。
以上のように構成された水素生成システム41について、以下その動作、作用を説明する。
初めに、電気化学デバイス8の水素精製動作について説明する。原料供給器2a〜2cから水素生成装置1a〜1cに供給された都市ガスは、水素製造装置1a〜1cの内部の加熱器で昇温された改質触媒の改質反応により、水素含有ガスとなる。ここで改質触媒は600℃に加熱されており、水素含有ガスの水素純度は75%である。水素純度75%の水素含有ガスは水素含有ガス流路21a〜21cを経て電気化学デバイス8a〜8cのアノード16a〜16cに供給される。アノード16a〜16cとカソード17a〜17cには電源9a〜9cから電流が供給され、アノード16a〜16cでは、(化1)の酸化反応が、カソード17a〜17cでは、(化2)の還元反応が起こり、水素含有ガスに含まれる水素が精製されカソード17a〜17cの水素純度が十分な水素純度まで高められた精製水素ガスとなり、精製水素ガス流路19を経て水素利用機器51に供給される。ここで十分な水素純度とは、ISO14687−2(FCV用水素燃料規格、2012,GradeD)で規定されている99.97%である。アノード16a〜16cから排出されるアノードオフガスはアノードオフガス流路22a〜22cを流通し排気ガス流路18に合流して外部に排出される。このように、電気化学デバイス8が水素精製動作中は、アノード16a〜16cに水素純度75%の水素含有ガスが供給され、水素含有ガスから水素が精製されカソード17a〜17cの水素純度が十分な水素純度である99.97%に高められる状態が継続的に維持されている。
次に、電気化学デバイス8が水素精製動作を終了した場合について説明する。水素精製動作を終了する以前は、水素精製動作が行われている。水素精製動作が行われている水素精製動作中は、アノード16に水素純度75%の水素含有ガスが供給され、カソード17からは水素純度99.97%の精製水素ガスが排出されている。ここで電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了した場合は、水素生成装置1aの運転を停止して水素含有ガスの生成を停止し、アノード16aには水素純度75%の水素含有ガスが滞留し、カソード17aには水素純度99.97%の精製水素ガスが滞留する。この滞留された状態が継続されると、水素含有ガスと精製水素ガスとは、電解質膜5aにより隔離されているが、それぞれの成分の分圧の差により電解質膜5aを透過するため、時間の経過とともに、アノード16aとカソード17aとの組成が、等しくなるように変化する。アノード16aの体積は0.25L、カソード17aの体積は0.25L、したがって、アノード16aとカソード17aとの圧力が等しい場合に、十分に時間が経過したとき、アノード16aとカソード17aとにおける水素純度は、(数1)から算出され、87%となる。
Figure 2020015932
そのため、水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時にカソード17aから水素純度87%の精製水素ガスが排出されるので、十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となる。
そこで、十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制するためにパージ動作を行う。
次にパージ動作について説明する。水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aのアノード16aに、水素精製動作を行っている電気化学デバイス8bのカソード17bから、所定の期間、水素純度99.97%の精製水素ガスを供給して、アノード16aとカソード17aとが等しい圧力となるように、アノード16aを水素純度99.97%の精製水素ガスでパージする。パージ後に、水素精製装置出口弁10aとアノード出口弁11aを閉じ、アノード16aを水素純度99.97%の精製水素ガスで封止する。アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスであり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した直後にカソード17aから水素純度87%の精製水素ガスが排出されることを抑制でき、十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。ここで、所定の期間とは、アノード16aの体積の0.25Lを置換するために、電気化学デバイス8bのカソード17bから水素純度99.97%の精製水素ガスでパージする時間である。カソード17bからパージ流路20aを流通して16aに供給される精製水素ガスの流量を予め実験で求めたところ0.4L/分であった。十分にパージするための余裕を含め、所定の期間を2分間とし0.8Lを供給することとした。
図2は、本発明の実施の形態1における電気化学デバイスのパージ動作を示すフローチャートである。
まず、電気化学デバイス8のパージ動作を行う以前の状態を説明する。パージ動作を行う以前は、水素生成装置1a〜1cが水素含有ガスを生成し、電気化学デバイス8a〜8cは水素精製動作を行っている水素精製動作中である。つまり、水素生成装置出口弁10a〜10cとアノード出口弁11a〜11cとは開であり、パージ弁12a〜12cは閉であって、水素生成装置1a〜1cで生成された水素含有ガスは、水素含有ガス流路21a〜21cと、水素生成装置出口弁10a〜10cとを流通しアノード16a〜16cに供給される。アノード16a〜16cの水素含有ガスは、電解質膜5a〜5cで精製され、カソード17a〜17cに十分な水素純度である99.97%の精製水素ガスが供給される。カソード17a〜17cの精製水素ガスは、精製水素ガス流路19から水素利用機器51に供給される。アノード16a〜16cから排出されるアノードオフガスは、アノードオフガス流路22a〜22cと、アノード出口弁11a〜11cと、排気ガス流路18とを、流通し外部に排出される。
次に、電気化学デバイスのパージ動作について、図2をもとに説明する。
図2において、電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了するか、終了しないかを判定する(S101)。終了しない場合は電気化学デバイス8aの水素精製動作を継続する。水素精製動作を終了する場合は、水素生成装置1aの水素含有ガスの生成を停止し、電源9aからの電力供給を停止し電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了する(S102)。さらに水素生成装置出口弁10aを閉じ、パージ弁12aを開けて、水素精製動作中である電気化学デバイス8bのカソード17bと、水素精製動作中である電気化学デバイス8cのカソード17cとから、精製水素ガス流路19を経て水素純度99.97%の精製水素ガスをアノード16aに供給する(S103)。S104で所定の期間である2分間が経過したかを判定する。ここで2分間とは、アノード16aが精製水素ガスでパージされるために十分な時間であり、予め実験により求めた時間である。S104で所定の期間である2分間が経過するまで待機する。2分間が経過すると、S105に移行しアノード出口弁11aと、パージ弁12aとを閉じて、カソード16aに水素純度99.97%の精製水素ガスを封止した状態とする。
以上のように、本実施の形態においては、水素精製動作を終了した後の長時間にわたり、電気化学デバイス8aのアノード16aを、水素純度99.97%の精製水素ガスで封止した状態とすることができるので、アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスとなり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時に十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。
なお、本実施の形態では、電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了とし、電気化学デバイス8bと、電気化学デバイス8cとを水素精製動作中としたが、電気化学デバイス8a〜8cのうち少なくとも1つが水素精製動作中であればよい。
なお、本実施の形態では、水素生成装置1に改質触媒を備えたが、改質触媒の後段にCO低減触媒を備えてもよい。
また、本実施の形態では、水素利用機器51をタンクであるとしたが、水素と空気中の酸素を利用して発電する燃料電池とすることもできる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における水素生成システムのブロック図である。図3において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図3において図1と異なる点は、燃焼器3a〜3cと、送風器4a〜4cとを設け、アノードオフガス流路22a〜22cを燃焼器3a〜3cに連通させ、燃焼器3a〜3cの出口を排気ガス流路18に連通させ、水素生成システム42としたことである。燃焼器3a〜3cは、水素生成装置1a〜1cに接して設けられ、都市ガス及び水素含有ガスのうち少なくとも一方を燃焼し、水素生成装置1a〜1cを加熱昇温する。送風器4a〜4cは燃焼器3a〜3cに燃焼用の空気を供給する。燃焼器3a〜3cから排出される排気ガスは、排気ガス流路18を流通し外部に排出される。
以上のように構成された水素生成システム42について、以下その動作、作用を説明する。
電気化学デバイス8a〜8cが水素精製動作中は、アノード16a〜16cから排出されるアノードオフガスはアノードオフガス流路22a〜22cと、アノード出口弁11a〜11cとを流通し、燃焼器3a〜3cで、送風器4a〜4cから供給された空気によって燃焼する。その際、燃焼の熱によって水素生成装置1a〜1cの内部の改質触媒が加熱昇温され、水素含有ガスが生成される。生成された水素含有ガスは、水素含有ガス流路21a〜21cと、水素生成装置出口弁10a〜10cとを流通しアノード16a〜16cに供給され、水素が精製されてカソード17a〜17cに移動し、カソード17a〜17cの水素純度が十分な水素純度である99.97%まで高められた精製水素ガスとなり、精製水素ガス流路19を経て水素利用機器51に供給される。燃焼器3a〜3cの燃焼後の排気ガスは、排気ガス流路18を流通し外部に排気される。
次にパージ動作について説明する。電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了すると、水素生成装置1aを停止し、水素生成装置出口弁10aを閉じ、パージ弁12aを開ける。水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aのアノード16aに、水素精製動作を行っている電気化学デバイス8bのカソード17bと電気化学デバイス8cのカソード17cとから、所定の期間、水素純度99.97%の精製水素ガスを供給して、アノード16aを水素純度99.97%の精製水素ガスでパージする。パージ後に、パージ弁12aとアノード出口弁11aとを閉じ、アノード16aを水素純度99.97%の精製水素ガスで封止する。アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスであり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時に十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。ここで所定の期間とは2分間であり、アノード16aが精製水素ガスでパージされるために十分な時間であり、予め実験により求めた時間である。
また、電気化学デバイス8aが水素精製動作を終了した場合は、水素生成装置1aの水素含有ガスの生成も終了しているが、燃焼器3aに供給されるアノード16aからのアノードオフガスを燃焼させることで、水素生成装置1aを予熱することができ、アノードオフガスを有効利用することができる。
図4は、本発明の実施の形態2における電気化学デバイスのパージ動作を示すフローチャートである。
電気化学デバイスのパージ動作について、図4をもとに説明する。
図4において、電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了するか、終了しないかを判定する(S201)。終了しない場合は電気化学デバイス8aの水素精製動作を継続する。水素精製動作を終了する場合は、水素生成装置1aの水素含有ガスの生成を停止し、電源9aからの電力供給を停止し電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了する(S202)。さらに水素生成装置出口弁10aを閉じ、パージ弁12aを開けて、水素精製動作中である電気化学デバイス8bのカソード17bと、水素精製動作中である電気化学デバイス8cのカソード17cとから、精製水素ガス流路19を経て水素純度99.97%の精製水素ガスをアノード16aに供給する(S203)。アノード16aから排気されたアノードオフガスは、アノード出口弁11aを流通して燃焼器3aに供給され、燃焼される(S206)。S204で所定の期間である2分間が経過したかを判定する。ここで2分間とは、アノード16aが精製水素ガスでパージされるために十分な時間であり、予め実験により求めた時間である。S204で所定の期間である2分間が経過するまで待機する。2分間が経過すると、S205に移行しアノード出口弁11aと、パージ弁12aとを閉じて、カソード16aに水素純度99.97%の精製水素ガスを封止した状態とする。
以上のように、本実施の形態においては、水素精製動作を終了した後の長時間にわたり、電気化学デバイス8aのアノード16aを、水素純度99.97%の精製水素ガスで封止した状態とすることができるので、アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスとなり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時に十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。
また、アノード16aからのアノードオフガスを燃焼させることで、水素生成装置1aを予熱することができアノードオフガスを有効利用することで、再度、水素精製動作を開始する際の、水素生成装置1aの加熱時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態では、電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了とし、電気化学デバイス8bと、電気化学デバイス8cとを水素精製動作中としたが、電気化学デバイス8a〜8cのうち少なくとも1つが水素精製動作中であればよい。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における水素生成システムのブロック図である。図5において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図5において図1と異なる点は、1つの水素生成装置1と、1つの原料供給器2とを、備えた水素生成システム43としたことである。原料供給器2は都市ガスを水素生成装置1に供給し、水素生成装置1は水素含有ガスをアノード16a〜16cに供給する。
以上のように構成された水素生成システム43について、以下その動作、作用を説明する。
電気化学デバイス8a〜8cが水素精製動作中は、水素生成装置1で生成された水素含有ガスは、水素含有ガス流路21a〜21cと、水素生成装置出口弁10a〜10cとを流通しアノード16a〜16cに供給され、水素が精製されてカソード17a〜17cに移動し、カソード17a〜17cの水素純度が十分な水素純度である99.97%まで高められた精製水素ガスとなり、精製水素ガス流路19を経て水素利用機器51に供給される。アノード16a〜16cから排出されるアノードオフガスは、アノードオフガス流路22a〜22cと、アノード出口弁11a〜11cとを流通し、排気ガス流路18から外部に排出される。
次にパージ動作について説明する。電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了すると、水素生成装置出口弁10aを閉じ、パージ弁12aを開ける。水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aのアノード16aに、水素精製動作を行っている電気化学デバイス8bのカソード17bと電気化学デバイス8cのカソード17cとから、所定の期間、水素純度99.97%の精製水素ガスを供給して、アノード16aを水素純度99.97%の精製水素ガスでパージする。パージ後に、パージ弁12aとアノード出口弁11aとを閉じ、アノード16aを水素純度99.97%の精製水素ガスで封止する。アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスであり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時に十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。ここで所定の期間とは2分間であり、アノード16aが精製水素ガスでパージされるために十分な時間であり、予め実験により求めた時間である。
図6は、本発明の実施の形態3における電気化学デバイスのパージ動作を示すフローチャートである。
電気化学デバイスのパージ動作について、図6をもとに説明する。
図6において、電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了するか、終了しないかを判定する(S301)。終了しない場合は電気化学デバイス8aの水素精製動作を継続する。水素精製動作を終了する場合は、水素生成装置1aの水素含有ガスの生成を停止し、電源9aからの電力供給を停止し電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了する(S302)。さらに水素生成装置出口弁10aを閉じ、パージ弁12aを開けて、水素精製動作中である電気化学デバイス8bのカソード17bと、水素精製動作中である電気化学デバイス8cのカソード17cとから、精製水素ガス流路19を経て水素純度99.97%の精製水素ガスをアノード16aに供給する(S303)。アノード16aから排気されたアノードオフガスは、アノード出口弁11aと排気ガス流路18とを流通して外部に排気される(S306)。S304で所定の期間である2分間が経過したかを判定する。ここで2分間とは、アノード16aが精製水素ガスでパージされるために十分な時間であり、予め実験により求めた時間である。S304で所定の期間である2分間が経過するまで待機する。2分間が経過すると、S305に移行しアノード出口弁11aと、パージ弁12aとを閉じて、カソード16aに水素純度99.97%の精製水素ガスを封止した状態とする。
以上のように、本実施の形態においては、水素精製動作を終了した後の長時間にわたり、電気化学デバイス8aのアノード16aを、水素純度99.97%の精製水素ガスで封止した状態とすることができるので、アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスとなり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時に十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。
また、水素生成装置1を1つ備えればよいので、システムを簡素にすることができる。
なお、本実施の形態では、電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了とし、電気化学デバイス8bと、電気化学デバイス8cとを水素精製動作中としたが、電気化学デバイス8a〜8cのうち少なくとも1つが水素精製動作中であればよい。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における水素生成システムのブロック図である。図7において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図7において図1と異なる点は、1つの水素生成装置1と、1つの原料供給器2と、1つの燃焼器3と、1つの送風器4と、アノードオフガス流路22a〜22cの下流側にアノードオフガスが合流されたアノードオフガス合流流路23とを、備えた水素生成システム44としたことである。原料供給器2は都市ガスを水素生成装置1に供給し、水素生成装置1は水素含有ガスをアノード16a〜16cに供給する。燃焼器3は、水素生成装置1に接して設けられ、都市ガス及び水素含有ガスのうち少なくとも一方を燃焼し、水素生成装置1を加熱昇温する。送風器4は燃焼器3に燃焼用の空気を供給する。燃焼器3から排出される排気ガスは、排気ガス流路18を流通し外部に排出される。アノードオフガス合流流路23は燃焼器3に接続されている。
電気化学デバイス8a〜8cが水素精製動作中は、アノード16a〜16cから排出されるアノードオフガスはアノードオフガス流路22a〜22cと、アノード出口弁11a〜11cと、アノードオフガス合流流路23とを流通し、燃焼器3で、送風器4から供給された空気によって燃焼する。その際、燃焼時の熱によって水素生成装置1の内部の改質触媒が加熱昇温され、水素含有ガスが生成される。生成された水素含有ガスは、水素含有ガス流路21a〜21cと、水素生成装置出口弁10a〜10cとを流通しアノード16a〜16cに供給され、水素が精製されてカソード17a〜17cに移動し、カソード17a〜17cの水素純度が十分な水素純度である99.97%まで高められた精製水素ガスとなり、精製水素ガス流路19を経て水素利用機器51に供給される。燃焼器3の燃焼後の排気ガスは、排気ガス流路18を流通し外部に排気される。
次にパージ動作について説明する。電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了すると、水素生成装置出口弁10aを閉じ、パージ弁12aを開ける。水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aのアノード16aに、水素精製動作を行っている電気化学デバイス8bのカソード17bと電気化学デバイス8cのカソード17cとから、所定の期間、水素純度99.97%の精製水素ガスを供給して、アノード16aを水素純度99.97%の精製水素ガスでパージする。パージ後に、パージ弁12aとアノード出口弁11aとを閉じ、アノード16aを水素純度99.97%の精製水素ガスで封止する。アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスであり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時に十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。ここで所定の期間とは2分間であり、アノード16aが精製水素ガスでパージされるために十分な時間であり、予め実験により求めた時間である。
図8は、本発明の実施の形態4における電気化学デバイスのパージ動作を示すフローチャートである。
電気化学デバイスのパージ動作について、図8をもとに説明する。
図8において、電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了するか、終了しないかを判定する(S401)。終了しない場合は電気化学デバイス8aの水素精製動作を継続する。水素精製動作を終了する場合は、水素生成装置1aの水素含有ガスの生成を停止し、電源9aからの電力供給を停止し電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了する(S402)。さらに水素生成装置出口弁10aを閉じ、パージ弁12aを開けて、水素精製動作中である電気化学デバイス8bのカソード17bと、水素精製動作中である電気化学デバイス8cのカソード17cとから、精製水素ガス流路19を経て水素純度99.97%の精製水素ガスをアノード16aに供給する(S403)。アノード16aから排気されたアノードオフガスは、アノード出口弁11aとアノードオフガス合流流路23とを流通して燃焼器3に供給され、燃焼される(S406)。S404で所定の期間である2分間が経過したかを判定する。ここで2分間とは、アノード16aが精製水素ガスでパージされるために十分な時間であり、予め実験により求めた時間である。S404で所定の期間である2分間が経過するまで待機する。2分間が経過すると、S405に移行しアノード出口弁11aと、パージ弁12aとを閉じて、カソード16aに水素純度99.97%の精製水素ガスを封止した状態とする。
以上のように、本実施の形態においては、水素精製動作を終了した後の長時間にわたり、電気化学デバイス8aのアノード16aを、水素純度99.97%の精製水素ガスで封止した状態とすることができるので、アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスとなり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時に十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。
また、電気化学デバイス8aが水素精製動作を終了した場合でも、水素生成装置1の水素含有ガスの生成が継続しており、燃焼器3aに供給されるアノード16aからのアノードオフガスを燃焼させることで、水素生成装置1を加熱昇温することができ、アノードオフガスを有効利用することができる。
なお、本実施の形態では、電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了とし、電気化学デバイス8bと、電気化学デバイス8cとを水素精製動作中としたが、電気化学デバイス8a〜8cのうち少なくとも1つが水素精製動作中であればよい。
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5における水素生成システムのブロック図である。図9において、図3と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図9において図3と異なる点は、アノード出口弁11aの上流側とアノード出口弁11bの上流側とを接続する第1アノードオフガスバイパス流路26と、第1アノードオフガスバイパス流路26を開閉する第1アノードバイパス出口弁25と、アノード出口弁11bの上流側とアノード出口弁11cの上流側とを接続する第2アノードオフガスバイパス流路28と、第2アノードオフガスバイパス流路28を開閉する第2アノードバイパス出口弁27と、アノード出口弁11bの上流側とアノード出口弁11cの上流側とを接続する第3アノードオフガスバイパス流路30と、第3アノードオフガスバイパス流路30を開閉する第3アノードバイパス出口弁29とを、備えた水素生成システム45としたことである。
第1アノードバイパス出口弁25を開くと、アノード16aとアノードオフガス流路22bとを連通する第1アノードオフガスバイパス流路26が構成され、第1アノードバイパス出口弁25を閉じると第1アノードオフガスバイパス流路26が閉止される。
第2アノードバイパス出口弁27を開くと、アノード16aとアノードオフガス流路22cとを連通する第2アノードオフガスバイパス流路28が構成され、第2アノードバイパス出口弁27を閉じると第2アノードオフガスバイパス流路28が閉止される。
第3アノードバイパス出口弁29を開くと、アノード16bとアノードオフガス流路22cとを連通する第3アノードオフガスバイパス流路30が構成され、第3アノードバイパス出口弁29を閉じると第3アノードオフガスバイパス流路30が閉止される。
以上のように構成された水素生成システム45について、以下その動作、作用を説明する。
電気化学デバイス8a〜8cが水素精製動作中は、第1アノードバイパス出口弁25と第2アノードバイパス出口弁27と第3アノードバイパス出口弁29とを閉じる。アノード16a〜16cから排出されるアノードオフガスはアノードオフガス流路22a〜22cと、アノード出口弁11a〜11cとを流通し、燃焼器3a〜3cで、送風器4a〜4cから供給された空気によって燃焼する。その際、燃焼の熱によって水素生成装置1a〜1cの内部の改質触媒が加熱昇温され、水素含有ガスが生成される。生成された水素含有ガスは、水素含有ガス流路21a〜21cと、水素生成装置出口弁10a〜10cとを流通しアノード16a〜16cに供給され、水素が精製されてカソード17a〜17cに移動し、カソード17a〜17cの水素純度が十分な水素純度である99.97%まで高められた精製水素ガスとなり、精製水素ガス流路19を経て水素利用機器51に供給される。燃焼器3a〜3cの燃焼後の排気ガスは、排気ガス流路18を流通し外部に排気される。
次にパージ動作について説明する。電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了すると、水素生成装置1aを停止し、水素生成装置出口弁10aを閉じ、パージ弁12aを開け、第1アノードバイパス出口弁25を開け、アノード出口弁11aを閉じる。水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aのアノード16aに、水素精製動作を行っている電気化学デバイス8bのカソード17bと電気化学デバイス8cのカソード17cとから、所定の期間、水素純度99.97%の精製水素ガスを供給して、アノード16aを水素純度99.97%の精製水素ガスでパージする。パージ後に、パージ弁12aと第1アノードバイパス出口弁25とを閉じ、アノード16aを水素純度99.97%の精製水素ガスで封止する。アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスであり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時に十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。ここで所定の期間とは2分間であり、アノード16aが精製水素ガスでパージされるために十分な時間であり、予め実験により求めた時間である。
図10は、本発明の実施の形態5における電気化学デバイスのパージ動作を示すフローチャートである。
電気化学デバイスのパージ動作について、図10をもとに説明する。
図10において、電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了するか、終了しないかを判定する(S501)。終了しない場合は電気化学デバイス8aの水素精製動作を継続する。水素精製動作を終了する場合は、水素生成装置1aの水素含有ガスの生成を停止し、電源9aからの電力供給を停止し電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了する(S502)。さらに水素生成装置出口弁10aを閉じ、アノード出口弁11aを閉じ、パージ弁12aを開けて、水素精製動作中である電気化学デバイス8bのカソード17bと、水素精製動作中である電気化学デバイス8cのカソード17cとから、精製水素ガス流路19を経て水素純度99.97%の精製水素ガスをアノード16aに供給する(S503)。第1アノード出口弁25を開け、アノード16aから排気されたアノードオフガスを、燃焼器3bに供給し、燃焼させる(S506)。S504で所定の期間である2分間が経過したかを判定する。ここで2分間とは、アノード16aが精製水素ガスでパージされるために十分な時間であり、予め実験により求めた時間である。S504で所定の期間である2分間が経過するまで待機する。2分間が経過すると、S505に移行し第1アノード出口弁25と、パージ弁12aとを閉じて、カソード16aに水素純度99.97%の精製水素ガスを封止した状態とする。
以上のように、本実施の形態においては、水素精製動作を終了した後の長時間にわたり、電気化学デバイス8aのアノード16aを、水素純度99.97%の精製水素ガスで封止した状態とすることができるので、アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスとなり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時に十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。
また、電気化学デバイス8aが水素精製動作を終了した場合は、水素生成装置1aの水素含有ガスの生成が終了しているが、アノードオフガスを第1アノードバイパス出口弁25と第1アノードオフガスバイパス流路26とを流通させて、燃焼器3bに供給し燃焼させる。その際の燃焼熱で水素生成装置1bの改質触媒を加熱昇温し、水素含有ガスの生成に供することができ、アノードオフガスを有効利用することができる。
以上のように、本実施の形態においては、水素精製動作を終了した後の長時間にわたり、電気化学デバイス8aのアノード16aを、水素純度99.97%の精製水素ガスで封止した状態とすることができるので、アノード16aとカソード17aは同じ水素純度99.97%の精製水素ガスとなり、カソード17aの水素純度は99.97%を維持することができる。従って水素精製動作を終了した電気化学デバイス8aが、再度、水素精製動作を開始した開始時に十分な水素純度99.97%よりも低い水素純度となることを抑制できる。
また、アノード16aからのアノードオフガスを、水素含有ガスの生成を行っている水素生成装置1bの燃焼器3bで燃焼させることで、水素含有ガスの生成に供することができ、アノードオフガスを有効利用することができる。
なお、本実施の形態では、電気化学デバイス8aが水素精製動作を終了した場合に、アノード16aからのアノードオフガスを燃焼器3bに供給する構成としたが、第2アノードバイパス出口弁27を開けて燃焼器3cに供給する構成としてもよい。また、電気化学デバイス8bが水素精製動作を終了した場合に、第3アノードバイパス出口弁29を開けてと燃焼器3cに供給する構成としてもよい。また、電気化学デバイス8cが水素精製動作を終了した場合に、第2アノードバイパス出口弁27を開けてと燃焼器3aに供給する構成としてもよい。
なお、電気化学デバイス8aの水素精製動作を終了とし、電気化学デバイス8bと、電気化学デバイス8cとを水素精製動作中としたが、電気化学デバイス8a〜8cのうち少なくとも1つが水素精製動作中であればよい。
本発明の水素生成システム並びにその運転方法は、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードに、水素精製動作中の電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、精製水素ガスを供給することで、アノードに滞留する水素含有ガスを精製水素ガスでパージすることができる。これにより、水素精製動作を終了した電気化学デバイスのアノードには、水素純度の高い精製水素ガスが充填されるので、電気化学デバイスの水素精製動作の開始時に十分な純度の水素を精製することができ、水素精製動作の開始時に十分な水素純度を確実に実現できる信頼性の高い水素生成ステムを提供することができる。したがって、業務用水素生成システム等の用途にも適用できる。
1、1a、1b、1c 水素生成装置
2、2a、2b、2c 原料供給器
3、3a、3b、3c 燃焼器
4、4a、4b、4c 送風器
5、5a、5b、5c 電解質膜
8、8a、8b、8c 電気化学デバイス
9、9a、9b、9c 電源
10、10a、10b、10c 水素生成装置出口弁
11、11a、11b、11c アノード出口弁
12、12a、12b、12c パージ弁
16、16a、16b、16c アノード
17、17a、17b、17c カソード
18 排気ガス流路
19 精製水素ガス流路
20、20a、20b、20c パージ流路
21、21a、21b、21c 水素含有ガス流路
22、22a、22b、22c アノードオフガス流路
23 アノードオフガス合流流路
25 第1アノードバイパス出口弁
26 第1アノードオフガスバイパス流路
27 第2アノードバイパス出口弁
28 第2アノードオフガスバイパス流路
29 第3アノードバイパス出口弁
30 第3アノードオフガスバイパス流路
31 制御部
41、42、43、44、45 水素生成システム
51 水素利用機器

Claims (3)

  1. 原料ガスから水素含有ガスを生成する少なくとも1つの水素生成装置と、
    少なくとも1つの前記水素生成装置に接続され、電解質膜と前記電解質膜を挟んで一方の面に配置されるアノードと他方の面に配置されるカソードとで構成される電解質膜−電極接合体を有し、前記アノードに前記水素含有ガスを供給し、前記アノードと前記カソードとの間に所定方向の電流を流すことで、前記カソードにおいて精製水素ガスを生成する複数の電気化学デバイスと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、複数の前記電気化学デバイスのうち、水素精製動作を終了した前記電気化学デバイスのアノードに、少なくとも1つの水素精製動作中の前記電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、前記精製水素ガスを供給する、水素生成システム。
  2. 前記水素生成装置に設けられ、前記原料ガスと前記水素含有ガスのうちの少なくとも一方を燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器と複数の前記電気化学デバイスとを接続するアノードオフガス流路と、
    前記アノードオフガス流路を開閉するアノード出口弁と、を備え、
    前記制御部は、複数の前記電気化学デバイスのうち、水素精製動作を終了した前記電気化学デバイスのアノードに、少なくとも1つの水素精製動作中の前記電気化学デバイスのカソードから、前記所定の期間、前記電気化学デバイスのアノードと前記燃焼器とを前記アノード出口弁を経て連通させた状態で、前記精製水素ガスを供給した後、前記アノード出口弁を閉じることで前記アノードオフガス流路を閉じる、請求項1記載の水素生成システム。
  3. 原料ガスから水素含有ガスを生成する少なくとも1つの水素生成装置と、
    少なくとも1つの前記水素生成装置に接続され、電解質膜と前記電解質膜を挟んで一方の面に配置されるアノードと他方の面に配置されるカソードとで構成される電解質膜−電極接合体を有し、前記アノードに前記水素含有ガスを供給し、前記アノードと前記カソードとの間に所定方向の電流を流すことで、前記カソードにおいて水素を精製する電気化学デバイスと、を備えた水素生成システムの運転方法であって、
    複数の前記電気化学デバイスのうち、水素精製動作を終了した前記電気化学デバイスのアノードに、少なくとも1つの水素精製動作中の前記電気化学デバイスのカソードから、所定の期間、前記精製水素ガスを供給する工程を有する、水素生成システムの運転方法。
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