JP2020015811A - ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの製造方法 - Google Patents

ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特別な装置を必要とすることがなく、更に不純物の除去が容易な効率の良いヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル(HPMCAS)の製造方法を提供する。【解決手段】脂肪族カルボン酸の存在下、ヒプロメロースと、アセチル化剤及びサクシノイル化剤とのエステル化反応により、HPMCASの反応溶液を得るエステル化工程と、前記反応溶液と水を混合することにより、HPMCASを析出させた懸濁液を得る析出工程と、前記懸濁液と、塩基性物質の中和反応により、中和処理された懸濁液を得る中和工程と、前記中和処理された懸濁液中のHPMCASを洗浄して前記HPMCASを回収する洗浄工程とを少なくとも含むHPMCASの製造方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの製造方法に関する。
ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル(以下、「HPMCAS」とも記載する。)は、セルロース骨格にメチル基(−CH)やヒドロキシプロピル基(−COH)を導入してエーテル構造を、アセチル基(−COCH)やスクシニル基(−COCCOOH)を導入してエステル構造を、複数導入した高分子である。
HPMCASは、腸溶性の高分子基材としてコーティング用途に使用されたり、水難溶性薬物と共に用いて固体分散体に使用されたりと、特に医薬の分野において幅広く使用されている。そのため、HPMCASには、不純物が少ないことが望まれ、製造過程における洗浄工程において、反応試薬や副生成物等を効率よく除去することが重要である。
例えば、特許文献1においては、反応生成混合物からエステル化されたセルロースエーテルを沈殿させる方法であって、反応生成混合物を水に接触させ、水と反応生成混合物との組み合わせを少なくとも800s−1のせん断速度に供する方法が提案されている。
特表2015−512456号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、高いせん断速度を得るため、ローターステーターミキサー、ホモジナイザー、高せん断ミル又は高せん断ポンプ等の高せん断装置を導入しなければならないため、設備上の煩雑さを伴う。また、微粉化されたエステル化セルロースエーテル粒子は、洗浄時の濾過性が悪く、不純物の効率的な除去ができない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、特別な装置を必要とすることがなく、更に不純物の除去が容易な効率の良いHPMCASの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、HPMCASの懸濁液と、塩基性物質との中和反応により、HPMCASの製造過程における濾過性及び洗浄性が向上することを見出し、本発明を為すに至った。
本発明の一つの態様では、脂肪族カルボン酸の存在下、ヒプロメロースと、アセチル化剤及びサクシノイル化剤とのエステル化反応により、ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの反応溶液を得るエステル化工程と、前記反応溶液と水を混合することにより、ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルを析出させた懸濁液を得る析出工程と、前記懸濁液と塩基性物質の中和反応により、中和処理された懸濁液を得る中和工程と、前記中和処理された懸濁液中のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルを洗浄して前記ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルを回収する洗浄工程とを少なくとも含むヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの製造方法が提供される。
本発明によれば、特別な装置を必要とせずにHPMCASの製造過程における濾過性及び洗浄性が向上するため、不純物の少ないHPMCASを、簡便に効率良く製造することができる。
まず、HPMCASの製造方法における脂肪族カルボン酸の存在下、ヒプロメロースと、アセチル化剤及びサクシノイル化剤とのエステル化反応により、HPMCASの反応溶液を得るエステル化反応工程について説明する。
ヒプロメロース(別名ヒドロキシプロピルメチルセルロース、以下「HPMC」とも記載する。)は、非イオン性の水溶性セルロースエーテルである。HPMCにおけるメトキシ基のDSは、低い未溶解繊維数のHPMCを得る観点から、好ましくは1.10〜2.20、より好ましくは1.40〜2.00、更に好ましくは1.60〜2.00である。HPMCにおけるヒドロキシプロポキシ基のMSは、低い未溶解繊維数のHPMCを得る観点から、好ましくは0.10〜1.00、より好ましくは0.20〜0.80、更に好ましくは0.20〜0.65である。
DSは、置換度(degree of substitution)を表し、セルロースのグルコース環単位当たりに存在するアルコキシ基の個数であり、MSは、置換モル数(molar substitution)を表し、セルロースのグルコース環単位当たりに付加したヒドロキシアルコキシ基の平均モル数である。HPMCにおけるメトキシ基のDS及びヒドロキシプロポキシ基のMSは、第17改正日本薬局方に基づき測定して得られた値を換算することによって求めることができる。
HPMCの2質量%水溶液の20℃における粘度は、エステル化反応工程での混練性の観点から、好ましくは1.0〜30.0mPa・s、より好ましくは2.0〜20.0mPa・sである。HPMCの2質量%水溶液の20℃における粘度は、第17改正日本薬局方の毛細管粘度計法に準じて測定することができる。
HPMCは、公知の方法により合成したものを用いてもよいし、市販のものを用いてもよい。
脂肪族カルボン酸としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の炭素数2〜4の脂肪族カルボン酸が挙げられるが、経済的な観点から、酢酸が好ましい。
脂肪族カルボン酸の使用量は、HPMCを溶解させ反応速度を高める観点から、HPMC1molに対して、好ましくは3.0〜10.0mol、より好ましくは4.0〜8.0molである。
アセチル化剤としては、無水酢酸、塩化アセチル等が挙げられるが、経済的な観点から、無水酢酸が好ましい。
アセチル化剤の使用量は、所望の置換度のHPMCASが得られれば特に制限されないが、反応効率の観点から、HPMC1molに対して、好ましくは0.2〜1.5mol、より好ましくは0.4〜1.3molである。
サクシノイル化剤としては、無水コハク酸、塩化スクシニル等が挙げられるが、経済的な観点から、無水コハク酸が好ましい。
サクシノイル化剤の使用量は、所望の置換度のHPMCASが得られれば特に制限されないが、反応効率の観点から、HPMC1molに対して、好ましくは0.1〜1.5mol、より好ましくは0.2〜1.2molである。
エステル化反応は、触媒存在下で行ってもよい。触媒としては、経済的な観点から、酢酸ナトリウム等のアルカリ金属カルボン酸塩が好ましい。触媒は、必要に応じて、単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、触媒は、市販のものを用いることができる。
触媒の使用量は、HPMCASの置換度を考慮して任意に選択すればよいが、反応効率の観点から、HPMC1molに対して、好ましくは0.1〜2.0mol、より好ましくは0.3〜1.9molである。
エステル化反応は、反応の効率性の観点から、双軸撹拌機を有するニーダー反応機等を用いて行うことが好ましい。エステル化反応工程の反応温度は、反応速度の観点から、好ましくは60〜120℃、より好ましくは60〜100℃である。エステル化反応工程の反応時間は、所望の置換度のHPMCASを得る観点から、好ましくは2〜8時間、より好ましくは3〜6時間である。
エステル化反応後、必要に応じて、未反応のアセチル化剤やサクシノイル化剤を処理する目的で、HPMCASの反応溶液に水を加えて(反応後の水との混合処理を「後処理」とも称する。)、後処理されたHPMCASの反応溶液としてもよい。
水の添加量は、HPMCASが析出することによる移送性の低下を防ぐ観点から、HPMCASが析出しない範囲で、HPMC100質量部に対して好ましくは10質量部以上250質量部未満、より好ましくは50〜200質量部である。
次に、HPMCASの反応溶液と水を混合することにより、HPMCASを析出させた懸濁液を得る析出工程について説明する。
水の温度は、懸濁液中のHPMCAS粒子の粒子径を制御する観点から、好ましくは5〜40℃である。
水の使用量は、懸濁液中のHPMCAS粒子の粒子径を制御する観点から、エステル化反応工程において使用したHPMC100質量部に対して、好ましくは250〜6000質量部、より好ましく300〜5000質量部である。
HPMCASを含む反応溶液と水の混合は、特に制限されず、公知の方法により行うことができる。
次に、HPMCASを含む懸濁液と、塩基性物質の中和反応により、中和処理された懸濁液を得る中和工程について説明する。
中和対象となるのは、例えば、反応溶媒として使用した脂肪族カルボン酸、HPMCを無水酢酸でアセチル化したときに生ずる副生成物である酢酸、未反応の無水酢酸及び無水コハク酸が加水分解された酢酸及びコハク酸が挙げられる。
塩基性物質としては、HPMCAS含む懸濁液を中和することができる物質であればよく、塩基性無機化合物及び/又は塩基性有機化合物を用いることができる。塩基性物質は、必要に応じて単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。塩基性物質は、市販のものを用いることができる。
塩基性無機化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩等が挙げられる。塩基性有機化合物としては、アンモニア、ピリジン、アルギニン、リシン等のアミン類が挙げられる。
塩基性物質としては、経済的観点から、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物が好ましい。
塩基性物質の使用量は、特に制限されず、HPMCASを含む中和処理された懸濁液が、後述するpHの範囲となる量を用いればよいが、例えば、使用した脂肪族カルボン酸、アセチル化剤及びサクシノイル化剤の合計モル数の好ましくは0を超えて90モル%以下、より好ましくは10を超えて80モル%以下の量である。
塩基性物質が固体である場合は、固体のまま添加しても良いし、塩基性物質の添加時に、塩基性物質を溶かすことのできる溶媒を一緒に添加しても良いし、塩基性物質を溶媒に溶かして使用してもよい。
例えば、水酸化ナトリウムは、水に溶かして水酸化ナトリウム水溶液として用いても良い。水酸化ナトリウム水溶液の濃度は、水酸化ナトリウム水溶液の取り扱いの観点から、好ましくは3.0〜55.0質量%である。水酸化ナトリウム水溶液の温度は、水酸化ナトリウム水溶液の取り扱いの観点から、好ましくは5〜40℃である。
中和工程では、HPMCASを含む懸濁液と塩基性物質を混合することでHPMCASを含む中和処理された懸濁液を得る。
HPMCASを含む中和処理された懸濁液のpHは、HPMCASの濾過性および洗浄性を向上させる観点から、好ましくは2.00〜6.90、より好ましくは3.00〜6.50、更に好ましくは4.10〜5.50、特に好ましくは4.20〜5.00である。HPMCASは、スクシニル基(−COCCOOH)を有するため、例えば水酸化ナトリウムを用いて中和されるとナトリウム塩(−COCCOONa)となり、水溶性となるため、これを避ける点においてpHは酸性側が好ましい。但し、仮に一部溶解したとしても、酸の添加によりHPMCASを析出させることができる。
なお、HPMCASを含む中和処理された懸濁液のpHは、第17改正日本薬局方「一般試験法 2.物理的試験法 pH測定法」に記載の方法によって測定することができる。
また、中和工程と、析出工程とを同時に行ってもよい。すなわち、析出工程を行いながら中和工程を行っても良いし、中和工程を行いながら析出工程を行っても良い。
具体的には、例えば、HPMCASを含む反応溶液と塩基性物質の水溶液を混合して中和と析出を同時に行うこと、HPMCASを含む反応溶液と水を混合してHPMCASを析出させながら塩基性物質を添加して中和処理を行うこと等が挙げられる。
次に、中和処理された懸濁液中のHPMCASを洗浄してHPMCASを回収する洗浄工程について説明する。
洗浄の方法は、特に制限されないが、例えば、遠心分離、濾過、デカンテーション等を行うことにより、中和処理された懸濁液から粗HPMCASを得てから、得られた粗HPMCASを水に分散して、撹拌機を用いて撹拌し、遠心分離や濾過等により洗浄に用いた水を分離することにより行う方法や、得られた粗HPMCASに対し水を連続的にかけ流す方法、HPMCASを含む中和処理された懸濁液中の液体の一部を水に置き換えることを繰り返すことにより行う方法等が挙げられる。
遠心分離や濾過は、スクリーンまたは濾布を備えた装置等を用いて行うことができる。
スクリーンの材質としては、金属、ガラス、セラミックスのいずれであってもよいが、耐久性の観点から、ステンレス、アルミニウム及び鉄等の金属であることが好ましい。スクリーンの形態は、金網、パンチングシート、樹脂成型メッシュ等、細孔を有し濾過を行うことができるものならば特に限定されないが、濾過性の観点からパンチングシートが好ましい。
スクリーンの目開きは、粗HPMCASの粒子径により任意に選択すればよいが、粗HPMCASの損失を防ぐ観点から、好ましくは40〜2000μmである。スクリーンにおける濾過面積は、反応液量及び処理速度を考慮して任意に選択すればよいが、処理速度の観点から、0.001〜1000mが好ましい。
粗HPMCASの平均粒子径は、濾過及び乾燥における作業性の観点から、好ましくは50〜5000μmである。粗HPMCASの平均粒子径は、日本工業規格JIS Z 8815記載の湿式ふるい分けにより測定することができる。
遠心分離や濾過により得られた粗HPMCASの含水率は、粗HPMCASの総質量を基準として好ましくは10を超えて100%未満である。HPMCASの含水率は、第17改正日本薬局方「一般試験法 2.物理的試験法 乾燥減量試験法」に記載の方法によって測定することができる。具体的には、HPMCASの含水率は、{(HPMCASの全質量−HPMCASの絶乾質量)/(HPMCASの全質量)}×100%で定義される。ここで、「HPMCASの全質量」とは、第十七改正日本薬局方の「乾燥減量試験法」に従ってHPMCASを精密に量った場合の質量をいう。また、「HPMCASの絶乾質量」とは、第十七改正日本薬局方の「乾燥減量試験法」に従ってHPMCASを乾燥させた後の質量をいう。「HPMCAS」を「粗HPMCAS」と置き換えることより、粗HPMCPの含水率も同様に測定できる。
洗浄に用いる水の温度としては、HPMCAS中に含まれる不純物を効率良く取り除く観点から、好ましくは5〜40℃である。
洗浄に用いる水の使用量は、洗浄方法により異なるが、例えば、遠心分離や濾過により粗HPMCASを得てから洗浄を行う場合は、不純物の少ないHPMCASを得る観点から、遠心分離や濾過により得られた粗HPMCAS100質量部に対して、好ましくは200〜20000質量部である。
洗浄に用いる水には、必要に応じて、HPMCAS中に含まれる不純物を効率良く取り除く観点から、前記塩基性物質を添加してもよい。
撹拌機としては、回転する撹拌翼を有する撹拌機でありHPMCASを均一に分散することができる装置であれば特に限定されない。撹拌翼の形状としては、パドル状、リボン状、アンカー状等が挙げられる。
撹拌時における撹拌翼の周速は、HPMCASの沈殿を防ぐ観点から、好ましくは0.2〜100.0m/秒である。撹拌時間は、HPMCASの均一な分散を行う観点から、好ましくは5〜300分である。
洗浄回数は、所望の純度のHPMCASが得られるよう任意に選択すればよいが、生産性の観点から、好ましくは1〜30回である。
得られたHPMCASは、必要に応じて乾燥しても良い。乾燥温度としては、HPMCASの凝集を防ぐ観点から、好ましくは40〜100℃、より好ましくは40〜80℃である。乾燥時間としては、HPMCASの凝集を防ぐ観点から、好ましくは1〜20時間、より好ましくは3〜15時間である。
HPMCASにおけるメトキシ基のDSは、好ましくは1.10〜2.20、より好ましくは1.40〜2.00、更に好ましくは1.60〜2.00である。
HPMCASにおけるヒドロキシプロポキシ基のMSは、好ましくは0.10〜1.00、より好ましくは0.20〜0.80、更に好ましくは0.20〜0.65である。
HPMCASにおけるアセチル基のDSは、好ましくは0.10〜2.50、より好ましくは0.10〜1.00、更に好ましくは0.20〜0.80である。
HPMCASにおけるスクシニル基のDSは、好ましくは0.10〜2.50、より好ましくは0.10〜1.00、更に好ましくは0.10〜0.60である。
HPMCASにおけるスクシニル基のDSに対するアセチル基のDSの割合は、溶解性の観点から、好ましくは0.50〜4.00、より好ましくは0.80〜3.70である。
なお、HPMCASにおけるメトキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、アセチル基及びスクシニル基のモル置換度は、第17改正日本薬局方の医薬品各条「ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル」に記載されている方法により得られた値から換算することができる。
HPMCASを2質量%含む0.43質量%水酸化ナトリウム水溶液の20℃における粘度は、好ましくは1.0〜10.0mPa・s、より好ましくは1.5〜5.0mPa・sである。HPMCASを2質量%含む0.43質量%水酸化ナトリウム水溶液の20℃における粘度は、第17改正日本薬局方の医薬品各条「ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル」に記載の方法により測定することができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1
双軸撹拌機を有する5Lニーダー反応機にメトキシ基のDSが1.84、ヒドロキシプロポキシ基のMSが0.24、2質量%水溶液の20℃における粘度が3.0mPa・sであるHPMC860.0g、酢酸1376.0g、無水酢酸510.0g、無水コハク酸115.0g及び酢酸ナトリウム372.6gを仕込み、85℃で5時間撹拌することにより、HPMCASの反応溶液3233.6gを得た。次に、HPMCASの反応溶液に水963.2gを添加することにより、後処理されたHPMCASの反応溶液4196.8gを得た。エステル化反応における当量関係を表1に示す。
後処理されたHPMCASの反応溶液50gと13.5℃の5.7質量%水酸化ナトリウム水溶液150gを混合することにより析出工程と中和工程を同時に行い、HPMCASを含む中和処理された懸濁液を得た。中和処理された懸濁液のpHは4.96であり、洗浄前の粗HPMCASの平均粒子径(D50)は417μmであった。
HPMCASの平均粒子径の測定は、JIS Z8815に記載の湿式ふるい分け試験法により、測定した。すなわち、横軸を篩目開き(μm)、縦軸を累積篩上質量(%)として、各篩目開きと各目開きの篩の累積篩上質量(%)をプロットした時における累積篩上質量50%を挟む2点を結ぶ直線と累積篩上質量50%の交点における篩目開きの値をHPMCASの平均粒子径とした。なお、累積篩上質量(%)は、HPMCASを含む懸濁液を篩に注いだ後、純水をHPMCASに篩を通過する液体が透明になるまでかけ流して質量測定用の容器に移し、篩に残った粗HPMCASの質量から算出した。また、篩としては200mm径の円筒形で篩網が平織であるものを使用した。篩の目開きとしては、4000μm、1700μm、1000μm、500μm、250μm、177μm、150μm、106μm及び75μmを採用した。更に、篩分け方法としては、手動式湿式篩分け方法を採用した。
次に、中和処理された懸濁液を目開き300μmのスクリーン(ステンレス製パンチングシート、濾過面積10.2cm)上で、濾液が排出されなくなるまで濾過し、粗HPMCAS70gを得た。このとき、中和処理された懸濁液をスクリーン上に注ぎ始めてから、濾液が排出されなくなるまでに要した時間を計測した。濾過して得られた粗HPMCASの含水率は82%であった。
次に、濾過して得られた粗HPMCASを13.5℃の水600gに分散させ、回転するパドル状の撹拌翼を有する撹拌機を用いて10分間、周速0.65m/秒で撹拌した後、目開き300μmのスクリーン(ステンレス製パンチングシート、濾過面積10.2cm)上で、濾液が排出されなくなるまで濾過する操作を2回繰り返して洗浄し、HPMCASの含水ケーキを得た。HPMCASの含水ケーキを50℃の送風乾燥機中で12時間乾燥させ、HPMCASを得た。
得られたHPMCASの乾燥品中のコハク酸量及び酢酸量を、第17改正日本薬局方記載の方法により分析した。結果を表2に示す。
実施例2
実施例1と同様の方法で得られた後処理されたHPMCASの反応溶液50gと、13.5℃の水150gを混合することにより、HPMCASを析出させた懸濁液を得た。
続いて、20℃の49質量%水酸化ナトリウム水溶液5.4gとHPMCASを含む前記懸濁液を混合することにより、HPMCASを含む中和処理された懸濁液を得た。中和処理された懸濁液のpHは4.41であり、洗浄前の粗HPMCASの平均粒子径(D50)は415μmであった。
次に、中和処理された懸濁液を目開き300μmのスクリーン(ステンレス製パンチングシート、濾過面積10.2cm)上で、濾液が排出されなくなるまで濾過し、粗HPMCAS63gを得た。このとき、中和処理された懸濁液をスクリーン上に注ぎ始めてから、濾液が排出されなくなるまでに要した時間を計測した。濾過して得られた粗HPMCASの含水率は80%であった。
次に、粗HPMCASを13.5℃の水600gに分散させ、回転するパドル状の撹拌翼を有する撹拌機を用いて10分間、周速0.65m/秒で撹拌した後、目開き300μmのスクリーン(ステンレス製パンチングシート、濾過面積10.2cm)上で、濾液が排出されなくなるまで濾過する操作を2回繰り返して洗浄し、HPMCASの含水ケーキを得た。HPMCASの含水ケーキを50℃の送風乾燥機中で12時間乾燥させ、HPMCASを得た。
得られたHPMCASの乾燥品中のコハク酸量及び酢酸量を、第17改正日本薬局方記載の方法で分析した。結果を表2に示す。
実施例3
20℃の49質量%水酸化ナトリウム水溶液を14.5g用いた以外は実施例2と同様の操作を行い、HPMCASを得た。結果を表2に示す。
実施例4
20℃の49質量%水酸化ナトリウム水溶液を21.7g用いた以外は実施例2と同様の操作を行い、HPMCASを得た。結果を表2に示す。
比較例1
13.5℃の5.7質量%水酸化ナトリウム水溶液600gの代わりに13.5℃の水600gを用いてHPMCASを含む中和処理されていない懸濁液を得た以外は、実施例1と同様の操作を行い、HPMCASを得た。中和処理されていない懸濁液中の洗浄前の粗HPMCASの平均粒子径(D50)は420μmであった。結果を表2に示す。
HPMCASを析出させた懸濁液を中和処理したことにより、中和処理された懸濁液中における洗浄前の粗HPMCASの平均粒子径は、中和処理をされていない懸濁液中における洗浄前の粗HPMCASの平均粒子径とほぼ同等であったにも関わらず、濾過時間が短縮できることが知見された。これは、酢酸存在下では柔らかく粘着性を示すHPMCASの粒子が、中和処理により粘着性を示さなくなり、スクリーンに目詰まりしにくくなったためと考えられる。
また、塩基性物質による中和処理を行った場合、カルボキシル基を有するHPMCASが溶解することによる収率の低下が懸念されたが、実施例1〜4では、比較例1に対し75%以上の回収率を維持したまま、濾過時間を短縮できることが知見された。
さらに、HPMCASを析出させた懸濁液を中和処理したことにより、酢酸やコハク酸等のカルボン酸化合物の洗浄性が向上することが知見された。これは、中和処理により、HPMCASの粒子が粘着性を示さなくなったため、粒子同士の凝集が防止され、不純物が粒子中に取り込まれにくくなったためであると考えられる。加えて、中和処理により、カルボン酸化合物の水への溶解性が増大したことも洗浄性向上の要因であると考えられる。

Figure 2020015811
Figure 2020015811

Claims (4)

  1. 脂肪族カルボン酸の存在下、ヒプロメロースと、アセチル化剤及びサクシノイル化剤とのエステル化反応により、ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの反応溶液を得るエステル化工程と、
    前記反応溶液と水を混合することにより、ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルを析出させた懸濁液を得る析出工程と、
    前記懸濁液と塩基性物質の中和反応により、中和処理された懸濁液を得る中和工程と、
    前記中和処理された懸濁液中のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルを洗浄して前記ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルを回収する洗浄工程と
    を少なくとも含むヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの製造方法。
  2. 前記析出工程と、前記中和工程とを同時に行う請求項1に記載のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの製造方法。
  3. 前記中和処理された懸濁液のpHが、2.00〜6.90である請求項1又は請求項2に記載のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの製造方法。
  4. 前記塩基性物質が、アルカリ金属水酸化物である請求項1〜3のいずれか一項に記載のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルの製造方法。
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