JP2020015385A - 車両のシャッタ装置 - Google Patents

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明宏 前田
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Abstract

【課題】フレームを薄型化することが可能でありながら、フレームにホルダを固定することのできる車両のシャッタ装置を提供する。【解決手段】車両のシャッタ装置10は、複数のブレード30,33と、フレーム20と、ホルダ70,71とを備える。ブレードは、長手方向の端部に軸部を有し、長手方向に直交する所定方向に並べて配置される。フレーム20は、複数のブレードのそれぞれの軸部に沿って配置される。ホルダ70,71は、フレーム20に固定され、フレーム20と共にブレード30,33の軸部を回転可能に支持する。フレーム20には、突出部が形成される。ホルダ70,71には、突出部が挿入される挿入孔が形成される。挿入孔に挿入された突出部がホルダに嵌合する嵌合構造により、フレーム20に対してホルダ70,71が固定されている。【選択図】図2

Description

本開示は、車両のシャッタ装置に関する。
車両では、グリル開口部からエンジンルーム内に導入される空気が、エンジン冷却水の流れるラジエータの放熱や、車両用空調装置の凝縮器の放熱に利用されている。このような車両には、グリル開口部からエンジンルームへの空気の流れを一時的に遮断することの可能なシャッタ装置が設けられているものがある。シャッタ装置は、例えばエンジンの冷間始動時にエンジンルームへの空気の流入を一時的に遮断することにより、エンジンの早期の暖機を可能とする。また、シャッタ装置は、例えば車両の高速走行時にエンジンルームへの空気の流入を一時的に遮断することにより、車両の空力性能を向上させる。このようなシャッタ装置としては、例えば特許文献1に記載のシャッタ装置がある。
特許文献1に記載のシャッタ装置は、軸部を両端に有する複数のブレードと、各ブレードの軸部を回転可能に嵌合支持するフレームとを有している。各ブレードは、その軸部を中心に回転することにより開閉動作する。このシャッタ装置では、複数のブレードが開状態であるとき、空気がフレームを通過することが可能であり、複数のブレードが閉状態であるとき、フレームを通じた空気の流れが遮断される。
特開2016−55718号公報
ところで、特許文献1に記載されるようなシャッタ装置では、通常、フレームと、フレームに組み付けられるホルダとによりブレードの軸部が挟み込まれることにより、フレームに対するブレードの軸部の固定が行われている。フレームに対するホルダの固定は、例えばタッピングねじによりホルダをフレームに締結することにより行われる。このような固定構造を用いた場合、フレームに対してホルダを確実に固定するためには、タッピングねじの締結力を確保する必要がある。タッピングねじの締結力はタッピングねじの首下長さと相関関係があることから、タッピングねじの首下長さには、ある程度の長さが必要となる。また、フレームには、タッピングねじの首下長さに対応した所定の厚さを確保する必要がある。
一方、特許文献1に記載されるようなシャッタ装置は、一般的に、車両のグリル開口部に設けられることが多いが、発明者らは、ラジエータと空調装置の凝縮器との間の狭い隙間にシャッタ装置を配置することを検討している。このような場所にシャッタ装置を配置する場合、シャッタ装置の薄型化が必須となる。シャッタ装置の薄型化にはフレームの薄型化が必要となる。しかしながら、フレームを薄型化すると、タッピングねじの首下長さに対応した厚さをフレームに確保することが困難となる。その対策として、仮にタッピングねじの首下長さを短くすると、タッピングねじの締結力が弱くなるため、結果としてフレームに対するホルダの固定を確実に行うことが困難となる。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フレームを薄型化することが可能でありながら、フレームにホルダを固定することのできる車両のシャッタ装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両のシャッタ装置(10)は、複数のブレード(30,33)と、フレーム(20)と、ホルダ(70,71)と、を備える。ブレードは、長手方向の端部に軸部(31,32,34,35)を有し、長手方向に直交する所定方向に並べて配置される。フレームは、複数のブレードのそれぞれの軸部に沿って配置される。ホルダは、フレームに固定され、フレームと共にブレードの軸部を回転可能に支持する。フレーム及びホルダのいずれか一方には、突出部(211,705)が形成される。フレーム及びホルダのいずれか他方には、突出部が挿入される挿入孔(212,704)が形成される。挿入孔に挿入された突出部がフレーム及びホルダのいずれか他方に嵌合する嵌合構造により、フレームに対してホルダが固定されている。
この構成のような嵌合構造を用いれば、タッピングねじを用いることなく、フレームにホルダを固定することができる。これにより、タッピングねじの首下長さに対応した厚さをフレームに確保する必要がなくなる。よって、フレームを薄型化することが可能でありながら、フレームにホルダを固定することができる。
なお、上記手段、特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、フレームを薄型化することが可能でありながら、フレームにホルダを固定することのできる車両のシャッタ装置を提供できる。
図1は、車両の概略構成を模式的に示す図である。 図2は、第1実施形態のシャッタ装置の斜視構造を示す斜視図である。 図3は、第1実施形態のフレーム及びブレードの斜視構造を示す斜視図である。 図4は、第1実施形態のフレームにおけるブレードの軸部との接触部分周辺の拡大構造を示す拡大図である。 図5は、第1実施形態のフレーム及びホルダの斜視構造を示す斜視図である。 図6は、第1実施形態のホルダの斜視構造を示す斜視図である。 図7(A),(B)は、第1実施形態のフレームに対するホルダの組み付け方法を示す図である。 図8は、第1実施形態のシャッタ装置におけるリンク部材とシャフトとの接続部分周辺の拡大構造を示す拡大図である。 図9は、第1実施形態のブラケットの斜視構造を示す斜視図である。 図10は、第1実施形態のフレームに対するブラケットの組み付け方法を示す斜視図である。 図11は、第1実施形態のシャッタ装置におけるブラケット周辺の拡大構造を示す拡大図である。 図12は、第2実施形態のフレームの斜視構造を示す斜視図である。 図13は、第2実施形態のシャッタ装置におけるホルダの一端部周辺の拡大構造を示す斜視図である。 図14は、他の実施形態のフレーム及びホルダの斜視構造を示す斜視図である。 図15(A),(B)は、他の実施形態のフレームに対するホルダの組み付け方法を示す平面図である。
以下、車両のシャッタ装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、第1実施形態のシャッタ装置が搭載される車両の概略構成について説明する。
図1に示されるように、車両Cのボディ1の前方には、グリル開口部2が設けられている。このグリル開口部2を通じて車両ボディ1の前方の空気が車両ボディ1のエンジンルーム3内に導入される。エンジンルーム3には、車両Cのエンジン4の他、ラジエータ5や凝縮器6が配置されている。ラジエータ5は、エンジン4を冷却する冷却水と、グリル開口部2から導入される空気との間で熱交換を行うことにより、冷却水を放熱する。凝縮器6は、車両Cに搭載される空調装置の冷凍サイクルの構成要素であって、冷凍サイクル内を循環する冷媒と、グリル開口部2から導入される空気との間で熱交換を行うことにより、冷媒を放熱する。ラジエータ5及び凝縮器6は、グリル開口部2とエンジン4との間に配置されている。
ラジエータ5と凝縮器6との間には、グリル開口部2からエンジンルーム3への空気の流れを一時的に遮断することの可能なシャッタ装置10が配置されている。シャッタ装置10は、例えばエンジン4の冷間始動時にグリル開口部2からエンジンルーム3への空気の流れを一時的に遮断することにより、エンジン4の早期の暖機を可能とする。また、シャッタ装置10は、例えば車両Cの高速走行時にエンジンルーム3への空気の流れを一時的に遮断することにより、車両Cの空力性能を向上させる。
次に、シャッタ装置10の具体的な構造について説明する。
図2に示されるように、シャッタ装置10は、フレーム20と、複数のブレード30と、アクチュエータ装置40とを備えている。
フレーム20は、四角枠状に形成されており、上側フレーム片21、下側フレーム片22、右側フレーム片23、及び左側フレーム片24を有している。フレーム20は、例えば樹脂材料により形成されている。フレーム20の枠内には、図1に示されるグリル開口部2から導入される空気が流れる。図2に示されるように、フレーム20は、その枠内に、各フレーム片21〜24を補強するために十字状に配置される上下補強用フレーム片25及び左右補強用フレーム片26を有している。上下補強用フレーム片25は、上側フレーム片21及び下側フレーム片22のそれぞれの中央部の間を連結するように設けられている。左右補強用フレーム片26は、右側フレーム片23及び左側フレーム片24のそれぞれの中央部の間を連結するように設けられている。これらの補強用フレーム片25,26により、フレーム20の枠内は4つの領域に区画されている。
以下では、上側フレーム片21及び下側フレーム片22のそれぞれの長手方向をX軸方向とも称し、右側フレーム片23及び左側フレーム片24のそれぞれの長手方向をZ軸方向とも称する。また、X軸方向及びZ軸方向の両方に直交する方向をY軸方向とも称する。Y軸方向は、空気の流れ方向に相当する。
複数のブレード30は、フレーム20の枠内の4つの領域に配置されている。フレーム20の枠内の4つの領域において、複数のブレード30,33は、Z軸方向に長手方向を有するように配置されるとともに、X軸方向に並べて配置されている。ブレード30とブレード33は左右補強用フレーム片26に対して線対称である。本実施形態では、X軸方向が所定方向に相当する。図3に示されるように、ブレード30は、長手方向の両端部に軸部31,32をそれぞれ有している。同様に、ブレード33は、長手方向の両端部に軸部34,35をそれぞれ有している。複数のブレード30,33のうち、上側フレーム片21と左右補強用フレーム片26との間に配置される各ブレード30は、その一方の軸部31が上側フレーム片21において回転可能に支持され、その他方の軸部32が左右補強用フレーム片26において回転可能かつ駆動可能に支持されている。複数のブレード30,33のうち、下側フレーム片22と左右補強用フレーム片26との間に配置される各ブレード33は、その一方の軸部35が左右補強用フレーム片26において回転可能かつ駆動可能に支持され、その他方の軸部34が下側フレーム片22において回転可能に支持されている。ブレード30の軸部32、及びブレード33の軸部35は、軸となる部分が2本存在し、それらのうちの一方が回転中心軸であり、他方がリンク部材60により駆動される軸である。
具体的には、図4に示されるように、フレーム20の上側フレーム片21には、複数のブレード30のそれぞれの軸部31が挿入される断面半円形状の複数の溝部210が形成されている。図5に示されるように、フレーム20の上側フレーム片21には、溝部210からのブレード30の軸部31の抜け止めを行うホルダ70が組み付けられる。ホルダ70は、上側フレーム片21と共に、各ブレード30の一方の軸部31を回転可能に支持している。軸部32はリンク部材60により保持されている。
このように、シャッタ装置10の上半分の領域において、上側フレーム片21は、複数のブレード30のそれぞれの軸部31が並べて配置される第1フレーム片に相当する。また、左右補強用フレーム片26は、複数のブレード30のそれぞれの軸部32が並べて配置される第2フレーム片に相当する。さらに、右側フレーム片23及び左側フレーム片24は、上側フレーム片21の両端部及び左右補強用フレーム片26の両端部をそれぞれ連結する第3フレーム片に相当する。
また、下側フレーム片22と左右補強用フレーム片26との間に配置される各ブレード33についても、同様に、その一方の軸部35がリンク部材60により保持されている。また、その軸部34が、下側フレーム片22と、下側フレーム片22に組み付けられるホルダ71とにより回転可能に支持されている。
図6に示されるように、ホルダ70は、X軸方向に直交する断面形状が凹字状に形成された棒状の部材からなり、Z軸方向において対向して配置される側壁部701,702と、側壁部701,702のそれぞれの一端部を連結するように設けられる底壁部703とを有している。X軸方向における側壁部701,702の一端の先端部分には、切欠き706がそれぞれ形成されている。また、X軸方向におけるホルダ70の途中部分には、一方の側壁部701から底壁部703にわたって挿入孔704が形成されている。図5に示されるように、挿入孔704は、ホルダ70に複数形成されている。
図4に示されるように、上側フレーム片21には、ホルダ70の挿入孔704に挿入される突出部211が複数形成されている。突出部211は略L字状に形成されている。この突出部211と挿入孔704により構成される嵌合構造により、上側フレーム片21に対してホルダ70が固定されている。
具体的には、図7(A)に示されるようにホルダ70の挿入孔704に上側フレーム片21の突出部211が挿入された後、図7(B)に示されるように上側フレーム片21に対してホルダ70がX軸方向に相対変位させられることにより、上側フレーム片21の突出部211がホルダ70の側壁部701,702及び底壁部703により挟み込まれて嵌合している。このような上側フレーム片21の突出部211とホルダ70との複数の嵌合構造により、上側フレーム片21に対してホルダ70が固定されている。
なお、図7(B)において、上側フレーム片21に対してホルダ70が矢印X1で示される方向に相対変位した場合、突出部211とホルダ70との嵌合が解除されて、ホルダ70が上側フレーム片21から脱落する可能性がある。以下では、便宜上、この矢印X1で示される方向を嵌合解除方向と称する。図2に示されるように、ホルダ70の一端部にはブラケット80が係合されている。このブラケット80により、嵌合解除方向へのホルダ70の変位が規制されている。
図2に示されるように、左右補強用フレーム片26には、リンク部材60が組み付けられている。リンク部材60は、X軸方向に延びるように形成されている。図8に示されるように、リンク部材60には、各ブレード30,33の一端部に形成された連結部36が連結されている。リンク部材60の一端部には、シャフト50の一端部が連結されている。
図2に示されるように、シャフト50は、右側フレーム片23の中央部から上方に向かって右側フレーム片23に沿って配置されている。シャフト50の上端部は、上側フレーム片21の一端部の上面から突出している。
アクチュエータ装置40は、上側フレーム片21の一端部の上方にねじ等により固定されている。アクチュエータ装置40は、電力の供給に基づいてシャフト50を回転させる。シャフト50の回転によりリンク部材60が左右補強用フレーム片26に対してX軸方向に相対変位することにより、複数のブレード30,33が開閉動作する。複数のブレード30,33が開状態であるとき、各ブレード30,33の間に隙間が形成されるため、その隙間を通じてグリル開口部2からエンジンルーム3及びラジエータ5に空気が流れ込むことが可能となる。複数のブレード30,33が閉状態であるとき、各ブレード30,33の間の隙間が閉塞されるため、グリル開口部2からエンジンルーム3及びラジエータ5への空気の流れが一時的に遮断される。
シャッタ装置10は、フレーム20に対してホルダ70,71、シャフト50、及びリンク部材60を固定するためのブラケット80及びブラケット90を更に備えている。
図9に示されるように、ブラケット80は、板状に形成されたベース部81と、ベース部81の両側面からY軸方向に延びるようにそれぞれ形成される係合部82,83とを有している。ブラケット80のベース部81には、シャフト50を保持するための断面半円形状の溝部85が形成されている。係合部82,83は、四角環状に形成されている。ベース部81において係合部83が形成される側壁部には、その上面及び下面よりもZ軸方向に平板状に延びるように保持部84が形成されている。
図10に示されるように、右側フレーム片23の上端部におけるX軸方向の両側面にそれぞれ形成される突出部27にブラケット80の係合部82,83が係合することにより、ブラケット80が右側フレーム片23に組み付けられる。右側フレーム片23にブラケット80が組み付けられたとき、ブラケット80の保持部84が図6に示されるホルダ70の切欠き706に係合される。このブラケット80とホルダ70との係合構造により、上側フレーム片21に対するホルダ70の嵌合解除方向X1への相対変位が規制されている。このように、本実施形態では、ブラケット80が規制部材に相当する。また、ブラケット80の溝部85がシャフト50に対向するように配置されることにより、右側フレーム片23からのシャフト50の脱落が防止される。
また、図10に示されるように、右側フレーム片23の下端部におけるX軸方向の両側面にも、同様の突出部27が形成されている。この突出部27にもブラケット80が組み付けられている。このブラケット80の保持部84がホルダ71に係合することにより、下側フレーム片22に対するホルダ71の嵌合解除方向X1の相対変位を規制している。
さらに、右側フレーム片23における左右補強用フレーム片26との接続部分の上方部分及び下方部分のそれぞれの両側面にも、同様の突出部27がそれぞれ形成されている。これらの突出部27にも、ブラケット80がそれぞれ組み付けられている。これらの2つのブラケット80がリンク部材60の一端部に係合することにより、左右補強用フレーム片26に対するリンク部材60の保持がなされている。2つのブラケット80のうち、右側フレーム片23における左右補強用フレーム片26との接続部分の上方部分に配置されたブラケット80は、シャフト50に対向して配置されており、右側フレーム片23からのシャフト50の脱落の防止も併せて行っている。
また、右側フレーム片23における上端部と左右補強用フレーム片26の接続部分との中間部分の両側面にも、同様の突出部27が形成されている。この突出部27にもブラケット80が組み付けられている。このブラケット80は、シャフト50に対向して配置されており、右側フレーム片23からのシャフト50の脱落の防止も併せて行っている。
一方、左側フレーム片24における左右補強用フレーム片26との接続部分の上方部分及び下方部分のそれぞれの両側面にも、同様の突出部27がそれぞれ形成されている。これらの突出部27にも、ブラケット80がそれぞれ組み付けられている。これらの2つのブラケット80がリンク部材60の他端部に係合することにより、左右補強用フレーム片26に対するリンク部材60の保持がなされている。
図11に示されるように、ブラケット90は、上下補強用フレーム片25及び左右補強用フレーム片26の連結部分に取り付けられる。ブラケット90は、板状に形成されたベース部91と、ベース部81の両側面からY軸方向に延びるようにそれぞれ形成される係合部92とを有している。各係合部92は、四角環状に形成されている。上下補強用フレーム片25のX軸方向の両側面にそれぞれ形成される突出部250にブラケット90の係合部92が係合することにより、ブラケット90が上下補強用フレーム片25に組み付けられている。上下補強用フレーム片25にブラケット90が組み付けられたとき、ブラケット90のベース部91の中央部分がリンク部材60の中央部分に対向する。これにより、左右補強用フレーム片26からのリンク部材60の脱落が防止されている。
以上説明した本実施形態のシャッタ装置10によれば、以下の(1)〜(6)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)ホルダ70の挿入孔704に挿入されたフレーム20の突出部211がホルダ70に嵌合する嵌合構造により、フレーム20に対してホルダ70が固定されている。このような嵌合構造を用いれば、タッピングねじを用いることなく、フレーム20にホルダ70を固定することができる。これにより、タッピングねじの首下長さに対応した厚さをフレーム20に確保する必要がなくなる。よって、フレーム20を薄型化することが可能でありながら、フレーム20にホルダ70を固定することができる。
(2)ブラケット80は、ホルダ70に対する嵌合解除方向X1へのフレーム20に対するホルダ70の相対移動を規制している。このような構成によれば、ブラケット80によりフレーム20に対するホルダ70の抜け止めがなされるため、より確実にフレーム20に対してホルダ70を固定することができる。
(3)ブラケット80は、右側フレーム片23に対してシャフト50を更に支持している。このような構成によれば、シャフト50を右側フレーム片23に支持するための別途の部材を用いる場合と比較すると、部品点数を削減することができる。
(4)上側フレーム片21に形成された複数の突出部211がホルダ70に嵌合している。すなわち、一つのホルダ70に対して、突出部211による嵌合構造が複数設けられている。このような構成によれば、一つのホルダ70に対して嵌合構造が一つしか設けられていない場合と比較すると、より確実に上側フレーム片21にホルダ70を固定することが可能となる。ホルダ71に関しても同様である。
(5)フレーム20を薄型化した場合、その成形時に反り変形が大きくなる傾向がある。また、複数のブレード30が閉状態であるとき、車両の走行風をブレード30,33が受けることによりブレード30,33に作用するラム圧によっても、フレーム20に反り変形が生じる可能性がある。フレーム20の反り変形が大きくなると、複数のブレード30,33をホルダ70,71により支持することが難しくなる。また、フレーム20の反り変形が極端に大きくなると、シャッタ装置10に隣接して配置されるラジエータ5や凝縮器6にシャッタ装置10が接触する可能性がある。さらに、フレーム20の反り変形が大きくなると、複数のブレード30,33を開閉動作させる際に必要なアクチュエータ装置40の動力が大きくなる可能性があるため、より出力の大きいアクチュエータ装置40を用いる必要がある。これは、アクチュエータ装置40のコストを増加させる要因となる。このように、フレーム20の反り変形は様々な問題を生じさせる要因となる。この点、本実施形態のホルダ70,71は、フレーム20よりも剛性の高い素材、具体的には金属材料により形成されているため、フレーム20の反り変形をホルダ70,71により抑制又は矯正することが可能である。したがって、フレーム20の反り変形により生じる上記の様々な問題を解消することが可能である。
(6)ホルダ70,71が、特に金属材料により形成されている場合、樹脂材料により形成されている場合と比較すると、熱伝導性を高めることができる。そのため、車両が冬期に走行している際に、仮にブレード30,33のそれぞれの軸部31,34が凍結したような場合、エンジンルーム3内の熱がホルダ70,71から軸部31,34に伝達されることにより、より早期に軸部31,34を融解させることが可能である。すなわち、凍結時に、より早期にシャッタ装置10を正常な動作状態に復帰させることが可能である。
<第2実施形態>
次に、シャッタ装置10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のシャッタ装置10との相違点を中心に説明する。
図12に示されるように、本実施形態の左側フレーム片24においてホルダ70の端部に対向する部分には、嵌合孔240が形成されている。図13に示されるように、嵌合孔240には、ホルダ70においてブラケット80により保持される一端部とは反対側の他端部が嵌合されている。
以上説明した本実施形態のシャッタ装置10によれば、以下の(7)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(7)ホルダ70の他端部を左側フレーム片24により保持することができるため、より確実にフレーム20に対してホルダ70を固定することができる。
<他の実施形態>
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・図14に示されるように、ホルダ70に、突出部705を形成するとともに、上側フレーム片21に、突出部705が挿入される挿入孔212を形成してもよい。具体的には、ホルダ70の突出部705は、略L字状に形成されている。また、上側フレーム片21の挿入孔212も、同様に、略L字状に形成されている。この変形例のシャッタ装置10では、図15(A)に示されるように、上側フレーム片21の挿入孔212にホルダ70の突出部705が挿入された後、上側フレーム片21に対してホルダ70がX軸方向に相対移動させられることにより、図15(B)に示されるようにホルダ70の突出部705が上側フレーム片21の挿入孔212に嵌合する。このような嵌合構造により、上側フレーム片21にホルダ70が固定されている。なお、同様の嵌合構造を用いることにより、下側フレーム片22に対するホルダ71の固定を行ってもよい。このような嵌合構造を用いた場合でも、上記各実施形態のシャッタ装置10と同様に、タッピングねじを用いることなく、フレーム20に対してホルダ70,71を固定することが可能である。
・ホルダ70,71は、金属材料に限らず、樹脂材料等により形成されていてもよい。
・ホルダ70,71としては、断面凹字状に形成された棒状の部材に限らず、任意の形状を有する部材を用いることができる。例えば、ホルダ70,71としては、側壁部702の無い形状、すなわち断面L字状に形成された棒状の部材を用いてもよい。
・各実施形態のシャッタ装置10は、ブレード30が配置される領域と、ブレード33が配置される領域とに上下に2分割された構造に限らず、上下に2分割されていない構造であってもよい。例えば、シャッタ装置10は、ブレード30が上側フレーム片21から下側フレーム片22まで延びるように配置され、且つ上下補強用フレーム片25及び左右補強用フレーム片26が設けられておらず、且つ下側フレーム片22に沿ってリンク部材60が設けられるような構造であってもよい。なお、この構成の場合、シャフト50の下端部を下側フレーム22まで延ばすことで、シャフト50によりリンク部材60を変位させることが可能となる。s
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:シャッタ装置
20:フレーム
21:上側フレーム片(第1フレーム片)
23:右側フレーム片(第3フレーム片)
26:左右補強用フレーム片(第2フレーム片)
30,33:ブレード
31,32,34,35:軸部
40:アクチュエータ装置
50:シャフト
60:リンク部材
70,71:ホルダ
80:ブラケット(規制部材)
211,705:突出部
212,704:挿入孔
240:嵌合孔

Claims (11)

  1. 長手方向の端部に軸部(31,32,34,35)を有し、前記長手方向に直交する所定方向に並べて配置される複数のブレード(30,33)と、
    複数の前記ブレードのそれぞれの前記軸部に沿って配置されるフレーム(20)と、
    前記フレームに固定され、前記フレームと共に前記ブレードの前記軸部を回転可能に支持するホルダ(70,71)と、を備え、
    前記フレーム及び前記ホルダのいずれか一方には、突出部(211,705)が形成され、
    前記フレーム及び前記ホルダのいずれか他方には、前記突出部が挿入される挿入孔(212,704)が形成され、
    前記挿入孔に挿入された前記突出部が前記フレーム及び前記ホルダのいずれか他方に嵌合する嵌合構造により、前記フレームに対して前記ホルダが固定されている
    車両のシャッタ装置。
  2. 前記フレーム及び前記ホルダのいずれか他方に対する前記突出部の嵌合が解除される方向を嵌合解除方向とするとき、
    前記フレームに対する前記嵌合解除方向への前記ホルダの相対移動を規制する規制部材(80)を更に備える
    請求項1に記載の車両のシャッタ装置。
  3. 前記嵌合解除方向が、前記所定方向であり、
    前記規制部材は、前記フレームに対する前記所定方向への前記ホルダの相対移動を規制する
    請求項2に記載の車両のシャッタ装置。
  4. 前記ブレードは、その長手方向の両端部に前記軸部をそれぞれ有し、
    前記フレームは、複数の前記ブレードのそれぞれの一方の軸部が並べて配置される第1フレーム片(21)と、複数の前記ブレードのそれぞれの他方の軸部が並べて配置される第2フレーム片(26)と、前記第1フレーム片及び前記第2フレーム片のそれぞれの端部を連結するように設けられる第3フレーム片(23)と、を有し、
    前記第3フレーム片に沿って配置されるシャフト(50)と、
    前記シャフトを回転させるアクチュエータ装置(40)と、
    前記フレームの前記第2フレーム片に沿って配置され、前記シャフトの回転に基づいて前記第2フレーム片に沿って相対変位することにより前記ブレードを回転させるリンク部材(60)と、を更に備え、
    前記規制部材は、前記第3フレーム片に対して前記シャフトを更に支持している
    請求項3に記載の車両のシャッタ装置。
  5. 前記嵌合構造は、一つの前記ホルダに対して複数設けられている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両のシャッタ装置。
  6. 前記フレームには、前記ホルダの端部が嵌合される嵌合孔(240)が形成されている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両のシャッタ装置。
  7. 前記突出部は、前記フレームに形成され、
    前記挿入孔は、前記ホルダに形成されている
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両のシャッタ装置。
  8. 前記突出部は、前記ホルダに形成され、
    前記挿入孔は、前記フレームに形成されている
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両のシャッタ装置。
  9. 前記ホルダは、前記フレームよりも剛性の高い素材により形成されている
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の車両のシャッタ装置。
  10. 前記ホルダは、断面凹字状に形成されている
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両のシャッタ装置。
  11. 前記ホルダは、断面L字状に形成されている
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両のシャッタ装置。
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