JP2020015381A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性を良好に維持しながら、ロードノイズを効果的に低減することを可能にした空気入りラジアルタイヤを提供する。【解決手段】トレッド部1と一対のサイドウォール部2と一対のビード部3とを備えると共に、一対のビード部3,3間にカーカス層4が装架され、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側に複数層のベルト層7が配置され、該ベルト層の外周側にタイヤ周方向に沿って螺旋状に巻回された複数本の有機繊維コードを含むベルトカバー層8が配置された空気入りラジアルタイヤにおいて、ベルトカバー層8はベルト層7の全域を覆うフルカバー層8Aとベルト層7の両端部をそれぞれ局所的に覆う一対のエッジカバー層8Bとから構成され、ベルトカバー層8には100℃での44N負荷時の弾性率が3.5cN/(tex・%)〜5.5cN/(tex・%)の範囲にあり、かつ100℃での熱収縮応力が0.6cN/tex以上であるポリエチレンテレフタレート繊維コードが使用される。【選択図】図1

Description

本発明は、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維コードをベルトカバー層に用いた空気入りラジアルタイヤに関し、更に詳しくは、耐久性を良好に維持しながら、ロードノイズを効果的に低減することを可能にした空気入りラジアルタイヤに関する。
乗用車用又は小型トラック用の空気入りラジアルタイヤにおいては、一対のビード部間にカーカス層が装架され、トレッド部におけるカーカス層の外周側に複数層のベルト層が配置され、ベルト層の外周側にタイヤ周方向に沿って螺旋状に巻回された複数本の有機繊維コードを含むベルトカバー層が配置されている。このようなベルトカバー層は高速耐久性の改善に寄与すると共に、中周波ロードノイズの低減にも寄与する。
従来、ベルトカバー層に使用される有機繊維コードはナイロン繊維コードが主流であるが、ナイロン繊維コードに比べて高弾性であり、かつ安価なポリエチレンテレフタレート繊維コードを使用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ポリエチレンテレフタレート繊維コードの弾性率が高過ぎると、コードの耐疲労性が低下し、タイヤの耐久性が悪化するという問題がある。その一方で、ポリエチレンテレフタレート繊維コードの弾性率が低過ぎると、ロードノイズの低減効果を十分に得ることができない。
特開2001−63312号公報
本発明の目的は、耐久性を良好に維持しながら、ロードノイズを効果的に低減することを可能にした空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りラジアルタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えると共に、前記一対のビード部間にカーカス層が装架され、前記トレッド部における前記カーカス層の外周側に複数層のベルト層が配置され、該ベルト層の外周側にタイヤ周方向に沿って螺旋状に巻回された複数本の有機繊維コードを含むベルトカバー層が配置された空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記ベルトカバー層は前記ベルト層の全域を覆うフルカバー層と前記ベルト層の両端部をそれぞれ局所的に覆う一対のエッジカバー層とから構成され、前記有機繊維コードは100℃での44N負荷時の弾性率が3.5cN/(tex・%)〜5.5cN/(tex・%)の範囲にあり、かつ100℃での熱収縮応力が0.6cN/tex以上であるポリエチレンテレフタレート繊維コードから構成されることを特徴とするものである。
本発明者は、ポリエチレンテレフタレート繊維コードからなるベルトカバー層を備えた空気入りラジアルタイヤについて鋭意研究した結果、ポリエチレンテレフタレート繊維コードのディップ処理を適正化し、100℃での44N負荷時の弾性率と100℃での熱収縮応力を所定の範囲に設定することにより、ベルトカバー層として好適なコードの耐疲労性とタガ効果が得られることを知見し、本発明に至ったのである。
即ち、本発明では、ベルトカバー層はベルト層の全域を覆うフルカバー層とベルト層の両端部をそれぞれ局所的に覆う一対のエッジカバー層とから構成される構造において、ベルトカバー層を構成する有機繊維コードとして、100℃での44N負荷時の弾性率が3.5cN/(tex・%)〜5.5cN/(tex・%)の範囲にあり、かつ100℃での熱収縮応力が0.6cN/tex以上であるポリエチレンテレフタレート繊維コードを使用することにより、空気入りラジアルタイヤの耐久性を良好に維持しながら、ロードノイズを効果的に低減することができる。
本発明において、下記(1)式で表される有機繊維コードの撚り係数Kは1300〜1800の範囲にあることが好ましい。これにより、耐久性の改善効果とロードノイズの低減効果をより高い次元で両立することができる。
K=T√D ・・・(1)
但し、T:有機繊維コードの上撚り数(回/10cm)
D:有機繊維コードの総繊度(dtex)
ポリエチレンテレフタレート繊維コードのガーレー曲げ硬さは20mN以下であることが好ましい。これにより、コードの耐疲労性を改善し、タイヤの耐久性を効果的に改善することができる。
本発明において、100℃での44N負荷時の弾性率[N/(tex・%)]は、JIS−L1017の「化学繊維タイヤコード試験方法」に準拠し、つかみ間隔250mm、引張速度300±20mm/分の条件にて引張試験を実施し、荷重―伸び曲線の荷重44Nに対応する点における接線の傾きを1tex当たりの値に換算することで算出される。100℃での熱収縮応力(cN/tex)は、JIS−L1017の「化学繊維タイヤコード試験方法」に準拠し、試料長さ500mm、加熱条件100℃×5分の条件にて加熱したときに測定される試料コードの熱収縮応力である。ガーレー曲げ硬さ(mN)は、JIS−L1096に準拠して測定される剛軟度である。
ガーレー曲げ硬さの具体的な測定方法は、以下の通りである。先ず、測定対象のベルトカバーコードから、長さLmmの試験片を2本採取する。そして、ガーレー式試験機(例えば、株式会社東洋精機製作所製のガーレーステフネステスタ)を用い、試験片をチャックに取り付け、可動アーム上の目盛1、1.5及び2(L/25.4)のいずれかに合わせてチャックを固定し、試験片が振り子の頂点から離れた位置に移動しておく。次に、振り子の支点から下部の荷重取付孔a、b及びcに、おもりWa(g)、Wb(g)及びWc(g)を単独又は組み合わせて取り付け、振動のない垂直の状態にする。ここで、可動アームを2回/minの速度で右又は左に定速で移動させる。試験片の下部が振り子に接触し、振り子から離れるときの目盛RGを読む。剛軟度は、それぞれ2本の試験片の表裏を測る。5回の平均値を算出し、次の式によって、剛軟度Brを求める。剛軟度Brの計算値は、小数点以下1けたに丸める。
Figure 2020015381
ここに、Br:剛軟度(mN)
RG:試験片が振り子から離れるときの目盛
a、b、c:荷重取付孔と支点間の距離(mm)
Wa(g)、Wb(g)、Wc:荷重取付孔に取り付けたおもりの質量(g)
L:試験片の長さ(mm)
d:試験片の幅(すなわちコード径x2)(mm)
本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを示す子午線断面図である。 図1の空気入りラジアルタイヤにおけるベルト層及びベルトカバー層を抽出して示す平面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを示し、図2はそのベルト層及びベルトカバー層を示すものである。
図1に示すように、本実施形態の空気入りラジアルタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、サイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とを備えている。トレッド部1にはタイヤ周方向に延びる複数本の主溝10が形成されているが、主溝10の他にタイヤ幅方向に延びるラグ溝を含む各種の溝を形成することができる。
一対のビード部3,3間にはタイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含むカーカス層4が装架されている。各ビード部3には、環状のビードコア5が埋設されており、そのビードコア5の外周上に断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。そして、カーカス層4はビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられている。カーカス層4の補強コードとしては、例えばポリエステルコードが好ましく使用される。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には、複数層のベルト層7がタイヤ全周にわたって埋設されている。これらベルト層7は、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、例えばスチールコードが好ましく使用される。
ベルト層7の外周側には、高速耐久性の向上とロードノイズの低減を目的として、図2に示すように、補強コードをタイヤ周方向に対して5°以下の角度で配列してなるベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8は、ベルト層7の全域を覆うフルカバー層8Aとベルト層7の両エッジ部を局所的に覆う一対のエッジカバー層8Bとから構成されている。ベルトカバー層8は少なくとも1本の補強コードを引き揃えてゴム被覆してなるストリップをタイヤ周方向に螺旋状に巻回したジョイントレス構造とすることが望ましい。ベルトカバー層8の補強コードとしては、有機繊維コードが使用されている。
上記空気入りラジアルタイヤにおいて、ベルトカバー層8を構成する有機繊維コードとして、100℃での44N負荷時の弾性率が3.5cN/(tex・%)〜5.5cN/(tex・%)の範囲にあり、かつ100℃での熱収縮応力が0.6cN/tex以上であるポリエチレンテレフタレート繊維コードが使用されている。
上述した空気入りタイヤでは、ベルトカバー層8がベルト層7の全域を覆うフルカバー層8Aとベルト層7の両端部をそれぞれ局所的に覆う一対のエッジカバー層8Bとから構成される構造を採用すると共に、ベルトカバー層8を構成する有機繊維コードとして、100℃での44N負荷時の弾性率が3.5cN/(tex・%)〜5.5cN/(tex・%)の範囲にあり、かつ100℃での熱収縮応力が0.6cN/tex以上であるポリエチレンテレフタレート繊維コードを使用することにより、空気入りラジアルタイヤの耐久性を良好に維持しながら、ロードノイズを効果的に低減することができる。
ここで、ポリエチレンテレフタレート繊維コードの100℃での44N負荷時の弾性率が3.5cN/(tex・%)よりも小さいと中周波ロードノイズを十分に低減することができず、逆に5.5cN/(tex・%)よりも大きいとコードの耐疲労性が低下し、タイヤの耐久性が低下する。また、ポリエチレンテレフタレート繊維コードの100℃での熱収縮応力が0.6cN/texよりも小さいと走行時のタガ効果が小さくなり、高速耐久詩を十分に維持することができない。熱収縮応力の上限値は2.0cN/texと良い。
上述のような物性を有するポリエチレンテレフタレート繊維コードを得るために、例えばディップ処理を適正化すると良い。つまり、カレンダー工程に先駆けて、ポリエチレンテレフタレート繊維コードには接着剤のディップ処理が行われるが、2浴処理後のノルマライズ工程において、雰囲気温度を210℃〜250℃の範囲内に設定し、コード張力を2.2×10-2N/tex〜6.7×10-2N/texの範囲に設定することが好ましい。これにより、ポリエチレンテレフタレート繊維コードに上述のような所望の物性を付与することができる。ノルマライズ工程におけるコード張力が2.2×10-2N/texよりも小さいとコード弾性率が低くなり、中周波ロードノイズを十分に低減することができず、逆に6.7×10-2N/texよりも大きいとコード弾性率が高くなり、コードの耐疲労性が低下する。
上記空気入りタイヤにおいて、下記(1)式で表される有機繊維コードの撚り係数Kは1300〜1800の範囲にあると良い。これにより、耐久性の改善効果とロードノイズの低減効果をより高い次元で両立することができる。
K=T√D ・・・(1)
但し、T:有機繊維コードの上撚り数(回/10cm)
D:有機繊維コードの総繊度(dtex)
ここで、ベルトカバー層8を構成する有機繊維コードの撚り係数Kが1300よりも小さいとコードの耐疲労性が低下し、タイヤの耐久性が低下することになり、逆に1800よりも大きいとコードモジュラスが低下し、中周波ロードノイズを効果的に低減することができない。ベルトカバー層8を構成する有機繊維コードの総繊度は1000dtex〜3000dtexの範囲にあり、その上撚り数は20.0回/10cm〜40.0回/10cmの範囲にあることが望ましい。
ベルトカバー層8に使用されるポリエチレンテレフタレート繊維コードのガーレー曲げ硬さは20mN以下であると良い。このようなガーレー曲げ硬さを有するコードは耐疲労性に優れているため、タイヤの耐久性を効果的に改善することができる。ポリエチレンテレフタレート繊維コードのガーレー曲げ硬さが20mNよりも大きいとコードの耐疲労性が低下し、タイヤの耐久性の改善効果が低下する。ポリエチレンテレフタレート繊維コードのガーレー曲げ硬さの下限値は4mN程度である。
タイヤサイズが225/60R18であり、トレッド部と一対のサイドウォール部と一対のビード部とを備えると共に、一対のビード部間にカーカス層が装架され、トレッド部におけるカーカス層の外周側に2層のベルト層が配置され、ベルト層の外周側に補強コードとしてポリエチレンテレフタレート繊維コードを含むベルトカバー層(フルカバー、エッジカバー)が配置された空気入りラジアルタイヤにおいて、ベルトカバー層に使用されるポリエチレンテレフタレート繊維コードのコード構造、2浴処理後のノルマライズ工程でのコード張力、100℃での44N負荷時の弾性率、100℃での熱収縮応力、ガーレー曲げ硬さ、撚り数、撚り係数を表1及び表2のように設定した従来例1、比較例1〜3及び実施例1〜7のタイヤを製作した。
ベルトカバー層は、複数本のポリエチレンテレフタレート繊維コードを引き揃えてゴム被覆してなるストリップをタイヤ周方向に螺旋状に巻回したジョイントレス構造を有している。ストリップにおけるコード打ち込み密度は50本/50mmである。
これら試験タイヤについて、下記の評価方法により、ロードノイズ、耐久性を評価し、その結果を表1及び表2に併せて示した。
ロードノイズ:
各試験タイヤをリムサイズ18×7Jのホイールに組み付けて排気量2500ccの乗用車の前後車輪として装着し、空気圧を230kPaとし、運転席の窓の内側に集音マイクを設置し、アスファルト路面からなるテストコースを平均速度50km/hの条件で走行させた際の周波数315Hz付近の音圧レベルを測定した。評価結果としては、従来例を基準とし、その基準に対する変化量(dB)を示した。
耐久性:
各試験タイヤをリムサイズ17×7Jのホイールに組み付け、内圧230kPaで酸素を封入した状態で60℃に保持されたチャンバー内に2週間保管した後、内部の酸素を解放し、内圧160kPaで空気を充填する。このように前処理された試験タイヤを、表面が平滑な鋼製で直径1707mmのドラムを備えたドラム試験機に装着し、周辺温度を38±3℃に制御し、走行速度を50km/hとし、スリップ角を0°±3°とし、荷重をJATMA規定の最大荷重の70%±40%とする変動条件下で、荷重とスリップ角を0.083Hzの矩形波で変動させながら走行させ、タイヤに故障が生じるまでの走行距離を計測した。評価結果は、走行距離の測定値を用い、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど耐久性が優れていることを意味する。
Figure 2020015381
Figure 2020015381
表1及び表2から判るように、実施例1〜7のタイヤは、基準となる従来例1との対比において、耐久性を良好に維持しながら、ロードノイズを効果的に低減することができた。一方、比較例1〜2のタイヤは、いずれもベルトカバー層を構成するポリエチレンテレフタレート繊維コードの100℃での44N負荷時の弾性率が高過ぎるためタイヤの耐久性が低下していた。また、比較例3のタイヤは、ベルトカバー層を構成するポリエチレンテレフタレート繊維コードの100℃での44N負荷時の弾性率が低過ぎるためロードノイズの改善効果が不十分であった。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルトカバー層
8A フルカバー層
8B エッジカバー層
10 主溝

Claims (3)

  1. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えると共に、前記一対のビード部間にカーカス層が装架され、前記トレッド部における前記カーカス層の外周側に複数層のベルト層が配置され、該ベルト層の外周側にタイヤ周方向に沿って螺旋状に巻回された複数本の有機繊維コードを含むベルトカバー層が配置された空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記ベルトカバー層は前記ベルト層の全域を覆うフルカバー層と前記ベルト層の両端部をそれぞれ局所的に覆う一対のエッジカバー層とから構成され、前記有機繊維コードは100℃での44N負荷時の弾性率が3.5cN/(tex・%)〜5.5cN/(tex・%)の範囲にあり、かつ100℃での熱収縮応力が0.6cN/tex以上であるポリエチレンテレフタレート繊維コードから構成されることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 下記(1)式で表される前記有機繊維コードの撚り係数Kが1300〜1800の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
    K=T√D ・・・(1)
    但し、T:有機繊維コードの上撚り数(回/10cm)
    D:有機繊維コードの総繊度(dtex)
  3. 前記ポリエチレンテレフタレート繊維コードのガーレー曲げ硬さが20mN以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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