JP2020014227A - 発散ビーム通信システム - Google Patents

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アール. パルマー,マイルズ
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Abstract

【課題】変調器と、変調器に結合され、かつ、変調器がデータで変調するように構成されている光ビームを放出するように構成された光送信機とを備える装置を提供する。【解決手段】発散ビーム通信システム100において、光送信機は、光ビームからのデータを検出および回復するように構成された光受信機による受信のために、人工の閉じ込めを伴わないデータを伝搬する光ビームを放出する。光送信機は、0.1度超の広がり角および0.05%未満の光子効率で光ビームを放出する。光子効率は、光受信機によって検出可能な光ビームの光子数を光送信機によって放出される光ビームの光子数に相関する。【選択図】図1

Description

本開示は一般に光通信に関し、特に発散ビーム光通信に関する。
レーザを用いる自由空間光通信(FSO)の概念はレーザの発明まで遡る。しかし、高出力レーザの生成および変調に関する難しさにより、FSOの厳密に平行なビームを用いる見通し線(line−of−sight)システムへの使用は制限されている。テレビや他の用途のための遠隔制御などのいくつかのニッチ用途では、発散される光のパルスによる非常に低い出力および変調速度が使用されている。部品およびシステムに対して何十億ドルもの投資がなされた1990年代後半および2000年代初期の遠隔通信ブームの間でさえも、FSOシステムは、見通し線構成における平行ビーム以上の域に達するものではなかった。FSO見通し線システムを販売している既存の会社がいくつか存在するが、これらのシステムは、正確な位置合わせおよび熟練を要する設置を必要とする。これらのシステムコストは1リンク当たり少なくとも約10,000米国ドルであり、1年でたった数千台のシステムしか出荷されない。
従って、上記問題の少なくとも一部ならびに場合により他の問題を考慮して解決するシステムおよび方法を有することが望ましい。
本開示は一般に、FSO通信および特に発散ビームFSO通信のシステムおよび方法に関する。2つの集中的傾向から、本開示のシステムおよび方法の実施形態に至った。1つ目の傾向は、特に家庭およびモバイル機器による帯域幅の使用および需要の指数関数的増加である。家庭およびモバイル機器へのビデオのリアルタイム配信は大量の帯域幅を必要とし、これは4Kビデオ、ビデオ会議、OTT(オーバー・ザ・トップ)サービスおよびその他の用途により増加する。これまで、この必要性は、ケーブル、デジタル加入者線(DSL)、FTTH(ファイバ・トゥ・ザ・ホーム)およびモバイル機器のためのセルラー無線技術によって満たされていた。しかし、利用可能な帯域幅はFTTH以外の全ての事例において不足し始めており、そのため非常に高価なままであるため、全ての家および建物への配備ができない。2つ目の傾向は、全種類の用途における技術開発および光通信部品の使用の増加によるレーザおよび検出器部品のコストの低下である。部品の進歩および帯域幅の市場ニーズの劇的な増加により、本開示の実施形態のシステムおよび方法の活動の場が提供される。
当該実施形態のFSOシステムの出発点は、光子生成および検出がムーアの法則型曲線上にあるという前提である。レーザ出力ならびに検出器アレイのサイズおよび感度は、コストが低下しているにも関わらず増加している。かつてのレーザ系FSOシステムは全て、狭い広がりを有する平行ビームならびに送信機および受信機の両方の厳密な角度追跡に基づいている。対照的に、当該実施形態のシステムでは、安価な光子を広範囲の角度にわたって一斉送信することができ、大型の検出器が広範囲の角度から受け入れることができるため、それにより送信機と受信機との角度公差が大きくなる。送信機と受信機との間の多数のビーム路により、雨、霧および雪などの天候の影響が低下する。情報の各ビットは若干の光子数を必要とするため、安価な光子はより安価なビットに繋がり、次いで、より手頃でより高いビットレートのシステムが得られる。十分に安価な光子により、送信機によって放出される光子のほんの一部のみが受信機に到達する見通し線外(NLOS)システムが得られるが、非常に高いビットレートを達成するのになお十分である。光周波数とは、本システムによって使用される利用可能な数テラビットの帯域幅が存在することを意味する。本システムは、発散レーザビームFSO通信の技術革新により、ラストマイルおよびモバイル機器の帯域幅に関する市場での必要性を解決することができる。
従って、本開示は、限定されるものではないが以下の実施形態を含む。
実施形態1:変調器と、変調器に結合され、かつ変調器がデータで変調するように構成されている光ビームを放出するように構成された光送信機であって、従って光送信機は、データを伝搬する光ビームを放出するように構成されており、かつ光ビームからのデータを検出および回復するように構成された光受信機による受信のための人工の閉じ込めを伴わない(例えば、自由空間において)光送信機とを備え、光送信機は、0.1度超の広がり角で、かつ0.05%未満の光子効率で光ビームを放出するように構成されており、光子効率は、光受信機によって検出可能な光ビームの光子数を光送信機によって放出された光ビームの光子数に相関するものである、装置。
実施形態2:光送信機が光ビームを放出するように構成されていることは、反射器において誘導される入射ビームを放出して入射ビームの反射によって反射ビームを生成するように構成されていることを含み、光送信機は、光受信機による反射ビームの受信のために入射ビームを放出するように構成されている、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態3:光送信機は、光ビームを放出するように構成されたエミッタアレイを含み、上記アレイは光送信機における光ビームのスポットサイズよりも大きいサイズを有する、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態4:光送信機は、エミッタアレイがそこを通して光ビームを放出するように構成されている光学部品をさらに含み、上記アレイのエミッタは、それぞれの平行ビームを放出するように構成されているが、上記アレイの間隔の程度により異なる角度によってであり、従って上記アレイは、それぞれの平行ビームからなる光ビームを発生するように構成されており、その広がり角は、上記アレイのサイズおよび光学部品の焦点距離によって設定される、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態5:光送信機は、エミッタアレイがそこを通して光ビームを放出するように構成されている光学部品をさらに含み、上記アレイは光学部品の焦点から離れて位置しており、前記アレイの前記エミッタはそれぞれの発散ビームを放出するように構成されており、従って上記アレイは、それぞれの発散ビームからなる光ビームを発生するように構成されており、その広がり角は、上記アレイのサイズおよび光学部品の焦点から離れた上記アレイの状況による焦点ずれの程度によって設定される、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態6:光送信機は多数の光受信機に対応するように多重化を行うように構成されている、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態7:光送信機は、調整可能な焦点または非点収差をもって光ビームを放出するように構成されており、調整可能な焦点は、光送信機からの所与の距離における光ビームの直径の調整を可能にし、非点収差は光ビームに異なる垂直および水平の広がりを有するようにさせる、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態8:光送信機および光受信機の方向づけのためのハートビート信号であって、上記ハートビート信号は、光送信機の位置を伝搬するかまたは示すように変調されている、ハートビート信号、または光受信機にその位置もしくはその位置の指標を光送信機に戻すようにさせるための信号を送信するようにさらに構成されている、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態9:復調器と、復調器に結合され、かつ復調器が回復するように構成されているデータを伝搬する光ビームを検出するように構成された光受信機であって、上記光受信機は、放出された光ビームを検出するように構成されており、かつデータで変調された光ビームを放出するように構成された光送信機からの人工の閉じ込めを伴わない、光受信機とを備え、光受信機は、0.1度超の広がり角で、かつ0.05%未満の光子効率で放出された光ビームを検出するように構成されており、光子効率は、光受信機によって検出可能な光ビームの光子数を光送信機によって放出された光ビームの光子数に相関するものである、装置。
実施形態10:少なくとも、光受信機は、光受信機が光送信機への見通し線を有していないいくつかの場合では、光ビームを検出するように構成されている、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態11:光受信機を含む光受信機アレイを備える装置か、あるいは光受信機は光ビームを検出するように構成された検出器アレイを含み、光受信機アレイの光受信機または検出器アレイの検出器は、光送信機に対するそれらの方向づけ(例えば光送信機との位置合わせ)に基いて、選択的に起動および動作停止する(例えばスイッチをオンおよびオフする)ように構成されている、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態12:光ビームは、入射ビームと、入射ビームの反射によって生成された反射ビームとを含み、光受信機は少なくとも1つの場合では、反射ビームを優先的に検出し、かつ入射ビームの直接検出を回避するように構成されている、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態13:光受信機は光ビームを検出するように構成された検出器アレイを含み、上記アレイは光送信機における光ビームのスポットサイズよりも大きいサイズを有する、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態14:光ビームは多数の光受信機に対応するように空間的に多重化されており、検出器アレイは、独立して変調される光送信機のエミッタのパターンに対応する検出器のパターンで配列されている、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態15:多数の光受信機に対応するようにスペクトル的に多重化されている光ビームを光受信機が検出することを可能にする波長特異的もしくは波長整調可能フィルタをさらに含む、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態16:光受信機は、光受信機の光ビームの特性への整合を容易にする調整可能な焦点をもって光ビームを検出するように構成されており、調整可能な焦点は少なくとも1つの場合では、光送信機と光受信機との間のいくつかの中間点に光受信機の焦点を含む、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態17:光受信機および光送信機の方向づけ(例えば位置合わせ)のためのハートビート信号であって、ハートビート信号は、光送信機の位置を伝搬するかまたは示すように変調されているハートビート信号、または光受信機がその位置もしくはその位置の指標を光送信機に戻すようにさせる信号を受信するようにさらに構成されている、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態18:光受信機は、光ビームの一部を捕捉するように構成されたカメラと、カメラが通信して、光ビームの捕捉された部分に基いて粗いかまたは細かいステアリングを駆動し、光受信機および光送信機を少なくとも部分的に方向づける(例えば位置合わせする)ように構成されている電子機器とを含む、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態19:光受信機は、光受信機の限界開口の周囲の周りに位置づけられ、かつ光受信機の限界開口によって遮光されている複数のフォトダイオードを含み、フォトダイオードは、光ビームの相対出力を検出するように構成されており、光受信機は、フォトダイオードが通信して、光ビームの相対出力に基いて粗いかまたは細かいステアリングを駆動し、光受信機および光送信機を少なくとも部分的に方向づけるように構成されている電子機器をさらに含む、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る装置。
実施形態20:データにより光ビームを変調することと、上記データを伝搬する光ビームを光受信機によって放出し、かつ光ビームからデータを検出および回復するように構成された光受信機による受信のための人工の閉じ込めを伴わない工程とを含む方法であって、光ビームは0.1度超の広がり角で、かつ0.05%未満の光子効率で放出され、光子効率は、光受信機によって検出可能な光ビームの光子数を光送信機によって放出された光ビームの光子数に相関するものである、方法。
実施形態21:光ビームを放出することは、反射器において誘導される入射ビームを放出して入射ビームの反射によって反射ビームを生成することを含み、光受信機による反射ビームの受信のために入射ビームが放出される、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る方法。
実施形態22:光ビームは、光送信機のエミッタアレイによって放出され、上記アレイは光送信機における光ビームのスポットサイズよりも大きいサイズを有する、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る方法。
実施形態23:光ビームは、光学部品を介してエミッタアレイによって放出され、前記アレイの前記エミッタは、それぞれの平行ビームを放出するが、上記アレイの間隔の程度により異なる角度によってであり、従って上記アレイは、それぞれの平行ビームからなる光ビームを発生し、その広がり角は、上記アレイのサイズおよび光学部品の焦点距離によって設定される、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る方法。
実施形態24:光ビームは、光学部品を介してエミッタアレイによって放出され、上記アレイは光学部品の焦点から離れて位置しており、前記アレイの前記エミッタはそれぞれの発散ビームを放出し、従って上記アレイはそれぞれの発散ビームからなる光ビームを発生し、その広がり角は、上記アレイのサイズおよび光学部品の焦点から離れた上記アレイの状況による焦点ずれの程度によって設定される、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る方法。
実施形態25:多数の光受信機に対応するように多重化を行うことをさらに含む、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る方法。
実施形態26:光ビームは調整可能な焦点または非点収差をもって放出され、調整可能な焦点は、光送信機からの所与の距離における光ビームの直径の調整を可能にし、非点収差は光ビームに異なる垂直および水平の広がりを有するようにさせる、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る方法。
実施形態27:光送信機および光受信機の方向づけのためのハートビート信号であって、上記ハートビート信号は、光送信機の位置を伝搬するかまたは示すように変調されている、ハートビート信号、または光受信機にその位置もしくはその位置の指標を光送信機に戻すようにさせるための信号を送信することをさらに含む、前述もしくは後述の実施形態のいずれかまたはそれらの組み合わせに係る方法。
本開示のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、以下に簡単に説明されている添付の図面と共に以下の詳細な説明を読めば明らかになるであろう。本開示は、そのような特徴または要素が本明細書中の具体的な実施形態の説明において明示的に組み合わせられているかそれ以外の方法で列挙されているか否かに関わらず、本開示に記載されている2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素のあらゆる組み合わせを含む。本開示は、その態様および実施形態のいずれかにおける本開示のあらゆる分離可能な特徴または要素が、本開示の文脈が明らかにそれ以外を指示していない限り意図される、すなわち組み合わせ可能なものとみなされるように、全体論的に解釈されるものとする。
従って、上記概要は、本開示のいくつかの態様の基本的な理解を与えるための単にいくつかの実施形態を要約するために提供されていることが分かるであろう。従って、当然のことながら、上記実施形態は、単にいくつかの実施形態の例であり、決して本開示の範囲または趣旨を狭めるものと解釈されるべきではない。当然のことながら、本開示の範囲は、ここにまとめられているものに加えて多くの可能な実施形態を包含し、それらの一部について以下にさらに説明する。さらに、本明細書に開示されている実施形態の他の態様および利点は、一例として記載されている実施形態の原理を示す添付の図面と共に考察される以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
以上、本開示について上記一般的な用語で説明してきた。次に添付の図面を参照するが、これらは必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
本開示の各種実施形態に係る発散ビーム通信システムを示す。 各種実施形態に係る複数の光送受信機(送受信機モジュールと呼ぶ場合もある)を含む光送受信機アレイを示す。 いくつかの実施形態に係るさらに詳細な送受信機モジュールを示す。 送受信機モジュールを示し、かついくつかの実施形態に係るそのポインティングシステムを強調している。 送受信機モジュールを示し、かついくつかの実施形態に係るそのポインティングシステムを強調している。 いくつかの実施形態に係る、携帯電話基地局などの既存のネットワークインフラに組み込まれた光送受信機アレイを示す。 いくつかの実施形態に係る光送受信機を装備することができるモバイル機器を示す。 いくつかの実施形態に係る光送受信機を装備することができるモバイル機器を示す。 いくつかの実施形態に係るエミッタアレイの分散光源を用いてビーム広がりを達成するための技術例を示す。 いくつかの実施形態に係るエミッタアレイの分散光源を用いてビーム広がりを達成するための技術例を示す。 実施形態に係る光受信機を示す。 実施形態に係る光受信機を示す。 いくつかの実施形態に係る光ビームの調整可能な焦点を可能にするように構成された1つ以上の動的光学部品を備えた光送信機を示す。 いくつかの実施形態に係る、光送信機において垂直な広がりを水平の広がりとは異なるものにすることができる非点収差を可能にする動的光学部品の使用を示す。 いくつかの実施形態に係る、光送信機において垂直な広がりを水平の広がりとは異なるものにすることができる非点収差を可能にする動的光学部品の使用を示す。 いくつかの実施形態に係る、光送信機において垂直な広がりを水平の広がりとは異なるものにすることができる非点収差を可能にする動的光学部品の使用を示す。 いくつかの実施形態に係る、光送信機においてポインティング調整を可能にする動的光学部品の使用を示す。 いくつかの実施形態に係るビームディザリングを示す。 いくつかの実施形態に係る光ビームの調整可能な焦点を可能にするように構成された動的光学部品を備えた光受信機を示す。 いくつかの実施形態に係るLOS(見通し線)事例のための動的光学部品を備えた光受信機を示す。 いくつかの実施形態に係る非LOS(NLOS)のための動的光学部品を備えた光受信機を示す。 いくつかの実施形態に係る光受信機におけるポインティング調整を可能にする動的光学部品の使用を示す。 いくつかの実施形態に係る光受信機におけるポインティング調整を可能にする動的光学部品の使用を示す。 いくつかの実施形態に係る、通信のための光送信機と光受信機との間の少なくとも最初の位置合わせのためのいくつかの技術を示す。 いくつかの実施形態に係る、光受信機内で少なくとも部分的に達成することができる光送信機と光受信機との間の位置合わせのための例を示す。 いくつかの実施形態に係る、光受信機内で少なくとも部分的に達成することができる光送信機と光受信機との間の位置合わせのための例を示す。 いくつかの実施形態に係る発散ビーム通信システムによって実行することができるスペクトル多重化および空間多重化をそれぞれ示す。 いくつかの実施形態に係る発散ビーム通信システムによって実行することができるスペクトル多重化および空間多重化をそれぞれ示す。 いくつかの実施形態に係る本発散ビーム通信システムを配備することができる各種状況を示す。 いくつかの実施形態に係る本発散ビーム通信システムを配備することができる各種状況を示す。 いくつかの実施形態に係る本発散ビーム通信システムを配備することができる各種状況を示す。 いくつかの実施形態に係る本発散ビーム通信システムを配備することができる各種状況を示す。 いくつかの実施形態に係る本発散ビーム通信システムを配備することができる各種状況を示す。 いくつかの実施形態に係る本発散ビーム通信システムを配備することができる各種状況を示す。 いくつかの実施形態に係る本発散ビーム通信システムを配備することができる各種状況を示す。 実施形態に係る方法における各種動作を示す。
以下、本開示について、その実施形態を参照しながらより完全に説明する。本開示を徹底的かつ完全なものにし、かつ当業者に本開示の範囲を完全に伝えるために、これらの実施形態について説明する。実際には、本開示は、多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書に記載されている実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、本開示が適用可能な法的要件を満たすように、これらの実施形態を提供する。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されている、例えば、単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」「その(前記)(the)」などは、文脈が明らかに別の意を示していない限り、複数の指示物を含む。また、例えば、本明細書では定量的尺度、値、関係などを参照する場合がある。特に明記しない限り、これらの全てではないとしてもいずれか1つ以上は、絶対的なものであっても、製作公差などにより生じ得るような許容変動を説明するために近似的なものであってもよい。
以下に説明するように、本開示の実施形態は光通信に関し、より詳細には発散ビーム光通信に関する。本開示の実施形態について、主に自由空間光通信(FSO)との関連で説明する。但し当然のことながら、実施形態は、従来からFSO通信に関連する状況以外、すなわち空気、外部空間、真空などを介した通信にも等しく適用可能であってもよい。例えば、当該実施形態は、水またはあらゆる他の液体、溶液または懸濁液、および光ビームが光ファイバケーブル、導波管もしくは伝送線路なしに伝播することができるあらゆる他の物質または媒体を介した通信にも等しく適用可能であってもよい。これらおよび他の同様の人工の閉じ込め手段は、光ビームを伝搬するかそれ以外の方法で導くためにその中へのモード閉じ込めを引き起こす屈折率において対照性を示し得る。従って、当該実施形態は、より一般には、光ファイバケーブル、導波管、伝送線路などの人工の閉じ込めを伴わない送信機と受信機との間の光ビームの伝播を含む光通信に適用可能なものとみなすことができる。
以下により詳細に説明するように、当該実施形態の発散ビーム通信システムは一般に、データを伝搬する発散光ビームを放出するように構成された光送信機と、光ビームを検出し、かつそこからのデータを回復するように構成された受信機とを備える。多くの異なる種類の固定もしくはモバイル通信機器およびデータを伝送および/または受信するかそれ以外の方法でデータの送信および/または受信をサポートするように構成された構造物に光送信機および光受信機を装備することができる多くの異なる状況に、本システムを配備することができる。好適な通信機器および構造物の例としては、マスト、伸縮マスト、塔、ポール、木、建物、風船、凧、陸上車(例えば、自動車、列車)、船舶(例えば、ボート、船)、宇宙機(例えば、人工衛星)、天体(例えば、惑星、月)、航空機(例えば、飛行機、ヘリコプター、無人機、飛行船)、コンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ)、タブレットコンピュータ、スマートフォン、および無線通信に対応しているかそれ例外の方法で無線通信することができる多くの他の種類の装置のいずれかが挙げられる。
光送信機からの発散光ビームおよび光受信機における適当な受光角は、通信スループットを維持しながら光送信機および/または光受信機の位置を移動することができることを意味する。その移動速度は、光受信機における光ビームのスポットサイズ、光受信機の受光角ならびに光送信機および/または光受信機追跡のフィードバック速度によって制限することができる。これは多くの状況にとって望ましい場合もあるが、現時点では利用不可能であるか極めて高価であるさらなるFSO通信用途を切り開くこともできる。そのような用途としては、例えば、マストまたは塔などの地上系の固定構造物と航空機との間のFSO通信が挙げられる。また、2つの航空機間の通信も可能である。宇宙機と地上系の固定構造物との間の通信も可能になるかもしれず、その場合のいくつかの例では、宇宙機は一斉送信モードで動作してもよい。いくつかの用途では、非常に高出力のエミッタ(例えば、10〜1,000ワット以上)を使用してもよい。
発散光ビームの別の利点は、名目上ポイントツーポイント状況における最初の位置合わせおよび位置合わせ調整のその容易性であり得る。状況の一例は、2つの地上系固定構造物の間、例えば塔と建物との間の光通信を含み、ここでは光送信機および光受信機を最初にセットアップする。電子制御されているか手動の簡単な追跡により、セットアップをより容易にし、技術者の時間を最小限に抑えるかエンドユーザに当該機器のセットアップを行わせることができる。これにより、本発散ビーム通信システムを短時間でのみ使用することができ、かつ素早くセットアップおよび停止する必要があるアドホック型ネットワークも可能になる。考えられる状況のいくつかの例としては、Wi−Fiと組み合わせた本システムを使用して、ハイスループットでより少ない機器を使用し、かつ迅速なセットアップおよび停止時間により、100〜100,000人のユーザに帯域幅を提供することができるスポーツイベント、フェアまたは他の集まりが挙げられる。また、ネットワーク機器が損傷または破壊されたエリアへの本システムの迅速な配備により、災害応答的状況を支援してもよい。さらに、人数や機器の量に基づき帯域幅の必要性が変わる可能性のある活発な戦闘が行われているエリアやベースキャンプにおいても、軍隊や協力員のための数多くの軍事的状況が存在する。本システムは、容易に停止させることができ、かつ帯域幅が必要とされる場所が時間と共に変わる場合に再配備することができる。
発散ビームおよびいくつかの例では光受信機におけるより大きな受光角は、ビーム中に散乱体が存在する平行ビームよりも多くの利点を有し得る。平行ビームでは、あらゆる散乱体が主にビームから光を散乱させることがあり、故に、まさに減衰源となり得る。考えられる散乱体としては、雨、雪、氷、霰および霧などの天候関連の散乱体ならびに葉、枝、煙、ワイヤなどの天候に関連しない散乱体が挙げられる。
当該実施形態の発散ビーム通信システムでは、散乱は必ずしも光子が失われることを意味するわけではない。特に多数の散乱では、光子を光受信機へのビーム路の外に出し、次いでその後に散乱させて光受信機へのビーム路内に戻すことができる経路上に最初に散乱させることができる光子が存在する場合がある。これは、ゼロの前方角度に近い角度において顕著な散乱が存在する状況、すなわち霧などの光の波長規模内での散乱の場合に、より頻繁に生じ得る。1つの特定の例では、霧の液滴直径は約2ミクロンでピークに達し得、これは、いくつかの例では、0.4ミクロン〜1.6ミクロンの範囲であり得る本システムの目的の波長に近いものとなり得る。人が車を見ることができるよりもかなり前に霧がかかった条件で車のヘッドライトの光を見ることができるのとちょうど同じように、当該実施形態のシステムは、結像または平行ビームが目に見えない条件であっても光を受信することができる。
霧などの散乱体の信号劣化は、最終的にデータ転送速度を維持することができない時点に達する場合があり、この時点で、本発散ビーム通信システムは出力を上げるか、データ転送速度を下げるか、その変調方式、その誤り訂正方式、その符号化方式、そのネットワークスタックプロトコル、またはこれらの任意の組み合わせを修正して、十分な信号対雑音比(SNR)および/またはデータの完全性を維持してもよい。その劣化が非常に低い光子数または光子効率によるものである場合では、その際に出力を上げるだけでデータ転送速度を維持するのに十分であり得る。その劣化がマルチパス分散の増加によるものである場合では、データ転送速度を下げればよい。本システムは、性能を監視し続け、次いで条件が改善した際には、データ転送速度を上げるか出力を下げ、かつ/または上記修正のそれ以外のいずれかを調整することができる。本システムは、いくつかの例では、異なるデータ転送速度のために多数のセットの駆動/検出電子機器を備えていてもよい。一般に、所与の駆動装置のデータ転送速度のダイナミックレンジは、約1桁分すなわち10の倍数であり得る。従って、1セットの電子機器で1Gb/s〜100Mb/sをサポートしてもよいが、100Mb/s未満であって1Mb/s以上のデータ転送速度のためにさらなる電子機器を使用してもよい。より一般には、本開示のいくつかの実施形態は、1秒当たりメガビットから1秒当たりテラビットの範囲またはそれ以上のビットレートでの通信をサポートしてもよく、このビットレートは、時に多くの異なる技術を用いて動的に調整可能な場合もある。
図1は、本開示の各種実施形態に係る発散ビーム通信システム100を示す。図示のように、本システムは、固定もしくはモバイル通信のために構成された光送信機102(1つが図示されており、光源と呼ぶ場合もある)および光受信機104(光受信機104a、104bとして2つが図示されており、光検出器と呼ぶ場合もある)を含む多くの部品のそれぞれのうちの1つ以上を備える。いくつかの例では、1つ以上の光送信機および光受信機は、1つ以上の光送受信機の形態で同じ場所に配置されていてもよい。また、いくつかの例では、1つ以上の光送受信機は、データを伝搬する光ビームを(その受信機を介して)受信し、かつ同じまたは同様のデータを伝搬する別の光ビームを(その送信機を介して)再送信するように構成された光リレーノードとして機能してもよい。従って、当該実施形態のシステムは、1つ以上の光送信機、光受信機および/または光送受信機(そのうちのいくつかはリレーノードとして機能してもよい)の各種組み合わせを備えていてもよい。
上に説明したように、光送信機102、光受信機104および/または光送受信機(送信機および受信機の両方を含む)は、多くの異なる種類の固定もしくはモバイル通信機器およびデータを送信および/または受信するかそれ以外の方法でデータの送信および/または受信をサポートするように構成された構造物に装備されていてもよい。好適な通信機器および構造物の例としては、マスト、伸縮マスト、塔、ポール、木、建物、風船、凧、陸上車、船舶、宇宙機、天体、航空機、コンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、および無線通信に対応するかそれ以外の方法で無線通信を可能にする多くの他の種類の装置のいずれかが挙げられる。
光送信機102は、1つ以上のエミッタを備えていてもよく、適当な支援電子機器および任意の適当な光学部品に接続されていてもよく、データを伝搬する光ビームを放出するように構成されていてもよい。光受信機104は、1つ以上の検出器を備えていてもよく、適当な支援電子機器および任意の適当な光学部品に接続されていてもよく、光ビームを検出し、かつそこからのデータを回復するように構成されていてもよい。光送信機およびその支援電子機器は、いくつかの例では、変調器106、ポインティングシステム108および/または制御システム110も備えるアセンブリの一部であってもよい。光送信機は、変調器がデータソース112からのデータで変調するように構成されることができる光ビームを放出するように構成されていてもよい。光受信機は、その関連する電子機器内に含められた復調器がそこからデータを復調して回復するように構成されることができる光ビームを検出するように構成されていてもよい。また、別々に図示されているが、いくつかの例では、変調器はいくつかの例では、光送信機に関連する電子機器内に含められていてもよい。
当該実施形態によれば、光送信機102は、光ビームが光送信機から伝播するにつれて発散するように、光ビームを放出するように構成されていてもよい。光ビームを僅かに発散させて狭い発散ビーム114を生成してもよく、あるいはより大きく発散させて広い発散ビーム116を生成してもよい。より多くの発散ビームは、車両に装備するかユーザが手に持って使用するものなど、移動する光受信機104に有用である。
効果的に無制限数の別々のチャネルを利用することができ、かつ多数の光信号間の干渉が本質的に存在しないという理由から、発散ビーム通信システム100は、より単純な実施形態では、その主要な変調方式としてオン/オフ・キーイング(OOK)を使用することができる。この変調方式は、光送信機102と光受信機104との間の距離の増加、大気条件、帯域幅要求の増加、光送信機出力制限などの多くの因子のいずれかにより不十分になることがある。本システムは、異なる周波数で動作する多数の光送信機を用い、かつ/またはさらなる符号化方式を用いるなどの多くの異なる方法でこの不十分性に対処することができる。さらなる符号化方式の好適な例としては、光デュオバイナリ変調(ODB)、差動位相偏移変調(DPSK)、差動四位相偏移変調(DQPSK)、および二重偏波四位相偏移変調(DP−QPSK)が挙げられる。
光送信機102と光受信機104と間でのデータ伝送における誤りは、従来の誤り訂正符号および/または順方向誤り訂正の使用などによる多くの異なる方法で制御してもよい。
いくつかの例では、発散ビーム通信システム100は、昼光条件下で適切なSNRを達成するために多くの異なる技術のいずれかを使用することができる。SNRを高めることができる好適な技術の例としては、高い送信出力、レーザ線の狭幅化、狭帯域受信機フィルタリング、疑似ランダム符号変調、信号加算平均、適応的遮光などの使用が挙げられる。
いくつかの例では、単一の光送信機102は、多くの異なる多重化技術のいずれかの使用などにより、その光ビームの円錐内に存在している多数の受信機に対応することができる。好適な技術の例としては、空間、時間、周波数(スペクトル)、偏光、角運動量、符号またはその1つ以上のいくつかの組み合わせに基づくものが挙げられる。より具体的な例では、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数間隔などの従来のチャネルアクセス法を使用してもよい。他の例では、3自由度での空間分割多元接続(SDMA)、3自由度での角度分割多元接続(ADMA)、1自由度での偏波分割多元接続(PDMA)などを使用してもよい。従って、当該実施形態のシステムは、無線周波数で利用可能な3度に対して最大10度以上の次元分離を提供することができる。
いくつかの例では、光送信機102は、その送信前にデータを暗号化するように構成されていてもよい。この目的のために送信機が使用することができる好適な暗号化方式の例としては、KASUMIブロック暗号またはUEA1もしくはUEA2機密性アルゴリズムおよびUIA1もしくはUIA2完全性アルゴリズムによるSNOW3Gストリーム暗号などの高速RFネットワークのための従来の技術が挙げられる。光受信機104は、固定または取外し可能な信頼できるハードウェアによって特定してもよい。あるいは、例えば、特に純粋にデータ(音声およびデータに対して)通信のために、既存のIEEE802.11セキュリティプロトコルを使用してもよい。
いくつかの例では、光ビームの広がりは、光送信機102において電子制御される焦点調整機構によって動的に変更可能であってもよい。数ある利点のうち特にこれにより、送信機と受信機との通信期間の少なくとも一部の期間において、光ビームが固定された光受信機104または万が一移動するとしてもあまり移動しないことが期待される移動受信機に自動追跡される例において、広がりを抑えることができる。
いくつかの例では、光ビームの出力は、光送信機102により電子的に変更可能であってもよい。数ある利点のうち特にこれにより、発散ビーム通信システム100はエネルギーを保存し、かつ/または高い安全性を与えることができる。送信機と受信機との通信期間の少なくとも一部の期間において光ビームが固定された光受信機104または万が一移動するとしてもあまり移動しないことが期待される移動受信機に自動追跡されるいくつかの例において、ビームの広がりおよび/または出力を抑えることができる。
ポインティングシステム108は、例えば多くの異なる技術のいずれかに従って、光送信機102を1つ以上の光受信機104の全般的方向に向けるように構成されていてもよい。当該ポインティングシステムは、光送信機を選択された方向に向けるように当該ポインティングシステムに指示して1つ以上の受信機を含む可能性が高いエリアを広くカバーできるように構成された制御システム110の指示下で動作してもよい。例えば、光送信機は、1つ以上の可能な受信機にサービスの可用性を示す符号を送信してもよい。都市などの環境では、ハートビート信号として機能する1つ以上の広い光ビームのセットを都市全体に一斉送信して、1つ以上の受信機の位置の検出を支援することにより位置決めを行い、かつ適当な方向づけ(例えば位置合わせ)の命令または案内を与えることができる光アンダーレイネットワークを構築してもよい。別の例では、高周波(RF)システムがハートビート信号を一斉送信してRFアンダーレイネットワークを構築し、かつ発散ビーム通信システム100の制御を行ってもよい。本明細書に記載されているように、光送信機と光受信機との間の方向づけは、主にそれらの位置合わせと関連させて説明することができる。但し、当然のことながら、少なくともいくつかの見通し線外(NLOS)事例などでは、従来の位置合わせと見なすことができる以外の方法で、光送信機および光受信機を方向づけるかそれ以外の方法で位置づけてもよい。
光受信機104は、(例えば、GPSまたは他の地理位置情報による方法を介すか、あるいは光通信チャネルに埋め込まれたタイムスタンプを用いて)その位置を制御システム110に提供または指示する広い光ビームおよび/またはRFシステムなどを介する多くの異なる方法で、サービスを要求してもよい。本明細書に記載されているこの位置および他の位置は、地理位置情報または発散ビーム通信システム100の別の構成要素に対する位置(例えば、光送信機102に対する光受信機の位置)などにより、多くの異なるいずれかの方法で表してもよい。当該制御システムは、恐らく複数のそのような光送信機から光送信機を計算または選択し、選択された光送信機を向ける方向を計算または選択し、かつポインティングシステム108を用いて、選択された送信機を方向制御してそれを選択された方向に向けてもよい。また、広い光ビームおよび/またはRFシステムは、光送信機の位置に関する案内を行い、かつ検出、最初の捕捉/ハンドシェイクを得、かつ/または受信を最適化するのに適切な移動のための命令を受信機に伝えてもよい。
いくつかの例では、狭い角度の高解像度でのポインティングコストは比較的高価になり得るが、ビームの広がりにより出力要求が高まるためにレーザ(光)コストが上がってしまうことがある。従って、レーザコストとポインティングコストとの間にトレードオフが存在し得、すなわち、十分に高い送信効率ならびに適度なレーザおよびポインティングコストによる最適な動作範囲が存在し得る。
ポインティングコストに関しては、ホームセキュリティカメラに使用されるような二軸移動を与えるように配置される現在の単純な追跡システムは、約20米国ドルで0.2°のポインティング解像度を与える。現在の軍用システムは、約5百万米国ドルで約0.001°のポインティング精度を達成する。ビーム広がりの観点では、適度に強力なレーザビームを発散させて、数百メートルから数キロメートルの距離に100メートルのスポットサイズを生成することができる。光学技術、機械技術、電気光学技術および光学機械技術などによるビーム広がりを含む多くの異なる技術のいずれかを用いて、ビーム広がりを生じさせてもよい。これらの技術は、ビーム広がりならびに開口部を介すか直接的なビームステアリングを含むことができる。
1つの好適なポインティングシステム108の一例として、妥当なコストおよび最長100kmを移動することができる十分に強力なビームを発生する光送信機102(例えば、レーザ)で0.1°の追跡精度を達成することができる。いくつかの例では、例えば適当な光学部品を光送信機または光受信機104のいずれか一方または両方に追加することにより、他の部品によって当該ポインティングシステムの性能を高めてもよい。この目的に適した光学部品の例としては、微小電気機械システム(MEMS)鏡および可動式液体レンズや可変鏡などの動的光学部品が挙げられる。これらの装置は、かなり小さい角度調整範囲を有することができ、例えば既存の可動式液体レンズは+/−0.6°で調整されるが、細かい制御および比較的低いコストを有することができる。光送信機アレイは、そのようなポインティング解像度を用いて最大10,000個の受信機104に対応することができ、現在のセルラーデータシステムよりも非常に優れたデータ転送速度を達成することができる。
いくつかの例では、光送信機102または光受信機104の一方または両方は、光送信機または光受信機アレイをそれぞれ(または以下により詳細に説明するエミッタまたは検出器アレイをそれぞれ)備えていてもよい。光送信機(またはエミッタ)アレイは、いくつかの例ではそれらのアレイが2次元(2D)または3次元(3D)の形状(例えば、立方体、球体、半球体)を形成した状態で、多数の方向に配置されていてもよい。同様に、光受信機(または検出器)アレイは、多数の方向に配置されていてもよい。これらの例および他の同様の例では、それぞれのアレイの光送信機(エミッタ)または光受信機(検出器)を、所望の光受信機または光送信機に対するそれらの方向づけ(例えば位置合わせ)に基づいて選択的に起動および動作停止するように構成することにより、ポインティングシステム108を省略してもよい。いくつかの例では、この選択的起動および動作停止は、選択的にスイッチをオンおよびオフするように構成されたそれぞれのアレイの光送信機(エミッタ)または光受信機(検出器)により達成してもよい。また、いくつかの例では、受信された光ビームの相対出力に基づいて、あるいはいくつかの他のアルゴリズムに従って、それらの向きを推測してもよい。
当該技術のいくつかの配備において、特に完全に水平に霧を通って進む場合に、霧などの大気条件が問題となる場合がある。1つの例では、バックアップ用長波長赤外線(例えば8〜15μm)システムを使用してもよい。別の例では、光受信機104への直接またはほぼ直接の線上を移動する光子のみにゲートを制限する受信機の時間ゲーティングを用いて、より高い出力でより短い波長を使用してもよく、これにより、散乱光をたとえ排除しないとしても減少させ、かつSNRを高めてもよい。別の例では、RFシステムをより低いデータ転送速度でバックアップとして使用してもよい。
特定の状況(例えば、車両、モバイル機器の追跡)では、狭いビームにより光受信機104を正確に追跡できないため、広い高発散ビームが必要になる場合がある。これらの例では反射ビームを使用するが、この反射は、建物の側面、地面または他の表面などの1つ以上の表面から生じ、かつそれらの反射は十分に広い強力なビームの使用により生じる。本明細書に記載されているように、反射という場合、鏡面反射およびランバート反射による反射などの拡散反射すなわち散乱を等しく指すことができる。
直接受信は、入射ビームを横から奪うように構成された直接光受信機104aを用いて達成することができる。あるいは、反射光受信機104bを使用して、反射器118から生じた反射ビーム(散乱体から生じた散乱ビームの例を含む)を検出してもよい。1つの例では、単一の受信機は、直接受信機および反射受信機のいずれか一方または両方として機能するように構成されていてもよい。当該受信機は、ビームを検出し、かつデータを回復することができる。ビームが発散されるため、方向づけ(例えば位置合わせ)は、それ程重要ではない場合もあり、広視野のビームで受信を得ることができ、あるいは、あらゆる場所にビームが反射される。いくつかの例では、光送信機102は、1つ以上の光受信機による直接もしくは反射受信の許容可能性を与えることが予め決められた反射器または反射器上の反射点で光ビームを誘導してもよい。これらの例および他の同様の例では、1つ以上の光受信機が(所望であれば)光送信機にフィードバックを与えて、それぞれの光受信機に対してより望ましい向きになるようにそれを案内してもよい。
次に、より詳細に光送信機102を参照すると、いくつかの例では、光送信機は、可視光、紫外光または赤外光の光ビームを放出するように構成された、1つ以上の少なくとも部分的にコヒーレント(コヒーレントまたは部分的にコヒーレント)なレーザの形態の1つ以上のエミッタを備えていてもよい。すなわち、光送信機は、可視領域(例えば、400〜700nm)、紫外線領域(例えば、200〜400nmの波長)または赤外線領域(例えば、700nm〜1mm)の電磁スペクトルを操作および放出するように構成されていてもよい。赤外光の特定の例では、光送信機は、短波長赤外線領域(例えば、1.4〜3μmの波長)、またはO、E、S、C、LまたはU赤外線領域のうちのいずれか1つ以上を操作および放出するように構成されていてもよい。好適なレーザの例としては、固体レーザ、レーザダイオード、太陽光レーザなどが挙げられる。より特定の例では、以下により詳細に説明するように、当該レーザは面発光レーザ(VCSEL)であってもよい。
いくつかの例では、光送信機102は、1つ以上の固定周波数もしくは波長整調可能レーザからなっていてもよい。いずれの場合も、異なる周波数を有するタスの固定周波数レーザを配備するか、あるいは多数の波長整調可能レーザを異なる周波数に調整することにより、発散ビーム通信システム100は多数の別々の周波数を用いることができる。いくつかの例では、本システムは、1チャネル当たり0.1MHz〜1000MHzの帯域幅で500THzもの広い周波数範囲にわたって動作することができ、これにより500,000〜5,000,000,000個の別々のチャネル動作が得られる。
図2Aは、いくつかの例では、それぞれが光送信機102および光受信機104を備える複数の光送受信機202(送受信機モジュールと呼ぶ場合もある)に対応し得る光送受信機アレイ200を示し、その例が図2Bにより詳細に示されている。図示のように、当該送受信機アレイは、その幅204および高さ206に沿って好適な数のセルを有していてもよい。1つの例では、当該送受信機アレイは、m=70およびn=30でm×n個の送受信機モジュールを含んでいてもよい。1つの例では、当該送受信機モジュール内の送信機および受信機のそれぞれの上にある光学部品(例えば開口部)の直径は、3〜4インチであってもよく、約4〜5インチの高さおよび7〜8インチの幅の長方形の送受信機が得られる。他の例では、より大きいまたはより小さい光学部品を使用してもよい。より大きい光学部品により一般に、より長い接続範囲が生じ得る。当該光学部品は、低コスト成形プラスチックレンズ、フレネルレンズ、鏡などの多種のものであってもよい。さらに、当該送受信機アレイのために図示されている正方形または長方形の形状以外の他の形状を使用してもよい。1つの例では三角形の構造を使用してもよく、別の例では八角形の構造を使用してもよい。他の例では、図2Cに示すように、それらの形状に関わらず携帯電話基地局などの既存のネットワークインフラを使用してもよい。
図2Bは、いくつかの実施形態に係る送受信機モジュール202をさらに詳細に示す。図示のように、例えば、当該送受信機は、1つ以上のレーザダイオードなどの1つ以上のエミッタ(例えば、エミッタ208アレイが図示されている)を有する光送信機102を備えていてもよい。1つ以上の光学部品210、212(例えば、1つ以上のレンズや鏡)を使用してエミッタからの平行ビームを拡散させ、かつこのビームを再集束させ、比較的広く部分的に平行な(例えば発散)光ビームを生成してもよい。別の例では、当該光学部品は、エミッタからの平行ビームを光送信機と光受信機104との間の点に集束させるように構成されていてもよく、この集束点において当該ビームを光受信機による受信のために拡散させてもよい。
また図示のように、送受信機モジュール202は、1つ以上のPINフォトダイオード、アバランシェフォトダイオード(APD)、光電子増倍管(PMT)などの1つ以上の検出器(例えば、検出器214アレイが図示されている)を有する光受信機104を備えていてもよい。当該受信機を使用して入ってくる光信号を検出してもよく、1つ以上の光学部品216(例えば、1つ以上のレンズや鏡)を使用して当該受信機に入ってくる光を集束させてもよい。パン/チルト制御などのポインティングシステム108を使用して光送信機および光受信機の両方を移動させ、それらを適当なエリアに向けてもよい。
ポインティングシステム108は、一般に送受信機モジュール202を指向させるように構成されていてもよい。但し、いくつかの例では、光送信機102または光受信機104を互いに独立に指向させてもよい。図2Cおよび図2Dに示すように、いくつかの例では、ポインティングシステムは、特に光受信機を指向させるように構成された受信機ポインティングシステム218をさらに備えていてもよい。また図示のように、いくつかの例では、受信機ポインティングシステムは、送受信機モジュール内に位置していてもよい。受信機ポインティングシステムにより、光受信機と入ってくるビームとの位置合わせを可能にして信号を最適化してもよい。ビームはデータを運んでもよく、あるいは以下で説明するように、ハートビートを運んでもよい。
図3は、携帯電話基地局などの既存のネットワークインフラ300に組み込まれた1つ以上の光送受信機アレイ202を示す。図3に示すような状況では、各送受信機アレイが120°の受信可能範囲を与え、3つのアレイが360°の受信可能範囲を与えてもよい。あるいは、いくつかの例では、単一の送受信機アレイは、3D形状を形成する多数の方向に配置されたアレイなどにより360°の受信可能範囲を与えるように構成されていてもよい。これらのアレイは、最低十から、数百、数千、最大数百万またはそれ以上の幅広い数の光送信機102および光受信機104を含んでいてもよい。いくつかの例では、各ユーザは光送信機と光受信機との間を素早く切り換えることができ、これにより本システムの安全な動作を容易にしてもよい。
図4Aおよび図4Bは、いくつかの実施形態に係る光送信機102および光受信機104を含む光送受信機402を装備することができるスマートフォンなどのモバイル機器400を示す。図示のように、当該モバイル機器は、適当な反射ビームの受信を可能にするための1つ以上の上側および下側送受信機に光学部品(開口部)を備えていてもよい。図示されている例では、一次受光レンズ404および一次投光レンズ406がモバイル送受信機の底部に位置していてもよく、二次受光レンズ408および二次投光レンズ410が当該モバイル機器の頂部に位置していてもよい。1つの例では、下側光パイプ414および上側光パイプ416と共に光デュプレクサ412を使用して、一次もしくは二次レンズのいずれか一方からの光を当該光送受信機に適切に案内してもよい。
いくつかの例では、モバイル機器400は、既存の改良されたモバイル機器であってもよく、あるいは一体化されたモバイル機器として製造されたものであってもよい。いくつかの例のモバイル機器では、GPS位置/装置の向きと光送信機102または光リレーノードの知識とを組み合わせて当該モバイル機器に送受信ハンドシェイクプロトコルを開始させるかその開始に応答できるようにして、光送信機と光リレーノードと間の光リンクを最適化してもよい。当該モバイル機器は、いくつかの例では、デジタルインタフェース、可動式太陽光遮断機能を有する受信機光学部品、レーザ送信機/変調器、ビーム誘導装置および受信機/復調器を備えていてもよい。
上に示したように、発散ビーム通信システム100におけるビーム広がりは、多くの異なる技術のいずれかを用いて生じさせてもよい。1つの例では、レーザダイオードまたは光ファイバなどの点光源エミッタを光送信機102に使用してもよく、光源が焦点にない凹レンズ、凸面鏡または凸レンズなどの適当な光学部品を使用して発散ビームを生成してもよい。図5Aおよび図5Bは、VCSELなどのエミッタ208アレイの分散光源を用いてビーム広がりを達成するための技術例を示し、ここでは分散光源は光送信機における光ビームのスポットサイズよりも大きい。図5Aに示すように、分散光源を有する送信機は、1つ以上の光学部品502(例えば、光学部品210、212)の焦点に配置してもよい。当該アレイのエミッタは、それぞれの平行ビーム504を放出するが、上記アレイの間隔の程度により異なる角度によってである。これにより、その広がり角を上記アレイのサイズおよび当該光学部品の焦点距離によって設定することができる発散ビーム全体を生成してもよい。
図5Bに示すように、エミッタ208アレイは、光学部品502のより近くに位置していても、広がりの程度を増加させるためにより遠くに位置し、それによりその焦点506から離れていてもよい。この状況では、当該エミッタは、この場合も異なる角度でそれぞれの発散ビーム508を放出してもよい。この状況での広がり角は、上記アレイのサイズおよび、光学部品の焦点から離れている上記アレイの状況による焦点ずれの程度によって設定してもよい。
別の例では、送信機102は、所望のシステム広がりに近い固有の広がりを有する光源エミッタを使用してもよい。例えば、VCSELレーザの広がり角は、端面発光レーザダイオードの広がりよりも小さくてもよく、本システムによって必要とされる広がりに近づけてもよい。この場合、さらなる光学部品は不要であってもよい。なお、上記手法のいくつかの組み合わせを使用して所望のシステムビーム広がりを達成してもよい。垂直および水平方向の広がりが異なっていると有利であり得ることにも留意されたい。
また、エミッタアレイの分散光源を有する送信機102により、いくつかの例では少なくとも部分的に目の安全性に関連し得る所望の動作に対して異なる出力限界が生じ得る。大部分のレーザ出力限界の計算値は、光を20ミクロンのオーダーの非常に小さい点に集束させることができる平行ビームを前提としている。遠距離場では、これはほぼ点光源であるように見えるため、分散光源の正確な限界になり得る。遠距離場では、ビームは発散しているため、発散ビーム通信システム100は既に所望の出力限界未満にあり得る。但し、当該送信機により近い近接場では、出力レベルは、平行ビームにとって望ましい出力限界よりも大きくてもよい。分散光源は単一のスポットに集束させることができず、むしろエリアに集束させることができるため、光源エミッタの拡張性により、この限界を大きくしてもよい。この限界は、ビーム広がりおよび当該送信機と当該エミッタが集束される場所との間の距離に依存し得るが、所望の出力限界を引き上げてもよい。次いで、出力限界の監視の一部または全てが必要でない場合には、これによりシステム設計を単純化し、かつコストを下げてもよい。
送信機102は多くの異なる種類のエミッタのいずれを用いてもよいが、VCSELアレイがエミッタの種類の特に好適な例であり、これも当然のことながら分散光源を生じ得る。VCSELアレイは、平行に配線することができる個々のダイオードからなるアレイを有し、それにより高周波数での高データ転送速度用途にとって望ましい入力容量よりも高い入力容量が生じることがある。現在の2WのVCSELアレイの1つは、それぞれが名目上0.4pFの容量を有する平行な約1000個のダイオードを有し、これにより400pFの入力容量が生じる。いくつかの例では、それぞれのアレイが100個のダイオードを有し、従って40pFの容量を有する平行な構成で接続された10個の異なるサブアレイとしてのVCSELアレイに電力を供給するようにその配線を再構成してもよい。接続されたサブアレイを、それぞれが40pFを駆動する10個の別個の増幅器変調器を用いて駆動してもよい。
別の例では、その配線を10個のサブアレイを直列構成で接続するように再構成してもよく、これにより4pFの容量(40pF/10)に低下させ、かつ全ての1000個のダイオードを単一の増幅器変調器により駆動可能にし、多数の増幅器を同期および位相整合する問題をなくしてもよい。また、直列構成のための駆動電圧を10倍上昇させてもよく、より高い電流でより低い電圧負荷を駆動するよりも、より低い電流でより高い電圧負荷を駆動する方がより容易であり得るため、それにより当該アレイの駆動効率を高めてもよい。また、出力損失を低下させることもできる。
次いで、当該実施形態によれば、VCSELなどのエミッタアレイを様々な平行および/または直列構成で配置して、最大のデータスループット率および出力効率の両観点から電気設計を最適化してもよい。また、緩和共鳴によるターンオンおよび/またはターンオフ時のオーバーシュートまたは振動の影響、オフ状態の跳ね返りおよび他の影響を最小限に抑えるために、電気駆動波形を調整してもよい。この波形は、直列または平行あるいはそれらの組み合わせである個々のVCSELの数によって決まってもよい。
上記に加えて、VCSELにより、本開示の実施形態において多くの他の利点が得られる。各レーザ要素が本質的に短い空洞を有するため、VCSELの直接変調をより容易にすることができる。直接変調により、より単純かつあまり高価でないシステム設計を得ることができる。当該アレイの平行な性質と共に各レーザのより高い信頼性により、非常に高いシステム信頼性および長いMTBF(平均故障間隔)を得ることができる。たとえ当該アレイ内の数個のレーザが故障したとしても、全体的な出力低下は最小限に抑えることができる。VCSELアレイの拡張性および高い効率により、熱発生および当該アレイ外への輸送という問題を最小限に抑えることができる。これらの両方が、高い帯域幅で低コストのFSOシステムにとって重要であり得る。
また、VCSELアレイは、1つのアレイ当たりより大きな数の要素、より高い全体出力およびより高い変調帯域幅も含むことができる。VCSELは典型的にかなり効率的であり、場合によっては40%超も効率的である。いくつかの例では、同じアレイは、多数の波長を有するVCSELを含んでいてもよく、アレイは、独立して制御または変調される小部分を含んでいてもよい。また、利用可能な波長を拡張してもよい。現在では、大部分のVCSELアレイは800nm〜900nmであるが、波長は400nm〜最大800nmの可視領域ならびに約1310nm〜約1550nmを含むより典型的な遠隔通信波長のうちの一部にわたって利用可能になる場合もある。VCSELアレイの一部はハートビートとして動作してもよく(以下により詳細に説明する)、その場合、その部分を上記アレイのデータ部分よりも非常に遅い速度で変調し、所望の出力レベルを生じさせてもよい。
次に光受信機104を参照すると、多くの通信システムはかなり小さいPINフォトダイオードまたはAPDを使用しており、それらはいくつかの実施形態では好適であり得る。その小さいサイズは高い帯域幅を可能にし、かつ約5ミクロン〜最大200ミクロンの範囲またはそれ以上のファイバ光学部品のコアサイズにも一致する。当該実施形態によれば、当該ビームは検出器において数センチメートルから数メートルの幅であってもよく、これは1センチメートルから最大数センチメートルの幅である開口部からの光子の収集に有利であり得る。これをレンズや鏡などの光学部品により達成してもよいが、受光角と開口部サイズとの間にトレードオフが存在することがある。これを、より大きな検出器を有する光受信機を用いて軽減してもよい。当該検出器は、収集開口部と同程度に大きくてもよく、光受信機は、どんな光学部品も有していなくてもよい。別の例では、光受信機は、非常に大きな面検出器を備え、かつ検出器の前に光学フィルタリングのみを有していてもよく、あるいは検出器アレイを構成する個々の検出器の前にマイクロレンズを有していてもよい。
図6Aは、本開示の一実施形態に係る光受信機104を示す。図示のように、光送信機102と同様に、光受信機は、検出器214アレイの分散光源および1つ以上の光学部品602を備えていてもよい(検出器アレイは光送信機における光ビームのスポットサイズよりも大きなサイズを有する)。検出器アレイは、光送信機におけるエミッタアレイと同様の利点を有していてもよい。例えば、多くの小さい検出器に基づき検出器を構築することにより、システム帯域幅全体を非常に高いままにしてもよい。同様に数個の検出器が故障した場合に、システム性能全体に対する影響を減らしてもよい。
図6Bは同様の光受信機であるが、光学利得を増加させるために検出器214アレイに非常に近接して配置された、ルビー、サファイアまたはある種のプラスチックまたはガラスなどの屈折率材料でできた1つ以上の半球体レンズ604などの1つ以上の光学部品をさらに備える光受信機を示す。この増加は、当該材料の屈折率の二乗にまで達することがある。検出器アレイのちょうど前にある単一レンズとして示されているいくつかの例では、当該レンズは代わりとして、検出器アレイのそれぞれの検出器上のマイクロレンズアレイであってもよく、これにより上記アレイに対するフィルファクターの影響を減らしてもよい。これらのマイクロレンズは、検出器アレイ内の検出器の上および間の可能な限り多くの領域を覆うように形成および配置されていてもよい。
さらなる光学部品を有する検出器214アレイの場合、同じまたは同様の光開口部を維持するために光学利得をそれほど大きくする必要はないため、光受信機の受光角104は、かつてのFSOシステムよりも非常に高くはないとしても同程度に高ければよい。検出器のサイズが200ミクロンから最大500ミクロン、次いで1mmおよびそれ以上に増加した際は、0.1〜100センチメートルまたはそれ以上の開口部サイズを維持しながら、受光角をほんの数分の1度から最大数度まで増加させてもよい。
簡単に図1を参照すると、いくつかの例では、光ビームの発散性および見通し線外(NLOS)事例において変化する条件を、光送信機102および/または光受信機104に調整可能な焦点、非点収差および/またはポインティング調整を有することにより改善してもよく、これらを多くの異なる方法のいずれかで実装してもよい。いくつかの実施形態では、光送信機102および/または光受信機104は、上記調整可能な焦点、非点収差またはポインティング調整のうちの1つ以上を可能にするように構成することができる1つ以上の動的光学部品を備えていてもよい。これらの動的光学部品は時間と共に変化してもよく、いくつかの例では、電気的に制御することができる1つ以上の表面を備えていてもよい。好適な動的光学部品の例としては、液体レンズや可変鏡などが挙げられる。より具体的な例としては、Varioptic社またはOptotune社によって製造されている液体レンズが挙げられる。特に液体レンズは一般に、携帯電話カメラなどの撮像用途のために設計されているが、発散ビーム通信システム100に適応させてもよい。それらは比較的小さく、かつ低コストであり、当該装置内の膜にかかる電圧または電流により作動させてもよい。Varioptic社製のVisayanなどの利用可能な非点収差を有する液体レンズも存在する。
図7Aは、光ビームの調整可能な焦点を可能にするように構成された1つ以上の動的光学部品702を含む光送信機102を示す。光送信機では、調整可能な焦点により、発散702から準平行704および集束706までの光送信機からの所与の距離におけるビーム直径の調整を可能にしてもよい。例えば、100m〜最大1kmの短距離構成では、可能な限りビーム路の多くにわたって出力レベルを所望の出力限界未満になるように、ビーム広がりを増加させることが望ましい場合がある。逆に、ビームが1kmを超えて最大10kmまたはそれ以上を移動する例では、当該受信機における出力レベルが所与のデータ転送速度のために必要な閾値を超えたままであるように、ビーム広がりを減らすことが望ましい場合がある。同様に、霧などのいくつかの天候条件では、霧の散乱によってさらなるビーム広がりが生じることがあるため、ビーム広がりを減らすことが望ましい場合がある。
図7B、図7Cおよび図7Dは、垂直な広がり708を水平の広がり710とは異なるものにすることができ(垂直軸における集束は水平軸におけるものとは異なる)、光送信機102における非点収差を可能にするための動的光学部品702の使用を示す。これは、水平のビーム広がりが垂直のビーム広がりよりも大きくなり得る塔から地面への送信などの例において望ましい場合がある。光受信機104は、地面から垂直に数メートル以内であるが、特に塔から1km以上の距離において水平に数十または数百メートル以内のどこかにあってもよい。
図7Eは、光送信機102におけるポインティング調整を可能にするための動的光学部品702の使用を示す。ポインティングシステム108との関連で上に説明したように、当該動的光学部品は、一直線712から+/−0.6°の角度714および716までの光ビームの調整を可能にしてもよいが、当然のことながら、より大きいまたはより小さい角度が可能である。いくつかの例では、これにより、約8ビットすなわち256までの数の解像度(1.2°/256=80マイクロラジアンの解像度)調整を可能にしてもよい。
図8に示すように、いくつかの例では、当該実施形態の発散ビーム通信システム100および方法は、単一の送信点、例えば迅速なビームディザリング802をサポートすることができる多数の光送信機102アレイまたはエミッタ208アレイを有する送信機などからの多数のビームをサポートすることができる。次いで、このビームディザリングを順番に使用して、狭いビームのサービス品質を低下させるシンチレーションおよびフェージングの影響を軽減してもよい。広いビームは、ビーム角度よりも非常に小さいディザ角度により迅速にディザリングされる場合があり、これにより、シンチレーションおよびフェージングの影響を平均させながら、所望の光受信機104に一貫して命中するビームを生じさせてもよい。また、このディザリングすなわち迅速なビーム路の移動により、ビーム路が望ましくない時間にわたって1つのエリアに決して留まらないように移動するビームを用いて安全性を高めてもよい。
図9Aは、光ビームの調整可能な焦点を可能にするように構成された動的光学部品902を含む光受信機104を示す。この調整可能な焦点により、光受信機と光ビームの特性との整合を容易にしてもよい。故にLOSの場合では、図9Bに示すように、入ってくるビームは当該受信機において効果的に平行にすることができるため、光受信機は、無限またはほぼ無限の焦点を所望することができる。天候の影響を受けるLOSでは、雨、雪、霧またはそれ以外による散乱により光送信機と光受信機との間に効果的な光源点が生じる場合があるため、光送信機102と光受信機との間のいくつかの中間点で集束させることが望ましい場合がある。図9Cに示すように、これは同様に、光送信機と光受信機との間のいくつかの中間点で集束させることが同様に望ましい場合があるNLOSの場合であってもよい。
図9Dおよび図9Eは、光受信機104においてポインティング調整を可能にするための動的光学部品902の使用を示す。図示のように、当該動的光学部品により、単一の検出器または光受信機の検出器214アレイのサブセットに命中するような準平行ビームの調整を可能にしてもよい。これは光受信機における焦点の調整と同時に達成してもよい。
通信のための光送信機102と光受信機104との少なくとも最初の位置合わせは、多くの異なる方法のいずれかで達成してもよい。図10は上で紹介したいくつかの技術例を示す。図示のように、発散ビーム通信システム100は、高出力で高速の光通信1002を提供するように構成されていてもよい。いくつかの例では、RFシステムが本発散ビーム通信システムの下にあってもよく、光送信機と光受信機との間で低出力のRF通信1004を提供してそれらの位置を確立し、かつそれらの位置合わせを支援してもよい。このRF通信は、光送信機と光受信機との位置合わせを支援することができる1つ以上のRFシグナルのセットからなるRFハートビート信号を含んでいてもよい。また、以下により詳細に説明するいくつかの例では、光送信機は、光送信機と光受信機との位置合わせを支援することができる1つ以上の広い光ビームのセットからなる光ハートビート1006(光ハートビート信号)を放出するように構成されていてもよい。いくつかの例では、光送信機と光受信機とを位置合わせすることができる(あるいは互いまたは光ビームに対するそれらの向きをそれ以外の方法で調整することができる)ように、光送信機の位置(地理的位置)を運ぶか示すようにハートビート信号を変調してもよく、かつ/またはある信号により光受信機がその位置もしくはその位置の指標を光送信機に戻すようにしてもよい。光送信機および光受信機はそれらの位置を知っていてもよく、あるいはいくつかの例では、GPSまたは他の地理位置情報による方法などを介してそれらの位置を取得してもよい。あるいはいくつかの例では、光送信機または光受信機により、ハートビート信号内に埋め込まれたタイムスタンプなどを用いてそれ以外の位置を決定してもよい。
当該実施形態によれば、光送信機102によって放出される光ハートビートは、全ての場合において所望の出力限界以下の光ビームであってもよく、それを本システムの高出力で高速の光通信1002よりも遅い速度で変調してもよい。位置合わせの場合に、光送信機はハートビート(光またはRF)を放出してもよい。光受信機104は、ハートビートの少なくとも一部を捕捉するように構成された広視野(例えば、数十度〜最大180度以上)を有するカメラなどによりハートビートを検出してもよい。当該光受信機は、光送信機のハートビートを識別し、かつ必要に応じて移動して、光送信機と位置合わせしてもよい。あるいは、光受信機アレイを含むいくつかの例では、光受信機のいずれも移動することなく、光送信機と最も近くに位置合わせされた上記アレイの光受信機の1つ以上を、それ以外の光受信機が選択的に動作停止された(例えば、スイッチが切れた)状態で、選択的に起動してもよい(例えば、スイッチを入れてよい)。受信された光ビームの相対出力に基づくかハートビートを介した技術などの、光受信機の選択的起動または動作停止の他の技術を用いてもよい。いずれの場合も、次いで光受信機は、関連する送信機(光またはRF)を介してハートビートを光送信機に送り戻してもよい。光送信機は関連する受信機を介して当該受信機のハートビートを受信し、かつ高速光通信の送信を開始してもよい。また、いくつかの例では、高速光通信の送信前などに当該受信機のハートビートにより光送信機を案内して光受信機との位置合わせを高めてもよい。
いくつかの例では、光送信機102は、光受信機104からのハートビートを監視してもよい。光受信機のハートビートが閾値レベルまたは他の判断基準未満に低下する場合では、光送信機は、高出力で高速の光通信1002を不能にしてもよい。次いで、光送信機は、当該受信機の(閾値レベルまたは他の判断基準を超える)ハートビートを再び拾うかそれ以外の方法で検出するまで待機し、次いで高出力で高速の光通信を再確立してもよい。動作停止時間は、光曝露レベルを所望の出力限界未満に維持するのに十分な時間であってもよいが、可能な限り素早く(例えば、ミリ秒オーダーまたはそれより速く)高速光通信の再確立を可能にする時間であってもよい。例えば、ビーム路内を行き来する分岐波(tree branch waving)により、ビームを通過する度に数分の1秒間ビームを妨害してもよいが、十分に速い再開により通信スループットに対するあらゆる影響を最小限に抑えてもよい。
いくつかの例では、光送信機102と光受信機104との位置合わせは、多くの異なる技術に従い、光受信機内で少なくとも部分的に達成してもよい。図11Aおよび図11Bは2つの例を示す。図11Aに示すように、光受信機は、検出された光ビームの一部を適当な光学部品1104を介してカメラ1106に反射させるように構成されたフィルタまたは部分的ピックオフミラー1102を備えていてもよい。当該カメラは、光ビームの反射部分を捕捉し、かつ光受信機の電子機器と通信して、光ビームの捕捉された反射部分に基づき粗いステアリング(例えば、モーター、受信機ポインティングシステム218)および/または細かいステアリング(例えば、MEMSミラー、動的光学部品または他の方法)を駆動するように構成されていてもよい。いくつかの例では、光送信機のエミッタ208アレイは1つ以上のエミッタを含んでいてもよく、あるいは光送信機は、カメラのフレームレートよりも低い速度で光ビームを放出して追跡、ロックインおよびハートビートを可能にするように構成された1つ以上のさらなるエミッタを含んでいてもよい。
図11Bに示すように、別の例では、光受信機は、限界開口1110の周囲に配置され、かつそれにより遮光することができる複数のフォトダイオード1108(フォトダイオード1108a、1108b、1108c、1108dとして4つが図示されている)を含んでいてもよい。この例では、当該フォトダイオードは、当該フォトダイオードにおいて検出された光ビームの相対出力(検出器214において検出された光ビームの全体出力に対する)を検出し、かつ光受信機104の電子機器と通信して粗いステアリング(例えば、モーター、受信機ポインティングシステム218)および/または細かいステアリング(例えば、MEMSミラー、動的光学部品)を駆動するように構成されていてもよい。いくつかの例では、円の周りに約120°離間して配置されたフォトダイオード1108a、1108bおよび1108cのように、3つのみのフォトダイオードを使用してもよい。より具体的な例では、このフィードバック制御について、それぞれのフォトダイオードで検出された相対出力ごとに、以下のように要約することができる:
[フォトダイオード1108b>フォトダイオード1108c]であれば、第1の方向(例えば右)にパンさせ、
フォトダイオード1108b<フォトダイオード1108cであれば、反対の第2の方向(例えば左)にパンさせ、
[フォトダイオード1108a>(フォトダイオード1108b+フォトダイオード1108c)/2]であれば、第3の方向(例えば下)にチルトさせ、かつ
[フォトダイオード1108a<(フォトダイオード1108b+フォトダイオード1108c)/2]であれば、反対の第4の方向(例えば上)にチルトさせる。
光受信機104のステアリングすなわちパン動作との関連で説明してきたが、上に説明したように、光受信機アレイを含むいくつかの例では、光受信機を移動させることなく位置合わせを達成してもよい。これらの例では、光受信機のいずれも移動させることなく、光送信機に最も近く位置合わせされた上記アレイの光受信機の1つ以上を、それ以外の光受信機が選択的に動作停止された(例えばスイッチが切れた)状態で、選択的に起動してもよい(例えばスイッチを入れてもよい)。
上に説明したように、いくつかの例では、単一の光送信機102は、その光ビームの円錐内に存在するような多数の受信機に対応できる(LOSの場合)。上に説明したように、これは、1つ以上の多重化技術などに従う多くの異なる方法で達成してもよい。図12Aは、1つの多重化技術の例すなわちスペクトル多重化を示す。図示のように、光送信機のエミッタ208アレイを異なるそれぞれの波長を有する1つ以上のエミッタのグループに分けてもよい(λ1、λ2、λ3、λ4として示されており、かつ上記ハートビートのための別個のエミッタを有する)。当該グループのエミッタは、図示のように領域ごとに上記アレイ内に配置されていてもよく、あるいは他の例では、当該エミッタは互いに散らばっていてもよい。光受信機104は、それらの検出器214の1つ以上の全てまたはいくつかの前に1つ以上の波長特異的もしくは波長整調可能フィルタ1202を備えていてもよい。いくつかの例では、波長整調可能フィルタは、環境条件、特に温度の変化などの各種条件により当該エミッタの波長が変化した際に動的に調整可能であってもよい。
スペクトル多重化に加えて、あるいはその代わりに、発散ビーム通信システム100はいくつかの例では、図12Bに示す方法などで空間多重化(SMX)を用いてもよい。図示のように、光送信機のエミッタ208アレイは、独立して変調することができるエミッタのパターン(例えば、1つ以上のエミッタのグループのパターン)で配置されていてもよい(領域1、領域2、領域3、領域4として図示されており、かつ上記ハートビートのための別個のエミッタを有する)。光受信機104における検出器214アレイは同様に、検出器の対応するパターンで配置されていてもよい。いくつかの例では、本システムは、晴天条件下で空間多重化を使用してもよい。次いで、本システムは顕著な散乱(例えば天候による)の場合またはNLOSの場合に空間多重化をオフにするか低下させ、これにより帯域幅全体を低下させるが通信容量を維持することができる。
各種例における発散ビーム通信システム100のさらなる特徴としては、光送信機102が多数の経路を試み、かつ/またはユーザに自身の光受信機104を回転または移動させるように信号を送ってそれらの位置合わせを最適化し、かつ受信される信号の速度およびサービス品質を高めることが挙げられる。このユーザへの信号送信は、テキスト、記号、音声、音または他の光信号、音響信号、触覚信号またはそれ以外の信号などによる多くの異なる方法で達成してもよい。より具体的な例では、光送信機は、窓まで移動するか、自身の前、後ろ、左または右に移動するようにユーザに信号を送ってもよい。別の特定の例では、光送信機は、ユーザに円に回転するように信号を送ってもよく、回転を停止する際にユーザに信号を送ってもよい。あるいは、さらに別の例では、光送信機は、ユーザに光受信機を移動、回転またはチルトさせるように信号を送ってもよい。
いくつかの例では、安全な出力レベルを高めるために再帰反射を使用してもよい。これらの例によれば、光送信機102または光送信機アレイは短いパルスを放出してもよく、あらゆる帰還(反射)信号を監視するように構成された1つ以上の検出器または他のセンサを備えていてもよい。非常に短い時間遅延における大強度反射は、近距離における送信ビーム内の物体を示してもよく、これにより光送信機またはアレイに、異なるエミッタまたは上記アレイの異なる送信機を支持するそのビームの放出を停止させてもよい。十分に長い期間にわたる光エネルギーの十分な蓄積によってのみ生じ得る特定の公知かつ規制されたエネルギー閾値に到達する前にビームを中断することができるため、本システムの応答速度により安全な動作を容易してもよい。
いくつかの例では、発散ビーム通信システム100の環境の3Dモデリングを使用してそのスループットを最適化してもよい。これは既存の地形および都市建築物のデータベースおよび画像、システムによって収集されたデータまたはそれらの組み合わせを用いて達成してもよい。より具体的な例では、再帰反射強度および時間遅延を使用してライダー(LIDAR)型機能を達成してもよい。環境の3Dモデルから、固定および移動光送信機102ならびに光受信機104の両方にとって最適なビーム路を予測してもよい。移動光受信機の場合、当該受信機の経路を3Dモデルにモデル化して、モバイルユーザによる受信にとって最適なビーム路を形成してもよい。この3Dモデルは、良好な反射器118(例えば、異なる位置に移動する駐車中のトラック)などの変化に応答して適応するものであってもよい。本システムによって得られたビーム反射および送信強度情報を使用して最初の3Dモデルを改良するか、あるいは新しい3Dモデルを作製してもよい。
1つの例では、大規模外部搬送システム(例えば、携帯電話マクロセルサイト)および局所ルータシステムの両方に同じ部品および周波数を使用することができる固定遅延ルータ(光リレーノード)を使用してもよい。これにより規模の経済およびシステム効率を高める共通性を得ることができる。
いくつかの例では、発散ビーム通信システム100によって可動式リレービームを生成してもよい。協働するユーザ/ルータは、マクロセルからモバイルまたは他のユーザへの信号を中継してもよい。
いくつかの例では、非常に低重量かつ低出力の光リレーノードなどの形態で自律型の固定もしくは移動光送信機、光受信機または光送受信機(セルノードと呼ぶ場合もある)を配備することができる。これらの例では、空中(例えば、風船、無人機、飛行船)に、あるいは建物、塔、ポール、木または地面よりも上の他の位置に、軽量の光リレーノードを配備することができる。1つの例では、これらの自律型光送信機、光受信機または光送受信機は太陽光発電式であってもよい。
いくつかの例では、外部、内部またはその両方の導光板を使用して、発散ビーム通信システムからの信号を伝播させてもよい。
いくつかの例では、セキュリティ、干渉抑制、および/または太陽光バックグラウンドおよびマルチパス歪みに対抗するためのSNR向上のために、迅速なビーム周波数走査を使用してもよい。1つの例では、全ての半導体無動レーザを電気的に調整し、あらゆる機械部品または電気機械部品の使用を回避してもよい。
いくつかの例では、ネットワークへの寄与およびその形成に積極的なユーザにより、アドホックネットワークを形成してもよい。
いくつかの例では、発散ビーム通信システム100は、ある種の携帯電話バッテリーに類似したピギーバック装置(piggyback device)の使用により、携帯電話、タブレットまたはパーソナルコンピュータなどの既存のモバイルデータ伝送装置に一体化されていてもよく、ここでは光学部品は既存のモバイル機器と一体化されていてもよい。
いくつかの例では、光受信機構造内に機械バッフルを使用して、光送信機からの単一ビームの選択を可能にし、このようにしてマルチパス問題および受信システムに対する入射太陽光の影響を減らしてもよい。別の例では、光受信機104における光コリメーターにより、狭い許容範囲外の信号を拒否し、マルチパスの影響を改善してもよい。
発散ビーム通信システム100におけるマルチパス因子および干渉は、多くの方法で対処することができる。1つの例では、拒否閾値を超える信号強度を有する他の経路がより強力な信号経路よりも符号間干渉を引き起こすほどに不十分に長いまたは短いものであるように、光送信機102と光受信機104との間の恐らく最も強力な信号経路(直接的なものか反射されたものかは問わない)を十分に短くしてもよい。この状況は、比較的低いデータ転送速度における比較的短い経路に当て嵌まり得る。1つの例では、符号化を使用してマルチパス干渉の影響を軽減してもよい。別の例では、光信号は、マルチパス環境におけるパルスの不鮮明化を補償し、かつ符号間干渉を減らすための符号化された周波数分割であってもよい。当該受信機は信号を再構築してもよい。従って、直交周波数分割多重化(OFDM)を使用してマルチパス問題に対抗してもよい。別の例では、同期された受信機の時間ゲーティングを使用して、光子を最も短い、すなわち最も効率的な経路を移動する光子のみに制限してもよい。
実施形態の発散ビーム通信システム100をさらに例示するために、次に、当該実施形態を配備することができる各種状況を示す図13〜図17、図18Aおよび図18Bを参照する。上に説明したように、特定の光受信機104aは光送信機102からの入射ビームを検出してもよく、他の光受信機104bは(または同じ受信機であっても)、反射器118(散乱体を含む)からの反射ビーム(散乱ビームを含む)を検出してもよい。図13は、建物1302が光受信機104bによる受信により放出された光ビーム(遮断された入射ビーム1304として示されている)を遮断することができる状況を示す。図示のように、地面または別の建物などの適当な反射器上の反射点1306は、光受信機104bによって受信することができる反射ビーム1308を生成することができる。光受信機はここでは固定されていても移動可能であってもよいが、移動受信機では、入射もしくは反射ビームに対するさらなる位置合わせが望まれたり要求されたりする場合があり、感度問題によりさらなる検討が必要になるかもしれない。
図14は、固定された受信機環境における発散ビーム通信システム100の配備例を示す。図示のように、光送受信機アレイ200などの光送信機アレイは、ホスト建物1402、塔または他の位置に配置されていてもよい。光送信機は、1つ以上の光受信機104a(建物1406内に図示されている)への直接見通し線(LOS)を有する入射ビーム1404を含むビーム、および反射または散乱して1つ以上の光受信機104b(別の建物1412内に図示されている)によって検出可能な反射/散乱ビーム1410を生成することができる別の第2の入射ビーム1408を発生してもよい。図示されていない別の例では、反射/散乱ビームを直接見通し線ビームによって生成してもよい。光受信機104aは、直接見通し線ビームから光を直接受信してもよく、また第2のビームから直接見通し線光を受信してもよい。第2のビームを使用して反射/散乱ビームを生成してもよく、これはランバート性を有していてもよく、光を完全に180°にわたって散乱させてもよい。次いで、この第2のビームを光受信機104bによって受信してもよい。図示されていない別の例では、固定された反射もしくは散乱面または両種類の表面を、第2のビームの最初の入射点に取り付けて、光受信機104bにより効率的に光を誘導することができる反射/散乱ビームを生成してもよい。
上に示したように、図14の状況における光受信機104a、104bは固定されていてもよい。他の例では、状況例において以下により詳細に説明するように、上記光受信機の一方または両方は代わりとして、特定のエリア内で移動可能すなわちモバイル機器であってもよい。1つの例では、ユーザはそれらの受信機を特定のエリア内の異なる位置まで物理的に運ぶか配置してもよい。別の例では、上記光受信機の一方または両方には、受信を改善するためにそれらを1つ以上の(例えば6つ)の自由度で自立的に移動させることができる装置を装備することができる。
図15Aは、建物(例えば、建物1410、1412)、車両または他の構造物の窓1504を介した入射ビーム1502の受信を示し、このビームは、天井、床または壁から反射して反射ビーム1506を生成してもよい。図15Bは、別の入射ビームとして中継のために入射ビームがルータ(光リレーノード)1508によって受信され、それが同様に、天井、床または壁から反射して反射ビームを生成することができる同様の状況を示す。どちらの例も、入射ビームは直接受信されてもよい。反射ビームも直接受信されてもよく、あるいはそれらにより、敷居の隙間1512を通過することができるような伝播される放射の形態で残存放射1510が生じてもよい。本システムは直接受信された入射もしくは反射ビームにおいて生じるものから伝播された放射において生じるものにまで及ぶ各種出力レベルに適合することができるため、伝送路は重要ではなく、本システムは、必要に応じて入射、反射もしくは残存放射を拾うことができる。
図15Cは、いくつかの実施形態に係るルータ(光リレーノード)1508をより詳細に示す。図示のように、当該ルータは、外部構成および内部構成を含んでいてもよい。外部構成は、光ビームを受信するように構成された1つ以上の外部検出器1514を有する1つ以上の外部光受信機を備えていてもよく、内部構成は、光ビームを再送信するように構成された1つ以上の内部エミッタ1516を有する1つ以上の内部光送信機を備えていてもよい。別々に図示されていないが、いくつかの例では、内部構成は、光ビームを受信するように構成された1つ以上の内部検出器を有する1つ以上の内部光受信機も備えていてもよく、外部構成は、光ビームを再送信するように構成された1つ以上の外部エミッタを有する1つ以上の外部光送信機を備えていてもよい。1つの特定の例では、外部および内部検出器は、100cmのエリアをカバーし、かつ1000個の光子/ビットを提供してもよく、内部および外部エミッタは±45°をカバーしてもよい。内部エミッタは20°のポインティングを可能にしてもよく、外部エミッタは0.5°のポインティングを可能にしてもよい。
図16は、移動受信機環境における発散ビーム通信システム100の配備例を示す。図示のように、ここでも光送受信機アレイ200などの光送信機アレイは、ホスト建物1402、塔または他の位置に配置されていてもよい。光送信機は、建物反射ビーム1604ならびに地面反射ビーム1606を生成する入射ビーム1602を含むビームを発生してもよい。次いで、入射および反射ビームを含むこれらのビーを、1つ以上の光受信機104a、104bによって受信してもよい。いくつかの例では、当該受信機は、入射ビームから意図的に「目を背け」て、直接ビームよりも安定だがより低い出力レベルのビームを得てもよい。例えば、建物または地面から反射された放射は、当該送受信機アレイからの直接放射よりも一定であってもよい。SNRなどによる多くの異なる方法で、この決定を行うことができる。従って、光受信機は、反射ビームを優先的に検出するかそれ以外の方法で自動追跡し、入射ビームの直接検出を回避してもよい。
図17は、都市および田舎(例えば森の多い)環境における発散ビーム通信システム100の配備例を示す。さらにここでも、この例は、ホスト建物1402、塔または他の位置に配置された光送受信機アレイ200などの光送信機アレイを備える。図示のとおり、この状況では、光送信機からの入射ビーム1702を通常の比較的均質な大気中微粒子から散乱させて、それにより反射/散乱ビーム1704を生成してもよい。さらに、入射ビームを、屋根の通気口から生じる水蒸気1706、または霧、雲、煙などの非均質な大気中微粒子から散乱させて、それによりさらなる反射/散乱ビームを生成してもよい。これらの反射/散乱ビームを固定もしくは移動光受信機によって受信してもよい。いくつかの例では、紫外線波長に対する青などのより短い波長は、それらのより大きな程度の散乱により有利になり得る。
図18Aおよび図18Bは、都市および田舎(例えば森の多い)環境における発散ビーム通信システム100の他の配備例を示す。これらの例では、本システムは、光送信機または、光送信機を含む送受信機(別々に図示されていない)が装備された人工衛星の急増するネットワークなどにおける1つ以上の人工衛星1802を備える。この状況では、人工衛星は、都市環境および/または田舎環境においてほぼ垂直または効果的に垂直な光ビームを送信するように構成されていてもよい。これらのビームを固定もしくは移動光受信機によって受信してもよい。これらのビームを固定もしくは移動光受信機によって受信してもよい。いくつかの例では、赤外線波長に対する赤などのより長い波長は、図18Bに示すように、それらのより良好な雲1804への貫通により有利になり得る。
図19は、本開示の実施形態に係る方法1900における各種動作を示す。ブロック1902および1904に示すように、本方法は、データにより光ビームを変調する工程と、光ビームからのデータを検出および回復するように構成された光受信機による受信のために、人工の閉じ込めを伴わずにデータを伝搬する光ビームを光送信機によって放出する工程とをそれぞれ含んでもよい。光ビームを0.1度超の広がり角および0.05%未満の光子効率で放出してもよい。あるいは、別の例では、光ビームを0.1度超の広がり角および0.01%未満の光子効率で放出してもよい。また、光子効率は、光受信機によって検出可能な光ビームの光子数を光送信機によって放出される光ビームの光子数に相関し得る。
従って、本開示の実施形態は、発散ビーム通信システム100および光通信方法、より詳細には発散ビーム通信を提供する。従来のFSO通信とは対照的に、当該実施形態のシステムおよび方法は、さらにより広いビームおよびさらにより高い出力レベルを使用する。光ビームの出力のかなりの部分は、より従来のFSO通信と比較して「浪費される」場合もあるが、より広いビームによりポインティングおよび追跡が完全に不必要なものになるか、あるいは容易かつ手頃なものになる。これらの高出力の広いビームにより、モバイルユーザに対する柔軟性、より高いサービス品質、ならびに反射および散乱伝播により高いデータ転送速度スループットおよび高品質サービスを可能にすることができる見通し線外(NLOS)および妨害された見通し線用途の実現も可能になる。
発散ビーム通信システム100および本方法は、高出力固体レーザまたは、1Gb/s超およびいくつかの例では最大1Tb/sまたはそれ以上の高いデータ転送速度の無線通信のために他のエミッタを用いてもよい。また、いくつかの例では、本システムにより各通信リンクのためのビーム広がりを最適化してもよい。ビーム広がり角は、固定されていても徐々に、または急速に変化してもよい。本システムは、光送信機102と光受信機104との間に見通し線を必要としない。本発散ビーム通信システムで使用されるエミッタの放出出力は、多数の反射を有する場合であっても非常に高いデータ伝送率が達成可能であるようなものであればよい。
発散ビーム通信システム100は、光子もしくは送信効率およびその光ビームの広がりなどに基づく多くの異なる方法で従来のFSO送信を用いて構築されていてもよい。ここでは、光子効率は、光検出器によって検出可能な光子数を光送信機で放出されたビームの光子数に相関し得る。この点に関しては、光検出器によって検出可能な光子数をその受光角によって規定するか、それ以外の方法で制限してもよい。いくつかの例では、光子効率は、光受信機104によって検出された光子数(A)/光送信機102によって放出された光子数(A)の比(E)(E=A/A)で表してもよい。因子Eは、ビーム広がりまたはビーム幅などの多くの変数によって影響を受けることがある。
従来の手法では高い送信効率を達成することができるが(E=10%〜90%)、0.0005〜0.005度のオーダーの広がりを有する非常に狭いビームが必要とされ、次いで、より高いコストおよび極めて高い精度での指向が求められる。他方、当該実施形態の発散ビーム通信システムは、はるかにより広いビームを使用する。いくつかの例では、そのビームは、0.2〜6度のオーダーのビーム広がりを有するより広いビームにより0.01%〜0.00001%の光子効率しか達成することができないが、これにより、当該ポインティングシステムが非常に手頃になるようにポインティング要求を軽減してもよい。他の例では、ビーム広がり角は、0.02〜20度、0.1〜10度などの範囲であってもよい。より一般的な場合におけるいくつかの例では、本発散ビーム通信システムは、0.1度超のビーム広がりおよび0.01%未満の光子効率で動作することができる。あるいは他の例では、本発散ビーム通信システムは、0.1度超のビーム広がりおよび0.05%未満の光子効率で動作することができる。
既存のFSO見通し線システムでは、光送信機は典型的に、たった0.01〜10mW、または恐らく30〜50mWである。これらのFSOシステムは、レーザのコストおよび安全性懸念によって制限されており、これは、約100mW超または1W超の出力レベルが経済的に実行不可能であり、かつ/または安全でないことを意味している。従って、これらのシステムは、レーザ出力を最小限に抑える努力をしている。対照的に、本開示の各種実施形態の発散ビーム通信システム100は、最大ではないとしても高い利用可能なレーザ出力を利用する努力をするものである。
発散ビーム通信システム100では、光送信機102の出力は、本システムの限界ではなく、エネルギー消費およびコストに関する経済問題を単に提起している場合がある。既存の無線RFシステムは、約1000人の顧客に対応するために5kW〜50kWのピーク出力を消費するマクロセル基地局建物を使用する。これは1人の顧客当たり約5〜50ピークワットである。この出力消費の利用率すなわちデューティサイクルは非常に低く、約0.1〜1%であり、スペクトル利用によって制限されている。現在の無線RFシステムのエネルギーコストは、1人の顧客当たり1月たった0.1〜1米国ドルの範囲である。現在の高速無線RFシステムは、1人の顧客当たり1月約30〜100米国ドルを請求している。従って、基地局のエネルギーコストは、サービス料のたった約0.1〜1%によって賄われている。
経済的に、当該実施形態の発散ビーム通信システム100は、総サービスコストの妥当な割合すなわち10%を超えるエネルギーコストにより経済問題が引き起こされ得るというエネルギーコスト問題に立ち向かうことができる。従って、いくつかの例では、本システムは、典型的なスペクトル利用率において、エネルギー消費に基づき1人の顧客当たり約100W〜1000Wのピーク出力で動作することができる。より頻繁な濃霧を有するエリアでは、よりハイエンドの出力が特に有利になり得、より晴天の多いエリアでは、よりローエンドの出力が有用になり得る。上に実証されているように、これらの出力レベルは、既存のFSOシステムのレベルの10倍から100万倍超であってもよい。これは例えば、本システムが地理的領域のたった数パーセントで生じ得る濃霧を通して信号を駆動するのに必要な場合にのみ、よりハイエンドの出力を使用する場合であってもよく、よって1月当たりの時間の数パーセントでもあってもよい。
また、当該実施形態の発散ビーム通信システム100および方法は、妨害されていない直接LOSを使用することなく動作することができ、光送信機102への非常に妨害されたLOSまたは、さらに完全に遮断されたLOSを有する光受信機104との通信を可能にする。いくつかの例では、反射ビームは直接入射ビームよりも非常に小さい変動を有し得るため、当該受信機は、サービス品質を高めるために光送信機からさらに意図的に「目を背け」てもよい。
当該実施形態の発散ビーム通信システム100および方法は、多数の光送信機102アレイまたはエミッタ208アレイを有する送信機などの単一の送信点からの多数のビームをサポートしてもよく、これにより信頼性およびサービス品質を高めてもよい。本システムは、ビーム路が望ましくない状況を提供する程十分に長く1つのスポットに決して留まらないように、1つの送信機またはエミッタから別の送信機またはエミッタに迅速に移動する、すなわちディザリングする光ビームもサポートしてもよい。また、この常に移動するビームおよび経路により、新しいより最適な経路を常に見つけて常に高いサービス品質を維持してもよい。さらに、広い光ビームのこのディザリングは、ビーム角度よりも非常に小さいディザ角度により達成してもよく、ビームがその目的とする光受信機に命中する確率を高め、かつシンチレーションおよびフェージングの影響を平均してもよい。
本開示の実施形態をハードウェアおよびソフトウェアのあらゆる組み合わせにより実装してもよい。コンピュータによって実行される装置として実装する場合、これらの例を、上記工程および機能のうちの一部または全てを実施する手段を用いて実装してもよい。
本開示の実施形態は、例えば、情報を格納することができる非一時的装置として1つの位置から別の位置に情報を伝播することができる一時的電子信号などのコンピュータ可読伝送媒体と区別することができるコンピュータ可読記憶媒体を有する製品(例えば、1つ以上のコンピュータプログラム製品)に含めることができる。本明細書に記載されているコンピュータ可読媒体とは一般に、コンピュータ可読記憶媒体またはコンピュータ可読伝送媒体を指してもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、当該実施形態の機構を提供および容易にするためのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読プログラム符号手段をその中に組み込んでいる。この点に関しては、コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ(ハードウェアプロセッサ)による実行に応答して、装置に本明細書に記載されている各種機能を実行させる、その中に格納されているコンピュータ可読プログラム符号部分を有していてもよい。当該製品を上記プロセッサを含むコンピュータシステムの一部として含めたり別々に提供したりすることができる。あるいは、いくつかの例では、当該製品を、光送信機102、光受信機104、変調器106、ポインティングシステム108、制御システム110および/またはデータ光源112などの、発散ビーム通信システム100の1つ以上の部品の電子機器の中に含めてもよい。
上記説明および関連する図面に示されている教示の利点を有するこれらの開示が属する技術分野の当業者であれば、本明細書に記載されている本開示の多くの修正形態および他の実施形態を思い付くであろう。従って、当然のことながら、本開示は、開示されている具体的な実施形態に限定されるものではなく、修正形態および他の実施形態が添付の特許請求の範囲に含まれることを意図している。さらに、上記説明および関連する図面は、要素および/または機能の特定の組み合わせの例との関連で実施形態について記述しているが、当然のことながら、添付の特許請求の範囲から逸脱しない他の実施形態により、要素および/または機能の異なる組み合わせを提供してもよい。この点に関しては、例えば、上に明示的に記載されているものとは異なる要素および/または機能の組み合わせも、添付の特許請求の範囲の一部に記載されていてもよいものとして想定される。本明細書には具体的な用語が用いられているが、それらは一般的かつ記述的な意味でのみ使用されており、限定のためのものではない。

Claims (38)

  1. 復調器と、
    前記復調器に結合され、かつ前記復調器が回復するように構成されているデータを伝搬する光ビームを検出するように構成された光受信機であって、前記光受信機は、前記データで変調された光ビームを放出するように構成された光送信機からの人工の閉じ込めを伴わずに放出された光ビームを検出するように構成されている、光受信機と、
    を備える装置であって、
    前記光受信機は、サイズにおいて200ミクロン超の検出器と、前記光ビームが前記検出器に入射するように0.1度超の角度の範囲にわたって光ビームを屈折させるように位置付けられたレンズとを含み、それにより、前記光受信機は0.1度超の受光角を有する、装置。
  2. 少なくとも、前記光受信機が前記光送信機への見通し線を有していないいくつかの場合では、前記光受信機は前記光ビームを検出するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記装置は、前記光受信機を含む光受信機アレイを備えるか、あるいは、前記光受信機は、前記光ビームを検出するように構成された検出器アレイを含み、かつ
    前記光受信機アレイの光受信機または前記検出器アレイの検出器は、前記光送信機に対するそれらの向きに基づいて選択的に起動および動作停止するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  4. 前記光ビームは、入射ビームと、前記入射ビームの反射によって生成された反射ビームとを含み、前記光受信機は、少なくとも1つの場合では、前記反射ビームを優先的に検出し、かつ前記入射ビームの直接検出を回避するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  5. 前記光受信機は、前記光ビームを検出するように構成された検出器アレイを含み、前記アレイは、前記光送信機における前記光ビームのスポットサイズよりも大きいサイズを有し、かつ
    前記光ビームは、多数の光受信機に対応するように空間的に多重化されており、前記検出器アレイは、独立して変調される前記光送信機のエミッタのパターンに対応する検出器のパターンで配列されている、請求項1に記載の装置。
  6. 多数の光受信機に対応するようにスペクトル的に多重化されている光ビームを前記光受信機が検出することを可能にする波長特異的もしくは波長整調可能フィルタをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  7. 前記光受信機は、前記光受信機の前記光ビームの特性への整合を容易にする調整可能な焦点をもって前記光ビームを検出するように構成されており、前記調整可能な焦点は、少なくとも1つの場合では、前記光送信機と前記光受信機との間のいくつかの中間点に前記光受信機の焦点を含む、請求項1に記載の装置。
  8. 前記光受信機および前記光送信機の方向づけのためのハートビート信号であって、前記ハートビート信号は、前記光送信機の位置を伝搬するかまたは示すように変調されている、ハートビート信号、または前記光受信機にその位置もしくはその位置の指標を前記光送信機に戻すようにさせる信号を受信するようにさらに構成されている、請求項1に記載の装置。
  9. 前記光受信機は、前記光ビームの一部を捕捉するように構成されたカメラと、前記カメラが通信して、前記光ビームの捕捉された部分に基づいて粗いかまたは細かいステアリングを駆動して前記光受信機および前記光送信機を少なくとも部分的に方向づけするように構成されている電子機器とを含む、請求項1に記載の装置。
  10. 前記光受信機は、前記光受信機の周囲の周りに位置づけられ、かつ前記光受信機の限界開口によって遮光されている複数のフォトダイオードを含み、前記フォトダイオードは、前記光ビームの相対出力を検出するように構成されており、前記光受信機は、前記フォトダイオードが通信して、前記光ビームの相対出力に基づいて粗いかまたは細かいステアリングを駆動して前記光受信機および前記光送信機を少なくとも部分的に方向づけするように構成されている電子機器をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  11. 別個の光受信機または検出器による広い光ビームの受信に基づいて、前記光受信機によって与えられた案内に基づいて動作可能なポインティングシステムをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  12. 前記光受信機が前記光ビームを検出するように構成されていることは、時分割多重化されている光ビームを検出するように構成されていることを含み、かつ
    前記光受信機が時分割多重化されている光ビームを検出するように構成されていることは、時分割多重化されておりかつ複数の光送信機から放出される光ビームを検出するように構成されていることを含む、請求項1に記載の装置。
  13. 前記装置は、前記光ビームの信号対雑音比(SNR)またはデータの完全性に基づいて、前記光ビームのデータ転送速度または変調を変化させるようにさらに構成されている、請求項1に記載の装置。
  14. 前記装置は、順方向誤り訂正を用いて、前記復調器によって回復されたデータにおける誤りを制御するようにさらに構成されている、請求項1に記載の装置。
  15. 前記装置は、1つ以上の光送信機との通信に基づいて前記光送信機を選択するようにさらに構成されており、前記光受信機は、前記光受信機およびそのように選択された光送信機を少なくとも部分的に方向づけするように粗いかまたは細かいステアリングを駆動する電子機器をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  16. 前記光受信機は、前記光ビームを検出するように構成されたアバランシェフォトダイオード(APD)を含む、請求項1に記載の装置。
  17. 前記装置は、ポインティングおよび追跡のための手段をさらに備え、前記ポインティングおよび追跡のための手段は、パン/チルト制御のための手段を含む、請求項1に記載の装置。
  18. 前記光受信機は、複数の光送信機からの光ビームに基づいて、前記複数の光送信機から前記光送信機を選択するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  19. 前記装置は、前記光ビームから回復されたデータを解読するようにさらに構成されている、請求項1に記載の装置。
  20. 光受信機によって、前記データで変調された光ビームを放出するように構成された光送信機からの人工の閉じ込めを伴わずに放出された光ビームを検出することと、
    そのように検出された光ビームから前記データを回復することと、
    を備える方法であって、
    前記光受信機は、サイズにおいて200ミクロン超の検出器と、前記光ビームが前記検出器に入射するように0.1度超の角度の範囲にわたって光ビームを屈折させるように位置付けられたレンズとを含み、それにより、前記光受信機は0.1度超の受光角を有する、方法。
  21. 前記光ビームを検出することは、前記光受信機によって前記光送信機への見通し線を有していない光ビームを検出することを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記光ビームを検出することは、前記光受信機を含む光受信機アレイの光受信機によって、あるいは検出器アレイを含む光受信機によって前記光ビームを検出することを含み、
    前記方法は、前記光受信機アレイの光受信機または前記検出器アレイの検出器を、前記光送信機に対するそれらの向きに基づいて選択的に起動および動作停止することをさらに備える、請求項20に記載の方法。
  23. 前記光ビームは、入射ビームと、前記入射ビームの反射によって生成された反射ビームとを含み、前記光ビームを検出することは、前記反射ビームを優先的に検出することと、前記入射ビームの直接検出を回避することとを含む、請求項20に記載の方法。
  24. 前記光ビームを検出することは、前記光送信機における前記光ビームのスポットサイズよりも大きいサイズを有する検出器アレイを含む光受信機によって前記光ビームを検出することを含み、かつ
    前記光ビームは、多数の光受信機に対応するように空間的に多重化されており、前記検出器アレイは、独立して変調される前記光送信機のエミッタのパターンに対応する検出器のパターンで配列されている、請求項20に記載の方法。
  25. 前記光ビームを検出することは、多数の光受信機に対応するようにスペクトル的に多重化されている光ビームを検出することを含み、前記方法は、前記光ビームを前記光受信機が検出することを可能にするように前記光ビームを波長特異的にもしくは波長整調可能にフィルタリングすることをさらに備える、請求項20に記載の方法。
  26. 前記光ビームを検出することは、前記光受信機の前記光ビームの特性への整合を容易にする調整可能な焦点をもって前記光ビームを検出することを含み、前記調整可能な焦点は、前記光送信機と前記光受信機との間のいくつかの中間点に前記光受信機の焦点を含む、請求項20に記載の方法。
  27. 前記光受信機および前記光送信機の方向づけのためのハートビート信号であって、前記ハートビート信号は、前記光送信機の位置を伝搬するかまたは示すように変調されている、ハートビート信号、または前記光受信機にその位置もしくはその位置の指標を前記光送信機に戻すようにさせる信号を受信することをさらに備える、請求項20に記載の方法。
  28. 前記方法は、
    カメラによって前記光ビームの一部を捕捉することと、
    前記光ビームの捕捉された部分に基づいて粗いかまたは細かいステアリングを駆動して前記光受信機および前記光送信機を少なくとも部分的に方向づけすることと、
    をさらに備える、請求項20に記載の方法。
  29. 前記光受信機は、前記光受信機の周囲の周りに位置づけられ、かつ前記光受信機の限界開口によって遮光されている複数のフォトダイオードを含み、前記方法は、
    前記フォトダイオードによって前記光ビームの相対出力を検出することと、
    前記光ビームの相対出力に基づいて粗いかまたは細かいステアリングを駆動して前記光受信機および前記光送信機を少なくとも部分的に方向づけすることと、
    をさらに備える、請求項20に記載の方法。
  30. 別個の光受信機または検出器による広い光ビームの受信に基づいて、前記光受信機によって与えられた案内に基づいてポインティングシステムを動作させることをさらに備える、請求項20に記載の方法。
  31. 前記光ビームを検出することは、時分割多重化されている光ビームを検出することを含み、かつ
    前記時分割多重化されている光ビームを検出することは、時分割多重化されておりかつ複数の光送信機から放出される光ビームを検出することを含む、請求項20に記載の方法。
  32. 前記光ビームの信号対雑音比(SNR)またはデータの完全性に基づいて、前記光ビームのデータ転送速度または変調を変化させることをさらに備える、請求項20に記載の方法。
  33. 順方向誤り訂正を用いて、回復されたデータにおける誤りを制御することをさらに備える、請求項20に記載の方法。
  34. 1つ以上の光送信機との通信に基づいて前記光送信機を選択することと、
    前記光受信機およびそのように選択された光送信機を少なくとも部分的に方向づけするように粗いかまたは細かいステアリングを駆動することと、
    をさらに備える、請求項20に記載の方法。
  35. 前記光ビームを検出することは、アバランシェフォトダイオード(APD)で前記光ビームを検出することを含む、請求項20に記載の方法。
  36. 前記方法は、ポインティングおよび追跡をさらに備え、前記ポインティングおよび追跡は、パン/チルト制御を含む、請求項20に記載の方法。
  37. 複数の光送信機からの光ビームに基づいて、前記複数の光送信機から前記光送信機を選択することをさらに備える、請求項20に記載の方法。
  38. 前記光ビームから回復されたデータを解読することをさらに備える、請求項20に記載の方法。
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