JP2011520381A - 双方向データ送信用のアレイ、システム、及び方法 - Google Patents

双方向データ送信用のアレイ、システム、及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】双方向データ送信用のアレイ、システム、及び方法を提供する。
【解決手段】双方向データ送信用のシステムは、第1のサブシステムに結合された第1のアレイ及び第2のサブシステムに結合された第2のアレイを備える。第1のアレイは、自由空間を通じて送信される第1の光信号を生成する第1の複数の送信機、及び第1の複数の受信機を含む。第2のアレイは、自由空間を通じて第1の複数の受信機へ送信される第2の光信号を生成する第2の複数の送信機、及び第1の光信号を受信するように構成された第2の複数の受信機を含む。像形成装置が、第1のアレイと第2のアレイとの間に動作可能に位置付けられ、第1の複数の送信機の像を第2の複数の受信機上に形成することと、第2の複数の送信機の像を第1の複数の受信機上に形成することとを同時に行うように構成される。
【選択図】図5C

Description

本開示は、包括的には、双方向データ送信用のアレイ、システム、及び方法に関する。
サーバシステム等の多くの通信システムは、高データレートの信号送信が可能である。
ブレードを使用するサーバシステム(例えば、サーバブレード及びストレージブレード)では、ブレードは、冷却ファン、電源、及び筐体管理等のシステムコンポーネントを共有することができる。
これらのシステムコンポーネントのすべては、密閉されたエリアに実装される。
このようなシステムは、一般に、ブレード間の通信用に高データレート通信チャネルを提供する。
このようなチャネルが利用可能であるとき、ブレードは、共に機能することができ、所望のデータの記憶、処理、及び通信を提供することができる。
高データ送信レートを提供するために、データチャネルは、高周波数の電気信号を利用する。
このような高周波数発振は、送信中にタイミングノイズ及び振幅ノイズを受ける。
これらのノイズは、インピーダンス及び伝播遅延の不完全な制御だけでなく、他のソースからのノイズの注入にも起因する。
加えて、銅線を通じた高周波数の送信は、本来的に問題があり、その結果、単位送信長当たりの信号減衰が急速になる。
光シグナリングを使用することによって、これらの問題の多くが巧みに回避される。
しかしながら、ガイドされる光シグナリングは、複雑な導波路及び/又は束ねていない光ケーブル若しくは光リボンを含む場合がある。
自由空間光シグナリングでは、電気信号に関連したインピーダンス及びノイズの問題が低減又は除去される傾向があり、また、導波路又は光ケーブルの必要性も回避される。
一般に、機械的振動及び熱駆動される動作/位置シフトを受け得る環境では、自由空間光データチャネルを使用することによって、光送信機と光受信機との正確な位置合わせが必要とされる。
本開示の実施形態の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び図面を参照することによって明らかになる。
図面において、同様の参照符号は、場合によっては同一ではないが、同じ又は類似のコンポーネントに対応する。
簡潔にするために、前に説明した機能を有する参照符号は、それらの参照符号が現れる後続の図面に関して説明される場合もあるし説明されない場合もある。
サーバシステムの一実施形態の半概略的な斜視図である。 放出器のレイヤを示す図である。 受信機/検出器のレイヤを示す図である。 放出器のレイヤ及び受信機/検出器のレイヤを組み込んだアレイを示す図である。 アレイのさまざまな実施形態を形成するのに使用される形状保存変換技法を示す図である。 アレイのさまざまな実施形態を形成するのに使用される形状保存変換技法を示す図である。 アレイのさまざまな実施形態を形成するのに使用される形状保存変換技法を示す図である。 アレイの1つのセット及び対応する光学機器の一実施形態の概略図であり、各アレイの表面は送信機及び受信機を示すように描かれている。 光学機器によって適用された変換の結果としての送信機の、対応する受信機へのマッピングを示す数字のラベルを含む図2Aに示す実施形態の概略図である。 アレイ及び対応する光学機器のそれぞれの例を示す図であり、各アレイの表面は送信機及び受信機を示すように描かれている。 アレイ及び対応する光学機器のそれぞれの例を示す図であり、各アレイの表面は送信機及び受信機を示すように描かれている。 アレイ及び対応する光学機器のそれぞれの例を示す図であり、各アレイの表面は送信機及び受信機を示すように描かれている。 アレイ及び対応する光学機器のそれぞれの例を示す図であり、各アレイの表面は送信機及び受信機を示すように描かれている。 サーバシステムの一実施形態の概略的な部分的斜視図である。 レンズが移動されるか又は位置合わ不良にあるときに像がどのように移動されるのかの一例を示す図である。 レンズが移動されるか又は位置合わせ不良にあるときに像がどのように移動されるのかの一例を示す図である。 レンズが移動されるか又は位置合わせ不良にあるときに像がどのように移動されるのかの一例を示す図である。 アレイのセットと光学機器との間の双方向データフローの一実施形態の概略図である。
本明細書で開示するシステム及び方法の実施形態は、単一のチップと動作可能に集積された送信機及び受信機を有するアレイを有利に含む。
したがって、アレイのセット及び対応する像形成装置(複数可)が、システム内で双方向のデータフローを有利に達成する。
特定のセットにおいて、光信号のすべてが、同じ集光光学素子を並行して通過する。
したがって、像形成装置は、一方のアレイの送信機の像を他方のアレイの対応する受信機上に形成することができる。
データは、双方の方向で同時にフローすることが理解されるべきである。
さらに、いくつかの実施形態では、テレセントリック光学系を組み込むことによって、アレイ間の或る範囲の分離間隔及び平行移動シフトについて、像の歪が有利に回避され、送信機の像を、対応する受信機/検出器の光感知エリア上に保つ許容範囲が有利に提供される。
動的位置合わせ制御システムは、光学素子を移動させて、各送信機の像を光軸に垂直にシフトさせ、通信チャネルが維持される環境に存在し得る振動及び熱駆動される位置シフトに関わらず通信チャネルを位置合わせされた状態に保つ。
次に図1を参照して、サーバシステム100の一実施形態が示されている。
サーバシステム100は、共有バックプレーン112上に実装されたブレード110を含む。
追加のコンポーネント114(その非限定的な例には、電源変圧器及び冷却ファンが含まれる)も、バックプレーン112に接続することができる。
このアセンブリ全体は、共有筐体116(想像線で図示)に収容することができることが理解されるべきである。
ユーザインターフェース及び外部接続用のソケットは、共有筐体116を通じて提供することができることもさらに理解されるべきである。
一実施形態では、システム100のブレード110は実質的に同一であり、別の実施形態では、ブレード110の1つ又は複数は異なる機能(複数可)を実行するように構成される。
例えば、いくつかのブレード110はサーバブレードとすることができる一方、他のブレードはストレージブレードである。
各ブレード110は、ブレード110の特定の機能(複数可)を実施する1つ又は複数のサブシステム118を含む。
サブシステム118は、例えば、プリント回路基板上にコンポーネントを実装するのに使用されるのと同様の技法を使用して各ブレード110の一方の側又は双方の側に実装することができることが理解されるべきである。
サブシステム118は、ブレード110の内部に位置付けることもできる。
サブシステム118の非限定的な例には、ハードドライブ又は他のデータストレージサブシステム、及び従来のコンピュータコンポーネントを含むプロセッササブシステム(例えば、マイクロプロセッサ、メモリソケット、及び集積回路メモリ)が含まれる。
図1に示すように、各ブレード110は、1つ又は複数のアレイ120、120'を含む。
各アレイ120、120'は、複数の光送信機/放出器122、123(図2A〜図2C並びに図4A及び図4Bに図示)並びに複数の光受信機/検出器124、125(図2A〜図2C並びに図4A及び図4Bに図示)を含む。
アレイ120、120'のセット126は、各アレイ120、120'のそれぞれの送信機122、123と受信機124、125とが互いに向き合うように位置付けられた各アレイ120、120'の1つを含む。
一般に、セット126は、2つの隣接したブレード110の対向する表面上の2つのアレイ120、120'を含む。
例えば、図1に示すセット126は、ブレード110がバックプレーン112上に適切に実装されたときに、アレイ120が隣のブレード110上の対応するアレイ120'と名目的に位置合わせされるようにブレード110上に位置付けられた1つのアレイ120を含む。
それぞれのセット126の2つのアレイ120、120'は、一方のアレイ120の送信機122、123が他方のアレイ120'上の受信機124、125へ信号を送信することができ、また逆も同様であるように位置付けられることが理解されるべきである。
図1に示すシステム100の配置は、このようなシステム100の非限定的な一例であり、他の構成が可能であることが理解されるべきである。
例えば、追加のブレード110及び/又はセット126を組み込むことができる。
非限定的な一例では、セット126の対応するアレイ120、120'の間には約5cmの自由空間が存在する場合がある。
セット126のアレイ120、120'の一方は、ブレード110の機械的実装の変動に少なくとも部分的に起因して、関連付けられたアレイ120'、120に対して約500μm〜1000μmほどの平行移動位置合わせ不良及び最大約1.5度までの傾斜の角度位置合わせ不良を受ける場合があることが理解されるべきである。
さらに、セット126のアレイ120、120'の位置合わせは、製作許容範囲、熱駆動される位置シフト、及び/又は機械的振動(例えば、冷却ファン、ハードドライブ等の動作に起因したもの)に起因して、約40μm〜50μmほどの変動及び最大±2度までの回転を受ける場合もある。
図2A〜図2Cを参照して、送信機のサブアレイ又はレイヤ200、検出器のサブアレイ又はレイヤ202、及びサブアレイ/レイヤ200、202を単一のアレイ120、120'に集積したものがそれぞれ示されている。
図2Cは、アレイ120、120'の一方の送信機122、123及び検出器124、125の構成/レイアウトを示すこと、並びに、セット126の対応するアレイ120'、120上の送信機122、123及び検出器124、125の構成/レイアウトは、最初のアレイ120、120' のレイアウト及び選択された光学機器に少なくとも部分的に依存することが理解されるべきである。
図2Aに示す送信機のサブアレイ200は、送信機122、123のレイアウトの非限定的な一例を示す。
送信機122はデータ送信機であり、送信機123は位置情報の提供に専用化されたサーボ送信機である。
送信機122、123の非限定的な例には、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)又は発光ダイオード(LED)等の光源又は放出器が含まれる。
送信機122、123は、例えば集積回路ダイ等の基板128(図2C参照)内又は基板128上に集積することができる。
各アレイ120、120'の各データ送信機122は、例えば約10Gb/sの高データレートでの送信用にデータを符号化するように独立に変調することができるビーム130(図1に図示)を放出することができることが理解されるべきである。
各アレイ120、120'の各位置情報送信機又はサーボ送信機123は、データ送信機122よりも大きく低速であることもさらに理解されるべきである。
このようなサーボ送信機123は、変調される場合もあるし変調されない場合もある。
図2Bに示す検出器のサブアレイ202は、送信機のサブアレイ200と集積されてアレイ120、120'(図2Cに図示)の一実施形態を形成することができる検出器124、125のレイアウトの非限定的な一例である。
受信機124、125の非限定的な例には、フォトダイオードが含まれる。
このようなフォトダイオードはそれぞれ、対応する送信機122から受信された信号のデータレートに従って選択されたサイズの光感知エリアを有する。
10Gb/s以上のデータレートの場合、光感知エリアの幅は、一般に、約40μm幅未満である。
サブアレイ/レイヤ200の送信機122、123及びサブアレイ/レイヤ202の受信機124、125は、基板128とモノリシックに集積することもできるし、シリコン光学プラットフォームを使用してハイブリッドパッケージングすることもできることが理解されるべきである。
モノリシック集積が使用されるとき、VCSEL及びフォトダイオードレイヤ200、202は、例えばGaAsウェハー上又はSi/GaAsウェハー上といった基板128上に順次成長される。
一実施形態では、レイヤ200の第1のセットはVCSELであり、レイヤ202の第2のセットはフォトダイオードである。
送信機122、123及び検出器124、125の構成は、この場合、フォトリソグラフィを使用して規定される。
フォトリソグラフィでは、化学エッチングプロセス及びドライエッチングプロセスが、電極を接続するための適切なレイヤを露出させるのに使用される。
シリコン光学プラットフォームが使用されるとき、VCSEL及びフォトダイオードをミクロン精度で取り付けることができるピットは、シリコンウェハー128内にエッチングされる。
電極は、シリコン光学プラットフォーム上に事前に形成され、VCSEL及びフォトダイオードは、それらの電極にはんだバンプ、ワイヤボンディング、又は電気めっきされる。
一般に、単一のアレイ120、120'で使用される検出器124、125のレイアウトは、その同じアレイ120、120'の送信機122、123のレイアウトと同一とすることができる。
しかしながら、検出器124、125のレイアウトは、その構成の平面で形状保存変換を受けることができる。
このような形状保存変換の非限定的な例には、送信機レイアウトに対する受信機/検出器レイアウトの平行移動、送信機レイアウトに対する検出器レイアウトの回転、送信機レイアウトに対する検出器レイアウトの反転(すなわち、180度の回転)、送信機レイアウトに対する検出器レイアウトの鏡像化、又はそれらの組み合わせが含まれる。
図2A及び図2Bに示す実施形態では、サブアレイ202の検出器124、125のレイアウトは、サブアレイ200の送信機122、123のレイアウトを反転させたもの、すなわち180度回転させたものである。
単一のアレイ120、120'での使用に適した送信機122、123及び検出器124、125のレイアウトの他の非限定的な例は、図3A〜図3Cに示されている。
これらの図のそれぞれには、1つ又は複数の形状保存変換が示されている。
本明細書で開示する形状保存変換のすべてにおいて、たとえ検出器124、125のレイアウトが送信機122、123のレイアウトに対して移動又は回転されても、それぞれの検出器124、125間の相対的な位置付けは不変のままであることが理解されるべきである。
図3Aは、送信機122、123に対する検出器124、125の平行移動を示し、図3Bは、送信機122、123に対する検出器124、125の平行移動及び回転を示し、図3Cは、送信機122、123に対する検出器124、125の平行移動及び鏡像化を示す。
前述したように、図3A、図3B、及び図3Cの送信機122、123及び検出器124、125の構成/レイアウトは、単一のアレイ120、120'上に集積され、対応するアレイ120、120'上の送信機122、123及び検出器124、125の構成/レイアウトは、最初のアレイ120、120' のレイアウト及びアレイ120、120'間で選択された光学機器に少なくとも部分的に依存する。
アレイ120、120'のセット126の間の像形成装置(134(図1、図4A、図4B、図5A〜図5D、図6、及び図8に図示)及び136(図1、図5B〜図5D、図6、及び図8に図示)のラベルが付けられている)は、望ましい像がアレイ120、120'のそれぞれに形成されるように選択される。
選択された像形成装置134、136は、アレイ120、120'の送信機122、123及び検出器124、125の構成に少なくとも部分的に依存して、反転光学機器又は非反転光学機器とすることができる。
非反転光学機器は、奇数個の中間像を有する光学機器である。
非限定的な一例では、非反転光学機器は、アレイ120又は120'の一方が180度回転されることを除いて、図4Aに示す送信機/検出器のレイアウトを有するアレイ120、120'を含むセット126で使用することができる。
反転光学機器の例には、ダブプリズム又はそれらの類似のもの(その非限定的な例は、参照により本明細書に全体が援用される、2008年4月2日に出願された国際出願PCT/US2008/004632号に記載されている)が含まれる。
非限定的な一例では、反転光学機器は、同じ送信機/検出器のレイアウトを有するアレイ120、120'を含むセット126で使用することができる。
次に図4Aを参照して、対応する像形成装置134が間に位置付けられたアレイ120、120'のセット126の非限定的な一例が示されている。
図4Aは、アレイ120、120'のそれぞれの正面図を示すが、システム100では、それぞれのアレイ120、120'の送信機122、123及び受信機124、125は互いに向き合っていることが理解されるべきである。
この実施形態では、対応するアレイ120、120'は、Y軸に関して互いに鏡像であり、光軸OAは、各アレイ120、120'の中心及び像形成装置134の中心と一致する。
図4Aに示す実施形態では、像形成装置134は、アレイ120、120'の間に位置付けられた単一のレンズ140を含む。
この実施形態では、送信機/検出器のレイアウトの構成に反転光学機器が必要とされる。
したがって、レンズ140は、送信機122、123から対応する受信機124、125へのそれぞれの光信号を反転するように構成される。
光子は、実質的に干渉なしで同じ空間を通過することが理解されるべきである。
図4Aの送信機122、123及び受信機124、125のいくつかは、どの送信機122、123がどの受信機124、125と対応するのかを示すためにさらにラベルが付けられている。
例えば、アレイ120の送信機1−1、1−2、1−3、及び1−4は、アレイ120'の受信機1−1、1−2、1−3、1−4によって受信される信号を送信する。
各送信機123、124と、対応する受信機124、125とのマッピングは、図4B(以下でさらに詳細に論述)に示される。
図4Aに示すように、各アレイ120、120'は、位置合わせのためにサーボ送信機123と組み合わせて使用される1つ又は複数の位置/ロケーション検出器125を含むことができる。
各位置/ロケーション検出器125は、光感知エリア又は象限A、B、C、Dを有する4つのフォトダイオードを含むことができる。
位置合わせプロセスの間、一方のアレイ120のサーボ送信機123は、他方のアレイ120'の1つの位置/ロケーション検出器125と対にされ、対応する検出器125をそれぞれ中心とするように意図された比較的広い断面のビームを放出する。
非限定的な一例として、図4Aでは、アレイ120の送信機123、1−1は、このようなビームをアレイ120'の検出器125、1−1へ放出するように構成される。
サーボ送信機123及び位置/ロケーション検出器125は、いずれか一方のアレイ120、120'上に配置することもできるし、共に1つのアレイ120、120'上に配置することもできることが理解されるべきである。
いずれか一方のアレイ120、120'上に対向する対として配置されたサーボ送信機123及び位置検出器125の2つの対を利用して、相対的なX、Y、及び回転位置合わせ(光軸の周りの回転)を求めることができる。
約1.5度よりも大きな回転位置合わせ不良を補償するには、一般に、追加の像回転コンポーネントが必要とされる。
アレイ120、120'の位置合わせ不良は、それぞれの検出器125の象限A、B、C、及びDで受信される光出力又は強度の比から求めることができる。
非限定的な一例として、望ましい位置合わせは、それぞれの検出器125の4つの象限A、B、C、及びDのそれぞれが同じ量の出力を受信する構成に対応することができる。
さらに、サーボ制御システムは、アレイ120、120'が回転して位置合わせされているとき(すなわち、双方の検出器125のすべての象限A、B、C、及びDで受信される出力の比が等しいとき)も検出することができ、したがって、形成された像をシフトする必要があるとき(すなわち、いずれかの検出器125の4つの象限A、B、C、及びDで受信された出力が等しくないとき)も検出することができる。
次に図4Bを参照して、図4Aの実施形態の送信機122、123、及びそれらの対応する受信機124、125の完全なマッピングが示されている。
このマッピングは、数字ラベル1〜32によって示されている。
対応する送信機122、123及び検出器124、125は同じ符号でラベル付けされていることが理解されるべきである。
同じ符号を有する送信機122、123及び検出器124、125は、単一のチャネル対を形成する。
図4Bに示す非限定的な例では、32個のチャネル対があり、各方向に16個の送信信号がある。
これらのそれぞれのチャネルは、28個のデータチャネルと4つのサーボ/位置チャネルとに分割される。
アレイ120、120'における送信機122、123間の距離(ピッチ)及び検出器124、125間の距離(ピッチ)を低減することによって、又はアレイ120、120'のサイズを増加させることによって、より多くのチャネルを追加することができることが理解されるべきである。
アレイのサイズは、アレイが含まれることになる光結像システム100によって制限を受ける。
総チャネル数に関係なく、サーボ/位置チャネル数は4つ以下が望ましいことがさらに理解されるべきである。
一方のアレイ120'は、一般に、他方のアレイ120に対して拡大縮小されることが理解されるべきである。
ここで、拡大縮小率は、像形成装置134、136の倍率に等しい。
したがって、アレイ120の1つにおける素子間(すなわち、送信機122、123間及び検出器124、125間)の間隔は、像形成装置134、136の倍率に少なくとも部分的に依存して、対応するアレイ120'の素子間の間隔と等しい場合もあるし、異なる場合もある。
例えば、像形成装置134、136の倍率が1に等しいとき、それぞれのアレイ120、120'上の素子の間隔は同等である。
一般に、対応するアレイ120'上の素子の間隔は、アレイ120上の素子間の間隔の「M」倍に等しい。
ここで、M=光学倍率である。
一実施形態では、システム100は、セット126のアレイ120、120'間に位置付けられた単一の像形成装置134を含む。
図4A及び図4Bに示すように、像形成装置134は単一のレンズ140を含む。
このレンズ140は、セット126の双方のアレイ120、120'から放出された1つ又は複数の光信号が該レンズ140を通じて送信されるように位置付けられかつ構成される。
この実施形態では、像形成装置134は、動的であり、アレイ120、120'の送信機122、123からのビーム130の方向又は位置を調整することができるように光学素子を移動させることができる実装部を含む。
像形成装置134は、望ましい像を達成するために、ミラー及び/又は他の像形成系(例えば図1及び図6〜図8に示す例えば像形成装置136)と共に使用することができる。
図5A〜図5Dは、アレイ120、120'のセット126及び対応する像形成装置134、136のそれぞれの例を示す。
図5Aは、像形成装置134としての単一のレンズ140及び同じ送信機/検出器レイアウトを有するアレイ120、120'を有する比較的単純なセット126を示す。
図5Bも、2つの像形成装置134、136を有する比較的単純なセット126を示す。
像形成装置134、136のそれぞれは、レンズ140、150を含む。
レンズ140、150は非反転であり、したがって、アレイ120、120'は同じ送信機/検出器レイアウトを有する。
図5Cは、一方のアレイ120'が他方のアレイ120の鏡像であるアレイ120、120'のセット126(図4A及び図4Bに示すアレイ120、120'の実施形態と同様)を示す。
中継レンズ140、150は、それぞれの像を反転する。
図5Dは、ミラー162が像形成装置134、136と共に使用される非限定的な一例を示す。
奇数個のミラー162は、送信されたそれぞれの信号の鏡像を作成することが理解されるべきである。
したがって、一方のアレイ120'が他方のアレイ120の鏡像であるアレイ120、120'のセット126がこの実施形態で使用される。
再び図1を参照して、前述したように、2つの像形成装置134、136を使用することができる。
図1に示すように、像形成装置134は、アレイ120に隣接して位置付けることができ、他方の像形成装置136は、アレイ120'に隣接して位置付けることができる。
この実施形態では、各装置134、136の光学素子の少なくともいくつかは、アレイ120、120'間で送信されるすべての光信号によって共有されるテレセントリックレンズの一部を成すことが理解されるべきである。
像形成装置134、136のそれぞれは、動的であり、アレイ120、120'の送信機122、123からのビーム130の方向又は位置を調整することができるように光学素子を移動させることができる1つ又は複数の実装部を含む。
信号送信は双方向であるので、テレセントリックレンズは、像側も物体側もテレセントリックであり、光信号を受信するように構成されたアレイ120、120'の受信機124、125上に像を形成することが理解されるべきである。
この実施形態の一対の装置134、136によって提供されるテレセントリシティによって、アレイ120、120'間の光通信チャネルは、アレイ120、120'間の分離間隔の変動を許容するものとなる。
すなわち、テレセントリックレンズの光軸に沿った移動に対して許容性がある。
像形成装置134及び/又は像形成装置136の制御システムは、該装置134、136に関連付けられた1つ又は複数の光学素子の位置を調整するように動作される。
ブレード110間に確立された任意の確立済み通信を使用して像形成装置134、136の動的な動作を調和させ、例えば、受信機として働くアレイ120、120'から対応する像形成装置134、136のサーボ制御システムへ位置合わせデータを送信することができることが理解されるべきである。
位置合わせデータは、より低いデータレートの電気チャネルで搬送することもできるし、ブレード110間の任意の光チャネル上でデータの一部として搬送することもできることがさらに理解されるべきである。
図6は、図1のシステム100のいくつかのコンポーネントを示す。
図示するように、図6に示すシステム100は、アレイ120、120'を含む。
これらのアレイ120、120'のそれぞれは、そのそれぞれの像形成装置134、136に関連付けられている。
この実施形態では、像形成装置134は、アクティブ/動的実装部142に保持されたレンズ140を含む。
動的実装部142は、制御システム144によって制御される。
制御システム144は、光データチャネルの動作中にレンズ140をどのように移動させるのかを決定する。
同様に、他方の像形成装置136も、アクティブ/動的実装部152に保持されたレンズ150を含む。
動的実装部152は、制御システム154によって制御される。
制御システム154は、自身に関連付けられたレンズ150をどのように移動させるのかを決定する。
アレイ120、120'が回転して位置合わせされるとき、制御システム144、154は、さまざまな光学素子140、150を移動させて、光通信の位置合わせを維持する。
各レンズ142、152は2度の動作自由度を有することが理解されるべきである。
図6に示す実施形態では、像形成装置134、136は、(一方のアレイ120、120'の)データ送信機122の像を、(他方のアレイ120'、120の)対応する受信機124の平面に形成するテレセントリックレンズとして共に働く。
適切な位置合わせ及び像形成装置134、136によって、光信号を送信している光源122が、このような信号を受信するように構成されたアレイ120、120'の検出器124と一致するように、一方のアレイ120、120'の送信機122の像は、対応するアレイ120'、120上に形成される。
組み合わされた像形成装置134、136はそれぞれのアレイ120'、120の像を反転するので、図6は、それぞれのアレイ120、120'の検出器124のパターンが、対応するそれぞれのアレイ120'、120の光源122のパターンに対して反転される一例を示す。
少なくとも部分的には、組み合わされた光学系がダブルテレセントリックであるという理由から、送信された像のサイズ及び倍率は、アレイ120、120'間の分離間隔と共に大きく変化することはないことが理解されるべきである。
したがって、振動又は熱変化によって、アレイ120、120'の一方が図6のZ方向に移動する場合に、送信される像のサイズは変化しない。
さらに、1の倍率を有するテレセントリック系は、例えば場の歪等、多くのタイプの歪が実質的にない。
その結果、照射されたエリアのサイズ及び間隔は一定のままであり、それぞれの像の中心がそれぞれの受信アレイ120、120'の中心に集中したままである限り、複数のチャネルは位置合わせされたままである。
コマ収差又は他の歪が存在しないこと又は低減されることによって、或る光信号からの光が別の光信号の検出器内へ漏出することにより引き起こされるクロストークが低減されると考えられる。
ノイズ及びクロストークをさらに減少させるために、開口部156を像形成装置134、136間に挿入することができ、例えば、像形成装置134の焦点効果が光信号を交差させる箇所等に挿入することができる。
追加の開口部(図示せず)をさらに又は代替的に、それぞれのアレイ120、120'の検出器124、125付近にそれぞれ設けることもできる。
さらにまた、セット126のアレイ120、120'の一方又は双方の表面の状態を、それぞれの送信機122、123からのオフセット放出を吸収するように調整することによって、迷光及びクロストークをさらに低減することができる。
実装部142、152は、光学素子140、150の1つ又は複数を移動させて、アレイ120、120'のそれぞれの光軸を位置合わせする。
一実施形態では、実装部(複数可)142、152は、系の光軸に実質的に垂直な平面、例えば図6のX−Y平面においてレンズ140、150をシフト及び/又は傾斜させることができる機械的構造を含む。
図7A、図7B、及び図7Cは、レンズ140、150の一方又は双方をシフトさせることによって、送信された像のロケーションがどのようにシフトされるのかを示す。
図7Aは、レンズ140、150が、物体158の中心を通過する共有光軸を有する構成を示す。
レンズ140、150の組み合わせによって形成された像160も、レンズ140、150の共有光軸を中心としている。
レンズ140、150がそれらの光軸に垂直に平行移動されるとき、像158は、レンズ140、150間の分離間隔に垂直に平行移動される。
非限定的な例として、図7Bに示すように、双方のレンズ140、150は、それらの光軸が位置合わせされた状態で物体158'の下端を通るように、等しい量だけ下方にシフトされている。
結果として得られる像160'は、図7Aに示す像160に対して下方にシフトされる。
したがって、物体158が、レンズ140、150の光軸から量Δoだけオフセットされた場合、像160は、対応する距離Δi=MΔoだけシフトされる。
ここで、Mは、レンズ140、150を含む像形成装置の倍率である。
部分的には物体158からの主光線は像面に垂直であるという理由から、このようなシフトが起こったとき、テレセントリック系は像の歪を最小にする。
図7Cは、一方のコンポーネントレンズ140が他方のレンズ150から軸外となることの効果を示す。
コンポーネントレンズ140、150の相対オフセットにより、像160"はX−Y平面において物体158"に対してシフトされる。
この効果は、像158"と、送信された光信号を受信するのに使用されるアレイ120、120'の受信機124のロケーションとの位置合わせを訂正するのに使用することができることが理解されるべきである。
例えば、送信機122及び受信機124の角度位置合わせ不良によって、像160(図7A)がアレイ120、120'からオフセットされた場合、レンズ140、150をアレイ120、120'に対してシフトさせて、像160を望ましい位置合わせされた位置にシフトさせることができる。
サーボメカニズムも、本明細書で開示した実施形態で用いることができることが理解されるべきである。
制御システム144、154は、閉ループサーボ制御を用いて、あらゆる位置合わせ不良を電子的に測定及び修正することができる。
一実施形態では、通信チャネル又は別個の位置合わせチャネルで受信された光出力を監視して、システム100が位置合わせ不良にあるのか否か及び修正が必要とされるか否かを判断することができる。
図8は、アレイ120、120'の或るセット126及び対応する像形成装置134、136の間の双方向データフローを示す。
いくつかの実施形態を詳細に説明してきたが、開示した実施形態を変更することができることは当業者に明らかである。
したがって、上記説明は、限定ではなく例示とみなされるべきである。

Claims (17)

  1. 双方向データ送信用のシステムであって、
    第1のサブシステムに結合された第1のアレイであって、前記第1のアレイは、i)自由空間を通じて送信される第1の光信号を生成する第1の複数の送信機、およびii)第1の複数の受信機を含む、第1のアレイと、
    第2のサブシステムに結合された第2のアレイであって、前記第2のアレイは、i)自由空間を通じて前記第1の複数の受信機へ送信される第2の光信号を生成する第2の複数の送信機、およびii)前記第1の光信号を受信するように構成された第2の複数の受信機を含む、第2のアレイと、
    前記第1のアレイと前記第2のアレイとの間に動作可能に位置付けられ、前記第1の複数の送信機の像を前記第2の複数の受信機上に形成することと、前記第2の複数の送信機の像を前記第1の複数の受信機上に形成することとを同時に行うように構成された像形成装置と
    を備えるシステム。
  2. 前記像形成装置は、前記第1のサブシステムに動作可能に接続された第1のレンズと、前記第2のサブシステムに動作可能に接続された第2のレンズとを含むテレセントリックレンズであり、
    前記第1のレンズおよび前記第2のレンズは、前記同時の双方向の送信を可能にするように独立に制御可能に構成される
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1のレンズを前記第1のサブシステムに取り付ける第1の実装系と、
    前記第2のレンズを前記第2のサブシステムに取り付ける第2の実装系と、
    前記第1の実装系または前記第2の実装系の少なくとも一方を動作させて、前記取り付けられたレンズを動的に移動させると共に前記第1の光信号および前記第2の光信号の双方向リンクを維持する閉ループ制御システムと
    をさらに備える請求項2に記載のシステム。
  4. 前記第1のアレイおよび前記第2のアレイのそれぞれは、前記閉ループ制御システムで使用されるサーボ検出器をさらに備える
    請求項3に記載のシステム。
  5. 前記第1のアレイは前記第2のアレイの鏡像であり、
    前記像形成装置は、前記第1の複数の光信号および前記第2の複数の光信号を反転することができる
    請求項1に記載のシステム。
  6. 前記第1の複数の受信機のレイアウトは、前記第1の複数の送信機のレイアウトと同一であり、
    前記第1の複数の受信機の前記レイアウトは、前記第1の複数の送信機の前記レイアウトに対して平行移動、回転、反転、または鏡像化の少なくとも1つが行われ、
    前記第1の複数の送信機および前記第1の複数の受信機は、重ね合わされて前記第1のアレイを形成する
    請求項1に記載のシステム。
  7. 前記第2のアレイは前記第1のアレイの鏡像である
    請求項6に記載のシステム。
  8. 前記第2のアレイは、前記第1のアレイに対して拡大縮小され、拡大縮小率は前記像形成装置の倍率に等しい
    請求項1に記載のシステム。
  9. 前記第1のアレイおよび前記第2のアレイのそれぞれは、それぞれの集積回路ダイを含み、
    前記第1の複数の送信機および前記第2の複数の送信機はそれぞれ、前記それぞれの集積回路ダイに製作されたVCSELを含み、
    前記第1の複数の受信機および前記第2の複数の受信機はそれぞれ、前記それぞれの集積回路ダイに含まれるフォトダイオードを含む
    請求項1に記載のシステム。
  10. 前記それぞれの第1の複数の送信機および第2の複数の送信機または前記それぞれの第1の複数の受信機および第2の複数の受信機によって占有されていない前記第1のアレイまたは前記第2のアレイの少なくとも一方の表面の状態は、前記それぞれの第1の複数の送信機および第2の複数の送信機からのオフセット放出を吸収するように調整され、それによって、前記アレイ間の迷光およびクロストークを低減する
    請求項1に記載のシステム。
  11. 前記像形成装置は、非反転レンズおよび反転レンズから選択される
    請求項1に記載のシステム。
  12. 第1のサブシステムと第2のサブシステムとの間でデータを送信するための方法であって、
    i)第1の複数の光信号およびii)第2の複数の光信号の少なくともいくつか変調することであって、前記第1の複数の光信号については前記第1のサブシステムの第1のアレイを使用して変調し、前記第2の複数の光信号については前記第2のサブシステムの第2のアレイを使用して変調することと、
    i)前記第1の複数の光信号を、前記第1のアレイの送信機から、前記第1のサブシステムと前記第2のサブシステムとの間に配置された像形成装置および自由空間を通じて前記第2のアレイの受信機へ送信し、それによって、前記第1の複数の送信機の像を前記第2のアレイ上に形成することと、ii)前記第2の複数の光信号を、前記第2のアレイの送信機から、前記第1のサブシステムと前記第2のサブシステムとの間に配置された前記像形成装置および前記自由空間を通じて前記第1のアレイの受信機へ送信し、それによって、前記第2の複数の送信機の像を前記第1のアレイ上に形成することとを同時に独立に行うことと、
    前記像形成装置の少なくとも1つの光学素子を制御することであって、前記それぞれの像を位置合わせする、制御することと
    を含む方法。
  13. 前記少なくとも1つの光学素子を制御することは、その光軸に実質的に垂直な方向にレンズを移動させること、または前記レンズを傾斜させることの少なくとも一方を含む
    請求項12に記載の方法。
  14. 双方向データ送信システム用の集積アレイであって、
    基板と、
    前記基板と集積されると共に所定のレイアウトに構成された複数の送信機と、
    前記基板と集積されると共に、前記複数の送信機の前記所定のレイアウトの形状保存変換である第2の所定のレイアウトに構成された複数の受信機と、
    を備える集積アレイ。
  15. 前記形状保存変換は、前記第1の複数の送信機の前記所定のレイアウトに対する平行移動、回転、反転、または鏡像化の少なくとも1つを含む
    請求項14に記載の集積アレイ。
  16. 前記複数の送信機および前記複数の受信機は前記基板上に重ね合わされる
    請求項14に記載の集積アレイ。
  17. 前記複数の送信機または前記複数の受信機よって占有されていない前記基板の表面の状態は、前記複数の送信機からのオフセット放出を吸収するように調整され、それによって、迷光を低減する
    請求項14に記載の集積アレイ。
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