JP2020012993A - 光学フィルム及びそれを備える窓ガラス - Google Patents
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Abstract
【課題】外気温の違いによる可視光の透過率の変化幅を抑制しつつ近赤外光の透過率の変化幅をより大きくすることが可能な光学フィルム及びそれを備える窓ガラスを提供する。【解決手段】光学フィルム1は、近赤外域の光を制御する。光学フィルム1は、複数の第1層11と、複数の第2層12と、を備える。複数の第1層11の各々は、透明誘電体層からなる。複数の第2層12の各々は、透明誘電体材料及びサーモクロミック材料を含む。複数の第1層11と複数の第2層12とが一層ずつ交互に積層されている。【選択図】図1
Description
本開示は、一般に、光学フィルム及びそれを備える窓ガラスに関し、より詳細には、近赤外域の光を制御する光学フィルム及びそれを備える窓ガラスに関するものである。
従来、光学フィルムとして、透明基材上に、サーモクロミック性を有する二酸化バナジウム含有粒子が含有された光学機能層を有し、光学機能層の透明基材とは反対側に、少なくとも1層の透明断熱層を有する光学フィルムが提案されている(特許文献1)。
光学フィルム及びそれを備える窓ガラスでは、外気温の違いによる可視光の透過率の変化幅よりも近赤外光の透過率の変化幅を大きくすることが望まれることがあった。
本開示の目的は、外気温の違いによる可視光の透過率の変化幅を抑制しつつ近赤外光の透過率の変化幅をより大きくすることが可能な光学フィルム及びそれを備える窓ガラスを提供することにある。
本開示に係る一態様の光学フィルムは、近赤外域の光を制御する。前記光学フィルムは、複数の第1層と、複数の第2層と、を備える。前記複数の第1層の各々は、透明誘電体層からなる。前記複数の第2層の各々は、透明誘電体材料及びサーモクロミック材料を含む。前記複数の第1層と前記複数の第2層とが一層ずつ交互に積層されている。
本開示に係る一態様の窓ガラスは、窓ガラス本体と、前記光学フィルムと、を備える。前記窓ガラス本体は、第1主面及び第2主面を有し、透明性を有する。前記光学フィルムは、前記窓ガラス本体の前記第1主面と前記第2主面とのうち少なくとも一方に積層されている。
本開示の光学フィルム及びそれを備える窓ガラスでは、外気温の違いによる可視光の透過率の変化幅を抑制しつつ近赤外光の透過率の変化幅をより大きくすることが可能となる。
下記の実施形態等において説明する図1は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態)
(1)概要
以下では、実施形態に係る光学フィルム1について図1に基づいて説明する。
(1)概要
以下では、実施形態に係る光学フィルム1について図1に基づいて説明する。
光学フィルム1は、近赤外域の光を制御する。光学フィルム1は、可視光及び近赤外光を透過し、かつ、外気温によって近赤外光の透過率が変化する。可視光の波長域は、例えば、380nm〜780nmである。近赤外光の波長域は、例えば、国際照明委員会(CIE)における赤外放射(赤外線)の波長による分類によれば、IR−Aの波長域であり、780nm〜1400nmである。近赤外光の波長域は、780nm〜1400nmに限定されず、例えば、780nm〜2600nmであってもよい。近赤外光は、熱線とも呼ばれる。
光学フィルム1は、複数(例えば、4つ)の第1層11と、複数(例えば、4つ)の第2層12と、を備える。複数の第1層11の各々は、透明誘電体層からなる。複数の第2層12の各々は、透明誘電体材料及びサーモクロミック材料を含む。サーモクロミック材料とは、熱の作用により構造(結晶構造)を可逆的に変化させる材料であり、温度により、赤外光の透過率及び反射率が変わる材料である。光学フィルム1では、複数の第1層11と前記複数の第2層12とが一層ずつ交互に積層されている。要するに、光学フィルム1では、その厚さ方向において、複数の第1層11と複数の第2層12とが一層ずつ交互に並んでいる。
光学フィルム1は、透明基材10を更に備えている。光学フィルム1では、複数の第1層11と複数の第2層12とを含む積層体13が透明基材10上に積層されている。
(2)光学フィルム
光学フィルム1は、可視光を透過し、かつ、近赤外光を透過する。光学フィルム1は、透明性を有する。光学フィルム1に関して「透明性を有する」とは、可視光に対する全光線透過率(可視光域における全光線透過率)が30%以上であることが好ましく、50%以上であるのがより好ましく、70%以上であるのが更に好ましい。また、光学フィルム1に関して「透明性を有する」とは、光学フィルム1を通して物体を明確に識別できる材料の特性を有することを意味する。言い換えれば、光学フィルム1に関して「透明性を有する」とは、例えば人が裸眼又はコンタクトレンズを装着した状態又は眼鏡をかけた状態で光学フィルム1を通して物体を明瞭に視認可能であることを意味する。全光線透過率の測定法としては、例えば、ISO 13468−1で規定されている測定法を採用することができる。
光学フィルム1は、可視光を透過し、かつ、近赤外光を透過する。光学フィルム1は、透明性を有する。光学フィルム1に関して「透明性を有する」とは、可視光に対する全光線透過率(可視光域における全光線透過率)が30%以上であることが好ましく、50%以上であるのがより好ましく、70%以上であるのが更に好ましい。また、光学フィルム1に関して「透明性を有する」とは、光学フィルム1を通して物体を明確に識別できる材料の特性を有することを意味する。言い換えれば、光学フィルム1に関して「透明性を有する」とは、例えば人が裸眼又はコンタクトレンズを装着した状態又は眼鏡をかけた状態で光学フィルム1を通して物体を明瞭に視認可能であることを意味する。全光線透過率の測定法としては、例えば、ISO 13468−1で規定されている測定法を採用することができる。
光学フィルム1は、上述の透明基材10と、積層体13と、を備える。
透明基材10は、第1主面101及び第2主面102を有する。透明基材10は、透明性を有する。透明基材10に関して「透明性を有する」とは、可視光に対する全光線透過率が50%以上であることが好ましく、70%以上であるのがより好ましく、90%以上であるのが更に好ましい。透明基材10は、可視光を透過するだけでなく、近赤外光を透過する。
透明基材10は、例えば、可撓性を有するのが好ましい。透明基材10の厚さは、例えば、100μmであるが、特に限定されない。透明基材10の厚さは、例えば、30μm以上200μm以下である。透明基材10は、例えば、ポリエチレンテレフタラートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエーテルサルフォンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエステルフィルム等のプラスチックフィルムである。透明基材10は、プラスチックフィルムに限らず、例えば、無アルカリガラス基板、ソーダライムガラス基板等であってもよい。
透明基材10に積層されている積層体13は、上述のように、複数の第1層11と、複数の第2層12と、を含む。積層体13は、第1主面101の全部に積層されているが、これに限らず、第1主面101の少なくとも一部に積層されていればよい。
光学フィルム1では、上述のように、複数の第1層11の各々が、透明誘電体層からなる。複数の第1層11の各々の材料は、複数の第2層12の各々の透明誘電体材料よりも屈折率の高い材料である。第1層11の材料は、例えば、ZrO2である。第1層11の材料は、ZrO2に限らず、例えば、Y2O3、Al2O3、TiO2、Ta2O5等であってもよい。
光学フィルム1では、上述のように、複数の第2層12の各々が、透明誘電体材料及びサーモクロミック材料を含んでいる。光学フィルム1では、耐候性の観点等から、透明誘電体材料及びサーモクロミック材料が無機材料であるのが好ましい。光学フィルム1では、例えば、透明誘電体材料が、二酸化ケイ素(SiO2)であり、サーモクロミック材料が、二酸化バナジウム(VO2)である。複数の第2層12の各々の転移温度は、例えば、20℃以上50℃以下であるのが好ましく、25℃以上30℃以下であるのがより好ましい。転移温度の適切な数値については、例えば、アメリカ暖房冷凍空調学会(American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers:ASHRAE)等が提唱している快適温度(例えば、25℃)を参考にして当該快適温度と一致もしくは当該快適温度との温度差が所定範囲(例えば、±3℃)の範囲内に入るように、発明者は発明創出に努めてきた。ここにおいて、二酸化バナジウムに関しては、例えば、Ca、Sr、Ba、W、Mo、Mg及びFeを含む金属の群から選ばれる1種以上の金属をドープすることにより、転移温度が室温(例えば、27℃)付近の温度(例えば、25℃〜35℃)に下げることができる。転移温度は、相転移の起こる温度である。複数の第2層12の各々は、例えば、二酸化バナジウムをナノパーティクル(以下、VO2パーティクルともいう)の形態で含んでいる。複数の第2層12の各々では、SiO2中にVO2パーティクルが分散されている。つまり、複数の第2層12の各々では、SiO2中にVO2パーティクルが混在している。VO2パーティクルの平均粒径は、例えば、5nm以上30nm以下である。VO2パーティクルの平均粒径は、例えば、第2層12をその厚さ方向に沿って切断した試料の断面を例えば透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)によって観察して断面TEM画像を取得し、その断面TEM画像を画像処理して求めたVO2パーティクルの粒径値を用いて算出される値である。「粒径値」は、断面SEM画像から得られるVO2パーティクルの面積と同一面積を有する円の直径であり、「平均粒径」は、所定数(例えば、50個)のVO2パーティクルの粒径値の平均値である。平均粒径の相対的な大小関係を議論する上では、平均粒径は、上述の平均値に限らず、例えば、個数基準粒度分布曲線から求められるメディアン径(d50)でもよい。個数基準粒度分布曲線は、画像イメージング法により粒度分布を測定することで得られる。具体的には、個数基準粒度分布曲線は、上述のSEM画像を画像処理して求めたVO2パーティクルの大きさ(二軸平均径)と個数とから得られる曲線である。個数基準粒度分布曲線においては、積算値が50%のときの粒径値をメディアン径(d50)という。
複数の第2層12の各々における二酸化バナジウムの含有率は、例えば、1vol%以上50vol%以下である。近赤外光の透過率の温度による変化幅を大きくする観点では二酸化バナジウムの含有量が多いほうが好ましく、可視光の透過率の低下を抑制する観点では二酸化バナジウムの含有率が低いほうが好ましい。二酸化バナジウムは、転移温度を室温付近の温度にする観点から、上述のようにバナジウム以外の金属がドープされているのが好ましい。
光学フィルム1では、複数の第1層11と複数の第2層12とは、所定温度よりも高温の場合は近赤外光に対する屈折率が互いに異なり、上記所定の快適温度よりも低温の場合は近赤外光に対する屈折率差が高温の場合よりも小さいのが好ましい。近赤外域に含まれる特定波長(例えば、850nm)をλとし、n1は、複数の第1層11の各々の、特定波長の近赤外光に対する屈折率をn1とし、複数の第2層12の各々の、特定波長の近赤外光に対する屈折率をn2とすると、複数の第1層11の各々の厚さ(物理膜厚)が、λ/4n1であり、複数の第2層12の各々の厚さ(物理膜厚)が、λ/4n2である。複数の第1層11の各々の厚さは、例えば、107nmである。複数の第2層12の各々の厚さは、例えば、110nmである。なお、複数の第1層11の各々、及び複数の第2層12の各々の光学膜厚は、λ/4である。複数の第1層11の各々、及び複数の第2層12の各々について、光学膜厚のばらつきの許容範囲は、±10%以下であり、±5%以下であるのがより好ましく、±1%以下であるのが更に好ましい。また、特定波長は、850nmに限らず、近赤外光の波長域の波長であればよく、例えば、900nm、1000nmであってもよい。
光学フィルム1では、太陽光に含まれる可視光と近赤外光とのうち近赤外光を選択的に反射する観点からは、積層体13における第1層11と第2層12とのペア数が多いほうが好ましい。また、光学フィルム1では、可視光の透過率の低下を抑制する観点からは、積層体13における第1層11と第2層12とのペア数が少ないほうが好ましい。ただし、積層体13における第1層11の数と第2層12の数とは同じ場合に限らず、異なっていてもよい。例えば、第1層11の数が20、第2層12の数が21であってもよい。なお、上述の特定波長の値、第1層11の屈折率、第2層12の屈折率等にもよるが、第1層11と第2層12とのペアからなる単位層の厚さは、例えば、100nm以上400nm以下である。
光学フィルム1は、積層体13を保護する保護層14を更に備えていてもよい。保護層14は、積層体13における透明基材10側とは反対側で積層体13に積層されている。保護層14の厚さは、例えば、30μm〜80μmである。保護層14は、可視光及び近赤外光を透過する。保護層14は、透明性を有する。保護層14は、例えば、ハードコート層である。光学フィルム1では、ハードコート層からなる保護層14を備えることにより、耐擦傷性を付与することができる。保護層14の材料は、例えば、ポリシロキサン等の無機系材料、紫外線硬化樹脂等である。保護層14は、撥水性を有していてもよい。
光学フィルム1は、光透過性を有する粘着層又は光透過性の粘着シートを更に備えていてもよい。粘着層及び粘着シートは、透明である。光学フィルム1では、粘着層又は粘着シートを備える場合、粘着層又は粘着シートが、透明基材10の第2主面102に積層されている。粘着層又は粘着シートは、光学フィルム1を他の部材(例えば、窓ガラス等)に粘着させるための層である。粘着層又は粘着シートの厚さは、例えば、5μm〜30μmである。粘着層の材料は、例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等である。また、光透過性の粘着シートは、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等により形成されたシート状粘着剤である。粘着層又は粘着シートは、屈折率を調整する材料を含んでいてもよい。
また、光学フィルム1は、剥離可能なセパレータ(剥離シート)を更に備えていてもよい。セパレータの厚さは、例えば、10μm以上100μm以下である。セパレータは、例えば、基材と、基材上に形成されたコート層と、を含む。基材の材料は、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、紙等である。コート層の材料は、例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等である。
図2は、光学フィルム1の分光透過率のシミュレーション結果の一例を示す。図2では、横軸が光の波長、縦軸が透過率である。複数の第2層12の各々における酸化バナジウムの含有率は、40vol%とした。また、図2は、光学フィルム1において保護層14、粘着層及びセパレータを備えていない場合の分光透過率のシミュレーション結果である。図2において、実線A1で示した分光透過率は、光学フィルム1の温度を70℃とした場合の分光透過率である。破線A2で示した分光透過率は、光学フィルム1の温度を25℃とした場合の分光透過率である。
図2から、光学フィルム1の温度が相対的に高くなることにより近赤外光の透過率が低下していることが分かる。また、図2から、光学フィルム1の温度が相対的に低くなることにより近赤外光の透過率が高くなっていることが分かる。また、図2から、光学フィルム1の温度が変化したときの近赤外光の透過率の変化幅(制御幅)が可視光の透過率の変化幅よりも大きいことが分かる。光学フィルム1では、近赤外光の透過率の変化幅(制御幅)を大きくすることにより、日射熱取得量の制御幅を大きくすることができる。透過率の変化幅は、任意の波長における透過率に関する任意の2値の温度での透過率の差である。
各第2層12の代わりに二酸化バナジウム層を採用した比較例1の光学フィルムでは、可視光が透過しない。また、積層体13の代わりに、厚さ100nmのサーモクロミック材料層を採用し、サーモクロミック材料層の材料を、金属がドープされた二酸化バナジウムとした比較例2の光学フィルムでは、近赤外光の透過率の変化幅(制御幅)が実施形態に係る光学フィルム1の近赤外光の透過率の変化幅(制御幅)よりも小さい。
以上説明したように、光学フィルム1は、近赤外域の光を制御する。光学フィルム1は、複数の第1層11と、複数の第2層12と、を備える。複数の第1層11の各々は、透明誘電体層からなる。複数の第2層12の各々は、透明誘電体材料及びサーモクロミック材料を含む。複数の第1層11と複数の第2層12とが一層ずつ交互に積層されている。これにより、光学フィルム1は、外気温の違いによる可視光の透過率の変化幅を抑制しつつ近赤外光の透過率の変化幅をより大きくすることが可能となる。さらに説明すれば、光学フィルム1は、サーモクロミック材料の転移温度未満の温度環境では近赤外光を透過しやすく、転移温度以上の温度環境下では近赤外光を反射しやすい一方、可視光については環境温度によらず透過しやすい。つまり、光学フィルム1は、環境温度がサーモクロミック材料の転移温度よりも高温であっても透明性を保ちつつ近赤外光を反射することができる。光学フィルム1は、近赤外光の透過率及び反射率を外気温に応じてパッシブ制御することができるだけでなく、近赤外光の透過率及び反射率の制御幅をより大きくすることができる。
(3)窓ガラス
窓ガラス5は、図3に示すように、窓ガラス本体2と、光学フィルム1と、を備える。窓ガラス5は、透明性を有する。窓ガラス5に関して「透明性を有する」とは、可視光に対する全光線透過率(可視光域における全光線透過率)が30%以上であることが好ましく、50%以上であるのがより好ましく、70%以上である更に好ましい。また、窓ガラス5に関して「透明性を有する」とは、窓ガラス5を通して物体を明確に識別できる材料の特性を有することを意味する。言い換えれば、窓ガラス5に関して「透明性を有する」とは、例えば人が裸眼又はコンタクトレンズを装着した状態又は眼鏡をかけた状態で窓ガラス5を通して物体を明瞭に視認可能であることを意味する。
窓ガラス5は、図3に示すように、窓ガラス本体2と、光学フィルム1と、を備える。窓ガラス5は、透明性を有する。窓ガラス5に関して「透明性を有する」とは、可視光に対する全光線透過率(可視光域における全光線透過率)が30%以上であることが好ましく、50%以上であるのがより好ましく、70%以上である更に好ましい。また、窓ガラス5に関して「透明性を有する」とは、窓ガラス5を通して物体を明確に識別できる材料の特性を有することを意味する。言い換えれば、窓ガラス5に関して「透明性を有する」とは、例えば人が裸眼又はコンタクトレンズを装着した状態又は眼鏡をかけた状態で窓ガラス5を通して物体を明瞭に視認可能であることを意味する。
窓ガラス本体2は、板状である。窓ガラス本体2の厚さ方向から見た窓ガラス本体2の平面視形状は、矩形である。ここで、「矩形」とは、直角四辺形を意味し、長方形だけに限らず、正方形を含む。窓ガラス本体2は、第1主面21及び第2主面22を有し、透明性を有する。ここにおいて、窓ガラス本体2に関して「透明性を有する」とは、可視光に対する全光線透過率が50%以上であることが好ましく、70%以上であるのがより好ましく、90%以上であるのが更に好ましい。また、窓ガラス本体2に関して「透明性を有する」とは、例えば人が裸眼又はコンタクトレンズを装着した状態又は眼鏡をかけた状態で窓ガラス本体2を通して物体を明瞭に視認可能であることを意味する。窓ガラス本体2は、可視光を透過するだけでなく、近赤外光を透過する。窓ガラス本体2は、例えば、無機ガラス、有機ガラス等である。
光学フィルム1は、粘着層3を介して窓ガラス本体2の第1主面21に積層されている。言い換えれば、光学フィルム1の透明基材10と窓ガラス本体2とが粘着層3により接着されている。つまり、粘着層3は、透明基材10と窓ガラス本体2とを接着する接着層を構成している。粘着層3は、透明である。粘着層3の厚さは、例えば、5μm〜30μmである。粘着層3の材料は、例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等である。
窓ガラス5は、例えば、図4A及び4Bに示すように、住宅6の建材として使用される。図4A及び4Bの各々では、住宅6においてエアコンディショナ7が設置されている部屋の窓ガラス5を図示してある。図4Aでは、エアコンディショナ7から吹き出している冷気を矢印F1で示してある。また、図4Bでは、エアコンディショナ7から吹き出している暖気を矢印F2で示してある。
窓ガラス5は、例えば、窓ガラス本体2の第2主面22を住宅6の屋外61側、第1主面21を住宅6の屋内62側となるように配置されることを想定している。図4A及び4Bは、窓ガラス5に入射する太陽光の進行経路の模式図である。
図4Aは、夏季のように気温が高いとき(光学フィルム1の温度が上記サーモクロミック材料の転移温度よりも高いとき)の太陽光の進行経路を縁取り矢印で模式的に示している。図4Bは、冬季のように気温が低いとき(光学フィルム1の温度が上記サーモクロミック材料の転移温度よりも低いとき)の太陽光の進行経路を縁取り矢印で模式的に示している。
図4A及び図4Bの各々における縁取り矢印において白抜きの領域は、可視光を示し、ドットを付した領域は、近赤外光を示している。図4Aでは、図4Bと比べて、近赤外光が窓ガラス5で反射されて屋内62に取り込まれにくくなること(日射熱取得率が低くなること)を示している。図4Bでは、図4Aと比べて、近赤外光が窓ガラス5を透過して屋内62に取り込まれやすくなること(日射熱取得率が高くなる)を示している。
例えば、日本国であれば、夏季のように1年間の中で相対的に気温が高い季節において、可視光を透過しつつ近赤外光の透過率が低くなるので、太陽光に含まれる可視光が光学フィルム1を透過しつつ近赤外光が光学フィルム1を透過しにくくなる。つまり、光学フィルム1は、夏季においては、可視光を透過しつつ日射熱取得率を低くできる。光学フィルム1では、日射熱取得率を低くすることにより、屋内の温度上昇を抑制することが可能となる。これにより、例えば、エアコンディショナ7等の冷房機能を有する機器の冷房負荷を低減することが可能となる。
また、冬季のように1年間の中で相対的に気温が低い季節において、可視光を透過しつつ近赤外光の透過率が高くなるので、太陽光に含まれる可視光が光学フィルム1を透過しつつ近赤外光が光学フィルム1を透過しやすくなる。つまり、光学フィルム1は、冬季においては、可視光を透過しつつ日射熱取得率を高くできる。これにより、例えば、エアコンディショナ7等の暖房機能を有する機器の暖房負荷を低減することが可能となる。
上記の実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、光学フィルム1は、厚さ方向から見て全体が透明性を有した構成に限らず、例えば、厚さ方向から見て一部のみが透明性を有し、それ以外の部分が透明性を有していない構成であってもよい。
また、窓ガラス5では、光学フィルム1が、窓ガラス本体2の第1主面21に積層されているが、これに限らない。光学フィルム1は、窓ガラス本体2の第1主面21と第2主面22とのうち少なくとも一方に積層されていればよい。
また、窓ガラス本体2は、1枚のガラス(ガラス板)に限らず、例えば、複層ガラス(複層ガラスパネル)であってもよい。
また、実施形態の窓ガラス5の変形例に係る窓ガラスでは、実施形態に係る光学フィルム1の透明基材を備えていない変形例に係る光学フィルム(積層体13)が窓ガラス本体2に直接積層されていてもよい。
窓ガラス5の用途は、建物(住宅、オフィスビル、商業施設、店舗等)に限らず、例えば、自動車、電車、航空機、船舶等であってもよい。また、窓ガラス5を適用する住宅は、戸建て住宅に限らず、集合住宅の各住戸であってもよい。
また、光学フィルム1の用途は、窓ガラスに限らず、例えば、自動ドア等であってもよい。
また、光学フィルム1に関して「透明性を有する」とは、無色透明であることは必須ではなく、着色透明であってもよい。
光学フィルム1と窓ガラス5との少なくとも一方は、紫外線カット層を含んでいてもよい。
また、光学フィルム1では、複数の第1層11と複数の第2層12とが一層ずつ交互に積層されていればよく、図1のように透明基材10に近い側から第2層12、第1層11の順に並んでいる構成に限らず、透明基材10に近い側から第1層11、第2層12の順に並んでいる構成であってもよい。
(まとめ)
第1の態様に係る光学フィルム(1)は、近赤外域の光を制御する。光学フィルム(1)は、複数の第1層(11)と、複数の第2層(12)と、を備える。複数の第1層(11)の各々は、透明誘電体層からなる。複数の第2層(12)の各々は、透明誘電体材料及びサーモクロミック材料を含む。複数の第1層(11)と前記複数の第2層(12)とが一層ずつ交互に積層されている。
第1の態様に係る光学フィルム(1)は、近赤外域の光を制御する。光学フィルム(1)は、複数の第1層(11)と、複数の第2層(12)と、を備える。複数の第1層(11)の各々は、透明誘電体層からなる。複数の第2層(12)の各々は、透明誘電体材料及びサーモクロミック材料を含む。複数の第1層(11)と前記複数の第2層(12)とが一層ずつ交互に積層されている。
第1の態様に係る光学フィルム(1)では、外気温の違いによる可視光の透過率の変化幅を抑制しつつ近赤外光の透過率の変化幅をより大きくすることが可能となる。
第2の態様に係る光学フィルム(1)では、第1の態様において、複数の第1層(11)と複数の第2層(12)とは、所定の快適温度よりも高温の場合は近赤外光に対する屈折率が互いに異なり、所定の快適温度よりも低温の場合は近赤外光に対する屈折率差が前記高温の場合よりも小さい。
第2の態様に係る光学フィルム(1)では、所定の快適温度よりも高温の場合は、近赤外光を光学フィルム(1)の厚さ方向において隣り合う第1層(11)と第2層(12)との界面で反射させやすくなり、所定温度よりも低温の場合は、近赤外光を反射しにくくなる。
第3の態様に係る光学フィルム(1)では、第2の態様において、近赤外域に含まれる特定波長をλとし、複数の第1層(11)の各々の、特定波長の近赤外光に対する屈折率をn1とし、複数の第2層(12)の各々の、特定波長の近赤外光に対する屈折率をn2とするとき、複数の第1層(11)の各々の厚さが、λ/4n1であり、複数の第2層(12)の各々の厚さが、λ/4n2である。
第3の態様に係る光学フィルム(1)では、可視光と近赤外光とのうち近赤外光の透過率及び反射率を選択的に制御することが可能となる。
第4の態様に係る光学フィルム(1)では、第1〜3の態様のいずれか一つにおいて、前記透明誘電体材料が、二酸化ケイ素であり、前記サーモクロミック材料が、二酸化バナジウムである。
第4の態様に係る光学フィルム(1)では、複数の第2層(12)の各々を例えば塗布法により形成することが可能となる。
第5の態様に係る窓ガラス(5)は、窓ガラス本体(2)と、第1〜4の態様のいずれか一つの光学フィルム(1)と、を備える。窓ガラス本体(2)は、第1主面(21)及び第2主面(22)を有し、透明性を有する。光学フィルム(1)は、窓ガラス本体(2)の第1主面(21)と第2主面(22)とのうち少なくとも一方に積層されている。
第5の態様に係る窓ガラス(5)では、外気温の違いによる可視光の透過率の変化幅を抑制しつつ近赤外光の透過率の変化幅をより大きくすることが可能となる。
1 光学フィルム
2 窓ガラス本体
21 第1主面
22 第2主面
5 窓ガラス
10 透明基材
101 第1主面
102 第2主面
11 第1層
12 第2層
2 窓ガラス本体
21 第1主面
22 第2主面
5 窓ガラス
10 透明基材
101 第1主面
102 第2主面
11 第1層
12 第2層
Claims (5)
- 近赤外域の光を制御する光学フィルムであって、
各々が透明誘電体層からなる複数の第1層と、
各々が透明誘電体材料及びサーモクロミック材料を含む複数の第2層と、を備え、
前記複数の第1層と前記複数の第2層とが一層ずつ交互に積層されている、
光学フィルム。 - 前記複数の第1層と前記複数の第2層とは、所定の快適温度よりも高温の場合は近赤外光に対する屈折率が互いに異なり、前記所定の快適温度よりも低温の場合は近赤外光に対する屈折率差が前記高温の場合よりも小さい、
請求項1に記載の光学フィルム。 - 近赤外域に含まれる特定波長をλとし、前記複数の第1層の各々の、前記特定波長の近赤外光に対する屈折率をn1とし、前記複数の第2層の各々の、前記特定波長の近赤外光に対する屈折率をn2とするとき、
前記複数の第1層の各々の厚さが、λ/4n1であり、
前記複数の第2層の各々の厚さが、λ/4n2である、
請求項2に記載の光学フィルム。 - 前記透明誘電体材料が、二酸化ケイ素であり、
前記サーモクロミック材料が、二酸化バナジウムである、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学フィルム。 - 第1主面及び第2主面を有し、透明性を有する窓ガラス本体と、
前記窓ガラス本体の前記第1主面と前記第2主面とのうち少なくとも一方に積層されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学フィルムと、を備える、
窓ガラス。
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