JP2020012426A - 内燃機関の点火制御装置、内燃機関の点火制御方法 - Google Patents

内燃機関の点火制御装置、内燃機関の点火制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃幾何の点火制御装置において、気筒の点火コイルの電流値の統計的処理の結果を利用して、点火時期を制御する技術を提供する。【解決手段】内燃機関の点火制御装置は、前記内燃機関の気筒に取付けられ、前記気筒内に放電用の電極が配置される点火プラグと、前記点火プラグに接続され、前記電極に高電圧を印加することで、前記気筒内の混合気に火花点火するための放電を発生させる点火装置と、前記電極での放電の開始により前記点火プラグの前記電極に流れる電流の電流値を検出する電流センサと、前記放電の開始からの経過期間と前記電流値との関係を、前記火花点火の実施毎に検出して、前記関係を統計的に処理した結果に応じて、前記点火装置による前記高電圧の印加のタイミングを制御する制御部と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、内燃機関の点火制御装置およびその方法に関する。
内燃機関は、ピストンが上死点近くまで上昇することで混合気を圧縮し、圧縮された混合気に点火して爆発燃焼を生じさせることで大きな出力を得ている。混合気への点火は、内燃機関の気筒内に設けられた点火プラグの電極に高電圧を印加して放電を生じさせることにより行う。混合気への点火は、上死点より手前のタイミングであって、内燃機関の出力が最も大きくなる進角値であるMBT(Minimum advance for the Best Torque)とすることが、燃費の点火から望ましい。
このため、混合気への点火をMBTまたはこれに近い所望のタイミングで確実に行うことが求められている。例えば、特許文献1では、混合気の流れに対する点火プラグの取付け方向によって吹き消えが生じやすくなる場合、点火プラグの電極への放電エネルギーを修正して、吹き消えが起きないようにし、混合気への点火を確実に行おうとしている。
特開2015−175340号公報
しかしながら、吹き消えを予防しただけでは、混合気の流れに対する点火プラグの取り付け方向によって、混合気が燃焼を開始するタイミングがばらついてしまい、所望のタイミング、例えばMBTで点火できない場合があるという問題は、解消できなかった。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、内燃機関(11)の点火制御装置(60)が提供される。この内燃機関の点火制御装置は、前記内燃機関の気筒(40)に取付けられ、前記気筒内に放電用の電極(61,63)が配置される点火プラグ(62)と、前記点火プラグに接続され、前記電極に高電圧を印加することで、前記気筒内の混合気に火花点火するための放電を発生させる点火装置(68)と、前記電極での放電の開始により前記点火プラグの前記電極に流れる電流の電流値を検出する電流センサ(64)と、前記放電の開始からの経過期間と前記電流値との関係を、前記火花点火の実施毎に検出して、前記関係を統計的に処理した結果に応じて、前記点火装置による前記高電圧の印加のタイミングを制御する制御部(30)と、を備える。
この形態の内燃機関の点火制御装置によれば、気筒の点火プラグに流れる電流値の統計的処理の結果を利用して点火時期を制御する。したがって、気筒の出力や回転数の違いに応じて点火時期を適正な時期であるMBT近傍に制御することができる。
上述した本開示の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本開示の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本開示の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本開示の独立した一形態とすることも可能である。
内燃機関の点火制御装置を適用したエンジン制御システムを示す説明図。 内燃機関の点火制御装置の構成を表す説明図。 点火プラグの接地電極と空気の流通方向との関係を模式的に表す側面図。 点火プラグの接地電極と空気の流通方向との関係を模式的に表す説明図。 実験に用いた点火プラグの接地電極の角度の違いを表す説明図。 接地電極の向きごとに検出した着火期間の差を表す実験データ。 接地電極の向きごとに検出した電流値の標準偏差を表す実験データ。 第1実施形態の内燃機関の点火制御装置が実行する点火制御のフロー図。 接地電極の向き毎に検出した電流値の変化量の平均値を表す実験データ。 第2実施形態の点火制御装置が実行する点火制御のフロー図。
A.第1実施形態:
図1には、本実施形態の内燃機関の点火制御装置60(以下、単に「点火制御装置60」とも呼ぶ)を機能させるエンジン制御システム10のハードウェア構成が示されている。エンジン制御システム10は、車両に搭載される。エンジン制御システム10は、駆動源となる筒内噴射式の内燃機関であるエンジン11と、ECU30とを備える。本実施形態のエンジン11は、4つの気筒40を有する直列4気筒エンジンなどのように複数の気筒40を有する。図1では、技術の理解を容易にするため、単一の気筒40が例示されている。
吸気管12は、上流から順に、エアクリーナ13と、吸入空気量を検出するエアフローメータ14と、モータ15により開度調節されるスロットルバルブ16と、サージタンク18とが備えられる。スロットルバルブ16には、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ17が設けられている。サージタンク18には、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ19が設けられている。また、サージタンク18とエンジン11の各気筒40との間には、気筒40内に空気を導入するための吸気マニホールド20が設けられている。吸気マニホールド20には、気筒40内の吸気の温度を検出する吸気温センサ21が設けられている。
エンジン11の各気筒40は、ピストン41と、シリンダ42と、シリンダヘッド43とによって構成されている。シリンダ42には、筒内圧を検出する筒内圧センサ26、冷却水温を検出する冷却水温センサ27が取り付けられている。シリンダヘッド43には、燃料噴射弁50と、吸気弁44と、排気弁46と、点火プラグ62とが備えられる。燃料噴射弁50は、気筒40内に燃料を噴射する電磁駆動式のインジェクタである。燃料噴射弁50は、内蔵するソレノイドの駆動コイルに通電してニードル弁をリフトすることによって燃料噴射を実現する。エンジン11の排気弁46が設けられた排気口には排気管23が接続される。排気管23は、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ24(空燃比センサ、酸素センサ等)を備える。排出ガスセンサ24の下流側には、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒25が設けられている。
各ピストン41には、ピストン41の往復運動を円運動に変換するクランク軸28が連結されている。クランク軸28は、エンジン11の出力を回転運動として取り出す。クランク軸28の外周側には、クランク軸28が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ29が取り付けられ、このクランク角センサ29の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度(単位時間当りの回転数)が検出される。
エンジン11の動作について簡略に説明する。吸気弁44は、図示しない吸気カムによって押し下げられて、気筒40内に空気を導入するための吸気口を形成する。空気は、ピストン41を吸気下死点に向かって下げることによって、吸気マニホールド20を介して、この吸気口から気筒40内に導入される。吸気弁44と排気弁46とが閉じた状態で、ピストン41は、ピストン41の圧縮上死点に向かって上げられる。この間に燃料噴射弁50によって燃料の噴射が行われ、空気と燃料は混合されて混合気となり、気筒40内で所定の圧縮比に高められる。混合気は、ピストン41が圧縮上死点に到達する直前に、各気筒40の点火プラグ62に放電によって形成される火花によって着火される。ピストン41は、着火により燃焼された混合気の膨張力によって下死点まで押し下げられる。混合気は、各気筒40に繋がれた排気管23から排出ガスとして排出される。排気弁46は、図示しない排気カムによって押し下げられて、気筒40から空気を排出するための排気口を形成する。図1には、吸気口から導入される空気および混合気の流通方向(以下、「吸気方向」とも呼ぶ)D1と、排気口に排出される空気および混合気の流通方向(以下、「排気方向」とも呼ぶ)D2が模式的に示されている。
ECU30は、コンピュータで構成されるCPU31と、ROMやRAMによって構成されるメモリ32とを主体として構成される制御部である。上述した各種センサからの出力信号は、ECU30に入力される。ECU30に入力される出力信号には、図示しないアクセルペダルの踏込量を検出するアクセルセンサ38からの信号が含まれる。ECU30は、内蔵されたメモリ32に記憶された点火制御プログラム34といった各種のエンジン制御用のプログラムを実行し、エンジン運転状態に応じて、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度(吸入空気量)等を制御する。燃料噴射量は、燃料噴射弁50の開弁時間により制御する。また、点火時期は、上述したように、ピストン41の圧縮上死点に対して所定の角度で、点火プラグ62に火花点火することにより制御する。スロットル開度は、アクセルセンサ38が検出したアクセルペダルの踏込量と連動するようにモータ15を駆動することによって調整される。本実施形態の内燃機関の点火制御装置60は、ECU30の一部の機能と、点火プラグ62と、後述する電流センサ64等とによって構成される。ECU30による点火制御プログラム34の実行によって内燃機関の点火制御装置60の機能が実現される。
図2に示すように、本実施形態の点火制御装置60は、バッテリ70と、点火装置68と、点火プラグ62と、ECU30と、電流センサ64と、クランク角センサ29とによって構成される。バッテリ70は、点火制御装置60を搭載する車両に備えられる一般的な蓄電池によって構成される。点火装置68は、点火コイル66と、イグナイタ74とによって構成される。
点火コイル66は、バッテリ70の低電圧を、点火プラグ62で火花放電を生じさせるための高電圧に変換する。点火コイル66は、一次コイル71と、二次コイル73と、コア72とによって構成される。コア72は、例えば珪素鋼板といった、中央に透磁率の大きい鉄板を重ね合わせた鉄芯によって構成される。一次コイル71と二次コイルとは、コア72のまわりに巻かれている。これにより、一次コイル71と二次コイル73とは、磁気回路および磁束を共有する。一次コイル71の低電圧側は、バッテリ70と接続し、一次コイル71の高電圧側は、イグナイタ74のコネクタと接続している。二次コイル73の高電圧側は、点火プラグ62と接続している。
イグナイタ74は、一次コイル71へ流れる一次電流のON/OFFを制御する。イグナイタ74は、IGBTによって構成されるスイッチング素子を備える。イグナイタ74のゲートには、ECU30からの制御信号が接続される。ECU30は、点火プラグ62の放電開始時期に合わせて、イグナイタ74のゲートを流れる点火信号を遮断する。これにより、イグナイタ74内のスイッチング素子はターンオフし、一次コイル71に流れる一次電流が遮断され、二次コイル73側に高電圧が発生する。この高電圧によって、点火プラグ62の電極間に火花放電が発生される。
点火制御装置60は、点火プラグ62と点火コイル66との間に、電流センサ64を備える。電流センサ64は、点火信号に基づいて点火プラグ62に流れる電流の電流値を検出する。電流センサ64は、検出した電流値をECU30に送信する。ECU30は、点火制御プログラム34を実行し、放電開始の制御を実行した時点からの経過期間と、電流センサ64から受信した電流値との関係を、火花点火の実施毎に算出する。本実施形態において、放電開始の制御からの経過期間は、クランク角センサ29によって検出されるクランク軸28の回転角(クランクアングルとも呼ぶ)によって規定される。ECU30は、放電開始の制御からの経過期間と、電流値との関係を統計的に処理し、その結果に応じて、電圧の印加のタイミングを制御する。このように、点火制御装置60は、ECU30による点火制御プログラム34の実行によって、各気筒40において内燃機関の出力が最も大きくなる進角値であるMBT近傍で点火プラグ62を点火するための点火コイル66の高電圧発生タイミングを制御する。
図3および図4を用いて、気筒40内の空気の流通方向に対する点火プラグ62の取り付け方向と、混合気が燃焼を開始するタイミングのばらつきの発生メカニズムについて説明する。図3に示すように、点火プラグ62の先端には、接地電極63と、中心電極61とが備えられる。この接地電極63と中心電極61とは、図1に示すように、気筒40内に位置するようにして備えられる。本実施形態において、接地電極63の形状は、点火プラグ62の側面から、中心電極61のZ方向側であって中心電極61と対向する位置まで延伸した形状である。火花放電は、接地電極63の先端と、中心電極61の先端との間の領域Saに発生する。図3には、点火プラグ62の中心電極61の中心軸AXが模式的に示されている。
図4には、Z方向側から見た状態の図3の点火プラグ62が表されている。点火プラグ62がそれぞれの気筒40に備えられる際、接地電極63は、中心軸AXを中心とした所定の角度に位置するようにして備えられる。取付けられた点火プラグ62の向き、すなわち気筒40内での接地電極63が位置する角度は、気筒40の外部からは認識することはできず、点火プラグ62の向きを所望の角度に設定して設置することは難しい。
気筒40内には、吸気口からの吸気によって、空気や混合気による気流が発生する。この気筒40内の気流は、接地電極63と接触することによって向き等を変化されるとともに、領域Saに発生する火花放電に影響を与え、火花放電の延び方や形状を変化させる。すなわち、領域Saに発生する火花放電は、接地電極63の取付けられた角度や位置によって、その形状や延び方が異なる。そのため、放電の開始制御を実行してから混合気に着火するまでの期間である着火期間の気筒40ごとのばらつきが生じ、混合気が燃焼を開始するタイミングは、気筒40ごとにばらつきを生じることとなる。
ここで、気筒40の吸気口側を0度側とし、排気口側を180度側とするとき、空気は、0度側の吸気口から吸気方向D1に沿って吸気され、排気方向D2に沿って180度側の排気口から排気される。そのため、気筒40内の気流の向きは、図中の0度側から180度側を結ぶ直線状の向きと考えることができる。このとき、接地電極63の取付け位置は、気流の向きに対して0度から180度のいずれかの角度によって表すことができる。図3および図4では、接地電極63の取付けられた角度が略45度である状態が示されている。
気筒40内の点火プラグ62の取付け角度と、火花放電との関係について実験を行った。図5に示すように、第1実施形態の気筒40と同様の各気筒40a〜40cに点火プラグ62a〜62cが取付けられている。実験では、点火プラグ62a〜62cが取付けられた方向を規定した。点火プラグ62aは、接地電極63aを吸気側である0度となる位置に、点火プラグ62bは、接地電極63bを90度となる位置に、点火プラグ62cは、接地電極63cを180度となる位置になるようにして、それぞれ備えられている。
図6は、この点火プラグ62a〜62cごとの着火期間を測定した結果を示す。図6には、ECU30による放電開始制御である着火制御を実行してから、点火プラグ62a〜62cそれぞれが混合気に着火するまでの期間を測定した結果が示されている。90度の位置で備えられる点火プラグ62bの接地電極63bでの着火期間が最も短く、それ以外の角度で備えられる接地電極63aおよび接地電極63cでは、接地電極63bよりも着火時期が遅角側にずれる。すなわち、接地電極63a〜63cの取付けられる向きによって着火期間はそれぞれ異なり、結果的に気筒40a〜40cごとで混合気が燃焼を開始するタイミングがばらつく。点火プラグ62bのように接地電極63bの向きが90度である場合の着火期間が最も短くなる。こうした違いが生じるのは、気筒40内の混合気の流通方向と、接地電極63bの向きとの関係により火花放電の状態が変化するためと考えられる。
図7には、この点火プラグ62a〜62cごとに検出した電流値の標準偏差が示されている。図7に示した実験条件は、エンジン11の回転数が低回転域の所定の回転数と、エンジン11の出力が低い所定のトルク値で設定されている。低回転域とは、エンジン11において放電火花の吹き消えが発生しにくい程度に低い回転数である回転数1000〜2000rpmとなる範囲をいう。ECU30は、点火制御プログラム34を実行して、各点火プラグ62a〜62cの点火制御を実行してから10CA(クランクアングルとも呼ぶ)を経過した時点において、電流センサ64によって検出される電流値を、所定回数だけ繰り返して計測して、その標準偏差を算出した。この所定回数とは、統計処理としての電流値の標準偏差が意味を持つために十分な回数以上の回数をいう。
図7に示すように、実験結果によれば、点火プラグ62aでの電流値の標準偏差が最も小さく、点火プラグ62bでの電流値の標準偏差が最も大きい。点火プラグ62cでの電流値の標準偏差は点火プラグ62aと点火プラグ62bとの標準偏差の間の値であった。このとき、例えば、点火プラグ62aでの標準偏差より大きく点火プラグ62bでの標準偏差未満の値を閾値Thとして設定することによって、接地電極63の向きが90度か、0度または180度かのいずれかを判別することができる。本実施形態の点火制御装置60では、この閾値Thは、接地電極63の向きを推定するための閾値としてメモリ32に予め格納される。このように、ECU30による放電開始制御から予め定められた期間を経過した時点での点火プラグ62を流れる電流値の標準偏差は、接地電極63の向きの違いによる差が顕著に表れる。したがって、本実施形態の点火制御装置60によれば、接地電極63の向きを推定でき、接地電極63の向きに応じた進角制御を設定できる。気筒40が複数存在し、向きを90度と推定される接地電極と、向きを90度以外と推定される接地電極とが混在する場合には、位置が90度以外と推定される接地電極のみの点火時期を進角側に補正する制御によって、気筒40ごとでの着火期間のばらつきを小さくすることができる。この点火時期の進角側への制御は、ECU30によって、点火装置68への高電圧の印加のタイミングを制御することによって実現される。
そこで、次にこうした点火プラグ62の気筒40ごとの取付け角度の相違を学習して行う点火時期制御について説明する。図8に示すように、本実施形態の内燃機関の点火制御のフローは、点火制御装置60のECU30が、メモリ32の点火制御プログラム34を実行することによって実現される。点火制御装置60は、例えば、搭載された車両のイグニションキーをONにされることによって点火時期制御を開始し、図8に示した処理を各気筒40が圧縮行程を開始するタイミング毎に実行する。開始直後に初期化処理が1回実行され、図8の処理に用いられる変数などが初期化される。例えば、点火時期αは、初期値αに規定される。
この処理を開始すると、後述する学習済データが有るか否かを確認する処理を実行する(ステップS10)。この処理が開始された直後は、学習済データが格納されていないため、ステップS10での判断は「NO」となり、続いて、ECU30は、クランク角センサ29によって検出されるクランク軸28の回転数から、運転条件が低回転域であるか否かを判定する(ステップS20)。本実施形態において、ECU30は、クランク軸28の回転数が予め定められた閾値未満か否かによって低回転域であるか否かを判定する。本実施形態では、クランク軸28の回転数が2000rpm未満である場合、ECU30は、運転条件が低回転域であると判定し、回転数が2000rpm以上である場合、ECU30は、運転領域が低回転域ではないと判定する。ECU30は、低回転域ではないと判断すると(S20:NO)、点火装置68に点火信号を供給して、点火時期αを初期値αとして点火プラグ62に火花放電を発生させる制御を実行し(ステップS14)、NEXTに抜けて処理を終了する。
ECU30は、低回転域であると判断すると(S20:YES)、点火時期αを初期値αとして点火プラグ62に火花放電を発生させる制御を実行し(ステップS30)、火花放電の制御開始時点から所定クランク角を経過した時点で、電流センサ64によって検出される電流値を取得する(ステップS40)。本実施形態において、電流センサ64はECU30による火花放電の制御開始時点からクランク軸を10CAとする期間の経過時点での電流値を検出する。取得された電流値はメモリ32に一時的に記憶され、ECU30は電流値の検出回数Mを値1だけインクリメントする(ステップS44)。
ECU30は、電流センサ64による電流値の検出回数Mが所定回数Mに到達したか否かを判定する(ステップS50)。本実施形態では、電流値の検出回数Mが所定回数Mに到達するまでは(S50:NO)、ECU30による処理は、NEXTに抜けて終了する。本処理ルーチンが燃焼サイクル毎に各気筒40で繰り返されると、その度に、ECU30は、各気筒40の電流値の検出を繰り返す。ECU30が電流値の検出回数Mが所定回数Mに到達したと判定した場合(S50:YES)、ECU30はステップS60以下に移行し、点火時期の補正値の設定に関する処理を行う。
ECU30は、まず所定回数M分の電流値を統計的に処理する(ステップS60)。本実施形態において、ECU30による統計的処理では、電流値の標準偏差が用いられる。ECU30は、算出した電流値の標準偏差と、予めメモリ32に格納された閾値Thとを比較する(ステップS70)。ECU30は、その結果に応じて、高電圧の印加のタイミングを制御する。ECU30は、気筒40ごとに対応する電流センサ64から検出される電流値と、この閾値Thとを比較し、標準偏差が閾値以下となる気筒40があるか否かを判定する。閾値Th以下となる気筒40がない場合(S70:NO)、NEXTに抜けて処理を終了する。
閾値Th以下となる気筒40がある場合(S70:YES)、ECU30による処理は、ステップS80に移行する。ECU30は、電流値の標準偏差が閾値Th以下となる気筒40が、複数の気筒40のうち、一部の気筒40であるか、もしくはすべての気筒40であるかについて確認する(ステップS80)。すべての気筒40での電流値の標準偏差が閾値Th以下である場合、ECU30は点火時期αを補正することなく処理をNEXTに抜けて終了する。
一部の気筒40での電流値の標準偏差が閾値Th以下である場合、ECU30による処理はステップS90に移行する。ECU30は、複数の気筒40うち点火時期αを補正する対象となる気筒40とともに、補正値Δαの値を決定する(ステップS90)。本実施形態において、電流値の標準偏差が閾値Th以下となった気筒40のみが、その点火時期αを補正する対象となり、補正値Δαは、電流値の標準偏差の結果から推定される接地電極63の角度に応じて設定される。他方、ECU30は、標準偏差が閾値Thより大きい気筒40の補正を実行しない。本実施形態において、ECU30は、補正を実行する対象となる気筒40と、補正値Δαを、学習済データとしてメモリ32に記憶させる。ECU30による処理は、点火時期の補正を決定するとNEXTに抜けて終了する。
こうして一旦補正値Δαが学習済みデータとしてメモリ32に記憶されると、次に実行される点火時期制御では、学習済データありと判断され(S10:YES)、ECU30は、学習済データをメモリ32から読み出して、学習済データに基づく点火時期補正を実行する(ステップS12)。このとき、対象となる気筒40の点火時期αは、学習済データに基づく補正により点火時期α、すなわち初期値α+補正値Δα、に設定される。続いて、点火時期αとして補正されたタイミングで点火制御を実施し(ステップS14)、NEXTに抜けて処理を終了する。このように、本実施形態の点火制御装置60では、低回転域である場合にのみ、放電の開始からの経過期間と電流値との関係を統計的に処理する。
以上のように、本実施形態の内燃機関の点火制御装置60によれば、気筒40ごとの電流値の統計的処理である標準偏差の結果を利用して、気筒40ごとの点火プラグ62の点火時期を制御する。したがって、気筒40の出力や回転数の違いに応じて点火時期をMBT近傍に制御することができる。また、本実施形態の内燃機関の点火制御装置60によれば、複数の気筒40のそれぞれを個別に点火時期制御している。したがって、点火時期を気筒40ごとにMBT近傍に制御することができ、気筒40間の燃焼ばらつきを低減させることができる。したがって、内燃機関の燃焼効率を高めることができる。
本実施形態の点火制御装置60では、ECU30は、クランク角センサ29によって検出されるクランク軸28の回転数から低回転域であるか否かを判定し、低回転域である場合にのみ点火時期制御を実行する。低回転域である場合、高回転領域での結果に比べ、接地電極63の向きの違いによる電流値の統計的処理の結果への影響が大きい。したがって、本実施形態の内燃機関の点火制御装置60によれば、接地電極63の向きの違いをより正確に推定した点火時期制御を実行できる。
B.第2実施形態:
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、点火プラグ62の向きを推定するために、電流値の変化量の平均値を用いる。この電流値の変化量の平均値とは、点火制御を実行した時点で検出される電流値と、クランク角を所定のクランクアングル分として10CA経過した時点で検出される電流値とを所定回数取得し、その平均値を演算した値ΔLである。
図9には、第2実施形態の点火制御装置60bの点火プラグ62a〜62cの接地電極63a〜63cの角度と、電流値の変化量の平均値ΔLとの関係を示した。図9の実験結果も、図7を用いて説明したのと同様に、点火プラグ62の取付け角度を、0度、90度、180度とした状態で計測したものである。接地電極63bの向きが90度である点火プラグ62b、および接地電極63cの向きが180度である点火プラグ62cでの電流値の変化量の平均値が略同一であり、接地電極63aの向きが0度である点火プラグ62aでの電流値の変化量の平均値は、この点火プラグ62bおよび点火プラグ62cの電流値の変化量の平均値よりも小さい。図9には、接地電極63a〜63cの向きを推定するために用いられる閾値Th2が示されている。第2実施形態では、閾値Th2を点火プラグ62aの電流値の変化量の平均値と、点火プラグ62b(または点火プラグ62cでもよい)の電流値の変化量の平均値との間の所定値を、メモリ32に予め記憶させて、接地電極63の向きが0度か、0度以外かを判別することができる。
図10に示すように、内燃機関の点火制御のフローは、第2実施形態の点火制御装置60bのECU30が、点火制御プログラム34を実行することによって実現される。第2実施形態の点火制御装置60bが実行する内燃機関の点火制御のフローは、第1実施形態の点火制御装置60が実行するフローとは、ステップS40の代わりにステップS42を実行する点と、ステップS60からステップS90の代わりにステップS62からステップS92を実行する点とで異なり、それ以外は第1実施形態のフローと同様である。
ECU30は、点火プラグ62の点火制御を実行した時点で電流センサ64によって検出される電流値と、クランク角を所定のクランクアングル分だけ経過した時点で検出される電流値とを取得してメモリ32に一時的に記憶する(ステップS42)。本実施形態において、所定のクランクアングル分だけ経過した時点とは、10CAを経過した時点で設定される。ECU30は、第1実施形態と同様に、検出回数Mが所定回数Mとなるまで各気筒40の電流値の検出を繰り返す(ステップS50)。第2実施形態において、所定回数Mとは、統計処理としての電流値の変化量の平均値が意味を持つために十分な回数以上の回数をいう。所定回数M分の電流値の変化量データが取得された場合(S50:YES)、ECU30は、メモリ32に記憶された電流値を用いて、電流値の変化量の所定回数M分の平均値を算出する(ステップS62)。ECU30は、この電流値の変化量の平均値と、メモリ32に格納された閾値Th2とを比較する(ステップS72)。閾値Th2以下となる気筒40がない場合(S72:NO)、ECU30による処理はNEXTに抜けて終了する。
閾値Th2以下となる気筒40がある場合(S72:YES)、ECU30は、電流値の変化量の平均値が閾値Th2以下となる気筒40が、複数の気筒40のうち一部の気筒40であるか、すべての気筒40であるかを確認する(ステップS82)。すべての気筒40での電流値の変化量の平均値が閾値Th2以下である場合、ECU30は点火時期αを補正することなく処理をNEXTに抜けて終了する。
一部の気筒40での電流値の変化量の平均値が閾値Th2以下である場合、ECU30は、複数の気筒40うち点火時期αを補正する対象となる気筒40とともに、補正値Δαの値を決定する(ステップS92)。本実施形態において、電流値の変化量の平均値が閾値Th2以下となった気筒40、すなわち接地電極63の角度が0度と推定される気筒40、のみが、その点火時期αを補正する対象となる。本実施形態において、補正値Δαは、図6に示すように、接地電極63の角度が0度の場合に発生する着火期間のずれ量に応じて予め設定される。他方、ECU30は、標準偏差が閾値Th2より大きい気筒40の補正を実行しない。本実施形態において、ECU30は、補正を実行する対象となる気筒40を、学習済データとしてメモリ32に記憶させる。ECU30による処理は、点火時期の補正を完了するとNEXTに抜けて処理を終了する。
ECU30による放電開始制御から予め定められた期間を経過した時点での点火プラグ62を流れる電流値の変化量の平均値は、接地電極63の向きの違いによる差が表れる。したがって、本実施形態の内燃機関の点火制御装置60bによれば、接地電極63の向きの違いを推定し、接地電極63の向きに応じた点火時期制御を実行できる。これにより、気筒40ごとの燃焼ばらつきを低減できる。また、第1実施形態で用いられた電流値の標準偏差と併せて統計的な処理をすることによって、接地電極63の向きをより正確に推定することができる。
C.他の実施形態:
なお、この開示は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような形態での実施も可能である。
C1.他の実施形態1:
上記各実施形態において、放電開始の制御からの経過期間は、クランク角センサ29によって検出されるクランク軸28に回転角によって規定される。これに対して、放電開始の制御からの経過期間は、クランクアングルに限らず、カムポジションや計測される時間によって規定されてもよい。
C2.他の実施形態2:
上記各実施形態において、エンジン11は、複数の気筒40を有する。気筒40は、複数に限らず単体であってもよい。このような態様においては、検出した電流値の統計的処理の結果から接地電極の向きを推定し、推定された接地電極の向きに合わせた放電タイミングを設定した点火時期制御を実行することができる。
C3.他の実施形態3:
上記各実施形態において、ECU30による電流値の統計的処理は、クランク軸28の回転数が2000rpm以下の場合に実行される。これに対して、クランク軸の回転数は2000rpmには限定されず、所望の回転数で設定されてもよい。
C4.他の実施形態4:
上記各実施形態において、ECU30による電流値の統計的処理は、低回転域である場合にのみ実行される。これに対して、ECUによる電流値の統計的処理は、例えば、高回転領域のように低回転域以外に実行される態様であってもよい。
C5.他の実施形態5:
上記各実施形態において、すべての気筒40において、電流値の標準偏差が閾値Th以下である場合、または電流値の変化量の平均値が閾値以下である場合には、点火時期の補正は実行されない。これに対して、すべての気筒に対して点火時期の補正を実行する態様であってもよい。このような態様においては、検出した電流値の統計的処理の結果からすべての接地電極の向きを推定してもよく、推定された接地電極の向きごとに設定された放電タイミングによる点火時期制御を実行することができる。
C6.他の実施形態6:
上記各実施形態において、ECU30による放電を開始する制御からの経過期間と電流値との関係の統計的処理には、標準偏差および変化量の平均値が用いられる。これに対して、統計的処理は、これに限られず、中央値や最頻値が用いられてもよい。また、平均値には、相加平均や相乗平均のほか、調和平均などの種々の平均が適用されてもよい。
C7.他の実施形態7:
上記各実施形態において、点火制御装置60は、気筒40ごとの電流値の統計的処理の結果を利用して、気筒40ごとの点火プラグ62に対する電圧印加のタイミングを制御する。これに加えて、点火制御装置60は、冷却水温センサ27によって取得される冷却水温が低い程、電圧印加のタイミングが早くなるように制御する態様であってもよい。例えば、点火制御装置60によって補正される点火時期の補正値をΔα、Δαを求めるための電流値の統計的処理を表す関数を式g(σ)、気筒40の冷却水温Twと補正値Δαの重み付け量との関係を表す関数をf(Tw)としたとき、Δαを以下の式(1)によって表すことができる。式f(Tw)では、冷却水温Twが低いほど値は大きくなる。
Δα=f(Tw)×g(σ) ・・・(1)
式(1)によれば、冷却水温が低い程、Δαが大きくなる。すなわち、冷却水温が低いほど電圧印加のタイミングが早くなる。この形態の点火制御装置であれば、気筒40内の燃焼効率に応じたタイミングで点火時期を制御できる。また、上述の冷却水温と同様に、吸気温センサ21によって取得される吸気温が低いほど電圧印加のタイミングが早くなるように制御する態様であってもよい。
C8.他の実施形態8:
上記各実施形態において、点火制御装置60は、気筒40ごとの電流値の統計的処理の結果を利用して、気筒40ごとの点火プラグ62に対する電圧印加のタイミングを制御する。これに加えて、点火制御装置60は、排出ガスセンサ24によって取得される空燃比の値が大きい程、電圧印加のタイミングが早くなるように制御する態様であってもよい。例えば、点火制御装置60によって補正される点火時期の補正値をΔα、Δαを求めるための電流値の統計的処理を表す関数をg(σ)、気筒40の空燃比A/Fと補正値Δαの重み付け量との関係を表す関数をf(A/F)としたとき、Δαを以下の式(2)によって表すことができる。式f(A/F)では、空燃比A/Fが大きいほど値は大きくなる。
Δα=f(A/F)×g(σ) ・・・(2)
式(2)によれば、空燃比が大きいほど電圧印加のタイミングが早くなる。すなわち、この形態の点火制御装置であれば、気筒40内の燃焼効率に応じたタイミングで点火時期を制御できる。また、上述の空燃比と同様に、気筒40内のEGR(Exhaust Gas Recirculation)率または空燃比が大きい程、点火時期が早くなるように制御する態様であってもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
11 エンジン、30 ECU、40 気筒、60 点火制御装置、61 中心電極、62 点火プラグ、63 接地電極、64 電流センサ、68 点火装置

Claims (9)

  1. 内燃機関(11)の点火制御装置(60)であって、
    前記内燃機関の気筒(40)に取付けられ、前記気筒内に放電用の電極(61,63)が配置される点火プラグ(62)と、
    前記点火プラグに接続され、前記電極に高電圧を印加することで、前記気筒内の混合気に火花点火するための放電を発生させる点火装置(68)と、
    前記電極での放電の開始により前記点火プラグの前記電極に流れる電流の電流値を検出する電流センサ(64)と、
    前記放電の開始からの経過期間と前記電流値との関係を、前記火花点火の実施毎に検出して、前記関係を統計的に処理した結果に応じて、前記点火装置による前記高電圧の印加のタイミングを制御する制御部(30)と、
    を備える、内燃機関の点火制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の点火制御装置であって、
    前記関係を統計的に処理した結果は、前記放電が開始されてから予め定められた期間を経過した時点での前記電流値の標準偏差である、内燃機関の点火制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関の点火制御装置であって、
    前記関係を統計的に処理した結果は、前記放電が開始されてから予め定められた期間までの前記電流値の変化量の平均値である、内燃機関の点火制御装置。
  4. 請求項2または請求項3のいずれかに記載の内燃機関の点火制御装置であって、
    更に、前記内燃機関の出力を回転運動として取り出すクランク軸(28)の回転角を検出するクランク角センサ(29)を備え、
    前記予め定められた期間は、前記回転角によって定められる、内燃機関の点火制御装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関の点火制御装置であって、
    前記関係の統計的な処理は、前記クランク軸の回転数が、予め定められた回転数以下の場合にのみ実施される、点火制御装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の点火制御装置であって、
    前記内燃機関には、前記気筒が複数備えられ、
    前記制御部は、前記気筒ごとに前記関係の統計的な処理を実行し、前記気筒ごとに前記タイミングを制御する、点火制御装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の点火制御装置であって、
    前記気筒の冷却水温または吸気温が低い程、前記タイミングが早くなるように制御する、点火制御装置。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の点火制御装置であって、
    前記気筒内のEGR率または空燃比が大きいほど、前記タイミングが早くなるように制御する、点火制御装置。
  9. 内燃機関(11)の点火を制御する方法であって、
    放電用の電極(61,63)が気筒(40)に設けられた点火プラグ(62)に、予め定められた前記内燃機関の回転角で高電圧を印加して、前記電極に、前記気筒の内部の混合気に火花点火するための放電を生じさせ、
    前記電極での前記放電の開始により流れる電流の電流値を検出し、
    前記放電の開始からの経過期間と前記電流値との関係を、前記放電の実施毎に検出して統計的に処理し、
    前記統計的な処理の結果に応じて、前記高電圧の印加のタイミングを調整する内燃機関の点火制御方法。
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