JP2020011909A - 洗浄料 - Google Patents

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【課題】優れた洗浄力を有し、安定して品質を保持可能な洗浄料を提供する。【解決手段】本発明を適用した洗浄料の一例である洗顔クリームは、全量基準で重量比率が、水:50.85%、グリセリン:30.00%、ココイルグリシンNa:10.00%、ラウラミドプロピルベタイン:4.00%、クエン酸Na:0.50%、クエン酸:1.40%、(カプリリル/カプリル)グルコシド:1.00%、ジステアリン酸グリコール:1.00%、ヒドロキシプロピルメチルセルロース:0.50%、フェノキシエタノール:0.30%、プロテアーゼ:0.20%、メチルパラベン:0.15%、キサンタンガム:0.10%、を含む組成を有している。【選択図】なし

Description

本発明は洗浄料に関する。詳しくは、優れた洗浄力を有し、安定して品質を保持可能な洗浄料に係るものである。
従来、汚れを落とす洗浄料には、蛋白汚れ等に対する高い洗浄力を付与する為に、プロテアーゼ等の蛋白分解酵素が配合されている。
この蛋白分解酵素は、製剤中での長期にわたる活性の維持や安定化が難しく、経時的に、その蛋白分解能力が低下してしまい、洗浄料における洗浄力が下がってしまう。その為、蛋白分解酵素を配合した洗浄料においては、その酵素活性を安定して維持することが求められる。
そこで、一般的には、洗浄料中の蛋白分解酵素を安定化させる為、酵素安定化剤が配合される。この酵素安定化剤として、例えば、グリシルグリシン(特許文献1参照)やコラーゲン(特許文献2及び特許文献3参照)等が用いられている。
更に、洗浄料に配合する酵素安定化剤の配合量を増やすことで、洗浄料における酵素力価が安定することが明らかとなっている(特許文献1参照)。
特許第4397269号明細書 特許第2568885号明細書 特許第2934969号明細書
しかしながら、特許文献1に記載のように、洗浄料中における酵素安定化剤の配合量を増やすことで、洗浄料の製剤として求められる品質に影響を及ぼすことが懸念される。例えば、洗浄料を皮膚などに塗布した際の使用感が悪くなることが考えられる。
また、洗浄料の組成は多岐に渡り、その剤型の種類や成分の組み合わせ等により、蛋白分解酵素の種類やその配合量、これに合わせた酵素安定化剤の種類や配合量を都度検討する必要が生じていた。即ち、酵素安定化剤の配合が、最終的な組成の決定に時間を要する一因となっていた。
また、特許文献2及び特許文献3に記載のように、酵素安定化剤としてコラーゲンを用いる場合、牛や豚等の動物由来のコラーゲンが利用される。畜産業界におけるBSEの大規模な発症が生じて以来、洗浄料の分野においても安全性の観点から、動物由来の原料を敬遠される傾向にある。
更に、コラーゲンを洗浄料等に配合した際、製剤の色が褐変したり、時間の経過と共に臭いが発生したりすることが報告されており、洗浄料の品質が損なわれる問題があった。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、優れた洗浄力を有し、安定して品質を保持可能な洗浄料を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の洗浄料は、蛋白分解酵素と、水と、含有量が全量基準で5〜15%であるアシルアミノ酸系界面活性剤を含む界面活性剤と、含有量が全量基準で20〜35%である多価アルコールとを含有するものとなっている。
ここで、アシルアミノ酸系界面活性剤を含む界面活性剤を含有することによって、油汚れ等の汚れと親和性を有するものとなり、汚れの除去作用を付与することができる。また、蛋白分解酵素を組成中に安定的に保持することができる。更に、洗浄料の泡質及び洗浄料をすすいだ後の使用感が良くなり、粘度の低下や分離を生じにくくすることができる。
また、水と多価アルコールを含有することによって、蛋白分解酵素を組成中に安定的に保持することができる。
また、多価アルコールを含有することによって、長期保管後に、粘度の低下や分離が生じにくく、洗浄料の安定化に寄与する。また、蛋白分解酵素を組成中に安定的に保持することができる。
また、含有量が全量基準で5〜15%であるアシルアミノ酸系界面活性剤を含む界面活性剤を含有することによって、蛋白分解酵素を組成中に安定的に保持することができる。また、洗浄料の泡質や、洗浄料をすすいだ後の使用感を向上させることができる。
一方で、アシルアミノ酸系界面活性剤の含有量が全量基準で5%未満の場合には、蛋白分解酵素の安定性が損なわれ、洗浄料の泡質が悪くなってしまう。更に、長期保管後に、粘度の低下や分離が生じやすくなる。また、アシルアミノ酸系界面活性剤の含有量が全量基準で15%を超える場合には、蛋白分解酵素の安定性が損なわれ、洗浄料をすすいだ後の使用感が悪くなってしまう。更に、長期保管後に、粘度の低下や分離が生じやすくなる。
また、含有量が全量基準で20〜35%である多価アルコールを含有することによって、蛋白分解酵素を組成中に安定的に保持することができる。また、洗浄料をすすいだ後の使用感を向上させることができる。
一方で、多価アルコールの含有量が全量基準で20%未満の場合には、蛋白分解酵素の安定性が損なわれ、洗浄料をすすいだ後の使用感が悪くなってしまう。また、多価アルコールの含有量が全量基準で35%を超える場合には、蛋白分解酵素の安定性が著しく損なわれてしまう。
また、水及び多価アルコールの含有量の比率が水1に対して多価アルコールが0.30〜0.90の範囲内である場合には、蛋白分解酵素を組成中に安定的に保持することができる。また、洗浄料の泡立ちが良くなり、かつ、洗浄料をすすいだ後の使用感を向上させることができる。
一方で、水及び多価アルコールの含有量の比率が水1に対して多価アルコールが0.30未満の場合には、泡立ちが悪くなる傾向が生じてしまう。また、組成物の粘度が低くなり、例えば、洗顔クリーム等の一定の粘度を要する洗浄料への使用が困難となる。また、水及び多価アルコールの含有量の比率が水1に対して多価アルコールが0.90を超える場合には、蛋白分解酵素の安定性が損なわれやすくなり、また、洗浄料をすすいだ後の使用感が悪くなってしまう。
また、界面活性剤が、アミドアルキルベタイン及び/またはアルキルグルコシドを含む場合には、より一層、油汚れ等の汚れと親和性を有するものとなり、汚れの除去作用を向上させるができる。
本発明に係る洗浄料は、優れた洗浄力を有し、安定して品質を保持可能な洗浄料を有するものとなっている。
以下、本発明を適用した洗浄料の一例である洗顔クリームの組成について説明する。
なお、以下に示す組成は本発明の一例であり、本発明の内容がこれに限定されるものではない。また、洗浄料の剤型は、一例である洗顔クリームに限定されるものではなく、適宜、設定変更することができる。
ここで示す洗顔クリームは、全量基準で重量比率が、水:50.85%、グリセリン:30.00%、ココイルグリシンNa:10.00%、ラウラミドプロピルベタイン:4.00%、クエン酸Na:0.50%、クエン酸:1.40%、(カプリリル/カプリル)グルコシド:1.00%、ジステアリン酸グリコール:1.00%、ヒドロキシプロピルメチルセルロース:0.50%、フェノキシエタノール:0.30%、プロテアーゼ:0.20%、メチルパラベン:0.15%、キサンタンガム:0.10%、を含む組成を有している。また、洗顔クリームはクリーム状の剤型を有するものとなっている。なお、上記の配合量は純分の割合である。
グリセリンは多価アルコールの1種であり、本組成においては、蛋白分解酵素を組成中に安定的に保持することに寄与する。また、長期保管後に、粘度の低下や分離が生じにくく、洗浄料の安定化に寄与する。
ココイルグリシンNaは、アシルアミノ酸系界面活性剤の1種であり、洗顔クリームに汚れの除去作用を付与する界面活性剤である。また、洗顔クリームの泡質及び洗浄料をすすいだ後の使用感を向上させ、粘度の低下や分離を生じにくくすることに寄与する。
ラウラミドプロピルベタインは、アミドアルキルベタインの1種であり、洗顔クリームに汚れの除去作用を付与する界面活性剤である。
クエン酸Na及びクエン酸は、pH調整剤である。
(カプリリル/カプリル)グルコシドは、アルキルグルコシドの1種であり、洗顔クリームに汚れの除去作用を付与する界面活性剤である。
フェノキシエタノール及びメチルパラベンは、防腐剤である。
ジステアリン酸グリコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びキサンタンガムは、増粘剤である。
プロテアーゼは、蛋白分解酵素の1種であり、蛋白汚れの分解活性を示す酵素であり、肌の角質汚れや蛋白汚れに対する洗浄成分となるものである。
また、上記の組成では、水と多価アルコールの含有量の比が、1:0.59となっている。
ここで、多価アルコールの種類はグリセリンに限定されるものではなく、蛋白分解酵素を組成中に溶解させやすくする共に、酵素の安定化に寄与する成分であればよい。例えば、プロピレングリコールが挙げられ、単独または二種以上の混合物として用いることができる。
また、本発明において、多価アルコールとしては、グリセリンの他に、例えば、ブチレングリコール(BG)、イソペンチルジオール、ペンチレングリコール、ヘキサンジオール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、エチレングリコール・ジエチレングリコール・トリエチレングリコール等のポリエチレングリコール、プロピレングリコール・ジプロピレングリコール等のポリプロピレングリコール、ジグリセリン等のポリグリセリン類等が採用しうる。
また、アシルアミノ酸系界面活性剤はココイルグリシンNaに限定されるものではない。洗浄料に汚れの除去作用を付与すると共に、蛋白分解酵素の安定化に寄与する成分であればよい。例えば、ココイルアラニンNa、ココイルアラニンK、ココイルグリシンK、ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸2Na、ココイルグルタミン酸K、ココイルグルタミン酸TEA、ミリストイルグルタミン酸K、ミリストイルグルタミン酸Na、ミリストイルメチルアラニンNa、ラウロイルグルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸2Na、ラウロイルグルタミン酸K、ラウロイルグルタミン酸TEA、ラウロイルアスパラギン酸Na、ステアロイルグルタミン酸Na、ステアロイルグルタミン酸K、ステアロイルグルタミン酸2Na、ステアロイルグルタミン酸TEA、パーム脂肪酸グルタミン酸Na、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンK、ラウロイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンTEA等が挙げられ、単独または二種以上の混合物として用いることができる。
また、アミドアルキルベタインは、ラウラミドプロピルベタインに限定されるものではなく、洗浄料における汚れの除去作用を向上させるものであればよい。例えば、コカミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン等が挙げられ、単独または二種以上の混合物として用いることができる。
また、アルキルグルコシドは、(カプリリル/カプリル)グルコシドに限定されるものではなく、洗浄料における汚れの除去作用を向上させるものであればよい。例えば、ラウリルグルコシド等が挙げられ、単独または二種以上の混合物として用いることができる。
また、蛋白分解酵素は、蛋白汚れの分解活性を有するものであれば充分であり、その種類がプロテアーゼに限定されるものではない。例えば、パンクレアチン、パパイン、ブロメライン等が挙げられる。なお、蛋白分解酵素の含有割合は、酵素の力価等に応じて適宜決定することができる。
また、ココイルグリシンNaの含有量が全量基準で10.00%に限定される必要はない。但し、蛋白分解酵素を安定的に保持する点から、アシルアミノ酸系界面活性剤の含有量が全量基準で5〜15%の範囲とされることが好ましい。
また、グリセリンの含有量が全量基準で30.00%に限定される必要はない。但し、蛋白分解酵素の安定性及び洗顔クリームをすすいだ後の使用感が向上する点から、多価アルコールの含有量が全量基準で20〜35%の範囲とされることが好ましい。
また、必ずしも、水と多価アルコールの含有量の比が、1:0.59に限定される必要はない。但し、蛋白分解酵素の安定性が良くなり、洗浄料の泡立ち及び洗顔クリームをすすいだ後の使用感が向上する点から、水1に対して多価アルコールが0.30〜0.90の範囲内の比率となることが好ましい。
以上のとおり、本発明を適用した洗浄料は、優れた洗浄力を有し、安定して品質を保持可能なものとなっている。
以下、本発明の実施例を説明する。
[1.アシルアミノ酸系界面活性剤の配合量]
本発明を適用した洗浄料の一例である洗顔クリームの実施例1〜6及び比較例1〜8の試料を作製し、以下の評価を行った。
(1)試料の化学成分
まず、表1及び表2に示す組成となるように原料成分を配合して、実施例1〜6及び比較例1〜8の各試料を作製した。なお、以下、表1〜表7に示す数値は、原料の全量を基準にした重量比率(%)を示したものである。また、以下に示す表1〜表7では、各試料で評価を行った評価項目の結果を併せて表示する。
Figure 2020011909
Figure 2020011909
(2)酵素活性の残存率の評価
「日本薬局方一般試験法 消化力試験法 蛋白消化力試験法」に基づいて、蛋白分解酵素活性を測定して、酵素活性の残存率の評価を行った。酵素活性の残存率については、作製直後の試料と、40℃で30日間保存した後の試料の酵素活性とを測定し、酵素活性の残存率を算出して、蛋白分解酵素の安定性を評価した。酵素活性の残存率が70%以上のもの(表1乃至表7では◎)、60%以上のもの(表1乃至表7では〇)、50%以上のもの(表1乃至表7では△)、50%未満のもの(表1乃至表7では×)と判断した。
(3)泡質の確認
手のひらに各試料を2g程度付けた後、水を加えながら泡立てて、泡質について評価した。もっちりとした泡であり、使用中に泡のへたりが見られないもの(表1乃至表7では4)、もっちりとした泡であり、使用中に泡がややへたってしまうもの(表1乃至表7では3)、泡立て直後から、泡がへたってしまうもの(表1乃至表7では2)、泡に全くこしがないもの(表1乃至表7では1)と判断した。
(4)すすぎ後の使用感の確認
腕の内側に泡立てた試料を付け、10秒マッサージした後に流水ですすぎ、すすぎ後のしっとり感について評価した。しっとり感を強く感じるもの(表1乃至表7では4)、しっとり感を感じるもの(表1乃至表7では3)、しっとり感を感じるが弱いもの(表1乃至表7では2)、全くしっとり感を感じないもの(表1乃至表7では1)と判断した。
(5)褐変の発生及び変臭の発生の確認
40℃で30日間保存した後、各試料について、褐変の発生の観察及び変臭の発生の確認を行った。褐変の発生及び変臭の発生については、あり、ややあり、なしの三段階で判断をした。
(6)高温保存下での安定性の確認
50℃で30日間保存した後に、試料の安定性(粘度や分離の有無、析出の有無等)について、目視で観察を行った。外観の変化が全くなく、粘度低下や分離が観察されないもの(表1乃至表7では◎)、ごく僅かに粘度低下や分離が認められるもの(表1乃至表7では〇)、粘度低下や分離が認められるもの(表1乃至表7では△)、明らかに粘度低下や分離が認められもの(表1乃至表7では×)と判断した。
実施例1〜6では、酵素活性の安定性について、活性の残存率がいずれも60%以上であり、酵素を安定的に保持していることが確認された。また、泡質及びすすぎ後の使用感も良好な結果となった。また、40℃で30日保存後の褐変や変臭の発生はなく、高温条件下での安定性も良好であった。
比較例1〜8はいずれも酵素活性の残存率が60%未満であり、酵素安定性が不充分であった。比較例1は、泡質において、泡のへたりが確認された。比較例2は、すすぎ後の使用感において、しっとり感が弱かった。比較例1、3、4及び7においては、50℃で30日保存後に粘度低下や分離が認められた。
[2.アシルアミノ酸系界面活性剤の有無]
表3及び表4に示す組成となるように原料成分を配合して、実施例7〜14及び比較例9〜16の各試料を作製し、上記(2)〜(6)の評価を行った。
Figure 2020011909
Figure 2020011909
実施例7〜14では、酵素活性の安定性について、活性の残存率がいずれも60%以上であり、酵素を安定的に保持していることが確認された。また、泡質及びすすぎ後の使用感も良好な結果となった。また、40℃で30日保存後の褐変や変臭の発生はなく、高温条件下での安定性も良好であった。
比較例9、10、12〜16は酵素活性の残存率が60%未満であり、酵素安定性が不充分であった。比較例11〜13、15及び16は、泡質において、泡のへたりが確認されるか、または、全く泡にこしがなかった。比較例9〜16は、すすぎ後の使用感において、しっとり感が弱かったか、または、全くしっとり感を感じなかった。比較例9〜12、14〜16は、50℃で30日保存後に粘度低下や分離が認められるか、または、明らかに粘度低下や分離が認められた。
[3.従来の酵素安定化剤との比較]
表5に示す組成となるように原料成分を配合して、実施例2及び比較例17〜22の各試料を作製し、上記(2)〜(6)の評価を行った。
Figure 2020011909
実施例2では、酵素活性の安定性について、活性の残存率が60%以上であり、酵素を安定的に保持していることが確認された。また、泡質及びすすぎ後の使用感も良好な結果となった。また、40℃で30日保存後の褐変や変臭の発生はなく、高温条件下での安定性も良好であった。
比較例18では、40℃で30日保存後にやや褐変している状態となり、比較例19では明らかな褐変が観察された。比較例17及び比較例18では、40℃で30日保存後にやや変臭が発生しており、比較例19では明らかな変臭の発生が確認された。また、比較例20では、50℃で30日保存後に成分の析出が生じており、比較例21及び比較例22では、明らかに粘度低下や分離が認められた。
[4.多価アルコールの配合量及び水と多価アルコールの比率]
表6及び表7に示す組成となるように原料成分を配合して、実施例2、3、15〜20及び比較例23〜29の各試料を作製し、上記(2)〜(6)の評価を行った。
Figure 2020011909
Figure 2020011909
実施例2、3、15〜20では、酵素活性の安定性について、活性の残存率がいずれも60%以上であり、酵素を安定的に保持していることが確認された。また、泡質及びすすぎ後の使用感も良好な結果となった。また、40℃で30日保存後の褐変や変臭の発生はなく、高温条件下での安定性も良好であった。
比較例23〜25はいずれも組成物の粘度が低く、泡立ちが悪く、洗顔クリームとしての所定の品質を満たさないものとなった。また、比較例26〜29はいずれも酵素活性の残存率が60%未満であり、酵素安定性が不充分であった。比較例27及び比較例28は、すすぎ後の使用感において、しっとり感が弱かった。

Claims (3)

  1. 蛋白分解酵素と、
    水と、
    含有量が全量基準で5〜15%であるアシルアミノ酸系界面活性剤を含む界面活性剤と、
    含有量が全量基準で20〜35%である多価アルコールとを含有する
    洗浄料。
  2. 前記水及び前記多価アルコールの含有量の比率が水1に対して多価アルコールが0.30〜0.90の範囲内である
    請求項1に記載の洗浄料。
  3. 前記界面活性剤は、アミドアルキルベタイン及び/またはアルキルグルコシドを含む
    請求項1または請求項2に記載の洗浄料。
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