JP2020011412A - 印刷装置 - Google Patents

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奥田 哲也
Tetsuya Okuda
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Abstract

【課題】ダンパー内のインクの滞留を抑制し、インクを十分に撹拌することができる印刷装置を提供する。【解決手段】インクを吐出するヘッドに供給するインクを一時的に貯留するダンパー15にインクを供給する供給路と、供給路とは別に設けられ、ダンパーと供給路とを連通する循環路と、ダンパー、供給路、及び循環路の間でインクを循環させる循環ポンプと、を備え、ダンパーは、ヘッドに供給するインクを貯留するインク貯留室と、供給路と連通しインクをインク貯留室へ流入させる流入部と、インク循環路と連通しインク貯留室からインクを流出させる流出部と、を備え、流入部の側壁151aに設けられ、インク流入路とインク貯留室とを連通させる貫通孔151b、及び、流出部の側壁152aに設けられ、インク流出路とインク貯留室とを連通させる貫通孔152bの少なくとも一方を有している。【選択図】図3

Description

本発明は、印刷媒体に向けてインクを吐出することによって印刷する印刷装置に関する。
従来、インクカートリッジから供給されるインクをインクジェットヘッドから記録媒体に吐出して印刷する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置は、インクカートリッジとインクジェットヘッドとの間を連通するインク供給路にダンパーケースが設けられている。ダンパーケースは、インクジェットヘッドに供給されるインクを一時的に貯留するインク室を有する。
また、このような印刷装置にて、顔料インクが使用されることがある。顔料インクは、吐出されない状態が長時間続くと、インク室内にて顔料が沈降し、インク濃度にムラが生じる場合がある。
そこで、特許文献1に記載の印刷装置では、ダンパーケース内が仕切り壁により2つのインク室に分けられており、2つのインク室は仕切り壁の上と、仕切り壁の下部に設けられた貫通孔とで連通されている。この2つのインク室のうちの一方にはインクが供給されるインク流入口が、他方にはインクを排出する排出口が設けられている。そして、仕切り壁に設けられた貫通孔を通して一方のインク室の顔料等の堆積物を他方のインク室へ流入させることにより顔料等の沈降を抑制している。
特開2010−173199号公報
ここで、たとえば特許文献1に記載の印刷装置は、仕切り壁が設けられているため、ダンパーケース内でインクの滞留が生じる。このように、ダンパーケース内でインクが滞留すると、貯留しているインク全体を十分に攪拌することができない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダンパー内のインクの滞留を抑制し、インクを十分に撹拌することができる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、インクを吐出するヘッドと、前記ヘッドに供給するインクを一時的に貯留するダンパーと、前記ダンパーにインクを供給する供給路と、前記供給路とは別に設けられ、前記ダンパーと前記供給路とを連通する循環路と、前記ダンパー、前記供給路、及び前記循環路の間で前記インクを循環させる循環ポンプと、を備えた印刷装置であって、前記ダンパーは、前記ヘッドに供給するインクを一時的に貯留するインク貯留室と、前記供給路と連通するインク流入路及び前記インク流入路を流れるインクを前記インク貯留室へ流入させる流入孔を有する流入部と、前記インク循環路と連通するインク流出路及び前記インク貯留室から前記インク流出路へインクを流出させる流出孔を有する流出部と、を備え、前記流入部の側壁に設けられ、前記インク流入路と前記インク貯留室とを連通させる貫通孔、及び、前記流出部の側壁に設けられ、前記インク流出路と前記インク貯留室とを連通させる貫通孔の少なくとも一方を有していることを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、ダンパー内のインクの滞留を抑制し、インクを十分に撹拌することができる印刷装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る印刷装置を示す図である。 第1実施形態に係る印刷装置が備えるダンパー周辺の構成を説明する模式図である。 第1実施形態に係る印刷装置が備えるダンパーを示す斜視図である。 第1実施形態に係る印刷装置が備えるダンパーを示す正面図である。 第1実施形態に係る印刷装置が備えるダンパーの第1変形例を示す正面図である。 第1実施形態に係る印刷装置が備えるダンパーの第2変形例を示す正面図である。 第2実施形態に係る印刷装置が備えるダンパー周辺の構成を説明する模式図である。 第2実施形態に係る印刷装置が備えるダンパーを示す正面図である。
===実施の形態===
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第1実施形態>
図面を参照して、第1実施形態に係る印刷装置の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る印刷装置1は、外部に設けられたコンピュータ2から送信される指令コードに基づいて、印刷媒体3への印刷を行う。また、印刷装置1は、例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック及びホワイトの5色のインクを用いて印刷可能である。
第1実施形態に係る印刷装置1は、図1、図2に示すように、架台10と、プラテン11と、キャリッジ12と、供給路13と、ヘッド14と、ダンパー15と、循環路16と、循環ポンプ17と、キャップ18と、制御部19とを備えている。供給路13、ヘッド14、ダンパー15、循環路16は、インクの色毎に設けられている。
架台10は、プラテン11を、印刷装置1の設置面(床面)から離して支持するための台である。プラテン11は、印刷媒体3を支持するための部材である。
キャリッジ12は、プラテン11上を走査方向に往復移動する部材である。キャリッジ12には、各色のヘッド14及びダンパー15が搭載されている。キャリッジ12が走査方向に往復移動することによって、ヘッド14及びダンパー15を走査方向に往復移動させることができる。
ヘッド14は、下面にインクを吐出可能な複数のノズルを備えている。ノズルからはヘッド14の上に配置されているダンパー15から供給されるインクが吐出される。
キャップ18は、印刷終了後などの所定のタイミングで待機位置に位置するヘッド14の下面を覆い、ヘッド14の下に密閉空間を形成する。キャップ18は、ゴムなどの可撓性を有する部材により形成されている。キャップ18は、キャリッジ12が待機位置に位置するときにヘッド14の下面にゴミなどが付着するのを防止するとともに、ノズルの目詰まりや気泡の混入などを防止する。
また、キャップ18には、ヘッド14の下面に密着した状態で、増粘したインクや気泡がノズルから排出される。キャップ18に排出されたインクなどは外部の廃タンク4等に排出される。
制御部19は、装置全体の各種制御を行うものであって、印刷媒体3の搬送、キャリッジ12の往復移動、ヘッド14からのインクの吐出、循環ポンプ17の稼働によるインクの循環等を制御する。
ダンパー15は、ヘッド14に供給するインクを一時的に貯留する。供給路13は、ダンパー15にインクを供給する。循環路16は、供給路13とは別に設けられ、ダンパー15と供給路13とを連通する。循環ポンプ17は、ダンパー15、供給路13、及び循環路16の間でインクを循環させる。
具体的には、図2に示すように、供給路13の一端は、インクカートリッジ5に接続され、他端は、ダンパー15に接続されている。供給路13の途中には、循環ポンプ17が設けられている。循環路16の一端は、インクカートリッジ5と循環ポンプ17の間にある供給路13に接続され、他端は、ダンパー15に接続されている。
循環ポンプ17を稼働することにより供給路13、ダンパー15、循環路16の間でインクが循環される。
図3及び図4に示すように、ダンパー15は、合成樹脂製の本体15aと、本体15aに凹設された貯留凹部15bを覆う透明のフィルム(不図示)と、を有している。本体15aは、正面視矩形状をなして、奥行き方向の幅が狭い扁平形状をなしている。ここで、ダンパー15の正面とは、ダンパー15がキャリッジ12に搭載された状態で、キャリッジ12の走査方向における任意のいずれか一方側から見た面を示している。また、以下の説明においては、印刷装置1に備えられた状態にて上下となる方向を上下方向として説明する。
貯留凹部15bは、正面側と裏面側とに各々、奥行き方向に窪ませて設けられている。すなわち、貯留凹部15bは、本体15aにおいて奥行き方向における中央に設けられている隔壁15cを挟んで正面側と裏面側とにそれぞれ設けられている。正面側に設けられた貯留凹部15bは正面側に開放されており、裏面側に設けられた貯留凹部15bは裏面側に開放されている。正面側と裏面側とに設けられている貯留凹部15bは、開放されている側がフィルムに覆われて、インクが貯留されるインク貯留室15dをなしている。
インク貯留室15d内には、隔壁15cとフィルムとの間に円錐コイルばね(不図示)が介在されており、隔壁15cとフィルムとの間隔があいた状態が維持されるように付勢されている。
正面側と裏面側とに設けられているインク貯留室15dは、互いに異なるヘッド14と連通されて互いに異なるインクが貯留されるように構成されている。正面側と裏面側とに設けられているインク貯留室15dは、供給路13及び循環路16と繋がる部位の配置が異なるが、他の構成は同じなので、以下では、供給路13が右側に配置される方向から見た状態を正面として説明する。
貯留凹部15bは、ヘッド14上に当接される下壁部15eと、下壁部15eと対面する上壁部15fと、下壁部15eと上壁部15fとの端部同士を上下に繋ぐ左壁部15g及び右壁部15hとにより正面視矩形状をなしている。
上壁部15fの左右方向における一方の端部側に供給路13と連通するインク入口部15iが設けられ、他方の端部側に循環路16と連通するインク出口部15jが設けられている。本実施形態では、右の端部側にインク入口部15iが設けられ、左の端部側にインク出口部15jが設けられている。
インク貯留室15d内には、右壁部15hに沿ってインク入口部15iと連通する流入部151が設けられている。インク入口部15iは、上壁部15fから上方に突出する筒状をなしている。流入部151は、上壁部15fから下方に延出されている。流入部151の下端は、インク貯留室15dの高さのほぼ1/3の高さに位置している。流入部151は、隔壁15c、右壁部15h、隔壁15cと右壁部15hとを繋ぐ側壁151aにより、上下方向に沿うインク流入路151dを形成している。流入部151は、上述したインク入口部15iと繋がっており、下端は、インク貯留室15d内にインクを流入させる流入孔151bをなしている。
また、インク貯留室15d内には、左壁部15gに沿ってインク出口部15jと連通する流出部152が設けられている。インク出口部15jは、上壁部15fから上方に突出する筒状をなしている。流出部152は、上壁部15fから下方に延出されている。流出部152の下端は、インク貯留室15dの高さのほぼ半分の高さに位置している。流出部152は、隔壁15cと左壁部15gとを繋ぐ側壁152aが、隔壁15c及び左壁部15gによりインク流出路152dを形成している。流出部152は、上述したインク出口部15jと繋がっており、下端は、インク貯留室15d内からインクを流出させる流出孔152bをなしている。
本実施形態の流入部151の側壁151aには、インク貯留室15d内と流入部151とを連通する貫通孔151cが設けられている。また、本実施形態の流出部152の側壁152aには、インク貯留室15d内と流出部152とを連通する貫通孔152cが設けられている。貫通孔151cは、流入部151の長さ方向(上下方向)における幅W1が、長さ方向と交差する水平方向の幅W2より狭い、所謂スリット状をなしている。同様に、貫通孔152cは、流出部152の長さ方向(上下方向)における幅W1が、長さ方向と交差する水平方向の幅W2より狭い、所謂スリット状をなしている。
流入部151の側壁151aに設けられた貫通孔151cは、上下方向において、インク貯留室15dの中央より上側に3つ設けられている。3つの貫通孔151cは、上下方向に互いに適宜間隔を隔てて設けられている。流出部152の側壁152aには、流入部151に設けられた貫通孔151cと同じ高さに貫通孔152cが3つ設けられている。流入部151に設けられる貫通孔151cの高さと、流出部152に設けられる貫通孔152cの高さとは、必ずしも同じでなくとも構わない。
インク貯留室15d内には、例えば、印刷装置1を最初に使用する際に、供給路13から供給されたインクが一時的に収容されている。また、流出部152から流出したインクにより循環路16内にもインクが充満している。
印刷装置1にて、顔料インクが使用されている場合には、顔料インクが吐出されない状態が長時間続くと、インク貯留室15d、供給路13、循環路16内にて顔料が沈降し、インク濃度にムラが生じる場合がある。沈降する顔料は、インク貯留室15d内において下壁部15e上に堆積する。顔料の堆積量が増えるにつれて顔料と濃度が低い溶剤との境界が上昇していく。
このとき、供給路13及び循環路16は、流入孔151b、流出孔152b及び貫通孔151c、152cを介してインク貯留室15dと繋がっているので、堆積した顔料が流入孔151b、流出孔152b及び貫通孔151c、152cに至ると、供給路13及び循環路16内にも顔料が堆積していく。このため、供給路13及び循環路16内には、堆積した顔料の上に濃度が低い溶剤が滞留している。このとき、インク貯留室15d内においては、最も上に位置する貫通孔151c、152cより上側にも濃度が低い溶剤が滞留している。
このように供給路13、インク貯留室15d、循環路16の繋がった経路内で下側に顔料が堆積した状態で印刷すると、色ムラが生じて良好な画像が印刷できない。このため、第1実施形態の印刷装置1は、循環ポンプ17を稼働させることにより供給路13、インク貯留室15d、循環路16の繋がった経路内のインクを攪拌する。インクの攪拌は、顔料インクが吐出されない状態が長時間続いたとき、或いは、設定された所定時間経過後毎に、制御部19からの信号に基づいて実行される。
制御部19からの信号により循環ポンプ17が稼働されると、インク貯留室15d内では、流入部151の流入孔151b及び3つの貫通孔151cからインクが噴出され、流出部152の流出孔152b及び3つの貫通孔152cからはインク貯留室15d内のインクが吸引される。このとき、流入孔151bからは下方に向かって、また、流入部151の3つの貫通孔151cからは、ほぼ水平方向に向かってインクが噴出される。このため、流入部151側では、流入孔151bから下方に向かうインクの流れが生じ、流入部151の3つの貫通孔151cから流出部152側に向かう水平方向のインクの流れが生じる。
本実施形態の流入部151には上下方向に並べて3つの貫通孔151cが設けられており、インク貯留室15d内においては、より高い位置に設けられた貫通孔151cの高さまで顔料が堆積する。この状態で、循環ポンプ17を稼働すると、堆積した顔料の高さよりも低い位置に設けられている貫通孔151cからもほぼ水平方向に向かってインクが噴出される。このため、堆積している顔料を表層だけでなく、堆積している顔料の内側からも攪拌することが可能である。
一方、流出部152側では、流出孔152bからは上方に向かって、また、流出部152の3つの貫通孔152cからは、ほぼ水平方向に向かってインクが吸引される。このため、流出部152側では、流出孔152bから吸い上げられるインクにより流出孔152bに向かう上方へのインクの流れが生じ、流出部152の3つの貫通孔152cに向かう水平方向のインクの流れが生じる。
本実施形態の流出部152には上下方向に並べて3つの貫通孔152cが設けられており、インク貯留室15d内においては、より高い位置に設けられた貫通孔152cの高さまで顔料が堆積する。この状態で、循環ポンプ17を稼働すると、堆積した顔料の高さよりも低い位置に設けられている貫通孔152cに向かってほぼ水平方向にインクを吸引する流れが生じる。このため、堆積している顔料を表層だけでなく、堆積している顔料の内側からも攪拌することが可能である。
以上説明した本実施形態に係る印刷装置1は、インクを吐出するヘッド14と、ヘッド14に供給するインクを一時的に貯留するダンパー15と、ダンパー15にインクを供給する供給路13と、供給路13とは別に設けられ、ダンパー15と供給路13とを連通する循環路16と、ダンパー15、供給路13、及び循環路16の間でインクを循環させる循環ポンプ17と、を備えた印刷装置1であって、ダンパー15は、インクを一時的に貯留するインク貯留室15dと、供給路13と連通するインク流入路151d及びインク流入路151dを流れるインクをインク貯留室15dへ流入させる流入孔151bを有する流入部151と、循環路16と連通するインク流出路152d及びインク貯留室15dからインク流出路152dへインクを流出させる流出孔152bを有する流出部152と、を備え、流入部151の側壁151aに設けられ、インク流入路151dとインク貯留室15dとを連通させる貫通孔151c、及び、流出部152の側壁152aに設けられ、インク流出路152dとインク貯留室15dとを連通させる貫通孔152cの少なくとも一方を有している。
本実施形態に係る印刷装置1によれば、循環ポンプ17を稼働させることにより、供給路13、インク貯留室15d、循環路16の繋がった経路内でインクが循環される。流入部151は、供給路13と連通するインク流入路151d及びそのインク流入路151dを流れるインクをインク貯留室15dに流入させる流入孔151bを有するので、上記経路内のインクの循環により、供給路13を流れるインクがインク貯留室15d内に流入される。このとき、インク流入路151dの側壁151aにはインク流入路151dとインク貯留室15dとを連通させる貫通孔151cが設けられているので、流入孔151bだけでなく、貫通孔151cからインク貯留室15dへ流入されたインクにより、インク貯留室15d内には下方と水平方向とに流れを発生させることができる。併せて、流出部152には、循環路16と連通するインク流出路152d及びインク貯留室15dからインク流出路152dへインクを流出させる流出孔152bを有するので、インク貯留室15d内のインクが循環路16へ流出される。このとき、流出部152の側壁152aにはインク流出路152dとインク貯留室15dとを連通させる貫通孔152cが設けられているので、流出孔152bだけでなく、貫通孔152cからインク流出路152dに流出されたインクによりインク貯留室15d内には上方と水平方向とに流れを発生させることができる。このように、インクを循環させてインク貯留室15d内に複数の異なる方向へのインクの流れを生じさせることにより、供給路13、インク貯留室15d、循環路16の繋がった経路内のインクをより確実に攪拌することができる。このため、インク貯留室15d内のインクの滞留を抑制し、インクを十分に撹拌することができる印刷装置1を提供することができる。
また、流入部151の側壁151a、及び、流出部152の側壁152aに設けられた貫通孔151c、152cは、流入部151または流出部152の長さ方向における幅W1が、長さ方向と交差する水平方向の幅W2より狭い。このため、流入部151からインク貯留室15d内に流入されるインクをより速く流入させることができ、また、流出部152からインク貯留室15d外に流出されるインクをより速く流出させることができる。このため、インク貯留室15d内により強い勢いの流れを発生させて、より速く、且つ、より確実に攪拌することができる。
また、流入部151の側壁151a、及び、流出部152の側壁152aに設ける貫通孔151c、152cの位置を、インク貯留室15d内における高い位置に設けたので、沈降する顔料をインク貯留室15d内により多く堆積させることができる。これにより、供給路13内及び循環路16内における、顔料と濃度が低い溶剤との境界部分をより低くすることができる。またこの場合、堆積した顔料と濃度が低い溶剤との境界部分が貫通孔151c、152cに近くなるので、循環ポンプ17を稼働させた際に、濃度が低い溶剤をインク貯留室15d内により速く流入させることができる。このため、顔料と濃度が低い溶剤とをより速く混ぜ合わせることができる。
なお、上記実施形態においては、流入部151の側壁151a及び流出部152の側壁152aに各々貫通孔151c、152cを設けた例について説明したが、これに限るものではない。例えば、図5に示すように、流入部151の側壁151aのみに貫通孔151cが設けられていても構わない。このような第1変形例のダンパー15の場合には、循環ポンプ17を稼働させて、流入孔151b及び流入部151の貫通孔151cからインク貯留室15d内に流入させたインクによりインク貯留室15d内には下方と水平方向とに流れを発生させることができる。このため、流入部151の側壁151aのみに貫通孔151cを設けた場合であっても、インク貯留室15d内に複数の異なる方向へのインクの流れを生じさせることができるので、供給路13、インク貯留室15d、循環路16の繋がった経路内のインクを攪拌することができる。
また、図6に示すように、流出部152の側壁152aのみに貫通孔152cが設けられていても構わない。このような第2変形例のダンパー15の場合には、循環ポンプ17を稼働させて、流出孔152b及び流出部152の貫通孔152cからインク貯留室15d外に流出させるインクによりインク貯留室15d内には上方と水平方向とに流れを発生させることができる。このため、流出部152の側壁152aのみに貫通孔152cを設けた場合であっても、インク貯留室15d内に複数の異なる方向へのインクの流れを生じさせることができるので、供給路13、インク貯留室15d、循環路16の繋がった経路内のインクを攪拌することができる。
<第2実施形態>
次に、図7及び図8を参照して、第2実施形態に係る印刷装置1の構成について説明を行う。本実施形態においては、循環路16及び循環ポンプ17を有しない構成について述べる。第1実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。
第2実施形態のダンパー150は、インク流出部152を備えていない点で、第1実施形態のダンパー15と相違する。このため、以下のダンパー150の説明においては、第1実施形態のダンパー15と同一構成については図中で同符号を付して示し、その説明については省略する。
第2実施形態の印刷装置1は、印刷動作と同様に、ヘッド14からインクを吐出させることにより、流入孔151b及び流入部151の貫通孔151cからインク貯留室15d内に流入させたインクによりインク貯留室15d内には下方と水平方向との流れを発生させることができる。このため、循環路が設けられていない場合であっても、インク貯留室15d内に複数の異なる方向のインクの流れを生じさせることができるので、供給路13、インク貯留室15dの繋がった経路内のインクを攪拌することができる。このとき、ヘッド14の下面はキャップ18により覆われており、排出されたインクは、キャップ18と接続された外部の廃タンク4等に排出される。
また、ヘッド14から吐出されたインクを廃タンク4に吸引するためのポンプ等が設けられている場合には、ポンプにてインクを吸引することにより、流入孔151b及び流入部151の貫通孔151cからインク貯留室15d内に流入させるインクによりインク貯留室15d内には下方と水平方向とに流れを発生させることができる。この場合には、供給路13、インク貯留室15d、ヘッド14の繋がった経路内のインクをより確実に攪拌することができる。
第2実施形態の印刷装置1は、インクを吐出するヘッド14と、ヘッド14に供給するインクを一時的に貯留するダンパー150と、ダンパー150にインクを供給する供給路13と、を備えた印刷装置1であって、ダンパー150は、インクを一時的に貯留するインク貯留室15dと、供給路13と連通するインク流入路151d及びインク流入路151dを流れるインクをインク貯留室15dへ流入させる流入孔151cを有する流入部151と、流入部151の側壁151aに設けられ、インク流入路151dとインク貯留室15dとを連通させる貫通孔151cと、を有している。
第2実施形態の印刷装置1によれば、ヘッド14からインクを吐出させることにより、供給路13、インク貯留室15d、の繋がった経路内でインクが流動する。流入部151は、供給路13と連通するインク流入路151d及びそのインク流入路151dを流れるインクをインク貯留室15dに流入させる流入孔151bを有するので、上記経路内のインクの流動により、供給路13を流れるインクがインク貯留室15d内に流入される。このとき、インク流入路151dの側壁151aにはインク流入路151dとインク貯留室15dとを連通させる貫通孔151cが設けられているので、流入孔151bだけでなく、貫通孔151cからインク貯留室15dへ流入されたインクにより、インク貯留室15d内には下方と水平方向とに流れを発生させることができる。このように、インクを流動させてインク貯留室15d内に複数の異なる方向へのインクの流れを生じさせることにより、供給路13、インク貯留室15d、の繋がった経路内のインクをより確実に攪拌することができる。このため、インク貯留室15d内のインクの滞留を抑制し、インクを十分に撹拌することができる印刷装置1を提供することができる。
また、流入部151の側壁151aに設けられた貫通孔151cは、第1実施形態と同様に、流入部151の長さ方向における幅W1が、長さ方向と交差する水平方向の幅W2より狭い。このため、流入部151からインク貯留室15d内に流入されるインクをより速く流入させることができる。このため、インク貯留室15d内により強い勢いの流れを発生させて、より速く、且つ、より確実に攪拌することができる。
また、流入部151の側壁151aに設ける貫通孔151cの位置を、インク貯留室15d内における高い位置に設けたので、沈降する顔料をインク貯留室15d内により多く堆積させることができる。これにより、供給路13内における、顔料と濃度が低い溶剤との境界部分をより低くすることができる。このため、顔料と濃度が低い溶剤との境界部分が貫通孔151cに近くなるので、ヘッド14からインクを吐出させた際に、濃度が低い溶剤をインク貯留室15d内により速く流入させることができる。このため、顔料と濃度が低い溶剤とをより速く混ぜ合わせることができる。
上記実施形態においては、流入部151の側壁151a及び流出部152の側壁152aに各々3つずつ貫通孔151c、152cを設けた例について説明したが、貫通孔の数はこれに限られない。貫通孔は、2つ以下であってもよいし、また4つ以上であっても構わない。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
1 印刷装置、13 供給路、14 ヘッド、15 ダンパー、
15d インク貯留室、16 循環路、17 循環ポンプ、150 ダンパー、
151 流入部、151a 流入部の側壁、151b 流入孔、
151c 貫通孔、152 流出部、152a 流出部の側壁、
152b 流出孔、152c 貫通孔、
W1 貫通孔の長さ方向の幅、W2 貫通孔の水平方向の幅

Claims (4)

  1. インクを吐出するヘッドと、
    前記ヘッドに供給するインクを一時的に貯留するダンパーと、
    前記ダンパーにインクを供給する供給路と、
    前記供給路とは別に設けられ、前記ダンパーと前記供給路とを連通する循環路と、
    前記ダンパー、前記供給路、及び前記循環路の間で前記インクを循環させる循環ポンプと、
    を備えた印刷装置であって、
    前記ダンパーは、
    前記ヘッドに供給するインクを一時的に貯留するインク貯留室と、
    前記供給路と連通するインク流入路及び前記インク流入路を流れるインクを前記インク貯留室へ流入させる流入孔を有する流入部と、
    前記インク循環路と連通するインク流出路及び前記インク貯留室から前記インク流出路へインクを流出させる流出孔を有する流出部と、
    を備え、
    前記流入部の側壁に設けられ、前記インク流入路と前記インク貯留室とを連通させる貫通孔、及び、前記流出部の側壁に設けられ、前記インク流出路と前記インク貯留室とを連通させる貫通孔の少なくとも一方を有していることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記貫通孔は、前記流入部または前記流出部の長さ方向における幅が、前記長さ方向と交差する方向の幅より狭いことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. インクを吐出するヘッドと、
    前記ヘッドに供給するインクを一時的に貯留するダンパーと、
    前記ダンパーにインクを供給する供給路と、
    を備えた印刷装置であって、
    前記ダンパーは、
    前記インクを一時的に貯留するインク貯留室と、
    前記供給路と連通するインク流入路及び前記インク流入路を流れるインクを前記インク貯留室へ流入させる流入孔を有する流入部と、
    前記流入部の側壁に設けられ、前記インク流入路と前記インク貯留室とを連通させる貫通孔と、
    を有していることを特徴とする印刷装置。
  4. 前記貫通孔は、前記流入部の長さ方向における幅が、当該長さ方向と交差する方向の幅より狭いことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
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