JP2020010523A - 自走式架空線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄塔等の架空線の懸架構造物を乗り越えることができる自走式架空線検査装置を提供すること。【解決手段】架空線L上を走行しつつ架空線を検査する自走式架空線検査装置1であって、架空線上を駆動輪12が回転することによって架空線上を走行する2つの走行装置10と、それぞれの走行装置に接続され、駆動輪と一定距離D1離れた位置において駆動輪の回転する軸に直交する方向に回転する連結シャフト20と、2つの連結シャフトに直交して両端部で連結シャフトに連結されるスライドロッド30と、スライドロッド上をスライドするスライド装置40と、スライド装置に一端52を懸架されて旋回する旋回アーム50と、旋回アームの他端54に懸架されるボックス60であって、センサ70およびバッテリ72を有するボックスと、制御装置100とを備える自走式架空線検査装置。【選択図】図1

Description

本発明は、架空線上を走行しつつ該架空線を検査する自走式架空線検査装置に関する。
送電線などの架空線は、経年により、腐食したり損傷したりする。このため、架空線を定期的に検査する必要がある。これに関し、最近では、高圧電力を送電する架空線(高圧電線)上を自走したり、高圧電線上に張られている地線などの架空線を自走したりすることにより、それらの架空線を検査する装置(以下「自走式架空線検査装置」という)によった点検検査が検討され始めている。こうした自走式架空線検査装置を利用した検査は、例えば、人が実際に架空線に乗って検査を行うよりも、より簡便で且つ安全なものと言える。
しかし、架空線には、電線を吊り下げるための碍子などの架空線用付属品が取り付けられたり、架空線を下から支持する鉄塔頭頂部が下側に付いていたりする。そのため、自走式架空線検査装置を用いて架空線の検査を行う場合には、こうした障害物を乗り越える必要がある。そこで、架空線上を走行する2つの走行装置と、走行装置を連結する連結シャフトと、連結シャフトに回転可能に接続されるアームと、該アームの先端に回転可能に接続される第2のアームを備え、第2のアームに制御ユニット等の重量物をぶら下げて、自走式架空線検査装置の重心を移動させて、障害物を乗り越える自走式架空線検査装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許第4429938号公報
しかし、特許文献1に開示された自走式架空線検査装置は、高圧電線などの架空線上の障害物や架空線を上から支える碍子等を乗り越えることを課題として発明された装置である。それに対し、それら架空線の上に張られ落雷防止などを行う地線と呼ばれる架空線は、鉄塔頭頂部で下から支えられる場合が多く、そのような架空線の障害物を乗り越える運動性は、特許文献1に開示された自走式架空線検査装置では有していない。架空線を支持する鉄塔頭頂部が架空線の下部にある場合は、自走式架空線検査装置の下にぶら下がる制御ユニット等の吊り下げ物体が、この下側の鉄塔頭頂部に衝突してしまい、鉄塔頭頂部を乗り越えられないためである。そこで、本発明は、地線等の架空線を移動しながらいろいろな点検作業を行うだけでなく、架空線を下から支える鉄塔頭頂部等の支持構造物を乗り越えられる運動性を有し、長距離点検作業を連続的に実施することができる自走式架空線検査装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る自走式架空線検査装置は、たとえば図1に示すように、架空線L上を走行しつつ架空線Lを検査する自走式架空線検査装置1であって、架空線L上を駆動輪12が回転することによって架空線L上を走行する2つの走行装置10と、それぞれの走行装置10に接続され、駆動輪12と一定距離D1離れた位置において駆動輪12の回転する軸に直交する方向に回転する連結シャフト20と、2つの連結シャフト20に直交して両端部で連結シャフト20に連結されるスライドロッド30と、スライドロッド30上をスライドするスライド装置40と、スライド装置40に一端52を懸架されて旋回する旋回アーム50と、旋回アーム50の他端54に懸架されるボックス60であって、架空線Lを検査するためのセンサ70、および、自走式架空線検査装置1を動作させるための電力を供給するバッテリ72を有するボックス60と、自走式架空線検査装置1の動作を制御すると共に、センサ70で検知したデータを処理する制御装置100とを備える。
このように構成すると、スライド装置がスライドロッド上を一の走行装置側に移動することにより、他の走行装置が架空線から上方に離間し、他の走行装置が架空線から上方に離間している間に、一の走行装置の連結シャフトを回転させることにより、スライドロッドを連結シャフトを中心に旋回させて、他の走行装置を架空線からから離間させて、バランス状態姿勢として保持できる。そのため、その状態で一の走行装置を架空線に沿って走行させると、他の走行装置が架空線の支持構造物を乗り越えることができる。次いで、一の走行装置の連結シャフトを回転させて、他の走行装置を架空線の上方に戻し、スライド装置をスライドロッドに沿って中央側に戻すと、他の走行装置の駆動輪は架空線上に乗る状態に戻る。次に、スライド装置がスライドロッド上を他の走行装置側に移動し、上記と同様の操作をすることにより一の走行装置が架空線の支持構造物を乗り越えることができる。すなわち、鉄塔等の架空線の支持構造物を乗り越える運動性を有し、長距離点検作業を連続的に実施することができる自走式架空線検査装置となる。
本発明の第2の態様に係る自走式架空線検査装置は、たとえば図3に示すように、駆動輪12には、架空線Lが係合する環状溝部13が形成され、架空線Lが駆動輪12から外れないようにするストッパ82であって、環状溝部13より外側に位置する支点83により駆動輪13が架空線Lから離脱しないようにする位置と、駆動輪13が架空線Lから離脱することを許容する位置との間を揺動可能に支持されるストッパ82と、支点83と同軸に固定されたウォームホイル84と、ウォームホイル84と噛合するウォーム86と、ウォーム86を支持し、軸回りに回転させるストッパ駆動部85であって、ストッパ82に固定されてウォーム86を回転させることによりストッパ82を揺動させるストッパ駆動部85とを有する架空線離脱防止装置80をさらに備える。
このように構成すると、ストッパ駆動部を回転することにより、ストッパが、駆動輪が架空線から離脱しないようにする位置と、駆動輪が架空線から離脱することを許容する位置との間で揺動する。そのため、容易に走行装置を架空線から外れることがないようにできると共に、走行装置を架空線から外れるようにもできる。
本発明の第3の態様に係る自走式架空線検査装置は、たとえば図1に示すように、スライドロッド30は、スライド装置40およびボックス60の幅より広い張り出し長さを有するひさし32を有し、スライド装置40およびボックス60が架空線Lを支持する構造物に当たらないようにする。このように構成すると、ひさしが架空線を支持する構造物に当たるので、スライド装置および旋回アームに取り付けたボックスを容易にスライドロッドに沿って移動することができる。
本発明の第4の態様に係る自走式架空線検査装置は、たとえば図7に示すように、旋回アーム50とボックス60の外面にすべり部分58、68を備える。このように構成すると、自走式架空線検査装置が傾斜し、すべり部分が架空線を支持する支持構造物に当たっても、自走式架空線検査装置は架空線Lを支持する支持構造物に対してすべるので、支持構造物に邪魔されずに走行することができる。なお、すべり部分とは、たとえば、滑りやすい塗料を塗布した部分、滑りやすい板を貼付した部分、あるいは、回転可能なベルトが装着された部分などである。
本発明によれば、自走式架空線検査装置が、架空線上を駆動輪が回転することによって架空線上を走行する2つの走行装置と、それぞれの走行装置に接続され、駆動輪と一定距離離れた位置において駆動輪の回転する軸に直交する方向に回転する連結シャフトと、2つの連結シャフトに直交して両端部で連結シャフトに連結されるスライドロッドと、スライドロッド上をスライドするスライド装置と、スライド装置に一端を懸架されて旋回する旋回アームと、旋回アームの他端に懸架されるボックスであって、架空線を検査するためのセンサ、および、自走式架空線検査装置を動作させるための電力を供給するバッテリを有するボックスと、自走式架空線検査装置の動作を制御すると共に、センサで検知したデータを処理する制御装置とを備えるので、鉄塔等の架空線の支持構造物を乗り越える運動性を有し、長距離点検作業を連続的に実施することができる自走式架空線検査装置となる。
図1は、自走式架空線検査装置の全体構造を表す斜視図である。 図2は、自走式架空線検査装置のスライド駆動構造を表す斜視図である。(a)、(b)、(c)は、順次、スライド装置が駆動ローラの回転により移動する状態を示し、(d)は駆動ローラの概念を示す一部透過した斜視図である。 図3は、架空線離脱防止装置を示す部分拡大図である。 図4は、図3とは別の架空線離脱防止装置を示す部分拡大図である。 図5は、図3および図4とは別の架空線離脱防止装置を示す部分拡大図である。(a)は正面図、(b)は側面図である。 図6は、自走式架空線検査装置が鉄塔の脇を通るときのひさしの作用を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 図7は、すべり部分を示すための自走式架空線検査装置の正面断面図である。 図8は、自走式架空線検査装置の動作を説明するための概念図で、(1)は自走式架空線検査装置が鉄塔に近づくところを示す側面図で、(2)はスライド装置がスライドロッド上を後方の走行装置側に移動し、前方の走行装置を架空線から上方に移動し、また、連結シャフトを回転して前方の走行装置を水平方向に移動させたところを説明する側面図である。なお、(1a)は(1)の自走式架空線検査装置の正面図、(2b)は(2)の平面図である。 図9は、自走式架空線検査装置の動作を説明するための概念図で、(3)は水平方向に移動させたところであり、(4)は前方の走行装置を連結シャフトを回転して架空線の上方に戻した後スライド装置をスライドロッド上を中央に移動し、前方の走行装置を架空線上に移動させるところを説明する側面図である。なお、(3b)は(3)の平面図である。 図10は、自走式架空線検査装置の動作を説明するための概念図で、(5)はスライド装置がスライドロッド上を前方の走行装置側に移動するところを説明する側面図で、(6)はスライド装置がスライドロッド上を前方の走行装置側に移動し、後方の走行装置を架空線から上方に移動し、また、連結シャフトを回転して前方の走行装置を水平方向に移動させたところを説明する側面図である。なお、(6b)は(6)の平面図である。 図11は、自走式架空線検査装置の動作を説明するための概念図で、(1)は自走式架空線検査装置が架空線を直線状でなく異なる方向に張る鉄塔に近づくところを示す平面図で、(2)はスライド装置がスライドロッド上を後方の走行装置側に移動し、前方の走行装置を架空線から上方に移動し、また、連結シャフトを回転して前方の走行装置を水平方向に移動させて曲がった先の架空線に近づけるところを説明する平面図である。 図12は、自走式架空線検査装置の動作を説明するための概念図で、(3)は前方の走行装置を水平方向に移動させて異なる方向に張られた架空線上に移動したところを説明する平面図で、(4)はスライド装置がスライドロッド上を前方の走行装置側に移動し、後方の走行装置を架空線から上方に移動するところを説明する平面図である。 図13は、自走式架空線検査装置の動作を説明するための概念図で、(5)は後方の走行装置を水平方向に移動させて異なる方向に張られた架空線上に移動したところを説明する平面図で、(6)は自走式架空線検査装置が架空線を曲げる鉄塔を乗り越えて走行するところを説明する平面図である。 図14は、自走式架空線検査装置の動作を説明するための概念図で、図11の(1)に示す状態に対し、スライドロッド等が架空線の反対側に位置する場合に鉄塔を乗り越える動作を示す。(1)は自走式架空線検査装置が異なる方向に張られた架空線に近づくところを示す平面図で、(2)はスライド装置がスライドロッド上を後方の走行装置側に移動し、前方の走行装置を架空線から上方に移動し、また、連結シャフトを回転して前方の走行装置を水平方向に移動させて異なる方向に張られた架空線に近づけるところを説明する平面図である。なお、前方の走行装置のスライドロッドに対する位置を(1)のときとは反対側に移動している。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置には同一符号を付し、重複した説明は省略する。先ず、図1の斜視図を参照して自走式架空線検査装置1の全体構造を説明する。自走式架空線検査装置1は、架空線Lに沿って走行しながら架空線Lを検査する装置である。なお、本書で架空線という場合には、電力や電気信号を伝える金属線(地線も含む)のほかに、光ファイバのようにガラスを用いて光信号を送るものも含まれる。また、自走式架空線検査装置1は、架空線Lを支持する支持装置、ジャンパー、クランプ、スペーサ、あるいは、トランスなど、架空線の周辺を検査してもよい。
自走式架空線検査装置1は、駆動輪12と、駆動輪12を回転する駆動源であるモータ(図1では不図示)とを有する走行装置10を2つ備える。以降、2つの走行装置10等を区別するときには、「(A)」あるいは「(B)」を添えて区別する。駆動輪12が架空線L上でR1方向に回転することにより、自走式架空線検査装置1は走行する。駆動輪12には、その外周にV字型の環状溝部13(図3参照)が形成され、架空線Lと係合してはずれにくくされている。
自走式架空線検査装置1は、走行装置10に接続して、駆動輪12の回転軸方向と直交方向に連結シャフト20を備える。本書で、「直交方向」という場合は、厳密に直交している必要はなく、概念的に直交していればよい。すなわち、連結シャフト20は、走行装置10が架空線L上の駆動輪12から延在する方向に対し、交差する方向に延在すればよい。連結シャフト20が走行装置10に接続する位置は、駆動輪12の位置と一定距離D1だけ離れる。連結シャフト20はその延在方向の軸周り方向R2に回転する、なお、走行装置10との連結部で回転しても、その反対側の端部で回転しても、あるいは、その間で回転してもよい。
2つの連結シャフト20に、連結シャフト20と直交方向に延在するスライドロッド30が連結される。すなわち、連結ロッド30は、基本的に架空線Lと平行に延在する。ここで、「基本的に」と断ったのは、後述するように、自走式架空線検査装置1が障害物を乗り越える際に傾斜するためであり、また架空線Lがたわむからである。連結シャフト20はスライドロッド30の両端部に連結される。両端部とは、スライドロッド30の厳密な両端でなくてもよい。後述のスライド装置40がスライドロッド30に沿ってスライドする際に、例えば、一の連結シャフト20を越えてスライドロッド30の端部に移動してもよい。2つの連結シャフト20は、スライド装置40が一の連結シャフト側に移動し自走式架空線検査装置1の重心が偏ったときに、他の連結シャフト20側の駆動輪12が架空線Lから上方に持ち上げられる程度に、離間して設けられていればよい。
自走式架空線検査装置1は、スライドロッド30に沿ってスライドするスライド装置40を備える。スライド装置40は、たとえば、2つのC型断面でスライドロッド30の両側面から抱え込むようにして、スライドロッド30にS1方向に摺動可能に装着される。スライド装置40のC型断面には、自走するための複数のローラを有し、駆動ローラを回転することにより、スライド装置40はスライドロッド30に沿ってスライドする。スライド装置40をスライドさせる機構としては、たとえば、図2に示すように、一端をスライド30の端部に固定し、他端を自転する駆動ローラ42に固定する一対のワイヤ46、48を有する構造を用いることができる。一対のワイヤ46、48は、駆動ローラ42に巻かれるときのピッチ角θに沿うように張られることで、駆動ロッド40に並列巻きされる。このような駆動ローラ42を自転させることにより、駆動ローラ42の支持部が、すなわち、スライド装置40がスライドロッド30に沿って移動する。駆動ローラ42はスリップリング44を内蔵し、ワイヤ46、48を電極に接続することで、さらに、スライドロッド30の端部に固定した一対のワイヤ46、48も電極に接続することで、ワイヤ46、48を、駆動ローラ42を駆動するための電力および通信ケーブルとして使用することができる。すなわち、駆動ローラ42内に内蔵した電動モータに電力や信号を供給できる。なお、スライドロッド30にラックギアを設け、駆動ローラ40にピニオンギアを設けて移動するようにしても、他の公知の構成で移動してもよい。2つのC型断面の上部の間には隙間を設け、スライドロッド30に連結する連結シャフト20に邪魔されることなくスライド可能にすることが好ましい。このために、連結シャフト20のスライドロッド30と連結する部分を扁平な形状にしてもよい。なお、スライド装置40の構成は上記には限定されず、公知の構造でよい。
自走式架空線検査装置1は、スライド装置40に一端52を回転可能に懸架されて、R3軸回りに旋回する旋回アーム50を備える。旋回アーム50を旋回するための駆動源(不図示)は、スライド装置40に内蔵されても、旋回アーム50に内蔵されても、ボックス60に内蔵されてもよい。
旋回アーム50の他端54には、ボックス60が吊り下げられる。ボックス60は、架空線Lあるいはその周辺を検査するためのセンサ70、自走式架空線検査装置1を作動させるための電源であるバッテリ72、自走式架空線検査装置1の動作を制御し、また、前記センサ70で検知したデータを処理し、必要に応じて記憶する制御装置100を有する。ボックス60は、その幅を薄くするために、図1で示すスライドロッド30と平行方向に長い断面を有してもよい。その際には、ボックス60を旋回アーム50の他端54回りに回転するようにする。ボックス60の回転は、旋回アーム50の旋回に合わせて、ボックス60の長手方向がスライドロッド30と平行になるように、ギアやベルト機構により回転しても、専用のモータ等の動力源により任意に回転してもよい。
センサ70は、たとえば架空線やその周辺の画像データを取得するビデオカメラであり、取得した画像データは制御装置100に送られ、処理あるいは記憶される。なお、制御装置100は、ボックス60に設置されず、地上あるいは鉄塔などの他の場所に設置されて、たとえば無線装置を介して自走式架空線検査装置1の動作を制御し、自走式架空線検査装置1で検知したデータを受信して処理してもよい。
自走式架空線検査装置1には、各装置を接続する電力ケーブルや信号ケーブルが設けられるが、公知のものであるので、説明を省略する。
ここで、図3を参照して、自走式架空線検査装置1が備える架空線離脱防止装置80について説明する。架空線離脱防止装置80は、架空線Lから駆動輪12が離脱することを防止するための装置である。架空線離脱防止装置80は、駆動輪12の環状溝部13の外縁14を繋ぐように位置するストッパ82を有する。ストッパ82は、駆動輪12の環状溝部13より外側、すなわち、駆動輪12の回転軸から外縁14方向へ伸びる2本の平行線の外側に位置する支点83で揺動可能に支持される。支点83と同軸にウォームホイル84が固定される。ストッパ82にはストッパ駆動部85としての減速機付きモータが固定される。ストッパ駆動部85の出力軸にウォーム86が固着される。ウォーム86は、ウォームホイル84と噛合する。
ストッパ駆動部85が回転すると、ウォーム86が回転し、ウォームホイル84の外周に沿って移動する。すなわち、ストッパ82が支点83周りに移動する。図3に「close」として示され、駆動輪12の環状溝部13の外縁14を繋いで環状溝部13を閉塞して架空線Lから駆動輪12が離脱することを防止する位置と、「open」として示され、環状溝部13を開放して架空線Lから駆動輪12が離脱することを許容する位置との間を移動する。ストッパ駆動部85の回転方向を反転することで、ストッパ82は、closeの位置とopenの位置との間で揺動する。したがって、容易に、走行装置10が架空線Lから外れることがないようにすることができる。なお、ストッパ82は、ウォームホイル84とウォーム86とを介して駆動されるものとして説明するが、他の公知のバックドライブしない駆動系(ストッパ駆動部85からストッパ82が駆動されるが、ストッパ82からの力では作動しない)で駆動してもよい。
図4に、架空線離脱防止装置80の別の取り付け方を示す。図4に示す例では、走行装置15は、前後に2つの駆動輪13を有する。2つの駆動輪13は、モータ16により回転するプーリ17と、駆動輪13と一緒に回転する受動プーリ14との間にかけ回されたタイミングベルト18により回転する。プーリ17と受動プーリ14との間でタイミングベルト18の張力を調整する中間プーリ19を有していてもよい。そして、架空線離脱防止装置80は、2つの駆動輪13の間で、架空線Lを下から離脱しないようにする。すなわち、図4において手前側で駆動輪13や、プーリ17等を支持するプレートで架空線離脱防止装置80を支持し、close位置ではストッパ82が水平方向となり、架空線Lから駆動輪13が離脱しないようにする。また、open位置ではストッパ82が下向き方向となり、架空線Lから駆動輪13が離脱することを許容する。また、タイミングベルト18でなく、歯車列で回転を伝えてもよい。
図5に、架空線離脱防止装置80のさらに別の取り付け方を示す。図5に示す例では、走行装置90は、駆動輪12から前後に延在するストッパ支持フレーム91(A)、91(B)と、ストッパ支持フレーム91(A)、91(B)の両端に設けられた一対のガイドプーリ92を有する。ここで、ストッパ支持フレーム91(A)、91(B)は、バネなどにより通常時は直線状に維持されるが、接続部回りに回転可能である。そのため、一方のガイドプーリ(92)が障害物に乗りあがっても、駆動輪12が浮くことがなく、走行する力は維持される。大きさや仕様によっては、ストッパ支持フレームは一部材で形成されてもよい。そして、ストッパ支持フレーム91の駆動輪12とガイドプーリ92の間に一対の架空線離脱防止装置80が設けられる。架空線離脱防止装置80は、図4に示す例と同様に、close位置ではストッパ82が水平方向となり、架空線Lから駆動輪13が離脱しないようにする。また、open位置ではストッパ82が下向き方向となり、架空線Lから駆動輪13が離脱することを許容する。これまで説明したように、ウォームホイル84とウォーム86とストッパ駆動部85によりストッパ82を揺動する構成とすると、ストッパ82に外力が加わってもその位置を変えにくくなる。すなわち、close位置にあるときは走行装置10が架空線Lから離脱しにくく、かつ、open位置にあるときは、駆動輪12、13が架空線L上に乗る際のガイドとしての機能を果たすことができる。なお、架空線離脱防止装置80は、他の取り付け方で取り付けられてもよい。
次に図1および図6を参照して、自走式架空線検査装置1が備えるひさし32について説明する。ひさし32は、スライドロッド30に設けられ、スライド装置40および旋回アーム50よりも広い幅を有する。自走式架空線検査装置1では、架空線L上に位置する駆動輪12から一定距離D1だけ離れて走行装置10から連結シャフト20が吊り下げられる。連結シャフト20に連結するスライドロッド30、スライドロッド30に装着されたスライド装置40、スライド装置40に懸架される旋回アーム50を介して、バッテリ72などを有する重量物であるボックス60が懸架される。すなわち、旋回アーム50の位置によっても変わるが、自走式架空線検査装置1の重心が、2つの駆動輪12が架空線Lに支持される位置と横方向(自走式架空線検査装置1の走行方向と直交する水平方向)にずれて、自走式架空線検査装置1が傾斜する。自走式架空線検査装置1が傾斜した際に、センサ70等の精密機器を有するボックス60や駆動系の精密機器を含むスライド装置40が、鉄塔Tにぶつかると、損傷を受けやすく、自走式架空線検査装置1の機能が損なわれやすい。なお、自走式架空線検査装置1の形状、鉄塔Tの形状、自走式架空線検査装置1と鉄塔Tの位置関係によっては、自走式架空線検査装置1が傾斜していなくても、鉄塔Tに当たることもある。
そこで、スライドロッド30にひさし32を設ける。図6(b)に示すように、ひさし32を備えた自走式架空線検査装置1では、鉄塔Tにはひさし32が当たり、ボックス60やスライド装置40は鉄塔Tにぶつかることがない。よって、損傷を受けることもなくなる。また、後述するように、自走式架空線検査装置1が鉄塔Tの近くを通過する際に、スライドロッド装置40をスライドロッド30に沿って移動させ易くなる。ひさし32は、ボックス60やスライド装置40が鉄塔Tに当たらないような幅および長さを有していれば、その形状は限定されない。なお、スライド装置40の移動の邪魔にならないように、スライドロッド30の頂部から上方に扁平な形状で突出した上で、幅方向に広い形状、すなわち断面がT字型、を有するのが好ましい。また、長さについては、スライド装置40を移動させるので、任意の位置でも効果を有するように長くしても、所定の位置だけで効果を有してその位置に入るようにスライド装置40を移動させてもよい。
次に図7を参照して、自走式架空線検査装置1が備えるすべり部分58、68について説明する。すべり部分58、68は、通常、ひさし32を備えていない自走式架空線検査装置1に設置される。すべり部分58、68は、旋回アーム50あるいはボックス60が鉄塔Tに当たる部分に設けられる。その他、スライド装置40にすべり部分が設けられてもよい。すなわち、自走式架空線検査装置1において、鉄塔Tに当たる部分に設けられる。
すべり部分58、68は、鉄塔Tに当たったときに、鉄塔Tと相対的に滑り、鉄塔Tとの当たりによる自走式架空線検査装置1への影響を低減する部分である。すべり部分58、68は、たとえば、摩擦係数の小さく硬度の高い塗料を塗布することにより形成しても、表面が滑りやすい板を貼付することにより形成しても、回転可能なベルトを装着することにより形成してもよい。
続いて、図8〜図10を参照して、自走式架空線検査装置1が鉄塔Tを乗り越えるときの動作を説明する。図8〜図10は、自走式架空線検査装置1が鉄塔Tを乗り越えるときの時系列的な動作を順次(1)〜(6)の側面図に示した図である。なお、(1a)は(1)の正面図、(2b)、(3b)、(6b)は、それぞれ(2)、(3)、(6)の平面図である。
図8の(1)に示すように、自走式架空線検査装置1が鉄塔Tに向けて走行する。通常走行時は、スライド装置40はスライドロッド30の中央部付近に位置し、(1a)に示すように、旋回アーム50によりボックス60を架空線Lの反対側に位置させ、自走式架空線検査装置1の重心が、走行方向では2つの走行装置10(A)、10(B)の間で、かつ、横方向では架空線Lの下に位置するように調整する。これは、自走式架空線検査装置1のバランスを保ち、すなわち、姿勢を安定して走行するためである。なお、自走式架空線検査装置1の姿勢を検知するための姿勢計測装置(不図示)をスライドロッド30等に設置し、制御装置100でバランスを保つように、スライド装置40の位置や旋回アーム50の旋回、並びにボックス60の回転を調整してもよい。
図8の(2)に示すように、自走式架空線検査装置1が鉄塔Tに近づく。鉄塔Tの近くでは、架空地線GLが架空線Lから鉄塔Tの頂部に張られる。そこで、自走式架空線検査装置1は架空地線GLをも乗り越えることになる。そこで、進行方向前方の走行装置10(A)が架空地線GLに近づいたところで、乗り越える動作が始まる。スライド装置40を後方にスライドさせる。さらに、旋回アーム50を旋回させて、ボックス60を後方側に移動させてもよい。重量物のボックス60が後方に位置することにより、自走式架空検査装置1全体の重心が後方の走行装置10(B)の後ろ側に出る。そうすると、自走式架空検査装置1を走行装置10(B)でのみ支持する状態となり、その下に重心が位置することになり、前方の走行装置10(A)、すなわち駆動輪12(A)が架空線Lから上方に離間する。その際、架空線離脱防止装置80はストッパ82を駆動輪12が架空線Lから離脱することを許容する位置とし、駆動輪12(A)が架空線Lから離脱するようにする。なお、スライド装置40は、走行装置10あるいは連結シャフト20を越えて、スライドロッド30の端部に近づいてもよい。この場合には、旋回アーム50が短くても走行装置10(B)周りのバランスから、駆動輪12(A)が架空線Lから容易に離脱することができる。この場合でも、連結シャフト20はスライドロッド30の両端部に連結されていることになる。スライドロッド30の端部が、連結シャフト20を越えて伸びる長さは、スライドロッド30、走行装置20、旋回アーム50、ボックス60等の重量によって変わる。
図8の(2b)に示すように、走行装置10(A)が架空線Lから上方に離間した状態で、後方の連結シャフト20(B)の回転により、走行装置10(A)を水平方向、すなわち鉄塔Tが障害にならない方向に移動させ、架空線Lの上方から離間させる。その際には、制御装置100により、旋回アーム50を旋回して、またボックス60を回転して、ボックス60の位置を調整してバランスを保つように制御する。
図9の(3)に示すように、走行装置10(A)を架空線Lから上方及び水平方向に移動させたまま、自走式架空線検査装置1は走行装置10(B)により走行する。前方の走行装置10(A)が鉄塔Tおよび架空地線GLを越えた位置で、走行を停止する。そして、図9の(3b)に示すように、連結シャフト20(B)の回転により、走行装置10(A)を架空線Lの上方に移動する。続いて、図9の(4)に示すように、スライド装置40をスライドロッド30の中央方向にスライドさせ、走行装置10(A)を架空線L上に乗せる。その際、open位置にあるストッパ82が架空線Lのガイドの機能を果たすと、確実に走行装置10(A)を架空線L上に乗せることができて好ましい。駆動輪12(A)が架空線L上に乗ったところで、架空線離脱防止装置80のストッパ82をclose位置にして、駆駆動輪12(A)が架空線Lから離脱しないようにする。
次に、図10の(5)に示すように、スライド装置40を、鉄塔Tの脇、前方へと移動する。その際には、旋回アーム50を旋回して、ボックス60をスライドロッド30の下あるいは鉄塔に接触しない側に移動させる。その結果、一対の走行装置10で支持される自走式架空線検査装置1は、鉄塔T側に傾斜しようとする。そこで、走式架空線検査装置1がひさし32を有すると、ひさし32のみが鉄塔Tに接触する。そのために、スライド装置40あるいはボックス60は鉄塔Tに当たることなく、スライドロッド30に沿って移動することができる。あるいは、自走式架空線検査装置1が滑り部分58、68を有すると、鉄塔Tの脇を通り抜け易い。
次に、走行装置10(A)を鉄塔Tおよび架空地線GLの前方に移動したのと同様に、走行装置10(B)を鉄塔Tおよび架空地線GLの前方に移動する。図10の(6)および(6b)に示すように、走行装置10(B)を、架空線Lから上方に離間させ、水平方向に移動させる。その状態で、自走式架空線検査装置1は走行装置10(A)により走行する。後方の走行装置10(B)が鉄塔Tおよび架空地線GLを越えた位置で、走行を停止する。そして、連結シャフト20(A)の回転により、走行装置10(B)を架空線Lの上方に移動し、スライド装置40をスライドロッド30の中央方向にスライドさせ、走行装置10(B)を架空線L上に乗せる。その間に、バランスを保つように制御するのは前述の通りである。また、架空線離脱防止装置80の動作についても、走行装置10(A)で説明したのと同様である。
以上、説明したとおり、自走式架空線検査装置1によれば、鉄塔Tのような架空線Lの支持構造物を安全に乗り越えることができる。さらに、走行装置10を架空線Lから離間させるとき以外は、架空線離脱防止装置80により走行装置10、すなわち駆動輪12が架空線Lから離脱することが防止されるため、自走式架空線検査装置1は落下することがなく安全性が高い。なお、架空線Lを上部から吊り下げる碍子などの障害物も、これまで説明した手順により乗り越えることができる。
続いて、図11〜図13を参照して、自走式架空線検査装置1が、架線方向が変わる架空線Lの鉄塔Tを乗り越えるときの動作を説明する。図11〜図13は、自走式架空線検査装置1が鉄塔Tを乗り越えるときの時系列的な動作を順次(1)〜(6)の平面図に示した図である。動作は、基本的に、図8〜図10を参照して説明した鉄塔Tを乗り越える動作と同様であるので、重複する説明は省略して、要点だけを説明する。
図11の(1)に示すように、自走式架空線検査装置1が鉄塔Tに向けて走行する。図11の(2)に示すように、自走式架空線検査装置1の進行方向前方の走行装置10(A)が架空地線GLに近づいたところで、スライド装置40を後方にスライドさせる。重量物のボックス60が後方に位置することにより、前方の走行装置10(A)を架空線Lから上方に離間させる。そして、後方の連結シャフト20(B)の回転により、走行装置10(A)を水平方向に、鉄塔Tで曲がった先の架空線Lの上方に移動させる。そして、連結シャフト20(A)を回転させ、駆動輪12(A)を架空線Lと平行に向ける。
次に図12の(3)に示すように、走行装置10(A)を架空線L上にのせる、続いて図12の(4)に示すように、スライド装置40を前方に移動させ、後方の走行装置10(B)を架空線Lから上方に離間させる。
図13の(5)に示すように、自走式架空線検査装置1は走行装置10(A)により、走行装置10(A)が架空地線GLから自走式架空線検査装置1のほぼ全長の長さ離れるまで走行する。すなわち、後方の走行装置10(B)が架空地線GLを越えて架空線L上に乗せられる位置まで走行する。図13の(6)に示すように、連結シャフト20(A)を回転させて後方の走行装置10(B)を架空線L上に移動する。連結シャフト20(B)を回転させて走行装置10(B)の駆動輪12(B)を架空線Lと平行にして、スライド装置40をスライドロッド30の中央方向にスライドさせ、走行装置10(B)を架空線L上に乗せる。
このように、自走式架空線検査装置1によれば、架線方向が変わる架空線Lの鉄塔Tを安全に乗り越えることができる。図11〜13では、架空線Lが直角に曲がるように示されるが、架空線Lの曲がる角度は直角には限定されない。
図11〜13では、架線方向が変わる架空線Lの鉄塔Tを安全に乗り越える際に、自走式架空線検査装置1が曲がりの内側に位置していたが、曲がりの外側に位置していても、以下に説明するように、鉄塔Tを安全に乗り越えることができる。
図14の(1)に示すように、曲がりの外側に位置した自走式架空線検査装置1が鉄塔Tに近づく。なお、図14では、架空地線は省略している。図11の(2)で説明したのと同様に、前方の走行装置10(A)を鉄塔Tで異なる方向に張られた架空線Lの上方に移動させる。そして、連結シャフト20(A)を回転させ、駆動輪12(A)を架空線Lと平行に向ける。その際に、走行装置10(A)が反対側に位置するようにする。すなわち、前方の走行装置10(A)が架空線L上に乗ると、連結シャフト20(A)は、異なる方向に張られた架空線の内側に位置することになる。
そして、自走式架空線検査装置1を走行させ、後方の走行装置10(B)を鉄塔Tで異なる方向に張られた架空線L上の乗せる際にも、走行装置10(B)が反対側に位置するように連結シャフト20(B)を回転する。このようにして、曲がりの外側に位置した自走式架空線検査装置1も、異なる方向に張られた架空線の内側に位置するようになり、鉄塔Tを安全に乗り越えることができる。
これまでの説明では、自走式架空線検査装置1は鉄塔Tを乗り越えるものとして説明したが、乗り越える対象は鉄塔Tには限定されず、他の架空線の支持構造物であってもよい。
これまでの説明では、旋回アーム50は自走式架空線検査装置1のバランスを保つために旋回するものとしたが、センサで検査する位置を調整するために旋回してもよい。その際には、たとえばボックス60を回転してバランスを保ってもよい。
これまでの説明では、架空線離脱防止装置80により、架空線Lから駆動輪12が離脱しないようにするものとして説明したが、架空線離脱防止装置80を備えていなくてもよい。また、架空線離脱防止装置80の構成は図3〜5に示したものに限定されず、他の公知の構成であってもよい。図3を参照して、駆動輪12には架空線Lと係合する環状溝部13が形成されるものとして説明したが、環状溝部13の形状は任意である。
これまでの説明では、自走式架空線検査装置1は、架空線を検査するものとして説明したが、検査以外の用途、たとえば修理等、に用いられてもよい。その場合には、自走式架空線検査装置1は架空線自走装置1と称されることもある。
これまでの説明では、ボックス60はセンサ70およびバッテリ72を有するものとして説明したが、自走式架空線検査装置1がバッテリ駆動ではなく、外部から有線で電力を供給され、ボックス60はバッテリを有していなくてもよい。また、上記のように、自走式架空線検査装置1が検査以外の用途に用いられるときには、ボックス60は、センサ70を有していなくてもよい。さらに、ボックス60は、他の用途のための器具、たとえば修理器具等を有していてもよい。
1 自走式架空線検査装置
10、15 走行装置
12、13 駆動輪
14 受動プーリ
16 モータ
17 プーリ
18 タイミングベルト
19 中間プーリ
20 連結シャフト
30 スライドロッド
32 ひさし
40 スライド装置
42 駆動ローラ
44 スリップリング
46、48 ワイヤ
50 旋回アーム
52、54 端
58 すべり部分
60 ボックス
68 すべり部分
70 センサ
72 バッテリ
80 架空線離脱防止装置
82 ストッパ
83 支点
84 ウォームホイル
85 ストッパ駆動部
86 ウォーム
90 走行装置
91 ストッパ支持フレーム
92 ガイドプーリ
100 制御装置
D1 一定距離
L 架空線
R1 駆動輪の回転方向
R2 連結シャフトの回転方向
R3 旋回アームの旋回方向
S1 スライド装置のスライド方向

Claims (4)

  1. 架空線上を走行しつつ該架空線を検査する自走式架空線検査装置であって:
    前記架空線上を駆動輪が回転することによって該架空線上を走行する2つの走行装置と;
    それぞれの前記走行装置に接続され、前記駆動輪と一定距離離れた位置において前記駆動輪の回転する軸に直交する方向に回転する連結シャフトと;
    2つの前記連結シャフトに直交して両端部で前記連結シャフトに連結されるスライドロッドと;
    前記スライドロッド上をスライドするスライド装置と;
    前記スライド装置に一端を懸架されて旋回する旋回アームと;
    前記旋回アームの他端に懸架されるボックスであって、前記架空線を検査するためのセンサ、および、前記自走式架空線検査装置を動作させるための電力を供給するバッテリを有するボックスと;
    前記自走式架空線検査装置の動作を制御すると共に、前記センサで検知したデータを処理する制御装置とを備える;
    自走式架空線検査装置。
  2. 前記駆動輪には、前記架空線が係合する環状溝部が形成され;
    前記架空線が前記駆動輪から外れないようにするストッパであって、前記環状溝部より外側に位置する支点により前記駆動輪が前記架空線から離脱しないようにする位置と、前記駆動輪が前記架空線から離脱することを許容する位置との間を揺動可能に支持されるストッパと、前記支点と同軸に固定されたウォームホイルと、前記ウォームホイルと噛合するウォームと、前記ウォームを支持し、軸回りに回転させるストッパ駆動部であって、前記ストッパに固定されて前記ウォームを回転させることにより前記ストッパを揺動させるストッパ駆動部とを有する架空線離脱防止装置をさらに備える;
    請求項1に記載の自走式架空線検査装置。
  3. 前記スライドロッドは、前記スライド装置および前記ボックスの幅より広い張り出し長さを有するひさしを有し、前記スライド装置および前記ボックスが前記架空線を支持する構造物に当たらないようにする;
    請求項1または2に記載の自走式架空線検査装置。
  4. 前記旋回アームと前記ボックスの外面にすべり部分を備える;
    請求項1または2に記載の自走式架空線検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112977819A (zh) * 2021-03-10 2021-06-18 鲁东大学 一种包含双机的输电线路巡检飞行机器人
CN115308529A (zh) * 2022-08-08 2022-11-08 国网四川省电力公司内江供电公司 一种配电网故障检测装置及方法

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