JP2020010441A - モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法 - Google Patents

モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータの正回転を可能な限り継続させることができるモータ駆動制御装置を提供する。【解決手段】モータ駆動制御装置1は、第1系統のコイル80と第2系統のコイル80bとを有する単相モータ50を駆動させる。モータ駆動制御装置1は、第1系統のコイル80に通電する制御を行う第1の駆動回路10と、第2系統のコイル80bに通電する制御を行う第2の駆動回路10bと、調整回路20とを備える。調整回路20は、第1の駆動回路10から出力される第1の監視電圧と第2の駆動回路10bから出力される第2の監視電圧とに基づいて、第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとの一方又は両方に設けられている、入力端子123,123b及び出力端子125の少なくとも1つに、所定の電圧を印加する調整動作を行う。【選択図】図1

Description

この発明は、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法に関し、特に、2系統の駆動回路を有するモータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法に関する。
従来、単相モータを駆動するモータ駆動装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−77543号公報
ところで、モータ駆動制御装置の駆動回路に故障が発生してモータを駆動させることができなくなる場合がある。例えば、所定の回転方向(正方向)にモータを駆動させる用途において、上記のようにモータを駆動させることができなくなったとき、外力が作用してモータが所定の回転方向とは反対の方向に強制的に回転する(逆回転する)と、問題が生じる場合がある。
例えば、モータ駆動制御装置によりファンモータを駆動する場合において、電源ラインのヒューズが切れるなどしてモータ駆動制御装置の駆動回路が故障すると、ファンモータの駆動が停止する。このような場合において、例えば、当該ファンモータと併用されている他のファンモータの動作に伴って当該ファンモータに風が流入すると、当該ファンモータが逆回転する可能性がある。例えば、複数のファンモータがハウジングで囲まれた装置の冷却用途に用いられている場合において、上記のようにして1つのファンモータが逆回転すると、装置の内圧低下が引き起こされて冷却機能が低下し、装置の機能に影響が発生する可能性がある。そのため、ファンモータの正回転を可能な限り継続させる必要がある。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、モータの正回転を可能な限り継続させることができるモータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、モータ駆動制御装置は、第1系統のコイルと第2系統のコイルとを有する単相モータを駆動させるモータ駆動制御装置であって、第1系統のコイルに通電する制御を行う第1の駆動回路と、第2系統のコイルに通電する制御を行う第2の駆動回路と、第1の駆動回路から出力される第1の監視電圧と第2の駆動回路から出力される第2の監視電圧とが入力される調整回路とを備え、単相モータの駆動に関する信号が入力される入力端子及び単相モータの駆動に関する信号が出力される出力端子の少なくとも1つが、第1の駆動回路と第2の駆動回路との一方又は両方に設けられており、調整回路は、第1の監視電圧と第2の監視電圧とに基づいて、入力端子及び出力端子の少なくとも1つに所定の電圧を印加する調整動作を行う。
好ましくは、調整回路は、第1の監視電圧と第2の監視電圧とが入力され、第1の監視電圧と第2の監視電圧との少なくとも一方が所定値よりも低いときに調整信号を出力する異常判別回路と、異常判別回路から調整信号が出力されたとき、入力端子及び出力端子の少なくとも1つに所定の電圧を印加する調整実行回路とを有する。
好ましくは、入力端子には、単相モータを駆動させる回転数に対応する電圧の速度指令信号が入力され、調整動作は、入力端子に所定の回転数に対応する電圧を印加する動作を含む。
この発明の他の局面に従うと、請求項1から3のいずれかに記載のモータ駆動制御装置は、出力端子は、単相モータの実回転数に対応するFG信号を出力するための端子であり、調整動作は、出力端子に所定の電圧を印加することにより、出力端子から異常判別信号を出力させる動作を含む。
好ましくは、異常判別信号は、電圧がローレベルに固定された信号又は電圧がハイレベルに固定された信号である。
好ましくは、第1の駆動回路と第2の駆動回路とは、それぞれ、単相モータで生じた逆起電圧が印加されることを阻止するための電圧阻止回路をさらに有する。
好ましくは、第1の駆動回路と第2の駆動回路とは、それぞれ、モータ駆動制御装置が電源に対して逆の極性で接続された場合に回路を保護するための逆接続保護回路をさらに有し、逆接続保護回路は、電圧阻止回路を含む。
好ましくは、第1の駆動回路は、第1系統のコイルに通電する第1の通電回路と、集積回路であって第1の通電回路を制御する第1の制御回路部とを有し、第2の駆動回路は、第2系統のコイルに通電する第2の通電回路と、集積回路であって第2の通電回路を制御する第2の制御回路部とを有し、第1の監視電圧は、第1の制御回路部に設けられている電圧端子から出力され、第2の監視電圧は、第2の制御回路部に設けられている電圧端子から出力される。
この発明のさらに他の局面に従うと、モータ駆動制御装置の制御方法は、第1系統のコイルと第2系統のコイルとを有する単相モータを駆動させるモータ駆動制御装置の制御方法であって、モータ駆動制御装置は、第1系統のコイルに通電する制御を行う第1の駆動回路と、第2系統のコイルに通電する制御を行う第2の駆動回路を備え、単相モータの駆動に関する信号が入力される入力端子及び単相モータの駆動に関する信号が出力される出力端子の少なくとも1つが、第1の駆動回路と第2の駆動回路との一方又は両方に設けられており、モータ駆動制御装置の制御方法は、第1の監視電圧と第2の監視電圧とを検知する監視電圧検知ステップと、監視電圧検知ステップの検知結果に基づいて、入力端子及び出力端子の少なくとも1つに所定の電圧を印加する調整ステップとを有する。
これらの発明に従うと、モータの正回転を可能な限り継続させることができるモータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法を提供することができる。
本発明の実施の形態の1つにおけるモータ駆動制御装置の構成を模式的に示す図である。 調整回路により行われる動作を説明するフローチャートである。 モータ駆動制御装置の動作について説明する表である。
以下、本発明の実施の形態におけるモータ駆動制御装置について説明する。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるモータ駆動制御装置1の構成を模式的に示す図である。
図1に示されるように、モータ駆動制御装置1は、モータ50を有するモータ装置に用いられる。モータ装置は、モータ50の回転位置に応じて位置信号を出力する2個の位置検出器41,42を備えている。モータ駆動制御装置1には、外部から直流の電源電圧Vdcが供給される。
モータ駆動制御装置1は、上位装置600に接続されている。モータ駆動制御装置1には、上位装置600から出力された速度指令信号Scが入力される。モータ駆動制御装置1は、入力された速度指令信号Scに応じて、モータ50を駆動させる。モータ駆動制御装置1から、上位装置600に対して、モータ50の回転に応じたFG信号が出力される。上位装置600は、モータ駆動制御装置1から出力されたFG信号に基づいて、モータ50の回転状態を知ることができる。
モータ50は、それぞれがティース(図示せず)に巻回された第1系統のコイル80及び第2系統のコイル80bを備えている。なお、第1系統のコイル80及び第2系統のコイル80bは、それぞれ1つのコイルにより構成されていてもよい。
本実施の形態において、モータ駆動制御装置1は、第1系統のコイル80に通電する制御を行う第1の駆動回路10と、第2系統のコイル80bに通電する制御を行う第2の駆動回路10bと、調整回路20とを備えている。第1の駆動回路10は、第1系統のコイル80に通電する第1のインバータ回路(第1の通電回路の一例)15と、集積回路(IC)であって第1のインバータ回路15を制御する第1の制御回路部12とを有する。また、第2の駆動回路10bは、第2系統のコイル80bに通電する第2のインバータ回路(第2の通電回路の一例)15bと、集積回路(IC)であって第2のインバータ回路15bを制御する第2の制御回路部12bとを有する。
第1の駆動回路10には、第1の位置検出器41が接続されている。第2の駆動回路10bには、第2の位置検出器42が接続されている。第1の位置検出器41は、第1系統のコイル80に対応する位置に配置されている。第2の位置検出器42は、第2系統のコイル80bに対応する位置に配置されている。
2個の位置検出器41,42は、モータ50のロータの位置に応じて位置検出信号を出力する。第1の位置検出器41は、第1の駆動回路10が備える第1の制御回路部12に位置検出信号を出力する。第2の位置検出器42は、第2の駆動回路10bが備える第2の制御回路部12bに位置検出信号を出力する。
本実施の形態において、第1,第2の位置検出器41,42は、ホール素子である。各ホール素子は、位置検出信号として、正負の極性を有する信号である、ホール信号を出力する。なお、第1,第2の位置検出器41,42は、互いに同じ素子に限られず、また、ホール素子に限られるものではない。
本実施の形態において、第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとは、第1の駆動回路10からFG信号の出力が行われるほかは、互いに同じ回路構成を有している。そのため、以下に第1の駆動回路10についての構成を説明し、第2の駆動回路10bの説明も兼ねる。
第1の駆動回路10は、一端が電源電圧Vdcに接続されたヒューズ19を有している。ヒューズ19の他端は、ダイオードD2のアノードと、ダイオードD3のアノードとに接続されている。ヒューズ19は、ダイオードD2を介して、第1のインバータ回路15に接続されている。また、ヒューズ19は、ダイオードD3を介して、第1の制御回路部12に接続されている。
第1の駆動回路10において、電源電圧Vdcは、ヒューズ19を経由して、第1の制御回路部12と、第1のインバータ回路15に入力される。
第1の制御回路部12は、例えばモータ駆動用の汎用のICである。第1の制御回路部12には、速度指令信号Scと、第1の位置検出器41から出力された位置検出信号とが入力される。第1の制御回路部12は、位置検出信号に基づいて、第1のインバータ回路15を動作させる出力信号を出力し、第1のインバータ回路15の動作を制御する。例えば、第1の制御回路部12は、位置検出信号に基づいてモータ50の実回転数を検出し、モータ50の実回転数が入力された速度指令に対応する回転数になるように、第1のインバータ回路15に含まれるスイッチング素子のオン、オフ動作を制御する。
第1のインバータ回路15は、第1の制御回路部12から出力された出力信号に基づいてモータ50が備える第1系統のコイル80に通電する。出力信号は、例えば、PWM(パルス幅変調)信号である。第1のインバータ回路15は、例えば、電源電圧Vdcの両端に設けられた2つのスイッチ素子の直列回路の対を2つ有している。2つのスイッチ素子の各対において、スイッチ素子同士の接続点が、第1系統のコイル80に通電するための通電端子16,17となっている。第1の制御回路部12からインバータ回路15の各スイッチ素子に対応する出力信号が出力されることで、それぞれの出力信号に対応するスイッチ素子がオン、オフ動作を行い、通電端子16,17に接続された第1系統のコイル80の通電系統の通電が行われる。第1の制御回路部12は、入力された位置検出信号に応じたタイミングで第1系統のコイル80に流れる電流の向きを切り替える。
第2の駆動回路10bは、第1の駆動回路10と同様に、ヒューズ19b、ダイオードD2b、ダイオードD3b、第2系統のコイル80bに接続される通電端子16b,17bを有している。第2の制御回路部12bは、入力された位置検出信号(第2のホール信号)に応じたタイミングで第2系統のコイル80bに流れる電流の向きを切り替える。
なお、第1の駆動回路10においては、第1の制御回路部12が、モータ50の実回転数に応じたFG信号を出力する。この点、第2の駆動回路10bにおいて、第2の制御回路部12bはFG信号の出力を行わない。FG信号は、第2の制御回路部12bから出力され、第1の制御回路部12からは出力されないようにしてもよい。また、FG信号は、第1の制御回路部12および第2の制御回路部12bからそれぞれ出力されるFG信号を合成した信号としてもよい。
第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとは、それぞれ、モータ50で生じた逆起電圧が印加されることを阻止するための電圧阻止回路14,14bを有している。本実施の形態においては、電圧阻止回路14,14bは、それぞれ、ダイオードD2,D2bで構成されている。
また、第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとは、それぞれ、モータ駆動制御装置1が電源電圧Vdcに対して逆の極性で接続された場合にモータ駆動制御装置1を保護するための逆接続保護回路13,13bを有している。本実施の形態において、逆接続保護回路13,13bは、それぞれ、電圧阻止回路14,14bを含む。すなわち、逆接続保護回路13は、ダイオードD2及びダイオードD3で構成されており、逆接続保護回路13bは、ダイオードD2b及びダイオードD3bで構成されている。なお、例えばスイッチ素子等を用いて、電圧阻止回路14,14bや逆接続保護回路13,13bが構成されていてもよい。逆接続保護回路13,13bは、電圧阻止回路14,14bの部品を用いて構成されているので、モータ駆動制御装置1の全体の部品点数を削減することができ、モータ駆動制御装置1の製造コストを低く抑えることができる。なお、逆接続保護回路13,13bは、例えば、Pチャネルの電界効果トランジスタ(FET)等を用いて構成するようにしてもよい。
ここで、第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとは、電圧端子121,121bを有している。また、第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとは、モータ50の駆動に関する信号が入力される入力端子123,123bを有している。また、第1の駆動回路10は、モータ50の駆動に関する信号が出力される出力端子125を有している。
電圧端子121と、入力端子123と、出力端子125とは、第1の制御回路部12に設けられている。また、電圧端子121bと入力端子123bとは、第2の制御回路部12bに設けられている。
本実施の形態において、入力端子123,123bには、速度指令信号Scが入力される。すなわち、上位装置600からモータ駆動制御装置1に入力された速度指令信号Scは、2つに分岐されて入力端子123から第1の制御回路部12に入力され、入力端子123bから第2の制御回路部12bに入力される。速度指令信号Scは、モータ50の駆動に関する信号であり、より詳しくは、モータ50を駆動させる回転数(目標回転数)に対応する電圧の信号である。例えば、速度指令信号Scは、ハイレベルが5ボルトである、目標回転数に応じたデューティ(Duty)のPWM(パルス幅変調)信号である。
また、出力端子125からは、FG信号が出力される。出力端子125から出力されたFG信号は、モータ駆動制御装置1から出力され、上位装置600に入力される。FG信号は、モータ50の駆動に関する信号であり、より詳しくは、モータ50の実回転数に対応する周波数で電圧がハイレベルとローレベルとを繰り返す信号である。
電圧端子121からは、第1の監視電圧が出力される。電圧端子121bからは、第2の監視電圧が出力される。電圧端子121,121bは、それぞれ、モータ駆動用の汎用のICである2つの制御回路部12,12bに予め設けられている、定電圧を出力する端子である。2つの制御回路部12,12bが動作しているとき、電圧端子121,121bは、例えば5ボルト(3.3ボルトなど、他の電圧値であってもよい)の定電圧を出力する。第1の監視電圧及び第2の監視電圧は、それぞれ、2つの制御回路部12,12b、すなわち、2つの駆動回路10,10bが動作しているときに所定の高さの電圧となる信号であるともいえる。
第1の駆動回路10から出力される第1の監視電圧と第2の駆動回路10bから出力される第2の監視電圧とは、調整回路20に入力される。
調整回路20は、電圧端子121,121bと、入力端子123,123bと、出力端子125とに接続されている。また、調整回路20は、レギュレータ35に接続されている。
レギュレータ35は、電源電圧Vdcに基づいて定電圧を生成する。レギュレータ35は、例えばツェナーダイオードなどを用いて構成されているが、これに限られず、例えば電源電圧Vdcを分圧することにより定電圧を生成する分圧回路であってもよい。レギュレータ35は、例えば、5ボルトの定電圧を調整回路20に出力する。レギュレータ35が生成する電圧は、5ボルトに限られず、例えば3.3ボルトなどであってもよい。レギュレータ35が生成する電圧は、例えば、2つの制御回路部12,12bでハイレベルとして扱われる電圧などに設定されるが、これに限られるものではない。
本実施の形態において、調整回路20は、第1の監視電圧と第2の監視電圧とに基づいて、入力端子123,123b及び出力端子125に所定の電圧を印加する調整動作を行う。すなわち、調整回路20は、第1の監視電圧と第2の監視電圧とを検知し(監視電圧検知ステップ)、検知結果に基づいて、入力端子123,123b及び出力端子125に所定の電圧を印加する調整動作を行う(調整ステップ)ように構成された電気回路である。
調整回路20は、異常判別回路21と、回転数切替回路(調整実行回路の一例)26と、FG信号切替回路(調整実行回路の一例)28とを有している。異常判別回路21には、第1の監視電圧と第2の監視電圧とが入力される。異常判別回路21は、第1の監視電圧と第2の監視電圧との少なくとも一方が所定値よりも低いときに調整信号を出力するように構成されている。回転数切替回路26は、異常判別回路21から調整信号が出力されたとき、入力端子123,123bに所定の電圧を印加する。また、FG信号切替回路28は、異常判別回路21から調整信号が出力されたとき、出力端子125に所定の電圧を印加する。
すなわち、以下に説明するように、調整動作は、入力端子123,123bに所定の回転数に対応する電圧を印加する動作を含む。また、調整動作は、出力端子125に所定の電圧を印加することにより、出力端子125から異常判別信号Saを出力させる動作を含む。異常判別信号Saは、電圧がローレベルに固定された信号である。なお、異常判別信号は、電圧がハイレベルに固定された信号であってもよい。
レギュレータ35は、抵抗を介して、調整回路20内のポイントP1に接続されている。ポイントP1は、回転数切替回路26に接続されている。回転数切替回路26は、入力端子123,123bに接続されている。また、ポイントP1は、抵抗を介してFG信号切替回路28に接続されている。FG信号切替回路28は、出力端子125に接続されている。異常判別回路21は、ポイントP1に接続されている。また、異常判別回路21は、電圧端子121,121bに接続されている。
回転数切替回路26は、例えば、ダイオードD1を有している。ダイオードD1のアノードはポイントP1に接続されており、ダイオードD1のカソードは入力端子123,123bに接続されている。入力端子123,123bは上位装置600に接続されており、速度指令信号Scが入力端子123,123bに入力される。ダイオードD1が設けられていることにより、速度指令信号Scは、調整回路20の内部に入力されない。
FG信号切替回路28は、トランジスタ28tを有している。トランジスタ28tのベースは抵抗を介してポイントP1に接続されており、トランジスタ28tのエミッタはグランド電位に接続されている。トランジスタ28tのコレクタは、出力端子125に接続されている。すなわち、トランジスタ28tのコレクタは、上位装置600に設けられているFG信号が入力される端子に接続されている。
異常判別回路21は、第1の切替回路22と、第2の切替回路23と、第3の切替回路24とを有している。各切替回路22,23,24は、トランジスタ22t,23t,24tと、抵抗とで構成されている。
第1の切替回路22は、エミッタが電圧端子121に接続されたトランジスタ22tを有している。トランジスタ22tのエミッタとベースとの間は、抵抗で接続されている。トランジスタ22tのベースは、抵抗を介して、第2の切替回路23に接続されている。トランジスタ22tのコレクタは、第3の切替回路24に接続されている。
第2の切替回路23は、ベースが抵抗を介して電圧端子121bに接続されたトランジスタ23tを有している。トランジスタ23tのエミッタとベースとの間は、抵抗で接続されている。トランジスタ23tのエミッタは、グランド電位に接続されている。トランジスタ23tのコレクタは、第1の切替回路22に接続されている。すなわち、トランジスタ23tのコレクタは、抵抗を介して、トランジスタ22tのベースに接続されている。
第3の切替回路24は、ベースが抵抗を介して第1の切替回路22に接続されたトランジスタ24tを有している。トランジスタ24tのエミッタとベースとの間は、抵抗で接続されている。トランジスタ24tのエミッタは、グランド電位に接続されている。トランジスタ23tのコレクタは、ポイントP1に接続されている。
異常判別回路21は、第1の監視電圧と第2の監視電圧とが共に所定値以上であるか否かに応じて、トランジスタ24tのコレクタから調整信号を出力する。すなわち、第1の監視電圧と第2の監視電圧とが共に所定値以上であるとき、トランジスタ24tはオン状態となり、ポイントP1の電圧は0ボルトとなる。第1の監視電圧と第2の監視電圧との少なくとも一方が所定値よりも低いときに、トランジスタ24tはオフ状態となる。そうすると、ポイントP1の電圧は、レギュレータ35からの出力電圧を抵抗で分圧した所定の電圧(例えば、略5ボルト)となる。このように、調整信号は、第1の監視電圧と第2の監視電圧とに応じて、所定の電圧又はグランド電位とが切り替わる信号であるといえる。
ここで、所定値とは、トランジスタ22t,23tがオン状態となる程度の大きさの電圧値をいう。すなわち、トランジスタ22t,23tや、第1の切替回路22と第2の切替回路23とに用いられる抵抗などに応じて、所定値は適宜異なる値となってもよい。
図2は、調整回路20により行われる動作を説明するフローチャートである。
調整回路20は、上述のような回路構成を有することにより、以下の動作を行うことができる。以下の動作は、モータ駆動制御装置1に電源が供給されている場合において、繰り返し行われているといえる。
すなわち、ステップS11において、調整回路20は、第1の監視電圧と第2の監視電圧とが共に所定値以上であるか否かを判断する。少なくとも一方が所定値よりも低いとき(NO)、ステップS12に進む。第1の監視電圧と第2の監視電圧とが共に所定値以上であれば(YES)、ステップS12,S13の処理が行われず、動作を終了する。
ステップS12において、調整回路20において、異常判別回路21から調整信号が出力される。すなわち、ポイントP1の電位が、グランド電位から所定の電圧になる。
ステップS13において、調整回路20は、調整動作を行う。すなわち、回転数切替回路26により、入力端子123,123bに所定の回転数に対応する電圧を印加する動作が行われる。また、FG信号切替回路28により、出力端子125をグランド電位に接続させる動作が行われる。すなわち、出力端子125から、電圧がローレベルに固定された異常判別信号Saを出力させる動作が行われる。
このような調整動作が行われることにより、モータ駆動制御装置1は、全体として、以下のように動作を行う。
図3は、モータ駆動制御装置1の動作について説明する表である。
図3においては、第1の駆動回路10に供給される駆動電圧と第2の駆動回路10bに供給される駆動電圧とに関する以下の3つの場合について、モータ駆動制御装置1の各部の状態を示すものである。すなわち、第1の駆動回路10の駆動電圧と第2の駆動回路10bの駆動電圧とが共に正常である場合(左から2列目)と、第1の駆動回路10の駆動電圧が異常であり第2の駆動回路10bの駆動電圧が正常である場合(左から3列目)と、第1の駆動回路10の駆動電圧が正常であり第2の駆動回路10bの駆動電圧が異常である場合(左から4列目)の3つの場合が示されている。
図3の左から2列目に示されるように、第1の駆動回路10の駆動電圧と第2の駆動回路10bの駆動電圧とが共に正常である場合には、第1の制御回路部12の電圧端子121の電圧及び第2の制御回路部12bの電圧端子121bの電圧は、共に正常値である所定値以上の電圧値(例えば、5ボルト)となる。すなわち、第1の監視電圧は5ボルトとなり、第1の切替回路22のトランジスタ22tはオン状態となる。また、第2の監視電圧は5ボルトとなり、第2の切替回路23のトランジスタ23tはオン状態となる。そうすると、第3の切替回路24のトランジスタ24tはオン状態となるため、ポイントP1の電位は、グランド電位となる。
このように第1の監視電圧と第2の監視電圧とが共に正常値である所定値以上の電圧値であるときは、ポイントP1の電位はグランド電位となるため、FG信号切替回路28のトランジスタ28tはオフ状態となる。そのため、出力端子125から出力される信号は、FG信号となる。上位装置600は、入力されたFG信号に基づいて、モータ50の回転状態を知ることができる。
また、ポイントP1の電位がグランド電位であるので、回転数切替回路26はオフ状態となる(電流が流れない)。すなわち、第1の制御回路部12の入力端子123と、第2の制御回路部12bの入力端子123bとには、それぞれ、上位装置600から入力された速度指令信号Scが入力される。そのため、第1の駆動回路10による速度指令信号Scに基づく駆動が行われ、かつ、第2の駆動回路10bによる速度指令信号Scに基づく駆動が行われることにより、モータ50は、速度指令信号Scに対応する回転数で駆動される。
図3の左から3列目に示されるように、第1の駆動回路10の駆動電圧が異常値(所定値未満のローレベルの電圧値)であり第2の駆動回路10bの駆動電圧が正常値(所定値以上のハイレベルの電圧値)である場合には、電圧端子121の電圧は例えば0ボルトとなり、電圧端子121bの電圧は5ボルトとなる。すなわち、第1の監視電圧は0ボルトとなり、第1の切替回路22のトランジスタ22tはオフ状態となる。他方、第2の監視電圧は5ボルトとなり、第2の切替回路23のトランジスタ23tはオン状態となる。そうすると、第3の切替回路24のトランジスタ24tはオフ状態となるため、ポイントP1の電位は、レギュレータ5から出力される電圧に基づいて、所定の電圧すなわち5ボルトとなる。すなわち、異常判別回路21は、5ボルトの電圧の調整信号を出力する。このようにポイントP1の電位が所定の電位以上である5ボルトになると、FG信号切替回路28のトランジスタ28tはオン状態となる。
なお、このとき、第1の駆動回路10には電圧阻止回路14が設けられているので、モータ50で発生した逆起電圧が第1の制御回路部12に印加されることがない。このため、第1の制御回路部12に駆動電圧が正常に印加されていない状態にもかかわらず、第1の制御回路部12が逆起電圧により動作して第1の監視電圧が5ボルト(所定値以上の電圧値)になることに起因して発生する可能性がある第1の駆動回路10の異常状態の見逃しを防止することができる。
このようにFG信号切替回路28のトランジスタ28tがオンとなると、出力端子125がグランド電位に接続される(出力端子125にグランド電位が印加される)こととなる。すなわち、この場合、出力端子125は、電圧がローレベルで固定された異常判別信号Saを上位装置600に出力する。上位装置600は、FG信号ではなく異常判別信号Saが入力されることにより、モータ駆動制御装置1が備える2つの駆動回路10,10bのうち一方が異常な状態になっていることを知ることができる。
また、ポイントP1の電位が5ボルトであるとき、回転数切替回路26はオン状態となる(電流が流れる)。すなわち、入力端子123と入力端子123bとには、それぞれ、ポイントP1の電位に基づいて、5ボルトの電圧が印加される。この場合、上位装置600から入力される速度指令信号Scのデューティにかかわらず、入力端子123と入力端子123bとのそれぞれに、デューティが100パーセントの電圧が入力されることになる。そうすると、駆動電圧が正常に供給されている第2の駆動回路10bによって、入力端子123bに入力された電圧に基づいて、モータ50を最大回転数で駆動する場合と同様に、第2系統のコイル80bへの通電が行われる。したがって、上位装置600から入力される速度指令信号Scのデューティにかかわらず、第2の駆動回路10bによって可能な限り大きな駆動力がモータ50に与えられる。その結果、第1の駆動回路10に異常が発生し、第1の駆動回路10の駆動が停止したとしても、第2の駆動回路10bによって、モータ50の正回転を可能な限り継続することができる。
図3の左から4列目に示されるように、第1の駆動回路10の駆動電圧が正常値(所定値以上のハイレベルの電圧値)であり第2の駆動回路10bの駆動電圧が異常値(所定値未満のローレベルの電圧値)である場合には、電圧端子121の電圧は5ボルトとなり、電圧端子121bの電圧は例えば0ボルトとなる。すなわち、第1の監視電圧は5ボルトとなり、第1の切替回路22のトランジスタ22tはオン状態となる。他方、第2の監視電圧は0ボルトとなり、第2の切替回路23のトランジスタ23tはオフ状態となる。そうすると、第3の切替回路24のトランジスタ24tはオフ状態となるため、ポイントP1の電位は、レギュレータ5から出力される電圧に基づいて、所定の電圧すなわち5ボルトとなる。すなわち、異常判別回路21は、5ボルトの電圧の調整信号を出力する。このようにポイントP1の電位が所定の電位以上である5ボルトになると、FG信号切替回路28のトランジスタ28tはオン状態となる。
なお、このとき、第2の駆動回路10bには電圧阻止回路14bが設けられているので、モータ50で発生した逆起電圧が第2の制御回路部12bに印加されることがない。このため、第2の制御回路部12bに駆動電圧が正常に印加されていない状態にもかかわらず、第2の制御回路部12bが逆起電圧により動作して第2の監視電圧が5ボルト(所定値以上の電圧値)になることに起因して発生する可能性がある第2の駆動回路10bの異常状態の見逃しを防止することができる。
このようにFG信号切替回路28のトランジスタ28tがオンとなると、出力端子125がグランド電位に接続されることとなる。すなわち、この場合、出力端子125は、電圧がローレベルで固定された異常判別信号Saを上位装置600に出力する。上位装置600は、FG信号ではなく異常判別信号Saが入力されることにより、モータ駆動制御装置1が備える2つの駆動回路10,10bのうち一方が異常な状態になっていることを知ることができる。
また、ポイントP1の電位が5ボルトであるとき、回転数切替回路26はオン状態となる(電流が流れる)。すなわち、入力端子123と入力端子123bとには、それぞれ、ポイントP1の電位に基づいて、5ボルトの電圧が印加される。この場合、上位装置600から入力される速度指令信号Scのデューティにかかわらず、入力端子123と入力端子123bとのそれぞれに、デューティが100パーセントの電圧が入力されることになる。そうすると、駆動電圧が正常に供給されている第1の駆動回路10によって、入力端子123に入力された電圧に基づいて、モータ50を最大回転数で駆動する場合と同様に、第1系統のコイル80への通電が行われる。したがって、上位装置600から入力される速度指令信号Scのデューティにかかわらず、第1の駆動回路10によって可能な限り大きな駆動力がモータ50に与えられる。その結果、第2の駆動回路10bに異常が発生し、第2の駆動回路10bの駆動が停止したとしても、第1の駆動回路10によって、モータ50の正回転を可能な限り継続することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとのいずれか一方の駆動回路において、ヒューズ19,19bが切れたり故障したりして駆動が停止したときであっても、他方の駆動回路だけで、モータ50の駆動を継続させることができる。そのため、例えばモータ50に外的負荷が加えられている場合において、2つの駆動回路10,10bの一方が停止しても、モータ50の回転トルクを発生させることができるため、モータ50の正回転を可能な限り継続する(外的負荷に抗し続ける)ことができる。モータ50にショートブレーキをかける場合よりも強いトルクを発生させることができる。
例えば、装置内を換気する用途に用いられる複数台のファンモータのうちの1台としてモータ装置を用いる場合において、2つの駆動回路10,10bの一方の駆動回路が停止しても、装置内外の圧力差に抗することができる。したがって、装置内外の圧力差によってモータ50が逆回転し、換気能力が落ちるという不具合が発生することを防止することができる。
本実施の形態においては、調整回路20は、第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとのそれぞれについて、異常が発生しているかどうかを判定する動作を行うように構成されているといえる。調整回路20は、駆動回路10,10bのどちらかが異常状態であると判定したとき、正常な駆動回路で回転数が最大回転数(MAX)になるように、入力端子123,123bに電圧を印加する調整動作を行い、モータ50の回転を継続させる。これにより、一方の駆動回路でヒューズ19,19bが切れるなどして異常が発生しても、モータ50の駆動力の低下をできるだけ補うことができる。したがって、上述の効果をより確実に得ることができる。
調整回路20は、トランジスタや抵抗などのみで構成された、簡素な電気回路である。したがって、例えば高価なマイコン等を用いて同様の動作を実現させる場合と比較して、モータ駆動制御装置1の製造コストを低減することができる。
調整回路20は、第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとのいずれかで異常が発生しているときには、FG信号に代えて、異常判別信号Saを出力端子125から出力させる。上位装置600は、異常判別信号Saに基づいて、第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとのいずれかで異常が発生していることを知ることができる。異常判別信号Saは定常時にFG信号を出力する出力端子125から出力されるので、専用の信号線等を別途設ける必要がなく、モータ駆動制御装置1の構成を簡素なものにすることができる。
なお、第1の駆動回路10と第2の駆動回路10bとして、2個の位置検出器41,42からの位置検出信号に基づく同一の動作を行う、同一の回路構成のものを用いることができる。したがって、2系統のコイル80,80bに通電するモータ駆動制御装置1を簡素に構成することができる。2系統のコイル80,80bのそれぞれを適切なタイミングで通電することにより、良好な効率で駆動できる。
なお、上述の実施の形態において、第1の駆動回路10の制御回路部12及び第2の駆動回路10bの制御回路部12bのいずれか一方は、入力された位置検出信号に基づく通電タイミングよりも所定時間ずれたタイミング(電気角で所定の角度だけずれたタイミング)で通電を行うようにしてもよい。この場合、1つの位置検出器から出力される位置検出信号を2つの駆動回路10,10bで共用することができ、位置検出器の数を減らすことができる。
[その他]
モータ駆動制御装置の回路構成は、上述の実施の形態やその変形例に示されるような具体例に限定されない。上述の実施の形態やその変形例における個々の構成を一部変形した構成と適宜組み合わせたり一部を置換したりして本発明の目的に適合するように構成してもよい。また、上述の実施の形態のうち、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。ほかにも、本発明の目的に適合するように構成された、様々な回路構成が適用できる。
例えば、上述の実施の形態において、各駆動回路10,10bに設けられているダイオードD3,D3bは、必ずしも設けられていなくてもよい。逆接続保護を行う場合には、2つの駆動回路10,10bよりも電源電圧Vdc側に1つのダイオードを配置すればよく、その場合、部品点数を低減することができる。
本実施の形態のモータ駆動制御装置により駆動されるモータは、上記の実施の形態のものに限定されるものではない。
異常判別回路は、電界効果トランジスタ(FET)などを用いて構成されていてもよい。また、コンパレータを用いて構成されていてもよい。
入力端子に入力される信号は、速度指令信号に限られず、モータの駆動に関する他の信号であってもよい。すなわち、動作モードの設定など、モータの駆動に関する指示を行うための他の指示信号等が入力端子から入力されるようにしてもよい。また、出力端子は、第2の駆動回路10bに設けられていてもよいし、第1の駆動回路と第2の駆動回路との両方に設けられていてもよい。出力端子から出力される信号は、FG信号に限られず、モータの駆動に関する他の信号であってもよい。すなわち、モータの駆動状態に対応する他の信号が出力端子から出力されるようにしてもよい。入力端子と出力端子との少なくとも1つが設けられていてもよい。例えば、出力端子のみが設けられている場合、上位装置に出力端子から異常判別信号が入力され、2つの駆動回路の一方が異常状態であることが判ったとき、上位装置が電源電圧を上昇させるなどしてモータの回転数を高めることで、モータの正回転を可能な限り継続できるようにすることができる。
また、調整動作は、入力端子及び出力端子の少なくとも1つに所定の電圧を印加するものであればよい。
各駆動回路部の制御回路部は、汎用ICに限られない。
位置検出器の数は、2個に限定されない。より多くの位置検出器を用いるようにしてもよい。モータの回転位置の検出は、ホールセンサによる方法に限定されない。
上記実施の形態では、調整回路は、2系統の駆動回路のどちらかが異常状態であるとき、正常な駆動回路の回転数が最大回転数になるように制御を行うものとして説明したが、このときの正常な駆動回路の回転数は最大回転数に限定されない。正常な駆動回路の回転数がモータの正回転が維持される回転数になるように制御を行えばよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 モータ駆動制御装置、10 第1の駆動回路、10b 第2の駆動回路、12 第1の制御回路部、12b 第2の制御回路部、13,13b 逆接続保護回路、14,14b 電圧阻止回路、15 第1のインバータ回路(第1の通電回路の一例)、15b 第2のインバータ回路(第2の通電回路の一例)、19,19b ヒューズ、20 調整回路、21 異常判別回路、22 第1の切替回路、23 第2の切替回路、24 第3の切替回路、22t,23t,24t,28t トランジスタ、26 回転数切替回路(調整実行回路の一例)、28 FG信号切替回路(調整実行回路の一例)、41 第1の位置検出器、42 第2の位置検出器、50 モータ、80 第1系統のコイル、80b 第2系統のコイル、121,121b 電圧端子、123,123b 入力端子、125 出力端子、600 上位装置、D2,D2b,D3,D3b ダイオード、Sa 異常判別信号、Sc 速度指令信号

Claims (9)

  1. 第1系統のコイルと第2系統のコイルとを有する単相モータを駆動させるモータ駆動制御装置であって、
    前記第1系統のコイルに通電する制御を行う第1の駆動回路と、
    前記第2系統のコイルに通電する制御を行う第2の駆動回路と、
    前記第1の駆動回路から出力される第1の監視電圧と前記第2の駆動回路から出力される第2の監視電圧とが入力される調整回路とを備え、
    前記単相モータの駆動に関する信号が入力される入力端子及び前記単相モータの駆動に関する信号が出力される出力端子の少なくとも1つが、前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路との一方又は両方に設けられており、
    前記調整回路は、前記第1の監視電圧と前記第2の監視電圧とに基づいて、前記入力端子及び前記出力端子の少なくとも1つに所定の電圧を印加する調整動作を行う、モータ駆動制御装置。
  2. 前記調整回路は、
    前記第1の監視電圧と前記第2の監視電圧とが入力され、前記第1の監視電圧と前記第2の監視電圧との少なくとも一方が所定値よりも低いときに調整信号を出力する異常判別回路と、
    前記異常判別回路から前記調整信号が出力されたとき、前記入力端子及び前記出力端子の少なくとも1つに所定の電圧を印加する調整実行回路とを有する、請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記入力端子には、前記単相モータを駆動させる回転数に対応する電圧の速度指令信号が入力され、
    前記調整動作は、前記入力端子に所定の回転数に対応する電圧を印加する動作を含む、請求項1又は2に記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記出力端子は、前記単相モータの実回転数に対応するFG信号を出力するための端子であり、
    前記調整動作は、前記出力端子に所定の電圧を印加することにより、前記出力端子から異常判別信号を出力させる動作を含む、前記請求項1から3のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記異常判別信号は、電圧がローレベルに固定された信号又は電圧がハイレベルに固定された信号である、請求項4に記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路とは、それぞれ、前記単相モータで生じた逆起電圧が印加されることを阻止するための電圧阻止回路をさらに有する、請求項1から5のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
  7. 前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路とは、それぞれ、前記モータ駆動制御装置が電源に対して逆の極性で接続された場合に回路を保護するための逆接続保護回路をさらに有し、
    前記逆接続保護回路は、前記電圧阻止回路を含む、請求項6に記載のモータ駆動制御装置。
  8. 前記第1の駆動回路は、前記第1系統のコイルに通電する第1の通電回路と、集積回路であって前記第1の通電回路を制御する第1の制御回路部とを有し、
    前記第2の駆動回路は、前記第2系統のコイルに通電する第2の通電回路と、集積回路であって前記第2の通電回路を制御する第2の制御回路部とを有し、
    前記第1の監視電圧は、前記第1の制御回路部に設けられている電圧端子から出力され、
    前記第2の監視電圧は、前記第2の制御回路部に設けられている電圧端子から出力される、請求項1から7のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
  9. 第1系統のコイルと第2系統のコイルとを有する単相モータを駆動させるモータ駆動制御装置の制御方法であって、
    前記モータ駆動制御装置は、
    前記第1系統のコイルに通電する制御を行う第1の駆動回路と、
    前記第2系統のコイルに通電する制御を行う第2の駆動回路とを備え、
    前記単相モータの駆動に関する信号が入力される入力端子及び前記単相モータの駆動に関する信号が出力される出力端子の少なくとも1つが、前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路との一方又は両方に設けられており、
    前記モータ駆動制御装置の制御方法は、
    前記第1の監視電圧と前記第2の監視電圧とを検知する監視電圧検知ステップと、
    前記監視電圧検知ステップの検知結果に基づいて、前記入力端子及び前記出力端子の少なくとも1つに所定の電圧を印加する調整ステップとを有する、モータ駆動制御装置の制御方法。
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