JP2020009981A - 基板収納容器 - Google Patents

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晃裕 長谷川
Akihiro Hasegawa
晃裕 長谷川
壮紀 五十嵐
Masanori Igarashi
壮紀 五十嵐
賢 波賀野
Masaru Hagano
賢 波賀野
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】工程内搬送に適したフロントリテーナ及び出荷輸送に適したフロントリテーナを取り替えることなく、工程内搬送及び出荷輸送の両方に適したフロントリテーナを備える基板収納容器を提供する。【解決手段】本発明の基板収納容器1は、正面に開口部21を有するとともに、複数の基板Wを収納する容器本体20と、容器本体20の開口部21を閉止する蓋体40と、蓋体40に取り付けられ、開口部21が蓋体40によって閉止された状態において基板Wを保持するフロントリテーナ43とを備えるものであって、蓋体40の開口部21に対向する側には、フロントリテーナ43を取り付ける取付部42が形成され、フロントリテーナ43は、取付部42に対し嵌合可能に取り付けられ、フロントリテーナ43を取付部42に対し上下反転して取り付けることによって基板Wを保持する基板保持力を変更させる。【選択図】図5

Description

本発明は、基板を収納する基板収納容器に関する。
従来、半導体ウェーハなどからなる基板を収納して、工場製造ラインの工程内搬送や、ウェーハメーカーからデバイスメーカーへのウェーハ出荷輸送のための基板収納容器としては、正面に開口部を有するとともに複数の基板を収納する容器本体と、容器本体の開口部を閉止する蓋体と、蓋体に取り付けられ開口部が蓋体によって閉止された状態において基板を保持するフロントリテーナとを備えるものがよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のような基板収納容器では、工程内搬送や出荷輸送の用途に応じて、工程内用基板収納容器のリテーナ及び基板支持部材と、出荷用基板収納容器のリテーナ及び基板支持部材との取り替えを行っている。
特開2016−119408号公報
しかしながら、取り替えるための工程内用基板収納容器のリテーナ及び基板支持部材と、出荷用基板収納容器のリテーナ及び基板支持部材との両方をあらかじめ用意しなければならないので、基板収納容器を構成する部品が増加してしまい、基板収納容器の製造コストを十分に抑えることができないという課題があった。また、使用されないリテーナ及び基板支持部材を別途保管や準備する必要があり、これに起因するコストアップが発生してしまうことも考えられる。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、工程内搬送に適したフロントリテーナ及び出荷輸送に適したフロントリテーナを取り替えることなく、工程内搬送及び出荷輸送の両方に適したフロントリテーナを備える基板収納容器を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る1つの態様は、正面に開口部を有するとともに、複数の基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口部を閉止する蓋体と、前記蓋体に取り付けられ、前記開口部が前記蓋体によって閉止された状態において前記基板を保持するフロントリテーナとを備える基板収納容器であって、前記蓋体の前記容器本体に対向する側には、前記フロントリテーナを取り付ける取付部が形成され、前記フロントリテーナは、前記取付部に対し嵌合可能に取り付けられ、前記フロントリテーナを前記取付部に対し第1位置又は第2位置に位置付けて取り付けることによって、前記基板を保持する基板保持力を変更させるものである。
(2)上記(1)の態様において、前記取付部は、窪み部からなり、前記窪み部の底面には、第1凸部及び第1凹部が上下方向に沿って交互に設けられ、前記フロントリテーナは、前記取付部に取り付けられる被取付部と、前記基板を保持する保持部とを有し、前記被取付部の前記窪み部の底面に対向する側には、第2凸部及び第2凹部が上下方向に沿って交互に設けられ、前記フロントリテーナが前記第1位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、前記第2凸部及び前記第1凸部が、それぞれ前記第1凹部及び前記第2凹部に入り込むように、前記取付部に嵌合され、前記フロントリテーナが前記第2位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、前記第2凸部と前記第1凸部とが対向するとともに前記第2凹部と前記第1凹部とが対向するように、前記取付部に嵌合されてもよい。
(3)上記(2)の態様において、前記窪み部の側面には、前記被取付部と嵌合する第1嵌合爪及び前記第1嵌合爪よりも前記開放側である第2嵌合爪が設けられ、前記被取付部が前記第1嵌合爪と嵌合する場合、前記第2凸部及び前記第1凸部が、それぞれ前記第1凹部及び前記第2凹部に入り込み、前記被取付部が前記第2嵌合爪と嵌合する場合、前記第2凸部と前記第1凸部とが対向するとともに前記第2凹部と前記第1凹部とが対向してもよい。
(4)上記(3)の態様において、前記被取付部が前記2嵌合爪と嵌合する場合、前記被取付部の前記窪み部の側面に対向する側には、前記第1嵌合爪と干渉しない切り欠きが形成されてもよい。
(5)上記(2)から(4)までのいずれか1つの態様において、前記フロントリテーナが前記第1位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、その一端部及び他端部がそれぞれ前記窪み部の一端面及び他端面と当接することによって、上下方向において位置決めされ、前記フロントリテーナが前記第2位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、その一端部及び他端部がそれぞれ前記窪み部の他端面及び一端面と当接することによって、上下方向において位置決めされてもよい。
(6)上記(2)から(4)までのいずれか1つの態様において、前記窪み部の一端面及び他端面には、それぞれ一方位置決め部及び他方位置決め部が設けられ、前記フロントリテーナが前記第1位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、その一端部が前記一方位置決め部と当接するとともにその他端部が前記窪み部の他端面と当接することによって、上下方向において位置決めされ、前記フロントリテーナが前記第2位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、その一端部が前記窪み部の一端面と当接するとともにその他端部が前記他方位置決め部と当接することによって、上下方向において位置決めされてもよい。
(7)上記(1)の態様において、前記取付部は、窪み部からなり、前記窪み部の底面には、上下方向に対し傾斜する傾斜部が設けられ、前記フロントリテーナは、前記取付部に取り付けられる被取付部と、前記基板を保持する保持部とを有し、前記被取付部は、前記傾斜部に沿って第3位置と第4位置との間をスライド可能に設けられ、前記被取付部を前記第3位置又は前記第4位置に係止させる係止手段を備え、前記フロントリテーナが前記第1位置に位置付けられる場合、前記被取付部が前記第3位置にスライドされ、前記フロントリテーナが前記第2位置に位置付けられる場合、前記被取付部が前記第4位置にスライドされてもよい。
(8)上記(7)の態様において、前記係止手段を構成する係止部材は、前記フロントリテーナ及び前記取付部とは別部材で構成されてもよい。
(9)上記(8)の態様において、前記係止部材は、前記窪み部の一端面側において係止位置又は退避位置に移動可能に設けられる第1係止部材と、前記窪み部の他端面側において係止位置又は退避位置に移動可能に設けられる第2係止部材とを有し、前記第1係止部材が係止位置に移動されるとともに前記第2係止部材が退避位置に移動されることによって、前記被取付部が前記第3位置に係止され、前記第1係止部材が退避位置に移動されるとともに前記第2係止部材が係止位置に移動されることによって、前記被取付部が前記第4位置に係止されてもよい。
(10)上記(7)の態様において、前記係止手段は、前記窪み部に設けられる係止凹部及び係止凸部のいずれか一方と、前記被取付部に設けられる係止凹部及び係止凸部のいずれか他方とからなり、前記係止凹部は、前記被取付部が前記第3位置にスライドされる場合、前記係止凸部と係合する第1係止凹部と、前記被取付部が前記第4位置にスライドされる場合、前記係止凸部と係合する第2係止凹部とを有してもよい。
(11)上記(7)から(10)までのいずれか1つの態様において、前記窪み部の側面には、前記被取付部と嵌合する第3嵌合爪が設けられ、前記第3嵌合爪は、その前記窪み部の底面に対向する側が前記傾斜部と平行になるように設けられ、前記第3嵌合爪と前記傾斜部との間には、前記被取付部が挟持されてもよい。
(12)上記(2)から(11)までのいずれか1つの態様において、前記容器本体の側壁には、収納される前記基板の左右端部を支持可能な基板支持部が設けられ、前記フロントリテーナが前記第1位置に位置付けられる場合、前記保持部は、前記基板が前記基板支持部に支持されないように、前記基板を保持し、前記フロントリテーナが前記第2位置に位置付けられる場合、前記保持部は、前記基板が前記基板支持部に支持されるように、前記基板を保持してもよい。
本発明によれば、工程内搬送に適したフロントリテーナ及び出荷輸送に適したフロントリテーナを取り替えることなく、工程内搬送及び出荷輸送の両方に適したフロントリテーナを備える基板収納容器を提供することができる。
第1実施形態に係る基板収納容器の斜視図である。 容器本体の正面図である。 蓋体の取付部の説明図、(a)フロントリテーナが取り外された蓋体の背面図であり、(b)図3(a)のI−I線に沿う断面斜視図であり、(c)図3(a)のI−I線に沿う断面図である。 フロントリテーナの説明図、(a)フロントリテーナの斜視図であり、(b)フロントリテーナの底面図であり、(c)フロントリテーナの側面図である。 フロントリテーナが第1位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナが第1位置に位置付けられた蓋体の背面図であり、(b)図5(a)のII―II線に沿う断面斜視図であり、(c)図5(a)のII−II線に沿う断面図である。 フロントリテーナが第1位置に位置付けられた状態において、開口部が蓋体によって閉止されるとき、基板がフロントリテーナ及びリアリテーナによって保持される状態を示す説明図、(a)その状態の基板収納容器の概略図であり、(b)図6(a)における部分Aの拡大図である。 フロントリテーナが第2位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナが第2位置に位置付けられた蓋体の背面図であり、(b)図7(a)のIII―III線に沿う断面斜視図であり、(c)図7(a)のIII−III線に沿う断面図である。 フロントリテーナが第2位置に位置付けられた状態において、開口部が蓋体によって閉止されるとき、基板がフロントリテーナ及びリアリテーナによって保持される状態を示す説明図、(a)その状態の基板収納容器の概略図であり、(b)図8(a)における部分Bの拡大図である。 第2実施形態に係る蓋体の取付部の説明図、(a)フロントリテーナが取り外された蓋体の背面図であり、(b)図9(a)のI−I線に沿う断面斜視図であり、(c)図9(a)のI−I線に沿う断面図である。 第2実施形態に係るフロントリテーナの説明図、(a)フロントリテーナの斜視図であり、(b)フロントリテーナの底面図であり、(c)フロントリテーナの側面図である。 第2実施形態に係るフロントリテーナが第1位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナが第1位置に位置付けられた蓋体の背面図であり、(b)図11(a)のII―II線に沿う断面斜視図であり、(c)図11(a)のII−II線に沿う断面図である。 第2実施形態に係るフロントリテーナが第2位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナが第2位置に位置付けられた蓋体の背面図であり、(b)図12(a)のIII―III線に沿う断面斜視図であり、(c)図12(a)のIII−III線に沿う断面図である。 第3実施形態に係る蓋体の取付部及び係止手段の説明図、(a)フロントリテーナが取り外された蓋体の背面図であり、(b)図13(a)のI−I線に沿う断面斜視図であり、(c)図13(a)のI−I線に沿う断面図である。 第3実施形態に係るフロントリテーナの説明図、(a)フロントリテーナの斜視図であり、(b)フロントリテーナの底面図であり、(c)フロントリテーナの側面図である。 第3実施形態に係るフロントリテーナが第1位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナが第1位置に位置付けられた蓋体の背面図であり、(b)図15(a)のII―II線に沿う断面斜視図であり、(c)図15(a)のII−II線に沿う断面図である。 第3実施形態に係るフロントリテーナが第2位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナが第2位置に位置付けられた蓋体の背面図であり、(b)図16(a)のIII―III線に沿う断面斜視図であり、(c)図16(a)のIII−III線に沿う断面図である。 変形例に係る蓋体の取付部の説明図、(a)フロントリテーナが取り外された蓋体の背面図であり、(b)図17(a)のI−I線に沿う断面斜視図であり、(c)図17(a)のI−I線に沿う断面図である。 変形例に係るフロントリテーナの説明図、(a)フロントリテーナの斜視図であり、(b)フロントリテーナの底面図であり、(c)フロントリテーナの側面図である。 変形例に係るフロントリテーナが第1位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナが第1位置に位置付けられた蓋体の背面図であり、(b)図19(a)のII―II線に沿う断面斜視図であり、(c)図19(a)のII−II線に沿う断面図である。 変形例に係るフロントリテーナが第2位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナが第2位置に位置付けられた蓋体の背面図であり、(b)図20(a)のIII―III線に沿う断面斜視図であり、(c)図20(a)のIII−III線に沿う断面図である。
以下、添付図面を参照して、発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。また、実施形態の説明の全体を通して同じ要素に同じ符号を付している。なお、図中において、X軸に沿って延在する方向を前後方向とし、Y軸に沿って延在する方向を左右方向とし、Z軸に沿って延在する方向を上下方向とする。
(第1実施形態)
[基板収納容器の全体構成]
まず、図1及び図2を参照して、第1実施形態に係る基板収納容器1の全体構成を説明する。
図1は、第1実施形態に係る基板収納容器1の分解斜視図である。図2は、容器本体20の正面図である。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る基板収納容器1は、半導体ウェーハなどからなる基板Wを収納して、工場製造ラインの工程内搬送及びウェーハメーカーからデバイスメーカーへの出荷輸送のために使用されるものであり、複数枚(例えば、6枚、12枚・・・25枚)の円形形状の基板Wを収納する容器本体20と、容器本体20の正面に形成される開口部21を開閉自在に覆う蓋体40とを備えている。
容器本体20は、正面に開口部21を有するフロントオープンボックスタイプの容器であり、左右の側壁22a,22bの内面に対設され、収納される基板Wの左右端部を支持可能な複数の基板支持部30と、背面壁23の内面に設けられるリアリテーナ50とを有している。なお、第1実施形態の容器本体20は、基板支持部30と、背面壁23の内面に設けられるリアリテーナ50とが一体成形で構成されるが、容器本体20の構造は、直方体形状に組み立てられた枠体に、その上面、下面、左側面、右側面及び背面を気密的に覆う壁部材を組付けて構成される組立式とするなど、これに限定されない。
複数の基板支持部30は、容器本体20が収納する基板Wの枚数に対応して、上下方向に沿って配列されるように設けられている。また、各基板支持部30は、各基板Wの左右端部を水平に支持(載置)する、水平面からなる支持面31を有している。
リアリテーナ50は、開口部21が蓋体40によって閉止された状態において、基板Wの後端部を保持するものであり、上下方向に沿って配列されるように設けられる複数(容器本体20が収納する基板Wの枚数と対応する)のV字溝51を有している。各V字溝51は、開口部21が蓋体40によって閉止された状態において、各基板Wの後端部に当接することによって、各基板Wの後端部を保持する。
一方、蓋体40は、シールガスケット(図示せず)を介して容器本体20の開口部21を気密状態で閉止するものであり、容器本体20の開口部21を閉止する蓋体40を施錠又は解錠する施錠機構41(ロック手段)とを有している。施錠機構41は、鍵穴(図示せず)に挿入される鍵(図示せず)の操作に応じて施錠位置と解錠位置とに変位するラッチ(図示せず)を備え、ラッチが容器本体20側の係合部(図示せず)に係合されたり、係合解除されたりすることで、蓋体40の施錠及び解錠が行われる。なお、蓋体40の詳細については後述する。
なお、第1実施形態の容器本体20は、フロントリテーナ43とリアリテーナ50で支持されるが、これに限定されるものではなく、例えば、フロントリテーナ43と基板支持部30の後端部に設けられたV字保持溝32で支持するようにしてもよい。
容器本体20や蓋体40は、金属材料や樹脂材料で成形される複数の部品の組み合わせで構成される。樹脂部品の成形材料に含まれる樹脂としては、例えば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、液晶ポリマー、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体といった熱可塑性樹脂やこれらのアロイなどがあげられる。
これらの樹脂には、カーボン繊維、カーボンパウダー、カーボンナノチューブ、導電性ポリマーなどからなる導電物質やアニオン、カチオン、非イオン系などの各種帯電防止剤が必要に応じて添加される。また、ベンゾトリアゾール系、サリシレート系、シアノアクリレート系、オキザリックアシッドアニリド系、ヒンダードアミン系の紫外線吸収剤が添加されたり、剛性を向上させるガラス繊維や炭素繊維なども選択的に添加されたりする。
そして、容器本体20は、軽量化を優先すれば、左右の側壁22a,22b、底板及び天板の材料がアルミニウムであることが望ましく、なお、強度を優先すれば、左右の側壁22a,22b、底板及び天板の材料がステレンスであることが望ましい。
[蓋体]
つぎに、図3から図8を参照して、蓋体40を詳細に説明する。
図3は、蓋体40の取付部42の説明図、(a)フロントリテーナ43が取り外された蓋体40の背面図であり、(b)図3(a)のI−I線に沿う断面斜視図であり、(c)図3(a)のI−I線に沿う断面図である。図4は、フロントリテーナ43の説明図、(a)フロントリテーナ43の斜視図であり、(b)フロントリテーナ43の底面図であり、(c)フロントリテーナ43の側面図である。図5は、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた蓋体40の背面図であり、(b)図5(a)のII―II線に沿う断面斜視図であり、(c)図5(a)のII−II線に沿う断面図である。図6は、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wがフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持される状態を示す説明図、(a)その状態の基板収納容器1の概略図であり、(b)図6(a)における部分Aの拡大図である。図7は、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた蓋体40の背面図であり、(b)図7(a)のIII―III線に沿う断面斜視図であり、(c)図7(a)のIII−III線に沿う断面図である。図8は、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wがフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持される状態を示す説明図、(a)その状態の基板収納容器1の概略図であり、(b)図8(a)における部分Bの拡大図である。
図3から図8に示すように、第1実施形態に係る蓋体40は、蓋体40の容器本体20に対向する側に形成される取付部42と、取付部42に対し嵌合可能に取り付けられたフロントリテーナ43とを更に有している。
[取付部]
図3に示すように、取付部42は、フロントリテーナ43が取り付けられるものであり、蓋体40の容器本体20に対向する側に形成される矩形形状の窪み部からなり、この窪み部は、長手方向が上下方向に沿って延在するとともに短手方向が左右方向に沿って延在するように形成されている。
また、取付部42(窪み部)は、底面421の左右方向における両側に上下方向に沿って所定の第1間隔を空けるように設けられる複数(例えば、25個)の第1凸部422、互いに隣接する第1凸部422の間に形成される複数の第1凹部423と、左右両側の側面426に設けられる複数(例えば、4つ)の第1嵌合爪428と、左右両側の側面426に設けられ第1嵌合爪428よりも開放側である複数(第1嵌合爪428に対応する数であり、例えば、4つ)の第2嵌合爪427とを有している。
複数の第1凸部422及び複数の第1凹部423は、上下方向に沿って交互に設けられている。取付部42の一端面424a(上端面)から最も一端面424aに隣接する第1凸部422までの寸法L1は、取付部42の他端面424b(下端面)から最も他端面424bに隣接する第1凸部422までの寸法L2よりも小さく形成されている。
なお、第1実施形態では、複数の第1凸部422及び複数の第1凹部423は、底面421の左右方向における両側のみに設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、底面421の左右方向における全域に設けられてもよい。
複数の第1嵌合爪428は、上下方向に沿って所定の第2間隔(所定の第1間隔よりも大きい)を空けるように、左右両側の側面426に設けられている。また、第1嵌合爪428は、その容器本体20に対向する側が左右方向に沿って基端から先端にかけて先細る傾斜面428aからなるとともに、その底面421に対向する側が上下方向に沿って延在する平面428bからなるように形成されている。
一方、複数の第2嵌合爪427は、第1嵌合爪428よりも開放側であるとともに上下方向に沿って所定の第2間隔を空けるように、左右両側の側面426に設けられている。また、第2嵌合爪427は、第1嵌合爪428と同様に、その容器本体20に対向する側が左右方向に沿って基端から先端にかけて先細る傾斜面427aからなるとともに、その底面421に対向する側が上下方向に沿って延在する平面427bからなるように形成されている。
また、複数の第1嵌合爪428及び複数の第2嵌合爪427は、上下方向に沿って重ならないように、交互に設けられている。
[フロントリテーナ]
図4、図5及び図7に示すように、フロントリテーナ43は、取付部42に対し第1位置(正の取付位置)又は第2位置(逆の取付位置)に位置付けて取り付けられることによって、基板Wを保持する基板保持力を変更させるものであり、取付部42に取り付けられる一対の被取付部431と、基板Wの前端部を保持する保持部432とを有している。
一対の被取付部431は、左右方向に沿って保持部432を挟み込むとともに上下方向に沿って延在するように設けられている。また、被取付部431の底面421に対向する側には、複数(第1凸部422の数に対応するものであり、例えば、25個)の第2凸部431a及び複数の第2凹部431bが上下方向に沿って交互に設けられている。具体的には、複数の第2凸部431aが上下方向に沿って所定の第1間隔を空けるように設けられるとともに、複数の第2凹部431bが互いに隣接する第2凸部431aの間に形成されている。
なお、被取付部431の他端部431eから最も他端部431eに隣接する第2凸部431aまでの寸法L3は、被取付部431の一端部431dから最も一端部431dに隣接する第2凸部431aまでの寸法L4よりも小さく形成されている。
さらに、被取付部431の底面421に対向する側の外側には、上下方向に沿って複数の切り欠き431cが形成されている。複数の切り欠き431cは、第1嵌合爪428に対応する複数(第1嵌合爪428の数に対応するものであり、例えば、4つ)の第1切り欠き431gと、第2嵌合爪427に対応する複数(第2嵌合爪427の数に対応するものであり、例えば、4つ)の第2切り欠き431fとからなっている。隣接する第1切り欠き431g同士及び隣接する第2切り欠き431f同士の間隔は、いずれも、第2間隔である。なお、複数の第1切り欠き431g及び複数の第2切り欠き431fは、上下方向に沿って交互に形成されている。
保持部432は、上下方向に沿って所定の第1間隔を空けるように一対の被取付部431によって支持される複数(保持する基板Wの数に対応するものであり、例えば、25個)の保持部要素433からなっている。保持部要素433は、略左右方向に沿って延在するとともにその両端部が一対の被取付部431の容器本体20に対向する側と連結されるように設けられる基体部433aと、基体部433aに設けられ基板Wの前端部を保持する複数(例えば、4つ)のV字溝433bとを有している。
[フロントリテーナが第1位置(工程内搬送位置)に位置付けられた状態]
図5に示すように、フロントリテーナ43が第1位置(正の取付位置)に位置付けられる場合、被取付部431は、その一端部431dが取付部42の一端面424aと当接するとともにその他端部431eが取付部42の他端面424bと当接することによって、一端面424aと他端面424bとの間に挟み込まれ、上下方向において位置決めされるとともに、被取付部431は、第2凸部431a及び第1凸部422が、それぞれ第1凹部423及び第2凹部431bに入り込むように、取付部42に嵌合(位置決め)されている。すなわち、被取付部431の上下方向における寸法は、取付部42の上下方向における寸法とほぼ等しく形成されている。
具体的には、この場合、被取付部431の容器本体20に対向する側が第1嵌合爪428の平面428bと当接するとともに、第2凸部431aの先端が底面421と当接することによって、被取付部431が、第1嵌合爪428と底面421との間に挟み込まれ、前後方向において嵌合されるようになっている。このように、被取付部431は、底面421側寄りの位置に位置決められているので、被取付部431によって支持される保持部432も、底面421側寄りの位置に配置されている。
また、この場合、各第2切り欠き431fは、上下方向に沿って各第2嵌合爪427と重なるように配置されているため、第2嵌合爪427が第2切り欠き431fを貫通することができ、これによって、被取付部431と第2嵌合爪427との干渉を確実に回避することができる。
さらに、この場合、取付部42の一端面424aから最も一端面424aに隣接する第1凸部422までの寸法L1は、被取付部431の一端部431dから最も一端部431dに隣接する第2凸部431aまでの寸法L4よりも小さく形成されるとともに、被取付部431の他端部431eから最も他端部431eに隣接する第2凸部431aまでの寸法L3は、取付部42の他端面424bから最も他端面424bに隣接する第1凸部422までの寸法L2よりも小さく形成されている。
図5に示すように、フロントリテーナ43が第1位置(正の取付位置)に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wの前端部及び後端部は、それぞれ底面421側寄りの位置に配置されるフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されている。この状態において、上述のように、保持部432も、底面421側寄りの位置に配置されることによって、前後方向における保持部432のV字溝433bからリアリテーナ50のV字溝51までの寸法が比較的に大きいため、保持される基板Wは、その左右端部が、基板支持部30の支持面31によって支持されることになっている(図6参照)。
なお、第1実施形態では、基板Wは、その左右端部が基板支持部30に支持されるように、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されているが、これに限定されるものではなく、例えば、その左右端部が基板支持部30から僅かに離間するように、その前後端部がフロントリテーナ43及び基板支持部30に設けられたV字保持溝32によって保持されてもよい。
このように、フロントリテーナ43が第1位置(正の取付位置)に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wは、その左右端部が支持面31から離間せず(又は、僅かに離間するように)、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって発生される弱い基板保持力で保持されるため、工程内搬送時における基板Wの破損を確実に抑制することができるので、この状態のフロントリテーナ43は、工程内搬送に適しており、この状態の基板収納容器1を工程内搬送用基板収納容器として用いることができる。
[フロントリテーナが第2位置(出荷輸送位置)に位置付けられた状態]
図7に示すように、フロントリテーナ43が第2位置(上下反転して逆の取付位置)に位置付けられる場合、被取付部431は、その一端部431dが取付部42の他端面424bと当接するとともにその他端部431eが取付部42の一端面424aと当接することによって、一端面424aと他端面424bとの間に挟み込まれ、上下方向において位置決めされるとともに、被取付部431は、第2凸部431aと第1凸部422とが対向するとともに第2凹部431bと第1凹部423とが対向するように、取付部42に嵌合されている。
具体的には、この場合、被取付部431の容器本体20に対向する側が第2嵌合爪427の平面427bと当接するとともに、第2凸部431aの先端が第1凸部422の先端と当接することによって、被取付部431が、第2嵌合爪427と第1凸部422との間に挟み込まれ、前後方向において嵌合されるようになっている。このように、被取付部431は、容器本体20側寄りの位置に位置決められているので、被取付部431によって支持される保持部432も、容器本体20側寄りの位置に配置されている。
なお、この場合、上述のように、被取付部431の他端部431eから最も他端部431eに隣接する第2凸部431aまでの寸法L3は、被取付部431の一端部431dから最も一端部431dに隣接する第2凸部431aまでの寸法L4よりも小さく形成されるので、フロントリテーナ43が第1位置(正の取付位置)に位置付けられる場合に比べ、被取付部431によって支持される保持部432が、上方側寄りの位置に配置されている。
また、この場合、各第1切り欠き431gに各第1嵌合爪428が入り込んでいるため、被取付部431と第1嵌合爪428との干渉を確実に回避することができる。
さらに、この場合、取付部42の一端面424aから最も一端面424aに隣接する第1凸部422までの寸法L1は、被取付部431の他端部431eから最も他端部431eに隣接する第2凸部431aまでの寸法L3とほぼ等しく形成されるとともに、取付部42の他端面424bから最も他端面424bに隣接する第1凸部422までの寸法L2は、被取付部431の一端部431dから最も一端部431dに隣接する第2凸部431aまでの寸法L4とほぼ等しく形成されている。
図7に示すように、フロントリテーナ43が第2位置(上下反転して逆の取付位置)に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wの前端部及び後端部は、それぞれ容器本体20側寄りの位置に配置されるフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されている。この状態において、上述のように、保持部432も、容器本体20側寄りの位置に配置されることによって、前後方向における保持部432のV字溝433bからリアリテーナ50のV字溝51までの寸法が比較的に小さく、かつ、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合に比べ上方側寄りの位置に配置されるため、保持される基板Wは、フロントリテーナ43によって、リアリテーナ50側に押し込まれることで、保持部432のV字溝433b及びリアリテーナ50のV字溝51の奥側に摺動し、その左右端部が、基板支持部30の支持面31から離間して支持されないようになっている(図8参照)。
このように、フロントリテーナ43が第2位置(上下反転して逆の取付位置)に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wは、その左右端部が支持面31から離間し、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって発生される強い基板保持力で保持されるため、出荷輸送時に振動や衝撃による基板Wの移動を確実に抑制することができるので、この状態のフロントリテーナ43は、出荷輸送に適しており、この状態の基板収納容器1を出荷輸送用基板収納容器として用いることができる。
なお、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、基板Wは、フロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって基板支持部30から離間するように保持されているが、これに限定されるものではなく、例えば、その左右端部が基板支持部30から離間するように、その前後端部がフロントリテーナ43及び基板支持部30に設けられたV字保持溝32によって保持されてもよい。
(第1実施形態の効果)
以上のように構成された第1実施形態に係る基板収納容器1は、正面に開口部21を有するとともに、複数の基板Wを収納する容器本体20と、容器本体20の開口部21を閉止する蓋体40と、蓋体40に取り付けられ、開口部21が前記蓋体40によって閉止された状態において基板Wを保持するフロントリテーナ43とを備える基板収納容器であって、蓋体40の容器本体20に対向する側には、フロントリテーナ43を取り付ける取付部42が形成され、フロントリテーナ43は、取付部42に対し嵌合可能に取り付けられ、フロントリテーナ43を取付部42に対し上下反転して取り付けることによって、基板Wを保持する基板保持力を変更させるものである。これにより、フロントリテーナ43を取付部42に対し上下反転して取り付けるだけで、基板Wを保持する基板保持力を変更させることができ、これによって、工程内搬送に適したフロントリテーナ及び出荷輸送に適したフロントリテーナを取り替えることなく、工程内搬送及び出荷輸送の両方に適したフロントリテーナを備える基板収納容器を提供することができる。
また、第1実施形態に係る基板収納容器1では、取付部42は、窪み部からなり、窪み部の底面421には、第1凸部422及び第1凹部423が上下方向に沿って交互に設けられ、フロントリテーナ43は、取付部42に取り付けられる被取付部431と、基板Wを保持する保持部432とを有し、被取付部431の窪み部の底面421に対向する側には、第2凸部431a及び第2凹部431bが上下方向に沿って交互に設けられ、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合、被取付部431は、第2凸部431a及び第1凸部422が、それぞれ第1凹部423及び第2凹部431bに入り込むように、取付部42に嵌合され、フロントリテーナ43が上下反転して第2位置に位置付けられる場合、被取付部431は、第2凸部431aと第1凸部422とが対向するとともに第2凹部431bと第1凹部423とが対向するように、取付部42に嵌合されるものである。これにより、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合、被取付部431は、第2凸部431a及び第1凸部422が、それぞれ第1凹部423及び第2凹部431bに入り込むように、取付部42に嵌合されることで、保持部432を窪み部の底面421側寄りの位置に配置させることができ、基板Wを保持する保持部432の基板保持力を小さくすることができる。また、フロントリテーナ43が上下反転して第2位置に位置付けられる場合、被取付部431は、第2凸部431aと第1凸部422とが対向するとともに第2凹部431bと第1凹部423とが対向するように、取付部42に嵌合されることで、保持部432を容器本体20側寄りの位置に配置させることができ、基板Wを保持する保持部432の基板保持力を大きくすることができる。
さらに、第1実施形態に係る基板収納容器1では、窪み部の側面426には、被取付部431と嵌合する第1嵌合爪428及び第1嵌合爪428よりも開放側である第2嵌合爪427が設けられ、被取付部431が第1嵌合爪428と嵌合する場合、第2凸部431a及び第1凸部422が、それぞれ第1凹部423及び第2凹部431bに入り込み、被取付部431が第2嵌合爪427と嵌合する場合、第2凸部431aと第1凸部422とが対向するとともに第2凹部431bと第1凹部423とが対向するものである。これにより、第2嵌合爪427又は第1嵌合爪428を用いることで、フロントリテーナ43が取付部42に対し上下反転して取り付けられたとしても、前後方向において被取付部431を確実に位置決めすることができる。
なお、第1実施形態に係る基板収納容器1では、被取付部431が第2嵌合爪427と嵌合する場合、被取付部431の窪み部の側面426に対向する側には、第1嵌合爪428と干渉しない第1切り欠き431gが形成されるものである。これにより、被取付部431と第1嵌合爪428との干渉を確実に回避することができる。
そして、第1実施形態に係る基板収納容器1では、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合、被取付部431は、その一端部431d及び他端部431eがそれぞれ窪み部の一端面424a及び他端面424bと当接することによって、上下方向において位置決めされ、フロントリテーナ43が上下反転して第2位置に位置付けられる場合、被取付部431は、その一端部431d及び他端部431eがそれぞれ窪み部の他端面424b及び一端面424aと当接することによって、上下方向において位置決めされるものである。これにより、フロントリテーナ43が取付部42に対し上下反転して取り付けられたとしても、上下方向において被取付部431を確実に位置決めすることができる。
(第2実施形態)
つぎに、図9から図12を参照して第2実施形態に係る蓋体40を説明する。ただし、第1実施形態と相違する構成のみを説明し、第1実施形態と共通の構成については、第1実施形態と同じ符号を用いることにより、第1実施形態の説明を援用する。
図9は、第2実施形態に係る蓋体40の取付部42の説明図、(a)フロントリテーナ43が取り外された蓋体40の背面図であり、(b)図9(a)のI−I線に沿う断面斜視図であり、(c)図9(a)のI−I線に沿う断面図である。図10は、第2実施形態に係るフロントリテーナ43の説明図、(a)フロントリテーナ43の斜視図であり、(b)フロントリテーナ43の底面図であり、(c)フロントリテーナ43の側面図である。図11は、第2実施形態に係るフロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた蓋体40の背面図であり、(b)図11(a)のII―II線に沿う断面斜視図であり、(c)図11(a)のII−II線に沿う断面図である。図12は、第2実施形態に係るフロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた蓋体40の背面図であり、(b)図12(a)のIII―III線に沿う断面斜視図であり、(c)図12(a)のIII−III線に沿う断面図である。
図9から図12に示すように、第2実施形態に係る蓋体40は、第1実施形態と同様に、蓋体40の容器本体20に対向する側に形成される取付部42と、取付部42に対し嵌合可能に取り付けられたフロントリテーナ43とを更に有している。
[取付部]
図9に示すように、取付部42は、フロントリテーナ43が取り付けられるものであり、蓋体40の容器本体20に対向する側に形成される矩形形状の窪み部からなり、この窪み部は、長手方向が上下方向に沿って延在するとともに短手方向が左右方向に沿って延在するように形成されている。
また、取付部42(窪み部)は、底面421の左右方向における両側に上下方向に沿って所定の第1間隔を空けるように設けられる複数(例えば、25個)の第1凸部422、互いに隣接する第1凸部422の間に形成される複数の第1凹部423と、左右両側の一端面424aに設けられる一対の一方位置決め部425aと、左右両側の他端面424bに設けられる一対の他方位置決め部425bと、左右両側の側面426に設けられる複数(例えば、4つ)の第1嵌合爪428と、左右両側の側面426に設けられ第1嵌合爪428よりも開放側である複数(第1嵌合爪428に対応する数であり、例えば、4つ)の第2嵌合爪427とを有している。
複数の第1凸部422及び複数の第1凹部423は、上下方向に沿って交互に設けられている。なお、第2実施形態では、複数の第1凸部422及び複数の第1凹部423は、底面421の左右方向における両側のみに設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、底面421の左右方向における全域に設けられてもよい。
一方位置決め部425aは、底面421及び一端面424aの両方に設けられるとともに、他方位置決め部425bは、他端面424bのみに設けられている。また、一方位置決め部425aと他方位置決め部425bとは、前後方向に沿って重ならないように設けられている。さらに、一方位置決め部425aの上下方向における高さW1は、他方位置決め部425bの上下方向における高さW2と等しく形成されている。
複数の第1嵌合爪428は、上下方向に沿って所定の第2間隔(所定の第1間隔よりも大きい)を空けるように、左右両側の側面426に設けられている。また、第1嵌合爪428は、その容器本体20に対向する側が左右方向に沿って基端から先端にかけて先細る傾斜面428aからなるとともに、その底面421に対向する側が上下方向に沿って延在する平面428bからなるように形成されている。
一方、複数の第2嵌合爪427は、第1嵌合爪428よりも開放側であるとともに上下方向に沿って所定の第2間隔を空けるように、左右両側の側面426に設けられている。また、第2嵌合爪427は、第1嵌合爪428と同様に、その容器本体20に対向する側が左右方向に沿って基端から先端にかけて先細る傾斜面428aからなるとともに、その底面421に対向する側が上下方向に沿って延在する平面428bからなるように形成されている。
各第1嵌合爪428は、各第2嵌合爪427に対応するとともに、各第2嵌合爪427に対し他端面424b側に高さW1(高さW2)分だけずれるように設けられている。また、前後方向において、各第1嵌合爪428と各第2嵌合爪427との間には、隙間が形成されている。
[フロントリテーナ]
図10から図12に示すように、フロントリテーナ43は、取付部42に対し第1位置又は第2位置に位置付けて取り付けられることによって、基板Wを保持する基板保持力を変更させるものであり、取付部42に取り付けられる一対の被取付部431と、基板Wの前端部を保持する保持部432とを有している。
一対の被取付部431は、左右方向に沿って保持部432を挟み込むとともに上下方向に沿って延在するように設けられている。また、被取付部431の底面421に対向する側には、複数(第1凸部422の数に対応するものであり、例えば、25個)の第2凸部431a及び複数の第2凹部431bが上下方向に沿って交互に設けられている。具体的には、複数の第2凸部431aが上下方向に沿って所定の第1間隔を空けるように設けられるとともに、複数の第2凹部431bが互いに隣接する第2凸部431aの間に形成されている。
さらに、被取付部431の底面421に対向する側の外側には、上下方向に沿って所定の第2間隔を空けるように、複数(第1嵌合爪428及び第2嵌合爪427の数に対応するものであり、例えば、4つ)の切り欠き431cが形成されている。切り欠き431cは、第1嵌合爪428の傾斜面428aに対応するように傾斜している。
保持部432は、上下方向に沿って所定の第1間隔を空けるように一対の被取付部431によって支持される複数(保持する基板Wの数に対応するものであり、例えば、25個)の保持部要素433からなっている。保持部要素433は、略左右方向に沿って延在するとともにその両端部が一対の被取付部431の容器本体20に対向する側と連結されるように設けられる基体部433aと、基体部433aに設けられ基板Wの前端部を保持する複数(例えば、4つ)のV字溝433bとを有している。
[フロントリテーナが第1位置(工程内搬送位置)に位置付けられた状態]
図11に示すように、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合、被取付部431は、その一端部431dが一方位置決め部425aと当接するとともにその他端部431eが取付部42の他端面424bと当接することによって、一方位置決め部425aと他端面424bとの間に挟み込まれ、上下方向において位置決めされるとともに、被取付部431は、第2凸部431a及び第1凸部422が、それぞれ第1凹部423及び第2凹部431bに入り込むように、取付部42に嵌合(位置決め)されている。
具体的には、この場合、被取付部431の容器本体20に対向する側が第1嵌合爪428の平面428bと当接するとともに、第2凸部431aの先端が底面421と当接することによって、被取付部431が、第1嵌合爪428と底面421との間に挟み込まれ、前後方向において嵌合されるようになっている。このように、被取付部431は、底面421側寄りの位置に位置決められているので、被取付部431によって支持される保持部432も、底面421側寄りの位置に配置されている。
第1実施形態と同様に、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wの前端部及び後端部は、それぞれ底面421側寄りの位置に配置されるフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されている。この状態において、上述のように、保持部432も、底面421側寄りの位置に配置されることによって、前後方向における保持部432のV字溝433bからリアリテーナ50のV字溝51までの寸法が比較的に大きいため、保持される基板Wは、その左右端部が、基板支持部30の支持面31によって支持されることになっている。
なお、第2実施形態では、基板Wは、その左右端部が基板支持部30に支持されるように、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されているが、これに限定されるものではなく、例えば、その左右端部が基板支持部30から僅かに離間するように、その前後端部がフロントリテーナ43及び基板支持部30に設けられたV字保持溝32によって保持されてもよい。
このように、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wは、その左右端部が支持面31から離間せず(又は、僅かに離間するように)、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって発生される弱い基板保持力で保持されるため、工程内搬送時における基板Wの破損を確実に抑制することができるので、この状態のフロントリテーナ43は、工程内搬送に適しており、この状態の基板収納容器1を工程内搬送用基板収納容器として用いることができる。
[フロントリテーナが第2位置(出荷輸送位置)に位置付けられた状態]
図12に示すように、フロントリテーナ43が第1位置に対し一端面424a側(上端面側)に高さW1(高さW2)分だけずれる第2位置に位置付けられる場合、被取付部431は、その一端部431dが取付部42の一端面424aと当接するとともにその他端部431eが他方位置決め部425bと当接することによって、一端面424aと他方位置決め部425bとの間に挟み込まれ、上下方向において位置決めされるとともに、被取付部431は、第2凸部431aと第1凸部422とが対向するとともに第2凹部431bと第1凹部423とが対向するように、取付部42に嵌合されている。
具体的には、この場合、被取付部431の容器本体20に対向する側が第2嵌合爪427の平面427bと当接するとともに、第2凸部431aの先端が第1凸部422の先端と当接することによって、被取付部431が、第2嵌合爪427と第1凸部422との間に挟み込まれ、前後方向において嵌合されるようになっている。このように、被取付部431は、容器本体20側寄りの位置に位置決められているので、被取付部431によって支持される保持部432も、容器本体20側寄りの位置に配置されている。
なお、この場合、上述のように、フロントリテーナ43が第1位置に対し一端面424a側(上端面側)に高さW1(高さW2)分だけずれる第2位置に位置付けられるので、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合に比べ、被取付部431によって支持される保持部432が、上方側寄りの位置に配置されている。
また、この場合、切り欠き431cに第1嵌合爪428の傾斜面428aが入り込むため、被取付部431と第1嵌合爪428との干渉を確実に回避することができる。
第1実施形態と同様に、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wの前端部及び後端部は、それぞれ容器本体20側寄りの位置に配置されるフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されている。この状態において、上述のように、保持部432も、容器本体20側寄りの位置に配置されることによって、前後方向における保持部432のV字溝433bからリアリテーナ50のV字溝51までの寸法が比較的に小さく、かつ、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合に比べ上方側寄りの位置に配置されるため、保持される基板Wは、フロントリテーナ43によって、リアリテーナ50側に押し込まれることで、保持部432のV字溝433b及びリアリテーナ50のV字溝51の奥側に摺動し、その左右端部が、基板支持部30の支持面31から離間して支持されないようになっている。
このように、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wは、その左右端部が支持面31から離間し、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって発生される強い基板保持力で保持されるため、出荷輸送時に振動や衝撃による基板Wの移動を確実に抑制することができるので、この状態のフロントリテーナ43は、出荷輸送に適しており、この状態の基板収納容器1を出荷輸送用基板収納容器として用いることができる。
なお、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、基板Wは、フロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって基板支持部30から離間するように保持されているが、これに限定されるものではなく、例えば、その左右端部が基板支持部30から離間するように、その前後端部がフロントリテーナ43及び基板支持部30に設けられたV字保持溝32によって保持されてもよい。
(第2実施形態の効果)
以上のように構成された第2実施形態に係る基板収納容器1は、上述した第1実施形態の効果と同様の効果を奏し得る。それにくわえて、フロントリテーナ43を取付部42に対し上下反転して取り付けることなく、フロントリテーナ43を取付部42に対し第1位置又は第2位置を切り替えるだけで、基板Wを保持する基板保持力を容易に変更させることができる。
(第3実施形態)
つぎに、図13から図16を参照して第3実施形態に係る蓋体40を説明する。ただし、第1,2実施形態と相違する構成のみを説明し、第1,2実施形態と共通の構成については、第1,2実施形態と同じ符号を用いることにより、第1,2実施形態の説明を援用する。
図13は、第3実施形態に係る蓋体40の取付部42及び係止手段46の説明図、(a)フロントリテーナ43が取り外された蓋体40の背面図であり、(b)図13(a)のI−I線に沿う断面斜視図であり、(c)図13(a)のI−I線に沿う断面図である。図14は、第3実施形態に係るフロントリテーナ43の説明図、(a)フロントリテーナ43の斜視図であり、(b)フロントリテーナ43の底面図であり、(c)フロントリテーナ43の側面図である。図15は、第3実施形態に係るフロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた蓋体40の背面図であり、(b)図15(a)のII―II線に沿う断面斜視図であり、(c)図15(a)のII−II線に沿う断面図である。図16は、第3実施形態に係るフロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた蓋体40の背面図であり、(b)図16(a)のIII―III線に沿う断面斜視図であり、(c)図16(a)のIII−III線に沿う断面図である。
図13から図16に示すように、第3実施形態に係る蓋体40は、蓋体40の容器本体20に対向する側に形成される取付部42と、取付部42に対し嵌合可能に取り付けられたフロントリテーナ43と、フロントリテーナ43の被取付部431を第3位置又は第4位置に係止させる係止手段46とを更に有している。
[取付部]
図13に示すように、取付部42は、フロントリテーナ43が取り付けられるものであり、蓋体40の容器本体20に対向する側に形成される矩形形状の窪み部からなり、この窪み部は、長手方向が上下方向に沿って延在するとともに短手方向が左右方向に沿って延在するように形成されている。
また、取付部42(窪み部)は、底面421の左右方向における両側に上下方向に沿って配列されるように設けられる複数(例えば、25個)の傾斜部45と、左右両側の側面426に設けられる複数(例えば、4つ)の第3嵌合爪429とを有している。
複数の傾斜部45は、上下方向に対し所定の角度傾斜するように設けられるものである。また、第3実施形態では、互いに隣接する傾斜部45同士は、傾斜壁44によって連結されているが、これに限定されるものではなく、例えば、前後方向に沿って延在する直立壁によって連結されてもよい。
なお、第3実施形態では、複数の傾斜部45は、底面421の左右方向における両側に設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、底面421の左右方向における全域に設けられてもよい。
複数の第3嵌合爪429は、後述する被取付部431を傾斜部45に沿って摺動させるようにガイドするものであり、上下方向に沿って所定の第2間隔(所定の第1間隔よりも大きい)を空けるように、左右両側の側面426に設けられている。また、第3嵌合爪429は、その底面421に対向する側が傾斜部45と平行する傾斜面429aからなるように形成されている。
[フロントリテーナ]
図14から図16に示すように、フロントリテーナ43は、取付部42に対し第1位置又は第2位置に位置付けて取り付けられることによって、基板Wを保持する基板保持力を変更させるものであり、取付部42に取り付けられる一対の被取付部431と、基板Wの前端部を保持する保持部432とを有している。
一対の被取付部431は、左右方向に沿って保持部432を挟み込むとともに上下方向に沿って延在するように設けられている。また、被取付部431の底面421に対向する側には、複数(傾斜部45の数に対応するものであり、例えば、25個)のスライド部431hが上下方向に沿って配列されるように設けられている。
各スライド部431hは、各傾斜部45に対し、スライド可能に設けられている。また、互いに隣接するスライド部431h同士は、傾斜壁431iによって連結されている。さらに、スライド部431h及び傾斜壁431iは、それぞれ傾斜部45及び傾斜壁44と平行になるように設けられている(図15及び図16参照)。
さらに、被取付部431の容器本体20に対向する側には、少なくとも、複数の第3嵌合爪429の傾斜面429aと嵌合する複数(第3嵌合爪429の数に対応するものであり、例えば、4つ)の嵌合面431jが設けられており、この嵌合面431jは、傾斜面429aと平行になるように設けられている。
保持部432は、上下方向に沿って所定の第1間隔を空けるように一対の被取付部431によって支持される複数(保持する基板Wの数に対応するものであり、例えば、25個)の保持部要素433からなっている。保持部要素433は、略左右方向に沿って延在するとともにその両端部が一対の被取付部431の容器本体20に対向する側と連結されるように設けられる基体部433aと、基体部433aに設けられ基板Wの前端部を保持する複数(例えば、4つ)のV字溝433bとを有している。
[係止手段]
図13に示すように、係止手段46は、係止位置と退避位置との間を移動することが可能な係止部材461と、蓋体40の容器本体20に対向する側に形成され係止部材461を収納する係止部材収納部462とから構成されている。
係止部材461は、左右方向に沿って取付部42を挟み込むように、取付部42の一端面424a側において左右方向に沿って係止位置又は退避位置にスライド(移動)可能に設けられる一対の第1係止部材461aと、左右方向に沿って取付部42を挟み込むように、取付部42の他端面424b側において左右方向に沿って係止位置又は退避位置にスライド可能に設けられる一対の第2係止部材461bとを有している。
一対の第1係止部材461aは、第1係止部材461aが係止位置にスライドされることで被取付部431の一端部431dと当接するとともに、第1係止部材461aが退避位置にスライドされることで取付部42の領域外に退避する第1当接部461cと、第1当接部461cと一体形成され第1当接部461cのスライドを規制する第1移動規制部461dとからなっている。なお、第1移動規制部461dは、背面視において、その上下方向における寸法が第1当接部461cの上下方向における寸法よりも大きく形成されている。
一対の第2係止部材461bは、第2当接部461eと、第2当接部461eと一体形成され第2当接部461eのスライドを規制する第2移動規制部461fとからなっている。なお、第2移動規制部461fは、背面視において、その上下方向における寸法が第2当接部461eの上下方向における寸法よりも大きく形成されている。
第2当接部461eは、第2係止部材461bが係止位置にスライドされることで被取付部431の他端部431eと当接する第1当接面461gと、第2係止部材461b退避位置にスライドされることで被取付部431の他端部431eと当接する第2当接面461hと有している。なお、第1当接面461g及び第2当接面461hは、段差部461iを介して接続されている。
係止部材収納部462は、取付部42の左右に一対の第1係止部材461aをそれぞれ収納するように形成される一対の第1収納部462aと、取付部42の左右に一対の第2係止部材461bをそれぞれ収納するように形成される一対の第2収納部462bとを有している。
一対の第1収納部462aは、第1移動規制部461dを収納するとともに取付部42の一端部において左右方向に沿って延在するように形成される第1移動規制部収納部462cと、第1移動規制部収納部462cと取付部42の一端部とを連通するとともに左右方向に沿って延在するように形成される第1連通路462dとからなっている。なお、第1移動規制部収納部462cは、背面視において、その上下方向における寸法が第1連通路462dの上下方向における寸法よりも大きく形成されている。
一対の第2収納部462bは、一対の第1収納部462aと同様に、第2移動規制部461fを収納するとともに取付部42の他端部において左右方向に沿って延在するように形成される第2移動規制部収納部462eと、第2移動規制部収納部462eと取付部42の他端部とを連通するとともに左右方向に沿って延在するように形成される第2連通路462fとからなっている。なお、第2移動規制部収納部462eは、背面視において、その上下方向における寸法が第2連通路462fの上下方向における寸法よりも大きく形成されている。
第1移動規制部461dが第1移動規制部収納部462cの取付部42と離間する一端部462gに当接するとき、第1当接部461cが退避位置に位置付けられている。一方、第1移動規制部461dが第1移動規制部収納部462cの取付部42と近接する他端部462hに当接するとき、第1当接部461cが係止位置に位置付けられている。
一方、第1当接面461gが取付部42の領域外に退避しつつ第2当接面461hのみが取付部42の領域内に残るとき、第2当接部461eが退避位置に位置付けられている。一方、第2移動規制部461fが第2移動規制部収納部462eの取付部42と近接する一端部462iに当接するとき、第2当接部461eが係止位置に位置付けられている。この場合、第1当接面461g及び第2当接面461hの両方が取付部42の領域内に位置付けられている。
[フロントリテーナが第1位置(工程内搬送位置)に位置付けられた状態]
図15に示すように、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合、被取付部431は、底面421側寄りの位置に位置付けられるように第3位置にスライドされている。この場合、一対の第1係止部材461aが係止位置にスライドされるとともに、一対の第2係止部材461bが退避位置にスライドされると、被取付部431の一端部431dが第1当接部461cと当接するとともに、被取付部431の他端部431eが第2当接部461eの第2当接面461hと当接することで、被取付部431が底面421側寄りの位置に位置決めされている。これにより、被取付部431によって支持される保持部432も、底面421側寄りの位置に配置されている。なお、この場合、一対の第2係止部材461bが退避位置に位置付けられている。
また、この場合、被取付部431の嵌合面431jが第3嵌合爪429の傾斜面429aと当接することによって、被取付部431が、第3嵌合爪429と傾斜部45との間に挟み込まれ、嵌合されるようになっている。
第1実施形態と同様に、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wの前端部及び後端部は、それぞれ底面421側寄りの位置に配置されるフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されている。この状態において、上述のように、保持部432も、底面421側寄りの位置に配置されることによって、前後方向における保持部432のV字溝433bからリアリテーナ50のV字溝51までの寸法が比較的に大きいため、保持される基板Wは、その左右端部が、基板支持部30の支持面31によって支持されることになっている。
なお、第3実施形態では、基板Wは、その左右端部が基板支持部30に支持されるように、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されているが、これに限定されるものではなく、例えば、その左右端部が基板支持部30から僅かに離間するように、その前後端部がフロントリテーナ43及び基板支持部30に設けられたV字保持溝32によって保持されてもよい。
このように、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wは、その左右端部が支持面31から離間せず(又は、僅かに離間するように)、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって発生される弱い基板保持力で保持されるため、工程内搬送時における基板Wの破損を確実に抑制することができるので、この状態のフロントリテーナ43は、工程内搬送に適しており、この状態の基板収納容器1を工程内搬送用基板収納容器として用いることができる。
[フロントリテーナが第2位置(出荷輸送位置)に位置付けられた状態]
図16に示すように、フロントリテーナ43が第1位置に対し一端面424a側(上端面側)に隙間分だけずれる第2位置に位置付けられる場合、被取付部431は、容器本体20側寄りの位置に位置付けられるように第4位置にスライドされている。この場合、一対の第1係止部材461aが退避位置にスライドされるとともに、一対の第2係止部材461bが係止位置にスライドされると、被取付部431の一端部431dが一端面424aと当接するとともに、被取付部431の他端部431eが第2当接部461eの第1当接面461gと当接することで、被取付部431が容器本体20側寄りの位置に位置決めされている。これにより、被取付部431によって支持される保持部432も、容器本体20側寄りの位置に配置されている。
また、この場合、被取付部431の嵌合面431jが第3嵌合爪429の傾斜面429aと当接することによって、被取付部431が、第3嵌合爪429と傾斜部45との間に挟み込まれ、嵌合されるようになっている。
なお、この場合、上述のように、フロントリテーナ43が第1位置に対し一端面424a側(上端面側)に隙間分だけずれる第2位置に位置付けられるので、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合に比べ、被取付部431によって支持される保持部432が、上方側寄りの位置に配置されている。
第1実施形態と同様に、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wの前端部及び後端部は、それぞれ容器本体20側寄りの位置に配置されるフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されている。この状態において、上述のように、保持部432も、容器本体20側寄りの位置に配置されることによって、前後方向における保持部432のV字溝433bからリアリテーナ50のV字溝51までの寸法が比較的に小さく、かつ、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合に比べ上方側寄りの位置に配置されるため、保持される基板Wは、フロントリテーナ43によって、リアリテーナ50側に押し込まれることで、保持部432のV字溝433b及びリアリテーナ50のV字溝51の奥側に摺動し、その左右端部が、基板支持部30の支持面31から離間して支持されないようになっている。
なお、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、基板Wは、フロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって基板支持部30から離間するように保持されているが、これに限定されるものではなく、例えば、その左右端部が基板支持部30から離間するように、その前後端部がフロントリテーナ43及び基板支持部30に設けられたV字保持溝32によって保持されてもよい。
このように、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wは、その左右端部が支持面31から離間し、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって発生される強い基板保持力で保持されるため、出荷輸送時に振動や衝撃による基板Wの移動を確実に抑制することができるので、この状態のフロントリテーナ43は、出荷輸送に適しており、この状態の基板収納容器1を出荷輸送用基板収納容器として用いることができる。
(第3実施形態の効果)
以上のように構成された第3実施形態に係る基板収納容器1は、上述した第1実施形態及び第2実施形態の効果と同様の効果を奏し得る。それにくわえて、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合、第1係止部材461aが係止位置にスライドされるとともに第2係止部材461bが退避位置にスライドされ、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられる場合、第1係止部材461aが退避位置にスライドされるとともに第2係止部材461bが係止位置にスライドされるので、第1係止部材461a又は第2係止部材461bの位置状態を認識するだけで、フロントリテーナ43が第1位置又は第2位置のいずれか一方に位置付けられることを容易に把握することができる。
(変形例)
つぎに、図17から図20を参照して係止手段46の変形例を説明する。ただし、第3実施形態と相違する構成のみを説明し、第3実施形態と共通の構成については、第3実施形態と同じ符号を用いることにより、第3実施形態の説明を援用する。
図17は、変形例に係る蓋体40の取付部42の説明図、(a)フロントリテーナ43が取り外された蓋体40の背面図であり、(b)図17(a)のI−I線に沿う断面斜視図であり、(c)図17(a)のI−I線に沿う断面図である。図18は、変形例に係るフロントリテーナ43の説明図、(a)フロントリテーナ43の斜視図であり、(b)フロントリテーナ43の底面図であり、(c)フロントリテーナ43の側面図である。図19は、変形例に係るフロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた蓋体40の背面図であり、(b)図19(a)のII―II線に沿う断面斜視図であり、(c)図19(a)のII−II線に沿う断面図である。図20は、変形例に係るフロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態の説明図、(a)フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた蓋体40の背面図であり、(b)図20(a)のIII―III線に沿う断面斜視図であり、(c)図20(a)のIII−III線に沿う断面図である。
第3実施形態では、係止手段46は、係止部材461及び係止部材収納部462によって構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、取付部42に設けられる係止凹部及び係止凸部のいずれか一方と、被取付部431に設けられる係止凹部及び係止凸部のいずれか他方とによって構成されてもよい。
図17から図20に示すように、係止手段46は、取付部42の傾斜部45に設けられる係止凸部463と、係止凸部463と対応するように、被取付部431のスライド部431hに設けられる係止凹部464とから構成されている。
係止凸部463は、1つによって構成されているのに対し、係止凹部464は、互いに隣接する第1係止凹部464a及び第2係止凹部464bによって構成されている。第1係止凹部464aは、第2係止凹部464bよりも取付部42の一端面424a側であるように配置されている。
本変形例では、係止手段を構成する係止凸部463及び係止凹部464は、それぞれ傾斜部45及びスライド部431hに設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、それぞれ第3嵌合爪429の傾斜面429a及び被取付部431の嵌合面431jに設けられてもよい。
[フロントリテーナが第1位置(工程内搬送位置)に位置付けられた状態]
図19に示すように、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合、被取付部431は、底面421側寄りの位置に位置付けられるように第3位置にスライドされている。この場合、被取付部431の一端部431dと取付部42の一端面424aとの間に隙間が形成されているが、被取付部431の他端部431eと取付部42の他端面424bとが当接している。なお、この場合、係止凸部463が第2係止凹部464bと係合せずに第1係止凹部464aと係合することによって、被取付部431が底面421側寄りの位置に位置決めされている。これにより、被取付部431によって支持される保持部432も、底面421側寄りの位置に配置されている。
また、この場合、被取付部431の嵌合面431jが第3嵌合爪429の傾斜面429aと当接することによって、被取付部431が、第3嵌合爪429と傾斜部45との間に挟み込まれ、嵌合されるようになっている。
第1実施形態と同様に、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wの前端部及び後端部は、それぞれ底面421側寄りの位置に配置されるフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されている。この状態において、上述のように、保持部432も、底面421側寄りの位置に配置されることによって、前後方向における保持部432のV字溝433bからリアリテーナ50のV字溝51までの寸法が比較的に大きいため、保持される基板Wは、その左右端部が、基板支持部30の支持面31によって支持されることになっている。
なお、変形例では、基板Wは、その左右端部が基板支持部30に支持されるように、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されているが、これに限定されるものではなく、例えば、その左右端部が基板支持部30から僅かに離間するように、その前後端部がフロントリテーナ43及び基板支持部30に設けられたV字保持溝32によって保持されてもよい。
このように、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wは、その左右端部が支持面31から離間せず(又は、僅かに離間するように)、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって発生される弱い基板保持力で保持されるため、工程内搬送時における基板Wの破損を確実に抑制することができるので、この状態のフロントリテーナ43は、工程内搬送に適しており、この状態の基板収納容器1を工程内搬送用基板収納容器として用いることができる。
[フロントリテーナが第2位置(出荷輸送位置)に位置付けられた状態]
図20に示すように、フロントリテーナ43が第1位置に対し一端面424a側(上端面側)に隙間分だけずれる第2位置に位置付けられる場合、被取付部431は、容器本体20側寄りの位置に位置付けられるように第4位置にスライドされている。この場合、被取付部431の一端部431dと取付部42の一端面424aとが当接しているが、被取付部431の他端部431eと取付部42の他端面424bとの間に隙間が形成されている。なお、この場合、係止凸部463が第1係止凹部464aと係合せずに第2係止凹部464bと係合することによって、被取付部431が容器本体20側寄りの位置に位置決めされている。これにより、被取付部431によって支持される保持部432も、容器本体20側寄りの位置に配置されている。
また、この場合、被取付部431の嵌合面431jが第3嵌合爪429の傾斜面429aと当接することによって、被取付部431が、第3嵌合爪429と傾斜部45との間に挟み込まれ、嵌合されるようになっている。
なお、この場合、上述のように、フロントリテーナ43が第1位置に対し一端面424a側(上端面側)に隙間分だけずれる第2位置に位置付けられるので、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合に比べ、被取付部431によって支持される保持部432が、上方側寄りの位置に配置されている。
第1実施形態と同様に、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wの前端部及び後端部は、それぞれ容器本体20側寄りの位置に配置されるフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって保持されている。この状態において、上述のように、保持部432も、容器本体20側寄りの位置に配置されることによって、前後方向における保持部432のV字溝433bからリアリテーナ50のV字溝51までの寸法が比較的に小さく、かつ、フロントリテーナ43が第1位置に位置付けられる場合に比べ上方側寄りの位置に配置されるため、保持される基板Wは、フロントリテーナ43によって、リアリテーナ50側に押し込まれることで、保持部432のV字溝433b及びリアリテーナ50のV字溝51の奥側に摺動し、その左右端部が、基板支持部30の支持面31から離間して支持されないようになっている。
なお、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、基板Wは、フロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって基板支持部30から離間するように保持されているが、これに限定されるものではなく、例えば、その左右端部が基板支持部30から離間するように、その前後端部がフロントリテーナ43及び基板支持部30に設けられたV字保持溝32によって保持されてもよい。
このように、フロントリテーナ43が第2位置に位置付けられた状態において、開口部21が蓋体40によって閉止されるとき、基板Wは、その左右端部が支持面31から離間し、その前後端部がフロントリテーナ43及びリアリテーナ50によって発生される強い基板保持力で保持されるため、出荷輸送時に振動や衝撃による基板Wの移動を確実に抑制することができるので、この状態のフロントリテーナ43は、出荷輸送に適しており、この状態の基板収納容器1を出荷輸送用基板収納容器として用いることができる。
(変形例の効果)
以上のように構成された変形例の係止手段46を備える基板収納容器1は、上述した第3実施形態の効果と同様の効果を奏し得る。それにくわえて、変形例の係止手段46は、取付部42に設けられる係止凹部及び係止凸部のいずれか一方と、被取付部431に設けられる係止凹部及び係止凸部のいずれか他方とによって構成されるので、係止手段46を構成する係止部材461及び係止部材収納部462を廃止することができ、係止手段46の簡易化を図ることができる。
以上、具体的な実施形態に基づき、本発明の基板収納容器について説明してきたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲には、本発明の目的が達成される範囲での様々な変形や改良などが含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 基板収納容器
20 容器本体
21 開口部
22a 側壁
22b 側壁
23 背面壁
30 基板支持部
31 支持面
32 V字保持溝
40 蓋体
41 施錠機構(ロック手段)
42 取付部
421 底面
422 第1凸部
423 第1凹部
424a 一端面(上端面)
424b 他端面(下端面)
425a 一方位置決め部
425b 他方位置決め部
426 側面
427 第2嵌合爪
427a 傾斜面
427b 平面
428 第1嵌合爪
428a 傾斜面
428b 平面
429 第3嵌合爪
429a 傾斜面
43 フロントリテーナ
431 被取付部
431a 第2凸部
431b 第2凹部
431c 切り欠き
431d 一端部
431e 他端部
431f 第2切り欠き
431g 第1切り欠き
431h スライド部
431i 傾斜壁
431j 嵌合面
432 保持部
433 保持部要素
433a 基体部
433b V字溝
44 傾斜壁
45 傾斜部
46 係止手段
461 係止部材
461a 第1係止部材
461b 第2係止部材
461c 第1当接部
461d 第1移動規制部
461e 第2当接部
461f 第2移動規制部
461g 第1当接面
461h 第2当接面
461i 段差部
462 係止部材収納部
462a 第1収納部
462b 第2収納部
462c 第1移動規制部収納部
462d 第1連通路
462e 第2移動規制部収納部
462f 第2連通路
462g 一端部(第1移動規制部収納部)
462h 他端部(第1移動規制部収納部)
462i 一端部(第2移動規制部収納部)
463 係止凸部
464 係止凹部
464a 第1係止凹部
464b 第2係止凹部
50 リアリテーナ
51 V字溝
W 基板

Claims (12)

  1. 正面に開口部を有するとともに、複数の基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口部を閉止する蓋体と、
    前記蓋体に取り付けられ、前記開口部が前記蓋体によって閉止された状態において前記基板を保持するフロントリテーナとを備える基板収納容器であって、
    前記蓋体の前記容器本体に対向する側には、前記フロントリテーナを取り付ける取付部が形成され、
    前記フロントリテーナは、前記取付部に対し嵌合可能に取り付けられ、
    前記フロントリテーナを前記取付部に対し第1位置又は第2位置に位置付けて取り付けることによって、前記基板を保持する基板保持力を変更させる
    ことを特徴とする基板収納容器。
  2. 前記取付部は、窪み部からなり、
    前記窪み部の底面には、第1凸部及び第1凹部が上下方向に沿って交互に設けられ、
    前記フロントリテーナは、前記取付部に取り付けられる被取付部と、前記基板を保持する保持部とを有し、
    前記被取付部の前記窪み部の底面に対向する側には、第2凸部及び第2凹部が上下方向に沿って交互に設けられ、
    前記フロントリテーナが前記第1位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、前記第2凸部及び前記第1凸部が、それぞれ前記第1凹部及び前記第2凹部に入り込むように、前記取付部に嵌合され、
    前記フロントリテーナが前記第2位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、前記第2凸部と前記第1凸部とが対向するとともに前記第2凹部と前記第1凹部とが対向するように、前記取付部に嵌合される
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板収納容器。
  3. 前記窪み部の側面には、前記被取付部と嵌合する第1嵌合爪及び前記第1嵌合爪よりも前記開放側である第2嵌合爪が設けられ、
    前記被取付部が前記第1嵌合爪と嵌合する場合、前記第2凸部及び前記第1凸部が、それぞれ前記第1凹部及び前記第2凹部に入り込み、
    前記被取付部が前記第2嵌合爪と嵌合する場合、前記第2凸部と前記第1凸部とが対向するとともに前記第2凹部と前記第1凹部とが対向する
    ことを特徴とする請求項2に記載の基板収納容器。
  4. 前記被取付部が前記第2嵌合爪と嵌合する場合、前記被取付部の前記窪み部の側面に対向する側には、前記第1嵌合爪と干渉しない切り欠きが形成される
    ことを特徴とする請求項3に記載の基板収納容器。
  5. 前記フロントリテーナが前記第1位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、その一端部及び他端部がそれぞれ前記窪み部の一端面及び他端面と当接することによって、上下方向において位置決めされ、
    前記フロントリテーナが前記第2位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、その一端部及び他端部がそれぞれ前記窪み部の他端面及び一端面と当接することによって、上下方向において位置決めされる
    ことを特徴とする請求項2から4までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  6. 前記窪み部の一端面及び他端面には、それぞれ一方位置決め部及び他方位置決め部が設けられ、
    前記フロントリテーナが前記第1位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、その一端部が前記一方位置決め部と当接するとともにその他端部が前記窪み部の他端面と当接することによって、上下方向において位置決めされ、
    前記フロントリテーナが前記第2位置に位置付けられる場合、前記被取付部は、その一端部が前記窪み部の一端面と当接するとともにその他端部が前記他方位置決め部と当接することによって、上下方向において位置決めされる
    ことを特徴とする請求項2から4までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  7. 前記取付部は、窪み部からなり、
    前記窪み部の底面には、上下方向に対し傾斜する傾斜部が設けられ、
    前記フロントリテーナは、前記取付部に取り付けられる被取付部と、前記基板を保持する保持部とを有し、
    前記被取付部は、前記傾斜部に沿って第3位置と第4位置との間をスライド可能に設けられ、
    前記被取付部を前記第3位置又は前記第4位置に係止させる係止手段を備え、
    前記フロントリテーナが前記第1位置に位置付けられる場合、前記被取付部が前記第3位置にスライドされ、
    前記フロントリテーナが前記第2位置に位置付けられる場合、前記被取付部が前記第4位置にスライドされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板収納容器。
  8. 前記係止手段を構成する係止部材は、前記フロントリテーナ及び前記取付部とは別部材で構成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の基板収納容器。
  9. 前記係止部材は、前記窪み部の一端面側において係止位置又は退避位置に移動可能に設けられる第1係止部材と、前記窪み部の他端面側において係止位置又は退避位置に移動可能に設けられる第2係止部材とを有し、
    前記第1係止部材が係止位置に移動されるとともに前記第2係止部材が退避位置に移動されることによって、前記被取付部が前記第3位置に係止され、
    前記第1係止部材が退避位置に移動されるとともに前記第2係止部材が係止位置に移動されることによって、前記被取付部が前記第4位置に係止される
    ことを特徴とする請求項8に記載の基板収納容器。
  10. 前記係止手段は、
    前記窪み部に設けられる係止凹部及び係止凸部のいずれか一方と、
    前記被取付部に設けられる係止凹部及び係止凸部のいずれか他方とからなり、
    前記係止凹部は、
    前記被取付部が前記第3位置にスライドされる場合、前記係止凸部と係合する第1係止凹部と、
    前記被取付部が前記第4位置にスライドされる場合、前記係止凸部と係合する第2係止凹部とを有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の基板収納容器。
  11. 前記窪み部の側面には、前記被取付部と嵌合する第3嵌合爪が設けられ、
    前記第3嵌合爪は、その前記窪み部の底面に対向する側が前記傾斜部と平行になるように設けられ、
    前記第3嵌合爪と前記傾斜部との間には、前記被取付部が挟持される
    ことを特徴とする請求項7から10までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
  12. 前記容器本体の側壁には、収納される前記基板の左右端部を支持可能な基板支持部が設けられ、
    前記フロントリテーナが前記第1位置に位置付けられる場合、前記保持部は、前記基板が前記基板支持部に支持されないように、前記基板を保持し、
    前記フロントリテーナが前記第2位置に位置付けられる場合、前記保持部は、前記基板が前記基板支持部に支持されるように、前記基板を保持する
    ことを特徴とする請求項2から11までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023026485A1 (ja) * 2021-08-27 2023-03-02 ミライアル株式会社 基板収納容器、その製造方法、及び蓋体側基板支持部

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WO2023026485A1 (ja) * 2021-08-27 2023-03-02 ミライアル株式会社 基板収納容器、その製造方法、及び蓋体側基板支持部

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