(実施形態1)
本実施形態に係る照明装置1Aについて、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る照明装置1Aは、例えば、各種の競技場(サッカースタジアムなど)、学校の運動場又は駐車場を照明(投光照明)する用途に用いられる投光器である。なお、以下の実施形態で説明する構成は本発明の一例にすぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
なお、以下の説明では、特に断りの無い限り、図1において、照明装置1Aの前後、左右、上下の各方向を規定する。すなわち、照明装置1Aにおけるカバー3側を前とし、照明装置1Aにおけるヒートシンク6側を後とする。また、照明装置1Aの正面から見て上側を上とし、下側を下とし、左側を左とし、右側を右とする。なお、図1では、照明装置1Aの光軸L1は、基準位置にある。基準位置とは、照明装置1Aの光軸L1が支持部材8の固定板12に平行になる位置である。すなわち、以下の説明では、図1に示すように光軸L1が基準位置にある状態を基準として、照明装置1Aの前後、左右、上下の各方向が規定されている。
本実施形態に係る照明装置1Aは、図1及び図2に示すように、照明ユニットSU1と、保持部材7と、支持部材8と、電源ボックス18と、結線ボックス19とを備えている。照明ユニットSU1は、図3に示すように、複数(例えば4つ)の光源ユニット2と、2つのカバー3と、2つの防水パッキン4と、2つの押え部材5と、1つのヒートシンク6と、を備えている。なお、カバー3、防水パッキン4及び押え部材5の各々の数は、2つに限定されず、1つでも、3つ以上でもよい。
複数の光源ユニット2は、図3に示すように、照明ユニットSU1の光源を構成する。複数の光源ユニット2は、4つの光源ユニット2A,2B,2C,2Dで構成されている。複数の光源ユニット2は、ヒートシンク6の前面61sにおいて、縦横に配置されている。より詳細には、複数の光源ユニット2は、ヒートシンク6の前面61sおいて、横方向に光源ユニット2が2つ並べられ、縦方向に光源ユニット2が2つ並べられている。すなわち、複数の光源ユニット2は、ヒートシンク6の前面61sにおいて、上下2段に配置(配列)されている。その配列の上段には、2つの光源ユニット2A,2Cが左右に並べられており、下段には、2つの光源ユニット2B,2Dが左右に並べられている。
各光源ユニット2は、図3に示すように、発光モジュール21と、固定カバー22と、熱伝導シート23と、を備えている。
発光モジュール21は、複数個の発光素子(例えば発光ダイオード)21aと、回路基板21bと、を有する。発光素子21aは、例えば、白色光を放射する白色発光ダイオードである。回路基板21bは、例えば、アルミニウム又はアルミ合金製の基板の表面に絶縁膜を介して導電体(銅箔)が形成されたアルミ基板で構成されている。回路基板21bは、例えば矩形平板状である。複数個の発光素子21aは、回路基板21bの前面に設けられ、かつ、回路基板21bの前面に形成される導電体によって電気的に接続されている。複数個の発光素子21aは、回路基板21bの前面において縦横に配置されている。
熱伝導シート23は、発光モジュール21で発生した熱を回路基板21bからヒートシンク6へ効率良く伝導させるための部材である。熱伝導シート23は、電気絶縁性と熱伝導性とを有する。熱伝導シート23は、例えば矩形のシート状に形成されている。熱伝導シート23の平面サイズは、発光モジュール21の平面サイズ(すなわち回路基板21bの平面サイズ)と同程度のサイズである。熱伝導シート23は、発光モジュール21の回路基板21bの後面と、ヒートシンク6との間に介在するように配置されている。要するに、熱伝導シート23は、回路基板21bの後面及びヒートシンク6の両方に接触するように配置されている。熱伝導シート23は、例えば、エラストマー材料で形成されてもよいし、シリコーンゲルで形成されてもよいし、フィラーを含有させたアクリル樹脂で形成されてもよい。
固定カバー22は、発光モジュール21及び熱伝導シート23をヒートシンク6の前面61sに固定する部材である。固定カバー22は、例えば樹脂又は金属部材で形成されている。固定カバー22は、例えば矩形の板状に形成されている。固定カバーの平面サイズは、回路基板21bよりも一回り大きいサイズに形成されている。固定カバー22は、発光モジュール21の複数の発光素子21aに対応した複数の窓孔22aを有する。各窓孔22aは、対応する発光素子21aを露出するための窓孔である。
各光源ユニット2では、熱伝導シート23、発光モジュール21及び固定カバー22がこの順にヒートシンク6の前面61s上に重ねられて配置されている。各光源ユニット2は、例えばねじによって、ヒートシンク6の前面61sに固定されている。この固定状態では、発光モジュール21及び熱伝導シート23は、固定カバー22とヒートシンク6との間に挟まれて固定されている。そして、発光モジュール21の複数の発光素子21aが、固定カバー22の対応する窓孔22aから露出している。回路基板21bは、熱伝導シート23を介してヒートシンク6の前面61sに接触しているため、発光モジュール21で発生した熱は、回路基板21b及び熱伝導シート23を介してヒートシンク6へ効率良く伝導する。
2つのカバー3は、光源ユニット2を覆う部材である。各カバー3は、ヒートシンク6の前面61sに固定される。各カバー3は、透光性を有する樹脂材料(例えばポリカーボネート樹脂)で形成されている。これにより、光源ユニット2から放射された光を透光可能である。各カバー3は、複数の光源ユニット2のうち2つの光源ユニット2をまとめて覆う。具合的には、一方(上側)のカバー3Aは、複数の光源ユニット2のうち上段に並ぶ2つの光源ユニット2A,2Cをまとめて覆う。他方(下側)のカバー3Bは、複数の光源ユニット2のうち下段に並ぶ2つの光源ユニット2B,2Dをまとめて覆う。なお、各カバー3が覆う光源ユニット2の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。なお、2つのカバー3は、互いに同形同大であるが、互いに同形同大であることに限定されない。
各カバー3は、カバー本体31と、鍔部32と、を有する。カバー本体31及び鍔部32は、一体に形成されている。カバー本体31は、一面(後面)が開口する矩形箱状に形成されている。カバー本体31の開口の開口面は、ヒートシンク6の前面61sの上側半分又は下側半分の大きさよりも一回り小さい矩形状に形成されている。鍔部32は、カバー本体31の開口する一面の周縁から全周にわたって外向きに突出している。鍔部32は、ヒートシンク6の前面61sの上側半分又は下側半分の大きさと同程度の大きさの矩形の枠状に形成されている。鍔部32は、カバー本体31の開口する一面の周縁から全周にわたって外向きに突出している。
2つの防水パッキン4は、2つのカバー3に一対一に対応し、対応するカバー3の鍔部32とヒートシンク6との間を密閉する。2つの防水パッキン4のうち、一方(上側)の防水パッキン4Aがカバー3Aに対応し、他方(下側)の防水パッキン4Bがカバー3Bに対応している。各防水パッキン4は、電気絶縁性を有する弾性材料(例えばシリコーンゴム)によって矩形の枠状に形成されている。各防水パッキン4は、凹溝4aを有する。凹溝4aは、対応するカバー3の鍔部32が嵌る部分である。凹溝4aは、防水パッキン4の内周面において周方向全体にわたって形成されている。各防水パッキン4は、対応するカバー3の鍔部32が凹溝4a内に嵌るように、対応するカバー3に取り付けられる。
カバー3Aは、その鍔部32に防水パッキン4Aが取り付けられた状態で、ヒートシンク6の前面61sの上側半分61t(すなわち上段)に配置される。この状態で、カバー3Aは、ヒートシンク6の前面61sの上側半分61tに配置された2つの光源ユニット2A,2Bを覆う。カバー3Bは、その鍔部32に防水パッキン4Bが取り付けられた状態で、ヒートシンク6の前面61sの下側半分61u(すなわち下段)に配置される。この状態で、カバー3Bは、ヒートシンク6の前面61sの下側半分61uに配置された2つの光源ユニット2B,2Dを覆う。
2つの押え部材5は、2つのカバー3に一対一に対応し、対応するカバー3の鍔部32をヒートシンク6の前面61sに固定する部材である。2つの押え部材5のうち、一方(上側)の押え部材5Aがカバー3Aに対応し、他方(下側)の押え部材5Bがカバー3Bに対応している。
各押え部材5は、防水パッキン4よりも一回り大きい矩形の枠状である。各押え部材5は、金属板(例えばステンレス鋼板)で形成されている。各押え部材5は、基部51と、側部52と、を有する。基部51及び側部52は、一体に形成されている。基部51は、カバー3の鍔部32の前面に防水パッキン4を介して配置する部分である。基部51は、矩形環形の板状に形成されている。基部51は、複数のねじ挿通孔51aを有する。複数のねじ挿通孔51aは、基部51において、周方向に沿って互いに間隔を空けて形成されている。側部52は、カバー3の鍔部32の外周側に配置する部分である。側部52は、基部51の外周縁から基部51の後面側に突出し、且つ基部51の外周の全周にわたって形成されている。
各押え部材5は、対応するカバー3の鍔部32に取り付けられた防水パッキン4の前面に重ねられる。この状態で、各押え部材5のねじ挿通孔51aに、ねじ53(図1参照)が通される。ねじ53は、鍔部32のねじ挿通孔51aを通ってヒートシンク6の前面61sのねじ孔にねじ込まれる。このように、各カバー3は、対応する押え部材5によってヒートシンク6の前面61sに固定される。すなわち、カバー3Aは、ヒートシンク6の前面61sの上側半分61tに固定される。カバー3Bは、ヒートシンク6の前面61sの下側半分61uに固定される。
この固体状態では、2つのカバー3A,3Bは、上下方向(一方向)に並んでいる。すなわち、2つのカバー3は、ヒートシンク6の前面61sにおいて、上下方向に並んだカバー3A,3Bを含む。2つのカバー3A,3Bは、互いに上下方向に隣接して配置されている。これにより、照明ユニットSU1における上下方向の長さを短くでき、照明装置1Aを小型化できる。なお、上記の「隣接」とは、隣合うカバー3A,3Bが互いに接する場合に限定されず、隣合うカバー3A,3Bが互いに一定距離以内に配置されている場合も含まれる。上記の「一定距離」は、例えば20mmである。または、上記の「一定距離」は、例えば、ヒートシンク6の前面61sの上下方向の長さの20分の1の長さである。
また、上記の固定状態では、カバー3Aの鍔部32の上辺部、左辺部及び右辺部がそれぞれ、ヒートシンク6の前面61sの上辺部、左辺部の上半部、右辺部の上半部に重なっている。また、カバー3Bの鍔部32の下辺部、左辺部及び右辺部がそれぞれ、ヒートシンク6の前面61sの下縁部、左縁部の下半部、右縁部の下半部に重なっている。
ヒートシンク6は、図1及び図2に示すように、各光源ユニット2の発光モジュール21で発生した熱を外部に放熱する部材である。ヒートシンク6は、熱伝導性を有する部材(例えば金属、具体的には例えばアルミニウム又はアルミ合金)で形成されている。ヒートシンク6は、ベース部61と、複数枚の放熱フィン62とを有する。ベース部61及び複数枚の放熱フィン62は、一体に形成されている。ベース部61は、例えば矩形の平板状である。ベース部61の前面61sは、上述のように、2つのカバー3が上下に並べて配置可能な大きさの矩形状である。各放熱フィン62は、例えば矩形の薄板状に形成されている。複数枚の放熱フィン62は、ベース部61の後面61kから後方へ突出している。複数枚の放熱フィン62は、厚み方向を左右方向に一致させて、互いに間隔を空けて並んでいる。複数枚の放熱フィン62は、ベース部61の上端から下端まで、上下方向に延びている。
なお、本実施形態では、ヒートシンク6の前面61sは、ベース部61の前面によって構成されている。また、ベース部61の後面61kは、ヒートシンク6の後面を構成している。以後、ベース部61の前面をベース部61の前面61sと記載し、ヒートシンク6の後面をヒートシンク6の後面61kとも記載する。
ヒートシンク6は、複数の光源ユニット2A,2B,2C,2Dの後面に設けられている。すなわち、ヒートシンク6は、複数の光源ユニット2A,2B,2C,2Dにわたって配置されている。より詳細には、ヒートシンク6は、上下方向(一方向)に並んだ光源ユニット2A,2Bにわたって配置されている。このため、上下方向に並んだ光源ユニット2A,2Bで発生した熱を、ヒートシンク6によって、上下方向に沿ったより広い範囲にわたって拡散して平均化できる。これにより、ヒートシンク6から熱を効果的に放熱でき、ヒートシンク6の放熱性を向上できる。同様に、ヒートシンク6は、上下方向に並んだ光源ユニット2C,2Dにわたって配置されている。このため、上下方向に並んだ光源ユニット2C,2Dから発生した熱を、ヒートシンク6によって、上下方向に沿ったより広い範囲にわたって拡散して平均化できる。これによっても、ヒートシンク6から熱を効果的に放熱でき、ヒートシンク6の放熱性を向上できる。
また、ヒートシンク6は、更に、左右方向(一方向)に並んだ光源ユニット2A,2Cにわたって配置されている。このため、各光源ユニット2A,2Cで発生した熱は、更に、左右方向に沿ったより一層広い範囲にわたって拡散して平均化できる。これにより、ヒートシンク6から熱を更に効果的に放熱でき、ヒートシンク6の放熱性を更に向上できる。同様に、ヒートシンク6は、更に、左右方向に並んだ光源ユニット2B,2Dにわたって配置されている。このため、左右方向に並んだ光源ユニット2B,2Dで発生した熱を、更に、左右方向に沿ったより広い範囲にわたって拡散して平均化できる。これにより、ヒートシンク6から熱を更に効果的に放熱でき、ヒートシンク6の放熱性を更に向上できる。
換言すれば、ヒートシンク6は、各光源ユニット2A,2B,2C,2Dの各々に設けられたヒートシンク6a,6b,6c,6dが一体化されて構成されている。より詳細には、上下方向に並んだ光源ユニット2A,2Bに設けられたヒートシンク6a,6bが一体化してヒートシンク6abを構成している。また、上下方向に並んだ光源ユニット2C,2Dに設けられたヒートシンク6c,6dが一体化してヒートシンク6cdを構成している。そして、ヒートシンク6ab,6cdが一体化してヒートシンク6を構成している。
なお、ヒートシンク6は、上下方向に並んだ光源ユニット2A,2B(又は2C,2D)にわたって配置される場合は、ベース部61及び複数枚の放熱フィン62の両方が各光源ユニット2A,2B(又は2C,2D)にわたって配置されている。同様に、ヒートシンク6は、左右方向に並んだ光源ユニット2A,2C(又は2B,2D)にわたって配置される場合は、ベース部61及び放熱フィン62のうちのベース部61のみが各光源ユニット2A,2C(又は2B,2D)にわたって配置されている。
なお、照明ユニットSU1では、ヒートシンク6の前面61s(すなわち複数の光源ユニット2が配置された面)が、照明ユニットSU1の前面であって、光源ユニット2からの光を照射する照射面である。また、ヒートシンク6の後面61kが、照明ユニットSU1の後面である。また、照明ユニットSU1の光軸L1は、前面61sに垂直である。以後、照明ユニットSU1の前面を照明ユニットSU1の前面61sと記載し、照明ユニットSU1の後面を照明ユニットSU1の後面61kと記載する。
保持部材7は、照明ユニットSU1を保持する部材である。保持部材7は、図1,図2及び図4に示すように、照明ユニットSU1の左右両端部に取り付けられている。なお、照明ユニットSU1の左端部に取り付けられた保持部材7を保持部材7Lと記載し、照明ユニットSU1の右端部に取り付けられた保持部材7を保持部材7Rと記載する。保持部材7L,7Rを区別しないときは、保持部材7と記載する。2つの保持部材7L,7Rは、上述のように、照明ユニットSU1の左右両端部に取り付けられている。すなわち、2つの保持部材7L,7Rは、照明ユニットSU1の側方に配置されている。なお、上記の「側方」とは、照明ユニットSU1における光源ユニット2が設けられた面(すなわち前面)61sにおいて、上下方向に直交する方向である。
保持部材7Lは、ヒートシンク6のベース部61の左端部61Lの所定箇所(例えば上下方向の中央)に取り付けられる(図1参照)。保持部材7Rは、ヒートシンク6のベース部61の右端部61Rの所定箇所(例えば上下方向の中央)に取り付けられる(図2参照)。保持部材7L,7Rは、互いに左右対称に形成されている。保持部材7L,7Rはそれぞれ、金属板(例えばステンレス鋼板)で形成されている。
ベース部61の左端部61L及び右端部61Rは、ベース部61の後方に突出している。すなわち、ベース部61は、ベース本体61H(図2参照)と、左端部61L及び右端部61Rとを有する。ベース本体61Hは、例えば矩形の板状である。左端部61Lは、ベース本体61Hの左辺から後方に突出し、右端部61Rは、ベース本体61Hの右辺から後方に突出している。
保持部材7Rは、図4に示すように、基板部71と、前側板部72と、後側板部73とを有する。基板部71、前側板部72及び後側板部73は、一体に形成されている。基板部71は、上下方向に延びた矩形の板状である。前側板部72及び後側板部73はそれぞれ、上下方向に延びた矩形の板状である。前側板部72は、基板部71の前辺部から基板部71に交差する方向(左方向)に突出している。後側板部73は、基板部71の後辺部から基板部71に交差する方向であって、前側板部72と同方向(左方向)に突出している。
保持部材7Rは、複数のねじ挿通孔7aと、複数のねじ挿通孔7bとを有する。複数のねじ挿通孔7aは、ねじN1(図4参照)が通る貫通孔である。複数のねじ挿通孔7aは、後側板部73において長手方向に沿って互いに間隔を空けて設けられている。複数のねじ挿通孔7bは、ねじN2(図1参照)が通る貫通孔である。複数のねじ挿通孔7bは、基板部71の長手方向に沿って互いに間隔を空けて設けられている。
なお、保持部材7Lも、保持部材7Rと同様に、基板部71と、前側板部72と、後側板部73とを有する(図1参照)。そして、保持部材7Lの基板部71及び後側板部73も、保持部材7Rの基板部71及び後側板部73と同様に、複数のねじ挿通孔を有する。
保持部材7Rは、図4に示すように、ヒートシンク6の右端部61Rの上下方向の中央に取り付けられる。この取付状態で、保持部材7Rの上側半部は、前側板部72と後側板部73との間に、ヒートシンク6のベース部61の右端部61Rと上側のカバー3Aの鍔部32の右辺部32Rとを挟む。また、保持部材7Rの下側半分は、前側板部72と後側板部73との間に、ヒートシンク6のベース部61の右端部61Rと下側のカバー3Bの鍔部32の右辺部32Rとを挟む。そして、各ねじN1,N2が、保持部材7Rの各ねじ挿通孔7a,7bを通って、ヒートシンク6のねじ孔にねじ込まれている。同様に、保持部材7Lも、ヒートシンク6のベース部61の左端部61Lの上下方向の中央に取り付けられている(図1参照)。
支持部材8は、図1及び図2に示すように、スタジアム等における所定の設置場所に固定された状態で、照明ユニットSU1を回転軸線G1周りに回転可能に支持する部材である。回転軸線G1は、照明ユニットSU1の左右方向に延びている。より詳細には、回転軸線G1は、例えば、照明ユニットSU1、電源ボックス18及び結線ボックス19の全体の重心(すなわち質量中心)を通って、照明ユニットSU1の左右方向に延びている。本実施形態では、回転軸線G1は、例えば、照明ユニットSU1における、上下方向の長さの中心を通りかつ前後方向の幅における中心よりも後側にずれた位置を通って、照明ユニットSU1の左右方向に延びている。
このように回転軸線G1が設定されることで、照明ユニットSU1の姿勢が回転軸線G1周りに傾けられた場合、回転軸線G1周りに作用するトルクが低減され、その傾いた姿勢を安定して維持できる。また、支持部材8の後述のアーム片13L,13Rの長さが長くなり過ぎることを抑制でき、アーム片13L,13Rの強度低下を抑制できる。また、照明ユニットSU1と支持部材8との連結位置が照明ユニットSU1の上部に位置しないため、アーム片13L,13Rの位置が上がり過ぎず、照明ユニットSU1の点検作業が容易である。
支持部材8は、図2及び図4に示すように、2つの連結部材9と、2つの固定部材10と、アーム部材11と、目盛板15(図1参照)と、を備えている。
2つの連結部材9は、図1及び図2に示すように、保持部材7と2つの固定部材10とを連結する部材である。また、2つの連結部材9は、アーム部材11と回転軸線G1周りに回転可能に連結する部材である。2つの連結部材9は、ヒートシンク6の左右両側に配置されている。より詳細には、2つの連結部材9のうち、一方の連結部材9Lは、ヒートシンク6の左側に配置され、保持部材7Lと2つの固定部材10の左端部とを連結する(図1参照)。他方の連結部材9Rは、ヒートシンク6の右側に配置され、保持部材7Rと2つの固定部材10の右端部とを連結する(図2参照)。2つの連結部材9は、金属(例えばステンレス)で形成されている。
連結部材9Rは、台部91と支持部92とを有する。台部91は、保持部材7Rに連結される部分である。支持部92は、2つの固定部材10の右端部が連結される共に、アーム部材11が回転可能に連結される部分である。
台部91は、第1板部93と第2板部94とを有する。第1板部93及び第2板部94はともに上下方向に延びた矩形板状である。第1板部93は、保持部材7Rの基板部71に重ねる部分である。第2板部94は、保持部材7Rの後側板部73に重なる部分である。第2板部94は、第1板部93の後辺部から他方の連結部材9L側に突出している。第1板部93は、複数のねじ挿通孔93aを有し、第2板部94は、複数のねじ挿通孔94aを有する。
支持部92は、例えば略台形の壁状に形成され、台部91の後面(すなわち第2板部94の後面)から後方に突出している。支持部92の後端部の上下両端部92bには、例えばねじによって、2つの固定部材10の右端部が連結されている。支持部92の外側面には、ボス部92aが設けられている。ボス部92aは、アーム部材11が回転可能に連結される部分である。
連結部材9Lは、図4に示すように、連結部材9Rと左右対称に形成されている。より詳細には、連結部材9Lは、連結部材9Rと同様に、台部91と支持部92とを有する。連結部材9Lの台部91は、連結部材9Rの台部91と同様に、第1板部93と第2板部94とを有する。連結部材9Lの第1板部93及び第2板部94も、連結部材9Rの第1板部93及び第2板部94と同様に、複数のねじ挿通孔を有する。
連結部材9Rが保持部材7Rに連結された状態では、図2に示すように、台部91の第1板部93及び第2板部94はそれぞれ、保持部材7の基板部71及び後側板部73に重なっている。この状態で、ねじN1が、連結部材9Rのねじ挿通孔94a及び保持部材7Rのねじ挿通孔7aを通って、ヒートシンク6にねじ込まれている。また、ねじN2が、連結部材9Rのねじ挿通孔93a及び保持部材7Rのねじ挿通孔7bを通って、ヒートシンク6にねじ込まれている。このように、連結部材9Rは、ねじN1,N2によって、保持部材7Rと一緒にヒートシンク6に連結されている。同様に、連結部材9Lは、図1に示すように、ねじによって、保持部材7Lと一緒にヒートシンク6に連結されている。この連結状態で、連結部材9R,9Lの各々の支持部92は、ヒートシンク6の放熱フィン62よりも後方に延びている。
2つの固定部材10は、図2に示すように、電源ボックス18が固定される部分である。各固定部材10は、例えば、左右方向に延びた棒状であり、金属板(例えばステンレス鋼板)で形成されている。2つの固定部材10の各々の左右両端部は、上述のように、連結部材9R,9Lに連結されている。この連結状態で、2つの固定部材10は、ヒートシンク6の後側に配置されている。また、2つの固定部材10は、互いに上下方向に間隔を空けて配置されている。電源ボックス18は、2つの固定部材10の後側に配置されて、例えばねじによって、2つの固定部材10に固定されている。なお、本実施形態では、固定部材10の数は、2つであるが、1つであっても、3つ以上であってもよい。また、固定部材10の形状は、棒状であるが、板状であってもよい。
アーム部材11は、図2に示すように、スタジアム等における所定の設置場所に固定された状態で、2つの連結部材9のボス部92aに回転可能に連結される部分である。アーム部材11は、金属(例えばステンレス鋼)で形成されている。アーム部材11は、固定板12と、2つのアーム片13L,13Rとを有する。すなわち、支持部材8は、固定板12と、アーム片13L,13Rと、を備えている。固定板12及び2つのアーム片13L,13Rは、一体に形成されている。
固定板12は、スタジアム等における所定の設置場所に固定される部分である。固定板12は、例えば矩形の板状に形成されている。固定板12は、挿通孔12aと長孔12bとを有する。挿通孔12aは、ねじを通すための円形状の孔である。長孔12bは、ねじを通す孔であって、挿通孔12aを中心とする半円弧状の長孔である。挿通孔12a及び長孔12bの各々には、ねじが通って、それら各ねじは上記の所定の設置場所にねじ込まれる。これにより、固定板12が上記の所定の設置場所に固定される。固定板12は、挿通孔12aに通されたねじの周りに回転可能である。
2つのアーム片13L,13Rの各々は、例えば矩形の板状である。アーム片13Lは、図1に示すように、固定板12の左辺部から上方に曲がって延び、かつ前方に傾斜して延びている。アーム片13Lの先端部は、例えばねじN8によって、連結部材9Lのボス部92aの中心孔を通って、照明ユニットSU1の左側面(例えばヒートシンク6の左側面)に回転可能に連結されている。また、アーム片13Rは、図2に示すように、他方のアーム片13Lと左右対称な形に形成されている。すなわち、アーム片13Rは、固定板12の右辺部から上方に曲がって延び、かつ前方に傾斜して延びている。アーム片13Rの先端部は、例えばねじN9によって、連結部材9Rのボス部92aの中心孔を通って、照明ユニットSU1の右側面(例えばヒートシンク6の右側面)に回転可能に連結されている。ボス部92aの上記の中心孔は、回転軸線G1に同心状に設けられている。このように、各アーム片13L,13Rはそれぞれ、ねじN8,N9によって、各連結部材9L,9Rのボス部92aに回転軸線G1周りに回転可能に連結されている。
このように、各アーム片13L,13Rが各連結部材9L,9Rに連結された状態では、図5に示すように、各アーム片13L,13Rはそれぞれ、ヒートシンク6の左右両側(すなわち照明ユニットSU1の左右両側)に配置されている。また、アーム片13Lの両側の主面13La及びアーム片13Rの両側の主面13Raは、照明ユニットSU1の光軸L1が固定板12に平行なときの光軸L1に平行である。したがって、光軸L1が固定板12に平行なときの光軸L1に沿った方向から見ると(例えば照明装置1Aの正面から見ると)、観測者からは、各アーム片13L,13Rは、それらの厚さD1,D2しか見えない。これにより、各アーム片13L,13Rの配置スペースは、照明ユニットSU1の左右方向に関しては、各アーム片13L,13Rの厚さD1,D2分の大きさで足りるため、照明装置1Aのコンパクト化に寄与できる。
目盛板15は、図1に示すように、照明ユニットSU1における回転軸線G1周りの傾斜角度を示す部材である。目盛板15は、金属板(例えばステンレス鋼板)で形成されている。目盛板15は、円盤状に形成されている。目盛板15は、2つのアーム片13L,13Rのうちの一方(図示例ではアーム片13L)に取り付けられる。目盛板15は、ねじN8を中心とする角度の目盛が刻印されている。これにより、照明装置1Aでは、照明ユニットSU1の傾きを精度良く調節することが可能である。
電源ボックス18は、外部電源(例えば商用電源)から供給された交流電力から、照明装置1A用の直流電力を生成する装置である。電源ボックス18は、図2及び図6に示すように、例えば2つのAC−DCコンバータ182,183(電源回路)と、筐体18aと、を備えている。一方のAC−DCコンバータ182は、例えば、外部電源から供給される交流電流から、照明ユニットSU1の上段2つの光源ユニット2で用いる直流電力を生成する。他方のAC−DCコンバータ183は、例えば、外部電源から供給される交流電流から、照明ユニットSU1の下段2つの光源ユニット2で用いる直流電力を生成する。筐体18aは、2つのAC−DCコンバータ182,183を収容する。筐体18aは、例えば略直方体形(例えば偏平な略直方体形)に形成されている。筐体18aの後面18bの左右両縁部は、例えば、筐体18aの前側に傾斜している。
筐体18aは、筒状の本体部18mと、2つの蓋部18c,18dとを有する。本体部18mは、上面及び下面が開口した筒状である。上側の蓋部18cは、本体部18mの上面開口を塞ぐための蓋部であり、例えば平板状である。上側の蓋部18cは、ねじによって、本体部18mの上面開口の周縁部に固定される。下側の蓋部18dは、本体部18mの下面開口を塞ぐための蓋部であり、例えば平板状である。下側の蓋部18dは、ねじによって、本体部18mの下面開口の周縁部に固定される。
2つのAC−DCコンバータ182,183は、筐体内18aにおいて、例えば上下方向に並べて収容されている。電源ボックス18は、ねじ等によって、支持部材8の2つの固定部材10に固定されている。すなわち、電源ボックス18は、ヒートシンク6の後側に配置されている。この状態では、図6に示すように、照明ユニットSU1の後面61k(すなわちヒートシンク6の後面61k)側から見て、電源ボックス18は、照明ユニットSU1の後面(すなわちヒートシンク6の後面)61kの範囲内に配置されている。なお、ヒートシンク6の後面61kは、ヒートシンク6において、複数の光源ユニット2が設けられる前面61sとは反対側の面(すなわちベース部61の後面)である。
換言すれば、4つの光源ユニット2と電源ボックス18との間に、ヒートシンク6が配置されている。そして、ヒートシンク6における電源ボックス18の側から見て、電源ボックス18は、ヒートシンク6の輪郭の範囲内に配置されている。
結線ボックス19は、照明ユニットSU1の光源ユニット2と電気的に接続された電源ケーブル(電線)と、電源ボックス18のAC−DCコンバータ182,183(電源回路)に電気的に接続された電源ケーブル(電線)とを互いに電気的に接続する。すなわち、電源ボックス18の一方のAC−DCコンバータ182で生成された直流電力は、電源ケーブルを介して照明ユニットSU1の上段の2つの光源ユニット2に供給される。また、電源ボックス18の他方のAC−DCコンバータ183で生成された直流電力は、電源ケーブルを介して照明ユニットSU1の下段の2つの光源ユニット2に供給される。
結線ボックス19は、図2及び図6に示すように、端子台及びケーブル保持部と、筐体19aと、を備えている。筐体19aは、上記の端子台及びケーブル保持部を収容する。筐体19aは、例えば直方体形(例えば偏平な直方体形)に形成されている。結線ボックス19は、ねじ等によって、電源ボックス18の後面18bに固定されている。この固定状態では、照明ユニットSU1の後面61k側から見て、結線ボックス19は、照明ユニットSU1の後面61k(すなわちヒートシンク6の後面61k)の範囲内に配置されている。また、結線ボックス19は、電源ボックス18の後面18bの範囲内に配置されている。
換言すれば、ヒートシンク6と結線ボックス19との間に、電源ボックス18が配置されている。そして、ヒートシンク6における結線ボックス19の側から見て、結線ボックス19は、ヒートシンク6の輪郭の範囲内に配置されている。また、結線ボックス19は、電源ボックス18の輪郭の範囲内に配置されている。
この照明装置1Aでは、各光源ユニット2で発生した熱は、各光源ユニット2とヒートシンク6との接触面からヒートシンク6に伝達する。ヒートシンク6に伝達した熱の一部は、近くの放熱フィン62から外気に放熱される。また、ヒートシンク6に伝達した熱の残りは、ヒートシンク6全体にわたって拡散して平均化される。ヒートシンク6は、4つの光源ユニット2にわたって一体化されているため、ヒートシンク6によって、熱をより広い範囲にわたって拡散して平均化できる。特に、ヒートシンク6は、上下方向に並んだ光源ユニット2A,2B(2C,2D)にわたって一体化されているため、ヒートシンク6に伝達した熱を上下方向に沿って効果的に拡散可能である。このように熱が拡散することで、各光源ユニット2で発生した熱が局所化して高熱が発生することを抑制できる。また、各光源ユニット2で発生した熱を、ヒートシンク6の複数の放熱フィン62から効率的に放熱できる。この結果、照明装置1Aの放熱効果を向上できる。
(実施形態1の変形例)
本実施形態では、ヒートシンク6は、4つ(すなわち全て)の光源ユニット2にわたって配置されたが、4つの光源ユニット2にわたって配置されることに限定されない。例えば、ヒートシンク6は、図7Aに示すように、上下方向に並んだ光源ユニット2A,2Bにわたって配置され、更に、上下方向に並んだ光源ユニット2C,2Dにわたって配置されてもよい。この場合、ヒートシンク6は、左右方向に並んだ光源ユニット2A,2Cにわたっては配置されず、また、左右方向に並んだ光源ユニット2B,2Dにわたっては配置されていない。この場合のヒートシンク6は、ヒートシンク6abとヒートシンク6cdとで構成されている。ヒートシンク6abは、各光源ユニット2A,2Bにわたって配置されたヒートシンクである。ヒートシンク6cdは、各光源ユニット2C,2Dにわたって配置されたヒートシンクである。各ヒートシンク6ab,6cdはそれぞれ、ベース部61pと複数枚の放熱フィン62pとを備えている。
また、ヒートシンク6は、図7Bに示すように、左右方向に並んだ光源ユニット2A,2Cにわたって配置され、更に、左右方向に並んだ光源ユニット2B,2Dにわたって配置されてもよい。この場合、ヒートシンク6は、上下方向に並んだ光源ユニット2A,2Bにわたっては配置されず、また、上下方向に並んだ光源ユニット2C,2Dにわたっては配置されていない。この場合のヒートシンク6は、ヒートシンク6acとヒートシンク6bdとで構成されている。ヒートシンク6acは、各光源ユニット2A,2Cにわたって配置されたヒートシンクである。ヒートシンク6bdは、各光源ユニット2B,2Dにわたって配置されたヒートシンクである。各ヒートシンク6ac,6bdはそれぞれ、ベース部61qと複数枚の放熱フィン62qとを備えている。
上記の例では、ヒートシンク6は、2つのヒートシンクで構成されたが、ヒートシンク6は、3つ以上のヒートシンクで構成されてもよい。このように、ヒートシンク6が複数のヒートシンクで構成される場合は、複数のヒートシンクは、保持部材7によって連結されてもよい。この場合、保持部材7は、複数のヒートシンクを連結するために、照明ユニットSU1の左右両側のみならず、更に、照明ユニットSU1の上側又は下側に配置されてもよい。
また、本実施形態では、光源ユニット2の数は4つであったが、光源ユニット2の数は、4つに限定されず、2つ以上であればよい。
また、本実施形態では、2つの連結部材9L,9Rはそれぞれ、対応する保持部材7L,7Rと一緒にヒートシンク6に固定されたが、支持部材8とヒートシンク6との連結の仕方は、このように限定されない。例えば、2つの連結部材9L,9Rは、ヒートシンク6に直接連結されてもよい。この場合、保持部材7L,7Rは省略される。
また、本実施形態では、複数の光源ユニット2の配列において、上下方向に光源ユニット2が2つ並び、左右方向に光源ユニット2が2つ並んだが、複数の光源ユニット2の配列はこのように限定されない。例えば、複数の光源ユニット2の配列は、上下方向に光源ユニット2が1つ又は3つ以上並んでもよいし、左右方向に光源ユニット2が1つ又は3つ以上並んでもよい。ただし、上下方向に光源ユニット2が1つ、左右方向に光源ユニット2が1つとなる場合は除く。
また、本実施形態では、保持部材7は、2つの保持部材7L,7Rで構成されたが、保持部材7の形態は、このように限定されない。例えば、保持部材7は、照明ユニットSU1の周囲を囲む枠状であってもよい。
(他の実施形態)
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、他の実施形態を列挙する。以下に説明する他の実施形態は、適宜組み合わせて適用可能である。以下に説明する他の実施形態では、実施形態1と異なる点を中心に説明する。また、以下の他の実施形態では、実施形態1と同じ部分については、同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
(実施形態2)
本実施形態に係る照明装置1Bは、図8及び図9に示すように、実施形態1の照明装置1Aにおいて、照明ユニットSU1の上側に照明ユニットSU2を追加した装置である。照明ユニットSU2の光軸L2は、照明ユニットSU1の光軸L1と平行になるように固定されている。すなわち、照明ユニットSU2は、照明ユニットSU1に対して相対的に可動できないように固定されている。
より詳細には、照明装置1Bは、図8及び図9に示すように、照明ユニットSU3と、支持部材8と、電源ボックス18と、結線ボックス19と、落下防止ワイヤー20と、を備えている。照明ユニットSU3は、照明ユニットSU1と、照明ユニットSU2と、2つの連結部材110と、を備えている。すなわち、照明装置1Bは、実施形態1の照明装置1Aにおいて、保持部材7が省略され、2つの連結部材110、照明ユニットSU2及び落下防止ワイヤー20が追加された装置である。なお、2つの連結部材110は、照明ユニットSU1,SU2を互いに連結する部材である。落下防止ワイヤー20は、照明ユニットSU3の落下を防止するワイヤーである。
照明ユニットSU1は、実施形態1の照明ユニットSU1と同様に構成されている。
照明ユニットSU2は、実施形態1の照明ユニットSU1(すなわち4つの光源ユニット2が上下二段に並べられた照明ユニット)のうちの上半部分(又は下半部分)に相当する照明ユニットである。照明ユニットSU2は、2つの光源ユニット2と、1つのカバー3と、1つの防水パッキン4と、1つの押え部材5と、ヒートシンク100とを備えている。
照明ユニットSU2の各光源ユニット2は、実施形態1の光源ユニット2と同様に構成されている。照明ユニットSU2の各光源ユニット2は、ヒートシンク100の前面101sにおいて、左右方向に並んで固定されている。照明ユニットSU2のカバー3、防水パッキン4及び押え部材5はそれぞれ、実施形態1のカバー3、防水パッキン4及び防水パッキン4と同様に構成されて、ヒートシンク100に固定されている。照明ユニットSU2のカバー3は、2つの光源ユニット2を覆うように、ヒートシンク100の前面101sに固定されている。
ヒートシンク100は、実施形態1のヒートシンク6の上下方向の長さを半分にしたヒートシンクである。ヒートシンク100(第2ヒートシンク)は、照明ユニットSU2(第2照明ユニット)の2つの光源ユニット2(第2光源ユニット)にわたって配置されている。より詳細には、ヒートシンク100は、ベース部101と、複数枚の放熱フィン102とを備えている。ベース部101は、横長矩形の板状である。ベース部101の前面101sは、1つのカバー3が配置可能な大きさの矩形状である。ベース部101の前面101sは、照明ユニットSU2の前面である。複数枚の放熱フィン102は、実施形態1の放熱フィン62と同じように、ヒートシンク100の後面(すなわちベース部101の後面)101k(図10参照)に設けられている。
照明ユニットSU2は、照明ユニットSU1の上側に空間120を空けて配置されている。この配置状態では、各照明ユニットSU1,SU2の前面61s,101sは、互いに平行である。更に、照明ユニットSU1の正面から見て、照明ユニットSU2の前面101sは、照明ユニットSU1の前面61sの上側に空間120を空けて配置されている。また、上記の配置状態では、照明ユニットSU2の2つの光源ユニット2(第2光源ユニット)のうち、右側の光源ユニット2Rは、照明ユニットSU1の上段右側の光源ユニット2C(第1光源ユニット)の上方に間隔120を空けて配置されている。左側の光源ユニット2L(第2光源ユニット)は、照明ユニットSU1の上段左側の光源ユニット2A(第1光源ユニット)の上方に間隔120を空けて配置されている。ヒートシンク100(第2ヒートシンク)は、照明ユニットSU1のヒートシンク6(第1ヒートシンク)の上方に空間120を空けて配置されている。各照明ユニットSU1,SU2の間の空間120によって、通気路が形成されている。以下、通気路120とも記載する。
なお、照明ユニットSU1,SU2の間隔120の上下方向の幅は、例えば22mmである。この場合、照明ユニットSU1の上下方向の長さは、例えば205mmであり、照明ユニットSU2の上下方向の長さは、例えば199mmである。
なお、照明ユニットSU1,SU2の間の空間120の上下方向の幅は、照明ユニットSU1における隣合う2つのカバー3の間の間隔(例えば20mm以下の間隔)よりも大きい。換言すれば、照明ユニットSU1における隣合う2つのカバー3の間の間隔は、空間120の上下方向の幅よりも小さい。
2つの連結部材110は、上述のように照明ユニットSU1,SU2が配置するように、照明ユニットSU1,SU2を互いに連結する部材である。2つの連結部材110のうち、一方の連結部材110Rは、照明ユニットSU3の右側に配置されて、各照明ユニットSU1,SU2に跨って連結されている(図8参照)。他方の連結部材110Lは、照明ユニットSU3の左側に配置されて、各照明ユニットSU1,SU2に跨って連結されている(図9参照)。各連結部材110R,110Lは、互いに左右対称に形成されている。すなわち、2つの連結部材110L,110Rは、照明ユニットSU1,SU2の各々の側方に配置されて、各照明ユニットSU1,SU2を互いに連結している。なお、上記の「側方」とは、照明ユニットSU1における光源ユニット2が設けられた面(すなわち前面)61sにおいて、照明ユニットSU1,SU2が並ぶ方向(すなわち上下方向)に直交する方向(すなわち左右方向)である。
各連結部材110R,110Lはそれぞれ、図8及び図9に示すように、基板部111と、前側板部112と、後側板部113とを有する。基板部111は、上下方向に延びた板状であり、中央部111aと、上側部111bと、下側部111cとを有する。中央部111aは、基板部111における長手方向(上下方向)の中央部分である。中央部111aは、上側部111b及び下側部111cよりも前方に幅広である。上側部111bは、基板部111における中央部111aよりも上側の部分である。下側部111cは、基板部111における中央部111aよりも下側の部分である。前側板部112は、中央部111aの前辺部に設けられ、各連結部材110L,110Rの対向方向に突出している。後側板部113は、基板部111の後辺部に設けられ、前側板部112と同じ側に突出している。
各連結部材110R,110Lはそれぞれ、基板部111及び後側板部113に複数のねじ挿通孔を有する。図8〜図10に示すように、各ねじN10が、基板部111の上記のねじ挿通孔を通って、各ヒートシンク6,100のねじ孔にねじ込まれている。また、図10に示すように、各ねじN11が、後側板部113の上記のねじ挿通孔を通って、各ヒートシンク6,100のねじ孔にねじ込まれている。このように、2つの連結部材110R,110Lは、各ヒートシンク6,100の各々の側方に配置されて、各ヒートシンク6,100を互いに連結している。また、このように、連結部材110L,110Rがヒートシンク6,100に対して、ねじN10,N11で、2方向(基板部111側と後側板部113側の2方向)からねじ止めされている。このため、連結部材110L,110Rとヒートシンク6,100とを、安定して強固に連結できる。なお、さらに、前側板部112側から連結部材110L,110Rとヒートシンク6,100とをねじでねじ止めすることで、3方向からねじ止めしてもよい。
一方の連結部材110Rは、図8に示すように、上下方向に沿って、照明ユニットSU1のベース部61の右端部61Rと、照明ユニットSU2のベース部101の右端部101Rとに跨って連結されている。この連結状態で、一方の連結部材110Rの中央部111aは、各照明ユニットSU1,SU2の間の空間120の右側に配置されている。一方の連結部材110Rの前側板部112は、各照明ユニットSU1,SU2の前側から、上下方向に沿って、照明ユニットSU1の押え部材5Aの右部と、照明ユニットSU2の押え部材5の右部とに跨って配置されている。一方の連結部材110Rの後側板部113は、図10に示すように、各照明ユニットSU1,SU2の後側から、上下方向に沿って、照明ユニットSU1の後面61kの右縁部と、照明ユニットSU2の後面101kの右縁部とに跨って配置されている。
他方の連結部材110Lは、図9に示すように、上下方向に沿って、照明ユニットSU1のベース部61の左端部61Lと、照明ユニットSU2のベース部101の左端部101Lとに跨って連結されている。この連結状態で、他方の連結部材110Lの中央部111aは、照明ユニットSU1の左端部61Lの略上半部分に配置されている。すなわち、他方の連結部材110Lは、一方の連結部材110Rよりも下方にずれて配置されている。他方の連結部材110Lの前側板部112は、照明ユニットSU1の前側から、照明ユニットSU1の押え部材5Aの左部に配置されている。他方の連結部材110Lの後側板部113は、図10に示すように、各照明ユニットSU1,SU2の後側から、上下方向に沿って、照明ユニットSU1の後面61kの左縁部と、照明ユニットSU2の後面101kの左縁部とに跨って配置されている。
このように、連結部材110Rの前側板部112は、各照明ユニットSU1,SU2の前側に配置され、各連結部材110R,110Lの後側板部113は、各照明ユニットSU1,SU2の後側に配置されている。このように、連結部材110R,110Lが形成されることで、構造的に、各照明ユニットSU1,SU2のベース部61,101が、互いに平行な状態に固定されている。この結果、各照明ユニットSU1,SU2の光軸L1,L2が、互いに平行な状態に固定されている。すなわち、照明ユニットSU2は、照明ユニットSU1に対して可動できないように固定されている。
なお、本実施形態では、2つの連結部材110L,110Rは、上述のように、互いに上下方向にずれて配置されているが、互いに上下方向にずれないで配置されてもよい。その場合は、2つの連結部材110L,110Rの中央部111aはそれぞれ、空間120の左右両側に配置されてもよいし、照明ユニットSU1の上半部分の左右両側に配置されてもよい。
本実施形態の支持部材8は、図8及び図9に示すように、実施形態1の支持部材8と同様に構成されている。実施形態1の支持部材8の各アーム片13L,13Rは、ねじN1,N2によって、対応する保持部材7L,7Rと一緒にヒートシンク6に固定された。これに対し、本実施形態の支持部材8の各アーム片13L,13Rは、各連結部材110L,110Rと一体一に対応し、ねじN10,N11によって、対応する連結部材110L,110Rと一緒にヒートシンク6に固定されている。
本実施形態の各アーム片13R,13Lはそれぞれ、図8及び図9に示すように、落下防止ワイヤー20が通る貫通孔13p,13qを有する。落下防止ワイヤー20の右端部は、図8に示すように、例えば、アーム片13Rの貫通孔13pを通ってアーム片13Rの内側から外側に引き出されて、連結部材9Rの台部91を介して照明ユニットSU3の右側面に固定されている。落下防止ワイヤー20の左端部は、図9に示すように、アーム片13Lの貫通孔13qを通ってアーム片13Lの内側から外側に引き出されて、連結部材9Lの台部91を介して照明ユニットSU3の左側面に固定されている。これにより、照明ユニットSU3は、各アーム片13L,13Rとの連結が外れても、落下防止ワイヤー20によって支持部材8に繋ぎ止められる。これにより、照明ユニットSU3の落下が防止される。
本実施形態の2つの連結部材9L,9Rは、図8及び図9に示すように、照明ユニットSU1の略上半部分の左右両側に配置されている。換言すれば、2つの連結部材9L,9Rは、照明装置1Bの上下方向の中央部分(すなわち照明ユニットSU3の上下方向の中央部分)の左右両側に配置されている。
電源ボックス18は、図10に示すように、筐体18aの大きさ及びAC−DCコンバータの個数が異なる以外は、実施形態1の電源ボックス18と同様に構成されている。本実施形態の電源ボックス18は、3つのAC−DCコンバータ181,182,183と、筐体18aと、を備えている。AC−DCコンバータ181は、外部電源から供給される交流電流から、照明ユニットSU2の2つの光源ユニット2で用いる直流電力を生成する。AC−DCコンバータ182は、外部電源から供給される交流電流から、照明ユニットSU1の上段2つの光源ユニット2で用いる直流電力を生成する。AC−DCコンバータ183は、照明ユニットSU1の下段2つの光源ユニット2で用いる直流電力を生成する。3つのAC−DCコンバータ181,182,183は、筐体18a内において、上下方向に並べて収容されている。本実施形態の筐体18aは、実施形態1の筐体18aと比べて、収容するAC−DCコンバータ181,182,183の数が多い分、上下方向に長く形成されている。
電源ボックス18は、実施形態1の電源ボックス18と同様に、支持部材8の2つの固定部材10にねじで固定されている。この固定状態では、照明ユニットSU3の後側から見て、電源ボックス18は、各照明ユニットSU1,SU2の後面61k,110kを合わせた全範囲の範囲(すなわち照明ユニットSU3の輪郭の範囲)内に配置されている。電源ボックス18は、各照明ユニットSU1,SU2の後面61k,110kに跨って配置されている。照明ユニットSU1の後面61kとは、ベース部61の後面であり、照明ユニットSU2の後面110kとは、ベース部101の後面である。
結線ボックス19は、実施形態1の結線ボックス19と同様に構成されている。結線ボックス19は、実施形態1の結線ボックス19と同様に、電源ボックス18の筐体18aの後面18bにねじで固定されている。この固定状態では、照明ユニットSU3の後側から見て、結線ボックス19は、電源ボックス18の後面18bの範囲内に配置されている。
図10を参照して、この照明装置1Bの放熱による対流の流れを説明する。照明装置1Bの光軸L1,L2が水平又は前方斜め下方向である場合(図10では水平の場合で図示)、各照明ユニットSU1,SU2で発生した熱は、各照明ユニットSU1,SU2のヒートシンク6,100を伝達して上昇する。また、各照明ユニットSU1,SU2で発生した熱は、各照明ユニットSU1,SU2の放熱フィン62,102から放熱される。この放熱によって、放熱フィン62,102の周辺の空気が加熱され、その加熱された空気によって、上昇する対流T1,T2が形成される。照明装置1Bでは、各照明ユニットSU1,SU2間に、空間(通気路)120が設けられている。このため、照明ユニットSU1で発生した対流T1が通気路120を横切って上昇すると、照明ユニットSU3の前側に在る空気が、通気路120を通って照明ユニットSU3の前側から後側に流れ込む。そして、その流れ込んだ空気によって、対流T1が冷却される。これにより、照明ユニットSU2が対流T1によって加熱されることを抑制できる。また、通気路120によって、ヒートシンク6内の熱がヒートシンク100に伝わることを抑制できる。これにより、照明ユニットSU2が、照明ユニットSU1で発生した熱によって加熱されることも抑制できる。
すなわち、照明装置1Bで発生した熱及び対流T1,T2は上昇するため、照明装置1Bの上側ほど熱が集中し易い。しかし、照明装置1Bでは、各照明ユニットSU1,SU2の間に空間(通気路)120が設けられている。このため、照明ユニットSU2が照明ユニットSU1の上側が配置されても、照明ユニットSU2が、照明ユニットSU1で発生した熱及び対流T1で加熱されることを抑制できる。
なお、この実施形態では、照明ユニットSU2の光源ユニット2の数は、2つであるが、1つでも3つ以上でもよい。また、この実施形態では、ヒートシンク100は、2つの光源ユニット2にわたって一体化されているが、複数に分割されてもよい。
(実施形態2の変形例)
実施形態2において、図11に示すように、照明ユニットSU1のヒートシンク6の放熱フィン62(第1放熱フィン)の高さW1は、照明ユニットSU2のヒートシンク100の放熱フィン102(第2放熱フィン)の高さW2と異なってもよい。放熱フィン62の高さW1とは、ベース部61(第1ベース部)からの放熱フィン62の高さである。放熱フィン102の高さW2とは、ベース部101(第1ベース部)からの放熱フィン102の高さである。図11では、一例として、放熱フィン62の高さW1は、放熱フィン102の高さW2よりも小さく形成されている。
この変形例によれば、各放熱フィン62,102のベース部61,101に沿った熱拡散性能を異ならせることができる。例えば図11のように、放熱フィン62の高さW1を、放熱フィン102の高さW2よりも短くすることで、ヒートシンク6では、ヒートシンク100よりも、ベース部16に沿った方向に熱が拡散し易くなる。この結果、ヒートシンク6は、ヒートシンク100よりも、ベース部に沿った熱拡散性能を向上できる。
(実施形態3)
本実施形態に係る照明装置1Cは、図12及び図13に示すように、実施形態2に係る照明装置1Bにおいて、照明ユニットSU2(第2照明ユニット)が照明ユニットSU1(第1照明ユニット)と独立して可動可能に構成された装置である。すなわち、照明ユニットSU2は、連結部材110に対して可動可能に連結されている。本実施形態では、照明ユニットSU2は、上記の「可動可能」の一例として、連結部材110に対して回転軸線G2周りに回転可能に連結されている。回転軸線G2は、照明ユニットSU2の左右方向に延びた軸線である。更に、回転軸線G2は、例えば、照明ユニットSU2の重心(すなわち質量中心)を通った軸線である。
このように、照明ユニットSU2が連結部材110に対して回転可能に連結されることで、照明ユニットSU2のヒートシンク100の向きが、照明ユニットSU1のヒートシンク6の向きと独立して可動可能である。この結果、ヒートシンク6の放熱性を損なうことなく、ヒートシンク100の向きを変更することでヒートシンク6の放熱性を調整可能である。
本実施形態では、図12及び図13に示すように、各連結部材110R,110Lの上端部は、照明ユニットSU3の左右両側面において、回転軸線G2周りに回転可能に連結されている。より詳細には、各連結部材110R,110Lの上端部は、例えば、照明ユニットSU2のベース部101の右端部101R及び左端部101Lの各々の上下方向の所定箇所(例えば中心)に回転可能に連結されている。更に詳細には、2つの連結部材110R,110Lは、それらの上端部に、ねじ挿入孔を有する。照明ユニットSU2のベース部101は、その右端部101R及び左端部101Lの各々の上下方向の中心に、ねじ孔を有する。ねじN6が、一方の連結部材110Rの上記のねじ挿通孔を通って、照明ユニットSU2の右端部101Rの上記のねじ孔にねじ込まれている。同様に、ねじN7が、他方の連結部材110Lの上記のねじ挿通孔を通って、照明ユニットSU2の左端部101Lの上記のねじ孔にねじ込まれている。各ねじN6,N7によって、照明ユニットSU2は、2つの連結部材110R,110Lの上端部に回転軸線G2周りに回転可能に連結されている。
なお、本実施形態では、各連結部材110R,110Lの上側部111bの後辺部には、照明ユニットSU2の回転軸線G2周りの回転を妨げないように、後側板部113が省略されている(図14参照)。
また、本実施形態では、支持部材8の各連結部材9R,9Lは、照明ユニットSU1の上下方向の中央部分の左右両側に連結されている。
また、本実施形態の電源ボックス18は、実施形態2と同様に、支持部材8の2つの固定部材10にねじ等で固定されている。すなわち、電源ボックス18は、ヒートシンク6の後側に配置されている。本実施形態では、電源ボックス18が固定部材10に固定された状態では、ヒートシンク6の後側から見て、電源ボックス18は、ヒートシンク6の後面61kの範囲内に配置されている。換言すれば、照明ユニットSU1の4つの光源ユニット2と電源ボックス18との間に、ヒートシンク6が配置されている。そして、ヒートシンク6における電源ボックス18の側から見て、電源ボックス18は、ヒートシンク6の輪郭の範囲内に配置されている。このように、電源ボックス18は、2つのヒートシンク6,100のうち、ヒートシンク6の後側に配置されている。このため、電源ボックス18を安定して照明装置1Cに設けることができ、また、ヒートシンク100の後側に配置される場合よりもメンテナンスが容易である。
なお、この実施形態では、照明ユニットSU2は、左右方向に延びた回転軸線G2周りに回転可能であったが、照明ユニットSU2は、上下方向に延びた回転軸線周り、又は/及び、前後方向に延びた回転軸線周りに回転可能であってもよい。また、照明ユニットSU2は、連結部材110L,110Rに対して回転可能に連結されたが、回転以外の可動方法で連結部材110L,110Rに連結されてもよい。例えば、照明ユニットSU2は、前後方向、左右方向、又は/及び、上下方向に並進可能に連結部材110L,110Rに連結されてもよい。
(実施形態4)
図15〜図21を参照して、本実施形態に係る照明装置1Dについて説明する。本実施形態に係る照明装置1Dは、実施形態2と比べて、互いに別体である3つの照明ユニットSU2を備え、それら3つの照明ユニットSU2が連結部材150,9で連結されている点が異なる。また、本実施形態に係る照明装置1Dは、実施形態2と比べて、照明ユニットSU2の落下を防止する落下防止部材170が設けられている点が異なる。また、本実施形態に係る照明装置1Dは、実施形態2と比べて、電源ボックス18の筐体構造が異なる点が異なる。
以下、本実施形態に係る照明装置1Dについて詳しく説明する。なお、以下の説明では、実施形態2と同じ部分については同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
本実施形態に係る照明装置1Dは、図15〜図20に示すように、3つの照明ユニットSU2と、一対の連結部材150と、落下防止部材170と、支持部材8と、電源ボックス18と、結線ボックス19とを備えている。本実施形態の結線ボックス19は、実施形態2の結線ボックス19と実質的に同じ構成であるため、詳細な説明は省略する。
3つの照明ユニットSU2は、実施形態2の照明ユニットSU2と同じ構成である。3つの照明ユニットSU2は、上下方向に並んだ状態で、一対の連結部材150及び支持部材8によって互いに連結されている。より詳細には、後述のように、一対の連結部材150(第1連結部材)によって、上段及び中段の照明ユニットSU2が互いに連結され、一対の連結部材9(第2連結部材)によって中段及び下段の照明ユニットSU2が互いに連結されている。以下、3つの照明ユニットSU2を上から順に、上段の照明ユニットSU2(第2照明ユニット)、中段の照明ユニットSU2(第4照明ユニット)及び下段の照明ユニットSU2(第3照明ユニット)と記載する場合がある。
照明ユニットSU2のベース部101の左端部101L及び右端部101Rは、ベース部101の後方に突出している。左端部101L及び右端部101Rは、照明ユニットSU2の横幅方向(左右方向)の端部である。すなわち、ベース部101は、ベース本体101Hと、左端部101L及び右端部101Rとを有する。ベース本体101Hは、例えば矩形の板状である。左端部10Lは、ベース本体101Hの左辺から後方に突出し、右端部101Rは、ベース本体101Hの右辺から後方に突出している。
左端部101Lは、上下2組の貫通孔103(103a,103b)を有する。各貫通孔103は、開口面が円形である丸孔である。各貫通孔103は、左端部101Lを左右方向に貫通している。貫通孔103の各組はそれぞれ、複数(ここでは3つ)の貫通孔103を含む。上側の組の貫通孔103aは、左端部101Lにおける長手方向(上下方向)の略上半分において、左端部101Lの長手方向に並んで設けられている。下側の組の貫通孔103bは、左端部101Lにおける長手方向の略下半分において、左端部101Lの長手方向に並んで設けられている。右端部101Rも、左端部101Lと同様に、上下2組の貫通孔103(103a,103b)を有し、各貫通孔103は丸孔である。
落下防止部材170は、3つの照明ユニットSU2の少なくとも1つの落下を防止する。落下防止部材170は、照明装置1Dの左右両側のうちの一方の側(例えば左側)に設けられる。なお、落下防止部材170は、照明装置1Dの左右両側に設けられてもよい。落下防止部材170は、例えばアルミ又はアルミ合金で形成されている。
落下防止部材170は、上下2つ備えられている。上下2つの落下防止部材170は、互いに同じ構成である。上側の落下防止部材170U(第1落下防止部材)は、上段の照明ユニットSU2の落下を防止する。下側の落下防止部材170D(第2落下防止部材)は、中段又は下段の照明ユニットSU2の落下を防止する。
上側の落下防止部材170Uは、側板部171と、前板部172とを有する(図15参照)。側板部171は、上下方向に延びた例えば略矩形の板状である。本実施形態では、側板部171における後上角部及び後下角部は、面取りされている。前板部172は、側板部171の前辺から左方向(照明ユニットSU2側)に突出すると共に側辺部171の前辺全体にわたって設けられている。下側の落下防止部材170Dも、上側の落下防止部材170Uと同様の構成である。
上側の落下防止部材170Uは、上下2組の貫通孔173(173a,173b)と、ワイヤー連結用の連結孔174とを有する(図19参照)。
上下2組の貫通孔173は、側板部171に設けられている。各貫通孔173は、側板部171を厚さ方向(左右方向)に貫通している。貫通孔173の各組はそれぞれ、複数(ここでは3つ)の貫通孔173を含む。上側の組の貫通孔173a(第4の組の貫通孔)は、側板部171における長手方向(上下方向)の略上半分において、側板部171の長手方向に並んで設けられている。上側の組の貫通孔173aには、後述のように、3つのねじN12b(第2の組のねじ)の何れかのねじが挿入される。下側の組の貫通孔173b(第3の組の貫通孔)は、側板部171における長手方向の略下半分において、側板部171の長手方向に並んで設けられている。下側の組の貫通孔17bには、後述のように、3つのねじN13b(第1の組のねじ)の何れかのねじが挿入される。
上側の組内の3つの貫通孔173aのうち、上下2つの貫通孔173aは丸孔であり、真ん中の貫通孔173aは、長孔である。すなわち、上側の組の貫通孔173aは、3つのねじN12bの何れかが挿入される2つの丸孔(上下2つの貫通孔173a、第2丸孔)及び1つの長孔(真ん中の貫通孔173a、第2長孔)を有する。なお、長孔は、開口面が、側板部171の横幅方向(前後方向)に延びた長孔である。長孔(真ん中の貫通孔17a)は、2つの丸孔(上下2つの貫通孔173a)の並び方向(すなわち上下方向)に交差(例えば直交)する方向に延びている。同様に、下側の組内の3つの貫通孔173bのうち、上下2つの貫通孔173bは丸孔であり、真ん中の貫通孔173bは、長孔である。すなわち、下側の組の貫通孔173bも、3つのねじN13bの何れかが挿入される2つの丸孔(上下2つの貫通孔173b、第1丸孔)及び1つの長孔(真ん中の貫通孔173b、第1長孔)を有する。
下側の落下防止部材170Dも、上側の落下防止部材170Uと同様に構成されている。すなわち、下側の落下防止部材170Dは、上下2組の貫通孔173(173a,173b)と、ワイヤー連結用の連結孔174とを有する。この場合も、上側の組の貫通孔173a(第8の組の貫通孔)は、3つのねじN14b(第6の組のねじ)の何れかが挿入される2つの丸孔(上下2つの貫通孔173a、第4丸孔)及び1つの長孔(真ん中の貫通孔173a、第4長孔)を有する。下側の組の貫通孔173b(第7の組の貫通孔)は、3つのねじN15b(第5の組のねじ)の何れかが挿入される2つの丸孔(上下2つの貫通孔173a、第3丸孔)及び1つの長孔(真ん中の貫通孔173a、第3長孔)を有する。
連結孔174は、例えば丸孔であって、側板部171の所定箇所(例えば後縁の中央位置)に設けられている。本実施形態では、ワイヤー190の一端部が、ねじで、下側の落下防止部材170Dの連結孔174に連結される。ワイヤー190の他端部は、ねじで、例えば、右側の連結部材9R(第2連結部材)の台部91にねじで連結される(図18参照)。
上側の落下防止部材170Uは、上段の照明ユニットSU2の左端部101Lの外側面(すなわち左側面)と中段の照明ユニットSU2の左端部101Lの外側面とに跨って配置される。この状態で、後述のように、ねじN12b,N13bによって、上側の落下防止部材170Uは、左側の連結部材150と共に、上段及び中段の各々の照明ユニットSU2に連結される。下側の落下防止部材170Dは、中段の照明ユニットSU2の左端部101Lの外側面(すなわち左側面)と下段の照明ユニットSU2の左端部101Lの外側面とに跨って配置される。この状態で、後述のように、ねじN14b,N15bによって、下側の落下防止部材170Dは、左側の連結部材9Rと共に、中段及び下段の各々の照明ユニットSU2に連結される。
一対の連結部材150は、上段及び中段の各々の照明ユニットSU2を互いに連結する。一対の連結部材150の各々は、互いに左右対称に形成されている。一対の連結部材150は、例えばアルミ又はアルミ合金で形成されている。以下、一対の連結部材150の各々を区別する場合は、連結部材150L,150Rと記載する。一対の連結部材150はそれぞれ、細長い板状である(図19参照)。連結部材150L,150Rはそれぞれ、上下2組のねじ孔151を有する。各ねじ孔151は、連結部材150L,150Rを左右方向に貫通している。ねじ孔151の各組はそれぞれ、複数(ここでは3つ)のねじ孔151を含む。上側の組のねじ孔151aは、連結部材151における長手方向の略上半分において、連結部材151の長手方向に並んで設けられている。下側の組のねじ孔151bは、連結部材151における長手方向の略下半分において、連結部材150の長手方向に並んで設けられている。
より詳細には、連結部材150L,150Rはそれぞれ、本体部152と、上下2組のボス部153と、リブ154とを有する(図19参照)。
本体部152は、上下方向に細長い板状である。
ボス部153は、ねじ孔151が設けられる部分である。ボス部153の各組はそれぞれ、複数(ここでは3つ)のボス部153を含む。各組のボス部153は、本体部152の左右両側の主面のうちの一方の主面(例えば外側の主面)に設けられている。上側の組のボス部153aは、本体部152の一方の主面における長手方向の略上半分において、本体部152の長手方向に並んで設けられている。下側の組のボス部153bは、本体部152の一方の主面における長手方向の略下半分において、本体部152の長手方向に並んで設けられている。上下2組のボス部153は、上下2組のねじ孔151に一対一に対応している。各ボス部153には、対応するねじ孔151が設けられている。同じ組内のボス部153は、隣り合うボス部153の側面同士が連結されている。この連結によって連結部材151の強度が増強されている。
リブ154は、本体部152の一方の主面において、上下2組のボス部153の間に設けられている。リブ154の上端は、上側の組内の一番下のボス部153bの側面に連結されている。リブ154の下端は、下側の組内の一番上のボス部153aの側面に連結されている。
左側の連結部材150Lは、上段の照明ユニットSU2の左端部101Lの例えば内側面(すなわち右側面)と中段の照明ユニットSU2の左端部101Lの例えば内側面とに跨って配置される(図17参照)。この状態で、左側の連結部材150Lは、ねじN12aによって上段の照明ユニットSU2の例えば左端部101Lと連結されると共に、ねじN13aによって中段の照明ユニットSU2の例えば左端部101Lと連結される。より詳細には、3つのねじN12aがそれぞれ、上段の照明ユニットSU2の左端部101Lの対応する貫通孔103bを通って、左側の連結部材150Lの対応するねじ孔151aにねじ込まれる。また、3つのねじN13aがそれぞれ、中段の照明ユニットSU2の左端部101Lの対応する貫通孔103aを通って、左側の連結部材150Lの対応するねじ孔151bにねじ込まれる。この状態で、ねじN12a,N13aのねじ軸は、照明ユニットSU2の横幅方向(左右方向)に延びている。
同様に、右側の連結部材150R(第1連結部材)は、上段の照明ユニットSU2の右端部101Rの例えば内側面(すなわち左側面)と中段の照明ユニットSU2の右端部101Rの例えば内側面とに跨って配置される(図16参照)。また、上側の落下防止部材170Uは、上段の照明ユニットSU2の右端部101Rの例えば外側面(すなわち右側面)と中段の照明ユニットSU2の右端部101Rの例えば外側面とに跨って配置される(図16参照)。この状態で、右側の連結部材150Rは、ねじN12b(第2の組のねじ)によって、上側の落下防止部材170Uと共に上段の照明ユニットSU2の右端部101Rと連結される。また、右側の連結部材150Rは、ねじN13b(第1の組のねじ)によって、上側の落下防止部材170Uと共に中段の照明ユニットSU2の右端部101Rと連結される。より詳細には、3つのねじN12bがそれぞれ、上側の落下防止部材170Uの対応する貫通孔173a(第4の組の貫通孔)及び上段の照明ユニットSU2の右端部101Rの対応する貫通孔103bを通って、右側の連結部材150Rの対応するねじ孔151aにねじ込まれる。また、3つのねじN13bがそれぞれ、上側の落下防止部材170Uの対応する貫通孔173b(第3の組の貫通孔)及び中段の照明ユニットSU2の右端部101Rの対応する貫通孔103aを通って、右側の連結部材150Lの対応するねじ孔151bにねじ込まれる。この状態で、ねじN12b,N13bのねじ軸は、照明ユニットSU2の横幅方向(左右方向)に延びている。また、上側の落下防止部材170Uの長孔(すなわち上下各組の真ん中の貫通孔173a,173b)は、前後方向(すなわち上下方向と横幅方向とに交差する方向)に延びている。
なお、3つのねじN12bのうち、長孔である真ん中の貫通孔173aに挿入されるねじN12bは、例えば段付きねじになっている。これにより、当該ねじN12bは、緩まなくても、長孔内を円滑に移動可能である。同様に、3つのねじN13bのうち、長孔である真ん中の貫通孔173bに挿入されるねじN13bも、例えば段付きねじになっている。
このように、一対の連結部材150によって、上段及び中段の各々の照明ユニットSU2が互いに連結される。また、このように、上側の落下防止部材170Uが連結部材150Rと共に照明装置1Dに取り付けられている。
本実施形態の支持部材8は、図15〜図18に示すように、実施形態2の支持部材8と比べて、左右の連結部材9L,9Rの台部91の形状が異なる点と、2つの固定部材10が省略される点とが異なる以外は、実質的に同じ構成である。このため、以下の説明では、支持部材8のうち、台部91を中心に説明し、他の構成要素(連結部材9の支持部92、アーム部材11、目盛板15)の説明は、実施形態2の場合と同じ符号を付して省略する。
本実施形態の支持部材8の左右の連結部材9L,9R(特に台部91)は、実施形態1の左右の連結部材9L,9Rと比べて、更に、中段及び下段の各々の照明ユニットSU2を互いに連結する連結部材としても機能する。以下、左右の連結部材9L,9Rの台部91を区別する場合は、台部91を台部91L,91Rと記載する。
台部91は、図19に示すように、上下方向に延びた棒状である。台部91は、上下2組のねじ孔95を有する。各ねじ孔95は、台部91を左右方向に貫通している。ねじ孔95の各組はそれぞれ、複数(ここでは3つ)のねじ孔95を含む。上側の組のねじ孔95aは、台部91における長手方向(上下方向)の略上半分において、台部91の長手方向に並んで設けられている。下側の組のねじ孔95bは、台部91における長手方向の略下半分において、台部91の長手方向に並んで設けられている。
左側の台部91Lは、中段の照明ユニットSU2の左端部101Lの内側面(すなわち右側面)と下段の照明ユニットSU2の左端部101Lの内側面とに跨って配置される(図18参照)。この状態で、左側の連結部材9Lの台部91Lは、ねじN14aによって中段の照明ユニットSU2の左端部101Lと連結され、ねじN15aによって下段の照明ユニットSU2の左端部101Lと連結される。より詳細には、3つのねじN14aがそれぞれ、中段の照明ユニットSU2の左端部101Lの対応する貫通孔103bを通って、左側の台部91Lの対応するねじ孔95aにねじ込まれる。また、3つのねじN15aがそれぞれ、下段の照明ユニットSU2の左端部101Lの対応する貫通孔103aを通って、左側の台部91Lの対応するねじ孔95bにねじ込まれる。この状態で、ねじN14a,N15aのねじ軸は、照明ユニットSU2の横幅方向(左右方向)に延びている。
同様に、右側の台部91Rは、中段の照明ユニットSU2の右端部101Rの例えば内側面(すなわち左側面)と下段の照明ユニットSU2の右端部101Rの例えば内側面とに跨って配置される(図16参照)。また、下側の落下防止部材170Dは、中段の照明ユニットSU2の右端部101Rの例えば外側面(すなわち右側面)と下段の照明ユニットSU2の右端部101Rの例えば外側面とに跨って配置される(図16参照)。この状態で、右側の台部91Rは、ねじN14b(第6の組のねじ)によって、下側の落下防止部材170Dと共に中段の照明ユニットSU2の右端部101Rと連結される。また、右側の台部91Rは、ねじN15b(第5の組のねじ)によって、下側の落下防止部材170Dと共に下段の照明ユニットSU2の右端部101Rと連結される。より詳細には、3つのねじN14bがそれぞれ、下側の落下防止部材170Dの対応する貫通孔173a(第8の組の貫通孔)及び中段の照明ユニットSU2の右端部101Rの対応する貫通孔103bを通って、右側の台部91Rの対応するねじ孔95aにねじ込まれる。また、3つのねじN15bがそれぞれ、下側の落下防止部材170Dの対応する貫通孔173b(第7の組の貫通孔)及び下段の照明ユニットSU2の右端部101Rの対応する貫通孔103aを通って、右側の台部91Rの対応するねじ孔95bにねじ込まれる。この状態で、ねじN14b,N15bのねじ軸は、照明ユニットSU2の横幅方向(左右方向)に延びている。また、下側の落下防止部材170Dの長孔(すなわち上下各組の真ん中の貫通孔173a,173b)は、前後方向(すなわち上下方向と横幅方向とに交差する方向)に延びている。
このように、一対の連結部材9(より詳細には台部91)によって、中段及び下段の各々の照明ユニットSU2が互いに連結される。また、このように、下側の落下防止部材170Dが連結部材9Rと共に照明装置1Dに取り付けられている。
次に図20を参照して落下防止部材170の動作を説明する。以下の説明では、上側の落下防止部材170Uの動作を例示する。上側の落下防止部材170Uは、上側3つのねじN12bと、下側3つのねじN13bとによって、照明装置1Dに固定されている。以下、上側3つのねじN12bを互いに区別する場合は、それら3つのねじN12bをそれぞれ、上のねじN12U、真ん中のねじN12S、下のねじN12Dと記載する。
例えば上のねじN12Uが外れると、上段の照明ユニットSU2の自重によって、真ん中のねじN12Sが、それが挿通するねじ孔(すなわち長孔)173aの長手方向に沿って相対的に矢印Y1方向に移動する。すなわち、その真ん中のねじN12Sの移動量だけ、上段の照明ユニットSU2が下のねじN12Dを中心に後方(矢印Y2方向)に回転して傾斜する。なお、この傾斜は、上段の照明ユニットSU2の右端部側だけ(すなわち落下防止部材170が設けられている側)で起こる。この傾斜によって、3つの照明ユニットSU2を互いに連結するねじN12bのうちの一部のねじN12bが外れていることを、照明装置1Dの外観で判断可能になる。これにより、整備員が照明装置1Dを整備することで、照明ユニットSU2の落下を防止できる。
なお、上のねじN12Uの代わりに下のねじN12Dが外れた場合は、上のねじN12Uを中心に回転して上段の照明ユニットSU2が傾斜する。また、上側の落下防止部材170Uの下側3つのねじN13bのうちの上下の何れかの一方のねじN13bが外れた場合も、その上下何れかの他方のねじN13bを中心に、上段の照明ユニットSU2が後方に傾斜する。
また、下側の落下防止部材170Dにおいて上側3つのねじN14bのうち上下何れかの一方のねじN14bが外れると、その上下何れかの他方のねじN14bを中心に、中段の照明ユニットSU2が自重で後方に傾斜する。また、下側の落下防止部材170Dにおいて下側3つのねじN15bのうち上下何れかの一方のねじN15bが外れると、その上下何れかの他方のねじN15bを中心に、下段の照明ユニットSU2が自重で後方に傾斜する。
次に本実施形態の電源ボックス18について説明する。電源ボックス18は、図16及び図21に示すように、筐体18aの筐体構造が異なる点と、結線ボックス19を固定する固定部材185を備える点と、落下防止用のワイヤー190で支持部材8に連結されている点が異なる以外は、実施形態2の電源ボックス18と同様に構成されている。なお、照明装置1Dは、ワイヤー190を更に備えている。
本実施形態の電源ボックス18の筐体18aは、基部18eと、カバー18fとを有する。基部18eは、基部本体18gと、複数(ここでは4つ)の固定部18hと、連結部18kとを有する。基部本体18gは、3つのAC−DCコンバータ181,182,183が取り付けられる部分であり、例えば略矩形の板状である。3つのAC−DCコンバータ181,182,183は、基部本体18gの後面(取付面)において上下方向に並んだ状態で取り付けられている。
固定部18hは、一対の連結部材9の支持部92の後端92bに固定される部分である。固定部18hは、基部本体18gの左右両辺部から左右方向外側に突出するように、基部本体18gに設けられている。複数の固定部18hは、基部本体18gの左右各側に2つずつ設けられている。左側の2つの固定部18hはそれぞれ、ねじによって、左側の連結部材9Lの支持部92の上下両端部92bに固定される。右側の2つの固定部18hはそれぞれ、ねじによって、右側の連結部材9Rの支持部92bの上下両端部92bに固定される。
連結部18kは、ワイヤー190(図18参照)の一端部が固定される部分である。連結部18kは、基部本体18gの外周(例えば左辺)から外周側に突出するように、基部本体18gに設けられている。ワイヤー190の一端部は、ねじ(例えば段付きねじ)で連結部18kに連結され、ワイヤー190の他端部は、ねじ(例えば段付きねじ)で例えば支持部材8の左側の連結部材9Lの支持部92に連結されている(図18参照)。これにより、電源ボックス18が支持部92bから外れても、ワイヤー190によって、電源ボックス18が照明装置1Dから落下することを防止できる。なお、本実施形態では、ワイヤー190は、複数(例えば2本)備えられている。複数のワイヤー190の各々の一端部が、共通のねじで連結部18kに連結され、複数のワイヤー190の各々の他端部が、共通のねじで支持部92bに連結されている。
カバー18fは、基部18eの後面(取付面)を覆うように基部18eに取り付けられる。基部18eの後面がカバー18fによって覆われることで、基部18eの後面に設けられた3つのAC−DCコンバータ181,182,183が筐体18a内に収容される。カバー18fは、カバー本体18iと、フランジ部18jとを有する。カバー本体18iは、例えば直方体形の箱状であり、前面が開口している。フランジ部18jは、カバー本体18iの開口前面の周縁から外周側に突出すると共に周縁全体にわたって設けられている。フランジ部18jは、ねじによって、基部本体18gの後面の周縁に重ねられた状態で固定される。これにより、カバー18fが基部本体18gに取り付けられる。なお、ねじを外すことで、カバー18fは、基部本体18gから取外可能である。
この筐体18aでは、カバー18fが基部18eから外されると、基部本体18gの後面(取付面)全体が露出される。このため、基部本体18gの後面へのAC−DCコンバータ181,182,183の取付作業及び電源ボックス18のメンテナンス作業の作業性が向上する。
固定部材185は、複数(ここでは2つ)設けられている。固定部材185は、例えば金属であり、細長い板状である。固定部材185は、カバー18fの形状に沿ってハット形状に折れ曲がっている。より詳細には、固定部材185は、中央部185Sと、左片部185Lと、右片部185Rとを有する(図21参照)。中央部185Sは、カバー18fの後面に沿って左右に延び、左片部185L及び右辺部185Rはそれぞれ、中央部185Sの左右両端から前方に延びている。左片部185L及び右辺部185Rの各々の先端部185aは、左右方向の外側に曲がっている。固定部材185の左右両側の先端部185aは、基部18eの左右両側の固定部18hにねじで固定される(図16参照)。これにより、固定部材185が電源ボックス18に固定される。結線ボックス19は、2つの固定部材185の各々の中央部185Sに跨って配置された状態で、ねじでそれらの中央部185Sに固定される。
この電源ボックス18では、例えば、固定部材185を電源ボックス18から外した後にカバー18fを基部18eから外す。これにより、電源ボックス18へのAC−DCコンバータ181,182,183の取付作業及びメンテナンス作業を行うことができる。
(実施形態4の変形例)
(変形例1)
実施形態4では、中段と下段の各々の照明ユニットSU2が別体で構成され、連結部材9L,9Rで互いに連結される。ただし、中段と下段の各々の照明ユニットSU2は、実施形態2の照明ユニットSU1のように一体化されてもよい。換言すれば、本実施形態の中段及び下段の各々の照明ユニットSU2は、実施形態2の照明ユニットSU1を上下2つに分割したものに相当する。このように中段及び下段の各々の照明ユニットSU2を一体化する場合は、下側の落下防止部材170Dは、省略されてもよい。また、この場合は、左側の連結部材150Lは、上段の照明ユニットSU2の左端部の例えば内側面と、一体の照明ユニットSU1の左端部の内側面とに跨って配置される。この状態で、ねじによって、左側の連結部材150Lは、上段の照明ユニットSU2の左端部の例えば内側面と連結されると共に一体の照明ユニットSU1の左端部の例えば内側面に連結される。同様に、右側の連結部材150Rは、上段の照明ユニットSU2の右端部の例えば内側面と一体の照明ユニットSU1の右端部の例えば内側面とに跨って配置される。この状態で、右側の連結部材150Rは、ねじによって、落下防止部材170Uと共に上段の照明ユニットSU2の右端部と連結される。また、右側の連結部材150Rは、別のねじによって、落下防止部材170Uと共に一体の照明ユニットSU1の右端部101Rと連結される。
(変形例2)
実施形態4では、上段、中段及び下段の各々の照明ユニットはそれぞれ、光源ユニット2が横に2つ並ぶ照明ユニットSU2であるが、上段、中段及び下段の各々の照明ユニットの光源ユニット2の個数及び並び方は、このように限定されない。例えば上段の照明ユニットは、2つの光源ユニット2が横に並ぶ照明ユニットSU2であり、中段の照明ユニットは、4つの光源ユニット2が2行2列で並ぶ照明ユニットSU1であり、下段の照明ユニットは、2つの光源ユニット2が横に並ぶ照明ユニットSU2であってもよい。
(変形例3)
実施形態4において、上段、中段及び下段の照明ユニットSU2の順番を入れ替えてもよい。例えば、上段の照明ユニットSU2(第2照明ユニット)が、一番下に配置されて、下段の照明ユニットSU2(第3照明ユニット)と連結部材150(第1連結部材)によって連結されてもよい。すなわち、連結部材150によって、一番下に配置された上段の照明ユニットSU2と下段の照明ユニットSU2とが連結されてもよい。同様に、実施形態4の変形例も照明ユニットの順番を入れ替えてもよい。
(変形例4)
実施形態4及びその変形例1〜3において、上段、中段及び下段の各々の照明ユニットSU2の順番を入れ替えてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る照明装置(1A,1B,1C)は、照明ユニット(SU1)と、支持部材(8)と、を備える。支持部材(8)は、照明ユニット(SU1)を支持する。照明ユニット(SU1)は、複数の光源ユニット(2)と、ヒートシンク(6)と、を備える。ヒートシンク(6)は、複数の光源ユニット(2)に設けられている。複数の光源ユニット(2)は、一方向に並んだ2つ以上の光源ユニット(2)を含む。ヒートシンク(6)は、一方向に並んだ2つ以上の光源ユニット(2)にわたって配置されている。
この構成によれば、ヒートシンク(6)は、一方向に並んだ2つ以上の光源ユニット(2)にわたって配置されている。このため、一方向に並んだ2つ以上の光源ユニット(2)で発生した熱を、ヒートシンク(6)によって、より広い範囲にわたって拡散させて平均化できる。これにより、ヒートシンク(6)の放熱性を向上できる。
第2の態様に係る照明装置(1B,1C)は、第1の態様において、照明ユニット(SU1)を第1照明ユニット(SU1)とし、複数の光源ユニット(2)の各々を第1光源ユニット(2)とし、ヒートシンク(6)を第1ヒートシンク(6)とする。照明装置(1B,1C)は、第2照明ユニット(SU2)と、連結部材(110L,110R)と、を備える。第2照明ユニット(SU2)は、第1照明ユニット(SU1)とは別の照明ユニットである。連結部材(110)は、第1照明ユニット(SU1)と第2照明ユニット(SU2)とを連結する。第2照明ユニット(SU2)は、第2光源ユニット(2)と、第2ヒートシンク(100)と、を備える。第2ヒートシンク(100)は、第2光源ユニット(2)に設けられている。第2照明ユニット(SU2)は、第1照明ユニット(SU1)の上側に空間(120)を空けて配置されている。
この構成によれば、第2照明ユニット(SU2)が第1照明ユニット(SU1)の上側に追加されても、空間(120)によって、第1照明ユニット(SU1)で発生した熱が第2照明ユニット(SU2)に伝達することを抑制できる。この結果、照明装置(1B,1C)で発生した熱が第2照明ユニット(SU2)に集中することを抑制できる。
第3の態様に係る照明装置(1B,1C)では、第2の態様において、第1照明ユニット(SU1)と第2照明ユニット(SU2)とが並ぶ方向に直交する方向を側方とする。連結部材(110L,110R)は、第1照明ユニット(SU1)及び第2照明ユニット(SU2)の各々の側方に配置されている。
この構成によれば、第1照明ユニット(SU1)及び第2照明ユニット(SU2)の各々の側方に配置された連結部材(110L,110R)だけで、第1照明ユニット(SU1)の上側に第2照明ユニット(SU2)を連結できる。
第4の態様に係る照明装置(1B,1C)では、第3の態様において、第2光源ユニット(SU2)は、複数設けられている。第2ヒートシンク(100)は、複数の第2光源ユニット(2)にわたって配置されている。連結部材(110L,110R)は、第1ヒートシンク(6)及び第2ヒートシンク(100)の各々の側方に配置されて、第1ヒートシンク(6)と第2ヒートシンク(100)とを連結する。
この構成によれば、第2照明ユニット(SU2)の複数の第2光源ユニット(2)は、第2ヒートシンク(100)によって互いに連結される。このため、第1ヒートシンク(6)及び第2ヒートシンク(100)の各々の側方に配置された連結部材(110L,110R)だけで、第1照明ユニット(SU1)の上側に、複数の第2光源ユニット(2)及び第2ヒートシンク(100)を追加できる。
第5の態様に係る照明装置(1B)では、第2〜第4の態様の何れか1つにおいて、第1ヒートシンク(6)は、第1ベース部(61)と、第1放熱フィン(62)とを有する。第1放熱フィン(62)は、第1ベース部(61)から突出されている。第2ヒートシンク(100)は、第2ベース部(101)と、第2放熱フィン(102)とを有する。第2放熱フィン(102)は、第2ベース部(101)から突出されている。第1ベース部(61)からの第1放熱フィン(62)の高さ(W1)は、第2ベース部(101)からの第2放熱フィン(102)の高さ(W2)と異なる。
この構成によれば、第1放熱フィン(62)及び第2放熱フィン(102)の各々のベース部(61,101)に沿った熱拡散性能を異ならせることができる。
第6の態様に係る照明装置(1B)では、第5の態様において、第1ベース部(61)からの第1放熱フィン(62)の高さ(W1)は、第2ベース部(101)からの第2放熱フィン(102)の高さ(W2)よりも低い。
この構成よれば、第1ヒートシンク(6)では、第2ヒートシンク(100)よりも、第1ベース部(61)に沿った方向に熱が拡散し易くなる。この結果、第1ヒートシンク(6)は、第2ヒートシンク(100)よりも、ベース部(61)に沿った熱拡散性能を向上できる。
第7の態様に係る照明装置(1C)では、第2〜第6の態様の何れか1つにおいて、第2照明ユニット(SU2)は、連結部材(110)に対して可動可能に連結されている。
この構成によれば、第2ヒートシンク(100)の向きを、第1ヒートシンク(6)の向きとは独立して可動可能である。この結果、第1ヒートシンク(6)の放熱性を損なうことなく、第2ヒートシンク(100)の放熱性を調整可能である。
第8の態様の照明装置(1D)は、第2〜第7の態様の何れか1つの態様において、第1照明ユニット(例えば図15の中段及び下段の各々の照明ユニットSU2をまとめた全体)及び第2照明ユニット(例えば図15の上段の照明ユニットSU2)の少なくとも一方の落下を防止するための落下防止部材(170U)を更に備える。連結部材(150R)は、第1の組のねじ(N13b)によって落下防止部材(170U)と共に第1照明ユニットに連結され、第2の組のねじ(N12b)によって落下防止部材(170U)と共に第2照明ユニットに連結される。落下防止部材(170U)は、第3の組の貫通孔(173b)と、第4の組の貫通孔(173a)とを有する。第3の組の貫通孔(173b)は、第1の組のねじ(N13b)が挿入される2つの第1丸孔(上下2つの貫通孔173b)及び1つの第1長孔(真ん中の貫通孔173b)を有する。第1長孔は、2つの第1丸孔の並ぶ方向に交差する方向に延びている。第4の組の貫通孔(174a)は、第2の組のねじ(N12b)かが挿入される2つの第2丸孔(上下2つの貫通孔173a)及び1つの第2長孔(真ん中の貫通孔173a)を有する。第2長孔は、2つの第2丸孔の並ぶ方向に交差する方向に延びている。
この構成によれば、例えば第4の組内の2つの第2丸孔(上下2つの貫通孔173a)のうちの一方の第2丸孔(例えば上側の貫通孔173a)に挿入されたねじ(N12U)が外れると、第2照明ユニット(例えば図15の上段の照明ユニットSU2)の自重によって、第4の組の第2長孔(真ん中の貫通孔173a)に挿入されたねじ(N12S)が第2長孔の長手方向に沿って相対的に移動する。すなわち、第2長孔に挿入されたねじ(N12S)の移動量だけ、第2照明ユニットが2つの第2丸孔のうちの他方の第2丸孔(下側の貫通孔173a)に挿入されたねじ(N12D)を中心に傾斜する。第3の組の2つの第1丸孔のうちの一方の第1丸孔に挿入されたねじが外れた場合も同様に、第2照明ユニットが傾斜する。この傾斜によって、第1照明ユニット及び第2照明ユニットを互いに連結するねじ(N12b,N13b)のうちの一部のねじ(例えばN12U)が外れていることを、照明装置(1D)の外観で判断可能なる。これにより、整備員が照明装置(1D)を整備することで、第1照明ユニット又は第2照明ユニットの落下を防止できる。
第9の態様の照明装置(1D)では、第8の態様において、第1照明ユニット(例えば図15の中段及び下段の各々の照明ユニットSU2をまとめた全体)及び第2照明ユニット(例えば図15の上段の照明ユニットSU2)は、互いに上下方向に並んでいる。連結部材(150R)は、第1の組のねじ(N13b)及び第2の組のねじ(N12b)によって、第1照明ユニット及び第2照明ユニットの各々における横幅方向の端部(101R)に連結されている。第1の組のねじ(N13b)及び第2の組のねじ(N12b)の各々のねじ軸は、横幅方向(左右方向)に延びている。第1長孔(下側の組の真ん中の貫通孔173b)及び第2孔(上側の組の真ん中の貫通孔173a)はそれぞれ、上下方向と横幅方向とに交差する方向(前後方向)に延びている。
この構成によれば、第3の組内の2つの第1丸孔(上下2つの貫通孔173b)のうちの一方の第1丸孔に挿入されたねじ(上下2つのねじN13bのうちの一方のねじ)、又は、第4の組の2つの第2丸孔(上下2つの貫通孔173a)のうちの一方の第2丸孔に挿入されたねじ(上下2つのねじN12bのうちの一方のねじ)が外れた場合に、第1照明ユニット又は第2照明ユニットを前後に傾斜させることができる。
第10の態様の照明装置(1D)では、第8又は第9の態様において、連結部材(150R)を第1連結部材(150R)とし、落下防止部材(170U)を第1落下防止部材(170U)とする。第1照明ユニット(例えば図15の中段及び下段の各々の照明ユニットSU2をまとめた全体)は、第3照明ユニット(例えば図15の下段の照明ユニットSU2)及び第4照明ユニット(中段の照明ユニットSU2)を有する。照明装置(1D)は、第3照明ユニット及び第4照明ユニットを連結する第2連結部材(9R)と、第3照明ユニット又は第4照明ユニットの落下を防止する第2落下防止部材(170D)とを更に備える。第1連結部材(150R)は、第3照明ユニット及び第4照明ユニットのうちの一方と第2照明ユニット(上段の照明ユニットSU2)を連結する。第2連結部材(9R)は、第5の組のねじ(N15b)によって第2落下防止部材(170D)と共に第3照明ユニットと連結され、第6の組のねじ(N14b)によって第2落下防止部材(170D)と共に第4照明ユニットと連結される。第2落下防止部材(170D)は、第7の組の貫通孔(173b)と、第8の組の貫通孔(173a)とを有する。第7の組の貫通孔(173b)は、第5の組のねじ(N15b)が挿入される2つの第3丸孔(上下2つの貫通孔173b)及び1つの第3長孔(真ん中の貫通孔173b)を有する。第3長孔は、2つの第3丸孔の並ぶ方向に交差する方向に延びている。第8の組の貫通孔(173a)は、第6の組のねじ(N14b)の何れかが挿入される2つの第4丸孔(上下2つの貫通孔173a)及び1つの第4長孔(真ん中の貫通孔173a)を有する。第4長孔は、2つの第4丸孔の並ぶ方向に交差する方向に延びている。
この構成によれば、第1照明ユニットが第3照明ユニット(例えば図15の下段の照明ユニットSU2)及び第4照明ユニット(例えば図15の中段の照明ユニットSU2)で構成され、第3照明ユニット及び第4照明ユニットが第2連結部材(9R)で連結される場合も、第2落下防止部材(170D)によって第3照明ユニット又は第4照明ユニットの落下を防止できる。
第11の態様に係る照明装置(1A,1B,1C)では、第1〜第10の態様の何れか1つにおいて、照明ユニット(SU1)は、光軸(L1)を有する。支持部材(8)は、固定板(12)と、アーム片(13L,13R)と、を備える。固定板(12)は、所定の設置場所に固定される。アーム片(13L,13R)は、固定板(12)から延び、照明ユニット(SU1)の側面に回転可能に連結されている。アーム片(13L,13R)の両側の主面(13La,13Ra)は、光軸(L1)が固定板(12)に平行であるときの光軸(L1)に平行である。
この構成によれば、光軸(L1)が固定板(12)に平行なときの光軸(L1)に沿った方向から見ると、アーム片(13L,13R)は、アーム片(13L,13R)の厚さ(D1,D2)しか見えない。これにより、各アーム片(13L,13R)の配置スペースは、照明ユニット(SU1)の側方方向に関しては、アーム片(13L,13R)の厚さ分(D1,D2)の大きさで足りるため、照明装置(1A,1B,1C)のコンパクト化に寄与できる。
第12の態様に係る照明装置(1A,1C)は、第1〜第11の態様の何れか1つにおいて、電源ボックス(18)を更に備える。電源ボックス(18)は、照明ユニット(SU1)に電力を供給する。複数の光源ユニット(2)と電源ボックス(18)との間にヒートシンク(6)が配置されている。ヒートシンク(6)における電源ボックス(18)の側から見て、電源ボックス(18)は、ヒートシンク(6)の輪郭の範囲内に配置されている。
この構成によれば、電源ボックス(18)を備えても、照明装置(1A,1C)の横幅及び高さが大型化することを抑制できる。
第13の態様の照明装置(1D)では、第12の態様において、電源ボックス(18)は、基部(18e)と、複数のコンバータ(181〜183)と、カバー(18f)とを備える。複数のコンバータ(181〜183)は、基部(18e)の取付面(後面)に取り付けられている。カバー(18f)は、取付面を覆うように基部(18e)に着脱可能に取り付けられている。
この構成によれば、カバー(18f)を外すと、基部(18e)の取付面全体を露出させることができるため、コンバータ(181〜183)の取付作業及び電源ボックス(18)のメンテナンス作業の作業性を向上できる。
第14の態様の照明装置(1D)は、第13の態様において、落下防止ワイヤー(190)を更に備える。基部(18e)は、落下防止用のワイヤー(190)の一端部が連結される連結部(18k)を有する。ワイヤー(190)の他端部は、支持部材(8)に連結されている。
この構成によれば、落下防止ワイヤー(190)によって電源ボックス(18)が照明装置(1D)から落下することを防止できる。
第15の形態に係る照明装置(1C)は、第12の態様において、結線ボックス(19)を更に備える。結線ボックス(19)は、複数の光源ユニット(2)に電気的に接続された電線と、電源ボックス(18)の電源回路(181,182,183)に電気的に接続された電線とを電気的に接続する。電源ボックス(18)は、ヒートシンク(6)と結線ボックス(19)との間に配置されている。
この構成によれば、照明装置(1A,1B,1C,1D)の両側に結線ボックス(19)の配置スペースを確保する必要が無くなり、照明装置(1A,1B,1C)の横寸法を小型化できる。
第16の態様に係る照明装置(1A,1B,1C,1D)は、第1〜第15の態様の何れか1つにおいて、複数のカバー(3)を備える。複数のカバー(3)は、複数の光源ユニット(2)のうちの少なくとも1つの光源ユニット(2)を覆う。複数のカバー(3)は、一方向に並んだ2つ以上のカバー(3)を含む。一方向に並んだ2つ以上のカバー(3)は、隣合うカバー(3)が隣接して配置されている。
この構成によれば、一方向に並んだ2つ以上のカバー(3)における隣合うカバー(3)が隣接して配置される分、照明ユニット(SU1)における一方向の長さを短くでき、照明装置(1A,1B,1C,1D)を小型化できる。