JP2020009173A - 道路システムおよび通行料金算出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性の高い道路システムおよび通行料金算出装置を提供すること。【解決手段】一方向に対して複数車線を備える道路の少なくとも一車線の特定区間を、車両が任意の区間かつ任意の距離を走行可能な有料区間として設定する有料区間設定部10と、有料区間を走行した車両が、有料区間を走行した距離を取得する走行距離取得部20と、走行距離取得部20が取得した距離に応じて車両に対して課金する課金部30とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、道路システムおよび通行料金算出装置に関する。
有料道路を区間ごとに分割し、走行区間ごとに課金する通行料金収受システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術は、道路の所定の区間毎に設置される複数のゲートシステムを備える。ゲートシステムは、ゲートシステムを通過する車両と通信するアンテナと、ゲートシステムを通過することにより課金される通行料を含む課金情報を作成する路側制御装置とを備える。
特開2004−139322号公報
特許文献1に記載の技術では、有料区間の出入口には、ゲートシステムを設置することが必要である。ゲートシステムを設置するために、道路の周辺に設置場所を確保することが必要である。これにより、有料区間は、ゲートシステムによって出入口の位置が固定される。そこで、有料区間の出入口にゲートシステムのような装置を配置することなく、道路の任意の区間を有料区間に設定したり、設定を解除したりすることで、利便性を高くすることが望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、利便性の高い道路システムおよび通行料金算出装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る道路システムは、一方向に対して複数車線を備える道路の少なくとも一車線の特定区間を、車両が任意の区間かつ任意の距離を走行可能な有料区間として設定する有料区間設定部と、前記有料区間を走行した車両が、前記有料区間を走行した距離を取得する走行距離取得部と、前記走行距離取得部が取得した距離に応じて前記車両に対して課金する課金部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る通行料金算出装置は、一方向に対して複数車線を備える道路の少なくとも一車線の特定区間に設定され、車両が任意の区間かつ任意の距離を走行可能な有料区間を車両が走行した距離を取得する走行距離取得部と、前記走行距離取得部が取得した距離に応じて課金金額を算出する課金情報取得部と、を備え、前記走行距離取得部は、前記有料区間を設定するために前記道路の路面上に配置された有料区間識別部によって、前記有料区間を走行した距離を取得する、ことを特徴とする。
本発明によれば、利便性の高い道路システムおよび通行料金算出装置を提供することができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る道路システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、第一実施形態に係る道路システムの構成例を示す概略図である。 図3は、第一実施形態に係る道路システムにおいて、有料区間の設定について説明する図である。 図4は、第一実施形態に係る道路システムにおいて、有料区間の設定について説明する図である。 図5は、第一実施形態に係る道路システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、第一実施形態に係る道路システムにおける処理の一例を説明するための概略図である。 図7は、第一実施形態に係る道路システムにおける処理の他の一例を説明するための概略図である。 図8は、第二実施形態に係る道路システムにおいて、混雑度に応じた有料区間の設定について説明する図である。 図9は、第三実施形態に係る道路システムの構成例を示すブロック図である。 図10は、第三実施形態に係る道路システムにおいて、混雑度に応じた有料区間の料金体系について説明する図である。 図11は、第四実施形態に係る道路システムの構成例を示すブロック図である。 図12は、第四実施形態に係る道路システムにおいて、乗員の人数に応じた有料区間の料金体系について説明する図である。 図13は、第四実施形態に係る道路システムにおいて、車両の種類に応じた有料区間の料金体系について説明する図である。 図14は、第四実施形態に係る道路システムにおいて、乗員の居住地に応じた有料区間の料金体系について説明する図である。 図15は、第四実施形態に係る道路システムにおいて、車速に応じた有料区間の料金体系について説明する図である。 図16は、第五実施形態に係る道路システムの構成例を示すブロック図である。 図17は、第五実施形態に係る道路システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 図18は、第六実施形態に係る道路システムの構成例を示すブロック図である。 図19は、第六実施形態に係る道路システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る道路システム1の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る道路システムの構成例を示すブロック図である。図2は、第一実施形態に係る道路システムの構成例を示す概略図である。道路システム1は、道路に対して有料区間を任意に設定して、車両が有料区間を走行した距離に応じて課金する。道路システム1は、有料区間設定部10と、走行距離取得部20と、課金部30とを有する。
有料区間設定部10は、道路の特定区間を、車両が任意の区間かつ任意の距離を走行可能な有料区間として設定する。言い換えると、有料区間設定部10は、道路の特定区間を、任意の位置から出入り可能な有料区間として設定する。有料区間設定部10は、ビーコン発信部(有料区間識別部)11と、ビーコン制御部12とを有する。また、道路が一方向に対して複数の車線を備える場合は、複数の車線のうち少なくとも一車線の特定区間を、有料区間として設定する。
ビーコン発信部11は、有料区間を設定するために路面上に配置される。ビーコン発信部11は、所定間隔で道路に埋設される。例えば、ビーコン発信部11は、5m間隔で埋設される。ビーコン発信部11は、例えば、道路の車線の幅方向において中間部に1つ配置される。ビーコン発信部11は、例えば、道路の車線の幅方向において複数配置されてもよい。
ビーコン発信部11は、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信の発信機である。ビーコン発信部11は、数10cm程度の範囲内で受信可能なビーコン信号を発信可能である。より詳しくは、ビーコン発信部11は、真上を走行する車両に配置されたビーコン受信部21によって受信可能で、隣接車線を走行する車両に配置されたビーコン受信部21では受信不可能なビーコン信号を発信する。
ビーコン発信部11は、ビーコン制御部12によってビーコン信号の発信が制御される。より詳しくは、ビーコン発信部11は、有料区間に設定されていると、ビーコン信号を発信し、有料区間に設定されていないと、ビーコン信号を発信しない。または、ビーコン発信部11は、有料区間に設定されているか設定されていないかを区別可能な設定情報を含むビーコン信号を発信してもよい。さらに、ビーコン発信部11は、有料区間のうち、通常通りの課金か、例えば5割増の課金かのような料金区分を区別可能な設定情報を含むビーコン信号を発信してもよい。
ビーコン発信部11は、識別子によって一意に特定可能である。または、ビーコン発信部11は、設置位置の位置情報に基づいて一意に特定可能であってもよい。
ビーコン制御部12は、ビーコン発信部11によるビーコン信号の発信を制御する。ビーコン制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置である。ビーコン制御部12は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。ビーコン制御部12には図示しない内部メモリが含まれ、データの一時記憶などに用いられる。ビーコン制御部12は、ビーコン発信部11ごとに、ビーコン信号の発信開始と発信停止とを制御する。本実施形態は、ビーコン制御部12は、有料区間に設定されたビーコン発信部11がビーコン信号を発信するように制御する。また、ビーコン制御部12は、有料区間に設定されたビーコン発信部11が、料金区分を区別可能な設定情報を含むビーコン信号を発信するように制御してもよい。
ビーコン制御部12は、例えば、有料区間に設定するビーコン発信部11の識別子が記憶されたリスト情報に基づいて、有料区間に設定されたビーコン発信部11を特定する。リスト情報は、ビーコン発信部11の識別子ごとに、料金区分を区別可能な設定情報を記憶していてもよい。または、ビーコン制御部12は、例えば、ビーコン発信部11が埋設された地図情報を表示した管理用の入力画面を介した管理者の入力操作に基づいて、有料区間に設定されたビーコン発信部11を特定してもよい。管理用の入力画面は、料金区分を区別可能な設定情報を入力可能であってもよい。または、ビーコン制御部12は、例えば、ビーコン発信部11が所定条件を満たすかを判定して、所定条件を満たすビーコン発信部11が有料区間に設定されたとしてもよい。ビーコン制御部12は、有料区間を判定する際に、料金区分を判定してもよい。
ここで、有料区間の設定について説明する。有料区間は、上述したように、リスト情報、管理者の入力操作、または、ビーコン制御部12が判定することによって設定可能である。例えば、道路の交差点の直前の区間に配置されたビーコン発信部11は有料区間から除外してもよい。例えば、道路の複数の車線のうち、中央側の車線に配置されたビーコン発信部11を有料区間として設定してもよい。ここでいう中央側とは、中央車線側であり、一般的に追い越し車線となる側である。さらに、例えば、道路の混雑度と、時間帯と、曜日と、天候と、道路の周辺のイベントの開催情報との少なくともいずれかに応じて有料区間に設定するビーコン発信部11を変えてもよい。
このようにして、ビーコン制御部12は、所定時間ごと、リスト情報が更新されるごと、または、管理者によって入力操作が行われるごとに、有料区間に設定されたビーコン発信部11がビーコン信号を発信するように制御する。
図3に示すように、リスト情報、管理者の入力操作、または、ビーコン制御部12が判定することによって、ビーコン識別子ごとに、有料か無料かの料金区分が設定される。図3は、第一実施形態に係る道路システムにおいて、有料区間の設定について説明する図である。ビーコン識別子が「0001」から「0010」までのビーコン発信部11は料金区分が「無料」であり有料区間に設定されていないので、ビーコン制御部12によって、ビーコン信号を発信しないように制御される。ビーコン識別子が「0011」から「0030」までのビーコン発信部11は料金区分が「有料」であり有料区間に設定されているので、ビーコン制御部12によって、ビーコン信号を発信するように制御される。
図4に示すように、ビーコン識別子ごとに、通常の課金の有料か、5割増の課金の有料か、無料かの料金区分が設定されてもよい。図4は、第一実施形態に係る道路システムにおいて、有料区間の設定について説明する図である。ビーコン識別子が「0011」から「0030」までのビーコン発信部11は料金区分が「有料」であるので、ビーコン制御部12によって、通常の課金である旨の情報を含むビーコン信号を発信するように制御される。ビーコン識別子が「0041」から「0050」までのビーコン発信部11は料金区分が「有料(5割増)」であるので、ビーコン制御部12によって、5割増の課金である旨の情報を含むビーコン信号を発信するように制御される。
走行距離取得部20は、例えば、CPUなどで構成された演算処理装置である。走行距離取得部20は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。走行距離取得部20には図示しない内部メモリが含まれ、データの一時記憶などに用いられる。走行距離取得部20は、車両に搭載される。走行距離取得部20は、有料区間を走行した車両が、有料区間を走行した距離を取得する。本実施形態では、走行距離取得部20は、有料区間を走行した車両が通過したビーコン発信部11の数に基づいて、有料区間を走行した距離を取得する。走行距離取得部20は、ビーコン受信部21と、ビーコンカウント部22と、通信部23とを有する。
ビーコン受信部21は、有料区間設定部10のビーコン発信部11の検出部として機能する。ビーコン受信部21は、ビーコン発信部11が発信したビーコン信号を受信する受信機である。ビーコン受信部21は、例えば、車両の車体の底面に配置されている。ビーコン受信部21は、ビーコン信号を受信すると受信情報をビーコンカウント部22に出力する。
ビーコン受信部21は、有料区間に設定されたビーコン発信部11のみがビーコン信号を発信する場合、有料区間を走行すると、ビーコン信号を受信し、有料区間以外を走行すると、ビーコン信号を受信しない。
または、ビーコン受信部21は、ビーコン発信部11が設定情報を含むビーコン信号を発信する場合、設定情報を含むビーコン信号を受信する。
ビーコンカウント部22は、ビーコン受信部21からの受信情報に基づいて、車両が通過したビーコン発信部11であって有料区間に設定されたものの数、言い換えると、有料区間に設定されたビーコン発信部11の上を車両が通過した回数をカウントする。より詳しくは、ビーコンカウント部22は、ビーコン受信部21が受信情報を受信すると、カウント数をカウントアップする。さらに、ビーコンカウント部22は、カウント数にビーコン発信部11の埋設間隔を乗算して有料区間における走行距離を取得してもよい。ビーコンカウント部22は、所定時間ごと、または、カウント数のカウントアップを停止してから所定距離走行したとき、通信部23を介してカウント結果であるカウント数または走行距離を課金部30に出力する。
通信部23は、無線により課金部30とデータの送受信を行う。
課金部30は、例えば、CPUなどで構成された演算処理装置である。課金部30は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。課金部30には図示しない内部メモリが含まれ、データの一時記憶などに用いられる。課金部30は、走行距離取得部20が取得した距離に応じて課金する。課金部30は、課金情報取得部31と、課金制御部32と、通信部33とを有する。
課金情報取得部31は、車両ごとに、有料区間を走行した距離に応じた課金金額を取得する。課金情報取得部31は、通信部33を介して走行距離取得部20からカウント結果を取得する。課金情報取得部31は、カウント結果を取得するごと、または、所定時間ごとに、課金金額を取得する。
課金情報取得部31は、ビーコン1個当たりの課金金額にカウント数を乗算して課金金額を取得する。例えば、ビーコン1個当たりの課金金額は10円である。または、課金情報取得部31は、単位距離当たりの課金金額に走行距離を乗算して課金金額を取得してもよい。例えば、10m当たりの課金金額は20円である。
課金情報取得部31は、有料区間が渋滞しているとき、課金対象外としてもよい。より詳しくは、課金情報取得部31は、走行距離取得部20からカウント結果とともに車両の車速情報を含む走行情を取得して、車両の有料区間における車速が所定速度未満である場合、課金対象外としてもよい。例えば、所定速度は10km/hである。
課金情報取得部31は、例えば、右左折時を含む車線変更のため一時的に有料区間を走行したとき、または、障害物を避けるため一時的に有料区間を走行したとき、課金対象外としてもよい。より詳しくは、課金情報取得部31は、カウント数が所定数未満である場合、または、車両の有料区間における走行距離が所定距離未満である場合、課金対象外としてもよい。例えば、所定数は、2である。例えば、所定距離は、10mである。
課金制御部32は、課金情報取得部31が取得した課金情報に基づいて、車両ごと、または、車両の乗員または所有者ごとに課金処理を行う。より詳しくは、課金制御部32は、通信部33を介して、例えば、銀行またはクレジットカード会社に課金情報を出力して入金の請求を行う。または、課金制御部32は、通信部33を介して、課金情報を車両に出力して入金の請求を行ってもよい。または、課金制御部32は、通信部33を介して、課金情報を車両の乗員または所有者が有する電子機器に出力して入金の請求を行ってもよい。
通信部33は、無線により走行距離取得部20とデータの送受信を行う。また、通信部33は、無線により車両の乗員または所有者が有する電子機器とデータの送受信を行ってもよい。
次に、図5を用いて、道路システム1における情報処理について説明する。図5は、第一実施形態に係る道路システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
まず、有料区間設定部10において、有料区間が設定される(ステップS101)。より詳しくは、有料区間に設定するビーコン発信部11の識別子が記憶されたリスト情報に基づいて有料区間が設定される。または、管理用の入力画面を介した管理者の入力操作によって有料区間が設定される。または、ビーコン発信部11が所定条件を満たすかを判定して、所定条件を満たすビーコン発信部11を有料区間に設定する。
ビーコン制御部12が、ビーコン信号の発信制御を実行する(ステップS102)。より詳しくは、ビーコン制御部12が、リスト情報、管理者の入力操作、または、ビーコン制御部12による判定によって有料区間に設定されたビーコン発信部11がビーコン信号を発信するように制御する。これにより、有料区間に設定されたビーコン発信部11がビーコン信号を発信する。ステップS102の処理は、例えば、所定時間ごと、リスト情報が更新されるごと、または、管理者によって入力操作が行われるごとに、実行される。
つぎに、走行距離取得部20において、ビーコン信号を受信する(ステップS201)。より詳しくは、車両が有料区間を走行すると、ビーコン受信部21が、道路に埋設されたビーコン発信部11の真上を通過するたびに、ビーコン発信部11が発信したビーコン信号を受信する。有料区間の終端に達したり、車両が有料区間として設定されていない車線に車線変更するまで、ビーコン信号を受信する。
ビーコンカウント部22が、ビーコン発信部11によってビーコン信号を受信した回数をカウントする(ステップS202)。より詳しくは、ビーコンカウント部22が、有料区間に設定されたビーコン発信部11の上を車両が通過した回数をカウントする。ビーコンカウント部22は、通信部23を介して、カウント結果を課金部30に出力する。
つぎに、課金部30において、課金情報取得部31が課金情報を取得する(ステップS301)。より詳しくは、課金情報取得部31が、通信部33を介して、走行距離取得部20のビーコンカウント部22から、カウント結果を取得する。課金情報取得部31は、ビーコン1個当たりの課金金額にカウント数を乗算して課金金額を取得する。または、課金情報取得部31は、単位距離当たりの課金金額に有料区間を走行した走行距離を乗算して課金金額を取得する。
図6、図7を用いて、課金金額の取得について具体的に説明する。図6は、第一実施形態に係る道路システムにおける処理の一例を説明するための概略図である。図7は、第一実施形態に係る道路システムにおける処理の他の一例を説明するための概略図である。片側3車線の道路RA、道路RBは、3車線のうち中央の1車線にビーコン発信部11が所定間隔で埋設されている。道路RAは、交差点直前の区間である交差点の手前付近はビーコン発信部11が埋設されていない。なお、図示されているビーコン発信部11は、すべて有料区間に設定されているものとする。言い換えると、図示されているビーコン発信部11は、ビーコン信号を発信する。ビーコン発信部11の真上を走行する車両は、ビーコン受信部21がビーコン発信部11からビーコン信号を受信する。
車両VAは、有料区間として設定された5つのビーコン発信部11の上を走行した。ビーコン発信部11の間隔が5mであるので、車両VAは、有料区間を20m走行した。車両VAの車速は10km/h以上である。車両VAは、有料区間を走行した分が課金される。車両VAは、走行距離取得部20のビーコンカウント部22がカウント数を5とカウントする。車両VAは、走行距離取得部20が、通信部23を介して、カウント結果を課金部30に出力する。課金部30は、課金情報取得部31が、車両VAについて、ビーコン1個当たりの課金金額10円×5=50円を課金金額として算出する。または、課金情報取得部31が、車両VAについて、距離10m当たりの課金金額20円×2=40円を課金金額として算出してもよい。
車両VBは、右折のために交差点付近で右車線を走行した。車両VBが走行した区間は有料区間に設定されていない、言い換えると、ビーコン発信部11が埋設されていない区間である。このため、車両VBは、走行距離取得部20のビーコン受信部21がビーコン信号を受信せず、課金対象外である。
車両VCは、右折のために交差点付近で右車線を走行して、1つのビーコン発信部11の上を走行した。車両VCは、有料区間を10m未満走行した。このため、車両VCは、課金対象外となる。
課金制御部32が、課金処理を行う(ステップS302)。より詳しくは、課金制御部32は、通信部33を介して、例えば、銀行またはクレジットカード会社に課金情報を出力して入金の請求を行う。または、課金制御部32は、通信部33を介して、課金情報取得部31が取得した課金情報を車両に出力して入金の請求を行ってもよい。または、課金制御部32は、通信部33を介して、課金情報を車両の乗員または所有者が有する電子機器に出力して入金の請求を行ってもよい。
このようにして、有料区間設定部10は、ビーコン制御部12によって、道路に埋設されたビーコン発信部11を制御して、道路の特定区間を有料区間として設定する。車両に搭載された走行距離取得部20は、ビーコンカウント部22によって、ビーコン受信部21がビーコン信号を受信した回数をカウントして、有料区間を走行した距離を取得する。課金部30は、課金情報取得部31によって車両が有料区間を走行した距離に応じた課金金額を算出する。
上述したように、本実施形態では、有料区間設定部10のビーコン制御部12によって、道路に埋設されたビーコン発信部11を制御して、道路の特定区間を有料区間として設定することができる。また、本実施形態では、車両に搭載された走行距離取得部20のビーコンカウント部22によって、ビーコン受信部21がビーコン信号を受信した回数をカウントして、有料区間を走行した距離を取得することができる。さらに、本実施形態では、課金部30の課金情報取得部31によって車両が有料区間を走行した距離に応じた課金金額を算出することができる。このように、本実施形態によれば、利便性の高い道路システムを提供することができる。
本実施形態は、有料区間の出入口にゲートのような装置を配置することなく、道路の特定区間を有料区間として設定することができる。本実施形態によれば、有料区間を容易に設定することができる。本実施形態では、有料区間の出入口がゲートによって固定されないので、ユーザが有料区間を走行したい任意の区間を走行することができる。しかも、本実施形態によれば、道路の周辺にゲートを設置するための設置場所を不要にすることができる。
本実施形態は、ビーコン信号を受信した回数に基づいて、容易に課金金額を算出することができる。
本実施形態は、ビーコン発信部11が通常通りの課金か割増または割引の課金かを区別可能な設定情報を含むビーコン信号を発信することができる。本実施形態によれば、割増または割引の課金金額を算出することができる。
[第二実施形態]
図8を参照しながら、本実施形態に係る道路システム1について説明する。図8は、第二実施形態に係る道路システムにおいて、混雑度に応じた有料区間の設定について説明する図である。道路システム1は、基本的な構成は第一実施形態の道路システム1と同様である。以下の説明においては、道路システム1と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。
有料区間設定部10は、道路の周辺状況に関する情報を示す周辺状況情報、例えば、道路の混雑度と、時間帯と、曜日と、天候と、道路の周辺のイベントの開催情報との少なくともいずれかに応じて有料区間を設定する。より詳しくは、有料区間設定部10は、道路の混雑度に応じて、有料区間とするか否かを変えて設定する。有料区間設定部10は、例えば、通勤・通学の時間帯、昼間の時間帯、夜間・早朝の時間帯で、有料区間とするか否かを変えて設定する。有料区間設定部10は、例えば、平日、休日とで、有料区間とするか否かを変えて設定する。有料区間設定部10は、例えば、晴天時、雨天時とで、有料区間とするか否かを変えて設定する。有料区間設定部10は、例えば、道路の周辺でイベントが開催されているかで、有料区間とするか否かを変えて設定する。
有料区間設定部10は、周辺状況に応じた料金体系の情報を含んで有料区間を設定してもよい。より詳しくは、有料区間設定部10は、例えば、混雑度に応じて、「通常時」は通常通りの課金とし、「混雑時」は5割増の課金として設定する。有料区間設定部10は、例えば、通勤・通学の時間帯、昼間の時間帯、夜間・早朝の時間帯で、料金体系を変えて設定する。有料区間設定部10は、例えば、平日、休日とで、料金体系を変えて設定する。有料区間設定部10は、例えば、晴天時、雨天時とで、料金体系を変えて設定する。有料区間設定部10は、例えば、道路の周辺でイベントが開催されているかで、料金体系を変えて設定する。ビーコン発信部11は、通常通りの課金か5割増の課金かのような料金区分を区別可能な設定情報を含むビーコン信号を発信する。
ビーコン制御部12は、例えば、周辺状況情報に応じて記憶されたリスト情報に基づいて、有料区間に設定されたビーコン発信部11を特定する。リスト情報は、ビーコン発信部11の識別子ごとに、周辺状況情報に応じた料金区分を区別可能な設定情報を記憶していてもよい。または、ビーコン制御部12は、例えば、ビーコン発信部11が埋設された地図情報と周辺状況情報とを表示した管理用の入力画面を介した管理者の入力操作に基づいて、有料区間に設定されたビーコン発信部11を特定してもよい。管理用の入力画面は、周辺状況情報に応じた料金区分を区別可能な設定情報を入力可能であってもよい。または、ビーコン制御部12は、例えば、道路交通情報通信システムまたはインターネット上に公開されている情報に基づいて、ビーコン発信部11が所定条件を満たすかを判定して、所定条件を満たすビーコン発信部11が有料区間に設定されたとしてもよい。ビーコン制御部12は、有料区間を判定する際に、道路交通情報通信システムまたはインターネット上に公開されている情報に基づいて、周辺状況情報に応じた料金区分を判定してもよい。
図8に示すように、リスト情報、管理者の入力操作、または、ビーコン制御部12が判定することによって、ビーコン識別子ごとに、道路の混雑度に応じて、有料か無料かの料金区分が設定される。ビーコン識別子が「0001」から「0010」までのビーコン発信部11は、「通常時」と「混雑時」のどちらの場合も「無料」であり、ビーコン制御部12によって、ビーコン信号を発信しないように制御される。ビーコン識別子が「0011」から「0030」までのビーコン発信部11は、「通常時」は「有料」であり、ビーコン制御部12によって、ビーコン信号を発信するように制御される。ビーコン識別子が「0011」から「0030」までのビーコン発信部11は、「混雑時」は「無料」であり、ビーコン制御部12によって、ビーコン信号を発信しないように制御される。
このようにして、ビーコン制御部12は、所定時間ごと、リスト情報が更新されるごと、または、管理者によって入力操作が行われるごとに、ビーコン発信部11の設定を制御する。
上述したように、本実施形態によれば、道路の周辺状況情報、例えば、道路の混雑度と、時間帯と、曜日と、天候と、道路の周辺のイベントの開催情報との少なくともいずれかに応じて有料区間を設定することができる。本実施形態によれば、道路の周辺状況情報に応じて料金体系を変えた有料区間を設定することができる。これらにより、本実施形態は、道路の周辺状況に応じて、有料区間を容易に設定することができる。
[第三実施形態]
図9、図10を参照しながら、本実施形態に係る車両用表示装置1Aについて説明する。図9は、第三実施形態に係る道路システムの構成例を示すブロック図である。図10は、第三実施形態に係る道路システムにおいて、混雑度に応じた有料区間の料金体系について説明する図である。
走行距離取得部20Aは、ビーコン信号の受信結果とともに、ビーコン信号受信時の周辺状況情報を課金部30Aに出力する。走行距離取得部20Aは、ビーコン受信部21と、周辺状況情報取得部24Aと、情報生成部25Aと、通信部23とを有する。
周辺状況情報取得部24Aは、道路交通情報通信システムまたはインターネット上に公開されている情報に基づいて、周辺状況情報を取得する。周辺状況情報取得部24Aは、取得した周辺状況情報を情報生成部25Aに出力する。
情報生成部25Aは、ビーコン受信部21による受信結果と、周辺状況情報取得部24Aが取得した周辺状況情報とを対応付けて、送信情報を生成する。送信情報は、受信したビーコン信号のビーコン発信部11の識別子に、受信日時と、周辺状況情報とを対応付ける。生成された送信情報は、通信部23を介して、課金部30Aに出力される。
課金部30Aは、周辺状況情報、例えば、道路の混雑度と、時間帯と、曜日と、天候と、道路の周辺のイベントの開催情報との少なくともいずれかに応じた料金体系に基づいて課金する。課金部30Aは、課金情報取得部31Aと、課金制御部32と、通信部33と、料金体系記憶部34Aとを有する。
課金情報取得部31Aは、通信部33を介して、ビーコン受信部21による受信結果と周辺状況情報とを走行距離取得部20Aから取得する。
料金体系記憶部34Aは、ビーコン識別子ごとに、道路の混雑度に応じた料金体系を記憶する。
図10に示すように、料金体系記憶部34Aには、ビーコン識別子ごとに、道路の混雑度に応じた料金体系が記憶されている。ビーコン識別子が「0001」から「0010」までのビーコン発信部11は、「通常時」と「混雑時」のどちらの場合も「無料」である。ビーコン識別子が「0011」から「0030」までのビーコン発信部11は、「通常時」は「有料」であり、「混雑時」は「有料(5割増)」である。
課金情報取得部31Aは、走行距離取得部20Aから受信した受信結果と周辺状況情報と料金体系記憶部34Aとに基づいて、車両ごとに、有料区間を走行した距離と、道路の混雑度と、時間帯と、曜日と、天候と、道路の周辺のイベントの開催情報との少なくともいずれかに応じた料金体系に基づいて課金金額を取得する。
このようにして、走行距離取得部20Aは、ビーコン信号の受信結果とともに、ビーコン信号受信時の周辺状況情報を課金部30Aに出力する。そして、課金部30Aは、料金体系記憶部34Aを参照して、道路の周辺状況情報に応じた料金体系に基づいて課金金額を算出する。
上述したように、本実施形態によれば、道路の周辺状況情報に応じた料金体系で課金金額を算出することができる。本実施形態によれば、より適切に課金することができる。
[第四実施形態]
図11ないし図15を参照しながら、本実施形態に係る道路システム1Bについて説明する。図11は、第四実施形態に係る道路システムの構成例を示すブロック図である。図12は、第四実施形態に係る道路システムにおいて、乗員の人数に応じた有料区間の料金体系について説明する図である。図13は、第四実施形態に係る道路システムにおいて、車両の種類に応じた有料区間の料金体系について説明する図である。図14は、第四実施形態に係る道路システムにおいて、乗員の居住地に応じた有料区間の料金体系について説明する図である。図15は、第四実施形態に係る道路システムにおいて、車速に応じた有料区間の料金体系について説明する図である。
走行距離取得部20Bは、ビーコン信号の受信結果とともに、ビーコン信号受信時の車両の状況を示す車両状況情報を課金部30Bに出力する。走行距離取得部20Bは、ビーコン受信部21と、車両状況情報取得部26Bと、情報生成部25Bと、通信部23とを有する。
車両状況情報取得部26Bは、車両の状況に関する情報を取得する。より詳しくは、車両状況情報取得部26Bは、例えばCAN(Controller Area Network)から、車両の車両情報と車両の走行情報との少なくともどちらかを取得する。車両状況情報取得部26Bは、車両の乗員が携帯する電子機器から、車両の乗員情報を取得してもよい。車両状況情報取得部26Bは、取得した車両状況情報を情報生成部25Bに出力する。
車両情報とは、車両に関する情報である。車両情報は、例えば、車種情報、排気量情報、公共交通機関または緊急車両のような特定車両であるかを区別可能な特定車両情報、車両の登録住所情報である。
走行情報とは、車両の走行に関する情報である。走行情報は、例えば、車速情報、走行履歴情報である。
乗員情報とは、車両の乗員に関する情報である。乗員情報は、例えば、乗員の人数情報、乗員の年齢情報、乗員の居住地情報である。
情報生成部25Bは、ビーコン受信部21による受信結果と、車両状況情報取得部26Bが取得した車両状況情報とを対応付けて、送信情報を生成する。送信情報は、受信したビーコン信号のビーコン発信部11の識別子に、受信日時と、車両状況情報とを対応付ける。生成された送信情報は、通信部23を介して、課金部30Bに出力される。
課金部30Bは、車両状況情報に応じた料金体系に基づいて課金する。課金部30Bは、課金情報取得部31Bと、課金制御部32と、通信部33と、料金体系記憶部34Bとを有する。
課金情報取得部31Bは、通信部33を介して、ビーコン受信部21による受信結果と車両状況情報とを走行距離取得部20Bから取得する。
料金体系記憶部34Bは、ビーコン識別子ごとに、車両状況情報に応じた料金体系を記憶する。
図12に示すように、料金体系記憶部34Bには、ビーコン識別子ごとに、乗員の人数に応じた料金体系が記憶されている。ビーコン識別子が「0001」から「0010」までのビーコン発信部11は、乗員が1人の場合も2人以上の場合もどちらも「無料」である。ビーコン識別子が「0011」から「0030」までのビーコン発信部11は、乗員が1人の場合は「有料」であり、乗員が2人以上の場合は「有料(5割引)」である。乗員の人数は、車両に備えられた着座センサなど、任意の手法で検出する。
図13に示すように、料金体系記憶部34Bには、ビーコン識別子ごとに、車両がバスかバス以外かに応じた料金体系が記憶されている。ビーコン識別子が「0001」から「0010」までのビーコン発信部11は、バス以外の場合もバスの場合もどちらも「無料」である。ビーコン識別子が「0011」から「0030」までのビーコン発信部11は、バス以外の場合は「有料」であり、バスの場合は「有料(5割引)」である。車両がバスであるか否かの判断は、走行距離取得部20Bは、課金部30Bに車両状況情報を出力する際に、バスであることを示す情報とともに出力することで判断される。
図14に示すように、料金体系記憶部34Bには、ビーコン識別子ごとに、車両の所有者が居住者であるかビジターであるかに応じた料金体系が記憶されている。ビーコン識別子が「0001」から「0010」までのビーコン発信部11は、居住者の場合もビジターの場合もどちらも「無料」である。ビーコン識別子が「0011」から「0030」までのビーコン発信部11は、居住者の場合は「無料」であり、ビジターの場合は「有料」である。車両の所有者が居住者であるかビジターであるかの判断は、走行距離取得部20Bは、課金部30Bに車両状況情報を出力する際に、居住者が所有する車両であることを示す情報とともに出力することで判断される。
図15に示すように、料金体系記憶部34Bには、ビーコン識別子ごとに、車速に応じた料金体系が記憶されている。ビーコン識別子が「0001」から「0010」までのビーコン発信部11は、車速によらず「無料」である。ビーコン識別子が「0011」から「0030」までのビーコン発信部11は、法定速度が遵守されている場合は「有料」であり、速度超過の場合は「有料(5割増)」である。法定速度が遵守されているか否かの判断は、走行距離取得部20Bは、課金部30Bに車両状況情報を出力する際に、ビーコン通過ごとの走行速度情報とともに出力し、ビーコンが設置されている道路の法定速度と対比することで判断される。
課金情報取得部31Bは、走行距離取得部20Bから受信した受信結果と車両状況情報と料金体系記憶部34Bとに基づいて、車両ごとに、有料区間を走行した距離と、車両の乗員情報と、車両の車両情報と、車両の走行情報との少なくともいずれかに応じた料金体系に基づいて課金金額を取得する。
このようにして、走行距離取得部20Bは、ビーコン信号の受信結果とともに、車両状況情報を課金部30Bに出力する。そして、課金部30Bは、料金体系記憶部34Bを参照して、車両状況情報に応じた料金体系に基づいて課金する。
上述したように、本実施形態によれば、車両状況情報に応じた料金体系で課金金額を算出することができる。本実施形態によれば、より適切に課金することができる。
[第五実施形態]
図16、図17を参照しながら、本実施形態に係る道路システム1Cについて説明する。図16は、第五実施形態に係る道路システムの構成例を示すブロック図である。図17は、第五実施形態に係る道路システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態に係る道路システム1Cは、基本的な構成は第一実施形態の道路システム1と同様である。本実施形態の道路システム1Cは有料区間設定部10Cと、走行距離取得部20Cと、課金部30Cとが第一実施形態の道路システム1と異なる。
有料区間設定部10Cは、ビーコン信号の発信制御を行い、車両との間でビーコン信号を送受信した回数をカウントし、車両ごとに課金金額を算出する。有料区間設定部10Cは、ビーコン発信部11と、ビーコン制御部12と、ビーコンカウント部13Cと、課金情報取得部14Cと、課金金額情報生成部15Cと、通信部16Cとを有する。
ビーコンカウント部13Cは、車両ごとに、車両がビーコン発信部11の上を通過した回数をカウントする。より詳しくは、ビーコンカウント部13Cは、ビーコン発信部11と走行距離取得部20Cのビーコン受信部21との通信が確立されたとき、車両ごとのカウント数をカウントアップする。
課金情報取得部14Cは、第一実施形態の課金情報取得部31と同様に、車両ごとに、有料区間を走行した距離に応じた課金金額を取得する。
課金金額情報生成部15Cは、課金部30Cに出力するための情報として、車両ごとに課金金額情報を生成する。課金金額情報生成部15Cは、通信部16Cを介して、生成した課金金額情報を課金部30Cに出力する。
通信部16Cは、無線により課金部30Cとデータの送受信を行う。
走行距離取得部20Cは、ビーコン受信部21を有する。
課金部30Cは、課金金額情報取得部31Cと、課金制御部32と、通信部33Cとを有する。
課金金額情報取得部31Cは、通信部33Cを介して、有料区間設定部10Cから課金金額情報を取得する。
通信部33Cは、無線により有料区間設定部10Cとデータの送受信を行う。
次に、図17を用いて、道路システム1Cにおける情報処理について説明する。図17に示すフローチャートのステップS111、ステップS112、ステップS211、ステップS312の処理は、図5に示すフローチャートのステップS101、ステップS102、ステップS201、ステップS302の処理と同様である。
有料区間設定部10Cにおいて、ビーコンカウント部13Cが、車両ごとに、ビーコン信号の送受信を行った回数をカウントする(ステップS113)。より詳しくは、ビーコンカウント部13Cが、車両ごとに、有料区間に設定されたビーコン発信部11の上を車両が通過した回数をカウントする。
課金情報取得部14Cが、車両ごとに、有料区間を走行した距離に応じた課金金額情報を取得する(ステップS114)。
課金金額情報生成部15Cが、車両ごとに、課金金額情報を生成する(ステップS115)。
生成した課金金額情報を通信部16Cを介して課金部30Cに出力する(ステップS116)。
課金部30Cにおいて、課金金額情報取得部31Cが、通信部33Cを介して、有料区間設定部10Cから、課金金額情報を取得する(ステップS311)。
上述したように、本実施形態では、車両の走行距離取得部20Cはビーコン受信部21のみを有していればよい。本実施形態によれば、車両側に搭載する装置を簡易な構成にすることができる。
[第六実施形態]
図18、図19を参照しながら、本実施形態に係る道路システム1Dについて説明する。図18は、第六実施形態に係る道路システムの構成例を示すブロック図である。図19は、第六実施形態に係る道路システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態に係る道路システム1Dは、基本的な構成は第一実施形態の道路システム1と同様である。本実施形態の道路システム1Dは、通行料金算出部(通行料金算出装置)20Dと、課金部30Dとが第一実施形態の道路システム1と異なる。
通行料金算出部20Dは、車両との間でビーコン信号を送受信した回数をカウントし、車両ごとに課金金額を算出する。通行料金算出部20Dは、ビーコン受信部21とビーコンカウント部22とを含む走行距離取得部29Dと、課金情報取得部27Dと、課金金額情報生成部28Dと、通信部23とを有する。
課金情報取得部27Dは、第一実施形態の課金情報取得部31と同様に、車両ごとに、有料区間を走行した距離に応じた課金金額を取得する。
課金金額情報生成部28Dは、課金部30Dに出力するための情報として、課金金額情報を生成する。課金金額情報生成部28Dは、通信部23を介して、課金情報取得部27Dが取得した課金金額情報を課金部30Dに出力する。
課金部30Dは、課金金額情報取得部31Dと、課金制御部32と、通信部33とを有する。
課金金額情報取得部31Dは、通信部33を介して、通行料金算出部20Dから課金金額情報を取得する。
次に、図19を用いて、道路システム1Dにおける情報処理について説明する。図19に示すフローチャートのステップS121、ステップS122、ステップS221、ステップS222、ステップS322の処理は、図5に示すフローチャートのステップS101、ステップS102、ステップS201、ステップS202、ステップS302の処理と同様である。
通行料金算出部20Dにおいて、課金情報取得部27Dが、有料区間を走行した距離に応じた課金情報を取得する(ステップS223)。
課金金額情報生成部28Dが、課金金額情報を生成する(ステップS224)。
生成した課金金額情報を通信部23を介して課金部30Dに出力する(ステップS225)。
課金部30Dにおいて、課金金額情報取得部31Dが、通信部33を介して、通行料金算出部20Dから、課金金額情報を取得する(ステップS321)。
上述したように、本実施形態によれば、車両に搭載された通行料金算出部20Dにおいて、車両ごとに課金金額を算出することができる。
図示した道路システム1の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
道路システム1の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
上記では、ビーコンを使用して有料区間を設定して、走行距離取得部20において、車両が有料区間を走行した距離を取得するものとして説明したが、これに限定されない。例えば、路面上に赤外線センサのような他のセンサを埋設して、車両の検出部によってセンサを検出して、有料区間を走行した距離を取得してもよい。センサが有料区間識別部として機能する。または、例えば、有料区間の路面に模様を描いたり着色したりして、車両のカメラで路面を撮影した映像を画像処理することによって、有料区間を走行した距離を取得してもよい。路面に描かれた模様部や着色部が有料区間識別部として機能する。または、有料区間識別部を使用せずに、例えば、車両の位置情報および有料区間が設定されている地図情報とに基づいて、有料区間を走行した距離を取得してもよい。
上記では、一方向に対して複数車線を備える道路の1車線に有料区間が設定されるものとして説明したが、これに限定されない。3車線の道路の2車線以上にそれぞれビーコン発信部11が所定間隔で埋設されて、複数の有料区間が設定されていてもよい。複数の有料区間は、独立して設定可能であり、有料区間の設定が異なっていても、料金体系が異なっていてもよい。さらには、一方向に対して単数車線または複数車線を備える道路のいずれにおいても、全車線に対して有料区間が設定されてもよい。
また、有料区間は、上記の条件に限らず、車両の通行を限定的としたい道路などに設定してもよい。例えば、通勤や通学の時間帯に、抜け道として利用される道路に対し、その時間帯を有料区間としてもよい。
1 道路システム
10 有料区間設定部
11 ビーコン発信部(有料区間識別部)
12 ビーコン制御部
20 走行距離取得部
21 ビーコン受信部
22 ビーコンカウント部
23 通信部
30 課金部
31 課金情報取得部
32 課金制御部
33 通信部

Claims (10)

  1. 道路の特定区間を、車両が任意の区間かつ任意の距離を走行可能な有料区間として設定する有料区間設定部と、
    前記有料区間を走行した車両が、前記有料区間を走行した距離を取得する走行距離取得部と、
    前記走行距離取得部が取得した距離に応じて前記車両に対して課金する課金部と、
    を備えることを特徴とする道路システム。
  2. 前記有料区間設定部は、前記道路の路面上に配置された有料区間識別部によって、有料区間を設定し、
    前記走行距離取得部は、前記有料区間識別部によって、前記車両が前記有料区間を走行した距離を取得する、
    請求項1に記載の道路システム。
  3. 前記有料区間設定部は、前記道路の交差点直前の区間は有料区間から除外する、
    請求項1または2に記載の道路システム。
  4. 前記有料区間設定部は、前記道路が一方向に対して複数の車線を備える場合、前記複数の車線のうち、中央側の車線を有料区間として設定する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の道路システム。
  5. 前記課金部は、前記車両の前記有料区間における車速が所定速度未満である場合、課金対象外とする、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の道路システム。
  6. 前記課金部は、前記車両の前記有料区間における走行距離が所定距離未満である場合、課金対象外とする、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の道路システム。
  7. 前記有料区間設定部または前記課金部は、前記道路の混雑度と、時間帯と、曜日と、天候と、前記道路の周辺のイベントの開催情報との少なくともいずれかを含む周辺状況情報に応じて有料区間を設定する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の道路システム。
  8. 前記有料区間設定部は、料金体系に関する情報を含んだ有料区間を設定する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の道路システム。
  9. 前記課金部は、前記車両の乗員情報と、前記車両の車両情報と、前記車両の走行情報との少なくともいずれかを含む車両状況情報に応じた料金体系に基づいて課金する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の道路システム。
  10. 道路のの特定区間に設定され、車両が任意の区間かつ任意の距離を走行可能な有料区間を車両が走行した距離を取得する走行距離取得部と、
    前記走行距離取得部が取得した距離に応じて課金金額を算出する課金情報取得部と、
    を備え、
    前記走行距離取得部は、前記有料区間を設定するために前記道路の路面上に配置された有料区間識別部によって、前記有料区間を走行した距離を取得する、
    ことを特徴とする通行料金算出装置。
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