JP2020009017A - 決済装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】支払い方法の選択操作に起因した不都合を解消する。【解決手段】決済装置は、商取引の決済に関わるデータを取得する。決済装置は、商取引の決済に必要な代金を、設定された1つの支払い方法で受け付ける。決済装置は、支払い方法の変更指示を受け付ける。決済装置は、変更指示を受け付けることなく代金を受け付けた場合に、取得したデータと受け付けた代金とに基づき商取引を決済するための処理を行う。決済装置は、代金を受け付ける前に、変更指示を受け付けた場合に、1つの支払い方法以外の支払い方法に対処するための処理を行う。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、決済装置及びコンピュータを当該決済装置として機能させるためのプログラムに関する。
小売店では、セルフ方式又はセミセルフ方式による決済システムの導入が進んでいる。セルフ方式による決済システムは、買上商品の登録から決済までを客自身で行うようにしたものである。セミセルフ方式による決済システムは、買上商品の登録を店員が行い、決済を客が行うようにしたものである。セルフ方式による決済システムが導入された店舗では、セルフ方式に対応したPOS(Point Of Sales)端末、いわゆるセルフPOS端末が使用される。セミセルフ方式による決済システムが導入された店舗では、買上商品の登録に特化した登録端末と、客による決済に特化した決済端末と、が使用される。以下、客による決済が可能なセルフPOS端末又は決済端末を総称して決済装置と表す。
ところで決済に必要な代金は、現金、クレジットカード、電子マネー等で支払われるケースが多い。そこで決済装置は、様々な客のニーズに応えられるように、複数種類の支払い方法の中から使用する支払い方法を客が自ら選択するように構成されている。しかしその一方で、老人または子供と称される世代の客は、代金を現金で支払う比率が高い。その上、この世代の客は、決済装置の操作に不慣れな場合が多い。このため、支払い方法を選択する操作に戸惑って処理が滞り、後の客の待ち時間が長くなる懸念があった。また、世代に拘わらず、支払い方法の選択操作を煩わしく感じる客も多かった。
このような問題は、複数の支払い方法に対応した決済装置とは別に、例えば現金支払いに特化した決済装置を用意し、代金を現金で支払う客は現金支払いに特化した決済装置を使用するように推し進めることで、解消できると考えられる。
特開2018−085146号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、支払い方法の選択操作に起因した不都合を解消できる決済装置を提供しようとするものである。
一実施形態において、決済装置は、取得手段と、代金受付手段と、変更受付手段と、第1の処理手段と、第2の処理手段とを備える。取得手段は、商取引の決済に関わるデータを取得する。代金受付手段は、商取引の決済に必要な代金を、設定された1つの支払い方法で受け付ける。変更受付手段は、支払い方法の変更指示を受け付ける。第1の処理手段は、変更受付手段が変更指示を受け付けることなく、代金受付手段が代金を受け付けた場合に、取得手段が取得したデータと代金受付手段が受け付けた代金とに基づき商取引を決済するための処理を行う。第2の処理手段は、代金受付手段が代金を受け付ける前に、変更受付手段が変更指示を受け付けた場合に、1つの支払い方法以外の支払い方法に対処するための処理を行う。
本実施形態に係るセルフPOS端末を含む決済システムの概略構成図。 同セルフPOS端末の外観構成を示す斜視図。 同セルフPOS端末の要部回路構成を示すブロック図。 同セルフPOS端末のメインメモリに形成される主要なメモリ領域を記す模式図。 同セルフPOS端末の補助記憶デバイスに形成される主要なメモリ領域を記す模式図。 同セルフPOS端末のプロセッサがメインモード及びサブモードの設定業務において実行する処理の手順を示す流れ図。 同セルフPOS端末のプロセッサが開店前業務において実行する処理の手順を示す流れ図。 同セルフPOS端末のプロセッサが開店後に実行するセルフ決済処理の手順を示す流れ図。 同セルフPOS端末のプロセッサが開店後に実行するセルフ決済処理の手順を示す流れ図。 同セルフPOS端末のプロセッサが開店後に実行するセルフ決済処理の手順を示す流れ図。 同セルフPOS端末のプロセッサが開店後に実行するセルフ決済処理の手順を示す流れ図。 同セルフPOS端末のプロセッサが開店後に実行するセルフ決済処理の手順を示す流れ図。 同セルフPOS端末のプロセッサが開店後に実行する受信処理の手順を示す流れ図。 同セルフPOS端末のタッチパネルに表示される登録待ち画像の一例を示す模式図。 同セルフPOS端末のタッチパネルに表示される支払い待ち画像の一例を示す模式図。
以下、支払い方法の選択操作に起因した不都合を解消できる決済装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
本実施形態では、セルフ方式による決済システムに用いられるセルフPOS端末を決済装置の一態様として例示する。
図1は、セルフPOS端末20を含む決済システム10の概略構成図である。決済システム10は、複数台のセルフPOS端末20と、複数台のアテンダント端末30と、ルータ40と、POSサーバ50と、ネットワーク60とを含む。ネットワーク60は、例えばLAN(Local Area Network)であり、POSサーバ50、各セルフPOS端末20、各アテンダント端末30及びルータ40を双方向通信自在に接続する。LANは、有線であってもよいし無線であってもよい。ルータ40は、例えばインターネットに接続されている。ルータ40は、決済システム10を構成する各機器とインターネット上のコンピュータとを接続し、相互間のデータ通信の中継を行う。コンピュータは、例えばクレジットカード決済に必要な企業体のコンピュータを含む。コンピュータは、クラウドコンピューティングシステムを利用してサービスを提供するものであってもよい。
セルフPOS端末20は、買上商品の登録から決済までを客が行うことを可能とした決済装置である。複数のセルフPOS端末20は、店舗の、商品が陳列された売場とは別に設けられた会計場に設置される。
セルフPOS端末20には、現金、クレジットカード、電子マネー等の複数種類の支払い方法に対応した汎用機20Aと、いずれか1種類の支払い方法に特化した専用機20Bとがある。汎用機20Aには、複数種類の支払い方法に対応していることを客に知らしめるための標識が設けられている。専用機20Bには、例えば現金支払い、クレジットカード支払いまたは電子マネー支払いに特化した専用機20Bであることを客に知らしめるための標識が設けられている。
なお、汎用機20A及び専用機20Bの台数は特に制限されるものではない。店舗責任者が客のニーズに合わせて汎用機20Aと専用機20Bとの台数を決定すればよい。また、セルフPOS端末20とは別に、キャッシャと称される店員によって操作される対面式のPOS端末を会計場に複数台設置し、これらのPOS端末もネットワーク60に接続して、決済システム10を構成してもよい。
アテンダント端末30は、セルフPOS端末20の状態を管理するための情報処理装置である。アテンダント端末30は、1台で複数のセルフPOS端末20の状態を管理することが可能である。アテンダント端末30は、ネットワーク60を介して、管理対象のセルフPOS端末20から種々の状態を表す信号を受信し、その内容をモニタに表示する。モニタは、セルフPOS端末20を使用する客を補助する店員、いわゆるアテンダントの待機場所に置かれている。アテンダントは、モニタに表示される情報から、各セルフPOS端末20の状態を把握することができる。
アテンダント端末30には、汎用機20A用のアテンダント端末30Aと、専用機20B用のアテンダント端末30Bとがある。アテンダント端末30Aは、汎用機20Aを管理対象とする。アテンダント端末30Bは、専用機20Bを管理対象とする。アテンダント端末30Aとアテンダント端末30Bとの台数は、特に制限されるものではない。1台のアテンダント端末30で管理できるセルフPOS端末20の台数には限りがある。したがって、店舗の規模、汎用機20Aと専用機20Bとの割合等によってアテンダント端末30Aとアテンダント端末30Bとの台数は決定される。なお、アテンダント端末30がどのセルフPOS端末20を管理対象とするかは任意である。したがって、1台のアテンダント端末30が、汎用機20Aと専用機20Bとを混在して管理することも可能である。また、セルフPOS端末20の台数が少ない店舗の場合には、1台のアテンダント端末30で汎用機20Aと専用機20Bとを管理することも可能である。
POSサーバ50は、各セルフPOS端末20で実行される買上商品の登録及び決済に係る処理を一元的に制御するためのコンピュータである。POSサーバ50は、ネットワーク60を介して各セルフPOS端末20で登録された買上商品のデータをリアルタイムに収集し、集計することで、商品販売時点の売上、在庫等のデータを管理する。
図2は、セルフPOS端末20の外観構成を示す斜視図であり、図3は、セルフPOS端末20の要部回路構成を示すブロック図である。汎用機20AとしてのセルフPOS端末20と、専用機20BとしてのセルフPOS端末20とは、ハードウェアの構成が同一である。そこで、汎用機20A又は専用機20Bを区別することなく、図2及び図3を用いて、セルフPOS端末20の主要なハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、セルフPOS端末20は、床面に設置された本体200と、この本体200の脇に設置された秤ユニット201とを備えている。本体200は、その上部に表示ポール202とタッチパネル203とを取り付けている。本体200は、秤ユニット201が設置された側とは反対側の側面中央部に籠台204を設けている。籠台204は、売場から来た客が買上商品を入れた籠等を置くためのものである。客は、タッチパネル203の画面が見えるように、図2において本体200の手前側に立って作業を行う。このため客から見ると、本体200を挟んで右側に籠台204があり、左側に秤ユニット201がある。以下の説明では、客が立つ側を本体200の正面とし、秤ユニット201が設置されている側を本体200の左側とし、籠台204が設けられている側を本体200の右側とする。
表示ポール202は、その先端部に例えば青色と赤色とを選択的に発光させる発光部202Aを備える。表示ポール202は、発光部202Aの発光色によってセルフPOS端末20の状態、例えば待機中、動作中、呼出中、エラー中等を表示する。
タッチパネル203は、セルフPOS端末20を操作するオペレータに対して種々の画面を表示するためのディスプレイと、オペレータによる画面へのタッチ入力を検知するためのタッチセンサとで構成される。セルフPOS端末20においてオペレータは、通常は客である。
本体200の正面に、スキャナ205(図3を参照)の読取窓205A、カード挿入口206、レシート発行口207、硬貨投入口208、硬貨払出口209、紙幣投入口210及び紙幣払出口211が形成されている。また、本体200の右側面から外部へと通信ケーブル212が延びており、この通信ケーブル212の先端に電子マネー媒体用のリーダ・ライタ213が接続されている。リーダ・ライタ213は、本体200の右側面上部に設けられた置台214に置かれている。
秤ユニット201は、ハウジング221の上部に秤皿222を設け、この秤皿222の上部に袋保持具223を取り付けた構造となっている。秤皿222は、その上面を載置面222Aとする。袋保持具223は、一対の保持アーム223Aを備えており、この保持アーム223Aでレジ袋又は客が持参した買物袋いわゆるマイバッグを保持する。秤ユニット201は、保持アーム223Aに保持されたレジ袋又はマイバッグに入れられて載置面222Aに置かれた商品の重量を計測する。
図3に示すように、セルフPOS端末20は、プロセッサ231、メインメモリ232、補助記憶デバイス233、時計234、通信インターフェース235、自動釣銭機236、スキャナ205、タッチパネル203、プリンタ237、カードリーダ238、リーダ・ライタ213、発光部202A、秤ユニット201及びシステム伝送路239を備える。システム伝送路239は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。システム伝送路239は、プロセッサ231と他の各部とを直接又は信号入出力回路を介して接続し、相互間で授受されるデータ信号を伝送する。プロセッサ231、メインメモリ232及び補助記憶デバイス233がシステム伝送路239で接続されることにより、セルフPOS端末20のコンピュータが構成される。
プロセッサ231は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ231は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、セルフPOS端末20としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ231は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
メインメモリ232は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ232は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ232は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ232は、プロセッサ231が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ232は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ231によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶デバイス233は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス233となり得る。補助記憶デバイス233は、プロセッサ231が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ231での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス233は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
時計234は、時刻を計時する。プロセッサ231は、時計234によって計時されている時刻を現在時刻として処理する。
通信インターフェース235は、ネットワーク60を介して接続されたPOSサーバ50、アテンダント端末30、ルータ40又は他のセルフPOS端末20との間で、予め設定された通信プロトコルに従いデータ通信を行う。
自動釣銭機236は、硬貨ユニット236Aと紙幣ユニット236Bとを含む。硬貨ユニット236Aは、硬貨投入口208に投入された硬貨を1枚ずつ選別して金種を識別し、金種別に金庫に収容する。硬貨ユニット236Aは、例えば釣銭データに基づいて金庫から該当する金種の硬貨を取出し、硬貨払出口209に払い出す。紙幣ユニット236Bは、紙幣投入口210に投入された紙幣を1枚ずつ選別して金種を識別し、金種別に金庫に収容する。紙幣ユニット236Bは、例えば釣銭データに基づいて金庫から該当する金種の紙幣を取出し、紙幣払出口211に払い出す。
スキャナ205は、読取窓205Aに翳された商品からコードシンボルを読み取る。店舗で販売される各商品には、その商品を識別するための商品ID等をコード化したコードシンボルが付されている。コードシンボルは、例えばバーコードである。コードシンボルは、例えば二次元データコードであってもよい。スキャナ205は、レーザ光の走査によりコードシンボルを読み取るタイプであってもよいし、撮像デバイスで撮像した画像からコードシンボルを読み取るタイプであってもよい。
プリンタ237は、レシート用紙に商取引の明細を表すレシートデータ等を印刷する。レシートデータが印刷されたレシート用紙は、レシート発行口207から排出され、図示しないカッタにより切断されて、レシートとして発行される。
カードリーダ238は、クレジットカード、ポイントカード等のカード媒体に記録されたカードデータを読み取る。カードリーダ238は、カード挿入口206に挿入されたカード媒体を本体200内に引き込み、カードデータを読み取った後、カード挿入口206から排出する。
リーダ・ライタ213は、電子マネー媒体に記録された電子マネーの読み取り及び書き換えを行う。電子マネー媒体は、例えば非接触型のICカードである。電子マネー媒体は、スマートフォン、タブレット端末等の電子機器であってもよい。
かかる構成のセルフPOS端末20は、図4に示すように、メインメモリ232の揮発性メモリ領域に、ステータスメモリ71と取引メモリ72とを形成している。ステータスメモリ71は、当該セルフPOS端末20の状態を表すデータ、いわゆるステータスを記憶する。セルフPOS端末20の状態には、買上商品の登録開始を待っている待機状態と、買上商品の登録開始から決済終了までの処理を実行している動作状態とがある。本実施形態では、待機状態を示すステータス“0”とし、動作状態を示すステータスを“1”とする。本実施形態では、ステータスが待機状態を示す“0”のとき、発光部202Aは、消灯している。そして、ステータスが待機状態を示す“0”から動作状態を示す“1”に代わると、発光部202Aは緑色で発光して、周囲に動作中であることを知らしめる。
取引メモリ72は、客との商取引に関するデータを記憶する。商取引に関するデータは、買上商品の販売データ、例えば商品ID、商品名、単価、販売点数、販売金額等を含む。また商取引に関するデータは、買上商品の合計点数、合計金額等を含む。
セルフPOS端末20は、図5に示すように、補助記憶デバイス233における記憶領域の一部に、POSデータメモリ81、メインモードメモリ82、サブモードメモリ83、支払い管理テーブル84及びPOS管理テーブル85を形成している。
POSデータメモリ81は、当該セルフPOS端末20に対して設定されたPOSIDとPOS名称とを記憶する。各セルフPOS端末20には、それぞれ固有のPOSIDとPOS名称とが設定されている。POSID及びPOS名称は、各セルフPOS端末20を識別するために予め設定された一意のコード及び名称である。
メインモードメモリ82は、当該セルフPOS端末20に対して設定されたメインモードM1の値を記憶する。メインモードM1には、当該セルフPOS端末20を汎用機20Aとして動作させるための汎用機モードと、当該セルフPOS端末20を専用機20Bとして動作させるための専用機モードとがある。本実施形態では、汎用機モードの値を“0”、専用機モードの値を“1”とする。メインモードM1として汎用機モードの値“0”が設定されたセルフPOS端末20は、汎用機20Aとして動作する。メインモードM1として専用機モードの値“1”が設定されたセルフPOS端末20は、専用機20Bとして動作する。
サブモードメモリ83は、専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20に対して設定されたサブモードM2の値を記憶する。サブモードM2には、専用の支払い方法以外の支払い方法にも対応が可能な代替可モードと、専用の支払い方法以外の支払い方法には対応できない代替不可モードとがある。本実施形態では、代替可モードの値を“0”、代替不可モードの値を“1”とする。サブモードとして代替可モードの値“0”が設定されたセルフPOS端末20は、他の支払い方法に変更可能な代替可専用機20B1として機能する。サブモードとして代替不可モードの値“1”が設定されたセルフPOS端末20は、他の支払い方法への変更が不可能な代替不可専用機20B2として機能する。
支払い管理テーブル84は、第1フィールド841、第2フィールド842、第3フィールド843及び第4フィールド844を有する。第1フィールド841には、支払いコードが記述される。支払いコードは、現金、クレジットカード、電子マネー等の複数種類の支払い方法を識別するために、支払い方法の種類毎に割り当てられた一意のコードである。第2フィールド842には、第1フィールド841に記述された支払いコードで特定される支払い方法を表わす支払い名称が記述される。第3フィールド843には、第1フラグF1が記述され、第4フィールド844には、第2フラグF2が記述される。第1フラグF1及び第2フラグF2については、後述する。因みに本実施形態では、図5示すように、現金支払いの支払いコードを“100”とし、クレジットカード支払いの支払いコードを“200”とし、電子マネー支払いの支払いコードを“300”とする。
POS管理テーブル85は、第1フィールド851、第2フィールド852及び第3フィールド853を有する。第1フィールド851には、他のセルフPOS端末20のPOSIDが記述される。第2フィールド852には、第1フィールド851に記述されたPOSIDで特定されるセルフPOS端末20に設定されたPOS名称が記述される。第3フィールド853には、第3フラグF3が記述される。第3フラグF3については、後述する。
さて、セルフPOS端末20のプロセッサ231が実行可能な業務の一つに、メインモードM1及びサブモードM2を設定する業務がある。この業務は、例えば新規のセルフPOS端末20を汎用機20A又は専用機20Bとして会計場に設置した際に実行される。この業務は、例えば汎用機20Aとして使用していたセルフPOS端末20を専用機20Bに変更する場合、あるいはその逆の場合に実行される。この業務は、店舗責任者又はセルフPOS端末20の保守員等のように限られた人物によって実行される。以下、この業務を実行する人物を業務担当者と称する。なお、この業務を実行するのに際し、そのセルフPOS端末20のPOSデータメモリ81にはPOSIDとPOS名称とが設定され、支払い管理テーブル84には当該店舗で許容される複数の支払い方法の支払いコードと支払い名称とが設定されていることを前提とする。
図6は、メインモードM1及びサブモードM2を設定する業務に対するプロセッサ231の主要な処理手順を示す流れ図である。業務担当者によるタッチパネル203の操作により当該業務の開始が指令されると、プロセッサ231は、メインメモリ232又は補助記憶デバイス233に記憶されているプログラムに従って、図6の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。プログラムは、メインモードM1及びサブモードM2を設定する業務を支援するためのアプリケーションプログラムである。なお、図6に示すとともに以下に説明する処理の内容は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその処理手順及び処理内容は特に限定されるものではない。
先ず、プロセッサ231は、Act1としてメインモードM1の値が入力されるのを待ち受ける。業務担当者は、タッチパネル203を操作して、メインモードM1の値を入力する。すなわち業務担当者は、操作対象のセルフPOS端末20を汎用機20Aとして動作させる場合には、値“0”を入力する。業務担当者は、操作対象のセルフPOS端末20を専用機20Bとして動作させる場合には、値“1”を入力する。
メインモードM1の値を入力する方法は特に限定されない。その一例としては、タッチパネル203に“汎用機”ボタンと“専用機”ボタンの画像を表示させる方法が考えられる。この場合、業務担当者は、セルフPOS端末20を汎用機20Aとして動作させる場合には“汎用機”ボタンにタッチする。業務担当者は、セルフPOS端末20を専用機20Bとして動作させる場合には“専用機”ボタンにタッチする。プロセッサ231は、“汎用機”ボタンがタッチされた場合には、メインモードM1として“0”が入力されたものと認定する。プロセッサ231は、“専用機”ボタンがタッチされた場合には、メインモードM1として“1”が入力されたものと認定する。
プロセッサ231は、メインモードM1の値が入力されたことを検知すると、Act1においてYESと判定し、Act2へと進む。プロセッサ231は、Act2としてメインモードM1の値をメインモードメモリ82に記述する。
プロセッサ231は、Act3としてメインモードメモリ82に記述したメインモードM1の値を確認する。メインモードM1の値が“0”の場合、プロセッサ231は、Act3においてNOと判定し、Act10へと進む。Act10の処理については後述する。
メインモードM1の値が“1”の場合には、プロセッサ231は、Act3においてYESと判定し、Act4へと進む。プロセッサ231は、Act4として支払いコードが入力されるのを待ち受ける。業務担当者は、セルフPOS端末20をどの支払い方法に特化した専用機20Bとして動作させるかを決定し、タッチパネル203を操作して、その支払い方法に対応した支払いコードを入力する。業務担当者は、セルフPOS端末20を現金支払いに特化した専用機20Bとして動作させる場合には、支払いコード“100”を入力する。業務担当者は、セルフPOS端末20をクレジットカード支払いに特化した専用機20Bとして動作させる場合には、支払いコード“200”する。業務担当者は、セルフPOS端末20を電子マネー支払いに特化した専用機20Bとして動作させる場合には、支払いコード“300”を入力する。
支払いコードを入力する方法は特に限定されない。その一例としては、タッチパネル203に支払い名称をそれぞれ表記した“現金”ボタン、“クレジット”ボタン及び“電子マネー”ボタンの画像を表示させる方法が考えられる。この場合、業務担当者は、セルフPOS端末20を現金支払いに特化した専用機20Bとして動作させる場合には、“現金”ボタンにタッチする。業務担当者は、セルフPOS端末20をクレジットカード支払いに特化した専用機20Bとして動作させる場合には、“クレジット”ボタンにタッチする。業務担当者は、操作対象のセルフPOS端末20を電子マネー支払いに特化した専用機20Bとして動作させる場合には、“電子マネー”ボタンにタッチする。プロセッサ231は、“現金”ボタンがタッチされた場合には、支払いコードとして“100”が入力されたものと認定する。プロセッサ231は、“クレジット”ボタンがタッチされた場合には、支払いコードとして“200”が入力されたものと認定する。プロセッサ231は、“電子マネー”ボタンがタッチされた場合には、支払いコードとして“300”が入力されたものと認定する。
プロセッサ231は、支払いコードが入力されたことを検知すると、Act4においてYESと判定し、Act5へと進む。プロセッサ231は、Act5として支払い管理テーブル84の第3フィールド843に第1フラグF1の値を記述する。具体的にはプロセッサ231は、Act4において入力された支払いコードに対応する第1フラグF1の値を“1”とし、他の支払いコードに対応する第1フラグF1の値を“0”とする。
プロセッサ231は、Act6としてサブモードM2の値が入力されるのを待ち受ける。業務担当者は、タッチパネル203を操作して、サブモードM2の値を入力する。すなわち業務担当者は、専用機20Bを他の支払い方法に変更可能な代替可専用機20B1として動作させる場合には値“0”を入力する。業務担当者は、専用機20Bを他の支払い方法への変更が不可能な代替不可専用機20B2として動作させる場合には値“1”を入力する。
サブモードM2の値を入力する方法は特に限定されない。その一例としては、タッチパネル203に“代替可”ボタンと“代替不可”ボタンの画像を表示させる方法が考えられる。この場合、業務担当者は、セルフPOS端末20を代替可専用機20B1として動作させる場合には“代替可”ボタンにタッチする。業務担当者は、セルフPOS端末20を代替不可専用機20B2として動作させる場合には“代替不可”ボタンにタッチする。プロセッサ231は、“代替可”ボタンがタッチされた場合には、サブモードM2として“0”が入力されたものと認定する。プロセッサ231は、“代替不可”ボタンがタッチされた場合には、サブモードM2として“1”が入力されたものと認定する。
プロセッサ231は、サブモードM2の値が入力されたことを検知すると、Act6においてYESと判定し、Act7へと進む。プロセッサ231は、Act7としてサブモードM2の値をサブモードメモリ83に記述する。
プロセッサ231は、Act8としてサブモードメモリ83に記述したサブモードM2の値を確認する。サブモードM2の値が“0”の場合、プロセッサ231は、Act8においてNOと判定し、Act11へと進む。Act11の処理については後述する。
サブモードM2の値が“1”の場合、プロセッサ231は、Act8においてYESと判定し、Act9へと進む。プロセッサ231は、Act9として支払い管理テーブル84の第4フィールド844に第2フラグF2の値を記述する。具体的にはプロセッサ231は、Act4において入力された支払いコードに対応する第2フラグF2の値を“1”とし、他の支払いコードに対応する第2フラグF1の値を“0”とする。
前述したように、プロセッサ231は、メインモードM1の値が“0”であった場合、Act3においてNOと判定し、Act10へと進む。プロセッサ231は、Act10として支払い管理テーブル84の第3フィールド843に、第1フラグF1の値として全て“1”を記述する。その後、プロセッサ231は、Act11へと進む。
前述したように、プロセッサ231は、サブモードM2の値が“0”であった場合、Act8においてNOと判定し、Act11へと進む。すなわち、Act10の処理を終えるか、Act8においてNOと判定されると、プロセッサ231は、Act11へと進む。プロセッサ231は、Act11として支払い管理テーブル84の第4フィールド844に、第2フラグF2の値として全て“1”を記述する。
Act9又はAct11の処理を終えると、プロセッサ231は、図6の流れ図に示す手順の処理を終了する。
以上の処理により、汎用機20Aとして機能するセルフPOS端末20においては、メインモードメモリ82にメインモードM1として“0”が設定される。支払い管理テーブル84には、各支払い方法に対応した第1フラグF1と第2フラグF2とがいずれも“1”に設定される。
専用機20Bとして機能するセルフPOS端末20においては、メインモードメモリ82にメインモードM1として“1”が設定される。支払い管理テーブル84には、当該専用機20Bが特化する支払い方法に対応した第1フラグF1が“1”に設定され、他の支払い方法に対応した第1フラグF1が“0”に設定される。
専用機20Bが代替可専用機20B1として動作する場合には、サブモードメモリ83にサブモードM2として“0”が設定される。支払い管理テーブル84には、各支払い方法に対応した第2フラグF2がいずれも“1”に設定される。
専用機20Bが代替不可専用機20B2として動作する場合には、サブモードメモリ83にサブモードM2として“1”が設定される。支払い管理テーブル84には、当該代替不可専用機20B2が特化する支払い方法に対応した第2フラグF2が“1”に設定され、他の支払い方法に対応した第2フラグF2が“0”に設定される。
このように、セルフPOS端末20に対してメインモードM1及びサブモードM2を設定する業務を実行することにより、当該セルフPOS端末20を汎用機20Aとして動作させるか専用機20Bとして動作させるかを容易に設定することができる。すなわちユーザは、メインモードM1の値を“0”とすることにより、セルフPOS端末20を汎用機20Aとして動作させることができる。ユーザは、メインモードM1の値を“1”とすることにより、セルフPOS端末20を専用機20Bとして動作させることができる。
また、専用機20Bとして動作させる場合においては、支払いコードの入力如何によって、どの支払い方法に特化した専用機20Bとするのかを容易に設定することができる。すなわちユーザは、支払いコード“100”を入力することによって、セルフPOS端末20を現金支払いに特化した専用機20Bとすることができる。ユーザは、支払いコード“200”を入力することによって、セルフPOS端末20をクレジットカード支払いに特化した専用機20Bとすることができる。ユーザは、支払いコード“300”を入力することによって、セルフPOS端末20を電子マネー支払いに特化した専用機20Bとすることができる。
さらに、サブモードM2の値の入力如何によって、代替可専用機20B1として動作させるか代替不可専用機20B2として動作させるかについても容易に設定することができる。すなわちユーザは、サブモードM2の値を“0”とすることにより、セルフPOS端末20を代替可専用機20B1として動作させることができる。ユーザは、サブモードM2の値を“1”とすることにより、セルフPOS端末20を代替不可専用機20B2として動作させることができる。
図7は、開店前に実行される開店前業務の中の一部の業務に対するプロセッサ231の主要な処理手順を示す流れ図である。汎用機20Aとして動作するか、専用機20Bとして動作するかに拘わらず、各セルフPOS端末20のプロセッサ231は、開店前に図7の流れ図に示す手順の処理を実行する。この処理は、メインメモリ232又は補助記憶デバイス233に記憶されているプログラムに基づくものである。プログラムは、開店前業務を支援するためのアプリケーションプログラムである。なお、図7に示すとともに以下に説明する処理の内容は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその処理手順及び処理内容は特に限定されるものではない。
例えばセルフPOS端末20は、補助記憶デバイス233の記憶領域の一部に、毎営業日の開店時刻、閉店時刻等が記述されたスケジュールメモリを記憶している。プロセッサ231は、時計234で計時される時刻が開店時刻よりも前の所定の時刻になると、図7の流れ図に示す手順の処理を開始する。
プロセッサ231は、Act21としてタイマをスタートさせる。タイマは、当該処理の開始時刻から開店時刻までの経過時間よりも短い所定の時間をカウントするもので、プロセッサ231に内蔵される。プロセッサ231は、Act22として他のセルフPOS端末20に対してメインモードM1を要求するコマンドを送信するように通信インターフェース235を制御する。この制御により、通信インターフェース235は、ネットワーク60を介して接続された他のセルフPOS端末20を宛先としてメインモード要求コマンドを送信する。メインモード要求コマンドは、ネットワーク60を介して稼働中の他のセルフPOS端末20で受信される。メインモード要求コマンドには、少なくともPOSデータメモリ81に記述されているPOSIDが含まれる。
プロセッサ231は、Act23としてタイマがタイムアウトしたか否かを確認する。タイマがタイムアウトしていない場合、プロセッサ231は、Act23においてNOと判定し、Act24へと進む。プロセッサ231は、Act24としてメインモード要求コマンドに対する応答コマンドの受信有無を確認する。応答コマンドを受信していない場合、プロセッサ231は、Act24においてNOと判定し、Act25へと進む。プロセッサ231は、Act25として他のセルフPOS端末20からのメインモード要求コマンドの受信有無を確認する。メインモード要求コマンドを受信していない場合、プロセッサ231は、Act25においてNOと判定し、Act23へと戻る。かくしてプロセッサ231は、Act23乃至Act25において、タイマがタイムアウトするか、応答コマンドを受信するか、メインモード要求コマンドを受信するのを待ち受ける。
Act23乃至Act25の待ち受け状態において、プロセッサ231は、他のセルフPOS端末20から送信されたメインモード要求コマンドを通信インターフェース235で受信すると、Act25においてYESと判定し、Act26へと進む。プロセッサ231は、Act26として、応答コマンドを送信するように通信インターフェース235を制御する。この制御により、通信インターフェース235は、メインモード要求コマンドに含まれるPOSIDで識別されるセルフPOS端末20を宛先として応答コマンドを送信する。応答コマンドは、ネットワーク60を介してメインモード要求コマンド送信元のセルフPOS端末20で受信される。応答コマンドには、少なくともPOSデータメモリ81に記述されているPOSID及びPOS名称と、メインモードメモリ82に記述されているメインモードM1とが含まれる。Act26の処理を終えると、プロセッサ231は、Act23乃至Act25の待ち受け状態に戻る。
Act23乃至Act25の待ち受け状態において、プロセッサ231は、他のセルフPOS端末20から自機宛に送信された応答コマンドを通信インターフェース235で受信すると、Act24においてYESと判定し、Act27へと進む。プロセッサ231は、Act27として、その応答コマンドからPOSID、POS名称及びメインモードM1を取得する。プロセッサ231は、Act28として、その応答コマンドから取得したPOSIDとPOS名称とをPOS管理テーブル85の第1フィールド851及び第2フィールド852に記述する。
プロセッサ231は、Act29としてその応答コマンドから取得したメインモードM1を確認する。メインモードM1が“1”の場合、プロセッサ231は、Act29においてYESと判定し、Act30へと進む。プロセッサ231は、Act30としてPOS管理テーブル85の第3フィールド853に第3フラグF3として“1”を記述する。メインモードM1が“0”の場合には、プロセッサ231は、Act29においてNOと判定し、Act31へと進む。プロセッサ231は、Act31としてPOS管理テーブル85の第3フィールド853に第3フラグF3として“0”を記述する。Act30又はAct31の処理を終えると、プロセッサ231は、Act23乃至Act25の待ち受け状態に戻る。
Act23乃至Act25の待ち受け状態において、プロセッサ231は、タイマがタイムアウトすると、Act23においてYESと判定し、図7の流れ図に示す手順の処理を終了する。
以上の処理により、各セルフPOS端末20においては、稼働中の他のセルフPOS端末20のPOSID及びPOS名称が、第3フラグF3とともにPOS管理テーブル85で記憶される。第3フラグF3は、対応するPOSID及びPOS名称で識別される他のセルフPOS端末20が汎用機20Aとして動作する場合には“0”となり、専用機20Bとして動作する場合には“1”となる。
図8乃至図13は、開店から閉店までの開店中に実行される開店中業務の中の一部の業務に対するプロセッサ231の主要な処理手順を示す流れ図である。具体的には、図8乃至図12はセルフ決済処理の手順を示しており、図13は受信処理の手順を示している。セルフ決済処理は、買上商品の登録から決済までを客自身が行うセルフ方式による決済を支援する処理である。受信処理は、セルフPOS端末20が他のセルフPOS端末20からデータを受信したことに応じて実行する処理である。汎用機20Aとして動作するか、専用機20Bとして動作するかに拘わらず、各セルフPOS端末20のプロセッサ231は、開店中に図8乃至図13の流れ図に示す手順の処理を実行する。この処理は、メインメモリ232又は補助記憶デバイス233に記憶されているプログラムに基づくものである。プログラムは、開店中業務を支援するためのアプリケーションプログラムである。なお、図8乃至図13に示すとともに以下に説明する処理の内容は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその処理手順及び処理内容は特に限定されるものではない。
プロセッサ231は、時計234で計時される時刻が、スケジュールメモリに記述された開店時刻になると、図8乃至図12の流れ図に示す手順のセルフ決済処理を開始する。なお、このとき、ステータスメモリ71のステータスは“0”となっている。また、取引メモリ72はクリアされている。
図8に示すようにプロセッサ231は、Act41としてタッチパネル203に初期画像を表示させる。初期画像は、店舗備え付けのレジ袋を使用するか否かを客に選択させるための画像を含む。
売場での買物を終え、その買上商品の会計を行うために会計場に来た客は、発光部202Aが発光していないセルフPOS端末20、つまりは待機状態にあるセルフPOS端末20の籠台204に買物カゴを載せてその前に立つ。このとき、代金を現金で支払う客は、汎用機20A又は現金支払いに特化した専用機20Bの前に立つ。代金をクレジットカードで支払う客は、汎用機20A又はクレジットカード支払いに特化した専用機20Bの前に立つ。代金を電子マネーで支払う客は、汎用機20A又は電子マネー支払いに特化した専用機20Bの前に立つ。セルフPOS端末20が汎用機20Aであるのか専用機20Bであるのか、また専用機20Bの場合には、現金支払いに特化しているのか、クレジットカード支払いに特化しているのか、電子マネー支払いに特化しているのかは、前述したように標識などによって客が容易に判別できるようになっている。
待機状態にあるセルフPOS端末20のタッチパネル203には初期画像が表示されている。初期画像を確認した客は、タッチパネル203を操作して、レジ袋を使用するか否かを選択する。そしてレジ袋を使用する場合には、客は、保持アーム223Aにレジ袋を掛ける。マイバッグを使用する場合には、客は、保持アーム223Aにマイバッグを掛ける。
初期画像の表示を制御したプロセッサ231は、Act42として登録開始の指示を待ち受ける。プロセッサ231は、タッチパネル203へのタッチ入力によりレジ袋を使用するか否かの選択が行われたことを検知すると、登録開始が指示されたと認定する。登録開始が指示されると、プロセッサ231は、Act42においてYESと判定し、Act43へと進む。プロセッサ231は、Act43としてステータスメモリ71のステータスを“0”から“1”に変更する。これにより、発光部202Aは、緑色に発光する。
プロセッサ231は、Act44としてメインモードメモリ82に記述されているメインモードM1の値を調べる。メインモードM1の値が“0”、すなわち当該セルフPOS端末20が汎用機20Aの場合には、プロセッサ231は、Act44においてNOと判定し、Act45へと進む。プロセッサ231は、Act45としてタッチパネル203に登録待ち画像を表示させる。登録待ち画像は、買上商品の登録開始を客に促すための画像を含む。
登録待ち画像を確認した客は、買上商品の登録操作を開始する。すなわち客は、籠台204に載せた買物カゴから買上商品を取出し、コードシンボルが付されているか否かを確認する。買上商品にコードシンボルが付されている場合、客は、そのコードシンボルを読取窓205Aに翳す。買上商品にコードシンボルが付されていない場合には、客は、タッチパネル203をタッチ操作して、その買上商品に対応する商品ボタンの画像をタッチパネル203に表示させる。そして客は、その商品ボタンにタッチする。このように、コードシンボルを読取窓205Aに翳すか、商品ボタンにタッチすることで、セルフPOS端末20に対して買上商品を登録することができる。買上商品の登録を終えると、客は、その買上商品をレジ袋又はマイバッグに入れる。
登録待ち画像の表示を制御したプロセッサ231は、Act46として買上商品の登録を待ち受ける。読取窓205Aに翳されたコードシンボルがスキャナ205によって読み取られ、そのコードシンボルのデータから商品IDが検出されると、プロセッサ231は、買上商品の登録有りと認定する。タッチパネル203に表示された商品ボタンがタッチされ、その商品ボタンのデータから商品IDが検出されると、プロセッサ231は、買上商品の登録有りと認定する。
プロセッサ231は、買上商品の登録有りと認定すると、Act46においてYESと判定し、Act47へと進む。プロセッサ231は、Act47として登録処理を実行する。すなわちプロセッサ231は、買上商品の商品IDに基づいてPOSサーバ50から商品名、単価等の買上商品データを取得する。プロセッサ231は、その買上商品データを基に商品ID、商品名、単価、販売点数、販売金額等を含む商品販売データを生成し、取引メモリ72に記述する。
プロセッサ231は、Act48としてタッチパネル203に商品登録画像を表示させる。商品登録画像は、取引メモリ72に記述された商品販売データのリスト画像と、会計宣言を受け付けるための会計ボタンの画像とを含む。リスト画像は、商品販売データを構成する商品名、単価、販売点数、販売金額等を一覧にしたものである。リスト画像は、販売点数の合計である合計点数及び販売金額の合計である合計金額をも表す。
客は、買上商品の登録操作を順次行う。そして、全ての買上商品の登録操作を終えたならば、客は、会計ボタンにタッチする。
商品登録画像の表示を制御したプロセッサ231は、Act49として商品登録が行われたか否かを確認する。商品登録が行われていない場合、プロセッサ231は、Act49においてNOと判定し、Act50へと進む。プロセッサ231は、Act50として会計ボタンがタッチされたか否かを確認する。会計ボタンがタッチされていない場合、プロセッサ231は、Act50としてNOと判定し、Act49へと戻る。かくしてプロセッサ231は、Act49及びAct50において、商品登録が行われるか会計ボタンのタッチされるのを待ち受ける。
Act49及びAct50の待ち受け状態において、プロセッサ231は、商品登録が行われたことを検知すると、Act49においてYESと判定し、Act47へと戻る。すなわちプロセッサ231は、前述した登録処理を実行し、タッチパネル203に表示されている商品登録画像を更新する。
Act49及びAct50の待ち受け状態において、プロセッサ231は、会計ボタンがタッチされたことを検知すると、Act50においてYESと判定し、図9のAct51へと進む。プロセッサ231は、Act51として商取引の決済に関わる決済データを取得する。決済データは、取引メモリ72に記憶されている全買上商品の販売データとその合計データとを含む。
プロセッサ231は、Act52としてタッチパネル203に支払い方法選択画像を表示させる。支払い方法選択画像は、支払い管理テーブル84において、第2フラグF2が“1”となっている支払い方法の支払い名称がそれぞれ表記された“現金”ボタン、“クレジット”ボタン、“電子マネー”ボタンの画像を含む。
支払い方法選択画像を確認した客は、希望する支払い方法の支払い名称がそれぞれ表記されたボタンにタッチする。すなわち現金支払いを希望する客は、“現金”ボタンにタッチする。クレジットカード支払いを希望する客は、“クレジット”ボタンにタッチする。電子マネー支払いを希望する客は、“電子マネー”ボタンにタッチする。
支払い方法選択画像の表示を制御したプロセッサ231は、Act53としていずれかの支払い方法が選択されるのを待ち受ける。ここでプロセッサ231は、“現金”ボタンがタッチされた場合には、現金支払いが選択されたと認定する。プロセッサ231は、“クレジット”ボタンがタッチされた場合には、クレジットカード支払いが選択されたと認定する。プロセッサ231は、“電子マネー”ボタンがタッチされた場合には、電子マネー支払いが選択されたと認定する。
プロセッサ231は、いずれかの支払い方法が選択されたことを認定すると、Act53においてYESと判定し、Act54へと進む。プロセッサ231は、Act54として支払いデバイスを起動する。またプロセッサ231は、Act55としてタッチパネル203に支払い待ち画像を表示させる。
例えばAct53において現金支払いが選択された場合、プロセッサ231は、自動釣銭機236を起動する。またプロセッサ231は、代金としての紙幣又は硬貨を紙幣投入口210又は硬貨投入口208に投入することを客に指示する支払い待ち画像をタッチパネル203に表示させる。
例えばAct53においてクレジットカード支払いが選択された場合、プロセッサ231は、カードリーダ238を起動する。またプロセッサ231は、代金としてのクレジットカードをカード挿入口206に挿入することを客に指示する支払い待ち画像をタッチパネル203に表示させる。
例えばAct53において電子マネー支払いが選択された場合、プロセッサ231は、リーダ・ライタ213を起動する。またプロセッサ231は、代金としての電子マネーが記録された電子マネー媒体をリーダ・ライタ213に翳すことを客に指示する支払い待ち画像をタッチパネル203に表示させる。
支払い待ち画像を確認した客は、代金を支払う。すなわち現金支払いを選択した客は、代金としての紙幣又は硬貨を紙幣投入口210又は硬貨投入口208に投入する。クレジットカード支払いを選択した客は、代金としてのクレジットカードをカード挿入口206に挿入する。電子マネー支払いを選択した客は、代金としての電子マネーが記録された電子マネー媒体をリーダ・ライタ213に翳す。
プロセッサ231は、Act56として代金支払いを待ち受ける。プロセッサ231は、自動釣銭機236の紙幣投入口210又は硬貨投入口208に紙幣又は硬貨が投入されると、代金支払いが行われたと認定する。プロセッサ231は、カード挿入口206に挿入されたクレジットカードのデータがカードリーダ238によって読み取られると、代金支払いが行われたと認定する。プロセッサ231は、電子マネー媒体のデータがリーダ・ライタ213によって読み取られると、代金の支払いが行われたと判定する。
代金支払いが行われたことを認定すると、プロセッサ231は、Act56においてYESと判定し、Act57へと進む。プロセッサ231は、Act57として決済データを基に決済処理を実行する。
例えば自動釣銭機236の紙幣投入口210又は硬貨投入口208に紙幣又は硬貨が投入されると、プロセッサ231は、現金決済処理を実行する。すなわちプロセッサ231は、投入された紙幣又は硬貨の合計金額を預り金額とする。そしてプロセッサ231は、この預り金額が決済データの合計金額以上であることを条件に釣銭額を算出し、自動釣銭機236に釣銭の払出しを指令する。またプロセッサ231は、レシート用紙にレシートの印字データを印字するようにプリンタ237を制御する。この制御により、レシート発行口207からレシートが発行される。
例えばクレジットカードのデータがカードリーダ238によって読み取られると、プロセッサ231は、クレジット決済処理を実行する。すなわちプロセッサ231は、そのクレジットカードによる決済の認証を外部のコンピュータに問い合わせる。そしてクレジットカードによる決済が承認されたことを条件に、プロセッサ231は、レシート用紙にクレジット伝票の印字データを印字するようにプリンタ237を制御する。この制御により、レシート発行口207からクレジット伝票が発行される。
例えば電子マネー媒体のデータがリーダ・ライタ213によって読み取られると、プロセッサ231は、電子マネー決済処理を実行する。すなわちプロセッサ231は、電子マネーの残高が決済データの合計金額以上であることを条件に、その残高から合計金額を引去る処理を行う。またプロセッサ231は、レシート用紙にレシートの印字データを印字するようにプリンタ237を制御する。この制御により、レシート発行口207からレシートが発行される。
プロセッサ231は、決済処理を終えると、Act58としてステータスメモリ71のステータスを“1”から“0”に戻す。これにより、発光部202Aは消灯する。以上で、プロセッサ231は、セルフ決済処理を終了する。その後、プロセッサ231は、図8のAct41からセルフ決済処理を再開する。
図8のAct44において、メインモードM1が“1”、すなわち当該セルフPOS端末20が専用機20Bの場合には、プロセッサ231は、YESと判定し、図10のAct61へと進む。プロセッサ231は、Act61としてタッチパネル203に登録待ち画像を表示させる。
図14は、登録待ち画像SC1の一例である。図示するように登録待ち画像SC1は、商品の登録開始を客に促すためのメッセージME1と、専用機M2であることを客に知らせるためのメッセージME2と、変更ボタンBT1とを含む。因みに、図14に示されているメッセージME2は、現金支払いの専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20の場合である。クレジットカード支払いの専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20の場合には、メッセージME2の「本機は現金支払い専用機です」の部分が「本機はクレジットカード支払い専用機です」となる。電子マネー支払いの専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20の場合には、メッセージME2の「本機は現金支払い専用機です」の部分が「本機は電子マネー支払い専用機です」となる。
メッセージME2で示された支払い方法で代金を支払う客は、メッセージME1に従って商品登録を開始する。他の支払い方法で代金を支払う客は、そのメッセージME2に従って変更ボタンBT1にタッチする。
登録待ち画像SC1の表示を制御したプロセッサ231は、Act62として商品登録が行われたか否かを確認する。商品登録が行われていない場合、プロセッサ231は、Act62においてNOと判定し、Act63へと進む。プロセッサ231は、Act63として変更ボタンBT1がタッチされたか否かを確認する。変更ボタンBT1がタッチされていない場合、プロセッサ231は、Act63においてNOと判定し、Act62へと戻る。かくしてプロセッサ231は、Act62及びAct63において、商品登録が行われるか変更ボタンBT1がタッチされるのを待ち受ける。
Act62及びAct63の待ち受け状態において、プロセッサ231は、商品登録が行われたことを検知すると、Act62においてYESと判定し、Act64へと進む。プロセッサ231は、Act64として登録処理を実行する。またプロセッサ231は、Act65としてタッチパネル203に商品登録画像を表示させる。このAct64及びAct65の処理は、前述した図8のAct47及びAct48の処理と同様なので、ここでの詳細な説明は省略する。
商品登録画像の表示を制御したプロセッサ231は、Act66として商品登録が行われたか否かを確認する。商品登録が行われていない場合、プロセッサ231は、Act66においてNOと判定し、Act67へと進む。プロセッサ231は、Act67として会計ボタンがタッチされたか否かを確認する。会計ボタンがタッチされていない場合、プロセッサ231は、Act67においてNOと判定し、Act66へと戻る。かくしてプロセッサ231は、Act66及びAct67において、商品登録が行われるか会計ボタンがタッチされるのを待ち受ける。
Act66及びAct67の待ち受け状態において、プロセッサ231は、商品登録が行われたことを検知すると、Act66においてYESと判定し、Act64へと戻る。すなわちプロセッサ231は、前述した登録処理を実行し、タッチパネル203に表示されている商品登録画像を更新する。
Act66及びAct67の待ち受け状態において、プロセッサ231は、会計ボタンがタッチされたことを検知すると、Act67においてYESと判定し、Act68へと進む。プロセッサ231は、Act68として商取引の決済に関わる決済データを取得する。決済データは、取引メモリ72に記憶されている全買上商品の販売データとその合計データとを含む。
決済データを取得したプロセッサ231は、Act69として支払いデバイスを起動する。またプロセッサ231は、Act70としてタッチパネル203に支払い待ち画像を表示させる。
すなわち、現金支払いに特化した専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20の場合には、プロセッサ231は、自動釣銭機236を起動する。またプロセッサ231は、代金としての紙幣又は硬貨を紙幣投入口210又は硬貨投入口208に投入することを客に指示する支払い待ち画像をタッチパネル203に表示させる。
クレジットカード支払いに特化した専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20の場合には、プロセッサ231は、カードリーダ238を起動する。またプロセッサ231は、代金としてのクレジットカードをカード挿入口206に挿入することを客に指示する支払い待ち画像をタッチパネル203に表示させる。
電子マネー支払いに特化した専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20の場合には、プロセッサ231は、リーダ・ライタ213を起動する。またプロセッサ231は、代金としての電子マネーが記録された電子マネー媒体をリーダ・ライタ213に翳すことを客に指示する支払い待ち画像をタッチパネル203に表示させる。
図15は、支払い待ち画像SC2の一例である。図示するように支払い待ち画像SC2は、代金支払い方法を客に知らせるためのメッセージME3と、他の支払い方法を希望する場合の操作ガイダンスを示すメッセージME4と、変更ボタンBT2とを含む。因みに、図15に示されているメッセージME3は、現金支払いに特化した専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20の場合である。クレジットカード支払いに特化した専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20の場合には、メッセージME3は「クレジットカードを挿入してください」となる。電子マネー支払いに特化した専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20の場合には、メッセージME3は「電子マネー媒体をリーダ・ライタに翳してください」となる。
客は、メッセージME3に従って代金を支払う。しかし、それ以外の支払い方法で代金を支払う客は、支払い待ち画像SC2のメッセージME4に従って変更ボタンBT2にタッチする。
支払い待ち画像SC2の表示を制御したプロセッサ231は、Act71として代金支払いが行われたか否かを確認する。代金支払いが行われていない場合、プロセッサ231は、Act71においてNOと判定し、Act72へと進む。プロセッサ231は、Act72として変更ボタンBT2がタッチされたか否かを確認する。変更ボタンBT2がタッチされていない場合、プロセッサ231は、Act72においてNOと判定し、Act71へと戻る。かくしてプロセッサ231は、Act71及びAct72において代金支払いが行われるか変更ボタンBT2がタッチされるのを待ち受ける。
Act71及びAct72の待ち受け状態において、代金支払いが行われたことを検知すると、プロセッサ231は、Act71においてYESと判定し、Act73へと進む。プロセッサ231は、Act73として決済データを基に決済処理を実行する。すなわち現金支払いに特化した専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20において、現金による代金支払いが行われた場合には、プロセッサ231は、現金決済処理を実行する。クレジットカード支払いに特化した専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20において、クレジットカードによる代金支払いが行われた場合には、プロセッサ231は、クレジットカード決済処理を実行する。電子マネー支払いに特化した専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20において、電子マネーによる代金支払いが行われた場合には、プロセッサ231は、電子マネー決済処理を実行する。現金決済処理、クレジットカード決済処理及び電子マネー決済処理の詳細については、Act57に対する説明と同様なので、ここでの説明は省略する。
プロセッサ231は、決済処理を終えると、Act74としてステータスメモリ71のステータスを“1”から“0”に戻す。これにより、発光部202Aは消灯する。以上で、プロセッサ231は、セルフ決済処理を終了する。その後、プロセッサ231は、図8のAct41からセルフ決済処理を再開する。
プロセッサ231は、図10のAct62及びAct63の待ち受け状態において、変更ボタンBT1がタッチされたことを検知すると、Act63においてYESと判定し、図11のAct81へと進む。すなわち、登録待ち画像SC1を確認した客が変更ボタンBT1にタッチすると、プロセッサ231は、Act81へと進む。
プロセッサ231は、Act81としてサブモードメモリ83に記述されているサブモードM2の値を調べる。サブモードM2の値が“0”、すなわち当該セルフPOS端末20が代替可専用機20B1として動作する場合には、プロセッサ231は、Act81においてNOと判定し、Act82へと進む。プロセッサ231は、Act82としてタッチパネル203に変更承諾画像を表示させる。変更承諾画像は、支払い方法の変更を承諾したことを客に通知するための画像と、商品の登録開始を客に促すための画像とを含む。変更承諾画像の表示を制御したプロセッサ231は、図8のAct46の処理へと進む。プロセッサ231は、Act46として買上商品の登録を待ち受ける。以後、プロセッサ231は、前述したAct46乃至Act58の処理を実行する。
サブモードM2の値が“1”、すなわち当該セルフPOS端末20が代替不可専用機20B2として動作する場合には、プロセッサ231は、Act81においてYESと判定し、Act83へと進む。プロセッサ231は、Act83としてPOS管理テーブル85を参照して、第3フラグF3が“0”のPOSIDを一括して検出する。プロセッサ231は、Act84として状態要求コマンドを送信するように通信インターフェース235を制御する。この制御により、通信インターフェース235は、ネットワーク60を介して状態要求コマンドを送信する。状態要求コマンドは、ネットワーク60に接続された他のセルフPOS端末20において受信される。状態要求コマンドには、POS管理テーブル85から検出したPOSIDが含まれる。
セルフPOS端末20のプロセッサ231は、ネットワーク60を介して接続された他のセルフPOS端末20からコマンドを受信すると、図13の流れ図に示す手順の受信処理を開始する。プロセッサ231は、Act121として受信したコマンドが状態要求コマンドであるか否かを確認する。状態要求コマンドである場合、プロセッサ231は、Act121においてYESと判定し、Act122へと進む。プロセッサ231は、Act122としてその状態要求コマンドに、POSデータメモリ81に記述されているPOSIDが含まれているか否かを確認する。該当するPOSIDが含まれていない場合、プロセッサ231は、Act122にてNOと判定し、この受信処理を終了する。すなわちプロセッサ231は、状態要求コマンドを破棄する。
状態要求コマンドに該当するPOSIDが含まれていた場合には、プロセッサ231は、Act122においてYESと判定し、Act123へと進む。プロセッサ231は、Act123として応答コマンドを送信するように通信インターフェース235を制御する。この制御により、通信インターフェース235は、ネットワーク60を介して状態要求コマンド送信元のセルフPOS端末20を宛先とする応答コマンドを送信する。この応答コマンドには、ステータスメモリ71で記憶しているステータスとPOSデータメモリ81に記憶されているPOSIDとが含まれる。以上で、プロセッサ231は、状態要求コマンドを受信したときの受信処理を終了する。
図11の説明に戻る。
状態要求コマンドの送信を制御したプロセッサ231は、Act85として状態要求コマンドを送信してから一定時間が経過したか否かを確認する。この一定時間は、状態要求コマンドを受信した他のセルフPOS端末20からの応答コマンドを受信するのに十分な時間である。一定時間が経過していない場合、プロセッサ231は、Act85においてNOと判定し、Act86へと進む。プロセッサ231は、Act86として応答コマンドを受信したか否かを確認する。応答コマンドを受信していない場合、プロセッサ231は、Act86においてNOと判定し、Act85へと戻る。一方、応答コマンドを受信した場合には、プロセッサ231は、Act86においてYESと判定し、Act87へと進む。プロセッサ231は、Act87として受信した応答コマンドに含まれるステータスを確認する。ここで、ステータスが“1”の場合、すなわちセルフ決済処理を動作中のセルフPOS端末20からの応答コマンドであった場合には、プロセッサ231は、Act87においてNOと判定し、Act85へと戻る。かくしてプロセッサ231は、Act85乃至Act87の処理により、状態要求コマンドを送信してから一定時間内において、ステータスが“0”の応答コマンドを受信するのを待ち受ける。
ステータスが“0”の応答コマンドを受信することなく、状態要求コマンドを送信してから一定時間が経過した場合、プロセッサ231は、Act85においてYESと判定し、Act83へと戻る。すなわちプロセッサ231は、第3フラグF3が“0”のPOSIDを含む状態要求コマンドの再送信を制御する。
状態要求コマンドを送信してから一定時間以内に、ステータスが“0”の応答コマンドを受信した場合には、プロセッサ231は、Act87においてYESと判定し、Act88へと進む。
ステータスが“0”の応答コマンドを送信したセルフPOS端末20は、待機状態である。プロセッサ231は、Act88としてその応答コマンドに含まれるPOSIDで識別されるセルフPOS端末20を変更先として決定する。プロセッサ231は、Act89として変更要求コマンドを送信するように通信インターフェース235を制御する。この制御により、通信インターフェース235は、ネットワーク60を介して変更要求コマンドを送信する。この変更要求コマンドには、ステータスが“0”の応答コマンドに含まれていたPOSID、すなわち変更先に決定されたセルフPOS端末20のPOSIDが含まれる。
図13の説明に戻る。
プロセッサ231は、Act121として受信したコマンドが状態要求コマンドであるか否かを確認する。状態要求コマンドでない場合、プロセッサ231は、Act121においてNOと判定し、Act124へと進む。プロセッサ231は、Act124として受信したコマンドが変更要求コマンドであるか否かを確認する。変更要求コマンドである場合、プロセッサ231は、Act124においてYESと判定し、Act125へと進む。プロセッサ231は、Act125としてその変更要求コマンドに、POSデータメモリ81に記述されているPOSIDが含まれているか否かを確認する。該当するPOSIDが含まれていない場合、プロセッサ231は、Act125にてNOと判定し、この受信処理を終了する。すなわちプロセッサ231は、変更要求コマンドを破棄する。
変更要求コマンドに該当するPOSIDが含まれていた場合には、プロセッサ231は、Act125においてYESと判定し、Act126へと進む。プロセッサ231は、Act126としてステータスメモリ71に記憶されているステータスを確認する。ステータスが“1”の場合、プロセッサ231は、Act126においてNOと判定し、Act127へと進む。すなわち、Act123において応答コマンドを送信してから変更要求コマンドを受信するまでの間に、当該セルフPOS端末20が待機状態から動作状態に変わった場合には、プロセッサ231は、Act127へと進む。
プロセッサ231は、Act127として否定応答コマンドを送信するように通信インターフェース235を制御する。この制御により、通信インターフェース235は、ネットワーク60を介して変更要求コマンド送信元のセルフPOS端末20を宛先とする否定応答コマンドを送信する。
一方、ステータスが“0”の場合には、プロセッサ231は、Act126においてYESと判定し、Act128へと進む。すなわち当該セルフPOS端末20が待機状態を維持していた場合には、プロセッサ231は、Act128へと進む。
プロセッサ231は、Act128として肯定応答コマンドを送信するように通信インターフェース235を制御する。この制御により、通信インターフェース235は、ネットワーク60を介して変更要求コマンド送信元のセルフPOS端末20を宛先とする肯定応答コマンドを送信する。またプロセッサ231は、Act129としてステータスメモリ71のステータスを“0”から“1”に変更する。これにより、発光部202Aは緑色に発光する。
その後、プロセッサ231は、Act130としてデータの転送有無を確認する。肯定応答コマンドを送信してから所定時間内にデータの転送が無かった場合、プロセッサ231は、Act130においてNOと判定し、Act131へと進む。プロセッサ231は、Act131として登録開始を待ち受ける。Act126において、ステータスが“0”であるということは、タッチパネル203には初期画像が表示されている。前述したように初期画像は、店舗備え付けのレジ袋を使用するか否かを客に選択させるための画像を含む。プロセッサ231は、タッチパネル203へのタッチ入力によりレジ袋を使用するか否かの選択が行われたことを検知すると、登録開始が指示されたと認定する。登録開始が指示されると、プロセッサ231は、Act131においてYESと判定し、図8のAct45へと進む。プロセッサ231は、Act45としてタッチパネル203に登録待ち画像を表示させる。以後、プロセッサ231は、前述したAct46乃至Act58の処理を実行する。
図11の説明に戻る。
変更要求コマンドの送信を制御したプロセッサ231は、Act90として応答コマンドを待ち受ける。そして、変更要求コマンド送信元のセルフPOS端末20から否定応答コマンドを受信した場合には、プロセッサ231は、Act90においてNOと判定し、Act83へと戻る。すなわちプロセッサ231は、第3フラグF3が“0”のPOSIDを含む状態要求コマンドの再送信を制御する。
変更要求コマンド送信元のセルフPOS端末20から肯定応答コマンドを受信した場合には、プロセッサ231は、Act90においてYESと判定し、Act91へと進む。プロセッサ231は、Act91としてPOS変更の案内画像をタッチパネル203に表示させる。POS変更の案内画像は、Act88において変更先に決定されたセルフPOS端末20を客に案内するための画像を含む。
プロセッサ231は、Act92としてPOS変更の案内画像を表示してから一定時間が経過するのを待ち受ける。一定時間が経過したならば、プロセッサ231は、Act92においてYESと判定し、Act93へと進む。プロセッサ231は、Act93として案内画像を消去する。また、プロセッサ231は、Act94としてステータスメモリ71のステータスを“1”から“0”に変更する。これにより、発光部202Aは消灯する。以上で、プロセッサ231は、セルフ決済処理を終了する。その後、プロセッサ231は、図8のAct41からセルフ決済処理を再開する。
プロセッサ231は、図10のAct71及びAct72の待ち受け状態において、変更ボタンBT2がタッチされたことを検知すると、Act72においてYESと判定し、図12のAct101へと進む。すなわち、支払い待ち画像SC2を確認した客が変更ボタンBT2にタッチすると、プロセッサ231は、Act101へと進む。
プロセッサ231は、Act101としてサブモードメモリ83に記述されているサブモードM2の値を調べる。サブモードM2の値が“0”、すなわち代替可専用機20B1として動作するセルフPOS端末20の場合には、プロセッサ231は、Act101においてNOと判定し、図9のAct51へと進む。プロセッサ231は、Act51として商取引の決済に関わる決済データを取得する。またプロセッサ231は、Act52として、タッチパネル203に支払い方法選択画像を表示させる。以後、プロセッサ231は、前述したAct53乃至Act58の処理を実行する。
サブモードM2の値が“1”、すなわち代替不可専用機20B2として動作するセルフPOS端末20の場合には、プロセッサ231は、Act101においてYESと判定し、Act102へと進む。以後、プロセッサ231は、Act102乃至Act109として、図11のAct83乃至Act90と同一の処理を実行する。すなわちプロセッサ231は、汎用機20Aに設定されたセルフPOS端末20の中で、待機状態にある一台を変更先として決定し、その変更先として決定したセルフPOS端末20に対して変更要求コマンドを送信する。そしてプロセッサ231は、Act109として変更先として決定したセルフPOS端末20からの応答コマンドを待ち受ける。
ここで、肯定応答コマンドを受信した場合には、プロセッサ231は、Act109においてYESと判定し、Act110へと進む。プロセッサ231は、Act110として取引メモリ72に記述されているデータを変更先として決定したセルフPOS端末20に転送するように通信インターフェース235を制御する。この制御により、通信インターフェース235は、ネットワーク60を介して肯定応答コマンド送信元のセルフPOS端末20宛に取引メモリ72のデータを送信する。
図13の説明に戻る。
前述したように、Act129においてステータスメモリ71の値を“0”から“1”に変更したセルフPOS端末20のプロセッサ231は、Act130としてデータの転送有無を確認する。ここで、肯定応答コマンドを送信してから所定時間内に取引メモリ72のデータが転送されてきた場合には、プロセッサ231は、Act130においてYESと判定し、Act132へと進む。プロセッサ231は、Act132として転送されてきたデータを取引メモリ72に記述する。
プロセッサ231は、Act133として商取引の決済に関わる決済データを取得する。決済データは、Act132の処理において取引メモリ72に記述した買上商品の販売データとその合計データとを含む。プロセッサ231は、Act134としてタッチパネル203に支払い方法選択画像を表示させる。支払い方法選択画像は、支払い管理テーブル84において、第2フラグF2が“1”となっている支払い方法の支払い名称がそれぞれ表記された“現金”ボタン、“クレジット”ボタン、“電子マネー”ボタンの画像を含む。
支払い方法選択画像の表示を制御したプロセッサ231は、Act135としていずれかの支払い方法が選択されるのを待ち受ける。プロセッサ231は、いずれかの支払い方法が選択されると、Act135においてYESと判定し、Act136へと進む。プロセッサ231は、Act136として取引データ送信元のセルフPOS端末20を宛先として決済開始を通知するように通信インターフェース235を制御する。この制御により、通信インターフェース235は、ネットワーク60を介して取引データ送信元のセルフPOS端末20宛に決済開始の通知コマンドを送信する。その後、プロセッサ231は、図9のAct54へと進む。以後、プロセッサ231は、前述したAct54乃至Act58の処理を実行する。
図12の説明に戻る。
Act110において取引データの転送を制御したプロセッサ231は、Act111としてPOS変更の案内画像をタッチパネル203に表示させる。POS変更の案内画像は、Act107において変更先に決定されたセルフPOS端末20へと移動を客に案内するための画像を含む。
プロセッサ231は、Act112として決済開始の通知コマンドを待ち受ける。プロセッサ231は、取引データ転送先のセルフPOS端末20から決済開始の通知コマンドを受信すると、Act112においてYESと判定し、Act113へと進む。プロセッサ231は、Act113として案内画像を消去する。また、プロセッサ231は、Act114としてステータスメモリ71のステータスの値を“1”から“0”に変更する。これにより、発光部202Aは消灯する。以上で、プロセッサ231は、セルフ決済処理を終了する。その後、プロセッサ231は、図8のAct41からセルフ決済処理を再開する。
ここに、プロセッサ231を主体とするコンピュータは、図10のAct68の処理を実行することにより、取得手段を構成する。コンピュータは、自動釣銭機236、カードリーダ238又はリーダ・ライタ213と協働して、図10のAct69乃至Act71の処理を実行することにより、代金受付手段を構成する。コンピュータは、タッチパネル203と協働して、図10のAct70乃至Act72の処理を実行することにより変更受付手段を構成する。コンピュータは、図10のAct73の処理を実行することにより第1の処理手段を構成する。コンピュータは、図11のAct81乃至Act94及び図12のAct101乃至Act114の処理を実行することにより第2の処理手段を構成する。
特に、コンピュータは、第2の処理手段として、Act101の処理でNOと判定し、図9のAct51及びAct52の処理へと移行することにより、複数の支払い方法の中から利用する支払い方法を選択するための入力を受け付ける処理を実現する。
またコンピュータは、第2の処理手段として、Act101の処理でYESと判定し、Act102乃至Act110の処理を実行することにより、汎用機20Aとして動作する他のセルフPOS端末20で商取引を決済するための処理が行われるように取得手段が取得したデータを他のセルフPOS端末20へと出力する処理を実現する。それに加えてコンピュータは、第2の処理手段として、Act111の処理を実行することにより、取得手段が取得したデータを出力した他のセルフPOS端末20を客であるユーザに案内する処理を実現する。さらにコンピュータは、第2の処理手段として、Act112及びAct113の処理を実行することにより、他のセルフPOS端末20で決済のための処理が開始されたことに応じて上記の案内を終了する処理を実現する。
図8乃至図13を用いて説明したセルフ決済処理及び受信処理が可能なセルフPOS端末20によれば、次のような作用効果を奏し得る。すなわち、専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20においては、客が買上商品の登録を終えて会計ボタンにタッチすると、そのセルフPOS端末20に設定された1つの支払い方法に対応した支払いデバイスが起動するとともに支払い待ち画像が表示される。したがって、その支払い方法で代金を支払う客は、会計ボタンを操作した後にすぐに代金の支払い操作を行うことができる。すなわち、汎用機20Aとして動作するセルフPOS端末20においては避けることができない支払い方法の選択操作を不要にできる。したがって、支払い方法の選択操作を煩わしく感じていた客の不満を解消することができる。
特に、老人または子供と称される世代の客は、代金を現金で支払う比率が高い。そこで、これらの世代の客は、現金支払いに特化した専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20を使用するように推し進める。そうすることにより、客は、支払い方法を選択しないので、支払い方法を選択する操作に戸惑って処理が滞り、後の客の待ち時間が長くなるような不具合を未然に防止できる。
ところで、例えば代金を電子マネーで支払う予定の客が、誤って現金支払いに特化したセルフPOS端末20の前に立つ場合があり得る。このような場合でも、客が初期画像に従いレジ袋を使用するか否かを選択することでタッチパネル203に表示される登録待ち画像SC1に変更ボタンBT1が表示される。そこで、誤りに気付いた客は、変更ボタンBT1にタッチする。
そうすると、当該セルフPOS端末20が代替可専用機20B1として動作する場合には、タッチパネル203に変更承諾画像が表示される。変更承諾画像を確認した客は、買上商品の登録操作を開始する。そして、全ての買上商品の登録操作を終えたならば、客は、会計ボタンにタッチする。そうすると、タッチパネル203に支払い方法選択画像が表示されるので、客は、“電子マネー”ボタンにタッチする。かくして、当該セルフPOS端末20においては、電子マネー支払いによる決済処理が実行される。
一方、当該セルフPOS端末20が代替不可専用機20B2として動作する場合には、変更ボタンBT1のタッチ入力に応じて、汎用機20Aとして動作する他のセルフPOS端末20のなかで待機状態にある1台が決済処理の変更先として決定される。そしてその変更先として決定されたセルフPOS端末20を案内する画像が、当該セルフPOS端末20のタッチパネル203に表示される。以下の説明では、代替不可専用機20B2として動作するセルフPOS端末20を変更前端末20Cと表し、変更先として決定されたセルフPOS端末20を変更後端末20Dと表す。
客は、案内に従って変更後端末20Dの前へと移動する。このとき、変更後端末20Dの発光部202Aは緑色に点灯するので、客が移動する間に他の客が変更後端末20Dを使用してしまうことはない。
変更後端末20Dの前へと移動した客は、買上商品の登録操作を開始する。そして、買上商品の登録を終えると、客は、会計ボタンにタッチする。変更後端末20Dは、汎用機20Aとして動作する。したがって会計ボタンがタッチされると、タッチパネル203に支払い方法選択画像が表示される。よって客は、電子マネー支払いを選択することができる。
このように、誤って希望する支払い方法とは異なる支払い方法に特化したセルフPOS端末20を利用しようとした場合でも、そのセルフPOS端末20が代替可専用機20B1として動作する場合には、客は、そのセルフPOS端末20を使用して、希望する支払い方法でのセルフ決済処理を行うことができる。また、そのセルフPOS端末20が代替不可専用機20B2として動作する場合には、客は、汎用機20Aとして動作する別のセルフPOS端末20を使用して、希望する支払い方法でのセルフ決済処理を行うことができる。
また、例えば現金で支払う予定で現金支払いに特化したセルフPOS端末20を利用して買上商品の登録を終えた客が、実際には現金を持ち合わせていないために現金で支払うことができなくなる場合があり得る。ここで、例えばクレジットカードでの支払いに変更する場合には、客は、支払い待ち画像SC2に表示されている変更ボタンBT2にタッチする。
そうすると、当該セルフPOS端末20が代替可専用機20B1として動作する場合には、タッチパネル203に支払い方法選択画像が表示される。したがって客は、クレジットカードによる支払いに変更することができる。
一方、当該セルフPOS端末20が代替不可専用機20B2として動作する場合には、
変更ボタンBT2のタッチ入力に応じて、汎用機20Aとして動作する他のセルフPOS端末20のなかで待機状態にある1台が決済処理の変更先として決定される。そしてその変更先として決定されたセルフPOS端末20、すなわち変更後端末20Dを案内する画像が、変更前端末20Cのタッチパネル203に表示される。そこで客は、案内に従って変更後端末20Dの前へと移動する。このとき、変更後端末20Dの発光部202Aは緑色に点灯するので、客が移動する間に他の客が変更後端末20Dを使用してしまうことはない。また、変更前端末20Cから変更後端末20Dに対し、取引メモリ72に保存されていたデータが転送される。そして、変更後端末20Dにおいては、その転送されたデータに基づいて決済処理が行われる。したがって、変更後端末20Dへと移動した客は、買上商品の登録をやり直す必要が無いので、変更前端末20Cで行った買上商品の登録操作が無駄になることはない。
ところで、変更後端末20Dへと移動しようとした客が、再確認のために変更前端末20Cの前に戻る場合があり得る。このような場合でも、本実施形態では、変更前端末20Cのタッチパネル203に表示される案内画像は、変更後端末20Dにおいて支払い方法が選択されるまで消去されないので、容易に再確認をすることができる。
以上、支払い方法の選択操作に起因した不都合を解消できる決済装置の実施形態について説明したが、かかる実施形態はこれに限定されるものではない。
例えば前記実施形態では、専用機20Bとして動作するセルフPOS端末20において、登録待ち画像SC1と支払い待ち画像SC2とに変更ボタンBT1,BT2を表示させる場合を例示した。この点に関しては、登録待ち画像SC1または支払い待ち画像SC2のいずれか一方に変更ボタンBT1又はBT2を表示させるようにしてもよい。
あるいは、例えば図10のAct65の処理で表示される商品登録画像に変更ボタンに表示させるようにしてもよい。この場合は、変更ボタンが入力されると、代替可専用機20B1として動作するセルフPOS端末20においては、図8のAct46の処理へと移行する。代替可専用機20B1として動作するセルフPOS端末20においては、図12のAct102の処理へと移行する。このようにプログラムを構成することにより、商品登録操作の途中でも支払い方法の変更に対処できるようになる。
例えば前記実施形態では、セルフ方式による決済システムに用いられるセルフPOS端末を決済装置の一態様として例示した。他の実施形態としては、セミセルフ方式による決済システムにおいて、客による決済に特化した決済端末を決済装置とすることが考えられる。具体的には、決済端末は、買上商品の登録に特化した登録端末から商取引の決済に関わるデータを受信する。ここで、複数の支払い方法に対応した汎用機として動作する決済端末のプロセッサは、登録端末から商取引の決済に関わるデータを受信したことに応じて、図9のAct51以降の処理を実行する。一方、設定された1つの支払い方法に特化した専用機として動作する決済端末のプロセッサは、登録端末から商取引の決済に関わるデータを受信したことに応じて、図10のAct68以降の処理を実行する。このような構成を採用することによって、セミセルフ方式による決済システムの決済端末を決済装置として機能させることができる。
例えば前記実施形態では、代替不可専用機20B2として動作するセルフPOS端末20において、変更ボタンBT1又はBT2が操作された場合に、汎用機20Aとして動作するセルフPOS端末20の中で待機状態にあるセルフPOS端末20を自動的に選定する場合を例示した。この点に関しては、汎用機20Aとして動作するセルフPOS端末20の中で待機状態にあるセルフPOS端末20のリストをタッチパネル203に表示し、客の操作により変更先となるセルフPOS端末20を選択するようにしてもよい。また、アテンダント端末30のモニタにセルフPOS端末20のリストを表示させて、アテンダントの操作により変更先となるセルフPOS端末20を選択するようにしてもよい。いずれの場合も、支払い方法の選択操作に起因した不都合を解消できるという効果は奏し得る。
なお、決済装置の譲渡は一般に、プログラムがROMに記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、プログラムがROMに記憶されていない状態で、あるいは別の制御プログラムがROM又は補助記憶デバイス233に記憶された状態で譲渡されてもよい。そしてこの場合は、決済装置が備える書き込み可能な記憶デバイスに、この決済装置とは個別に譲渡されたプログラムがユーザなどの操作に応じて書き込まれてもよい。プログラムの譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…決済システム、20…セルフPOS端末、30…アテンダント端末、40…ルータ、50…POSサーバ、60…ネットワーク、71…ステータスメモリ、72…取引メモリ、81…POSデータメモリ、82…メインモードメモリ、83…サブモードメモリ、84…支払い管理テーブル、85…POS管理テーブル、201…秤ユニット、202…表示ポール、202A…発光部、203…タッチパネル、205…スキャナ、213…リーダ・ライタ、231…プロセッサ、232…メインメモリ、233…補助記憶デバイス、234…時計、235…通信インターフェース、236…自動釣銭機、237…プリンタ、238…カードリーダ。

Claims (6)

  1. 商取引の決済に関わるデータを取得する取得手段と、
    前記商取引の決済に必要な代金を、設定された1つの支払い方法で受け付ける代金受付手段と、
    支払い方法の変更指示を受け付ける変更受付手段と、
    前記変更受付手段が前記変更指示を受け付けることなく、前記代金受付手段が前記代金を受け付けた場合に、前記取得手段が取得したデータと前記代金受付手段が受け付けた前記代金とに基づき前記商取引を決済するための処理を行う第1の処理手段と、
    前記代金受付手段が前記代金を受け付ける前に、前記変更受付手段が前記変更指示を受け付けた場合に、前記1つの支払い方法以外の支払い方法に対処するための処理を行う第2の処理手段と、
    を具備する決済装置。
  2. 前記第2の処理手段は、前記1つの支払い方法以外の支払い方法に対処するための処理として、複数の支払い方法の中から利用する支払い方法を選択するための入力を受け付ける処理を行う、請求項1記載の決済装置。
  3. 前記第2の処理手段は、前記1つの支払い方法以外の支払い方法に対処するための処理として、複数の支払い方法を利用可能な他の決済装置で前記商取引を決済するための処理が行われるように前記取得手段が取得したデータを前記他の決済装置へと出力する処理を行う、請求項1記載の決済装置。
  4. 前記第2の処理手段が行う処理は、前記取得手段が取得したデータを出力した前記他の決済装置をユーザに案内する処理を含む、請求項3記載の決済装置。
  5. 前記第2の処理手段が行う処理は、前記他の決済装置で前記データに対する決済のための処理が開始されたことに応じて前記案内を終了する処理を含む、請求項4記載の決済装置。
  6. 決済装置のコンピュータに、
    商取引の決済に関わるデータを取得する機能、
    前記商取引の決済に必要な代金を、設定された1つの支払い方法で受け付ける機能、
    支払い方法の変更指示を受け付ける機能、
    前記変更指示を受け付けることなく、前記代金を受け付けた場合に、前記取得したデータに基づき前記商取引を決済するための処理を行う機能、及び、
    前記代金を受け付ける前に、前記変更指示を受け付けた場合に、前記1つの支払い方法以外の支払い方法に対処するための処理を行う機能、
    を実現させるためのプログラム。
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