JP2020008515A - 検出装置、電動パワーステアリング装置 - Google Patents

検出装置、電動パワーステアリング装置 Download PDF

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健太 杉本
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Abstract

【課題】構成部品を精度高く組み付けることができる検出装置等を提供する。【解決手段】ピニオンシャフトに生じた変化を検出する検出ユニット200と、検出ユニット200を収納するセンサハウジング15と、センサハウジング15に嵌め込まれることによりピニオンシャフトの軸方向の検出ユニット200の移動を規制する規制部材300と、規制部材300にて検出ユニット200の移動を規制する際に、検出ユニット200が回転することを抑制する抑制部材310と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、検出装置、電動パワーステアリング装置に関する。
近年、回転可能に支持される回転軸のトルクを検出する装置として、磁歪に起因する磁気特性の変化に基づいてトルクを検出する磁歪式のトルク検出装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載のトルクセンサは、磁歪膜等の磁歪部を有する回転軸と、磁歪膜の透磁率等の磁気特性の変化を検出する検出コイル等のコイルとを備える。また、特許文献1に記載のトルクセンサは、回転軸が貫通した上下一対の筒状のコイルボビンと、一対のコイルボビンを位置決めするスペーサとを備えている。
特開2013−053954号公報
検出装置を構成する部品であってハウジング内に収納される部品をハウジングに組み付ける際に、当該部品が所望の状態で組み付けられないと、当該部品に他の部品を組み付けることが困難となるおそれがある。また、当該部品が所望の状態で組み付けられないと、当該部品に他の部品が誤った状態で組み付けられ、性能不良が生じてしまうおそれがある。
本発明は、構成部品を精度高く組み付けることができる検出装置等を提供することを目的とする。
かかる目的の完成させた本発明は、回転軸に生じた変化を検出する検出ユニットと、前記検出ユニットを収納するハウジングと、前記ハウジングに嵌め込まれることにより前記回転軸の軸方向の前記検出ユニットの移動を規制する規制部材と、前記規制部材にて前記検出ユニットの移動を規制する際に、前記検出ユニットが回転することを抑制する抑制部材と、を備える検出装置である。
本発明によれば、構成部品を精度高く組み付けることができる検出装置等を提供することができる。
第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成図である。 図1のII−II部の断面図であり、伝達機構部の断面図である。 トルク検出装置の概略構成図である。 検出回路基板の概略構成図である。 第2の実施形態に係る抑制部材とセンサハウジングの斜視図である。 第3の実施形態に係る抑制部材、センサハウジング及びキーの斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置1の概略構成図である。
図2は、図1のII−II部の断面図であり、伝達機構部10の断面図である。
図3は、トルク検出装置100の概略構成図である。
図4は、検出回路基板150の概略構成図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置(以下、「ステアリング装置」と称する場合もある。)1は、車両の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置である。第1の実施形態に係るステアリング装置1は、ラックアシスト型のパワーステアリング装置である。
ステアリング装置1は、転動輪としての左右の車輪(不図示)それぞれにナックルアーム(不図示)を介して連結されたタイロッド2と、タイロッド2に連結されたラック軸3とを備えている。また、ステアリング装置1は、車両に設けられたステアリングホイール(不図示)からの操舵力をラック軸3に伝達する伝達機構部10を備えている。また、ステアリング装置1は、電動モータ21を有し、電動モータ21の駆動力を操舵補助力としてラック軸3に伝達してラック軸3の移動をアシストするアシスト部20を備えている。
また、ステアリング装置1は、ラック軸3の外周面の一部の周囲を覆うとともに、ラック軸3を軸方向に移動可能に支持するハウジング40を備えている。
ハウジング40は、伝達機構部10を支持する伝達機構支持部41(図2参照)を有している。
また、ハウジング40は、電動モータ21を支持するモータ支持部42を有している。
(伝達機構部10)
伝達機構部10は、ラック軸3に形成されたラック3aとともにラック・ピニオン機構を構成するピニオン11aが形成されたピニオンシャフト11を有している。
また、伝達機構部10は、ピニオンシャフト11の捩れ量に基づいてステアリングホイール(不図示)の操舵トルクを検出するトルク検出装置100を有している。トルク検出装置100は、操舵トルクの検出結果をECU(Electronic Control Unit)(不図示)に出力する。ECUは、トルク検出装置100が検出した操舵トルクに基づいて、電動モータ21を制御する。
また、伝達機構部10は、トルク検出装置100の周囲を覆うセンサハウジング15と、センサハウジング15の開口部を覆うカバー16とを有している。
センサハウジング15は、ハウジング40の伝達機構支持部41にボルト(不図示)によって固定され、カバー16は、センサハウジング15にボルト(不図示)によって固定されている。
伝達機構支持部41は、ピニオンシャフト11を回転可能に支持する、軸受41a、軸受41bと、軸受41bの移動を規制する規制部材41cとを有している。規制部材41cは、略円筒状の部材である。規制部材41cの外周面には、伝達機構支持部41に形成された雌ねじに締め付けられる雄ねじが形成されている。規制部材41cの内面の形状は、ピニオンシャフト11の軸方向に見た場合に、六角形に形成されている。
センサハウジング15は、ピニオンシャフト11を回転可能に支持する軸受15aと、オイルシール15bとを有している。
伝達機構支持部41に、センサハウジング15及びカバー16が固定されることで、内部にピニオンシャフト11の一方の端部に形成されたピニオン11aを収容するとともに、ピニオンシャフト11の他方の端部を外部に突出させる。
なお、以下の説明において、ピニオンシャフト11の軸方向を単に「軸方向」と称し、ピニオンシャフト11の中心軸に対する周方向を単に「周方向」と称する場合がある。また、ピニオン11aが形成されているピニオンシャフト11の端部側を「一方側」と、ピニオン11aが形成されていない方のピニオンシャフト11の端部側を「他方側」と称する場合がある。
ピニオンシャフト11の外周面には、第1磁歪膜111及び第2磁歪膜112が形成されている。第1磁歪膜111、第2磁歪膜112は、歪みの変化に対して透磁率の変化が大きい素材からなる金属膜であり、例えば、ピニオンシャフト11の外周にメッキ法で形成したNi−Fe系の合金膜からなる。第1磁歪膜111は、ピニオンシャフト11の軸方向に対して約45度傾斜した方向に磁気異方性を備えるように構成されており、第2磁歪膜112は、第1磁歪膜111の磁気異方性の方向に対して約90度傾斜した方向に磁気異方性を備えるように構成されている。すなわち、第1磁歪膜111、第2磁歪膜112の磁気異方性は互いに約90度位相を異にしている。
なお、本実施形態では、ピニオンシャフト11の外周面に形成された第1磁歪膜111及び第2磁歪膜112も、トルク検出装置100を構成する要素である。
(アシスト部20)
アシスト部20は、電動モータ21と、電動モータ21の回転駆動力をラック軸3の軸方向の移動に変換する変換ユニット(不図示)とを備えている。変換ユニットは、電動モータ21の出力軸に装着された駆動プーリ(不図示)と、多数のボール(不図示)と、ラック軸3に形成されたボールねじ(不図示)にボールを介して取り付けられたボールナット(不図示)とを有している。また、変換ユニットは、ボールナットとともに回転する従動プーリ(不図示)と、従動プーリをボールナットの外周に固定するロックナット(不図示)と、駆動プーリと従動プーリとに掛け渡された無端状のベルト(不図示)とを備えている。
以上のように構成されたステアリング装置1においては、ステアリングホイールに加えられた操舵トルクが、ピニオンシャフト11の捩れ量として現れることに鑑み、トルク検出装置100が、ピニオンシャフト11の捩れ量に基づいて操舵トルクを検出する。ECUは、トルク検出装置100の検出値に基づいて操舵トルクを把握し、把握した操舵トルクに基づいて電動モータ21の駆動を制御する。
そして、電動モータ21で発生したトルクが変換ユニットによりラック軸3の軸方向の移動に変換されることにより、ステアリングホイールに加える運転者の操舵力をアシストする。つまり、ラック軸3は、ステアリングホイールの回転によって発生する操舵トルクと電動モータ21から付与される補助トルクとを受けて軸方向に移動する。
(トルク検出装置100)
第1の実施形態に係るトルク検出装置100は、磁歪に起因する磁気特性の変化に基づいてトルクを検出する磁歪式のセンサである。トルク検出装置100は、ステアリングホイール(不図示)に加えられた操舵トルクを検出する検出ユニット200と、検出ユニット200による検出に基づいて操舵トルクに応じた電圧を出力する検出回路基板150とを備える。
また、トルク検出装置100は、センサハウジング15に対してねじ込まれることにより、ピニオンシャフト11の軸方向に検出ユニット200が移動するのを規制する規制部材300を備えている。
また、トルク検出装置100は、検出ユニット200の移動を規制するために規制部材300をねじ込む際に、検出ユニット200が回転することを抑制する抑制部材310を備えている。
また、トルク検出装置100は、規制部材300と抑制部材310との間に配置されて、規制部材300と抑制部材310とに軸方向の力を付与する弾性部材320を備えている。
(検出ユニット200)
検出ユニット200は、導線が巻き付けられる第1ボビン210及び第2ボビン220と、第1ボビン210と第2ボビン220との間に配置されるカラー230とを備えている。
第1ボビン210及び第2ボビン220は、それぞれ、円筒状の部材であり、導線が巻き回される2つの巻芯部と、2つの巻芯部を区画する区画部とを有している。また、第1ボビン210及び第2ボビン220は、それぞれ、軸方向の両端部にフランジ部を有している。
カラー230は、2つの円筒状の部材にて構成される。
また、検出ユニット200は、第1ボビン210及び第2ボビン220に巻き付けられた導線により形成される4つのコイルを備えている。4つのコイルは、第1ボビン210の2つの巻芯部それぞれに巻き付けられた導線により形成される、第1検出コイル241及び第2検出コイル242と、第2ボビン220の2つの巻芯部それぞれに巻き付けられた導線により形成される、第3検出コイル243及び第4検出コイル244である。以下の説明において、第1検出コイル241、第2検出コイル242、第3検出コイル243及び第4検出コイル244を区別する必要がない場合には、第1検出コイル241〜第4検出コイル244をまとめて「検出コイル240」と称する場合がある。
また、検出ユニット200は、検出コイル240を構成する導線の端部が接続されるターミナルピン250を複数有している。ターミナルピン250は、L字状の部材である。ターミナルピン250の一方の端部は、軸方向に延びて、検出コイル240を構成する導線の端部が接続される導線端子250aとして機能する。ターミナルピン250の他方の端部が検出回路基板150に向かって延びて、検出回路基板150に接続される基板端子250bとして機能する。以下では、基板端子250bが延びる方向を、「Z方向」と称する場合がある。また、軸方向及びZ方向に直交する方向を、「Y方向」と称する場合がある。
上述した第1ボビン210、第2ボビン220、カラー230、4つの検出コイル240及び複数のターミナルピン250等の部品を有する検出ユニット200は、金型内に挿入されたこれらの部品の周りに絶縁性の合成樹脂を注入する(インサート成形する)ことで一体化されている。そして、検出ユニット200は、第1ボビン210に巻き付けられた導線により形成された第2検出コイル242よりも検出回路基板150側に、複数のターミナルピン250の周りに注入された合成樹脂により形成された略直方体状の第1端子部261を有している。また、検出ユニット200は、第2ボビン220に巻き付けられた導線により形成された第3検出コイル243よりも検出回路基板150側に、複数のターミナルピン250の周りに注入された合成樹脂により形成された略直方体状の第2端子部262を有している。これらにより、検出ユニット200は、内部に、第1ボビン210、第2ボビン220、カラー230及び4つの検出コイル240を収容する円筒状の部位のユニット本体201から、第1端子部261及び第2端子部262が検出回路基板150側に突出した形状である。
(検出回路基板150)
第1の実施形態では、図4に示すように、第2検出コイル242を形成する導線の一端と第4検出コイル244を形成する導線の一端とが、複数のターミナルピン250の内の一のターミナルピン250である第1ピン251の導線端子251aに接続されている。また、第1検出コイル241を形成する導線の一端と第4検出コイル244を形成する導線の他端とが、複数のターミナルピン250の内の一のターミナルピン250である第2ピン252の導線端子252aに接続されている。また、第1検出コイル241を形成する導線の他端と第3検出コイル243を形成する導線の一端とが、複数のターミナルピン250の内の一のターミナルピン250である第3ピン253の導線端子253aに接続されている。また、第2検出コイル242を形成する導線の他端と第3検出コイル243を形成する導線の他端とが、複数のターミナルピン250の内の一のターミナルピン250である第4ピン254の導線端子254aに接続されている。
なお、ターミナルピン250の導線端子250aにおいては、導線が絡げられる部分がはんだ付けされている。
検出回路基板150には、ターミナルピン250の基板端子250bが挿入される貫通孔150aが複数形成されている。そして、検出回路基板150に形成された複数の貫通孔150aに、複数のターミナルピン250の基板端子250bが挿入され、はんだ付けにより、電気的に接続される。
検出回路基板150は、図4に示すように、第3ピン253の基板端子253bと電気的に接続された第1検出回路151と、第1ピン251の基板端子251bと電気的に接続された第2検出回路152と、を備えている。また、検出回路基板150は、第2ピン252の基板端子252bと電気的に接続された抵抗153と、第4ピン254の基板端子254bと電気的に接続されて、交流電流を流して磁束を発生させる励磁部154と、を備えている。第2ピン252には、抵抗153を介して定電圧(例えば5V)が印加されている。そして、かかる構成により、第1検出回路151は、第1検出コイル241の他端と第3検出コイル243の一端との接続部の電圧を検出し、第2検出回路152は、第2検出コイル242の一端と第4検出コイル244の一端との接続部の電圧を検出する。
また、検出回路基板150は、第1検出回路151から出力された値を増幅した第1電圧V1と第2検出回路152から出力された値を増幅した第2電圧V2の差分を増幅する差動増幅回路161を備えている。差動増幅回路161は、第1電圧V1と第2電圧V2との差を予め定められた増幅度で増幅し、バイアス電圧を加えた電圧をトルク検出電圧VT1として出力する。そして、トルク検出電圧は、検出回路基板150とECUとを接続する電線165を介して、ECUに入力される。電線165は、センサハウジング15に形成された後述するY方向連通孔64を介して、センサハウジング15の内部からECUへ導かれている。
(規制部材300)
規制部材300は、略円筒状の部材である。規制部材300の外周面には、センサハウジング15に形成された雌ねじ53aに締め付けられる雄ねじ301が形成されている。規制部材300の内面の形状は、軸方向に見た場合に、六角形に形成されている。
(抑制部材310)
抑制部材310は、外径が同じで、内径がそれぞれ異なる2つの円筒状の部位を有する部材であり、規制部材300側にある第1円筒状部311と、第2円筒状部312とを有している。
第1円筒状部311の内径は、検出ユニット200のユニット本体201の外径よりも小さい。第2円筒状部312の内径は、第1円筒状部311の内径及び検出ユニット200のユニット本体201の外径よりも大きい。
抑制部材310は、第1円筒状部311の外周面から外側に突出した凸部313を有している。凸部313における周方向の大きさは、センサハウジング15に形成された後述する凹部52aにおける周方向の大きさと略同じである。また、凸部313における軸方向の大きさは、センサハウジング15に形成された凹部52aにおける軸方向の大きさよりも短い。
第2円筒状部312における、第1円筒状部311とは反対側の端部(他方側の端部)には、切り欠き314が形成されている。
抑制部材310は、第2円筒状部312が検出ユニット200の周囲を覆い、第1円筒状部311における上端部が検出ユニット200の下端部と接触するようにセンサハウジング15内に配置される。第2円筒状部312に形成された切り欠き314は、検出ユニット200の第2端子部262と第2円筒状部312とが干渉することを抑制するように形成されている。第1円筒状部311に設けられた凸部313は、センサハウジング15に形成された後述する凹部52aに嵌め込まれる。
(弾性部材320)
弾性部材320は、円環状の部材で有り、例えば、ウェーブワッシャ等の金属のばね部材であることを例示することができる。ただし、弾性部材320は、ゴム等であっても良い。
(センサハウジング15)
センサハウジング15は、検出ユニット200等を収容するユニット収容部50と、検出回路基板150を収容する基板収容部60と、軸受15a及びオイルシール15bを収容する軸受収容部70とを備えている。また、センサハウジング15は、ユニット収容部50と軸受収容部70との間に配置された中間部80を有している。
ユニット収容部50は、外径がそれぞれ異なる3つの円柱状の空間にて形成されている。ユニット収容部50は、検出ユニット200の一部を収容する第1収容部51と、主に抑制部材310を収容する第2収容部52と、規制部材300を収容する第3収容部53とを有している。
第1収容部51の内周面の径は、検出ユニット200のユニット本体201の外径と略同じである。
第2収容部52の内周面の径は、抑制部材310の外径と略同じである。そして、第2収容部52には、内周面から凹んだ凹部52aが形成されている。凹部52aは、Z方向に凹むように形成されている。
第3収容部53には、規制部材300の雄ねじ301が締め付けられる雌ねじ53aが形成されている。
基板収容部60には、ユニット収容部50の内部とセンサハウジング15の外部とを、Z方向(軸方向に直交する方向)に連通するZ方向連通孔61が形成されている。Z方向に見た場合に、Z方向連通孔61は、矩形状であり、軸方向の大きさが検出ユニット200のユニット本体201の軸方向の大きさよりも大きく設定され、Y方向の大きさがユニット本体201の外径と略同じに設定されている。つまり、Z方向連通孔61は、Z方向連通孔61を介して検出ユニット200をユニット収容部50に挿入することが可能な大きさである。
基板収容部60は、検出回路基板150を固定するのに用いるボルトが締め付けられる雌ねじが形成されたボス62を内部に4つ有している。また、基板収容部60は、開口部側の端部に、カバー16を固定するのに用いるボルトが締め付けられる雌ねじ63が4つ形成されている。ボス62に形成された雌ねじ及び雌ねじ63は、中心線方向がZ方向となるように形成されている。
基板収容部60には、検出回路基板150を収容する部位と基板収容部60の外部とを連通するようにY方向に形成されたY方向連通孔64が形成されている。
軸受収容部70は、外径がそれぞれ異なる2つの円柱状の空間にて形成されている。軸受収容部70は、軸受15aを収容する第1収容部71と、オイルシール15bを収容する第2収容部72とを有している。第1収容部71の内周面の径は、軸受15aの外径よりも小さく設定されている。第2収容部72の内周面の径は、オイルシール15bの外径よりも小さく設定されている。そして、第1収容部71には軸受15aが圧入され、第2収容部72にはオイルシール15bが圧入されている。
中間部80は、円筒状の部位であり、内周面の径が、ピニオンシャフト11の外周面の径よりも大きく、ユニット収容部50の第1収容部51の内周面の径及び軸受収容部70の第1収容部71の内周面の径よりも小さく設定されている。
(センサハウジングユニット400の組み立て方法)
以上のように構成されたトルク検出装置100の検出ユニット200、規制部材300、抑制部材310、弾性部材320、センサハウジング15、軸受15a、オイルシール15b、カバー16及び電線165等から構成されるセンサハウジングユニット400は、以下のように組み立てられる。
検出ユニット200を、センサハウジング15に形成されたZ方向連通孔61を介してユニット収容部50に挿入する。そして、検出ユニット200(ユニット本体201)の外周面がユニット収容部50の第1収容部51の内周面に接触するように、検出ユニット200を配置する。言い換えれば、検出ユニット200の外周面がユニット収容部50の第1収容部51の内周面に接触するまで、検出ユニット200をユニット収容部50に挿入する。
次に、抑制部材310を、センサハウジング15の第3収容部53側からユニット収容部50内に挿入する。そして、抑制部材310を、第1円筒状部311における他方側の端部が検出ユニット200の一方側の端部と接触するまで、軸方向に移動させる。このとき、抑制部材310の第1円筒状部311に設けられた凸部313を、センサハウジング15の第2収容部52の内周面に形成された凹部52aに嵌め込む。
その後、弾性部材320を、センサハウジング15の第3収容部53側からユニット収容部50内に挿入する。
その後、規制部材300を、他方側の端面が第2収容部52の一方側の端面に突き当たるか、検出ユニット200の他方側の端面がセンサハウジング15の中間部80に突き当たるまで、第3収容部53に形成された雌ねじ53aにねじ込む。
これにより、ユニット収容部50内において、検出ユニット200の軸方向の位置が定まる。
その後、センサハウジング15に形成されたZ方向連通孔61を介して、検出回路基板150を基板収容部60内に挿入し、検出ユニット200の複数のターミナルピン250の基板端子250bに、検出回路基板150に形成された複数の貫通孔150aを挿入する。そして、ボルトをボス62に形成された雌ねじに締め付けることで、検出回路基板150を基板収容部60内において、センサハウジング15に固定する。その後、ターミナルピン250の基板端子250bの周囲をはんだ付けすることにより、基板端子250bと検出回路基板150とを電気的に接続する。その後、センサハウジング15のY方向連通孔64から挿入した電線165と検出回路基板150とを電気的に接続する。
そして、ボルトを雌ねじ63に締め付けることで、カバー16をセンサハウジング15に固定する。
その後、軸受収容部70の第1収容部71に軸受15aを圧入するとともに、第2収容部72にオイルシール15bを圧入する。
このようにして、センサハウジングユニット400が組み立てられる。
以上のように構成されたセンサハウジングユニット400においては、規制部材300をセンサハウジング15の第3収容部53に形成された雌ねじ53aにねじ込むと、抑制部材310が弾性部材320を介して力を受け、軸方向に移動する。そして、抑制部材310は、検出ユニット200がセンサハウジング15の中間部80に突き当たるまで、規制部材300により他方側に移動する。抑制部材310は、規制部材300から軸方向への力を受けて他方側に移動するが、抑制部材310の第1円筒状部311に設けられた凸部313がセンサハウジング15の第2収容部52の内周面に形成された凹部52aに嵌め込まれるので、周方向には回転しない。それゆえ、検出ユニット200は、抑制部材310から軸方向への力を受けて他方側に移動するが、抑制部材310は周方向に回転しないので、周方向には回転しない。その結果、検出ユニット200の軸方向の位置を定めることに起因して検出ユニット200の周方向の位置が所望の位置からずれるのを抑制することができる。その結果、検出回路基板150に形成された複数の貫通孔150aに、検出ユニット200の複数のターミナルピン250の基板端子250bを挿入し、ボルトをボス62に形成された雌ねじに締め付けて検出回路基板150をセンサハウジング15に固定することが可能になる。なお、検出回路基板150をセンサハウジング15に固定する前の、検出ユニット200の周方向の所望の位置は、検出回路基板150に形成された複数の貫通孔150aに、検出ユニット200の複数のターミナルピン250の基板端子250bを挿入可能な位置であることを例示することができる。検出回路基板150の貫通孔150aにターミナルピン250の基板端子250bを挿入可能であれば、基板端子250bが延びる方向と貫通孔150aの孔方向とが必ずしも平行である必要はない。ただし、基板端子250bが延びる方向と貫通孔150aの孔方向とのなす角が所定角度以上である場合には、基板端子250bの周囲をはんだ付けして基板端子250bと検出回路基板150とを電気的に接続したとしても、長期間使用した場合に性能不良が生じてしまうおそれがある。例えば、基板端子250bが折れる等して、基板端子250bと検出回路基板150との電気的な接続が維持されずに、精度高く操舵トルクを検出できなくなるおそれがある。それゆえ、検出回路基板150をセンサハウジング15に固定する前の、検出ユニット200の周方向の所望の位置は、ターミナルピン250の基板端子250bの方向と、センサハウジング15のボス62に形成された雌ねじの中心線方向とのなす角が所定角度未満であることが望ましい。これにより、検出ユニット200が周方向に傾いた状態で組み付けられたことに起因して性能不良が生じてしまうことを抑制することができる。
なお、規制部材300を、センサハウジング15の第3収容部53に形成された雌ねじ53aにねじ込んで検出ユニット200の軸方向の位置を定めた後に、規制部材300を緩み難くするべく、規制部材300をセンサハウジング15にかしめても良い。これにより、ユニット収容部50内において、検出ユニット200の軸方向の位置が長期間に亘って維持される。
(伝達機構部10の組み立て方法)
先ず、ピニオンシャフト11をハウジング40の伝達機構支持部41に取り付ける。その際、ピニオンシャフト11及びラック軸3の少なくともいずれかを回転させながら、ピニオンシャフト11に形成されたピニオン11aと、ラック軸3に形成されたラック3aとを噛み合わせる。
その後、軸受41bを、ハウジング40の伝達機構支持部41に取り付けられたピニオンシャフト11の他方側の端部から軸方向に移動させて伝達機構支持部41に嵌め込む。
その後、規制部材41cを、ピニオンシャフト11の他方側の端部から、伝達機構支持部41に形成された雌ねじにねじ込み、軸受41bが軸方向に移動しないように規制する。そして、軸受41bが軸方向に移動しないことにより、ピニオンシャフト11の軸方向の移動が規制される。
その後、センサハウジングユニット400を、ピニオンシャフト11の他方側の端部から軸方向に移動させて、センサハウジング15と、伝達機構支持部41とを連結する。
このようにして、伝達機構部10が組み立てられる。
そして、これにより、ピニオンシャフト11の第1磁歪膜111の周囲にこれと所定の隙間を有した状態で同軸状に、第1検出コイル241及び第2検出コイル242が配置される。また、第2磁歪膜112の周囲にこれと所定の隙間を有した状態で同軸状に、第3検出コイル243及び第4検出コイル244が配置される。
第1磁歪膜111及び第2磁歪膜112の磁気異方性を上述のように設定したことにより、ピニオンシャフト11にトルクが作用しない状態でも、第1磁歪膜111、第2磁歪膜112の主応力方向の一方に圧縮力が作用し、他方に引張り力が作用するようになるが、第1磁歪膜111、第2磁歪膜112の透磁率は概ね等しく設定されている。そして、ピニオンシャフト11にトルクが作用した状態では、第1磁歪膜111の透磁率が増加し、第2磁歪膜112の透磁率が減少する。そして、これに応じて、第1検出コイル241及び第2検出コイル242と、第3検出コイル243及び第4検出コイル244との内、一方のインダクタンスが増加し、他方のインダクタンスが減少する。これらのインダクタンスの変化に基づいて、検出回路基板150が操舵トルクに応じた電圧を出力する。
検出ユニット200は、軸方向、周方向、軸方向に直交する方向に動かないように組み立てられている。つまり、検出ユニット200は、規制部材300により軸方向に移動しないように規制されている。また、検出ユニット200は、センサハウジング15に固定された検出回路基板150の貫通孔150aに検出ユニット200のターミナルピン250が挿入されてはんだ付けされていることにより、周方向及び軸方向に直交する方向に移動しないように規制されている。それゆえ、第1磁歪膜111と、第1検出コイル241及び第2検出コイル242との隙間が変化すること、及び、第2磁歪膜112と、第3検出コイル243及び第4検出コイル244との隙間が変化することが抑制される。
また、上述した第1の実施形態に係るトルク検出装置100は、ピニオンシャフト11に生じた変化の一例としての捩れ量を検出する検出ユニット200と、検出ユニット200を収納するハウジングの一例としてのセンサハウジング15とを備えている検出装置の一例である。また、トルク検出装置100は、センサハウジング15に対してねじ込まれることによりピニオンシャフト11の軸方向の検出ユニット200の移動を規制する規制部材300と、規制部材300にて検出ユニット200の移動を規制する際に、検出ユニット200が回転することを抑制する抑制部材310とを備えている。
このトルク検出装置100によれば、規制部材300がセンサハウジング15にねじ込まれても、検出ユニット200が回転することを抑制部材310が抑制するので、検出ユニット200を精度高く組み付けることができる。
ここで、抑制部材310は、検出ユニット200と規制部材300との間に配置されて、規制部材300から軸方向への力を受けて軸方向に移動するが、規制部材300から力を受けても周方向には回転しない。これにより、規制部材300がセンサハウジング15にねじ込まれることで、抑制部材310は、規制部材300から軸方向への力を受けて検出ユニット200を軸方向へ移動させるが、検出ユニット200を周方向には回転させないようにすることが可能となる。
抑制部材310は、規制部材300から力を受けたとしてもセンサハウジング15から力を受けて周方向に回転しないと良い。これにより、抑制部材310は、確度高く回転しない。
第1の実施形態に係るトルク検出装置100においては、抑制部材310に設けられた凸部313と、センサハウジング15に形成された凹部52aが嵌っていることで、抑制部材310は、センサハウジング15に対して回転しない。これにより、簡易な構造で抑制部材310が回転しないようにすることができる。また、抑制部材310をセンサハウジング15に組み付けるときに、抑制部材310の凸部313を、センサハウジング15の凹部52aに嵌め込むように組み付けることで、センサハウジング15に対する抑制部材310の周方向の位置を間違えないようにすることができる。
なお、凹凸が逆であっても良い。つまり、抑制部材310に凹部を形成するとともに、センサハウジング15に凸部を形成し、センサハウジング15に形成した凸部に対して、抑制部材310に形成した凹部を嵌め込んでも良い。かかる構成であっても、センサハウジング15に対して抑制部材310が回転しないようにすることができる。
検出ユニット200は、導線が巻き回されて形成されるコイルの一例としての検出コイル240と、導線の端部が接続されるピンの一例としてのターミナルピン250とを有する。そして、トルク検出装置100は、検出コイル240がピニオンシャフト11に生じた変化に応じた値を検出する検出回路の一例としての第1検出回路151及び第2検出回路152を有するとともに、ターミナルピン250が挿入される貫通孔150aが形成された検出回路基板150をさらに備えると良い。これにより、簡易な構造で、検出コイル240と検出回路基板150とを電気的に接続することができる。
また、センサハウジング15は、軸方向に直交する直交方向の一例としてのZ方向に開口する開口部の一例としてのZ方向連通孔61を有し、Z方向連通孔61から挿入された検出回路基板150を固定するためのボルトが締め付けられる雌ねじがZ方向に形成されていると良い。これにより、検出ユニット200が周方向や軸方向に直交する方向(Y方向及びZ方向)に移動することを抑制することができる。
なお、以上のように構成されたセンサハウジングユニット400においては、規制部材300の外周面に雄ねじ301が形成され、規制部材300がセンサハウジング15に形成された雌ねじ53aにねじ込まれることにより検出ユニット200の軸方向の移動を規制するが、特にかかる態様に限定されない。規制部材300は、外周面に雄ねじ301が形成されておらず、センサハウジング15の第3収容部53に圧入される態様であっても良い。つまり、規制部材300の外周面とセンサハウジング15の第3収容部53の内周面とがしまりばめで嵌め込まれる態様であっても良い。かかる態様であっても、抑制部材310は、規制部材300から軸方向への力を受けて他方側に移動するが、抑制部材310の第1円筒状部311に設けられた凸部313がセンサハウジング15の第2収容部52の内周面に形成された凹部52aに嵌め込まれるので、周方向には回転しない。また、規制部材300の外周面とセンサハウジング15の第3収容部53の内周面とがすきまばめで嵌め込まれ、規制部材300の軸方向への移動がサークリップ等にて規制される態様であっても良い。かかる態様であっても、抑制部材310は、規制部材300から軸方向への力を受けて他方側に移動するが、抑制部材310の第1円筒状部311に設けられた凸部313がセンサハウジング15の第2収容部52の内周面に形成された凹部52aに嵌め込まれるので、周方向には回転しない。その結果、検出ユニット200の軸方向の位置を定めることに起因して検出ユニット200の周方向の位置が所望の位置からずれるのを抑制することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係るステアリング装置500は、検出ユニット200の移動を規制するべく規制部材300をねじ込む際に、検出ユニット200が回転することを抑制するための手段が、第1の実施形態に係るステアリング装置1と異なる。つまり、第2の実施形態に係るステアリング装置500は、第1の実施形態に係るステアリング装置1の抑制部材310に相当する部材と、センサハウジング15のユニット収容部50の第2収容部52に相当する部位とが、第1の実施形態に係るステアリング装置1と異なる。以下、第1の実施形態に係るステアリング装置1と異なる点について説明する。第1の実施形態に係るステアリング装置1と第2の実施形態に係るステアリング装置500とで、同じ形状、機能を有する物については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5は、第2の実施形態に係る抑制部材510とセンサハウジング15の斜視図である。
第2の実施形態に係るステアリング装置500は、検出ユニット200の移動を規制するために規制部材300をねじ込む際に、検出ユニット200が回転することを抑制する抑制部材510を備えている。抑制部材510は、第1の実施形態に係る抑制部材310に対して、第1円筒状部311の外周面から外側に突出した凸部を複数有している点が異なる。図5に示した例では、抑制部材510は、3つの凸部である、第1凸部511、第2凸部512、第3凸部513を有している。第1凸部511、第2凸部512、第3凸部513は、軸方向の位置は同じで、周方向の位置が異なる。また、第1凸部511、第2凸部512、第3凸部513は、周方向に、等間隔に配置されていない。例えば、第1凸部511と第2凸部512とは、軸中心周りに90度の間隔で設けられ、第2凸部512と第3凸部513とは、軸中心周りに90度の間隔で設けられ、第3凸部513と第1凸部511とは、軸中心周りに180度の間隔で設けられていることを例示することができる。
また、ステアリング装置500においては、センサハウジング15のユニット収容部50は、主に抑制部材510を収容する第2収容部520を有している。第2収容部520は、第1の実施形態に係る第2収容部52に対して、内周面から凹んだ凹部が複数形成されている点が異なる。図5に示した例では、抑制部材510は、3つの凹部である、第1凹部521、第2凹部522、第3凹部523が形成されている。第1凹部521、第2凹部522及び第3凹部523は、軸方向の位置は同じで、周方向の位置が異なり、それぞれ、抑制部材510に設けられた、第1凸部511、第2凸部512及び第3凸部513に対向する位置に形成されていることを例示することができる。
すなわち、第2の実施形態に係るステアリング装置500においては、抑制部材510に設けられた凸部とセンサハウジング15の第2収容部520に形成された凹部との組が複数である。凸部と凹部との組が複数であることにより、規制部材300から軸方向の力を受けたときに、抑制部材510の凸部(第1凸部511、第2凸部512、第3凸部513)がセンサハウジング15の凹部(第1凹部521、第2凹部522、第3凹部523)から力を受けても凸部が破断し難くなる。
また、複数の凸部及び凹部が、周方向に等間隔に配置されていないことにより、抑制部材510をセンサハウジング15に組み付けるときに、センサハウジング15に対する抑制部材510の周方向の位置を間違えないようにすることができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態に係るステアリング装置600は、検出ユニット200の移動を規制するべく規制部材300をねじ込む際に、検出ユニット200が回転することを抑制するための手段が、第1の実施形態に係るステアリング装置1と異なる。つまり、第3の実施形態に係るステアリング装置600は、第1の実施形態に係るステアリング装置1の抑制部材310に相当する部材が、第1の実施形態に係るステアリング装置1と異なる。以下、第1の実施形態に係るステアリング装置1と異なる点について説明する。第1の実施形態に係るステアリング装置1と第3の実施形態に係るステアリング装置600とで、同じ形状、機能を有する物については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6は、第3の実施形態に係る抑制部材610、センサハウジング15及びキー630の斜視図である。
第3の実施形態に係るステアリング装置600は、検出ユニット200の移動を規制するために規制部材300をねじ込む際に、検出ユニット200が回転することを抑制する抑制部材610を備えている。抑制部材610は、第1円筒状部311の外周面から外側に突出した凸部の代わりに、外周面から凹んだ抑制部材側凹部611が1つ形成されている点が、第1の実施形態に係る抑制部材310に対して異なる。抑制部材側凹部611は、センサハウジング15の第2収容部52の内周面に形成された凹部52aに対向する位置に形成されている。
そして、第3の実施形態に係るステアリング装置600は、抑制部材610に形成された抑制部材側凹部611と、センサハウジング15の第2収容部52の内周面に形成された凹部52aとで形成された空間に配置されるキー630を有している。キー630は、直方体状の部材であり、周方向の大きさは、抑制部材610の抑制部材側凹部611及びセンサハウジング15の凹部52aにおける周方向の大きさと略同じである。また、キー630の軸方向の大きさは、抑制部材側凹部611及び凹部52aにおける軸方向の大きさよりも短い。また、キー630のZ方向の大きさは、抑制部材側凹部611のZ方向の大きさ又は凹部52aのZ方向の大きさよりも大きく、抑制部材側凹部611の大きさと凹部52aの大きさとを合計した大きさよりも小さい。キー630は、センサハウジング15に対して抑制部材610が挿入された後に、抑制部材側凹部611と凹部52aとで形成された空間に嵌め込まれる。
以上のように構成された第3の実施形態に係るステアリング装置600は、抑制部材610及びセンサハウジング15に凹部が形成され、抑制部材610に形成された抑制部材側凹部611とセンサハウジング15に形成された凹部52aとで形成された空間に嵌め込まれる嵌合部材の一例としてのキー630をさらに備える。このステアリング装置600においては、規制部材300をセンサハウジング15の第3収容部53に形成された雌ねじ53aにねじ込むと、抑制部材610及びキー630が弾性部材320を介して力を受け、軸方向に移動する。そして、抑制部材610及びキー630は、検出ユニット200が中間部80に突き当たるまで、規制部材300により他方側に移動する。抑制部材610は、規制部材300から軸方向への力を受けて他方側に移動するが、抑制部材610の抑制部材側凹部611及びセンサハウジング15の凹部52aにキー630が嵌め込まれているので、周方向には回転しない。それゆえ、検出ユニット200は、抑制部材610から軸方向への力を受けて他方側に移動するが、抑制部材610は周方向に回転しないので、周方向には回転しない。その結果、検出ユニット200の軸方向の位置を定めることに起因して検出ユニット200の周方向の位置が所望の位置からずれるのを抑制することができる。その結果、検出回路基板150に形成された複数の貫通孔150aに、検出ユニット200の複数のターミナルピン250の基板端子250bを挿入し、ボルトをボス62に形成された雌ねじに締め付けて検出回路基板150をセンサハウジング15に固定することが可能になる。また、検出ユニット200が周方向に傾いた状態で組み付けられたことに起因して性能不良が生じてしまうことを抑制することができる。
なお、上述した検出ユニット200は、金型内に挿入された、第1ボビン210、第2ボビン220、カラー230、4つの検出コイル240及び複数のターミナルピン250等の周りに絶縁性の合成樹脂を注入する(インサート成形する)ことで一体化されているが、特に限定されない。例えば、第1ボビン210、第2ボビン220、カラー230、4つの検出コイル240が他の手段を用いて連結されていても良いし、第1ボビン210、第2ボビン220及びカラー230を例えば射出成形にて一部品として成形した後に4つの検出コイル240を巻き回しても良い。かかる場合においても、第1端子部261及び第2端子部262は、それぞれ、第1ボビン210、第2ボビン220、複数のターミナルピン250等の周りに絶縁性の合成樹脂を注入する(インサート成形する)ことで一体化されていると良い。カラー230の周りに絶縁性の合成樹脂が存在しない場合には、一体化された、第1ボビン210、第2ボビン220、カラー230、4つの検出コイル240及び複数のターミナルピン250を、センサハウジング15に形成されたZ方向連通孔61を介してユニット収容部50に挿入した後、カラー230の外周面がセンサハウジング15の第1収容部51の内周面に接触するように配置すると良い。たとえ、検出ユニット200が、第1ボビン210、第2ボビン220、カラー230等の周りに絶縁性の合成樹脂を注入する(インサート成形する)ことで一体化されていなくても、例えば抑制部材310に設けた凸部313とセンサハウジング15に形成された凹部52aとを用いて、検出ユニット200が周方向に回転しないようにすることができる。
1…ステアリング装置、10…伝達機構部、11…ピニオンシャフト、15…センサハウジング、16…カバー、200…検出ユニット、40…ハウジング、100…トルク検出装置、300…規制部材、310…抑制部材、320…弾性部材

Claims (9)

  1. 回転軸に生じた変化を検出する検出ユニットと、
    前記検出ユニットを収納するハウジングと、
    前記ハウジングに嵌め込まれることにより前記回転軸の軸方向の前記検出ユニットの移動を規制する規制部材と、
    前記規制部材にて前記検出ユニットの移動を規制する際に、前記検出ユニットが回転することを抑制する抑制部材と、
    を備える検出装置。
  2. 前記抑制部材は、前記検出ユニットと前記規制部材との間に配置されて、前記規制部材から前記軸方向への力を受けて前記軸方向に移動するが、前記規制部材から力を受けても周方向には回転しない
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記抑制部材は、前記規制部材から力を受けたとしても前記ハウジングから力を受けて周方向に回転しない
    請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記抑制部材及び前記ハウジングのいずれか一方の部材に設けられた凸部と、他方の部材に形成された凹部とが嵌っていることで、前記抑制部材は、前記ハウジングに対して回転しない
    請求項3に記載の検出装置。
  5. 前記抑制部材及び前記ハウジングに凹部が形成され、前記抑制部材に形成された凹部と前記ハウジングに形成された凹部とで形成された空間に嵌め込まれる嵌合部材をさらに備える
    請求項3に記載の検出装置。
  6. 前記検出ユニットは、導線が巻き回されて形成されるコイルと、前記導線の端部が接続されるピンとを有し、
    前記コイルが前記回転軸に生じた変化に応じた値を検出する検出回路を有するとともに、前記ピンが挿入される貫通孔が形成された基板をさらに備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の検出装置。
  7. 前記ハウジングは、前記軸方向に直交する直交方向に開口する開口部を有し、前記開口部から挿入された前記基板を固定するためのボルトが締め付けられる雌ねじが前記直交方向に形成されている
    請求項6に記載の検出装置。
  8. 前記規制部材は、前記ハウジングに対してねじ込まれることにより前記軸方向の前記検出ユニットの移動を規制する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の検出装置。
  9. 転動輪を転動させるラック軸に形成されたラックと噛み合うピニオンが形成された回転軸と、
    前記回転軸に生じた変化を検出する検出ユニットと、
    前記検出ユニットを収納するハウジングと、
    前記ハウジングに嵌め込まれることにより前記回転軸の軸方向の前記検出ユニットの移動を規制する規制部材と、
    前記規制部材にて前記検出ユニットの移動を規制する際に、前記検出ユニットが回転することを抑制する抑制部材と、
    を備える電動パワーステアリング装置。
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