JP2020007983A - ポンプ - Google Patents

ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2020007983A
JP2020007983A JP2018130617A JP2018130617A JP2020007983A JP 2020007983 A JP2020007983 A JP 2020007983A JP 2018130617 A JP2018130617 A JP 2018130617A JP 2018130617 A JP2018130617 A JP 2018130617A JP 2020007983 A JP2020007983 A JP 2020007983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
connection state
lubricating liquid
pipe
injection mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018130617A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6966388B2 (ja
Inventor
祐治 兼森
Yuji Kanemori
祐治 兼森
康秀 松尾
Yasuhide Matsuo
康秀 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Torishima Pump Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Torishima Pump Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Torishima Pump Manufacturing Co Ltd filed Critical Torishima Pump Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2018130617A priority Critical patent/JP6966388B2/ja
Publication of JP2020007983A publication Critical patent/JP2020007983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6966388B2 publication Critical patent/JP6966388B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】潤滑液としての清水の無駄な消費を抑制する。【解決手段】ポンプ10は、保護管31内を通して軸受24A,24Bに潤滑液を供給するための潤滑液流路30と、潤滑液流路30に潤滑液として清水を供給する外部注水機構50と、潤滑液流路30に潤滑液として揚水の一部を濾過した浄水を供給する自己注水機構60と、潤滑液流路30に対する注水機構50,60の接続状態を切り換える弁81,82を有する切換機構80と、少なくとも一方のメカニカルシール32A,32Bに潤滑液を供給する給水機構70と、メカニカルシール32A,32Bへの潤滑液の流量を計る流量計72と、制御部90とを備える。制御部90は、流量計72による計測結果が定められた第1閾値以上になると、潤滑液流路30に対して外部注水機構50を接続した第1接続状態から、潤滑液流路30に対して自己注水機構60を接続した第2接続状態に切り換える。【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプに関する。
特許文献1に開示されたポンプは、回転軸を取り囲むようにポンプケーシング内に配置された保護管と、保護管内を通して回転軸を支持する軸受に清水(上水)を供給する外部注水機構とを備える。一般的な立軸ポンプの場合、軸受に潤滑液として清水が供給されるため、揚水に含まれる異物から軸受を保護できる。先行待機形ポンプの場合、ポンプケーシング内に揚水が無い気中運転での軸受の過熱を防止できるため、ポンプを停止することなく運転を継続できる。
特許4709878号公報
特許文献1では、回転軸の軸方向の両端に位置する軸受の外側にメカニカルシールをそれぞれ配置することで、保護管を用いた潤滑液流路からの漏水防止を図っている。しかし、運転によって劣化(摩耗)するメカニカルシールからの漏水は不可避であるため、特許文献1のポンプではランニングコストが高くなる。
本発明は、潤滑液としての清水の無駄な消費を抑制できるポンプを提供することを課題とする。
本発明の一態様は、上下方向に延び、内部に複数の軸受を有する筒状のポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内に一部が配置され、前記軸受によって回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸の軸方向に隣り合う前記軸受間に配置され、前記回転軸を取り囲む筒状の保護管と、前記回転軸の軸方向における両端の前記軸受の外側に配置された一対のメカニカルシールとを有し、前記保護管内を通して前記軸受に潤滑液を供給するための潤滑液流路と、前記潤滑液流路に接続された第1配管を有し、前記潤滑液として清水を供給する外部注水機構と、前記ポンプケーシングと前記保護管の間の揚水路に一端が接続されるとともに前記潤滑液流路に他端が接続された第2配管と、前記揚水路内の揚水の一部を濾過して浄水を吐出する濾過器とを有し、前記潤滑液として前記浄水を供給する自己注水機構と、前記潤滑液流路に対して前記外部注水機構を接続して前記自己注水機構の接続を遮断した第1接続状態と、前記潤滑液流路に対して前記自己注水機構を接続して前記外部注水機構の接続を遮断した第2接続状態とに切り換える弁を有する切換機構と、前記一対のメカニカルシールのうちの少なくとも一方に接続された第3配管を有し、前記少なくとも一方のメカニカルシールに潤滑液を供給する給水機構と、前記第3配管を通して供給される潤滑液の流量を計る流量計と、前記流量計による計測結果が定められた第1閾値未満の場合、前記切換機構によって前記第1接続状態とし、前記計測結果が前記第1閾値以上になると、前記切換機構によって前記第1接続状態から前記第2接続状態に切り換える制御部とを備える、ポンプを提供する。
このポンプによれば、潤滑液として外部注水機構による清水と自己注水機構による浄水とを軸受に供給できるため、軸受の過熱を防止しつつ、ポンプを継続運転できる。また、流量計による計測結果が第1閾値以上になると、制御部は、外部注水機構と潤滑液流路を接続した第1接続状態から、自己注水機構と潤滑液流路を接続した第2接続状態に切り換える。つまり、メカニカルシールからの水漏れが少ない時には清水を軸受に注水し、メカニカルシールからの水漏れが多くなると揚水を濾過した浄水を軸受に注水する。よって、無駄な清水の消費を抑制できるため、ポンプのランニングコストを抑制できる。また、自己注水機構による浄水には濾過しきれない微細な異物が含まれているため、水漏れが少ない時には外部注水機構による清水を軸受に循環供給することで、軸受のアブレシブ摩耗を防止できる。
前記給水機構の前記第3配管は、前記外部注水機構の前記第1配管に接続された第1分岐管と、前記自己注水機構の前記第2配管に接続された第2分岐管とを有し、前記切換機構は、前記少なくとも一方のメカニカルシールに対して前記第1分岐管を接続して前記第2分岐管の接続を遮断した第3接続状態と、前記少なくとも一方のメカニカルシールに対して前記第2分岐管を接続して前記第1分岐管の接続を遮断した第4接続状態とに切り換える弁を有する。この態様によれば、外部注水機構による清水と自己注水機構による浄水とをメカニカルシールに供給できるため、清水の無駄な消費を効果的に抑制できる。
前記流量計による計測結果が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上になると、前記制御部は、前記切換機構によって前記第3接続状態から前記第4接続状態に切り換えるように構成されている。この態様によれば、水漏れが少ない時には清水をメカニカルシールに注水し、水漏れが多くなると揚水を濾過した浄水をメカニカルシールに注水するため、メカニカルシールのアブレシブ摩耗を防止できる。
前記自己注水機構は、前記浄水を貯留する貯水槽と、前記貯水槽内の水量を検出する検出部とを有し、前記検出部の検出結果が定められた水量を下回ると、前記制御部は、前記切換機構によって第2接続状態から前記第1接続状態に切り換えるように構成されている。また、前記ポンプケーシング内に前記揚水が無い気中運転の実行状態を検出する状態検出部を有し、前記状態検出部が気中運転であることを示す場合、前記制御部は、前記切換機構によって第2接続状態から前記第1接続状態に切り換えるように構成されている。これらの態様によれば、軸受の過熱を防止しつつ、ポンプを確実に継続運転できる。
前記濾過器は、注出された前記揚水を前記浄水と汚水に分離するサイクロンセパレータであり、前記サイクロンセパレータの浄水流出口が前記潤滑液流路に接続され、前記サイクロンセパレータの汚水流出口が前記揚水路に接続されている。この態様によれば、分離した汚水を、サイクロンセパレータ内に残すことなく、ポンプを通して排出できる。
本発明のポンプでは、メカニカルシールからの水漏れが少ない時には清水を補充し、メカニカルシールからの水漏れが多くなると浄水を補充する。よって、軸受のアブレシブ摩耗を防止しつつ、清水の無駄な消費を抑制できるので、ポンプのランニングコストを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るポンプを示す断面図。 図1の配管構成を示すシステム図。 メカニカルシールの断面図。 他のメカニカルシールの断面図。 濾過器の一例を示す断面図。 ポンプのブロック図。 電磁弁の開閉状態を示す図表。 ポンプの制御を示すフローチャート。 図7Aの続きのフローチャート。 第2実施形態のポンプの配管構成を示すシステム図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るポンプ10を示す。このポンプ10は、吸水槽1内に水が溜まる前に予め運転が開始され、吸水槽1内の水位によって気中運転、気水混合運転、及び全水運転に切り換わる先行待機形である。
図1に示すように、ポンプ10は、一般的な立軸ポンプと同様の基本構造であるポンプケーシング12、回転軸20、及び羽根車22を備える。また、ポンプ10は、回転軸20の軸受24A,24Bの保護を目的とした保護管31と、保護管31内に潤滑液として清水を供給する外部注水機構50とを備える。そして、本実施形態のポンプ10は、排出する揚水の一部を利用した自己注水機構60、保護管31に対する注水機構50,60の接続状態を切り換える切換機構80、及び制御装置90を更に設けた点で、一般的な立軸ポンプ及び先行待機形ポンプと相違する。
(ポンプの基本構造)
図1に示すように、ポンプケーシング12は、吸水槽1の上部を覆う据付床2に固定されている。ポンプケーシング12は、上下方向に延びるように吸水槽1内に配置された揚水管13と、据付床2上に配置された吐出し管17とを備える。揚水管13は、直管14、ベーンケーシング15、及びベルマウス16を備え、この順で上から下へ接続されている。吐出し管17は、90度湾曲した吐出エルボ18を備え、直管14の上端に接続されている。吐出エルボ18の出口には、下流側へ排水するための送水管(図示せず)が接続されている。
回転軸20は、揚水管13の軸線に沿って上下方向に延びるように配置されている。回転軸20の大部分(一部)は揚水管13内に配置され、上端側が吐出エルボ18を貫通して外側へ突出している。
羽根車22は、ベーンケーシング15内に設けられた軸受ケーシング15aの下側に配置され、軸受ケーシング15aから突出した回転軸20の下端に取り付けられている。羽根車22の上端は、定められた排水開始水位(最低水位)に位置している。
吐出エルボ18には、回転軸20が貫通する部分にスリーブ18aが設けられ、このスリーブ18a内に軸受24Aが配置されている。軸受ケーシング15aには、回転軸20が貫通する部分にスリーブ15bが設けられ、このスリーブ15b内に軸受24Bが配置されている。これらの軸受24A,24Bは、セラミック又は熱伝導率が低い樹脂からなる摺動体を備える。軸受24A,24Bによって回転軸20は、ポンプケーシング12内に回転可能に支持されている。
回転軸20の上端には、駆動手段26(図5参照)が機械的に接続されている。駆動手段26には、電動モータ又は内燃機関の1つであるディーゼル機関が用いられる。駆動手段26を駆動することで、回転軸20と一体に羽根車22が回転される。
本実施形態のポンプ10は、一般的な先行待機形ポンプの基本構造である吸気管(図示せず)を備える。例えば吸気管の上端は据付床2の上側に配置され、吸気管の下端はベルマウスの定められた位置に接続されている。
ポンプ10は気象情報に基づいてオペレータによって始動され、始動当初はポンプケーシング12内に水が無い気中運転になる。吸水槽1内の水位が定められた揚水遮断水位(吸気管の下端)よりも高くなると、吸込口16aから吸い込んだ水と空気を一緒に排出する気水混合運転に移行する。羽根車22が完全に浸かる最低水位よりも高くなると、水のみを排出する全水運転に移行する。
排水により水位が最低水位よりも下がると、ポンプケーシング12の吸込口16aから水と一緒に空気が吸い込まれることで、再び気水混合運転に移行する。その後、揚水遮断水位になると、吸気管から定量の空気が吸い込まれることで、揚水管13内に水柱を保持したエアロック運転に移行する。通常ではこのエアロック運転が維持され、吸水槽1内の水が増えると、再び気水混合運転を経て全水運転に移行する。但し、エアロック運転中に何らかの要因で多量の空気が吸い込まれると、揚水管13内の水柱が脱落し、気中運転に移行することもある。
全水運転時、揚水に含まれた異物によって軸受24A,24Bが損傷(アブレシブ摩耗)することがある。また、気中運転時、ポンプケーシング12内には揚水が無いため、回転軸20との摺接によって軸受24A,24Bが過熱し、これらが焼き付く虞がある。これらの問題を防止し、運転(回転軸20の回転)を継続するために、ポンプケーシング12内には、軸受24A,24Bを保護するための潤滑液流路30が設けられている。また、ポンプケーシング12には、潤滑液流路30内に補充する潤滑液として、清水(上水)を供給する外部注水機構50と、浄水を供給する自己注水機構60とが設けられている。
(潤滑液流路の概要)
引き続いて図1を参照すると、潤滑液流路30は、回転軸20を取り囲む筒状の保護管31と、回転軸20の軸方向における軸受24A,24Bの外側に配置されたメカニカルシール32A,32Bとを備える。また、潤滑液流路30の両端には循環配管38が接続されている。
保護管31は、上下に間隔をあけて隣り合う軸受24A,24B間に配置されている。保護管31の上端は吐出エルボ18のスリーブ18aの下端に液密に嵌合され、保護管31の下端は軸受ケーシング15aのスリーブ15bの上端に液密に嵌合されている。保護管31とスリーブ18a,15aとの間は、ポンプケーシング12の振動によって変形して捩れない甲山パッキンによってシールすることが好ましい。保護管31と回転軸20の間の内部空間が、潤滑液を循環させる流路を構成する。ポンプケーシング12と保護管31の間の内部空間は、吸水槽1内の水を排出する揚水路28を構成する。
メカニカルシール32Aは上端の軸受24Aの上側に配置され、メカニカルシール32Bは下端の軸受24Bの下側に配置されている。より具体的には、吐出エルボ18には外向きに突出する筒状の囲い部33が設けられ、この囲い部33の蓋体34にメカニカルシール32Aが配置されている。また、軸受ケーシング15aのスリーブ15bの下端にメカニカルシール32Bが配置されている。
囲い部33は、スリーブ18aを取り囲む筒状である。囲い部33は、下端が吐出エルボ18の外側上面で閉鎖され、上端が別体の蓋体34により閉鎖されている。蓋体34の中央には貫通孔が形成されており、この貫通孔を通して回転軸20が上向きに延びている。蓋体34上には、台座を介して潤滑液タンク35が取り付けられている。潤滑液タンク35は中央に大面積の開口を有する中空状の円環体であり、その開口に回転軸20のスラスト軸受であるボール軸受36が固定されている。潤滑液タンク35には潤滑液の液面レベルを検出する満水検知器37が配置されている。
メカニカルシール32Aは、回転軸20を貫通させた蓋体34の貫通孔に取り付けられ、回転軸20を軸封し、保護管31内に連通した囲い部33の内部空間を密封している。メカニカルシール32Bは、回転軸20を軸封し、保護管31内に連通したスリーブ18aの下端を密閉している。これらのメカニカルシール32A,32Bは、回転軸20に取り付けられた回転環と、ハウジングに取り付けられた固定環とを備え、これらの摺接面によって潤滑液流路30内の潤滑液が外部へ漏出することを防止する。
例えば、上側のメカニカルシール32Aには、1個の回転環と1個の固定環とを備えるシングル形が用いられる。下側のメカニカルシール32Bには、図3Aに示すタンデム形、又は図3Bに示すダブル形が用いられる。これらのメカニカルシール32Bは、一対の回転環32aと一対の固定環32bとを備える。図3Aに示すように、タンデム形のメカニカルシール32Bは、ハウジング32cに固定された一対の固定環32bに対して、一対の回転環32aが同じ姿勢(向き)で配置されている。図3Bに示すように、ダブル形のメカニカルシール32Bは、一対の回転環32aが反対向きに配置され、これらの回転環32aの両側に固定環32bがそれぞれ配置されている。これらのメカニカルシール32Bのハウジング32cは、一対の固定環32bの間に、潤滑液(エクスターナル流体)を注入するための注入孔32dを備える。
循環配管38は、ポンプケーシング12外に配置されている。循環配管38の一端は、潤滑液流路30の上端側の潤滑液タンク35に接続され、接続配管39によって潤滑液タンク35がメカニカルシール32Aに接続されている。循環配管38の他端は、潤滑液流路30の下端側のスリーブ15bに接続管部15cを介して接続されている。接続管部15cは、ベーンケーシング15の外周壁から軸受ケーシング15aを貫通してスリーブ15bにかけて延びている。これにより、潤滑液流路30の一端側の潤滑液タンク35と、潤滑液流路30の他端側のスリーブ15bとが、循環配管38を介して連通している。循環配管38には、潤滑液の流量を調整する流量調整弁40が介設されている。
囲い部33内に位置するように、回転軸20には、潤滑液を循環させる羽根部材41が取り付けられている。回転軸20と一体に羽根部材41が回転することで、潤滑液流路30及び循環配管38の内部の潤滑液が、図1において時計回りに循環される。具体的には、囲い部33内の潤滑液は、スリーブ18a(軸受24A)と回転軸20の間の隙間を通って図1において下向きに流れ、保護管31内に流入する。続いて、潤滑液は、保護管31内を図において下向きに流れ、軸受ケーシング15aのスリーブ15b(軸受24B)と回転軸20の隙間を通過し、さらに接続管部15cを介して循環配管38に流入する。続いて、潤滑液は、循環配管38を上昇して潤滑液タンク35に至り、接続配管39とメカニカルシール32Aのハウジングを通して囲い部33内に戻る。このように循環される潤滑液によって、スリーブ18a,15b内の軸受24A,24Bが潤滑される。また、メカニカルシール32A,32Bによって、潤滑液流路30の内部から外部への潤滑液の漏出が防止される。
(外部注水機構の概要)
図1及び図2に示すように、外部注水機構50は、水源設備51に接続された受水槽52と、受水槽52に接続された給水配管(第1配管)56とを備え、潤滑液として清水を潤滑液流路30に補充する。
受水槽52は、潤滑液タンク35よりも高い位置に配置され、接続配管53を介して水源設備51に接続されている。接続配管53には、電磁弁54とボールタップバルブ55とが介設されている。制御装置90によって電磁弁54は、水源設備51と受水槽52を連通させた開弁状態と、水源設備51と受水槽52の連通を遮断した閉弁状態とに切り換えられる。ボールタップバルブ55は、受水槽52内に定められた水位まで清水が溜められると、水源設備51と受水槽52の連通を遮断する止水弁である。
給水配管56は、一端が受水槽52に接続され、他端が潤滑液タンク35に接続されている。本実施形態の給水配管56は、循環配管38に接続され、循環配管38の一部を共通配管として、清水を潤滑液タンク35に供給する。
潤滑液流路30の潤滑液が不足状態になると、水頭圧によって受水槽52内の清水が、給水配管56を介して潤滑液タンク35に供給される。これにより、循環配管38を含む潤滑液流路30内の潤滑液は、常に定量に維持される。
ポンプ10の運転によって、消耗部品であるメカニカルシール32Bの回転環32aと固定環32bが摩耗(劣化)し、これらの間から潤滑液が漏出する問題は不可避である。この場合、潤滑液として用いる清水(上水)の使用量が増えるため、ポンプ10のランニングコストが高くなる。この問題を防止するために、本実施形態では、揚水の一部を用いた自己注水機構60と、潤滑液流路30に対する接続状態を切り換える切換機構80とが設けられている。また、メカニカルシール32Bの異常を検出するために、流量計72を備える給水機構70が設けられている。
(自己注水機構の概要)
引き続いて図1及び図2を参照すると、自己注水機構60は、揚水路28と潤滑液流路30に接続された給水配管(第2配管)61と、揚水の一部を濾過する濾過器62とを備え、潤滑液として濾過した浄水を潤滑液流路30に補充する。また、自己注水機構60は、所定量の浄水を貯留する貯水槽64を備える。
給水配管61は、ポンプケーシング12と濾過器62を接続する第1部分61aと、濾過器62と貯水槽64を接続する第2部分61bと、貯水槽64と潤滑液タンク35を接続する第3部分61cとを備える。図4を併せて参照すると、第1部分61aの一端は、ポンプケーシング12内(揚水路28)において最も圧力が高い吐出エルボ18(羽根車22の下流側)に接続され、第1部分61aの他端は、濾過器62の揚水流入口62cに接続されている。第2部分61bの一端は濾過器62の浄水流出口62dに接続され、第2部分61bの他端は貯水槽64に接続されている。第3部分61cの一端は貯水槽64の底に接続され、第3部分61cの他端は循環配管38の一部を介して潤滑液タンク35に接続されている。
濾過器62は、注出された揚水を濾過し、浄水と汚水に分離するサイクロンセパレータである。図4にサイクロンセパレータの一例を示す。サイクロンセパレータは、一端に円錐筒状の部分を有する容器62aと、容器62aの他端を塞ぐ蓋部62bとを備える。蓋部62b側に位置するように、容器62aの外周部には、第1部分61aが接続される揚水流入口62cが形成されている。蓋部62bには、遠心分離によって異物を除去した浄水を吐出する浄水流出口62dが形成され、この浄水流出口62dに第2部分61bが接続されている。蓋部62bとは反対側に位置するように、容器62aには、分離した異物を含む汚水を吐出する汚水流出口62eが形成され、この汚水流出口62eにドレン配管63の一端が接続されている。図1を参照すると、ドレン配管63の他端は、揚水路28において濾過器62内よりも低圧部分である羽根車22の上流側に連通するように、ベルマウス16に接続されている。
貯水槽64は、潤滑液タンク35よりも高い位置に配置されている。浄水不足による潤滑液流路30への潤滑液の補充不良を回避するために、貯水槽64には貯水量(水位)を検出する水位センサ(検出部)65が配置されている。水位センサ65は、貯水槽64内が定められた水位よりも低くなると、定められた信号を制御装置90に出力する。
自己注水機構60は、全水運転時のポンプケーシング12内の圧力によって機能する。
具体的には、吐出エルボ18内(給水配管61の第1部分61a内)の圧力をP1、第2部分61b内の圧力をP2、第3部分61c内の圧力をP3、ドレン配管63内の圧力をP4、ベルマウス16内の圧力をP5とすると、全水運転時、圧力P1,P2,P3,P4,P5は、この順で小さくなる(P1>P2≧P3>P4>P5)。但し、第2部分61b内の圧力P2と第3部分61c内の圧力P3とは、同一になる状況が存在する。
この圧力差によって、第1部分61aを通してポンプケーシング12内の揚水の一部が濾過器62に供給される。図4を参照すると、濾過器62に流入した揚水PWは、容器62aの内壁に沿って旋回(旋回流RF参照)する。これにより、容器62aの内壁付近の圧力は高くなり、容器62aの中心軸付近の圧力は低くなる。また、容器62aの中心軸付近において、蓋部62b側では浄水流出口62dに向けた流れUFが生じ、逆側では汚水流出口62eに向けた旋回流のみとなる。
揚水PWに含まれている固形物は、旋回流RFによる遠心力によって分離され、回転しながら汚水流出口62e側へ向かい、汚水DWとして汚水流出口62eからドレン配管63へ排出される。この汚水DWは、ドレン配管63を通してポンプケーシング12内へ排出される。
固形物が分離された浄水CWは、浄水流出口62dから第2部分61bへ排出される。但し、軸受24A,24Bに摩耗を生じさせない程度の微小な固形物は、浄水CWに含まれた状態で浄水流出口62dから排出されることはある。図1及び図2に示すように、第2部分61bに流入した浄水CWは、貯水槽64に一時的に溜められる。そして、メカニカルシール32Bからの漏水量に応じて、第3部分61cを通して潤滑液流路30に供給される。
このように、濾過器62としてサイクロンセパレータを使用することで、余計な動力源(ポンプ)等を用いることなく、揚水の一部を濾過して浄水を生成できる。また、汚水流出口62eが揚水路28に接続されているため、分離した汚水を、サイクロンセパレータ内に残すことなく、ポンプ10を通して排出できる。
(給水機構の概要)
図1及び図2に示すように、給水機構70は、メカニカルシール32Bに潤滑液を供給するための給水配管(第3配管)71を備える。潤滑液としては、専用のエクスターナル流体を用いてもよいが、外部注水機構50による清水、及び自己注水機構60による浄水を兼用することが好ましい。本実施形態では、清水と浄水を兼用するために、給水配管71には、給水配管56に接続する第1分岐管71aと、給水配管61(第3部分61c)に接続する第2分岐管71bとが設けられている。
給水配管71は、図4A又は図4Bに示すメカニカルシール32Bの注入孔32dに接続され、回転環32aと固定環32bの摺動面に潤滑液を供給する。第1分岐管71aは、給水配管56における循環配管38との接続部分の上流側に接続されている。第2分岐管71bは、給水配管61の第3部分61cにおける循環配管38との接続部分の上流側に接続されている。
給水配管71には、メカニカルシール32Bに供給される潤滑液の流量を図る流量計72が介設されている。摺動面から漏出する液体には、潤滑液流路30の潤滑液と、メカニカルシール32Bの潤滑液とが含まれている。よって、漏れが多くなると、流量計72による計測結果(流量)が大きくなる。
(切換機構の概要)
引き続いて図1及び図2を参照すると、切換機構80は、潤滑液流路30に対する外部注水機構50及び自己注水機構60の接続状態の切り換え、メカニカルシール32Bに対する外部注水機構50及び自己注水機構60の接続状態の切り換えのために、設けられている。切換機構80は、個々の配管に介設された電磁弁81〜86を備える。
清水補充用の電磁弁81と浄水補充用の電磁弁82とは、潤滑液流路30に対する注水機構50,60の接続状態の切り換えのために設けられている。電磁弁81は給水配管56に介設され、電磁弁82は給水配管61の第3部分61cに介設されている。また、給水配管56と第3部分61cには逆止弁87A,87Bがそれぞれ介設されている。制御装置90によって電磁弁81が開弁されて電磁弁82が閉弁されることで、潤滑液流路30に対して、外部注水機構50を接続して自己注水機構60の接続を遮断した第1接続状態とすることができる。制御装置90によって電磁弁81が閉弁されて電磁弁82が開弁されることで、潤滑液流路30に対して、自己注水機構60を接続して外部注水機構50の接続を遮断した第2接続状態とすることができる。
清水潤滑用の電磁弁83と浄水潤滑用の電磁弁84とは、メカニカルシール32Bに対する注水機構50,60の接続状態の切り換えのために設けられている。電磁弁83は第1分岐管71aに介設され、電磁弁84は第2分岐管71bに介設されている。制御装置90によって電磁弁83が開弁されて電磁弁84が閉弁されることで、メカニカルシール32Bに対して、外部注水機構50を接続して自己注水機構60の接続を遮断した第3接続状態とすることができる。制御装置90によって電磁弁83が閉弁されて電磁弁84が開弁されることで、メカニカルシール32Bに対して、自己注水機構60を接続して外部注水機構50の接続を遮断した第4接続状態とすることができる。
本実施形態の切換機構80は、揚水注出用の電磁弁85と、汚水排出用の電磁弁86とを備える。電磁弁85は給水配管61の第1部分61aに介設され、電磁弁86はドレン配管63に介設されている。制御装置90によって、電磁弁85が開弁されることで濾過器62による揚水の濾過が許容され、電磁弁85が閉弁されることで濾過器62による揚水の濾過が停止される。制御装置90によって、電磁弁86が開弁されることでポンプケーシング12への汚水の排出が許容され、電磁弁86が閉弁されることでポンプケーシング12への汚水の排出が停止される。
(制御装置の概要)
ポンプ10の運転状態に応じて、切換機構80によって適切な接続状態に切り換えるために、据付床2上には制御装置(制御部)90が設けられている。図5に示すように、制御装置90は、駆動手段26、水位センサ65、流量計72、電磁弁81〜86、及び振動センサ92に電気的に接続されている。制御装置90は、水位センサ65、流量計72、及び振動センサ92からの入力信号(検出結果)に基づいて、駆動手段26及び電磁弁81〜86を制御する。制御装置90としては、例えばパーソナルコンピュータを用いることができる。制御装置90は、ポンプ10を制御するプログラム、及びプログラムに用いる閾値及び判断値等が記憶された記憶部(メモリ)91を備える。
振動センサ92は、例えばポンプケーシング12の吐出エルボ18に取り付けられ、ポンプ10の運転状態を検出する状態検出部を構成する。先行待機形のポンプ10では、運転状態によってポンプケーシング12に作用する振動の大きさが異なり、気中運転、全水運転、エアロック運転、及び気水混合運転の順で大きくなる。振動センサ92は、ポンプケーシング12に作用する振動を検出し、その大きさに応じた信号を制御装置90に出力する。なお、状態検出部は、振動センサ92に限られず、吸水槽1内の水位を検出する水位センサを用いてもよいし、振動センサ92と水位センサの両方を用いてもよい。
記憶部91には、振動センサ92の検出結果に基づいて、ポンプ10が気中運転、エアロック運転、気液混合運転、及び全水運転のいずれの状態であるかを判断するための判断値V1〜V3が記憶されている。これらは、第1判断値V1、第2判断値V2及び第3判断値V3の順で大きくなっている。制御装置90は、検出結果が第1判断値V1未満である場合には気中運転状態と判断し、検出結果が第1判断値V1以上第2判断値V2未満である場合には全水運転状態と判断し、検出結果が第2判断値V2以上第3判断値V3未満である場合にはエアロック運転状態と判断し、検出結果が第3判断値V3以上である場合には気水混合運転状態と判断する。
図6を参照すると、全水運転以外の状態の場合、制御装置90は、メカニカルシール32Bの状態と貯水槽64内の貯水量とに拘わらず、潤滑液流路30に対して外部注水機構50を接続した第1接続状態とし、メカニカルシール32Bに対して外部注水機構50を接続した第3接続状態とし、自己注水機構60の給水配管61を遮断状態に切り換える。具体的には、清水補充用の電磁弁81を開弁し、浄水補充用の電磁弁82を閉弁することで第1接続状態とし、清水潤滑用の電磁弁83を開弁し、浄水潤滑用の電磁弁84を閉弁することで第3接続状態とし、揚水注出用の電磁弁85を閉弁し、汚水排出用の電磁弁86を閉弁する(図6の第1態様)。
全水運転状態の場合、制御装置90は、メカニカルシール32Bの状態と貯水槽64内の貯水量とに基づいて、潤滑液流路30及びメカニカルシール32Bに対する注水機構50,60の接続状態、並びに自己注水機構60の給水配管61の連通状態を切り換える。
記憶部91には、流量計72の計測結果に基づいて、メカニカルシール32Bの状態、つまり異常の有無と異常レベルを判断するための閾値T1〜T3が記憶されている。これらは、第1閾値T1、第2閾値T2及び第3閾値T3の順で大きくなっている。制御装置90は、計測結果が第1閾値T1未満の場合には正常状態と判断し、計測結果が第1閾値T1以上第2閾値T2未満の場合にはレベル1の異常状態と判断し、計測結果が第2閾値T2以上第3閾値T3未満の場合にはレベル2の異常状態と判断し、計測結果が第3閾値T1以上の場合にはレベル3の異常状態と判断する。
図6を参照すると、メカニカルシール32Bが正常の場合、制御装置90は、潤滑液流路30に対して外部注水機構50を接続した第1接続状態とし、メカニカルシール32Bに対して外部注水機構50を接続した第3接続状態とし、貯水槽64内の貯水量に応じて自己注水機構60の給水配管61の連通状態を切り換える。具体的には、貯水量が適量の場合、清水補充用の電磁弁81を開弁し、浄水補充用の電磁弁82を閉弁することで第1接続状態とし、清水潤滑用の電磁弁83を開弁し、浄水潤滑用の電磁弁84を閉弁することで第3接続状態とし、揚水注出用の電磁弁85を閉弁し、汚水排出用の電磁弁86を閉弁する(図6の第2態様)。貯水量が不足している場合、揚水注出用の電磁弁85と汚水排出用の電磁弁86とを開弁する点で、貯水量が適量の場合と相違する(図6の第3態様)。
メカニカルシール32Bの異常がレベル1の場合、制御装置90は、貯水槽64内の貯水量に応じて潤滑液流路30に対する注水機構50,60の接続状態を切り換え、メカニカルシール32Bに対して外部注水機構50を接続した第3接続状態とし、自己注水機構60の給水配管61の連通状態とする。具体的には、貯水量が適量の場合、清水補充用の電磁弁81を閉弁し、浄水補充用の電磁弁82を開弁することで第2接続状態とし、清水潤滑用の電磁弁83を開弁し、浄水潤滑用の電磁弁84を閉弁することで第3接続状態とし、揚水注出用の電磁弁85を開弁し、汚水排出用の電磁弁86を開弁する(図6の第4態様)。貯水量が不足している場合、清水補充用の電磁弁81を開弁し、浄水補充用の電磁弁82を閉弁することで第1接続状態とする点で、貯水量が適量の場合と相違する(図6の第5態様)。
メカニカルシール32Bの異常がレベル2の場合、制御装置90は、貯水槽64内の貯水量に応じて、潤滑液流路30及びメカニカルシール32Bに対する注水機構50,60の接続状態を切り換え、自己注水機構60の給水配管61の連通状態とする。具体的には、貯水量が適量の場合、清水補充用の電磁弁81を閉弁し、浄水補充用の電磁弁82を開弁することで第2接続状態とし、清水潤滑用の電磁弁83を閉弁し、浄水潤滑用の電磁弁84を開弁することで第4接続状態とし、揚水注出用の電磁弁85を開弁し、汚水排出用の電磁弁86を開弁する(図6の第6態様)。貯水量が不足している場合、清水補充用の電磁弁81を開弁し、浄水補充用の電磁弁82を閉弁することで第1接続状態とし、清水潤滑用の電磁弁83を開弁し、浄水潤滑用の電磁弁84を閉弁することで第3接続状態とする点で、貯水量が適量の場合と相違する(図6の第7態様)。
メカニカルシール32Bの異常がレベル3の場合、制御装置90は、駆動手段26を停止し、全ての電磁弁81〜86を閉弁する(図6の第8態様)。
このように、制御装置90は、メカニカルシール32Bの漏れが第1閾値T1以上になると、潤滑液流路30に対して外部注水機構50を接続した第1接続状態から、潤滑液流路30に対して自己注水機構60を接続した第2接続状態に切り換える。つまり、メカニカルシール32Bからの水漏れが少ない時には清水を軸受24A,24Bに注水し、メカニカルシール32Bからの水漏れが多くなると揚水を濾過した浄水を軸受24A,24Bに注水する。よって、清水の無駄な消費を抑制できるため、ポンプ10のランニングコストを抑制できる。また、自己注水機構60による浄水には濾過しきれない微細な異物が含まれているため、水漏れが少ない時には外部注水機構50による清水を軸受24A,24Bに循環供給することで、軸受24A,24Bのアブレシブ摩耗を防止できる。
メカニカルシール32Bの漏れが多くなって第2閾値T2以上になると、メカニカルシール32Bに対して、外部注水機構50を接続した第3接続状態から、自己注水機構60を接続した第4接続状態に切り換える。つまり、メカニカルシール32Bにも外部注水機構50による清水と自己注水機構60による浄水とを供給できるため、清水の無駄な消費を効果的に抑制できる。しかも、水漏れが少ない時には外部注水機構50による清水をメカニカルシール32Bに注水し、水漏れが多くなると自己注水機構60による浄水をメカニカルシールに注水するため、メカニカルシール32Bのアブレシブ摩耗を防止できる。
貯水槽64内の貯水量が定められた水量を下回ると、潤滑液流路30及びメカニカルシール32Bに対して外部注水機構50を接続した第1接続状態と第3接続状態に戻す。また、ポンプ10の状態が全水運転以外の場合、潤滑液流路30及びメカニカルシール32Bに対して外部注水機構50を接続した第1接続状態と第3接続状態に戻す。つまり、自己注水機構60によって潤滑液を十分に補充できない場合には、外部注水に切り換えるため、軸受24A,24Bの過熱を防止しつつ、ポンプ10を確実に継続運転できる。
次に、図7A及び図7Bを参照して、制御装置90による制御について、具体的に説明する。なお、図6を併せて参照すると、図7A及び図7Bのフラグfa〜fhは以下の状態を示す。
fa:ポンプが全水運転以外であるか否か(第1態様)
fb:メカニカルシールが正常で貯水量が適量であるか否か(第2態様)
fc:メカニカルシールが正常で貯水量が不足しているか否か(第3態様)
fd:メカニカルシールがレベル1の異常で貯水量が適量であるか否か(第4態様)
fe:メカニカルシールがレベル1の異常で貯水量が不足しているか否か(第5態様)
ff:メカニカルシールがレベル2の異常で貯水量が適量であるか否か(第5態様)
fg:メカニカルシールがレベル2の異常で貯水量が不足しているか否か(第7態様)
fh:メカニカルシールがレベル3の異常であるか否か(第8態様)
制御装置90は、駆動手段26を駆動させると、振動センサ92の検出結果に基づいてポンプ10の運転状態を判断する。ステップS1でポンプ10が全水運転以外であると判断した場合、ステップS2でフラグfaを1とし、他のフラグfb〜fhをクリア(ゼロ)してステップS16に進み、切換機構80を図6の第1態様に切り換える。
ポンプ10が全水運転であると判断した場合、制御装置90は、流量計72の計測結果に基づいてメカニカルシール32Bの異常の有無を判断する。具体的には、ステップS3で流量計72の計測結果が第1閾値T1未満であるか否かを判断する。計測結果が第1閾値T1未満の場合、つまりメカニカルシール32Bに異常が無い場合、ステップS4で貯水槽64の貯水量が適量であるか否かを判断する。貯水量が適量の場合、ステップS5でフラグfbを1とし、他のフラグfa,fc〜fhをクリアしてステップS16に進み、切換機構80を図6の第2態様に切り換える。貯水量が不足している場合、ステップS6でフラグfcを1とし、他のフラグfa,fb,fd〜fhをクリアしてステップS16に進み、切換機構80を図6の第3態様に切り換える。
ステップS3で計測結果が第1閾値T1以上の場合、つまりメカニカルシール32Bに異常がある場合、ステップS7で流量計72の計測結果が第2閾値T2未満であるか否かを判断する。計測結果が第2閾値T2未満の場合、つまりメカニカルシール32Bの異常がレベル1の場合、ステップS8で貯水槽64の貯水量が適量であるか否かを判断する。貯水量が適量の場合、ステップS9でフラグfdを1とし、他のフラグfa〜fc,fe〜fhをクリアしてステップS16に進み、切換機構80を図6の第4態様に切り換える。貯水量が不足している場合、ステップS10でフラグfeを1とし、他のフラグfa〜fd,ff〜fhをクリアしてステップS16に進み、切換機構80を図6の第5態様に切り換える。
ステップS7で計測結果が第2閾値T2以上の場合、ステップS11で流量計72の計測結果が第3閾値T3未満であるか否かを判断する。計測結果が第3閾値T3未満の場合、つまりメカニカルシール32Bの異常がレベル2の場合、ステップS12で貯水槽64の貯水量が適量であるか否かを判断する。貯水量が適量の場合、ステップS13でフラグffを1とし、他のフラグfa〜fe,fg,fhをクリアしてステップS16に進み、切換機構80を図6の第6態様に切り換える。貯水量が不足している場合、ステップS14でフラグfgを1とし、他のフラグfa〜ff,fhをクリアしてステップS16に進み、切換機構80を図6の第7態様に切り換える。
ステップS11で計測結果が第3閾値T3以上の場合、ステップS15でフラグfhを1とし、他のフラグfa〜fgをクリアしてステップS16に進み、切換機構80を図6の第8態様に切り換える。
以上のように、ポンプ10の運転状態、メカニカルシール32Bからの漏れに相当する流量計72の計測結果、及び貯水槽64内の貯水量に基づいて、電磁弁81〜86を第1態様から第8態様のいずれかに切り換える(ステップS16)。その後、ステップS17でフラグfhが1(第8態様)であるか否かを判断する。そして、フラグfhが1でない場合、つまりメカニカルシール32Bの異常がレベル2以下の場合にはステップS1に進み、切換機構80による切り換えを伴う運転を継続する。
一方、ステップS17でフラグfhが1である場合、つまりメカニカルシール32Bの異常がレベル3の場合にはステップS18に進み、駆動手段26を停止するとともに、報知手段による出力を行って、ポンプ10の運転を停止させる。なお、報知手段による出力とは、制御装置90に内蔵された圧電ブザーによる警告音の出力、及び制御装置90に接続されたモニタによる警告画面の表示等が含まれる。
このように、本実施形態のポンプ10によれば、メカニカルシール32Bからの水漏れが少ない時には外部注水機構50によって清水を補充し、メカニカルシール32Bからの水漏れが多くなると自己注水機構60によって浄水を補充する。また、ポンプ10の運転状態、メカニカルシール32Bの漏れ量、及び貯水槽64内の貯水量に基づいて、切換機構80によって接続状態を切り換える。よって、軸受24A,24Bのアブレシブ摩耗を防止しつつ、清水(上水)の無駄な消費を抑制できるので、ポンプ10のランニングコストを抑制できる。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態のポンプ10の外部注水機構50と自己注水機構60を示す。この第2実施形態では、自己注水機構60に2個の濾過器62A,62Bを用い、貯水槽64の代わりに給水ポンプ67を用いた点で、第1実施形態と相違する。
濾過器62A,62Bには、例えば第1実施形態と同様のサイクロンセパレータを用いることができる。図4を併せて参照すると、給水配管61の第1部分61aは、第1の濾過器62Aの揚水流入口62cに接続されている。第1の濾過器62Aの浄水流出口62dは、第2の濾過器62Bの揚水流入口62cに、接続パイプ66によって接続されている。第2の濾過器62Bの浄水流出口62dには、給水配管61の第2部分61bが接続されている。ドレン配管63は分岐管63a,63bを備え、第1分岐管63aが第1の濾過器62Aの汚水流出口62eに接続され、第2分岐管63bが第2の濾過器62Bの汚水流出口62eに接続されている。
給水ポンプ67の吸込口には給水配管61の第2部分61bが接続され、給水ポンプ67の吐出口には給水配管61の第3部分61cが接続されている。給水ポンプ67は、給水配管61の第1部分61aから第3部分61cへの浄水の流量を確保する。
第2実施形態の制御装置90による制御では、図6における第3態様、第5態様及び第7態様の切り換えは行われない。ポンプ10が全水運転でない場合、図6における第1態様に切り換え、メカニカルシール32Bに異常がない場合、図6における第2態様に切り換え、メカニカルシール32Bにレベル3の異常が生じた場合、図6における第8態様に切り換える。
メカニカルシール32Bにレベル1の異常が生じた場合、図6の第4態様のように、清水補充用の電磁弁81を閉弁し、浄水補充用の電磁弁82を開弁することで第2接続状態とし、給水ポンプ67を動作させることで、所定量の浄水を潤滑液流路30に強制供給する。
メカニカルシール32Bにレベル2の異常が生じた場合、図6の第6態様のように、清水補充用の電磁弁81を閉弁し、浄水補充用の電磁弁82を開弁することで第2接続状態とし、清水潤滑用の電磁弁83を閉弁し、浄水潤滑用の電磁弁84を開弁することで第4接続状態とし、給水ポンプ67を動作させることで、所定量の浄水を潤滑液流路30とメカニカルシール32Bに強制供給する。
このようにした第2実施形態では、第1実施形態と同様に、軸受24A,24Bのアブレシブ摩耗を防止しつつ、清水(上水)の無駄な消費を抑制できるので、ポンプ10のランニングコストを抑制できる。また、一対の濾過器62A,62Bと給水ポンプ67を備えるため、第1実施形態よりも微細な異物が少ない浄水を、潤滑液流路30とメカニカルシール32Bに確実に供給できる。
なお、本発明のポンプ10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、潤滑液は、潤滑液流路30に対して反時計回りに循環させてもよい。軸受は、2個に限られず、3個以上配置されていてもよい。この場合、保護管31は、上下に隣り合う軸受間にそれぞれ配置される。
第1接続状態と第2接続状態の切り換え、及び第3接続状態と第4接続状態の切り換えは、三方弁によって行ってもよい。貯水槽64内の浄水量が適量の場合、ポンプ10の運転状態に拘わらず、自己注水機構60から潤滑液流路30へ浄水を供給してもよい。
一対のメカニカルシール32A,32Bの両方に、エクスターナル流体として外部注水機構50の清水と自己注水機構60の浄水を供給してもよい。また、メカニカルシール32A及び/又は32Bには、清水及び浄水とは別の潤滑液を供給してもよい。
第2実施形態では、3個以上の濾過器を用いてもよい。2個以上の濾過器を用いる場合でも、第1実施形態のように貯水槽を用いてもよい。貯水槽を用いる場合でも、第2実施形態のように給水ポンプを用いてもよい。
本発明のポンプは、吸水槽1内に水が流入する前に予め運転を開始させる先行待機形に限られず、所定量の水が溜まった状態で運転を開始する立軸ポンプであってもよい。
1…吸水槽
2…据付床
10…ポンプ
12…ポンプケーシング
13…揚水管
14…直管
15…ベーンケーシング
15a…軸受ケーシング
15b…スリーブ
15c…接続管部
16…ベルマウス
16a…吸込口
17…吐出し管
18…吐出エルボ
18a…スリーブ
20…回転軸
22…羽根車
24A,24B…軸受
26…駆動手段
28…揚水路
30…潤滑液流路
31…保護管
32A,32B…メカニカルシール
32a…回転環
32b…固定環
32c…ハウジング
32d…注入孔
33…囲い部
34…蓋体
35…潤滑液タンク
36…ボール軸受
37…満水検知器
38…循環配管
39…接続配管
40…流量調整弁
41…羽根部材
50…外部注水機構
51…水源設備
52…受水槽
53…接続配管
54…電磁弁
55…ボールタップバルブ
56…給水配管(第1配管)
60…自己注水機構
61…給水配管(第2配管)
61a…第1部分
61b…第2部分
61c…第3部分
62,62A,62B…濾過器
62a…容器
62b…蓋部
62c…揚水流入口
62d…浄水流出口
62e…汚水流出口
63…ドレン配管
63a…第1分岐管
63b…第2分岐管
64…貯水槽
65…水位センサ
66…接続パイプ
67…給水ポンプ
70…給水機構
71…給水配管(第3配管)
71a…第1分岐管
71b…第2分岐管
72…流量計
80…切換機構
81…清水補充用の電磁弁
82…浄水補充用の電磁弁
83…清水潤滑用の電磁弁
84…浄水潤滑用の電磁弁
85…揚水注出用の電磁弁
86…汚水排出用の電磁弁
87A,87B…逆止弁
90…制御装置(制御部)
91…記憶部
92…振動センサ

Claims (6)

  1. 上下方向に延び、内部に複数の軸受を有する筒状のポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシング内に一部が配置され、前記軸受によって回転可能に支持された回転軸と、
    前記回転軸の軸方向に隣り合う前記軸受間に配置され、前記回転軸を取り囲む筒状の保護管と、前記回転軸の軸方向における両端の前記軸受の外側に配置された一対のメカニカルシールとを有し、前記保護管内を通して前記軸受に潤滑液を供給するための潤滑液流路と、
    前記潤滑液流路に接続された第1配管を有し、前記潤滑液として清水を供給する外部注水機構と、
    前記ポンプケーシングと前記保護管の間の揚水路に一端が接続されるとともに前記潤滑液流路に他端が接続された第2配管と、前記揚水路内の揚水の一部を濾過して浄水を吐出する濾過器とを有し、前記潤滑液として前記浄水を供給する自己注水機構と、
    前記潤滑液流路に対して前記外部注水機構を接続して前記自己注水機構の接続を遮断した第1接続状態と、前記潤滑液流路に対して前記自己注水機構を接続して前記外部注水機構の接続を遮断した第2接続状態とに切り換える弁を有する切換機構と、
    前記一対のメカニカルシールのうちの少なくとも一方に接続された第3配管を有し、前記少なくとも一方のメカニカルシールに潤滑液を供給する給水機構と、
    前記第3配管を通して供給される潤滑液の流量を計る流量計と、
    前記流量計による計測結果が定められた第1閾値未満の場合、前記切換機構によって前記第1接続状態とし、前記計測結果が前記第1閾値以上になると、前記切換機構によって前記第1接続状態から前記第2接続状態に切り換える制御部と
    を備える、ポンプ。
  2. 前記給水機構の前記第3配管は、前記外部注水機構の前記第1配管に接続された第1分岐管と、前記自己注水機構の前記第2配管に接続された第2分岐管とを有し、
    前記切換機構は、前記少なくとも一方のメカニカルシールに対して前記第1分岐管を接続して前記第2分岐管の接続を遮断した第3接続状態と、前記少なくとも一方のメカニカルシールに対して前記第2分岐管を接続して前記第1分岐管の接続を遮断した第4接続状態とに切り換える弁を有する、請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記流量計による計測結果が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上になると、前記制御部は、前記切換機構によって前記第3接続状態から前記第4接続状態に切り換えるように構成されている、請求項2に記載のポンプ。
  4. 前記自己注水機構は、前記浄水を貯留する貯水槽と、前記貯水槽内の水量を検出する検出部とを有し、
    前記検出部の検出結果が定められた水量を下回ると、前記制御部は、前記切換機構によって第2接続状態から前記第1接続状態に切り換えるように構成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のポンプ。
  5. 前記ポンプケーシング内に前記揚水が無い気中運転の実行状態を検出する状態検出部を有し、
    前記状態検出部が気中運転であることを示す場合、前記制御部は、前記切換機構によって第2接続状態から前記第1接続状態に切り換えるように構成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のポンプ。
  6. 前記濾過器は、注出された前記揚水を前記浄水と汚水に分離するサイクロンセパレータであり、
    前記サイクロンセパレータの浄水流出口が前記潤滑液流路に接続され、前記サイクロンセパレータの汚水流出口が前記揚水路に接続されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のポンプ。
JP2018130617A 2018-07-10 2018-07-10 ポンプ Active JP6966388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018130617A JP6966388B2 (ja) 2018-07-10 2018-07-10 ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018130617A JP6966388B2 (ja) 2018-07-10 2018-07-10 ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020007983A true JP2020007983A (ja) 2020-01-16
JP6966388B2 JP6966388B2 (ja) 2021-11-17

Family

ID=69151001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018130617A Active JP6966388B2 (ja) 2018-07-10 2018-07-10 ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6966388B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021090747A1 (ja) 2019-11-06 2021-05-14 Agc株式会社 分散アンテナ及び分散アンテナシステム
JP2021169786A (ja) * 2020-04-15 2021-10-28 株式会社酉島製作所 ポンプ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6267297A (ja) * 1985-09-18 1987-03-26 Hitachi Ltd ポンプの軸受潤滑装置
JP2002156092A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Dmw Corp 水中軸受潤滑システム
JP2007309149A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The 海水循環ポンプの潤滑水切替装置及び潤滑水切替方法
JP2017166423A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 株式会社酉島製作所 ポンプ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6267297A (ja) * 1985-09-18 1987-03-26 Hitachi Ltd ポンプの軸受潤滑装置
JP2002156092A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Dmw Corp 水中軸受潤滑システム
JP2007309149A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The 海水循環ポンプの潤滑水切替装置及び潤滑水切替方法
JP2017166423A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 株式会社酉島製作所 ポンプ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021090747A1 (ja) 2019-11-06 2021-05-14 Agc株式会社 分散アンテナ及び分散アンテナシステム
JP2021169786A (ja) * 2020-04-15 2021-10-28 株式会社酉島製作所 ポンプ
JP7383557B2 (ja) 2020-04-15 2023-11-20 株式会社酉島製作所 ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6966388B2 (ja) 2021-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8997493B2 (en) Auxiliary power unit generator
JP6621349B2 (ja) ポンプ
JP6966388B2 (ja) ポンプ
KR20110083671A (ko) 벤츄리 구조를 구비한 원심분리기
KR20110050372A (ko) 증기 압축기
JP2002156092A (ja) 水中軸受潤滑システム
US9737897B2 (en) Cover for centrifugal filter
JP6212423B2 (ja) 水ポンプの制御装置
JP7383557B2 (ja) ポンプ
JP6683553B2 (ja) ポンプ設備
CN211343384U (zh) 降噪排水泵
JP2007138716A (ja) ポンプおよびその軸封装置
JP3180240U (ja) 横軸渦巻ポンプ
JP2013104327A (ja) 水噴射式スクリュー圧縮機
JP4704066B2 (ja) 立軸ポンプ
JP6595382B2 (ja) 立軸ポンプ
JP7148429B2 (ja) 耐水モータ
JP2006097470A (ja) キャンドモータポンプ
JP7261123B2 (ja) ポンプ
JP2012219718A (ja) ブラケット及び水中ポンプ
JP7028713B2 (ja) 流体機械の機械要素の冷却装置
JP2010121545A (ja) 流体圧縮装置
CN110107527A (zh) 压缩机供油系统及压缩机供油方法
JP2022171192A (ja) 横軸ポンプ及び横軸ポンプの運転方法
JP2019124180A (ja) ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6966388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150