JP2020007736A - セパレータの接続具と接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】セパレータの接続作業を矢板の中段及び下段に作業者が降りなくてもできるセパレータの接続具を提供する。【解決手段】護岸岸壁を構築する矢板2の上縁に掛合するフック部121と、前記矢板2に沿って設置される笠コンクリートブロック3から斜め上方へ延びるセパレータ4を接続する接続部121,131とを備えたセパレータ4の接続具1と、護岸岸壁を構築する矢板2の上縁に前記接続具1を取り付け、前記矢板2に沿って設置される笠コンクリートブロック3の内面から斜め上方へセパレータ4を延ばし、矢板4に対して笠コンクリートブロック3を設置した状態で、前記セパレータ4を前記接続具1に接続したセパレータ4の接続構造である。【選択図】図4

Description

本発明は、護岸岸壁の構築に際し、矢板に対する笠コンクリートブロックの設置位置を調整及び保持するセパレータの接続具と、前記接続具を用いたセパレータの接続構造に関する。
護岸岸壁は、例えば特許文献1に見られるように、先行して並べた矢板に対して、底版が密に接触するように笠コンクリートブロックを設置し、前記矢板及び笠コンクリートブロックの間にコンクリートを充填して構築される。矢板及び笠コンクリートは、例えば上段、中段及び下段それぞれをセパレータで接続する。セパレータは、矢板に対する笠コンクリートブロックの設置位置を調整及び保持する働きを有し、矢板及び笠コンクリートブロックの間に充填するコンクリートにより笠コンクリートブロックが位置ズレすること防止する。
特開2009-057764公報
セパレータは、矢板に対する笠コンクリートブロックの設置位置を調整及び保持する働きを有すれば、構造又は構成を問わない。例えば伸縮しない鋼棒から構成されるセパレータを用いる場合、矢板側には上段に接合ブラケット受け(例えばH形鋼)を取り付け、中段及び下段にセパレータを差し込んで掛合する取り付け孔を設け、笠コンクリートブロックには矢板に対面する内面の上段に接合ブラケットを取り付け、セパレータを接続するインサートを前記内面の中段及び下段に埋め込む。接合ブラケットは、矢板に対する笠コンクリートブロックの位置関係を調整する位置調整ボルトを有する。
上記矢板及び笠コンクリートブロックの組み合わせでは、笠コンクリートブロックを次のように設置する。まず、矢板の上段に取り付けた接合ブラケット受けに笠コンクリートブロックの接合ブラケットを載せてボルト止めする。このとき、位置調整ボルトのボルト止めする位置により、矢板に対する笠コンクリートブロックの位置関係を調整する。そして、作業者が矢板の中段及び下段まで降りていき、矢板の取り付け孔から突出させたセパレータを笠コンクリートブロックに埋め込んだインサートに接続する。
こうしたセパレータを利用した笠コンクリートブロックの設置位置を調整及び保持する方法は、次のような問題があった。まず、矢板の上段にブラケット用接合部材を取り付けると、接合ブラケット受け(例えばH型鋼)を避けて作業者が矢板の中段又は下段に降りていくことが難しくなる。また、潮の干満によってセパレータの接続作業ができなかったり、そもそもセパレータの接続高さが常時水中にあって、やむえず水中での接続作業にならざるを得なかったりした。
矢板と笠コンクリートブロックとの間にコンクリートを打設する関係から、どうしても矢板に対して笠コンクリートブロックの位置関係を調整及び保持する部材が必要で、セパレータは欠かせない。しかし、従来のセパレータの接続作業は、作業者に労力と負担を要求し、危険もあったほか、潮の干満に左右され、作業時間が掛かる問題もあった。そこで、セパレータの接続作業を矢板の中段及び下段に作業者が降りなくてもできるように、セパレータの接続具や接続構造について検討した。
検討の結果開発したものが、護岸岸壁を構築する矢板の上縁に掛合するフック部と、前記矢板に沿って設置される笠コンクリートブロックから斜め上方へ延びるセパレータを接続する接続部とを備えたセパレータの接続具である。本発明のセパレータの接続具は、笠コンクリートブロックから矢板の上段、中段及び下段それぞれに接続していたセパレータを、矢板の上段に集中させて接続できるようにする。
接続具のフック部を掛合させる矢板の上縁は、矢板として用いられる波板又は鋼管の上縁のほか、前記鋼管相互を接続する接続部の上縁も含む。接続具は、矢板の上縁に上方からフック部を掛合させ、笠コンクリートブロックの内面から斜め上方に延びるセパレータを接続すると、前記笠コンクリートブロックの重量が負荷されるため、矢板の上縁から外れる恐れは少ない。矢板の上縁に接続具を強固に接合するには、少なくとも接続具のフック部を金属製とし、前記矢板の上縁に溶接する。
具体的な接続具として、フック部は、左右一対の側板に架け渡された上部及び下部の架設板のうち、前記側板の並び直交方向かつ斜め下方に傾斜した上部の架設板の前記側板から斜め下方に突出した傾斜片であり、接続部は、前記下部の架設板に、前記傾斜片の突出方向と逆方向に開いて設けられた切り欠きである構成がある。セパレータは、上端部を切り欠きに嵌め込み、前記上端部に設けた掛止突起を下部の架設板に掛止させたり、前記架設板を挟んでボルト締めしたりすることにより、接続具に接続する。
架設板の「上部」及び「下部」は、相対的な上下の位置関係を表し、左右一対の側板の上下方向途中に架設板が架設されてもよい。しかし、接続具の構造強度を高める観点から、上部及び下部の架設板は、それぞれ左右一対の側板の上縁及び下縁に架設される構成が望ましい。下部の架設板は、複数あってもよい。この場合、複数ある下部の架設板の最下層の架設板が、左右一対の側板の下縁に架設される構成が望ましい。
また、別の接続具として、フック部は、左右一対の側板に架け渡された上部及び下部の架設板のうち、前記側板の並び直交方向かつ斜め下方に傾斜した上部の架設板の前記側板から斜め下方に突出した傾斜片であり、接続部がは、前記上部の架設板に、前記傾斜片の突出方向と逆方向に開いて設けられた切り欠きである構成でもよい。下部の架設板にも、接続部となる切り欠きを設けてもよい。この場合、接続部が2つ以上となるため、2本以上のセパレータを接続具に接続できる。
本発明の接続具を用いれば、護岸岸壁を構築する矢板の上縁に接続具を取り付け、前記矢板に沿って設置される笠コンクリートブロックの内面から斜め上方へセパレータを延ばし、矢板に対して笠コンクリートブロックを設置した状態で、前記セパレータを前記接続具に接続するセパレータの接続構造を構成できる。セパレータは、笠コンクリートブロックの内面から斜め上方へ延ばすことができれば、前記内面に対して自由状態で取り付けられてもよいが、斜め上方へ延びる姿勢に保持されていることが望ましい。
具体的な接続構造として、接続具は、矢板の上縁に掛合するフック部と、セパレータの上端部を接続する接続部とを備え、前記フック部を矢板の上縁に掛合させて取り付け、セパレータは、笠コンクリートブロックの内面に、斜め上方へ延びる姿勢で下端部を固着し、矢板に対して笠コンクリートブロックを設置した状態で、前記接続具の接続部に上端部を接続した構成がある。セパレータの「上端部」及び「下端部」は、それぞれ上端又は下端から一定長さの範囲の端部を意味する。接続具は、フック部を矢板の上縁に掛合させた後、例えば溶接等により固着するとよい。
接続具は、左右一対の側板から前記側板の並び直交方向かつ斜め下方に突出するフック部を設け、前記側板に掛け渡された架設板に、前記フック部の突出方向と逆方向に開いて設けられた切り欠きを接続部とし、セパレータは、上端部に雌ネジを設け、前記雌ネジの範囲を前記切り欠きにわたって嵌め込み、前記雌ネジに螺合したナットを架設板に掛合させた構成にするとよい。フック部は、例えば切り欠きを設けた架設板の上方で、別の架設板を側板に掛け渡し、前記別の架設板を側板から突出させて構成できる。架設板に掛合させるナットは、セパレータの上端部に設けた雌ネジに予め螺合しておくとよい。セパレータは、雌ネジに螺合させたナットで架設板を挟むようにしてもよい。
セパレータは、水平方向に貫通するボルト孔を有するセパレータ側連結部を下端部に設け、笠コンクリートブロックは、水平方向に貫通するボルト孔を有するブロック側連結部を内面から突出させ、セパレータが斜め上方へ延びる姿勢で互いのボルト孔を連通させた状態で、前記セパレータ側連結部及びブロック側連結部をボルト結合した構成にするとよい。セパレータ側連結部及びブロック側連結部は、互いの貫通孔に通すボルトを軸として、上下方向の角度を自在に設定し、保持できる。これにより、セパレータ側連結部及びブロック側連結部の角度設定を介して、セパレータを特定の角度で斜め上方へ延びる姿勢を保持できる。
本発明は、護岸岸壁を構築する矢板及び笠コンクリートブロックを接続するセパレータの接続作業を、矢板の上段でできるようにし、作業者の労力及び負担を軽減すると共に、潮の干満に影響を受けることなく作業できるようにする効果をもたらす。これは、総じて護岸岸壁の構築に係る労力及び負担を軽減し、作業時間の短縮をもたらすことから、工事コストの低減という効果をももたらす。
接続具は、矢板の上縁に掛合するフック部と、セパレータを接続する接続部とを備えればよいため、左右一対の側板に架け渡された上部及び下部の架設板から構成できる。こうして、最低4枚の板材(左右一対の側板と上部及び下部の架設板)から構成される接続具は、製造コストが低廉なほか、フック部及び接続部の構造が明らかで、設置向き等に間違いが起きにくく、取り扱いが簡便である。また、この接続具は、切り欠きを設ける架設板を増やせば、現場で接続するセパレータの数を選択できる利点も得られる。
本発明の接続具を用いたセパレータの接続構造は、矢板の上縁に取り付けられる接続具にセパレータを接続する接続作業だけで済み、前記接続作業の改善をもたらす。左右一対の側板に架け渡された架設板から構成される接続具は、ナットを架設板に掛合させることによりセパレータの上端部を架設板に接続させる。この場合、ナットの位置により、セパレータに適度な緊張を与えて緩みを防止できる。これは、セパレータの角度に自由度がある場合、前記自由度による緩みを防止する働きとなる。
また、セパレータは、セパレータ側連結部及びブロック側連結部をボルト結合することで、笠コンクリートブロックの内面から斜め上方に延びる姿勢を保持できる。セパレータの角度は、設計段階で特定できるため、予め設定して保持できることが望ましい。ここで、セパレータの上端部を接続具に接続する際、上述のようにセパレータに緊張を与えられるのであれば、セパレータ側連結部及びブロック側連結部をボルト結合を若干ゆるくして、角度の微調整ができるようになり、セパレータの接続作業の作業性が向上する。
本発明を適用した接続具の一例を正面側から見た斜視図である。 本例の接続具を背面側から見た斜視図である。 本発明を適用したセパレータの接続構造の一例を表す斜視図である。 図3中A矢視部拡大図である。 本例のセパレータの接続構造の構築手順1を表す側面図である。 本例のセパレータの接続構造の構築手順2を表す側面図である。 図6中B矢視部拡大図である。 本例のセパレータの接続構造の構築手順3を表す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明を適用した接続具1は、例えば図1及び図2に見られるように、側板11,11、上部及び下部の架設板12,13を組み付けて構成される。金属製の側板11,11、上部及び下部の架設板12,13は、個別に製造され、ボルト結合等で組み付けてもよいし、溶接により組み付けてもよい。また、金属製の側板11,11、上部及び下部の架設板12,13は、鋳造により一体に成形されてもよい。
本例の接続具1は、上縁を斜めに切り欠いた側面視略長方形状である金属製の左右一対の側板11,11に、前記側板11,11間の上方を塞ぐように平面視略長方形状である金属製の上部の架設板12を側板11,11の上縁に掛け渡し、前記側板11,11間の下方を塞ぐように平面視略長方形状である金属製の下部の架設板13を側板11,11の内面に掛け渡している。接続具1は、上部及び下部の架設板12,13の間に、中間の架設板14を加えてもよい。中間の架設板14は、複数あってもよい。
上部の架設板12は、側板11の幅(側板11,11の並び直交方向の長さ)より大幅に長い平面視略長方形状の金属板で、側板11の傾斜した上縁に従って、斜め姿勢で側板11,11に架設される。上部の架設板12は、前縁を側板11の前縁に揃えることで、中間から後縁に掛けた部分を傾斜片121として側板11の後縁から突出させている。側板11から突出した傾斜片121が、接続具1のフック部を構成する。
また、上部の架設板12は、傾斜片121の突出方向と逆方向に前縁から開いた上部の切り欠き122を接続部として設けている。後述するように、本例のセパレータの接続構造は、上部の架設板12の前記上部の切り欠き122に、笠コンクリートブロック3から延びる中段のセパレータ4を接続する(後掲図3参照)。本例のセパレータ4は、ボルト長孔を有する羽子板41を下端に、上端雌ネジ42を上端に設けた鋼棒である(後掲図4及び図7参照)。上部の架設板12は、全体が傾斜しているため、緩やかに傾斜して下方から上方へ延びる中段のセパレータ4を上部の切り欠き122に嵌合し、接続しやすい。
下部の架設板13は、側板11の幅より短い平面視略長方形状の金属板で、側板11の下縁より少し上の内面に、少し傾けた姿勢で側板11,11に架設される。下部の架設板12は、上部の架設板11が有する傾斜片121の突出方向と逆方向に前縁から開いた下部の切り欠き131を接続部として設けている。上述同様、本例のセパレータの接続構造は、下部の架設板13の前記下部の切り欠き131に、笠コンクリートブロック3から延びる下段のセパレータ4を接続する(後掲図3参照)。上部の架設板12は、少し傾けた姿勢であるため、急峻に立ち上がるように下方から上方へ延びる下段のセパレータ4を下部の切り欠き131に嵌合し、接続しやすい。
本例の接続具1は、図3及び図4に見られるように、上部の架設板12から延びる傾斜片121を矢板2の継手21の上縁に掛合した状態で、笠コンクリートブロック3から延びる中段のセパレータ4を上部の切り欠き122に嵌合して接続し、また笠コンクリートブロック3から延びる下段のセパレータ4を下部の切り欠き122に嵌合して接続する。しかし、例えばセパレータ4が1本しかない場合、前記セパレータ4を上部又は下部の切り欠き122,131のいずれかに嵌合して接続してもよい(図示略)。
また、上部の架設板11が有する傾斜片121の突出方向と逆方向に前縁から開いた中間の切り欠き141を接続部として設けた中間の架設板14を、上部及び下部の架設板12,13の間に設けていれば、笠コンクリートブロック3から延びる中段又は下段のセパレータ4を前記中間の架設板14に接続できる。中間の架設板14は、笠コンクリートブロック3から延びる上段のセパレータ4を接続してもよい。この場合、笠コンクリートブロック3から延びる上段、中段及び下段のセパレータ4が交差しても構わない。
本発明のセパレータの接続構造を利用した護岸岸壁の構築手順について説明する。まず、施工現場に矢板2に対して、図5に見られるように、接続具1を取り付ける。本例は、矢板2として「鋼管矢板」を用い、隣り合う矢板2,2相互(図3参照)を、スリットを設けた接続用鋼管である継手21を嵌め合って連結する。接続具1は、矢板2より上縁が少し控えた位置(図5中右寄り)で、かつ矢板2より前記上縁が少し下がった位置にある継手21に、傾斜片121を掛合させて取り付ける。
接続具1は、継手21の上縁に傾斜片121を上方から掛合させ、連結するセパレータ4により下方に引っ張られるため、継手21から外れる虞は少ない。しかし、セパレータ4の接続作業に際して万一外れることがないように、接続具1は、継手21の上縁に傾斜片121を掛合させた後、ボルト結合や夭折により、前記継手21に固定できることが望ましい。本例の接続具1は、全体が金属製なので、より簡易かつ強固な溶接を用いている(図中、溶接ビード等は図示略)。
接続具1の固定を終えた矢板2に対し、図6に見られるように、予めセパレータ4を取り付けた笠コンクリートブロック3をクレーン等(図示略)で吊り下げ、設置する。本発明のセパレータの接続構造に用いる笠コンクリートブロック3は、従来のものと変わりがなく、側版31の内面中段と前記側版31及び底版32との境界付近とにそれぞれインサートを埋め込んでいる。これは、本発明のセパレータの接続構造は、従来の笠コンクリートブロック3をそのまま利用できることを意味する。
本例の笠コンクリートブロック3は、ブロック側連結部33を各インサートに接続し、前記ブロック側連結部33から斜め上方へ延びる姿勢でセパレータ4を連結し、前記姿勢を保持させている。本例のブロック側連結部33は、ボルト長孔を有する羽子板ボルトである。セパレータ4は、同じくボルト長孔を有する羽子板からなるセパレータ側連結部41を下端に設けている。セパレータ4は、上端雌ネジ42に予め上端用掛合ナット421及び上端用ワッシャ422を取り付けておいてもよい。
ブロック側連結部33及びセパレータ側連結部41は、図7に見られるように、結合ボルト34及び結合ナット341により、セパレータ4が斜め上方へ延びる姿勢を保持できる程度に締め付けて結合される。セパレータ4の長さや斜め上方へ延びる姿勢は、接続具1との接続に適当な長さや姿勢として、設計段階で算出される。こうして、笠コンクリートブロック3は、セパレータ4を斜め上方へ延びる姿勢で保持した状態で設置できる。
セパレータ4を斜め上方へ延びる姿勢に保持した場合、笠コンクリートブロック3を吊り下げて設置する際、セパレータ4が倒れてしまう虞がある。こうした斜め上方へ延びる姿勢のセパレータ4が倒れる事態を回避したい場合、結合ボルト34及び結合ナット341の締め付けを緩やかにしてセパレータ4の自由度を確保し、例えばセパレータ4を笠コンクリートブロック3の側版31の内面にテープ等で貼り付けておいてもよい。
笠コンクリートブロック3は、図8に見られるように、例えば矢板2の上段に掛け渡した型鋼に接続部材を掛合させ、吊り下げ状態で設置する(形鋼及び接続部材は図示略)。セパレータ4は、矢板2及び笠コンクリートブロック3を結びつけて、笠コンクリートブロック3を矢板2に引き付ける。このとき、笠コンクリートブロック3は、前記形鋼に掛合させた接続部材を支点として揺動するように、矢板2に引き付けられ、矢板2に対する姿勢が調整される。セパレータ4は、矢板2に対する笠コンクリートブロック3の姿勢調整機能と、調整された笠コンクリートブロック3の姿勢を保持する機能とを有する。
例えば中段のセパレータ4の場合(下段のセパレータ4も同様のため、説明略)、上端雌ネジ42を接続具1の上部の架橋版12に設けた上部の切り欠き122に嵌め込み、前記架橋版12の上面側に上端用ワッシャ422を宛てがって上端用掛合ナット421を締め込む。セパレータ4は、上端雌ネジ42が接続具1からずれていても、自身が撓むほか、ブロック側連結部33及びセパレータ側連結部41が連結が緩く、自由度が確保されていれば、前記位置ズレを補正して上部の切り欠き122に上端雌ネジ42を嵌め込むことができる。
上端用掛合ナット421が締め込まれると、セパレータ4は、接続具1に向けて引っ張られ、笠コンクリートブロック3が矢板2に向けて引き付ける。そして、矢板2に対する笠コンクリートブロック3の姿勢が調整された時点で上端用掛合ナット421の締め込みを止める。本例の上端用掛合ナット421は、接続具1の上部の架橋版12に掛合しているだけであるが、常時笠コンクリートブロック3の重量が加わるため、前記掛合が解除される虞は少ない。しかし、セパレータ4が接続具1から分離する虞をなくすため、上部の架橋版12の下面側にもナットを追加し、前記ナットと共に上部の架橋版12を挟み込むようにしてもよい。
接続具1に向けて引っ張られるセパレータ4は、ブロック側連結部33及びセパレータ側連結部41を緊張状態にする。このため、ブロック側連結部33及びセパレータ側連結部41が、セパレータ4の姿勢を調整できる自由状態となるように、ゆるく締め付けられていても、セパレータ4が接続具1に向けて引っ張られると緊張状態になり、がたつく虞がなくなる。これにより、上端用掛合ナット421を上部の架設板12に掛合しただけでも、前記掛合が解除される虞を少なくしている。
笠コンクリートブロック3から延びる2本のセパレータ4の接続作業は、全て矢板2の上段に集中させて済ませることができる。しかも、本発明におけるセパレータ4の接続作業は、中段及び下段から斜め上方へ延びる姿勢のセパレータ4それぞれの上端雌ネジ42を、矢板2の上縁に掛合させた接続具1の上部及び下部の切り欠き131,141に嵌め込み、上端用掛合ナット421を締め込むだけの簡単かつ短時間で済む作業である。こうして、本発明は、セパレータ4の接続作業を簡単かつ短時間で済む作業に変え、護岸岸壁の構築に掛かる負担や労力を大幅に軽減する。
1 接続具
11 側板
12 上部の架設板
121 傾斜片
122 上部の切り欠き
13 下部の架設板
131 下部の切り欠き
14 中間架設板
141 中間の切り欠き
2 矢板
21 継手
3 笠コンクリートブロック
31 側版
32 底版
33 ブロック側連結部
34 結合ボルト
341 結合ナット
4 セパレータ
41 セパレータ側連結部
42 上端雌ネジ
421 上端用掛合ナット
422 上端用ワッシャ

Claims (7)

  1. 護岸岸壁を構築する矢板の上縁に掛合するフック部と、
    前記矢板に沿って設置される笠コンクリートブロックから斜め上方へ延びるセパレータを接続する接続部とを備えたセパレータの接続具。
  2. フック部は、左右一対の側板に架け渡された上部及び下部の架設板のうち、前記側板の並び直交方向かつ斜め下方に傾斜した上部の架設板の前記側板から斜め下方に突出した傾斜片であり、
    接続部は、前記下部の架設板に、前記傾斜片の突出方向と逆方向に開いて設けられた切り欠きである請求項1記載のセパレータの接続具。
  3. フック部は、左右一対の側板に架け渡された上部及び下部の架設板のうち、前記側板の並び直交方向かつ斜め下方に傾斜した上部の架設板の前記側板から斜め下方に突出した傾斜片であり、
    接続部は、前記上部の架設板に、前記傾斜片の突出方向と逆方向に開いて設けられた切り欠きである請求項1又は2いずれか記載のセパレータの接続具。
  4. 護岸岸壁を構築する矢板の上縁に接続具を取り付け、
    前記矢板に沿って設置される笠コンクリートブロックの内面から斜め上方へセパレータを延ばし、
    矢板に対して笠コンクリートブロックを設置した状態で、前記セパレータを前記接続具に接続したセパレータの接続構造。
  5. 接続具は、矢板の上縁に掛合するフック部と、セパレータの上端部を接続する接続部とを備え、前記フック部を矢板の上縁に掛合させて取り付け、
    セパレータは、笠コンクリートブロックの内面に、斜め上方へ延びる姿勢で下端部を固着し、
    矢板に対して笠コンクリートブロックを設置した状態で、前記接続具の接続部に上端部を接続した請求項4記載のセパレータの接続構造。
  6. 接続具は、左右一対の側板から前記側板の並び直交方向かつ斜め下方に突出するフック部を設け、前記側板に掛け渡された架設板に、前記フック部の突出方向と逆方向に開いて設けられた切り欠きを接続部とし、
    セパレータは、上端部に雌ネジを設け、前記雌ネジの範囲を前記切り欠きにわたって嵌め込み、前記雌ネジに螺合したナットを架設板に掛合させた請求項5記載のセパレータの接続構造。
  7. セパレータは、水平方向に貫通するボルト孔を有するセパレータ側連結部を下端部に設け、
    笠コンクリートブロックは、水平方向に貫通するボルト孔を有するブロック側連結部を内面から突出させ、
    セパレータが斜め上方へ延びる姿勢で互いのボルト孔を連通させた状態で、前記セパレータ側連結部及びブロック側連結部をボルト結合した請求項4〜6いずれか記載のセパレータの接続構造。

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