JP2020006827A - 取付ベース、及び取付ベース付き車両用ガラス - Google Patents

取付ベース、及び取付ベース付き車両用ガラス Download PDF

Info

Publication number
JP2020006827A
JP2020006827A JP2018130132A JP2018130132A JP2020006827A JP 2020006827 A JP2020006827 A JP 2020006827A JP 2018130132 A JP2018130132 A JP 2018130132A JP 2018130132 A JP2018130132 A JP 2018130132A JP 2020006827 A JP2020006827 A JP 2020006827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
mirror
component
vehicle
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018130132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7024634B2 (ja
Inventor
量一 浦田
Ryoichi Urata
量一 浦田
正行 佐瀬
Masayuki Sase
正行 佐瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2018130132A priority Critical patent/JP7024634B2/ja
Priority to US16/455,345 priority patent/US11007950B2/en
Priority to CN201910603869.8A priority patent/CN110696728B/zh
Priority to DE102019209996.3A priority patent/DE102019209996A1/de
Publication of JP2020006827A publication Critical patent/JP2020006827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7024634B2 publication Critical patent/JP7024634B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • B60R11/04Mounting of cameras operative during drive; Arrangement of controls thereof relative to the vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/04Rear-view mirror arrangements mounted inside vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • B60R2011/0001Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by position
    • B60R2011/0003Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by position inside the vehicle
    • B60R2011/0026Windows, e.g. windscreen
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • B60R2011/0042Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by mounting means
    • B60R2011/0049Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by mounting means for non integrated articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • B60R2011/0042Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by mounting means
    • B60R2011/0049Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by mounting means for non integrated articles
    • B60R2011/0064Connection with the article
    • B60R2011/0075Connection with the article using a containment or docking space
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R11/00Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for
    • B60R2011/0042Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by mounting means
    • B60R2011/0049Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for characterised by mounting means for non integrated articles
    • B60R2011/0064Connection with the article
    • B60R2011/0077Connection with the article using adhesive means, e.g. hook and loop fasteners

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

【課題】車載部品を車両用ガラスの車内側面に取り付けるための取付ベースであって、各部品の相対的な取付け位置の精度を向上させることができるものを提供する。【解決手段】車両用ガラスの車内側面に車載部品を取り付けるための取付ベースであって、ルームミラーを取り付けるためのミラーベースと、前記ルームミラー以外の車載部品を取り付けるための部品ベースとを有し、前記ミラーベース及び前記部品ベースはそれぞれ、前記被取付面側で少なくとも部分的に露出しており、前記ミラーベースは、前記部品ベースに固定され、前記部品ベースより高い曲げ弾性率を有する材料で形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、取付ベース、及び取付ベース付き車両用ガラスに関する。
自動車等の車両においては、車両用ガラスの車内側の面等に、車載カメラ、センサ等の車載部品が取り付けられることがある。このような車載部品は、搭乗者の視界を妨げないこと、及び法規要件の充足の観点から、ルームミラーに近接した位置に取り付けられることが多い。例えば、特許文献1には、ルームミラー21を有するミラーユニット2に近接してカメラやセンサ等の車両用補機(車載部品)を取り付けるための補機ユニット3が開示されている。
特開2017−71334号公報
特許文献1の開示では、補機ユニット3は、一方の面でフロントガラス13に取り付けられ且つ他方の面で車載カメラ50を保持できるブラケット40を備えている。ブラケット40は一部が切り欠かれており、その切り欠かれた部分において、ミラーユニット2の支柱部23がフロントガラス13に接着される。
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、補機ユニット3のブラケット(取付ベース)40と、ミラーユニット2の支柱部23とは、フロントガラス上でそれぞれ別々に位置決めしなくてはならない。そのため、補機ユニット3のブラケットとミラーユニット2を近接させて配置するには限界があり、ルームミラーと補機ユニット3との相対的な取付け位置の精度が十分でなく、その結果、各部品が互いの機能を妨げてしまう場合がある。
上記の点に鑑みて、本発明の一形態は、車載部品を車両内の被取付面に取り付けるための取付ベースであって、各部品の相対的な取付け位置の精度を向上させることができる取付ベースを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一形態は、車両用ガラスの車内側面に車載部品を取り付けるための取付ベースであって、ルームミラーを取り付けるためのミラーベースと、前記ルームミラー以外の車載部品を取り付けるための部品ベースとを有し、前記ミラーベース及び前記部品ベースはそれぞれ、前記車両用ガラス側で少なくとも部分的に露出しており、前記ミラーベースは、前記部品ベースに固定され、前記部品ベースより高い縦弾性率を有する材料で形成されている。
本発明の一態様によれば、車載部品を車両内の被取付面に取り付けるための取付ベースであって、各部品の相対的な取付け位置の精度を向上させることができるものを提供することができる。
本発明の一実施形態による取付ベースが被取付面に取り付けられた状態を示す概略図である。 第1実施形態による取付ベースの斜視図である。 第1実施形態による取付ベースの別の方向から見た斜視図である。 図3のA1−A1線矢視図である。 図3のB−B線矢視図である。 図3のC−C線矢視図である。 図3のD−D線矢視図である。 取付ベースに部品を取り付けた状態の例を示す図である。 第2実施形態による取付ベースの部分拡大図である。 図9のA2−A2線矢視図である。 第3実施形態による取付ベースの部分拡大図である。 図11のA3−A3線矢視図である。 第4実施形態による取付ベースの部分拡大図である。 図13のA4−A4線矢視図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する場合がある。また、本発明は、下記の実施形態に限定されることはない。
図1に、本発明の一実施形態による取付ベース1が、車両内の被取付面に取り付けられた構成を示す。図1の例では、被取付面は車両用ガラスGの表面、より具体的には、フロントガラスの車内側面である。図1は、自動車の車内側からガラスGを見た図であるが、図1における取付ベース1の構成の詳細は省略している。
図1、及び後に説明する他の各図面において、x軸方向は、取付ベース1が車両内の被取付面(ガラスG)に取り付けられた状態での車幅方向であり、車内側で見て右方向を+x方向とする。y軸方向は、x軸方向に対し直交し且つ取付ベース1の面に沿った方向であり、被取付面(ガラスG)の上端に向かう方向を+y方向とする。また、z軸方向は、x軸方向及びy軸方向に対して直交する方向であり、被取付面(ガラスG)に向かう方向を+z方向とする。なお、取付ベース1の、+z方向側の面(被取付面に対向する面側)を上面ともいい、−z方向側(車内側)の面を下面という場合がある。
本明細書において、「取付ベース」(ブラケットともいう)とは、車載部品をガラスの面に取り付けるための基礎(土台)となる部材を指す。「取付ベース」は、車載部品とガラスとの間に介在させて、車載部品の被取付面への取付けを容易にし、また取り付けられた車載部品を支持し、被取付面に対して固定するものである。
また、本明細書において、「車載部品」とは、車両に搭載される機器、器具、又は部材を指す。車載部品は、例えば、車載カメラ、雨滴センサ(レインセンサ)、デフロストセンサ、温度センサ、湿度センサ、ミリ波センサ等の車載センサ、ETCS(電子料金徴収システム)アンテナ、ラジオ、地上波デジタルテレビ等のアンテナ、通信機器、例えば相互通信電波モジュール、電波受信増幅器等の1以上とすることができる。本明細書では、ルームミラー(インナーミラー)も車載部品に含める。
図1に示すように、取付ベース1は、ガラスGの面に取り付けることができる。取付ベース1には、車内側から複数の車載部品を取り付けることができ、必要に応じて、車載部品を覆って保護するカバー等を設けることができる。
なお、ガラスGの周縁には、ガラスGを車体に接着して保持するシーラント等を保護するための遮蔽層4が設けられていてよい。遮蔽層4は、例えば、黒色顔料を含有する溶融性ガラスフリットを含むセラミックカラーペーストを塗布し、焼成することによって形成される。遮蔽層4は、ガラスGの車内側の面に設けることができる。図示の形態では、取付ベース1は、ガラスGの表面に直接接着されているが、車内側の面に設けられた遮蔽層4上に取り付けられてもよい。後述するように、ガラスGが車外側のガラス板と車内側のガラス板とが中間膜により接着された合わせガラスである場合、遮蔽層4は、車内側のガラス板の車内側の面に設けられていてもよいし、車外側のガラス板の車内側の面に設けられていてもよい。また、車外側のガラス板、及び車内側のガラス板の車内側の面の両方に設けられていてもよい。取付ベース1は車外側から見たときに、遮蔽層4により遮蔽されていることが好ましい。取付ベース1が車外側から見たときに、遮蔽層4により遮蔽されていると、外観を損なわず、また、後述する取付ベース1をガラスGに接着させるための接着剤を保護でき、好ましい。
次に、取付ベースの構成について詳細に説明する。
図2に、本発明の第1実施形態による取付ベース1を、被取付面側(+z方向側)から見た図を示す。また、図3に、取付ベース1を、取付け時に車内側(−z方向側)から見た図を示す。さらに、図4には、図3におけるA1−A1線矢視図を、図5には、図3におけるB−B線矢視図を示す。
図2及び図3に示すように、本発明の第1実施形態による取付ベース1は、ルームミラーを取り付けるためのミラーベース20と、ミラー以外の車載部品(以下、単に部品と呼ぶ場合がある)を取り付けるための部品ベース30とを備えている。
ミラーベース(ミラーボタンと呼ぶ場合がある)20は、ルームミラーを取り付けるための基礎となる部材である。ミラーは通常、支柱で支持されており、その支柱の一端をミラーベース20に取り付けることができる。ミラーベース20は、ほぼ板状の部材であるが、図3に示すように、ミラーの支柱の一端を取り付けるための凹凸が設けられていてよい。なお、図示の形態では、ミラーベース20の平面視形状は、y軸方向長さがx軸方向長さより長い細長形状となっているが、x軸方向長さとy軸方向長さとがほぼ同じである形状であっていてもよい。
部品ベース30は、少なくとも1つの車載部品を取り付けるための基礎となる部材である。図2及び図3に示すように、部品ベース30も、ミラーベース20と同様にほぼ板状の部材であるが、車載部品の取り付けのため、或いは車載部品が機能を妨げないようにするために凹凸(爪、孔等)が形成されている。部品ベース30によって搭載される車載部品は特に限定されないが、例えば車載カメラであると好ましい。また、部品ベース30によって直接搭載される車載部品は1つであっても、2以上であってもよい。
図2に示すように、ミラーベース20及び部品ベース30はそれぞれ、被取付面側(+z方向側)で少なくとも部分的に露出している。これにより、取付ベース1を被取付面(例えば車両用ガラスの面)に取り付ける際、ミラーベース20及び部品ベース30は、被取付面にそれぞれ所定面積で接着可能である。そのため、ミラーの主たる荷重を直接的にミラーベース20で、ルームミラー以外の部品の主たる荷重を直接的に部品ベース30で受けとめることができる。
被取付面側に露出しているミラーベース20の面積、すなわち被取付面に接着剤等を介して接着可能な部分の面積は、ミラーベース20を構成する材料の剛性、硬度等に応じて適宜選択することができるが、2〜5cm程度であると好ましい。また、ミラーベース20の接着安定性を向上させる観点から、ミラーベース20の厚み(z軸方向の長さ)は、ミラーベース20を構成する材料の剛性、硬度等にもよるが、4〜16mm程度であると好ましい。
本形態では、ミラーベース20は、部品ベース30に固定されている。図示の形態では、部品ベース30のx軸方向中央付近の+y方向寄りに開口38が形成されており、その開口38内にミラーベース20が配置され固定されている。
ルームミラーは比較的頻繁に位置調整される部品であるので、ミラー自体及びミラーベースには外力が頻繁に掛りやすい。また、ミラーは搭乗者にとって掴みやすい位置に配置されることから、搭乗者が車両を乗り降りする際等に意識的に又は無意識にミラーを掴んで体重を掛けてしまい、ミラー及び支柱、並びにミラーベースに大きな荷重が掛ることもある。そのような荷重が過度に大きい場合、ミラーベース20と被取付面(被接着面)との間の接着が剥離したり、被取付面が破損したりすることがある。これに対し、本実施形態では、ミラーベース20と部品ベース30とが固定されているので、ミラーベース20に掛った荷重の一部を部品ベース30へも伝達させることができる。これにより、ミラーベース20、ひいてはミラーベース20が接着されている被取付面に掛る荷重を軽減することができる。よって、ミラーベースの剥離の可能性を低減することができ、また、被取付面を構成している部材の材料が脆弱であったり部材の厚みが小さかったりしても、被取付面を構成する部材の損傷を防ぐことができる。
ミラーベース20を部品ベース30に固定するための固定方式(ミラーベース20と部品ベース30との結合方式)は、特に限定されない。ミラーベース20は、部品ベース30に、係止、嵌合(圧入、スライド嵌合を含む)、又は接着により固定することができる。接着により固定される場合、接着剤又は接着テープを用いることができる。また、ミラーベース20の一部が部品ベース30に組み込まれるように部品ベースを成形することもできるし、或いは部品ベース30の一部がミラーベースに20に組み込まれるようにミラーベース20を成形することもできる。これらの固定方式は、2以上を組み合わせて利用することもできる。
図2及び図3に示す例では、ミラーベース20は部品ベース30に係止により固定されている。図2及び図3に示すように、部品ベース30の開口38の縁部に係止部(爪)32が設けられ、このような係止部32によってミラーベース20の縁部が固定されている。
より具体的には、部品ベース30の開口38の略y軸方向に延びる両縁部に、+y方向寄りに2つの係止部32a、32aが設けられている。係止部32a、32aの各々は、上面側(+z方向側)の爪32aと、下面側(−z方向側)の小爪32a'とが対となって形成されていている。そして、ミラーベース20は、ミラーベース20の縁部の各面側に配置されている爪32aと小爪32a'とによって上下から挟まれるようにして保持される(図4)。
さらに、部品ベース30の開口38の、−y方向側の略x軸方向に延びる縁部には、上面側(+z方向側)の爪32cと、下面側(−z方向側)の爪32d、32dとが設けられている。爪32cは、x軸方向で見て、2つの爪32d、32dの間に配置されている。ミラーベース20は、爪32cと爪32d、32dとによって、上下で挟まれるようにして保持される(図5)。
本実施形態において、部品ベース30にミラーベース20を装着する場合には、まず、ミラーベース20の−y方向側の端部を、下面側(−z方向側)から、部品ベース38の開口38の−y方向側の縁部に向かって、爪32cと、爪32d、32dとの間に差し入れる。その後、ミラーベース20を下面側から上面側(−z方向側から+z方向側)へと開口38内に押し込み、ミラーベース20の+y方向側の端部付近の両側部を爪32a、32a'によって係止させる。
このように、本実施形態では、ミラーベース20と部品ベース30とが係止により互いに固定されており、両ベース20、30の相対位置が固定されている。そのため、取付ベース1をガラスG等の被取付面に取り付ける際に、両ベース20、30の位置決めをそれぞれ行う必要はなく、部品を各々位置決めすることによって生じる相対位置のずれを回避することができる。これにより、両ベース20、30によってそれぞれ支持される車載部品の相対的な取付け位置の精度を向上させることができる。
また、取付け工程においては、両ベース20、30を1つの部品として扱うことができるので、取付け時の煩雑さを低減でき、取付けにかかる時間も短縮することができる。
図示の形態では、取付ベース1の上面側(+z方向側)の係止部32(爪32a、32a、爪32c)は、上面から突出して形成されている。すなわち、ミラーベース20及び部品ベース30の面から+z方向に突出している。上面側で、部品ベース30の面から突出する係止部32の高さは、取付面との間に塗布される接着剤の機能を失わない範囲であればよく、0.1〜3.0mm程度であってよい。
しかし、係止部32が+z方向に突出せず、ミラーベース20と部品ベース30との、少なくとも接着部分が上面において面一になるように、係止部32を形成することもできる。ミラーベース20と部品ベース30とが、上面側において面一になっていると、取付けの際に、取付ベース1の上面と被取付面との間に塗布される接着剤の層の厚みを均一にすることができるので、荷重がかかった場合等に接着剤の層内に発生する応力の偏りを低減することができる。
ミラーベース20及び部品ベース30を構成する材料は特に限定されないが、ミラーベース20と部品ベース30とは異なる材料で構成されていると好ましい。例えば、ミラーベース20を、部品ベース30より高い弾性率を有する材料、より具体的には部品ベース30より高い縦弾性率を有する材料で形成することができる。また、ミラーベース20を、部品ベース30より高い硬度を有する材料で形成することができる。このように、ミラーベース20を、比較的高い曲げ弾性率又は比較的高い硬度の材料で形成することにより、特に荷重がかかりやすいルームミラー及びそれに付属する支柱を安定的に固定させることができる。
部品ベース30は、通常、ミラー以外の車載部品を搭載するために、比較的大きな、少なくともミラーベース20よりも大きい面積を有している。一方、ベースを接着させる被取付面、例えば車両用ガラスの表面は湾曲している場合が多い。そのため、部品ベース30の曲げ弾性率又は硬度が過度に大きいと、部品ベース30と被取付面との間に隙間ができ、両者を密に接着できず、結果として接着強度が低下する場合がある。しかし、部品ベース30が比較的低い曲げ弾性又は比較的低い硬度を有していることにより、部品ベース30を被取付面に追従するように湾曲させることができ、取付ベース1を被取付面に密に接着させることができる。
ミラーベース20の縦弾性率(ヤング率)は3GPa以上であると好ましく、30GPa以上であるとより好ましい。ミラーベース20が上記範囲の縦弾性率を有することにより、ミラー及び支柱をより一層安定的にガラス面に固定することができる。また、部品ベース30は、ベースの材料として樹脂材料を選定した場合、300MPa以下の曲げ弾性率を有すると好ましく、150MPa以下であるとより好ましい。部品ベース30が上記範囲の曲げ弾性率を有することにより、湾曲したガラス面に対する追従性を向上させることができる。但し、部品ベース30の寸法や取り付けたい部品の種類等によって、或いはガラスの湾曲が小さい場合等には、部品ベース30は、ミラーベース20と同等の弾性率を有する材料を用いて作製されていてもよい。なお、上記縦弾性率及び曲げ弾性率は、ASTM D790等に従って測定される値とすることができる。
ミラーベース20の硬度は、ロックウェル硬度で5.0HRC以上であると好ましく、20HRC以上であるとより好ましい。上記硬度は、JISZ2245に従って測定される硬度である。
ミラーベース20を形成する材料は、ミラー及び支柱を安定的に被取付面に固定できる程度の縦弾性率又は硬度を有するものであれば特に限定されないが、金属又は樹脂であると好ましい。金属製のミラーベース20の材料としては、亜鉛、アルミ、及びその合金、ステンレス鋼(焼結SUSを含む)等が挙げられる。これらの材料は、単独で又は組み合わせて用いてもよい。
また、ミラーベースは樹脂製とすることができる。樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン、ポリカーボネート(PC)、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド(PA)、高耐熱ポリアミド(PA6T/PA6I)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポリアセタール(POM)、ポリ塩化ビニル(PVC)等が挙げられる。
ミラーベース20が樹脂製である場合には、繊維、無機粒子等の充填材により強化されている樹脂を用いることもできる。強化用繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維等が好ましい。繊維強化樹脂としては、ガラス繊維で強化されたポリエーテルイミド、高耐熱ポリアミドが好ましい。樹脂が強化用繊維を含有する場合には、繊維は、樹脂全体に対して5〜70質量%、好ましくは30〜50質量%程度で含有させることができる。
ミラーベース20が金属製である場合にはダイカスト法、鋳造法等によって形成することができる。また、樹脂製である場合には射出成形等によって形成することができる。
部品ベース30を形成する材料も特に限定されないが、被取付面の湾曲に追随して曲げられるものが好ましく、例えば樹脂製であってよい。部品ベース30を形成する樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン、ポリカーボネート(PC)、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド(PA)、高耐熱ポリアミド(PA6T/PA6I)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポリアセタール(POM)、ポリ塩化ビニル(PVC)等が挙げられる。
部品ベース30を形成する樹脂も、繊維、無機粒子等の充填材により強化されていてもよい。強化用繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維等が好ましい。樹脂が強化用繊維を含有する場合、繊維は、樹脂全体に対して50質量%以下、好ましくは30質量%以下で含有させることができる。
部品ベース30が樹脂製である場合には、射出成形等によって形成することができる。
図2及び図3に示すように、ミラーベース20が部品ベース30に係止により固定されている場合には、ミラーベース20と部品ベース30との間には少なくとも部分的に隙間があってもよい。
また、ミラーベース20と部品ベース30とは、別の部材を介して互いに固定されていてもよいが、両部材が互いに、少なくとも部分的に接触して固定されていると、位置固定の精度が上がるため、好ましい。
なお、取付ベース1は、ルームミラー20及び部品ベース30によってそれぞれ搭載される車載部品に加えて、さらなる車載部品を取り付けるための追加ベース40を有していてよい(図2及び図3)。追加ベース40によって取り付けることのできる車載部品は、例えばセンサとすることができる。
追加ベース40も、ミラーベース20と同様、部品ベース30と別の部材で作製され、部品ベース30に固定されていると好ましい。追加ベース40が部品ベースに固定されていることで、追加ベース40と部品ベース30とを別々に位置決めする必要がなくなり、相対位置のずれを回避することができる。これにより、部品ベース30により支持される車載部品(例えば車載カメラ)と、追加ベース40により支持される車載部品(例えばセンサ)との相対的な取付け位置の精度を向上させることができる。
追加ベース40を部品ベース30に固定する固定方式は、特に限定されない。例えば、図2及び図3に示すように、部品ベース30に、追加ベース40の外縁形状に対応した位置に係止部34を設け、この係止部34によって、追加ベース40を固定し、保持することができる。
図6及び図7に、追加ベース40付近の構成の断面図を示す。図6は、図3のC−C線矢視図であり、図7は、図3のD−D線矢視図である。以下、追加ベース40の固定について、より具体的に説明する。
部品ベース30には、上面側(+z方向側)において、+y方向寄りに係止部34a、34aが設けられている。この係止部34a、34aはそれぞれ、下面側(−z方向側)に設けられた係止部34a'、34a'(図3)と対になっている。そして、追加ベース40のx軸方向の両側縁部を追加ベース40上面側の係止部34aと下面側の係止部34a'とで挟んで保持することができる(図6)。
また、部品ベース30の上面側(+z方向側)には、−y方向寄りに係止部34b、34bが設けられている。この係止部34b、34bはそれぞれ、下面側(−z方向側)に設けられた34b'、34b'(図3)と対をなしている。そして、この係止部34bと係止部34b'とによって、追加ベース40の−y方向側の角隅を上下で挟んで保持することができる(図7)。
追加ベース40を部品ベース30に装着する場合には、まず、下面側(−z方向側)から、部品ベース38に−y方向寄りに形成された係止部34bと係止部34b'とかなる対に、追加ベース40の2つの角隅がそれぞれ入り込むように、追加ベース40を差し入れる。その後、追加ベース40を+z方向に押し込んで、係止部34a'、34'によって固定させ保持させる。
追加ベース40は、部品ベース30と異なる材料で形成されていると好ましく、例えば、金属製とすることができる。追加ベース40に用いられる金属としては、例えば、ステンレス鋼、アルミ、SPCC鋼(JIS G 3141で規定される普通鋼)等が挙げられる。追加ベース40の縦弾性率は80GPa以上であると好ましく、120GPa以上であるとより好ましい。
追加べース40も、ミラーベース20と同様に、被取付面側で少なくとも部分的に露出させ、被取付面に所定面積で直接接着できるように構成することもできる。その場合、追加ベース40に取り付けられる車載部品の主たる荷重を、追加ベース40で直接受けとめることができる。
図8に、本形態による取付ベース1に、部品を取り付けた状態の図を示す。図8の例では、取付ベース1の部品ベース30にカメラユニットC(カメラ、付属部品、カバー等を含む)が、また追加ベース40にセンサユニットS(センサ、付属部品、カバー等を含む)が取り付けられている。このように、取付ベース1には、−z方向側に部品を取り付けることができる。
図9に、本発明による第2実施形態による取付ベース201の部分拡大図を示す。また、図10に、図9のA2−A2線矢視図を示す。取付ベース201は、第1実施形態と同様、車両内の被取付面に取り付けられるものであり、ミラーベース220と部品ベース230とを有しており、ミラーベース220は部品ベース230に固定されている。但し、第2実施形態は、ミラーベース220の部品ベース230への固定形式が異なる点で、第1実施形態と異なる。
図9に示すように、第2実施形態においては、部品ベース230の開口238の縁部には係止部は設けられておらず、部品ベース230の開口部238に、ミラーベース220が嵌め込まれている。例えば、部品ベース230の開口部238の寸法(x軸方向の長さ及びy軸方向の長さの少なくとも一部)を、ミラーベース220の寸法よりわずかに小さくしておき、部品ベース230の開口238内にミラーベース220を圧入させることによって、両ベースを嵌合させることができる。また、部品ベース230を熱可塑性材料から構成した場合、部品ベース230に熱を加え軟化させた状態で、ミラーベース220を嵌め込むこともできる。
図10において、ミラーベース220と部品ベース230との境界線は、z軸方向に平行であるが、z軸方向に対して傾斜していてもよい。例えば、ミラーベース220を、その幅(x軸方向長さ)及び長さ(y軸方向長さ)が−z方向側に向かう程大きくなるように構成し、部品ベース230の開口238の形状も、そのようなミラーベース220の形状に対応するように構成することができる。
第2実施形態では、部品ベース230の開口238の、角隅付近を除く縁部を全て又は部分的に、ミラーベース220と密に接触させることができる。また、本形態では、係止部の形成が不要であるので、より簡素な構造の取付ベース201を得ることができる。
また、本形態によれば、取付ベース201のガラス対向面において、部品ベース230とミラーベース220とが面一になるように構成することができる。
図11に、本発明による第3実施形態による取付ベース301の部分拡大図を示す。また、図12に、図11のA3−A3線矢視図を示す。取付ベース301は、第1実施形態及び第2実施形態と同様、車両内の被取付面に取り付けられるものであり、ミラーベース320と部品ベース330とを有しており、ミラーベース320は部品ベース330に固定されている。但し、第3実施形態は、ミラーベース320の部品ベース330の固定形式が異なる点で、第1実施形態等と異なる。
第3実施形態においては、部品ベース330は射出成形により形成されている。部品ベース330の材料は、ミラーベース320の周縁を上下から挟んで固定している(図12)。図12に示すように、ミラーベース320の周縁を挟む部品ベース230の縁部は、断面で見て、z軸方向に対して角度θの傾斜を有していることが好ましい。角度θとしては、0°以上10°以下が好ましい。より好ましくは、0°以上8°以下である。
図示の例では、部品ベース330は、ミラーベース320をz軸方向に沿って挟むように、またy軸方向に沿ってミラーベース320を挟むようにして射出成形されているが、ミラーベース320をz軸方向に沿って挟まない形態とすることもできる。すなわち、ミラーベース320のy軸方向の両端部がy軸方向の両側から押し付けられるように、ミラーベース320を挟み込むようにして部品ベース330を射出成形することもできる。
また、図示の例では、ミラーベース320の周縁の全体が、部品ベース330によって挟み込まれ保持されているが、ミラーベース320が部品ベース330に固定されるのであれば、ミラーベース320の周縁の一部が部品ベース330によって挟み込まれていてもよい。例えば、ミラーベース320の略y軸方向に延びる両縁部の全体又は一部が挟み込まれるように、部品ベース330を射出成形することもできる。
なお、ミラーベース320に、その縁部から面方向に延びる突起を形成しておき、その突起が部品ベース330の材料内に挿入されるように、部品ベース330を射出成形することもできる。
本実施形態では、部品ベース330とミラーベース320とを強固に結合させることができるので、取付ベース301を車両用ガラスの表面に取り付ける工程において、衝撃等を受けた場合にミラーベース320と部品ベース330とが分離してしまうことを防ぐことができる。
図13に、本発明による第4実施形態による取付ベース401の部分拡大図を示す。また、図14に、図13のA4−A4線矢視図を示す。取付ベース401は、第1実施形態から第3実施形態と同様、車両内の被取付面に取り付けられるものであり、ミラーベース420と部品ベース430とを有しており、ミラーベース420は部品ベース430に固定されている。但し、第4実施形態は、ミラーベース420の部品ベース430の固定形式が異なる点で、第1実施形態等と異なる。
第4実施形態においては、ミラーベース420の略y軸方向に延びる両縁部の端面(z軸方向に沿った面)には溝が形成されている。そして、部品ベース430の、ミラーベース420に対向する端面には、ミラーベース420の溝423に対応して略y軸方向に延びる突出部433が形成されている(図14)。部品ベース430の突出部433は、ミラーベース420の溝423内をy軸方向に摺動可能となっている。
上述の第1実施形態等と異なり、部品ベース430には+y方向に開いた切欠き439が形成されている。ミラーベース420を部品ベース430に装着させる際には、ミラーベース420を部品ベース340にスライド式に嵌合させることができる。すなわち、ミラーベース420を、ミラーベース420の−y方向側の端部が部品ベース430の切欠き430に当接するまで、−y方向に、部品ベース430の突出部433に沿ってスライドさせることができる。
図示の例では、ミラーベース420に形成された溝423と、部品ベース430に形成された突出部433とが対応するようになっている。しかし、ミラーベース420に突出部が形成され、部品ベース430には、ミラーベース420の突出部に対応する溝が形成されていて、ミラーベース420の突出部が部品ベース430の溝内を摺動可能となっていてもよい。その場合、ミラーベース420を部品ベース430の切欠き437内に挿入することによって、ミラーベース420を部品ベース430に固定することができる。
以上説明した実施形態による取付ベースは、車両内の被取付面に取り付けて使用される。上述のように、車両内の被取付面は、車両用ガラスであってよい。よって、本発明の一実施形態は、取付ベースを取り付けた車両用ガラス、すなわち取付ベース付き車両用ガラス100とすることができる(図1)。車両用ガラスは、例えばフロントガラス、リアガラス、サイドガラス等であってよく、特にフロントガラスであることが好ましい。
車両用ガラスは、ソーダライムシリケートガラス、アルミノシリケートガラス、ボレートガラス、リチウムアルミノシリケートガラス、ホウ珪酸ガラス等のガラス板から形成されていてよい。ガラス板は未強化であってよく、風冷強化又は化学強化処理が施されていてもよい。未強化ガラスは、溶融ガラスを板状に成形し、徐冷したものである。強化ガラスは、未強化ガラスの表面に圧縮応力層を形成したものである。強化ガラスが風冷強化ガラスである場合は、均一に加熱したガラス板を軟化点付近の温度から急冷し、ガラス表面とガラス内部との温度差によってガラス表面に圧縮応力を生じさせることで、ガラス表面を強化してもよい。一方、強化ガラスが化学強化ガラスである場合は、イオン交換法等によってガラス表面に圧縮応力を生じさせることでガラス表面を強化してもよい。また、車両用ガラスには、紫外線又は赤外線を吸収するガラス板を用いてもよく、さらに透明であることが好ましいが、透明性を損なわない程度に着色されたガラスであってもよい。車両用ガラスには、有機ガラスが用いられていてもよい。有機ガラスとしては、ポリカーボネート等の透明樹脂が挙げられる。ガラスの形状は、特に矩形状に限定されるものではなく、種々の形状及び曲率に加工された形状であってもよい。車両用ガラスに用いられるガラス板の曲げ成形としては、重力成形、又はプレス成形等が用いられる。ガラス板の成形法についても特に限定されないが、例えば、フロート法等により成形されたガラスが好ましい。
また、車両用ガラスは、上述のガラス板を複数備えた合わせガラスとすることができる。合わせガラスを構成するガラス板の間には、エチレンビニルアセタール、ポリビニルブチラール等の中間膜を設けることができる。
車両用ガラスを構成するガラス板の厚みは、全体で4.0〜6.0mm程度である。また、車両用ガラスが合わせガラスの場合、1枚のガラス板の厚みは1.5〜2.4mm程度である。車外側のガラス板と車内側のガラス板の厚みは同じであってもよいし、異なっていてもよい。車両の軽量化の観点から、例えば車内側のガラス板の厚みを0.5mm以〜1.6mmとしてもよい。
車内側のガラス板として上記のような薄手のガラス板が用いられる場合、取付ベース1の被取付面は、強度が比較的小さい薄手のガラス板の表面となるので、ミラーに過度に大きな荷重が掛った場合等にはガラス板が損傷する可能性がある。しかしながら、本形態では、ミラーベース20と部品ベース30とが固定されているため、ミラーベース20に掛った荷重の一部を部品ベース20にも伝達して荷重を分散させることができるので、ミラーに大きな荷重が掛っても、ガラス板の損傷の可能性を低減することができる。
また、上述のように、本形態による取付ベースは、湾曲を有する面に追従するよう構成することもできる。車両用ガラスの、取付ベースが取り付けられる領域の表面の曲率半径はR3000以上R5000以下であってよい。取付ベースが取り付けられる領域の表面は平坦であってもよい。なお、曲率半径の単位はmmである。
取付ベース1は、運転者を含む搭乗者の視界を妨げないという観点から、図1のように上端の中央に取り付けることが好ましい。取付ベース1が、特にフロントガラスに取り付けられる場合、取付ベース1の幅(x方向長さ)は6〜30cm程度であり、長さ(y方向長さ)は10〜18cm程度であることが好ましい。
取付ベース付き車両用ガラスを作製するには、接着剤又は接着テープを用いて取付ベースを車両ガラスに接着させることができる。その際、ミラーベース及び部品ベースの、被取付面側に露出した部分に、各ベースを形成する材料に適した接着剤及び/又は接着テープを適用することができる。ミラーベースと部品ベースとが異なる材料で形成されている場合、例えばミラーベースが金属製であり、部品ベースが樹脂製である場合には、各々の材料に適した接着剤及び/又は接着テープをそれぞれ用いることができる。また、金属及び樹脂のいずれにも適した接着剤及び/又は接着テープを用いた場合には、1種の接着剤又は接着テープによって両ベースの露出部分を接着させることができるので、作業が簡素化される。
樹脂製のベースを接着させる場合、樹脂用の接着剤、例えば、ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。また、金属製のベースを接着させる場合には、金属用の接着剤、例えば、ポリウレタン系、シリコーン系、アクリル樹脂系等の接着剤を用いることができる。
さらに、取付ベースの接着には、樹脂及び金属用の接着剤、例えば変性シリコーンとエポキシ樹脂とを含む接着剤、例えばコニシ株式会社製の「MOS200」を用いることができ、その他ウレタン系弾性接着剤、ホットメルト等を用いることができる。樹脂・金属両用の接着剤を用いて本実施形態による取付ベースを車両用ガラスに接着させた場合、接着工程に用いられる接着剤を1種にすることができるので、取付ベース付き車両用ガラスの製造はより簡単になる。また、樹脂・金属両用の接着剤を用いた場合、取付ベースの部材間の境界、例えば、ミラーベースと部品ベースとの境界の上及びその付近においても、連続して接着剤を塗布することができるので、接着剤の塗布工程もより簡単となる。
なお、取付ベースを車両用ガラスに接着させる場合、接着剤の塗布前に、取付ベースの各部分及びガラスに、適宜プライマーを塗布することができる。
1、201、301、401 取付ベース
4 遮蔽層
20、220、320、420 ミラーベース
30、230、330、430 部品ベース(カメラベース)
32、32a、32a'、32c、32d 係止部(ミラーベース用)
34、34a、34a'、34b、34b' 係止部(追加ベース用)
38、238 部品ベースの開口
439 部品ベースの切欠き
40 追加ベース(センサベース)
100 取付ベース付き車両用ガラス
C カメラユニット
S センサユニット

Claims (7)

  1. 車両用ガラスの車内側面に車載部品を取り付けるための取付ベースであって、
    ルームミラーを取り付けるためのミラーベースと、
    前記ルームミラー以外の車載部品を取り付けるための部品ベースとを有し、
    前記ミラーベース及び前記部品ベースはそれぞれ、前記車両用ガラス側で少なくとも部分的に露出しており、
    前記ミラーベースは、前記部品ベースに固定され、前記部品ベースより高い縦弾性率を有する材料で形成されている、取付ベース。
  2. 前記ミラーベースは、係止、嵌合若しくは接着によって前記部品ベースに固定されているか、又は、前記部品ベースが、少なくとも部分的に前記ミラーベースとともに射出成形されている、請求項1に記載の取付ベース。
  3. 前記ミラーベースの、ASTM D790に従って測定される縦弾性率は3GPa以上であり、
    前記部品ベースの、ASTM D790に従って測定される曲げ弾性率は300MPa以下である、請求項1又は2に記載の取付ベース。
  4. 前記ミラーベースは金属を含み、前記部品ベースは樹脂を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の取付ベース。
  5. 該取付ベースは、車外側から見たときに、前記車両用ガラスに設けられた遮蔽層により遮蔽されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の取付ベース。
  6. 前記車両用ガラスは、合わせガラスである、請求項1から5のいずれか一項に記載の取付ベース。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の取付ベースが車両用ガラスの表面に取り付けられてなる、取付ベース付き車両用ガラス。
JP2018130132A 2018-07-09 2018-07-09 取付ベース、及び取付ベース付き車両用ガラス Active JP7024634B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018130132A JP7024634B2 (ja) 2018-07-09 2018-07-09 取付ベース、及び取付ベース付き車両用ガラス
US16/455,345 US11007950B2 (en) 2018-07-09 2019-06-27 Mounting base, and vehicle glass with mounting base
CN201910603869.8A CN110696728B (zh) 2018-07-09 2019-07-05 安装基座及带安装基座的车辆用玻璃
DE102019209996.3A DE102019209996A1 (de) 2018-07-09 2019-07-08 Montagebasis und Fahrzeugscheibe mit Montagebasis

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018130132A JP7024634B2 (ja) 2018-07-09 2018-07-09 取付ベース、及び取付ベース付き車両用ガラス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020006827A true JP2020006827A (ja) 2020-01-16
JP7024634B2 JP7024634B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=68943939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018130132A Active JP7024634B2 (ja) 2018-07-09 2018-07-09 取付ベース、及び取付ベース付き車両用ガラス

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11007950B2 (ja)
JP (1) JP7024634B2 (ja)
CN (1) CN110696728B (ja)
DE (1) DE102019209996A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2033251B1 (en) * 2022-10-06 2024-04-18 Daf Trucks Nv Truck comprising a camera housing that encloses a camera module
FR3141407A1 (fr) * 2022-10-28 2024-05-03 Saint-Gobain Glass France Vitrage a platine multimateriau, platine et procede de fabrication du vitrage

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010526700A (ja) * 2007-05-10 2010-08-05 ヴァレオ・シャルター・ウント・ゼンゾーレン・ゲーエムベーハー 車両用機能ユニットの固定装置
DE102012024274A1 (de) * 2012-12-12 2014-06-12 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Halterungsvorrichtung zur Aufnahme und Befestigung eines Spiegels an einer Fahrzeugscheibe, Spiegeleinrichtung und Fahrzeug
US20140226012A1 (en) * 2011-08-02 2014-08-14 Magna Electronics Inc. Vehicle vision system with camera module mounting bracket
JP2015024821A (ja) * 2014-10-02 2015-02-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載カメラの取り付け装置
US20160185296A1 (en) * 2014-12-30 2016-06-30 Tekforus Inc. Vehicle black box mountable on rear-view mirror support
JP2017061276A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 日本板硝子株式会社 ウインドシールド及びブラケット

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5377948A (en) * 1991-05-21 1995-01-03 Gentex Corporation Breakaway rearview mirror mounting bracket
US5820097A (en) * 1997-01-10 1998-10-13 Donnelly Corporation Breakaway accessory mounting assembly for vehicles and windshield mounted button therefor
DE29906013U1 (de) * 1999-04-01 1999-06-17 Reitter & Schefenacker Gmbh Innenrückblickspiegel für Fahrzeuge, insbesondere für Kraftfahrzeuge
JP2002337612A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Murakami Corp アンテナ内蔵ルームミラー
US8256821B2 (en) * 2004-12-15 2012-09-04 Magna Donnelly Engineering Gmbh Accessory module system for a vehicle window
US7510287B2 (en) * 2005-10-21 2009-03-31 Donnelly Corporation Wire cover assembly for vehicle interior mirror
US10336163B2 (en) * 2014-03-14 2019-07-02 Nippon Sheet Glass Company, Limited Windshield
US10393268B2 (en) * 2014-03-27 2019-08-27 Saint-Gobain Performance Plastics Corporation Rotary shaft housing and seal
KR101655814B1 (ko) * 2015-02-10 2016-09-08 엘지전자 주식회사 차량의 리어뷰 미러 일체형 전방 카메라 모듈
JP2017022225A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 富士通株式会社 基板及び電子機器
JP6365495B2 (ja) 2015-10-08 2018-08-01 マツダ株式会社 車両用補機装置
JP2018130132A (ja) 2017-02-13 2018-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 水使用機器
JP6962161B2 (ja) * 2017-12-06 2021-11-05 トヨタ自動車株式会社 センサー搭載構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010526700A (ja) * 2007-05-10 2010-08-05 ヴァレオ・シャルター・ウント・ゼンゾーレン・ゲーエムベーハー 車両用機能ユニットの固定装置
US20140226012A1 (en) * 2011-08-02 2014-08-14 Magna Electronics Inc. Vehicle vision system with camera module mounting bracket
DE102012024274A1 (de) * 2012-12-12 2014-06-12 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Halterungsvorrichtung zur Aufnahme und Befestigung eines Spiegels an einer Fahrzeugscheibe, Spiegeleinrichtung und Fahrzeug
JP2015024821A (ja) * 2014-10-02 2015-02-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載カメラの取り付け装置
US20160185296A1 (en) * 2014-12-30 2016-06-30 Tekforus Inc. Vehicle black box mountable on rear-view mirror support
JP2017061276A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 日本板硝子株式会社 ウインドシールド及びブラケット

Also Published As

Publication number Publication date
CN110696728B (zh) 2024-04-26
US20200010021A1 (en) 2020-01-09
DE102019209996A1 (de) 2020-01-09
US11007950B2 (en) 2021-05-18
JP7024634B2 (ja) 2022-02-24
CN110696728A (zh) 2020-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107757516B (zh) 用于制造车辆内饰件的方法和车辆内饰件
US10682957B2 (en) Laminated glass for vehicle with inner mirror
US20210362601A1 (en) Vehicle interior systems having a curved cover glass with improved reliability and methods for forming the same
US11731899B2 (en) Method for producing vehicular structure and method for producing protective film-attached transparent substrate
EP3450229A1 (en) Bracket-equipped laminated plate
CN110087923B (zh) 带密封构件的窗玻璃
CN110696728B (zh) 安装基座及带安装基座的车辆用玻璃
US20190061482A1 (en) Resin body, and glass plate article
US11124129B2 (en) Display module
JP2019043280A (ja) 車両内装モジュール
US20230032295A1 (en) Window glass for vehicle
US20220306015A1 (en) Vehicle window glass with onboard camera
WO2021006004A1 (ja) 車体用樹脂部材、車体用樹脂部材付き窓部材、及び車両
CN114072286B (zh) 树脂窗面板和树脂窗面板的车身粘合构造
CN217544100U (zh) 用于车辆的显示组件
KR102337944B1 (ko) 터치 패널 기능을 갖는 표시 장치
KR102021094B1 (ko) 각 변환 가능한 디스플레이용 플라스틱 패널
CN117751054A (zh) 托架、以及信息获取模块
KR20240034785A (ko) 차재용 표시 패널 및 표시 장치
CN116803718A (zh) 车辆窗用窗玻璃
JP2019043281A (ja) 車両内装モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210209

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7024634

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150