JP2020006478A - ナットランナー - Google Patents

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横田 義明
Yoshiaki Yokota
義明 横田
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Abstract

【課題】反動を低減するナットランナーを提供する。【解決手段】モーターの回転動力の一部を、遊星歯車12の同軸上に形成した歯車から中間歯車13とアイドラーギアー14で形成する歯車列で減速してカム外輪5へ伝達、回動して、ローラーカム6を、カム外輪5のカム穴と回転停止した締付軸4の平面でなる円弧形状内の最大隙間部から小隙間部方向へ転がり移動すると、ローラーカム6の外周面はカム穴内周面と締付軸4の平面と強く接して円弧形状による楔作用で、カム外輪5とローラーカム6と締付軸4を一体的に連結して、締付軸4に締付動力を付与しつつ、回転を停止した締付軸4と一体的に連結するため、カム外輪5と中間歯車13とアイドラーギアー14と遊星歯車12も回転を停止して、内歯車11への回転力の伝達を抑止して内歯車11を固定する本体ケースの反動を緩和する。【選択図】図2

Description

本発明は、ねじ締緩工具において、ねじの締付け時に締緩工具に生じる反動を低減する手段を備えたナットランナーに関するものである。
従来、手持ち型のねじ締緩工具はモーターの回転動力を、減速機により出力トルクを増強して、ねじの締緩作業を行うナットランナーが実用化されている。モーター固定子側を本体ケースに固定して、モーター回転子側は、減速機を経て本体ケースに回動可能に軸受けされて締緩作業を行う締付軸に連結されている。この種類のナットランナーは本体ケースの把持部を支持し締付軸を駆動回転して締緩作業を行うことができる。
しかしながら、この種類のナットランナーは締付作業終了工程時に、モーターが回動状態でねじ頭部座面が着座して締付軸が回転停止するとキャリも回転を停止して、遊星歯車も公転を停止するが、自転動作は継続されて締付軸に回転動力を付与しつつ、前記本体ケースに固定された内歯車を反締付方向に回動するように作用して、本体ケースの把持部に締付方向の逆回転側に反動が生じる。
そこで、ナットランナー本体に反動防止用の反力受けを設け、外部他物体に当接してナットランナーに作用する反動を負担させ、ねじ締緩工具の把持部に作用する反動を低減して、ナットランナーの逆回転を防ぐことが行なわれている。
特許第2768636号公報 特開平05−042487公報 特許第5635897号公報
上記、特許文献1の反力受けを設けたナットランナーは、反力受けを当接不可能な作業環境では反力受けは機能しない、また、反力受けが回転した場合の安全性に問題を有している。また、特許文献3の反力座金を用いた場合、専用の座金が必要であり、座金用のソケット径が大きくねじ頭部を沈めて使用する場合は、座グリ径が大きくなることが懸念される。
そこで、本発明は、工具の外部に反力受けを設けないで、ねじの締緩時に反動を生じる応力を利用して、応力の一部を締付トルクに変換活用しつつ、反動側と締付側の構成部品を連結して互いの回転を抑制する手段を工具に内設して、反力受けや反力座金を用いないで、簡易で安全に締緩作業が可能で反動を低減するナットランナーを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るナットランナーはモーターの回転動力を、減速歯車機構のキャリヤとキャリヤに対して回転不可に嵌合されて、前記キャリヤと一対で回動する連結軸を介して締付軸へ伝達する締緩機構系と、前記モーターの回転動力を、前記減速歯車機構の前記キャリヤに配備される遊星歯車と遊星歯車の同軸上に形成した歯車から、中間歯車とアイドラーギアーを経由して、カム外輪へ伝達するクラッチ機構系とを併設して、前記カム外輪に付設のカム穴に、爪穴と切欠を形成した前記連結軸と爪と平面を形成した前記締付軸を、前記爪穴と前記爪に隙間を設けて、揺動可能にかみ合せるとともに前記切欠と前記平面にローラーカムを受容した連結部を収納して、さらに、前記クラッチ機構系は前記アイドラーギアーを回転可能に軸受する支持板と接続枠と歯車受を備えて形成される歯車箱を本体ケースに固定して、前記減速歯車機構は前記モーターの出力軸と緊嵌合される太陽歯車と、前記本体ケースに固定される内歯車と、前記遊星歯車と、前記遊星歯車を支持して回転動力を出力する前記キャリヤで形成され、前記締緩機構系の前記連結軸は、小径軸と軸に転がり軸受を装着した前記中間歯車と前記カム外輪を配設し、前記締付軸は軸に転がり軸受を嵌合し前記本体ケースに軸支して、締緩工具装着部を本体ケースから突出して形成することを特徴とする。
カム外輪に付設のカム穴に、連結軸の爪穴を締付軸の爪と隙間を設けて揺動可能に噛合せた連結部と、連結軸の切欠と締付軸の平面に配備したローラーカムとを収納して、連結軸の爪穴と締付軸の爪が接触した状態では、ローラーカムの外周面は連結軸の切欠の切欠面に接して、揺動可能な噛合せによりローラーカムは回転方向に関係なくカム外輪のカム穴と締付軸の平面でなる円弧形状内の最大隙間部に位置する。
ねじの締付作業時、ローラーカムは、カム外輪に付設のカム穴と締付軸の平面でなる円弧形状内の最大隙間部に位置するため、遠心力でカム外輪のカム穴内周面に接触するが、締付軸の平面とは非接触のため、締緩機構系とクラッチ機構系は非拘束で空転して、前記モーターの回転動力は締付軸から出力される。
この場合、モーターの回転動力を締緩機構系の締緩工具を装着した締付軸へ嵌合と噛合いにより効率的に伝達して、ねじの締付け作業を行うことができる。
このナットランナーは、前記遊星歯車と前記遊星歯車の同軸上に形成した前記歯車で前記モーターの回転動力を、前記締緩機構系から前記クラッチ機構系を分岐併設して、前記中間歯車と前記アイドラーギアーにより、前記締緩機構系の前記締付軸と前記クラッチ機構系の前記カム外輪の回転方向を個別に設定できる。
これにより、締緩機構系の締付軸と、クラッチ機構系のカム外輪とを、同一方向回転に設定することで、遠心力によるカム外輪に付設のカム穴内周面とローラーカムの接触による摩擦抵抗を減少できる。
また、このナットランナーは、前記遊星歯車と前記遊星歯車の同軸上に形成した前記歯車で前記モーターの回転動力を、前記締緩機構系から前記クラッチ機構系を分岐併設して、前記中間歯車と前記アイドラーギアーにより、前記締緩機構系の前記締付軸と前記クラッチ機構系の前記カム外輪の回転数を個別に設定できる。
これにより、クラッチ機構系のカム外輪の回転数を、締緩機構系の締付軸の回転数より低く設定することで、カム外輪に付設のカム穴に収納したローラーカムが締付軸より先行することを防ぎ、円弧形状内の小隙間部への移動を確実に防止できる。
モーターが回動中でねじ頭部座面が着座して、前記締付軸と前記キャリヤが回転停止した状態においても、前記遊星歯車の自転動作は継続されて前記締付軸に回転動力を付与しつつ、前記本体ケースに固定された前記内歯車にも反締付方向に回転動力を作用する。
この場合、前記クラッチ機構系は前記遊星歯車と前記遊星歯車の同軸上に形成した前記歯車から、前記中間歯車と前記アイドラーギアーを経由して前記モーターの回転動力を、前記カム外輪から、前記ローラーカムを介して回転停止した前記締付軸へ伝達して、前記カム外輪と前記ローラーカムと前記締付軸を一体的に連結することで、前記遊星歯車の回転を停止して、前記内歯車への回転力の伝達を抑止する
締付軸が回転停止した場合においても、カム外輪に付設のカム穴に収納されたローラーカムはベベル型の止め輪により、両端面を前記カム穴端面と転がり軸受に軽度に付勢されているため、カム外輪の回動で、カム外輪のカム穴と締付軸の平面でなる円弧形状内の最大隙間部から締付軸の平面を転がり移動して、円弧形状内の小隙間部方向へ転がり移動すると、ローラーカムの外周面はカム外輪のカム穴内周面と締付軸の平面に強く接触して円弧形状による楔作用で、カム外輪と締付軸を連結して一体化する。
なお、モーターで締付軸が回動している場合は、締緩機構系とクラッチ機構系のカム外輪は同一方向に回転して、クラッチ機構系のカム外輪の回転数を締緩機構系の記締付軸の回転数より低く設定することで、カム外輪のカム穴に収納したローラーカムが締付軸より先行することを防ぎ、円弧形状内の最大隙間部に位置することで、締緩機構系とクラッチ機構系は干渉することなく独立して回動できる。
係る構成では、減速比率を大きくして、小型のモーターから高トルクを得ることが可能で打撃機構を無くすことで低騒音、低振動で、油圧レンチのように、油漏れの問題も無く、減速比率を大きくして、小型のモーターから高トルクを得ることが可能でねじの締緩時に生じる反動を低減して、簡易で安全な締緩作業が行える。また、穴あけ作業用のドリルと同一構成であり、且つ穴あけ終了時等のドリル工具先端部の被削材への食い込みにより生じる反動も低減する。従って、ねじの締緩工具と穴あけ工具の区別も無くなる。
本発明のナットランナーの一実施形態を示す全体図である。 減速機構と締緩機構系とクラッチ機構系の組立断面図である。 本発明のナットランナーの一実施形態の分解部品図である。 締緩機構系とクラッチ機構系の組立一部断面図である。 (a)は図2のクラッチ機構系のW−W断面図でモーターが回転休止状態である。(b)は図2のクラッチ機構系のW−W断面図で連結軸と締付軸とカム外輪が回転状態である。 (C-1)は図2のクラッチ機構系のW−W断面図でカム外輪が回転、ローラーカムが回転移動、締付軸が回転停止の結合状態である。(C- 2)は(C-1)の部分拡大図である。
以下、本発明のナットランナーの反力を低減する手段の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1、図2、図3、図4、図5に、本発明のナットランナーの一実施例を示す、同一及び、同種の構成部分では同符号を用いて説明を省略することがある。なお、動力源は電動モーター、エアーモーター等適宜使用可能で有るが本説明では電動モーターを用いて、また、減速機についても各種適宜使用可能で有るが本説明では遊星歯車機構を用いて例示し、回転方向はモーターから締付軸の締緩工具装着部を見た状態で使用ねじは右ねじとする。ここで、本体ケースC1は把持部C2と一体で概略左右対称に2分割され本体ケースC3を嵌合付設している。
モーターMの回転動力を、減速歯車機構1のキャリヤ15とキャリヤ15に対して回転不可に嵌合されて、キャリヤ15と一対で回動する連結軸3を介して締付軸4へ伝達する締緩機構系と、モーターMの回転動力を、減速歯車機構1のキャリヤ15に配備される遊星歯車12と遊星歯車12の同軸上に形成した歯車12bから、中間歯車13とアイドラーギアー14を経由して、カム外輪5へ伝達するクラッチ機構系とを、併設して、カム外輪5に付設のカム穴5bに、爪穴3aと切欠3bを形成した連結軸3と、爪4aと平面4bを形成した締付軸4を爪穴3aと爪4aに隙間を設けて揺動可能にかみ合せるとともに、切欠3bと平面4bにローラーカム6を受容した連結部を収納して、さらに、クラッチ機構系はアイドラーギアー14を回転可能に軸受する支持板21と接続枠20と歯車受22を備えて形成される歯車箱2を本体ケースC1に固定して、減速歯車機構1はモーターMの出力軸M1と緊嵌合される太陽歯車10と、本体ケースC1に固定される内歯車11と、遊星歯車12と遊星歯車12を支持して回転動力を出力するキャリヤ15で形成され、締緩機構系の連結軸3は、小径軸3cと軸3dに、転がり軸受Br6、Br8を装着した中間歯車13とカム外輪5を配設し、締付軸4は軸4cに転がり軸受Br10を嵌合し本体ケースC1に軸支して、締緩工具装着部4dを本体ケースC1から突出して形成されている
モーターMの出力軸M1 は転がり軸受Br1で減速歯車機構1の内歯車11の貫通穴11dに軸支してモーターMの出力軸M1と緊嵌合される太陽歯車10をキャリヤ15の支持板151の貫通穴151aを突抜けて先端の小径軸10cを連結軸3の穴3hに軸支し、歯車10aを遊星歯車12の歯車12aとかみ合せ、歯車12aは内歯車11の歯車11aとも噛合い、内歯車11は回止め11eにより本体ケースC1に固定されている。
キャリヤ15は、支柱153の小径軸153aを支持板151の穴151bと連結板152の穴152dに挿入して支持板151と連結板152を一体的に結合して形成され、支持板151の小径軸151dと内歯車11の穴11cに転がり軸受Br2を、連結板152の小径軸152fと歯車箱2の接続枠20の貫通穴20aに転がり軸受Br5を嵌合して、キャリヤ15を内歯車11と歯車箱2の接続枠20とで回転可能に支持している。
遊星歯車12は小径軸12cに転がり軸受Br3を、軸12eに転がり軸受Br4を配して支持板151の穴151cに転がり軸受Br3を、連結板152の穴152bに転がり軸受Br4を嵌合し、小径軸12dは連結板152の穴152aで軸支して、キャリヤ15に組み込まれている。
アイドラーギアー14は軸14cと、支持板21の穴21aとに転がり軸受Br7を嵌合するとともに、小径軸14dを歯車箱2の歯車受22の穴22aに隙間嵌合することで軸支して、支持板21で接続枠20と歯車受22を嵌合して歯車箱2を構成して、支持板21のキー溝21cと歯車受22のキー溝22cをキー23で回り止めして歯車受22の外周面を多角形等の断面形状(本実施例は十二角形)に形成し本体ケースC3に回転不可に
収容固定している。
減速歯車機構1から回転動力を出力するキャリヤ15に対して回転不可で、キャリヤ15と一対で回動するため、連結軸3は連結嵌合軸3eを、キャリヤ15は連結板152の連結穴152eを、多角形や、スプライン形等の断面形状(本実施例は六角形)に形成して嵌合し、さらに、連結軸3は軸3fに締付軸4の穴4fを小径軸3gに締付軸4の小径穴4eを隙間嵌合して、連結軸3の爪穴3aに隙間を設けて締付軸4の爪4aを揺動可能に噛合せた連結部と、連結軸3の切欠3bと締付軸4の平面4bに配備したローラーカム6とを、カム外輪5に付設のカム穴5bに収納して締付軸4のリング4gとカム外輪5の穴5eに転がり軸受Br9を嵌合して、連結軸3、締付軸4、カム外輪5を、同一軸心上に揺動と回転を可能に形成して、モーターMの出力軸M1と緊嵌合される太陽歯車10をキャリヤ15の支持板151の貫通穴151aを突抜けて先端の小径軸10cを連結軸3の穴3hに軸支し、歯車10aを遊星歯車12の歯車12aとかみ合せ、歯車12aは内歯車11の歯車11aとも噛合い、内歯車11は回止め11eにより本体ケースC1に固定されている。
キャリヤ15に配備される遊星歯車12の歯車12bは、連結軸3に軸受される中間歯車13の歯車13aと、さらに、歯車13aはアイドラーギアー14の歯車14aと噛合いアイドラーギアー14の歯車14bはカム外輪5の歯車5aに噛合ってモーターMの回転動力をカム外輪5に伝達する、この場合において連結軸3の軸3dは支持板21の貫通穴21bを突き抜けるように構成されている。
以下、ねじの締付け時に締緩工具に生じる反動を低減する機構を備えたナットランナーの動作を説明する。締め付け作業は本体ケースC1の把持部C2を把持し、切換レバー Sw2で回転方向を指定して、スイッチSw1、で電源の入り、切り、と回転数を制御操作して、蓄電池Baの動力でモーターMを回転駆動する。
図5 (a)は図2のクラッチ機構系のW−W断面図でモーターMが運転停止したナットランナーの休止状態で、連結軸3、締付軸4、カム外輪5が回転停止で、連結軸3の爪穴3aの爪穴面3iと締付軸4の爪4aが非接触でZ1とZ2の隙間があり、連結軸3の切欠3bに配備されるローラーカム6は、カム外輪5のカム穴5bと締付軸4の平面4bでなる円弧形状内の最大隙間部の近くに位置する場合を示し、図5(c1)、(c2)に示すカム外輪5のカム穴5bと締付軸4の平面4bでなる円弧形状の最大隙間寸法をL1としたとき最大隙間寸法L1、はローラーカム6の外形寸法Dより大きく、ローラーカム6はカム外輪5のカム穴5bと締付軸4の平面4bとは隙間があり非拘束状態である。
図5 (b)は図2のクラッチ機構系のW−W断面図でモーターMを運転して出力軸M1が右回転するねじの締付け時で、締付軸4とカム外輪5も右回転するねじの着座前を示す。連結軸3の回動で連結軸3の爪穴3aの爪穴面3iと締付軸4の爪4aが当接すると、図5(a)のZ1とZ2の二箇所の隙間は図5 (b)に示すZ1+Z2の一箇所の隙間に集約され、締付軸4は連結軸3と連結して同一回転数で締付け方向に右回転する。なお、隙間Z1+Z2が連結軸3と締付軸4の揺動距離である。図5 (a)に示す、締付軸4の爪4aの中心と平面4bの中心間の角度Y°と、図5(b)に示す連結軸3の爪穴3aの爪穴面3iと締付軸4の爪4aが当接して、連結軸3の切欠3bに配備されたローラーカム6の外周面が連結軸3の切欠面3jと接触した場合のローラーカム6の軸心と締付軸4の爪4aの中心間の角度は、同じY°になるように形成されていて、カム外輪5のカム穴5bと締付軸4の平面4bでなる円弧形状の最大隙間寸法L1は、ローラーカム6の外形寸法Dより大きくローラーカム6はカム外輪5のカム穴5bと締付軸4の平面4bとは隙間があり非拘束状態で連結軸3、締付軸4とともに、締付け方向に右回転する。クラッチ機構系のカム外輪5の回転数を締付軸4の回転数より低く設定することで、カム外輪5のカム穴5bに収納したローラーカム6が締付軸4より先行することを防ぎ、締緩機構系とクラッチ機構系は干渉することなく独立して回動できる。
図5(c1)は図2のクラッチ機構系のW−W断面図でモーターMが運転され出力軸M1が回動していて、ねじ頭部座面が着座して締付軸4が回転停止する締付作業終了直前を示す。ねじ頭部座面が着座して締付軸4の回転停止にともない、キャリヤ15も回転を停止して遊星歯車12も公転を停止するが遊星歯車12の自転は継続されて締付軸4に回転動力を付与しつつ、本体ケースC1に固定された内歯車11にも反締付方向に回転動力を作用している。この場合においても、クラッチ機構系は遊星歯車12に形成した歯車12bから、中間歯車13の歯車13aとアイドラーギアー14の歯車14aと14bを経由してモーターMの回転動力を、カム外輪5の歯車5aへ伝達してカム外輪5を回動している。カム外輪5のカム穴5bと締付軸4の平面4bとローラーカム6が非接触であっても、ローラーカム6は本実施例では、ベベル型の止め輪Ws2により、両端面をカム穴壁面5fと転がり軸受Br9に軽度に付勢されていて、カム外輪5の回動で、カム外輪5のカム穴5bと締付軸4の平面4bでなる円弧形状内の最大隙間寸法L1部から締付軸4の平面4bを転がり移動して、円弧形状内の小隙間寸法L2部方向へX°転がり移動すると、ローラーカム6の外周面はカム外輪5のカム穴5bの内周面と締付軸4の平面4bに強く接触して円弧形状による楔作用で、ローラーカム6とカム外輪5と締付軸4を連結一体化して、締付軸4へ締付回転動力を付与しつつ遊星歯車12の自転を停止する。キャリヤ15と遊星歯車12が回転停止すると、減速歯車機構1の固定要素である内歯車11に回転力は伝達されず内歯車を固定する本体ケースの反動は抑止される。減速歯車機構1の構成要素である内歯車11とキャリヤ15と遊星歯車12が回転停止すると太陽歯車10は回転を継続することができなくなり、太陽歯車10と出力軸M1を緊嵌合されるモーターMも回転停止状態となる。この場合において、モーターMの運転停止は締付軸4の回転停止により増加するモーターMの電流値の検知および、締付軸の回転数の検知および、トルク値の検知、等により電源を遮断して行う。
なお、各歯車の回転方向はモーターMから締付軸4を見た状態で右回転とすると、モーターMの出力軸M1と緊嵌合される太陽歯車10は右回転、遊星歯車12の歯車12a、12bは左回転、キャリヤ15は右回転、中間歯車13の歯車13aは右回転、アイドラーギアー14の歯車14aと歯車14bは左回転、カム外輪5の歯車5aは右回転で、したがって、ローラーカム6も右回転で締付軸4の平面4bの中心より前方の締付回転側に位置して締付軸4に右回転力を作用する。
また、各歯車の歯数の詳細は非記載であるが、本実施例ではキャリヤ15および、締付軸4の回転数を毎分、約1000回転に設定した場合、カム外輪5の回転数は毎分、約400回転程度としている。
上記記載の構成例に限定されることなく例えば、減速機の遊星歯車機構を、複数個用いて減速比を大きくして高トルクを得る構成にすることや、ローラーカムの使用数を変更することや、締付軸とモーター軸を直角にして、ナットランナーをL形に構成して把持部を長くする等、趣旨を逸脱しない範囲内で、構成を適宜、変更することも可能なものである。
Ba 蓄電池
Br1〜Br10 転がり軸受
C1、C3 本体ケース
C2 把持部
C4 カバー
M モーター
M1・・出力軸
So 締緩用工具
Sw1 スイッチ
Sw2 切換レバー
Ws1 座金
Ws2 止め輪
1 減速歯車機構
10 太陽歯車
10a・・歯車 10b・・穴 10c・・小径軸
11 内歯車
11a・・歯車 11b・・穴 11c・・穴 11d・・貫通穴 11e・・回止め
12 遊星歯車
12a・・歯車 12b・・歯車 12c・・小径軸 12d・・小径軸 12e・・軸
13 中間歯車
13a・・歯車 13b・・穴
14 アイドラーギアー
14a・・歯車 14b・・歯車 14c・・軸 14d・・小径軸
15 キャリヤ
151 支持板
151a・・貫通穴 151b・・穴 151c・・穴 151d・・小径軸
152 連結板
152a・・穴 152b・・穴 152c・・穴 152d・・穴 152e・・連結穴 152f・・小径軸
153 支柱
153a・・小径軸
2 歯車箱
20 接続枠
20a・・貫通穴 20b・・穴
21 支持板
21a・・穴 21b・・貫通穴 21c・・キー溝
22 歯車受
22a・・穴 22b・・穴 22c・・キー溝 22d・・貫通穴
23 キー
3 連結軸
3a・・爪穴 3b・・切欠 3c・・小径軸 3d・・軸 3e・・連結嵌合軸 3f・・軸 3g・・小径軸 3h・・穴 3i・・爪穴面 3j・・切欠面
4 締付軸
4a・・爪 4b・・平面、 4c・・軸 4d・・締緩工具装着部 4e・・小径穴4f・・穴 4g・・リング
5 カム外輪
5a・・歯車 5b・・カム穴 5c・・貫通穴 5d・・穴 5e・・穴
5f・・壁面
6 ローラーカム

Claims (4)

  1. モーターの回転動力を、減速歯車機構のキャリヤとキャリヤに対して回転不可に嵌合されて、前記キャリヤと一対で回動する連結軸を介して締付軸へ伝達する締緩機構系と、前記モーターの回転動力を、前記減速歯車機構の前記キャリヤに配備される遊星歯車と前記遊星歯車の同軸上に形成した歯車から、中間歯車とアイドラーギアーを経由して、カム外輪へ伝達するクラッチ機構系とを併設して、前記カム外輪に付設のカム穴に、爪穴と切欠を形成した前記連結軸と、爪と平面を形成した前記締付軸を、前記爪穴と前記爪に隙間を設けて、揺動可能にかみ合せるとともに前記切欠と前記平面にローラーカムを受容した連結部を収納して、さらに、前記クラッチ機構系は前記アイドラーギアーを回転可能に軸受する支持板と接続枠と歯車受を備えて形成される歯車箱を本体ケースに固定して、前記減速歯車機構は前記モーターの出力軸と緊嵌合される太陽歯車と、前記本体ケースに固定される内歯車と、前記遊星歯車と、前記遊星歯車を支持して回転動力を出力する前記キャリヤで形成され、前記締緩機構系の前記連結軸は、小径軸と軸に転がり軸受を装着した前記中間歯車と前記カム外輪を配設し、前記締付軸は軸に転がり軸受を嵌合し前記本体ケースに軸支して、締緩工具装着部を前記本体ケースから突出して形成することを特徴とするナットランナー。
  2. 前記遊星歯車と前記遊星歯車の同軸上に形成した前記歯車で前記モーターの回転動力を、前記締緩機構系から前記クラッチ機構系を分岐併設して、前記中間歯車と前記アイドラーギアーにより、前記締緩機構系の前記締付軸と前記クラッチ機構系の前記カム外輪の回転方向を個別に設定できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のナットランナー。
  3. 前記遊星歯車と前記遊星歯車の同軸上に形成した前記歯車で前記モーターの回転動力を、前記締緩機構系から前記クラッチ機構系を分岐併設して、前記中間歯車と前記アイドラーギアーにより、前記締緩機構系の前記締付軸と前記クラッチ機構系の前記カム外輪の回転数を個別に設定できるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2記載のナットランナー。
  4. 前記モーターが回動中でねじ頭部座面が着座して、前記締付軸と前記キャリヤが回転停止した状態においても、前記遊星歯車の自転動作は継続されて前記締付軸に回転動力を付与し、前記クラッチ機構系は前記遊星歯車と前記遊星歯車の同軸上に形成した前記歯車から、前記中間歯車と前記アイドラーギアーを経由して前記モーターの回転動力を、前記カム外輪から、前記ローラーカムを介して回転停止した前記締付軸へ伝達して、前記カム外輪と前記ローラーカムと前記締付軸を一体的に連結することで、前記遊星歯車の回転を停止して、前記内歯車への回転力の伝達を抑止するようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3記載のナットランナー。
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