JP2020006456A - 転削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付け間違いを未然に防ぐことができる転削工具を提供する。【解決手段】転削工具1は、第1方向D11に回転すると工作物を転削する第2カッタ本体4Rを備えている。第2配置よりも第2方向D21に回転させた第1配置にあるとき、第2カッタ本体4Rを工具本体2Rから取り外し可能になる。工具本体2Rは、少なくとも一つのストッパ用ボルト7を有している。第2カッタ本体4Rは、少なくとも一つのストッパ通路45を有している。ストッパ通路45は、第1配置におけるストッパ用ボルト7に対応する位置を含むように第1方向D11に延び、径方向Drにおいてストッパ用ボルト7の頭部71よりも大きい幅W3を有している。【選択図】図7

Description

本発明は、転削工具に関する。
円盤状のカッタ本体がアーバ等の工具本体に対して取り外し自在に構成されている転削工具がある(例えば、特許文献1参照)。カッタ本体を交換する都度に固定ボルトを工具本体から完全に抜き取ってしまうと、交換作業の時間が延びる。工具本体の雌ねじや固定ボルトの摩耗も大きくなる。カッタ本体は、工具本体に取り付けられた固定ボルトを僅かに緩めて交換できるように構成されている。
カッタ本体には、工具本体に取り付けるためのスロットが形成されている。スロットの一端は、固定ボルトの頭部の直径よりも大きい拡径部に形成されている。スロットの他端は、固定ボルトの頭部よりも小さく且つねじ部よりも大きい縮径部に形成されている。カッタ本体を工具本体に取り付ける際は、先ず、固定ボルトの頭部を拡径部に挿通する。次いで、カッタ本体を回転させて固定ボルトの頭部を縮径部に案内する。固定ボルトの頭部が縮径部に位置した状態で固定ボルトを締めると、カッタ本体が工具本体に固定される。
特開2005−186226号公報
カッタ本体には、工作機械の主軸に接続された工具本体を正回転(工作機械の主軸から見て時計回り)させたときに工作物を削ることができる右勝手のものと、工具本体を逆回転(工作機械の主軸から見て反時計回り)させたときに削ることができる左勝手のものと、二つの種類がある。作業現場によっては、両方のカッタ本体が存在していることがある。右勝手のカッタ本体と左勝手のカッタ本体とは、表裏をひっくり返すと同じような外観になる。右勝手のカッタ本体を取り付けるつもりで、裏返した左勝手のカッタ本体を間違えて工具本体に取り付けてしまうミスが発生するおそれがある。
そこで、本発明は、取り付け間違いを未然に防ぐことができる転削工具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る転削工具は、回転軸を中心に回転する工具本体と、第1方向に回転すると工作物を転削するカッタ本体と、を備えている。工具本体とカッタ本体との位置関係が第1配置にあるとき、カッタ本体を工具本体から取り外し可能になる。第2配置にあるとき、カッタ本体が工具本体に固定される。第2配置は、第1配置よりもカッタ本体を工具本体に対して第1方向とは逆方向の第2方向に回転させた配置である。工具本体は、複数の雌ねじと、少なくとも一つの突起と、を有している。雌ねじには、カッタ本体を固定する固定ボルトが螺合している。カッタ本体は、複数の貫通孔と、複数のスロットと、少なくとも一つのストッパ通路と、を有している。各々の貫通孔は、第1配置における各々の雌ねじに対応する位置に設けられている。各々のスロットは、各々の貫通孔を起点に第1方向に延びている。ストッパ通路は、第1方向に沿って延びており、ストッパ通路の一端及び他端の間に第1配置における突起に対応する位置が含まれている。各々の貫通孔は、回転軸に直交する径方向においてボルトの頭部よりも大きい幅を有している。各々のスロットは、径方向においてボルトの頭部よりも小さく且つねじ部よりも大きい幅を有している。ストッパ通路は、径方向において突起よりも大きい幅を有している。第1配置における突起に対応する位置からストッパ通路の他端までの間の角変位は、第1配置と第2配置との間の角変位以上である。
この態様によれば、第1方向が正回転である右勝手のカッタ本体と、第1方向が逆回転である左勝手のカッタ本体とではストッパ通路の延在方向が互いに逆方向になる。左勝手のカッタ本体を右勝手用に調整した工具本体に固定しようとしたり、右勝手のカッタ本体を左勝手用に調整した工具本体に固定しようとしたりしても、ストッパとして設けられた突起が干渉するため、カッタ本体を第1方向とは逆方向の第2方向へ動かして第2配置にすることができない。カッタ本体の取り付け間違いすることを未然に防ぐことができる。
上記態様において、ストッパ通路及び貫通孔は互いに連通しており、ストッパ通路の少なくとも一部が貫通孔に重畳していてもよい。
この態様によれば、第2配置においてストッパとなる突起を貫通孔やスロットに重畳して形成できるため、貫通孔の外側におけるストッパ通路を短くできる。ストッパ通路が短くなった分、カッタ本体の強度を向上できる。
上記態様において、固定ボルトに加えて、固定ボルトとは異なるストッパ用ボルトがカッタ本体に固定されており、突起は、ストッパ用ボルトの頭部であってもよい。
この態様によれば、入手し易く廉価なボルトを利用してストッパとなる突起を構成できる。さらに、右勝手用の雌ねじと左勝手用の雌ねじとにストッパ用ボルトを付け替えることによって、一つの工具本体を左勝手用及び右勝手用のどちらにも調整できるようになる。
上記態様において、ストッパ通路は、回転軸の軸方向においてカッタ本体を貫通していてもよい。
この態様によれば、開口したストッパ通路を通じて外部から突起の位置を視認できるため、カッタ本体を取り付ける際の作業性が向上する。
上記態様において、複数の前記貫通孔は、第1方向において等間隔に形成されており、ストッパ通路は、各々の貫通孔に隣接して複数形成されていてもよい。
この態様によれば、突起とストッパ通路との向きを確認して位置合わせをする必要がないため、カッタ本体を取り付ける際の作業性が向上する。
本発明によれば、取り付け間違いを未然に防ぐことができる転削工具を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態の転削工具の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された工具本体を示す斜視図である。 図3は、図1に示された転削工具から第2カッタ本体を取り外した状態を示す斜視図である。 図4は、工作機械の主軸側から見た第2カッタ本体を示す背面図である。 図5は、図1に示された貫通孔及びスロットを拡大して示す斜視図である。 図6は、固定ボルトを省略して貫通孔及びスロットを示す斜視図である。 図7は、第1配置の位置関係を示す正面図である。 図8は、第2配置の位置関係を示す正面図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る第2カッタ本体の一例を示す正面図である。 図10は、本発明の第3実施形態に係る第2カッタ本体の一例を示す正面図である。 図11は、本発明の第4実施形態に係る第2カッタ本体の一例を示す背面図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。本発明の各実施形態の転削工具1は、右勝手のカッタ本体4Rと左勝手のカッタ本体4Lとの取り付け間違いが生じないように、突起が設けられていることが特徴の一つである。アーバ等の工具本体2R,2L側に設けられたストッパ用ボルト7(突起の一例)は、カッタ本体4R,4L側に設けられたストッパ通路45と組み合わせて使用される。第2方向D21に回転させてカッタ本体4Rを取り付けようとしても、ストッパ用ボルト7の移動軌跡71A−71Bに沿ってストッパ通路45が形成されていなければ、ストッパ用ボルト7が干渉して固定状態の第2配置へ動かすことができない。以下、図1から図11を参照して各構成について詳しく説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の転削工具1の一例を示す斜視図である。図1に示す例では、転削工具1が、工具本体2Rと、一対の第1及び第2カッタ本体3R,4Rと、を備え、工具本体2Rが第1方向D11へ正回転すると第1及び第2カッタ本体3R,4Rの外周部に取り付けられた切削インサート5が工作物を削るように構成されている。第1及び第2カッタ本体3R,4Rは、それぞれカッタ本体の一例であり、単にカッタ本体3,4と呼ぶことがある。
転削工具1は、二枚のカッタ本体3,4を同時に回転させるのではなく、一枚のカッタ本体4を回転させるように構成されていてもよいし、三枚以上のカッタ本体3,4…を同時に回転させるように構成されていてもよい。第1及び第2カッタ本体3,4は、正面フライスであってもよいし、サイドカッタであってもよい。カッタ本体3,4は、主軸が逆回転するとき工作物を削る左勝手に構成されていてもよい。左勝手のカッタ本体4Lについては、図9を参照して後で説明する。
図2は、工具本体2の一例を示す斜視図である。図2に示す例では、工具本体2が円柱状のアーバであり、工作機械の主軸に固定されて回転軸Zを中心に回転するように構成されている。図2に示すように、工具本体2は、工作機械の主軸に取り付けられる第1面21と、カッタ本体3,4を支持する円環状の第2面22と、を有している。第2面22には、複数の雌ねじ23が第1方向D11等の回転方向に沿って形成されている。図2に示す例では、等間隔に四つの雌ねじ23が形成されている。
雌ねじ23に囲まれた領域から円柱状の軸部24が突出している。図2に示す例では、軸部24に円筒状のスペーサ25が挿通されている。加工後の工作物の厚みをスペーサ25の厚みで調整できる。スペーサ25の平坦面26には、各々の雌ねじ23に対応する位置、すなわち、回転軸Zの軸方向Dzに沿って見たとき、各々の雌ねじ23に重畳する位置に貫通孔27が形成されている。図2に示す例では、雌ねじ23が形成された第2面22にキー28が形成されている。なお、スペーサ25やキー28は必須の構成ではなく、カッタ本体4が一枚の場合は省略してもよい。
図3は、右勝手用に調整された工具本体2Rに第1カッタ本体3Rを取り付けた状態を示す斜視図である。換言すると、図1に示された転削工具1から第2カッタ本体4Rを取り外した状態を示す斜視図である。第1カッタ本体3Rには、キー28に対応する位置に形成された図示しないキー溝と、雌ねじ23に対応する位置に形成された図示しない貫通孔とが形成されている。複数の固定ボルト6が、スペーサ25の貫通孔27と第1カッタ本体3Rの貫通孔とに挿通され、第2面22に形成された雌ねじ23に螺合している。
本発明の転削工具1は、取り付け間違いを未然に防ぐストッパとしての突起が工具本体2に設けられていることが特徴の一つである。図3に示す例では、突起は、スペーサ25と第1カッタ本体3Rとを貫通して第2面22に固定されたストッパ用ボルト7の頭部71である。なお、突起の構成は、図3に示す例に限られず、例えば、スペーサ25と一体的に形成された凸部であってもよいし、スペーサ25を貫通しない雌ねじに螺合するストッパ用ボルトであってもよい。突起が複数あってもよい。
図4は、工作機械の主軸側から見た第2カッタ本体4Rを示す背面図である。図4に示すように、第2カッタ本体4Rは、中央が開口した円盤状に形成されている。第2カッタ本体4Rの外周部には、複数の切削インサート5が固定されている。なお、切削インサート5等の刃先の固定方法は、図4に示すスローアウェイ式に限られず、ろう付け等であってもよい。第2カッタ本体4Rの第3面41は、スペーサ25の平坦面26に対向している。
換言すると、第2カッタ本体4Rの第3面41は、図3に示されたスペーサ25及び第1カッタ本体3Rを介して、図2に示された工具本体2Rの第2面22に対向している。なお、以下の説明において、第2カッタ本体4Rの第3面41の位置であって工具本体2Rの第2面22の任意の構造に対応する位置とは、軸方向Dzに沿って見たとき、当該任意の構造に重畳する位置を指している。
第3面41には、第2面22の雌ねじ23の位置に対応して形成された貫通孔43と、貫通孔43に連通するスロット44と、スロット44とは反対側から貫通孔43に隣接するストッパ通路45とが形成されている。貫通孔43及びスロット44は、第2カッタ本体4Rを第3面41とは反対側の第4面42まで貫通している。図4に示す例では、ストッパ通路45が、第4面42まで貫通していない有底のポケットとして形成されている。ストッパ通路45の深さは、例えば、軸方向Dzにおいて、ストッパ用ボルト7の頭部71の高さよりも僅かに深く形成されている。
前述した通り、第2カッタ本体4Rは、第1方向D11へ回転すると工作物を削るように構成されている。このような第2カッタ本体4Rにおいて、各々のスロット44は、各々の貫通孔43を起点に第1方向D11に向かって延びている。ストッパ通路45は、第1配置におけるストッパ用ボルト7に対応する位置71Aを含むように第1方向D11に沿って延びている。
図4に示す例では、ストッパ通路45が、第1方向D11側(他端45B側)において隣接する貫通孔43に連通しており、ストッパ通路45の一端45Aが貫通孔43の外側に位置し、他端45Bが貫通孔43の内側に位置している。つまり、ストッパ通路45の少なくとも一部は、軸方向Dzにおいて貫通孔43に重畳している。なお、他端45Bが貫通孔43を通過してスロット44まで到達していてもよい。
或いは、ストッパ通路45は、必ずしも貫通孔43に連通していなくてもよい。貫通孔43に連通しているか否かに拘わらず、第1方向D11において、第1配置におけるストッパ用ボルト7に対応する位置71Aからストッパ通路45の他端45Bまでの角変位(回転角)が、第1配置と第2配置との角変位以上であればよい。貫通孔43に連通していない場合、例えば、ストッパ通路45は、第2カッタ本体4Rが第1配置から第2配置へ回転する過程で固定ボルト6のねじ部62が移動する軌跡よりも長い溝や長孔であってもよい。工具本体2Rと第2カッタ本体4Rとの位置関係である第1配置及び第2配置については、図7及び図8を参照して後で説明する。
回転軸Zに直交する径方向Drにおいて、各々の貫通孔43は、雌ねじ23に螺合する固定ボルト6の頭部61(図3参照)の直径よりも大きい幅W1を有している。各々のスロット44は、固定ボルト6の頭部61よりも小さく且つ固定ボルト6のねじ部62(図3参照)の呼び径よりも大きい幅W2を有している。ストッパ通路45は、ストッパ用ボルト7の頭部71(図3参照)の直径よりも大きい幅W3を有している。
図5は、第4面42側から見た貫通孔43及びスロット44を拡大して示す斜視図であり、図6は、固定ボルト6を省略して貫通孔43及びスロット44を示す斜視図である。図5及び図6に示すように、第4面42には、スロット44に沿って座繰り部46が形成されている。座繰り部46の深さは、例えば、軸方向Dzにおいて、固定ボルト6の頭部61の高さよりも僅かに深く形成されている。
図7は、第1配置の位置関係を示す正面図であり、図8は、第2配置の位置関係を示す正面図である。図7及び図8に示すように、第2配置は、第1配置よりも第2カッタ本体4Rを工具本体2Rに対して第1方向D11とは逆方向の第2方向D21に回転させた配置である。図7及び図8に示す例では、第2配置は、第1配置よりも第2カッタ本体4Rを工具本体2Rに対して第2方向D21へ25°回転させた配置である。
工具本体2Rと第2カッタ本体4Rとの位置関係が図7に示された第1配置にあるとき、固定ボルト6の頭部61が貫通孔43に位置し、第2カッタ本体4Rを工具本体2Rから取り外し可能になる。工具本体2Rと第2カッタ本体4Rとの位置関係が図8に示された第2配置にあるとき、固定ボルト6の頭部61がスロット44に位置し、第2カッタ本体4Rが工具本体2Rに固定される。
第2カッタ本体4Rにおいて、第2配置におけるストッパ用ボルト7に対応する位置71Bは、第1配置におけるストッパ用ボルト7に対応する位置71Aから25°角変位している。第2カッタ本体4の第3面41には、ストッパ用ボルト7の頭部71の移動した軌跡71A−71Bを包含するようにストッパ通路45が形成されている。
ストッパ通路45の一端45Aは、第1配置におけるストッパ用ボルト7の頭部71に対応する位置71Aよりも第1方向D11側に位置し、ストッパ通路45の他端45Bは、第2配置におけるストッパ用ボルト7の頭部71に対応する位置71Bよりも第2方向D21側に位置している。第1配置及び第2配置の間の角変位が25°の場合、位置71Aと他端45Bとの間の角変位は、25°以上である。
図7及び図8に示す例では、軸方向Dzにおいて、一端45A及びその近傍を含む一端45A側の端部に第1配置におけるストッパ用ボルト7に対応する位置71Aが重畳し、他端45B及びその近傍を含む他端45B側の端部に第2配置におけるストッパ用ボルト7の位置71Bが重畳している。換言すると、一端45A側の端部と他端45B側の端部との間の角変位は、第1配置及び第2配置の間の角変位と略同一である。
図8に示された第2配置の位置関係から第2カッタ本体4Rを交換する際は、先ず、固定ボルト6を僅かに緩める。次いで、第2カッタ本体4Rを工具本体2Rに対して第1方向D11に捩じるように回転させて、固定ボルト6の頭部61を貫通孔43に案内する。図7に示された第1配置の位置関係になったら、第2カッタ本体4Rを取り外して、図3に示された工具本体2Rに第1カッタ本体3Rを取り付けた状態まで分解できる。
逆に、図3に示された工具本体2Rに第2カッタ本体4Rを取り付ける際は、先ず、ストッパ用ボルト7にストッパ通路45の第2方向D21側(一端45A側)の端部が対向する向きで、固定ボルト6の頭部61を貫通孔43に挿通する。次いで、第2カッタ本体4Rを工具本体2Rに対して第2方向D21に捩じるように回転させて、頭部61をスロット44の第1方向D11側の端部44Cに案内する。このとき、ストッパ用ボルト7の頭部71が第1方向D11に延びるストッパ通路45を通じて貫通孔43に案内される。これにより、工具本体2Rと第2カッタ本体4Rとの位置関係が図8に示された第2配置になる。頭部61がスロット44の端部44Cに位置した状態で固定ボルト6を締めると、第2カッタ本体4Rが工具本体2Rに固定される。
図9は、左勝手用の工具本体2Lに取り付けられた左勝手の第2カッタ本体4Lの一例を示す正面図である。誤って左勝手の第2カッタ本体4Lを図3に示された右勝手用の工具本体2Rに取り付けた場合、図4に示された第1方向D11が正回転である右勝手の第2カッタ本体4Rと、第1方向D12が逆回転である左勝手の第2カッタ本体4Lとでは、第1方向D11,D12に延びるストッパ通路45の延在方向が逆になる。そのため、右勝手用のストッパ用ボルト7の頭部71は、ストッパ通路45の一端45A側の端部ではなく、貫通孔43を挟んで逆側のスロット44の端部44Cに配置される。仮に、左勝手の第2カッタ本体4Lを右勝手用の工具本体2Rに対して第2方向D21に回転させようとしても、ストッパ用ボルト7の頭部71がスロット44の端部44Cと干渉するため、第2カッタ本体4Lを動かして第2配置にすることができない。
以上のように構成された第1実施形態の転削工具1によれば、第1方向D11が正回転である右勝手の第2カッタ本体4Rと、第1方向D12が逆回転である左勝手の第2カッタ本体4Lとでは、ストッパ通路45の延在方向が互いに逆方向になる。ストッパ用ボルト7の雌ねじの位置とストッパ通路45の延在方向とが正しい組み合わせでない場合、第2カッタ本体4Lを第2配置に回転させることができないため、第2カッタ本体4R,4Lの取り付け間違いを未然に防ぐことができる。
本実施形態では、ストッパとなる突起がストッパ用ボルト7の頭部71で構成されている。ボルトであるため、入手し易く廉価である。しかも、簡単に付け替えることができる。工具本体2の第2面22やスペーサ25に右勝手用の雌ねじと左勝手用の雌ねじとを形成すれば、ストッパ用ボルト7を付け替えて、一つの工具本体2を左勝手用及び右勝手用のどちらにも調整できる。
本実施形態では、ストッパ通路45が、第1方向D11側(他端45B側)において隣接する貫通孔43に連通している。図8に示された第2配置において、ストッパ通路45を貫通孔43やスロット44に重畳して形成できるため、貫通孔43の外側におけるストッパ通路45の長さを短くできる。ストッパ通路45が短くなった分、第2カッタ本体4Rの強度を向上できる。
続いて、本発明の第2乃至第4実施形態の転削工具1について説明する。なお、第2乃至第4実施形態では第1実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。
[第2実施形態]
第2実施形態は、図9を参照して説明する。第2実施形態は、第1及び第2カッタ本体3,4が右勝手ではなく左勝手として構成されている点が第1実施形態と異なる。左勝手の第2カッタ本体4Lでは、第1方向D12が転削工具1の先端側から見て時計回り(工作機械の主軸側から見て反時計回り)になる。つまり、第1実施形態に係る第1方向D11と、第2実施形態に係る第1方向D12とは互いに逆方向である。スロット44及びストッパ通路45は、図9に示すように、第1方向D12に延びている。左勝手に構成された第2実施形態であっても、右勝手に構成された第1実施形態と同様に、第2カッタ本体4Lの取り付け間違いを未然に防ぐことができる。
[第3実施形態]
第3実施形態は、図10を参照して説明する。第3実施形態は、ストッパ通路45が有底のポケットではなく、スロット44と同様に軸方向Dzにおいて第4面42まで貫通している点が第1実施形態と異なる。第3実施形態によれば、第4面42に開口したストッパ通路45を通じて外部からストッパ用ボルト7の位置を視認できるため、第2カッタ本体4Rを取り付ける際の作業性が向上する。
[第4実施形態]
第4実施形態は、図11を参照して説明する。第4実施形態は、ストッパ通路45が、各々の貫通孔43に隣接して複数形成されている点が第1実施形態と異なる。第4実施形態によれば、ストッパ用ボルト7とストッパ通路45との向きを確認して位置合わせをする必要がないため、第2カッタ本体4Rを取り付ける際の作業性が向上する。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…転削工具、2,2L,2R…工具本体、3,3L,3R…第1カッタ本体、4,4L,4R…第2カッタ本体(カッタ本体の一例)、5…切削インサート、6…固定ボルト、7…ストッパ用ボルト、21…第1面、22…第2面、23…雌ねじ、24…軸部、25…スペーサ、26…平坦面、27…スペーサの貫通孔、28…キー、41…第3面、42…第4面、43…第2カッタ本体の貫通孔、44…スロット、44C…スロットの端部、45…ストッパ通路、45A…一端、45B…他端、46…座繰り部、61…固定ボルトの頭部、62…固定ボルトのねじ部、71…ストッパ用ボルトの頭部(突起の一例)、71A…第1配置におけるストッパ用ボルトの位置、71B…第2配置におけるストッパ用ボルトの位置、D11,D12…第1方向、D21…第2方向、Dr…径方向、Dz…軸方向、W1…貫通孔の幅、W2…スロットの幅、W3…ストッパ通路の幅、Z…回転軸。

Claims (5)

  1. 回転軸を中心に回転する工具本体と、
    第1方向に回転すると工作物を転削するカッタ本体と、を備え、
    前記工具本体と前記カッタ本体との位置関係が第1配置にあるとき、前記カッタ本体を前記工具本体から取り外し可能であり、前記位置関係が第2配置にあるとき、前記カッタ本体が前記工具本体に固定される、転削工具であって、
    前記第2配置は、前記第1配置よりも前記カッタ本体を前記工具本体に対して前記第1方向とは逆方向の第2方向に回転させた配置であり、
    前記工具本体は、複数の雌ねじと、少なくとも一つの突起と、を有し、
    前記カッタ本体は、前記第1配置における前記雌ねじに対応する位置に設けられた複数の貫通孔と、各々の前記貫通孔を起点に前記第1方向に延びるスロットと、前記第1方向に沿って一端から他端へ延びており、前記一端及び前記他端の間に前記第1配置における前記突起に対応する位置が含まれている少なくとも一つのストッパ通路と、を有し、
    各々の前記貫通孔は、前記回転軸に直交する径方向において前記雌ねじに螺合する固定ボルトの頭部よりも大きい幅を有し、各々の前記スロットは、前記径方向において前記頭部よりも小さく且つ前記固定ボルトのねじ部よりも大きい幅を有し、前記ストッパ通路は、前記径方向において前記突起よりも大きい幅を有し、
    前記第1配置における前記突起に対応する位置から前記他端までの間の角変位が、前記第1配置と前記第2配置との間の角変位以上である、転削工具。
  2. 前記ストッパ通路及び前記貫通孔は互いに連通しており、前記ストッパ通路の少なくとも一部が前記貫通孔に重畳している、請求項1に記載の転削工具。
  3. 前記固定ボルトに加えて、前記固定ボルトとは異なるストッパ用ボルトが前記カッタ本体に固定されており、前記突起は、前記ストッパ用ボルトの頭部である、請求項1又は2に記載の転削工具。
  4. 前記ストッパ通路は、前記回転軸の軸方向において前記カッタ本体を貫通している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の転削工具。
  5. 複数の前記貫通孔は、前記第1方向において等間隔に形成されており、前記ストッパ通路は、各々の前記貫通孔に隣接して複数形成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の転削工具。
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