JP2020005272A - 放射線撮像装置及び放射線撮像システム - Google Patents

放射線撮像装置及び放射線撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】画素と配線との間のクロストークや駆動時の温度変化による画素の特性の変化を補正し、放射線の検出の正確性を向上する技術を提供する。【解決手段】撮像領域にアレイ状に配置された複数の画素と、放射線を電気信号に変換するための変換素子を含む第1の検出素子及び第2の検出素子と、第1の検出素子から信号が出力される第1の信号線及び第2の検出素子から信号が出力される第2の信号線と、第1の検出素子から第1の信号線を介して出力される信号及び第2の検出素子から第2の信号線を介して出力される信号を処理する信号処理回路と、を含み、第1の信号線及び第2の信号線は、撮像領域又は撮像領域に隣接し配され、第1の検出素子は、第2の検出素子よりも放射線を検出するための領域が大きく、信号処理回路は、第1の信号線からの信号と第2の信号線からの信号とに基づいて放射線の照射に関する情報を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線撮像装置及び放射線撮像システムに関する。
放射線を電荷に変換する変換素子と薄膜トランジスタ(TFT)などのスイッチ素子とを組み合わせた画素が2次元アレイ状に配列された放射線撮像装置が、広く利用されている。近年、こうした放射線撮像装置の多機能化が検討され、その1つとして自動露出制御(AEC)機能の内蔵が検討されている。AEC機能は、放射線源が放射線を照射している間、放射線撮像装置が照射情報を取得する手段として利用される。
特許文献1には、放射線を検出する検出領域に画像撮影用の画素及び放射線検出用の画素を含む複数の画素をマトリクス状に設けた放射線画像撮影装置が示されている。放射線検出用の画素は、放射線の照射の開始の検出、照射の終了の検出、累計の放射線の照射量の検出に利用される。特許文献2には、画像撮影用の画素と放射線検出用の画素とが配され、各画素で発生した信号が出力される画像用配線及び放射線検出用配線と、画像用配線及び放射線検出用配線からの信号を検出する信号検出回路とを備える放射線画像撮影装置が示されている。画像用配線と放射線検出用配線とは、略同一の配線パターンを有するが、画像用配線には、放射線検出用の画素が接続されない、又は、放射線検出用配線よりも接続される放射線検出用の画素の数が少ない。信号検出回路は、画像用配線から得られた信号と放射線検出用配線から得られた信号との差に基づいて放射線を検出する。
特開2012−15913号公報 特開2012−52896号公報
特許文献1の放射線画像撮影装置の構造において、画像撮影用の画素の電極と、放射線検出用の画素に接続された放射線検出用配線との間に無視できない寄生容量が存在する。この寄生容量を介して、放射線照射によって生じる画像撮影用の画素の電極の電位変動が放射線検出用配線に伝わるクロストークが発生する。放射線検出用配線に流れる信号には、放射線検出用の画素からの信号の成分と、クロストークによって発生した成分とが含まれる。このクロストークの成分によって、放射線照射中に放射線検出用の画素からの信号を正確に取得することが難しい。
特許文献2の方法では、画像用配線と放射線検出用配線とから得られる信号の差を求めることによって、放射線検出用の画素からの信号の成分を取得する。クロストークによって発生する成分は、略同一の配線パターンを有する画像配線と放射線検出用配線とから得られる信号の差分を求めることによって、低減することができる。一方、放射線撮像装置の駆動時の温度変化によって、各画素に用いられるスイッチ素子のオフセットレベルや変換素子のダーク電流などの特性が変化する。放射線を検出する際、放射線検出用の画素はオン動作し、画像撮影用の画素のスイッチ素子はオフとなる。このとき画像用配線と放射線検出用配線とから得られる信号の差分には、入射する放射線に起因する成分だけでなく、オン動作する放射線検出用の画素のオフセットレベルやダーク電流などの特性の変動成分が重畳される。放射線検出用の画素のオフセットレベルやダーク電流などの特性の変化によって、放射線検出用の画素からの信号が変動してしまい、正確に放射線の検出ができない可能性がある。
本発明は、画素と配線との間のクロストークや駆動時の温度変化による画素の特性の変化を補正し、放射線の検出の正確性を向上する技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る放射線撮像装置は、撮像領域にアレイ状に配置され放射線画像を取得するための複数の画素と、放射線を電気信号に変換するための変換素子を含む少なくとも1つの第1の検出素子、及び、少なくとも1つの第2の検出素子と、第1の検出素子から信号が出力される第1の信号線、及び、第2の検出素子から信号が出力される第2の信号線と、第1の検出素子から第1の信号線を介して出力される信号、及び、第2の検出素子から第2の信号線を介して出力される信号を処理する信号処理回路と、を含み、第1の信号線及び第2の信号線は、撮像領域又は撮像領域に隣接し配され、第1の検出素子は、第2の検出素子よりも、放射線を検出するための領域が大きく、信号処理回路は、第1の信号線からの信号と第2の信号線からの信号とに基づいて放射線の照射に関する情報を生成することを特徴とする。
上記手段により、画素と配線との間のクロストークや駆動時の温度変化による画素の特性の変化を補正し、放射線の検出の正確性を向上する技術が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像装置の回路構成を示す等価回路図。 図1の放射線撮像装置の回路構成の変形例を示す等価回路図。 図1の放射線撮像装置の画素、検出素子、補正素子の平面図。 図1の放射線撮像装置の画素の断面図。 図1の放射線撮像装置の回路構成の変形例を示す等価回路図。 図5の放射線撮像装置の画素の平面図。 図1の放射線撮像装置の概略レイアウト図。 図7の放射線撮像装置の概略レイアウト図の変形例を示す図。 図1の放射線撮像装置の動作のフローチャートを示す図。 本発明の第2の実施形態に係る放射線撮像装置の回路構成を示す等価回路図。 図10の放射線撮像装置の回路構成の変形例を示す等価回路図。 図10の放射線撮像装置の検出素子、補正素子の平面図及び断面図。 本発明の実施形態に係る放射線撮像装置を用いた放射線撮像システムの構成例を説明する図。
以下、本発明に係る放射線撮像装置の具体的な実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面において、複数の図面に渡って共通の構成については共通の符号を付している。そのため、複数の図面を相互に参照して共通する構成を説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。なお、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギーを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
第1の実施形態
図1〜9を参照して、第1の実施形態による放射線撮像装置について説明する。図1は、本実施形態における放射線撮像装置100の回路構成を示す等価回路図である。本実施形態における放射線撮像装置100は、基板上に複数の画素がアレイ状に配された撮像領域と、各画素の制御や各画素から出力された電気信号を処理するための周辺領域とを含む。
周辺領域には、各画素を駆動、制御するための電源回路150及びゲート駆動回路160と、各画素から出力された電気信号を処理するための読出し回路170及び情報処理回路180を含む信号処理回路171とを含むが、これに限られるものではない。例えば読出し回路170と情報処理回路180とは、一体で構成されていてもよい。
撮像領域には、放射線画像を取得するため複数の画素と、放射線の照射の検出や照射情報を取得するための複数の検出素子とを含む。本実施形態において、画素は、画素内の配線の配置によって画素102と、検出素子で得られた電気信号を信号処理回路171に転送する信号線が画素内を通過する画素110とを含む。また検出素子は、互いに異なる信号線によって信号処理回路に電気信号を出力する第1の検出素子である検出素子101と、第2の検出素子である補正素子108とを含む。検出素子101及び補正素子108は、放射線が照射される際、放射線画像とは別の、放射線の照射の開始や放射線の照射の終了、また放射線の照射強度や放射線の照射量などの放射線の照射に関する情報である放射線照射情報を取得するために使用される。このような検出素子101及び補正素子108を配置することによって、自動露出制御(AEC)機能を、放射線撮像装置100に内蔵することが可能となる。図1には、撮像領域に5行5列の画素が設けられているが、これらは放射線撮像装置100のうち一部の撮像領域を表した等価回路である。
撮像領域には、このような検出素子101及び補正素子108の配された画素エリアが、1つだけ配置されてもよいし、また複数、配置されてもよい。放射線撮像装置100において、検出素子101や補正素子108の配置された画素エリアが、例えば3×3や5×5のマトリックス状に配置される。これによって、放射線撮像装置100の各画素エリアに照射される放射線の照射情報を、画素エリアごとに個別に検出することが可能となる。複数の画素エリアを有する撮像領域については、図8、9を用いて後述する。
放射線撮像装置100の撮像領域に配された画素102、110は、電源回路150から電源配線114を介して電源が供給され、ゲート駆動回路160から画像制御配線113を介して制御される。また画素102、110から出力される電気信号は、画像信号線112によって信号処理回路171に転送される。これによって放射線画像の取得が可能となる。また検出素子101及び補正素子108は、電源回路150から電源配線114を介して電源が供給され、ゲート駆動回路160から検出制御配線116を介して制御される。検出素子101から出力される電気信号は、第1の信号線である検出信号線104によって信号処理回路171に転送される。また補正素子108から出力される電気信号は、第2の信号線である補正信号線103によって信号処理回路171に転送される。検出素子101、補正素子108を用いて放射線の照射情報を取得することによって、検出素子101、補正素子108の配置された領域の放射線量などの照射情報を取得することが可能となる。本実施形態において、検出信号線104及び補正信号線103は撮像領域内に配される。検出信号線104及び補正信号線103は、撮像領域の外縁部に隣接して配されてもよい。
放射線撮像装置100において、放射線は検出素子101や補正素子108以外の部位にも照射される。放射線が照射されると画素102、110においても、照射される放射線の量に応じた電荷が発生し蓄積される。このとき検出信号線104の通過する画素110において、この蓄積された電荷は、放射線を電荷に変換する画素110の変換素子の電極と検出信号線104との間に存在する寄生容量を介し、電荷保存則に基づき検出信号線104に転送される。この結果、検出信号線104から読み出される電気信号である電荷量は、検出素子101からの電荷と、検出信号線104と画素110の変換素子との間の容量を介して画素110から転送される電荷との2つの成分を含んでしまう。このことから、例えば放射線の照射面積が広くなり、放射線の照射される画素110の数が多くなると、画素110から検出信号線104に転送される電荷量が多くなる。また例えば、放射線の照射面積が狭くなり、放射線の照射によって電荷を多く蓄積した画素110が少なくなると、画素110から検出信号線104に転送される電荷量が少なくなる。
この検出信号線104と通過する画素110との容量を介した電荷の転送を補正し、検出素子101に照射された放射線の量に対応した電気信号を正しく読み出すために、補正信号線103が用いられる。例えば、補正信号線103と検出信号線104との形状や通過する画素110の数が同等の場合、画素110と補正信号線103又は検出信号線104との間に存在する寄生容量は、ほぼ等しくなる。この結果、画素110から補正信号線103及び検出信号線104に転送される電荷の量は、ほぼ等しくなる。検出信号線104によって取得された電気信号の値である電荷量から、補正信号線103からの電気信号の値である電荷量を減算することで、検出素子101で変換された電荷量と同等の電荷量を、検出素子101の信号の情報として生成し、取得することができる。ここで減算の方法は、さまざまの方法を用いることが可能である。例えばアナログ減算を用いてもよいし、デジタル減算を用いてもよい。また例えば相関二重サンプリング(CDS)回路を用いてもよい。
しかしながら、例えば撮像領域の周辺に配置された信号処理回路171などが、信号処理に際して発熱する。局所的な発熱によって、画素102、110や検出素子101が配置された撮像領域は、温度やその温度分布は一様ではなく変化する可能性がある。画素102、110及び検出素子101内に配置される変換素子やスイッチ素子である薄膜トランジスタ(TFT)は、温度が変化すると変換素子のダーク電流やTFTのオフセットレベルなどの特性が変化してしまう場合がある。放射線を検出する際、検出素子101はオン動作し、画素102、110のTFTはオフとなる。このとき補正信号線103と検出信号線104との間の電気信号の差分には、入射する放射線に起因する成分だけでなく、オン動作する検出素子101のオフセットレベルやダーク電流などの特性の変動成分が重畳される。検出素子101のダーク電流やオフセットレベルの特性が変化すると、差分によって取得される電気信号の値も変化する。例えば、温度上昇によって検出素子101のオフセットレベルが増大した場合、放射線の照射がない場合でも、抽出された電気信号が放射線を検出するための閾値を越えてしまう可能性がある。この場合、放射線の照射がなくても、放射線が照射されたと認識してしまう。
これに対して、本実施形態において検出信号線104に接続されている検出素子101と同一の変換素子の構造や同一のTFTの構造を有し、補正信号線103に接続される補正素子108を、放射線撮像装置100の撮像領域に配置する。補正素子108は、検出素子101と同時にオン動作するとよい。図1において、補正素子108と検出素子101とは、同じ検出制御配線116を介して制御され、同時にオン動作する。また、補正素子108は、検出素子101の近傍に配置されるとよい。撮像領域の検出素子101の周囲の温度や温度分布が変化し、画素102、110や検出素子101においてダーク電流やオフセットレベルなどの特性が変化する。しかし近傍に配置した同等の温度特性を有する補正素子108を配することによって、検出素子101のダーク電流やオフセットレベルなどの特性が変動した場合でも、ダーク電流やオフセットレベルなどを減算することができる。結果として、検出素子101に照射される放射線の照射に関する情報を精度よく生成し、取得することが可能となる。
しかし、補正素子108と検出素子101とは、先述したように同一の構造の変換素子やTFTを有するため、補正素子108と検出素子101とで入射する放射線の量に対して出力される電気信号である電荷量の差が小さい。補正素子108と検出素子101とからの出力の差が小さい場合、検出信号線104と補正信号線103との電荷量の差分を求めるだけで、検出素子101の信号の情報を取得することは難しい。放射線の照射に関する情報を生成するため、検出素子101と補正素子108とは、同一の変換素子の構造や同一のTFTの構造を有しながら、入射する放射線に対して異なる電気信号を出力する必要がある。異なる電気信号を出力するために、入射する放射線を電気信号に変換する感度が、検出素子101と補正素子108とで異なるとよい。本実施形態において、検出素子101と補正素子108とで、放射線を検出するための領域の大きさが異なり、検出素子101の方が、補正素子108よりも放射線を検出する領域が大きくなるように形成される。例えば放射線を直接、電気信号に変換する放射線撮像装置の場合、放射線を遮る遮蔽部材として、例えば鉛などの重金属を用いた遮蔽部材を補正素子108の変換素子の上に設けてもよい。またシンチレータを用いて放射線を光に変換し、この光を電気信号に変換する間接型の放射線撮像装置の場合、光を遮る遮蔽部材として例えばアルミニウムの遮蔽膜などを補正素子108の変換素子とシンチレータとの間に設けてもよい。何れの変換型の放射線撮像装置であっても、遮蔽部材が、撮像領域に対する平面視において、補正素子108の変換素子の少なくとも一部と重なる領域に配されるとよい。この結果、検出素子101よりも、補正素子108の放射線を電気信号に変換する感度が低下する。これによって、画素110と検出素子101との間の寄生容量だけでなく、動作温度が変化し各素子の特性が変動した場合でも、放射線の照射に関する情報を検出信号線104と補正信号線103とから得られる電気信号の減算によって、より正確に生成できる。
例えば、シンチレータを用いた間接型の放射線撮像装置の場合、補正素子108は、検出素子101と大きさや変換素子、TFTの構造を同一とし、変換素子よりも放射線が入射する側に光を遮る例えばアルミニウムやクロムなどを用いた遮蔽部材を形成する。遮蔽部材は、例えばシンチレータと変換素子との間に配置すればよい。また、例えば補正素子108の全体を遮蔽膜で覆い、検出する光をほぼゼロとし、変換素子のダーク電流や、TFT部分のオフセットレベルなどを取得し、この値を用いて検出素子101の補正を行ってもよい。
検出素子101と補正素子108とは、互いに隣接していてもよい。また検出素子101と補正素子108との間に画素102を数列、例えば図1に示すように2列配置してもよい。これは、検出素子101と補正素子108とを互いに隣接して配置した場合、間に検出素子101と補正素子108とが配される画素102同士の間隔が広くなる。検出素子101と補正素子108との間に画素102を挿入することによって、画素の欠落する検出素子101及び補正素子108の部分の画像の補正が容易となる。放射線撮像装置100に用いる画素の各辺のサイズは、例えば50μm〜500μm程度と小さい。間に2つの画素102が配された場合でも、検出素子101と補正素子108との相対距離は150μm〜1.5mm程度と近い距離にあり、検出素子101と補正素子108との温度環境は同等とみなすことができる。検出素子101と補正素子108との間に数列の画素102を配した場合でも、精度の良く放射線の照射に関する情報を生成し、取得することができる。
図2は、本実施形態における放射線撮像装置100の回路構成を示す等価回路図で、図1に示した回路構成の変形例を示したものである。図1に示した等価回路図と異なる点は、検出素子101と補正素子108とを制御する検出制御配線116を、画素102、110を制御するゲート駆動回路160とは別に設けたAEC制御回路190を用いて制御することである。これ以外の点は、図1に示した等価回路図と同じ回路構成であってよい。これによって、ゲート駆動回路160が、図1に示した放射線撮像装置100のゲート駆動回路160と比較して複雑な動作を必要としなくなり、駆動回路の設計が容易となる。例えば放射線が照射され、検出素子101及び補正素子108で放射線の照射情報を読み取るまでの期間は、AEC制御回路190を駆動させる。次いで、画素102、110から放射線画像を取得するための信号を読み出す際は、AEC制御回路190を停止し、ゲート駆動回路160を駆動させて行ごとに順次、信号を読み出してもよい。また検出素子101及び補正素子108と、画素102、110とに対して別々に周辺領域の回路を動作させるのは、制御回路に限定されるものではない。例えば信号処理回路171の読出し回路170において、検出信号線104や補正信号線103からの信号と、画素102、110とは別の読出し回路を設けて処理してもよい。
図3に、画素102、110、検出素子101、補正素子108の平面図を示す。図3(a)は、画素102の平面図を示す。本実施形態において、放射線撮像装置100は、間接型の放射線撮像装置であり、画素102、110、検出素子101、補正素子108などの配された撮像領域の上部にシンチレータ(不図示)が配される。画素102には、シンチレータで放射線から変換された光を電気信号に変換するための変換素子である光電変換素子120が配置される。光電変換素子120の下部には、スイッチ素子である薄膜トランジスタ(TFT)111や各種配線が配置される。光電変換によって光電変換素子120で生成された電気信号は、画像制御配線113の信号によってTFT111がON状態となったとき、TFT111を介して画像信号線112に出力される。光電変換素子120の上部電極は、一定の電圧を印加するための電源配線114と接続される。検出制御配線116は、光電変換素子120の下部を通過する。図1、2に示されるように、検出制御配線116が通過しない画素102も存在するが、図3(a)には、検出制御配線116が通過する画素102を図示している。
図3(b)は、画素内に検出信号線104又は補正信号線103が通過する画素110を示す。検出信号線104又は補正信号線103が通過する以外の点は、画素102と同じであってよい。画素102、110に配される光電変換素子120の下部電極は、画素ごとに個別の電極となっている。このため、撮像領域に対する平面視において、画素110を通過する検出信号線104又は補正信号線103と、光電変換素子120の下部電極との重なる領域にオーバーラップ面積に応じた容量が形成される。この容量を介して、電荷保存則に基づき、光電変換素子120に蓄積された電荷が、検出信号線104又は補正信号線103に転送される。
図3(c)は、検出素子101を示す。光電変換素子115の下部電極がTFT119を介して検出信号線104に接続され、検出制御配線116の信号によってTFT119がON状態となったとき、光電変換素子115からの電気信号が検出信号線104に出力される。放射線が照射された際の照度の測定や、放射線の照射開始・終了の検出など、放射線の照射情報の取得のためにTFT119をON/OFF動作させ、光電変換素子115に蓄積された信号を読み出す。
図3(d)は補正素子108を示す。補正素子108は、撮像領域の上部に配されたシンチレータ(不図示)と光電変換素子123との間に遮蔽部材122を有する。本実施形態において、補正素子108及び補正素子108に配置された光電変換素子123は、全体が遮蔽部材122に覆われる。遮蔽部材122を配することによって、検出素子101の光電変換素子115と、補正素子108の光電変換素子123との間で、入射した放射線に対する電気信号の出力値に差が生じる。これ以外の構造は、図3(c)に示す検出素子101と同様であってよい。光電変換素子123の下部電極がTFT124を介して補正信号線103に接続され、検出制御配線116の信号によってTFT124がON状態となったとき、光電変換素子123からの電気信号が補正信号線103に出力される。
上述したように、検出信号線104と画素110の光電変換素子120との間で形成される容量に応じて、光電変換素子120で発生した電荷が、検出信号線104に出力されてしまう。このような画素110は、撮像領域中に多数存在し、画素110の光電変換素子120と、検出信号線104との容量結合によって書き込まれる信号は無視できるレベルではない。例えば、このような画素110が数百から数千といった数存在する場合、容量結合による信号の量が、検出素子101からの電気信号の数倍から数十倍といった量になる場合がある。また例えば、光電変換素子120が検出信号線104とオーバーラップしていない場合であっても、電界の広がりなどの影響で、光電変換素子120からの電荷が転送される。そこで、近接する領域に補正信号線103を配置し、それぞれの信号の差分を取得することによって、このような光電変換素子120から転送される信号を低減し、検出素子101からの信号を読み出すことが可能となる。
図4に、図3(a)に示した画素102のA−A’間の断面図を示す。撮像領域の基板400の上に各画素や各素子が形成される。本実施形態において、基板400として絶縁基板を用いる。基板400として、例えばガラス基板やプラスチック基板を用いてもよい。基板400の上にスイッチ素子であるTFT111が形成される。本実施形態において逆スタガ型のTFTを用いるが、例えばトップゲート型のTFTを用いてもよい。TFT111は、ゲート電極401、ソース電極402、ドレイン電極403、絶縁膜404を含む。絶縁膜404は、TFT111においてゲート絶縁膜として機能しうる。TFT111の上には、保護膜405及び層間絶縁膜406を介して光電変換素子120が配置される。光電変換素子120は、下部電極411と上部電極415との間に、第1の不純物半導体層412、真性半導体層413、第1の不純物半導体層412とは逆の導電型の第2の不純物半導体層414がこの順番に積層された構造を有する。不純物半導体層412と真性半導体層413と不純物半導体層414とは、PINフォトダイオードを構成し、これによって光電変換を行う。本実施形態においてPINフォトダイオードを光電変換素子に用いるが、例えばMIS型素子を用いてもよい。また光電変換素子120の上には、保護膜407及び層間絶縁膜408を介して電源配線114が配される。画素102の上は、保護膜409で覆われる。電源配線114は、コンタクトプラグを介して光電変換素子120の上部電極415に接続される。光電変換素子120の下部電極411は、TFT111のドレイン電極403と接続される。光電変換によって光電変換素子120で生成された電荷は、画像制御配線113に接続されたゲート電極401によってTFT111がON動作したとき、ソース電極402から画像信号線112へと出力される。
図5は、本実施形態における放射線撮像装置100の回路構成を示す等価回路図で、図1、2に示した回路構成の変形例を示したものである。図1、2に示した等価回路図と異なる点は、検出素子101、補正素子108に代えて、検出素子と画像用の画素と、補正素子と画像用の画素とを、それぞれ対にした画素131、132を配したことである。これ以外の点は、図1、2に示した放射線撮像装置100と同じであってよい。放射線を検出するための変換素子を配置した領域にも画像用の変換素子を配置することによって、画素の欠落を抑制し、画像の補正を容易にすることが可能となる。
図6は、図5に示した画素131及び画素132の平面図を示す。図6(a)に画素131の平面図を示す。画素131の上側は画素110と同等の構成を有し、画素110の光電変換素子120よりも面積の小さい光電変換素子120aを有する。画素131の下側は検出素子101と同等の構成を有し、検出素子101の光電変換素子115よりも面積の小さい光電変換素子115aを有する。また図6(b)に画素132の平面図を示す。画素132の上側は画素110と同等の構成を有し、画素110の光電変換素子120よりも面積の小さい光電変換素子120aを有する。画素132の下側は補正素子108と同等の構成を有し、補正素子108の光電変換素子123よりも面積の小さい光電変換素子123aを有する。光電変換素子120aの面積は、画素102、110の光電変換素子120の約1/2程度の面積になるが、オフセット補正やゲイン補正などの画像処理によって、画素102、110と同等の出力を得ることが可能となる。また画素132に配置される光電変換素子123a及びTFT124は、画素131に配置される光電変換素子115a及びTFT119と同一の構造を有してよい。画素131及び画素132の変換素子やTFTが同一の構造を有することによって、変換素子やTFTから出力される、特に温度によって変化するオフセットレベルやダーク電流を補正することができる。結果として、検出信号線104から得られた電気信号の値から、補正信号線103から得られた電気信号の値を減算することによって、その差分から検出素子101に照射された放射線の照射に関する情報を精度よく生成し、取得することが可能となる。
図7は、本実施形態における放射線撮像装置100の概略レイアウト図である。図1、2、5で示した等価回路図は、前述のように放射線撮像装置の一部の領域を表した図である。図7は、放射線撮像装置100の全体を表した概略レイアウト図で、例えば、図1に示した等価回路を有する画素エリアが、3×3の9領域設けられている。また、各画素エリアに照射された放射線情報を、信号処理回路171の読出し回路170及び情報処理回路180で収集することが可能となる。図1では、1つの画素エリア内に検出素子101と補正素子108とが1つずつ配置された例を示したが、図7では1つの画素エリア内にそれぞれ3つの検出素子101と補正素子108とが配置されている。1つの検出信号線104に接続される検出素子101の数と、1つの補正信号線103に接続される補正素子108の数とが同じであるとよい。また1つの検出信号線104が通過する画素110、検出素子101、補正素子108の数の総和と、1つの補正信号線103が通過する画素110、検出素子101、補正素子108の数の総和とが同じであるとよい。接続される検出素子101や補正素子108の数、通過する画素110、検出素子101、補正素子108の数を同等にすることによって、検出素子101に照射された放射線の照射に関する情報を精度よく取得することが可能となる。また例えば画素エリアEのように、検出素子101及び補正素子108は、撮像領域の外縁部から離れ、撮像領域の中心部に配置されてもよい。検出素子101及び補正素子108の配置は、撮像対象となる被検体の大きさや配置によって、適宜決めることができる。
各画素エリアの3つの検出素子101は、共通の検出信号線104に接続されており、3つの補正素子108は共通の補正信号線103に接続されている。また検出信号線104と補正信号線103とが、異なる画素エリア同士で共用しないように列をずらして配置されている。このような構成にすることで、例えば検出制御配線116を駆動させ、検出素子101と補正素子108とからの信号を信号処理回路171へ転送させる際、全ての検出制御配線116を同時に動作させることが可能となる。同時に動作させることによって、走査しながら読み出した場合と比較して、放射線の照射情報を取得するための信号を読み出す間隔を短くすることが可能となり、読み出しの速度が向上する。また読み出し速度の向上が必要ない場合は、例えば図に示す上下方向の画素エリア間で検出信号線104と補正信号線103を共通化し、検出制御配線116を個別に駆動させる。これによって、読出し回路170の処理回路を簡素化でき、更に読出し回路170と接続する端子数を減らすことができる。
図8は、本実施形態における放射線撮像装置100の概略レイアウト図で、図7に示した概略レイアウト図の変形例を示したものである。図7に示したレイアウトと異なる点は、検出制御配線116をゲート駆動回路160に接続する手前で画素エリアごとに束ねている点である。このような構成にすることによって、ゲート駆動回路160を簡素化でき、ゲート駆動回路160と接続する端子数を減らすことができる。
図9は、本実施形態における放射線撮像装置100が、放射線照射を検出し照射強度を判定し照射停止時間を出力するまでのフローチャートを示した図である。ステップ901において、放射線撮像装置100は、待機状態を維持する。放射線の照射が開始されると、ステップ902に進む。ステップ902では、検出信号線104及び補正信号線103によって転送される電気信号をサンプリングし、ステップ903において差分を抽出する。ステップ904では、信号処理回路171は、差分に基づいて放射線の照射量が安定したか否かを判定し、安定していないと判断した場合はステップ902に戻り、安定したと判断した場合はステップ905に進む。ステップ905では、信号処理回路171は、差分に基づいて放射線の照射を停止させるべき時刻(照射停止時間)を算出する。算出された照射停止時間は、ステップ906で信号処理回路171から放射線源を制御するコントローラに送信される。コントローラは、この照射停止時間に基づいて、放射線の照射を停止する。本実施形態において、放射線撮像装置100の信号処理回路171によって、放射線源の制御が行われるが、これに限られるものではない。放射線撮像装置100から、照射停止の時間の算出と出力を行わず、例えばモニタする放射線情報を出力し、停止判断は放射線を照射する管球及び管球を制御する制御回路で行っても構わない。
第2の実施形態
図10〜12を参照して、第2の実施形態による放射線撮像装置について説明する。図10は、本実施形態における放射線撮像装置100の回路構成を示す等価回路図である。第1の実施形態に示した回路構成とは、検出素子1001と補正素子1008とが、スイッチ素子であるTFTを介さず直接、信号線に接続されている点で異なる。また検出素子1001及び補正素子1008から信号が出力される検出信号線及び補正信号線が、画素102の変換素子から信号が出力される画像信号線と兼用された兼用信号線1012である点で異なる。これ以外の点は、第1の実施形態と同じであってよい。
図10に示すように、本実施形態の放射線撮像装置100の回路構成において、検出素子1001と補正素子1008とが、TFTなどを用いたスイッチ素子を介さず直接、兼用信号線1012に接続されている。本実施形態においても、補正素子1008の兼用信号線1012に接続する変換素子の大きさや、兼用信号線1012に接続する補正素子1008の個数は、兼用信号線1012に接続する検出素子1001と同じである。一方で、第1の実施形態と同様に検出素子1001と補正素子1008とは、放射線を検出するための領域の大きさが異なる。本実施形態において、検出素子1001の方が、補正素子1008よりも放射線を検出する領域が大きく形成される。例えば放射線を直接、電気信号に変換する放射線撮像装置の場合、放射線を遮る遮蔽部材として、例えば重金属の遮蔽部材などを補正素子1008の変換素子の上に設けてもよい。またシンチレータを用いて放射線を光に変換し、この光を電気信号に変換する間接型の放射線撮像装置の場合、光を遮る遮蔽部材として例えばアルミニウムの遮蔽膜などを補正素子1008の変換素子の上に設けてもよい。これによって、第1の実施形態と同様に、検出素子1001の接続された信号線と、補正素子1008の接続された信号線とからそれぞれ出力される信号の減算によって、検出素子1001に照射される放射線に関する情報を精度よく生成することが可能となる。また、変換素子がスイッチ素子を介さずに出力された信号を信号処理回路171に転送する信号線に直接接続することによって、検出素子1001及び補正素子1008を駆動するための制御配線やTFTなどのスイッチ素子を配置する必要がなくなる。このため、ゲート駆動回路160を簡素化することも可能となる。また検出素子1001と補正素子1008とが接続される検出信号線及び補正信号線に、画素102の変換素子が接続される画像信号線と共用された兼用信号線1012が用いられる。この結果、読出し回路170に接続する端子数を減らすことができ、読出し回路170を簡素化することが可能である。
このように、検出素子1001、補正素子1008、兼用信号線1012を用いることによって、第1の実施形態の回路構成と比較して本実施形態の回路構成は、放射線撮像装置100の構造や製造プロセスを簡素化することが可能となる。
図11は、本実施形態における放射線撮像装置100の回路構成を示す等価回路図で、図10に示した回路構成の変形例を示したものである。図10に示した放射線撮像装置100の等価回路図と異なる点は、検出素子1001と補正素子1008とから出力される電気信号が、第1の実施形態で示したように専用の検出信号線104及び補正信号線103によって信号処理回路171に入力される点である。これ以外の点は、図10に示した放射線撮像装置100と同じであってよい。このような構成にすることによって、画像信号線112に接続される素子を減少させ、画像信号線112の容量を低減できる。これによって信号雑音比(SNR)の高い放射線撮像装置を提供することが可能となる。
図12に、検出素子1001の平面図及び断面図と、補正素子1008の平面図とを示す。図12(a)は、検出素子1001の平面図である。TFTなどのスイッチ素子を設けず、光電変換素子115は、検出信号線104と直接接続する。図12(b)は、補正素子1008の平面図である。補正素子1008においても、検出素子1001と同様に光電変換素子123が、スイッチ素子を介さずに補正信号線103と直接接続する。また撮像領域の上部に配置されるシンチレータとの間に遮蔽部材122を設けることによって、光電変換素子123に入射する光の量を減少させる。これによって、検出素子1001とは放射線を電気信号に変換する感度が異なることとなり、駆動時の温度によって変化するオフセットレベルやダーク電流などを補正するための補正素子1008として機能する。図12(c)は、図12(a)に示す検出素子1001のB−B’間の断面図を示す。図4に示した画素102の断面図と比較して、スイッチ素子であるTFTが存在しない。光電変換素子115の下部電極411と検出信号線104とが直接接続される。
以上、本発明に係る実施形態を2形態示したが、上述した各実施形態は適宜変更、組み合わせが可能である。また当業者が想定容易と考えられる設計事項については詳細に記載しておらず、本発明は本実施形態に限定されるものではない。例えば、変換素子やシンチレータ、TFTが異なる材料や構成であっても構わないし、放射線を直接検出する変換素子であってもよい。また、図3(d)に示す補正素子108、図6(b)に示す画素132において、光電変換素子123、123aの全面を遮蔽する構成を示した。しかしながら検出素子101と補正素子108との間、又は画素131と画素132との間で、放射線と電気信号との間の変換の感度に差があればよく、例えば光電変換素子123、123aの上部に、開口部を設け、一部の光が変換素子に届くようにしてもよい。また、例えば検出素子101、1001及び補正素子108、1008から信号が出力される検出信号線104及び補正信号線103の何れか一方が、画素102の変換素子から信号が出力される画像信号線と兼用された兼用信号線1012であってもよい。
以下、図13を参照しながら本発明の放射線撮像装置100が組み込まれた放射線撮像システムを例示的に説明する。放射線源であるX線チューブ6050で発生したX線6060は、患者又は被験者6061の胸部6062を透過し、本発明の放射線撮像装置100に入射する。この入射したX線に患者又は被験者6061の体内部の情報が含まれる。放射線撮像装置100において、X線6060の入射に対応してシンチレータが発光し、これが光電変換素子で光電変換され、電気的情報を得る。この情報は、デジタルに変換され信号処理部としてのイメージプロセッサ6070によって画像処理され、制御室の表示部としてのディスプレイ6080で観察できる。また、この情報は、電話回線6090などの伝送処理部によって遠隔地へ転送できる。これによって別の場所のドクタールームなどの表示部であるディスプレイ6081に表示し、遠隔地の医師が診断することも可能である。また、この情報は、光ディスクなどの記録媒体に記録することができ、またフィルムプロセッサ6100によって記録媒体となるフィルム6110に記録することもできる。
100 放射線撮像装置、101 検出素子、102、110 画素、103 補正信号線、104 検出信号線、108 補正素子、171 信号処理回路
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る放射線撮像装置は、放射線画像を取得するための複数の画素がアレイ状に配置された撮像領域に照射される放射線の照射の開始、放射線の照射の終了、放射線の照射強度、及び、放射線の照射量のうち少なくとも1つを含む放射線の照射に関する情報を放射線画像とは別に取得する変換素子をそれぞれ含む第1の検出素子及び第2の検出素子と、第1の検出素子から出力される第1の電気号及び第2の検出素子から出力される第2の電気信号を処理する信号処理回路と、を含む放射線撮像装置であって、第2の検出素子は、第の検出素子よりも放射線を電気信号に変換する感度が低く、信号処理回路は、第1の電気号と第2の電気号との差分に基づいて放射線の照射に関する情報を生成することを特徴とする。

Claims (15)

  1. 撮像領域にアレイ状に配置され放射線画像を取得するための複数の画素と、
    放射線を電気信号に変換するための変換素子を含む少なくとも1つの第1の検出素子、及び、少なくとも1つの第2の検出素子と、
    前記第1の検出素子から信号が出力される第1の信号線、及び、前記第2の検出素子から信号が出力される第2の信号線と、
    前記第1の検出素子から前記第1の信号線を介して出力される信号、及び、前記第2の検出素子から前記第2の信号線を介して出力される信号を処理する信号処理回路と、を含み、
    前記第1の信号線及び前記第2の信号線は、前記撮像領域又は前記撮像領域に隣接し配され、
    前記第1の検出素子は、前記第2の検出素子よりも、放射線を検出するための領域が大きく、
    前記信号処理回路は、前記第1の信号線からの信号と前記第2の信号線からの信号とに基づいて放射線の照射に関する情報を生成することを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記第1の検出素子及び第2の検出素子が前記撮像領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記信号処理回路は、前記第1の信号線からの信号と前記第2の信号線からの信号との差分を前記放射線の照射に関する情報として生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記放射線撮像装置は、放射線を光に変換するシンチレータを備え、
    前記変換素子は、該光を電気信号に変換し、
    前記第2の検出素子は、前記シンチレータと前記変換素子との間に該光を遮蔽する遮蔽部材を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記第1の検出素子の前記変換素子と前記第2の検出素子の前記変換素子とが同一の構造を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記第1の検出素子は、前記第1の検出素子の前記変換素子と前記第1の信号線との間に第1のスイッチ素子を有し、
    前記第2の検出素子は、前記第2の検出素子の前記変換素子と前記第2の信号線との間に第2のスイッチ素子を有すことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子とが同一の構造を有することを特徴とする請求項6に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記第1の検出素子の前記変換素子と前記第1の信号線とが直接接続され、
    前記第2の検出素子の前記変換素子と前記第2の信号線とが直接接続されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記第1の信号線に接続される前記第1の検出素子の数と前記第2の信号線に接続される前記第2の検出素子の数とが同じであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記第1の信号線及び前記第2の信号線は、前記撮像領域に対する平面視において前記複数の画素、前記第1の検出素子及び前記第2の検出素子と重なる領域を有し、
    前記第1の信号線と重なる前記複数の画素、前記第1の検出素子及び前記第2の検出素子の数の総和と、前記第2の信号線と重なる前記複数の画素、前記第1の検出素子及び前記第2の検出素子の数の総和とが同じことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  11. 前記放射線撮像装置は、前記複数の画素から信号が出力される複数の画像信号線を備え、
    前記複数の画像信号線うち何れかの画像信号線が、前記第1の信号線又は前記第2の信号線として兼用されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  12. 前記放射線撮像装置は、前記複数の画素から信号が出力される複数の画像信号線を備えることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  13. 前記信号処理回路は、前記放射線の照射に関する情報を用いて、放射線源の制御を行うことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  14. 前記放射線の照射に関する情報が、放射線の照射の開始、放射線の照射の終了、放射線の照射強度、及び、放射線の照射量のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  15. 請求項1乃至14の何れか1項に記載の放射線撮像装置と、
    前記放射線撮像装置からの信号を処理する信号処理部と、を備えることを特徴とする放射線撮像システム。
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