JP2020004232A - 表示装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ソフトウェアボタンを画面内に表示する場合において、画面内の固定位置に表示する構成と比べて、画面構成によらずに本来表示されるべき画面要素との重なりによる視認性低下を防止する。【解決手段】表示制御部32は、画面の固定位置にスタートボタンを表示する際に、固定位置に他の画面要素が存在しない場合にはスタートボタンを固定位置に表示する。固定位置に他の画面要素が存在してスタートボタンを表示すると他の画面要素の少なくとも一部と重なる場合にはスタートボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示するように制御する。【選択図】図2A

Description

本発明は、表示装置及びプログラムに関する。
従来から、デザイン性向上やコストダウンの観点等から、ハードウェアボタンをソフトウェアボタンで代替する技術が知られている。
特許文献1には、ソフトウェアボタンよりも優先的に押下可能なハードウェアボタンを、その優位性を損なうことなくソフトウェアボタンで実現する画像形成装置が記載されている。タッチパネルの表示部に複数のソフトウェアボタンを表示する表示制御手段と、タッチパネルを介した操作者からの入力を受け付け、第1入力が操作されている間に第2入力を受け付けることが可能な入力手段と、 入力手段によって受け付けられた入力が、タッチパネルの表示部における予め定められた優先領域に対する入力であるか否かを判定する優先領域判定手段と、優先領域判定手段によって第1入力が優先領域に対する入力ではなく、かつ、第2入力が優先領域に対する入力であると判定された場合に、該第1入力を無効にするとともに該第2入力を有効にし、優先領域判定手段によって他の判定がなされた場合には、該第1入力を有効にするとともに該第2入力を無効にする制御手段とを備え、優先領域には、他のソフトウェアボタンよりも優先的に押下可能なソフトウェアボタンが表示される。
特開2012−221068号公報
ハードウェアボタンをソフトウェアボタンで実現する場合、ハードウェアボタンと同様の操作感を得るために、画面内の予め定めた固定位置にソフトウェアボタンを配置することが考えられるが、ソフトウェアボタンを固定位置に配置すると、画面のユーザインターフェイス(UI)構成によっては当該位置においてソフトウェアボタンと他の画面要素とが重なってしまい、当該画面要素を視認できない場合が生じる。
本発明は、ソフトウェアボタンを画面内に表示する場合において、画面内の固定位置に表示する構成と比べて、画面構成によらずに他の画面要素との重なりによる視認性低下を防止することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、表示部と、前記表示部の固定位置に特定ソフトウェアボタンを表示する際に、前記固定位置に他の画面要素が存在しない場合に前記特定ソフトウェアボタンを前記固定位置に表示し、前記固定位置に他の画面要素が存在して前記特定ソフトウェアボタンを表示すると他の画面要素の少なくとも一部と重なる場合に前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する表示制御部とを備える表示装置である。
請求項2に記載の発明は、前記表示制御部は、前記固定位置に他の画面要素が存在して前記特定ソフトウェアボタンを表示すると他の画面要素の少なくとも一部と重なる場合に、前記特定ソフトウェアボタンの大きさを維持したまま前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する請求項1に記載の表示装置である。
請求項3に記載の発明は、前記表示制御部は、前記固定位置に他の画面要素が存在して前記特定ソフトウェアボタンを表示すると他の画面要素の少なくとも一部と重なる場合に、前記特定ソフトウェアボタンの大きさを変化させて前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する請求項1に記載の表示装置である。
請求項4に記載の発明は、前記表示制御部は、前記固定位置に他の画面要素が存在して前記特定ソフトウェアボタンを表示すると他の画面要素の少なくとも一部と重なる場合において、前記特定ソフトウェアボタンの大きさを維持したまま前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示できないときに、前記特定ソフトウェアボタンの大きさを変化させて前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する請求項1に記載の表示装置である。
請求項5に記載の発明は、前記表示制御部は、他の画面要素と重ならない位置が存在しない場合に、前記特定ソフトウェアボタンを表示しない請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置である。
請求項6に記載の発明は、前記表示制御部は、他の画面要素と重ならない位置が存在しない場合に、前記特定ソフトウェアボタンの表示位置をユーザが設定するための設定画面を表示する請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置である。
請求項7に記載の発明は、前記表示制御部は、前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する場合に、前記固定位置から他の画面要素と重ならない位置への移動をアニメーション表示する請求項1〜6のいずれかに記載の表示装置である。
請求項8に記載の発明は、前記表示制御部は、前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する場合に、さらに前記特定ソフトウェアボタンの大きさを変化させてアニメーション表示する請求項3,4のいずれかに記載の表示装置である。
請求項9に記載の発明は、前記表示制御部は、前記アニメーション表示において、前記特定ソフトウェアボタンの操作可否状態を変化させる請求項7,8のいずれかに記載の表示装置である。
請求項10に記載の発明は、前記表示制御部は、前記アニメーション表示において、前記特定ソフトウェアボタンの表示色を変化させる請求項7,8のいずれかに記載の表示装置である。
請求項11に記載の発明は、前記特定ソフトウェアボタンは複数設定され、前記表示制御部は、操作状況に応じて異なる前記特定ソフトウェアボタンを表示する請求項1〜10のいずれかに記載の表示装置である。
請求項12に記載の発明は、前記特定ソフトウェアボタンは、スタートボタン、ストップボタン、認証ボタン、リセットボタンの少なくともいずれかである請求項1〜11のいずれかに記載の表示装置である。
請求項13に記載の発明は、前記表示制御部は、ユーザ未認証時は前記認証ボタンを表示し、ジョブ実行中は前記ストップボタン又は前記リセットボタンを表示し、ユーザ認証後及びジョブ非実行時は前記スタートボタンを表示する請求項12に記載の表示装置である。
請求項14に記載の発明は、前記表示制御部は、前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置であって前記固定位置に最も近い位置に表示する請求項1〜13のいずれかに記載の表示装置である。
請求項15に記載の発明は、コンピュータに、画面要素を表示部に表示するステップと、前記表示部の固定位置に特定ソフトウェアボタンを表示する際に、前記固定位置に前記画面要素が存在しない場合に前記特定ソフトウェアボタンを前記固定位置に表示し、前記固定位置に前記画面要素が存在して前記特定ソフトウェアボタンを表示すると前記画面要素の少なくとも一部と重なる場合に前記特定ソフトウェアボタンを前記画面要素と重ならない位置に表示するステップを実行させるプログラムである。
請求項1,15に記載の発明によれば、特定ソフトウェアボタンを画面内の固定位置に表示する構成と比べて、画面構成によらずに他の画面要素との重なりによる視認性低下が防止される。
請求項2に記載の発明によれば、さらに、特定ソフトウェアボタンの大きさを維持したまま他の画面要素と重ならない位置に表示できる。
請求項3に記載の発明によれば、さらに、特定ソフトウェアボタンの大きさを変化させて他の画面要素と重ならない位置に表示できる。
請求項4に記載の発明によれば、さらに、特定ソフトウェアボタンの大きさを維持できない場合でも、特定ソフトウェアボタンの大きさを変化させて他の画面要素と重ならない位置に表示できる。
請求項5に記載の発明によれば、さらに、他の画面要素と重ならない位置が存在しない場合でも、視認性低下が防止される。
請求項6に記載の発明によれば、さらに、他の画面要素と重ならない位置が存在しない場合でも、特定ソフトウェアボタンを所望位置に表示できる。
請求項7,8に記載の発明によれば、さらに、固定位置から他の画面要素と重ならない位置への移動を視認し得る。
請求項9,10に記載の発明によれば、さらに、特定ソフトウェアボタンの操作状態の変化を視認し得る。
請求項11に記載の発明によれば、さらに、操作状況に応じて適応的に特定ソフトウェアボタンを表示できる。
請求項12に記載の発明によれば、さらに、スタートボタン、ストップボタン、認証ボタン、リセットボタンの少なくともいずれかを他の画面要素と重ならない位置に表示できる。
請求項13に記載の発明によれば、さらに、ユーザ未認証時は認証ボタンを表示し、ジョブ実行中はストップボタン又はリセットボタンを表示し、ユーザ認証後及びジョブ非実行時はスタートボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示できる。
請求項14に記載の発明によれば、さらに、固定位置からの変位が抑制される。
実施形態の画像形成装置の構成図である。 実施形態の画像形成装置の機能ブロック図である。 実施形態の画面表示部の画面説明図である。 実施形態の画面リソースファイル説明図(その1)である。 実施形態のコピーアプリケーショントップ画面の論理的木構造説明図(その1)である。 図4Aに示す論理的木構造に基づく画面説明図である。 実施形態の画面リソースファイル説明図(その2)である。 実施形態の属性一覧説明図(その1)である。 実施形態の論理的木構造説明図(その2)である。 実施形態のスタートボタンの画面表示説明図である。 実施形態の論理的木構造説明図(その3)である。 実施形態の片面/両面画面説明図である。 実施形態の属性一覧説明図(その2)である。 実施形態の論理的木構造説明図(その3)である。 実施形態の片面/両面画面にスタートボタンを表示した画面表示説明図である。 実施形態のコピー濃度/シャープネス/彩度画面説明図(その1)である。 実施形態のコピー濃度/シャープネス/彩度画面説明図(その2)である。 実施形態のコピー濃度/シャープネス/彩度画面説明図(その3)である。 実施形態のわく消し画面説明図(その1)である。 実施形態のわく消し画面説明図(その2)である。 実施形態のわく消し画面説明図(その3)である。 実施形態の処理フローチャート(その1)である。 実施形態の処理フローチャート(その2)である。 他の実施形態の状況毎の優先表示リソース説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、表示装置を備える画像形成装置を例にとり説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置を含むシステム構成図である。システムは、端末装置10と画像形成装置12を備える。端末装置10と画像形成装置12は、通信ネットワーク14でデータ送受信可能に接続される。通信ネットワーク14は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)等のデータ通信ネットワークが用いられるが、これに限定されない。
端末装置10は、通信ネットワーク14を介して画像形成装置12に接続され、ユーザの指示に従い、文書の印刷命令を含む印刷ジョブを送信する。
画像形成装置12は、ROM16、RAM18、HDD20、1つ又は複数のプロセッサで構成される制御部22、インターフェイスI/F24、タッチパネル等の操作部26、プリント部28を備える。画像形成装置12は、例えばコピー、ファックス、プリント等の複数の機能を実現する複合機として構成され得る。画像形成装置12は、基本的な機能モジュールとして、印刷ジョブ受付モジュール、解釈モジュール、描画モジュールを備える。これらの機能モジュールは、1又は複数のプロセッサから構成される制御部22がROM16に記憶された処理プログラムを実行することで実現される。
印刷ジョブ受付モジュールは、端末装置10から印刷ジョブを受け付ける。印刷ジョブは、文書を印刷する旨の命令と、印刷対象の文書をページ記述言語で記述したデータを含む。ページ記述言語(PDL)は、ディスプレイ表示処理、印刷処理等を情報処理機器に実行させるためのコンピュータプログラミング言語である。ページ記述言語で記述されたデータは、印刷対象の文書を構成する文字や図形、イメージ等のオブジェクトの位置情報、書式情報及び色情報を含む。印刷ジョブ受付部は、受信した印刷ジョブに含まれるPDLデータを解釈モジュールに供給する。
解釈モジュールは、印刷ジョブ受付モジュールから取得したPDLデータを解釈し、その解釈結果に応じて、描画データの生成の手順を表す命令を含む中間データを生成して出力する。解釈部は、中間データを生成して中間データバッファに供給する。
描画モジュールは、中間データバッファに記憶された中間データを読み出し、読み出した中間データに従って描画データ(ラスターデータ)を生成する。例えば、オブジェクトの形状データが示す範囲内の各画素の値を、そのオブジェクトのカラーデータから求め、ページメモリ上の当該画素に対応するアドレスにその画素値を書き込むことでオブジェクトの描画を行う。1ページに含まれる全オブジェクトを描画することで、そのページのラスター画像が形成される。生成された各ページの描画データは出力部バッファに格納され、順次読み出されてプリント部28に供給される。プリント部28は、出力バッファから読み出した各ページの描画データをロール等の記録媒体に対して印刷する。
プリント部28は、公知のインクジェット方式の構成を備え、描画データを用紙に印刷する。プリント部28は、ノズル等から液体あるいは溶融固体インクを吐出し、紙、フィルム等に記録を行う。インクを吐出する方法には、静電誘引力を利用してインクを吐出させるドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、高熱により気泡を形成・成長させることで生じる圧力を利用してインクを吐出させる熱インクジェット方式等がある。記録ヘッドにより各色のインク滴を中間転写体に吐出して記録し、その後に用紙に転写して印刷する。
操作部26は、ユーザからの各種操作を受け付ける。操作部26は、タッチパネルを含み、タッチパネルには画像形成装置12に対してユーザが操作を指示するためのソフトウェアボタンが表示される。制御部22は、ROM16あるいはHDD20に記憶された処理プログラムを実行することで、タッチパネルにソフトウェアボタンを表示する。
図2Aは、タッチパネルにソフトウェアボタンを表示する制御部22の表示機能ブロック図を示す。制御部22は、表示機能の機能ブロックとして、画面表示部30、表示制御部32、操作受付部34、及びリソース格納部36を備える。
画面表示部30は、タッチパネルにソフトウェアボタンを含むソフトウェア画面を表示する。例えば、Webアプリケーションの場合、Webブラウザのレンダリングエンジン等である。
操作受付部34は、タッチパネルに表示されているソフトウェアボタンの選択操作を受け付ける画面操作受付部34a、及びハードウェアボタンの押下操作等を検知するハードウェア(HW)操作受付部34bから構成される。操作受付部34は、ユーザからの操作を受け付けると、操作通知を表示制御部32に出力する。
リソース格納部36は、画面表示部30に表示するリソースを格納する。例えばWebアプリケーションの場合、HTML(HyperText Markup Language)/CSS(Cascading Style Sheets)/JavaScript(登録商標)/imageファイル等の各種リソースを格納するストレージ等である。画像形成装置12と通信ネットワーク14で接続されたサーバ等で構成してもよい。リソース格納部は、画面の各種リソースを格納する画面リソース格納部36a、及び優先して最前面に表示する画面要素の各種リソースを格納する優先表示リソース格納部36bを備える。優先して最前面に表示する画面要素は、特定ソフトウェアボタンであり、その一例はスタートボタンである。
表示制御部32は、操作受付部34から操作通知を受け付けると、その通知内容から画面表示部30に表示すべき画面を判定し、リソース格納部36から該当する各種リソースを取得し、画面表示部30に出力することで画面表示部30を制御する。また、表示制御部32は、リソース格納部36から取得したリソースを加工して画面表示部30に出力し、あるいは定期的に画面表示部30に出力するリソースを更新することにより、ソフトウェア画面の動的表示を実現する。例えばWebアプリケーションの場合、各HTML要素のCSS属性値をJavaScriptで動的に変更することで、Webブラウザ上で動的表示を実現する。表示制御部32は、画面表示を制御する画面表示制御部32a、及びリソース格納部36から取得した画面リソース及び優先表示リソースを解析して、優先して最前面に表示するように制御する優先表示制御部32bを備える。
画面表示部30、表示制御部32、及び操作受付部34は、制御部22がROM16あるいはHDD20に記憶された処理プログラムを実行することで実現される。
図2Bは、画像形成装置12の操作部26を示す。操作部26は、タッチパネル40及びハードウェア(HW)ボタン46を含む。
タッチパネル40には、画面表示部30によりソフトウェア画面が表示され、ソフトウェア画面には各種ソフトウェアボタンが表示される。図では、初期画面(ホーム画面)として、コピー、ファックス、スキャン、プリントの各ソフトウェアボタンが表示される状態を示す。ユーザは、所望のソフトウェアボタンを選択操作することで、所望の機能実行を画像形成装置12に指示する。
ハードウェアボタン46は、例えば副電源ボタン42とホームボタン44を含む。副電源ボタン42は、「電源を切る」、「再起動する」、「節電モードに移行する」の各ボタンを表示する画面に遷移するためのボタンである。また、ホームボタン44は、ホーム画面に戻るためのボタンである。
なお、ハードウェアボタンとしては、これ以外にも、スタートボタン、ストップボタン、リセットボタン、認証ボタン、テンキーボタン等が存在する。スタートボタンは、コピー/ファックス/スキャン/プリントのジョブを開始するためのボタンである。ストップボタンは、開始しているジョブを一時停止または停止するためのボタンである。リセットボタンは、ユーザが入力操作した設定情報を初期値(デフォルト値)に戻すためのボタンである。認証ボタンは、ユーザ名やパスワードの入力を受け付ける認証画面を表示するためのボタンである。テンキーボタンは、コピー部数やファックス宛先を数値入力するためのボタンである。
但し、本実施形態では、操作部26のデザイン性向上や製造コスト削減の観点から、これらのハードウェアボタンの全てを備えるのではなく、図2Bに示すように、副電源ボタン42とホームボタン44の2つのハードウェアボタン46のみを備える。そして、ハードウェアボタンから削除されたスタートボタン等については、タッチパネル40にソフトウェアボタンとして表示することで、ユーザ操作可能とする。
以下、図2Bに示すホーム画面からユーザが例えば「コピー」のソフトウェアボタンを選択操作した場合を例にとり、スタートボタンの表示処理について説明する。
ユーザがホーム画面の「コピー」ボタンを選択操作すると、操作受付部34は、「コピー」ボタンが選択されたことを表示制御部32に通知する。
表示制御部32は、「コピー」ボタンの選択通知を受け付けると、対応する画面リソースファイルをリソース格納部36から取得する。例えば、リソース格納部36に各アプリケーションと画面リソースファイルとの対応テーブルを格納しておくことで、対応する画面リソースファイルを特定できる。
図3は、リソース格納部36に格納される、各アプリケーションと画面リソースファイルとの対応テーブルの一例を示す。「コピー」アプリケーションには「CopyApp.html」なる画面リソースファイルが割り当てられ、「ファックス」アプリケーションには「FaxApp.html」なる画面リソースファイルが割り当てられる。なお、リソース格納部36がサーバで構成される場合、表示制御部32は、HTTPプロトコル等で対応するリソースファイルを取得する。
Webアプリケーションの場合、リソース格納部36は、HTML/CSS/JavaScript/image等の各種リソースファイルが格納される。HTMLは、Webアプリケーション画面を表現するためのハイパーテキスト記述言語で、画面を構成する各要素(ボタン、イメージ、テキスト等)が木構造で記載されており、Webブラウザ等に含まれるレンダリングエンジンによって解析され描画されることで画面表示が実現される。
図4Aは、コピーアプリケーションのトップ画面のHTMLファイルの論理的木構造を示す。各要素は親要素を有し、各要素は基点(親要素の左上)からの座標属性(x,y)とサイズ属性(width,height)を有する。これらの属性値は、HTMLファイルからリンクされるCSSファイルに記載される。
表示制御部32は、取得したコピーアプリケーションの画面リソースファイル(HTMLファイル)とHTMLファイルからリンクされているCSS/JavaScript/imageファイルを画面表示部30に出力する。画面表示部30は、これらのリソースファイルを解析及び描画してコピーアプリケーションのトップ画面を表示する。
図4Bは、このようにして表示されるコピーアプリケーションのトップ画面の一例を示す。トップ画面は、ヘッダ50、メイン52、メニュー54、及びスクロールバー56を含む。ヘッダ50にはログインボタン及びスタートボタンが表示される。メイン52にはナンバー及びテンキーボタンが表示される。メニュー54には各種のメニュー項目(メニューアイテム)が表示される。
このようなコピーアプリケーションのトップ画面において、ユーザは、フリック操作等の操作を行うことで画面の縦方向にスクロールすることができ、スクロール位置はスクロールバー56で表現される。この操作は、操作受付部34がユーザのフリック操作を検知して表示制御部32に通知し、表示制御部32がフリック操作内容(フリック操作の移動範囲、移動速度、移動加速度等)を解析し、コピー画面のリソース書き換えをJavaScriptで動的に処理し、都度画面表示部30に通知することで実現される。
画面上部のヘッダ50に表示されたログインボタンやスタートボタンは、縦方向にスクロール操作されても最前面に固定表示される。これにより、ユーザはコピーアプリ画面において画面スクロール位置によらずにスタートボタンを選択操作することでコピージョブの開始を指示し得る。
他方で、コピーアプリケーションのトップ画面において、ユーザがコピーに関わる設定を変更したいと欲する場合がある。例えば、カラーモード設定、両面設定、カラーバランス等を初期値(デフォルト値)から変更したい場合等であり、この場合には対応するメニュー項目を選択する。ユーザがメニュー項目を選択操作した場合、操作受付部34がメニュー項目選択操作を検知して表示制御部32に通知する。表示制御部32は、各メニュー項目と画面リソースファイル及び優先表示リソースの表示可否を規定するテーブルを保持するリソース格納部36にアクセスし、対応する画面リソースファイルをリソース格納部36から取得する。テーブルにおいて、優先表示リソース表示可否が「表示する」と規定されている場合、表示制御部32は、予め優先表示リソース格納部36bに格納されている優先表示リソースを取得する。
図5は、リソース格納部36に格納される、コピーアプリケーションの各メニュー項目と画面リソースファイルとの対応テーブルの一例を示す。メニュー項目「カラーモード」には画面リソースファイル「ColorMode.html」が対応し、優先表示リソース表示可否は「表示する」に設定される。また、メニュー項目「両面設定」には画面リソースファイル「Twosided.html」が対応し、優先表示リソース表示可否は「表示する」に設定される。優先表示リソース表示可否が「表示する」に設定されている場合、既述したように、表示制御部32はリソース格納部36の優先表示リソース格納部36bに格納されている優先表示リソースを取得するが、ここでは、一例として、特定ソフトウェアボタンとして機能するスタートボタン、すなわちジョブの開始を指示する画面要素が予め格納されているとする。
図6は、優先表示リソース格納部36bに格納されるスタートボタンの属性値の一例を示す。また、図7は、論理的木構造を示す。識別子ID=2として特定されるスタートボタンは、識別子ID=1として特定される空のフレームを親要素とし、親要素フレームの座標(0,0)からの相対座標(884,480)の位置に、大きさ(80,80)として最前面に表示される画面要素として設定される。ここで、前面表示(z−index)は、要素の重なり順序を意味しており、この数値が大きいほど最前面に表示されることを示す。
図8は、図6に示すスタートボタンの属性値に従って画面表示部30によりスタートボタンを表示した例を示す。
親要素フレームの座標(0,0)からの相対座標(884,480)の位置に、大きさ(80,80)のスタートボタン60が表象図形(アイコン)として表示される。このようなスタートボタン60を、コピーアプリケーションの各メニュー画面において表示する。
ユーザが図4Bに示す画面において、メニュー54から「両面設定」メニューを選択操作したものとする。この場合、表示制御部32は、操作受付部34からの通知を受けて、「両面設定」画面の画面リソースをリソース格納部36から取得する。
図9は、「両面設定」画面の画面リソースの論理的木構造を示す。また、図10は、このような論理的木構造に従って画面表示部30により表示される画面を示す。さらに、図11は、「両面設定」画面の各画面要素の属性値の一例を示す。
タイトル領域は、親フレームの座標からの相対座標(0,0)の位置に、大きさ(1024,90)で表示され、このタイトル領域内にはクローズボタン、タイトル文字(両面/片面選択)、OKボタンが表示される。また、両面領域は、相対座標(10,120)の位置に、大きさ(300,300)で表示され、この両面領域には両面ラベルと両面ボタン1(片面→片面)及び両面ボタン2(両面→片面)が表示される。さらに、原稿セット向き領域は、相対座標(650,120)の位置に、大きさ(280,60)で表示され、この原稿セット向き領域にはセット方向ラベル、セット方向ボタン1(読める向き)及びセット方向ボタン2(左向き)が表示される。
他方で、図5に示す画面リソースファイル対応テーブルを参照すると、「両面設定」メニューの優先表示リソース表示可否は「表示する」に設定されている。そこで、表示制御部32は、優先表示リソースとしてスタートボタンを取得し、「両面/片面選択」画面の論理的木構造に結合する。すなわち、親要素のフレームの子要素として追加する。
図12は、このようにしてスタートボタンが親要素のフレームの子要素として追加された論理的木構造を示す。図9と図12を対比すると、ポップアップフレームの子要素として新たにスタートボタンが追加されている。
さらに、表示制御部32は、表示画面の最前面にスタートボタンを既定の属性値のまま配置可能か否かを計算する。具体的には、親要素のフレームの他の子要素及び孫要素の座標と大きさを取得し、前面表示すべき要素に重ねて表示されるか否かを計算する。「両面/片面選択」画面の場合、図6に示すスタートボタンの属性値は、座標(884,480)で大きさ(80,80)であり、このまま表示しても他の画面要素に重なることはないので、表示制御部32は、スタートボタンの属性値を既定値のまま維持して親要素のフレームに結合し、画面表示部30に出力する。画面表示部30は、他の画面要素とともに、スタートボタンを既定の属性値に従って表示する。
図13は、「両面/片面選択」画面にスタートボタン60を表示した例を示す。図10と図13を対比すると、スタートボタン60が新たに追加されており、かつ、図8に示す位置にスタートボタン60がそのまま表示されている。従って、ユーザは、コピーアプリケーション画面から両面設定メニューを選択し、「両面/片面選択」画面で両面あるいは片面を選択した後に、スタートボタン60を選択操作することで、この画面から速やかにコピージョブを開始できる。
図14は、ユーザが他のメニュー項目、例えば「コピー濃度/シャープネス/彩度」を選択した場合の画面例を示す。コピー濃度、シャープネス、彩度をそれぞれ設定するためのバーが並列表示される。また、コピー濃度、シャープネス、彩度の目盛りとともに、「うすく」、「こく」、「つよく」、「よわく」等のテキストが表示される。
他方で、図5に示す画面リソースファイル対応テーブルを参照すると、「カラーバランス設定」メニューの優先表示リソース表示可否は「表示する」に設定されている。そこで、表示制御部32は、優先表示リソースとしてスタートボタンを取得し、「コピー濃度/シャープネス/彩度」画面の論理的木構造に結合する。すなわち、親要素のフレームの子要素として追加する。
さらに、表示制御部32は、表示画面の最前面にスタートボタンを既定の属性値のまま配置可能か否かを計算する。具体的には、親要素のフレームの他の子要素及び孫要素の座標と大きさを取得し、前面表示すべき要素に重ねて表示されるか否かを計算する。「コピー濃度/シャープネス/彩度」画面の場合、図6に示すスタートボタンの属性値は、座標(884,480)で大きさ(80,80)であり、このまま表示すると他の画面要素と重なってしまう。
図15は、スタートボタン60を既定の属性値のまま表示した場合を示す。スタートボタン60の位置には、彩度の「よわく」のラベル領域が重複して存在するため、スタートボタン60を最前面に表示すると、「よわく」のテキストが覆い隠されて表示されないことになり視認性が低下する。
このように、スタートボタン60の表示位置と他の画面要素の表示位置が重なる場合、表示制御部32は、次に、スタートボタン60の大きさ(80,80)を変更することなく他の画面要素と重ならないように再配置可能か否かを計算する。具体的には、画面要素の座標、大きさ、前面表示属性を用いて画面内で大きさ変更なしに他の画面要素と重なることなくスタートボタン60を再配置可能な領域を特定し、再配置可能な複数の領域が存在する場合には、その中でスタートボタン60の既定の座標(884,480)に最も近い領域を特定する。
次に、表示制御部32は、スタートボタン60を既定の座標(884,480)の位置に配置した画面リソースを初期画面として画面表示部30に出力するとともに、定期的に再配置位置へのアニメーション移動制御を行う。
図16は、スタートボタン60を既定の座標から再配置位置へアニメーション移動する場合の画面例を示す。再配置位置が例えば(884,400)であるとすると、座標のy値を480から400まで段階的に減少させることでスタートボタン60を既定の位置から上方に移動させる。
スタートボタン60を再配置することで、図16に示すようにスタートボタン60と彩度の「よわく」のテキストが重なることなく表示され、視認性の低下が防止される。また、スタートボタン60を既定の位置から再配置位置までアニメーション移動させることで、ユーザは、スタートボタン60が既定の位置から移動したことを容易に把握し得る。
図17は、ユーザがさらに他のメニュー項目、例えば「わく消し」を選択した場合の画面例を示す。ここで、わく消しとは、コピーする場合に生じる黒い枠を削除する処理である。「上消し」、「左消し」、「中消し」、「下消し」、「右消し」の項目とともに、原稿セット向き指定、両面原稿の裏面設定項目等が表示される。
他方で、図5に示す画面リソースファイル対応テーブルを参照し、「わく消し」メニューの優先表示リソース表示可否が「表示する」に設定されているものとすると、表示制御部32は、優先表示リソースとしてスタートボタンを取得し、「わく消し」画面の論理的木構造に結合する。すなわち、親要素のフレームの子要素として追加する。
さらに、表示制御部32は、表示画面の最前面にスタートボタンを既定の属性値のまま配置可能か否かを計算する。具体的には、親要素のフレームの他の子要素及び孫要素の座標と大きさを取得し、前面表示すべき要素に重ねて表示されるか否かを計算する。「わく消し」画面の場合、スタートボタンの属性値は、座標(884,480)で大きさ(80,80)であり、このまま表示すると他の画面要素と重なってしまう。
図18は、スタートボタン60を既定の属性値のまま表示した場合を示す。スタートボタン60の位置には、「両面原稿の裏面」領域が重複して存在するため、スタートボタン60を最前面に表示すると、「両面原稿の裏面」が覆い隠されて表示されないことになり視認性が低下する。
このように、スタートボタン60の表示位置と他の画面要素の表示位置が重なる場合、表示制御部32は、次に、スタートボタン60の大きさ(80,80)を変更することなく再配置可能か否かを計算する。そして、スタートボタン60の大きさ(80,80)を変更することなく再配置可能な領域も存在しない場合、表示制御部32は、さらに、予め設定された縮小の閾値(例えば40%)まで大きさを変更することでスタートボタン60を再配置可能か否か計算する。具体的には、画面要素の座標、大きさ、前面表示属性を用いて画面内で大きさを100%から閾値(例えば40%)まで段階的に縮小させて他の画面要素と重なることなくスタートボタン60を再配置可能な領域を特定する。再配置可能な複数の領域が存在する場合には、その中でスタートボタン60の既定の座標(884,480)に最も近い領域を特定する。
次に、表示制御部32は、スタートボタン60を既定の座標(884,480)の位置に配置した画面リソースを初期画面として画面表示部30に出力するとともに、定期的に再配置位置へのアニメーション移動制御を行う。
図19は、スタートボタン60を既定の座標から再配置位置へアニメーション移動する場合の画面例を示す。再配置位置が例えば(200,420)であるとすると、座標のx値及びy値を段階的に減少させることでスタートボタン60を既定の位置から左下方に移動させる。また、再配置位置におけるスタートボタン60の縮小率が例えば50%であるとすると、大きさが100%から50%に段階的に縮小していくようにアニメーション移動させる。具体的には、大きさ(width,height)値を100%から50%まで段階的に減少させる。
スタートボタン60を再配置することで、図19に示すようにスタートボタン60と他の画面要素が重なることなく表示され、視認性の低下が防止される。また、スタートボタン60を既定の位置から再配置位置までアニメーション移動させることで、ユーザは、スタートボタン60が既定の位置から移動したことを容易に把握し得る。
本実施形態では、
(1)まずスタートボタン60を既定の属性値のまま表示する
(2)スタートボタン60を既定の属性値のまま表示できない場合に、大きさを維持しつつ再配置する
(3)スタートボタン60を既定の属性値のまま表示できず、大きさを維持しつつ再配置もできない場合に、大きさを縮小しつつ再配置する
の処理手順を示しているが、これらの処理手順によってもスタートボタン60を再配置できない場合には、例えばスタートボタン60を画面リソースに結合せずにそのまま画面表示し得る。
図20及び図21は、本実施形態の処理フローチャートを示す。
まず、図20において、表示制御部32は、操作受付部34からの通知を受け、通知内容から表示画面を特定してリソース格納部36から対応する画面リソースを取得する(S101)。例えば、ユーザが「コピー」ボタンを選択操作すると、図3に示すテーブルを用いて対応する画面リソースファイルとして「CopyApp.html」を取得し、ユーザが「カラーモード」ボタンを選択操作すると、図5に示すテーブルを用いて対応する画面リソースファイルとして「ColorMode.html」を取得する。
次に、表示制御部32は、特定した表示画面が優先表示リソースを表示する画面か否かを判定する(S102)。すなわち、テーブルにおける優先表示リソース表示可否を参照し、「表示する」に設定されているか否かを判定する。「表示する」に設定されていなければ(S102でNO)、取得した画面リソースのままで画面表示する(S103)。他方で、「表示する」に設定されていれば(S102でYES)、リソース格納部36の優先表示リソース格納部36bから優先表示リソースを取得する(S104)。優先表示リソースは、例えばスタートボタンである。
優先表示リソースを取得した後、表示制御部32は、表示画面の最前面に優先表示リソースを既定の属性値のまま配置可能か否か計算する(S105)。具体的には、優先表示リソースの既定の座標及び大きさと、他の画面要素の座標及び大きさとを比較し、優先表示リソースが他の画面要素と重ならないか否かを判定する。そして、配置可能か否かを判定し(S106)、重ならない場合には配置可能と判定して(S106でYES)、画面リソースに優先表示リソースを結合して画面表示する(S107)。他方で、重なる場合には配置可能でない(S106でNO)と判定して、図21の処理に移行する。
図21において、優先表示リソースと他の画面要素が重なるため優先表示リソースを既定の属性値のまま配置可能でない場合、表示制御部32は、大きさ(サイズ)変更無しに優先表示リソースを再配置可能か否か計算する(S108)。
再配置可能である場合(S109でYES)、画面リソースに優先表示リソースを結合して初期画面として表示する(S110)。また、既定の位置に最も近い再配置位置にアニメーション移動表示する(S111)。すなわち、既定の座標から再配置の座標まで段階的に変化させて優先表示リソースを既定の位置から再配置位置まで動的に移動させて表示する。
再配置可能でない場合(S109でNO)、表示制御部32は、大きさ(サイズ)を変更して優先表示リソースを再配置可能か否か計算する(S112)。具体的には、優先表示リソースの大きさ(サイズ)を既定値から閾値(例えば40%)まで段階的に縮小し、各縮小率において再配置可能か否か判定する。
大きさ(サイズ)を縮小して再配置可能である場合(S113でYES)、画面リソースに優先表示リソースを結合して初期画面として表示する(S114)。また、既定の位置に最も近い再配置位置にアニメーション縮小及び移動表示する(S115)。すなわち、既定の座標から再配置の座標まで段階的に変化させ、かつ、既定の大きさから再配置時の大きさまで段階的に縮小させて優先表示リソースを既定の位置から再配置位置まで動的に移動させて表示する。
大きさ(サイズ)を変更しても優先表示リソースを再配置可能でない場合(S113でNO)、取得した画面リソースのままで画面表示する(S116)。この場合、優先表示リソースは画面に表示されない。優先表示リソースを表示しない処理に代えて、ユーザが優先表示リソースの表示位置を設定するための設定画面をポップアップ表示してもよい。例えば、
「スタートボタンの表示位置をタッチして設定してください」
等のメッセージを表示し、ユーザが所望の位置をタッチ操作した場合に、操作受付部34が操作位置を検知して表示制御部32に通知し、表示制御部32はこの操作位置を優先表示リソースの座標に設定して表示する。ユーザは、他の画面要素と重なっていても、重要度が相対的に低い画面要素と重なるようにスタートボタン等を表示させ得る。
なお、S113でNOの場合、大きさ(サイズ)を縮小する閾値を一時的に変更して再度再配置可能か否かを判定してもよい。例えば、縮小の閾値を40%から30%に変更する等である。但し、ユーザの操作性を維持し得る閾値とするのがよく、ユーザ毎に閾値を可変設定してもよい。
また、S106でNOの場合、S108を実行してサイズ変更無しに優先表示リソースを再配置可能か否かを計算しているが、この処理に代えて、S112の処理を実行し、サイズ変更して優先表示リソースを既定の位置または再配置可能か否かを計算してもよい。具体的には、100%の大きさで既定の位置に配置できない場合でも、80%の大きさで既定の位置に配置できる場合には、80%の大きさで既定の位置に配置する等である。既知の位置を優先するか、あるいは既定の大きさを優先するかは、システム管理者が適宜可変設定し得る。また、優先表示リソースの種類に応じて既定の位置を優先するか、あるいは既定の大きさを優先するかを可変としてもよい。スタートボタンの場合には既定の位置を優先し、ストップボタンの場合には既定の大きさを優先する等である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、変形例について説明する。
<変形例1>
実施形態において、優先表示リソース、例えばスタートボタンの既定の属性値は必ずしも固定である必要はなく、システム管理者が適宜可変設定してもよい。また、属性値は全てのアプリケーションで共通としてもよく、アプリケーション毎に異なっていてもよい。例えば、コピーアプリケーションではスタートボタンの大きさを(80,80)とし、プリントアプリケーションではスタートボタンの大きさを(90,90)とする等である。
<変形例2>
実施形態では、優先表示リソースを既定の属性値で配置できない場合に、その位置、さらには大きさを変更して再配置しているが、システム管理者が優先表示リソースの位置、大きさの少なくともいずれかを変更不可として設定してもよい。大きさの変更を不可とした場合、図21におけるS109でNOと判定されると、S112〜S113の処理は実行されずS116の処理が実行される。
<変形例3>
実施形態では、優先表示リソースを再配置して表示する場合、大きさに変更がない場合には既定の位置から再配置の位置までアニメーション移動表示し、大きさを縮小している場合には既定の位置から再配置の位置まで大きさを変化させつつアニメーション移動表示しているが、大きさを縮小している場合でも単に既定の位置から再配置の位置までアニメーション移動表示してもよい。また、システム管理者がアニメーション移動時の速度や加速度を適宜可変設定してもよい。例えば、アニメーション移動の初期は加速度を相対的に大きく、後期は加速度を相対的に小さく設定することで滑らかな移動を実現してもよい。
<変形例4>
実施形態では、優先表示リソースを再配置して表示する場合、既定の位置から再配置の位置までアニメーション移動表示しているが、システム管理者がアニメーション移動時のボタン操作や色を適宜可変設定してもよい。例えば、加速度が相対的に小さい場合にはスタートボタンのボタン操作を可能とし、加速度が相対的に大きい場合にはスタートボタンのボタン操作を不可とする、ボタン操作可能時の色とボタン操作不可時の色を変える、ボタン操作不可時の色をグレー表示とする、移動時の色と移動後の色を変える等である。
<変形例5>
実施形態では、特定ソフトウェアボタンとしてスタートボタンを例示したが、これ以外にもストップボタンや認証ボタン、リセットボタン等を特定ソフトウェアボタン(優先表示リソース)として設定してもよい。複数の優先表示リソースが設定されている場合、例えば以下のシステム設定に従って優先表示リソースを画面内にどのように表示するかを切り替えてもよい。
(a)優先表示リソース間で最も重要度が高いものを一つだけ表示する(最優先表示モード)
(b)複数の優先表示リソースを可能な限り1画面内に表示する(複数優先表示モード)
最優先表示モードの場合、複数の優先表示リソースが設定されている中で最も優先度が高い優先表示リソースのみを選択するが、優先表示リソース間の優先度は固定的に設定してもよく、あるいは状況に応じて可変設定してもよい。
具体的には、ストップボタン(又はリセットボタン)は、ジョブが実行中の場合には重要度が最も高く、ジョブが実行中でない場合には重要度が最も低くなるように設定する。これにより、
ジョブ実行中:ストップボタン(又はリセットボタン)を表示
ジョブ実行中以外:ストップボタン以外を表示
等と状況に応じてストップボタンの表示/非表示が制御される。
また、認証ボタンは、ユーザ未認証の場合には重要度が最も高く、ユーザ認証後は重要度が最も低くなるように設定する。これにより、
ユーザ未認証時:認証ボタンを表示
ユーザ認証後:認証ボタン以外を表示
等と状況に応じて認証ボタンの表示/非表示が制御される。
図22は、優先表示リソースとして、スタートボタン、ストップボタン、認証ボタンが設定されている場合の、状況毎の優先度を規定するテーブルの一例を示す。ユーザ未認証時には認証ボタン、スタートボタン、ストップボタンの順に優先度が高く、最も優先度の高い認証ボタンが表示される。ジョブ実行中はストップボタン、スタートボタン、認証ボタンの順に優先度が高く、最も優先度の高いストップボタンが表示される。これら以外の状況ではスタートボタンが最も優先度が高いためスタートボタンが表示される。表示制御部32は、操作受付部34からの通知を用いて状況を判定し、図22に示すテーブルを用いて複数の優先表示リソースから最も優先度の高い優先表示リソースを特定する。
複数優先表示モードの場合、複数の優先表示リソースの中で重要度が高い優先表示リソースから順番に選択してもよい。例えば、ユーザ未認証時には認証ボタンとスタートボタンの2つを表示する等である。
<変形例6>
実施形態では、優先表示リソースを再配置して表示する場合、既定の位置から最も近い再配置位置に表示して既定の位置からの変位を抑制し、ユーザの違和感を抑制しているが、最も近い位置でなく、既定の位置の近傍を再配置位置としてもよい。
<変形例7>
実施形態では、表示装置を備える画像形成装置を例示したが、これに限定されず、特定ソフトウェアボタンを画面内に表示する表示装置を備える任意の機器に適用し得る。
10 端末装置、12 画像形成装置、14 通信ネットワーク、30 画面表示部、32 表示制御部、34 操作受付部、36 リソース格納部。

Claims (15)

  1. 表示部と、
    前記表示部の固定位置に特定ソフトウェアボタンを表示する際に、前記固定位置に他の画面要素が存在しない場合に前記特定ソフトウェアボタンを前記固定位置に表示し、前記固定位置に他の画面要素が存在して前記特定ソフトウェアボタンを表示すると他の画面要素の少なくとも一部と重なる場合に前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する表示制御部と、
    を備える表示装置。
  2. 前記表示制御部は、前記固定位置に他の画面要素が存在して前記特定ソフトウェアボタンを表示すると他の画面要素の少なくとも一部と重なる場合に、前記特定ソフトウェアボタンの大きさを維持したまま前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示制御部は、前記固定位置に他の画面要素が存在して前記特定ソフトウェアボタンを表示すると他の画面要素の少なくとも一部と重なる場合に、前記特定ソフトウェアボタンの大きさを変化させて前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する
    請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記表示制御部は、前記固定位置に他の画面要素が存在して前記特定ソフトウェアボタンを表示すると他の画面要素の少なくとも一部と重なる場合において、前記特定ソフトウェアボタンの大きさを維持したまま前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示できないときに、前記特定ソフトウェアボタンの大きさを変化させて前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する
    請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記表示制御部は、他の画面要素と重ならない位置が存在しない場合に、前記特定ソフトウェアボタンを表示しない
    請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記表示制御部は、他の画面要素と重ならない位置が存在しない場合に、前記特定ソフトウェアボタンの表示位置をユーザが設定するための設定画面を表示する
    請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
  7. 前記表示制御部は、前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する場合に、前記固定位置から他の画面要素と重ならない位置への移動をアニメーション表示する
    請求項1〜6のいずれかに記載の表示装置。
  8. 前記表示制御部は、前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置に表示する場合に、さらに前記特定ソフトウェアボタンの大きさを変化させてアニメーション表示する
    請求項3,4のいずれかに記載の表示装置。
  9. 前記表示制御部は、前記アニメーション表示において、前記特定ソフトウェアボタンの操作可否状態を変化させる
    請求項7,8のいずれかに記載の表示装置。
  10. 前記表示制御部は、前記アニメーション表示において、前記特定ソフトウェアボタンの表示色を変化させる
    請求項7,8のいずれかに記載の表示装置。
  11. 前記特定ソフトウェアボタンは複数設定され、
    前記表示制御部は、操作状況に応じて異なる前記特定ソフトウェアボタンを表示する
    請求項1〜10のいずれかに記載の表示装置。
  12. 前記特定ソフトウェアボタンは、スタートボタン、ストップボタン、認証ボタン、リセットボタンの少なくともいずれかである、
    請求項1〜11のいずれかに記載の表示装置。
  13. 前記表示制御部は、ユーザ未認証時は前記認証ボタンを表示し、ジョブ実行中は前記ストップボタン又は前記リセットボタンを表示し、ユーザ認証後及びジョブ非実行時は前記スタートボタンを表示する
    請求項12に記載の表示装置。
  14. 前記表示制御部は、前記特定ソフトウェアボタンを他の画面要素と重ならない位置であって前記固定位置に最も近い位置に表示する
    請求項1〜13のいずれかに記載の表示装置。
  15. コンピュータに、
    画面要素を表示部に表示するステップと、
    前記表示部の固定位置に特定ソフトウェアボタンを表示する際に、前記固定位置に前記画面要素が存在しない場合に前記特定ソフトウェアボタンを前記固定位置に表示し、前記固定位置に前記画面要素が存在して前記特定ソフトウェアボタンを表示すると前記画面要素の少なくとも一部と重なる場合に前記特定ソフトウェアボタンを前記画面要素と重ならない位置に表示するステップ
    を実行させるプログラム。
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