JP2020004038A - 算出方法、情報処理装置、及びコンピュータプログラム - Google Patents

算出方法、情報処理装置、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】制御系の設計変数を適値に設定する。【解決手段】本方法では、制御系に対して設定する設計変数ρの値が算出される。制御系は、目標指令rと第一制御要素の出力ymとに基づき、伝達関数C(ρ)に従う制御入力uを算出し、制御入力uに基づき、第一制御要素を操作することにより、第一制御要素からの作用を受ける第二制御要素の出力yfを制御する。本方法では、制御入力uの標本u0、第一出力ymの標本ym0、及び第二出力yfの標本yf0の組合せの時系列データが取得される(S110)。この時系列データと、伝達関数C(ρ)と、目標指令rに対する出力yfの規範値を定義するモデル関数Tdとに基づき、制御系に設定する設計変数ρの値として、制御誤差を最小にする設計変数ρの値ρ*が算出される(S140)。【選択図】図3

Description

本開示は、制御系に設定する設計変数の値を算出するための方法及び装置に関する。
従来、制御器の自動調整技術として、FRIT(Fictitious Reference Iterative Tuning)技術及びVRFT(Virtual Reference Feedback Tuning)技術が知られている(例えば特許文献1参照)。これらの技術は、目標応答に近づくように制御器のパラメータを調整する技術である。
特開2017−68658号公報
上述した従来技術は、フルクローズド制御を対象としており、セミクローズド制御に最適化されていない。例えば、モータにより機械の動作を制御する場合、フルクローズド制御及びセミクローズド制御では、それぞれ次の処理が行われる。
フルクローズド制御では、モータに取り付けられた機械の動作を観測する。この機械の動作に関する観測値をフィードバック量として用いて、フィードバック量と目標指令との比較により、モータに対する制御入力を決定する。これにより、機械の動作が目標応答に従うように機械を制御する。
セミクローズド制御では、モータの動作を観測する。このモータの動作に関する観測値をフィードバック量として用いて、フィードバック量と目標指令との比較により、制御入力を決定して、機械の動作が目標応答に従うように機械を制御する。
従来技術は、目標応答を定義するパラメータと同じパラメータをフィードバック量として用いるフルクローズド制御を前提としており、そうではないセミクローズド制御には適合しない。
そこで、本開示の一側面によれば、制御系の設計変数、特にはセミクローズド制御系の設計変数を目標応答に応じた適値に設定するための技術を提供できることが望ましい。
本開示の一側面に係る算出方法は、制御系に対して設定する設計変数ρの値を算出するように構成される。制御系の例には、目標指令rと第一制御要素の出力である第一出力ymとに基づき、設計変数ρを有する伝達関数C(ρ)に従う制御入力uを算出し、制御入力uに基づき、第一制御要素を操作することにより、第一制御要素からの作用を受ける第二制御要素の出力である第二出力yfを制御するように構成される制御系が含まれる。
この算出方法は、制御入力uの標本u0、第一出力ymの標本ym0、及び第二出力yfの標本yf0の組合せの時系列データを取得することを含む。
この算出方法は更に、取得した時系列データと、伝達関数C(ρ)と、目標指令rに対する第二出力yfの規範値を定義するモデル関数Tdとに基づき、制御系に設定する設計変数ρの値として、制御誤差を最小にする設計変数ρの値ρ*を算出することを含む。
制御誤差は、第二出力yfの標本yf0と第二出力yfの規範値との誤差、又は、制御入力uの標本u0と制御入力uの規範値との誤差に対応する。第二出力yfの規範値は、伝達関数C(ρ)、モデル関数Td、制御入力uの標本u0、及び第一出力ymの標本ym0から算出可能である。制御入力uの規範値は、伝達関数C(ρ)、モデル関数Td、第一出力ymの標本ym0、及び第二出力yfの標本yf0から算出可能である。
本開示の算出方法によれば、上述した制御誤差に基づき設計変数ρの値ρ*を算出することから、この値ρ*をセミクローズド制御系に設定することで、セミクローズド制御系の設計変数を目標応答に応じた適値に設定することができる。即ち、目標応答に対する制御誤差の少ない制御系を構築することができる。
本開示の別側面によれば、制御系は、目標指令rと第一出力ymとの偏差(r−ym)を伝達関数C(ρ)に入力することにより、制御入力uを算出するように構成されていてもよい。
本開示の別側面によれば、上記設計変数ρの値ρ*を算出することは、上記時系列データに基づき、制御誤差に関する評価関数であって、次の関数Ef(ρ,u0,ym0,yf0)及び関数Ev(ρ,u0,ym0,yf0)の一方のノルムに対応する評価関数の値を最小にする設計変数ρの値ρ*を算出することを含んでいてもよい。
本開示の別側面によれば、上記設計変数ρの値ρ*を算出することは、時系列データが示す第一出力ymの標本ym0と第二出力yfの標本yf0との差が基準以上であることを条件に、当該時系列データに基づき、設計変数ρの値ρ*を算出することを含んでもよい。
差が大きい時系列データで設計変数ρの値ρ*を算出することによれば、差が小さい時系列データに基づいて値ρ*を算出する場合よりも、制御精度を向上させることが可能な設計変数ρの適値を算出することができる。
本開示の別側面によれば、上記時系列データを取得することは、複数の制御条件のそれぞれで制御系を動作させたときに観測される制御入力u、第一出力ym、及び第二出力yfの標本u0、標本ym0、標本yf0を示す、複数の時系列データを取得することを含んでもよい。
この場合、上記方法は、複数の時系列データのそれぞれにおける第一出力ymの標本ym0と第二出力yfの標本yf0との差を評価することと、差の評価値に基づき、複数の時系列データの一つを参照データに選択することと、を更に含んでもよい。即ち、設計変数ρの値ρ*を算出することは、上記参照データに基づき、設計変数ρの値ρ*を算出することであってもよい。
この方法によれば、複数の時系列データから選択された有利な時系列データに基づいて、目標応答を高精度に実現可能な設計変数ρの適値を算出することができる。
本開示の別側面によれば、第一制御要素は、モータであってもよい。第二制御要素は、モータにより駆動される負荷であってもよい。本開示の別側面によれば、第二制御要素は、動力伝達に遅延が生じる機構を介して第一制御要素により駆動される制御要素であってもよい。
本開示の別側面によれば、上述した制御系に対して設定する設計変数ρの値を算出するための情報処理装置が提供されてもよい。この情報処理装置は、プロセッサと、インタフェースと、を含んでいてもよい。プロセッサは、上述した方法を実行するように構成されてもよい。
例えば、プロセッサは、インタフェースを通じて制御入力uの標本u0、第一出力ymの標本ym0、及び第二出力yfの標本yf0の組合せの時系列データを取得するように構成されてもよい。
プロセッサは、時系列データと、伝達関数C(ρ)と、目標指令rに対する第二出力yfの規範値を定義するモデル関数Tdとに基づき、制御系に設定する設計変数ρの値として、制御誤差を最小にする設計変数ρの値ρ*を算出するように構成されてもよい。制御誤差は、上述した、第二出力yfの標本yf0と第二出力yfの規範値との誤差、又は、制御入力uの標本u0と制御入力uの規範値との誤差に対応していてもよい。
本開示の別側面によれば、上述した制御系に対して設定する設計変数ρの値を算出する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが提供されてもよい。この処理は、制御入力uの標本u0、第一出力ymの標本ym0、及び第二出力yfの標本yf0の組合せの時系列データを取得することと、時系列データと、伝達関数C(ρ)と、目標指令rに対する第二出力yfの規範値を定義するモデル関数Tdとに基づき、制御系に設定する設計変数ρの値として、制御誤差を最小にする設計変数ρの値ρ*を算出することと、を含んでいてもよい。制御誤差は、上述した、第二出力yfの標本yf0と第二出力yfの規範値との誤差、又は、制御入力uの標本u0と制御入力uの規範値との誤差に対応していてもよい。
設定システム及び制御系の構成を表すブロック図である。 制御対象の例を表すブロック図である。 プロセッサが実行する第一実施形態の設定処理を表すフローチャートである。 第一出力及び第二出力を目標指令と共に示すグラフである。 図5A及び図5Bは、制御器の例を示すブロック図である。 図6Aは、本開示の技術に基づいて制御系の設計変数を調整した後の、第一出力及び第二出力を目標応答と共に示すグラフであり、図6Bは、従来技術に基づいて制御系の設計変数を調整した後の、第一出力及び第二出力を示すグラフである。 本開示の技術を適用可能な機器の一例を説明した図である。 図8Aは、本開示の技術を適用して機器の設計変数を調整した後の、第一出力及び第二出力を目標応答と共に示すグラフであり、図8Bは、従来技術に基づいて機器の設計変数を調整した後の、第一出力及び第二出力を示すグラフである。 第二実施形態の設定処理を表すフローチャートである。 第三実施形態の設定処理を表すフローチャートである。
以下に本開示の例示的実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[第一実施形態]
図1に示す本実施形態の設定システム10は、FRIT又はVRFT技術を基礎とする新規な技術によって、制御系40に関する設計変数ρの適値ρ*を算出し、算出した適値ρ*を制御系40に設定するように構成される。
設定システム10は、観測器20と、設定装置30とを備える。観測器20は、制御系40における制御入力uと、制御入力uに対応する制御出力としての第一出力ym及び第二出力yfとを観測するように構成される。観測器20は、観測に必要なセンサ類及び信号入力端子を備えることができる。観測器20は、観測された制御入力u、第一出力ym、及び第二出力yfの組合せについて、その時系列データを、標本データとして設定装置30に入力するように構成される。
設定装置30は、プロセッサ31と、メモリ33と、入出力インタフェース35と、操作インタフェース37とを備える。プロセッサ31は、メモリ33に記録されたプログラムに従う処理を実行することにより、制御系40における設計変数ρの値を設定する。メモリ33は、RAM及びフラッシュメモリを含む。
具体的に、プロセッサ31は、入出力インタフェース35を通じて観測器20から入力される上記標本データに基づいて、設計変数ρの適値ρ*を算出する。プロセッサ31は、算出した適値ρ*を、入出力インタフェース35を通じて制御系40に設定する。
制御系40は、指令器50と、制御器60と、観測器70と、制御対象90とを備える。この制御系40は、セミクローズド制御系に対応する。指令器50は、目標とする制御出力に対応する値を、目標指令rとして制御器60に入力するように構成される。
制御器60は、減算器61と、主制御器65とを備える。減算器61は、目標指令rと観測器70により観測された第一出力ymとの偏差e=r−ymを算出するように構成される。観測器70は、第一出力ymを観測するように構成される。観測器70は、第一出力ymの観測に必要なセンサ類を備えることができる。
主制御器65は、上記偏差eに対応する制御入力uを、設定された伝達関数C(ρ)に従って算出するように構成される(u=C(ρ)・e)。伝達関数C(ρ)が有する設計変数ρの値は、設定システム10により初期値から上記適値ρ*に更新される。制御系40は、設定システム10により設定された設計変数ρの値を保持するための記憶装置(図示せず)を備えることができる。制御器60は、主制御器65により算出された制御入力uで、制御対象90を操作する。
制御対象90は、第一制御要素91と、伝達要素93と、第二制御要素95とを備える。第一制御要素91は、上記制御入力uによって制御器60により操作される。伝達要素93は、第一制御要素91の制御出力である第一出力ymに対応する作用を、第一制御要素91から受けて、第二制御要素95に伝達する。
第二制御要素95は、上記第一出力ymに対応する作用を、第一制御要素91から伝達要素93を介して受けて動作する。これにより、第二制御要素95は、第一出力ymに対応した動作を受動的に実行し、第二制御要素95からは、第二制御要素95の制御出力としての第二出力yfが得られる。
図2に示す制御対象90Aは、上述した制御対象90の一例である。制御対象90Aは、第一制御要素91としてモータ91Aを備え、第二制御要素95として、モータ91Aからの動力を受ける負荷95Aを備える。負荷95Aは、モータ91Aにより駆動される機械として理解されてもよい。
この例において、制御器60からの制御入力uは、駆動電流に対応する。モータ91Aは、例えば、制御入力uに対応した駆動電流で駆動されて回転する。第一出力ymとしてモータ91Aの回転量が観測される。
ボールねじモデルによれば、制御対象90Aは、モータ91Aから負荷95Aへの伝達要素として、ボールねじ構造に関する要素R,Ktを備え、第一出力ymは、出力Kt・(R・ym−yf)に変換されて負荷95Aに伝達される。
負荷95Aは、この出力Kt・(R・ym−yf)に対応する作用を受けて動作し、変位する。第二出力yfは、負荷95Aの変位量に対応する。そして、モータ91Aは、制御器60からの制御入力uと、出力R・Kt・(R・ym−yf)との偏差に対応した量だけ駆動される。
続いて、プロセッサ31が制御系40に設計変数ρの適値ρ*を設定するために実行する設定処理の詳細を説明する。プロセッサ31は、設定指示が入力されると、図3に示す設定処理を実行する。設定指示は、例えば、操作インタフェース37を通じて操作者から入力される。
プロセッサ31は、設定指示が入力されると、標本データを観測器20から取得する(S110)。プロセッサ31は、入出力インタフェース35を介して制御系40に試験的な制御動作の実行を指示し、その試験的な制御動作により観測された制御入力u、第一出力ym、及び第二出力yfの組合せの時系列データを、上記標本データとして観測器20から取得することができる。あるいは、操作者が、制御系40を直接操作して、制御系40に試験的な制御動作を実行させてもよい。
試験的な制御動作において、指令器50は、予め定められた目標指令rを制御器60に入力することができる。例えば、図4において一点鎖線で示すように、目標指令rとして一定値roを入力することができる。観測器20は、この目標指令rが入力されたときの制御系40の挙動を表す制御入力u、第一出力ym、及び第二出力yfを観測し、その組合せの時系列データを標本データとして設定装置30に提供することができる。以下では、標本データが示す各時刻の制御入力u、第一出力ym、及び第二出力yfを、それぞれ順に制御入力u0、第一出力ym0、及び第二出力yf0と表す。
その後、プロセッサ31は、取得した標本データが示す各時刻の制御入力u0、第一出力ym0、及び第二出力yf0を評価関数J(ρ)に代入したときに、評価関数J(ρ)を最小にする設計変数ρの値ρ*を、制御系40に設定する設計変数ρの値ρ*として算出する(S140)。
評価関数J(ρ)は、次式に従う評価関数J1(ρ)であり得る。即ち、S140において、プロセッサ31は、次の評価関数J1(ρ)を最小にする設計変数ρの値ρ*を算出することができる。
評価関数J1(ρ)は、関数Ef(ρ,u0,ym0,yf0)のノルム、具体的にはL2ノルムに対応する。ここでノルム内の制御入力u0、第一出力ym0、及び第二出力yf0は、それぞれ、各時刻の観測値を時系列で要素に含むベクトルである。目標応答伝達関数Tdは、目標応答として、目標指令rに対する第二出力yfの規範値yf *を定義するモデル関数Tdである。具体的に、規範値yf *は、次式に従って定義される。
設計変数ρは、この規範値yf *に対する誤差の少ない第二出力yfを実現可能な値に設定されることが好ましい。このために、評価関数J1(ρ)は、第二出力yfの制御誤差を評価するように構成される。具体的には、次式から理解できるように、観測された第二出力yf0と、設計変数ρに対応する第二出力yfの規範値yf *(ρ)との誤差を、制御誤差として算出するように構成される。
このように、評価関数J1(ρ)は、観測された各時刻の第二出力yf0と、その規範値yf *(ρ)との誤差の二乗和に対応する。従って、評価関数J1(ρ)が最小となる設計変数ρの値ρ*を算出することは、誤差の二乗和を最小にする設計変数ρの値ρ*を算出することに対応する。
設計変数ρは、単一の変数で定義されてもよいし、複数の変数ρ1,ρ2,…ρn(nは1以上の自然数)で定義されてもよい。評価関数J1(ρ)を最小にする値ρ*は、評価関数J1(ρ)がρ1,ρ2,…ρnの線形結合で表される場合、最小二乗法を用いて算出可能である。最小化問題に対する他の既知の解法が採用されてもよい。
上述した評価関数J1(ρ)は、FRIT技術を基礎とするものである。別例として、評価関数J(ρ)は、VRFT技術を基礎とする、次式に従う評価関数J2(ρ)であってもよい。即ち、S140において、プロセッサ31は、次の評価関数J2(ρ)を最小にする設計変数ρの値ρ*を算出してもよい。
評価関数J2(ρ)は、関数Ev(ρ,u0,ym0,yf0)のノルム、具体的にはL2ノルムに対応する。ここでノルム内のu0、ym0、yf0、及びTdは、評価関数J1(ρ)と同様にベクトルである。評価関数J2(ρ)は、次式から理解できるように、観測された制御入力u0と、設計変数ρに対応する制御入力u0の規範値u0 *(ρ)との誤差を評価するように構成される。この評価関数J2(ρ)は、具体的に、観測された各時刻の制御入力u0と、その規範値u0 *(ρ)との誤差の二乗和に対応する。
プロセッサ31は、このようにして評価関数J、具体的には評価関数J1(ρ)又は評価関数J2(ρ)を最小にする設計変数ρの値ρ*を算出し(S140)、制御器60における設計変数ρの値を、算出した値ρ*に更新する(S150)。これにより、設定装置30は、第二出力yfを規範値yf *(目標応答)に精度よく制御可能な制御器60を構成することができる。設定装置30は、制御器60における設計変数ρの値を更新した後、当該設定処理を終了する。
ここで、図2に示す制御対象90Aを、制御器60の例としての図5Aに示す位置−速度制御器60Aで制御する制御系に関する実験結果を説明する。図5Aに示すように、制御器60Aは、主制御器65として、位置に関する比例制御要素(利得Kp)と速度に関する比例制御要素(利得Kv)とを含む主制御器65Aを備える。図示される「d/dt」は、時間微分要素に対応する。第一出力ymの時間微分は、モータ91Aの回転速度に対応する。
図4に示されるグラフは、実験で用いられた標本データに対応する。このグラフは、横軸を時間とするグラフであり、グラフに示される一点鎖線は、目標指令rに対応する。黒い破線は、標本データが示す第一出力ym0に対応し、白い破線は、標本データが示す第二出力yf0に対応する。
図6Aは、このような波形を示す標本データに基づき、上記手法で値ρ*を算出し、主制御器65Aに、値ρ*を設定した後の、制御系の動作結果を示す。図6Aから理解できるように、第二出力yfは、よく規範値(目標応答)Tdrに合致している。図6Aにおける一点鎖線は、目標指令rに対応し、黒い破線は、値ρ*が設定された後に観測された第一出力ymに対応し、白い破線は、値ρ*が設定された後に観測された第二出力yfに対応する。実線は、規範値Tdrに対応する。
この実験では、具体的に次式に従う評価関数J1(ρ)が用いられた。ここで示すFは、時間微分要素に対応する。
比較例として、図6Bには、本開示の技術ではなく、従来のFRIT技術を用いて、図6Aと同じ制御系の設計変数ρの値を更新したときの、制御系の動作結果を示す。従来のFRIT技術は、フルクローズド制御系を想定した技術である。このため、第二出力yfではなく、第一出力ymが規範値Tdrに合致するように、設計変数ρが調整される。
このように、従来技術では、セミクローズド制御系において、モータ91Aに駆動される負荷95Aの出力を適切に制御可能に、設計変数ρを調整することができなかった。従って、本開示の技術は、セミクローズド制御系における設計変数ρの調整に大変有意義である。
特に、本開示の技術は、第一出力ymと第二出力yfとの間に大きな差が生じる環境で有意義に機能する。この差が生じる一つの原因は、信号や動力の伝達遅延である。本開示の技術は、このような遅延が生じるセミクローズド制御系において有意義である。
伝達遅延が生じる制御系の例には、弾性材を介して搬送対象を搬送する機器が含まれる。図7に示される機器100は、搬送対象110をキャリッジ120及びベルト搬送機構130を用いて搬送するように構成される。搬送対象110は、例えば、用紙を切断するカッターでありえる。搬送対象110は、インクジェットヘッドなどの記録ヘッドであってもよい。
この例によれば、ベルト搬送機構130は、ゴム製の無端ベルト131と、搬送ローラ133と、従動ローラ135とを備え、無端ベルト131は、搬送ローラ133と従動ローラ135との間に巻回されている。無端ベルト131は、モータ150からの動力を受けて搬送ローラ133が回転するとき、搬送ローラ133との接触面で、搬送ローラ133からの力の作用を受けて、搬送ローラ133と同期回転する。従動ローラ135は、無端ベルト131の回転に伴って従動回転する。
キャリッジ120は、この無端ベルト131に固定され、ガイドレール140に摺動するように配置される。これにより、キャリッジ120の移動方向は、ガイドレール140に平行な方向に制限され、キャリッジ120及び搬送対象110は、無端ベルト131が回転すると、ガイドレール140に平行な方向に移動する。
この機器100によれば、モータ150が第一制御要素91に対応し、搬送対象110あるいはキャリッジ120が第二制御要素95に対応する。そして、伝達要素93には、ベルト搬送機構130が含まれる。
この場合、搬送対象110及びキャリッジ120は、モータ150によりベルト搬送機構130を通じて搬送されるとき、無端ベルト131の弾性により、具体的には無端ベルト131の伸縮により、モータ150の動きに遅れて搬送される。このような動力の伝達遅延が生じ得る機器100において、搬送対象110の位置及び速度を制御するとき、本開示の技術は、有意義に機能する。即ち、本開示の技術を機器100に適用すると、モータ150に取り付けられたロータリエンコーダ160により観測される第一出力ymに基づくセミクローズド制御で、搬送対象110の位置及び速度を精度よく制御することができる。
ここで、図8Aには、本開示の技術を適用して機器100を制御する制御器60Bの設計変数ρを適値ρ*に調整したときの第一出力ym、第二出力yf、及び、目標応答としての第二出力yfの規範値Tdrの軌跡を、横軸を時間とするグラフに示す。制御器60Bが備える主制御器65Bは、図5Bに示すように、位置に関する比例制御要素(利得Kp)、及び、速度に関する比例積分制御要素(利得Kvp,Kvi)を含む。
図8Aから理解できるように、この機器100においても、第二出力yfが規範値Tdrによく合致するように、制御器60Bの設計変数ρを適切に調整することができる。図8Bには、本開示の技術を適用せず、従来技術を適用して、機器100を制御する制御器60Bの設計変数ρを調整したときの第一出力ym、第二出力yf、及び、第二出力yfの規範値Tdrの軌跡を、横軸を時間とするグラフに示す。図8A及び図8Bを比較すれば理解できるように、本実施形態によれば、従来技術よりも第二出力yfを精度よく制御することができる。
ところで、標本データを取得するために行われる制御系40の試験的な制御動作は、適値ρ*を算出するために、第一出力ymと第二出力yfとの間に大きな差が生じる目標指令rを用いて行われるのが好ましい。具体的には、図4において斜線でハッチングされる領域の面積が大きくなるような目標指令rを用いて試験的な制御動作が行われるのが好ましい。このために、設計者は、最適な目標指令rを探索して、試験的な制御動作で用いる目標指令rを定義することができる。
[第二実施形態]
続いて、第二実施形態の設定システム10を説明する。第二実施形態の設定システム10は、プロセッサ31が実行する設定処理が、図3に示す設定処理と部分的に異なる点を除いて第一実施形態と同じである。従って、以下では、第二実施形態の設定システム10に関して、第一実施形態と同一の構成の説明を省略する。第一実施形態と同一符号が付された構成及び処理は、第一実施形態と同様であると理解されてよい。
本実施形態において、プロセッサ31は、図3に示す設定処理に代えて、図9に示す設定処理を実行する。この設定処理において、プロセッサ31は、第一実施形態と同様に、S110,S140,S150の処理を実行する。更に、S110の処理とS140の処理との間で、新たな処理S120,S130を実行する。
即ち、プロセッサ31は、観測器20から標本データを取得した後(S110)、取得した標本データの品質を評価する処理を実行する(S120)。品質評価は、設計変数ρの良好な値を算出可能であるかの観点で行われる。S120の処理の具体例として、プロセッサ31は、標本データが示す第一出力ym0と第二出力yf0と差の評価値c1を、L2ノルムを用いた次式に従って算出することができる(S121)。
評価値c1は、各時刻の第一出力ym0と第二出力yf0との差の二乗和に対応し、その大小は、図4に示されるハッチング領域の面積の大小に対応する。即ち、評価値c1は、その値が大きいほど、標本データの品質が高いことを意味する。
あるいは、プロセッサ31は、上記評価値c1に代えて、無限大ノルムを用いた次式に従う評価値c2を算出してもよい。
S120では、この評価値c1又は評価値c2を用いて、標本データの品質を評価することができる。その後、プロセッサ31は、標本データの品質が基準以上であるか否かを判断し(S130)、品質が基準以上であると判断した場合には(S130でYes)、S140及びS150の処理を実行し、品質が基準未満であると判断した場合には(S130でNo)、S140及びS150の処理を実行せずに、設定処理を終了する。
S130の具体例として、プロセッサ31は、評価値c1が予め定められた基準値以上であるか否かを判断することができる(S131)。あるいは、プロセッサ31は、評価値c2が予め定められた基準値以上であるか否かを判断することができる。
このようにして、プロセッサ31は、評価値c1又は評価値c2が基準値以上である場合に限って、評価関数J(ρ)に基づいた設計変数ρの値ρ*の算出及び設定を行うことができる。換言すれば、プロセッサ31は、評価値c1又は評価値c2が基準値未満である場合には、制御系40の設計変数ρを更新しないように動作することができる。
第二実施形態におけるS120及びS130の処理は、特に制御系40の試験的な制御動作がユーザの手動操作を介して行われ、標本データの品質を予測することができない場合に、有意義に機能する。
あるいは、第二実施形態では、試験的な制御動作のための目標指令rが複数用意されてもよく、プロセッサ31は、複数の目標指令rの中から選択した目標指令rで試験的な制御動作を実行するように、制御系40を指示して、標本データを取得してもよい(S110)。
この場合、プロセッサ31は、品質が基準以上となる標本データが得られるまで、制御系40が試験的な制御動作に用いる目標指令rを変更しながら、設定処理を繰返し実行することができる。これにより、制御系40の設計変数ρを良好に更新可能である。
[第三実施形態]
続いて、第三実施形態の設定システム10を説明する。第三実施形態の設定システム10は、プロセッサ31が実行する設定処理が、図3に示す設定処理と部分的に異なる点を除いて第一実施形態と同じである。従って、以下では、第三実施形態の設定システム10に関して、第一実施形態と同一の構成の説明を省略する。
第三実施形態では、試験的な制御動作のための目標指令rが複数用意される。また、プロセッサ31は、図3に示す設定処理に代えて、図10に示す設定処理を実行する。この設定処理において、プロセッサ31は、複数の目標指令rの中から選択した目標指令rで試験的な制御動作を実行するように、制御系40を指示して、観測器20から標本データを取得する動作を繰返し実行することにより、複数の目標指令rのそれぞれに対応する複数の標本データを取得する(S210)。即ち、制御条件としての目標指令rの異なる複数の標本データを取得する(S210)。
その後、プロセッサ31は、複数の標本データのそれぞれの品質を評価する(S220)。S220では、複数の標本データのそれぞれに関して、第二実施形態と同様の評価値c1を算出することができる。評価値c1に代えて評価値c2が算出されてもよい。
続くS230において、プロセッサ31は、品質が最も高い標本データを、設計変数ρの適値ρ*の算出に用いる標本データに選択する(S230)。具体的に、プロセッサ31は、S220で算出した評価値c1が最大の標本データを選択することができる。あるいは、プロセッサ31は、評価値c2が最大の標本データを選択してもよい。
続くS240において、プロセッサ31は、S230で選択した標本データが示す各時刻の制御入力u0、第一出力ym0、及び第二出力yf0を評価関数J(ρ)に代入したときに、評価関数J(ρ)を最小にする設計変数ρの値ρ*を、制御系40に設定する設計変数ρの適値ρ*として算出する(S240)。用いられる評価関数J(ρ)は、第一実施形態と同様である。そして、プロセッサ31は、制御系40の設計変数ρを、その算出値ρ*に更新する(S250)。
第三実施形態によれば、制御条件の異なる複数の標本データの中から、設計変数ρの適値ρ*の算出に最も優れた標本データを選び出し、選び出した標本データに基づき算出した適値ρ*を、制御系40に設定するので、制御系40の制御精度をより向上させることができる。
[その他の実施形態]
本開示は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができることは言うまでもない。例えば、第一制御要素91と第二制御要素95との組合せは、モータ91Aと負荷95Aとの組合せに限定されない。第一制御要素91と第二制御要素95との組合せは、電気回路と、電気回路からの電力供給を受ける、機械的な可動部を備えない電気機器との組合せであってもよい。例えば、第二制御要素95は、ヒータであってもよく、第一制御要素は、ヒータの駆動回路であってもよい。本開示の技術は、あらゆるセミクローズド制御系に適用することができる。
この他、設定システム10は、制御系40を含む装置とは独立した装置として構成されてもよいし、制御系40を含む装置の筐体内に組み込まれてもよい。後者の場合、設定システム10は、定期的に制御系40の設計変数ρを調整することが可能である。本開示の技術は、制御器60の設計の場面、製品出荷の場面、製品のメンテナンスの場面を含む様々な場面で活用することができる。
上記実施形態における1つの構成要素が有する機能は、複数の構成要素に分散して設けられてもよい。複数の構成要素が有する機能は、1つの構成要素に統合されてもよい。上記実施形態の構成の一部は、省略されてもよい。上記実施形態の構成の少なくとも一部は、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換されてもよい。特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
10…設定システム、20…観測器、30…設定装置、31…プロセッサ、33…メモリ、35…入出力インタフェース、37…操作インタフェース、40…制御系、50…指令器、60,60A,60B…制御器、61…減算器、65,65A,65B…主制御器、70…観測器、90,90A…制御対象、91…第一制御要素、91A…モータ、93…伝達要素、95…第二制御要素、95A…負荷、100…機器、110…搬送対象、120…キャリッジ、130…ベルト搬送機構、131…無端ベルト、133…搬送ローラ、135…従動ローラ、140…ガイドレール、150…モータ、160…ロータリエンコーダ。

Claims (9)

  1. 目標指令rと第一制御要素の出力である第一出力ymとに基づき、設計変数ρを有する伝達関数C(ρ)に従う制御入力uを算出し、前記制御入力uに基づき、前記第一制御要素を操作することにより、前記第一制御要素からの作用を受ける第二制御要素の出力である第二出力yfを制御するように構成される制御系
    に対して設定する前記設計変数ρの値を算出する方法であって、
    前記制御入力uの標本u0、前記第一出力ymの標本ym0、及び前記第二出力yfの標本yf0の組合せの時系列データを取得することと、
    前記時系列データと、前記伝達関数C(ρ)と、前記目標指令rに対する前記第二出力yfの規範値を定義するモデル関数Tdとに基づき、前記制御系に設定する前記設計変数ρの値として、制御誤差を最小にする前記設計変数ρの値ρ*を算出することと、
    を含み、
    前記制御誤差は、
    前記第二出力yfの標本yf0と、前記第二出力yfの規範値であって、前記伝達関数C(ρ)、前記モデル関数Td、前記制御入力uの標本u0、及び前記第一出力ymの標本ym0から算出される規範値と、の誤差、又は、
    前記制御入力uの標本u0と、前記制御入力uの規範値であって、前記伝達関数C(ρ)、前記モデル関数Td、前記第一出力ymの標本ym0、及び前記第二出力yfの標本yf0から算出される規範値と、の誤差
    に対応する算出方法。
  2. 前記制御系は、前記目標指令rと前記第一出力ymとの偏差(r−ym)を前記伝達関数C(ρ)に入力することにより、前記制御入力uを算出するように構成され、
    前記設計変数ρの値ρ*を算出することは、前記時系列データに基づき、前記制御誤差に関する評価関数の値を最小にする前記設計変数ρの値ρ*を算出することを含み、
    前記評価関数は、式
    に従う関数Ef(ρ,u0,ym0,yf0)のノルムに対応する請求項1記載の算出方法。
  3. 前記制御系は、前記目標指令rと前記第一出力ymとの偏差(r−ym)を前記伝達関数C(ρ)に入力することにより、前記制御入力uを算出するように構成され、
    前記設計変数ρの値ρ*を算出することは、前記時系列データに基づき、前記制御誤差に関する評価関数の値を最小にする前記設計変数ρの値ρ*を算出することを含み、
    前記評価関数は、式
    に従う関数Ev(ρ,u0,ym0,yf0)のノルムに対応する請求項1記載の算出方法。
  4. 前記設計変数ρの値ρ*を算出することは、前記時系列データが示す前記第一出力ymの標本ym0と前記第二出力yfの標本yf0との差が基準以上であることを条件に、前記時系列データに基づき、前記設計変数ρの値ρ*を算出することを含む請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の算出方法。
  5. 前記時系列データを取得することは、複数の制御条件のそれぞれで前記制御系を動作させたときの、観測された前記制御入力u、前記第一出力ym、及び前記第二出力yfの標本u0、標本ym0、標本yf0を示す、複数の時系列データを取得することを含み、
    前記算出方法は、
    前記複数の時系列データのそれぞれにおける前記第一出力ymの標本ym0と前記第二出力yfの標本yf0との差を評価することと、
    前記差の評価値に基づき、前記複数の時系列データの一つを参照データに選択することと、
    を更に含み、
    前記設計変数ρの値ρ*を算出することは、前記参照データに基づき、前記設計変数ρの値ρ*を算出することを含む請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の算出方法。
  6. 前記第一制御要素は、モータであり、前記第二制御要素は、前記モータにより駆動される負荷である請求項1〜請求項5のいずれか一項記載の算出方法。
  7. 前記第二制御要素は、動力伝達に遅延が生じる機構を介して前記第一制御要素により駆動される制御要素である請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の算出方法。
  8. 目標指令rと第一制御要素の出力である第一出力ymとに基づき、設計変数ρを有する伝達関数C(ρ)に従う制御入力uを算出し、前記制御入力uに基づき、前記第一制御要素を操作することにより、前記第一制御要素からの作用を受ける第二制御要素の出力である第二出力yfを制御するように構成される制御系
    に対して設定する前記設計変数ρの値を算出する情報処理装置であって、
    プロセッサと、
    インタフェースと、を含み、
    前記プロセッサは、
    前記インタフェースを通じて前記制御入力uの標本u0、前記第一出力ymの標本ym0、及び前記第二出力yfの標本yf0の組合せの時系列データを取得し、
    前記時系列データと、前記伝達関数C(ρ)と、前記目標指令rに対する前記第二出力yfの規範値を定義するモデル関数Tdとに基づき、前記制御系に設定する前記設計変数ρの値として、制御誤差を最小にする前記設計変数ρの値ρ*を算出する
    ように構成され、
    前記制御誤差は、
    前記第二出力yfの標本yf0と、前記第二出力yfの規範値であって、前記伝達関数C(ρ)、前記モデル関数Td、前記制御入力uの標本u0、及び前記第一出力ymの標本ym0から算出される規範値と、の誤差、又は、
    前記制御入力uの標本u0と、前記制御入力uの規範値であって、前記伝達関数C(ρ)、前記モデル関数Td、前記第一出力ymの標本ym0、及び前記第二出力yfの標本yf0から算出される規範値と、の誤差
    に対応する情報処理装置。
  9. 目標指令rと第一制御要素の出力である第一出力ymとに基づき、設計変数ρを有する伝達関数C(ρ)に従う制御入力uを算出し、前記制御入力uに基づき、前記第一制御要素を操作することにより、前記第一制御要素からの作用を受ける第二制御要素の出力である第二出力yfを制御するように構成される制御系
    に対して設定する前記設計変数ρの値を算出する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記処理は、
    前記制御入力uの標本u0、前記第一出力ymの標本ym0、及び前記第二出力yfの標本yf0の組合せの時系列データを取得することと、
    前記時系列データと、前記伝達関数C(ρ)と、前記目標指令rに対する前記第二出力yfの規範値を定義するモデル関数Tdとに基づき、前記制御系に設定する前記設計変数ρの値として、制御誤差を最小にする前記設計変数ρの値ρ*を算出することと、
    を含み、
    前記制御誤差は、
    前記第二出力yfの標本yf0と、前記第二出力yfの規範値であって、前記伝達関数C(ρ)、前記モデル関数Td、前記制御入力uの標本u0、及び前記第一出力ymの標本ym0から算出される規範値と、の誤差、又は、
    前記制御入力uの標本u0と、前記制御入力uの規範値であって、前記伝達関数C(ρ)、前記モデル関数Td、前記第一出力ymの標本ym0、及び前記第二出力yfの標本yf0から算出される規範値と、の誤差
    に対応するコンピュータプログラム。
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