JP2020002979A - 断熱シート又は断熱層 - Google Patents
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Abstract
【課題】二次電池、特にリチウムイオン電池に求められる高容量、高密度化の要請に応えつつ、熱暴走を抑えられる断熱シート又は断熱層の提供。【解決手段】A)樹脂14、16、及びB)膨張性を発現する温度が110〜160℃である膨張性黒鉛15、を有してなる断熱シート又は断熱層であって、その厚さが10μm〜3mmである断熱シート又は断熱層。【選択図】図1
Description
本発明は、断熱シート又は断熱層、特にA)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;を有してなる断熱シート又は断熱層に関する。
近年、リチウムイオン電池などの二次電池は、電気自動車やハイブリッド自動車などの輸送手段など多様な用途に対応するため、高容量、高電圧、高密度化している。
例えば、車両用としてリチウムイオン電池などの二次電池を用いる際には、複数個の電池を一つのモジュールとする場合、及び/又は該モジュールを複数用いる場合などがある。
このように複数個の電池又は複数個のモジュールを用いる場合、一つの電池が発熱・膨張すると、その熱が周りのセルに伝わり、モジュール全体の爆発につながる熱暴走が生じるおそれがある。
例えば、車両用としてリチウムイオン電池などの二次電池を用いる際には、複数個の電池を一つのモジュールとする場合、及び/又は該モジュールを複数用いる場合などがある。
このように複数個の電池又は複数個のモジュールを用いる場合、一つの電池が発熱・膨張すると、その熱が周りのセルに伝わり、モジュール全体の爆発につながる熱暴走が生じるおそれがある。
該熱暴走を抑えるために、特許文献1は、冷媒流路を設けて熱伝導率を抑えることを開示する。しかしながら、冷媒流路を設けると、その流路分だけ高密度化の要請に応えられなくなる。
また、特許文献2は、拘束部材を用い、該拘束部材を介して、隣り合う電池素子以外の電池素子に積極的に伝熱させることにより、安全な電池モジュールを提供することを開示する。しかしながら、積極的に伝熱させる方策では、電池モジュール全体を発熱し、熱暴走の機会が増加する可能性がある。
また、種々の輸送手段に備えられる二次電池、特にリチウムイオン電池は、輸送手段の移動に伴う衝撃に耐える衝撃耐性を有する必要がある。
また、特許文献2は、拘束部材を用い、該拘束部材を介して、隣り合う電池素子以外の電池素子に積極的に伝熱させることにより、安全な電池モジュールを提供することを開示する。しかしながら、積極的に伝熱させる方策では、電池モジュール全体を発熱し、熱暴走の機会が増加する可能性がある。
また、種々の輸送手段に備えられる二次電池、特にリチウムイオン電池は、輸送手段の移動に伴う衝撃に耐える衝撃耐性を有する必要がある。
そこで、本発明の目的は、二次電池、特にリチウムイオン電池に求められる高容量、高密度化の要請に応えつつ、熱暴走を抑えられる断熱シート又は断熱層を提供することにある。
また、本発明の目的は、比較的に薄い断熱シート又は断熱層を、中間層の上下に有して形成される断熱材料を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、上記断熱シート又は断熱層を有するか、及び/又は上記断熱材料を有する電池を提供することにある。
また、本発明の目的は、比較的に薄い断熱シート又は断熱層を、中間層の上下に有して形成される断熱材料を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、上記断熱シート又は断熱層を有するか、及び/又は上記断熱材料を有する電池を提供することにある。
本発明者らは、以下の発明を見出した。
<1> A)樹脂;及び
B) 熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;
を有してなる断熱シート又は断熱層であって、
その厚さが10μm〜3mmである断熱シート又は断熱層。
<2> 上記<1>において、断熱シート又は断熱層は、その厚さが0.5〜3mm、好ましくは0.5〜2.5mm、より好ましくは0.9〜2.5mmであるのがよい。
<3> 上記<2>において、A)樹脂と、B)膨張性黒鉛との重量比は、A)樹脂:B)膨張性黒鉛が84:16〜55:45、好ましくは73:27〜55:45、より好ましくは64:36〜57:43であるのがよい。
<1> A)樹脂;及び
B) 熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;
を有してなる断熱シート又は断熱層であって、
その厚さが10μm〜3mmである断熱シート又は断熱層。
<2> 上記<1>において、断熱シート又は断熱層は、その厚さが0.5〜3mm、好ましくは0.5〜2.5mm、より好ましくは0.9〜2.5mmであるのがよい。
<3> 上記<2>において、A)樹脂と、B)膨張性黒鉛との重量比は、A)樹脂:B)膨張性黒鉛が84:16〜55:45、好ましくは73:27〜55:45、より好ましくは64:36〜57:43であるのがよい。
<4> 上記<1>において、断熱シート又は断熱層は、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmであるのがよい。
<5> 上記<4>において、A)樹脂と、B)膨張性黒鉛との重量比は、A)樹脂:B)膨張性黒鉛が84:16〜45:55、好ましくは73:27〜46:54、より好ましくは64:36〜48:52であるのがよい。
<5> 上記<4>において、A)樹脂と、B)膨張性黒鉛との重量比は、A)樹脂:B)膨張性黒鉛が84:16〜45:55、好ましくは73:27〜46:54、より好ましくは64:36〜48:52であるのがよい。
<6> 上記<1>〜<3>のいずれかにおいて、A)樹脂が、気泡量が1〜75%、好ましくは10〜70%、より好ましくは20〜70%である発泡体であるのがよい。
<7> 上記<1>〜<6>のいずれかにおいて、A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、合成ゴム、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)からなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよい。好ましくは、A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、合成ゴム、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、及びポリビニルアルコール(PVA)からなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよく、より好ましくは、A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、及び合成ゴムからなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよい。
<7> 上記<1>〜<6>のいずれかにおいて、A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、合成ゴム、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)からなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよい。好ましくは、A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、合成ゴム、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、及びポリビニルアルコール(PVA)からなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよく、より好ましくは、A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、及び合成ゴムからなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよい。
<8>
第1層:上記<4>〜<7>のいずれかに記載の断熱シート又は断熱層;
第2層:中間層;
第3層:上記<4>〜<7>のいずれかに記載の断熱シート又は断熱層;
を有して形成される断熱材料。
第1層:上記<4>〜<7>のいずれかに記載の断熱シート又は断熱層;
第2層:中間層;
第3層:上記<4>〜<7>のいずれかに記載の断熱シート又は断熱層;
を有して形成される断熱材料。
<9>
第1層:A)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;を有してなる断熱シート又は断熱層であって、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層;
第2層:中間層;
第3層:第1層と同じであっても異なってもよく、A)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;を有してなる断熱シート又は断熱層であって、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層;
を有して形成される断熱材料。
第1層:A)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;を有してなる断熱シート又は断熱層であって、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層;
第2層:中間層;
第3層:第1層と同じであっても異なってもよく、A)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;を有してなる断熱シート又は断熱層であって、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層;
を有して形成される断熱材料。
<10> 上記<1>〜<9>のいずれかに記載の断熱シート又は断熱層、及び/又は上記<8>又は<9>に記載の断熱材料を有する電池。
<11> 上記<10>において、電池がリチウム電池であるのがよい。
<12> 上記<10>又は<11>において、電池が輸送手段用であるのがよい。
<11> 上記<10>において、電池がリチウム電池であるのがよい。
<12> 上記<10>又は<11>において、電池が輸送手段用であるのがよい。
本発明により、二次電池、特にリチウムイオン電池に求められる高容量、高密度化の要請に応えつつ、熱暴走を抑えられる断熱シート又は断熱層を提供することができる。
また、本発明の目的は、比較的に薄い断熱シート又は断熱層を、中間層の上下に有して形成される断熱材料を提供することにある。
さらに、本発明により、上記断熱シート又は断熱層を有するか、及び/又は上記断熱材料を有する電池を提供することができる。
また、本発明の目的は、比較的に薄い断熱シート又は断熱層を、中間層の上下に有して形成される断熱材料を提供することにある。
さらに、本発明により、上記断熱シート又は断熱層を有するか、及び/又は上記断熱材料を有する電池を提供することができる。
以下、本願に記載する発明を詳細に説明する。
本願は、A)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;
を有してなる断熱シート又は断熱層を提供する。
本願は、A)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;
を有してなる断熱シート又は断熱層を提供する。
該断熱シート又は断熱層は、その厚さが10μm〜3mmであるのがよい。
また、該断熱シート又は断熱層は、ある面において、その厚さが0.5〜3mm、好ましくは0.5〜2.5mm、より好ましくは0.9〜2.5mmであるのがよい。この厚さを有する断熱シート又は断熱層は、単独の断熱層、単独の断熱シート、又は後述する本発明の断熱材料における中間層として用いるのがよいが、特に限定されない。
さらに、該断熱シート又は断熱層は、他の面において、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmであるのがよい。この厚さを有する断熱シート又は断熱層は、単独の断熱層、単独の断熱シート、又は後述する本発明の断熱材料における第1層及び第3層として用いるのがよいが、特に限定されない。
ここで、後述する本発明の断熱材料は、第1層;第2層としての中間層;及び第3層;を有して形成され、第1層及び第3層は、上述の、厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層である。なお、本発明の断熱材料の詳細は後述する。
また、該断熱シート又は断熱層は、ある面において、その厚さが0.5〜3mm、好ましくは0.5〜2.5mm、より好ましくは0.9〜2.5mmであるのがよい。この厚さを有する断熱シート又は断熱層は、単独の断熱層、単独の断熱シート、又は後述する本発明の断熱材料における中間層として用いるのがよいが、特に限定されない。
さらに、該断熱シート又は断熱層は、他の面において、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmであるのがよい。この厚さを有する断熱シート又は断熱層は、単独の断熱層、単独の断熱シート、又は後述する本発明の断熱材料における第1層及び第3層として用いるのがよいが、特に限定されない。
ここで、後述する本発明の断熱材料は、第1層;第2層としての中間層;及び第3層;を有して形成され、第1層及び第3層は、上述の、厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層である。なお、本発明の断熱材料の詳細は後述する。
<A)樹脂>
本発明の断熱シート又は断熱層に用いられる「A)樹脂」は、特に限定されないが、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、合成ゴム、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)からなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよい。好ましくは、A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、合成ゴム、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、及びポリビニルアルコール(PVA)からなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよく、より好ましくは、A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、及び合成ゴムからなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよい。
また、「A)樹脂」は、その気泡量が1〜75%、好ましくは10〜70%、より好ましくは20〜70%である発泡体であるのがよい。
本発明の断熱シート又は断熱層に用いられる「A)樹脂」は、特に限定されないが、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、合成ゴム、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)からなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよい。好ましくは、A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、合成ゴム、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、及びポリビニルアルコール(PVA)からなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよく、より好ましくは、A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、及び合成ゴムからなる群から選ばれるいずれか1種であるのがよい。
また、「A)樹脂」は、その気泡量が1〜75%、好ましくは10〜70%、より好ましくは20〜70%である発泡体であるのがよい。
<B)膨張性黒鉛>
本発明の断熱シート又は断熱層のB)成分は、膨張性黒鉛である。
本発明の膨張性黒鉛は、熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃であるのがよい。
本発明の断熱シート又は断熱層のB)成分は、膨張性黒鉛である。
本発明の膨張性黒鉛は、熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃であるのがよい。
B)成分は、上述のA)樹脂をマトリクスとして、マトリクス中に分散するように含まれても、局在してもよい。好ましくは、B)成分は、上述のA)樹脂をマトリクスとして、該マトリクス中に分散するように含まれるのがよい。
本願の断熱シート又は断熱層において、A)樹脂と、B)膨張性黒鉛との重量比は、次のようであるのがよい。
本願の断熱シート又は断熱層の厚さが0.5〜3mm、好ましくは0.5〜2.5mm、より好ましくは0.9〜2.5mmである場合、A)樹脂と、B)膨張性黒鉛との重量比は、A)樹脂:B)膨張性黒鉛が84:16〜55:45、好ましくは73:27〜55:45、より好ましくは64:36〜57:43であるのがよい。
また、本願の断熱シート又は断熱層の厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである場合、A)樹脂とB)膨張性黒鉛との重量比、A)樹脂:B)膨張性黒鉛は、84:16〜45:55、好ましくは73:27〜46:54、より好ましくは64:36〜48:52であるのがよい。
本願の断熱シート又は断熱層の厚さが0.5〜3mm、好ましくは0.5〜2.5mm、より好ましくは0.9〜2.5mmである場合、A)樹脂と、B)膨張性黒鉛との重量比は、A)樹脂:B)膨張性黒鉛が84:16〜55:45、好ましくは73:27〜55:45、より好ましくは64:36〜57:43であるのがよい。
また、本願の断熱シート又は断熱層の厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである場合、A)樹脂とB)膨張性黒鉛との重量比、A)樹脂:B)膨張性黒鉛は、84:16〜45:55、好ましくは73:27〜46:54、より好ましくは64:36〜48:52であるのがよい。
<断熱材料>
本発明は、中間層の上下に、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層を有する断熱材料を提供する。
具体的には、本発明は、
第1層:A)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;を有してなる断熱シート又は断熱層であって、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層;
第2層:中間層;
第3層:第1層と同じであっても異なってもよく、A)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;を有してなる断熱シート又は断熱層であって、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層
を有して形成される断熱材料を提供する。
なお、第1層及び第3層の「A)樹脂」、「B)膨張性黒鉛」、「断熱シート又は断熱層」は上述したとおりの特性などを有する。
本発明は、中間層の上下に、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層を有する断熱材料を提供する。
具体的には、本発明は、
第1層:A)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;を有してなる断熱シート又は断熱層であって、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層;
第2層:中間層;
第3層:第1層と同じであっても異なってもよく、A)樹脂;及びB)熱膨張性を発現する温度が110〜160℃、好ましくは110〜150℃、より好ましくは115〜150℃、最も好ましくは115〜140℃である膨張性黒鉛;を有してなる断熱シート又は断熱層であって、その厚さが10〜500μm、好ましくは10〜400μm、より好ましくは20〜300μm、最も好ましくは30〜300μmである断熱シート又は断熱層
を有して形成される断熱材料を提供する。
なお、第1層及び第3層の「A)樹脂」、「B)膨張性黒鉛」、「断熱シート又は断熱層」は上述したとおりの特性などを有する。
<<第2層:中間層>>
本発明の断熱材料は、第1層及び第3層により、断熱作用を有するため、第2層:中間層は、断熱作用をもたらす材料だけでなく、他の特性を有する材料を用いることができるが、第2層:中間層は、断熱作用をもたらす材料を有するのが好ましい。
断熱作用をもたらす材料として、従来公知のもの、例えばウレタンフォーム、発泡ポリエチレン、ポリプロピレンなどを挙げることができるがこれらに限定されない。
第2層:中間層は、1層のみから構成されても、複数層から構成されてもよい。
1層のみの該層、複数層のそれぞれの層は、1種の材料から構成されても、複数種の材料から構成されてもよい。
なお、第2層:中間層として、その厚さが0.5mm以上、好ましくは0.5〜3mm、より好ましくは0.5〜2.5mm、最も好ましくは0.9〜2.5mmである本願の断熱シート又は断熱層を用いてもよい。
本発明の断熱材料は、第1層及び第3層により、断熱作用を有するため、第2層:中間層は、断熱作用をもたらす材料だけでなく、他の特性を有する材料を用いることができるが、第2層:中間層は、断熱作用をもたらす材料を有するのが好ましい。
断熱作用をもたらす材料として、従来公知のもの、例えばウレタンフォーム、発泡ポリエチレン、ポリプロピレンなどを挙げることができるがこれらに限定されない。
第2層:中間層は、1層のみから構成されても、複数層から構成されてもよい。
1層のみの該層、複数層のそれぞれの層は、1種の材料から構成されても、複数種の材料から構成されてもよい。
なお、第2層:中間層として、その厚さが0.5mm以上、好ましくは0.5〜3mm、より好ましくは0.5〜2.5mm、最も好ましくは0.9〜2.5mmである本願の断熱シート又は断熱層を用いてもよい。
第2層:中間層は、上述したとおり、断熱作用以外の特性を有する材料を用いることができる。該特性として、耐衝撃性、応力緩和特性、回復性、反発性、及び熱伝導性などを挙げることができるが、これらに限定されない。
なお、耐衝撃性を有する材料として、例えばアクリルフォーム、ウレタンフォーム、シリコーンフォームなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
応力緩和特性を有する材料として、例えばアクリルフォーム、ウレタンフォーム、発泡ポリエチレンなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
回復性を有する材料として、例えばウレタンフォーム、発泡ポリエチレン、エチレンプロピレンジエンゴムなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
反発性を有する材料として、例えばウレタンフォーム、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂などを挙げることができるが、これらに限定されない。
熱伝導性を有する材料として、例えばマイカシートなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
第2層:中間層の厚さは、上記の所望の特性、本発明の断熱材料が用いられる状況に依存し、特に限定されないが、好ましくは0.5〜3.0mm、より好ましくは0.5〜2.5mm、最も好ましくは0.9〜2.5mmであるのがよい。
なお、耐衝撃性を有する材料として、例えばアクリルフォーム、ウレタンフォーム、シリコーンフォームなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
応力緩和特性を有する材料として、例えばアクリルフォーム、ウレタンフォーム、発泡ポリエチレンなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
回復性を有する材料として、例えばウレタンフォーム、発泡ポリエチレン、エチレンプロピレンジエンゴムなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
反発性を有する材料として、例えばウレタンフォーム、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂などを挙げることができるが、これらに限定されない。
熱伝導性を有する材料として、例えばマイカシートなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
第2層:中間層の厚さは、上記の所望の特性、本発明の断熱材料が用いられる状況に依存し、特に限定されないが、好ましくは0.5〜3.0mm、より好ましくは0.5〜2.5mm、最も好ましくは0.9〜2.5mmであるのがよい。
本発明の断熱材料は、第1層と第2層:中間層との間に、及び/又は、第2層:中間層と第3層との間に、その他の層を設けてもよい。
その他の層は、上述の特性、即ち断熱作用、耐衝撃性、応力緩和特性、回復性、反発性、及び熱伝導性などの特性を有しても、それ以外の特性、例えば粘着性などを有してもよい。
第1層及び第3層は、本発明の断熱材料において、最外層としてもよく、さらに上述の特性を有する層、例えば断熱作用、耐衝撃性、応力緩和特性、回復性、反発性、及び熱伝導性などの特性を有する層を、第1層の外側の層、第3層の外側の層、即ち第2層とは反対側の層に設けてもよい。
その他の層は、上述の特性、即ち断熱作用、耐衝撃性、応力緩和特性、回復性、反発性、及び熱伝導性などの特性を有しても、それ以外の特性、例えば粘着性などを有してもよい。
第1層及び第3層は、本発明の断熱材料において、最外層としてもよく、さらに上述の特性を有する層、例えば断熱作用、耐衝撃性、応力緩和特性、回復性、反発性、及び熱伝導性などの特性を有する層を、第1層の外側の層、第3層の外側の層、即ち第2層とは反対側の層に設けてもよい。
本願は、上述の断熱シート又は断熱層を有するか、及び/又は上述の断熱材料を有する電池、特にリチウム電池を提供する。
また、本願は、上述の断熱シート又は断熱層を有するか、及び/又は上述の断熱材料を有する輸送手段用電池を提供する。
以下、本発明を、以下の実施例を用いて詳述するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
また、本願は、上述の断熱シート又は断熱層を有するか、及び/又は上述の断熱材料を有する輸送手段用電池を提供する。
以下、本発明を、以下の実施例を用いて詳述するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(A)アクリル共重合体エマルション(M−583、アイカ工業株式会社製、固形分平均:54%)100質量部に対して、(C)ポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテル(CR−5L、DIC株式会社製、固形分:99%)3質量部、(D)有機アミン触媒水溶液(キャタリストPA−20、DIC株式会社製、固形分:20%)0.12質量部、(E)スルホコハク酸N−アルキル(牛脂)モノアミドジナトリウム(ペレックスTA、花王株式会社製、固形分:35%)6質量部、(F)脂肪酸塩類(F−1、DIC株式会社製、固形分:35%)1質量部を添加した。
デスパ攪拌羽根を用いて攪拌を行いながら(B)膨張性黒鉛(EXP−50S150、富士黒鉛工業株式会社製、熱膨張性発現温度:150℃)30質量部を加えた。
その後、(H)アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸共重合体水性エマルション(VT−253、日本カーバイド工業株式会社製、固形分28%)1.59質量部を添加し、塗工液を得た。
(A)アクリル共重合体エマルション(M−583、アイカ工業株式会社製、固形分平均:54%)100質量部に対して、(C)ポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテル(CR−5L、DIC株式会社製、固形分:99%)3質量部、(D)有機アミン触媒水溶液(キャタリストPA−20、DIC株式会社製、固形分:20%)0.12質量部、(E)スルホコハク酸N−アルキル(牛脂)モノアミドジナトリウム(ペレックスTA、花王株式会社製、固形分:35%)6質量部、(F)脂肪酸塩類(F−1、DIC株式会社製、固形分:35%)1質量部を添加した。
デスパ攪拌羽根を用いて攪拌を行いながら(B)膨張性黒鉛(EXP−50S150、富士黒鉛工業株式会社製、熱膨張性発現温度:150℃)30質量部を加えた。
その後、(H)アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸共重合体水性エマルション(VT−253、日本カーバイド工業株式会社製、固形分28%)1.59質量部を添加し、塗工液を得た。
得られた塗工液を、シリコーン処理された厚さ38μmのPETフィルムにアプリケーターを用いて塗工し、120℃の温度で乾燥させることで、厚み約1mm(PETフィルム38μmを含まない)の断熱シートX1−1を得た。
また、厚み約1mmの断熱シートX1−1を2枚積層することにより、厚み約2mmの断熱シートX1−2を得た。なお、積層に用いた2枚のシートのうち、一方のPETフィルムは剥離したため、断熱シートX1−2の構成は、X1−1と同じように、PETフィルム上に、厚み約2mmの断熱シートを備えた。
表1に、上記塗工液から得られた断熱シートX1の組成を示す。なお、表1において、「(A)アクリル共重合体」の「M−583」の質量部は、固形分平均:54%であることを加味して、54質量部(=100質量部×54%)とした。同様に、「(C)ポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテル」の「CR−5L」、「(D)有機アミン触媒水溶液」の「キャタリストPA−20」、「(E)スルホコハク酸N−アルキル(牛脂)モノアミドジナトリウム」の「ペレックスTA」、「(H)アクリル酸アルキルエステルメタクリル酸共重合体水性エマルション」の「VT−253」についても、固形分から求めた値を記した。
また、厚み約1mmの断熱シートX1−1を2枚積層することにより、厚み約2mmの断熱シートX1−2を得た。なお、積層に用いた2枚のシートのうち、一方のPETフィルムは剥離したため、断熱シートX1−2の構成は、X1−1と同じように、PETフィルム上に、厚み約2mmの断熱シートを備えた。
表1に、上記塗工液から得られた断熱シートX1の組成を示す。なお、表1において、「(A)アクリル共重合体」の「M−583」の質量部は、固形分平均:54%であることを加味して、54質量部(=100質量部×54%)とした。同様に、「(C)ポリヒドロキシアルカンポリグリシジルエーテル」の「CR−5L」、「(D)有機アミン触媒水溶液」の「キャタリストPA−20」、「(E)スルホコハク酸N−アルキル(牛脂)モノアミドジナトリウム」の「ペレックスTA」、「(H)アクリル酸アルキルエステルメタクリル酸共重合体水性エマルション」の「VT−253」についても、固形分から求めた値を記した。
(実施例2)
実施例1における(B)膨張性黒鉛(EXP−50S150)30質量部の代わりに、(B)膨張性黒鉛(EXP−50S120、富士黒鉛工業株式会社製、熱膨張性発現温度:120℃)30質量部を用い、乾燥温度を120℃から100℃とした以外、実施例1と同様に、厚み約1mmの断熱シートX2−1、厚み約2mmの断熱シートX2−2を得た。
なお、厚み約2mmの断熱シートX2−2は、実施例1と同様に、厚み約1mmの断熱シートX2−1を2枚積層することにより得た。表1に実施例2で得られた断熱シートX2の組成を示す。
実施例1における(B)膨張性黒鉛(EXP−50S150)30質量部の代わりに、(B)膨張性黒鉛(EXP−50S120、富士黒鉛工業株式会社製、熱膨張性発現温度:120℃)30質量部を用い、乾燥温度を120℃から100℃とした以外、実施例1と同様に、厚み約1mmの断熱シートX2−1、厚み約2mmの断熱シートX2−2を得た。
なお、厚み約2mmの断熱シートX2−2は、実施例1と同様に、厚み約1mmの断熱シートX2−1を2枚積層することにより得た。表1に実施例2で得られた断熱シートX2の組成を示す。
(比較例1)
アクリル樹脂に膨張性黒鉛(50LTE−UN、エア・ウォーター株式会社製、熱膨張性発現温度:170〜180℃、平均粒径:300μm、粒度:+50メッシュ>60%)を30部添加した断熱シート(株式会社テクノフローワン社製断熱シートIZOT)を比較例のシートC1とした。なお、IZOTの密度は、0.70g/cm3(気泡量:30%)、シート厚みは約1.0mm(C1−1.0)であった。なお、シート厚みが2mmを用いる場合、シート厚み約1.0mmのものを2枚積層することでシートC1−2.0(実測厚さ:1.9mm)を得た。
アクリル樹脂に膨張性黒鉛(50LTE−UN、エア・ウォーター株式会社製、熱膨張性発現温度:170〜180℃、平均粒径:300μm、粒度:+50メッシュ>60%)を30部添加した断熱シート(株式会社テクノフローワン社製断熱シートIZOT)を比較例のシートC1とした。なお、IZOTの密度は、0.70g/cm3(気泡量:30%)、シート厚みは約1.0mm(C1−1.0)であった。なお、シート厚みが2mmを用いる場合、シート厚み約1.0mmのものを2枚積層することでシートC1−2.0(実測厚さ:1.9mm)を得た。
(気泡量)
実施例1及び2で得られた断熱シートX1〜X2(各々、厚み約1mmおよび2mmのものを含む)について、気泡量を測定した。
気泡量は、次のように測定した。
断熱シートを10cm×10cmにカットし、その重量および厚みを測り、得られた重量と体積から各シートの密度を求め、気泡量を算出した。
実施例1及び2で得られた断熱シートX1〜X2(各々、厚み約1mmおよび2mmのものを含む)について、気泡量を測定した。
気泡量は、次のように測定した。
断熱シートを10cm×10cmにカットし、その重量および厚みを測り、得られた重量と体積から各シートの密度を求め、気泡量を算出した。
(実施例3)
(A)熱可塑性アクリル酸エステル系ポリマー(パラクロンAS−3000E、根上工業株式会社製、固形分平均:30%)100質量部に対して、(B)トルエン50質量部を添加した。
デスパ攪拌羽根を用いて攪拌を行いながら(C)膨張性黒鉛(EXP−50S120、富士黒鉛工業株式会社製、熱膨張性発現温度:120℃)30質量部を加えた。
その後、(D)硬化剤(BHS8515、トーヨーケム株式会社製)1.0質量部を添加し、攪拌することで塗工液を得た。
(A)熱可塑性アクリル酸エステル系ポリマー(パラクロンAS−3000E、根上工業株式会社製、固形分平均:30%)100質量部に対して、(B)トルエン50質量部を添加した。
デスパ攪拌羽根を用いて攪拌を行いながら(C)膨張性黒鉛(EXP−50S120、富士黒鉛工業株式会社製、熱膨張性発現温度:120℃)30質量部を加えた。
その後、(D)硬化剤(BHS8515、トーヨーケム株式会社製)1.0質量部を添加し、攪拌することで塗工液を得た。
得られた塗工液を、シリコーン処理された厚さ38μmのPETフィルムまたは離型紙にアプリケーターを用いて塗工し、90℃の温度で乾燥させることで、厚さが全域にわたり100〜280μmの幅(平均厚さ:200μm)を有する断熱層X3を得た。断熱層X3の組成を表2にまとめる(表2の厚さについては後述する)。
(実施例4)
実施例3で得られた断熱層X3を、比較例1で得たシートC1−2.0の両面に圧着し、積層することで断熱層積層体X4−2.0を得た。
実施例3で得られた断熱層X3を、比較例1で得たシートC1−2.0の両面に圧着し、積層することで断熱層積層体X4−2.0を得た。
(実施例5)
株式会社テクノフローワン社製アクリル樹脂発泡体自着性NF(密度:0.50g/cm3、シート厚み:約0.5mm、シートC2−0.5)を積層し、シート厚みが約2mmとしたシートC2−2.0を準備した。
実施例3で得られた断熱層X3を、実施例4と同様に、シートC2−2.0の両面に圧着し、積層することで断熱層積層体X5−2.0を得た。
積層体X4−2.0及びX5−2.0の総厚から逆算して求めた断熱層X3(それぞれX3−1及びX3−2とする)の平均厚さは、圧着によるものであるためか、及び/又は特定の断面を測定したためか、理由は定かではないが、それぞれ100μmであった。断熱層X3−1及びX3−2について表2にまとめる。
株式会社テクノフローワン社製アクリル樹脂発泡体自着性NF(密度:0.50g/cm3、シート厚み:約0.5mm、シートC2−0.5)を積層し、シート厚みが約2mmとしたシートC2−2.0を準備した。
実施例3で得られた断熱層X3を、実施例4と同様に、シートC2−2.0の両面に圧着し、積層することで断熱層積層体X5−2.0を得た。
積層体X4−2.0及びX5−2.0の総厚から逆算して求めた断熱層X3(それぞれX3−1及びX3−2とする)の平均厚さは、圧着によるものであるためか、及び/又は特定の断面を測定したためか、理由は定かではないが、それぞれ100μmであった。断熱層X3−1及びX3−2について表2にまとめる。
得られた断熱層積層体X4−2.0又はX5−2.0の概略図を図1に示す。
図1は、断熱層積層体1を示し、実施例4及び実施例5で得られた断熱層積層体X4−2.0又はX5−2.0の断面の概略図である。
断熱層積層体は、最上層11、中間層12、最下層13を有してなる。最上層11及び最下層13は、それぞれ、マトリクスとしての樹脂14に膨張性黒鉛15が分散して成っている。図1において、中間層12は、マトリクスとして樹脂16中に気泡17が分散して成っているものを例示している。
図1は、断熱層積層体1を示し、実施例4及び実施例5で得られた断熱層積層体X4−2.0又はX5−2.0の断面の概略図である。
断熱層積層体は、最上層11、中間層12、最下層13を有してなる。最上層11及び最下層13は、それぞれ、マトリクスとしての樹脂14に膨張性黒鉛15が分散して成っている。図1において、中間層12は、マトリクスとして樹脂16中に気泡17が分散して成っているものを例示している。
(比較例2)
実施例5で用いたシートC2−0.5を用いて、該シートC2−0.5を2枚積層させたシートC2−1.0(シート厚み約1.0mm)、該シートC2−0.5を4枚積層させたシートC2−2.0(シート厚み約2.0mm)を得た。
実施例5で用いたシートC2−0.5を用いて、該シートC2−0.5を2枚積層させたシートC2−1.0(シート厚み約1.0mm)、該シートC2−0.5を4枚積層させたシートC2−2.0(シート厚み約2.0mm)を得た。
(断熱性評価試験)
実施例1、2、4及び5、並びに比較例1〜2で得られた断熱シート及び断熱層積層体X1、X2、X4、X5(各々、厚み約1mm、2mmのものを含む)及びC1〜C2について、断熱性を評価した。
評価に際して、断熱シート又は断熱層積層体(以下、単に「断熱シート」と略記する場合がある)の一方の面がホットプレート面に接触するように該一方の面を熱し、該一方の面と他方の面の温度を熱電対で測定し、その温度差を観察することにより、他方の面に熱が伝わらないか否かの観点から、断熱性を評価した。
具体的には、図2に概略的に示す断熱性評価装置2を用いた。
実施例1、2、4及び5、並びに比較例1〜2で得られた断熱シート及び断熱層積層体X1、X2、X4、X5(各々、厚み約1mm、2mmのものを含む)及びC1〜C2について、断熱性を評価した。
評価に際して、断熱シート又は断熱層積層体(以下、単に「断熱シート」と略記する場合がある)の一方の面がホットプレート面に接触するように該一方の面を熱し、該一方の面と他方の面の温度を熱電対で測定し、その温度差を観察することにより、他方の面に熱が伝わらないか否かの観点から、断熱性を評価した。
具体的には、図2に概略的に示す断熱性評価装置2を用いた。
図2に概略を示す断熱性評価装置2により、断熱シートのテンパックスガラス21(株式会社コダマガラス社製)側およびセラミックホットプレート26(アズワン株式会社製)側の温度を測定した。
ホットプレート側には、断熱シート22の固着を防ぐためにアルミニウム箔24(三菱アルミホイル株式会社製)を使用した。断熱シート22とアルミホイル箔24および断熱シート22とテンパックスガラス21の間にはそれぞれ熱電対23が固定されている。
約500℃に加熱したセラミックホットプレート26の上に上記で作製した試験片3を設置する。テンパックスガラス側およびホットプレート側の温度を、4CHデータロガー(株式会社佐藤商事社製)を用いて記録する。データの記録間隔は2秒とし、測定時間は約10分とした。測定は、各実施例において2回ずつ行った。
ホットプレート側には、断熱シート22の固着を防ぐためにアルミニウム箔24(三菱アルミホイル株式会社製)を使用した。断熱シート22とアルミホイル箔24および断熱シート22とテンパックスガラス21の間にはそれぞれ熱電対23が固定されている。
約500℃に加熱したセラミックホットプレート26の上に上記で作製した試験片3を設置する。テンパックスガラス側およびホットプレート側の温度を、4CHデータロガー(株式会社佐藤商事社製)を用いて記録する。データの記録間隔は2秒とし、測定時間は約10分とした。測定は、各実施例において2回ずつ行った。
(断熱性の評価)
実施例1及び実施例2のシート厚み2mm時の断熱試験の結果を図3及び図4に示す。また、比較例1及び比較例2のシート厚み2mm時の結果を図5及び図6に示す。実施例4及び実施例5の断熱層積層体の厚みがそれぞれ2.1mm及び2.2mm時の断熱試験の結果を図7及び図8に示す。
図3から図8において、実線はシート上側(ホットプレート26からは遠い、テンパックスガラス21に接する側)の温度を、破線はシート下側(ホットプレート26の直上のアルミホイル24に接する側)の温度を示す。
実施例1及び実施例2のシート厚み2mm時の断熱試験の結果を図3及び図4に示す。また、比較例1及び比較例2のシート厚み2mm時の結果を図5及び図6に示す。実施例4及び実施例5の断熱層積層体の厚みがそれぞれ2.1mm及び2.2mm時の断熱試験の結果を図7及び図8に示す。
図3から図8において、実線はシート上側(ホットプレート26からは遠い、テンパックスガラス21に接する側)の温度を、破線はシート下側(ホットプレート26の直上のアルミホイル24に接する側)の温度を示す。
上記断熱性評価試験で得られた断熱性について、以下の基準で評価した。
AAA: 加熱開始から1分40秒後の他方の面の温度が160℃以下。
AA: 加熱開始から1分40秒後の他方の面の温度が160〜250℃。
A: 加熱開始から1分40秒後の他方の面の温度が250〜350℃。
断熱性評価試験の結果を、上記基準で記したものを表1、表3及び表4に示す。
AAA: 加熱開始から1分40秒後の他方の面の温度が160℃以下。
AA: 加熱開始から1分40秒後の他方の面の温度が160〜250℃。
A: 加熱開始から1分40秒後の他方の面の温度が250〜350℃。
断熱性評価試験の結果を、上記基準で記したものを表1、表3及び表4に示す。
単層のシートである、実施例1及び実施例2と、比較例1及び比較例2とを比較すると、具体的には、図3及び図4と、図5及び図6とを比較し、表4の断熱性を比較すると、実施例1及び実施例2のシートX1−2.0及びX2−2.0は、加熱開始から1分40秒後の実線の温度が、両者ともに150℃程度であり、断熱性を示すことがわかる。一方、比較例1及び比較例2のシートC1−2.0及びC2−2.0は、加熱開始から1分40秒後の実線の温度が、それぞれ260℃程度及び500℃程度である。
実施例4の積層体X4と比較例1のシートとを比較すると、その構成は、実施例4の積層体X4は、比較例1のシートの両面にX3−1を設けている点で相違するが、その相違により、断熱性が著しく向上することが、図5と図7、及び表4からわかる。即ち、比較例1のシートC1−2.0のみでは、加熱開始から1分40秒後の実線の温度が260℃程度であったものが、比較例1のシートの両面にX3−1を設ける実施例4の積層体X4では、加熱開始から1分40秒後の実線の温度が150℃程度であり、実施例4の積層体X4又は実施例4で用いた断熱層X3−1が著しい断熱性をもたらすことがわかる。
実施例5の積層体X5と比較例2のシートとを比較すると、その構成は、実施例5の積層体X5は、比較例2のシートの両面にX3−2を設けている点で相違するが、その相違により、断熱性が著しく向上することが、図6と図8、及び表4からわかる。即ち、比較例2のシートC2−2.0のみでは、加熱開始から1分40秒後の実線の温度が500℃程度であったものが、比較例2のシートの両面にX3−2を設ける実施例5の積層体X5では、加熱開始から1分40秒後の実線の温度が200℃程度であり、実施例5の積層体X5又は実施例5で用いた断熱層X3−2が著しい断熱性をもたらすことがわかる。
11 最上層
12 中間層
13 最下層
14 アクリル樹脂
15 膨張性黒鉛
16 アクリル樹脂
17 気泡
2 断熱試験装置
21 テンパックスガラス
22 断熱シート
23 熱電対
24 アルミホイル
25 スプライシングテープ
26 セラミックホットプレート
12 中間層
13 最下層
14 アクリル樹脂
15 膨張性黒鉛
16 アクリル樹脂
17 気泡
2 断熱試験装置
21 テンパックスガラス
22 断熱シート
23 熱電対
24 アルミホイル
25 スプライシングテープ
26 セラミックホットプレート
Claims (11)
- A)樹脂;及び
B)膨張性を発現する温度が110〜160℃である膨張性黒鉛;
を有してなる断熱シート又は断熱層であって、
その厚さが10μm〜3mmである断熱シート又は断熱層。 - 断熱シート又は断熱層は、その厚さが0.5〜3mmである請求項1記載の断熱シート又は断熱層。
- 前記A)樹脂と、前記B)膨張性黒鉛との重量比は、A)樹脂:B)膨張性黒鉛が84:16〜55:45である請求項2記載の断熱シート又は断熱層。
- 断熱シート又は断熱層は、その厚さが10〜500μmである請求項1記載の断熱シート又は断熱層。
- 前記A)樹脂と、前記B)膨張性黒鉛との重量比は、A)樹脂:B)膨張性黒鉛が84:16〜45:55である請求項4記載の断熱シート又は断熱層。
- 前記A)樹脂が、気泡量が1〜75%である発泡体である請求項1〜3のいずれか一項に記載の断熱シート又は断熱層。
- 前記A)樹脂が、アクリル、ウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ラテックス、合成ゴム、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)からなる群から選ばれるいずれか1種である請求項1〜6のいずれか一項に記載の断熱シート又は断熱層。
- 第1層:請求項4〜7のいずれか一項に記載の断熱シート又は断熱層;
第2層:中間層;
第3層:請求項4〜7のいずれか一項に記載の断熱シート又は断熱層;
を有して形成される断熱材料。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の断熱シート又は断熱層、又は請求項8に記載の断熱材料を有する電池。
- 前記電池がリチウム電池である請求項9記載の電池。
- 前記電池が輸送手段用である請求項9又は10に記載の電池。
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