JP2020002775A - 浚渫機を用いた浚渫方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】浚渫機を用いた浚渫方法を提供する。【解決手段】浚渫船に装備され、ジブにワイヤを取付け、グラブバケットを吊設し、ワイヤ基端側を巻回する支持ドラムと、クランク軸が前記支持ドラムに接続し、該支持ドラムを回転させるエンジンと、、前記エンジンの余剰出力を回収して蓄電池に供給する余剰出力回収用発電機と、前記エンジンによる前記支持ドラムの回転運動を支援するアシスト用モータと、を具備する浚渫機を用いて、グラブバケットの巻上工程時に、前記アシスト用モータが前記エンジンによる前記支持ドラムの回転運動を支援する一方、該グラブバケットの巻上工程外の工程時に、前記エンジンの余剰出力エネルギを、前記蓄電池に蓄積させ、さらに、前記エンジンの作業時回転数における燃費の高効率域でエンジンを、その出力を略一定にして稼働させ、前記エンジンの余剰出力エネルギを、前記余剰出力回収用発電機が回収して前記蓄電池に蓄積させる。【選択図】図12

Description

本発明は、浚渫船に装備される浚渫機を用いた浚渫方法に関する。
港湾域では、港や航路の水深を維持したり、年々大型化する船舶に対応すべく航路海底を掘り下げたりする浚渫工事に浚渫船が用いられる。浚渫船と呼ばれる作業船で、鋼鉄製箱型船体の前部に、例えば旋回式起重機たる浚渫機を搭載しているものがある。浚渫作業は、ジブ先端のシーブから吊設したグラブバケット(以下、単に「バケット」ともいう。)を海底に降ろし、海底の土砂を掴み上げ、浚渫船の横に接舷した土運船にその土砂を積載する。
近年、CO環境問題,省エネ対策がクローズアップされるなか、斯かる浚渫船,浚渫機にも省エネ対策を施した発明がいくつか提案されている(例えば特許文献1)。
特開2013−72178号公報
しかるに、特許文献1は、その請求項のごとく「浚渫対象を掘削する掘削手段を有する浚渫船であって、前記掘削手段を駆動するモータと、電力を発生させるエンジン発電機と、前記モータと前記エンジン発電機との間に設けられ、前記エンジン発電機で発生した電力を調整する第1のコンバータと、前記モータと前記第1のコンバータとの間に設けられ、前記モータの動作を制御するインバータと、前記エンジン発電機と並列に設けられ、前記モータからの回生電力を蓄電する蓄電器と、前記インバータと前記蓄電器との間に設けられ、前記蓄電器から送り出される電力を調整する第2のコンバータと、を備えることを特徴とする浚渫船。」であり、専らバケット巻下時におけるグラブバケットの位置エネルギを電気エネルギに変換して蓄電器に蓄電し、巻上時のエンジン出力を電動機によってアシストする発明内容にとどまっている。
浚渫作業は、バケット巻下(バケット下降)→バケット閉鎖→地切り→バケット巻上→旋回→バケット開放→旋回の1サイクルを繰り返しながら行う作業である。エンジンへの負荷値が各工程によって大きく異なる。一巡工程で一番負荷がかかるのが、バケット巻上工程の初期段階にあたる「地切り」時である。グラブバケットと内容物の両重量の慣性力に加え、海底の吸着力によって最大負荷がかかる。浚渫機にはこの最大負荷に対応できる大きなエンジンが選定され、例えば30m級の浚渫機では2500馬力もある大型ジーゼルエンジンが搭載されている。
しかし、浚渫深度にもよるが、作業サイクルの約1/4の時間帯でしか必要のない大きな出力になっている。地切り,巻上以外では必要ない出力である。そして、浚渫機のエンジンは浚渫作業時に略一定回転数で運転されるので、エンジン負荷が少ない時にも一定量の燃料を消費する問題をかかえている。
本発明は、上記問題点を解決するもので、低負荷時におけるエンジンの余剰出力エネルギを回収,蓄積し、これを高負荷時のエンジンアシストに活用して、省エネを図り、さらにエンジンの小型化をも可能にする浚渫機を用いた浚渫方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、浚渫船に装備され、旋回体から突き出されたジブと、該ジブにワイヤを取付け、ワイヤ先端側にグラブバケットを吊設し、その巻上、巻下が可能になるようにワイヤ基端側を巻回するドラム部が備わる支持ドラムと、回転駆動するクランク軸が第一クラッチを介して前記支持ドラムに接続し、該支持ドラムを回転させるエンジンと、第三クラッチを介して前記クランク軸に接続し、前記エンジンの余剰出力を回収して蓄電池に供給する余剰出力回収用発電機と、第四クラッチを介して前記支持ドラムに接続し、前記蓄電池に蓄積したエネルギを用いて、前記エンジンによる前記支持ドラムの回転運動を支援するアシスト用モータと、を具備する浚渫機を用いて、バケット巻下、バケット閉鎖、バケット巻上、旋回、バケット開放、旋回と各工程を順次進行するなか、グラブバケットの巻上工程時に、前記アシスト用モータが前記エンジンによる前記支持ドラムの回転運動を支援する一方、該グラブバケットの巻上工程外の工程時に、前記エンジンの余剰出力エネルギを、前記余剰出力回収用発電機に回収させて前記蓄電池に蓄積させ、さらに、前記エンジンの作業時回転数における燃費の高効率域でエンジンを、その出力を略一定にして稼働させ、前記エンジンの余剰出力エネルギを、前記余剰出力回収用発電機が回収して前記蓄電池に蓄積させることを特徴とする浚渫機を用いた浚渫方法にある。請求項2の発明たる浚渫機を用いた浚渫方法は、請求項1で、アシスト用モータがアシスト用電動モータであることを特徴とする。請求項3の発明たる浚渫機を用いた浚渫方法は、請求項1又は2で、船体移動用ジーゼル発電機に接続し、船体移動停止中の該船体移動用ジーゼル発電機の余剰電力を回収して、前記蓄電池に供給することを特徴とする。
(作用)
本発明のごとく、地切り,バケット巻上工程以外の工程時のエンジン余剰出力をエネルギ回収して蓄電し、これを大きなエネルギを必要とする地切り,バケット巻上工程に利用(アシスト)すると、高負荷域がカットされるので、最大出力の小さなエンジンを選定できる。エンジンをコンパクトにし、浚渫機の設備費を従来に比べ安くできる。そして、作業負荷の低い時にエンジンの出力を、蓄電することにより、常に燃費効率の良い出力域でエンジンを使用することができる。エンジン出力を平均化し、エンジンの高燃費効率域での使用が可能になる。イニシャルコスト(設備費)と共にランニングコスト(燃料費)も抑えることができる。
料消費量はエンジンへの負荷によって変化するが、その消費量はエンジン固有の出力と燃料消費量をグラフにした燃料消費率と呼ばれるグラフにより求めることができる(図11)。このグラフによって、エンジンの作業時回転数における燃費の高効率域を求めて、該高効率域でエンジンをその出力を略一定にして稼働させると(図12はエンジン出力を破線で図示)、運転の大半を占める低負荷時間帯は、その高効率域までの余剰出力を回収して蓄電池に蓄積できる。と同時に、燃費効率を上げることができる。そして、高負荷時間帯の地切り時やバケット巻上時に、蓄電池に蓄積したエネルギをアシスト用モータの駆動源として供給することで、回生エネルギを利用したエンジン出力のアシストが可能になる。トータルの消費燃料を減らし、さらに負荷がピークになる地切り時,バケット巻上時のエンジン出力が抑えられるので、エンジンの小型化につながる。
本発明の浚渫機を用いた浚渫方法は、エンジンの燃焼効率を高効率状態で維持して余剰出力エネルギを回収,蓄積し、高負荷時のエンジンにアシストできるので、ランニングコストの低減を可能にして環境対策,省エネ対策につながり、さらにエンジンの小型化も可能になるなど多大な効を奏する。
本発明の浚渫機を用いた浚渫方法の一形態で、その浚渫機がバケット巻下工程にある概略説明図である。 図1の浚渫機がバケット巻上工程初期段階の地切り時にある概略説明図である。 図1の浚渫機の概略平面図である。 図1の浚渫機を用いた浚渫方法の各工程での変化を示すタイムチャート図である。 バケット巻下工程での制御手段による各機器の連係動作とエネルギの流れを示す説明図である。 バケット閉鎖工程での制御手段による各機器の連係動作とエネルギの流れを示す説明図である。 地切り時を含むバケット巻上工程での制御手段による各機器の連係動作とエネルギの流れを示す説明図である。 バケット旋回工程での制御手段による各機器の連係動作とエネルギの流れを示す説明図である。 バケット開放工程での制御手段による各機器の連係動作とエネルギの流れを示す説明図である。 バケット旋回工程での制御手段による各機器の連係動作とエネルギの流れを示す説明図である。 エンジン出力に対する燃料消費量を表す説明図である。 余剰エネルギと、浚渫作業の必要エネルギに対してエンジン出力の不足分を補う回生エネルギとの関係説明図である。 本発明の一実施形態における制御回路の制御フローチャートである。 図3に代わる他態様の浚渫機の平面図である。 図3に代わる別態様の浚渫機の平面図である。
以下、本発明に係る浚渫機を用いた浚渫方法について詳述する。図1〜図15は本発明の浚渫機を用いた浚渫方法の一形態で、図1は浚渫機がバケット巻下工程にある概略説明図、図2は図1の浚渫機が地切り時にある概略説明図、図3は図1の浚渫機の概略平面図、図4は図1の浚渫機を用いた各工程での変化を示すタイムチャート図である。図5〜図10は各工程での制御手段による各機器の連係動作とエネルギの流れを示す説明図で、図5はバケット巻下工程、図6はバケット閉鎖工程、図7は地切りを含むバケット巻上工程、図8は旋回工程、図9はバケット開放工程、図10は旋回工程での説明図になっている。図11はエンジン出力に対する燃料消費量の説明図、図12は余剰エネルギとエンジン出力を補う回生エネルギとの関係説明図、図13は制御回路の制御フローチャート、図14は他態様の浚渫機の平面図、図15は別態様の浚渫機の平面図を示す。各図は簡略図示し、図3,図5,図15以外は制御手段CRの図示を省き、また本発明に直接関係しない機器,部品等は省略する。
(1)浚渫機
浚渫機Mは、浚渫船Dに装備され、ジブJと支持ドラム11と開閉ドラム21とエンジン61と余剰出力回収用ポンプ31とアシスト用モータ41と制御手段CRと位置エネルギ回収油圧ポンプ51とを具備する(図1,図3)。
ジブJは、土砂Eを掴んだグラブバケットGを持ち上げるために、浚渫機Mの旋回体91に基端部を取着して、該旋回体91から斜め上方に突き出されるブームである。ジブJの先端には、バケットGを巻上,巻下するために、ワイヤ15,ワイア25の方向を変える案内車たるシーブSVが取付けられている。
支持ドラム11は、ジブJにワイヤ15を取付け、ワイヤ先端側にバケットGを吊設し、該バケットGの昇降(「バケット巻上,バケット巻下」ともいう。)が可能になるようドラム部110にワイヤ基端側が巻回されるバケット保持用主ドラムである(図1,図5)。ワイヤ15がジブJ,シーブSVを経由して、ワイヤ15の巻取り,操出しによってバケットGを昇降自在に支持する。
開閉ドラム21は、ジブJにワイア25を取付け、ワイア先端側をバケットGに接続し、該バケットGが開閉可能になるようドラム部210にワイア基端側が巻回されるバケット開閉用ドラムである(図1,図5)。ワイア25がジブJ,シーブSVを経由して、ワイア25の巻取り,操出しによってバケットGを開閉自在とする。尚、バケットGの開閉に開閉ドラム21を用いたが、これに代え、例えばバケットGに電動モータを使って開閉させる装置を取付けてもよい。また、旋回体91からバケットGの地点まで油圧チューブを配設し、油圧を使ってバケットGを開閉するものでもよい。
エンジン61はそのクランク軸610(クランク軸610につながる駆動軸611を含む。)が、第一クラッチ19を介し支持ドラム11に、また第二クラッチ29を介して開閉ドラム21に夫々接続し、該支持ドラム11と該開閉ドラム21の両方又は一方を回転させる発動機である(図3)。ここではジーゼルエンジン61を採用し、熱エネルギを運動エネルギに変えて回転駆動するクランク軸610が、支持ドラム11,開閉ドラム21を回転させている。クランク軸610が、一端側でトルクコンバータ65に接続し、さらに減速機等の伝動装置66を経由して、そのエンジン駆動軸611が第一クラッチ19を介してドラム回転軸111に接続する。クランク軸610の駆動回転で支持ドラム11が回転する。また減速機,歯車機構等の伝動装置66を経由して、エンジン駆動軸611が第二クラッチ29を介してドラム回転軸211に接続し、クランク軸610の駆動回転で開閉ドラム21が回転する。
余剰出力回収用ポンプ31は、エンジン61からの余剰の動力供給により液体にエネルギを与える機械である。第三クラッチ39を介して前記クランク軸610の他端側と接続し、エンジン61の余剰出力を回収して蓄圧器80に供給する余剰出力回収用ポンプ31になっている(図3)。クランク軸610が第三クラッチ39を介して余剰出力回収用ポンプ31に駆動接続し、該余剰出力回収用ポンプ31がエンジン61の余剰出力を回収する。回収した回生エネルギを蓄圧器80へ送る。本発明でいう回生エネルギには、運動エネルギを電気エネルギに変換して回収するエネルギだけでなく、油圧エネルギに変換して回収するエネルギも含むものとする。
余剰出力回収用ポンプ31は、エンジン61の余剰出力を油圧エネルギにしてアキュームレータたる蓄圧器80に供給する余剰出力回収用油圧ポンプにし、これに可変容量型油圧ポンプを採用する。吐出量の制御を後述する制御手段CRによって行い、吐出量,消費エネルギを可変にできるからである。同じ仕事をするのに、固定容量型ポンプよりも小さいエンジン馬力で駆動でき、燃料消費量を少なくできる。
本実施形態は、エンジン61の余剰出力を回収して蓄圧器80に供給する余剰出力回収用ポンプ31とするが、クランク軸610に第三クラッチ39を介して接続し、エンジン61の余剰出力を回収して蓄電池BTに供給する余剰出力回収用発電機とすることもできる。
アシスト用モータ41は、第四クラッチ49を介して支持ドラム11に接続して、蓄圧器80又は蓄電池BTに蓄積したエネルギを用いて回転する原動機で、エンジン61による支持ドラム11の回転運動を支援する。
ここでは、蓄圧器80で蓄積したエネルギを駆動源にして回転するアシスト用油圧モータ41とする。支持ドラム11の回転軸111に第四クラッチ49を介してアシスト用油圧モータ41が接続する。蓄圧器80から油圧が供給されて、アシスト用油圧モータ41が駆動回転し、その回転数がエンジン61による支持ドラム11の回転数を上回ると、第四クラッチ49が嵌合して支持ドラム11の回転をアシストする。
尚、エンジン61の余剰出力を余剰出力回収用油圧ポンプ31に代えて前記余剰出力回収用発電機で回収し、蓄電池BTに供給する場合は、アシスト用油圧モータ41に代えてアシスト用電動モータが用いられる。
制御手段CRは、バケットGの巻上時にアシスト用モータ41を回転させる一方、巻上時以外のバケットGの作動時間帯にエンジン61の余剰出力エネルギを、余剰出力回収用ポンプ31に回収させて蓄圧器80に蓄積させるか又は余剰出力回収用発電機に回収させて蓄電池BTに蓄積させるコントローラである。エンジン61の作業負荷が低いグラブバケットGの作動時間帯に、エンジン61の余剰出力エネルギを蓄圧器80(又は蓄電池BT)に蓄積させ、作業負荷が高いグラブバケットGの作動時間帯、具体的には地切り,巻上時に、アシスト用モータ41がエンジン61による支持ドラム11の回転運動を支援(補助)するように制御回路に組み込まれる。
アシスト用モータ41,第四クラッチ49と余剰出力回収用ポンプ31,第三クラッチ39は、それぞれCPUを内蔵した制御手段CRたるコントローラに接続されており、コントローラは運転席にある運転レバーの動作信号に基づいて、アシスト用モータ41,第四クラッチ49と、余剰出力回収用ポンプ31,第三クラッチ39への通電を制御する。図13にそれらの制御回路の制御フローチャートを表す。アシスト用モータ41と余剰出力回収用ポンプ31の駆動手順を示すもので、エンジン61を駆動させて、ステップ101で運転レバー動作信号を読み込み、続くステップ102でバケット巻上動作に該当しないときは、余剰出力回収用ポンプ31をON、第三クラッチ39をONにし、アシスト用モータ41をOFF、第四クラッチ49をOFFにする(ステップ103)。一方、上記ステップ102でバケット巻上動作に該当する場合には、アシスト用モータ41をON、第四クラッチ49をONにし、余剰出力回収用ポンプ31をOFF、第三クラッチ39をOFFにする(ステップ104)。かくして、アシスト用モータ41,第四クラッチ49,余剰出力回収用ポンプ31,第三クラッチ39をON―OFFすることにより、図12のごとく浚渫作業における必要エネルギがエンジン出力よりも小の場合は余剰エネルギを回収し、必要エネルギがエンジン出力で足らない場合は回生エネルギを供給する。必要エネルギ曲線に対し、高燃費効率点で動かすエンジン出力だけでは足らないバケット巻上時の不足分を、回生エネルギを用いたアシスト用モータ41がサポートして事無きを得る。
本実施形態の制御手段CRは、エンジン61の作業負荷が低いバケット巻下,バケット閉鎖,旋回,バケット開放等のバケットGの作動時間帯に、エンジン61の余剰出力エネルギを余剰出力回収用ポンプ31が回収して蓄圧器80に蓄積させる。エンジンの余剰出力エネルギを、余剰出力回収用ポンプ31が回生エネルギとして回収して蓄圧器80へ送り、ここに蓄圧する。そして、エンジン61の作業負荷が高い地切りを含むバケット巻上の作動時間帯は、エンジン61の作業負荷が低い前記時間帯に蓄積したエネルギを使ったアシスト用モータ41が駆動回転して、エンジン61による支持ドラム11の回転運動を支援するように制御する。制御手段CRは、浚渫機Mの各部に取付けられた図示しないセンサ(ガバナ開度センサ,蓄圧器80の圧力センサ,ワイヤ張力センサ,ワイア張力センサ,支持ドラム11の回転センサ,開閉ドラム21の回転センサ,旋回位置センサ等)の情報により各油圧バルブ,余剰出力回収用ポンプ31の吐出量,第一〜第五クラッチ19,29,39,49,59等の制御も行う。浚渫作業は前記運転レバーの動作の他、バケット開閉操作用レバーや旋回操作ペダル等の動作によって進行し、これらの動作用に公知の制御回路が組み込まれている。
かくのごとく、前記エンジン61は、バケット巻上時に支持ドラム11を回転させるのが主任務であるが、その任務を要しない大半の工程時にエンジン61の余剰エネルギを単に放出ロスさせるのでなく、浚渫機Mの制御装置である制御手段CRを働かせて余剰出力回収用ポンプ31で回生エネルギとして蓄圧器80に回収する(図12)。そして、該回生エネルギをアシスト用モータ41の駆動源にして、エンジン高負荷時に利用することで、エンジン61を小型化する。加えて、エンジン61を高効率域でその出力を略一定にして運転させることで、燃費向上を図る。
本実施形態は、さらに位置エネルギ回収油圧ポンプ51を備える。第五クラッチ59を介して支持ドラム11に接続し、グラブバケット下降時の位置エネルギが伝わる支持ドラム11の回転動力を、油圧エネルギに変えて回収し、且つ該油圧エネルギを前記蓄圧器80へ供給する位置エネルギ回収油圧ポンプ51を、さらに具備する。制御手段CRが働いて、大きな質量をもつバケットGを降下させる際(バケット巻下時)の位置エネルギを位置エネルギ回収油圧ポンプ51で油圧に変換して回収する。第五クラッチ59を介して支持ドラム11に接続し、バケット下降(バケット巻下)時の位置エネルギが伝達する支持ドラム11の回転動力を、位置エネルギ回収油圧ポンプ51が高圧力の油圧エネルギに変えて回収し、該油圧エネルギを蓄圧器80に供給する。位置エネルギ回収は、支持ドラム11の回転軸111に連結する第五クラッチ59を通じて伝動,昇圧される。
図中、符号81は油圧配管,符号82は逆止弁,符号84はコントロールバルブ,符号92は旋回ギア,符号93は旋回モータ,符号Sは海面を示す。
図14は他態様の浚渫機Mで、図3に対応する平面図を示す。図1〜図13では、アシスト用モータ4と位置エネルギ回収油圧ポンプ51を個別に設けたが、双方を油圧ポンプモータにまとめて、装置(浚渫機M)の簡略化を図っている。アシスト用油圧モータ41兼位置エネルギ回収油圧ポンプ51とする。そのため、第四クラッチ49,第五クラッチ59を一つにまとめたクラッチにする。
また、図15は別態様の浚渫機で、図3に対応する平面図を示す。本発明でいう浚渫船Dには船体が曳航されるものがある。それでも、浚渫船Dは図1や図15のように浚渫作業時の船体移動用ジーゼルエンジン70、船体移動用ジーゼル発電機(以下、「船体側発電機」ともいう。)71を備える。図15の船体側発電機71は、図1に示す船体移動用スパッドSPを作動させる駆動源になっている。船体側発電機71は、一つの場所での浚渫作業を例えば30分ほどで終えた後、少しずらした場所へスパッドSPを使って移動する。その後、30分ほど移動停止する間に浚渫作業を終え、また少しずらした場所への移動を繰り返す。30分ほど移動停止する間、特に船を動かさないが、船室の照明やGPS用パソコン等にも使用しており、発電機71が稼働している。そこで、船体が移動停止中の余剰電力を回収して、前記蓄圧器80に供給する第七油圧ポンプ73を駆動させる第七電動モータ72を備えるようにする。余剰電力回収用電路95が、船体側に設置の発電機71から旋回体91のスリップリング910を通って、旋回体91上に設置した第七電動モータ72に接続している。船体移動停止中の余剰電力を第七電動モータ72が回収して第七油圧ポンプ73を駆動させる。そうして、第七油圧ポンプ73で高圧にして蓄圧器80へ供給し、回生エネルギとする。
図14,図15の浚渫機Mに係る他の構成は、図1〜図13の浚渫機Mと同様で、その説明を省く。図中、図1〜図13と同一符号は同一又は相当部分を示す。
(2)浚渫機を用いた浚渫方法
次に、前記浚渫機Mを用いた一浚渫方法について説明する。
浚渫工事ではポンプ浚渫工法等もあるが、本発明は前記浚渫機Mを用いたグラブ浚渫工法である。海底に堆積した土砂EをグラブバケットGで掘削する。360度旋回可能な旋回体91に、ジブ先端から吊設させたバケットGを支持ドラム11で昇降させて、海底の土砂Eを浚渫する。
図1,図5はバケット巻下工程を図示しており、このバケット巻下から、図4のごとくバケット閉鎖、地切りを含むバケット巻上、旋回、バケット開放、旋回の各工程へと進んで1サイクルが終了する。この1サイクルを繰り返して、浚渫作業を行う。尚、図4は、横軸が時間軸を示しており、縦軸が最上段のバケット状態、エンジン出力、位置エネルギ回収油圧ポンプ51、支持ドラム11、開閉ドラム21、旋回モータ93等の機器項目を示し、同図はそれらの機器項目が時間経過で変化する様子を表す。支持ドラム11,開閉ドラム21では大きな消費エネルギが地切りを含む巻上工程で発生するが、バケット操作の消費(消費エネルギ)がピークになる時間帯は地切り時になる。エンジン61は各工程中、専らその作業時回転数における燃費効率の良好域で、ほぼ一定回転数で運転させる。
浚渫機Mを用いた浚渫方法は、例えば以下のようにして行われる。図5〜図10で、中黒矢印は各機器の動作を表し、白抜き矢印はエネルギの流れを表す。
まず、図5のバケット巻下工程では、大きな質量のあるバケットGが自重降下するため、エンジン61のエネルギは図3〜図5のごとく全て油圧蓄圧する。第一,第二クラッチ19,29が切り離される一方、第三クラッチ39が入り、エンジンクランク軸610につながる余剰出力回収用油圧ポンプ31がエンジン出力の全てを回収する。回収したエネルギを蓄圧器80に送り、ここに蓄積する。
また、自重でバケットGを下降させる際、支持ドラム11からワイヤ15を、また開閉ドラム21からワイア25を繰り出し、両ドラム11,21を回転させる。制御手段CRによって、支持ドラム11の回転軸111に接続する第五クラッチ59を嵌合させて、位置エネルギ回収油圧ポンプ51を起動し、油圧を発生させる。発生した油圧を蓄圧器80に送り、回生エネルギとして蓄圧する。
続く図6のバケット閉鎖工程ではバケットGを閉じる。本実施形態は第二クラッチ29が入り、エンジン動力を伝えるトルクコンバータ65の駆動軸611が減速機を含む伝動装置66を経由して、開閉ドラム21を回転させ、ワイア25を巻取りバケットGを閉じる。海底土砂EをバケットGに取り込む。制御手段CRが第二クラッチ29を入れ、第五クラッチ59を切り離す。第三クラッチ39は入れた状態を保つ。エンジン出力の高燃費効率出力からバケット閉動作に使用した出力を差し引いた出力を、余剰出力回収用油圧ポンプ31で回収し、蓄圧器80に蓄圧する。
このとき、余剰出力回収用油圧ポンプ31の吐出量は、ガバナ開度,蓄圧器80への蓄圧量,ワイア張力,操作スケジュール等を、制御手段CRにより総合的に判断して制御される。具体的には、トルクコンバータ65の出力と油圧蓄圧用出力との合計出力が、エンジン出力の約80%の高燃費効率出力領域(図11の楕円内域)で制御される。ここで、エンジン出力100%は、そのエンジンにおける最高燃費効率の出力点を100%とする。
尚、バケットGに電動モータを使って開閉させる装置を取付けたものは、バケット開閉操作に使用するエンジン出力がないので、余剰出力回収用油圧ポンプ31がエンジン出力の全てを回収する。
次の図7に示す地切りとバケット巻上は同じ操作で行われる。地切りは巻上工程の初期段階になっている。第一,第二クラッチ19,29が入り、エンジン61が高燃費効率域で運転して、トルクコンバータ65、減速機を含む伝動装置66を経て、エンジン出力を全て支持ドラム11,開閉ドラム21の回転運動に使う。エンジン61と余剰出力回収用ポンプ31とを接続する第三クラッチ39は切り離され、蓄圧器80への蓄圧は行わない。
そして、第四クラッチ49が入り、バケット巻下工程,バケット閉鎖工程等で蓄積したエネルギでアシスト用モータ41を駆動させて、エンジン61による支持ドラム11の回転運動を支援する。コントロールバルブ84が開になり、蓄圧器80に蓄圧された油圧エネルギによってアシスト用油圧モータ41を駆動させ、第四クラッチ49が入って、該アシスト用油圧モータ41により地切り,バケット巻上をアシストする。エンジン出力に加え、アシスト用モータ41が支持ドラム11の回転運動を補助して、地切り,バケット巻上に必要なエネルギが確保される。海底の土砂EをバケットGで掴み上げる。
続く旋回工程では、蓄圧器80で蓄圧された油圧エネルギによって旋回油圧モータ93を駆動させる(図3,図8)。旋回体91を回し、浚渫場所上に在るジブJに吊設されたバケットGを土運船側へ移動させる。旋回工程により、土砂Eを掴んだバケットGが接舷する土運船の上方位置に運ばれる。
制御手段CRが、第三クラッチ39を入れ、エンジン出力全てを余剰出力回収用油圧ポンプ31で回収し、蓄圧器80に蓄圧する。第一クラッチ19、第二クラッチ29、第四クラッチ49は切られる。ここで、蓄圧器80の油圧が不足した場合、余剰出力回収用油圧ポンプ31によって旋回油圧モータ93を駆動旋回させると、旋回動作がより円滑に行われ、好ましくなる。また、旋回体91の旋回を停止させる際に発生する油圧を、図8の破線図示のごとく回生エネルギとして蓄圧器80に蓄圧すると、省エネがさらに進み、より好ましくなる。
続く図9のバケット開放工程では、開閉ドラム21のワイア25を繰り出してバケットGを開く。バケットシェルの自重に土砂Eの重さが加わって、バケット開放動作が進むため、エンジン出力は使用されない。第三クラッチ39が入ったままで、クランク軸610につながる余剰出力回収用油圧ポンプ31がエンジン出力の略全てを回収する。回収したエネルギを蓄圧器80に蓄積する。第一クラッチ19が切られた状態を保つが、第二クラッチ29が入る。バケット開放では、ワイア25によって開閉ドラム21が回転させられ、第五クラッチ59が入って、位置エネルギ回収油圧ポンプ51に伝動し、回生エネルギとして油圧蓄圧を行う。
バケット開放工程で、土運船上に運ばれたバケットGが開になり、土砂Eを土運船に積む。
その後の旋回工程は元の旋回前状態に戻る操作である(図10)。旋回方向が前記旋回工程と逆方向になるだけである。その工程での作業,操作は前記旋回工程と同じであり、説明を省く。最後の旋回工程を終えると1サイクルが完了し、後はこのサイクルを繰り返して浚渫作業が続く。その場所での浚渫作業が終わると、船体側ジーゼル発電機71でスパッド72を使い、浚渫場所を順次ずらして新たな場所での浚渫作業を行い、最終的に必要な浚渫工事を完工する。
(3)効果
このように構成した浚渫機を用いた浚渫方法によれば、低負荷時におけるエンジン61の余剰出力エネルギを回収,蓄積し、これを高負荷時のエンジンアシストに活用して、省エネを図ることができる。これまで、エンジン61の余剰出力は利用されておらず、また旋回モータ93等の油圧機器用油圧ポンプが、常時駆動され油圧を発生させることはあっても、旋回時以外、全量がリリーフ弁により捨てられていた。油圧エネルギは大気圧に開放される際、熱エネルギとなって油温を上昇させ、その油温を下げるためにオイルクーラを使用しなければならなかった。その一方で、地切りを含む巻上工程に対応させるべく大きな出力のエンジン61を使用しなくてはならず、高い設備費、燃料消費の増大が問題であった。
本発明のごとく、地切り,バケット巻上工程以外の工程時のエンジン余剰出力をエネルギ回収して蓄圧又は蓄電し、これを大きなエネルギを必要とする地切り,バケット巻上工程に利用(アシスト)すると、高負荷域がカットされるので、最大出力の小さなエンジン61を選定できる。エンジン11をコンパクトにし、浚渫機Mの設備費を従来に比べ安くできる。
そして、作業負荷の低い時にエンジン61の出力を、蓄圧又は蓄電することにより、常に燃費効率の良い出力域でエンジン61を使用することができる。エンジン出力を平均化し、エンジン61の高燃費効率域での使用が可能になる。イニシャルコスト(設備費)と共にランニングコスト(燃料費)も抑えることができる。温室効果ガス削減にも威力を発揮する。さらにいえば、地切り時のアシストによって、エンジン61の過負荷がなくなり、過負荷による騒音や黒煙等の大気汚染物質の発生が抑えられ、燃費の悪化も抑えることができる。
また、現在、ジーゼルエンジン駆動式浚渫機Mは30m級が実質最大となっているが、これはトルクコンバータ65が現在使用しているものが最大であり、これがネックになっている実情がある。本浚渫機を用いた浚渫方法によれば、さらに大きな浚渫機M,浚渫船Dも建造可能になり、浚渫作業能力アップにつながる。
また、余剰出力回収用ポンプ31がエンジン61の余剰出力を油圧エネルギにして蓄圧器に供給する余剰出力回収用油圧ポンプ31であり、且つアシスト用モータ41がアシスト用油圧モータ41であると、耐久性,安全性、さらにコスト的にも一段と優れる浚渫機Mになる。発電機、蓄電池や電気モータにすると、発電機の発電効率や蓄電池の充放電効率等に大きなロスがあるうえ、二次電池の寿命が短く、費用負担も大きい。キャパシタを使用した場合、放電特性上、瞬間的にしかアシストできない問題があるが、油圧ポンプ31,蓄圧器80や油圧モータ41とするとこうした問題は起こらない。油圧機器類にすれば放電がなく、また電気機器を使うのとは違って、海水に晒される海上での使用も安全で且つ各構成機器が安定性,耐久性に優れる。
さらに、バケット位置エネルギを油圧に変換回収蓄積し、これをエネルギが必要な地切り,バケット巻上時に利用すると、ブレーキの摩擦力で熱エネルギに変換して捨てていたのを有効活用できる。エンジン61の余剰出力回収に加え、バケット位置エネルギの回収を併用して、地切り,巻上工程でのアシストが継続的且つ確実に実施できる。
さらにいえば、船体移動用ジーゼル発電機71の余剰電力を回収した第七電動モータ72で第七油圧ポンプ73を回すと、その油圧を蓄圧器80に供給でき、回生エネルギがさらに増えるので、地切り,巻上工程でのアシストが安定的且つ確実に実施できる。従来、別個に考えられてきた浚渫機用ジーゼルエンジン61と船体移動用ジーゼル発電機71が有機的に関係し合うことによって、より効果が上がる省エネを図ることができる。
このように本発明の浚渫機を用いた浚渫方法は、上述した数々の優れた効果を発揮し、極めて有益である。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。支持ドラム11,開閉ドラム21,余剰出力回収用ポンプ31,アシスト用モータ41,位置エネルギ回収油圧ポンプ51等の形状,大きさ,個数等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、図3で、余剰出力回収用ポンプ31は、クランク軸610の他端側に代えて、その一端側に設けることもできる。図3で、トルクコンバータ65と減速機を含む伝動装置66とをつなぐ駆動軸611の途中に、パワーディバイダ(動力分割機構)を設けて、これを通じて、回転ドラム11に接続すると共に、余剰出力回収用ポンプ31に接続することもできる。また、実施例は巻上時以外のバケット巻下,バケット閉鎖,旋回,バケット開放,旋回の全ての作動時間帯で、エンジン61の余剰出力エネルギを余剰出力回収用ポンプ31に回収させたが、全ての作動時間帯で回収させなくても勿論よい。
11 支持ドラム
15 ワイヤ
19 第一クラッチ
21 開閉ドラム
25 ワイア
29 第二クラッチ
31 余剰出力回収用ポンプ(余剰出力回収用油圧ポンプ)
39 第三クラッチ
41 アシスト用モータ(アシスト用油圧モータ)
49 第四クラッチ
51 位置エネルギ回収油圧ポンプ
59 第五クラッチ
61 エンジン
610 クランク軸
611 駆動軸(エンジン駆動軸)
71 船体移動用ジーゼル発電機
72 第七電動モータ(余剰電力回収用電動モータ)
73 第七油圧ポンプ(余剰電力回収用油圧ポンプ)
79 第七クラッチ
80 蓄圧器
91 旋回体
BT 蓄電池
CR 制御手段(コントローラ)
D 浚渫船
M 浚渫機
G グラブバケット(バケット)
J ジブ

Claims (3)

  1. 浚渫船に装備され、旋回体から突き出されたジブと、該ジブにワイヤを取付け、ワイヤ先端側にグラブバケットを吊設し、その巻上、巻下が可能になるようにワイヤ基端側を巻回するドラム部が備わる支持ドラムと、回転駆動するクランク軸が第一クラッチを介して前記支持ドラムに接続し、該支持ドラムを回転させるエンジンと、第三クラッチを介して前記クランク軸に接続し、前記エンジンの余剰出力を回収して蓄電池に供給する余剰出力回収用発電機と、第四クラッチを介して前記支持ドラムに接続し、前記蓄電池に蓄積したエネルギを用いて、前記エンジンによる前記支持ドラムの回転運動を支援するアシスト用モータと、を具備する浚渫機を用いて、
    バケット巻下、バケット閉鎖、バケット巻上、旋回、バケット開放、旋回と各工程を順次進行するなか、グラブバケットの巻上工程時に、前記アシスト用モータが前記エンジンによる前記支持ドラムの回転運動を支援する一方、該グラブバケットの巻上工程外の工程時に、前記エンジンの余剰出力エネルギを、前記余剰出力回収用発電機に回収させて前記蓄電池に蓄積させ
    さらに、前記エンジンの作業時回転数における燃費の高効率域でエンジンを、その出力を略一定にして稼働させ、前記エンジンの余剰出力エネルギを、前記余剰出力回収用発電機が回収して前記蓄電池に蓄積させることを特徴とする浚渫機を用いた浚渫方法。
  2. 前記アシスト用モータがアシスト用電動モータである請求項1記載の浚渫機を用いた浚渫方法。
  3. 船体移動用ジーゼル発電機に接続し、船体移動停止中の該船体移動用ジーゼル発電機の余剰電力を回収して、前記蓄電池に供給する請求項1又は2に記載の浚渫機を用いた浚渫方法。
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