JP2020002544A - 鋼管杭、鋼管杭の施工方法、及び鋼管杭の支持力確認方法 - Google Patents

鋼管杭、鋼管杭の施工方法、及び鋼管杭の支持力確認方法 Download PDF

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【課題】支持力を確認する際に過剰間隙水圧の影響を低減することができる鋼管杭、鋼管杭の施工方法、及び鋼管杭の支持力確認方法を提供する。【解決手段】構造物を支持する杭周面に翼が形成されていない鋼管杭1において、円筒状の鋼製の鋼管杭本体2と、この鋼管杭本体2の先端を閉塞する先端閉塞板3と、を備え、この先端閉塞板3に、支持力を確認する際の過剰間隙水圧を消散するための鋼管杭本体2の内部に連通する単数又は複数の過剰間隙水圧消散孔3a,3aを穿設する。【選択図】図3

Description

本発明は、構造物を支持する鋼管杭、その施工方法、及び支持力確認方法に関し、詳しくは、回転圧入して周面摩擦と先端支持力で構造物を支持する鋼管杭、その施工方法、及び支持力確認方法に関する。
住宅などの建築物、及び看板や太陽光発電装置などの工作物を含む構造物を支持する鋼管杭が知られている。また、構造物を支持する鋼管杭は、杭先端が開放された鋼管杭と、杭先端が閉塞された鋼管杭に大別される。この杭先端が開放された鋼管杭は、短時間で施工可能であるものの杭先端支持力が期待できないため支持力には劣るという問題があった。一方、先端が閉塞された鋼管杭は、先端支持力に加え、周面摩擦を期待するため、排土せずに杭を回転圧入する必要があった。
また、先端が閉塞された鋼管杭も、杭周面に翼が形成されていない鋼管杭と、杭の先端周辺等の周面に螺旋状の翼が形成された先端翼付き鋼管杭と、に分けられる。
例えば、特許文献1には、本願の出願人が提案した、鋼製の円筒状の鋼管杭本体(杭本体11)と、この鋼管杭本体の先端を閉塞する端板12と、この端板12の底面に形成された掘削刃13と、を備えた杭周面に翼が形成されていない回転貫入鋼管杭1が開示されている(特許文献1の明細書の段落[0018]〜[0034]、図面の図1、図6等参照)。
特許文献1に記載の回転貫入鋼管杭1は、先端翼などの杭周面から外側へ突出する翼が形成されていないため、鋼管杭の回転圧入時に杭周辺の地盤を乱さず周面摩擦を低下させることがないというメリットがある。通常、特許文献1に記載の回転貫入鋼管杭1では、所定の深度に達したか否か及び所定の根入れ深さに達したかどうかは、回転トルクが一定値以上になったことをもって確認していた。しかし、回転トルクによる確認も設計支持力を確認(担保)するものではなく、その上、打設中の回転トルクの上昇も様々な要因が考えられ、確実に支持層に到達したか確認できているとは言い難いものであった。それに加え、摩擦杭では支持層まで打設しないため、回転トルクの上昇で所定の深度に達したか否かを判断することもできなかった。
そこで、杭を回転圧入して所定深さに達した際に、回転トルクの確認と合わせて、打撃等を加えて先端支持力や周面摩擦力などの杭の支持力が所定の支持力に達したか否かを確認する必要が生じてきた。このため、打撃等を加えて杭の支持力を確認する際に、過剰間隙水圧が作用して正確に支持力を推定することができないという問題が発生するに至った。
また、特許文献2には、杭基礎の少なくとも液状化の発生する恐れのある地盤内に位置する所定区間を外管2および内管(杭本体1)からなる二重管構造とし、外管2の周面に多数の小孔3を設けるとともに、該小孔3には土砂の侵入を防ぐためのフィルター5を取付け、外管3と内管(杭本体1)の間に、地震時に地盤に発生する過剰間隙水圧を逸散させ、過剰間隙水圧の上昇を抑制するための中空の排水空間を形成したことを特徴とする液状化抑止杭が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0006]〜[0013]、図面の図1〜図3等参照)。
しかし、特許文献2に記載の液状化抑止杭は、過剰間隙水圧を逸散させる旨の記載があるものの、地震時の過剰間隙水圧についてのことであり、外管2の周面に形成された小孔3で過剰間隙水圧を逸散させるものであった。このため、粒度が揃っているおそれのない地山などの非液状化対象層では、そもそも過剰間隙水圧を消散させる孔を設ける必要性が認識されていないものと考えられる。また、例え設けたとしても周面部分に小孔を多数設けた構成では、回転貫入すると、周面の小孔の抵抗で周面地盤を撹乱してしまうため、杭の周面摩擦力を低下させる原因になるという問題も発生する。
また、先端翼付き鋼管杭としては、特許文献3に、円筒状の鋼管杭本体(金属筒3)と、この鋼管杭本体の先端を閉塞する蓋板2と、鋼管杭本体の周面に多段に設けられた掘進翼6と、地盤を切り崩すビット4と、を備え、蓋板2にソイル化された土壌を鋼管杭内部1aに流入させるための開口部5が形成され、吐出口9からセメントミルクを吐出させる鋼管杭が開示されている(特許文献3の明細書の段落[0006]〜[0013]、図面の図1〜図3等参照)。
しかし、特許文献3に記載の鋼管杭は、蓋板2に土壌を鋼管杭内部1aに流入させるための開口部5が形成されているものの、土壌にセメントミルクを注入して固化するソイルセメント工法に用いる鋼管杭であった。つまり、特許文献3に記載の鋼管杭は、セメントミルクを注入して杭周囲の土壌自体を固化するため、杭に打撃等を加えて支持力を確認する必要がなかった。このため、過剰間隙水圧が作用して正確に支持力を推定することができないという前記問題は、特許文献3に記載の発明においては、認識すらされていなかった。
特許第4213192号公報 特開平2−132219号公報 特開2001−164566号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、支持力を確認する際に過剰間隙水圧の影響を低減することができる鋼管杭、鋼管杭の施工方法、及び鋼管杭の支持力確認方法を提供することにある。
第1発明に係る鋼管杭は、構造物を支持する杭周面に翼が形成されていない鋼管杭であって、円筒状の鋼製の鋼管杭本体と、この鋼管杭本体の先端を閉塞する先端閉塞板と、を備え、この先端閉塞板には、先端支持力を確認する際の過剰間隙水圧を消散するための前記鋼管杭本体の内部に連通する過剰間隙水圧消散孔が単数又は複数穿設されていることを特徴とする。
第2発明に係る鋼管杭は、第1発明において、前記先端閉塞板には、回転軸を中心に点対称の位置に地盤を削る複数の掘削ビットが形成されており、前記過剰間隙水圧消散孔は、前記複数の掘削ビットの各掘削ビットの回転方向の後側にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
第3発明に係る鋼管杭は、第2発明において、前記過剰間隙水圧消散孔の直径は、前記先端閉塞板の板厚より大きいことを特徴とする。
第4発明に係る鋼管杭は、第1発明ないし第3発明のいずれかの発明において、前記先端閉塞板には、前記鋼管杭本体の周面方向に排土するための回転軸を頂点とする三角形状の排土ブレードが形成されていることを特徴とする。
第5発明に係る鋼管杭の施工方法は、請求項1ないし4のいずれかに記載の鋼管杭を、地盤に鋼管杭を回転圧入して施工する鋼管杭の施工方法であって、前記鋼管杭の支持力を確認する際に、前記過剰間隙水圧消散孔から過剰間隙水圧を前記鋼管杭本体の内部に逃がして支持力を確認することを特徴とする。
第6発明に係る鋼管杭の施工方法は、請求項2又は3に記載の鋼管杭を、地盤に鋼管杭を回転圧入して施工する鋼管杭の施工方法であって、前記掘削ビットで地盤を切り崩した土壌を前記過剰間隙水圧消散孔から前記鋼管杭本体の内部に流入させて排土するとともに、前記鋼管杭の支持力を確認する際に、前記過剰間隙水圧消散孔から過剰間隙水圧を前記鋼管杭本体の内部に逃がして前記支持力を確認することを特徴とする。
第7発明に係る鋼管杭の支持力確認方法は、請求項1ないし4のいずれかに記載の鋼管杭の支持力を確認するための試験を行って支持力を確認する鋼管杭の支持力確認方法であって、前記試験において、前記過剰間隙水圧消散孔から過剰間隙水圧を前記鋼管杭本体の内部に逃がして前記支持力を確認することを特徴とする。
第1発明〜第4発明によれば、先端閉塞板に過剰間隙水圧消散孔が穿設されているので、鋼管杭の支持力を確認する際に過剰間隙水圧の影響を低減することができる。このため、構造物を構造設計通りに支持することができ、構造物の耐久性を向上させることができる。
特に、第2発明によれば、過剰間隙水圧消散孔が各掘削ビットの回転方向の後側にそれぞれ形成されているので、過剰間隙水圧消散孔を通じて掘削ビットで地盤から切り崩した土壌の一部を鋼管杭本体の内部に排土することができる。このため、鋼管杭を回転圧入する際に鋼管杭の杭周辺の地盤を乱さず周面摩擦を低下させるおそれをさらに低減することができる。
特に、第3発明によれば、過剰間隙水圧消散孔の直径が先端閉塞板の板厚より大きいので、地盤が粘性土であっても掘削時に過剰間隙水圧消散孔が土壌で閉塞されることがない。このため、過剰間隙水圧消散孔を通じて掘削ビットで地盤から切り崩した土壌の一部を鋼管杭本体の内部に確実に排土することができる。
特に、第4発明によれば、排土ブレードが形成されているので、掘削ビットで地盤から切り崩した土壌を杭周辺へ排土することができる。このため、鋼管杭の回転圧入時の抵抗が少なくなり、鋼管杭の施工を短時間で行うことができる。
第5発明によれば、鋼管杭の先端支持力を確認する際に、過剰間隙水圧消散孔から過剰間隙水圧を鋼管杭本体の内部に逃がして支持力を確認するので、支持力を正確に推定して確認することができる。
特に、第6発明によれば、掘削ビットで地盤を切り崩した土壌を過剰間隙水圧消散孔から鋼管杭本体の内部に流入させて掘削するので、支持力を正確に推定して確認することができるだけでなく、杭周辺へ押しやる土壌を低減することができる。このため、周面摩擦を低下させることなく鋼管杭を所定の深さに設置することがさらに容易となる。
第7発明によれば、鋼管杭の支持力を確認するための試験において、過剰間隙水圧消散孔から過剰間隙水圧を鋼管杭本体の内部に逃がして支持力を確認するので、鋼管杭の支持力を確認する際に過剰間隙水圧の影響を低減することができる。このため、構造物を構造設計通りに支持することができ、構造物の耐久性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る鋼管杭を中間省略で示す正面図である。 同上の鋼管杭を示す側面図である。 同上の鋼管杭を示す底面図である。 図3の鋼管杭の先端閉塞板を鉛直面で切断して示すA−A線部分拡大断面図である。 同上の鋼管杭を重機により施工している状況を示す説明図である。 同上の鋼管杭を地盤中に回転圧入した際の応力等を示す模式図である。
以下、本発明に係る鋼管杭及びその施工方法を実施するための一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<鋼管杭>
図1〜図4を用いて、本発明の実施形態に係る鋼管杭1について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る鋼管杭1を中間省略で示す水平方向に見た正面図であり、図2は、その側面図である。また、図3は、鋼管杭1の底面図であり、図4は、その先端閉塞板のみを鉛直断面であるA−A線で切断した状態を拡大して示すA−A線部分拡大断面図である。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る鋼管杭1は、円筒状の鋼製の鋼管杭本体2と、この鋼管杭本体2の先端を閉塞する先端閉塞板3と、を備え、先端支持力及び周面摩擦により構造物を支持する鋼管杭である。本実施形態に係る鋼管杭1は、ソイルセメント工法と相違してセメントミルク等を注入するものではなく、且つ、周囲の地盤を乱さないように回転圧入される杭周面に翼が形成されていない杭である。支持する構造物は、特に限定されるものではないが、戸建の木造住宅等の建築物や、看板・太陽光発電装置等の工作物などの比較的軽量な構造物が好適である。
(鋼管杭本体)
鋼管杭本体2は、外径が165mm、管厚が6mmm、長さ10m程度(最大で21.5m)の円筒状の鋼管である。このため、鋼管杭本体2は、内径が153mm程度となっており、内部に空洞が形成された杭の基体部材である。勿論、この鋼管杭本体2は、支持地盤の深さに達するためや周面摩擦を稼ぐ上で必要であれば、順次継ぎ足し可能に構成されていてもよい。鋼管杭本体2同士の接合は、ねじを切って接合可能としてもよいし、ボルト止め可能に構成してもよい。
(先端閉塞板)
そして、先端閉塞板3は、図1〜図4に示すように、板厚T1が10mm程度の鋼管杭1の軸心部分が下方に突出したなだらかな円錐状の板材であり、鋼管杭本体2の内部の空洞を閉塞する機能を有している。また、この先端閉塞板3には、支持力を確認する際の過剰間隙水圧を消散するための過剰間隙水圧消散孔3aが、鋼管杭1の軸心を中心に点対称に複数(2か所)穿設されている。
なお、ここで過剰間隙水圧とは、土粒子間の間隙水に、繰り返しのせん断力や打撃時の衝撃荷重が作用して静水圧を超える間隙水圧となった状態の水圧を指すものである。また、後述のように、リバウンド試験等により杭の許容支持力を推定する際に、推定した支持力が過剰間隙水圧により実際の許容支持力より過大又は過小に推定されてしまうという問題が発生する。
この過剰間隙水圧が発生する現象は、圧密現象に近いものであり、打撃時の載荷重の急激な増加によって発生した過剰間隙水圧が消散することにより、粘性土などに顕著である時間的に遅れて生じる圧縮現象と考えられる。後述のリバウンド試験において鋼管杭1に衝撃荷重を与えた場合に発生する過剰間隙水圧は、先端が完全に閉塞された鋼管杭1では、杭の先端付近の地盤中又は回転圧入により撹乱された地盤と鋼管杭1との間を経路として消散する。このため、過剰間隙水圧は、鋼管杭1の先端支持力及び周面摩擦のいずれにも悪影響を与えるものと考えられる。
このため、本実施形態に係る鋼管杭1では、鋼管杭本体2の先端を閉塞する先端閉塞板3に、過剰間隙水圧を逃がすため鋼管杭本体2の内部に連通する過剰間隙水圧消散孔3aを設けた。つまり、過剰間隙水圧が発生する直近となる先端閉塞板3に、過剰間隙水圧消散孔3aを設けて、鋼管杭1の先端支持力及び周面摩擦のいずれにも悪影響を与えることがない鋼管杭本体2の内部に過剰間隙水圧を逃がして消散させることとした。
この過剰間隙水圧消散孔3aは、本実施形態では、直径D1=20mmの円形状の孔となっている。つまり、前述の先端閉塞板3の板厚T1=10mmより大きく(2倍の大きさと)なっている。このため、杭を貫入する地盤が粘性土などであった場合でも閉塞効果の影響により孔が塞がれてしまうおそれを低減することができる。
(掘削ビット)
また、図1〜図4に示すように、先端閉塞板3には、地盤を削る複数(2か所)の掘削ビット4が形成されている。これら2つの掘削ビット4は、それぞれ先端が尖ったノミ状の六面体状の高硬度の鋼材からなり、本実施形態では、鋼管杭1の回転軸(先端閉塞板3の中心)を中心として点対称に先端閉塞板3に溶接又は一体製作されている。
なお、前述の2つの過剰間隙水圧消散孔3aは、これら2つの掘削ビット4の回転方向の後側に形成されている。このため、過剰間隙水圧消散孔3aを通じて掘削ビット4で地盤から切り崩した土壌の一部を鋼管杭本体2の内部に排土することができる。このため、鋼管杭1を回転圧入する際に鋼管杭1の杭周辺の地盤を乱さず周面摩擦を低下させるおそれを低減することができる。
(排土ブレード)
また、先端閉塞板3には、図1〜図4に示すように、前述の掘削ビット4等で削り取った地盤の土壌を鋼管杭本体2の周面方向に排土する排土ブレード5が形成されている。この排土ブレード5は、鋼管杭1の回転軸を頂点とする三角形状の鋼材であり、本実施形態では、回転軸に位置する三角形の頂角が81.5°の鋭角となっている。
このため、排土ブレード5は、鋼管杭1が回転圧入される際に、排土ブレード5の鋭角な頂角で地盤を削り取るとともに、回転に伴って排土ブレード5の板面で削り取った土壌を押し出して鋼管杭本体2の周面方向に排土する機能を有している。よって、排土ブレード5により、鋼管杭1の回転圧入時の抵抗が少なくなり、鋼管杭1の施工時間を短縮することができる。
<鋼管杭の施工方法>
次に、図5、図6等を用いて、本発明の実施形態に係る鋼管杭の施工方法について説明する。前述の鋼管杭1を軟弱地盤(例えば、N値が3以下の地盤)を貫入させて支持地盤(例えば、N値が8以上の地盤)まで施工する場合を例示して説明する。図5は、本実施形態に係る鋼管杭の施工方法において鋼管杭1を重機を用いて施工している状況を示す説明図であり、図6は、鋼管杭1を地盤中に回転圧入した際の応力等を示す模式図である。
なお、本発明に係る鋼管杭の施工方法では、支持地盤まで必ずしも圧入しなくてもよいことは云うまでもない。要するに、本発明に係る鋼管杭の施工方法は、構造設計に応じて鋼管杭の長さや径を設計すればどのような地盤であっても適用できることができる。
(重機)
先ず、図5を用いて、本発実施形態に係る鋼管杭の施工方法に用いる重機10について簡単に説明する。重機10は、一般的なパワーショベルと同等の旋回走行機構を備えたベースマシン11と、このベースマシン11に対して傾斜自在なリーダーマスト12と、このリーダーマスト12上を昇降自在で鋼管杭1を回転駆動可能な駆動機構13など、から構成されている。
このベースマシン11は、一般的な油圧ショベルの油圧ショベル部分等を改造したものであり、走行機構11aと、この走行機構11aに対して旋回自在なベースフレーム11bと、重機10全体の操作室であるオペレータ室11cなど、から構成されている。
リーダーマスト12は、油圧シリンダにより前述のベースマシン11のベースフレームに対して傾倒自在に取り付けられ、地盤面に対する傾斜角度を任意に設置できるようになっている。このリーダーマスト12は、駆動機構13を上下方向に案内して所定の圧力で昇降する機能を有している。
駆動機構13は、モータ等により後述の鋼管杭1を正逆回転自在に駆動する機構であり、前述のリーダーマスト12と協働して所定のトルクにより鋼管杭1を回転圧入することができる構成となっている。
(回転圧入)
本発明の実施形態に係る鋼管杭の施工方法では、前述の重機10を用いて、鋼管杭1を回転させながら圧入する。具体的には、ベースマシン11の油圧機構を用いて駆動機構13に連結した鋼管杭1を揚重して、駆動機構13で鋼管杭1を回転駆動させながら、リーダーマスト12上を下降させて圧入する。
このとき、鋼管杭1が回転すると、前述の掘削ビット4で地盤を削りながら圧入されることとなるため、リーダーマスト12上を下降させる際の圧力が過度とならず、鋼管杭1の圧入を短時間で行うことができる。
また、前述のように、過剰間隙水圧消散孔3aが、掘削ビット4の回転方向の後側に形成されているため、過剰間隙水圧消散孔3aを通じて掘削ビット4で地盤から切り崩した土壌の一部を鋼管杭本体2の内部に流入させて排土することができる。このため、鋼管杭1を回転圧入する際に鋼管杭1の杭周辺の地盤を乱さず周面摩擦を低下させるおそれを低減することができる。
その上、前述の排土ブレード5の鋭角な頂角により、地盤を削り取るとともに、回転に伴って排土ブレード5の板面で削り取った土壌を押し出して鋼管杭本体2の周面方向に排土する。このため、鋼管杭1の回転圧入時の抵抗が少なくなり、鋼管杭1の施工時間をさらに短縮することができる。
以上のように、本実施形態に係る鋼管杭の施工方法では、このように鋼管杭1を回転圧入していくことになる。鋼管杭1を支持地盤まで到達させる場合は、図6に示すように、支持地盤に所定深さまで回転圧入する。
すると、図6に示すように、鋼管杭1の周辺に白抜き矢印で示す周面摩擦力RFが作用するとともに、支持地盤から先端閉塞板3に対して塗り潰し矢印で示す先端支持力RSが作用する。
(リバウンド試験)
次に、本実施形態に係る鋼管杭の施工方法では、簡便な方法により、鋼管杭1の支持力(先端支持力及び周面摩擦力等)を確認することを目的として、リバウンド試験(杭打ち試験)を行う。
具体的には、図6に示すように、鋼管杭1が支持地盤に到達した状態で、駆動機構13などの錘に相当するものを自由落下させて鋼管杭1を支持地盤に貫入させ、その時の一打当たりの貫入量(m)とリバウンド量(m)を計測する。
リバウンド試験による杭の支持力の推定には、次式を用いる(建築基礎構造設計規準・同解説(日本建築学会)参照)。Ra:杭の許容支持力(kN)、S:杭の一打当たりの貫入量(m)、K:リバウンド量(m)、ef:効率(0.5)、F:打撃エネルギー(kN・m)
Figure 2020002544
このとき、従来の鋼管杭の施工方法では、鋼管杭の先端に位置する地盤の土粒子間の間隙水に、リバウンド試験の打撃などの衝撃荷重により静水圧を超える過剰間隙水圧が発生する。このため、従来の施工方法では、リバウンド試験による杭の支持力の推定において、過剰間隙水圧が悪影響を及ぼし、推定値が実際より過大又は過小評価されてしまうという問題があった。
しかし、前述のように、鋼管杭1の先端閉塞板3には、過剰間隙水圧消散孔3aが形成されている。このため、図6に示すように、過剰間隙水圧uは、過剰間隙水圧消散孔3aから鋼管杭本体2の内部の空洞へ逃げて消散することとなる。よって、リバウンド試験などにより鋼管杭1の支持力を確認する際に過剰間隙水圧uの影響を低減することができる。
以上説明した本発明の実施形態に係る鋼管杭1及びその施工方法によれば、先端閉塞板3に過剰間隙水圧消散孔3aが穿設されているので、リバウンド試験などの鋼管杭1の支持力を確認する際に過剰間隙水圧uの影響を低減することができる。このため、構造物を構造設計通りに支持することができ、構造物の耐久性を向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係る鋼管杭1及びその施工方法によれば、複数の過剰間隙水圧消散孔3aが各掘削ビット4の回転方向の後側にそれぞれ形成されているので、過剰間隙水圧消散孔3aを通じて掘削ビット4で地盤から切り崩した土壌の一部を鋼管杭本体2の内部に排土することができる。このため、鋼管杭1を回転圧入する際に鋼管杭1の杭周辺の地盤を乱さず周面摩擦力RFを低下させるおそれをさらに低減することができる。
特に、本発明の実施形態に係る鋼管杭1及びその施工方法によれば、過剰間隙水圧消散孔3aの直径D1が先端閉塞板3の板厚T1より大きいので、地盤が粘性土であっても掘削時に過剰間隙水圧消散孔3aが土壌で閉塞されることがない。このため、過剰間隙水圧消散孔3aを通じて掘削ビット4で地盤から切り崩した土壌の一部を鋼管杭本体2の内部に確実に排土することができる。
以上、本発明の実施形態に係る鋼管杭及びその施工方法について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1:鋼管杭
2:鋼管杭本体
3:先端閉塞板
3a:過剰間隙水圧消散孔
4:掘削ビット
5:排土ブレード
10:重機
11:ベースマシン
11a:走行機構
11b:ベースフレーム
11c:オペレータ室
12:リーダーマスト
13:駆動機構
第1発明に係る回転圧入鋼管杭は、回転圧入されて周面摩擦と先端支持力で構造物を支持する杭周面に翼が形成されていない回転圧入鋼管杭であって、円筒状の鋼製の鋼管杭本体と、この鋼管杭本体の先端を閉塞する先端閉塞板と、を備え、この先端閉塞板には、リバウンド試験を行って設計支持力に達したか否かを正確に確認するために、前記リバウンド試験の衝撃荷重により発生した過剰間隙水圧を消散するための前記鋼管杭本体の内部に連通する過剰間隙水圧消散孔が単数又は複数穿設されていることを特徴とする。
第2発明に係る回転圧入鋼管杭は、第1発明において、前記先端閉塞板には、回転軸を中心に点対称の位置に地盤を削る複数の掘削ビットが形成されており、前記過剰間隙水圧消散孔は、前記複数の掘削ビットの各掘削ビットの回転方向の後側にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
第3発明に係る回転圧入鋼管杭は、第2発明において、前記過剰間隙水圧消散孔の直径は、前記先端閉塞板の板厚より大きいことを特徴とする。
第4発明に係る回転圧入鋼管杭は、第1発明ないし第3発明のいずれかの発明において、前記先端閉塞板には、前記鋼管杭本体の周面方向に排土するための回転軸を頂点とする三角形状の排土ブレードが形成されていることを特徴とする。
第5発明に係る回転圧入鋼管杭の施工方法は、請求項1ないし4のいずれかに記載の回転圧入鋼管杭を、地盤に回転圧入して施工する回転圧入鋼管杭の施工方法であって、
前記リバウンド試験を行って前記鋼管杭の支持力を確認する際に、前記過剰間隙水圧消散孔から前記リバウンド試験の衝撃荷重により発生した過剰間隙水圧を前記鋼管杭本体の内部に逃がして前記支持力が設計支持力に達したか否かを正確に確認することを特徴とする。
第6発明に係る回転圧入鋼管杭の施工方法は、請求項2又は3に記載の回転圧入鋼管杭を、地盤に回転圧入して施工する回転圧入鋼管杭の施工方法であって、前記掘削ビットで地盤を切り崩した土壌を前記過剰間隙水圧消散孔から前記鋼管杭本体の内部に流入させて排土するとともに、前記鋼管杭の支持力を確認する際に、前記過剰間隙水圧消散孔から過剰間隙水圧を前記鋼管杭本体の内部に逃がして前記支持力を確認することを特徴とする。
第7発明に係る回転圧入鋼管杭の支持力確認方法は、請求項1ないし4のいずれかに記載の回転圧入鋼管杭の支持力を確認するためのリバウンド試験を行って支持力を確認する回転圧入鋼管杭の支持力確認方法であって、前記リバウンド試験において、前記過剰間隙水圧消散孔から前記リバウンド試験の衝撃荷重により発生した過剰間隙水圧を前記鋼管杭本体の内部に逃がして前記支持力が設計支持力に達したか否かを正確に確認することを特徴とする。

Claims (7)

  1. 構造物を支持する杭周面に翼が形成されていない鋼管杭であって、
    円筒状の鋼製の鋼管杭本体と、この鋼管杭本体の先端を閉塞する先端閉塞板と、を備え、
    この先端閉塞板には、支持力を確認する際の過剰間隙水圧を消散するための前記鋼管杭本体の内部に連通する過剰間隙水圧消散孔が単数又は複数穿設されていること
    を特徴とする鋼管杭。
  2. 前記先端閉塞板には、回転軸を中心に点対称の位置に地盤を削る複数の掘削ビットが形成されており、
    前記過剰間隙水圧消散孔は、前記複数の掘削ビットの各掘削ビットの回転方向の後側にそれぞれ形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の鋼管杭。
  3. 前記過剰間隙水圧消散孔の直径は、前記先端閉塞板の板厚より大きいこと
    を特徴とする請求項2に記載の鋼管杭。
  4. 前記先端閉塞板には、前記鋼管杭本体の周面方向に排土するための回転軸を頂点とする三角形状の排土ブレードが形成されていること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鋼管杭。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の鋼管杭を、地盤に鋼管杭を回転圧入して施工する鋼管杭の施工方法であって、
    前記鋼管杭の支持力を確認する際に、前記過剰間隙水圧消散孔から過剰間隙水圧を前記鋼管杭本体の内部に逃がして前記支持力を確認すること
    を特徴とする鋼管杭の施工方法。
  6. 請求項2又は3に記載の鋼管杭を、地盤に鋼管杭を回転圧入して施工する鋼管杭の施工方法であって、
    前記掘削ビットで地盤を切り崩した土壌を前記過剰間隙水圧消散孔から前記鋼管杭本体の内部に流入させて排土するとともに、前記鋼管杭の支持力を確認する際に、前記過剰間隙水圧消散孔から過剰間隙水圧を前記鋼管杭本体の内部に逃がして前記支持力を確認すること
    を特徴とする鋼管杭の施工方法。
  7. 請求項1ないし4のいずれかに記載の鋼管杭の支持力を確認するための試験を行って支持力を確認する鋼管杭の支持力確認方法であって、
    前記試験において、前記過剰間隙水圧消散孔から過剰間隙水圧を前記鋼管杭本体の内部に逃がして前記支持力を確認すること
    を特徴とする鋼管杭の支持力確認方法。
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