JP2020001946A - レンズキャップ製造方法、レンズキャップ製造装置及びレンズキャップ - Google Patents

レンズキャップ製造方法、レンズキャップ製造装置及びレンズキャップ Download PDF

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Abstract

【課題】キャップ基材にレンズ部を形成するにあたっての精度ばらつきの抑制を可能にしたレンズキャップ製造方法、レンズキャップ製造装置及びレンズキャップを提供する。【解決手段】レンズキャップ製造装置20は、固定型となる第1型21と、可動型となる第2型22とを備える。第1型21は、キャップ基材2にレンズ部3を設けるときの型枠となる成型面28が形成されている。成型面28は、レンズ部3の型枠となる段状の凹部29と、レンズ部3の形成時にキャップ基材2の頂部5を支持する支持面33とを備える。段状の凹部29は、いわゆるザグリ形状に形成されている。【選択図】図9

Description

本発明は、キャップ基材にレンズ部を形成する際に用いられるレンズキャップ製造方法、レンズキャップ製造装置及びレンズキャップに関する。
従来、光通信分野では、光通信の結合を高効率化するレンズキャップが広く使用されている。レンズキャップは、キャップ基材にレンズ部を設けることにより製造されている。この種のレンズキャップの製造方法としては、例えば特許文献1等に開示がある。
特開2007−310379号公報
ところで、レンズ部がキャップ基材に精度よく形成されないと、レンズ部の焦点距離が変動してしまう問題があった。よって、レンズ部をキャップ基材に精度よく製造することができる技術開発のニーズがあった。
本発明の目的は、キャップ基材にレンズ部を形成するにあたっての精度ばらつきの抑制を可能にしたレンズキャップ製造方法、レンズキャップ製造装置及びレンズキャップを提供することにある。
前記問題点を解決するレンズキャップ製造方法は、接近及び離隔するように作動する第1型及び第2型との間に、筒部と当該筒部の片側端に設けられた頂部とを有する形状のキャップ基材を配置し、当該キャップ基材の前記頂部の孔に配置されたレンズ母材を熱プレス加工して、前記第1型及び前記第2型の成型面に沿った形状に前記レンズ母材を形状変形させることで、前記孔を覆うようにレンズ部を形成する方法であって、前記第1型の成型面に、前記レンズ部の型枠となる段状の凹部と、前記レンズ母材の加工時に前記頂部を支持する支持面とを設け、前記頂部において孔周囲を除いた部位全域を前記支持面で支持しつつ、前記第2型の成型面を前記キャップ基材から離した状態で前記レンズ母材を熱プレス加工することにより、前記キャップ基材に前記レンズ部を形成する。
本構成によれば、キャップ基材にレンズ部を形成する場合、キャップ基材の頂部を、第1型の成型面の支持面によってしっかりと支持することが可能となる。このため、レンズ母材を熱プレスによりレンズ部に加工する場合に、レンズ母材からキャップ基材の頂部に荷重がかかっても、この荷重を成型面の支持面で支えることが可能となる。これにより、キャップ基材の頂部に反りが生じ難くなり、レンズ部をキャップ基材に精度よく設けることが可能となる。よって、キャップ基材にレンズ部を形成するにあたっての精度ばらつきを抑制することが可能となる。
前記レンズキャップ製造方法において、前記キャップ基材は、前記頂部の表面が固定型の前記第1型を向き、前記頂部の裏面が可動型の前記第2型を向くように配置されることが好ましい。この構成によれば、キャップ基材にレンズ部を形成するに際し、可動型である第2型の作動量を調節するなどして、レンズ部の内面側を精度よく加工することが可能となる。よって、レンズ部の焦点距離の精度確保に有利となる。
前記レンズキャップ製造方法において、前記第1型は、下型であり、前記第2型は、上型であることが好ましい。この構成によれば、キャップ基材を第1型に置くようにしてセットすることが可能となるので、キャップ基材を簡単に第1型にセットすることが可能となる。
前記レンズキャップ製造方法において、前記凹部は、内壁面が鉛直方向に沿うように形成された大径穴と、当該大径穴よりも奥に位置しつつ小径に形成された小径穴とが連続してなる段付き穴であることが好ましい。この構成によれば、第1型の凹部に設けられた大径穴によって、レンズ部におけるキャップ基材との係止箇所を形成することが可能となる。また、第1型の凹部に設けられた小径穴によって、レンズ部における所望の形状の光透過箇所を形成することが可能となる。
前記問題点を解決するレンズキャップ製造装置は、接近及び離隔するように作動する第1型及び第2型との間に、筒部と当該筒部の片側端に設けられた頂部とを有する形状のキャップ基材を配置し、当該キャップ基材の頂部の孔に配置されたレンズ母材を熱プレス加工して、前記第1型及び前記第2型の成型面に沿った形状に前記レンズ母材を形状変形させることで、前記孔を覆うようにレンズ部を形成する構成であって、前記第1型の成型面には、前記レンズ部の型枠となる段状の凹部と、前記レンズ母材の加工時に前記頂部を支持する支持面とが設けられ、前記キャップ基材に前記レンズ部を形成する場合には、前記頂部において孔周囲を除いた部位全域を前記支持面で支持しつつ、前記第2型の成型面を前記キャップ基材から離した状態で前記レンズ母材を熱プレス加工することにより、前記レンズ部の形成を行う。
前記問題点を解決するレンズキャップは、片側無底筒状に形成されたキャップ基材と、当該キャップ基材の頂部の孔に組み付けられたレンズ部とを備えた構成であって、前記レンズ部には、前記頂部の表面に係止する第1係止部と、前記頂部の裏面に係止する第2係止部とが形成され、前記第1係止部及び前記第2係止部の間に係止された前記頂部の厚さをd、前記第1係止部の高さをh、前記第1係止部の幅をwとした場合、dが0.08〜0.30mmの値に設定され、hが0.08〜0.40mmの値に設定され、wが0.03〜0.50の値に設定されている。
本発明によれば、キャップ基材にレンズ部を形成するにあたっての精度ばらつきを抑制することができる。
一実施形態のレンズキャップの縦断面図。 レンズキャップの斜視図。 レンズキャップ製造装置の構成図。 第1型を成型面側から見た平面図。 第1型の成型面の作り方を示す説明図。 第2型を成型面側から見た平面図。 スリーブの平面図。 ストッパの平面図。 (a)〜(d)はレンズキャップの製造手順を示す工程図。 従来位置付けのレンズキャップの製造方法の説明図。 本例のレンズキャップ製造方法の説明図。
以下、レンズキャップ製造方法、レンズキャップ製造装置及びレンズキャップの一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図1及び図2に示すように、レンズキャップ1は、レンズキャップ1の本体部分をなす片側無底筒状のキャップ基材2と、このキャップ基材2に取り付けられたレンズ部3とを備える。レンズキャップ1は、例えば光学半導体素子等が設けられたステムに取り付け固定されるとともに、この取り付け状態においてキャップ内部の空間の気密性を確保する。レンズキャップ1は、キャップ内の光学半導体素子とキャップ外の光ファイバーとの間の光通信を、レンズ部3によって高効率で結合させる。
キャップ基材2は、キャップ基材2の胴体部分をなす筒部4と、筒部4の軸方向一方端を閉じるように形成された頂部5とを備える。筒部4は、円筒形状をなしている。筒部4の軸方向他方端に形成された開口6の周囲には、キャップ基材2の径方向外側に突出したフランジ部7が周方向全域に形成されている。頂部5の中央には、レンズ部3が取り付け固定される孔8が貫設されている。キャップ基材2の材質は、例えばニッケル鉄合金及びニッケルメッキが使用されている。
レンズ部3は、レンズキャップ1の外部に位置する第1レンズ曲面部9と、レンズキャップ1の内部に位置する第2レンズ曲面部10とを備える。第1レンズ曲面部9及び第2レンズ曲面部10は、軸が一致する位置に形成されるとともに、第2レンズ曲面部10よりも第1レンズ曲面部9の方が径方向に大きく形成されている。
レンズ部3には、頂部5の表面に係止する第1係止部11と、頂部5の裏面に係止する第2係止部12とが形成されている。第1係止部11は、第1レンズ曲面部9の周縁において周方向一帯に形成されている。第2係止部12は、第2レンズ曲面部10の周縁において周方向一帯に形成されている。本例の場合、第2係止部12は、第1係止部11よりもレンズ部3の径方向外側に突出する長さに形成されている。レンズ部3は、第1係止部11及び第2係止部12の間にできる溝部13に頂部5の縁部が係止されることにより、キャップ基材2に取り付け固定されている。
ここで、第1係止部11及び第2係止部12の間に係止された頂部5の厚さを「d」とし、第1係止部11の高さを「h」とし、第1係止部11の幅を「w」とする。この場合、厚さdは0.08mm以上であることが好ましく、0.10mm以上であることが更に好ましく、0.12mm以上であることが最も好ましい。0.08mm未満では、溶接に伴う衝撃に十分耐えられず、気密性を損なう可能性がある。また厚さdは0.30mm以下であることが好ましく、0.28mm以下であることが更に好ましく、0.26mm以下であることが最も好ましい。0.30mm以上ではキャップ基材のプレス生産性を著しく損なう可能性がある。
第1係止部11の高さhは0.08mm以上であることが好ましく、0.11mm以上であることが更に好ましく、0.14mm以上であることが最も好ましい。0.08mm未満では、熱衝撃時の圧力に耐えられない可能性がある。また、第1係止部11の高さhは、0.40mm以下であることが好ましく、0.35mm以下であることが更に好ましく、0.30mm以下であることが最も好ましい。0.4mm以上では、治具34が支持面33の角に接触しないように加工するのが困難になる可能性がある。
第1係止部11の幅wは0.03mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることが更に好ましく、0.07mm以上であることが最も好ましい。0.03mm未満では、キャップ基材からレンズが抜け落ちやすくなる可能性がある。また、第1係止部11の幅wは0.50mm以下であることが好ましく、0.40mm以下であることが更に好ましく、0.30mm以下であることが最も好ましい。0.50mm以上ではレンズ成型時に孔8が変形してしまい、焦点距離を狂わせてしまう可能性がある。
図3に、レンズキャップ1の製造装置(レンズキャップ製造装置20)を図示する。本例のレンズキャップ製造装置20は、キャップ基材2に形成するレンズ部3の型枠となる第1型21及び第2型22と、キャップ基材2を径方向から位置決めするスリーブ23と、レンズキャップ製造装置20の外枠となるストッパ24とを備える。第1型21及び第2型22は、同一軸心上(軸L1上)に配置されるとともに、互いに対向する向きに配置されている。スリーブ23及びストッパ24は、第1型21に載置されている。
図3及び図4に示すように、第1型21は、最下段の大径の基部25と、基部25の上面に形成された中間段部26と、中間段部26の上面に形成された突出部27とを備える。基部25、中間段部26及び突出部27は、同一軸心上に配置されている。本例の第1型21は、位置が不変である固定型であるとともに、第2型22に対して下方に配置された下型である。図4に示すように、第1型21は、略円板状に形成されている。
図3に示すように、第1型21(突出部27)の上面(第2型22と対向する面)は、キャップ基材2のレンズ部3を形成する際の第1型21側の成型面(以降、成型面28と記す)となっている。成型面28には、レンズ部3の型枠となる段状の凹部29が形成されている。本例の凹部29は、内壁面30が鉛直方向に沿うように形成された大径穴31と、この大径穴31よりも奥に位置しつつ小径に形成された小径穴32とが連続して成る段付き穴である。
本例の場合、鉛直方向(同図の基準線La)に対して内壁面30の成す角θは、90.1°以上であることが好ましく、90.2°以上が更に好ましく、90.3°以上が最も好ましい。90°以下では、レンズ成型後に内壁面30にふれたレンズ母材が抜けなくなる可能性がある。また、内壁面30の成す角θは、120°以下が好ましく、115°以下が更に好ましく、110°以下が最も好ましい。120°より大きいと、レンズ成型時に孔8が変形してしまい、焦点距離を狂わせてしまう可能性がある。小径穴32は、第1レンズ曲面部9を形成する部位であって、曲面状に形成されている。
第1型21の成型面28には、レンズ部3の形成時にキャップ基材2の頂部5を支持する支持面33が設けられている。本例の支持面33は、平面状をなすとともに、凹部29の周囲全域に亘って形成されている。支持面33は、キャップ基材2の頂部5において孔8周囲を除いた部位全域を支持できる面積及び形状に形成されている。
図5に示すように、凹部29(成型面28)の小径穴32は、治具34によって第1型21の突出部27の表面を削る研磨加工によって形成される。この製造方法としては、例えば治具34を軸L2回り(同図の矢印R1方向)に回転させつつ、凹部29内を擦るよう(同図の矢印R2方向)に作動させながら、凹部29(成型面28)を形成する。この製造方法の場合、治具34が支持面33の角に接触しないようにするために、大径穴31の底面の幅Dを、ある程度確保することが好ましい。
図3及び図6に示すように、第2型22は、本体部35と、本体部35の裏面に形成された突出部36とを備える。本例の第2型22は、第1型21に対して接近及び離間する可動型であり、第1型21に対して上方に配置された上型である。本体部35及び突出部36は、同一軸心上に配置されている。第2型22(突出部36)の裏面(第1型21と対向する面)は、キャップ基材2のレンズ部3を形成する際の第2型22側の成型面(以降、成型面37と記す)となっている。成型面37は、第2レンズ曲面部10を形成する部位であって、曲面状に形成されている。図6に示すように、第2型22は、略円柱状に形成されている。
図3及び図7に示すように、スリーブ23の内周面には、周方向全域において突出する突部38が形成され、その突部38の中央の孔部39に第1型21の突出部27が組み付けられている。図7に示すように、スリーブ23は、略円筒形状に形成されている。
図3及び図8に示すように、ストッパ24は、第1型21の基部25の上面に配置されるとともに、内部の収納部40に第1型21、第2型22及びスリーブ23が収納されるように組み付けられている。図8に示すように、ストッパ24は、略円筒形状に形成されている。
続いて、図9を用いて、レンズキャップ1の製造手順について説明する。
図9(a)に示すように、第2型22を上方向にスライド移動してスリーブ23の内部を開放した状態にしておき、レンズキャップ製造装置20にキャップ基材2をセットする。本例の場合、キャップ基材2は、下向きにして第1型21にセットされる。すなわち、開口6が上に位置し、頂部5が下に位置する向きで、キャップ基材2が第1型21にセットされる。このとき、キャップ基材2の頂部5が、第1型21の成型面28の支持面33に接触するように載置される。また、キャップ基材2は、その外周面がスリーブ23の内周面と対向して配置されることによって径方向の位置決めがなされる。すなわち、キャップ基材2は、第1型21及びスリーブ23により構成される窪みに嵌め込まれるようにセットされる。
図9(b)に示すように、第1型21にセットされたキャップ基材2にレンズ母材41をセットする。本例のレンズ母材41は、例えば玉部材(球)である。本例の場合、キャップ基材2が下向きに配置されているので、レンズ母材41の投入時、レンズ母材41が孔8に位置決めされ易い。よって、レンズ母材41のセットが容易である。
図9(c)に示すように、第1型21にキャップ基材2及びレンズ母材41をセットした後、第2型22を第1型21に向けて下方(同図の矢印R3方向)にスライド移動させ、第2型22の成型面37をレンズ母材41に接触させる。
図9(d)に示すように、第2型22をレンズ母材41に接触させた後、レンズ母材41を雰囲気加熱してプレス(熱プレス加工)する。なお、この熱プレス加工は、窒素雰囲気、大気雰囲気のどちらでもよい。本例の場合、第2型22の成型面37をキャップ基材2から離した状態でレンズ母材41が熱加工される。そして、この熱加工によりレンズ母材41が加熱軟化すると、レンズ母材41が周囲の形状に合わせて変形し、必要とする所定のレンズ形状に加工される。そして、この熱加工の後、レンズ部3を冷却し、キャップ基材2及びレンズ部3が一体になったレンズキャップ1をレンズキャップ製造装置20から取り出す。以上により、レンズキャップ1の製造が完了する。
次に、図10及び図11を用いて、本実施形態のレンズキャップ1(レンズキャップ製造方法)の作用及び効果について説明する。
図10に、従来技術の位置付けのレンズキャップ製造方法を図示する。同図に例示する従来技術の場合、第1型21の成型面28は、凹部29の大径穴31の内壁面30が斜面状(テーパ状)となった例を挙げている。この製造方法の場合、支持面33の幅が十分に確保できないので、レンズ母材41を熱プレス加工したとき、キャップ基材2の頂部5に過荷重がかかる。このため、同図の矢印Ra方向に荷重がかかり、頂部5の孔8の周辺が不必要に変形してしまう可能性があった。こうなると、完成品のレンズキャップ1においてレンズ部3の位置が変動してしまい、焦点距離のばらつきに影響が生じる。
一方、図11に示すように、本例の製造方法の場合、支持面33の幅(本例は図5に示す「D」に相当)が十分に確保されている。このため、レンズ母材41の熱プレス加工時に、レンズ母材41からキャップ基材2の頂部5に荷重が加わっても、頂部5が広範囲の支持面33によってしっかりと保持される。これにより、頂部5の孔8の周辺が不必要に変形しない。よって、レンズ部3の焦点距離を変動し難くし、焦点距離精度を向上することが可能となる。
さて、本例の場合、キャップ基材2にレンズ部3を形成する場合、キャップ基材2の頂部5を、第1型21の成型面28の支持面33によってしっかりと支持することが可能となる。このため、レンズ母材41を加熱してレンズ部3に加工する場合に、レンズ母材41からキャップ基材2の頂部5に荷重がかかっても、この荷重を成型面28の支持面33で支えることが可能となる。これにより、キャップ基材2の頂部5に反りが生じ難くなり、レンズ部3をキャップ基材2に精度よく設けることが可能となる。よって、キャップ基材2にレンズ部3を形成するにあたっての精度ばらつきを抑制することができる。ひいては、レンズ部3の焦点距離のばらつきも抑制することができる。
キャップ基材2は、頂部5の表面が固定型の第1型21を向くとともに、頂部5の裏面が可動型の第2型22を向くように配置される。この場合、キャップ基材2にレンズ部3を形成するに際し、可動型である第2型22の作動量(第1型21に対しての下方向への移動量)を調節するなどして、レンズ部3の内面側(第2レンズ曲面部10)を精度よく加工することが可能となる。よって、レンズ部3の焦点距離の精度確保に有利となる。
ところで、キャップ基材2は、頂部5の裏面が固定型の第1型21を向くとともに、頂部5の表面が可動型の第2型22を向くように配置されていてもよい。この場合であっても、レンズ母材41からキャップ基材2の頂部5に荷重がかかった際の荷重を成型面28の支持面33で支えることが可能となる。これにより、キャップ基材2の頂部5に反りが生じ難くなり、レンズ部3をキャップ基材2に精度よく設けることが可能となる。よって、キャップ基材2にレンズ部3を形成するにあたっての精度ばらつきを抑制することが可能となる。
また、キャップ基材2の内部にレンズ母材41を投入してレンズ母材41を孔8に位置合わせする作業が簡単に実施可能になる。よって、レンズ母材41のセットを容易に行うことができる。
第1型21は、下型であり、第2型22は、上型である。よって、キャップ基材2を第1型21に置くようにしてセットすることが可能となるので、キャップ基材2を簡単に第1型21にセットすることができるようになる。
凹部29は、内壁面30が鉛直方向に沿うように形成された大径穴31と、大径穴31よりも奥に位置しつつ小径に形成された小径穴32とが連続して成る段付き穴である。よって、この凹部29の大径穴31によって、レンズ部3におけるキャップ基材2との係止箇所(第1係止部11)を形成することができる。また、凹部29の小径穴32によって、レンズ部3における所望の形状の光透過箇所(第1レンズ曲面部9)を形成することができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・レンズ母材41の加熱源は、ストッパ24の外周を覆うよう配置されていてもよいし、それ以外の箇所に配置されてもよい。
・レンズ母材41の熱プレス加工は、雰囲気加熱してプレスする工法に限定されず、例えばレーザを用いた工法(レーザ軟化)としてもよい。
・第2係止部12は、キャップ基材2の頂部5の裏面全域に形成された形状としてもよい。
・第1型21の支持面33、及び凹部29は、レンズ部3の製造時にキャップ基材2の頂部5をしっかりと支持できる形状をとっていればよい。
・凹部29の形状は、本例のような大径穴31及び小径穴32を有する段状(ザグリ形状)に限定されず、レンズ部3の成型時にキャップ基材2の頂部5を支持しつつ、必要なレンズ部3の形状を形成できる形状であればよい。
・キャップ基材2の材質は、実施例以外の種類に適宜変更してもよい。例えば、SUS430、SUS430F、SF−20F、SF−20T等を挙げることができる。なお、キャップ基材2の材質は、SUS材料以外の金属材料からなっていてもよく、ニッケルと鉄の合金などからなっていてもよい。
・スリーブ23は、スリーブ23の本体部分と突部38とが別部材となった分割構造としてもよい。
・レンズキャップ製造装置20は、第1型21、第2型22、スリーブ23及びストッパ24を有する構造に限定されず、他の構造も適用可である。
・スリーブ23やストッパ24は、実施例以外の形状や構造のものに適宜変更できる。また、レンズキャップ製造装置20は、スリーブ23やストッパ24を必ずしも備える必要はなく、同様の機能の部材を有した装置であればよい。
・第1型21及び第2型22は、下型と上型とを入れ替えてもよい。また、第1型21及び第2型22は、固定型と可動型とを入れ替えてもよい。
・第1型21及び第2型22は、両方とも可動型としてもよい。
・支持面33が支持する頂部5の領域、すなわち孔8周囲を除いた部位全域は、加工時にキャップ基材2に反りが生じないために必要な面積を有していればよい。
・レンズキャップ製造装置20は、キャップ基材2の表側を第2型22に向かせ、キャップ基材2の裏側を第1型21に向かせてセットする態様により、レンズキャップ1を製造するものでもよい。
・レンズキャップ製造装置20は、実施例以外の態様に適宜変更可能である。
1…レンズキャップ、2…キャップ基材、3…レンズ部、5…頂部、8…孔、11…第1係止部、12…第2係止部、20…レンズキャップ製造装置、21…第1型、22…第2型、28…成型面、29…凹部、31…大径穴、32…小径穴、33…支持面、37…成型面、41…レンズ母材。

Claims (6)

  1. 接近及び離隔するように作動する第1型及び第2型との間に、筒部と当該筒部の片側端に設けられた頂部とを有する形状のキャップ基材を配置し、当該キャップ基材の前記頂部の孔に配置されたレンズ母材を熱プレス加工して、前記第1型及び前記第2型の成型面に沿った形状に前記レンズ母材を形状変形させることで、前記孔を覆うようにレンズ部を形成するレンズキャップ製造方法であって、
    前記第1型の成型面に、前記レンズ部の型枠となる段状の凹部と、前記レンズ母材の加工時に前記頂部を支持する支持面とを設け、前記頂部において孔周囲を除いた部位全域を前記支持面で支持しつつ、前記第2型の成型面を前記キャップ基材から離した状態で前記レンズ母材を熱プレス加工することにより、前記キャップ基材に前記レンズ部を形成するレンズキャップ製造方法。
  2. 前記キャップ基材は、前記頂部の表面が固定型の前記第1型を向き、前記頂部の裏面が可動型の前記第2型を向くように配置される
    請求項1に記載のレンズキャップ製造方法。
  3. 前記第1型は、下型であり、前記第2型は、上型である
    請求項2に記載のレンズキャップ製造方法。
  4. 前記凹部は、内壁面が鉛直方向に沿うように形成された大径穴と、当該大径穴よりも奥に位置しつつ小径に形成された小径穴とが連続してなる段付き穴である
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のレンズキャップ製造方法。
  5. 接近及び離隔するように作動する第1型及び第2型との間に、筒部と当該筒部の片側端に設けられた頂部とを有する形状のキャップ基材を配置し、当該キャップ基材の頂部の孔に配置されたレンズ母材を熱プレス加工して、前記第1型及び前記第2型の成型面に沿った形状に前記レンズ母材を形状変形させることで、前記孔を覆うようにレンズ部を形成するレンズキャップ製造装置であって、
    前記第1型の成型面には、前記レンズ部の型枠となる段状の凹部と、前記レンズ母材の加工時に前記頂部を支持する支持面とが設けられ、
    前記キャップ基材に前記レンズ部を形成する場合には、前記頂部において孔周囲を除いた部位全域を前記支持面で支持しつつ、前記第2型の成型面を前記キャップ基材から離した状態で前記レンズ母材を熱プレス加工することにより、前記レンズ部の形成を行うレンズキャップ製造装置。
  6. 片側無底筒状に形成されたキャップ基材と、当該キャップ基材の頂部の孔に組み付けられたレンズ部とを備えたレンズキャップであって、
    前記レンズ部には、前記頂部の表面に係止する第1係止部と、前記頂部の裏面に係止する第2係止部とが形成され、
    前記第1係止部及び前記第2係止部の間に係止された前記頂部の厚さをd、前記第1係止部の高さをh、前記第1係止部の幅をwとした場合、dが0.08〜0.30mmの値に設定され、hが0.08〜0.40mmの値に設定され、wが0.03〜0.50の値に設定されているレンズキャップ。
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