JP2020001709A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】天部側シート1Aと底部側シート1Bとを周縁で互いに固定して成り、箱型の状態と平坦な状態との間で変形をさせることができる包装容器であって、しかも、空気等の流体を吹き込みながら平坦な状態から箱型の状態に変形した場合であっても、前記固定部にピンホールが生じることのない包装容器を提供すること。【解決手段】部側シートと底部側シートとの固定部140を両シートのヒートシールによって形成し、その剥離強度を9N以上とする。【選択図】図1

Description

本発明は、包装容器に関するものである。
シート材を箱型に折り曲げ、端部を重ね合わせてシールすることにより形成される包装容器が知られている。
例えば、特許文献1には、紙を基材とするシート材を用いた容器本体のサイドシールに剥離可能なプルタブを設けて、プルタブが、易剥離性のテープ状フィルムによる剥離層を介して剥離可能に設けられている包装容器(液体包装用紙容器)が開示されている。この包装容器は、プルタブを引っ張ることによってサイドシール部を剥離して、あるいは側面板に設けたプルタブを引っ張ることによって側面板を切り破って、それをきっかけとして解体することができる。
特許文献1の包装容器は廃棄に際して解体が容易であるため、ゴミの減容化に有用であるが、一度解体した包装容器を再度組立てて使用することはできなかった。
特開平9−290822号公報
このような問題に対処するため、本出願人は、特願2017−143706号を特許出願した。この特許出願に係る発明によれば、箱型の状態と平坦な状態との間で変形をさせることができ、一度平坦な状態に潰した後でも再び箱型の状態に戻すことにより再使用することが可能な包装容器を得ることができる。
特願2017−143706号のこの包装容器は、同形同大の天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して構成されている。この固定部は、例えば、その全周が、天部側シートと底部側シートとをヒートシールしたヒートシール領域で構成されている。あるいは、1枚のシートを折り曲げ用罫線で区分して天部側シート及び底部側シートとし、この折り曲げ用罫線を除く全周囲でヒートシールすることにより、このヒートシール領域と前記折り曲げ用罫線とで固定部を構成している。
ところで、この包装容器を平坦な状態から箱型の状態に変形する際にはその内容積が増大するから、この内容積増大を伴う変形を確実かつ速やかに行うためには、包装容器内部に空気等の流体を吹き込みながら変形させることが望ましい。
しかしながら、このように空気等の流体を吹き込みながら変形させると、前記ヒートシール領域の一部が剥離してピンホールが生じることがあった。
本発明はこのような技術的背景に基づいてなされたもので、天部側シートと底部側シートとを周縁で互いに固定して成り、箱型の状態と平坦な状態との間で変形をさせることができる包装容器であって、しかも、空気等の流体を吹き込みながら平坦な状態から箱型の状態に変形した場合であっても、前記固定部にピンホールが生じることのない包装容器を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して成り、箱型の状態と平坦な状態との間で変形をさせることができる包装容器であって、
前記固定部の全体が、天部側シートと底部側シートとをヒートシールして形成されたヒートシール領域で構成されており、
このヒートシール領域の剥離強度が9N以上であることを特徴とする包装容器である。
次に、請求項2に記載の発明は、天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して成り、箱型の状態と平坦な状態との間で変形をさせることができる包装容器であって、
1枚のシートを折り曲げ用罫線で区分して前記天部側シート及び前記底部側シートを構成しており、
前記固定部が、この折り曲げ用罫線と、天部側シートと底部側シートとをヒートシールして形成されたヒートシール領域との両者で構成されており、
このヒートシール領域の剥離強度が9N以上であることを特徴とする包装容器である。
次に、請求項3に記載の発明は、ヒートシール領域の前記剥離強度が20N以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装容器である。
次に、請求項4に記載の発明は、前記天部側シートの外形と前記底部側シートの外形のうち、一方が他方より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装容器である。
次に、請求項5に記載の発明は、天部側シートの端縁及び底部側シートの端縁に、それぞれ、2以上の位置合わせマークを有し、かつ、これら天部側シートの位置合わせマークと底部側シートの位置合わせマークとが互いに対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装容器である。
次に、請求項6に記載の発明は、前記天部側シートと底部側シートとが、それぞれ、次の構造を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の包装容器である。
天部側シートの構造:
中央に多角形状の天面を有し、
この多角形状天面の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面を、前記多角形状天面の辺の数と同じ数だけ有しており、
互いに隣接する各天部側側面の間に、この天部側側面同士を繋いでしかも閉塞する天部側つなぎ片を有しており、
これら天部側側面及び天部側つなぎ片の外側に、底部側シートと固定する天部側固定部を有しており、
隣接する前記四角形状の天部側側面を構成する辺同士が一致するように前記天部側つなぎ片を二つ折りできる天部側二つ折り用罫線が設けられている
構造。
底部側シートの構造:
中央に多角形状の底面を有し、
この多角形状底面の各辺を一辺とする四角形状の底部側側面を、前記多角形状底面の辺の数と同じ数だけ有しており、
互いに隣接する各底部側側面の間に、この底部側側面同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片を有しており、
これら底部側側面及び底部側つなぎ片の外側に、天部側シートと固定する底部側固定部
を有しており、
隣接する前記四角形状の底部側側面を構成する辺同士が一致するように前記底部側つなぎ片を二つ折りできる底部側二つ折り用罫線が設けられている
構造。
次に、請求項7に記載の発明は、前記天面に開口部を有することを特徴とする請求項6に記載の包装容器である。
後述の実施例及び比較例から分かるように、天部側シートと底部側シートとをヒートシールして形成されたヒートシール領域の剥離強度が9N以上である場合(実施例1〜5)、空気等の流体を吹き込みながら平坦な状態から箱型の状態に変形した場合でも、包装容器にピンホールを生じることがない。一方、剥離強度が9Nより小さい場合(比較例1〜2)には、包装容器にピンホールを生じることがある。
なお、ヒートシール領域の剥離強度が20N以上である場合(実施例1〜2)には、空気等の流体を吹き込みながら平坦な状態から箱型の状態に変形した後、平坦な状態に戻し、次に空気等の流体を吹き込みながら箱型の状態に再度変形した場合でも、包装容器にピンホールを生じることがない。
図1は本発明の包装容器の第1の具体例に係り、その天部側シートの平面図である。 図2は本発明の包装容器の第1の具体例に係り、その底部側シートの平面図である。 図3は本発明の包装容器の第1の具体例に係り、その平坦な状態の平面図である。 図4は本発明の包装容器の第1の具体例に係り、その箱型の状態の斜視図である。 図5は本発明の包装容器の第1の具体例の変形例に係り、1枚のシートで天部側シートと底部側シートの双方を構成した場合の平面図である。 図6は本発明の包装容器の第2の具体例に係り、その天部側シートの平面図である。 図7は本発明の包装容器の第2の具体例に係り、その底部側シートの平面図である。 図8は本発明の包装容器の第2の具体例に係り、その箱型の状態の斜視図である。 図9は本発明の包装容器の第3の具体例に係り、その天部側シートの平面図である。 図10は本発明の包装容器の第3の具体例に係り、その底部側シートの平面図である。 図11は本発明の包装容器の第3の具体例に係り、その箱型の状態の斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の具体例を説明する。図1〜4は本発明の包装容器の第1の具体例に係り、図1及び図2は、それぞれ、天部側シート1A及び底部側シート1Bを示している。
まず、天部側シート1Aは、その中央に多角形状の天面1A10を有している。この例
では、長方形状である。そして、この天面1A10には開口部1A11が設けられている。この開口部1A11に口栓を装着しておくこともできる。
次に、天部側シート1Aは、多角形状の天面1A10の各辺を折り曲げ用罫線として、この天面1A10の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面1A21〜1A24を有している。天部側側面1A21〜1A24の数は、多角形状天面1A10の辺の数と同じである。この例では天面1A10は四角形状であるから、この四角形状天面1A10の辺の数は4であり、天部側側面1A21〜1A24の数も4である。
また、天部側シート1Aは、互いに隣接する各天部側側面の間に、この天部側側面1A21〜1A24同士を繋ぐ天部側つなぎ片1A31〜1A34を有している。すなわち、天部側側面1A21と天部側側面1A22との間は天部側つなぎ片1A31で繋がれている。また、天部側側面1A22と天部側側面1A23との間は天部側つなぎ片1A32で繋がれている。その他の天部側側面についても同様である。なお、各天部側側面1A21〜1A24と天部側つなぎ片1A31〜1A34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。
そして、この天部側つなぎ片1A31〜1A34によって、天部側側面1A21〜1A24の間は閉塞されている。図示のように、この例では、天部側側面1A21〜1A24と天部側つなぎ片1A31〜1A34とを併せた部分の外形は長方形を構成しており、各天部側つなぎ片1A31〜1A34はその角部に位置して、天部側側面1A21〜1A24の間を閉塞している。例えば、天部側側面1A21と天部側側面1A22との間は天部側つなぎ片1A31で閉塞している。
この天部側つなぎ片1A31〜1A34は、天面1A10の各頂点から、天部側つなぎ片1A31〜1A34を二等分する天部側二つ折り用罫線を有している。すなわち、図1に拡大して示すように、例えば、天部側側面1A23と天部側側面1A24とは、天面1A10の頂点1A10bを共有している。天部側側面1A23を構成する辺のうち、天面1A10の頂点1A10bを共有している辺には、符号1A23bを付して示している。また、天部側側面1A24を構成する辺のうち、天面1A10の頂点1A10bを共有している辺には、符号1A24bを付して示している。そして、この辺1A23bと辺1A24bとがなす角を二等分する天部側二つ折り用罫線1A33cが設けられている。すなわち、図において、辺1A23bと二つ折り用罫線1A33cとがなす角α1と、辺1A24bと天部側二つ折り用罫線1A33cとがなす角α2とは等しい。以上天部側つなぎ片1A33を例として天部側二つ折り用罫線1A33cについて説明したが、その他の天部側つなぎ片1A31〜1A32,1A34にも同様に天部側二つ折り用罫線1A31c〜1A32c,1A34cが設けられている。
次に、天部側シート1Aは、これら天部側側面1A21〜1A24と天部側つなぎ片1A31〜1A34とを併せた長方形の部分の外側に、底部側シート1Bと固定する天部側固定部1A40を有している。この例では、天部側固定部1A40は、全周にわたってヒートシール領域で構成しているが、後述する変形例のように、天部側シート1Aと底部側シート1Bの両者を1枚のシートで構成する場合には、天部側固定部1A40の一部を天部側シート1Aと底部側シート1Bとを区画する折り曲げ用罫線1ABで構成することも可能である。
図から分かるように、この天部側固定部1A40の端縁1Ayは、天部側固定部1A40の外形線を構成すると共に、天部側シート1Aの端縁(外形線)を構成している。この例では、天部側シート1Aの端縁1Ayの形状は略長方形で、その角は面取りして鋭利な部分を除去してある。
そして、底部側シート1Bと重ね合わせる際の位置合わせのため、この天部側固定部1A40の端縁1Ayには、位置合わせマーク1Ay1,1Ay2が2箇所に設けられている。この位置合わせマーク1Ay1,1Ay2は、いずれも、前記端縁1Ayから内側に窪んだ凹部で構成されており、その深さ1DAは0.5mm以上であることが望ましい。位置合わせマーク1Ay1,1Ay2のうち、いずれか一方の深さ1DAが0.5mmに満たない場合、確実に位置合わせすることができず、このため、箱型の状態とした包装容器1に歪みを生じ易い。なお、位置合わせマーク1Ay1,1Ay2の深さ1DAは、望ましくは1.0mm以上である。
この位置合わせマーク1Ay1,1Ay2を、前記端縁1Ayから外側に突出した凸部で構成することもできるが、この場合には、その凸部の高さを0.5mm以上とすることが望ましい。より望ましくは1.0mm以上である。
なお、2以上の前記位置合わせマーク1Ay1,1Ay2のうち、一部を凹部で構成し、残部を凸部で構成することも可能である。また、3以上の位置合わせマークを設けてもよいことはもちろんである。
なお、図1においては、天部側固定部1A40にハッチングを施して示し、この天部側固定部1A40と天部側側面1A21〜1A24との境界、及び天部側固定部1A40と天部側つなぎ片1A31〜1A34との境界を破線1Axによって示しているが、これらは説明の便宜のために施したものである。後述する底部側シート1Bの底部側固定部1B40と底部側側面1B21〜1B24との境界1Bxと異なり、天部側固定部1A40と天部側側面1A21〜1A24との境界には折り曲げ用罫線は存在しない。天部側固定部1A40と天部側つなぎ片1A31〜1A34との境界にも折り曲げ用罫線は存在しない。
次に、底部用シート1Bは天部側シート1Aと同様の構造を有している。すなわち、まず、底部用シート1Bは中央に多角形状の底面1B10を有している。この多角形状底面1B10は天面1A10と同形同大である。
また、底部用シート1Bは、多角形状の底面1B10の各辺を折り曲げ用罫線として、この各辺を一辺とする四角形状の底部側側面1B21〜1B24を、前記多角形状底面1B10の辺の数と同じ数だけ有している。これら底部側側面1B21〜1B24も、それぞれ、天部側側面1A21〜1A24と同形同大である。
また、底部用シート1Bは、互いに隣接する各底部側側面1B21〜1B24の間に、この底部側側面1B21〜1B24同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片1B31〜1B34を有している。これら底部側つなぎ片1B31〜1B34は天部側つなぎ片1A31〜1A34と同形同大である。
また、各底部側側面1B21〜1B24と底部側つなぎ片1B31〜1B34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。また、各底部側つなぎ片1B31〜1B34には、底面1B10の各頂点から、底部側つなぎ片1B31〜1B34を二等分する底部側二つ折り用罫線1B31c〜1A34Bが設けられている。
次に、底部側シート1Bは、これら底部側側面1B21〜1B24と底部側つなぎ片1B31〜1B34とを併せた長方形の部分の外側に、天部側シート1Aと固定する底部側固定部1B40を有している。この例では、底部側固定部1B40は、全周にわたってヒートシール領域である。
図から分かるように、この底部側固定部1B40の外形線1Byは、底部側固定部1B40の外形線を構成すると共に、底部側シート1Bの端縁(外形線)を構成している。この例では、その外形は略長方形である。
そして、この底部側シート1Bの外形は、天部側シート1Aの外形より小さく構成されている。
図1において1LAは天部側シート1Aの横方向の長さを示し、図2において1LBは底部側シート1Bの横方向の長さを示している。そして、その差、すなわち、天部側シート1Aの横方向の長さ1LAと底部側シート1Bの横方向の長さ1LBとの差は、0.6mm以上であることが望ましい。後述するように、天部側シート1Aと底部側シート1Bとを位置合わせして重ねたとき、天部側シート1Aの横方向の長さ1LAと底部側シート1Bの横方向の長さ1LBとの差が0.6mm以上ある場合には、両シート1A,1Bの端縁が0.3mm以上ずれて配置される。このため、底部側シート1Bの端縁1Byは天部側シート1Aに覆われるため、底部側シート1Bの端縁1Byが露出することがない。天部側シート1Aと底部側シート1Bとの間に多少の位置ずれが生じた場合でも、底部側シート1Bの端縁1Byが露出することはないのである。なお、天部側シート1Aの横方向の長さ1LAと底部側シート1Bの横方向の長さ1LBとの差は1.0mm以上あることが望ましい。
また、図1において1HAは天部側シート1Aの縦方向の長さを示し、図2において1HBは底部側シート1Bの縦方向の長さを示している。その差、すなわち、天部側シート1Aの縦方向の長さ1HAと底部側シート1Bの縦方向の長さ1HBとの差も、0.6mm以上であることが望ましい。なお、その差も1.0mm以上あることが望ましい。
このように、縦横共に天部側シート1Aの長さが底部側シート1Bの長さより長い場合には、どの方向でも、天部側シート1Aの長さが底部側シート1Bの長さより長いことになる。このため、全周のいずれの位置においても、多少の位置ずれが生じた場合でも、底部側シート1Bの端縁1Byが露出することがない。
なお、底部側シート1Bの底部側固定部1B40と底部側側面1B21〜1B24との境界、及び底部側固定部1B40と底部側つなぎ片1B31〜1B34との境界には折り曲げ用罫線1Bxが設けられている。天部側シート1Aの天部側固定部1A40の境界には折り曲げ用罫線が存在しないから、この両シート1A,1Bを重ねて固定し、箱型の状態としたとき、互いに固定された両固定部1A40,1B40は折り曲げ用罫線1Bxによって底部側シート1B側に折り曲げられ、その外側を天部側シート1Aが覆うことになる。そして、このため、箱型の状態においても、底部側シート1Bの端縁1Byが包装容器1の外面に露出することがないのである。
ところで、天部側シート1Aと重ね合わせる際の位置合わせのため、この底部側固定部1B40の端縁1Byには、位置合わせマーク1By1,1By2が2箇所に設けられている。
この2つの位置合わせマーク1By1,1By2は、天部側シート1Aの位置合わせマーク1Ay1,1Ay2に対応する位置に配置されている。すなわち、天部側シート1Aと底部側シート1Bとを正確に位置合わせして重ね合わせたとき、この両位置合わせマーク1Ay1,1Ay2及び1By1,1By2は互いに同一の位置に位置する。この例では、底部側シート1Bの外形は天部側シート1Aの外形より小さく構成されているから、天部側シート1Aの上に底部側シート1Bを重ねたときには、図3に示すように、底部側シート1Bの端縁1Byの外側に天部側シート1Aの2つの位置合わせマーク1Ay1,1Ay2が見えることになる。もちろん、底部側シート1Bの2つの位置合わせマーク1By1,1By2も見えるから、この両位置合わせマーク1Ay1,1Ay2及び1By1,1By2を互いに位置整合させることは容易である。そして、このように両位置合わせマーク1Ay1,1Ay2及び1By1,1By2を互いに位置整合させることによって、天部側シート1Aと底部側シート1Bとは正確に位置合わせすることができるのである。
この位置合わせマーク1By1,1By2は、位置合わせマーク1Ay1,1Ay2と同様に、端縁1Byから内側に窪んだ凹部又は端縁1Ayから外側に突出した凸部で構成することができる。凹部で位置合わせマーク1By1,1By2を構成した場合、位置合わせマーク1By1,1By2の深さ1DBは0.5mm以上であることが望ましく、より望ましくは1mm以上であることも位置合わせマーク1Ay1,1Ay2と同様である。凸部で位置合わせマーク1By1,1By2を構成した場合には、その高さを0.5mm以上とすることが望ましく、より望ましくは1mm以上である。位置合わせマーク1By1,1By2のうち、一部を凹部で構成し、残部を凸部で構成してもよいし、3以上の位置合わせマークを設けてもよい。
この包装容器1は次のように製造することができる。
すなわち、まず、天部側シート1Aと底部側シート1Bとを位置合わせして重ね、両固定部1A40,1B40同士をヒートシールすることにより、平坦な状態の包装容器1を製造することができる(図3参照)。なお、底部側シート固定部1B40の幅は天部側固定部1A40より狭いから、その全幅に渡ってヒートシールする必要はないが、全周に渡って固定できるようにヒートシールすることが望ましい。以下、両固定部1A40,1B40同士がヒートシールされて形成されたヒートシール領域を容器固定部140と呼ぶ。
天部側シート1Aと底部側シート1Bとを重ねて位置合わせする際には、外形の小さい底部側シート1Bを外形の大きい天部側シート1Aの上に重ねることが望ましい。このように外形の小さい底部側シート1Bを上側として重ねることにより、天部側シート1Aの位置合わせマーク1Ay1,1Ay2は底部側シート1Bの端縁1Byの外側に突出して見えるから、両位置合わせマーク1Ay1,1Ay2及び1By1,1By2を互いに位置整合させることにより、天部側シート1Aと底部側シート1Bとを正確に位置合わせすることが容易である。
天面1A10と底面1B10とは同形同大であり、天部側側面1A21〜1A24も底部側側面1B21〜1B24と同形同大であるから、天部側シート1Aと底部側シート1Bとを正確に位置合わせして重ねたとき、これらは互いに正確に重ね合わされる。また、天部側つなぎ片1A31〜1A34と底部側つなぎ片1B31〜1B34も同形同大であるから、これらも正確に重なり合う。これら天部側つなぎ片1A31〜1A34に設けられた天部側二つ折り用罫線1A31c〜1A34cも、底部側つなぎ片1B31〜1B34に設けられた底部側二つ折り用罫線1B31c〜1B34cと正確に重なり合い、天部側シート1Aにおける天部側固定部1A40の前記境界1Axと、底部側シート1Bにおける底部側固定部1B40の前記境界1Bxも正確に重なり合う。このように、天面1A10と底面1B10、天部側側面1A21〜1A24と底部側側面1B21〜1B24、天部側つなぎ片1A31〜1A34と底部側つなぎ片1B31〜1B34、天部側シート1Aにおける天部側固定部1A40の前記境界1Axと、底部側シート1Bにおける底部側固定部1B40の前記境界1Bxが、いずれも正確に重なり合うから、包装容器1を箱型の状態にしたときにも、この包装容器1に歪みを生じることなく、設計とおりの包装容器1を得ることができる。
もっとも、天部側シート1Aの端縁(外形線)1Ayは底部側シート1Bの端縁(外形線)1Byより大きく構成されているから、この両端縁1Ay,1Byの位置は一致せず、その全周に渡って、天部側シート1Aの端縁1Ayは底部側シート1Bの端縁1Byの外側に位置する。この例では、天部側シート1Aの横方向の長さ1LAと底部側シート1Bの横方向の長さ1LBとの差は0.6mm以上であるから、天部側シート1Aの端縁1Ayと底部側シート1Bの端縁1Byとの間の横方向の距離dLは0.3mm以上である。また、天部側シート1Aの縦方向の長さ1HAと底部側シート1Bの縦方向の長さ1HBとの差も0.6mm以上であるから、天部側シート1Aの端縁1Ayと底部側シート1Bの端縁1Byとの間の縦方向の距離dHも0.3mm以上であり、天部側シート1Aの端縁1Ayと底部側シート1Bの端縁1Byとは、全周に渡って、0.3mm以上ずれて構成される。
次に、天部側シート1Aの固定部1A40と底部側シート1Bの固定部1B40とをヒートシールされて形成されたヒートシール領域、すなわち、容器固定部140は、その剥離強度が9N以上であることが必要である。剥離強度が9N以上である場合、後述するように空気等の流体を吹き込みながら平坦な状態から箱型の状態に変形した場合でも、包装容器にピンホールを生じることがない。一方、剥離強度が9Nより小さい場合には、空気等の流体を吹き込みながら平坦な状態から箱型の状態に変形すると、包装容器にピンホールを生じることがある。
ヒートシール領域、すなわち、容器固定部140の剥離強度は、望ましくは20N以上である。その剥離強度が20N以上である場合には、空気等の流体を吹き込みながら平坦な状態から箱型の状態に変形した後、平坦な状態に戻し、次に空気等の流体を吹き込みながら箱型の状態に再度変形した場合でも、包装容器1にピンホールを生じることがない。
なお、両固定部1A40,1B40を互いにヒートシールする際の温度、圧力、時間等のヒートシール条件を調整することによって、その剥離強度を調整することが可能である。
次に、この平坦な状態の包装容器1を箱型の状態に変形させる方法を説明する。図4に、箱型の状態に変形させ、各つなぎ片1A31〜1A34,1B31〜1B34を外面に折り重ねた状態の包装容器1を示す。
平坦な状態の包装容器1を箱型の状態に変形させるためには、その内部に空気等の流体を吹き込みながら、天部側つなぎ片1A31〜1A34及び底部側つなぎ片1B31〜1B34を、その中央に位置する天部側二つ折り用罫線1A31c〜1A34cと底部側二つ折り用罫線1B31c〜1B34cがいずれも容器外面に対して山折りになるように二つ折りすればよい。この二つ折りによって、天部側シート1Aの天部側側面1A21〜1A24のうち、互いに隣接する側面を構成する辺同士が重なり合う。図1の拡大図を参照して天部側つなぎ片1A33について説明すると、この天部側つなぎ片1A33を天部側二つ折り用罫線1A33cで二つ折りすることにより、この天部側つなぎ片1A33の両側に位置する天部側側面1A23の辺1A23bと天部側側面1A24の辺1A24bとが互いに重なり合う。
ところで、平坦な状態の包装容器1においては、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33と底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33とは正確に重なり合い、その天部側二つ折り用罫線1A33cと底部側二つ折り用罫線1B33cも互いに正確に重なり合っており、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33を天部側二つ折り用罫線1A33cで二つ折りするとき、底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33も底部側二つ折り用罫
線1B33cで二つ折りされる。このため、底部側つなぎ片1B33の両側に位置する底部側側面1B23の辺1B23bと底部側側面1B24の辺1B24bも互いに重なり合う。
そして、天部側シート1Aの天部側側面1A23と底部側シート1Bの底部側側面1B23とは容器固定部140を介して連続しているから、この両側面1A23,1B23によって箱型の状態の包装容器1の側面123が構成される。
また、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33と底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33も容器固定部140を介して連続しているから、この両つなぎ片1A33,1B33で構成された部分を容器つなぎ片133と呼ぶと、この容器つなぎ片133によって前記側面同士を繋いでしかも閉塞する。すなわち、天部側側面1A23と底部側側面1B23とで構成される側面123と、天部側側面1A24と底部側側面1B24とで構成される側面124との間を、容器つなぎ片133で繋いで、しかも、ここに隙間が生じることがないように閉塞するのである。
以上、天部側つなぎ片1A33及び底部側つなぎ片1B33で構成された容器つなぎ片133を二つ折りする場合を例として説明したが、その他のつなぎ片についても同様である。すなわち、天部側つなぎ片1A31及び底部側つなぎ片1B31で構成された容器つなぎ片131を、その中央の天部側二つ折り用罫線1A31c及び底部側二つ折り用罫線1B31cがいずれも容器外面に対して山折りになるように二つ折りすることにより、天部側側面1A21と底部側側面1B21とで構成される側面121及び天部側側面1A22と底部側側面1B22とで構成される側面122が構成され、これら側面121と側面122との間を容器つなぎ片131で繋いで閉塞する。また、天部側つなぎ片1A32及び底部側つなぎ片1B32で構成された容器つなぎ片132を、その中央の天部側二つ折り用罫線1A32c及び底部側二つ折り用罫線1B32cがいずれも容器外面に対して山折りになるように二つ折りすることにより、天部側側面1A22と底部側側面1B22とで構成される側面123及び天部側側面1A23と底部側側面1B23とで構成される側面123が構成され、これら側面122と側面123との間を容器つなぎ片1B32で繋いで閉塞する。また、天部側つなぎ片1A34及び底部側つなぎ片1B34で構成されたつなぎ片134を、その中央の天部側二つ折り用罫線1A34c及び底部側二つ折り用罫線1B34cがいずれも容器外面に対して山折りになるように二つ折りすることにより、天部側側面1A24と底部側側面1B24とで構成される側面124及び天部側側面1A21と底部側側面1B21とで構成される側面121が構成され、これら側面124と側面121との間を容器つなぎ片134で繋いで閉塞する。
そして、このようにすべての容器つなぎ片131〜134を二つ折りすることにより、各側面121〜124が形成されるから、これに伴って所定の折り曲げ用罫線で折り曲げられ、箱型の状態の包装容器1を製造することができる。この箱型の状態の包装容器1は、天面1A10と底面1B10とを有し、その周囲に側面121〜124が設けられており、しかも、側面121〜124の間を容器つなぎ片131〜134が閉塞しているから、前記開口部1A11を除いて密封された状態にある。
なお、底部側シート1Bの底部側固定部1B40の前記境界1Bxには折り曲げ用罫線が設けられており、天部側シート1Aの天部側固定部1A40の前記境界1Axには折り曲げ用罫線が設けられていないから、両固定部1A40,1B40がヒートシールされて形成された容器固定部140は、底部側シート1Bの方向に折り曲げられる。すなわち、底部側固定部1B40は前記境界1Bxに設けられた折り曲げ用罫線で底部側シート1Bの方向に折り曲げられ、天部側シート1Aの天部側固定部1A40は、その境界1Axで折り曲げられることなく、底部側シート1Bの底部側固定部1B40の外面側に重ねられ
る。そして、このため、底部側シート1Bの端縁1Byは天部側シート1Aの天部側固定部1A40に覆われて外面に露出することがない。
なお、このようにつなぎ片131〜134を二つ折りすることにより平坦な状態から箱型の状態に変形する際には、その内容積が急激に増大することから、空気等の流体に圧力をかけて吹き込みながら二つ折りすることが望ましい。空気のほか、任意のガスであってもよい。また、収容する内容物が液体である場合には、この液体内容物を加圧して開口部11から充填することにより、包装容器1を膨らませながらつなぎ片131〜134を二つ折りすることにより箱型の状態に変形することができる。このようにガスあるいは液体を加圧して吹き込んだ場合でも、容器固定部140の剥離強度が9N以上である場合には、包装容器1にピンホールを生じることがない。
次に、このように箱型の状態に変形された状態では、二つ折りされたつなぎ片131〜134が、包装容器1の外面に突出している。そこで、このつなぎ片131〜134を包装容器1の各側面121〜124に折り重ねることによって、その外観を整えることが望ましい。図4はこのようにつなぎ片131〜134を包装容器1の各側面121〜124に折り重ねた状態の包装容器1を示している。つなぎ片131〜134は、接着剤、接着テープあるいは面ファスナーやスナップボタン等の接合部材によって、各側面121〜124に着脱自在に固定することができる。
次に、箱型の状態の包装容器1を平坦な状態に変形させるためには、容器固定部140を把持して、包装容器1の外方に引っ張ればよい。容器固定部140を外方に引っ張ることにより、二つ折りされたつなぎ片131〜134が開き、包装容器1を平坦な状態に変形する。
この包装容器1は、次にように使用することができる。
すなわち、まず、この包装容器1を平坦な状態で製造し、かつ、この状態で保管し、内容物充填工程まで移送することが望ましい。そして、内容物充填工程にて包装容器1を箱型の状態に変形した後、開口部1A11から内容物を充填し、開口部1A11を閉塞することにより、内容物入りの包装体とすることができる。
こうして箱型の状態で内容物を収容した包装体は、この内容物を排出した後、再度平坦な状態に戻すことができる。このようにこの包装体は繰り返して箱型の状態と平坦な状態に変形することが可能である。
なお、このように繰り返して包装容器1を箱型の状態と平坦な状態に変形する場合には、容器固定部140の剥離強度が20N以上であることが望ましい。剥離強度が20N以上である場合には、空気等の流体を吹き込みながら平坦な状態から箱型の状態に変形した後、平坦な状態に戻し、次に空気等の流体を吹き込みながら箱型の状態に再度変形した場合でも、包装容器1にピンホールを生じることがない。
なお、天部側シート1Aや底部側シート1Bとしては、例えば、紙製の基材層に、熱可塑性樹脂層やシーラント層を積層した積層フィルムを好適に用いることができる。これ以外にも、必要な機能に応じて、バリア層や機能性フィルム等を適宜追加してもよい。また、天部側シート1Aや底部側シート1Bの端部は、既知の方法で端面保護されていてもよい。
次に、図5を参照して、第1の具体例の変形例を説明する。この包装容器1は、1枚のシートで天部側シート1Aと底部側シート1Bの双方を構成し、折り曲げ用罫線1ABで
これら天部側シート1Aと底部側シート1Bとを区分したもので、その他は第1の具体例と同様である。このため、天部側シート1Aの天部側固定部はこの折り曲げ用罫線1ABとヒートシール領域とで構成されており、この折り曲げ用罫線1ABとヒートシール領域との両者を併せて、天部側シート1Aの全周囲を包囲するように構成されている。同様に底部側シート1Bの底部側固定部はこの折り曲げ用罫線1ABとヒートシール領域とで構成され、この折り曲げ用罫線1ABとヒートシール領域との両者を併せて、底部側シート1Bの全周囲を包囲するように構成されている。そして、この折り曲げ用罫線1ABで折り曲げることにより、天部側シート1Aと底部側シート1Bとを重ね合わせることができる。
この変形例においては、容器固定部140は、折り曲げ用罫線1ABと、天部側シート1Aと底部側シート1Bとをヒートシールして形成されたヒートシール領域との両者で構成されている。折り曲げ用罫線1ABの位置にピンホールを生じることはないから、容器固定部140のうち折り曲げ用罫線1ABを除く前記ヒートシール領域の剥離強度が9N以上であれば、空気等の流体を吹き込みながら平坦な状態から箱型の状態に変形する場合でも、包装容器1にピンホールを生じることがない。望ましくは20以上である。
次に、図6〜図8を参照して、本発明の第2の具体例を説明する。この包装容器2は、天部側シート2Aの天面2A10を正六角形状とし、底部側シート2Bの底面2B10を天面2A10と同形同大の正六角形状に構成したもので、これら天部側シート2Aの端縁2Ay及び底部側シート2Bの端縁2Byには、それぞれ、深さ0.5mm以上の凹部2Ay1,2Ay2及び2By1,2By2から成る位置合わせマークが2個以上設けられている。天部側シート2Aの端縁2Ay及び底部側シート2Bの端縁2Byはいずれも円状であるが、天部側シート2Aの横方向の長さ2LAは底部側シート2Bの横方向の長さ2LBより長く、その差は0.3mm以上である。また、天部側シート2Aの縦方向の長さ2HAも底部側シート2Bの縦方向の長さ2HBより長く、その差も0.3mm以上である。このため、天部側シート2Aは、どの方向でも、その長さが底部側シート2Bの長さより0.3mm以上長い。このため、この包装容器2は、箱型の状態と平坦な状態とのいずれの状態においても、底部側シート2Bの端縁2Byが天部側シート2Aに覆われて露出することがない。なお、この包装容器2も、第1の具体例と同様の方法で箱型の状態と平坦な状態との間で繰り返して変形させることができる。
次に、図9〜及び図11を参照して、本発明の第3の具体例を説明する。この包装容器3は、天部側シート3Aの天面3A10を正三角形状とし、底部側シート3Bの底面3B10を天面3A10と同形同大の正三角形状に構成したもので、これら天部側シート3Aの端縁3Ay及び底部側シート3Bの端縁3Byには、それぞれ、深さ0.5mm以上の凹部3Ay1,3Ay2及び3By1,3By2から成る位置合わせマークが2個以上設けられている。天部側シート3Aの外形線3Ay及び底部側シート3Bの端縁3Byは、いずれも、3本の円弧をつないで構成したものであるが、天部側シート3Aの横方向の長さ3LAは底部側シート3Bの横方向の長さ3LBより長く、その差は0.3mm以上である。このため、天部側シート3Aは、どの方向でも、その長さが底部側シート3Bの長さより0.3mm以上長く、この包装容器3は、箱型の状態と平坦な状態とのいずれの状態においても、底部側シート3Bの端縁3Byが天部側シート3Aに覆われて露出することがない。この包装容器3も、第1の具体例や第2の具体例と同様の方法で箱型の状態と平坦な状態との間で繰り返して変形させることができる。
(実施例1)
図1及び図2に示すように、略長方形状の天部側シート1Aと底部側シート1Bとを使用した。これら天部側シート1Aと底部側シート1Bは、いずれも、包装容器外面側から
、ポリエチレン樹脂層(厚さ25μm)、紙(坪量250g/mm)、ポリエチレン樹脂層(厚さ25μm)、アルミニウム箔(厚さ6μm)、ポリエステルフィルム(厚さ12μm)、ポリエチレン樹脂層(厚さ40μm)の層構成を有している。また、図1及び図2に示すように、天部側シート1Aは、その端縁1Ayの2箇所に、内側に窪んだ凹部から成る位置合わせマーク1Ay1,1Ay2を有しており、底部側シート1Bも、その端縁1Byであって前記位置合わせマーク1Ay1,1Ay2に対応する位置に、内側に窪んだ凹部から成る2つの位置合わせマーク1By1,1By2を有している。
なお、天部側シート1Aの横方向の長さ1LAは180.0mm、縦方向の長さ1HAは200.0mmである。また、底部側シート1Bの横方向の長さ1LBは177.0mm、縦方向の長さ1HBは197.0mmで、縦横いずれの方向でも、天部側シート1Aは底部側シート1Bよりも3.0mm長い。このため、両シート1A,1Bを位置ずれなく正確に重ね合わせた場合には、天部側シート1Aの端縁1Ayと底部側シート1Bの端縁1Byと距離は1.5mmとなる。
そして、このような天部側シート1Aと底部側シート1Bとを重ね合わせ、位置合わせマーク1Ay1,1Ay2及び1By1,1By2を利用して位置合わせした後、周縁の固定部1A40,1B40を互いにヒートシールして、平坦な状態の包装容器1を製造した。ヒートシールで形成した容器固定部140の剥離強度を、包装容器1の各辺ごとに5点(包装容器1の20点)で測定したところ、その平均は30Nであった。なお、剥離強度は、JIS Z0238「ヒートシール軟包装袋及び半剛性容器の試験方法」の「袋のヒートシール強さ試験」に従って測定した。
続いて、空気に圧力をかけて吹き込みながらすべてのつなぎ片131〜134を二つ折りすることにより箱型の状態の包装容器1を製造し、最後につなぎ片131〜134を包装容器1の各側面121〜124に折り重ねた。
このように箱型の状態の包装容器1を合計10個製造し、ヒートシールで形成した容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数を数えた。この結果を、1回目の箱型の状態でピンホールが発生した包装容器1の数として、表1に示す。
次に、こうして箱型の状態とした包装容器1の容器固定部140を引っ張って平坦な状態に戻した後、空気に圧力をかけて吹き込みながらすべてのつなぎ片131〜134を二つ折りして再び箱型の状態に変形した。こうして、再度箱型の状態とした包装容器1のうち、前記容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数を数えた。この結果を、2回目の箱型の状態でピンホールが発生した包装容器1の数として、併せて表1に示す。
(実施例2)
ヒートシールで形成した容器固定部140の剥離強度を平均20Nとしたほか、実施例1と同様に箱型の状態の包装容器1を製造し、容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(1回目)を数えた。また、平坦な状態に戻した後、再度箱型の状態とした包装容器1のうち、前記容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(2回目)を数えた。この結果を表1に示す。
(実施例3)
ヒートシールで形成した容器固定部140の剥離強度を平均15Nとしたほか、実施例1と同様に箱型の状態の包装容器1を製造し、容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(1回目)を数えた。また、平坦な状態に戻した後、再度箱型の状態とした包装容器1のうち、前記容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(2
回目)を数えた。この結果を表1に示す。
(実施例4)
ヒートシールで形成した容器固定部140の剥離強度を平均10Nとしたほか、実施例1と同様に箱型の状態の包装容器1を製造し、容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(1回目)を数えた。また、平坦な状態に戻した後、再度箱型の状態とした包装容器1のうち、前記容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(2回目)を数えた。この結果を表1に示す。
(実施例5)
ヒートシールで形成した容器固定部140の剥離強度を平均9Nとしたほか、実施例1と同様に箱型の状態の包装容器1を製造し、容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(1回目)を数えた。また、平坦な状態に戻した後、再度箱型の状態とした包装容器1のうち、前記容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(2回目)を数えた。この結果を表1に示す。
(比較例1)
ヒートシールで形成した容器固定部140の剥離強度を平均8Nとしたほか、実施例1と同様に箱型の状態の包装容器1を製造し、容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(1回目)を数えた。また、平坦な状態に戻した後、再度箱型の状態とした包装容器1のうち、前記容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(2回目)を数えた。この結果を表1に示す。
(比較例2)
天部側シート1Aと底部側シート1Bとして、包装容器外面側から、ポリエチレン樹脂層(厚さ25μm)、紙(坪量250g/mm)、ポリエチレン樹脂層(厚さ40μm)の層構成を有する積層シートを使用した。そして、ヒートシールで形成した容器固定部140の剥離強度を平均8Nとしたほか、実施例1と同様に箱型の状態の包装容器1を製造し、容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(1回目)を数えた。また、平坦な状態に戻した後、再度箱型の状態とした包装容器1のうち、前記容器固定部140にピンホールが発生した包装容器1の数(2回目)を数えた。この結果を表1に示す。
実施例1〜5と比較例1を対比して分かるように、ヒートシールで形成した容器固定部140の剥離強度が9N以上である場合には、空気に圧力をかけて吹き込みながら包装容器を平坦な状態から箱型の状態に変形しても、この容器固定部140にピンホールを生じることはない。一方、剥離強度がこれより低い場合には、この変形の際にピンホールを生じることがあり、安定して変形することができない。
また、比較例1と比較例2を対比すると、この結果が天部側シート1Aや底部側シート1Bの材質に依存しないことも理解できる。
なお、実施例1,2と実施例3〜5とを対比することにより、前記剥離強度が20N以上の場合には、繰り返して箱型の状態と平坦な状態に変形させた場合にも、ピンホールを生じないことが分かる。
1:包装容器
1A:天部側シート
1A10:天面 1A11:開口部
1A21〜1A24:天部側側面
1A31〜1A34:天部側つなぎ片 1A33c:天部側二つ折り用罫線
1A40:天部側シートの固定部
1B:底部側シート
1B10:底面
1B21〜1B24:底部側側面
1B31〜1B34:底部側つなぎ片 1B33c:底部側二つ折り用罫線
1B40:底部側シートの固定部
140:容器固定部(ヒートシール領域)
2:包装容器
3:包装容器

Claims (7)

  1. 天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して成り、箱型の状態と平坦な状態との間で変形をさせることができる包装容器であって、
    前記固定部の全体が、天部側シートと底部側シートとをヒートシールして形成されたヒートシール領域で構成されており、
    このヒートシール領域の剥離強度が9N以上であることを特徴とする包装容器。
  2. 天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して成り、箱型の状態と平坦な状態との間で変形をさせることができる包装容器であって、
    1枚のシートを折り曲げ用罫線で区分して前記天部側シート及び前記底部側シートを構成しており、
    前記固定部が、この折り曲げ用罫線と、天部側シートと底部側シートとをヒートシールして形成されたヒートシール領域との両者で構成されており、
    このヒートシール領域の剥離強度が9N以上であることを特徴とする包装容器。
  3. ヒートシール領域の前記剥離強度が20N以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装容器。
  4. 前記天部側シートの外形と前記底部側シートの外形のうち、一方が他方より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装容器。
  5. 天部側シートの端縁及び底部側シートの端縁に、それぞれ、2以上の位置合わせマークを有し、かつ、これら天部側シートの位置合わせマークと底部側シートの位置合わせマークとが互いに対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装容器。
  6. 前記天部側シートと底部側シートとが、それぞれ、次の構造を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の包装容器。
    天部側シートの構造:
    中央に多角形状の天面を有し、
    この多角形状天面の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面を、前記多角形状天面の辺の数と同じ数だけ有しており、
    互いに隣接する各天部側側面の間に、この天部側側面同士を繋いでしかも閉塞する天部側つなぎ片を有しており、
    これら天部側側面及び天部側つなぎ片の外側に、底部側シートと固定する天部側固定部を有しており、
    隣接する前記四角形状の天部側側面を構成する辺同士が一致するように前記天部側つなぎ片を二つ折りできる天部側二つ折り用罫線が設けられている
    構造。
    底部側シートの構造:
    中央に多角形状の底面を有し、
    この多角形状底面の各辺を一辺とする四角形状の底部側側面を、前記多角形状底面の辺の数と同じ数だけ有しており、
    互いに隣接する各底部側側面の間に、この底部側側面同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片を有しており、
    これら底部側側面及び底部側つなぎ片の外側に、天部側シートと固定する底部側固定部を有しており、
    隣接する前記四角形状の底部側側面を構成する辺同士が一致するように前記底部側つなぎ片を二つ折りできる底部側二つ折り用罫線が設けられている
    構造。
  7. 前記天面に開口部を有することを特徴とする請求項6に記載の包装容器。
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