JP2020001470A - 農業車両用空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】トレッド部に付着する泥土の付着量を抑制することを目的とする。【解決手段】タイヤ10は、トレッド部18の外周面18Aに設けられ、タイヤ10の赤道CLの両側に幅W1を有してタイヤ周方向に延在する中央リブ30と、トレッド部18の外周面18Aに設けられ、中央リブ30の幅方向両側にそれぞれ配置されるラグ40と、を備え、中央リブ30は、トレッド部18のトレッド幅TWの30%以上50%以下の幅を有し、ラグ40は、赤道CLからそれぞれトレッド幅の25%以上に配置される範囲にて、タイヤ回転軸方向に対して、タイヤ回転方向Cの反対側に20°以上50°以下の角度で形成され、すべてのラグ40における接地面42の面積の合計は、トレッド部18を平面的に展開して平面視したときの面積の4.5%以上15%以下とされたものである。【選択図】図2

Description

本発明は、農業車両用空気入りタイヤに関するものである。
近年、住宅並びに土地開発の情勢から、農耕地などに隣接した住宅地の増加が著しい。湿田、軟弱地や泥濘地での作業を終えたトラクタや田植え機などの農業車両や土木建設車両などが一般舗装路を走行するときに、タイヤまたはクローラなどのラグ付き走行体に付着した泥土が路上に残ることがある。また、ある田畑から別の田畑に移動して農耕作業を行なう場合、異なる田畑間で泥土が混ざることが問題となることがある。
このような弊害を抑制するため、タイヤまたはクローラなどが装着されている農業車両や土木建設車両などのラグ付き走行体への泥土の付着防止の技術の確立が強く要請されている。
特許文献1には、周方向に間隔をおいてトレッド上に配置された複数のラグを備えたラグ付き走行体において、少なくともラグ底部の表面が低硬度の弾性体層よりなる泥付着防止層によって被覆され、このラグ底部の泥付着防止層の表面に溝を複数本配設したラグ付き走行体が記載されている。
特許文献2には、トレッド上に周方向に間隔をおいて配置された複数のラグを備え、少なくともラグ底部の表面が低硬度の弾性体層よりなる泥付着防止層によって被覆され、前記ラグ底部の泥付着防止層の表面に所定長さの略直線状の複数の溝を該溝の長手方向に所定間隔を置いて配設し、前記所定長さの略直線状の複数の溝は、複数列に配設されてなるラグ付き走行体が記載されている。
特開平10−119516号公報 特開平10−230708号公報
農業車両用空気入りタイヤは、タイヤ幅方向に対するラグの傾斜角度を小さくして、走行時に該ラグが土を掻くことでトラクションを発生させているが、タイヤ周方向におけるラグの配置ピッチが小さいと、トレッド部における泥土の付着を抑制することが難しい。
この対策として、ラグ底部の表面が低硬度の弾性体層よりなる泥付着防止層によって被覆され、該泥付着防止層の表面に複数の溝を配設することで、ラグ付き走行体における泥土の付着を抑制することが提案されている(特許文献1及び特許文献2を参照)。
上記構成を有するラグ付き走行体は、前記泥付着防止層及び複数の溝を有しないものと比べて、泥土の付着抑制には顕著な効果を発揮しているが、さらなる改善が望まれている。
本発明は、農業車両用空気入りタイヤにおいて、トレッド部における泥土の付着量を抑制することを目的とする。
本発明の第1態様に係る農業車両用空気入りタイヤは、トレッド部の外周に設けられ、タイヤ径方向の外側に突出し、タイヤの赤道を挟んで両側に幅を有してタイヤ周方向に延在する中央リブと、トレッド部の外周に設けられ、前記中央リブの幅方向の両側において、タイヤ径方向の外側に突出し、前記中央リブの両端面に一体的に連結されるとともに、該中央リブの幅方向における一方側と他方側において、タイヤ周方向に対して間隔を隔てて該一方側と該他方側とにそれぞれ配置されるラグと、を備え、前記中央リブは、トレッド部のトレッド幅の30%以上50%以下の幅を有し、前記ラグは、前記赤道からそれぞれ前記トレッド幅の25%以上に配置される範囲において、タイヤ回転軸方向に対して、タイヤ回転方向の反対側に20°以上50°以下の角度で形成され、すべての前記ラグにおける接地面の面積の合計は、前記トレッド部を平面的に展開して平面視したときの面積の4.5%以上15%以下とされているものである。
本発明の第2態様に係る農業車両用空気入りタイヤは、請求項1に記載の農業車両用空気入りタイヤにおいて、前記ラグのタイヤ周方向で隣り合うラグは、2018年度版JATMA YEAR BOOKに規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力に対応する空気圧の100%の内圧を充填し、前記最大負荷能力を負荷したときに、前記トレッド部におけるタイヤ接地領域において接地する前記ラグの数が3個又は4個とされているものである。
本発明の第3態様に係る農業車両用空気入りタイヤは、請求項1又は2に記載の農業車両用空気入りタイヤにおいて、前記両端面は、前記赤道に対して平行に形成されているものである。
本発明の第4態様に係る農業車両用空気入りタイヤは、請求項1又は2に記載の農業車両用空気入りタイヤにおいて、前記両端面は、前記赤道に対して凹凸状に形成されているものである。
本発明の第5態様に係る農業車両用空気入りタイヤは、請求項1から4のいずれか1項に記載の農業車両用空気入りタイヤにおいて、前記両端面は、タイヤ径方向の外側に向けて、それぞれ赤道に向かう方向に傾斜しているものである。
本発明の第6態様に係る農業車両用空気入りタイヤは、請求項1から5のいずれか1項に記載の農業車両用空気入りタイヤにおいて、前記ラグは、前記中央リブに連結される内端部と、前記トレッド部の幅方向外端となる外端部と、を有し、前記ラグの前記タイヤ周方向の幅が、前記内端部は20mm以上50mm以下の寸法とされ、前記外端部は15mm以上30mm以下の寸法とされているものである。
本発明の第7態様に係る農業車両用空気入りタイヤは、請求項6に記載の農業車両用空気入りタイヤにおいて、前記ラグの前記タイヤ周方向の幅は、前記内端部よりも前記外端部の方が小さいものである。
本発明の第8態様に係る農業車両用空気入りタイヤは、請求項1から7のいずれか1項に記載の農業車両用空気入りタイヤにおいて、前記ラグは、接地面と、前記接地面のタイヤ回転方向の側の端部から前記外周に向けてタイヤ回転方向の側に傾斜する第1面と、前記接地面のタイヤ回転方向の反対側の端部から前記外周に向けてタイヤ回転方向の反対側に傾斜する第2面と、を有し、前記第1面は、前記接地面の前記タイヤ回転方向の側の端部から前記外周に向かう垂線に対して、タイヤ回転方向の側に21°以上31°以下の角度を有し、前記第2面は、前記接地面の前記タイヤ回転方向の反対側の端部から前記外周に向かう垂線に対して、タイヤ回転方向の反対側に18°以上27°以下の角度を有するものである。
第1態様に係る発明によれば、トレッド部の赤道付近にまでラグが形成されているものと比べて、トレッド部における泥土の付着を抑制することができる。
第2態様に係る発明によれば、トレッド部の赤道付近にまでラグが形成されているものと比べて、トレッド部における泥土の付着を抑制することができる。
第3態様に係る発明によれば、中央リブの両端面が、赤道に対して蛇行しているものと比べて、トレッド部における泥土の付着を抑制することができる。
第4態様に係る発明によれば、中央リブの両端面が、赤道に対して平行に形成されているものと比べて、トレッド部におけるトラクション性能を向上させつつ、トレッド部における泥土の付着を抑制することができる。
第5態様に係る発明によれば、中央リブの両端面が、タイヤ径方向の外側に向けて、それぞれ赤道から離れる方向に傾斜しているものと比べて、トレッド部における泥土の付着を抑制することができる。
第6態様に係る発明によれば、ラグのタイヤ周方向の幅が、内端部と外端部とが同一のものと比べて、トレッド部における泥土の付着を抑制することができる。
第7態様に係る発明によれば、ラグのタイヤ周方向の幅が、ラグの中央リブに連結される内端部よりもトレッド部の幅方向外端となる外端部の方が大きいもの比べて、トレッド部における泥土の付着を抑制することができる。
第8態様に係る発明によれば、ラグの第1面及び第2面が、接地面からトレッド部の外周に向けて、タイヤ回転方向に垂直に形成されているものと比べて、トレッド部における泥土の付着を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るタイヤの全体構造を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤのトレッド部が接地した場合を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤのトレッド部が接地した場合の他の例を示す概略図である。 図2におけるタイヤの4−4断面図である。 図2の4−4断面図における他の例を示す断面図である。 図2におけるタイヤの6−6断面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤの泥土付着量試験の結果を示す表である。 本発明の第2実施形態に係るタイヤのトレッド部が接地した場合を示す概略図である。 比較例におけるタイヤのトレッド部が接地した場合を示す概略図である。 図9におけるタイヤの10−10断面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るタイヤの一例について図1から図7に従って説明する。
なお、図中に示す矢印Cは、タイヤ周方向又はタイヤ回転方向を示し、矢印Rは、タイヤ径方向を示し、矢印Wは、タイヤ幅方向又はタイヤ回転軸方向を示す。
まず、本実施形態におけるタイヤ10全体構造の一例について簡単に説明する。
図1に示すように、タイヤ10は、一対のビード部12と、該ビード部12に夫々連なるサイドウォール部16と、両側の該サイドウォール部16に連なるトレッド部18と、を有している。
なお、タイヤ10は、タイヤの赤道CLに対してタイヤ幅方向Wに対称である場合を想定して、図1では、タイヤ幅方向Wの半分のみを示し、また、タイヤの全体構造が理解し易いように、ハッチングを省略している。
また、タイヤ10は、一対のビード部12間をトロイド状に跨って設けられた例えば2層以上のカーカス20と、該カーカス20におけるクラウン部の外周に設けられた例えば2層のベルト層22と、を有している。
カーカス20は、例えば一対のビードコア14間に跨って配設されたカーカス本体部20Aと、該ビードコア14に巻き回された折り返し部20Bと、を有している。
ここで、タイヤ10は、農業車両用空気入りタイヤの一例である。
トレッド部18は、ベルト層22の外周側に位置しており、トレッド部18の外周面18Aからタイヤ径方向Rの外側に突出し、タイヤの赤道CLを挟んで両側に幅W1を有してタイヤ周方向Cに延在する中央リブ30が設けられている。
また、中央リブ30のタイヤ幅方向Wの両側において、トレッド部18の外周面18Aからタイヤ径方向Rの外側に突出し、中央リブ30の両側の端面34(以下、「両端面34」と総称していう場合がある。)に一体的に連結されるとともに、中央リブ30の幅方向における一方側と他方側において、タイヤ周方向Cに対して間隔を隔てて該一方側と該他方側とにそれぞれ配置されるラグ40が設けられている。
ここで、外周面18Aは、外周の一例であり、両側の端面34は、両端面の一例である。
本実施形態では、図2に示すように、ラグ40は、例えばタイヤ周方向Cに向かって、中央リブ30の幅方向における一方側と他方側、すなわち、タイヤ幅方向Wの中央リブ30の両側に交互に配列されている。各々のラグ40は、タイヤ幅方向Wに対して、傾斜している。
また、図1に示すように、ラグ40のタイヤ幅方向Wにおける外側の外端部40Bは、トレッド端Tからタイヤ幅方向Wの外側に位置し、サイドウォール部16に連なるように接続されている。
なお、トレッド端Tとは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が発行する2018年度版のYEAR BOOKに規定されている標準リムにタイヤ10を装着し、該YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大荷重に対応する空気圧(最大空気圧)の100%を内圧として充填し、最大荷重を負荷したときのタイヤ幅方向最外の接地部分を指す。なお、使用地又は製造地においてTRA規格、ETRTO規格が適用される場合は、各々の規格に従う。
ここで、本実施形態について、図2から図6を参照しながら説明する。
本実施形態におけるタイヤ10は、図2から図5に示すように、トレッド部18の外周面18Aからタイヤ径方向Rの外側に突出し、タイヤの赤道CLを挟んで両側に幅W1を有してタイヤ周方向Cに延在する中央リブ30が設けられている。
また、中央リブ30の幅方向の両側において、トレッド部18の外周面18Aからタイヤ径方向Rの外側に突出し、中央リブ30の両端面34に一体的に連結されるラグ40が設けられている。該ラグは、中央リブ30の幅方向における一方側と他方側において、タイヤ周方向Cに対して間隔を隔てて該一方側と該他方側とにそれぞれ配置されている。
本実施形態では、ラグ40は、例えばタイヤ周方向Cに向かって、中央リブ30の幅方向における一方側と他方側、すなわち、タイヤ幅方向Wの中央リブ30の両側に交互に配列されている。
各々のラグ40は、タイヤ回転軸方向(不図示)に対して、タイヤ幅方向Wの外側に向かうにしたがって、タイヤ回転方向Cの反対側に傾斜している。
[中央リブ]
中央リブ30は、トレッド部18のトレッド幅TWの30%以上50%以下の幅W1を有している。また、中央リブ30の両端面34は、赤道CLに対して平行に形成されている。
また、図4に示すように、中央リブ30の両端面34は、タイヤ径方向Rに向けて垂直な面とされている。
また、図5に示すように、中央リブ30の両端面34は、タイヤ径方向Rの外側に向けて、それぞれ赤道CLに向かう方向に傾斜しているものとしてもよい。
これは、該両端面34への泥土50の付着を抑制する目的で、中央リブ30の接地面32の幅W1は、中央リブ30のタイヤ径方向Rの内側であって、トレッド部18の外周面18Aと連続する側(以下、「底部」という場合がある。)の幅W2よりも小さい。
本実施形態では、タイヤ10のタイヤサイズは、9.5−24のものを一例として使用する。
この中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの30%未満の場合は、トレッド幅TWに対するラグ40のタイヤ幅方向における寸法が大きくなる。その結果、トレッド部18における泥土50の付着量が、中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの30%以上50%以下の場合に比べて多くなり、好ましくない。
また、中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの50%を超える場合は、トレッド幅TWに対するラグ40のタイヤ幅方向における寸法が小さくなる。その結果、トレッド部18における泥土50の付着量は、中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの30%以上50%以下の場合に比べて少なくなる傾向があるが、ラグ40によるトラクション力が小さくなり、好ましくない。
これらの比較は、ラグ40の後述するタイヤ接地領域Sにおける個数と関係しているため、詳細な比較結果は、ラグ40の個数と絡めて詳細に後述する。
[ラグ]
ラグ40は、図2から図6に示すように、トレッド部18の外周面18Aに設けられ、中央リブ30の幅方向の両側において、タイヤ径方向の外側に突出している。
また、ラグ40は、中央リブ30の両端面34に一体的に連結されるとともに、中央リブ30の幅方向における一方側と他方側において、タイヤ周方向に対して間隔を隔てて該一方側と該他方側とにそれぞれ配置されている。
また、ラグ40は、図2及び図6に示すように、接地面42と、前面44と、後面46と、内端部40Aと、外端部40Bと、を含んで構成されている。
接地面42は、トレッド部18の外周面18Aから予め定められた高さを有する。
前面44は、接地面42のタイヤ回転方向Cの端部から外周面18Aに向けて該タイヤ回転方向Cの側に傾斜する面であり、前面44の外周面18Aの側は、曲面で構成される前面連続部44Aを介して外周面18Aに一体的に接続されている。
後面46は、接地面42のタイヤ回転方向Cの反対側の端部から外周面18Aに向けて該タイヤ回転方向Cの反対側に傾斜する面であり、後面46の外周面18Aの側は、曲面で構成される後面連続部46Aを介して外周面18Aに一体的に接続されている。
内端部40Aは、ラグ40における赤道CLの側であって、中央リブ30と、その高さを同じくして接続されている。また、内端部40Aは、タイヤ回転方向Cに沿う方向にW3の寸法を有し、内端部40Aの、タイヤ回転方向Cの側及びタイヤ回転方向の反対側の中央リブ30との接続部分は、曲面によって形成された連続部46Cを有する。
外端部40Bは、ラグ40における赤道CLから離れる方向のトレッド端T(図1を参照)に位置し、接地面42からサイドウォール部16に向かって延びて、サイドウォール部に接続されている。また、外端部40Bは、タイヤ回転方向Cに沿う方向にW4の寸法を有する。
具体的には、すべてのラグ40における接地面42の面積の合計は、トレッド部18を平面的に展開して平面視したときの面積の4.5%以上15%以下とされている。
本実施形態では、一例として、内端部40Aの寸法W3は20mm以上50mm以下の寸法を有し、外端部40Bの寸法W4は15mm以上30mm以下の寸法を有する。
一例として、本実施形態では、図2に示すように、内端部40Aの寸法W1は、外端部40Bの寸法より大きい。換言すれば、ラグ40は、中央リブ30の側が太く、中央リブ30の側からトレッド端Tの側に向けて、漸次細くしている。
この寸法W3、W4は、トレッド部18が、ラグ40のみで構成されるタイヤ10と比べて、それぞれのラグ40のタイヤ回転方向Cに沿う方向の寸法を大きくしている。
これは、ラグ40のみで構成されるタイヤ10と比べて、後述するタイヤ接地領域Sにおけるラグ40の個数を少なくしているため、タイヤの軸重を考慮して接地面42の面圧を適正に維持するための寸法としている。
換言すれば、本実施形態では、タイヤ接地領域Sにおけるタイヤ周方向Cに隣り合うラグ40同士が配置されるピッチP1(図6を参照)は、後述する図10に示すラグ400のみで構成されるラグ400のピッチP2と比べて、大きなものとしている。
また、タイヤ10のタイヤ接地領域Sに配置されるラグ40の数は3個である。
なお、図2のタイヤ接地領域Sにおけるタイヤ回転方向Cの反対側において、内端部40A近傍のみが接地しているラグ40は、その大部分がタイヤ接地領域Sからはずれているため、該個数に含めていない。
ここで、前面44は、第1面の一例であり、後面46は、第2面の一例である。
ラグ40は、赤道CLからそれぞれトレッド幅TWの25%以上に配置される範囲において、タイヤ回転軸方向(不図示)に対して、タイヤ幅方向Wの外側に向かうにしたがって、タイヤ回転方向Cの反対側に20°以上50°以下の角度で形成されている。
本実施形態においては、ラグ40の前面44のタイヤ回転軸方向に対する角度α1は、タイヤ回転方向Cの反対側に45°の角度に設定され、ラグ40の後面46のタイヤ回転軸方向に対する角度α2は、タイヤ回転方向Cの反対側に30°の角度に設定されている。
また、前面44及び後面46における外端部40Bに近い側の角度は、上記各角度を、それぞれ5°ずつタイヤ回転方向Cに寄せて屈曲させている。
ラグ40の当該角度が、タイヤ回転方向Cの反対側に20°未満の場合は、タイヤ回転方向Cの反対側に20°以上50°以下の角度の場合より、タイヤ10の回転に伴うトレッド部からの泥土50の排出しにくくなり、好ましくない。
また、当該角度が、タイヤ回転方向Cの反対側に50°を超える場合は、タイヤ回転方向Cの反対側に20°以上50°以下の角度の場合より、タイヤ10のトラクション力が低下するとともに、タイヤ10に加わるサイドフォース(コーナリングフォース)に対する耐力が低下して、好ましくない。
このラグ40の当該角度α1、α2は、タイヤ10のタイヤサイズや使用条件特性等を考慮して、適宜変更することができる。
また、ラグ40のタイヤ周方向Cで隣り合うラグ40は、2018年度版JATMA YEAR BOOKに規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力に対応する空気圧の100%の内圧を充填し、前記最大負荷能力を負荷したときに、トレッド部18におけるタイヤ接地領域Sにおいて接地するラグ40の数が3個とされている。
また、ラグ40のタイヤ接地領域Sにおいて接地するラグ40の数は、図3に示すように、4個としてもよい。
このラグ40のタイヤ接地領域Sにおいて接地するラグ40の数が2個以下の場合は、トレッド部における泥土50の付着量は、該ラグ40の数が3個以上の場合より少ないが、トラクション力が低下して、好ましくない。
また、ラグ40の数が5個以上の場合は、ラグ40の数が4個以下の場合よりトラクション力は大きいが、トレッド部における泥土50の付着量が多くなり、好ましくない。
これらの比較は、中央リブ30のトレッド幅TWに対する幅W1の大小と関係しているため、詳細な比較結果は、中央リブ30のトレッド幅TWに対する幅W1と絡めて詳細に後述する。
次に、本実施形態に係るタイヤの作用及び効果について説明する。
まず、比較例におけるタイヤ100を図9及び図10に示す。
図9に示すように、タイヤ100のトレッド部180は、中央リブ30を備えておらず、複数のラグ400のみで構成されている。
ラグ400は、トレッド部180の外周面180Aからタイヤ径方向Rの外側に突出し、タイヤ周方向に対して間隔を隔てて、赤道CLのトレッド幅TW方向の両側にそれぞれ配置されている。
また、ラグ400は、接地面420と、前面440と、後面460と、を含んで構成されている。
接地面420は、トレッド部180の外周面180Aから予め定められた高さを有する。
前面440は、接地面420のタイヤ回転方向Cの側の端部から外周面180Aに向けて該タイヤ回転方向Cの側に傾斜する面であり、該前面440は、前面連続部440Aを介して外周面180Aに接続されている。
後面460は、接地面420のタイヤ回転方向Cの反対側の端部から外周面180Aに向けて該タイヤ回転方向Cの反対側に傾斜する面であり、該後面460は、後面連続部460Aを介して外周面180Aに接続されている。
また、タイヤ100のタイヤ接地領域Sに配置されるラグ400の数は9個である。なお、図9において、タイヤ回転方向Cの反対側に内端部400A近傍のみが接地しているラグ400は、その大部分がタイヤ接地領域からはずれているため、該個数に含めていない。
この場合、図9に泥土50として示す位置は、タイヤ100に加わる軸重及びトラクション力によって、圧縮された泥土50が特に付着しやすい位置を示している。
このタイヤ100が装着されたハーフトラクター等が、水田等の深い湿田を走行すると、タイヤ100のトレッド部180の全体に泥土50が付着する。
このときのトレッド部180は、図10に示すように、タイヤ回転方向Cにおいて互いに隣り合うラグ400の間には、ラグ400のトレッド部180における外周面180Aからの高さに迫るほどの泥土50が付着する。
すなわち、タイヤ回転方向Cの側に位置するラグ400の後面460と、該ラグ400のタイヤ回転方向Cの反対側で隣り合うラグ400の前面440との間で、トレッド部180の外周面180Aを埋めるように、泥土50が付着する。
この付着している泥土50は、タイヤ回転方向Cへのタイヤ100の回転によってもその多くが付着したまま残留する。
これは、上記したとおり、タイヤ周方向Cにおけるラグ400のピッチP2が、図6に示す本実施形態のラグ40のタイヤ周方向Cにおけるラグ40のピッチP1より小さいことも影響している。
この状態が維持されたタイヤ100を装着したハーフトラクター等が、水田等に接続された公道等に進入して走行する場合があり、ハーフトラクターは、水田内よりも走行速度を上昇させて公道等を走行する場合がある。
そうすると、タイヤ100のトレッド部180に付着していた泥土50は、タイヤ100の回転速度の上昇による遠心力によって、トレッド部180から剥離して公道等の路面に残ることがある。
これに対し、本実施形態におけるタイヤ10は、トレッド部18の外周面18Aに、タイヤ10の赤道CLを挟んで両側に幅W1を有してタイヤ周方向Cに延在する中央リブ30が設けられている。
また、トレッド部18の外周面18Aにおける中央リブ30の幅方向の両側に、該中央リブ30の両端面34に一体的に連結され、タイヤ周方向Cに対して間隔を隔てて該中央リブ30の両側に配置される複数のラグ40が設けられている。
また、すべてのラグ40における接地面42の面積の合計は、トレッド部18を平面的に展開して平面視したときの面積の4.5%以上15%以下とされている。
本実施形態では、ラグ40のタイヤ周方向Cにおいて隣り合うラグ40同士の配置のピッチP1は、上述したとおり、比較例におけるタイヤ100のラグ400のピッチP2よりも大きい。
このピッチP1は、タイヤサイズによって異なるものとなるが、タイヤ接地領域Sにおけるラグ40の個数は、3個又は4個となるように設定される。
<試験例>
ここで、本実施形態におけるタイヤ10を用いて、中央リブ30の幅W1及びラグ40のタイヤ接地領域Sにおける個数を変数として試験を行い、トレッド部18に付着する泥土50の量及びトラクション力を比較検討する。
[試験の内容]
タイヤ10の試験は、次の条件に基づいて行った。
1.試験に用いたタイヤ
(a)タイヤサイズ:9.5−24
(b)リム幅=W7、タイヤ内圧=220kPa、タイヤ荷重=32852.28N(3350kg)(JATMA規格値による)
2.比較する試験タイヤ
(1)比較例のタイヤ100において、ラグ数が18個のものを用いた。
(2)試験タイヤ(2):中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの10%であり、タイヤ接地領域S内にラグが5個であるタイヤ。
(3)試験タイヤ(3):中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの30%であり、タイヤ接地領域S内にラグが5個であるタイヤ。
(4)試験タイヤ(4):中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの30%であり、タイヤ接地領域S内にラグが4個であるタイヤ。
(5)試験タイヤ(5):中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの40%であり、タイヤ接地領域S内にラグが3個であるタイヤ。
(6)試験タイヤ(6):中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの30%であり、タイヤ接地領域S内にラグが2個であるタイヤ。
(7)試験タイヤ(7):中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの50%であり、タイヤ接地領域S内にラグが3個であるタイヤ。
(8)試験タイヤ(8):中央リブ30の幅W1がトレッド幅TWの60%であり、タイヤ接地領域S内にラグが3個であるタイヤ。
3.評価法
タイヤの評価は、実車試験によるものとし、車両に、KUBOTA(登録商標) パワクロ(登録商標) SMZ85(85馬力)を使用した。
(ア)泥土付着試験
圃場は耕深30cmの湿田とし、車両の速度を5km/hとして、湿田内において、20mの距離を直進走行させて停止させた時に、トレッド部18に付着した泥土50の量を重量計により測定した。
(イ)トラクション試験
上記JATMA規格の条件において、タイヤ10のスリップ率を5%から15%の範囲の時の牽引力を複数回測定して、その平均値を算出した。
4.試験結果
上記諸条件において実車試験を行った結果を、図7に示す。
図7に示す値について、泥土付着量は、その数値が小さいほど付着量が少なく、また、トラクション力は、その数値が大きいほどトラクション力が大きいことを、それぞれ意味している。
図7に示すように、泥土付着量は、試験タイヤ(4)から(7)の泥土付着量が、比較例の試験タイヤ(1)の泥土付着量に比べて、70%以下の付着量となり、良好な結果が得られた。
なお、試験タイヤ(2)、(3)、(8)の泥土付着量は、比較例の試験タイヤ(1)の泥土付着量に比べて、付着量に大きな低下が見られなかった。
また、トラクション力は、試験タイヤ(3)から(5)、及び(7)のトラクション力が、比較例の試験タイヤ(1)のトラクション力に比べて、同じか僅かに低下する程度であり、良好な結果が得られた。
なお、試験タイヤ(6)及び(8)のトラクション力は、比較例の試験タイヤ(1)のトラクション力に比べて、大きく低下した。
[考察]
これらの試験結果に基づいて、泥土付着量とトラクション力とを総合的に判断する。
その結果は、図7に示すように、試験タイヤ(4)、(5)、及び(7)の時に、比較例の試験タイヤ(1)と比較して、泥土の付着量が抑制され、かつ、トラクション力の低下が抑制されるタイヤとなることが確認された。
具体的には、試験タイヤ(5)の、中央リブ30の幅W1をトレッド幅TWの40%とし、タイヤ接地領域S内のラグ数を3個とした場合が、泥土付着量及びトラクション力の総合評価が最も高いという結果が得られた。
また、試験タイヤ(4)の、中央リブ30の幅W1をトレッド幅TWの30%とし、タイヤ接地領域S内のラグ数を4個とした場合、トラクション力を低下させずに、泥土付着量が抑制されることが確認された。
また、試験タイヤ(7)の、中央リブ30の幅W1をトレッド幅TWの50%とし、タイヤ接地領域S内のラグ数を3個とした場合は、トラクション力を試験タイヤ(5)とほぼ同様としつつ、泥土付着量は試験タイヤ(4)と同等に抑制されることが確認された。
これにより、タイヤ10の中央リブ30の幅W1は、トレッド幅TWの30%以上50%以内、かつ、ラグ40のタイヤ接地領域S内の個数を3個又は4個とするタイヤ10が好適であることが確認された。
以上、説明したように、本実施形態においては、以下に示す構成及び効果を有する。
第1実施形態に係るタイヤ10は、トレッド部18の外周面18Aに設けられ、タイヤ径方向Rの外側に突出し、タイヤ10の赤道CLを挟んで両側に幅を有してタイヤ周方向Cに延在する中央リブ30を備える。
また、タイヤ10は、トレッド部18の外周面18Aに設けられ、中央リブ30の幅方向の両側において、タイヤ径方向の外側に突出し、中央リブ30の両端面34に一体的に連結されるとともに、中央リブ30の幅方向における一方側と他方側において、タイヤ周方向に対して間隔を隔てて該一方側と該他方側とにそれぞれ配置されるラグ40を備える。
また、中央リブ30は、トレッド部18のトレッド幅TWの30%以上50%以下の幅を有する。
また、ラグ40は、赤道CLからそれぞれトレッド幅TWの25%以上に配置される範囲において、タイヤ回転軸方向に対して、タイヤ回転方向Cの反対側に20°以上50°以下の角度で形成されている。
また、すべてのラグ40における接地面42の面積の合計は、トレッド部18を平面的に展開して平面視したときの面積の4.5%以上15%以下とされている。
これにより、トレッド部18の赤道CL付近にまでラグ40が形成されているものと比べて、トレッド部18における泥土50の付着を抑制することができる。
また、ラグ40のタイヤ周方向で隣り合うラグ40は、2018年度版JATMA YEAR BOOKに規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力に対応する空気圧の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときに、トレッド部18におけるタイヤ接地領域Sにおいて接地するラグ40の数が3個又は4個とされているものである。
これにより、トレッド部18の赤道CL付近にまでラグ40が形成されているものと比べて、トレッド部18における泥土50の付着を抑制することができる。
また、両端面34は、赤道CLに対して平行に形成されているものである。
これにより、中央リブ30の両端面34が、赤道CLに対して蛇行しているものと比べて、トレッド部18における泥土50の付着を抑制することができる。
また、両端面34は、タイヤ径方向Rの外側に向けて、それぞれ赤道CLに向かう方向に傾斜しているものである。
これにより、中央リブ30の両端面34が、タイヤ径方向Rの外側に向けて、それぞれ赤道CLから離れる方向に傾斜しているものと比べて、トレッド部18における泥土50の付着を抑制することができる。
また、ラグ40は、中央リブに連結される内端部40Aと、トレッド部18の幅方向外端となる外端部40Bと、を有し、内端部40Aは20mm以上50mm以下の寸法とされ、外端部40Bは15mm以上30mm以下の寸法とされている。
これにより、ラグ40のタイヤ周方向の幅が、内端部40Aと外端部40Bとが同一のものと比べて、トレッド部における泥土の付着を抑制することができる。
また、ラグ40は、中央リブ30に連結される内端部40Aと、トレッド部18の幅方向外端となる外端部40Bと、を有し、ラグ40のタイヤ周方向Cの幅は、内端部40Aよりも外端部40Bの方が小さいものである。
これにより、ラグ40のタイヤ周方向Cの幅が、ラグ40の中央リブ30に連結される内端部40Aよりもトレッド部18の幅方向外端となる外端部40Bの方が大きいもの比べて、トレッド部18における泥土50の付着を抑制することができる。
また、ラグ40は、接地面42と、接地面42のタイヤ回転方向Cの端部から外周面18Aに向けてタイヤ回転方向Cの側に傾斜して形成される前面44と、を有する。
さらに、ラグ40は、接地面42のタイヤ回転方向Cの反対側の端部から外周面18Aに向けてタイヤ回転方向Cの反対側に傾斜して形成される後面46を有する。
そして、前面44は、接地面42のタイヤ回転方向Cの側の端部から外周面18Aに向かう垂線に対して、タイヤ回転方向Cの側に21°以上31°以下の角度を有するものである。
また、後面46は、接地面42のタイヤ回転方向Cの反対側の端部から外周面18Aに向かう垂線に対して、タイヤ回転方向Cの反対側に18°以上27°以下の角度を有するものである。
これにより、ラグ40の前面44及び後面46が、接地面42からトレッド部18の外周面18Aに向けて、タイヤ回転方向Cに垂直に形成されているものと比べて、トレッド部18における泥土50の付着を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るタイヤの一例について、図8を用いて説明する。
なお、第2実施形態については、第1実施形態と共通する部分については共通の符号を用い、異なる部分について主に説明する。
第2実施形態におけるタイヤ10は、両端面74が凹凸状に形成された中央リブ70が設けられたものである。
具体的には、中央リブ70の両端面74は、幅W1を有する凸部74Aと、幅W5を有する凹部74Bと、前傾斜面76よ、後傾斜面78と、を有する。
前傾斜面76は、凸部74Aとタイヤ回転方向Cの側の凹部74Bとを結ぶ線上に形成された面であり、後傾斜面78は、該凸部74Aとタイヤ回転方向Cの反対側の凹部74Bとを結ぶ線上に形成された面である。
これら、前傾斜面76と後傾斜面78とが、タイヤ回転方向Cに対して連続して形成されている。
換言すれば、前傾斜面76と後傾斜面78とに挟まれた凸部74Aと後傾斜面78と前傾斜面76とに挟まれた凹部74Bとで、凹凸状の両端面74が形成されているものである。
また、凹凸状に形成された両端面74のタイヤ幅方向の両側に設けられるラグ40は、中央リブ70に対する配置により、両端面74における前傾斜面76又は後傾斜面78、又はその両方と連続する。
換言すれば、ラグ40の内端部40Aが、凸部74A又は凹部74B、又はその両方と一体的に連続している。
また、該連続する部分には、曲面状の連続部40Cが形成されている。
この内端部40Aの位置は、凹凸状に形成された両端面74において、タイヤ周方向に隣接する凸部74の頂点を結ぶ仮想線上にあり、当該位置における寸法がW3となる。
なお、外端部40Bは、第1実施形態と同様に、ラグ40における赤道CLから離れる方向のトレッド端T(図1を参照)に位置し、接地面42からサイドウォール部16に向かって延びて、サイドウォール部に接続されている。また、外端部40Bのタイヤ回転方向Cに沿う方向の寸法はW4である。
また、中央リブ70の凹部74Bの部分の幅W5は、凸部74Aの部分の幅W1の半分程度以上の寸法とされている。
これにより、泥土付着量の増加を抑制しつつ、トラクション力の向上を図ることができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、すべてのラグ40における接地面42の面積の合計は、トレッド部18を平面的に展開して平面視したときの面積の4.5%以上15%以下とされている。
また、ラグ40のタイヤ周方向Cにおいて隣り合うラグ40同士の配置のピッチP1は、上述したとおり、比較例におけるタイヤ100のラグ400のピッチP2よりも大きい点も第1実施形態と同様である。
このピッチP1は、タイヤサイズによって異なるものとなるが、タイヤ接地領域Sにおけるラグ40の個数は、3個又は4個となるように設定されることも、第1実施形態と同様である。
なお、図8では、凸部74A及び凹部74Bを屈曲させて示しているが、当該部位は、曲面で構成することが好ましい。特に、凹部74Bを曲面で形成することで、凹部74Bを屈曲させて形成した場合よりも泥土の付着量が抑制される。
このように、本実施形態におけるタイヤ10では、中央リブ70の両端面74は、赤道CLに対して凹凸状に形成されているものである。
これにより、中央リブ30の両端面34が、赤道CLに対して平行に形成されているものと比べて、トレッド部18におけるトラクション性能を向上させつつ、トレッド部18における泥土の付着を抑制することができる。
10・・・タイヤ(農業車両用空気入りタイヤの一例)、12・・・ビード部、
14・・・ビードコア、16・・・サイドウォール部、18・・・トレッド部、
18A・・・外周面(外周の一例)、20・・・カーカス、20A・・・カーカス本体部、20B・・・折り返し部、22・・・ベルト層、30・・・中央リブ、
32・・・接地面、34・・・両端面、40・・・ラグ、40A・・・内端部、
40B・・・外端部、40C・・・連続部、42・・・接地面、44・・・前面(第1面の一例)、44A・・・前面連続部、46・・・後面(第2面の一例)、46A・・・後面連続部、50・・・泥土、70・・・中央リブ、72・・・接地面、74・・・側面(両側面の一例)、74A・・・凸部、74B・・・凹部、76・・・前傾斜面(後傾斜面とともに構成される凹凸状の一例)、78・・・後傾斜面(前傾斜面とともに構成される凹凸状の一例)、100・・・タイヤ、180・・・トレッド部、180A・・・外周面(周面の一例)、400・・・ラグ、400A・・・内端部、400B・・・外端部、
420・・・接地面、440・・・前面(第1面の一例)、440A・・・前面連続部、
460・・・後面(第2面の一例)、460A・・・後面連続部、TW・・・トレッド幅
W1・・・幅(中央リブの接地面、又は中央リブの凸部の幅)
W2・・・幅(中央リブの底部の幅)、W3・・・幅(ラグの内端部の寸法)、W4・・・幅(ラグの外端部の寸法)、W5・・・幅(中央リブの凹部間の寸法)、α1・・・角度(ラグ前面のタイヤ軸に対する)、α2・・・角度(ラグ後面のタイヤ軸に対する)、
α3・・・角度(ラグ前面の角度)、α4・・・角度(ラグ後面の角度)、
S・・・タイヤ接地領域、C・・・タイヤ周方向(タイヤ回転方向)、
R・・・タイヤ径方向、W・・・タイヤ幅方向

Claims (8)

  1. トレッド部の外周に設けられ、タイヤ径方向の外側に突出し、タイヤの赤道を挟んで両側に幅を有してタイヤ周方向に延在する中央リブと、
    トレッド部の外周に設けられ、前記中央リブの幅方向の両側において、タイヤ径方向の外側に突出し、前記中央リブの両端面に一体的に連結されるとともに、該中央リブの幅方向における一方側と他方側において、タイヤ周方向に対して間隔を隔てて該一方側と該他方側とにそれぞれ配置されるラグと、
    を備え、
    前記中央リブは、トレッド部のトレッド幅の30%以上50%以下の幅を有し、
    前記ラグは、前記赤道からそれぞれ前記トレッド幅の25%以上に配置される範囲において、タイヤ回転軸方向に対して、タイヤ回転方向の反対側に20°以上50°以下の角度で形成され、
    すべての前記ラグにおける接地面の面積の合計は、前記トレッド部を平面的に展開して平面視したときの面積の4.5%以上15%以下とされている、
    農業車両用空気入りタイヤ。
  2. 前記ラグのタイヤ周方向で隣り合うラグは、2018年度版JATMA YEAR BOOKに規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力に対応する空気圧の100%の内圧を充填し、前記最大負荷能力を負荷したときに、前記トレッド部におけるタイヤ接地領域において接地する前記ラグの数が3個又は4個とされている、請求項1に記載の農業車両用空気入りタイヤ。
  3. 前記両端面は、前記赤道に対して平行に形成されている、請求項1又は2に記載の農業車両用空気入りタイヤ。
  4. 前記両端面は、前記赤道に対して凹凸状に形成されている、請求項1又は2に記載の農業車両用空気入りタイヤ。
  5. 前記両端面は、タイヤ径方向の外側に向けて、それぞれ赤道に向かう方向に傾斜している、請求項1から4のいずれか1項に記載の農業車両用空気入りタイヤ。
  6. 前記ラグは、前記中央リブに連結される内端部と、前記トレッド部の幅方向外端となる外端部と、を有し、前記ラグの前記タイヤ周方向の幅が、前記内端部は20mm以上50mm以下の寸法とされ、前記外端部は15mm以上30mm以下の寸法とされている、請求項1から5のいずれか1項に記載の農業車両用空気入りタイヤ。
  7. 前記ラグの前記タイヤ周方向の幅は、前記内端部よりも前記外端部の方が小さい、請求項6に記載の農業車両用空気入りタイヤ。
  8. 前記ラグは、接地面と、前記接地面のタイヤ回転方向の側の端部から前記外周に向けてタイヤ回転方向の側に傾斜する第1面と、前記接地面のタイヤ回転方向の反対側の端部から前記外周に向けてタイヤ回転方向の反対側に傾斜する第2面と、を有し、前記第1面は、前記接地面の前記タイヤ回転方向の側の端部から前記外周に向かう垂線に対して、タイヤ回転方向の側に21°以上31°以下の角度を有し、前記第2面は、前記接地面の前記タイヤ回転方向の反対側の端部から前記外周に向かう垂線に対して、タイヤ回転方向の反対側に18°以上27°以下の角度を有する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の農業車両用空気入りタイヤ。
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