JP2020001207A - タイヤ用のポストキュアインフレート装置 - Google Patents

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Akihiro Shigetani
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Abstract

【課題】タイヤの放出物質の付着が抑えられたポストキュアインフレート装置の提供。【解決手段】本発明は、加硫後のタイヤ4を冷却するためのポストキュアインフレート装置2に関する。この装置2は、上記タイヤ4をその内部空間17に気体が充填された状態で把持しうる把持器6と、この内部空間17に気体を供給する供給器10と、この内部空間17から気体を取り出しこれをこの内部に戻す循環器12とを備える。循環器12は、上記タイヤ4からの放出物を除去するフィルター28を備える。好ましくは、循環器12は、内部空間17と繋がる取り出し管24、この内部空間17と繋がる戻し管32、この取り出し管24を通して気体を吸引しこれを戻し管32に送るポンプ30及び気体の流れを制御する循環制御弁26をさらに備える。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ用のポストキュアインフレート装置に関する。
タイヤの製造では、加硫工程において、ローカバー(未加硫タイヤ)はモールドに投入される。ローカバーは、モールドにおいて加熱されつつ加圧される。この加熱及び加圧により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴム組成物が架橋反応を起こし、タイヤが形成される。
加硫工程後、モールドから取り出されたタイヤは高温である。このタイヤは、ポストキュアインフレート装置(PCI装置)において、この装置のリムに装着され内部にエアが充填された状態で自然空冷される。タイヤのカーカスは、ナイロン、ポリエステル等の有機繊維からなるコードを含む。タイヤの冷却の際に、このコードは収縮し易い。このコードの収縮が収まる100℃以下、好ましくは80℃以下になるまで、タイヤは、PCI装置において適切な形状を保った状態で冷却される。これにより、コードの収縮によるニフォミティ及びタイヤ外観への影響が抑えられる。PCI装置についての検討が、特開2008−188825公報で報告されている。
特開2008−188825公報
加硫後の高温のタイヤからは、カーボンや低分子オイル等、タイヤの原材料となる物質の一部が、蒸発により放出されている。この放出物質がPCI装置に付着しこれが蓄積されると、タイヤをこのリムに装着するときの嵌合不良の要因となる。このため、PCI装置は定期的に洗浄する必要がある。生産性の向上及び生産コストの低減のために、放出物質の付着を抑えることが求められている。また、PCI装置に付着した放出物質の一部は、次にタイヤを装着するときにこのタイヤの熱で気化し、このタイヤが冷却されると液化してタイヤの表面に付着することがある。タイヤの外観不良率の低減の点からも、放出物質の付着を抑えることが求められている。
本発明の目的は、タイヤからの放出物質の付着が抑えられたPCI装置の提供にある。
本発明は、加硫後のタイヤを冷却するためのポストキュアインフレート装置に関する。この装置は、上記タイヤをその内部空間に気体が充填された状態で把持しうる把持器と、この内部空間に気体を供給する供給器と、この内部空間から気体を取り出しこれをこの内部に戻す循環器とを備える。上記循環器は、上記タイヤからの放出物を除去するフィルターを備える。
好ましくは、上記循環器は、上記内部空間と繋がる取り出し管、この内部空間と繋がる戻し管、この取り出し管を通して気体を吸引しこれを上記戻し管に送るポンプ及び気体の流れを制御する循環制御弁をさらに備える。
好ましくは、上記取り出し管の内径は、上記戻し管の内径の75%以上100%以下である。
好ましくは、上記供給器が、上記内部空間と繋がり上記内部空間に供給される気体が通過する供給管と、気体の流れを制御する供給制御弁とを備えており、上記供給管と上記戻し管とが共通である。
本発明に係る加硫後のタイヤを冷却する方法は、加硫後のタイヤの内部に気体を充填する工程及び上記気体を循環させつつタイヤを冷却する工程を含む。上記気体の循環では、上記タイヤ内部の気体を取り出し、この気体に含まれるタイヤからの放出物を除去し、この気体をタイヤ内部に戻す。
このポストキュアインフレート装置(PCI装置)は、気体が充填されたタイヤの内部空間から気体を取り出し、これをこの内部空間に戻す循環器を備える。この循環器は、気体に含まれるタイヤからの放出物を除去するフィルターを備える。このフィルターにより、PCI装置への放出物質の付着が抑えられている。さらに循環器が内部空間の気体を循環させるため、タイヤは短時間で冷却される。これは、タイヤからの放出物の低減に寄与する。この装置では、放出物質の付着が効果的に抑えられている。
図1は、本発明の一実施形態に係るポストキュアインフレート装置が示された模式図である。 図2は、本発明に係る装置及び従来の装置における、経過時間に対するタイヤのサイド部の温度の変化が示されたグラフである。 図3は、本発明に係る装置及び従来の装置における、経過時間に対するタイヤのクラウン部の温度の変化が示されたグラフである。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るポストキュアインフレート装置2(PCI装置2)が示された模式図である。この図では、この装置2で冷却される加硫後のタイヤ4も示されている。この装置2は、リム6、支軸8、供給器10及び循環器12を備えている。
リム6は、上リム14と下リム16とを備えている。上リム14及び下リム16は、それぞれ円盤状を呈している。上リム14の外周部分にタイヤ4の一方のビードの部分が嵌め込まれ、下リム16の外周部分にタイヤ4のもう一方のビードの部分が嵌め込まれる。これにより、タイヤ4がリム6に装着される。タイヤ4とリム6とで、密閉された内部空間17が形成される。このリム6は、この内部空間17に気体を充填した状態でタイヤ4を把持することができる。このリム6は、タイヤ4をこの状態で把持しうる、把持器である。
支軸8は、上リム14及び下リム16の中心において、上リム14及び下リム16を貫通している。支軸8は、上リム14と下リム16とを固定する。
供給器10は、供給管18、圧力計20、供給制御弁22及び図示されないコンプレッサを備える。供給管18は、タイヤ4の内部空間17に繋がっている。供給管18は、供給制御弁22と繋がっている。供給制御弁22は、開閉することで気体の通過及び遮断を制御する。圧力計20は、供給管18に繋がる。圧力計20は、供給管18内の気圧を測定する。図示されないが、供給制御弁22の先には、コンプレッサが繋がっている。コンプレッサは、高圧の気体を噴出する。この気体は、典型的には空気である。コンプレッサから噴出された気体は、供給制御弁22及び供給管18を通過して、タイヤ4の内部空間17に供給される。
循環器12は、取り出し管24、循環制御弁26、フィルター28、ポンプ30及び戻し管32を備えている。図1で示されるように、取り出し管24、循環制御弁26、フィルター28、ポンプ30及び戻し管32が、この順に直列に接続されている。
取り出し管24の一端は、タイヤ4の内部空間17に繋がっている。取り出し管24のもう一端は、循環制御弁26と繋がっている。取り出し管24は、タイヤ4の内部空間17と循環制御弁26とを繋ぐ。循環制御弁26は、開閉することで気体の通過及び遮断を制御する。循環制御弁26の先には、フィルター28が繋がっている。
フィルター28は、タイヤ4からの放出物を除去する機能を有する。気体をフィルター28に通すことで、気体中に含まれる放出物が除去される。このフィルター28は、高温となるタイヤ4の内部空間17内の気体の温度に耐えられうる、耐熱性を有する。フィルター28の先には、ポンプ30が繋がっている。
ポンプ30は、気体を循環させる。ポンプ30は、取り出し管24を通して気体を吸引し、これを戻し管32に送る。このポンプ30は、高温となるタイヤ4の内部空間17内の気体の温度に耐えられうる、耐熱性を有する。ポンプ30の容量は、タイヤ4の内部空間17の大きさに応じて、適宜選択される。
戻し管32は、ポンプ30と繋がっている。戻し管32は、タイヤ4の内部空間17と繋がっている。戻し管32は、ポンプ30とタイヤ4の内部空間17とを繋ぐ。図1に示されるとおり、この実施形態では、戻し管32は、供給器10の供給管18と共通である。戻し管32は、供給管18と共通でなくてもよい。戻し管32と供給管18とが別々に設けられていてもよい。
図1のPCI装置2を使用したタイヤ4の冷却方法は、
タイヤ4を装着する工程、
タイヤ4の内部に気体を充填する工程
及び
気体を循環させつつタイヤ4を冷却する工程
を含む。これらの工程を含む、タイヤ4を冷却する工程全体は、PCI工程と称される。
タイヤ4を装着する工程では、加硫工程が終了した直後のタイヤ4が、PCI装置2のリム6に装着される。タイヤ4のそれぞれのビードが、対応する上リム14又は下リム16の外周に嵌め込まれる。このときのタイヤ4は、高温である。典型的には、PCI装置2に装着されるときのタイヤ4の温度は、160℃から180℃程度である。
タイヤ4の内部に気体を充填する工程では、供給制御弁22が開かれるとともに、コンプレッサが駆動される。このとき、循環制御弁26は閉じられており、ポンプ30は停止している。供給制御弁22及び供給管18を通して、気体がタイヤ4の内部空間17に送られる。この内部空間17に、気体が充填される。圧力計20は、供給管18内の内圧、即ちタイヤ4の内部空間17の内圧を測定する。所望の内圧となるまで、気体が内部空間17に充填される。この内部空間17が所望の内圧となると、供給制御弁22が閉じられるとともに、コンプレッサが停止する。
気体を循環させつつタイヤ4を冷却する工程では、循環制御弁26が開けられるとともに、ポンプ30が駆動される。タイヤ4の内部空間17内の気体が、取り出し管24を通して吸引される。この気体は、循環制御弁26を通り、フィルター28を通過する。このとき、この気体中に含まれるタイヤ4からの放出物が、フィルター28により除去される。この気体は、戻し管32を通してタイヤ4の内部空間17に戻される。図1には、この気体の流れが、矢印で示されている。この工程では、循環器12により内部空間17内の気体を循環させつつ、タイヤ4が自然空冷により冷却される。タイヤ4が所定の時間冷却されると、ポンプ30が停止され、タイヤ4がリム6から取り外される。
以下、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係るPCI装置2は、タイヤ4の内部空間17から気体を取り出しこれをこの内部空間17に戻す循環器12を備える。この循環器12は、タイヤ4からの放出物を除去するフィルター28を備える。タイヤ4の内部空間17の気体は、フィルター28により放出物が除去され、この内部空間17に戻される。このフィルター28により、PCI装置2への放出物質の付着が抑えられている。なお本明細書で「PCI装置への放出物質の付着が抑えられている」と記載した場合は、PCI装置2のフィルター28以外の部分への付着が抑えられていることを意味する。
本PCI装置2では、循環器12がタイヤ4の内部空間17の気体を循環させるため、従来の装置と比べて、タイヤ4は短時間で冷却される。タイヤ4の原材料となる物質が、蒸発により放出される時間は短い。このPCI装置2によれば、タイヤ4からの放出物の量は少なくなる。これは、放出物質の付着量の低減に寄与する。この装置2では、放出物質の付着が効果的に抑えられている。
PCI装置に付着した低分子オイル等の放出物質は、次にタイヤを装着する際に、このタイヤの熱で気化し、タイヤの表面側に漏れ出す。このタイヤの温度が80℃程度まで下がるとこれが液化して、タイヤの表面(特にビードの周辺)に付着すことが起こりうる。これは、タイヤの外観に影響を及ぼす。これは、製品識別用のバーコードの汚れの要因となり、検査工程でのバーコード自動読み込みの不具合につながるおそれがある。
この装置2では、放出物質のPCI装置2への付着が抑えられているため、タイヤ4の熱で気化してタイヤ4の表面側に漏れ出す放出物質の量も抑えられる。さらに、このタイヤ4は従来より短い時間で80℃以下に冷却されるため、タイヤ4表面側に漏れ出す放出物質の量はさらに抑えられる。この装置2では、タイヤ4の表面への放出物質の付着が抑えられている。この装置2で冷却されたタイヤ4は、優れた外観品質が実現されている。この装置2によれば、検査工程での生産性の低下が抑えられている。
通常、PCI工程に要する時間は、加硫工程に要する時間より長い。典型的には、PCI工程の時間は、加硫工程の時間の2倍とされる。良好なタイヤのユニフォミティ及び外観の実現のために、加硫工程が終了したタイヤは、すぐにPCI工程に投入する必要がある。このため、PCI工程に合わせてタイヤを加硫工程に投入するタイミングを調整する必要がある。PCI工程に要する時間の短縮は、生産性の向上に重要である。このPCI装置2では、タイヤ4は従来より短い時間で冷却されるため、PCI工程の時間が短縮できる。この装置2では、生産性の向上が実現されうる。
本PCI装置2では、フィルター28を交換することで、放出物質の除去ができる。PCI装置2に付着した放出物質を洗浄する必要はない。この交換は、短時間で容易にできる。この装置2では、PCI装置2のメンテナンスコストの低減及び生産性の向上が実現されている。
この装置2では、循環器12によりタイヤ4の内部空間17内の気体を循環させることで、タイヤ4の冷却時間を短くしている。タイヤ4の冷却時間を短くするのに、水冷や局部冷却等の設備を必要としない。この装置2では、低コストで冷却時間の短縮が実現されている。また、これらの設備が必要ないため、PCI装置2の設置に必要なスペースが大きくなることが防止されている。
本PCI装置2では、タイヤ4、リム6及び循環装置2で形成される閉じられた空間の中で、気体が循環される。タイヤ4がこの装置2で冷却されている間の、タイヤ4の内部空間17の内圧の変動は小さい。タイヤ4は、適切な形状を維持したままで冷却される。これは、このタイヤ4の良好なユニフォミティ及び外観に寄与する。この装置2で冷却されたタイヤ4は、優れたユニフォミティ及び外観が実現されている。
この装置2では、取り出し管24の直径φiの、戻し管32の直径φrに対する比(φi/φr)は、75%以上が好ましい。比(φi/φr)を75%以上とすることで、この循環器12により、タイヤ4の内部空間17内の気体を効果的に循環させることができる。この循環器12のフィルター28により、気体中に含まれる放出物が、効果的に除去できる。このPCI装置2では、放出物質の付着が抑えられている。この観点から比(φi/φr)は、80%以上がより好ましい。比(φi/φr)は100%以下が好ましい。比(φi/φr)を100%以下とすることで、タイヤ4の内部空間17内の内圧の変動を効果的に抑えることができる。これは、タイヤ4の良好なユニフォミティ及び外観に寄与する。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示されたPCI装置を使用して、加硫後のタイヤを冷却した。このタイヤのサイズは、195/65R15である。冷却時のタイヤの内部空間の内圧は、200kPaとされた。この装置の戻し管の内径φrは、20mmとされた。比(φi/φr)は、表1に示される値とされた。
[比較例1]
循環器を備えないことの他は実施例1のPCI装置と同じ装置で、加硫後のタイヤを冷却したのが比較例1である。この装置は、従来のPCI装置である。
[実施例2−4]
取り出し管の径φiを変更して比(φi/φr)を表1に示される値とした他は実施例1と同じ装置を使用して、加硫後のタイヤを冷却したのが実施例2−4である。
[リム汚れ]
実施例及び比較例のそれぞれについて、タイヤを100本冷却した後、1000本冷却した後及び10000本冷却した後に、放出物のリムへの付着の程度を目視で確認した。この結果が、A、B、C及びDの4段階で、表1の「リム汚れ」の欄に、冷却したタイヤの本数nごとに示されている。A、B、C、Dの順に汚れが少ない。A、B、C、Dの順に好ましい。
[タイヤ表面汚れ]
上記のリム汚れの評価で冷却した10000本のタイヤについて、タイヤ表面汚れの発生率が確認された。この結果が、比較例1を100とした指数で表1に示されている。値が小さいほど好ましい。
[内圧安定性]
実施例及び比較例の装置のそれぞれについて、冷却している間のタイヤの内部空間の内圧の変動をモニターした。この結果が、A、B、C及びDの4段階で、表1に示されている。A、B、C、Dの順に変動が小さい。A、B、C、Dの順に好ましい。
[冷却速度]
実施例1及び比較例1でタイヤを冷却したときの、経過時間に対するタイヤのサイド部内面の温度の変化が計測された。この結果が図2に示されている。同様に、経過時間に対するクラウン部内面の温度の変化が計測された。この結果が図3に示されている。これらの図では、加硫工程での温度の変化も示されている。放出物質の付着防止の観点から、タイヤの温度は早く下がるほど好ましい。図2及び3に示されるように、実施例1は比較例1よりも温度が下がる速度が、大幅に早くなっている。
良好なユニフォミティ及び外観の観点から、PCI工程において、コードの収縮が収まる100℃以下、好ましくは80℃以下までタイヤの温度を下げること求められる。図2で示されるように、実施例1では、PCI工程において、サイド部は70℃以下にまで温度が下がっている。図3で示されるように、実施例1では、温度が下がりにくいクラウン部においても、90℃以下にまで温度が下がっている。比較例1では、クラウン部の温度は、100℃まで下がっていない。
Figure 2020001207
表1及び図2−3に示されるように、実施例の装置は、比較例の装置に比べて総合的に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたPCI装置は、種々のタイヤの冷却にも適用されうる。
2・・・ポストキュアインフレート装置
4・・・タイヤ
6・・・リム
8・・・支軸
10・・・供給器
12・・・循環器
14・・・上リム
16・・・下リム
18・・・供給管
20・・・圧力計
22・・・供給制御弁
24・・・取り出し管
26・・・循環制御弁
28・・・フィルター
30・・・ポンプ
32・・・戻し管

Claims (5)

  1. 加硫後のタイヤを冷却するためのポストキュアインフレート装置であって、
    上記タイヤをその内部空間に気体が充填された状態で把持しうる把持器と、この内部空間に気体を供給する供給器と、この内部空間から気体を取り出しこれをこの内部に戻す循環器とを備え、
    上記循環器が、上記タイヤからの放出物を除去するフィルターを備えるポストキュアインフレート装置。
  2. 上記循環器が、上記内部空間と繋がる取り出し管、この内部空間と繋がる戻し管、この取り出し管を通して気体を吸引しこれを上記戻し管に送るポンプ及び気体の流れを制御する循環制御弁をさらに備える請求項1に記載の装置。
  3. 上記取り出し管の内径が、上記戻し管の内径の75%以上100%以下である請求項2に記載の装置。
  4. 上記供給器が、上記内部空間と繋がり上記内部空間に供給される気体が通過する供給管と、気体の流れを制御する供給制御弁とを備えており、
    上記供給管と上記戻し管とが共通である、請求項2又は3に記載の装置。
  5. 加硫後のタイヤの内部に気体を充填する工程
    及び
    上記気体を循環させつつタイヤを冷却する工程
    を含み、
    上記気体の循環では、上記タイヤ内部の気体を取り出し、この気体に含まれるタイヤからの放出物を除去し、この気体をタイヤ内部に戻す加硫後のタイヤの冷却方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7469628B2 (ja) 2020-04-20 2024-04-17 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤの製造方法及び製造装置
JP7488453B2 (ja) 2020-04-20 2024-05-22 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤの製造方法及び製造装置

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